JPH0937822A - 杖用支持具 - Google Patents

杖用支持具

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JPH0937822A
JPH0937822A JP18992295A JP18992295A JPH0937822A JP H0937822 A JPH0937822 A JP H0937822A JP 18992295 A JP18992295 A JP 18992295A JP 18992295 A JP18992295 A JP 18992295A JP H0937822 A JPH0937822 A JP H0937822A
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cane
arm
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hooked
ring
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JP18992295A
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English (en)
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Sachihiro Tanaka
祥弘 田中
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Original Assignee
Individual
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    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61HPHYSICAL THERAPY APPARATUS, e.g. DEVICES FOR LOCATING OR STIMULATING REFLEX POINTS IN THE BODY; ARTIFICIAL RESPIRATION; MASSAGE; BATHING DEVICES FOR SPECIAL THERAPEUTIC OR HYGIENIC PURPOSES OR SPECIFIC PARTS OF THE BODY
    • A61H3/00Appliances for aiding patients or disabled persons to walk about
    • A61H3/02Crutches
    • A61H3/0244Arrangements for storing or keeping upright when not in use
    • A61H2003/0255Arrangements for storing or keeping upright when not in use on a single crutch for being fixed on or supported by a wall, furniture or the like

Landscapes

  • Walking Sticks, Umbrellas, And Fans (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 杖の非使用時に、杖が邪魔にならないように
かつ取り扱いも容易にできるように杖を近くのものに略
直立させて支持できるようにするとともに、杖を倒れに
くく安定させて支持できるようにし、しかもその支持操
作を容易にできるようにする。 【解決手段】 棒状の杖本体2及び把持可能なグリップ
3を有した人の歩行を補助する杖1に設けられる杖用支
持具において、杖1に着脱可能に取付けられるC字状の
取付部4と、取付部4に設けられ被掛止部に掛止可能な
舌片7からなる第1掛止部6と、取付部4に設けられ被
掛止部に掛止可能でアーム12の長さ調整可能な第2掛
止部10と、取付部4に設けられ手が挿通可能なリング
状紐部30と、取付部4に支持紐41を介して設けられ
る樹脂製吸盤40とを備え、杖1の支持において、掛止
部6,10,リング状紐部30及び吸盤40のいずれか
を選択して用いることができるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、人の歩行を補助す
る杖に取付けられる杖用支持具に係り、特に、歩行が不
