JPH0937029A - 原稿読取り装置 - Google Patents

原稿読取り装置

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JPH0937029A
JPH0937029A JP7189011A JP18901195A JPH0937029A JP H0937029 A JPH0937029 A JP H0937029A JP 7189011 A JP7189011 A JP 7189011A JP 18901195 A JP18901195 A JP 18901195A JP H0937029 A JPH0937029 A JP H0937029A
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JP7189011A
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Kazushi Iida
和士 飯田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数のセンサを装備することなく、原稿の先
端,後端及び原稿サイズ等にかかる情報を容易に得るこ
とが可能な原稿読取り装置を提供すること。 【解決手段】 原稿読み取り箇所1Aaに、原稿搬送路
1Aを介して且つ光学系5Bに対向してシェーティング
補正用の基準反射面21aを備えた補正用基準反射体2
1を装備すると共に、この補正用基準反射体21の基準
反射面21aに、原稿Pの幅以上の領域を対象としたス
トライプ模様若しくはこれに準じた不連続模様Kを形成
せしめる。そして、原稿読取り部5から出力される所定
の情報を入力すると共に、原稿Pの有無によって生じる
基準反射面21aからの異なった反射情報に基づいて当
該原稿Pの先端縁及び後端縁の通過のタイミング情報と
当該原稿Pの用紙幅情報とを演算し出力する用紙情報処
理部9を、入出力制御部8に併設したこと。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ファクシミリ装置
等の原稿読取り装置に係り、とくに読み取り開始位置,
読み取り終了位置,及び原稿幅等の情報を検出し出力す
る原稿読み取り装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来例を図5に示す。この図5に示す従
来例は、原稿搬送路51に沿って配設された二組の搬送
ローラ52,53及び反転ガイドローラ54を有する原
稿搬送系50と、原稿搬送路51の下流側に装備された
原稿読取り部55と、この原稿読取り部55で読み取ら
れる原稿内容にかかる情報を信号処理する読取り情報処
理回路部56と、この読取り情報処理回路部56で処理
された所定の原稿内容を記憶するメモリ部57と、この
メモリ部57の入出力動作を制御する入出力制御部58
とを備えている。
【0003】原稿読取り部55は、CCDセンサ55A
を備え、このCCDセンサ55Aと前述した原稿搬送路
51の原稿読み取り箇所51Aとの間に装備された読取
り用光学系55Bとを備えている。符号55GはCCD
センサ55A用の走査制御部を示す。
【0004】読取り用光学系55Bは、前述した原稿読
取り箇所51Aに位置する原稿Pに記載された情報を図
示しない光源の反射光を利用してCCDセンサ55Aで
読み取るための4個の反射鏡55Ba,55Bb,55
Bc,55Bdによって構成されている。
【0005】原稿搬送系50の上流側には原稿セット台
60が装備され、原稿搬送系50の下流側には送信済
(使用済)の原稿を収納する原稿スタッカ61が装備さ
れている。また、原稿セット台60の幅方向には原稿セ
ットガイド60Aが装備され、更に原稿セット台60の
用紙送り出し側にはピックローラ60Bが装備されてい
る。
【0006】このピックローラ60Bの図5に於ける下
側には、前述した原稿セット台60上の原稿Pに対して
その側端面に当接した状態の原稿サイズ検知センサ71
が装備されている。
【0007】この原稿サイズ検知センサ71は、図6に
示すように二個の検知センサ部71a,71bを備え、
二種類の原稿サイズを検出し得るようになっている。こ
