JPH08130506A - 赤外線伝送装置および赤外線伝送システム - Google Patents

赤外線伝送装置および赤外線伝送システム

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JPH08130506A
JPH08130506A JP6290462A JP29046294A JPH08130506A JP H08130506 A JPH08130506 A JP H08130506A JP 6290462 A JP6290462 A JP 6290462A JP 29046294 A JP29046294 A JP 29046294A JP H08130506 A JPH08130506 A JP H08130506A
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JP
Japan
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signal
infrared
infrared signal
video
unit
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JP6290462A
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Hiroshi Moriuchi
宏 森内
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 受光した赤外線信号を再送信するような赤外
線伝送装置において、信号の遅延および位相のずれによ
って生じる信号の途切れを極力抑えるような赤外線伝送
装置を、複雑な構成を必要とする事無く提供する。 【構成】 送信ユニット101は、VTR一体型ビデオ
カメラ103からのAV信号をFM変調し、赤外線信号
で送信する。ユニット101から発せられた赤外線信号
は、受光ユニット102により受光され、AV信号に変
換される。このAV信号は、ユニット102によって復
調する前のAV信号から左右のオーディオ信号のキャリ
ア周波数を抽出され、送信ユニット106に供給され
る。またそれと共に、このAV信号は、FM復調され、
TV受像機105に供給される。ユニット106にユニ
ット102から供給された復調前の信号は、ユニット1
06において赤外線信号S2と位相を同じくされ、赤外
線信号S1として送信される。この赤外線信号S1は、
ワイヤレスヘッドホン107に受光され、音声として再
生される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、赤外線によるデータ
通信、特に赤外線信号で音声データを送受信するような
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】赤外線を用いて映像信号および左右のオ
ーディオ信号(以下、両者をまとめてAV信号と呼ぶ)
を空間伝送する技術が提案されている。AV信号をFM
変調し、周波数多重してLEDなどの発光素子で発光さ
せる。この赤外線信号はPINフォトダイオードなどの
受光素子によって受光され、電気信号に変換され、各々
復調される。
【0003】このようなAV信号を空間伝送する装置で
は、TV受像機から離れた位置にあるVTR一体型ビデ
オカメラからのAV信号を、TV受像機にワイヤレスで
伝送することができる。このため、このような装置を用
いると、VTR一体型ビデオカメラの再生画像を、手軽
にTV受像機に映出して楽しむことができるようにな
る。
【0004】しかし、昨今の住宅事情などを鑑みると、
特に夜間の利用の際、オーディオ信号の再生において近
隣への迷惑などの問題が生じる場合が多い。通常、この
ような問題を避けるために、ヘッドホンが利用される。
このヘッドホンは、従来、接続線でTV受像機に接続さ
れていた。しかし、このヘッドホンは、接続線で接続さ
れているが故に利用者の行動範囲が著しく制限されてし
まい、甚だ不便であった。
【0005】そこで、この利用者の行動範囲の制限とい
う問題を解決するものとして、ワイヤレスヘッドホンが
すでに実用化されている。ワイヤレスヘッドホンは、オ
ーディオ信号をFM変調し、赤外線で伝送するものであ
る。したがって、上述のAV信号を空間伝送するような
装置を使ってVTR一体型ビデオカメラからのAV信号
