JPH093413A - アクリル系粘着シート - Google Patents
アクリル系粘着シートInfo
- Publication number
- JPH093413A JPH093413A JP7153061A JP15306195A JPH093413A JP H093413 A JPH093413 A JP H093413A JP 7153061 A JP7153061 A JP 7153061A JP 15306195 A JP15306195 A JP 15306195A JP H093413 A JPH093413 A JP H093413A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- sensitive adhesive
- meth
- acrylic
- acrylate
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- Prior art date
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- Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 ポリオレフィン系樹脂等からなる低極性表面
エネルギーの被着体に対し良好な接着性と強固な接着力
を有するアクリル系粘着シートを提供する。 【構成】 20℃において0.1〜2×10-6cm2 /
dyne以下の10秒剪断クリープコンプライアンスを
有する(メタ)アクリル酸アルキル(炭素数1〜12)
エステル成分を主体とするアクリル系樹脂基材層に、2
0℃において2〜3.5×10-6cm2 /dyne以下
の10秒剪断クリープコンプライアンス及び1dyne
/cm以下の表面自由エネルギーの極性成分を有するア
クリル系露出粘着剤層が積層されていることを特徴とす
るアクリル系粘着シート。
エネルギーの被着体に対し良好な接着性と強固な接着力
を有するアクリル系粘着シートを提供する。 【構成】 20℃において0.1〜2×10-6cm2 /
dyne以下の10秒剪断クリープコンプライアンスを
有する(メタ)アクリル酸アルキル(炭素数1〜12)
エステル成分を主体とするアクリル系樹脂基材層に、2
0℃において2〜3.5×10-6cm2 /dyne以下
の10秒剪断クリープコンプライアンス及び1dyne
/cm以下の表面自由エネルギーの極性成分を有するア
クリル系露出粘着剤層が積層されていることを特徴とす
るアクリル系粘着シート。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はアクリル系粘着シートに
関する。
関する。
【0002】
【従来の技術】ポリエチレン系発泡体、クロロプレン系
発泡体等の発泡体を基材とし、その両面にアクリル系粘
着剤層を設けた両面粘着テープは、無溶剤性であるの
で、作業の上で安全性が高く、接着力発現が早い等、作
業効率がよいことから、釘止め、ビス止め、接着剤止め
等に替わって自動車、家庭電化製品、OA機器、住宅建
材分野等においてよく使用されるようになってきてい
る。
発泡体等の発泡体を基材とし、その両面にアクリル系粘
着剤層を設けた両面粘着テープは、無溶剤性であるの
で、作業の上で安全性が高く、接着力発現が早い等、作
業効率がよいことから、釘止め、ビス止め、接着剤止め
等に替わって自動車、家庭電化製品、OA機器、住宅建
材分野等においてよく使用されるようになってきてい
る。
【0003】しかし、上記両面粘着テープの基材を構成
する発泡体は、一般にその破壊強度が低く、剪断強度、
剥離強度等の接着強度が上記発泡体からなる基材の凝集
破壊強度で決まってしまうため、高い接着強度が得られ
ないという問題点があった。
する発泡体は、一般にその破壊強度が低く、剪断強度、
剥離強度等の接着強度が上記発泡体からなる基材の凝集
破壊強度で決まってしまうため、高い接着強度が得られ
ないという問題点があった。
【0004】本発明者らは、粘着テープの製造に用いら
れる光重合性組成物に、特定の性状を有する繊維状フィ
ラー、多孔質微粒子、非極性樹脂微粒子、有機微粒子、
偏平状微粒子、アルミノシリケート化合物を主成分とす
る微粒子、シリカ系微粒子等のフィラーを配合し、特定
組成のアクリル系架橋体中に、特定の微粒子を充填する
ことによって、上記両面粘着テープの剪断強度を向上さ
せることを先に提案した。
れる光重合性組成物に、特定の性状を有する繊維状フィ
ラー、多孔質微粒子、非極性樹脂微粒子、有機微粒子、