のため、図6では、一方の検知センサ部71aがオフ
(OFF)の状態で、他方の検知センサ部71bがオン
(ON)の状態となっており、原稿サイズの小さい方の
原稿Pが原稿セット台60上に載置されている状態を示
す。この原稿サイズ検知センサ71で検知された原稿サ
イズ情報は、前述した入出力制御部58に送り込まれ
る。これによって、検知センサ部は三個以上装備しても
よい。
【0008】図8に、他の原稿サイズ検知センサ72の
例を示す。この図6に示す原稿サイズ検知センサ72
は、オン/オフ接点を切り換え可能に構成された回動突
起部72aと、この回動突起部72aを回動自在に保持
するセンサ本体72bとを備えている。実際には、大き
さの異なる複数種類の原稿に合わせて複数の回動突起部
72aを備えた原稿サイズ検知センサ72が使用され
る。
【0009】また、図7に、上記従来例における原稿先
端検出センサ73の一例を示す。この原稿先端検出セン
サ73は、図5における原稿搬送系50の一方の搬送ロ
ーラ52と反転ガイドローラ54との間に装備されてい
る。この原稿先端検出センサ73は、原稿Pの先端部に
よって押し上げられる回動片73aと、この回動片73
aの回動動作を検出する光センサ部73bとを含む構成
となっている。
【0010】そして、この原稿先端検出センサ73と前
述した原稿サイズ検知センサ72(又は71)とによっ
て、主走査方向では原稿幅検出用の、又副走査方向では
原稿読み取り開始・終了位置の検出を行っていた。例え
ば、図5に示すように、原稿Pをセットする時に、原稿
セット台60の原稿セットガイド60Aを原稿幅に合わ
せ、それにより原稿幅検査センサ71a,71bがオン
(ON)若しくはオフ(OFF)されて原稿幅が検出さ
れる。
【0011】また、原稿Pが搬送され、その原稿の先端
が原稿先端検出センサ73を通過すると、そのことが読
取り情報処理回路部56に伝えられ、これによってその
原稿の先端が走査線上を通過する時間が算出され、その
時間になると画像の走査読み取りが開始されるようにな
っている。
【0012】更に、原稿Pの後端が原稿先端検出センサ
73を通過すると、その情報(原稿Pの終了情報)が前
述した読取り情報処理回路部56に伝えられ、これによ
って原稿後端が走査線上を通過する時間が算出され、そ
の時間になると読み取りを終了するように、読取り情報
処理回路部56が機能する。
【0013】走査線上に特定のパターンを印刷する例と
しては、特開平4−372273号公報で挙げられてい
る。しかしながら、この特開平4−372273号公報
では、パターンは部分的なものでサイズ検出までは可能
にしていない。
【0014】また、特開平3−93348号公報では、
シェーディング補正用の出力基準とは別の部品を原稿を
読み取る時の走査線上とは別の位置に設置し、これによ
ってサイズ検出のみ行っている。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記各
実施例では、原稿の読み取りの開始及び終了の位置の検
出を図5,6,7に示すようなセンサースイッチを用い
て行っているため、当該センサを取り付ける装置の製造
精度,或いはそれを組み立て配線する際の取り付け精度
によって、原稿の読み取りの開始及び終了の位置の検出
精度が左右されるという不都合があった。
【0016】また、原稿は、紙質や重送防止機構等の関
連で滑りがまったくない状態で、センサ位置から画像読
み取り開始する走査線上へ送り込まれるとは限らず、何
らかの滑りを起こして走査線上に送り込まれる。このた
め、原稿の紙質や重送防止機構や装置の組立状態によっ
て滑り量は変化する。このため、正確に検出開始時間を
決定することは難しい。
【0017】また、原稿の用紙サイズの検出にしても、
サイズ検出した後で原稿が斜行した場合には、主走査方
向の読み取りに欠落部分がでるという不都合があり、ま
た、図5,6,7に示すようなセンサースイッチは組立
配線の作業が必要であり、装置のコストアップにつなが
る、という不都合が生じていた。
【0018】この場合、特開平4−372273号公報
では、シューディング補正の一部に特定のパターンKP
を印刷し、これによって原稿Pの読み取り開始位置及び
終了位置を検出するという手法を採用している。しかし