自由な人が屋内や屋外で利用する杖用支持具に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、杖は、棒状の杖本体と杖本体の
上端に設けられる把持可能なグリップとを有し、グリッ
プを把持して杖本体の下端を接地させ、歩行を補助す
る。特に、杖は、歩行が不自由な人にとっては、日常生
活に欠かせない生活必需品となっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、杖の使用者
が、杖を置いて種々の作業を行なう場合に、杖の置き方
が安定しないので、取り扱いが煩雑になっているという
問題があった。詳しく説明すると、椅子に腰掛けて休息
したり、テーブルに向かって食事をしたり、作業を行な
ったり、トイレや入浴の際に、一番困るのが、片時とし
て離せないような場合の杖の取り扱いである。例えば、
病院等で良く見られる光景として、椅子の場合は、人の
側方または前方において杖を椅子に対して斜めに立て掛
けるが、この場合、狭い通路では立て掛けた杖が他の通
行人の妨げになり、場合によっては、杖先に足を取られ
転倒して思わぬ怪我をさせることもある。また、机やテ
ーブルの場合は、これらの縁や近くの壁面に杖を立て掛
けるが、安定性が悪いので、床に倒れ易くなってしま
う。
【0004】そのため、多くの人は、やむを得ず、他人
の邪魔にならないように最初から床に置いているのが実
情であり、逐一かがむ等して杖を置いたり持ち上げなけ
ればならないことから取り扱いが煩雑になっており、床
に置くことから衛生上も好ましくないという問題があっ
た。特に、トイレでは、便器に杖を立て掛けることが多
いが、トイレで杖が倒れてしまうと不潔きわまりなく、
ましてや、最初から直接床に置いて用便をすることは衛
生状好ましくない。
【0005】本発明は上記の問題点に鑑みてなされたも
ので、杖の非使用時に、杖が邪魔にならないようにかつ
取り扱いも容易にできるように杖を近くのものに略直立
させて支持できるようにするとともに、杖を倒れにくく
安定させて支持できるようにし、しかもその支持操作を
容易にできるようにした杖用支持具を提供することを目
的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るため本発明の杖用支持具は、棒状の杖本体及び把持可
能なグリップを有した人の歩行を補助する杖に設けられ
る杖用支持具において、上記杖に取付けられる取付部
と、該取付部に設けられ被掛止部に掛止可能な掛止部
と、上記取付部に設けられ手が挿通可能なリング状紐部
と、上記取付部に設けられる樹脂製吸盤とを備えたもの
である。そして、必要に応じ、上記取付部を杖に対して
着脱可能にした構成としている。
【0007】この場合、上記取付部を、杖の杖本体に嵌
合し一部が開放したC字形のリング状に形成し、該開放
部の幅を杖本体の外径よりも小さく形成し、該取付部の
材質を上記開放部を拡開して杖本体に対して挿通可能に
なるよう弾性変形可能な弾性部材で形成したことが有効
である。また、上記取付部を、上記杖本体の上端部に挿
通されて該上端部を被冠する挿通孔を有した杖のグリッ
プで構成したことが有効である。
【0008】そしてまた、必要に応じ、上記掛止部を、
上記杖本体に対向し該杖本体の長手方向に沿って延びる
弾性変形可能な舌片で構成し、該舌片と杖本体との間に
該舌片及び杖本体の間隔程度の幅の被掛止部を挾持可能
にするとともに、該舌片に上記リング状紐部を引っ掛け
可能にした構成にしている。
【0009】更にまた、必要に応じ、上記掛止部を、上
記取付部に回動可能に設けられ回動させられて杖本体に
沿う折畳位置から杖本体に対して起立可能なアームと、
該アームの先端部に回動可能に設けられ該アームに沿う
閉位置及び起立したアームに対して回動させられてアー
ムの長さと略同程度の幅の被掛止部に掛止可能になる開
位置の2位置に位置しうる押え片とを備えて構成してい
る。この場合、上記取付部に角度調整可能に設けられ上
記押え片に対峙して該押え片と共働して上記被掛止部を
挾持する補助片を備えたことが有効である。また、上記
アームの長さを可変にするアーム長さ可変機構を備えた
ことが有効である。このアーム長さ可変機構を、必要に
応じ、第1アームと、該第1アームに対してスライド可
能に設けられる第2アームと、該第2アームの第1アー
ムに対する位置を位置決めするラチェット機構とを備え
て構成している。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に基づいて本発明
の実施の形態について詳細に説明する。図1乃至12図