をTV受像機にワイヤレスで伝送する際に、特に夜間な
どにワイヤレスヘッドホンが使用されることが想定され
る。
【0006】上述のAV信号を空間伝送するような装置
を使っている際に、ワイヤレスヘッドホンを使用する
と、VTR一体型ビデオカメラからのAV信号がTV受
像機にワイヤレスで伝送され、VTR一体型ビデオカメ
ラの再生信号は、TV受像機に映出される。そして、こ
のときのオーディオ信号は、ワイヤレスヘッドホンの送
信ユニットからワイヤレスヘッドホンに伝送され、再生
される。
【0007】ところが、上述のように、AV信号を空間
伝送する装置を使ってAV信号をワイヤレスで伝送して
いるときに、ワイヤレスヘッドホンが使用されると、送
信ユニットからの赤外線信号および送信ユニットから間
接的あるいは直接的に伝送される赤外線信号との干渉に
より、ビートが生じる可能性がある。
【0008】このビートの発生を防ぐ手段として、送信
ユニットから伝送された赤外線信号のオーディオ信号の
キャリアを、送信ユニットから赤外線信号のオーディオ
信号のキャリアとして再送信するという方法がある。す
なわち、受光ユニットで受光された赤外線信号から、オ
ーディオ信号のキャリアが復調される前に抜き出され、
送信ユニットに供給され、そのままワイヤレスヘッドホ
ンに向けて赤外線信号として再送信される。このように
すると、ワイヤレスヘッドホンで受信される、送信ユニ
ットからの赤外線信号のキャリア周波数および送信ユニ
ットから間接的に伝送される赤外線信号は、発生元が同
一であるためキャリア周波数が全く同じになり、ビート
が発生しない。
【0009】次に、上述した従来例の、送信ユニットお
よび受光ユニットの構成の例を、図面を参照しながら説
明する。図7に、この構成を表すブロック図を示す。1
10は、VTR一体型ビデオカメラである。111は、
送信ユニットである。また、113は、受光ユニットで
あり、114は、TV受像機である。VTR一体型ビデ
オカメラ110からAV信号が送信ユニット111に供
給される。このAV信号は、送信ユニット111によっ
て赤外線信号S13とされ受光ユニット113に向けて
伝送される。
【0010】送信ユニット111から伝送されたこの赤
外線信号S13は、受光素子140によって受光され電
気信号に変換され、アンプ120で増幅され、バンドパ
スフィルタ121、122に共に供給される。バンドパ
スフィルタ121、122に供給されたこの信号は、例
えば、左チャンネルオーディオ信号がバンドパスフィル
タ121により2.3MHzに、また右チャンネルオー
ディオ信号がバンドパスフィルタ122により2.8M
Hzに、それぞれ周波数分離される。
【0011】周波数分離されたこれらの信号は、リミッ
タ回路123、124にそれぞれ供給され、その出力を
レベル制御される。レベル制御されたこれらの信号は、
TV受像機114に供給するためにFM復調回路12
5、126にそれぞれ供給される。またそれと共に、バ
ッファ133、134にそれぞれ供給される。
【0012】FM復調回路125、126によって復調
された信号は、ローパスフィルタ127、128を介
し、ディエンファシス回路129、130にそれぞれ供
給される。ディエンファシス回路129、130の出力
は、アンプ131、132を介し、TV受像機114に
供給される。
【0013】また、上述したバッファ133、134に
供給された信号は、それぞれローパスフィルタ135、
136に供給され、リミッタ回路123、124を通る
ことによって発生した高調波成分を減衰させられ、混合
器137に供給される。混合器137でこれらの信号は
合成される。すなわち、左チャンネルオーディオ信号、
右チャンネルオーディオ信号のキャリア信号が合成され
る。この合成された信号は、発光素子駆動回路138に
供給され、発光素子139で赤外線信号に変換され、赤
外線信号S11として、ワイヤレスヘッドホン112に
向けて伝送される。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】ここで、送信ユニット
113からの赤外線信号S11および送信ユニット11
1からの直接的な赤外線信号S12の信号レベルがほぼ
同じ場合について考える。この場合、図7における、送
信ユニット111から送られてきた赤外線信号S12お
よび送信ユニット113から送られてきた赤外線信号S
11の関係は、模式的に図8のように表すことができ