ながら、かかる手法では、用紙サイズは検出せず、図9
のように原稿Pが斜行した場合に当該原稿Pの位置が走
査線上を通過した時点で、原稿読み取り終了位置が通過
したと認識するようになっている。この図9では、中央
のパターン位置原稿Pが通過していることから、斜線部
分の領域Zの原稿読み取りが成されない状態で原稿に通
過情報が出力されるという不都合が生じいた。
【0019】また、特開平3−93348号公報では用
紙サイズの検出のみであり、しかも原稿読み取り時と走
査線とが異になっており、構造が複雑で且つコストアッ
プとなるという欠点があった。
【0020】
【発明の目的】本発明は、かかる従来例の有する不都合
を改善し、とくに複数のセンサを装備することなく、原
稿の先端,後端及び原稿サイズ等にかかる情報を容易に
得ることが可能な原稿読取り装置を提供することを、そ
の目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明で
は、原稿搬送路に沿って配設された複数の搬送ローラを
有する原稿搬送系と、原稿搬送路の下流側に装備された
原稿読取り部と、該原稿読取り部で読み取られる原稿内
容にかかる情報を信号処理する読取り情報処理回路部
と、この読取り情報処理回路部で処理された所定の原稿
内容を記憶するメモリ部と、このメモリ部の入出力動作
を制御する入出力制御部とを備えている。
【0022】原稿読取り部は、CCDセンサと、このC
CDセンサと原稿搬送路の原稿読み取り箇所との間に装
備された光学系とを備えている。また、原稿読み取り箇
所には、原稿搬送路を介して且つ前述した光学系に対向
してシェーティング補正用の基準反射面を備えた補正用
基準反射体を装備すると共に、この補正用基準反射体の
基準反射面に、原稿の幅以上の領域を対象としたストラ
イプ模様若しくはこれに準じた不連続模様を形成せしめ
る。
【0023】そして、原稿読取り部から出力される所定
の情報を入力すると共に、原稿の有無によって生じる基
準反射面からの異なった反射情報に基づいて該原稿の先
端縁及び後端縁の通過のタイミング情報と当該原稿の幅
情報とを演算し出力する用紙情報処理部を、前述した入
出力制御部に併設する、という構成を採っている。
【0024】請求項2記載の発明では、前述した用紙情
報処理部を、原稿読取り部で読み取られる基準反射面上
の不連続模様にかかる不連続情報および原稿の通過のタ
イミング等にかかる用紙情報を連続的に常時信号処理す
る用紙情報処理回路と、この用紙情報処理回路から出力
される基準反射面上の不連続模様等のパターン情報を予
め記憶する基準情報記憶用メモリと、この基準情報記憶
用メモリに記憶されたパターン情報と原稿の通過情報お
よび用紙幅等の用紙情報とを比較して当該原稿の通過の
タイミングおよび用紙幅等の用紙情報をリアルタイムで
特定する情報演算回路とにより構成する、という手法を
採っている。
【0025】請求項3記載の発明では、前述した基準反
射面上の不連続模様を、同一幅で同一間隔のバーコード
状不連続模様とする、という構成を採っている。
【0026】次に、本発明の作用を説明する。まず、装
置全体を稼働状態に設定すると、まず、原稿搬送系1が
作動して紙送りが開始され、原稿Pが原稿読取り部5の
読み取り位置1Aaに来るまでの間、読み取り位置1A
aでは、ストライプ模様の出力基準KがCCDセンサ5
A等を装備した原稿読取り部5によって読み取られる。
【0027】この原稿読取り部5によって読み取られた
出力基準Kは、基準データKdとして読取り情報処理回
路部6および用紙情報処理部9に送られる。この場合、
用紙情報処理部9では、まず、原稿を読み取り開始にい
たっていない状態としてこれを保持する。そして、その
後、読み取られる新しいデータが基準データKdと比較
され、相違点があれば処理すべき原稿にかかる用紙情報
と判断される。
【0028】原稿Pが読み取り位置1Aaまで搬送さ
れ、読取り情報処理回路部6および用紙情報処理部9に
保持されている基準データKdと新たに読み取り部13
が読み取ったデータとに相違点が確認されると、用紙情
報処理部9では、まずその基準データKdのストライプ
模様の欠如している部分から原稿Pの用紙幅が割り出さ
