JPS63260476A - 水像シート - Google Patents

水像シート

Info

Publication number
JPS63260476A
JPS63260476A JP28316187A JP28316187A JPS63260476A JP S63260476 A JPS63260476 A JP S63260476A JP 28316187 A JP28316187 A JP 28316187A JP 28316187 A JP28316187 A JP 28316187A JP S63260476 A JPS63260476 A JP S63260476A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
water
coating layer
film
color
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP28316187A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0515389B2 (ja
Inventor
Takayuki Okawa
大川 高之
Shigeaki Imai
重明 今井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
MISHIMA SEISHI KK
Mishima Paper Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
MISHIMA SEISHI KK
Mishima Paper Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by MISHIMA SEISHI KK, Mishima Paper Manufacturing Co Ltd filed Critical MISHIMA SEISHI KK
Priority to JP28316187A priority Critical patent/JPS63260476A/ja
Publication of JPS63260476A publication Critical patent/JPS63260476A/ja
Publication of JPH0515389B2 publication Critical patent/JPH0515389B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Printing Methods (AREA)
  • Decoration By Transfer Pictures (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、水像シートに関する。さらに詳しくは水に濡
らしたときにシート表面の画像か消失I1、これとは異
なる画像があられれ、乾燥とともにもとの画像に回復す
る水像シート、に関する。
〔従来技術〕
従来、透明なフィルムと、その片面に設けた塗布層とか
らなる外観が白色もしくは淡色の不透明なフィルムであ
って、これを任意の印刷物に貼り合わせて、塗布層の面
を水で濡らすと塗布層が透明になり、フィルムを通して
当該印刷が鮮明に浮き出るように構成された水像用フィ
ルムが知られている(特開昭58−199185号)。
〔発明が解決しようとする問題点〕
前記の水像用フィルムは、全面が白色もしくは淡色であ
って、水で濡らさない限り何等の像も見えない。従って
、幼児1児童向けの絵本や玩具としてはや\魅力に欠1
プる点があった。一方、近年、成人向きの娯楽として、
水鉄砲を用いて一定の距離にある標的を狙うザバイバル
ゲーム (生残りゲーム)と呼ばれるものが出現したが
、このゲームでは、発射する液体にインキを用いたり、
発射された水があたると容易にやぶれるように作った印
刷物を標的に用いているので、衣類をよごすおそれがあ
ることや標的のデザインおよび材料費にも問題があった
本発明の目的は、これらの問題を解決すること、即ち、
水で画像をあられすことができ、デザインが豊富で、繰
り返し使用することができる水像シート、特に吸水前後
において看者に異なる観念を与えうる水像シート、を提
供することにある。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明者等は、表面画像を塗布層面に設けた水像用フィ
ルムを印刷物に貼り合わせたシートにおいて、一定の場
合には吸水により表面画像が事実上消失し、かわって印
刷面が透視されることを見出した。たとえば表面画像と
印刷物の色彩との間に特定の色差を設けた場合であって
、表面画像は、吸水により透視される背景色と同調して
見えなくなる。
かくして本発明によれば、屈折率が1.7以下の白色顔
料を主体として含む吸水性の塗布層が、透明なフィルム
の片側表面に形成された不透明なフィルムと、着色され
た面に画像を有する台紙とを貼り合わせ、さらに前記塗
布層に表面画像を設けて成る水像シートであって、吸水
により前記表面画像が事実上消失し、かつ前記台紙の着
色面および/又は画像が透視される水像シートが提供さ
れる。
添付図面において、第1図は本発明水像シートの一例を
示す平面図、第2図はそのA−A線切断断面図、第3図
はその吸水状態における平面図、第4図は本発明水像シ
ートの他の例を示す平面図、第5図はそのB−B線切断
断面図、第6図はその吸水状態における平面図である。
本発明水像シートは、屈折率が1.7以下の白色顔料を
主体として含む吸水性の塗布層(2)を透明なフィルム
(1)の片側表面に形成した不透明なフィルム(以下、
水像用フィルムという)と、台紙(3)、台紙の着色面
