JPH0937002A - ファクシミリ装置 - Google Patents

ファクシミリ装置

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JPH0937002A
JPH0937002A JP7205231A JP20523195A JPH0937002A JP H0937002 A JPH0937002 A JP H0937002A JP 7205231 A JP7205231 A JP 7205231A JP 20523195 A JP20523195 A JP 20523195A JP H0937002 A JPH0937002 A JP H0937002A
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JP
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power supply
main power
signal
secondary battery
ringing
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JP7205231A
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Koichi Abe
孝一 安部
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡素な構成で無駄な電力を消費することな
く、呼出信号の正確な識別が可能なファクシミリ装置を
提供することを目的とする。 【構成】 FAXスタンバイ状態に呼出信号があると、
主電源15に設けられた計測手段は、識別手段としての
CPU2が呼出可能となるまでの時間T(遅延時間)の
計測を開始する。CPU2は、この計測手段により、実
際に計測された時間Tを考慮して最初に識別された鳴動
状態に関しては、その鳴動時間を(T+tX)として処
理する。このようにすることで、呼出信号の最初の鳴動
状態の鳴動時間を正確に演算することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は自動受信機能を有す
るファクシミリ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のファクシミリ装置においては、電
力消費を低減するための状態(以下、「スタンバイ状
態」という。)を持つものが知られており、その電源に
はスイッチング電源などが用いられ、スタンバイ状態、
又は動作中は常にこのスイッチング電源が立ち上がって
いる。また、電力消費を低減するために、主電源を電話
回線からの呼出信号などにより直接制御することも行わ
れているものもある。さらに、主電源とは別に、スタン
バイ状態用のサブ電源を別に持つ装置もあり、この種の
装置は、スタンバイ状態にはサブ電源のみ立ち上がって
おり、主電源が動作中のみ立ち上がる仕組みになってい
て、低消費電力化が図られている。
【0003】上記のようなファクシミリ装置において
は、常にメインシステムが動作しているので、呼出信号
が検出された場合、即座にかつ正確にそれを識別するこ
とが可能である。
【0004】また、上記のようなファクシミリ装置に対
して、さらに低消費電力化を図るために、スタンバイ状
態の低消費電力化を目的とした全く新しいシステムが提
案されている(特願平5−101108号)。
【0005】このシステムは主電源(スイッチング電
源)の起動、停止を主電源制御部が制御し、この主電源
制御部への電力供給はスタンバイ状態には二次電池が行
い、動作時は主電源が行うという構成で、スタンバイ状
態には主電源は停止しており、主電源制御部のみ動作
し、動作時は主電源制御部からの制御信号が主電源に与
えられている間主電源が立ち上がるというシステムであ
る。これにより、従来よりさらなる低消費電力化が図れ
るものである。
【0006】但し、この新たなシステムにおいては、ス
タンバイ状態には主電源が動作していないためメインシ
ステムも動作しておらず、従って、従来のファクシミリ
装置と同様に呼出信号の識別をメインシステムが行うよ
うに構成した場合、呼出信号が着信されてからメインシ
ステムが動作を開始して初期化その他の処理を経て通常
動作に移行するまでの間、前記呼出信号の識別を行うこ
とができず、呼出信号着信後、即座にかつ正確にそれを
識別することができない。
【0007】また、呼出信号の識別をメインシステムで
行わず、主電源制御部で行うように構成することも可能
であるが、呼出信号の規格は世界各国でそれぞれ異な
り、またその規格は常時変更されるので、仕向け国別ま
たは規格変更のたびに前記主電源制御部のコントローラ
を変更しなければならず、呼出信号の識別をメインシス
テムで行うように構成した場合に比べ、コスト及び変更
のための負荷は大きくなってしまう。
【0008】このようなことを考慮して、上記新たなシ
ステムをさらに改良したものが提案されている。これ
は、スタンバイ状態の時に呼出信号が検出された場合、
この呼出信号が検出されてからメインシステム(中央制
御部)がこの呼出信号を識別することが可能となるまで
の遅延時間を考慮して呼出信号を識別するように構成し
たものであり、これにより呼出信号着信後、即座にかつ
正確にそれを識別できるようにしたものである。
【0009】
【発明が解決しようとしている課題】しかしながら、上
記の新たに提案されているシステムの改良案では、前記
識別に用いる遅延時間をある一定の値に固定して設定し
てあるので、環境条件等によって若しくは主電源ユニッ
トのばらつき等によって、主電源の立ち上がり時間が変
動したり、メインシステム(中央制御部)の初期化時間
が変動したりすると、呼出信号の最初の鳴動状態の鳴動
時間を正確に演算することができない。このため呼出信
号着信後、即座にかつ正確に呼出信号を識別(演算)す
ることができないという問題がある。
【0010】そこで、本発明はこのような問題を解決す
るためになされたものであり、簡素な構成で無駄な電力
を消費することなく、呼出信号の正確な識別が可能なフ
ァクシミリ装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明は以下の手段を有する。