れる。同時に、原稿Pの先端が到着した時と後端が離間
した時のタイミングから、原稿の読み取り開始位置及び
終了位置がリアルタイムで特定される。
【0029】又、このストライプ模様の基準データKd
は、シェーティング補正用としても機能しており、シェ
ーティング補正用の元来の色と、それとは別の色で構成
されている。そのストライプを構成する別の色の部分
は、それを挟んだ両側シェーティング補正用の出力の平
均が検出されるものとみなし、読み取った原稿情報のシ
ェーティング補正が行われる。かかる補正は読取り情報
処理回路部6で実行される。
【0030】原稿の搬送が更に進み、後端が読み取り位
置を越えて新たに読み取ったデータが先に保持していた
読み取り開始前の基準データKdと一致すると、読取り
情報処理回路部6および用紙情報処理部9は、読み取り
終了を認識する。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を図
1乃至図3に基づいて説明する。まず、図1において、
符号1は原稿搬送系を示す。この原稿搬送系1は、原稿
搬送路1Aと、この原稿搬送路1Aに沿って順次装備さ
れた一方の組の搬送ローラ2,反転ガイドローラ4,及
び他方の組の搬送ローラ3とを備えている。更に、原稿
搬送路1の下流側には、原稿読取り部5が装備されてい
る。
【0032】この原稿読取り部5には、当該原稿読取り
部5で読み取られる原稿内容にかかる情報を信号処理す
る読取り情報処理回路部6と、この読取り情報処理回路
部6で処理された所定の原稿内容を記憶するメモリ部7
と、このメモリ部7の入出力動作を制御する入出力制御
部8とが併設されている。
【0033】この内、原稿読取り部5は、CCDセンサ
5Aを備え、このCCDセンサ5Aと前述した原稿搬送
路1Aの原稿読み取り箇所1Aaとの間に装備された読
取り用光学系5Bとを備えている。符号5GはCCDセ
ンサ5A用の走査制御部を示す。
【0034】読取り用光学系5Bは、前述した原稿読取
り箇所1Aaに位置する原稿Pに記載された情報を図示
しない光源の反射光を利用してCCDセンサ5Aで読み
取るための4個の反射鏡5Ba,5Bb,5Bc,5B
dにより構成されている。
【0035】原稿搬送系1の上流側には原稿セット台1
0が装備され、原稿搬送系1の下流側には送信済(使用
済)の原稿Pを収納するための原稿スタッカ11が装備
されている。また、原稿セット台10の幅方向には原稿
セットガイド10Aが装備され、更に原稿セット台10
の用紙送り出し側にはピックローラ10Bが装備されて
いる。
【0036】原稿読み取り箇所1Aaには、原稿搬送路
1Aを介して且つ読取り用光学系5Bに対向してシェー
ティング補正用の基準反射面21aを備えた補正用基準
反射体21が装備されている。この補正用基準反射体
(シェーディング補正用出力基準プレート)21の基準
反射面21aには、図3(A)に示すように、原稿Pの
幅以上の領域を対象としたストライプ模様若しくはこれ
に準じた不連続模様Kが(バーコード状に)設けられて
いる。
【0037】この補正用基準反射体21は、図1および
図3(A)では板状のものを開示したがローラ状のもの
であってもよい。
【0038】更に、前述した入出力制御部8には、前述
した原稿読取り部5から出力される所定の情報を入力す
ると共に、原稿Pの有無によって生じる基準反射面21
aからの異なった反射情報に基づいて当該原稿Pの先端
縁及び後端縁の通過のタイミング情報と当該原稿Pの幅
情報とを演算し出力する用紙情報処理部9が、併設され
ている。
【0039】この用紙情報処理部9は、図2に示すよう
に、原稿読取り部5で読み取られる基準反射面21a上
の不連続模様Kにかかる不連続情報(基準データ)Kd
および原稿Pの通過のタイミング等にかかる用紙情報を
連続的に常時信号処理する用紙情報処理回路9Aと、こ
の用紙情報処理回路9Aから出力される基準反射面21
a上の不連続模様(出力基準)K等のパターン情報(基
準データ)Kd を予め記憶する基準情報記憶用メモリ9
Bと、この基準情報記憶用メモリ9Bに記憶されたパタ
ーン情報と原稿Pの通過情報および用紙幅等の用紙情報
とを比較して当該原稿Pの通過のタイミングおよび用紙
幅等の用紙情報をリアルタイムで特定する情報演算回路