(5)、表面画像(4)およ゛び着色面上の画像即ち内
面画像(6)から構成される。
(水像用フィルム) 水像用フィルムは、白色もしくは淡色の高度に不透明な
外観を呈し、塗布層が極めて吸水しやすく、吸水により
透明化するが、吸水によっても塗布層が剥離することな
く、水の蒸発によって再びもとの外観に戻り、吸水−乾
燥の繰返しによっても、しわ、やぶれ等を発生すること
がない。水像用フィルムは、透明なフィルムを原材料と
して使用して調製されたものでなければならない。ポリ
エチレン。ポリ塩化ビニル、ポリプロピレン、ポリエス
テル、ポリエチレンテレフタレート、ポリビニルアルコ
ール、ナイロン、アセテート、セロファン、そのほか耐
水性のある或いは耐水性を付与した透明なフィルムは、
すべて水像用フィルムの基材となりうる。透明性は高い
ほどよい。ちなみに本発明における最も好適なフィルム
であるところのポリプロピレンフィルムおよびポリエス
テルフィルムは、フォトボルト光電反射計670型を使
用して測定した不透明度が何れも5以下であり、極めて
透明である。該透明なフィルムは、少なくとも35ゲイ
ン/Cta、好ましくは少なくとら40ダイン/clの
表面張力を有するものであることが必要である。これは
、水像用フィルムが水との関係において使用され、かつ
反復して使用されるものであるから、乾湿両状態におけ
る表面強度(耐剥離性)が必要であるからである。汎用
樹脂フィルムには本発明におけるこの最低の表面張力に
  ′至らないものが多い。従って、水像用フィルムを
完成させるためには、透明なフィルムの表面処理が望ま
しく、たとえばコロナ放電処理を行なうか、もしくはポ
リビニルアルコール、アセヂルセルロ−ス、イソシアネ
ート等の溶剤溶液をうずく塗布して表面張力を所望の数
値まで上げておく必要がある。なお、透明なフィルムは
本発明の目的から、無色らしくは淡色で且つ無模様であ
るべきことはいうまでもない。
水像用フィルムの塗布層は、屈折率が1.7以下の白色
顔料を主体として含むことが必要である。
白色顔料としては、屈折率1.7以下のもの、たとえば
合成シリカ、タルク。白土、炭酸カルシウム等が用いら
れる (以下、低屈折率白色顔料という)。二酸化チタ
ンその他の屈折率の高いものの使用は、本発明の目的達
成のためには好ましくはないが、補助的に使用すること
を制限するものではない。結合剤としては、例えばカゼ
イン、澱粉。
合成ラテックス、セルロース誘導体等の如き、フィルム
との親和性がよく、且つ透明性が得られるものが選ばれ
、なかでもアクリル系ラテックスもしくは、SBR系ラ
テックスが好適である。塗布層は、前記配合の塗料、も
しくは次に述べるカーボンブラックなどの如き他の顔料
を添加した塗料を塗工することによって形成される。し
がし塗布層を下部塗布層と上部塗布層の2層構造とする
ことは本発明のさらに好ましい態様である。下部塗布層
と上部塗布層との成分の相違は、下部塗布層に少量の黒
色もしくは暗色の顔料たとえばカーボンブラックが含ま
れていることである。暗色とは、たとえば紫、茶、紺色
等である。これら他の顔料の使用率は、他の固形分(低
屈折率白色顔料及び結合剤)の重量に対して1.3〜1
.7%、好ましくは約1.5%程度である。これらの顔
料は隠蔽性を増すが、使用量をふやすと水像用フィルム
表面の白色度が低下し、また吸水時の水像の鮮明度を低
下する。一方、全く加えない場合には隠蔽性に劣る。
従って、前記顔料は台紙の着色面1画像等との関連にお
いて増減もしくは変更すればよい。なお、暗色の染料を
もって暗色の顔料にかえることは任意である。両塗布層
における低屈折率白色顔料と結合剤との混合比率は、水
像用フィルムの表面強度および吸水による透明化機能が
最もよく発揮され得る調和点に設定される。即ち、結合
剤が少なすぎると表面強度が弱くなり、多すぎると吸水
が困難になる。斯くして、本発明においては、低屈折率
白色顔料と結合剤との混合比率は重量比でl二0.4〜
lとされる。塗布量は、下部塗布層が7〜15g/m’
の範囲において実施され、上部塗布層が8〜25g/a
+”の範囲において実施される。
両層の塗布量の合計が40g/m”以上では、内部結合
が低下して塗布層に亀裂を生ずるようになり、また15
g/a+”以下では、隠蔽性の低下が著しくなる。
(台 紙) 台紙(3)は着色面(5)を有し、かつその面に画像(
6)(以下、内面画像という)が設けられている。
台紙は水像用フィルムを支持すると共に、水像用フィル
ムの前記塗布層の吸水により、着色面(5b)と水像(
6b)を顕わす。台紙には耐水性のある厚紙類、不透明
な合成樹脂製シート、合成紙等いずれも用いることがで
きるが、吸水性がなく、かつ各種の印刷手段により強光
沢で美しい印刷ができる点で合成紙が最らすぐれている
。台紙面には予め塗工もしくは印刷により全面もしくは
所定の部域に着色を施しておくが、この着色面も耐水性
でさらに非吸水性であることが望ましい。着色面に設け
られる内面画像についてら同様である。
(表面画像) 表面画像(4)を吸水により台紙の着色面(5)、内面
画像(6)等と同調させる手段としては0表面画像と着
色面、内面画像等との間に一定の色差を設けること、及
び0表面画像の形成に屈折率が1.7以下の白色顔料を
混合したインキを用いるこ゛と、の2つの構成手段を例
示することができる。以下に、これら手段について詳述
する。
■ 色差の特定 塗布層内にはその機能上、無数の微細連通気孔が形成さ
れていなければならい。加えて、本発明では、表面画像
からも吸水が行われるように、すなわち塗布層全体が吸
水作用に関与するように、表面d像を形成することが好
ましい。非吸水性の連続被膜が形成されると、水像シー
トの吸水状態では連続被膜上にさらに水滴や水の被膜が
でき、光の反射により表面画像が強調されるので台紙の
