JPH0937875A - 化粧シート - Google Patents

化粧シート

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Publication number
JPH0937875A
JPH0937875A JP19150195A JP19150195A JPH0937875A JP H0937875 A JPH0937875 A JP H0937875A JP 19150195 A JP19150195 A JP 19150195A JP 19150195 A JP19150195 A JP 19150195A JP H0937875 A JPH0937875 A JP H0937875A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
decorative sheet
protective layer
base material
color
thin paper
Prior art date
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Pending
Application number
JP19150195A
Other languages
English (en)
Inventor
Tsukasa Hayakawa
典 早川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toppan Inc
Original Assignee
Toppan Printing Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Toppan Printing Co Ltd filed Critical Toppan Printing Co Ltd
Priority to JP19150195A priority Critical patent/JPH0937875A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、基材である薄葉紙を抄造する際に、
染料又は顔料によりLab表色系及びXYZ表色系の所
定の範囲の茶系に着色し、木質系部材に貼り合わせても
端面が白く見えずに、木質系部材の色に馴染んだ化粧シ
ートを提供することを目的とする。 【構成】化粧シートの基材が、Lab表色系色度図にお
いて、明度Lが70.00以下で、aが+1.00〜1
0.00迄、bが+10.00〜30.00迄、また、
XYZ表色系においては、明度Yが50.00以下、
x,yが共に0.3500〜0.4500迄の、茶系に
着色された薄葉紙からなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ドア、家具等の木目化
粧部材に使用される化粧シートに関するもので、基材に
茶系に着色された薄葉紙を使用し、木質系部材に貼り合
わせた際に、この化粧シートの端面が、木質系部材と同
系色になるようにした化粧シートである。
【0002】
【従来の技術】従来、木質系部材に貼り合わせて家具や
ドア部材等、或いは板基材に貼着して化粧板として使用
される紙を基材とする化粧シートには、一般的に薄葉紙
と呼ばれる坪量が23g/m2 〜30g/m2 迄の紙が
多く使われていた。これらの紙は、白色原紙が一般的で
あり、数少ない着色においても未晒と呼ばれ、Lab表
色素において、明度Lが80以上、XYZの表色系にお
いては、明度Yが60以上の色の薄い着色紙であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従って、白色又は色の
薄い着色紙を基材に用いた化粧シートでは、木質系部材
に貼り合わせた際に、この紙の端面が白く見えて、木質
系部材の色との違和感が生ずる。このために、この化粧
シートの端面を茶系の塗料で補修する必要があった。し
かも、任意の部分を断裁すると、その断裁部分の化粧シ
ートの端面が、同様に白く見えるので補修しなければな
らない等の問題があった。
【0004】そこで本発明は、基材である薄葉紙を抄造
する際に、染料又は顔料によりLab表色系及びXYZ
表色系の所定の範囲の茶系に着色し、木質系部材に貼り
合わせても端面が白く見えずに、木質系部材の色に馴染
んだ化粧シートを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、坪量が23〜30g/m2 の薄葉紙を抄
造する際に、染料又は顔料を添加しLab表色系及びX
YZ表色系の所定の範囲の茶系に着色し、木質系部材に
貼り合わせても端面が白く見えずに、塗料にて修正する
必要のない化粧シートを完成するに至った。すなわち、
化粧シートの基材がLab表色系色度図において、明度
Lが70.00以下で、aが+1.00〜10.00
迄、bが+10.00〜30.00迄、また、XYZ表
色系においては、明度Yが50.00以下、x,yが共
に0.3500〜0.4500迄の、茶系に着色された
薄葉紙からなることを特徴とする。
【0006】また、前記茶系の薄葉紙からなる基材上
に、任意の木目柄による柄印刷層と表面保護層を設けた
ことを特徴とする。
【0007】また、前記表面保護層が、艶の低い保護層
と艶の高い保護層の2層構成からなり、上部の艶の高い
保護層は、下部の柄印刷層の導管に同調させて設けたこ
とを特徴とする。
【0008】
【作用】本発明の化粧シートは、基材の薄葉紙がLab
表色系色度図において、明度Lが70.00以下で、a
が+1.00〜10.00迄、bが+10.00〜3
0.00迄、また、XYZ表色系においては、明度Yが
50.00以下、x,yが共に0.3500〜0.45
00迄の茶系に着色されているので、端面が白く見え
ず、かつ、塗料にて修正する必要のない木質系部材の色
に馴染んだ化粧シートを得ることができ、かつ、任意の
側面部分を断裁や研磨しても、化粧シートの端面には木
質系部材の色に同調した色が露出する。
【0009】
【実施例】以下に薄葉紙の抄造にあたっての実施例を説
明する。基材である薄葉紙を着色する顔料は、群青、カ