には、第一の実施の形態に係る杖用支持具を示してい
る。この杖用支持具は、棒状の杖本体2及び把持可能な
グリップ3を有した人の歩行を補助する杖1に設けられ
る。このグリップ3は、杖本体2の上端部に嵌着されて
おり、手のひらを支持する扇状部3aと、指の前側への
移動を規制する前側ストッパ3bとを有している。この
杖用支持具の基本的構成は、図1乃至図4に示すよう
に、杖1に取付けられる取付部4と、取付部4に設けら
れ被掛止部Mに掛止可能な第1掛止部6及び第2掛止部
10と、取付部4に設けられ手が挿通可能なリング状紐
部30と、取付部4に設けられる樹脂製吸盤40とを備
えてなる。
【0011】取付部4は、杖1の杖本体2に対して着脱
可能に形成されている。詳しくは、図2及び図3に示す
ように、取付部4は、杖1の杖本体2に嵌合し一部が開
放したC字形のリング状に形成されている。この開放部
5の幅は杖本体2の外径よりも小さく形成されている。
取付部4の材質は、開放部5を拡開して杖本体2に対し
て挿通可能になるよう弾性変形可能な例えば樹脂製の弾
性部材で形成されている。
【0012】第1掛止部6は、図1及び図3に示すよう
に、上記取付部4に一体成形されており、杖本体2に対
向し該杖本体2の長手方向に沿って延びる弾性変形可能
な例えば樹脂製の舌片7で構成されている。この舌片7
と杖本体2との間に該舌片7及び杖本体2の間隔程度の
幅の被掛止部Mを挾持可能に(図11参照)するととも
に、該舌片7に上記リング状紐部30を引っ掛け可能に
(図7参照)している。
【0013】第2掛止部10は、図1乃至図4に示すよ
うに、取付部4に受部11を介して回動可能に設けられ
回動させられて杖本体2に沿う折畳位置から杖本体2に
対して起立可能なアーム12を備えている。アーム12
は、受部11側の第1アーム12Aと、この第1アーム
12Aに対して該第1アーム12Aを包持するスライダ
13を介してスライド可能に設けられる第2アーム12
Bとで構成されている。14はアーム12の長さを可変
にするアーム長さ可変機構である。このアーム長さ可変
機構14は、アーム12の第1アーム12Aと、第2ア
ーム12Bと、第2アーム12Bの第1アーム12Aに
対する位置を位置決めするラチェット機構15とから構
成されている。ラチェット機構15は、アーム12を縮
小方向に移動を許容し伸長方向に移動を規制するもので
あり、図3に示すように、第1アーム12Aに鋸歯状の
ラチェット歯16を形成し、ラチェット歯16に噛合し
指で操作可能なノブ17を備えたラチェット爪18を上
記スライダ13に回動可能に設け、このラチェット爪1
8をラチェット歯16に対する噛合方向に付勢する板バ
ネ19をスライダ13内に内蔵して構成されている。
【0014】また、第2掛止部10は、アーム12の第
2アーム12Bの先端部に回動可能に設けられアーム1
2に沿う閉位置A及び起立したアーム12に対して回動
させられてアーム12に略直交しアーム12の長さと略
同程度の幅の被掛止部Mに掛止可能になる開位置Bの2
位置に位置しうる押え片20と、取付部4に角度調整可
能に設けられ上記押え片20に対峙して該押え片20と
共働して上記被掛止部Mを挾持する補助片21とを備え
ている。補助片21は、上記受部11に回動可能に設け
られ、受部11の上面に形成した鋸歯状の歯22のいず
れかに係合して該補助片21を適宜の角度位置に位置決
めする係合リング23を備えている。押え片20及び補
助片21の互いに対峙する面には、被掛止部Mとの摩擦
抵抗を増すためのプラスチック製の植毛板24が貼着さ
れている。25は第2アーム12Bの先端に設けられア
ーム12の折畳位置において杖本体2に嵌合してアーム
12を止着するコ字状の止着部25である。この止着部
25は、押え片20を開位置Bに位置決めするストッパ
としても機能する。
【0015】吸盤40は支持紐41の先端に取付けられ
ている。この支持紐41の基端はリング状紐部30の基
端に結着されている。この支持紐41及びリング状紐部
30の基端は、リング31を介して取付部4に形成した
リング状の取付輪32に取付けられている。尚、リング
31は必ずしも必要ではなく、支持紐41及びリング状
紐部30の基端を直接取付輪32に取付けて良い。
【0016】従って、この杖用支持具を杖1に取付ける
ときは、取付部4の開放部5を拡開して杖本体2に挿通
させ、その弾性力により、取付部4を杖本体2に嵌着さ
せる。そのため、市販されているほとんどの杖1(例え
ば、太さ19mm〜22mm)に装着が可能になる。こ