着色面、内面画像等と同調しにくい場合があるからであ
る。通常の印刷たとえばオフセット印刷で表面画像を設
ける場合には、画像からも水が滲透し、そのインキ被膜
が前記気孔を被覆するに至らないように印刷版の網点の
密度、インキ量等を調整することができる。この場合、
たとえば表面画像の印刷に着色面、内面画像等と同一の
インキを同量用いると、吸水時に表面画像と着色面、内
面画像等との色彩が重なって濃くなるため、色彩の同調
作用が生ぜず本発明の目的を達成することはできない。
従って本発明において表面画像と着色面、内面画像等と
に同系色のインキを用し)る場合はもちろん、使用可能
なすべての色彩の組合せにおいて、特定の色差を設ける
ことが要求される。
この色差は30ないし60DNS単位 (National Bureau of S tan
dard Unit)の範囲にあることが必要である。
表面画像の色濃度が高くなり色差が30以下になると吸
水により同調しにくくなる。また表面画像の色濃度を次
第にうずくし色差を60以上にすると同調作用は大きい
が乾燥状態における表面画像が見えにくくなる。吸水に
より同調した状態では前記色差は6 DNS単位以下に
なる。
前記した “同系色“とは、JIS  Z  8102
−1985に記載されているように、基本色名と修飾語
とからなる色名のグループを指し、無彩色ら含まれる。
たとえば、青系統色には、青、緑みの青、紫みのさえた
青など23の一般色名が示されている。本発明において
は、これら同系色のなかから選ばれた所定の色差を有す
るインキを用いることが好適である。なお、色彩科学の
分野には黒の背景色に緑みの青の文字を配色した場合や
、基本色名が隣接ずろ黄赤と赤のように、一般に判読性
が劣るといわれている色彩の組合せが存在する。これら
基本色名の異なる色彩間でも、前記要件を具備する場合
には本発明の技術的思想に含まれる;着色面(sb)、
氷像(6b)等は透明なフィルムおよび透明化された塗
布層を介して透視されるため、通常くすみ勝ちに見える
。それ故、台紙面°の色彩は好ましくは表面画像よりも
明るい色とされる。
第1〜第3図は、上記のように色差を特定して表面画像
を設けた例である。説明の便宜上、これらの図には表面
画像と着色面とが同調する構造のものを示したが、表面
画像と内面画像とが同調する態様のもの、または、表面
画像と着色面および内面画像とが同調する態様のものを
つくることも可能である。なお、表面画像用のインキと
しては耐水性の被膜を形成する市販のインキはすべて用
いることができる。印刷方式にも制限はないが、オフセ
ット印刷、グラビア印刷、スクリーン印刷等が印刷版の
網点、メツシュ等の選定により吸水性のインキ被膜の形
成が容易であるので特に好ましい。
■ インキの配合の特定 屈折率の高い顔料を主たる顔料として用いる通常のイン
キにかえ、前記した低屈折率の白色顔料を主たる顔料と
して用い、これに塗布層の項で述べたのと同様の結合剤
、および適量の着色顔料または染料(以下、着色料とい
う)を添加して作られア た水性インキ、または−マニ油型ビヒクルのような公知
の結合剤の乾燥により低屈折率白色顔料および着色料を
固着するいわゆる油性インキ、を表面画像用インキとし
て用いて印刷した表面画像は、吸水により透明となり、
かつ色感が殆ど失われ、範囲で用いることができる。従
って、この場合の表面画像は着色面および内面画像によ
る色彩の制約を受けずに設けることができる。ただし、
前記色差を有する色彩を選択することが一層望ましい。
第4〜第6図は、上記のようにインキの配合を特定して
表面画像を設けた例であって、表面画像が着色面および
内面画像に重なる態様のものを示している。吸水したと
きに表面画像と着色面との間で同調作用を起こすのに有
効な色差の範囲は、例えば次−の実験例のようにして知
ることができる。
〔実験例1〕 本例は同一色のインキを用いた場合である。台紙として
は坪WE 127 g/n+”の片面キャストコー■ ト紙(ニスプリコート 、山場国策パルプ(株))を用
い、この台紙のキャストコート面に墨、紅の2種の印刷
インキ(いずれもNo、2合成紙用油性インキ、果菜色
素化学工業(株))を用いて、各色と6平方米あたり約
2.5g/l″を均一に印刷した。
透明なフィルムとしては25μm厚さのポリエステルフ
ィルムを用いた。第1表に示した処方の塗料を用い、2
層構造の塗布層を設けて水像用フィルムを調製した。部
はいずれも乾燥固形分重量部表面画像の印刷には、台紙
に用いたインキと同一のインキを用い、各色と乙第1図
(4)に示す欧文字をオフセット印刷した。そして各色
につき、インキ付着量を変化させた表面画像を数種類作
った。
これらの試料を用い、以下に述べる手順で試験を行い色
差を測定した。
測定装置としては、JIS  Z  8722に適合す
るディジタル測色色差計算機(スガ試験機(株)SM−
3型)を用いた。色差△E(デルタ−E)は、JIS 
 Z  8730に示されている色差の表示方法のうち
、Lab系による色差△E(NI3S単位)で表示した
。ΔEはΔaと△bからハンターの色差式に従って計算
される。Lは明度、abは色相と彩度を表わす色度、a
とbはそれぞれ色の方向を示す。
測定手順と測定結果は次のとおりである。
試料を20℃、65%RHの室内で平衡させた後、比色
し色差ΔEを測定した。次いで台紙に水像用フィルムを
張り合わせた後、塗布石面に吸水させ、表面画像と透視
される着色面との色差△Eを測定した。他方、吸水前後
のこれらの試料を2.5mの距離をおいて肉眼観察し、
乾燥状態において判読性がよく、吸水状態において事実
上判読できない試料を選び出した。第2表、第3表はこ
れらについての測定結果である。
第  2  表 第  3  表 二艶 上記6表のうち、たとえば第3表(紅色)につし)てい
