JP2022098930A - 水変色性包装体 - Google Patents
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Abstract
【課題】 食品の鮮度や保温性を損なったり、食品の初期の形状を損なうことなく、水を付着させる簡便な手段で像を形成したり、像が隠顕する面白さを付与することのできる水変色性包装体を提供する。【解決手段】 プラスチック、紙、合成紙等の包装体基材2表面に、必要により着色層3、次いで低屈折率顔料をバインダー樹脂に分散状態に固着させた、吸液状態と非吸液状態で透明性を異にする多孔質層4を設けてなり、内部に食品を収容する水変色性包装体1。【選択図】 図1
Description
本発明は水変色性包装体に関する。更に詳細には、水の付着により乾燥状態とは異なる様相を視認できる水変色性包装体に関する。
従来、包装体に熱変色性材料を含む像を形成して温度変化により像が隠顕する面白さを付与した変色性包装体が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
前記変色性包装体は、像を隠顕する面白さを付与することができるとしても、像の隠顕に要する温度変化によって食品の鮮度や保温性を損なったり、食品の初期の形状を損なうことがあった。
前記変色性包装体は、像を隠顕する面白さを付与することができるとしても、像の隠顕に要する温度変化によって食品の鮮度や保温性を損なったり、食品の初期の形状を損なうことがあった。
本発明は、温度変化によって食品の鮮度や保温性を損なったり、食品の初期の形状を損なうことなく、像を形成したり像が隠顕する面白さを付与することのできる水変色性包装体を提供しようとするものである。
本発明は、包装体基材表面に、低屈折率顔料をバインダー樹脂に分散状態に固着させた、吸液状態と非吸液状態で透明性を異にする多孔質層を設けてなり、内部に食品を収容する水変色性包装体を要件とする。
更には、前記包装体基材がプラスチック、紙、合成紙から選ばれる材質であること、包装体基材と多孔質層の間に防水層を設けてなること、多孔質層の一部に内在し、共存状態に撥水性樹脂層を設けてなること、水付着具を備えてなること等を要件とする。
更には、前記包装体基材がプラスチック、紙、合成紙から選ばれる材質であること、包装体基材と多孔質層の間に防水層を設けてなること、多孔質層の一部に内在し、共存状態に撥水性樹脂層を設けてなること、水付着具を備えてなること等を要件とする。
本発明は、食品の鮮度や保温性を損なったり、食品の初期の形状を損なうことなく、水を付着させる簡便な手段で像を形成したり、像が隠顕する面白さを付与することのできる水変色性包装体を提供できる。
前記包装体基材の材質は特に限定されるものではなく、総て有効であり、紙、合成紙、布帛、合成皮革、レザー、プラスチック、ガラス、陶磁器、木材、石材、金属等を例示でき、平面状に限らず、凹凸状であってもよい。
前記支持体として好ましくはプラスチック、紙、合成紙が用いられる。
前記支持体として好ましくはプラスチック、紙、合成紙が用いられる。
前記多層質層は、低屈折率顔料をバインダー樹脂と共に分散状態に固着させた層であり、乾燥状態と吸液状態で透明性が異なる層である。
前記低屈折率顔料としては、珪酸及びその塩、バライト粉、硫酸バリウム、炭酸バリウム、炭酸カルシウム、石膏、クレー、タルク、アルミナホワイト、炭酸マグネシウム等が挙げられ、これらは屈折率が1.4~1.8の範囲にあり、水を吸液すると良好な透明性を示すものである。
なお、前記珪酸の塩としては、珪酸アルミニウム、珪酸アルミニウムカリウム、珪酸アルミニウムナトリウム、珪酸アルミニウムカルシウム、珪酸カリウム、珪酸カルシウム、珪酸カルシウムナトリウム、珪酸ナトリウム、珪酸マグネシウム、珪酸マグネシウムカリウム等が挙げられる。
なお、好適に用いられる低屈折率顔料としては珪酸が挙げられる。
また、前記低屈折率顔料は二種以上を併用することもできる。
前記低屈折率顔料の粒子径は特に限定されるものではないが、0.03~10.0μmのものが好適に用いられる。
前記珪酸は、乾式法により製造させる珪酸であってもよいが、湿式法により製造される珪酸(以下、湿式法珪酸と称する)が特に効果的であり、この点を説明すると、珪酸は非晶質の無定形珪酸として製造され、その製造方法により、四塩化ケイ素等のハロゲン化ケイ素の熱分解等の気相反応を用いる乾式法によるもの(以下、乾式法珪酸と称する)と、ケイ酸ナトリウム等の酸による分解等の液相反応を用いる湿式法によるものとに大別され、乾式法珪酸と湿式法珪酸とでは構造が異なり、前記乾式法珪酸は珪酸が密に結合した三次元構造を形成するのに対して、湿式法珪酸は、珪酸が縮合して長い分子配列を形成した、所謂、二次元構造部分を有している。
従って、前記乾式法珪酸と比較して分子構造が粗になるため、湿式法珪酸を多孔質層に適用した場合、乾式法珪酸を用いる系と比較して乾燥状態における光の乱反射性に優れ、常態での隠蔽性が大きくなるものと推察される。
また、前記多孔質層は、水を吸液させるものであるから、湿式法珪酸は乾式法珪酸に比べて粒子表面にシラノール基として存在する水酸基が多く、親水性の度合いが大であり、好適に用いられる。
なお、前記多孔質層の常態での隠蔽性と吸液状態での透明性を調整するために、湿式法珪酸と共に、他の低屈折率顔料を併用することもできる。
前記低屈折率顔料としては、珪酸及びその塩、バライト粉、硫酸バリウム、炭酸バリウム、炭酸カルシウム、石膏、クレー、タルク、アルミナホワイト、炭酸マグネシウム等が挙げられ、これらは屈折率が1.4~1.8の範囲にあり、水を吸液すると良好な透明性を示すものである。
なお、前記珪酸の塩としては、珪酸アルミニウム、珪酸アルミニウムカリウム、珪酸アルミニウムナトリウム、珪酸アルミニウムカルシウム、珪酸カリウム、珪酸カルシウム、珪酸カルシウムナトリウム、珪酸ナトリウム、珪酸マグネシウム、珪酸マグネシウムカリウム等が挙げられる。
なお、好適に用いられる低屈折率顔料としては珪酸が挙げられる。
また、前記低屈折率顔料は二種以上を併用することもできる。
前記低屈折率顔料の粒子径は特に限定されるものではないが、0.03~10.0μmのものが好適に用いられる。
前記珪酸は、乾式法により製造させる珪酸であってもよいが、湿式法により製造される珪酸(以下、湿式法珪酸と称する)が特に効果的であり、この点を説明すると、珪酸は非晶質の無定形珪酸として製造され、その製造方法により、四塩化ケイ素等のハロゲン化ケイ素の熱分解等の気相反応を用いる乾式法によるもの(以下、乾式法珪酸と称する)と、ケイ酸ナトリウム等の酸による分解等の液相反応を用いる湿式法によるものとに大別され、乾式法珪酸と湿式法珪酸とでは構造が異なり、前記乾式法珪酸は珪酸が密に結合した三次元構造を形成するのに対して、湿式法珪酸は、珪酸が縮合して長い分子配列を形成した、所謂、二次元構造部分を有している。
従って、前記乾式法珪酸と比較して分子構造が粗になるため、湿式法珪酸を多孔質層に適用した場合、乾式法珪酸を用いる系と比較して乾燥状態における光の乱反射性に優れ、常態での隠蔽性が大きくなるものと推察される。
また、前記多孔質層は、水を吸液させるものであるから、湿式法珪酸は乾式法珪酸に比べて粒子表面にシラノール基として存在する水酸基が多く、親水性の度合いが大であり、好適に用いられる。
なお、前記多孔質層の常態での隠蔽性と吸液状態での透明性を調整するために、湿式法珪酸と共に、他の低屈折率顔料を併用することもできる。
前記多孔質層中の低屈折率顔料は、粒子径、比表面積、吸油量等の性状に左右されるが、常態での隠蔽性と吸液状態での透明性を共に満足するためには、塗布量が1~50g/m2であることが好ましく、より好ましくは、5~50g/m2である。1g/m2未満では、常態で十分な隠蔽性を得ることが困難であり、また、50g/m2を越えると吸液時に十分な透明性を得ることが困難である。
前記低屈折率顔料はバインダー樹脂を結合剤として含むビヒクル中に分散され、支持体上に塗布した後、揮発分を乾燥させて多孔質層を形成する。
前記バインダー樹脂としては、ウレタン系樹脂、ナイロン樹脂、酢酸ビニル樹脂、アクリル酸エステル樹脂、アクリル酸エステル共重合樹脂、アクリルポリオール樹脂、塩化ビニル-酢酸ビニル共重合樹脂、マレイン酸樹脂、ポリエステル樹脂、スチレン樹脂、スチレン共重合樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリカーボネート樹脂、エポキシ樹脂、スチレン-ブタジエン共重合樹脂、アクリロニトリル-ブタジエン共重合樹脂、メタクリル酸メチル-ブタジエン共重合樹脂、ブタジエン樹脂、クロロプレン樹脂、メラミン樹脂、及び前記各樹脂エマルジョン、カゼイン、澱粉、セルロース誘導体、ポリビニルアルコール、尿素樹脂、フェノール樹脂等が挙げられる。