【0012】請求項1記載のファクシミリ装置は、二次
電池と、本装置各部へ電力を供給するとともに、前記二
次電池の充電を行う主電源と、この主電源からの電力供
給により起動した後、通信先からの呼出信号の識別が可
能となるまでの遅延時間を考慮して前記呼出信号の識別
を行う識別手段と、前記二次電池又は前記主電源から電
力が供給され、前記主電源を制御するとともに、前記主
電源の動作が停止している時に前記呼出信号を受けた場
合には前記主電源を起動する主電源制御部とを有したフ
ァクシミリ装置であって、前記主電源の動作が停止して
おり、前記二次電池による前記主電源制御部にのみ電力
を供給している特定のスタンバイ状態の時に、前記呼出
信号を受けた場合には、前記呼出信号を受けてから前記
識別手段が識別可能となるまでの時間を計測し、この計
測結果を前記遅延時間として前記識別手段に送出する計
測手段を備えたことを特徴とする。
【0013】請求項2記載のファクシミリ装置は、二次
電池と、本装置各部へ電力を供給するとともに、前記二
次電池の充電を行う主電源及び太陽電池と、この主電源
からの電力供給により起動した後、通信先からの呼出信
号の識別が可能となるまでの遅延時間を考慮して前記呼
出信号の識別を行う識別手段と、前記二次電池又は前記
主電源並びに前記太陽電池から電力が供給され、前記主
電源を制御するとともに、前記主電源が停止している時
に前記呼出信号を受けた場合には前記主電源を起動する
主電源制御部とを有したファクシミリ装置であって、前
記主電源の動作が停止しており、前記太陽電池による前
記二次電池の充電を行いつつ前記主電源制御部にのみ電
力を供給しているか、又は前記二次電池による前記主電
源制御部にのみ電力を供給している特定のスタンバイ状
態の時に、前記呼出信号を受けた場合には、前記呼出信
号を受けてから前記識別手段が識別可能となるまでの時
間を計測し、この計測結果を前記遅延時間として前記識
別手段に送出する計測手段を備えたことを特徴とする。
【0014】請求項3記載のファクシミリ装置は、前記
識別手段は、前記主電源からの電力供給により起動した
後、通信先からの呼出信号の識別が可能となった場合に
はその旨を前記計測手段に通知し、前記計測手段は、前
記呼出信号を受けてから前記識別手段からの通知を受け
るまでの時間を前記計測結果として用いることを特徴と
する。
【0015】請求項4記載のファクシミリ装置は、前記
識別手段は、前記呼出信号に含まれる複数の鳴動信号の
うち、最初の鳴動信号の継続時間を前記遅延時間を用い
て計算し、その計算結果を前記呼出信号の識別に使用す
ることを特徴とする。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面を参
照して詳細に説明する。
【0017】図1は本発明のファクシミリ装置の一実施
例を示す構成ブロック図である。
【0018】本装置1は、識別手段としてのCPU2を
有し、このCPU2に各々バスラインで、ROM3と、
RAM4と、不揮発性RAM5と、キャラクタジェネレ
ータ(CG)6と、読み取り部7と、記録部8と、モデ
ム部9と、網制御ユニット(NCU)10と、操作部1
3と、表示部14とが接続され、さらに前記NCU10
に接続された電話機12と、前記NCU10及び操作部
13に接続された主電源制御部15と、この主電源制御
部15に接続された主電源16とを具備して構成されて
いる。
【0019】ここで、CPU2は、マイクロプロセッサ
などから構成されるもので、ROM3に記憶されている
プログラムに従ってRAM4、不揮発性RAM5、CG
6、読み取り部7、記録部8、モデム部9、NCU1
0、操作部13及び表示部14を制御するものであり、
通信先からの呼出信号が検出された場合にはその呼出信
号の識別を行う識別手段として機能を有するものであ
る。尚、この識別手段として機能の詳細については、後
に述べる。
【0020】RAM4は、読み取り部7によって読み取
られた2値化画像データ又は記録部8に記録される2値
化画像データを格納し、モデム部9によって変調された
信号をNCU10を介して電話回線11に出力する2値
化画像データを格納するものである。またRAM4は、
電話回線11から入力されたアナログ波形信号をNCU
10及びモデム部9を介して復調し、その復調した2値
化データを格納するものである。
【0021】不揮発性RAM5は、ファクシミリ装置1
の電源が遮断された状態にあっても、保存しておくべき
データ(例えば短縮ダイヤル番号など)を確実に格納す
るものである。
【0022】CG6は、JISコード、ASCIIコー
ドなどのキャラクタを格納するROMであり、CPU2
の制御に基づき必要に応じて2バイトのデータで所定コ
ードに対応するキャラクタデータを取り出すものであ
る。
【0023】読み取り部7は、DMAコントローラ、画
像処理IC、イメージセンサ、CMOSロジックICな
どから構成され、CPU2の制御に基づいてコンタクト
センサ(CS)を利用して読み取ったデータを2値化
し、その2値化データを順次RAM4に送るものであ
る。
【0024】記録部8は、DMAコントローラ、インク
ジェット記録装置、CMOSロジックICなどから構成
され、CPU2の制御によってRAM4に格納されてい
る記録データを取り出し、ハードコピーとして記録出力
するものである。
【0025】モデム部9は、G3、G2モデム及びこれ
らのモデムに接続されたクロック発生回路などから構成
され、CPU2の制御に基づいてRAM4に格納されて
いる送信データを変調し、NCU10を介して電話回線
11に出力するものである。またモデム部9は、電話回
線11のアナログ信号をNCU10を介して導入し、そ
の信号を変調して2値化データをRAM4に格納するも
のである。
【0026】NCU10は、CPU2の制御により電話
回線11をモデム部9又は電話機12のいずれかに切り
換えて接続するものである。またNCU10は呼出信号
を検出する手段を有し、呼出信号が検出されたときは着
信信号を主電源制御部15へ送るものである。
【0027】電話機12は、本装置1と一体化されてい
るものであり、具体的にはハンドセット及びスピーチネ
ットワーク、ダイヤラ、リンガー、テンキーないしワン
タッチキーなどから構成されている。
【0028】操作部13は、画像送信、受信などをスタ