の状態において、杖1を使用するときは、図5に示すよ
うに、グリップ3を把持して杖本体2の下端を接地さ
せ、歩行を補助する。この場合、リング状紐部30に手
首を通してグリップ3を把持すれば、グリップ3から手
が離れてもリング状紐部30により杖1を吊るし持つこ
とができるので、杖1が手から離脱する事態が防止さ
れ、グリップ3を把持する手を階段の手すりに支持させ
るとき等他に使用するときに便利になる。即ち、リング
状紐部30に手首を通しておけば、杖1のグリップ3か
ら手を放しても杖1を横に倒したり落とす心配がない。
特に、脳卒中まひ患者のように、ほとんど片手しか使え
ない人にとっては、階段やバスのステップの手すりにつ
かまったりすることが容易にでき、また、買い物等で財
布からお金を出し入れすることが容易にできる等、大変
便利になる。
【0017】次に、杖1の使用者が、杖1を置いて種々
の作業を行なう場合に、杖1の支持の態様について説明
する。先ず、リング状紐部30を用いる場合には、例え
ば、ハンガー,フックやドアのノブ等に引っ掛けて吊
す。図6には、このリング状紐部30を、ドアのノブM
1に引っ掛けて吊下げた例を示す。また、廊下や通路等
に取付けられている手すりとかトイレや浴室内のパイプ
型手すり等に巻き付けるようにして第1掛止部6の先端
に通して固定する。図7には、このリング状紐部30
を、棒状の手すりM2に巻掛け、先端部を第1掛止部6
の舌片7に引っ掛けた例を示す。この場合、リング状紐
部30を引っ掛けあるいは巻掛けるだけの作業なので容
易に支持作業が行なわれる。また、人が起立した状態で
支持作業を行なうことができるので、杖を床に伏せて置
く場合に比較して、逐一かがむ等して杖1を置いたりし
なくても良く、それだけ、取り扱いが容易になる。この
状態では、杖1は略直立させられて支持されるので、横
に突出しないことから杖1が他人の邪魔になりにくくな
る。
【0018】また、杖1は掛けられて吊下げられている
ので、倒れにくく安定して支持される。そのため、床に
倒れて、グリップ3を汚してしまう事態が防止され、清
潔が保持される。更に、杖1は略直立させられて支持さ
れるので、取り扱いが容易になる。即ち、杖1を使用す
るために人が起立した状態では、杖を床に伏せておいた
場合に比較して、グリップ3の位置が手に近いところに
あるので、逐一かがむ等して杖1を持ち上げなくても良
くなり、取り扱いが容易になる。
【0019】次に、吸盤40を用いる場合には、例え
ば、スチール製机やデコラ仕上げのテーブルさらに壁タ
イル、鏡、ガラス等に吸着固定させる。図8には、この
吸盤40を机M3の上面に吸着させた例を示す。図9に
は、トイレや浴室等のタイル製壁面M4に吸着させた例
を示す。図10には、洗面台M5の面に吸着させた例を
示す。この場合、吸盤40を吸着させるだけの作業なの
で容易に支持作業が行なわれ、この状態では、杖1は略
直立させられて支持されるので、横に突出しないことか
ら杖1が他人の邪魔になりにくくなる。また、杖1は吸
盤40で吸着されて吊下げられているので、倒れにくく
安定して支持されるとともに、吸着及び吸着解除も人が
起立した状態で行なうことができ、取り扱いが容易にな
り、上記と同様の作用,効果を奏する。
【0020】次にまた、第1掛止部6を用いる場合に
は、舌片7及び杖本体2の間隔程度の幅の被掛止部Mに
掛止する。例えば、図11に示すように、椅子の背部の
外縁部M6に舌片7を掛止し、舌片7と杖本体2との間
に椅子の背部の外縁部M6を挾持する。この場合、第1
掛止部6を掛止させるだけの作業なので容易に支持作業
が行なわれ、この状態では、杖1は略直立させられて支
持されるので、横に突出しないことから杖1が他人の邪
魔になりにくくなる。また、杖1は第1掛止部6で掛止
されて吊下げられているので、倒れにくく安定して支持
されるとともに、掛止及び掛止解除も人が起立した状態
で行なうことができ、取り扱いが容易になり、上記と同
様の作用,効果を奏する。
【0021】次に、第2掛止部10を用いる場合につい
て説明する。この場合は、アーム12の長さと略同程度
の幅の被掛止部Mを挾持する。例えば、図12に示すよ
うに、比較的幅広のソファーの背部の外縁部M7に対し
て用いる。図2乃至図4にも示すように、先ず、止着部
25を杖本体2から外し、アーム12を折畳位置から起
立させ、押え片20を閉位置Aから開位置Bに位置させ
る。そして、アーム長さ可変機構14のラチェット機構
15のラチェット爪18をそのノブ17において操作
し、第1アーム12Aのラチェット歯16に対する噛合
を解除し、第2アーム12Bを第1アーム12Aに対し
