JPH0937134A - 同軸伝送路への出力伝送方法及び装置 - Google Patents

同軸伝送路への出力伝送方法及び装置

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JPH0937134A
JPH0937134A JP7185717A JP18571795A JPH0937134A JP H0937134 A JPH0937134 A JP H0937134A JP 7185717 A JP7185717 A JP 7185717A JP 18571795 A JP18571795 A JP 18571795A JP H0937134 A JPH0937134 A JP H0937134A
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JP
Japan
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signal
output
sent
transmission line
camera
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JP7185717A
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Inventor
Fumio Ishikawa
文男 石川
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Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 構成を簡略化し、かつ形状も大型化させず、
コストアップを抑え、さらにグループディレイ特性も良
くする。 【解決手段】 カメラコントロールユニット側からテレ
ビカメラ側へ送り返されるリターン信号を増幅する低出
力インピーダンスのオペアンプ(IC1)と、IC1の
出力とTRIAXケーブル(端子TMC)との間に直列
に挿入接続され、TRIAXケーブルの特性インピーダ
ンスと略同等の抵抗R1と、アナログのINCOM信号
がベースに入力されるエミッタ接地のトランジスタTr
1と、トランジスタTr1のコレクタが抵抗RXを介し
てエミッタに接続されるベース接地のトランジスタTr
2とを有し、トランジスタTr2のコレクタをTRIA
Xケーブルに接続する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、同軸伝送路を介し
て信号を伝送する際の同軸伝送路への出力伝送方法及び
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】同軸伝送路に信号を伝送するシステムの
一例として、例えば、図7に示すように、テレビカメラ
100と例えば編集室や映像室等に設けられるカメラコ
ントロールユニット(CCU)160との間を、3軸の
同軸ケーブル(以下TRIAXケーブル130と呼ぶ)
で接続し、上記テレビカメラ100で撮影した映像信号
をカメラコントロールユニット側に伝送するようなシス
テムが存在する。
【0003】すなわち図7において、テレビカメラ10
0からは撮影した映像信号として輝度(Y)信号と色差
(R−Y、B−Y)信号が出力され、これら映像信号が
当該カメラ側の送受信装置110に送られる。当該カメ
ラ側の送受信装置110では、上記テレビカメラ100
からの映像信号を、それぞれFM変調器111,11
2,113にてFM変調する。上記輝度信号がFM変調
された信号は、バッファアンプ114を介し、さらに7
5Ωの抵抗R100を介してマルチプレクサ(MPX)1
23に送られる。また、上記色差信号がFM変調された
信号は、混合器115にてミックスされ、マルチプレク
サ123に送られる。当該マルチプレクサ123では、
上記映像信号を他の信号と周波数多重化して出力する。
このマルチプレクサ123から出力された多重化信号
は、後述するローパスフィルタ(LPF)124を介
し、さらに特性インピーダンスが75ΩのTRIAXケ
ーブル130を介してカメラコントロールユニット側の
送受信装置140に送信される。
【0004】上記TRIAXケーブル130を介してテ
レビカメラ側の送受信装置110から伝送された多重化
信号は、当該カメラコントロールユニット側の送受信装
置140のローパスフィルタ141を介して、マルチプ