偏平状微粒子、アルミノシリケート化合物を主成分とす
る微粒子、シリカ系微粒子等のフィラーを配合し、特定
組成のアクリル系架橋体中に、特定の微粒子を充填する
ことによって、上記両面粘着テープの剪断強度を向上さ
せることを先に提案した。
【0005】上記両面粘着テープは、その剪断強度を向
上させたにも拘わらず、ポリエチレンやポリプロピレン
の如きポリオレフィン系樹脂等からなる低極性表面エネ
ルギーの被着体への接着強度が低いという問題点が残っ
た。
上させたにも拘わらず、ポリエチレンやポリプロピレン
の如きポリオレフィン系樹脂等からなる低極性表面エネ
ルギーの被着体への接着強度が低いという問題点が残っ
た。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は叙上の事実に
鑑みなされたものであり、その目的とするところは、ポ
リオレフィン系樹脂等からなる低極性表面エネルギーの
被着体に対し良好な接着性と強固な接着力を有するアク
リル系粘着シートを提供することにある。
鑑みなされたものであり、その目的とするところは、ポ
リオレフィン系樹脂等からなる低極性表面エネルギーの
被着体に対し良好な接着性と強固な接着力を有するアク
リル系粘着シートを提供することにある。
【0007】本発明者らは、被着体に対する界面接着力
を制御するために、表面物性を表す表面自由エネルギー
及び粘着剤の硬さを表す剪断方向におけるクリープコン
プライアンスに着目し、上記両面粘着テープの全物性バ
ランスを考慮し、本発明を完成するに至ったのである。
を制御するために、表面物性を表す表面自由エネルギー
及び粘着剤の硬さを表す剪断方向におけるクリープコン
プライアンスに着目し、上記両面粘着テープの全物性バ
ランスを考慮し、本発明を完成するに至ったのである。
【0008】上記表面自由エネルギーは、例えば、「高
分子化学の基礎と応用(上)」筏義人編、化学同人出版
の第10章にも見られる通り、水と沃化メチレンの接触
角θからOwensの式及びYoungの式を組み合わ
せた下式(1)、(2)により表面自由エネルギーγS
(分散力成分γS d 、極性成分γS p )が求められる。 (1+cos θ)・γL /2=(γS d ・γL d )1/2 +(γS p ・γL p )1/2 ・・・ (1) γL =γS d +γS p ・・・ (2) 式中、γL は接触媒体の表面張力で、γL d 、γL p は
各々その分散力成分及び極性成分である。一般に、上記
(1)及び(2)の両式より得られる表面自由エネルギ
ーの極性成分γS p の値が近いもの同士がよく接着する
ことが知られており、この表面自由エネルギーの極性成
分γS p の値を両面粘着テープの全物性バランスを考慮
し制御することにより良好な接着力が理論上得ることが
できる。
分子化学の基礎と応用(上)」筏義人編、化学同人出版
の第10章にも見られる通り、水と沃化メチレンの接触
角θからOwensの式及びYoungの式を組み合わ
せた下式(1)、(2)により表面自由エネルギーγS
(分散力成分γS d 、極性成分γS p )が求められる。 (1+cos θ)・γL /2=(γS d ・γL d )1/2 +(γS p ・γL p )1/2 ・・・ (1) γL =γS d +γS p ・・・ (2) 式中、γL は接触媒体の表面張力で、γL d 、γL p は
各々その分散力成分及び極性成分である。一般に、上記
(1)及び(2)の両式より得られる表面自由エネルギ
ーの極性成分γS p の値が近いもの同士がよく接着する
ことが知られており、この表面自由エネルギーの極性成
分γS p の値を両面粘着テープの全物性バランスを考慮
し制御することにより良好な接着力が理論上得ることが
できる。
【0009】然るに、ポリオレフィンの如き樹脂は、そ
の表面自由エネルギーの極性成分が殆どなく、非常に低
極性である。そこで、本発明者らは、粘着剤の表面自由
エネルギーの極性成分を抑制し、粘着剤の表面エネルギ
ーの極性成分を1dyne/cm以下にすることによっ
て上記低極性であるポリオレフィンの如き樹脂に対する
良好な接着性が得られることを知見した。
の表面自由エネルギーの極性成分が殆どなく、非常に低
極性である。そこで、本発明者らは、粘着剤の表面自由
エネルギーの極性成分を抑制し、粘着剤の表面エネルギ
ーの極性成分を1dyne/cm以下にすることによっ
て上記低極性であるポリオレフィンの如き樹脂に対する
良好な接着性が得られることを知見した。
【0010】しかし、上記粘着剤と被着体との界面にお