てスライドさせてアーム12の長さを調整して、ソファ
ーの背部の外縁部M7の幅にその長さを合わせ、適性位
置でラチェット爪18をラチェット歯16に噛合させ
る。また、補助片21を適宜回動させ、係合リング23
を鋸歯状の歯22のいずれかに係合させて角度調整し、
押え片20と補助片21とでソファーの背部の外縁部M
7を挾持するように押え片20及び補助片21をこのソ
ファーの背部の外縁部M7に掛止する。
【0022】この場合、アーム12の長さを調整できる
ので、被掛止部Mの幅が異なる場合に、この幅に対応さ
せて、押え片20及び補助片21の掛止及び挾持を確実
に行なわせることができるようになる。また、この場
合、第2掛止部10を掛止させるだけの作業なので容易
に支持作業が行なわれ、この状態では、杖1は略直立さ
せられて支持されるので、横に突出しないことから杖1
が他人の邪魔になりにくくなる。また、杖1は第2掛止
部10で掛止されて吊下げられているので、倒れにくく
安定して支持される。特に、押え片20及び補助片21
により被掛止部Mが挾持されるので、外れにくくなり、
支持の安定が図られる。また、この状態では、押え片2
0及び補助片21の互いに対峙する面には、被掛止部M
との摩擦抵抗を増すためのプラスチック製の植毛板24
が貼着されているので、支持がより一層確実になる。更
に、この第2掛止部10の掛止作業は、人が起立した状
態で行なうことができ、取り扱いが容易になり、上記と
同様の作用,効果を奏する。
【0023】また、この第2掛止部10の掛止解除は、
押え片20及び補助片21をソファーの背部の外縁部か
ら外し、第2アーム12Bを第1アーム12Aに対して
スライドさせてアーム12の長さを最短にする。この場
合、ラチェット機構15なので、第2アーム12Bを押
し込むだけで、第2アーム12Bが移動することにな
る。また、補助片21を元位置に戻すとともに、押え片
20を開位置Bから閉位置Aに位置させ、アーム12を
折畳位置に回動させて止着部25を杖本体2に止着す
る。この場合、この第2掛止部10の掛止解除作業は、
人が起立した状態で行なうことができ、取り扱いが容易
になり、上記と同様の作用,効果を奏する。即ち、この
第一の実施の形態に係る杖用支持具によれば、第1掛止
部6と第2掛止部10とを、被掛止部Mの大きさに合わ
せて使い分けができるので、種々の状況に対応できると
いう効果がある。
【0024】図13には、第二の実施の形態に係る杖用
支持具を示している。この杖用支持具は、上記第一の実
施の形態に係る杖用支持具から第2掛止部10を除いた
形態である。また、支持紐41及びリング状紐部30の
基端は、直接取付輪32に取付けられている。従って、
第2掛止部10の機能を除き、上記と同様の作用,効果
を奏する。図14には、第三の実施の形態に係る杖用支
持具を示している。この杖用支持具は、上記第二の実施
の形態に係る杖用支持具と略同様に構成され、異なる点
は、吸盤40の支持紐41及びリング状紐部30の基端
が、直接第1掛止部6の上部に取付けられている点であ
り、第二の実施の形態に係る杖用支持具と同様の作用,
効果を奏する。図15には、第四の実施の形態に係る杖
用支持具を示している。この杖用支持具は、上記第二の
実施の形態に係る杖用支持具と略同様に構成され、異な
る点は、吸盤40がリング状紐部30に直接取付けられ
ている点であり、第二の実施の形態に係る杖用支持具と
同様の作用,効果を奏する。
【0025】図16には、第五の実施の形態に係る杖用
支持具を示している。この杖用支持具は、上記第二の実
施の形態に係る杖用支持具と略同様に構成され、異なる
点は、取付部4がリング状をしており、杖本体2に差し
込んで嵌合させるようになっている点である。図17に
は、第六の実施の形態に係る杖用支持具を示している。
この杖用支持具は、取付部4を、杖1のグリップ3で構
成したものである。グリップ3には、杖本体2の上端部
に挿通されて該上端部を被冠する挿通孔44が設けられ
ている。そして、グリップ3には、第二の実施の形態に
係る杖用支持具と同様の、第1掛止部6,リング状紐部
30及び樹脂製吸盤40が設けられており、同様の作
用,効果を奏する。
【0026】尚、上記第一乃至第五の実施の形態に係る
杖用支持具の取付部2を、杖本体2に取付けるように構
成したが必ずしもこれに限定されるものではなく、グリ
ップ3に取付けるように構成しても良い。また、杖1の
形状は上述したものに限らず、杖本体2とグリップ3が
一体のもの等、どのような形態のものであっても良いこ