レクサ142の端子XGに供給される。当該マルチプレ
クサ142は、上記多重化信号から上記映像信号を取り
出し、さらに輝度信号と色差信号とを分ける。当該マル
チプレクサ142の端子XFから出力された上記輝度信
号は、75Ωの抵抗R140及びバッファアンプ143を
介してFM復調器148に送られる。また、マルチプレ
クサ142の端子XEから出力された色差信号は、分離
回路144にてR−YとB−Yの2つの信号に分けら
れ、それぞれ対応するFM復調器149,150に送ら
れる。これらFM復調器148,149,150にて復
調された輝度信号及び色差信号は、カメラコントロール
ユニット160に送られ、さらに当該ユニット160か
ら外部(例えば編集室等)に送られる。
【0005】一方、上記システムでは、上記テレビカメ
ラ100によって撮影した映像信号が正常に送られてい
るかを、カメラマンが確認できるようにするために、上
記外部に送られた映像信号はリターン信号としてテレビ
カメラ側に送り返されるようになっている。
【0006】すなわち、カメラコントロールユニット1
60に外部から送り帰されてきた上記リターン信号は、
当該ユニット側の送受信装置140のFM変調器153
にて変調された後、バッファアンプ147を介してマル
チプレクサ142の端子XCに送られる。当該マルチプ
レクサ147では、上記リターン信号を他の信号と周波
数多重化して端子XGから出力する。このマルチプレク
サ147から出力された多重化信号は、ローパスフィル
タ141を介し、さらにTRIAXケーブル130を介
してカメラ側の送受信装置110に送信される。
【0007】当該テレビカメラ側の送受信装置110に
伝送された多重化信号は、当該カメラ側の送受信装置1
10のローパスフィルタ124を介して、マルチプレク
サ123に送られる。当該マルチプレクサ123は、上
記多重化信号から上記リターン信号を取り出して出力す
る。このマルチプレクサ123から出力された上記リタ
ーン信号は、バッファアンプ122を介し、さらにAG
C回路121で自動利得調整がなされFM復調器120
に送られる。このFM復調器120にて復調されたリタ
ーン信号がテレビカメラ100に送られる。
【0008】また、この図7のシステムにおいて、カメ
ラマンと編集室等との間で映像信号とは独立に例えば音
声信号による双方向の連絡が可能となっている。したが
って、当該システムでは、この連絡用の信号(以下IN
COM信号と呼ぶ)の双方向通信のための構成も設けら
れている。
【0009】すなわち、テレビカメラからのINCOM
信号は、カメラ側の送受信装置110に送られ、FM変
調器116による変調を受け、バッファアンプ118を
介してマルチプレクサ123に送られ、このマルチプレ
クサ123で他の信号と周波数多重化された後、ローパ
スフィルタ124及びTRIAXケーブル130を介し
て、カメラコントロールユニット側の送受信装置140
に送られる。
【0010】当該送受信装置140に供給されたカメラ
側からの多重化信号はローパスフィルタ141を介して
マルチプレクサ142の端子XGに送られ、ここで上記
多重化信号より上記カメラ側からのINCOM信号が取
り出される。この取り出されたINCOM信号は当該マ
ルチプレクサ142の端子XDを介して出力され、バッ
ファアンプ145を介してFM復調器151に送られ
る。当該FM復調器151にて復調されたINCOM信
号は、カメラコントロールユニット160に送られ、さ
らに当該ユニット160から外部の例えば編集室等に送
られる。
【0011】一方、カメラコントロールユニット160
に外部の編集室等から送られてきたINCOM信号は、
当該ユニット側の送受信装置140のFM変調器152
にて変調された後、バッファアンプ146を介してマル
チプレクサ142の端子XDに送られる。当該マルチプ
レクサ147では、上記外部からのINCOM信号を他
の信号と周波数多重化して端子XGから出力する。この
マルチプレクサ147から出力された多重化信号は、前
述同様の経路を通ってカメラ側の送受信装置110に送
信される。
【0012】当該テレビカメラ側の送受信装置110に
伝送された多重化信号は、前述同様にマルチプレクサ1
23に送られ、ここで当該多重化信号から上記外部から
のINCOM信号が取り出される。このマルチプレクサ
123にて取り出されたINCOM信号は、バッファア
ンプ119を介してFM復調器117に送られる。この
