JPH0234670B2 - Mokumekeshobannoseizohoho - Google Patents

Mokumekeshobannoseizohoho

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JPH0234670B2
JPH0234670B2 JP14969882A JP14969882A JPH0234670B2 JP H0234670 B2 JPH0234670 B2 JP H0234670B2 JP 14969882 A JP14969882 A JP 14969882A JP 14969882 A JP14969882 A JP 14969882A JP H0234670 B2 JPH0234670 B2 JP H0234670B2
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Japan
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wood
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paint
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summer
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Goro Yamamoto
Akira Suzuki
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Asahi Woodtec Corp
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Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、着色によつて表面に明確なコント
ラストの木目模様をあらわし高級な板材外観を呈
出せしめるものとした木目化粧板の製造方法に関
する。
松材等において、木目のコントラストが良く癖
のない銘木と呼ばれるようなものはその量が極め
て少なく、一般には大なり小なり何らかの欠点部
分を有し、木目のコントラストのはつきりしない
ものが多い。このため、従来からこのような一般
的な安価な材料を用いて、これに何らかの加工を
施すことにより、銘木に近似したものとする方法
につき種々研究がなされている。
その代表的な方法の1つとして、従来、米松、
米杉等の比較的低級な針葉樹単板を用いて、その
表面をブラツシング加工等により研削し、相対的
に軟質の春材部を凹部、硬質の夏材部を凸部とす
る木目模様に従つた凹凸面に加工し、然る後この
凹部を凸部より相対的に濃く着色塗装することに
よつて春材部と夏材部の色調が逆転した明確な木
目のコントラストを有する化粧板を得る所謂逆転
法と呼ばれる方法が知られている。ところがこの
場合、木材本来の春材部と夏材部との色調が逆転
するために、このことに起因して今1つ自然な外
観をあらわし得ないという難点があつた。即ち、
本来木材は、夏材部の方が春材部より幅の狭いも
のであるが、にも拘らず上記の逆転により夏材部
の方が春材部より広幅なものとなつてしまうた
め、結果に於いて外観上不自然さを免かれ得ない
ものとなること、また、夏材部色の着色部分が全
体に同じ色調であらわれるため、どうしても外観
上単調なものとなつてしまうこと等の不可避な欠
点があつた。
また、従来、上記とは逆に表面を凹凸状に形成
した単板の凸部のみ、これに夏材部色の着色を施
すことによつて、木目のコントラストを強調する
ようにする方法も知られているが、この場合に
は、上記の単調さに加えて着色部分と非着色の部
分との境界がはつきりしすぎるため、依然自然な
木目の外観を表出することができず、更には春材
部に多い木材の瑕疵、色違いを隠蔽することがで
きないというような問題点があつた。
この発明は、上記のような従来技術の問題点に
鑑み、これを解決しようとするもので、春材部お
よび夏材部の両部をそれぞれ対応色に着色するも
のとしながら、木材の生地を出来るだけ生かして
木質感を失わないようにする一方、夏材部に、天
然木のそれが有する特有の微細な濃淡むらのある
外観をあらわしてより一層自然な木目の外観を呈
出せしめるものとした木目化粧板の製造方法を提
示しようとするものである。
而して、この発明に係る木目化粧板の製造方法
は、木目を有する木質化粧原板の表面をブラツシ