ける接着性は、上記の如く粘着剤の表面自由エネルギー
の極性成分を抑制することにより得られる接着性に加
え、基材層との凝集力が必要であり、両者が相俟って強
力な接着力が発現することは論を俟たない。本発明者ら
は、かかる観点から、基材層の10秒剪断クリープコン
プライアンスを20℃において0.1〜2×10-6cm
2 /dyneにすることにより、凝集力は大きくなり、
基材層は硬くなる。従って、粘着剤層の10秒剪断クリ
ープコンプライアンスを20℃において2〜3.5×1
0-6cm2 /dyneと若干柔らかになる方向にシフト
することによって、接着性と凝集力のバランスを計るこ
とによって、上記低極性であるポリオレフィンの如き樹
脂に対する強力な接着力が得られることを知見した。
ける接着性は、上記の如く粘着剤の表面自由エネルギー
の極性成分を抑制することにより得られる接着性に加
え、基材層との凝集力が必要であり、両者が相俟って強
力な接着力が発現することは論を俟たない。本発明者ら
は、かかる観点から、基材層の10秒剪断クリープコン
プライアンスを20℃において0.1〜2×10-6cm
2 /dyneにすることにより、凝集力は大きくなり、
基材層は硬くなる。従って、粘着剤層の10秒剪断クリ
ープコンプライアンスを20℃において2〜3.5×1
0-6cm2 /dyneと若干柔らかになる方向にシフト
することによって、接着性と凝集力のバランスを計るこ
とによって、上記低極性であるポリオレフィンの如き樹
脂に対する強力な接着力が得られることを知見した。
【0011】上記クリープコンプライアンスに関して
は、フェリー・ジョンD「Viscoelastic Propertie of
Polymers」ジョン・ウィリー&ソンズ社(ニューヨー
ク)、1961年出版、第6章に記載されている下式で
定義され、その測定法も詳述されている。 クリープコンプライアンスJ(t)=AAXi /hF 〔式中、tは測定が行われる時間、Aは接着剤層の試験
片の表面積(cm2 )、Xi は時間tにおける変位量
(cm)、hは接着剤層の試験片の厚さ(cm)、Fは
接着剤層の試験片に加えられた荷重(dyne)を各々
表す。〕 クリープコンプライアンスJ(t)の測定法は、測定す
べき試験片(1.0mm厚さに調整)を2枚の平行なS
US304の板に20mm×20mmの大きさで挟み込
み、片方のSUS304板に試験片の剪断方向に20〜
1500gfの荷重を掛ける。その10秒後のズレ距離
から歪みを求め、上式より算出される。
は、フェリー・ジョンD「Viscoelastic Propertie of
Polymers」ジョン・ウィリー&ソンズ社(ニューヨー
ク)、1961年出版、第6章に記載されている下式で
定義され、その測定法も詳述されている。 クリープコンプライアンスJ(t)=AAXi /hF 〔式中、tは測定が行われる時間、Aは接着剤層の試験
片の表面積(cm2 )、Xi は時間tにおける変位量
(cm)、hは接着剤層の試験片の厚さ(cm)、Fは
接着剤層の試験片に加えられた荷重(dyne)を各々
表す。〕 クリープコンプライアンスJ(t)の測定法は、測定す
べき試験片(1.0mm厚さに調整)を2枚の平行なS
US304の板に20mm×20mmの大きさで挟み込
み、片方のSUS304板に試験片の剪断方向に20〜
1500gfの荷重を掛ける。その10秒後のズレ距離
から歪みを求め、上式より算出される。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、20℃におい
て0.1〜2×10-6cm2 /dyne以下の10秒剪
断クリープコンプライアンスを有する(メタ)アクリル
酸アルキル(炭素数1〜12)エステル成分を主体とす
るアクリル系樹脂基材層に、20℃において2〜3.5
×10-6cm2 /dyne以下の10秒剪断クリープコ
ンプライアンス及び1dyne/cm以下の表面自由エ
ネルギーの極性成分を有するアクリル系露出粘着剤層が
積層されていることを特徴とするアクリル系粘着シート
をその要旨とするものである。
て0.1〜2×10-6cm2 /dyne以下の10秒剪
断クリープコンプライアンスを有する(メタ)アクリル
酸アルキル(炭素数1〜12)エステル成分を主体とす
るアクリル系樹脂基材層に、20℃において2〜3.5
×10-6cm2 /dyne以下の10秒剪断クリープコ
ンプライアンス及び1dyne/cm以下の表面自由エ
ネルギーの極性成分を有するアクリル系露出粘着剤層が
積層されていることを特徴とするアクリル系粘着シート