FM復調器117にて復調された上記外部からのINC
OM信号がテレビカメラ100に送られる。
【0013】おな、上述のシステムにおいて、カメラ側
の電源は、カメラコントロールユニット側から上記TR
IAXケーブル130を介して送られるようになってい
る。すなわち、カメラコントロールユニット側の送受信
装置140の50Hzまたは60Hzの電源信号は、ロ
ーパスフィルタ141を介してTRIAXケーブル13
0に送られ、このTRIAXケーブル130を通ってカ
メラ側の送受信装置110に送られるようになってい
る。当該カメラ側の送受信装置110では、上記TRI
AXケーブル130を通って供給された電源信号を、ロ
ーパスフィルタ124にて他の信号と分けて取り出すよ
うになっている。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記カメラ
コントロールユニット側の送受信装置140のマルチプ
レクサ142は、例えば図8に示すように構成されてい
る。なお、この図8の例では、説明を簡略化するため前
記リターン信号及びINCOM信号に対応する部分につ
いて述べる。
【0015】この図8において、図中Hで示す構成要素
はそれぞれが1個の可変コイルと4個のコンデンサの合
計5個の素子で構成されるハイパスフィルタであり、図
中Lで示す構成要素はそれぞれが1個のコイルと4個の
コンデンサの合計5個の素子で構成されるローパスフィ
ルタである。
【0016】このマルチプレクサの前記端子XGと端子
Fとの間には、前記ハイパスフィルタHが直列接続さ
れてなるハイパスフィルタ群176が設けられている。
また、端子XGとXEとの間には、前記ローパスフィルタ
Lが直列接続されてなるローパスフィルタ群177と、
前記ハイパスフィルタHが直列接続されてなるハイパス
フィルタ群178と、前記ハイパスフィルタHが直列接
続されてなるハイパスフィルタ群179とが、直列に接
続されたフィルタ群が設けられている。さらに、端子X
GとXCとの間には、前記ローパスフィルタ群177に直
列接続されたハイパスフィルタ群178に続いて、前記
ローパスフィルタLが直列接続されてなるローパスフィ
ルタ群180が、直列に接続されたフィルタ群が設けら
れている。同様に、端子XGとXDとの間には、前記ロー
パスフィルタ群177に続いて、前記ローパスフィルタ
Lが直列接続されてなるローパスフィルタ群181が設
けられている。当該マルチプレクサは、上述したフィル
タ群を有することにより、前述したような各信号から多
重化信号を生成するための周波数合成や、多重化信号か
らの各信号を取り出すための周波数分波を行う。
【0017】上記端子XCは75Ωの抵抗R140を介して
オペアンプであるIC140に接続され、さらにこのI
C140は抵抗及びコンデンサを介して前記リターン信
号用の端子TMaに接続される。この端子TMaが前記F
M復調器151に接続されることになる。なお、IC1
40及びその周辺回路は図7のバッファアンプ147に
対応しているが、これらIC140及びその周辺回路と
端子TMaに接続されるコンデンサや抵抗等の構成及び
動作の説明は省略する。また、上記端子XDは、詳細な
説明は省略するがエミッタ・ホロワ構成のトランジスタ
やその周辺回路を介してINCOM信号用の端子TMb
と接続され、この端子TMbが前記FM変調器153に
接続されるようになる。
【0018】この図8に示すように、従来のシステムの
送受信装置140のマルチプレクサ142においては、
前述したような周波数合成や周波数分波を行うために、
可変コイル及びコンデンサからなるハイパスフィルタH
及びローパスフィルタLが必要となり、また、上記周波
数合成や周波数分波の際に扱う信号の周波数帯域が近い
ほどシャープなフィルタ特性が必要となるため、上記ハ
イパスフィルタH及びローパスフィルタLを何段も直列
構成しなければならず、したがって、グループディレイ
特性が悪くなり、また構成が複雑化,大型化すると共
に、高価になるなどの問題がある。
【0019】そこで、本発明はこの様な実情に鑑みてな
されたものであり、構成を簡略化でき、かつ形状も大型
化せず、コストアップを抑えることができ、さらにグル
ープディレイ特性も良い同軸伝送路への出力伝送方法及
び装置を提供することを目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明の同軸伝送路への
出力伝送方法では、ディジタル信号に第1の変調を施し