ドミウムイエロー、ベンガラ、クロムイエロー、酸化
鉄、チタン白、カーボンブラック等の無機顔料や、アゾ
系、トリフェニルメタン系、キノリン系、アントラキノ
ン系、フタロシアニン系等の有機顔料である。また、染
料としては、直接染料、塩基性染料、建て染染料、硫化
染料等が用いられる。
【0010】使用するパルプは、通常N材と呼ばれる針
葉樹系とL材と呼ばれる広葉樹系とのいずれを使用して
も良いが、紙の強度のバランスを考慮するとブレンドし
て用いることが望ましい。
【0011】その他の添加剤としては、硫酸アルミニウ
ム等のバンド剤、澱粉、松脂、ロジン等のサイズ剤を1
〜3%添加する。
【0012】また、紙力を向上させる場合には、アクリ
ルアマイド等の紙力増強剤を5%程度添加するとよい。
【0013】構成に示したLab表色系及びXYZ表色
系範囲の茶系に着色するに当たっては、酸化鉄等の黄茶
系の顔料や、カーボンブラック等の墨系の顔料を10〜
20%程度添加した。
【0014】次に、上記の茶系の薄葉紙からなる基材を
使用した化粧紙シートの製造方法について説明する。茶
系の薄葉紙上に、グラビア印刷のベタ版を用いて、黄
色、茶色、墨系の硝化綿系インキを混合した茶系インキ
により、厚み3μm程度の均一な印刷をして、さらにこ
の上に木目柄の印刷版により柄印刷層を施し、この上に
深さ110μmのグラビアのベタ版により、アクリルウ
レタン樹脂(東洋インキ製造(株)社製)の表面保護層
を塗工した。その時の保護層の厚みは約8μmであっ
た。なお、この表面保護層は2層に設けることができ、
例えば、艶の低い保護層と艶の高い保護層の2層とし、
上部の艶の高い保護層は、下部の柄印刷層の導管に同調
させて設けることで、立体感等の意匠性が向上する。
【0015】化粧紙シート(10)の基材(11)であ
る薄葉紙の抄造は、下記の材料を用いて抄造した。 パルプ (ブレンド) N材75gとL材75g サイズ剤(松脂ロジン) パルプに対して 1% バンド剤(硫酸アルミニウム) パルプに対して 2.5% 顔料 (酸化鉄、カーボンブラックを用いて茶系色にしたもの) 15% 以上の材料を水10リットルに分散、250メッシュの
金網を用いて脱水し、表面温度150℃のクロムメッキ
された鉄板上で乾燥し、坪量35g/m2 の濃い茶系の
薄葉紙が得られた。この薄葉紙の色彩を測定したとこ
ろ、下記の値であった。 Lab表色系で、L:67.80 a:+4.19 b:+29.72 XYZ表色系で、Y:37.43 x:0.3887 z:0.3952
【0016】<実施例1>図1に基づき実施例1を説明
する。前記で得られた茶系の薄葉紙(11)の上に、深
さ60μmのグラビア印刷のベタ版を用いて、茶系硝化
綿インキにより厚さ3μmのベタ印刷層(12a)を施
して、この上に木目柄としてオーク柄の柄印刷層(1
2)を施して、さらに表面保護層(15)として、深さ
110μmのグラビアのベタ版により、アクリルウレタ
ン樹脂を厚さ約8μmに塗工して、印刷色と薄葉紙色の
近似した化粧シート(10)を得た。
【0017】<実施例2>図2に基づき実施例2を説明
する。実施例1で得られた化粧シートの表面保護層(1
5)を2層に分け、下部には艶の低い保護層(15b)
を施し、上部に艶の高い保護層(15a)を施したもの
で、上部の保護層(15a)は、柄印刷層(12)の導
管と同調させて施すことにより、薄葉紙と印刷色の近似
した意匠性の高い化粧シートを得た。他は実施例1と同
様にして化粧シートを得た。
【0018】<実施例3>図3に基づき実施例3を説明
する。実施例1で得られた化粧シート(10)を、ウレ
タン系接着剤(17)を用いて、中密度繊維板(18)
(ホクシン(株)社製、MDF)に曲面ラミネータを用
いて貼り合わせ、MDFの木質系部材と化粧シート端面
の色が近似した化粧材が得られた。また、この端面を約
2mm程研磨したが、化粧シート端面の色は変わらなか
った。
【0019】
【発明の効果】本発明は以上の構成であるから、下記に
示す如き効果がある。すなわち、Lab表色系及びXY
Z表色系における所定範囲内の茶系の薄葉紙を基材とし
た化粧シートは、柄印刷層、基材(薄葉紙)シートの
色、木質系部材の色が近似しており、また、化粧シート
の端面に白色等の色が露出しないので、補修の必要もな
い優れた化粧シートが得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における化粧シートの断面図
である。
【図2】本発明の他の実施例における化粧シートの断面
図である。
【図3】本発明の化粧シートを木質系部材に貼り合わせ
た一例を示す説明図である。
【符号の説明】
10…化粧シート 11…基材(着色薄葉紙) 12…柄印刷層 12a…ベタ印刷層 15…表面保護層 15a…艶の高い保護層 15b…艶の低い保護層 17…接着剤層 18…木質系部材 20…化粧材

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】化粧シートの基材が、Lab表色系色度図
    において、明度Lが70.00以下で、aが+1.00
    〜10.00迄、bが+10.00〜30.00迄、ま
    た、XYZ表色系においては、明度Yが50.00以
    下、x,yが共に0.3500〜0.4500迄の、茶
    系に着色された薄葉紙からなることを特徴とする化粧シ
    ート。
  2. 【請求項2】前記茶系の薄葉紙からなる基材上に、任意
    の木目柄による柄印刷層と表面保護層を設けたことを特
    徴とする請求項1に記載の化粧シート。
  3. 【請求項3】前記表面保護層が、艶の低い保護層と艶の
    高い保護層の2層構成からなり、上部の艶の高い保護層
    は、下部の柄印刷層の導管に同調させて設けたことを特
    徴とする請求項2に記載の化粧シート。
JP19150195A 1995-07-27 1995-07-27 化粧シート Pending JPH0937875A (ja)

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