前記低屈折率顔料とバインダー樹脂の混合比率は、低屈折率顔料の種類及び性状に左右されるが、好ましくは、低屈折率顔料1質量部に対してバインダー樹脂固形分0.5~2質量部であり、より好ましくは、0.8~1.5質量部である。低屈折率顔料1質量部に対してバインダー樹脂固形分が0.5質量部未満の場合には、前記多孔質層の実用的な皮膜強度を得ることが困難であり、2質量部を越える場合には、前記多孔質層内部への水の浸透性が損なわれ易くなる。
前記多孔質層は、一般的な塗膜と比較して着色剤に対するバインダー樹脂の混合比率が小さいため、十分な皮膜強度が得られ難い。そこで、耐擦過強度を高めるために、前記のバインダー樹脂のうち、ナイロン樹脂又はウレタン系樹脂を用いると効果的である。
前記ウレタン系樹脂としては、ポリエステル系ウレタン樹脂、ポリカーボネート系ウレタン樹脂、ポリエーテル系ウレタン樹脂等があり、二種以上を併用することもできる。また、前記樹脂が水に乳化分散したウレタン系エマルジョン樹脂や、イオン性を有するウレタン樹脂(ウレタンアイオノマー)自体のイオン基により乳化剤を必要とすることなく自己乳化して、水中に溶解乃至分散したコロイド分散型(アイオノマー型)ウレタン樹脂を用いることもできる。
なお、前記ウレタン系樹脂は水性ウレタン系樹脂又は油性ウレタン系樹脂のいずれを用いることもできるが、水性ウレタン系樹脂、殊に、ウレタン系エマルジョン樹脂やコロイド分散型ウレタン系樹脂が好適に用いられる。
前記ウレタン系樹脂は単独で用いることもできるが、皮膜に必要とされる性能に応じて、他のバインダー樹脂を併用することもできる。ウレタン系樹脂以外のバインダー樹脂を併用する場合、実用的な皮膜強度を得るためには、前記多孔質層のバインダー樹脂中にウレタン系樹脂を固形分質量比率で30%以上含有させることが好ましい。
前記バインダー樹脂において、架橋性のものは任意の架橋剤を添加して架橋させることにより、さらに皮膜強度を向上させることができる。
前記バインダー樹脂には、水との親和性に大小が存在するが、これらを組み合わせることにより、多孔質層中への浸透時間、浸透度合い、浸透後の乾燥の遅速を調整することができる。更には、適宜分散剤や界面活性剤を添加して前記調整をコントロールすることができる。
前記低屈折率顔料はバインダー樹脂を結合剤として含むビヒクル中に分散され、支持体上に塗布した後、揮発分を乾燥させて多孔質層を形成する。
前記バインダー樹脂としては、ウレタン系樹脂、ナイロン樹脂、酢酸ビニル樹脂、アクリル酸エステル樹脂、アクリル酸エステル共重合樹脂、アクリルポリオール樹脂、塩化ビニル-酢酸ビニル共重合樹脂、マレイン酸樹脂、ポリエステル樹脂、スチレン樹脂、スチレン共重合樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリカーボネート樹脂、エポキシ樹脂、スチレン-ブタジエン共重合樹脂、アクリロニトリル-ブタジエン共重合樹脂、メタクリル酸メチル-ブタジエン共重合樹脂、ブタジエン樹脂、クロロプレン樹脂、メラミン樹脂、及び前記各樹脂エマルジョン、カゼイン、澱粉、セルロース誘導体、ポリビニルアルコール、尿素樹脂、フェノール樹脂等が挙げられる。
前記低屈折率顔料とバインダー樹脂の混合比率は、低屈折率顔料の種類及び性状に左右されるが、好ましくは、低屈折率顔料1質量部に対してバインダー樹脂固形分0.5~2質量部であり、より好ましくは、0.8~1.5質量部である。低屈折率顔料1質量部に対してバインダー樹脂固形分が0.5質量部未満の場合には、前記多孔質層の実用的な皮膜強度を得ることが困難であり、2質量部を越える場合には、前記多孔質層内部への水の浸透性が損なわれ易くなる。
前記多孔質層は、一般的な塗膜と比較して着色剤に対するバインダー樹脂の混合比率が小さいため、十分な皮膜強度が得られ難い。そこで、耐擦過強度を高めるために、前記のバインダー樹脂のうち、ナイロン樹脂又はウレタン系樹脂を用いると効果的である。
前記ウレタン系樹脂としては、ポリエステル系ウレタン樹脂、ポリカーボネート系ウレタン樹脂、ポリエーテル系ウレタン樹脂等があり、二種以上を併用することもできる。また、前記樹脂が水に乳化分散したウレタン系エマルジョン樹脂や、イオン性を有するウレタン樹脂(ウレタンアイオノマー)自体のイオン基により乳化剤を必要とすることなく自己乳化して、水中に溶解乃至分散したコロイド分散型(アイオノマー型)ウレタン樹脂を用いることもできる。
なお、前記ウレタン系樹脂は水性ウレタン系樹脂又は油性ウレタン系樹脂のいずれを用いることもできるが、水性ウレタン系樹脂、殊に、ウレタン系エマルジョン樹脂やコロイド分散型ウレタン系樹脂が好適に用いられる。
前記ウレタン系樹脂は単独で用いることもできるが、皮膜に必要とされる性能に応じて、他のバインダー樹脂を併用することもできる。ウレタン系樹脂以外のバインダー樹脂を併用する場合、実用的な皮膜強度を得るためには、前記多孔質層のバインダー樹脂中にウレタン系樹脂を固形分質量比率で30%以上含有させることが好ましい。
前記バインダー樹脂において、架橋性のものは任意の架橋剤を添加して架橋させることにより、さらに皮膜強度を向上させることができる。
前記バインダー樹脂には、水との親和性に大小が存在するが、これらを組み合わせることにより、多孔質層中への浸透時間、浸透度合い、浸透後の乾燥の遅速を調整することができる。更には、適宜分散剤や界面活性剤を添加して前記調整をコントロールすることができる。
前記多孔質層は、スクリーン印刷、オフセット印刷、グラビヤ印刷、コーター、タンポ印刷、転写等の印刷手段、刷毛塗り、スプレー塗装、静電塗装、電着塗装、流し塗り、ローラー塗り、浸漬塗装等により基材上又は着色層上に形成できる。
また、多孔質層中には、着色剤を添加して乾燥状態における多孔質層を着色することもできる。
前記着色剤としては、一般染料、一般顔料、蛍光染料、蛍光顔料、金属光沢顔料、可逆熱変色性組成物、可逆熱変色性組成物を内包した可逆熱変色性マイクロカプセル顔料、光変色性組成物、光変色性組成物を内包した光変色性マイクロカプセル顔料が挙げられ、蛍光染料、蛍光顔料等の蛍光性着色剤を用いると色変化の明瞭性に優れ、可逆熱変色性組成物、可逆熱変色性組成物を内包した可逆熱変色性マイクロカプセル顔料等の熱変色性着色剤、光変色性着色剤、光変色性組成物、光変色性組成物を内包した光変色性マイクロカプセル顔料等の光変色性着色剤を用いると多彩な変化性を付与することができる。
前記可逆熱変色性組成物としては、電子供与性呈色性有機化合物と電子受容性化合物と呈色反応を可逆的に生起させる有機化合物媒体の三成分を含む可逆熱変色性組成物が好適に用いられる。
前記光変色性組成物としては、スピロオキサジン系化合物、スピロピラン系化合物、ジアリールエテン系化合物等のフォトクロミック化合物が好適に用いられる。
前記着色剤としては、一般染料、一般顔料、蛍光染料、蛍光顔料、金属光沢顔料、可逆熱変色性組成物、可逆熱変色性組成物を内包した可逆熱変色性マイクロカプセル顔料、光変色性組成物、光変色性組成物を内包した光変色性マイクロカプセル顔料が挙げられ、蛍光染料、蛍光顔料等の蛍光性着色剤を用いると色変化の明瞭性に優れ、可逆熱変色性組成物、可逆熱変色性組成物を内包した可逆熱変色性マイクロカプセル顔料等の熱変色性着色剤、光変色性着色剤、光変色性組成物、光変色性組成物を内包した光変色性マイクロカプセル顔料等の光変色性着色剤を用いると多彩な変化性を付与することができる。
前記可逆熱変色性組成物としては、電子供与性呈色性有機化合物と電子受容性化合物と呈色反応を可逆的に生起させる有機化合物媒体の三成分を含む可逆熱変色性組成物が好適に用いられる。
前記光変色性組成物としては、スピロオキサジン系化合物、スピロピラン系化合物、ジアリールエテン系化合物等のフォトクロミック化合物が好適に用いられる。
前記包装体基材と多孔質層の間には、防水層を設けることもできる。
前記防水層は、包装体への水の浸透を防止するために設けられる。前記防水層は、樹脂を含む溶液や樹脂エマルジョンを含む溶液を印刷、塗布して設けたり、合成樹脂シート、プラスチックフィルム、合成紙、耐水紙、表面に布帛を貼り合わせたプラスチックフィルムを貼着して設けられる。
前記プラスチックフィルムとしては、ポリエチレンフィルム、ポリプロピレンフィルム、ポリアミドフィルム、ポリエステルフィルム、ポリ塩化ビニルフィルム等が挙げられる。
前記プラスチックフィルムは、通常のラミネート加工、例えば、ドライラミネート加工、ホットメルトラミネート加工、或いは、プラスチックフィルムと包装体基材の間に熱融着フィルムを介在させて加熱圧着することにより包装体基材と貼着することができる。
なお、前記防水層は透明であってもよいし、着色されていてもよい。
更に、前記多孔質層と防水層の間には着色層を設けることもできる。
前記着色層は単一色の層であってもよいし、カラフルな多色の層であってもよい。
前記防水層を設ける場合、包装体基材に防水層、多孔質層を順次設けて得られる他、予め防水層上に多孔質層を設けた水変色性積層体(水変色性フィルム)を包装体基材に貼着して得ることもできる。
前記防水層は、包装体への水の浸透を防止するために設けられる。前記防水層は、樹脂を含む溶液や樹脂エマルジョンを含む溶液を印刷、塗布して設けたり、合成樹脂シート、プラスチックフィルム、合成紙、耐水紙、表面に布帛を貼り合わせたプラスチックフィルムを貼着して設けられる。