た第1の信号と、アナログ信号に第2の変調を施した上
記第1の信号とは周波数が異なる第2の信号とを直接混
合して同軸伝送路へ出力することにより、上述の課題を
解決する。
【0021】また、本発明の同軸伝送路への出力伝送装
置においては、第1の信号が入力される低出力インピー
ダンスのオペアンプで第1の信号を増幅し、このオペア
ンプの出力と上記同軸伝送路との間に上記同軸伝送路の
特性インピーダンスと略同等の第1の抵抗を直列に挿入
接続し、上記第1の信号とは周波数が異なる第2の信号
をエミッタ接地の第1のトランジスタのベースに入力
し、上記第1のトランジスタのコレクタを第2の抵抗を
介してベース接地の第2のトランジスタのエミッタに接
続し、上記第2のトランジスタのコレクタを上記同軸伝
送路に接続してなることにより上述した課題を解決す
る。
【0022】すなわち、本発明によれば、第1の信号と
第2の信号を多重化する際に、フィルタを用いて周波数
多重化するのではなく、第1の信号と第2の信号とを直
接混合するようにしている。また、第1の信号と第2の
信号を直接混合することで発生するインピーダンスの問
題を、トランジスタのコレクタのハイインピーダンスを
使用することで解決している。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施の形
態について、図面を参照にしながら説明する。
【0024】図1を用いて本発明の同軸伝送炉への出力
伝送方法が適用されるシステムについて説明する。この
図1のシステムは、テレビカメラ1と例えば編集室や映
像室等に設けられるカメラコントロールユニット(CC
U)60との間を、3軸の同軸ケーブル(以下TRIA
Xケーブル30と呼ぶ)で接続し、上記テレビカメラ1
で撮影した映像信号をカメラコントロールユニット側に
伝送するようなものである。
【0025】すなわち図1において、テレビカメラ1か
らは撮影した映像信号として赤(R),緑(G),青
(B)のディジタル映像信号が出力され、当該ディジタ
ル映像信号が当該カメラ側の送受信装置10に送られ
る。当該カメラ側の送受信装置10では、上記テレビカ
メラ1からの上記R,G,Bのディジタル映像信号をQ
AM変調器11に送り、ここでいわゆる64QAM(qu
adrature amplitude modulation:直交振幅変調)によ
る変調を施す。当該変調された映像信号は、バッファア
ンプ12を介し、さらに75Ωの抵抗R10を介してマル
チプレクサ(MPX)20に送られる。当該マルチプレ
クサ20では、上記変調された映像信号を他の信号と周
波数多重化して出力する。このマルチプレクサ20から
出力された多重化信号は、ローパスフィルタ(LPF)
21を介し、さらに特性インピーダンスが75ΩのTR
IAXケーブル30を介してカメラコントロールユニッ
ト側の送受信装置40に送信される。
【0026】上記TRIAXケーブル30を介してテレ
ビカメラ側の送受信装置10から伝送された多重化信号
は、当該カメラコントロールユニット側の送受信装置4
0のローパスフィルタ41を介して、マルチプレクサ4
2の端子Xgに供給される。当該マルチプレクサ42
は、上記多重化信号から上記変調された映像信号を取り
出し、端子Xefを介して出力する。この端子Xefから出
力された上記変調された映像信号は、75Ωの抵抗R14
及びバッファアンプ43を介して、QAM復調器47に
送られる。このQAM復調器47では、前記QAMの変
調がなされた映像信号を復調する。当該QAM復調器4
7にて復調されたR,G,Bのディジタル映像信号は、
カメラコントロールユニット60に送られ、さらに当該
ユニット60から外部(例えば編集室等)に送られる。
【0027】また、この図1のシステムにおいては、カ
メラマンと編集室等との間で映像信号とは独立に音声信
号による双方向の連絡も可能となっている。なお、この
図1のシステムでは、例えば省電力のためにカメラ側で
電源を切っているときとか、TRIAXケーブル30を
繋いだ直後はディジタル伝送系が動作しないようにして
あるが、このときにも音声信号による双方向通信ができ
るように、アナログの連絡用信号(INCOM信号と呼
ぶ)の双方向通信のための構成が設けられている。すな
わち、テレビカメラからのINCOM信号は、カメラ側
の送受信装置10に送られ、FM変調器13による変調
を受け、バッファアンプ16を介してマルチプレクサ2
0に送られ、このマルチプレクサ20で他の信号と多重