る。すなわち、送信ユニット113から伝送される赤外
線信号S11には、遅延時間τの遅延回路50が介され
ていると考えることができる。これは、上述した、送信
ユニット113が有するローパスフィルタ135、13
6などの影響による。これらの、τだけ遅延された赤外
線信号S11および直接的に伝送される赤外線信号S1
2は、空間で混合される。これは、図8において加算器
51として模式的に表されている。
【0015】この混合された信号の周波数特性を、図9
に示す。これは、くし形フィルタのような特性を示して
いる。ディップ61およびディップ62、あるいは、ピ
ーク63およびピーク64との間隔は、τを上述した遅
延回路50の持つ遅延時間として、1/τの周波数とな
っている。このようなディップができた場合、オーディ
オ信号のキャリア周波数で信号が減衰して、オーディオ
信号が途切れるという可能性がある。そのため、以上説
明したような従来の送信ユニットの構成では、信号の遅
延および位相を十分に考慮する必要があり、設計に大変
負担がかかり、またコスト的にも不利であるという問題
点があった。
【0016】したがって、この発明の目的は、信号の遅
延および位相のずれによって生じる信号の途切れを極力
抑えるような赤外線伝送装置を、複雑な構成を必要とす
る事無く提供することにある。
【0017】
【課題を解決する手段】この発明は、上述した課題を解
決するために、送信側から送られてきた赤外線信号を受
信する手段と、受信された赤外線信号を復調する手段
と、受信された赤外線信号を再送信する手段とからな
り、再送信される赤外線信号は、送信側からの赤外線信
号と位相をほぼ同じくされたことを特徴とする赤外線伝
送装置である。
【0018】また、この発明は、上述した問題を解決す
るために、再送信される赤外線信号が送信側からの赤外
線信号と位相をほぼ同じくするために、送信側からの赤
外線信号のキャリア周波数が中心周波数であるようなバ
ンドパスフィルタを有することを特徴とした赤外線伝送
装置である。
【0019】また、この発明は、音響機器と第1の映像
機器と第2の映像機器とからなり、第1の映像機器から
映像信号に基づく第1の赤外線信号を送信し、第2の映
像機器で第1の赤外線信号を受信し、第2の映像機器か
ら映像信号に基づく第2の赤外線信号を送信し、音響機
器で第2の赤外線信号を受信するような赤外線伝送シス
テムにおいて、音響機器は、映像信号に基づく赤外線信
号を受信する受光手段と、受信された映像信号から音声
信号を再生する再生手段とからなり、第1の映像機器
は、映像機器に基づく赤外線信号を送信する発光手段か
らなり、第2の映像機器は、映像信号に基づく赤外線信
号を受信する受光手段と、映像信号に基づく赤外線信号
を送信する発光手段とからなり、第1の映像機器から送
信された第1の赤外線信号を受信した第2の映像機器
は、受信された第1の赤外線信号をそのまま音響機器に
再送信し、再送信の際に、第1の赤外線信号と第2の赤
外線信号の位相をほぼ同じくするようにした赤外線伝送
システムである。
【0020】
【作用】上述の構成によれば、再送信される赤外線信号
が送信側からの赤外線信号と位相をほぼ同じくされてい
るために、位相のずれによる信号の途切れを抑えること
ができる。
【0021】
【実施例】次に、この発明の第1の実施例を、図面を参
考にしながら説明する。図1に、この発明による赤外線
伝送システムの一例を示す。図1において、101は送
信ユニット、102は受光ユニットである。送信ユニッ
ト101は、VTR一体型ビデオカメラ103に取り付
けられる。送信ユニット101は、VTR一体型ビデオ
カメラ103からのAV信号をFM変調し、赤外線信号
S3として送信する。このときの映像信号の周波数は、
シンクチップレベルで11.5MHz、ホワイトピーク
レベルで13.5MHzとされている。また、左右のオ
ーディオ信号のキャリア周波数は、それぞれ2.3MH
zおよび2.8MHzとされている(図6)。
【0022】受光ユニット102は、TV受像機105
に取り付けられる。また、TV受像機105には、ワイ
ヤレスヘッドホンの送信ユニット106も取り付けられ
ている。受光ユニット102は、送信ユニット101か
らの赤外線信号S3を受光する。受光ユニット102に
よって受光されたこの赤外線信号S3は、受光ユニット
102によってAV信号に変換される。このAV信号
は、受光ユニット102によって復調する前のAV信号