前記プラスチックフィルムとしては、ポリエチレンフィルム、ポリプロピレンフィルム、ポリアミドフィルム、ポリエステルフィルム、ポリ塩化ビニルフィルム等が挙げられる。
前記プラスチックフィルムは、通常のラミネート加工、例えば、ドライラミネート加工、ホットメルトラミネート加工、或いは、プラスチックフィルムと包装体基材の間に熱融着フィルムを介在させて加熱圧着することにより包装体基材と貼着することができる。
なお、前記防水層は透明であってもよいし、着色されていてもよい。
更に、前記多孔質層と防水層の間には着色層を設けることもできる。
前記着色層は単一色の層であってもよいし、カラフルな多色の層であってもよい。
前記防水層を設ける場合、包装体基材に防水層、多孔質層を順次設けて得られる他、予め防水層上に多孔質層を設けた水変色性積層体(水変色性フィルム)を包装体基材に貼着して得ることもできる。
前記多孔質層の上層には、非変色像を設けて装飾性を付与したり、多孔質層の下層に非変色像を設けて、非変色像を隠顕することもできる。
前記非変色像としては、各種文字、記号、図形、模様の他、人、動物、植物、果実、食料品、乗物、建物、天体等が挙げられる。
前記非変色像に含まれる着色剤としては、汎用の染料、顔料、金属光沢顔料、パール顔料等が挙げられる。
更に、前記多孔質層上に非変色輪郭像を設け、包装体基材と多孔質層の間に、非変色輪郭像の輪郭と対応する非変色像を設けることにより、輪郭内の多孔質層に水を付着させて吸水状態とすることにより透明化して下層の色調が視認され、塗り絵をする遊戯性を付与することができる。
また、包装体基材と多孔質層の間に、「当たり」、「はずれ」といったくじに関する非変色像を設けることにより、多孔質層に水を付着させて吸水状態とすることにより透明化して非変色像が視認され、くじとして利用することができる。
また、包装体基材と多孔質層の間に、二次元コード(二次元バーコード)等のコンテンツ情報に対するコードに関する非変色像を設けることにより、多孔質層に水を付着させて吸水状態とすることにより透明化して非変色像が視認され、読み取り機能を備えた機械でコードを判読可能して利用することができる。
前記非変色像としては、各種文字、記号、図形、模様の他、人、動物、植物、果実、食料品、乗物、建物、天体等が挙げられる。
前記非変色像に含まれる着色剤としては、汎用の染料、顔料、金属光沢顔料、パール顔料等が挙げられる。
更に、前記多孔質層上に非変色輪郭像を設け、包装体基材と多孔質層の間に、非変色輪郭像の輪郭と対応する非変色像を設けることにより、輪郭内の多孔質層に水を付着させて吸水状態とすることにより透明化して下層の色調が視認され、塗り絵をする遊戯性を付与することができる。
また、包装体基材と多孔質層の間に、「当たり」、「はずれ」といったくじに関する非変色像を設けることにより、多孔質層に水を付着させて吸水状態とすることにより透明化して非変色像が視認され、くじとして利用することができる。
また、包装体基材と多孔質層の間に、二次元コード(二次元バーコード)等のコンテンツ情報に対するコードに関する非変色像を設けることにより、多孔質層に水を付着させて吸水状態とすることにより透明化して非変色像が視認され、読み取り機能を備えた機械でコードを判読可能して利用することができる。
前記多孔質層には、多孔質層の一部に内在し、共存状態に撥水性樹脂層(撥水性樹脂像)を設けることにより、乾燥状態では判別し難い撥水性樹脂層と多孔質層が吸液により判別可能となる。
前記撥水性樹脂層は、シリコン系、パラフィン系、ポリエチレン系、アルキルエチレン尿素系、フッ素系等の撥水性樹脂から選ばれる撥水性樹脂を含む撥水処理液を多孔質層上に適宜形状の像を形成するよう付着させ、浸透乾燥して得られる、多孔質層に内在し、共存する層である。
前記撥水性樹脂層は多孔質層の一部に内在し、共存状態に配設されているので、前記撥水性樹脂層の共存箇所の多孔質層は撥水効果により吸水状態が形成されず、不透明状態が保持される。
従って、乾燥状態では判別し難い撥水性樹脂層と多孔質層が、撥水性樹脂層の非配設部分の多孔質層への吸液により、判別可能となる。
ここで、多孔質層に共存状態に配設される撥水性樹脂層は、断面において多孔質層の上層から包装体基材表面に位置する多孔質層の下層まで撥水性樹脂層が共存した状態の他、多孔質層の上層から多孔質層の中間層まで撥水性樹脂層が共存した状態、多孔質層の中間層に撥水性樹脂層が共存した状態、多孔質層の中間層から多孔質層の下層まで撥水性樹脂層が共存した状態が挙げられる。
前記撥水性樹脂のうち、フッ素系撥水剤が、撥水効果及び加工適性の面で効果的であり、固形分として、1g/m2~50g/m2、好適には、2g/m2~30g/m2の範囲の付着量が有効である。
なお、非変色像と撥水性樹脂像が関連する像であることにより、変色時に動的視覚を伴う構成とすることもでき、趣向性に富む水変色性包装体が得られる。
前記撥水性樹脂層は、シリコン系、パラフィン系、ポリエチレン系、アルキルエチレン尿素系、フッ素系等の撥水性樹脂から選ばれる撥水性樹脂を含む撥水処理液を多孔質層上に適宜形状の像を形成するよう付着させ、浸透乾燥して得られる、多孔質層に内在し、共存する層である。
前記撥水性樹脂層は多孔質層の一部に内在し、共存状態に配設されているので、前記撥水性樹脂層の共存箇所の多孔質層は撥水効果により吸水状態が形成されず、不透明状態が保持される。
従って、乾燥状態では判別し難い撥水性樹脂層と多孔質層が、撥水性樹脂層の非配設部分の多孔質層への吸液により、判別可能となる。
ここで、多孔質層に共存状態に配設される撥水性樹脂層は、断面において多孔質層の上層から包装体基材表面に位置する多孔質層の下層まで撥水性樹脂層が共存した状態の他、多孔質層の上層から多孔質層の中間層まで撥水性樹脂層が共存した状態、多孔質層の中間層に撥水性樹脂層が共存した状態、多孔質層の中間層から多孔質層の下層まで撥水性樹脂層が共存した状態が挙げられる。
前記撥水性樹脂のうち、フッ素系撥水剤が、撥水効果及び加工適性の面で効果的であり、固形分として、1g/m2~50g/m2、好適には、2g/m2~30g/m2の範囲の付着量が有効である。
なお、非変色像と撥水性樹脂像が関連する像であることにより、変色時に動的視覚を伴う構成とすることもでき、趣向性に富む水変色性包装体が得られる。
更に、前記多孔質層の周囲、多孔質層の上層又は下層に過去に水の付着があったかどうかを判別することができる水で可溶化する着色層を設けることもできる。
水で可溶化する着色層は、水溶性染料と、必要によりバインダー樹脂とからなる着色層、又は、顔料と水溶性樹脂を含む着色層が挙げられる。
前記着色層は、水が付着することにより着色層中に含まれる水溶性染料が周囲に溶出したり、顔料が周囲に拡散するため、過去に水の付着があったかどうかを判別することができる。
前記水溶性染料としては、酸性染料、塩基性染料、直接染料等を用いることができる。
酸性染料としては、ニューコクシン(C.I.16255)、タートラジン(C.I.19140)、アシッドブルーブラック10B(C.I.20470)、ギニアグリーン(C.I.42085)、ブリリアントブルーFCF(C.I.42090)、アシッドバイオレット6B(C.I.42640)、ソルブルブルー(C.I.42755)、ナフタレングリーン(C.I.44025)、エオシン(C.I.45380)、フロキシン(C.I.45410)、エリスロシン(C.I.45430)、ニグロシン(C.I.50420)、アシッドフラビン(C.I.56205)等が用いられる。
塩基性染料としては、クリソイジン(C.I.11270)、メチルバイオレットFN(C.I.42535)、クリスタルバイオレット(C.I.42555)、マラカイトグリーン(C.I.42000)、ビクトリアブルーFB(C.I.44045)、ローダミンB(C.I.45170)、アクリジンオレンジNS(C.I.46005)、メチレンブルーB(C.I.52015)等が用いられる。
直接染料としては、コンゴーレッド(C.I.22120)、ダイレクトスカイブルー5B(C.I.24400)、バイオレットBB(C.I.27905)、ダイレクトディープブラックEX(C.I.30235)、カヤラスブラックGコンク(C.I.35225)、ダイレクトファストブラックG(C.I.35255)、フタロシアニンブルー(C.I.74180)等が用いられる。
前記顔料としては、カーボンブラック、群青などの無機顔料や銅フタロシアニンブルー、ベンジジンイエロー等の有機顔料、各種蛍光染料を樹脂マトリックス中に固溶体化した合成樹脂微細粒子状の蛍光顔料、金属光沢顔料等を例示できる。
前記バインダー樹脂としては、水溶性樹脂、非水溶性樹脂のいずれを用いることもできるが、好ましくは、水溶性樹脂が用いられ、より好ましくは水溶性樹脂と非水溶性樹脂とを併用する。
前記水溶性樹脂を用いることにより、水付着時の溶出性や拡散性に優れ、前記水溶性樹脂と非水溶性樹脂とを併用することにより、水付着時の溶出性や拡散性に優れると共に高湿度化での着色層の初期状態の保存性にも優れる。
