JPH06143484A - 不燃性化粧板 - Google Patents
不燃性化粧板Info
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- JPH06143484A JPH06143484A JP2194992A JP2194992A JPH06143484A JP H06143484 A JPH06143484 A JP H06143484A JP 2194992 A JP2194992 A JP 2194992A JP 2194992 A JP2194992 A JP 2194992A JP H06143484 A JPH06143484 A JP H06143484A
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- JP
- Japan
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- resin
- decorative
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 木口面を着色処理しなくても違和感を感じな
い不燃性化粧板を得る。 【構成】 無機繊維を含有し、予め着色された珪酸カル
シウム板3に、プライマ−2を塗布したプライマ−コ−
ト板を基材層とし、裏面が該基材層と同じ系統の色の化
粧紙に熱硬化性樹脂よりなる樹脂液を含浸処理した樹脂
含浸化粧紙1を化粧層として積層成形してなる不燃性化
粧板。熱硬化性樹脂としては、メラミン樹脂、ジアリル
フタレ−ト樹脂、不飽和ポリエステル樹脂を用いる。
い不燃性化粧板を得る。 【構成】 無機繊維を含有し、予め着色された珪酸カル
シウム板3に、プライマ−2を塗布したプライマ−コ−
ト板を基材層とし、裏面が該基材層と同じ系統の色の化
粧紙に熱硬化性樹脂よりなる樹脂液を含浸処理した樹脂
含浸化粧紙1を化粧層として積層成形してなる不燃性化
粧板。熱硬化性樹脂としては、メラミン樹脂、ジアリル
フタレ−ト樹脂、不飽和ポリエステル樹脂を用いる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、化粧板に関し、さらに
詳しくは、不燃性を有し、木口面を着色しなくても違和
感を感じない不燃性化粧板に関する。
詳しくは、不燃性を有し、木口面を着色しなくても違和
感を感じない不燃性化粧板に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、メラミン樹脂化粧板、ジアリ
ルフタレ−ト樹脂化粧板、塩化ビニ−ル樹脂化粧板、ポ
リエステル樹脂化粧板などの化粧板は内装材として巾広
く利用されており、とりわけ、珪酸カルシウム板やセメ
ント板を用いた不燃性の複合材は、防火、安全対策の面
から特殊用途ととして使用される機会が増えてきてい
る。
ルフタレ−ト樹脂化粧板、塩化ビニ−ル樹脂化粧板、ポ
リエステル樹脂化粧板などの化粧板は内装材として巾広
く利用されており、とりわけ、珪酸カルシウム板やセメ
ント板を用いた不燃性の複合材は、防火、安全対策の面
から特殊用途ととして使用される機会が増えてきてい
る。
【0003】また、近年においては、珪酸カルシウムを
主成分とするマトリックスに炭素繊維、もしくはガラス
繊維を分散させ雲母層を有する化粧板、及びこのマトリ
ックスに顔料を分散させ、全体を着色する方法が開示さ
れている。(特開平2−243576)
主成分とするマトリックスに炭素繊維、もしくはガラス
繊維を分散させ雲母層を有する化粧板、及びこのマトリ
ックスに顔料を分散させ、全体を着色する方法が開示さ
れている。(特開平2−243576)
【0004】
【本発明が解決しようとする課題】従来の技術の中で述
べた前者においては、基材となる珪酸カルシウム板自体
が白色ないしは灰色であるがゆえに、木口面の見える施
工の場合には、複合材の木口面を着色処理しなければな
らないという煩わしさがあり、後者においては、木口面
を着色処理することのないかわりに表面が軟らかいとい
う難点を有していた。
べた前者においては、基材となる珪酸カルシウム板自体
が白色ないしは灰色であるがゆえに、木口面の見える施
工の場合には、複合材の木口面を着色処理しなければな
らないという煩わしさがあり、後者においては、木口面