化された後、ローパスフィルタ21及びTRIAXケー
ブル30を介して、カメラコントロールユニット側の送
受信装置40に送られる。当該送受信装置40に供給さ
れたカメラ側からの多重化信号はローパスフィルタ41
を介してマルチプレクサ42の端子Xgに送られ、ここ
で上記多重化信号よりカメラ側からのINCOM信号が
取り出される。この取り出されたINCOM信号は当該
マルチプレクサ42の端子Xcdを介して出力され、バッ
ファアンプ44を介してFM復調器48に送られる。当
該FM復調器48にて復調されたINCOM信号は、カ
メラコントロールユニット60に送られ、さらに当該ユ
ニット60から外部の例えば編集室等に送られる。ま
た、カメラコントロールユニット60に外部の編集室等
から送られてきたINCOM信号(周波数は3.5MH
z)は、当該ユニット側の送受信装置40のFM変調器
49にて変調された後、バッファアンプ45に送られ
る。
【0028】一方、この図1のシステムにおいては、上
記テレビカメラ1によって撮影した映像信号が正常に送
られているかを、カメラマンが確認できるようにするた
めに、上記外部に送られたディジタル映像信号はディジ
タルリターン信号としてテレビカメラ側に送り返される
ようにもなっている。すなわち、カメラコントロールユ
ニット60に外部から送り帰されてきたディジタルリタ
ーン信号は、当該ユニット側の送受信装置40のQAM
変調器50にて変調された後、バッファアンプ46に送
られるようになっている。
【0029】ここで、当該図1のシステムでは、上記外
部から供給されFMの変調がなされたINCOM信号
と、上記外部から返送されQAMの変調がなされたリタ
ーン信号(f=9MHz〜27MHz)とを、混合回路
51にてミックスしてからマルチプレクサ42の端子X
cdに送るようにしている。
【0030】当該マルチプレクサ42では、上記変調さ
れたリターン信号とINCOM信号とがミックスされた
信号を、他の信号と周波数多重化して端子Xgから出力
する。このマルチプレクサ42から出力された多重化信
号は、ローパスフィルタ41を介し、さらにTRIAX
ケーブル30を介してカメラ側の送受信装置10に送信
される。
【0031】当該テレビカメラ側の送受信装置10に伝
送された多重化信号は、当該カメラ側の送受信装置10
のローパスフィルタ21を介して、マルチプレクサ20
に送られる。当該マルチプレクサ20は、上記多重化信
号から上記変調されたリターン信号とINCOM信号と
がミックスされた信号を取り出し、上記INCOM信号
はバッファアンプ17に、リターン信号はバッファアン
プ19に送る。上記バッファアンプ18を介した上記変
調されたリターン信号は、さらにAGC回路18で自動
利得調整がなされQAM復調器15に送られる。このQ
AM復調器15にて復調されたディジタルリターン信号
がテレビカメラ1に送られる。また、上記バッファアン
プ17を介した上記変調されたINCOM信号はFM変
調器14に送られる。このFM復調器14にて復調され
た上記外部からのINCOM信号がテレビカメラ1に送
られる。
【0032】なお、この図1のシステムにおいても、カ
メラ側の電源は、カメラコントロールユニット側から上
記TRIAXケーブル30を介して送られるようになっ
ている。すなわち、カメラコントロールユニット側の送
受信装置40の50Hzまたは60Hzの電源信号(A
C240ボルト電源)は、ローパスフィルタ41を介し
てTRIAXケーブル30に送られ、このTRIAXケ
ーブル30を通ってカメラ側の送受信装置10に送られ
るようになっている。当該カメラ側の送受信装置10で
は、上記TRIAXケーブル30を通って供給された電
源信号を、ローパスフィルタ21にて他の信号と分けて
取り出すようになっている。
【0033】また、当該図1のシステムでは、カメラコ
ントロールデータ等の伝送もなされている。
【0034】次に、上記カメラコントロールユニット側
の送受信装置40のマルチプレクサ41は、例えば図2
に示すように構成されるものである。
【0035】この図2において、図中Hで示す構成要素
はそれぞれが1個の可変コイルと4個のコンデンサの合
計5個の素子で構成されるハイパスフィルタであり、図
中Lで示す構成要素はそれぞれが1個のコイルと4個の
コンデンサの合計5個の素子で構成されるローパスフィ
ルタである。
【0036】このマルチプレクサの前記端子Xgと端子
efとの間には、前記ハイパスフィルタHが直列接続さ