ートさせるキーと、送受信時におけるファイン、標準、
自動送信などの操作モードを指定するモード選択キー
と、ダイヤリング用のテンキーないしワンタッチキーな
どから構成されているものであり、これらのキーが押下
されるとオン信号を主電源操作部15に入力するように
なっている。
【0029】表示部14は、時計表示用の7セグメント
及び各種モードを表示する絵文字LCDと、5×7ドッ
ト16桁×1行の表示を行うことができるドットマトリ
クスLCDとを組み合わせたLCDモジュールと、LE
Dなどから構成され、絵文字LCDとドットマトリクス
LCDとはそれぞれ独立している。
【0030】主電源制御部15は、ファクシミリ装置1
全体の各部(ブロック)への通電(電力供給)を制御す
るもので、1チップマイクロコンピュータ、コンデンサ
タイプの二次電池などから構成され、この二次電池から
の供給電力だけでも駆動することができるようになって
いる。また主電源制御部15は、主電源16が停止して
いる時にNCU10からの着信信号(呼出信号)又は操
作部13からの原稿検出信号又は操作部13からのオン
信号が入力されると、起動信号を主電源16に送り、主
電源16を起動するものである。
【0031】主電源16は、主電源制御部15に制御さ
れファクシミリ装置1全体の各部(ブロック)への通電
(電力供給)を行うAC入力のスイッチング電源であ
り、外部からのスイッチングのオン、オフの制御が可能
で、主電源制御部15からの起動信号、停止信号によっ
てそれぞれ電力を供給したり、電力を供給しなかったり
するものであり、これにより効率のよい電力供給が行
え、なおかつ外部からのオン、オフが簡単にできるもの
である。
【0032】次に本装置において主電源制御部15等の
特徴的なブロックの構成を、その回路図を参照して説明
する。
【0033】図2は主電源制御部15の簡略構成とその
周辺の構成を示す回路図、図3は主電源16の簡略構成
を示す回路図、図4はCPU2周辺の簡略構成を示す回
路図、図5はNCU10の一部の簡略構成を示す回路図
である。
【0034】図2において、主電源制御部15は、マイ
クロコンピュータ(マイコン)17を有し、このマイコ
ン17には、電圧検出回路18、24、27、28、D
C−DCコンバータ22が接続されており、さらに、表
示部14の絵文字LCD25と、操作部13のキーマト
リクス回路26等が接続されている。
【0035】また主電源制御部15において、その電源
電圧Vccは、DC−DCコンバータ22を介して3系
統の電力供給源を結んでおり、1つは主電源16からの
+5V、2つ目は太陽電池23、3つ目はコンデンサタ
イプの二次電池19である。
【0036】太陽電池23は、主電源16と同様に本装
置1の各部への電力供給が可能となっているものであ
る。
【0037】二次電池19は、主電源16又は太陽電池
23により充電され、主電源制御部15にのみ電力供給
を行うものである。
【0038】そしてこれら主電源16、太陽電池23及
び二次電池19の3つによる電力供給の優先度は、各々
の電圧と、二次電池19の充電状態、逆流防止用ショッ
トキーバリアダイオード20、逆流防止用ダイオード2
9により決定され、主電源16からのものは逆流防止用
ショットキーダイオード20により4.8V、太陽電池
23からのものは逆流防止用ダイオード29により4.
6V、二次電池19からのものはその充電状態による。
尚、この電力供給の優先度についての詳細は後に述べ
る。
【0039】マイコン17は、8ビットの1チップマイ
クロコンピュータであり、超低消費電力で動作可能であ
り、タイマ手段及び時刻計測用タイマ手段を内蔵してい
るものであり、これにより計測手段としての機能を実現
するものである。またマイクロコンピュータ17は、シ
リアルインターフェース端子(sI/O)を通じてCP
U2とデータのやり取りを行うことができるものであ
る。尚、前記計測手段としての機能の詳細については、
後に述べる。
【0040】電圧検出回路27は、太陽電池23が電力
を供給しているか否かを検出するためにその電圧を検出
するものであり、その電圧が2.5Vより大きい場合は
電圧検出回路27の出力ポート(OUT)からの出力が
ハイレベルとなり、2.5V以下の場合は電圧検出回路
27の出力ポート(OUT)からの出力がローレベルと
なる。ここで、電圧検出回路27の出力ポート(OU
T)からの出力はマイコン17の入力ポート(IN8)
へ入力されるものである。
【0041】電圧検出回路24は、二次電池19の放電
状態の電圧を検出するものであり、その電圧が1.2V
より大きい場合は電圧検出回路24の出力ポート(OU
T)からの出力がハイレベルとなり、1.2V以下の場
合は電圧検出回路24のOUTがローレベルとなる。こ
こで、電圧検出回路24の出力ポート(OUT)からの
出力はマイコン17の入力ポート(IN9)へ入力され
るものである。
【0042】電圧検出回路28は、二次電池19の満充
電状態の電圧を検出するものであり、その電圧が4.8
Vより大きい場合は電圧検出回路28の出力ポート(O
UT)からの出力がハイレベルとなり、4.8V以下の
場合は電圧検出回路28のOUTがローレベルとなる。
ここで、電圧検出回路28の出力ポート(OUT)から
の出力がマイコン17の入力ポート(IN13)へ入力
されるものである。
【0043】DC−DCコンバータ22は、入力電圧が
出力電圧よりも高い場合はシリーズレギュレータとし
て、低い場合は昇圧型スイッチングレギュレータ+シリ
ーズレギュレータとして動作するものであり、また、そ
の出力電圧を5Vと3Vから選択することができ、入力
ポート(SEL)がハイレベルの場合は5Vが、ローレ
ベルの場合は3Vがそれぞれ出力されるものである。ま
たここで、DC−DCコンバータ22はその入力ポート
(Vin)の入力が0.9V以上の場合、出力ポート
(Vout)から5V又は3Vが常に出力されるもので
ある。
【0044】電圧検出回路18はマイコン17をリセッ
ト(イニシャライズ)するためのものであり、その出力
ポート(RE)はマイコン17の入力ポート(RESE
T)へ入力され、DC−DCコンバータ22の出力ポー
ト(Vout)からの電圧が2.7V以下の場合は電圧
検出回路18の出力ポート(RE)がローレベルとな
り、2.7Vより大きくなるとマイコン17のリセット