をその要旨とするものである。
【0013】上記(メタ)アクリル酸アルキル(炭素数
1〜12)エステル成分を主体とするアクリル系樹脂基
材層は、20℃において0.1〜2×10-6cm2 /d
yne以下の10秒剪断クリープコンプライアンスを有
するものであるが、上記(メタ)アクリル酸アルキル
(炭素数1〜12)エステル成分を主体とし、これに極
性モノマーを配合し、必要に応じて、他の重合性モノマ
ーを添加してなるものである。
1〜12)エステル成分を主体とするアクリル系樹脂基
材層は、20℃において0.1〜2×10-6cm2 /d
yne以下の10秒剪断クリープコンプライアンスを有
するものであるが、上記(メタ)アクリル酸アルキル
(炭素数1〜12)エステル成分を主体とし、これに極
性モノマーを配合し、必要に応じて、他の重合性モノマ
ーを添加してなるものである。
【0014】上記(メタ)アクリル酸アルキル(炭素数
1〜12、好ましくは炭素数4〜12)エステルとして
は、(メタ)アクリル酸n−ブチル、(メタ)アクリル
酸ヘキシル、(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシル、
(メタ)アクリル酸イソオクチル、(メタ)アクリル酸
n−オクチル、(メタ)アクリル酸イソノニル、(メ
タ)アクリル酸ラウリル、(メタ)アクリル酸デシル、
(メタ)アクリル酸ドデデシル等を挙げることができ
る。これらの(メタ)アクリル酸アルキルエステルは単
独で用いられてもよいが、2種以上が併用されてもよ
い。例えば、粘着性と凝集性のバランス等から、通常ホ
モポリマーのガラス転移温度(Tg)が−50℃以下の
(メタ)アクリル酸アルキルエステルを主成分とし、こ
れに(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エ
チル等の低級アルコールの(メタ)アクリル酸エステル
を併用して使用することができる。
1〜12、好ましくは炭素数4〜12)エステルとして
は、(メタ)アクリル酸n−ブチル、(メタ)アクリル
酸ヘキシル、(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシル、
(メタ)アクリル酸イソオクチル、(メタ)アクリル酸
n−オクチル、(メタ)アクリル酸イソノニル、(メ
タ)アクリル酸ラウリル、(メタ)アクリル酸デシル、
(メタ)アクリル酸ドデデシル等を挙げることができ
る。これらの(メタ)アクリル酸アルキルエステルは単
独で用いられてもよいが、2種以上が併用されてもよ
い。例えば、粘着性と凝集性のバランス等から、通常ホ
モポリマーのガラス転移温度(Tg)が−50℃以下の
(メタ)アクリル酸アルキルエステルを主成分とし、こ
れに(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エ
チル等の低級アルコールの(メタ)アクリル酸エステル
を併用して使用することができる。
【0015】上記(メタ)アクリル酸アルキル(炭素数
1〜12、好ましくは炭素数4〜12)エステル成分の
含有量は、全アクリル系成分に対して、50〜98重量
%、好ましくは70〜95重量%である。上記(メタ)
アクリル酸アルキルエステル成分の含有量が50重量%
未満では、凝集力が強くなり過ぎ、感圧接着性が低下す
る。又、上記含有量が98重量%を超える場合には、凝
集力が低くなり過ぎ、高い剪断強度が得られない。
1〜12、好ましくは炭素数4〜12)エステル成分の
含有量は、全アクリル系成分に対して、50〜98重量
%、好ましくは70〜95重量%である。上記(メタ)
アクリル酸アルキルエステル成分の含有量が50重量%
未満では、凝集力が強くなり過ぎ、感圧接着性が低下す
る。又、上記含有量が98重量%を超える場合には、凝
集力が低くなり過ぎ、高い剪断強度が得られない。
【0016】上記(メタ)アクリル酸アルキル(炭素数
1〜12、好ましくは炭素数4〜12)エステル成分と
共重合する極性モノマー成分としては、(メタ)アクリ
ル酸、マレイン酸、フマル酸、イタコン酸などのカルボ
キシル基含有モノマーもしくはその無水物、(メタ)ア
クリルニトリル、N−ビニルピロリドン、N−ビニルカ
プロラクタム、アクリロイルモルホリン、(メタ)アク
リルアミド、ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレー
ト、ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレート、ジメ