9Cとにより構成されている。その他の構成は、前述し
た図5に示すの従来例と同一となっている。
【0040】次に、上記実施形態例の動作について説明
する。まず、オペレータは、原稿Pを原稿セット台10
に載せ、図示しない起動スイッチを押す。この場合、原
稿搬送系1が作動して紙送りが開始されるが、原稿Pが
原稿読取り部5の読み取り位置1Aaに来るまでには、
しばらく時間がかかる。この間、読み取り位置1Aaで
は、ストライプ模様の出力基準(バーコード状不連続模
様)KがCCDセンサ5Aによって読み取られる。図3
(B)に、CCDセンサ5Aによって読み取られた図3
(A)の出力基準Kの信号波形(基準データ)Kd を示
す。
【0041】このCCDセンサ5Aによって読み取られ
た出力基準Kは、基準データKd として読取り情報処理
回路部6および用紙情報処理部9に送られる。この場
合、用紙情報処理部9では、まず、そのストライプ模様
の基準データKd との相違点が無い場合、原稿を読み取
り開始にいたっていない状態としてこれを保持する。そ
して、その後、次々と読み取られる新しいデータが基準
データKd と比較され、相違点があれば処理すべき原稿
にかかる用紙情報と判断し、相違点がなければ原稿Pは
未だ読み取り位置1Aaには来ていないと判断する。
【0042】さて、原稿Pが読み取り位置1Aaまで搬
送され、読取り情報処理回路部6および用紙情報処理部
9が保持している基準データKd と新たに読み取り部1
3が読み取ったデータとに相違点があって処理すべき原
稿Pであると確認すると、用紙情報処理部9では、ま
ず、その基準データKd のストライプ模様の欠如してい
る部分から原稿幅が割り出される。
【0043】又、このストライプ模様の基準データKd
は、シェーティング補正用としても機能しており、シェ
ーティング補正用の元来の色と、それとは別の色で構成
されている。そのストライプを構成する別の色の部分
は、それを挟んだ両側シェーティング補正用の出力の平
均が検出されるものとみなし、これに基づいて読み取っ
た原稿情報のシェーティング補正が行われる。かかる補
正は読取り情報処理回路部6で実行される。
【0044】図4(A)に、原稿Pが読み取られている
状態の当該原稿Pと補正用基準反射体21との間の位置
関係を示す。図4(B)は、図4(A)の状態下におけ
るCCDセンサ5Aによって読み取られた出力基準Kの
信号波形(基準データ)Kdを示す。
【0045】原稿の搬送が更に進み、後端が読み取り位
置を越えて新たに読み取ったデータが保持していた読み
取り開始前の基準データKd と一致すると、読取り情報
処理回路部6および用紙情報処理部9は読み取り終了を
認識する。原稿Pが複数枚ある場合は当該原稿Pの枚数
分だけその処理は繰り返される。
【0046】更に、本実施形態例では、斜行した場合の
ことも考えて、原稿読み取り開始から終了までの間に読
み取りデータの最左端および最右端を検出し、すべての
データを送信可能となるよう図のサイズを変えるか或い
は図のサイズ縮小してデータの欠落を防ぐように機能す
る。かかる機能は読取り情報処理回路部6で実行され
る。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によると、
シェーティング補正用の出力基準をストライプ模様とす
ると共にこれをCCD等を含んだ読み取り部にて読み取
り、そのデータを原稿が搬入されない状態として認識保
持し、常に新しい読み取りデータと比較する。そして、
その保持データと新しく読み取ったデータが異なったと
きが原稿先端で、さらに搬送を進めて再度新しく読み取
ったデータと保持データが一致した時が原稿後端だと認
識する。また、原稿読み取り時のストライプ模様のかく
れている幅から原稿サイズを検出している。そのため、
原稿の先端,後端及び原稿サイズを認識するためのセン
サスイッチの設置及び組立配線等の作業が不要となり、
このため、装置全体のコストを低減させることができ
る。また、センサスイッチ使用時に比べ、組立時および
製造時の工程時間を少なくすることができ、かかる点に
おいて生産性を高めることができ、紙の滑り等が関係な
くなるため、読み取り精度の向上を図り得るという従来