に要する時間だけ遅延させてローレベルを維持してマイ
コン17がリセットされ、その後ハイレベルとなるもの
である。
【0045】表示部14の絵文字LCD25は、マイコ
ン17によって制御され、主電源16が停止している場
合もほとんど電力を消費することなく表示を行うことが
可能である。
【0046】操作部13のキーマトリクス回路26は、
操作部13内の原稿検出スイッチ30、フッキングスイ
ッチ31等の各種キーのスキャン(押下されたキーの識
別)を行うものであり、マイコン17のソフト制御によ
って押下されたキーを識別することができる。
【0047】原稿検出スイッチ30は、原稿の搬送路に
設けられた機械式のスイッチでありリードスイッチを用
いてもよいものである。ここで原稿センサに発光素子を
利用したフォトセンサを用いずに、機械的なスイッチを
用いるのは、原稿挿入待機時に電力を消費しないためで
あり、これにより二次電池19の消耗を防ぐことができ
る。
【0048】フッキングスイッチ31は、オフフック又
はオンフックを行うためのスイッチである。
【0049】次に、主電源制御部15において、主電源
16、太陽電池23、二次電池19によるその電源電圧
Vccへの電力供給の優先度を述べる。
【0050】まず、逆流防止用ショットキーバリアダイ
オード20、逆流防止用ダイオード29の向きにより、
主電源16が立ち上がっている場合は、その電力供給が
最優位となり、抵抗21を通して二次電池19を充電す
るとともにDC−DCコンバータ22を介して電源電圧
Vccに電力を供給するようになっている。
【0051】尚、主電源16が立ち上がっている場合
は、太陽電池23は、低電位となり、太陽電池23から
電源電圧Vccへは電流は流れ込まないようになってい
る。
【0052】次に、主電源16が動作しておらず太陽電
池23が電力を供給している場合、すなわち主電源16
は動作していないが光エネルギーが供給されている場合
には、二次電池19の方が太陽電池23より電位が高け
れば二次電池19からDC−DCコンバータ22を介し
て電源電圧Vccに電力が供給され、太陽電池23から
は電力が供給されない。二次電池19の方が太陽電池2
3より電位が低い場合は太陽電池23からDC−DCコ
ンバータ22を介して電源電圧Vccに電力が供給さ
れ、同時に二次電池19も抵抗21を通して充電される
ようになっている。
【0053】さらに主電源16が動作しておらず、太陽
電池23も電力を供給していない場合、二次電池19が
DC−DCコンバータ22を介して電源電圧Vccに電
力を供給するようになっている。
【0054】このように主電源制御部15への電力供給
を第1に主電源16、第2に太陽電池23、第3に二次
電池19と優先順位をもたせて行うことで、最も効率の
良い理想的な電力供給が実現できる。
【0055】尚、以下の実施例中で主電源16が動作し
ていない場合で、前記太陽電池23により二次電池19
の充電を行いつつ主電源制御部15にのみ電力を供給す
るか、又は、太陽電池23又は二次電池19により主電
源制御部15にのみ電力を供給している状態を超低消費
電力スタンバイ状態(特定のスタンバイ状態)というも
のとする。
【0056】また、前記主電源16が動作している場合
で、主電源16が主電源制御部15と二次電池19にの
み電力供給を行う特定の充電状態をスタンバイ充電状態
というものとする。
【0057】さらに、超低消費電力スタンバイ状態とス
タンバイ充電状態とを総称してFAXスタンバイ状態と
いうものとする。
【0058】上記のような構成を有する主電源制御部1
5により、主電源制御部15が超低消費電力スタンバイ
となっている時に、二次電池19からの電力供給不足の
おそれがあると判断した場合には、スタンバイ充電状態
にするよう主電源16を制御し、前記電力供給不足のお
それがなくなったと判断した場合には、超低消費電力ス
タンバイ状態に戻すように主電源16を制御することが
可能であり、このような電力供給不足のおそれの判断
は、上述したような各電圧検出回路の電圧の検出に基づ
いて行うこともできるし、前記マイコン17のタイマ手
段の計測に基づいて行うこともできる。
【0059】このマイコン17のタイマ手段の計測によ
るものは、例えば二次電池19からの電力供給の有無の
状態の継続時間を計測することにより行われるものであ
る。
【0060】図3の回路図において、主電源16は、A
C入力がなされると、その電流がフィルタ回路40、整
流回路41、及び平滑回路42を経て、絶縁トランス3
9の1次側巻線36と2次側巻線38へ供給され、FE
T43によりスイッチングされるように構成されてい
る。
【0061】主電源16はまた、IC44を具備し、こ
のIC44は、絶縁トランス39の1次側巻線36の発
振制御を行うものであり、その電源電圧Vddは絶縁ト
ランス39に巻き込まれた補助巻線37によって与えら
れるものである。
【0062】また、IC44は、2次側巻線38の電流
によりPWM制御を行っており、過電圧が検出された場
合は全系をシャットダウンするようになっている。さら
にIC44は、その入力ポート(IN1)が、フォトカ
プラ45に接続されているものである。
【0063】絶縁トランス39の2次側巻線38は、整
流・平滑回路52、53に接続され、この整流・平滑回
路52、53を介して+24V、+5の電源をファクシ
ミリ装置1の各部へ供給するようになっている。
【0064】整流・平滑回路52、53には、電流検出
回路54、過電圧検出回路55が接続されており、これ
らの出力をそれぞれフォトカプラ56、57を通してI
C44へフィードバックするようになっている。
【0065】前記フォトカプラ45は、1次側巻線3
6、2次側巻線38の絶縁を行うものであり、さらに分
圧抵抗51、トランジスタ46、電流制限用の抵抗49
を介してPS信号をIC44へ入力するものである。こ
こで、フォトカプラ45は、PS信号のレベルがローレ
ベルの時は、トランジスタ46がオンとなり電流が流れ
るものであり、この電流は、フォトカプラ45で電流電
圧変換が行われIC44の入力ポート(IN1)がロー
レベルとなり、これに応じてIC44の出力ポート(O
UT1)が発振し、電流制限用の抵抗47及びFET4
3を介して1次側巻線36が発振して2次側巻線38に
電力を供給するものであり、これにより主電源16が立