チルアミノプロピル(メタ)アクリレート等の窒素含有
モノマー、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレー
ト、4−ヒドロキシブチルアクリレート、ポリオキシエ
チレン(メタ)アクリレート、ポリオキシプロピレン
(メタ)アクリレート、カプロラクトン変成(メタ)ア
クリレート等の水酸基含有モノマー等が挙げられる。
1〜12、好ましくは炭素数4〜12)エステル成分と
共重合する極性モノマー成分としては、(メタ)アクリ
ル酸、マレイン酸、フマル酸、イタコン酸などのカルボ
キシル基含有モノマーもしくはその無水物、(メタ)ア
クリルニトリル、N−ビニルピロリドン、N−ビニルカ
プロラクタム、アクリロイルモルホリン、(メタ)アク
リルアミド、ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレー
ト、ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレート、ジメ
チルアミノプロピル(メタ)アクリレート等の窒素含有
モノマー、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレー
ト、4−ヒドロキシブチルアクリレート、ポリオキシエ
チレン(メタ)アクリレート、ポリオキシプロピレン
(メタ)アクリレート、カプロラクトン変成(メタ)ア
クリレート等の水酸基含有モノマー等が挙げられる。
【0017】上記極性モノマー成分の含有量は、全アク
リル系成分に対して、2〜20重量%が好ましい。上記
極性モノマー成分の含有量が2重量%未満では、凝集力
が低くなり過ぎ、高い剪断強度が得られない。又、上記
含有量が20重量%を超える場合、凝集力が強くなり過
ぎ、感圧接着性が低下する。
リル系成分に対して、2〜20重量%が好ましい。上記
極性モノマー成分の含有量が2重量%未満では、凝集力
が低くなり過ぎ、高い剪断強度が得られない。又、上記
含有量が20重量%を超える場合、凝集力が強くなり過
ぎ、感圧接着性が低下する。
【0018】更に凝集力を大きくする必要がある場合に
は、得られるアクリル系樹脂が架橋構造をもつように架
橋性モノマー成分を含有せしめることができる。これら
の架橋性モノマーとしては、例えば、ヘキサンジオール
(メタ)アクリレート、(ポリ)エチレングリコールジ
(メタ)アクリレート、(ポリ)プロピレングリコール
ジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ
(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールジ(メ
タ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)
アクリレート、トリメチロールプロパントリメタクリレ
ート、(メタ)アクリル酸アリル、(メタ)アクリル酸
ビニル、ジビニルベンゼン、エポキシアクリレート、ポ
リエステルアクリレート、ウレタンアクリレート等が挙
げられる。
は、得られるアクリル系樹脂が架橋構造をもつように架
橋性モノマー成分を含有せしめることができる。これら
の架橋性モノマーとしては、例えば、ヘキサンジオール
(メタ)アクリレート、(ポリ)エチレングリコールジ
(メタ)アクリレート、(ポリ)プロピレングリコール
ジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ
(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールジ(メ
タ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)
アクリレート、トリメチロールプロパントリメタクリレ
ート、(メタ)アクリル酸アリル、(メタ)アクリル酸
ビニル、ジビニルベンゼン、エポキシアクリレート、ポ
リエステルアクリレート、ウレタンアクリレート等が挙
げられる。
【0019】上記架橋性モノマー成分の含有量は、全ア
クリル系成分100重量部に対して、0.01〜1重量
部、好ましくは0.02〜0.8重量部である。上記架
橋性モノマー成分の含有量が0.01重量部未満では、
架橋による効果が充分に発揮できず、上記含有量が1重
量部を超える場合、架橋密度が高くなり、凝集力が大き
くなり過ぎ、感圧接着性が損なわれる。
クリル系成分100重量部に対して、0.01〜1重量
部、好ましくは0.02〜0.8重量部である。上記架
橋性モノマー成分の含有量が0.01重量部未満では、