えば乾燥状態における色差は55.54でありた。吸水
状態においても5.53の色差が存在するが、この程度
の色差は2.5m離れると事実上判別できない。その他
の色についても同様に理解される。なお、本発明水像シ
ートは前記したように、通常は表面画像の色彩よりも台
紙の着色面の色彩の方を明るくする。従って、通常の場
合には、同一のインキを用いたこの試験結果に比べると
色差は大きくなる傾向を示す。この点を考慮すると本発
明の水像シートに必要な色差は30ないし60DNS単
位とすることができる。
〔実験例2〕 本例は基本色名が異なる色彩のインキを用いた場合であ
る。No、2合成紙用油性インキ黄およびlと同様にし
て台紙に印刷した。次に上記インキ黄および紅をインキ
重量比200:1に混合し卵色(赤みのうすい黄)のイ
ンキを作り、実験例!と同様IE して水像用フィルム
にオフセット印刷した。
インキ付着量を変化させた表面画像を数種類作り、台紙
に氷像用フィルムを貼り合わせた後、乾燥状態において
判読性がよく、吸水状態において事実上判読できない試
料を実験例1と同様にして選び出し、色差を測定し結果
を第4表に示した。
第  4  表 第4表によれば基本色名の異なる色彩、即ち蜜Hi色と
卵色間でも好適な色差が、本発明の特定する範囲内にあ
ることが判る。なお第2表、第3表および第4表から吸
水状態において同調した場合の色差を6,0以下にする
ことができる。次に、本発明を実施例によって具体的に
説明する。部は重量部である。
〔実施例1〕 厚さ30μのポリプロピレンフィルムに予めコロナ放電
をして表面張力を45ダイン/cmとした基材に、前記
実験例第1表の塗料組成からなる表面張力35ダイン/
Ctaの下部塗布液を、メイヤーバーを用いてlOg/
I++1塗布し、100℃の熱風で乾燥した。次いでさ
らにその上に、表面張力が下部塗布液と殆んど同一の上
部塗布液(第1表)を、メイヤーバーを用いて15g/
m”塗布し、100℃の熱風で乾燥することによって、
氷像用フィルムを作成した。塗布層面にはオフセット印
刷により緑みの青色の表面画像を印刷した。そのインキ
としては果菜色素化学工業(株)製、N o、 2合成
紙用インキを用いた。倍率10倍のルーペで画像表面を
観察したところ、全面に印刷版の網点が見られた。台紙
としては、紫みのさえた青(群青色)の地にオレンジ色
の内面画像を設けた合成紙(玉子ユボ■)を用いた。表
面画像と台紙の着色面との色差はスガ試験機(株)製の
測色色差計算機5M−3型で測定し第5表に示した。こ
れらをアクリル系の4着剤を用いて貼り合せた。その構
造は既に第1.第2図に示したとおりである。
第  5  表 第5表に示すごとく台紙の着色面と表面画像との色差は
49.51であった。得られた本発明氷像シートは着色
面および内面画像とも事実上隠蔽されている。水に濡ら
すと直ちに、第3図に示すように、表面画像は着色面と
同調して殆ど見えなくなり鮮明な内面画像が着色面とと
もにあられれた。第5表の八Eの欄の4.77なる数値
は、吸水状態において表面画像と着色面との間に僅かな
色差が測定器により測定器きたことを意味する。
この物品は所定の寸法に切り、サバイバルゲームの標的
用に数米の距離をおいて使用されたが、繰返し使用によ
っても前記の機能が低下することはなかった。
〔実施例2〕 厚さ50μで表面処理していない硬質塩化ビニルフィル
ム(表面張力40ダイン/Cl11)および実施例1に
おけるのと同一の塗布液を用いて、氷像用フィルムを作
成した。表面画像は、実施例1に述べた上部塗布液と同
じ組成の塗料に黄緑色顔料(ハンザイエロー・・・アゾ
系顔料)を加えたインキでフレキソ印刷した。インキ固
形分に対する黄緑色顔料の重量比は4.33%であった
。台紙としては黄緑色地に赤味の黄赤色の欧文字と数字
とを印刷した合成紙(玉子ユボ■)を用いた。両面像お
よび着色面の特性値を第6表に示す。
第  6  表 これらをアクリル系の接着剤を用いて貼り合せた。その
構造は第4および第5図に示すとおりである。着色面お
よび内面画像とも事実上、隠蔽されているが、水に濡ら
すことによって、表面画像は透明化し、かつ色感が失わ
れて視野から去り、鮮明な内面画像が着色面とともにあ
られれた(第6図)。
この氷像シートの反対面にゴム系の粘着剤および離型紙
を施してタックシートを作った。このタックシートから
離型紙を剥がした物品は、実施例1と同様に、サバイバ
ルゲームの標的として用いることができた。
以上、本発明の好適な具体例を説明したが、本発明は前
記実験例および実施例に限定されるものではない。即ち
塗布層上に吸水速度の異なる2以上の表面画像を設ける
こと、吸水性の表面画像と非吸水性の表面画像とを併設
すること等は任意でまれる。
〔発明の効果〕
以上に詳述したところから理解し得るように、本発明の
氷像シートは、表面画像の消失と氷像の出現という現象
を同時に、もしくは引続いて生ずるから、表面画像によ
る既成観念が氷像によって変化できるという効果をもた
らし、従って、幼児および児童向けに限られず成人社会
の各種の用途に供することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る氷像シートの一例を示す平面図、
第2図はそのA−A線切断断面図、第3図は吸水状態に
おける平面図、第4〜第6図は本発明の他の例示であり
、第4図は平面図、第5図は第4図のB−B線切断断面
図、第6図は吸水状態における平面図である。 l・・・透明なフィルム、  2・・・吸水性の塗布層
、3・・・台紙、       4・・・表面画像、5
・・・台紙の着色面、   6・・・着色面の画像、5
b・・・台紙の着色面(吸水状態) 6b・・・着色面の画像(吸水状態) 特許出願人  三島製紙株式会社 第1図 第2図 第3図 第4図