なお、前記水溶性樹脂と非水溶性樹脂とを併用する場合、着色層中に水溶性樹脂と非水溶性樹脂を95:5~5:95の質量比率で用いることが好ましく、より好ましくは90:10~10:90である。
前記水溶性樹脂としては、水に溶解するものであれば特に限定されるものではないが、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリエチレンオキサイド、ポリエチレングリコール、水溶性アクリル樹脂、水溶性ナイロン樹脂等の水溶性合成樹脂、アルギン酸ナトリウム、アルギン酸プロピレングリコールエステル、アラビアゴム、カゼイン、カゼインナトリウム、グアーガム、ゼラチン、デキストリン、澱粉、加工澱粉、還元水飴等の天然物由来の水溶性樹脂、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、メチルセルロース、エチルセルロース、エチルヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルエチルセルロース、等のセルロール及びセルロース誘導体及びその塩類、デキストラン、澱粉糖、プルラン、シクロアミロース等の多糖類等が挙げられる。
前記非水溶性樹脂としては、ウレタン系樹脂、ナイロン樹脂、酢酸ビニル樹脂、アクリル酸エステル樹脂、アクリル酸エステル共重合樹脂、アクリルポリオール樹脂、塩化ビニル-酢酸ビニル共重合樹脂、マレイン酸樹脂、ポリエステル樹脂、スチレン樹脂、スチレン共重合樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリカーボネート樹脂、エポキシ樹脂、スチレン-ブタジエン共重合樹脂、アクリロニトリル-ブタジエン共重合樹脂、メタクリル酸メチル-ブタジエン共重合樹脂、ブタジエン樹脂、クロロプレン樹脂、メラミン樹脂、及び前記各樹脂のエマルジョン等が挙げられる。
水で可溶化する着色層は、水溶性染料と、必要によりバインダー樹脂とからなる着色層、又は、顔料と水溶性樹脂を含む着色層が挙げられる。
前記着色層は、水が付着することにより着色層中に含まれる水溶性染料が周囲に溶出したり、顔料が周囲に拡散するため、過去に水の付着があったかどうかを判別することができる。
前記水溶性染料としては、酸性染料、塩基性染料、直接染料等を用いることができる。
酸性染料としては、ニューコクシン(C.I.16255)、タートラジン(C.I.19140)、アシッドブルーブラック10B(C.I.20470)、ギニアグリーン(C.I.42085)、ブリリアントブルーFCF(C.I.42090)、アシッドバイオレット6B(C.I.42640)、ソルブルブルー(C.I.42755)、ナフタレングリーン(C.I.44025)、エオシン(C.I.45380)、フロキシン(C.I.45410)、エリスロシン(C.I.45430)、ニグロシン(C.I.50420)、アシッドフラビン(C.I.56205)等が用いられる。
塩基性染料としては、クリソイジン(C.I.11270)、メチルバイオレットFN(C.I.42535)、クリスタルバイオレット(C.I.42555)、マラカイトグリーン(C.I.42000)、ビクトリアブルーFB(C.I.44045)、ローダミンB(C.I.45170)、アクリジンオレンジNS(C.I.46005)、メチレンブルーB(C.I.52015)等が用いられる。
直接染料としては、コンゴーレッド(C.I.22120)、ダイレクトスカイブルー5B(C.I.24400)、バイオレットBB(C.I.27905)、ダイレクトディープブラックEX(C.I.30235)、カヤラスブラックGコンク(C.I.35225)、ダイレクトファストブラックG(C.I.35255)、フタロシアニンブルー(C.I.74180)等が用いられる。
前記顔料としては、カーボンブラック、群青などの無機顔料や銅フタロシアニンブルー、ベンジジンイエロー等の有機顔料、各種蛍光染料を樹脂マトリックス中に固溶体化した合成樹脂微細粒子状の蛍光顔料、金属光沢顔料等を例示できる。
前記バインダー樹脂としては、水溶性樹脂、非水溶性樹脂のいずれを用いることもできるが、好ましくは、水溶性樹脂が用いられ、より好ましくは水溶性樹脂と非水溶性樹脂とを併用する。
前記水溶性樹脂を用いることにより、水付着時の溶出性や拡散性に優れ、前記水溶性樹脂と非水溶性樹脂とを併用することにより、水付着時の溶出性や拡散性に優れると共に高湿度化での着色層の初期状態の保存性にも優れる。
なお、前記水溶性樹脂と非水溶性樹脂とを併用する場合、着色層中に水溶性樹脂と非水溶性樹脂を95:5~5:95の質量比率で用いることが好ましく、より好ましくは90:10~10:90である。
前記水溶性樹脂としては、水に溶解するものであれば特に限定されるものではないが、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリエチレンオキサイド、ポリエチレングリコール、水溶性アクリル樹脂、水溶性ナイロン樹脂等の水溶性合成樹脂、アルギン酸ナトリウム、アルギン酸プロピレングリコールエステル、アラビアゴム、カゼイン、カゼインナトリウム、グアーガム、ゼラチン、デキストリン、澱粉、加工澱粉、還元水飴等の天然物由来の水溶性樹脂、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、メチルセルロース、エチルセルロース、エチルヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルエチルセルロース、等のセルロール及びセルロース誘導体及びその塩類、デキストラン、澱粉糖、プルラン、シクロアミロース等の多糖類等が挙げられる。
前記非水溶性樹脂としては、ウレタン系樹脂、ナイロン樹脂、酢酸ビニル樹脂、アクリル酸エステル樹脂、アクリル酸エステル共重合樹脂、アクリルポリオール樹脂、塩化ビニル-酢酸ビニル共重合樹脂、マレイン酸樹脂、ポリエステル樹脂、スチレン樹脂、スチレン共重合樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリカーボネート樹脂、エポキシ樹脂、スチレン-ブタジエン共重合樹脂、アクリロニトリル-ブタジエン共重合樹脂、メタクリル酸メチル-ブタジエン共重合樹脂、ブタジエン樹脂、クロロプレン樹脂、メラミン樹脂、及び前記各樹脂のエマルジョン等が挙げられる。
また、多孔質層の一部に内在し、共存状態に水溶性樹脂層を設け、非吸液状態において前記水溶性樹脂層を設けた部分の多孔質層は、水溶性樹脂層を設けていない部分の多孔質層よりも透光性が高くすることによって、過去に水の付着があったかどうかを判別することもできる。
非吸液状態において水溶性樹脂層を設けた部分の多孔質層は、水溶性樹脂層を設けていない部分の多孔質層よりも透光性が高いため、水溶性樹脂層を設けた部分から下層が視認されるため各種像を視認できる。
前記多孔質層の一部に内在し、共存状態に設けられる水溶性樹脂層について説明する。
前記水溶性樹脂層に含まれる水溶性樹脂としては、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリエチレンオキサイド、ポリエチレングリコール、水溶性アクリル樹脂、水溶性ナイロン樹脂、アルギン酸ナトリウム、アルギン酸プロピレングリコールエステル、アラビアゴム、カゼイン、カゼインナトリウム、グアーガム、ゼラチン、デキストリン、澱粉、加工澱粉、還元水飴、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、メチルセルロース、エチルセルロース、エチルヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルエチルセルロース等のセルロール及びセルロース誘導体及びその塩類が挙げられる。
前記水溶性樹脂層は、水が付着することにより水溶性樹脂が周囲に溶出するため、非吸液状態で水溶性樹脂層を設けた部分の多孔質層の透光性の高い状態から、水溶性樹脂の溶出により透光性が低い状態となり、水溶性樹脂層を設けた部分から下層が視認される効果が低下し、その状態は再び非吸液状態となっても維持されるため過去に水の付着があったか否かを判別することができる。
また、水溶性樹脂層を設けていない部分の多孔質層は非吸液状態では下層を隠蔽し、吸液状態では透明化して下層を視認できる繰り返しの機能を備えているため、水が付着している状態と水が付着していない状態を判別することができる。
前記水溶性樹脂層は、25℃で固体状態、好ましくは30℃で固体状態、より好ましくは35℃で固体状態の樹脂を用いることにより初期状態の保存安定性に優れる。
前記水溶性樹脂層に用いられる樹脂として、透明性樹脂を用いることにより周囲を汚染したり、樹脂が付着して汚染することがないため好適である。
なお、前記水溶性樹脂を用いることにより、水付着時の溶出性や拡散性に優れるが、前記水溶性樹脂と非水溶性樹脂を併用することにより、高湿度化での初期状態の保存性を向上させることができる。