架橋による効果が充分に発揮できず、上記含有量が1重
量部を超える場合、架橋密度が高くなり、凝集力が大き
くなり過ぎ、感圧接着性が損なわれる。
【0020】上記基材層を構成するアクリル系樹脂は、
上記(メタ)アクリル酸アルキル(炭素数1〜12)エ
ステル成分、上記極性モノマー成分及び上記架橋性モノ
マー成分を含有するものであるが、上記3成分の他、こ
れら上記3成分と共重合可能な他の重合性モノマー成
分、例えば、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、スチレ
ン、イソボロニル(メタ)アクリレート等が共重合され
てもよい。
上記(メタ)アクリル酸アルキル(炭素数1〜12)エ
ステル成分、上記極性モノマー成分及び上記架橋性モノ
マー成分を含有するものであるが、上記3成分の他、こ
れら上記3成分と共重合可能な他の重合性モノマー成
分、例えば、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、スチレ
ン、イソボロニル(メタ)アクリレート等が共重合され
てもよい。
【0021】上記3成分以外の他の重合性モノマー成分
の含有量は、全アクリル系成分に対して、30重量%以
下が好ましい。上記含有量が30重量%を超えると、凝
集力が大きくなり過ぎ、感圧接着性が低下する。
の含有量は、全アクリル系成分に対して、30重量%以
下が好ましい。上記含有量が30重量%を超えると、凝
集力が大きくなり過ぎ、感圧接着性が低下する。
【0022】上記各重合性モノマー成分からなる組成物
を光重合によって共重合する場合には、光重合開始剤を
添加する。上記光重合開始剤としては、例えば、4−
(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル(2−ヒドロキシ
−2−プロピル)ケトン、α−ヒドロキシ−α,α’−
ジメチルアセトフェノン、メトキシアセトフェノン、
2,2−ジメトキシ−2−フェニルアセトフェノン、2
−ヒドロキシ−2−シクロヘキシルアセトフェノン等の
アセトフェノン系、ベンジルジメチルケタール等のケタ
ール系、その他ハロゲン化ケトン、アシルホスフィノキ
シド、アシルホスフォナート等が挙げられる。これらの
光重合開始剤は、単1種で使用されてもよいが2種以上
を混合して使用されてもよい。
を光重合によって共重合する場合には、光重合開始剤を
添加する。上記光重合開始剤としては、例えば、4−
(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル(2−ヒドロキシ
−2−プロピル)ケトン、α−ヒドロキシ−α,α’−
ジメチルアセトフェノン、メトキシアセトフェノン、
2,2−ジメトキシ−2−フェニルアセトフェノン、2
−ヒドロキシ−2−シクロヘキシルアセトフェノン等の
アセトフェノン系、ベンジルジメチルケタール等のケタ
ール系、その他ハロゲン化ケトン、アシルホスフィノキ
シド、アシルホスフォナート等が挙げられる。これらの
光重合開始剤は、単1種で使用されてもよいが2種以上
を混合して使用されてもよい。
【0023】上記光重合開始剤の含有量は、全アクリル
系成分100重量部に対して、0.01〜5重量部、好
ましくは0.05〜3重量部である。上記光重合開始剤
の含有量が0.01重量部未満では、重合転化率が低下
し、重合体及びこれらの重合体から成形される製品に強
いモノマー臭を残す。又、上記含有量が5重量部を超え
る場合、ラジカル発生量が多くなり、得られる重合体の
分子量が小さくなり、凝集力が低下する。
系成分100重量部に対して、0.01〜5重量部、好
ましくは0.05〜3重量部である。上記光重合開始剤
の含有量が0.01重量部未満では、重合転化率が低下
し、重合体及びこれらの重合体から成形される製品に強
いモノマー臭を残す。又、上記含有量が5重量部を超え
る場合、ラジカル発生量が多くなり、得られる重合体の
分子量が小さくなり、凝集力が低下する。
【0024】上記アクリル系樹脂からなる基材層には、
必要に応じ、充填剤や粘着付与樹脂等の添加剤が本発明
の精神を逸脱せざる範囲において添加されてもよい。上
記充填剤として、例えば、平均粒子径1〜150μmの
微粒子もしくは中空微粒子が挙げられる。上記中空微粒
子としては、ガラスバルーン、シラスバルーン、フライ
アッシュバルーン等の無機中空微粒子、ポリメタクリル
酸メチル、アクリロニトリル−塩化ビニリデン共重合
体、ポリスチレン、フェノール樹脂等からなる有機中空
微粒子、ガラスビーズ、シリカビーズ、合成雲母等の無