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)屈折率が1.7以下の白色顔料を主体として含む
    吸水性の塗布層が、透明なフィルムの片側表面に形成さ
    れた不透明なフィルムと、着色された面に画像を有する
    台紙とを貼り合わせ、さらに前記塗布層に表面画像を設
    けて成る水像シートであって、吸水により前記表面画像
    が事実上消失し、かつ前記台紙の着色面および/又は画
    像が透視されることを特徴とする水像シート。
  2. (2)表面画像が、吸水により透視される台紙の着色面
    および/又は画像の色彩と、相互に同調する色彩の画像
    である特許請求の範囲第1項記載の水像シート。
  3. (3)表面画像と台紙の着色面および/又は画像との色
    差が30〜60DNS単位である特許請求の範囲第1項
    または第2項記載の水像シート。
  4. (4)表面画像が、屈折率が1.7以下の白色顔料を主
    体とする顔料と着色料および結合剤とから成るものであ
    る特許請求の範囲第1項記載の水像シート。
  5. (5)表面画像と台紙の着色面および/又は画像との色
    差が、吸水状態において6DNS単位以下である特許請
    求の範囲第1項ないし第3項記載の水像シート。
JP28316187A 1986-12-16 1987-11-11 水像シート Granted JPS63260476A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28316187A JPS63260476A (ja) 1986-12-16 1987-11-11 水像シート