を着色処理することのないかわりに表面が軟らかいとい
う難点を有していた。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明はかかる状況に鑑
み検討されたものであり、無機繊維を含有し、予め着色
された珪酸カルシウム板にプライマ−を塗布したプライ
マ−コ−ト板を基材層とし、裏面が該基材層と同じ系統
の色の化粧紙に熱硬化性樹脂より成る樹脂液を含浸処理
した樹脂含浸化粧紙を用い、積層成形することにより前
記の課題を解決できる。
み検討されたものであり、無機繊維を含有し、予め着色
された珪酸カルシウム板にプライマ−を塗布したプライ
マ−コ−ト板を基材層とし、裏面が該基材層と同じ系統
の色の化粧紙に熱硬化性樹脂より成る樹脂液を含浸処理
した樹脂含浸化粧紙を用い、積層成形することにより前
記の課題を解決できる。
【0006】以下、本発明について詳細に説明する。
【0007】本発明に用いる珪酸カルシウム板は、従来
化粧板用として公知のいずれのものも使用可能で、その
製法も特に限定されないが、石灰質原料、例えば、生石
灰と珪酸質原料例えば、珪石とを水熱合成反応させるこ
とによりえられる。通常、ゾノトライト、トバモライト
と呼ばれる結晶質のものから、CSHI、CSHII、
さらには非晶質のものまで広範囲に使用しうる。
化粧板用として公知のいずれのものも使用可能で、その
製法も特に限定されないが、石灰質原料、例えば、生石
灰と珪酸質原料例えば、珪石とを水熱合成反応させるこ
とによりえられる。通常、ゾノトライト、トバモライト
と呼ばれる結晶質のものから、CSHI、CSHII、
さらには非晶質のものまで広範囲に使用しうる。
【0008】その製法としては、石灰質原料と珪酸質原
料とをCaOとSiO2のモル比がほぼ等しくなるよう
に調整した水性スラリ−を加圧下、160℃以上に昇温
して反応させる方法が採用される。本発明においては、
このスラリ−をそのまま用いることもできるが乾燥して
粉末にしたものを水に添加して用いることもできる。該
スラリ−中の珪酸カルシウム水和物の固形分濃度は特に
制限はないが、10%以下が好ましく、特に生産性を考
慮すると3〜8%が好ましい。
料とをCaOとSiO2のモル比がほぼ等しくなるよう
に調整した水性スラリ−を加圧下、160℃以上に昇温
して反応させる方法が採用される。本発明においては、
このスラリ−をそのまま用いることもできるが乾燥して
粉末にしたものを水に添加して用いることもできる。該
スラリ−中の珪酸カルシウム水和物の固形分濃度は特に
制限はないが、10%以下が好ましく、特に生産性を考
慮すると3〜8%が好ましい。
【0009】次に、本発明に用いる無機繊維は、従来公
知の種々の繊維が使用できる。具体的には、長さ5〜3
0mmのガラス繊維、炭素繊維が使用でき、これらを単
独、または同時に添加、混入してもよい。添加量は、珪
酸カルシウムの固形分に対し、通常30重量%以下であ
り、繊維の分散性を考慮すると10重量%以下が好まし
い。尚、この際、成形体の強度、靭性を向上させる目的
で、少量の高分子ポリマ−を添加してもよい。
知の種々の繊維が使用できる。具体的には、長さ5〜3
0mmのガラス繊維、炭素繊維が使用でき、これらを単
独、または同時に添加、混入してもよい。添加量は、珪
酸カルシウムの固形分に対し、通常30重量%以下であ
り、繊維の分散性を考慮すると10重量%以下が好まし
い。尚、この際、成形体の強度、靭性を向上させる目的
で、少量の高分子ポリマ−を添加してもよい。
【0010】珪酸カルシウム板を着色する方法として
は、無機繊維が混合された珪酸カルシウムの水スラリ−
に有機、及び無機顔料、あるいは染料を添加、混合する
方法等がある。有機顔料には、アゾ系、フタロシアン
系、縮合多環系などがあり、無機顔料には、カ−ボンブ
ラック、酸化鉄系、クロム酸鉛、チタン系、コバルト系
など従来公知の顔料を用いることができる。また、染料
には、アゾ系、アントラキノン系、インジゴ系染料など
これも従来公知のものを用いることができる。
は、無機繊維が混合された珪酸カルシウムの水スラリ−
に有機、及び無機顔料、あるいは染料を添加、混合する
方法等がある。有機顔料には、アゾ系、フタロシアン
系、縮合多環系などがあり、無機顔料には、カ−ボンブ
ラック、酸化鉄系、クロム酸鉛、チタン系、コバルト系
など従来公知の顔料を用いることができる。また、染料