機微粒子、ポリアクリル酸エチル、ポリウレタン、ポリ
エチレン、ポリプロピレン等の有機微粒子が挙げられ
る。
必要に応じ、充填剤や粘着付与樹脂等の添加剤が本発明
の精神を逸脱せざる範囲において添加されてもよい。上
記充填剤として、例えば、平均粒子径1〜150μmの
微粒子もしくは中空微粒子が挙げられる。上記中空微粒
子としては、ガラスバルーン、シラスバルーン、フライ
アッシュバルーン等の無機中空微粒子、ポリメタクリル
酸メチル、アクリロニトリル−塩化ビニリデン共重合
体、ポリスチレン、フェノール樹脂等からなる有機中空
微粒子、ガラスビーズ、シリカビーズ、合成雲母等の無
機微粒子、ポリアクリル酸エチル、ポリウレタン、ポリ
エチレン、ポリプロピレン等の有機微粒子が挙げられ
る。
【0025】上記充填剤の平均粒子径が、1μm未満の
場合、得られるアクリル系粘着シートの剥離強度が低下
し、上記平均粒子径が150μmを超えると、得られる
アクリル系粘着シートの剪断強度が低下する。上記微粒
子もしくは中空微粒子の含有量は、上記アクリル系樹脂
100重量部に対し0.5〜175重量部である。比重
が1未満の中空微粒子では、好ましくは0.7〜10重
量部、比重が1前後の中空微粒子や有機微粒子では、好
ましくは10〜60重量部、比重が2以上であるような
重い無機微粒子では、好ましくは70〜150重量部で
ある。これらの充填剤は、体積分率において、10〜5
0体積%の範囲にあるよう添加されることが望ましい。
上記充填剤の体積分率が、10体積%未満では高い接着
強度が得られず、上記体積分率が50体積%を超える場
合には高い剪断強度が得られない。
場合、得られるアクリル系粘着シートの剥離強度が低下
し、上記平均粒子径が150μmを超えると、得られる
アクリル系粘着シートの剪断強度が低下する。上記微粒
子もしくは中空微粒子の含有量は、上記アクリル系樹脂
100重量部に対し0.5〜175重量部である。比重
が1未満の中空微粒子では、好ましくは0.7〜10重
量部、比重が1前後の中空微粒子や有機微粒子では、好
ましくは10〜60重量部、比重が2以上であるような
重い無機微粒子では、好ましくは70〜150重量部で
ある。これらの充填剤は、体積分率において、10〜5
0体積%の範囲にあるよう添加されることが望ましい。
上記充填剤の体積分率が、10体積%未満では高い接着
強度が得られず、上記体積分率が50体積%を超える場
合には高い剪断強度が得られない。
【0026】上記粘着付与樹脂として、例えば、ロジン
系樹脂、変成ロジン系樹脂、テルペン系樹脂、テルペン
フェノール系樹脂、C5及びC9系石油樹脂、クマロン
樹脂等やこれらの水添物等が挙げられる。これらの粘着
付与樹脂は単独で使用されてもよいが2種以上のものが
適宜組み合わされて使用されてもよい。ただし、これら
の粘着付与樹脂を前記光重合性組成物に添加し、光重合
反応する際に重合速度が低下したり、得られる重合物の
分子量が小さくなったりする場合があるので、このよう
な場合には、連鎖移動剤や架橋性モノマーの添加量を適
宜調整する。
系樹脂、変成ロジン系樹脂、テルペン系樹脂、テルペン
フェノール系樹脂、C5及びC9系石油樹脂、クマロン
樹脂等やこれらの水添物等が挙げられる。これらの粘着
付与樹脂は単独で使用されてもよいが2種以上のものが
適宜組み合わされて使用されてもよい。ただし、これら
の粘着付与樹脂を前記光重合性組成物に添加し、光重合
反応する際に重合速度が低下したり、得られる重合物の
分子量が小さくなったりする場合があるので、このよう
な場合には、連鎖移動剤や架橋性モノマーの添加量を適
宜調整する。
【0027】上記重合性組成物から形成されるアクリル
系樹脂基材層の厚さは、特に限定されるものではない
が、例えば、溶液キャスティング法により液状被膜を形
成し、該液状被膜に紫外線等の光照射を行って製膜する
場合、厚さ50μm〜5mmで製造することができる。
系樹脂基材層の厚さは、特に限定されるものではない
が、例えば、溶液キャスティング法により液状被膜を形
成し、該液状被膜に紫外線等の光照射を行って製膜する
場合、厚さ50μm〜5mmで製造することができる。
【0028】上記重合性組成物を溶液キャスティング法
により液状被膜を形成するに際し、得られるアクリル系
樹脂基材層の表面が、該重合性組成物に添加された上記
微粒子や中空微粒子等の分散不良によって粗となり、全
体として平滑性が得られなくならないように、増粘剤や
チキソトロピー改善剤等を添加し上記重合性組成物の流
延性を適宜調整することも有効な手段である。上記アク