れてなるハイパスフィルタ群74が設けられている。ま
た、端子XgとXcdとの間には、前記ローパスフィルタ
Lが直列接続されてなるローパスフィルタ群75が設け
られている。当該マルチプレクサは、上述したフィルタ
群を有することにより、前述したような各信号から多重
化信号を生成するための周波数合成や、多重化信号から
の各信号を取り出すための周波数分波を行う。
【0037】上述したように、図1のシステムにおいて
は、R,G,Bの映像信号に対して64QAMの変調及
び復調を行い、また、リターン信号に対しても64QA
Mの変調及び復調を行うようにしている。さらに、当該
64QAMで変調されたリターン信号とFMの変調がな
されたアナログINCOM信号とをミックスして伝送す
るようにしており、このQAMで変調されたリターン信
号とFMの変調がなされたアナログINCOM信号との
ミックスの際には混合回路51においてフィルタを使用
せずに直接結合するようにすることで、64QAMの変
調がなされた周波数帯域でのグループディレイを小さ
く、また、マルチプレクサ42が扱う信号は2つしかな
いため、当該マルチプレクサを単純なハイパスフィルタ
とローパスフィルタでのみ構成でき、したがって構成の
単純化及び小型化が可能で、コストも低減することが可
能となっている。
【0038】ところで、上述したように上記QAMで変
調されたリターン信号とFMの変調がなされたアナログ
INCOM信号とをミックスすると、両信号間のインピ
ーダンスの問題が発生する虞れがある。このため、上記
混合回路51には、例えば図3に示すような構成を用い
るようにしている。なお、ここでは、説明を簡略化する
ため主要構成要素についてのみ説明する。
【0039】図3において、端子TMCは、図1のマル
チプレクサ42の端子Xcdと接続され、端子TMBは図
1のFM変調器49の出力端子と接続され、端子TMA
は図1のQAM変調器50の出力端子と接続される。
【0040】上記端子TMAは、TRIAXケーブル3
0の特性インターフェイスに合わせるための56Ωの抵
抗と、DC成分を取り除くための例えば0.1Fのコン
デンサを介しさらに例えば470Ωの抵抗を介してIC
1のオペアンプの反転入力端子と接続されている。ま
た、IC1のオペアンプの非反転入力端子には、一端が
共に接地された0.1Fのコンデンサ及び1KΩの抵抗
が接続されている。なお、IC1の8番端子と接続され
る120KΩの抵抗は、オペアンプのオフセット電流設
定用の抵抗である。したがって、上記端子TMAに供給
されたQAMの変調が施されたリターン信号は、上記I
C1に外付けされている470Ωの抵抗及び1KΩの抵
抗によって約2倍の増幅率で増幅されることになる。こ
のIC1の出力信号は、TRIAXケーブル30の特性
インピーダンスと同じ75Ωの抵抗R1を介して、端子
TMCに送られるようになっている。上記75Ωの抵抗
1は、上記オペアンプにより2倍にされた電圧を半分
にして、入力と出力が1対1になるようにしている。す
なわち、上記端子TMAから端子TMCの間の構成は、ゲ
イン=1のバッファアンプ(図1のバッファアンプ4
5)と対応している。
【0041】一方、上記端子TMBも、TRIAXケー
ブル30の特性インターフェイスに合わせるための56
Ωの抵抗と、DC成分を取り除くための0.047Fの
コンデンサを介し、さらに電位決定用の例えば22KΩ
及び3.9KΩの抵抗の共通接続点を介して、NPN型
のエミッタ接地トランジスタTr1のベース端子と接続
されている。すなわち、上記端子TMBを介して供給さ
れたアナログのINCOM信号は、エミッタ接地トラン
ジスタTr1のベースに送られ、例えば100Ωのエミ
ッタ抵抗REにより決定される電流信号に変換されて、
コレクタから出力される。このコレクタから出力された
信号は、例えば390Ωの抵抗RXを介してベース接地
トランジスタTr2のエミッタに入力する。
【0042】当該トランジスタTr2のエミッタは例え
ば150Ωの抵抗を介して+5V電源電圧が接続されて
おり、また当該トランジスタTr2のベースには例えば
0.1Fのコンデンサが接続されている。当該0.1F
のコンデンサは、トランジスタTr2のベース電位を高
周波的にみてグランド電位と同じ低い電位に抑えるため
に設けられているものである。このようにベース電位を
グランド電位に抑えておくと、コレクタから当該トラン
ジスタTr2をみたときのインピーダンスは周波数にか