ち上がって動作するようになっている。
【0066】また、PS信号は、そのレベルがハイレベ
ルの時は、トランジスタ46がオフとなりIC44の入
力ポート(IN1)はハイレベルとなり、これに応じて
IC44の出力ポート(OUT1)がローレベルとなっ
てFET43がオフとなり1次側巻線36の発振を停止
させ、主電源16が動作を停止するようになっている。
【0067】ここで例えば、FAXスタンバイ状態に前
記フッキングスイッチ31(図2)が押下された場合、
キーマトリクス回路26からオン信号が出力され、マイ
コン17がフッキングスイッチ31の押下を認識して出
力ポート(OUT5)をローレベル、すなわちPS信号
をローレベルとして主電源16を起動させ、シリアルイ
ンターフェース端子(sI/O)を通じてCPU2にそ
の情報を送り、CPU2がNCU10を制御してファク
シミリ装置1がオフフック状態になるものである。
【0068】図4において電圧検出回路60は、CPU
2をリセット(イニシャライズ)するためのものであ
り、その出力ポート(RE)はCPU2の入力ポート
(RESET)へ入力されるものである。
【0069】ここで、主電源16からの+5Vの電圧が
4.5V以下の時は電圧検出回路60の出力ポート(R
E)からの出力がローレベルであり、4.5Vより大き
くなるとCPU2のリセットに要する時間だけ遅延させ
てローレベルを維持してCPU2がリセットされ、その
後ハイレベルとなるようになっている。
【0070】また、出力ポート(RE)からの出力はマ
イコン17の入力ポート(IN10)へも入力されてモ
ニターされるようになっている。
【0071】図5において、NCU10は、電話回線1
1に接続されたモジュラージャック34、電話機12に
接続されたモジュラージャック35を有し、さらにモジ
ュラージャック34は、呼出信号(CI信号)を検出す
る呼出信号検出回路32に接続され、モジュラージャッ
ク35は電話機12のオフフックを検出するオフフック
検出回路33に接続されているものである。
【0072】呼出信号検出回路32は、呼出信号を検出
するフォトカプラであり、電話回線11を通じて呼出信
号を受けると、着信信号(ローレベル)がマイコン17
の入力ポート(IN12)へ入力されるように動作する
ものであり、FAXスタンバイ状態に呼出信号を検出す
ると、着信信号(ローレベル)をマイコン17へ入力
し、マイコン17がそれを認識して出力ポート(OUT
5)をローレベル、すなわちPS信号をローレベルとし
て主電源16を起動するようにするものである。またN
CU10は、電流制限用の抵抗58、59を有してい
る。
【0073】オフフック検出回路33は、電話機12の
オフフックを検出するフォトカプラであり、電話機12
がオフフックされると、ローレベルがマイコン17の入
力ポート(IN11)へ入力されるように動作するもの
であり、FAXスタンバイ状態に電話機12がオフフッ
クすると、ローレベルをマイコン17に入力し、マイコ
ン17がそれを認識して出力ポート(OUT5)をロー
レベル、すなわちPS信号をローレベルとして主電源1
6を起動するようにするものである。
【0074】尚ここで、呼出信号等の主電源16の起動
要因の情報は、マイコン17のシリアルインターフェー
ス端子(sI/O)を等してCPU2に送られ、CPU
2は、その情報に応じて各ブロックを制御するものであ
る。
【0075】次に、図6を参照して呼出信号の識別に係
る識別手段としてのCPU2及び計測手段としてのマイ
コン17の機能について述べる。
【0076】図6は呼出信号のタイミング波形図であ
る。
【0077】図6において、呼出信号は、鳴動状態にお
ける信号等の複数の鳴動信号を有しており、オン時間t
1のオン状態とオフ時間t2のオフ状態の信号の連続に
よって時間t3の鳴動状態を形成し、この鳴動状態と次
の鳴動状態の間を時間t4の無鳴動状態でつなぐという
周期の信号によって形成されるものである。
【0078】ここで、呼出信号のエッジが検出された時
刻が時刻Gであり、この時刻Gから主電源からの電力供
給により起動した後、CPU2のイニシャライズが完了
するまでに時間T(遅延時間)を要するものである。
尚、t3>Tはハード的に十分に満たされているもので
ある。
【0079】CPU2は、FAXスタンバイ時に、電力
供給を受けて起動した後、前記イニシャライズが完了す
ると呼出信号の識別が可能となるものであり、識別が可
能となった際にはその旨をマイコン17へ通知するよう
になっているものである。
【0080】また、CPU2からの通知を受けたマイコ
ン17は、FAXスタンバイ時に呼出信号を受けてから
前記通知を受けるまでの時間を計測するものであり、こ
の計測結果を前記遅延時間としての時間TとしてCPU
2へ送出し、これにより、正確な遅延時間が計測できる
ようになっているものである。
【0081】尚、呼出信号のエッジが検出されてからの
最初の鳴動状態の鳴動時間(最初の鳴動信号の継続時
間)は、呼出信号のエッジをマイコン17が検出してか
ら時間Tの間はCPU2は呼出信号の識別を行うことが
できないので、CPU2が呼出信号の識別を開始してか
ら最初に識別された鳴動状態の、実際にCPU2によっ
て計測された鳴動時間をtXとすると、この最初の鳴動
状態の真の鳴動時間は(T+tX)となるものである。
【0082】従って、これによりCPU2は、最初に識
別された鳴動状態に関しては、その鳴動時間を(T+t
X)として処理することで呼出信号の最初の鳴動状態の
鳴動時間を正確に計算することができるものである。
【0083】次に、本実施例の動作を図7乃至図10を
参照して説明する。
【0084】図7、図8、図9及び図10は本実施例の
動作を表すフローチャートであり、これらの図面に従っ
て動作を説明する。
【0085】図7はFAXスタンバイ状態での動作を表
すフローチャートである。
【0086】図7において、まず、操作者が、本装置を
起動するためAC入力を開始させると(S1)、まず主
電源16が立ち上がり(S2)、電圧検出回路18がマ
イコン17をイニシャライズするとともに(S3)、電
圧検出回路60がCPU2をイニシャライズし(S
4)、同時に主電源16が二次電池19の充電を開始す
る(S5)。
【0087】マイコン17のイニシャライズが完了した