には、アゾ系、アントラキノン系、インジゴ系染料など
これも従来公知のものを用いることができる。
【0011】これらの顔料、染料は、珪酸カルシウムの
固形分に対して、1〜30重量%添加、混入して用いら
れる。このようにして得られたスラリ−を加圧濾過など
の従来公知の方法により、脱水成形を行い、乾燥するこ
とにより、目的の珪酸カルシウム板を得ることができ
る。
固形分に対して、1〜30重量%添加、混入して用いら
れる。このようにして得られたスラリ−を加圧濾過など
の従来公知の方法により、脱水成形を行い、乾燥するこ
とにより、目的の珪酸カルシウム板を得ることができ
る。
【0012】化粧紙としては、基材層の色に応じ、基材
層に対して裏面が同じ系統の色の印刷紙や未印刷紙が使
用できる。色の系統としては、JISZ8102におけ
る赤、赤紫、紫、青、青紫、青緑、緑、黄緑、黄、黄赤
の有彩色10色に白、黒、灰の無彩色3色を加えた13
種類に大別され、さらに、各々必要に応じて、明るい、
暗い、うすい、こい等の修飾語によって形容することが
できる。また、これらの修飾語によって形容することが
困難な場合は慣用名を用いてもさしつかえない。
層に対して裏面が同じ系統の色の印刷紙や未印刷紙が使
用できる。色の系統としては、JISZ8102におけ
る赤、赤紫、紫、青、青紫、青緑、緑、黄緑、黄、黄赤
の有彩色10色に白、黒、灰の無彩色3色を加えた13
種類に大別され、さらに、各々必要に応じて、明るい、
暗い、うすい、こい等の修飾語によって形容することが
できる。また、これらの修飾語によって形容することが
困難な場合は慣用名を用いてもさしつかえない。
【0013】化粧層の厚みは基材層の厚みに比べはるか
に薄いため、両者の色が完全に一致しなくても違和感を
感じることはないが、より一層化粧層と基材層の木口面
が同じ系統の色となるようにするためには、化粧紙の裏
面と基材層とのLab(ΔE)色差が0.1〜22、化
粧紙に樹脂液を含浸した樹脂含浸化粧紙の裏面と基材層
とのLab(ΔE)色差が0.1〜15の範囲とするの
が好ましい。尚、Lab(ΔE)色差はハンタ−色差と
よばれるものである。
に薄いため、両者の色が完全に一致しなくても違和感を
感じることはないが、より一層化粧層と基材層の木口面
が同じ系統の色となるようにするためには、化粧紙の裏
面と基材層とのLab(ΔE)色差が0.1〜22、化
粧紙に樹脂液を含浸した樹脂含浸化粧紙の裏面と基材層
とのLab(ΔE)色差が0.1〜15の範囲とするの
が好ましい。尚、Lab(ΔE)色差はハンタ−色差と
よばれるものである。
【0014】未印刷紙、印刷紙などの化粧紙は、化粧板
用に供される物であればよく、印刷紙としては木目柄、
石目柄、抽象柄、和紙柄などの柄をグラビア印刷したグ
ラビア印刷紙、凸版印刷した凸版印刷紙、オフセット印
刷したオフセット印刷紙、捺染印刷した捺染印刷紙など
が使用できる。坪量は特に限定されないが通常30g/m2
〜160g/m2の範囲とするのが好ましい。
用に供される物であればよく、印刷紙としては木目柄、
石目柄、抽象柄、和紙柄などの柄をグラビア印刷したグ
ラビア印刷紙、凸版印刷した凸版印刷紙、オフセット印
刷したオフセット印刷紙、捺染印刷した捺染印刷紙など
が使用できる。坪量は特に限定されないが通常30g/m2
〜160g/m2の範囲とするのが好ましい。
【0015】化粧紙に含浸する樹脂としては、メラミン
樹脂、ジアリルフタレ−ト樹脂、不飽和ポリエステル樹
脂などの熱硬化性樹脂よりなる樹脂液、あるいはこれら
の混合樹脂液が使用でき、メラミン樹脂としては、未変
性メラミン樹脂やアルコ−ル変性メラミン樹脂が、ジア
リルフタレ−ト樹脂としては、ジアリルフタレ−トプレ
ポリマ−が、不飽和ポリエステル樹脂としては、一般の
不飽和ポリエステル樹脂やハロゲン化ポリエステル樹脂
が使用できる。
樹脂、ジアリルフタレ−ト樹脂、不飽和ポリエステル樹
脂などの熱硬化性樹脂よりなる樹脂液、あるいはこれら
の混合樹脂液が使用でき、メラミン樹脂としては、未変
性メラミン樹脂やアルコ−ル変性メラミン樹脂が、ジア
リルフタレ−ト樹脂としては、ジアリルフタレ−トプレ
ポリマ−が、不飽和ポリエステル樹脂としては、一般の
不飽和ポリエステル樹脂やハロゲン化ポリエステル樹脂
が使用できる。
【0016】メラミン樹脂含浸化粧紙の場合は、樹脂率