非吸液状態において水溶性樹脂層を設けた部分の多孔質層は、水溶性樹脂層を設けていない部分の多孔質層よりも透光性が高いため、水溶性樹脂層を設けた部分から下層が視認されるため各種像を視認できる。
前記多孔質層の一部に内在し、共存状態に設けられる水溶性樹脂層について説明する。
前記水溶性樹脂層に含まれる水溶性樹脂としては、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリエチレンオキサイド、ポリエチレングリコール、水溶性アクリル樹脂、水溶性ナイロン樹脂、アルギン酸ナトリウム、アルギン酸プロピレングリコールエステル、アラビアゴム、カゼイン、カゼインナトリウム、グアーガム、ゼラチン、デキストリン、澱粉、加工澱粉、還元水飴、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、メチルセルロース、エチルセルロース、エチルヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルエチルセルロース等のセルロール及びセルロース誘導体及びその塩類が挙げられる。
前記水溶性樹脂層は、水が付着することにより水溶性樹脂が周囲に溶出するため、非吸液状態で水溶性樹脂層を設けた部分の多孔質層の透光性の高い状態から、水溶性樹脂の溶出により透光性が低い状態となり、水溶性樹脂層を設けた部分から下層が視認される効果が低下し、その状態は再び非吸液状態となっても維持されるため過去に水の付着があったか否かを判別することができる。
また、水溶性樹脂層を設けていない部分の多孔質層は非吸液状態では下層を隠蔽し、吸液状態では透明化して下層を視認できる繰り返しの機能を備えているため、水が付着している状態と水が付着していない状態を判別することができる。
前記水溶性樹脂層は、25℃で固体状態、好ましくは30℃で固体状態、より好ましくは35℃で固体状態の樹脂を用いることにより初期状態の保存安定性に優れる。
前記水溶性樹脂層に用いられる樹脂として、透明性樹脂を用いることにより周囲を汚染したり、樹脂が付着して汚染することがないため好適である。
なお、前記水溶性樹脂を用いることにより、水付着時の溶出性や拡散性に優れるが、前記水溶性樹脂と非水溶性樹脂を併用することにより、高湿度化での初期状態の保存性を向上させることができる。
前記水変色性包装体に収容される食品としては、加温により鮮度や品質が低下する冷蔵食品、冷凍食品、乳製品、肉、卵、野菜、果物、魚貝類、穀物の加工品、飲料の他、加温により軟化して初期の形状を損なうアイスクリーム、キャラメル、チョコレート等の菓子、保温性を要するピザ等の加工食品が挙げられる。
なお、本発明の水変色性包装体は、外側から付着した水や水分による水濡れを包装体の外部から検知したり、包装体内に収容した水分を含む食品から漏出した水による水濡れを包装体の外部から検知することもできる。
更に、前記水変色性包装体は、加温により鮮度や品質が低下する化粧品を収容して実用に供することもできると共に、外側から付着した水や水分による水濡れを包装体の外部から検知したり、包装体内に収容した水分を含む化粧品から漏出した水による水濡れを包装体の外部から検知することもできる。
なお、本発明の水変色性包装体は、外側から付着した水や水分による水濡れを包装体の外部から検知したり、包装体内に収容した水分を含む食品から漏出した水による水濡れを包装体の外部から検知することもできる。
更に、前記水変色性包装体は、加温により鮮度や品質が低下する化粧品を収容して実用に供することもできると共に、外側から付着した水や水分による水濡れを包装体の外部から検知したり、包装体内に収容した水分を含む化粧品から漏出した水による水濡れを包装体の外部から検知することもできる。
前記水変色性包装体に水を付着させる手段としては、手や指を水で濡らして接触させる他、水付着具を適用することもできる。
前記水付着具としては、水鉄砲、噴霧機、先端部に筆穂や繊維ペン体等を有する筆記又は塗布具、容器内に水を収容し、且つ、容器内の水を導出する繊維体や刷毛を設けた筆記又は塗布具、スタンプ具等が挙げられる。
前記水付着具として、連続気孔を有するプラスチック多孔体又は繊維加工体をペン先部材として適用した筆記具又は塗布具は、筆記像を簡便に形成でき、実用性を高めることができる。
前記水付着具として、刷毛を用いることにより、包装体にペンキを塗布するような遊戯が可能となり、遊戯性を高めることができる。
前記連続気孔を有するプラスチック多孔体又は繊維加工体は、水を適宜量、吸収し、吐出させるものであればよく、汎用のポリオレフィン系、ポリウレタン系、その他各種プラスチックの連続気孔体や繊維を集束させた毛筆状のもの、繊維の樹脂加工又は熱溶着加工によるもの、フェルト、不織布形態のものを挙げることができ、形状、寸法は目的に応じて任意に設定できる。
前記刷毛は、木やプラスチックからなる柄の先端に複数の毛を取り付けたもの、木やプラスチックからなる柄の先端に不織布、フェルト、連続気孔を有する発泡体等を取り付けたもの、内部に液体を収容する容器からなる柄の先端に複数の毛、不織布、フェルト、連続気孔を有する発泡体等を取り付け、容器内の液体を先端に導出するよう構成したもの等が挙げられる。
なお、前記水付着具と、水変色性包装体を組み合わせて水変色性包装体セットを構成することもでき、利便性を向上させることができる。
前記水付着具としては、水鉄砲、噴霧機、先端部に筆穂や繊維ペン体等を有する筆記又は塗布具、容器内に水を収容し、且つ、容器内の水を導出する繊維体や刷毛を設けた筆記又は塗布具、スタンプ具等が挙げられる。
前記水付着具として、連続気孔を有するプラスチック多孔体又は繊維加工体をペン先部材として適用した筆記具又は塗布具は、筆記像を簡便に形成でき、実用性を高めることができる。
前記水付着具として、刷毛を用いることにより、包装体にペンキを塗布するような遊戯が可能となり、遊戯性を高めることができる。
前記連続気孔を有するプラスチック多孔体又は繊維加工体は、水を適宜量、吸収し、吐出させるものであればよく、汎用のポリオレフィン系、ポリウレタン系、その他各種プラスチックの連続気孔体や繊維を集束させた毛筆状のもの、繊維の樹脂加工又は熱溶着加工によるもの、フェルト、不織布形態のものを挙げることができ、形状、寸法は目的に応じて任意に設定できる。
前記刷毛は、木やプラスチックからなる柄の先端に複数の毛を取り付けたもの、木やプラスチックからなる柄の先端に不織布、フェルト、連続気孔を有する発泡体等を取り付けたもの、内部に液体を収容する容器からなる柄の先端に複数の毛、不織布、フェルト、連続気孔を有する発泡体等を取り付け、容器内の液体を先端に導出するよう構成したもの等が挙げられる。
なお、前記水付着具と、水変色性包装体を組み合わせて水変色性包装体セットを構成することもでき、利便性を向上させることができる。
以下に実施例を記載するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
なお、実施例中の部は質量部である。
実施例1(図1参照)
水変色性包装体の作製
包装体基材2として白色プラスチックフィルム上に、青色顔料5部、アクリル酸エステルエマルジョン(固形分50重量%)50部、シリコーン系消泡剤0.2部、増粘剤3部、湿潤剤2部、レベリング剤1部、水10部、エポキシ系架橋剤2.5部を均一に混合、攪拌したスクリーン印刷用インキを用いて、180メッシュのスクリーン版によるスクリーン印刷を行って、着色層3を形成した。次いで、前記着色層上に、湿式法により製造される微粒子状珪酸〔商品名:ニップシールE-200A、日本シリカ工業(株)製〕15部、バインダー樹脂として水性ウレタン樹脂〔商品名:ハイドランAP-10、ポリエステル系ウレタン樹脂、固形分30重量%、大日本インキ化学工業(株)製〕50部、水30部、シリコーン系消泡剤0.5部、水系インキ増粘剤3部、エチレングリコール1部、エポキシ系架橋剤2部を均一に混合、攪拌した白色スクリーン印刷用インキを用いてベタ印刷を施して多孔質層4を設けた。
前記着色層及び多孔質層を設けた包装体基材を裁断、溶着してチョコレート用の水変色性包装体1を得た。
なお、実施例中の部は質量部である。
実施例1(図1参照)
水変色性包装体の作製
包装体基材2として白色プラスチックフィルム上に、青色顔料5部、アクリル酸エステルエマルジョン(固形分50重量%)50部、シリコーン系消泡剤0.2部、増粘剤3部、湿潤剤2部、レベリング剤1部、水10部、エポキシ系架橋剤2.5部を均一に混合、攪拌したスクリーン印刷用インキを用いて、180メッシュのスクリーン版によるスクリーン印刷を行って、着色層3を形成した。次いで、前記着色層上に、湿式法により製造される微粒子状珪酸〔商品名:ニップシールE-200A、日本シリカ工業(株)製〕15部、バインダー樹脂として水性ウレタン樹脂〔商品名:ハイドランAP-10、ポリエステル系ウレタン樹脂、固形分30重量%、大日本インキ化学工業(株)製〕50部、水30部、シリコーン系消泡剤0.5部、水系インキ増粘剤3部、エチレングリコール1部、エポキシ系架橋剤2部を均一に混合、攪拌した白色スクリーン印刷用インキを用いてベタ印刷を施して多孔質層4を設けた。