時点でFAXがスタンバイ状態となる。主電源16は、
このスタンバイ状態が続いている状態で二次電池19を
充電し続ける(S6)。
【0088】もし充電が完了した場合、すなわち電圧検
出回路28の出力がハイレベルとなった場合、又はマイ
コン17に内臓されているタイマで1時間経過した場
合、前者の場合はマイコン17の入力ポート(IN1
3)がハイレベルとなるので、それに従ってマイコン1
7が、出力ポート(OUT5)、すなわちPS信号をハ
イレベルとして主電源16の動作を停止させ(S7)、
それに伴い電圧検出回路60の入力ポート(RE)への
入力ががローレベルとなってCPU2がリセットされる
(S8)。
【0089】後者の1時間経過した場合は割り込みが発
生して、それに従ってマイコン17が、出力ポート(O
UT5)からの出力、すなわちPS信号をハイレベルと
して主電源16の動作を停止させ(S7)、それに伴い
電圧検出回路60の入力ポート(RE)への入力がロー
レベルとなってCPU2がリセットされる(S8)。そ
して、二次電池19と太陽電池23だけによる電力供給
が開始される(S9)。
【0090】いずれの場合もこの時、太陽電池23が供
給する電力のうちの余った電力で二次電池19の充電も
行う(S10)。そして超低消費電力スタンバイ状態に
入る。
【0091】太陽電池23からの供給電力が減りその電
位が二次電池より低電位となった場合で(S11)、二
次電池19が放電していきその電圧が1.2V以下とな
った時(S12)、電圧検出回路24の出力ポート(O
UT)からの出力がローレベルとなりマイコン17の入
力ポート(IN9)への入力がローレベルとなるので、
それに従ってマイコン17が、出力ポート(OUT5)
をローレベル、すなわちPS信号をローレベルとする。
これによりトランジスタ46がオンとなるのでフォトカ
プラ45がオンし、IC44の入力ポート(IN1)が
ローレベルとなるのでこれに従ってIC44の出力ポー
ト(OUT1)が発振し、FET43を介して1次側巻
線36が発振して2次側巻線38に電力を供給し、主電
源16が立ち上がる(S13)。そして超低消費電力ス
タンバイ状態が解除される。
【0092】主電源16が立ち上がると、再びステップ
S6に戻り、電圧検出回路60によってCPU2がイニ
シャライズされ、それとともに二次電池19の充電が開
始される。これによりFAXスタンバイ状態が保たれつ
つ、再び二次電池19が充電される。
【0093】以上において太陽電池23の供給する電力
のうちの余分電力で二次電池19を充電するので、電力
を無駄なく利用でき、主電源16が動作していない超消
費電力スタンバイ状態を長く維持することができる。
【0094】図8は超低消費電力スタンバイ状態におけ
るFAX送信時のフローチャートである。
【0095】図8において、超低消費電力スタンバイ状
態の時、マイコン17は、原稿の有無を判断し(S2
1)、無の場合はフッキングボタンが押されたかどうか
を判断し(S22)、押されていない場合は受話器がオ
フフックされたかどうかを判断し(S23)、オフフッ
クされていないときは前記ステップS21に戻り、この
動作を繰り返す。
【0096】また、前記ステップS21で原稿が挿入さ
れた場合、又はステップS22でフッキングボタンが押
下された場合、又はステップS23で受話器がオフフッ
クされた場合は、原稿検出スイッチ30、フッキングス
イッチ31、オフフック検出回路33がそれぞれオンと
なり、このオン信号がマイコン17へ入力され、これに
従ってマイコン17が出力ポート(OUT5)をローレ
ベル、すなわちPS信号をローレベルとしてフォトカプ
ラ45をオンさせる。
【0097】フォトカプラ45がオンとなるとIC44
がFET43を介して1次側巻線36を発振させ、2次
側巻線38に電力が供給され前記ステップS24で主電
源16が立ち上がる(S24)。そして超低消費電力ス
タンバイ状態が解除される。
【0098】主電源16が立ち上がると、電圧検出回路
60によりCPU2がイニシャライズされ(S25)、
主電源16により二次電池19の充電が開始される(S
26)。ここで、主電源16が立ち上がっている間は二
次電池19が常に充電されている。
【0099】そしてこの情報がシリアルインターフェー
スを通じてCPU2へ送られ、その後、主電源16の動
作が停止するまでファクシミリ装置1の動作の制御はC
PU2が中心となって行う。この状態で相手FAXに電
話をかけ(S27)、回線が捕捉されると(S28)、
通常のファクシミリ送信が行える(S29)。
【0100】送信が終わり(S30)、回線が切断され
ると(S31)、シリアルインターフェースを通じてそ
の情報がマイコン17に送られ、これに従ってマイコン
17がPS信号をハイレベルとして主電源16の動作を
停止させる(S32)。
【0101】そしてCPU2がリセットされ(S3
3)、二次電池19の充電が終了される(S34)。そ
して超低消費電力スタンバイ状態となり(S35)、図
7のAに戻る。
【0102】図9は超低消費電力スタンバイ状態におけ
るFAX受信時のフローチャートである。
【0103】図9において、超低消費電力スタンバイ状
態の時、マイコンー17は、フッキングボタンが押され
たかどうかを判断し(S41)、押されていない場合は
受話器がオフフックされたかどうかを判断し(S4
2)、オフフックされていないときは呼出信号のエッジ
が検出できたかどうかを判断し(S43)、呼出信号の
エッジが検出できていないときは前記ステップS41に
戻りこの動作を繰り返す。
【0104】前記ステップS41でフッキングボタンが
押された場合、又は前記ステップS42で受話器がオフ
フックされた場合、フッキングスイッチ31、オフフッ
ク検出回路33がそれぞれオンとなり、このオン信号が
マイコン17へ入力され、これに従ってマイコン17が
出力ポート(OUT5)をローレベル、すなわちPS信
号をローレベルとしてフォトカプラ45をオンさせる。
フォトカプラ45がオンとなるとIC44がFET43
を介して1次側巻線36を発振させ、2次側巻線38に
電力が供給され主電源16が立ち上がり(S47)、超
低消費電力スタンバイ状態が解除され、CPU2がイニ
シャライズされる(S48)。そして二次電池19の充
電が開始される(S49)。
【0105】また、前記ステップS43で呼出信号のエ