から左右のオーディオ信号のキャリア周波数を抽出さ
れ、送信ユニット106に供給される。またそれと共
に、このAV信号は、FM復調され、TV受像機105
に供給される。
【0023】ワイヤレスヘッドホンの送信ユニット10
6に受光ユニット102から供給された、復調する前の
AV信号から左右のオーディオ信号のキャリア周波数を
抽出された信号は、送信ユニット106において赤外線
信号S2と位相を同じくされ、赤外線信号S1として送
信される。この赤外線信号S1は、ワイヤレスヘッドホ
ン107に受光され、電気信号に変換される。この電気
信号に変換された信号は、ワイヤレスヘッドホン107
により音声として変換される。
【0024】上述したように、このワイヤレスヘッドホ
ン107では、送信ユニット106から直接的に送信さ
れた赤外線信号S1および送信ユニット101から送信
された赤外線信号S2が共に受信される。ここで、赤外
線信号S2および赤外線信号S3は、信号の経路が異な
るが同一の赤外線信号である。また、赤外線信号S2お
よび赤外線信号S1は、送信ユニット106により位相
を同じくされているため、これらの信号間の位相のずれ
による信号の途切れは発生しない。
【0025】次に、この発明の第2の実施例を、図面を
参考にしながら説明する。図2は、この発明の第2の実
施例における、送信ユニット106および受光ユニット
102の構成の例を示すブロック図である。これは、上
述した従来例の構成において、図7中のローパスフィル
タ135、136を、それぞれ中心周波数がオーディオ
信号のキャリア周波数と同じ2.3MHzおよび2.8
MHzであるようなバンドパスフィルタ71、72に置
き換えることにより上述の課題を解決した例である。
【0026】送信ユニット101から伝送された赤外線
信号S3は、受光素子40によって受光され電気信号に
変換され、アンプ20で増幅され、バンドパスフィルタ
21、22に共に供給される。バンドパスフィルタ2
1、22に供給されたこの信号は、例えば、左チャンネ
ルオーディオ信号がバンドパスフィルタ21により2.
3MHzに、また右チャンネルオーディオ信号がバンド
パスフィルタ22により2.8MHzに、それぞれ周波
数分離される。
【0027】周波数分離されたこれらの信号は、リミッ
タ回路23、24にそれぞれ供給され、その出力をレベ
ル制御される。レベル制御されたこれらの信号は、TV
受像機105に供給するためにFM復調回路25、26
にそれぞれ供給される。またそれと共に、送信ユニット
106に供給するために、バッファ33、34にそれぞ
れ供給される。
【0028】FM復調回路25、26によって復調され
た信号は、ローパスフィルタ27、28を介し、ディエ
ンファシス回路29、30にそれぞれ供給される。ディ
エンファシス回路29、30の出力は、アンプ31、3
2を介し、TV受像機105に供給される。
【0029】また、上述したバッファ33、34に供給
された信号は、それぞれバンドパスフィルタ71、72
に供給される。これらのバンドパスフィルタは、上述し
たようにその中心周波数がそれぞれ2.3MHzおよび
2.8MHzに設定されている。ここで用いられるバン
ドパスフィルタの一例として、2次の伝達関数を持つバ
ンドパスフィルタがある。このバンドパスフィルタの伝
達関数は、一般に数式(1)のように表され、位相およ
びゲインの角速度ωとの関係は、例えば図3のようにな
る。これにより、このバンドパスフィルタの特性は、そ
の中心周波数において位相が0°となることがわかる。
すなわち、このバンドパスフィルタを通過する信号は、
その周波数がこのバンドパスフィルタの中心周波数と一
致しているならば、位相のずれが生じない。
【0030】
【数1】
【0031】バンドパスフィルタ71、72に供給され
た信号は、それぞれのバンドパスフィルタに設定された
中心周波数で帯域制限される。本来ここで要求されてい
る機能は、高調波成分の減衰なので、ここに用いられる
フィルタは、ローパスフィルタで十分である。しかしな
がら、上述したような、中心周波数において位相が0°
になるというバンドパスフィルタ特有の性質を利用する
必要があるため、この第2の実施例においては、バンド
パスフィルタを用いる。
【0032】これらバンドパスフィルタ71、72の出
力は、混合器37に供給され、合成される。すなわち、
左チャンネルオーディオ信号および右チャンネルオーデ
ィオ信号のキャリア信号が合成される。この合成された