前記着色層及び多孔質層を設けた包装体基材を裁断、溶着してチョコレート用の水変色性包装体1を得た。
前記水変色性包装体1は、乾燥状態では多孔質層による白色が視認されるが、水を収容した筆記具を用いて多孔質層上に筆記すると青色の像を形成できた。
前記像は、25℃、65%RHの環境下では、5分間像を維持していたが、水分の蒸発にともない徐々に消失し、10分間経過した段階では多孔質層が白色の水変色性包装体に戻った。この現象は繰り返し何度も行うことができ、温度変化によりチョコレートは初期の形を損なうことなく(溶けることなく)、像を形成する面白さを付与することができた。
なお、水変色性包装体は、外側から付着した水や水分による水濡れを多孔質層によって検知することができ、インジケーターとしても機能する。
前記像は、25℃、65%RHの環境下では、5分間像を維持していたが、水分の蒸発にともない徐々に消失し、10分間経過した段階では多孔質層が白色の水変色性包装体に戻った。この現象は繰り返し何度も行うことができ、温度変化によりチョコレートは初期の形を損なうことなく(溶けることなく)、像を形成する面白さを付与することができた。
なお、水変色性包装体は、外側から付着した水や水分による水濡れを多孔質層によって検知することができ、インジケーターとしても機能する。
実施例2
水変色性包装体セットの作製
実施例1の水変色性包装体と、水付着具として容器内に水を収容し、且つ、容器内の水を導出する繊維体を設けた筆記具とを組み合わせて水変色性包装体セットを得た。
前記水変色性包装体セットは、水付着具を用いて水変色性包装体の多孔質層上に筆記すると青色の像を形成できた。
前記像は、25℃、65%RHの環境下では、5分間像を維持していたが、水分の蒸発にともない徐々に消失し、10分間経過した段階では白色の水変色性包装体に戻った。この現象は繰り返し何度も行うことができ、温度変化によりチョコレートは初期の形を損なうことなく(溶けることなく)、像を形成する面白さを付与することができた。
水変色性包装体セットの作製
実施例1の水変色性包装体と、水付着具として容器内に水を収容し、且つ、容器内の水を導出する繊維体を設けた筆記具とを組み合わせて水変色性包装体セットを得た。
前記水変色性包装体セットは、水付着具を用いて水変色性包装体の多孔質層上に筆記すると青色の像を形成できた。
前記像は、25℃、65%RHの環境下では、5分間像を維持していたが、水分の蒸発にともない徐々に消失し、10分間経過した段階では白色の水変色性包装体に戻った。この現象は繰り返し何度も行うことができ、温度変化によりチョコレートは初期の形を損なうことなく(溶けることなく)、像を形成する面白さを付与することができた。
実施例3
水変色性包装体の作製
包装体基材として赤色プラスチックフィルム上に、湿式法により製造される微粒子状珪酸〔商品名:ニップシールE-200A、日本シリカ工業(株)製〕15部、バインダー樹脂として水性ウレタン樹脂〔商品名:ハイドランAP-10、ポリエステル系ウレタン樹脂、固形分30重量%、大日本インキ化学工業(株)製〕50部、水30部、シリコーン系消泡剤0.5部、水系インキ増粘剤3部、エチレングリコール1部、エポキシ系架橋剤2部を均一に混合、攪拌した白色スクリーン印刷用インキを用いて全面ベタ印刷を施して多孔質層を設けた。
前記多孔質層を設けた包装体基材を裁断、溶着してチョコレート用の包装体を得た。
水変色性包装体の作製
包装体基材として赤色プラスチックフィルム上に、湿式法により製造される微粒子状珪酸〔商品名:ニップシールE-200A、日本シリカ工業(株)製〕15部、バインダー樹脂として水性ウレタン樹脂〔商品名:ハイドランAP-10、ポリエステル系ウレタン樹脂、固形分30重量%、大日本インキ化学工業(株)製〕50部、水30部、シリコーン系消泡剤0.5部、水系インキ増粘剤3部、エチレングリコール1部、エポキシ系架橋剤2部を均一に混合、攪拌した白色スクリーン印刷用インキを用いて全面ベタ印刷を施して多孔質層を設けた。
前記多孔質層を設けた包装体基材を裁断、溶着してチョコレート用の包装体を得た。
前記水変色性包装体は、乾燥状態では多孔質層による白色が視認されるが、水を収容した噴霧機で多孔質層上に水を付着させると赤色の像を視認できた。
前記像は、25℃、65%RHの環境下では、5分間像を維持していたが、水分の蒸発にともない徐々に消失し、10分間経過した段階では全面白色の水変色性包装体に戻った。この現象は繰り返し何度も行うことができ、温度変化によりチョコレートは初期の形を損なうことなく(溶けることなく)、像が現出する面白さを付与することができた。
なお、水変色性包装体は、外側から付着した水や水分による水濡れを多孔質層によって検知することができ、インジケーターとしても機能する。
前記像は、25℃、65%RHの環境下では、5分間像を維持していたが、水分の蒸発にともない徐々に消失し、10分間経過した段階では全面白色の水変色性包装体に戻った。この現象は繰り返し何度も行うことができ、温度変化によりチョコレートは初期の形を損なうことなく(溶けることなく)、像が現出する面白さを付与することができた。
なお、水変色性包装体は、外側から付着した水や水分による水濡れを多孔質層によって検知することができ、インジケーターとしても機能する。
実施例4
水変色性包装体セットの作製
実施例3の水変色性包装体と、噴霧機とを組み合わせて水変色性包装体セットを得た。
前記水変色性包装体セットは、水付着具を用いて水変色性包装体の多孔質層上に赤色の像を形成できた。
前記像は、25℃、65%RHの環境下では、5分間像を維持していたが、水分の蒸発にともない徐々に消失し、10分間経過した段階では全面白色の水変色性包装体に戻った。この現象は繰り返し何度も行うことができ、温度変化によりチョコレートは初期の形を損なうことなく(溶けることなく)、像を形成する面白さを付与することができた。
水変色性包装体セットの作製
実施例3の水変色性包装体と、噴霧機とを組み合わせて水変色性包装体セットを得た。
前記水変色性包装体セットは、水付着具を用いて水変色性包装体の多孔質層上に赤色の像を形成できた。
前記像は、25℃、65%RHの環境下では、5分間像を維持していたが、水分の蒸発にともない徐々に消失し、10分間経過した段階では全面白色の水変色性包装体に戻った。この現象は繰り返し何度も行うことができ、温度変化によりチョコレートは初期の形を損なうことなく(溶けることなく)、像を形成する面白さを付与することができた。
実施例5
水変色性包装体の作製
包装体基材としてピンク色のコート紙上に、橙色顔料5部、エチレン酢酸ビニル共重合エマルジョン10部、消泡剤0.5部、増粘剤(アルギン酸ナトリウム)1部、レベリング剤3部、防腐剤1部を混合して得られた印刷インキを用いてラクダの絵柄を印刷して着色層(非変色像)を設けた。
次いで、前記非変色像上に、湿式法により製造される微粒子状珪酸〔商品名:ニップシールE-200A、日本シリカ工業(株)製〕15部、バインダー樹脂として水性ウレタン樹脂〔商品名:ハイドランAP-10、ポリエステル系ウレタン樹脂、固形分30重量%、大日本インキ化学工業(株)製〕50部、水30部、シリコーン系消泡剤0.5部、水系インキ増粘剤3部、エチレングリコール1部、エポキシ系架橋剤2部を均一に混合、攪拌した白色スクリーン印刷用インキを用いて全面ベタ印刷を施して多孔質層を設けた。
前記非変色像及び多孔質層を設けた包装体基材を裁断、組み立ててキャラメル用の水変色性包装体を得た。
水変色性包装体の作製
包装体基材としてピンク色のコート紙上に、橙色顔料5部、エチレン酢酸ビニル共重合エマルジョン10部、消泡剤0.5部、増粘剤(アルギン酸ナトリウム)1部、レベリング剤3部、防腐剤1部を混合して得られた印刷インキを用いてラクダの絵柄を印刷して着色層(非変色像)を設けた。
次いで、前記非変色像上に、湿式法により製造される微粒子状珪酸〔商品名:ニップシールE-200A、日本シリカ工業(株)製〕15部、バインダー樹脂として水性ウレタン樹脂〔商品名:ハイドランAP-10、ポリエステル系ウレタン樹脂、固形分30重量%、大日本インキ化学工業(株)製〕50部、水30部、シリコーン系消泡剤0.5部、水系インキ増粘剤3部、エチレングリコール1部、エポキシ系架橋剤2部を均一に混合、攪拌した白色スクリーン印刷用インキを用いて全面ベタ印刷を施して多孔質層を設けた。
前記非変色像及び多孔質層を設けた包装体基材を裁断、組み立ててキャラメル用の水変色性包装体を得た。
前記水変色性包装体は、乾燥状態では多孔質層による白色が視認されるが、筆穂に水を含侵させた毛筆で多孔質層上に水を付着させるとピンク地に橙色の非変色像を視認できた。
前記非変色像は、25℃、65%RHの環境下では、5分間像を維持していたが、水分の蒸発にともない徐々に消失し、10分間経過した段階では全面白色の水変色性包装体に戻った。この現象は繰り返し何度も行うことができ、温度変化によりキャラメルは初期の形を損なうことなく、非変色像が現出する面白さを付与することができた。