ッジが検出された場合は、後述する図10のBのフロー
に従う。
【0106】前記ステップS47の後、主電源16が立
ち上がっている間は二次電池19が常に充電されてい
る。そしてこの情報がシリアルインターフェースを通じ
てCPU2へ送られ、その後、主電源16がオフになる
までファクシミリ装置1の動作の制御はCPU2が中心
となって行う。
【0107】フッキングボタンが押された場合又は受話
器がオフフックされた場合は、相手FAXに電話をかけ
(S50)、回線が捕捉されると(S51)、通常のフ
ァクシミリ受信が行われる。
【0108】そして、呼出信号が検出された場合は、C
PU2が呼出信号の識別をし、NCU10が回線を捕捉
し(S51)、自動受信でファクシミリ受信が行われる
(S52)。受信が終わり(S53)、回線が切断され
ると(S54)、シリアルインターフェースを通じてそ
の情報がマイコン17に送られ、これに従ってマイコン
17のPS信号をハイレベルとして主電源16の動作を
停止させる(S55)。
【0109】そしてCPU2がリセットされ(S5
6)、二次電池19の充電が終了される(S57)。そ
して超低消費電力スタンバイ状態となり(S58)、図
7のAに戻る。
【0110】図10はCPU2による呼出信号の識別処
理を表すフローチャートである。
【0111】まず、前記図9のステップS43におい
て、呼出信号のエッジが検出された場合、マイコン17
が時間Tの計測を開始する(S91)。
【0112】また、呼出信号のエッジにより、フォトカ
プラ32がオンとなり、オン信号がマイコン17へ入力
され、これに従ってマイコン17が出力ポート(OUT
5)をローレベル、すなわちPS信号をローレベルとし
てフォトカプラ45をオンさせる。
【0113】フォトカプラ45がオンとなるとIC44
がFET43を介して1次側巻線36を発振させ、2次
側巻線38に電力が供給され主電源16が立ち上がり
(S92)、超低消費電力スタンバイ状態が解除され、
CPU2のイニシャライズが開始される(S93)。そ
して、二次電池19の充電が開始され(S94)、主電
源16が立ち上がっている間は、二次電池19が常に充
電されている。
【0114】次に、CPU2のイニシャライズが完了す
ると(S95)、CPU2が初期化完了信号をマイコン
17へ送信する(S96)。マイコン17がこの初期化
完了信号を受信すると(S97)、マイコン17は、起
動要因が呼出信号であるという情報をCPU2へ送信す
る(S98)。CPU2がこの情報を受信すると、CP
U2は即座に呼出信号の識別を開始する(S99)。こ
のため、呼出信号着信後、即座にかつ正確にその呼出信
号を識別することができる。
【0115】そして次に、マイコン17は、時間Tの計
測を終了し(S100)、この時間Tの情報をCPU2
へ送信する。
【0116】時間Tの情報がCPU2へ送信されると、
CPU2は、最初に識別された鳴動状態に関しては、そ
の鳴動時間を(T+tX)として処理する(S10
2)。このようにすることで、呼出信号の最初の鳴動状
態の鳴動時間を正確に演算することができる。
【0117】次にCPU2は、t1、t2、t3、t4
の識別が完了すると(S103)、呼出信号の識別を終
了し(S104)、図9のCのフローに従う。
【0118】このようにCPU2が呼出信号を識別する
ので、呼出信号の規格が世界各国でそれぞれ異なってい
ても、またその規格が常時変更されるとしても、仕向け
国別または規格変更のたびに前記主電源制御部15のコ
ントローラを変更する必要がなく、前記主電源制御部1
5に呼出信号識別手段を設けた場合に比べ、コスト及び
変更のための負荷は著しく小さくて済む。また、時間T
を実際にマイコン17が計測するので、環境条件等によ
って、もしくは主電源ユニットのばらつき等によって主
電源の立ち上がり時間が変動したり、CPU2の初期化
時間が変動したりしても、呼出信号の最初の鳴動状態の
鳴動時間を正確に演算することができる。
【0119】以上、本発明の各状態における動作につい
て説明したが、ここで本実施例では、上記のように装置
本体1の各部への通電を制御する主電源制御部15と、
この主電源制御部15に電力を供給する主電源16と、
二次電池19、また必要に応じて太陽電池23を設けて
各電力供給を制御しているので、上述のようにFAXス
タンバイ状態の消費電力をほぼ0Wにすることができ
る。
【0120】従って、自動受信機能のため終日電力を消
費することなく、電力量のロスが小さく、放射ノイズの
発生が防止され、他の電子機器に悪影響を及ぼさない。
また、主電源16の1次側を複数の手段により直接制御
することがないので、安全規格上の制限もなく、容易に
実施できる。
【0121】さらに、呼出信号の最初の鳴動状態の鳴動
時間を演算する際、呼出信号のエッジが検出されてから
CPU2のイニシャライズが完了した後、CPU2が呼
出信号の識別を開始するまでの時間Tに、CPU2が実
際に計測した最初の鳴動状態の鳴動時間tXを加算して
鳴動時間とするので、最初の鳴動状態の鳴動時間も正確
に計測でき、呼出信号の誤識別を防止することができ
る。
【0122】また、この時間Tを実際にマイコン17が
計測するので、環境条件等によってもしくは主電源ユニ
ットのばらつき等によって主電源の立ち上がり時間が変
動したり、CPU2の初期化時間が変動したりしても、
呼出信号の最初の鳴動状態の鳴動時間を正確に演算する
ことができる。このため呼出信号着信後、即座にかつ正
確に呼出信号を識別することができ、呼出信号着信後直
ちに自動受信を行うことができる。また前述したよう
に、最初に識別された鳴動状態の鳴動時間は前記遅延時
間と、前記CPU2によって実際に計測された鳴動時間
の和によって計算されるので、容易に実現できる。
【0123】また、時間Tを実際にマイコン17が計測
することで、遅延時間の計測のためだけの回路が不要と
なるので、コストアップすることもなく容易に実現する
ことができる。
【0124】当然FAXスタンバイ状態以外の通常の動
作時においても前記主電源制御部15によって呼出信号
が検出された場合、主電源制御部15はCPU2へ着信
信号を送信し、CPU2はこの着信信号を受信すると即
座に前記呼出信号の識別を行うので、呼出信号着信後、
即座にかつ正確にその呼出信号を識別することができ
る。