信号は、発光素子駆動回路38に供給され、発光素子3
9で赤外線信号に変換され、赤外線信号S1として伝送
される。
【0033】この赤外線信号S1は、上述したようにバ
ンドパスフィルタ71、72の性質上、位相のずれが生
じていないので、送信ユニット101からワイヤレスヘ
ッドホン107に間接的に到達する赤外線信号S2と、
位相がほぼ同じくされている。そのため、ワイヤレスヘ
ッドホン107における、位相のずれによる信号の途切
れを抑えることができる。
【0034】次に、この発明の第3の実施例を、図面を
参考にしながら説明する。図4は、この発明の第3の実
施例における、送信ユニット106および受光ユニット
102の構成の例を示すブロック図である。これは、上
述した従来例の構成において、送信ユニット106にお
けるローパスフィルタ35、36の直後に位相補正器7
3、74を組み込んだ例である。
【0035】受光素子40で受光された赤外線信号S3
は、アンプ20を介してバンドパスフィルタ21、22
に共に供給される。バンドパスフィルタ21、22に供
給されたこれらの信号は、バンドパスフィルタ21、2
2により周波数分離され、リミッタ回路23、24を介
され、それぞれ、FM復調回路25、26に供給される
と共にバッファ33、34に供給される。バッファ3
3、34に供給されたこれらの信号は、それぞれローパ
スフィルタ35、36に供給され、ビデオ信号成分をカ
ットするため高調波成分を減衰させられ、位相補正器7
3、74に供給される。
【0036】これら位相補正器73、74は、それぞ
れ、オーディオ信号のキャリア周波数である2.3MH
z、2.8MHzにおいて位相が0°になるように予め
調整されている。そのため、位相に関しては、第1の実
施例におけるバンドパスフィルタ71、72と同様の効
果をこの位相補正器73、74で得ることができる。ロ
ーパスフィルタ35、36により高調波成分を減衰され
位相補正器73、74にそれぞれ供給されたこれらの信
号は、上述の如く位相補正されて出力される。
【0037】これらの位相補正された信号は、共に混合
器37に供給され、混合され、発光素子駆動回路38を
介し発光素子39により赤外線信号S1として伝送され
る。この赤外線信号S1は、上述した位相補正器73、
74により位相補正されているので、送信ユニット10
1から間接的に伝送される赤外線信号S2と同時にワイ
ヤレスヘッドホン107により受信されても、第2の実
施例と同様、これらの信号間の位相のずれによる信号の
途切れは発生しない。
【0038】また、この第3の実施例において、位相補
正器73、74は、ローパスフィルタ35、36の直前
に配置しても同様の効果を得ることができる。
【0039】次に、この発明の第4の実施例を、図面を
参考にしながら説明する。図5は、この発明の第4の実
施例における、送信ユニット106および受光ユニット
102の構成の例を示すブロック図である。これは、上
述した従来例の構成において、電圧制御位相器(VC
F)を利用した例である。すなわち、ローパスフィルタ
を通過する前後の信号の位相を比較し、VCFにより両
者の位相が同じになるように自動調節するのである。
【0040】受光素子40で受光された赤外線信号S3
は、アンプ20を介してバンドパスフィルタ21、22
に共に供給され、それぞれ2.3MHzおよび2.8M
Hzを中心周波数として周波数分離される。周波数分離
されたこれらの信号は、リミッタ回路23、24に供給
されると共に、位相比較器75、76の入力端75a、
76aにそれぞれ供給される。また、リミッタ回路2
3、24の出力は、FM変調回路25、26に供給され
ると共に、それぞれ送信ユニット106のバッファ3
3、34を介して、ローパスフィルタ35、36に供給
される。
【0041】ローパスフィルタ35、36によって高調
波成分を減衰させられたこれらの信号は、それぞれVC
F79、80に供給される。VCF79、80の出力
は、混合器37に供給されるが、それと共に位相比較器
75、76の入力端75b、76bにもそれぞれ供給さ
れる。このVCF79、80、および上述したバンドパ
スフィルタ21、22からそれぞれ位相比較器に供給さ
れた信号が左右チャンネル毎に位相比較され、その出力
がそれぞれアンプ77、78を介してVCF79、80
の制御入力端に供給される。その結果、ローパスフィル
タ35、36から供給された信号は、VCF79、80