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29760086 1986-12-16
JP61-297600 1986-12-16
JP28316187A JPS63260476A (ja) 1986-12-16 1987-11-11 水像シート

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS63260476A true JPS63260476A (ja) 1988-10-27
JPH0515389B2 JPH0515389B2 (ja) 1993-03-01

Family

ID=26554924

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP28316187A Granted JPS63260476A (ja) 1986-12-16 1987-11-11 水像シート

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS63260476A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1199749A (ja) * 1997-09-30 1999-04-13 Mitsubishi Paper Mills Ltd 可逆性感熱記録材料
JP2008188996A (ja) * 2008-03-13 2008-08-21 Pilot Ink Co Ltd 変色性積層体

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3801819B2 (ja) 1999-10-05 2006-07-26 パイロットインキ株式会社 水変色性玩具セット

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1199749A (ja) * 1997-09-30 1999-04-13 Mitsubishi Paper Mills Ltd 可逆性感熱記録材料
JP2008188996A (ja) * 2008-03-13 2008-08-21 Pilot Ink Co Ltd 変色性積層体
JP4633814B2 (ja) * 2008-03-13 2011-02-16 パイロットインキ株式会社 変色性積層体

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0515389B2 (ja) 1993-03-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4810562A (en) Image changeable sheet with water
US4956223A (en) Recording medium and recording method utilizing the same
JPH0662001B2 (ja) インクジェット用被記録材
NO167608B (no) Optisk filter.
KR100824286B1 (ko) 자외선 조명에 의해 변색되는 전사지, 스티커
JPS6358711B2 (ja)
JPS63260476A (ja) 水像シート
JP2008266865A (ja) 塗工ライナー及びそれを用いた段ボール
US5456743A (en) Water soluble printing sheet
JPS6114943B2 (ja)
JP2010077552A (ja) 塗工ライナー及びそれを用いた段ボールシート
JP2002029200A (ja) 金属調外観を有する装飾フィルム
US3462338A (en) Transparency or the like with controlled body,and a method of producing the product
JPH09142006A (ja) 転写用シート
JPH0323983A (ja) 陶磁器絵付け用転写シート
PT1500687E (pt) Tinta para impressão serigráfica e correspondente técnica de impresão
JPH0872496A (ja) 金属光沢調熱変色性水スライド転写紙及びそれを用いて転写加飾された容器
US7858555B2 (en) Latent image systems, developers, and blockers therefor
JP4347939B2 (ja) 遊技機用化粧板
US3186862A (en) Pressure-sensitive transfer sheets
JP5251295B2 (ja) 塗工ライナー及びそれを用いた段ボールシート
JPS5958B2 (ja) 銘木調化粧シ−ト
JP2584343Y2 (ja) 装飾紙材
JP2022098930A (ja) 水変色性包装体
JPS6262786A (ja) 深みのある色調を有する立体化粧板の製造方法