かわらずに高いものとなる。このように、上記トランジ
スタTr2はベース接地であるため、コレクタの出力は
高周波数まで高いインピーダンスの電流出力となる。し
たがって、上記アナログINCOM信号は、上記端子T
AからのQAM信号系に影響を与えることなく、接点
Pで混合されることになり、これら混合された信号が端
子TMCから出力される。
【0043】ここで、上記端子TMBとTMC間のゲイン
は、以下の式で表される。
【0044】 TMBとTMCとの間のゲイン=Z0/2×RE0:TRIAXケーブルの特性インピーダンス RE:トランジスタTr1のエミッタ−グランド間の抵
抗 なお、上記抵抗RXは、トランジスタTr1のコレクタ
キャパシタンスと、トランジスタTr1のコレクタ及び
トランジスタTr2のエミッタ間の基板パターンのイン
ダクタンスによる共振周波数付近で、ゲインが上がり不
安定にならないために挿入されている。また、図4は、
上記抵抗RXの抵抗値を変化させたときの端子TMBとT
C間の周波数特性であり、この図4から上記抵抗RX
抵抗値の変化で大幅に周波数特性を変化させることがで
きることがわかる。
【0045】上述したように、図3の構成では、TRI
AXケーブルの特性インピーダンスとのマッチングを、
リターン信号系についてはオペアンプであるIC1の出
力に直列に入れた75Ωの低抵抗でとるようにし、IN
COM信号はトランジスタによるカスケードアンプ(す
なわち高周波までハイインピーダンス)として、上記マ
ッチングに影響を与えないようにしている。また、上記
トランジスタによるカスケードアンプには、5Vの低電
圧にかかわらず、4Vp-pのリターン信号出力レベルに
耐えられるように、PNP型のトランジスタTr1及び
NPN型のトランジスタTr2を組み合わせたものを使
用している。さらに、図3の構成では、PNP型のトラ
ンジスタTr1及びNPN型のトランジスタTr2の間
のパターン長によるピーキング効果を回避するためにこ
れらPNP型,NPN型トランジスタTr1,Tr2の
間には抵抗RXを入れて周波数特性を最適化するように
している。
【0046】次に、本発明の他の回路例として、図5に
示すような構成を用いることもできる。この図5に示す
構成は、トランジスタTr2にNPN型を用いるように
し、消費電流を減らすようにしたものである。なお、こ
の図5におけるトランジスタTr2以外の構成は図3と
同様に動作するものであるため、それらの説明について
は省略する。
【0047】また、本発明のさらに他の回路例として、
図6に示すような構成とすることもできる。この図6の
構成は、トランジスタTr2にNPN型を使用し、かつ
抵抗RXに直列にコンデンサC2を接続して、消費電流
を減らし、電源電圧も下げるようにしたものである。な
お、この図6におけるトランジスタTr2及びコンデン
サC2以外の構成も、基本的には図3と同様に動作する
ものであるため、それらの説明については省略する。
【0048】本発明の構成例によれば、前述した従来の
構成のようなマルチプレクサを、小型化、安価にでき、
また、グループディレイを小さくできる。また、本発明
の構成例では、リターン信号とINCOM信号とを直接
混合することで発生するインピーダンスの問題を、トラ
ンジスタのコレクタのハイインピーダンスを使用するこ
とで解決している。
【0049】
【発明の効果】本発明においては、第1の信号と第2の
信号を多重化する際に、フィルタを用いて多重化するの
ではなく、第1の信号と第2の信号とを直接混合するよ
うにしているため、構成を簡略化でき、かつ形状も大型
化せず、コストアップを抑えることができ、さらにグル
ープディレイ特性も良くすることができる。さらに、本
発明においては、トランジスタのコレクタのハイインピ
ーダンスを使用することで、第1の信号と第2の信号を
直接混合することで発生するインピーダンスの問題をも
解決している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の同軸伝送路への出力伝送方法が適用さ
れシステムの構成例を示すブロック回路図である。
【図2】本発明の構成例のシステムに使用される送受信
装置のマルチプレクサの具体的構成例を示すブロック回
路図である。
【図3】本発明の構成例のシステムに使用される送受信
装置の混合回路の一具体例を示す回路図である。
【図4】本発明の構成例のシステムに使用される送受信
装置の混合回路における端子TMBとTMC間の周波数特