にない優れた原稿読取り装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態例を示す概略構成図であ
る。
【図2】図1内に開示した用紙情報処理部の一例を示す
ブロック図である。
【図3】図1内に開示した補正用基準反射体に関する説
明図で、図3(A)は補正用基準反射体の反射面を示す
図、図3(B)は図3(A)の反射面から得られる原稿
読取り部(CCDセンサ)の出力データを示す図であ
る。
【図4】図1内に開示した補正用基準反射体と通過原稿
との関係を示す説明図で、図4(A)は原稿が補正用基
準反射体の反射面を覆った場合の例を示す図、図4
(B)は図4(A)の反射面から得られる原稿読取り部
(CCDセンサ)の出力データを示す図である。
【図5】従来例を示す概略構成図である。
【図6】図5内に開示した原稿サイズ検知センサの一例
を示す説明図である。
【図7】図5内に開示した原稿先端検出センサの一例を
示す説明図である。
【図8】図5内に開示した原稿サイズ検知センサの他の
例を示す説明図である。
【図9】図5の従来例において原稿が斜行した場合の状
態を示す説明図である。
【符号の説明】
1 原稿搬送系 1A 原稿搬送路 1Aa 原稿読み取り箇所 2,3,4 搬送ローラ 5 原稿読取り部 5A CCDセンサ 5B 光学系 8 入出力制御部 9 用紙情報処理部 9A 用紙情報処理回路 9B 基準情報記憶用メモリ 9C 情報演算回路 21 補正用基準反射体 21a シェーディング補正用の基準反射面 P 原稿 K バーコード状不連続模様としての出力基準 Kd 出力基準のパターン情報(基準データ)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿搬送路に沿って配設された複数の搬
    送ローラを有する原稿搬送系と、前記原稿搬送路の下流
    側に装備された原稿読取り部と、この原稿読取り部で読
    み取られる原稿内容にかかる情報を信号処理する読取り
    情報処理回路部と、この読取り情報処理回路部で処理さ
    れた所定の原稿内容を記憶するメモリ部と、このメモリ
    部の入出力動作を制御する入出力制御部とを備え、 前記原稿読取り部が、CCDセンサと、このCCDセン
    サと前記原稿搬送路の原稿読み取り箇所との間に装備さ
    れた光学系とを備えてなる原稿読取り装置において、 前記原稿読み取り箇所に、前記原稿搬送路を介して且つ
    前記光学系に対向してシェーティング補正用の基準反射
    面を備えた補正用基準反射体を装備すると共に、この補
    正用基準反射体の基準反射面に、前記原稿の幅以上の領
    域を対象としたストライプ模様若しくはこれに準じた不
    連続模様を形成せしめ、 前記原稿読取り部から出力される所定の情報を入力する
    とともに、前記原稿の有無によって生じる基準反射面か
    らの異なった反射情報に基づいて当該原稿の先端縁及び
    後端縁の通過のタイミング情報と当該原稿の幅情報とを
    演算し出力する用紙情報処理部を、前記入出力制御部に
    併設したことを特徴とする原稿読取り装置。
  2. 【請求項2】 前記用紙情報処理部を、前記原稿読取り
    部で読み取られる基準反射面上の不連続模様にかかる不
    連続情報および前記原稿の通過のタイミング等にかかる
    用紙情報を連続的に信号処理する用紙情報処理回路と、
    この用紙情報処理回路から出力される前記基準反射面上
    の不連続模様等のパターン情報を予め記憶する基準情報
    記憶用メモリと、この基準情報記憶用メモリに記憶され
    たパターン情報,前記原稿の通過情報および用紙幅等の
    用紙情報とを比較して該原稿の通過のタイミングおよび
    用紙幅等の用紙情報をリアルタイムで特定する情報演算
    回路とにより構成したことを特徴とする請求項1記載の
    原稿読み取り装置。
  3. 【請求項3】 前記基準反射面上の不連続模様を、同一
    幅で同一間隔のバーコード状不連続模様としたことを特
    徴とする請求項1又は2記載の原稿読み取り装置。
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