なお、水変色性包装体は、外側から付着した水や水分による水濡れを多孔質層によって検知することができ、インジケーターとしても機能する。
前記非変色像は、25℃、65%RHの環境下では、5分間像を維持していたが、水分の蒸発にともない徐々に消失し、10分間経過した段階では全面白色の水変色性包装体に戻った。この現象は繰り返し何度も行うことができ、温度変化によりキャラメルは初期の形を損なうことなく、非変色像が現出する面白さを付与することができた。
なお、水変色性包装体は、外側から付着した水や水分による水濡れを多孔質層によって検知することができ、インジケーターとしても機能する。
実施例6
水変色性包装体セットの作製
実施例5の水変色性包装体と、水付着具として毛筆とを組み合わせて水変色性包装体セットを得た。
前記水変色性包装体セットは、水付着具を用いて水変色性包装体の多孔質層上に筆記するとピンク地に橙色の非変色像を形成できた。
前記像は、25℃、65%RHの環境下では、5分間像を維持していたが、水分の蒸発にともない徐々に消失し、10分間経過した段階では全面白色の水変色性包装体に戻った。この現象は繰り返し何度も行うことができ、温度変化によりキャラメルは初期の形を損なうことなく、像を形成する面白さを付与することができた。
水変色性包装体セットの作製
実施例5の水変色性包装体と、水付着具として毛筆とを組み合わせて水変色性包装体セットを得た。
前記水変色性包装体セットは、水付着具を用いて水変色性包装体の多孔質層上に筆記するとピンク地に橙色の非変色像を形成できた。
前記像は、25℃、65%RHの環境下では、5分間像を維持していたが、水分の蒸発にともない徐々に消失し、10分間経過した段階では全面白色の水変色性包装体に戻った。この現象は繰り返し何度も行うことができ、温度変化によりキャラメルは初期の形を損なうことなく、像を形成する面白さを付与することができた。
実施例7
水変色性包装体の作製
包装体基材としてコート紙上に、青色顔料10部、エチレン酢酸ビニル共重合エマルジョン13部、消泡剤0.5部、増粘剤(アルギン酸ナトリウム)1部、レベリング剤3部、防腐剤1部を混合して得られた印刷インキを用いてスクリーン印刷により車の内部構造の絵柄の着色層(非変色像)を設けた。
次いで、前記非変色像上に、湿式法により製造される微粒子状珪酸〔商品名:ニップシールE-200A、日本シリカ工業(株)製〕15部、バインダー樹脂として水性ウレタン樹脂〔商品名:ハイドランAP-10、ポリエステル系ウレタン樹脂、固形分30重量%、大日本インキ化学工業(株)製〕50部、水30部、シリコーン系消泡剤0.5部、水系インキ増粘剤3部、エチレングリコール1部、エポキシ系架橋剤2部を均一に混合、攪拌した白色スクリーン印刷用インキを用いて非変色像を覆う車の外観を印刷して多孔質層(多孔質像)を設けた。
前記非変色像及び多孔質像を設けた包装体基材を裁断、組み立ててチョコレート用の包装体を得た。
水変色性包装体の作製
包装体基材としてコート紙上に、青色顔料10部、エチレン酢酸ビニル共重合エマルジョン13部、消泡剤0.5部、増粘剤(アルギン酸ナトリウム)1部、レベリング剤3部、防腐剤1部を混合して得られた印刷インキを用いてスクリーン印刷により車の内部構造の絵柄の着色層(非変色像)を設けた。
次いで、前記非変色像上に、湿式法により製造される微粒子状珪酸〔商品名:ニップシールE-200A、日本シリカ工業(株)製〕15部、バインダー樹脂として水性ウレタン樹脂〔商品名:ハイドランAP-10、ポリエステル系ウレタン樹脂、固形分30重量%、大日本インキ化学工業(株)製〕50部、水30部、シリコーン系消泡剤0.5部、水系インキ増粘剤3部、エチレングリコール1部、エポキシ系架橋剤2部を均一に混合、攪拌した白色スクリーン印刷用インキを用いて非変色像を覆う車の外観を印刷して多孔質層(多孔質像)を設けた。
前記非変色像及び多孔質像を設けた包装体基材を裁断、組み立ててチョコレート用の包装体を得た。
前記包装体は、乾燥状態では多孔質層による白色の車の絵柄が視認されるが、水を収容した噴霧機で多孔質層上に水を付着させると青色の車の内部構造の絵柄(非変色像)を視認できた。
前記非変色像は、25℃、65%RHの環境下では、5分間像を維持していたが、水分の蒸発にともない徐々に消失し、10分間経過した段階では白色の車の絵柄を有する水変色性包装体に戻った。この現象は繰り返し何度も行うことができ、温度変化によりチョコレートは初期の形を損なうことなく(溶けることなく)、像が変化する面白さを付与することができた。
なお、水変色性包装体は、外側から付着した水や水分による水濡れを多孔質層によって検知することができ、インジケーターとしても機能する。
前記非変色像は、25℃、65%RHの環境下では、5分間像を維持していたが、水分の蒸発にともない徐々に消失し、10分間経過した段階では白色の車の絵柄を有する水変色性包装体に戻った。この現象は繰り返し何度も行うことができ、温度変化によりチョコレートは初期の形を損なうことなく(溶けることなく)、像が変化する面白さを付与することができた。
なお、水変色性包装体は、外側から付着した水や水分による水濡れを多孔質層によって検知することができ、インジケーターとしても機能する。
実施例8
水変色性包装体セットの作製
実施例7の水変色性包装体と、噴霧機とを組み合わせて水変色性包装体セットを得た。
前記水変色性包装体セットは、水付着具を用いて水変色性包装体の多孔質層上に青色の車の内部構造の絵柄(非変色像)を形成できた。
前記像は、25℃、65%RHの環境下では、5分間像を維持していたが、水分の蒸発にともない徐々に消失し、10分間経過した段階では白色の車の絵柄を有する水変色性包装体に戻った。この現象は繰り返し何度も行うことができ、温度変化によりチョコレートは初期の形を損なうことなく(溶けることなく)、像を形成する面白さを付与することができた。
水変色性包装体セットの作製
実施例7の水変色性包装体と、噴霧機とを組み合わせて水変色性包装体セットを得た。
前記水変色性包装体セットは、水付着具を用いて水変色性包装体の多孔質層上に青色の車の内部構造の絵柄(非変色像)を形成できた。
前記像は、25℃、65%RHの環境下では、5分間像を維持していたが、水分の蒸発にともない徐々に消失し、10分間経過した段階では白色の車の絵柄を有する水変色性包装体に戻った。この現象は繰り返し何度も行うことができ、温度変化によりチョコレートは初期の形を損なうことなく(溶けることなく)、像を形成する面白さを付与することができた。
実施例9
水変色性包装体の作製
包装体基材として白色厚紙上に、赤色顔料5部、アクリル酸エステルエマルジョン(固形分50重量%)50部、シリコーン系消泡剤0.2部、増粘剤3部、湿潤剤2部、レベリング剤1部、水10部、エポキシ系架橋剤2.5部を均一に混合、攪拌したスクリーン印刷用インキを用いて、180メッシュのスクリーン版によるスクリーン印刷を行って、着色層を形成した。次いで、前記着色層上に、湿式法により製造される微粒子状珪酸〔商品名:ニップシールE-200A、日本シリカ工業(株)製〕15部、バインダー樹脂として水性ウレタン樹脂〔商品名:ハイドランAP-10、ポリエステル系ウレタン樹脂、固形分30重量%、大日本インキ化学工業(株)製〕50部、水30部、シリコーン系消泡剤0.5部、水系インキ増粘剤3部、エチレングリコール1部、エポキシ系架橋剤2部を均一に混合、攪拌した白色スクリーン印刷用インキを用いて全面ベタ印刷を施して多孔質層を設けた。
前記着色層及び多孔質層を設けた包装体基材を裁断してピザ用の水変色性包装体を得た。
水変色性包装体の作製
包装体基材として白色厚紙上に、赤色顔料5部、アクリル酸エステルエマルジョン(固形分50重量%)50部、シリコーン系消泡剤0.2部、増粘剤3部、湿潤剤2部、レベリング剤1部、水10部、エポキシ系架橋剤2.5部を均一に混合、攪拌したスクリーン印刷用インキを用いて、180メッシュのスクリーン版によるスクリーン印刷を行って、着色層を形成した。次いで、前記着色層上に、湿式法により製造される微粒子状珪酸〔商品名:ニップシールE-200A、日本シリカ工業(株)製〕15部、バインダー樹脂として水性ウレタン樹脂〔商品名:ハイドランAP-10、ポリエステル系ウレタン樹脂、固形分30重量%、大日本インキ化学工業(株)製〕50部、水30部、シリコーン系消泡剤0.5部、水系インキ増粘剤3部、エチレングリコール1部、エポキシ系架橋剤2部を均一に混合、攪拌した白色スクリーン印刷用インキを用いて全面ベタ印刷を施して多孔質層を設けた。
前記着色層及び多孔質層を設けた包装体基材を裁断してピザ用の水変色性包装体を得た。
前記水変色性包装体は、乾燥状態では多孔質層による白色が視認されるが、水を収容した筆記具を用いて多孔質層上に筆記すると赤色の像を形成できた。
前記像は、25℃、65%RHの環境下では、5分間像を維持していたが、水分の蒸発にともない徐々に消失し、10分間経過した段階では全面白色の水変色性包装体に戻った。この現象は繰り返し何度も行うことができ、温度変化によりピザの温度を損なうことなく(保温性を損なうことなく)、像を形成する面白さを付与することができた。