性を示す図である。
【図5】本発明の構成例のシステムに使用される送受信
装置の混合回路の他の具体例を示す回路図である。
【図6】本発明の構成例のシステムに使用される送受信
装置の混合回路のさらに他の具体例を示す回路図であ
る。
【図7】従来のシステム構成例を示すブロック回路図で
ある。
【図8】従来のシステム構成の送受信装置に使用される
マルチプレクサ及びその周辺回路の具体例を示す回路図
である。
【符号の説明】
1 テレビカメラ 10 カメラ側の送受信装置 30 TRIAXケーブル 40 カメラコントロールユニット側の送受信装置 42 マルチプレクサ 51 混合回路 60 カメラコントロールユニット

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 異なる周波数の複数の信号を周波数多重
    化して同軸伝送路へ出力する出力伝送方法において、 ディジタル信号に第1の変調を施した第1の信号と、ア
    ナログ信号に第2の変調を施した上記第1の信号とは周
    波数が異なる第2の信号とを直接混合して上記同軸伝送
    路へ出力することを特徴とする同軸伝送路への出力伝送
    方法。
  2. 【請求項2】 上記第1の信号は、テレビカメラから供
    給されたディジタル映像信号をカメラコントロール装置
    が返送した信号であることを特徴とする請求項1記載の
    同軸伝送路への出力伝送方法。
  3. 【請求項3】 上記第2の信号は、テレビカメラとカメ
    ラコントロール装置との間で上記テレビカメラによる映
    像信号とは別に双方向に伝送するアナログ音声信号であ
    ることを特徴とする請求項1記載の同軸伝送路への出力
    伝送方法。
  4. 【請求項4】 異なる周波数の複数の信号を周波数多重
    化して同軸伝送路へ出力する出力伝送装置において、 第1の信号が入力される低出力インピーダンスのオペア
    ンプと、 上記オペアンプの出力と上記同軸伝送路との間に直列に
    挿入接続され、上記同軸伝送路の特性インピーダンスと
    略同等の第1の抵抗と、 上記第1の信号とは周波数が異なる第2の信号がベース
    に入力されるエミッタ接地の第1のトランジスタと、 上記第1のトランジスタのコレクタが第2の抵抗を介し
    てエミッタに接続されるベース接地の第2のトランジス
    タとを有し、 上記第2のトランジスタのコレクタを上記同軸伝送路に
    接続してなることを特徴とする同軸伝送路への出力伝送
    装置。
  5. 【請求項5】 上記第2のトランジスタはNPN型のト
    ランジスタであることを特徴とする請求項4記載の同軸
    伝送路への出力伝送装置。
  6. 【請求項6】 上記第2のトランジスタはNPN型のト
    ランジスタであり、上記第2の抵抗に直列にコンデンサ
    を接続してなることを特徴とする請求項4記載の同軸伝
    送路への出力伝送装置。
  7. 【請求項7】 上記第1の信号は、テレビカメラから供
    給されたディジタル映像信号をカメラコントロール装置
    が返送した信号であることを特徴とする請求項4記載の
    同軸伝送路への出力伝送装置。
  8. 【請求項8】 上記第2の信号は、テレビカメラとカメ
    ラコントロール装置との間で上記テレビカメラによる映
    像信号とは別に双方向に伝送するアナログ音声信号であ
    ることを特徴とする請求項4記載の同軸伝送路への出力
    伝送装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1615435A1 (en) * 2004-07-05 2006-01-11 Thomson Licensing Triax transmitter and receiver interfaces and transmission system

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP1615435A1 (en) * 2004-07-05 2006-01-11 Thomson Licensing Triax transmitter and receiver interfaces and transmission system

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