により、その位相をバンドパスフィルタ21、22から
位相比較器75、76に供給された信号の位相に自動的
に位相補正され、出力される。
【0042】VCF79、80により位相補正されたこ
れらの信号は、共に混合器37に供給され、混合され、
発光素子駆動回路38を介し発光素子39により赤外線
信号S1として伝送される。この赤外線信号S1は、上
述したVCF79、80および位相比較器75、76に
より位相補正されているので、送信ユニット101から
間接的に伝送される赤外線信号S2と同時にワイヤレス
ヘッドホン107により受信されても、第1の実施例と
同様、これらの信号間の位相のずれによる信号の途切れ
は発生しない。
【0043】
【発明の効果】この発明によれば、再送信される赤外線
信号が送信側からの赤外線信号と位相をほぼ同じくされ
ているために、位相のずれによる信号の途切れを抑える
ことができる効果がある。
【0044】さらに、この発明の第1の実施例によれ
ば、再送信される赤外線信号の位相の補正が、バンドパ
スフィルタの中心周波数をオーディオ信号のキャリア周
波数に合わせるだけで実現できるため、回路の構成が簡
単になる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施例を示す略線図である。
【図2】この発明の第2の実施例を示す構成図である。
【図3】バンドパスフィルタの位相、ゲイン、および周
波数の関係を示す略線図である。
【図4】この発明の第3の実施例を示す構成図である。
【図5】この発明の第4の実施例を示す構成図である。
【図6】赤外線信号の周波数配置を示す図である。
【図7】従来技術を説明するための構成図である。
【図8】キャリアを再送信する際の遅延を表す略線図で
ある。
【図9】遅延の生じた信号と生じていない信号が合成さ
れたときの周波数特性を表す図である。
【符号の説明】
S1 赤外線信号 S2 赤外線信号 S3 赤外線信号 71 バンドパスフィルタ 72 バンドパスフィルタ 101 送信ユニット 102 受光ユニット 106 送信ユニット 107 ワイヤレスヘッドホン
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04B 10/02 10/18 10/00 H04B 9/00 C

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 送信側から送られてきた赤外線信号を受
    信する手段と、 受信された上記赤外線信号を復調する手段と、 受信された上記赤外線信号を再送信する手段とからな
    り、 上記再送信される赤外線信号は、上記送信側からの赤外
    線信号と位相をほぼ同じくされたことを特徴とする赤外
    線伝送装置。
  2. 【請求項2】 上記再送信される赤外線信号が上記送信
    側からの赤外線信号と位相をほぼ同じくするために、上
    記送信側からの赤外線信号のキャリア周波数が中心周波
    数であるようなバンドパスフィルタを有することを特徴
    とした請求項1記載の赤外線伝送装置。
  3. 【請求項3】 音響機器と第1の映像機器と第2の映像
    機器とからなり、上記第1の映像機器から映像信号に基
    づく第1の赤外線信号を送信し、上記第2の映像機器で
    上記第1の赤外線信号を受信し、上記第2の映像機器か
    ら映像信号に基づく第2の赤外線信号を送信し、上記音
    響機器で上記第2の赤外線信号を受信するような赤外線
    伝送システムにおいて、 上記音響機器は、映像信号に基づく赤外線信号を受信す
    る受光手段と、受信された上記映像信号から音声信号を
    再生する再生手段と、からなり、 上記第1の映像機器は、映像機器に基づく赤外線信号を
    送信する発光手段からなり、 上記第2の映像機器は、映像信号に基づく赤外線信号を
    受信する受光手段と、映像信号に基づく赤外線信号を送
    信する発光手段と、からなり、 上記第1の映像機器から送信された上記第1の赤外線信
    号を受信した上記第2の映像機器は、受信された上記第
    1の赤外線信号をそのまま上記音響機器に再送信し、 上記再送信の際に、上記第1の赤外線信号と上記第2の
    赤外線信号の位相をほぼ同じくするようにした赤外線伝
    送システム。
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