ング加工等により春材部を凹部、夏材部を凸部と
する凹凸状に形成し、その少なくとも凹部に春材
部色に着色した春材部色塗料を塗装する一方、前
記凸部上に、夏材部色に着色した透明または半透
明の夏材部色下塗り塗料を塗装し、次いでこの夏
材部色に塗装した凸部上に、該下塗り塗料と重な
つて本来の夏材部色を呈する色調に調製した印刷
インキによりグラビア版を用いて印刷を施すこと
により微細な濃淡むらのある模様をあらわし、然
る後全面に着色または無着色の透明な表面保護塗
膜を被覆形成することを特徴とするものである。
以下、これを更に図示実施例について説明す
る。
使用する木質化粧原板1は、木目を有する木質
板であればどのようなものでも良いが、軟かい春
材部2と堅い夏材部3との区別が明瞭で、相対的
に密度差の大なる樹種、例えば杉、栂、松等の針
葉樹材を好適に使用しうる。このような木質板
は、その単体を板材あるいは棒状材として化粧原
板1に使用しても良いが、最も一般的には第1図
に示すように、厚さ0.2〜1.0mm程度の薄板に加工
し、これを合成、繊維板、集成材等の適宜基材1
0に公知接着剤により貼着して用いる。
そこで、先ずこの木質化粧原板1の表面を、第
1図に示すようにその春材部2を凹部4、夏材部
3を凸部5とする凹凸状に加工する。この加工
は、化粧原板1の表面をロール状の金属ブラシ或
いはナイロンブラシ等でブラツシング研削するこ
とにより最も簡易に行いうるが、これに限られる
ものではなく、例えば研削材を吹き付けるブラス
ト加工、或いは弾性体を介して化粧原板1を圧縮
し、軟かい春材部を陥没させるプレス加工等に依
つて表面凹凸状に形成せしめるものとしても良
い。凹部4の深さは、これを0.1〜0.5mm程度に形
成することによつて良好に所期する効果を期待す
ることができる。
次に、第2図に示すように、上記化粧原板1の
凹凸状表面の全体に、春材部色に着色した透明ま
たは半透明の春材部色塗料6を塗装する。この春
材部色塗料6は、通常透明性顔料または染料等に
て春材部色に着色したものを用いるが、凹部4に
材料原板1の欠点が目立つ場合には、不透明顔料
を適宜配合して上記欠点をある程度隠蔽するよう
にしても良い。また木材に特有のテリのある外観
を補うために、必要に応じてパール顔料をも配合
したものとしてもよい。上記の塗装手段は特に限
定されるものではないが、例えばゴム硬度40〜50
度程度のゴムロールを用い、ロールコーターで塗
装するのが作業上有利である。もつともこの春材
部色塗料6は、少なくとも凹部4に塗装されれば
良く、必ずしも凸部5上には塗装されることを要
しない。従つて、前記のように予め全面に塗装し
たのち、凸部5上の塗料を鉄ロール等をリバース
ロールとして用いて掻き取るとか、または軟かい
ゴムロールを用いて凸部5上の塗料を凹部4に移
動させるようにしてもよい。この春材部色塗料6
の塗布量は、全面塗装を行う場合で35〜45g/cm2
程度とするのが好適である。
次に、夏材部3からなる凸部5上のみに、第2
図に示すように透明性顔料または染料等にて夏材
部色に着色した透明または半透明の夏材部色下塗
り塗料7の塗装を行う。この下塗り塗料7は必ず
しもすべての凸部5に塗布される必要はない。ブ
ラツシング等により表面を凹凸状に加工した場合
にも、その凸部は高いものや低いものができるの
で、その低いものには必ずしも下塗り塗料は塗布
されなくても良い。一般的なその塗布量は、10〜
12g/m2程度である。このような塗布は、鉄ロー
ルや硬質ゴムロール等の硬度の高いロールを用い
て行うのが有利である。軟質のロールを用いて、
高さの低い凸部5にまで下塗り塗料を塗布しよう
とすると、高さの高い凸部において該塗料が太く
塗られることになり、夏材部色の部分の太さが大
となつて外観上好ましいものにならない。なお、
この夏材部色下塗り塗料も、前記と同じ理由でこ
れに適宜パール顔料を配合したものとしてもよ
い。
下塗り塗料7の塗布乾燥後、続いて更にその上
に、前記春材部色下塗り塗料と重なつて本来の夏
材部色を呈するような色調に調製された好ましく
は透明または半透明の印刷インキにより、しかも
グラビア版を用いた印刷機、殊にグラビアオフセ
ツト印刷機を用いて印刷を施す。このグラビア版
による印刷により、凸部5上には、印刷時におい
て前記インキによる多数のドツトが形成され、こ
れによつて結果的に微細な濃淡むらのある模様8
が形成される。図示においては、この模様8が分
かり易いように多数個の相互に独立したインキド
ツトからなるものとして示されているが、実際に
は上記模様8は、インキの流れとも相俟つてイン