を80〜130%、ジアリルフタレ−ト樹脂含浸化粧
紙、不飽和ポリエステル樹脂含浸化粧紙の場合は、樹脂
率を75〜120%、とするのが望ましく、いずれも樹
脂率が多い場合は不燃性能が低下し、少ない場合は不燃
性化粧板となる表面の外観が悪くなる。尚、樹脂率は化
粧紙の重量に対する樹脂の重量の割合を百分率で表した
ものである。
を80〜130%、ジアリルフタレ−ト樹脂含浸化粧
紙、不飽和ポリエステル樹脂含浸化粧紙の場合は、樹脂
率を75〜120%、とするのが望ましく、いずれも樹
脂率が多い場合は不燃性能が低下し、少ない場合は不燃
性化粧板となる表面の外観が悪くなる。尚、樹脂率は化
粧紙の重量に対する樹脂の重量の割合を百分率で表した
ものである。
【0017】化粧層と基材層を一体化する方法として
は、プライマ−を基材層に35〜75g/m2の範囲で塗
布した後、化粧層を重ね、積層成形すれば良い。プライ
マ−としては、ウレタン系のプライマ−、エポキシ系の
プライマ−、水ガラス系のプライマ−などの公知のプラ
イマ−が使用できる。プライマ−の塗布厚みは、化粧層
の厚み約0.1mm及び基材層の厚み約7〜30mmに
比べ数ミクロン程度とはるかに薄く、さらに、化粧層と
基材層が同じ系統の色の組み合わせにおいては、同化効
果を生じるため、あえてプライマ−を着色する必要はな
い。
は、プライマ−を基材層に35〜75g/m2の範囲で塗
布した後、化粧層を重ね、積層成形すれば良い。プライ
マ−としては、ウレタン系のプライマ−、エポキシ系の
プライマ−、水ガラス系のプライマ−などの公知のプラ
イマ−が使用できる。プライマ−の塗布厚みは、化粧層
の厚み約0.1mm及び基材層の厚み約7〜30mmに
比べ数ミクロン程度とはるかに薄く、さらに、化粧層と
基材層が同じ系統の色の組み合わせにおいては、同化効
果を生じるため、あえてプライマ−を着色する必要はな
い。
【0018】積層成形する際の条件としては、メラミン
樹脂含浸化粧紙を用いる場合は、温度110〜150
℃、圧力10〜30kg/cm2、時間5〜30分が、ま
た、ジアリルフタレ−ト樹脂含浸化粧紙、不飽和ポリエ
ステル樹脂含浸化粧紙を用いる場合は、温度130〜1
60℃、圧力5〜70kg/cm2、時間1〜10分とす
るのが望ましく、いずれも熱硬化性樹脂が充分に硬化す
る程度であれば良い。
樹脂含浸化粧紙を用いる場合は、温度110〜150
℃、圧力10〜30kg/cm2、時間5〜30分が、ま
た、ジアリルフタレ−ト樹脂含浸化粧紙、不飽和ポリエ
ステル樹脂含浸化粧紙を用いる場合は、温度130〜1
60℃、圧力5〜70kg/cm2、時間1〜10分とす
るのが望ましく、いずれも熱硬化性樹脂が充分に硬化す
る程度であれば良い。
【0019】この際、化粧層の上に、ステンレスプレ−
ト、エンボス付きプレ−ト、熱可塑性フィルムを配し、
基材層ともに積層成形すれば艶消し、半艶、光沢、及び
エンボス仕上げなどの表面となる。
ト、エンボス付きプレ−ト、熱可塑性フィルムを配し、
基材層ともに積層成形すれば艶消し、半艶、光沢、及び
エンボス仕上げなどの表面となる。
【0020】以下、実施例に基づいて説明する。
【0021】
実施例1 石炭ピッチ系炭素繊維とガラス繊維を含有し、顔料にて
暗い灰色に着色された珪酸カルシウム板(3)に、ウレ
タン系のプライマ−(2)を塗布量が50g/m2となる
ように塗布し基材層とした。次いで、裏面が明るい灰色
で表面に砂目柄が印刷された坪量80g/m2の砂目柄印
刷紙に不飽和ポリエステル樹脂より成る樹脂液を樹脂率
が80%となるように含浸処理し、樹脂含浸化粧紙
(1)とした。樹脂含浸化粧紙(1)の裏面がウレタン
系のプライマ−(2)を塗布した面と向き合うように重
ね、樹脂含浸化粧紙(1)の上にポリエチレンテレフタ
レ−トフィルムを配し、温度150℃、圧力10kg/
cm2、成形時間3分の条件で積層成形し、実施例1の
不燃性化粧板とした。得られた不燃性化粧板の表面は硬
く、木口面は着色処理することなく、表面試験において
は、発煙係数は25、温度時間面積は0であった。
暗い灰色に着色された珪酸カルシウム板(3)に、ウレ
タン系のプライマ−(2)を塗布量が50g/m2となる
ように塗布し基材層とした。次いで、裏面が明るい灰色
で表面に砂目柄が印刷された坪量80g/m2の砂目柄印
刷紙に不飽和ポリエステル樹脂より成る樹脂液を樹脂率