とは勿論である。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の杖用支持
具によれば、リング状紐部を備えているので、杖の使用
時に、リング状紐部に手首を通せば、グリップから手が
離れてもリング状紐部により杖を吊るし持つことができ
るので、杖が手から離脱する事態が防止され、グリップ
を把持する手を階段の手すりに支持させるとき等他に使
用するときに便利になる。また、被掛止部に掛止可能な
掛止部を備えているので、椅子の背もたれ等に容易に掛
止することができ、リング状紐部を備えているので、ド
アのノブ等に容易に引っ掛けて吊すことができ、あるい
は、リング状紐部を廊下や通路等に取付けられている手
すりとかトイレや浴室内のパイプ型手すり等に巻き付け
て吊すことができ、更には、吸盤を備えているので、ス
チール製机やデコラ仕上げのテーブルさらに壁タイル、
鏡、ガラス等に吸着させて吊るすことができる。
【0028】そのため、容易に杖の支持作業を行なうこ
とができ、また、人が起立した状態で支持作業を行なう
ことができるので、杖を床に伏せて置く場合に比較し
て、逐一かがむ等して杖を置いたり持ち上げなくても良
くなり、取り扱いが容易になる。また、杖は略直立させ
られて支持されるので、横に突出しないことから杖が他
人の邪魔になりにくくなり、迷惑をかける事態が防止さ
れる。更にまた、杖は掛止され,引っ掛けられ,巻き付
けられあるいは吸着されて吊下げられるので、単に杖を
立て掛けた場合に比較して、杖が倒れることがほとんど
なく安定して支持することができる。そのため、杖が床
に倒れて、グリップを汚してしまう事態を防止すること
ができ、清潔を保持でき、衛生面で不潔感や嫌悪を与え
ないという効果がある。そしてまた、杖の支持におい
て、掛止部,リング状紐部及び吸盤のいずれかを選択し
て用いることができるので、周囲の状況に合わせて使い
分けができ、場所に見合った対応ができるという効果が
ある。
【0029】また、取付部を杖に対して着脱可能にした
場合には、市販されている杖に装着が可能になり、杖の
機能を容易に向上させることができるようになる。この
場合、取付部を杖本体に挿通されるC字形のリング状に
形成し、あるいは、杖本体の上端部に挿通されるグリッ
プで構成した場合には、ワンタッチで装着可能になり、
装着を容易に行なうことができる。
【0030】更に、掛止部を、杖本体に対向し該杖本体
の長手方向に沿って延びる弾性変形可能な舌片で構成し
た場合には、舌片及び杖本体間に被掛止部を挾持できる
ので、それだけ支持を確実にでき、杖の倒れを確実に防
止できる。更にまた、掛止部を、杖本体に対して起立可
能なアームと、アームの先端部に回動可能に設けられる
押え片とを備えて構成した場合には、杖の非使用時にの
み開いて機能させ、杖の使用時には折畳んで閉じておく
ことができるのでコンパクトにすることができ、そのた
め、歩行に支障を与えにくいという効果がある。
【0031】この場合、押え片と共働して被掛止部を挾
持する補助片を備えた場合には、被掛止部を挾持できる
ので、それだけ支持を確実にでき、杖の倒れを確実に防
止できる。また、アームの長さを可変にするアーム長さ
可変機構を備えた場合には、アームの長さを調整できる
ので、被掛止部の幅が異なる場合に、この幅に対応させ
て、押え片の掛止を行なわせることができ、被掛止部の
状態に見合った対応ができるという効果がある。更にま
た、ラチェット機構を備えた場合には、アームの伸縮を
確実に固定でき、掛止時の支持を確実にでき、杖の倒れ
を確実に防止できる等、種々の効果を奏する。以上、杖
を利用する人にとっていろいろと生ずる不便を解消する
のに大いに役立つとともに、何時でも手元に置けるとい
う心理的安心感をも持てるようにすることができる複合
的機能を持つ付属品を提供できた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施の形態に係る杖用支持具を
杖に取付けた状態で示す斜視図である。
【図2】本発明の第一の実施の形態に係る杖用支持具を
示す側面図である。
【図3】本発明の第一の実施の形態に係る杖用支持具を
示す図2中X視図である。
【図4】本発明の第一の実施の形態に係る杖用支持具の
作用を示す側面図である。
【図5】本発明の第一の実施の形態に係る杖用支持具の
使用例を示す斜視図である。
【図6】本発明の第一の実施の形態に係る杖用支持具の
使用例を示す斜視図である。
【図7】本発明の第一の実施の形態に係る杖用支持具の
使用例を示す斜視図である。
【図8】本発明の第一の実施の形態に係る杖用支持具の