キ層の厚さの部分的な変化としてあらわれ、その
厚い部分が濃色に、薄い部分が淡色になつて濃淡
むらをあらわすものと考えられる。このような濃
淡むらのある模様8は、グラビア版による印刷に
よつてはじめて工業的に容易に形成することがで
きるものであり、ロールコーター等による通常の
塗布手段によるときは、同程度の満足な結果を到
底得ることができない、なお、上記インキの塗布
量ないしは転写量は、0.5〜1.0g/m2程度とする
のが良く、これが少なすぎる場合は、木目のコン
トラストの充分なものを得難い。逆に多すぎると
きは、良好な前記のような濃淡むらのある模様8
を得ることが困難になる。
前記模様8を印刷した印刷インキを乾燥せしめ
た後、次いで第4図に示すように化粧原板1の表
面の全体に、着色または無着色の透明な表面保護
塗膜9を形成する。この保護塗膜9をどのような
ものにするかは、化粧板の用途によつて適宜に選
択されるものであり、例えば床材であれば、ある
程度の平滑性、耐摩耗性、耐候性が要求されるこ
とに鑑み、ポリエステル樹脂等で凹部をある程度
充填して表面平滑ないしはそれに近い状態に仕上
げたり、あるいはジアリルフタレート等の透明化
しうる樹脂含浸シートを熱圧成形して表面平滑に
仕上げるものとする。また壁材として使用される
ような場合には、表面の平滑性は特に要求されな
いので、アミノアルキツド或いはポリウレタン樹
脂塗料等をフローコーター或いはスプレー塗装法
等により2〜3回塗装したものとしても良い。こ
の場合の塗布量は60〜70g/m2程度とするのが普
通である。
この発明による効果は次のとおりである。
先ず、化粧原板1の春材部2からなる凹部4を
それ本来の春材部色塗料6で塗装するから、春材
部に多い欠点をある程度隠蔽しうると共に、多数
の製品の色揃えが可能となり、色違いによるロツ
ト仕分け、ロツト販売の必要性がなくなる。かつ
夏材部3は、凸部5上に夏材部色の下塗り塗料7
を塗装し、更にその上に前記下塗り塗料7と重な
つて本来の濃い夏材部色を呈する印刷インキによ
り濃淡むらのある模様8の印刷を施すので、該部
3を春材部の色との相対関係を考慮した任意の濃
色にすることができ、相互間のコントラストを高
くして銘木高級材に近い木目のはつきりした深み
のある美麗な外観を有するものとなすことができ
る。しかも、このように春材部及び夏材部の両部
をともに着色塗料で塗装するものでありながら、
その塗料の透明性あるいは塗布量との関係で木材
の生地をある程度生かして木材の美しさである光
沢、木質感を損われないものとすることができ
る。
また、本来、天然の木材の木目は極めて変化に
富んだものであり、一見して一様に見えても仔細
に見えば太くなつたり細くなつたり、ゆれを生じ
たものとなつており、それに伴つて色調も微妙に
変化する一方、殊に夏材部においては木材の濃色
の繊維の存在によつて微妙に夏材部色の濃淡が変
化したむらのある微細な模様があらわれたものと
なつている。このような天然の木目の態様に対応
して、この発明においては、夏材部3からなる凸
部5に、夏材部色の下塗り塗料7の塗装と、更に
その上に上記下塗り塗料と重なつてはじめて濃色
の本来の夏材部色を呈するような印刷インキによ
り、しかもそれが多数個のドツトとして転写され
るグラビア版を用いて印刷が施されるので、夏材
部からなる木目上に、微妙に色が濃くなつたり淡
くなつたりする濃淡変化のある木材繊維からくる
外観に極めて近似した模様8が現出され、天然木
材の木目外観に極めて近似した外観を有するもの
とすることができる。殊に上記模様8は、グラビ
ア版による多数個のインキドツトの転写によつて
構成されるものであるところから、そのドツト間
の間隙ないしはインキ層の薄い淡色部分を透して
ある程度その下地が見え、該下地もまた透明また
は半透明の下塗り塗料7の塗膜からなるものとさ
れているので、木質化粧原板1の肌がある程度透
けて見え、結果的に愈々天然木の生地の風合を生
かしたものとしながら、その疵やコントラストを
補つた美麗な外観を有する木目化粧板を提供する
ことができる。
実施例 年齢の不明瞭な米松からなる厚さ0.6mmの柾目
単板を厚さ5.0mmの合板に貼着し、該単板の表面
を、ロール状ナイロンブラシを用いて繊維方向と
平行にブラツシング研削し、春材部を凹部、夏材
部を凸部とする凹凸状に形成した。次いで、この
単板の凹凸状表面に、ゴム硬度45度の軟質ゴムロ
ールを用いて、下記配合の透明な春材部色塗料を
塗布量40g/m2の割合で全面均一に塗布した。
〔春材部色塗料〕