が80%となるように含浸処理し、樹脂含浸化粧紙
(1)とした。樹脂含浸化粧紙(1)の裏面がウレタン
系のプライマ−(2)を塗布した面と向き合うように重
ね、樹脂含浸化粧紙(1)の上にポリエチレンテレフタ
レ−トフィルムを配し、温度150℃、圧力10kg/
cm2、成形時間3分の条件で積層成形し、実施例1の
不燃性化粧板とした。得られた不燃性化粧板の表面は硬
く、木口面は着色処理することなく、表面試験において
は、発煙係数は25、温度時間面積は0であった。
【0022】実施例2 石炭ピッチ系炭素繊維とガラス繊維を含有し、顔料にて
暗い黄赤に着色された珪酸カルシウム板(3)に、ウレ
タン系のプライマ−(2)を塗布量が45g/m2となる
ように塗布し基材層とした。次いで、裏面が明るい黄赤
で表面に木目柄が印刷された坪量55g/m2の木目柄印
刷紙(A)に、ジアリルフタレ−ト樹脂より成る樹脂液
を樹脂率が80%となるように含浸処理し、樹脂含浸化
粧紙(1)とした。しかる後、実施例1と同じように重
ね、樹脂含浸化粧紙(1)の上にステンレスプレ−トを
配し、温度140℃、圧力30kg/cm2、成形時間5
分の条件で積層成形し、実施例2の不燃性化粧板とし
た。得られた不燃性化粧板の表面は硬く、木口面は着色
処理することなく、表面試験においては、発煙係数1
5、温度時間面積は0であった。
暗い黄赤に着色された珪酸カルシウム板(3)に、ウレ
タン系のプライマ−(2)を塗布量が45g/m2となる
ように塗布し基材層とした。次いで、裏面が明るい黄赤
で表面に木目柄が印刷された坪量55g/m2の木目柄印
刷紙(A)に、ジアリルフタレ−ト樹脂より成る樹脂液
を樹脂率が80%となるように含浸処理し、樹脂含浸化
粧紙(1)とした。しかる後、実施例1と同じように重
ね、樹脂含浸化粧紙(1)の上にステンレスプレ−トを
配し、温度140℃、圧力30kg/cm2、成形時間5
分の条件で積層成形し、実施例2の不燃性化粧板とし
た。得られた不燃性化粧板の表面は硬く、木口面は着色
処理することなく、表面試験においては、発煙係数1
5、温度時間面積は0であった。
【0023】実施例3 石炭ピッチ系炭素繊維とガラス繊維を含有し、顔料にて
明るい灰色に着色された珪酸カルシウム板(3)に、ウ
レタン系のプライマ−(2)を実施例1と同様に塗布し
基材層とした。次いで、裏面が灰色で表面に木目柄が印
刷された坪量80g/m2の木目柄印刷紙(B)にメラミ
ン樹脂より成る樹脂液を樹脂率が100%となるように
含浸処理し、樹脂含浸化粧紙(1)とした。しかる後、
実施例1と同じよう重ね、樹脂含浸化粧紙(1)の上に
エンボスプレ−トを配し、温度130℃、圧力60kg
/cm2、成形時間30分の条件で積層成形し、実施例3
の不燃性化粧板とした。得られた不燃性化粧板の表面は
硬く、木口面は着色処理することなく、表面試験におい
ては、発煙係数は23、温度時間面積は0であった。
明るい灰色に着色された珪酸カルシウム板(3)に、ウ
レタン系のプライマ−(2)を実施例1と同様に塗布し
基材層とした。次いで、裏面が灰色で表面に木目柄が印
刷された坪量80g/m2の木目柄印刷紙(B)にメラミ
ン樹脂より成る樹脂液を樹脂率が100%となるように
含浸処理し、樹脂含浸化粧紙(1)とした。しかる後、
実施例1と同じよう重ね、樹脂含浸化粧紙(1)の上に
エンボスプレ−トを配し、温度130℃、圧力60kg
/cm2、成形時間30分の条件で積層成形し、実施例3
の不燃性化粧板とした。得られた不燃性化粧板の表面は
硬く、木口面は着色処理することなく、表面試験におい
ては、発煙係数は23、温度時間面積は0であった。
【0024】評価結果を表1に示す。発煙係数、及び温
度時間面積はJISA1321の表面試験によって測定
した。
度時間面積はJISA1321の表面試験によって測定
した。
【0025】
【表1】
【0026】基材層に対する化粧紙の裏面とのLab
(ΔE)色差、及び樹脂含浸化粧紙とのLab(ΔE)
色差の測定結果を表2に示す。測定方法については、J
ISK6902の耐光性試験における測色を利用した。
(ΔE)色差、及び樹脂含浸化粧紙とのLab(ΔE)
色差の測定結果を表2に示す。測定方法については、J
ISK6902の耐光性試験における測色を利用した。
【0027】
【表2】
【0028】
【発明の効果】基材層と化粧層が同じ系統の色であるた