なお、水変色性包装体は、内部から漏れ出した水や水分による水濡れを多孔質層によって検知することができ、インジケーターとしても機能する。
前記像は、25℃、65%RHの環境下では、5分間像を維持していたが、水分の蒸発にともない徐々に消失し、10分間経過した段階では全面白色の水変色性包装体に戻った。この現象は繰り返し何度も行うことができ、温度変化によりピザの温度を損なうことなく(保温性を損なうことなく)、像を形成する面白さを付与することができた。
なお、水変色性包装体は、内部から漏れ出した水や水分による水濡れを多孔質層によって検知することができ、インジケーターとしても機能する。
実施例10
水変色性包装体セットの作製
実施例9の水変色性包装体と、水付着具として容器内に水を収容し、且つ、容器内の水を導出する繊維体を設けた筆記具とを組み合わせて水変色性包装体セットを得た。
前記水変色性包装体セットは、水付着具を用いて水変色性包装体の多孔質層上に筆記すると赤色の像を形成できた。
前記像は、25℃、65%RHの環境下では、5分間像を維持していたが、水分の蒸発にともない徐々に消失し、10分間経過した段階では全面白色の水変色性包装体に戻った。この現象は繰り返し何度も行うことができ、温度変化によりピザの温度を損なうことなく(保温性を損なうことなく)、像を形成する面白さを付与することができた。
水変色性包装体セットの作製
実施例9の水変色性包装体と、水付着具として容器内に水を収容し、且つ、容器内の水を導出する繊維体を設けた筆記具とを組み合わせて水変色性包装体セットを得た。
前記水変色性包装体セットは、水付着具を用いて水変色性包装体の多孔質層上に筆記すると赤色の像を形成できた。
前記像は、25℃、65%RHの環境下では、5分間像を維持していたが、水分の蒸発にともない徐々に消失し、10分間経過した段階では全面白色の水変色性包装体に戻った。この現象は繰り返し何度も行うことができ、温度変化によりピザの温度を損なうことなく(保温性を損なうことなく)、像を形成する面白さを付与することができた。
実施例11
水変色性包装体の作製
包装体基材として白色厚紙上に、黄色顔料5部、アクリル酸エステルエマルジョン(固形分50重量%)50部、シリコーン系消泡剤0.2部、増粘剤3部、湿潤剤2部、レベリング剤1部、水10部、エポキシ系架橋剤2.5部を均一に混合、攪拌したスクリーン印刷用インキを用いて、180メッシュのスクリーン版によるスクリーン印刷を行って、着色層を形成した。次いで、前記着色層上に、湿式法により製造される微粒子状珪酸〔商品名:ニップシールE-200A、日本シリカ工業(株)製〕15部、バインダー樹脂として水性ウレタン樹脂〔商品名:ハイドランAP-10、ポリエステル系ウレタン樹脂、固形分30重量%、大日本インキ化学工業(株)製〕50部、水30部、シリコーン系消泡剤0.5部、水系インキ増粘剤3部、エチレングリコール1部、エポキシ系架橋剤2部を均一に混合、攪拌した白色スクリーン印刷用インキを用いて全面ベタ印刷を施して多孔質層を設けた。
前記着色層及び多孔質層を設けた包装体基材を裁断して化粧品用の水変色性包装体を得た。
水変色性包装体の作製
包装体基材として白色厚紙上に、黄色顔料5部、アクリル酸エステルエマルジョン(固形分50重量%)50部、シリコーン系消泡剤0.2部、増粘剤3部、湿潤剤2部、レベリング剤1部、水10部、エポキシ系架橋剤2.5部を均一に混合、攪拌したスクリーン印刷用インキを用いて、180メッシュのスクリーン版によるスクリーン印刷を行って、着色層を形成した。次いで、前記着色層上に、湿式法により製造される微粒子状珪酸〔商品名:ニップシールE-200A、日本シリカ工業(株)製〕15部、バインダー樹脂として水性ウレタン樹脂〔商品名:ハイドランAP-10、ポリエステル系ウレタン樹脂、固形分30重量%、大日本インキ化学工業(株)製〕50部、水30部、シリコーン系消泡剤0.5部、水系インキ増粘剤3部、エチレングリコール1部、エポキシ系架橋剤2部を均一に混合、攪拌した白色スクリーン印刷用インキを用いて全面ベタ印刷を施して多孔質層を設けた。
前記着色層及び多孔質層を設けた包装体基材を裁断して化粧品用の水変色性包装体を得た。
前記水変色性包装体は、乾燥状態では多孔質層による白色が視認されるが、水を含侵させた刷毛を用いて多孔質層上に塗布すると黄色の像を形成できた。
前記像は、25℃、65%RHの環境下では、5分間像を維持していたが、水分の蒸発にともない徐々に消失し、10分間経過した段階では全面白色の水変色性包装体に戻った。この現象は繰り返し何度も行うことができ、温度変化により化粧品の温度を損なうことなく(適正保管温度範囲を損なうことなく)、像を形成する面白さを付与することができた。
なお、水変色性包装体は、内部から漏れ出した水や水分による水濡れを多孔質層によって検知することができ、インジケーターとしても機能する。
前記像は、25℃、65%RHの環境下では、5分間像を維持していたが、水分の蒸発にともない徐々に消失し、10分間経過した段階では全面白色の水変色性包装体に戻った。この現象は繰り返し何度も行うことができ、温度変化により化粧品の温度を損なうことなく(適正保管温度範囲を損なうことなく)、像を形成する面白さを付与することができた。
なお、水変色性包装体は、内部から漏れ出した水や水分による水濡れを多孔質層によって検知することができ、インジケーターとしても機能する。
実施例12
水変色性包装体セットの作製
実施例11の水変色性包装体と、水付着具として刷毛とを組み合わせて水変色性包装体セットを得た。
前記水変色性包装体セットは、水付着具を用いて水変色性包装体の多孔質層上に塗布すると黄色の像を形成できた。
前記像は、25℃、65%RHの環境下では、5分間像を維持していたが、水分の蒸発にともない徐々に消失し、10分間経過した段階では全面白色の水変色性包装体に戻った。この現象は繰り返し何度も行うことができ、温度変化により化粧品の温度を損なうことなく(適正保管温度範囲を損なうことなく)、像を形成する面白さを付与することができた。
水変色性包装体セットの作製
実施例11の水変色性包装体と、水付着具として刷毛とを組み合わせて水変色性包装体セットを得た。
前記水変色性包装体セットは、水付着具を用いて水変色性包装体の多孔質層上に塗布すると黄色の像を形成できた。
前記像は、25℃、65%RHの環境下では、5分間像を維持していたが、水分の蒸発にともない徐々に消失し、10分間経過した段階では全面白色の水変色性包装体に戻った。この現象は繰り返し何度も行うことができ、温度変化により化粧品の温度を損なうことなく(適正保管温度範囲を損なうことなく)、像を形成する面白さを付与することができた。
1 水変色性包装体
2 包装体基材
3 着色層
4 多孔質層
2 包装体基材
3 着色層
4 多孔質層
Claims (5)
- 包装体基材表面に、低屈折率顔料をバインダー樹脂に分散状態に固着させた、吸液状態と非吸液状態で透明性を異にする多孔質層を設けてなり、内部に食品を収容する水変色性包装体。
- 前記包装体基材がプラスチック、紙、合成紙から選ばれる材質である請求項1記載の水変色性包装体。
- 前記包装体基材と多孔質層の間に防水層を設けてなる請求項1又は2記載の水変色性包装体。
- 前記多孔質層の一部に内在し、共存状態に撥水性樹脂層を設けてなる請求項1乃至3のいずれか一項に記載の水変色性包装体。
- 水付着具を備えてなる請求項1乃至4のいずれか一項に記載の水変色性包装体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2020212611A JP2022098930A (ja) | 2020-12-22 | 2020-12-22 | 水変色性包装体 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2020212611A JP2022098930A (ja) | 2020-12-22 | 2020-12-22 | 水変色性包装体 |
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Publication Number | Publication Date |
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JP2020212611A Pending JP2022098930A (ja) | 2020-12-22 | 2020-12-22 | 水変色性包装体 |
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-
2020
- 2020-12-22 JP JP2020212611A patent/JP2022098930A/ja active Pending
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