【0125】
【発明の効果】以上詳述した本発明によれば、上述した
構成としたことにより、以下の効果を奏する。
【0126】請求項1記載の発明によれば、特定のスタ
ンバイ状態の時に、呼出信号を受けてた場合には、前記
呼出信号を受けてから前記主電源からの電力供給により
起動し呼出信号の識別可能となるまでの時間を実際に計
測してから、その計測結果考慮して、前記呼出信号の識
別を行うので、環境条件等によってもしくは主電源ユニ
ットのばらつき等によって主電源の立ち上がり時間が変
動したり、初期化時間が変動したりしても、呼出信号着
信後、即座にかつ正確に呼出信号を識別することがで
き、呼出信号着信後直ちに自動受信を行うことができ
る。また、遅延時間の計測のためだけの回路が不要とな
るので、コストアップすることもなく容易に実現するこ
とができる。
【0127】請求項2記載の発明によれば、太陽電池に
よる二次電池の充電を行いつつ主電源制御部にのみ電力
を供給している状態を含む特定のスタンバイ状態の時
に、呼出信号を受けてた場合には、前記呼出信号を受け
てから前記主電源からの電力供給により起動し呼出信号
の識別可能となるまでの時間を実際に計測してから、そ
の計測結果考慮して、前記呼出信号の識別を行うので、
電力供給源に太陽電池を含む場合でも、余分な電力を消
費することなく呼出信号着信後、即座にかつ正確に呼出
信号を識別することができる。
【0128】請求項3記載の発明によれば、呼出信号の
識別が可能となった場合にはその旨を通知し、呼出信号
を受けてからこの通知を受けるまでの時間を計測結果と
するので、呼出信号を受けてからの遅延時間をより簡単
に知ることができる。
【0129】請求項4記載の発明によれば、呼出信号に
含まれる複数の鳴動信号のうち、最初の鳴動信号の継続
時間を遅延時間を用いて計算し、その計算結果を前記呼
出信号の識別に使用するので、最初の鳴動信号が継続し
ている鳴動状態を正確に識別でき、さらに正確に呼出信
号を識別することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本装置の一実施例を示す構成ブロック図であ
る。
【図2】主電源制御部とその周辺の構成を示す簡略回路
図である。
【図3】主電源の簡略回路図である。
【図4】CPU周辺の簡略構成を示す回路図である。
【図5】NCUの一部の簡略構成を示す回路図である。
【図6】呼出信号のタイミング波形図である。
【図7】FAXスタンバイ状態での動作を表すフローチ
ャートである。
【図8】FAXスタンバイ状態におけるFAX送信時の
フローチャートである。
【図9】FAXスタンバイ状態におけるFAX受信時の
フローチャートである。
【図10】CPUによる呼出信号の識別処理を表すフロ
ーチャートである。
【符号の説明】
1 ファクシミリ装置 2 CPU 10 網制御ユニット 13 操作部 15 主電源制御部 16 主電源 17 マイクロコンピュータ 19 二次電池 23 太陽電池 30 原稿検出スイッチ 31 フッキングスイッチ 32 呼出信号検出回路 33 オフフック検出回路

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 二次電池と、本装置各部へ電力を供給す
    るとともに、前記二次電池の充電を行う主電源と、この
    主電源からの電力供給により起動した後、通信先からの
    呼出信号の識別が可能となるまでの遅延時間を考慮して
    前記呼出信号の識別を行う識別手段と、前記二次電池又
    は前記主電源から電力が供給され、前記主電源を制御す
    るとともに、前記主電源の動作が停止している時に前記
    呼出信号を受けた場合には前記主電源を起動する主電源
    制御部とを有したファクシミリ装置であって、 前記主電源の動作が停止しており、前記二次電池による
    前記主電源制御部にのみ電力を供給している特定のスタ
    ンバイ状態の時に、前記呼出信号を受けた場合には、前
    記呼出信号を受けてから前記識別手段が識別可能となる
    までの時間を計測し、この計測結果を前記遅延時間とし
    て前記識別手段に送出する計測手段を備えたことを特徴
    とするファクシミリ装置。
  2. 【請求項2】 二次電池と、本装置各部へ電力を供給す
    るとともに、前記二次電池の充電を行う主電源及び太陽
    電池と、この主電源からの電力供給により起動した後、
    通信先からの呼出信号の識別が可能となるまでの遅延時
    間を考慮して前記呼出信号の識別を行う識別手段と、前
    記二次電池又は前記主電源並びに前記太陽電池から電力
    が供給され、前記主電源を制御するとともに、前記主電
    源が停止している時に前記呼出信号を受けた場合には前
    記主電源を起動する主電源制御部とを有したファクシミ
    リ装置であって、 前記主電源の動作が停止しており、前記太陽電池による
    前記二次電池の充電を行いつつ前記主電源制御部にのみ
    電力を供給しているか、又は前記二次電池による前記主
    電源制御部にのみ電力を供給している特定のスタンバイ
    状態の時に、前記呼出信号を受けた場合には、前記呼出
    信号を受けてから前記識別手段が識別可能となるまでの
    時間を計測し、この計測結果を前記遅延時間として前記
    識別手段に送出する計測手段を備えたことを特徴とする
    ファクシミリ装置。
  3. 【請求項3】 前記識別手段は、前記主電源からの電力
    供給により起動した後、前記通信先からの呼出信号の識
    別が可能となった場合にはその旨を前記計測手段に通知
    し、 前記計測手段は、前記呼出信号を受けてから前記識別手
    段からの通知を受けるまでの時間を前記計測結果として
    用いることを特徴とする請求項1または2記載のファク
    シミリ装置。
  4. 【請求項4】 前記識別手段は、前記呼出信号に含まれ
    る複数の鳴動信号のうち、最初の鳴動信号の継続時間を
    前記遅延時間を用いて計算し、その計算結果を前記呼出
    信号の識別に使用することを特徴とする請求項1乃至3
    記載のファクシミリ装置。
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