め木口面を着色処理することのない不燃性化粧板とな
る。また、基材にプライマ−が塗布されているので強固
なものとなり、表面が熱硬化性樹脂よりなっているの
で、傷がつきにくく、硬いものとなる。さらに、基材層
の表裏に化粧層を配し、積層成形すれば、垂直面の間仕
切り用途としても用いることができる。
め木口面を着色処理することのない不燃性化粧板とな
る。また、基材にプライマ−が塗布されているので強固
なものとなり、表面が熱硬化性樹脂よりなっているの
で、傷がつきにくく、硬いものとなる。さらに、基材層
の表裏に化粧層を配し、積層成形すれば、垂直面の間仕
切り用途としても用いることができる。
【0029】
本発明の構成断面図を示す。
1 樹脂含浸化粧紙 2 プライマ− 3 無機繊維含有珪酸カルシウム板
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年9月13日
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の構成断面図を示す。
【符号の説明】 1 樹脂含浸化粧紙 2 プライマ− 3 無機繊維含有珪酸カルシウム板
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 粟田 満 神奈川県横浜市緑区鴨志田町1000番地三菱 化成株式会社総合研究所内 (72)発明者 野口 勇二 神奈川県横浜市緑区鴨志田町1000番地三菱 化成株式会社総合研究所内
Claims (1)
- 【請求項1】 無機繊維を含有し、予め着色された珪酸
カルシウム板に、プライマ−を塗布したプライマ−コ−
ト板を基材層とし、裏面が該基材層と同じ系統の色の化
粧紙に熱硬化性樹脂より成る樹脂液を含浸処理した樹脂
含浸化粧紙を化粧層として積層成形してなる不燃性化粧
板。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2194992A JPH06143484A (ja) | 1992-01-10 | 1992-01-10 | 不燃性化粧板 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2194992A JPH06143484A (ja) | 1992-01-10 | 1992-01-10 | 不燃性化粧板 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06143484A true JPH06143484A (ja) | 1994-05-24 |
Family
ID=12069317
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2194992A Pending JPH06143484A (ja) | 1992-01-10 | 1992-01-10 | 不燃性化粧板 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06143484A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005001214A (ja) * | 2003-06-11 | 2005-01-06 | Aica Kogyo Co Ltd | 不燃化粧板 |
CN102785451A (zh) * | 2012-08-28 | 2012-11-21 | 张家港市柏林新型材料科技有限公司 | 环保型装饰轻质防火板的制作方法 |
JP2017133151A (ja) * | 2016-01-25 | 2017-08-03 | アイカ工業株式会社 | 框材の取り付け構造 |
JP2019123194A (ja) * | 2018-01-19 | 2019-07-25 | アイカ工業株式会社 | 不燃化粧パネル |
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1992
- 1992-01-10 JP JP2194992A patent/JPH06143484A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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