ビニル系ウレタン系主剤 100部 硬化剤 11部 シンナー 30部 ステイン着色剤…白 3部 ステイン着色剤…黄 0.2部 ステイン着色剤…赤 0.025部 ステイン着色剤…黒 0.005部 次いで、前記凸部上に、下記配合の透明な夏材
部色下塗り塗料を、ゴム硬度80度の硬質ゴムロー
ルコーターによるナチユラル塗りで、塗布量11
g/m2の配合にて塗布した。
〔夏材部色下塗り塗料〕
ウレタン系主剤 100部 硬化剤 60部 シンナー 10部 ステイン着色剤…白 10部 ステイン着色剤…赤 5部 ステイン着色剤…黒 2部 パール顔料 4部 次いで、上記下塗り塗料を塗布した凸部上に、
下記配合の印刷インキにより、ゴム硬度80度のオ
フセツトロールを用いたグラビアオフセツト印刷
機を使用して、繊維状模様を印刷した。このイン
キ塗布量は約0.8g/m2である。
〔印刷インキ〕
ラツカーメジユーム 100部 シンナー 75部 ステイン着色剤…茶 65部 ステイン着色剤…赤 25部 ステイン着色剤…黒 5部 上記繊維状模様のインキの乾燥後、化粧原板の
凹凸状表面の全面に、下記配合のトツプコート用
クリヤーを塗布量65g/m2の割合でフローコータ
ーにより全面均一に塗布し、表面保護塗膜を形成
した。
〔トツプコート用クリヤー〕
ウレタン系主剤 100部 硬化剤 50部 シンナー 10部 これによつて得られた化粧板は、凸部の夏材部
が濃色に、凹部の春材部がそれより相対的に淡色
に着色された、コントラストの明瞭な木目模様を
有し、しかも凸部に微細な濃淡変化のある模様が
混在しつつ該模様部を透して夏材部色下塗り塗料
の色調が浮かび上つた極めて自然な木目模様を有
する疵のない自然の銘木材に極めて近似した外観
を呈するものであつた。
【図面の簡単な説明】
図面はこの発明の実施例を工程順に示すもの
で、第1図は化粧原板の表面を凹凸状に形成した
状態の断面図、第2図は表面に春材部色塗料と夏
材部色下塗り塗料を塗装した状態の断面図、第3
図は印刷インキによるグラビア印刷を施した状態
の断面図、第4図は表面保護塗膜を形成した製品
の状態の断面図である。 1…化粧原板、2…春材部、3…夏材部。4…
凹部、5…凸部、6…春材部色塗料、7…夏材部
色下塗り塗料、8…模様、9…表面保護塗膜。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 木目を有する木質化粧原板の表面をブラツシ
    ング加工等により春材部を凹部、夏材部を凸部と
    する凹凸状に形成し、その少なくとも凹部に春材
    部色塗料を塗装する一方、前記凸部上に、淡い夏
    材部色に着色した透明または半透明の夏材部色下
    塗り塗料を塗装し、次いでこの夏材部色に下塗り
    塗装した凸部上に、該下塗り塗料と重なつて本来
    の夏材部色を呈する色調に調整した印刷インキに
    よりグラビア版を用いて印刷を施すことにより微
    細な濃淡むらのある模様をあらわし、然る後全面
    に着色または無着色の透明な表面保護塗膜を被覆
    形成することを特徴とする木目化粧板の製造方
    法。 2 春材部色塗料の塗装を、木質化粧原板の凹凸
    状表面の全面に施す特許請求の範囲第1項記載の
    木目化粧板の製造方法。 3 繊維状模様の印刷をグラビアオフセツト印刷
    機を用いて行う特許請求の範囲第1項または第2
    項記載の木目化粧板の製造方法。
JP14969882A 1982-08-27 1982-08-27 Mokumekeshobannoseizohoho Expired - Lifetime JPH0234670B2 (ja)

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JPS5939371A JPS5939371A (ja) 1984-03-03
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP4517967B2 (ja) * 2005-07-22 2010-08-04 パナソニック電工株式会社 木材の処理方法
JP2015016601A (ja) * 2013-07-10 2015-01-29 パナソニック株式会社 木質化粧板の製造方法
JP7129838B2 (ja) * 2018-07-13 2022-09-02 旭コンステック株式会社 木目調シート付き化粧板の製造方法

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