使用例を示す斜視図である。
【図9】本発明の第一の実施の形態に係る杖用支持具の
使用例を示す斜視図である。
【図10】本発明の第一の実施の形態に係る杖用支持具
の使用例を示す斜視図である。
【図11】本発明の第一の実施の形態に係る杖用支持具
の使用例を示す斜視図である。
【図12】本発明の第一の実施の形態に係る杖用支持具
の使用例を示す斜視図である。
【図13】本発明の第二の実施の形態に係る杖用支持具
を示す斜視図である。
【図14】本発明の第三の実施の形態に係る杖用支持具
を示す斜視図である。
【図15】本発明の第四の実施の形態に係る杖用支持具
を示す斜視図である。
【図16】本発明の第五の実施の形態に係る杖用支持具
を示す斜視図である。
【図17】本発明の第六の実施の形態に係る杖用支持具
を示す斜視図である。
【符号の説明】
M 被掛止部 M1 ドアのノブ M2 手すり M3 机 M4 壁面 M5 洗面台 M6 椅子の背部の外縁部 M7 ソファーの背部の外縁部 1 杖 2 杖本体 3 グリップ 4 取付部 5 開放部 6 第1掛止部 7 舌片 10 第2掛止部 11 受部 12 アーム 12A 第1アーム 12B 第2アーム 13 スライダ 14 アーム長さ可変機構 15 ラチェット機構 16 ラチェット歯 17 ノブ 18 ラチェット爪 19 板バネ 20 押え片 A 閉位置 B 開位置 21 補助片 24 植毛板 25 止着部 30 リング状紐部 31 リング 32 取付輪 40 吸盤 41 支持紐

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 棒状の杖本体及び把持可能なグリップを
    有した人の歩行を補助する杖に設けられる杖用支持具に
    おいて、上記杖に取付けられる取付部と、該取付部に設
    けられ被掛止部に掛止可能な掛止部と、上記取付部に設
    けられ手が挿通可能なリング状紐部と、上記取付部に設
    けられる樹脂製吸盤とを備えたことを特徴とする杖用支
    持具。
  2. 【請求項2】 上記取付部を杖に対して着脱可能にした
    ことを特徴とする請求項1記載の杖用支持具。
  3. 【請求項3】 上記取付部を、杖の杖本体に嵌合し一部
    が開放したC字形のリング状に形成し、該開放部の幅を
    杖本体の外径よりも小さく形成し、該取付部の材質を上
    記開放部を拡開して杖本体に対して挿通可能になるよう
    弾性変形可能な弾性部材で形成したことを特徴とする請
    求項2記載の杖用支持具。
  4. 【請求項4】 上記取付部を、上記杖本体の上端部に挿
    通されて該上端部を被冠する挿通孔を有した杖のグリッ
    プで構成したことを特徴とする請求項2記載の杖用支持
    具。
  5. 【請求項5】 上記掛止部を、上記杖本体に対向し該杖
    本体の長手方向に沿って延びる弾性変形可能な舌片で構
    成し、該舌片と杖本体との間に該舌片及び杖本体の間隔
    程度の幅の被掛止部を挾持可能にするとともに、該舌片
    に上記リング状紐部を引っ掛け可能にしたことを特徴と
    する請求項1,2,3または4記載の杖用支持具。
  6. 【請求項6】 上記掛止部を、上記取付部に回動可能に
    設けられ回動させられて杖本体に沿う折畳位置から杖本
    体に対して起立可能なアームと、該アームの先端部に回
    動可能に設けられ該アームに沿う閉位置及び起立したア
    ームに対して回動させられてアームの長さと略同程度の
    幅の被掛止部に掛止可能になる開位置の2位置に位置し
    うる押え片とを備えて構成したことを特徴とする請求項
    1,2,3または4記載の杖用支持具。
  7. 【請求項7】 上記取付部に角度調整可能に設けられ上
    記押え片に対峙して該押え片と共働して上記被掛止部を
    挾持する補助片を備えたことを特徴とする請求項6記載
    の杖用支持具。
  8. 【請求項8】 上記アームの長さを可変にするアーム長
    さ可変機構を備えたことを特徴とする請求項6または7
    記載の杖用支持具。
  9. 【請求項9】 上記アーム長さ可変機構を、第1アーム
    と、該第1アームに対してスライド可能に設けられる第
    2アームと、該第2アームの第1アームに対する位置を
    位置決めするラチェット機構とを備えて構成したことを
    特徴とする請求項8記載の杖用支持具。
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