リル系樹脂基材層の厚さが100μm以下の場合は、上
記重合性組成物の粘度は1000cps、チキソトロピ
ー指数(TI)が1.5程度でも塗工できるが、上記ア
クリル系樹脂基材層の厚さが100μm以上の場合に
は、上記重合性組成物の粘度はより高粘度に調整するこ
とが好ましい。
により液状被膜を形成するに際し、得られるアクリル系
樹脂基材層の表面が、該重合性組成物に添加された上記
微粒子や中空微粒子等の分散不良によって粗となり、全
体として平滑性が得られなくならないように、増粘剤や
チキソトロピー改善剤等を添加し上記重合性組成物の流
延性を適宜調整することも有効な手段である。上記アク
リル系樹脂基材層の厚さが100μm以下の場合は、上
記重合性組成物の粘度は1000cps、チキソトロピ
ー指数(TI)が1.5程度でも塗工できるが、上記ア
クリル系樹脂基材層の厚さが100μm以上の場合に
は、上記重合性組成物の粘度はより高粘度に調整するこ
とが好ましい。
【0029】上記重合性組成物を高粘度に調整する手段
は、アクリルゴム、ニトリルゴム、スチレン−イソプレ
ン−スチレンブロック共重合体(SIS)等のエラスト
マー、ポリメチルメタクリレート(PMMA)、ポリス
チレン等の熱可塑性プラスチックを溶解してもよいし、
平均粒子径が5μm以下のシリカ、アルミナ等を添加し
てもよい。上記シリカ、アルミナ等の無機物を添加する
場合には、これら無機物を予め疎水化処理したものを添
加すると、より早く一次粒子にまで分散させることがで
きる。又、上記の各種粘度調整剤を使用せず、上記重合
性組成物の一部を予め部分重合することにより上記重合
性組成物の粘度調整をすることができる。上記部分重合
の程度は、全モノマーの1.5〜60%程度である。上
記部分重合が全モノマーの1.5%未満では粘度が低
く、60%を超えて部分重合度を高めると粘度が高くな
り過ぎ、塗工が難しくなる。
は、アクリルゴム、ニトリルゴム、スチレン−イソプレ
ン−スチレンブロック共重合体(SIS)等のエラスト
マー、ポリメチルメタクリレート(PMMA)、ポリス
チレン等の熱可塑性プラスチックを溶解してもよいし、
平均粒子径が5μm以下のシリカ、アルミナ等を添加し
てもよい。上記シリカ、アルミナ等の無機物を添加する
場合には、これら無機物を予め疎水化処理したものを添
加すると、より早く一次粒子にまで分散させることがで
きる。又、上記の各種粘度調整剤を使用せず、上記重合
性組成物の一部を予め部分重合することにより上記重合
性組成物の粘度調整をすることができる。上記部分重合
の程度は、全モノマーの1.5〜60%程度である。上
記部分重合が全モノマーの1.5%未満では粘度が低
く、60%を超えて部分重合度を高めると粘度が高くな
り過ぎ、塗工が難しくなる。
【0030】上記各種粘度調整剤を上記重合性組成物に
添加する時期は、塗工時にスジ等の不良原因となるミク
ロゲルの生成を抑制するため上記重合性組成物に光重合
開始剤を添加する前に行うことが好ましい。
添加する時期は、塗工時にスジ等の不良原因となるミク
ロゲルの生成を抑制するため上記重合性組成物に光重合
開始剤を添加する前に行うことが好ましい。
【0031】光重合における光照射用ランプ類として
は、光波長400nm以下に発光分布を有するものが用
いられ、例えば、低圧水銀灯、中圧水銀灯、高圧水銀
灯、超高圧水銀灯、ケミカルランプ、ブラックライトラ
ンプ、マイクロウェーブ励起水銀灯、メタルハライドラ
ンプ等が用いられる。就中、ケミカルランプは、光重合
開始剤の活性波長領域の光を効率よく発光すると共に、
光重合開始剤以外の上記重合性組成物成分による光吸収
が少ないため、上記重合性組成物内部まで光が透過し、
高厚膜のシートを製膜するのに好適である。上記光照射
用ランプ類による上記光重合性組成物への光照射強度
は、目的とする製品の性状毎に適宜制御され、得られる
ポリマーの重合度を所定範囲に調整されるが、一般に用
いられるアセトフェノン基を有する開裂型の光重合開始
剤を使用した場合、該光重合開始剤の光分解に有効な波
長領域(通常、365〜420nmの光が用いられ
る。)の光強度は0.1〜100mW/cm2 程度であ
る。
は、光波長400nm以下に発光分布を有するものが用
いられ、例えば、低圧水銀灯、中圧水銀灯、高圧水銀
灯、超高圧水銀灯、ケミカルランプ、ブラックライトラ
ンプ、マイクロウェーブ励起水銀灯、メタルハライドラ
ンプ等が用いられる。就中、ケミカルランプは、光重合
開始剤の活性波長領域の光を効率よく発光すると共に、
光重合開始剤以外の上記重合性組成物成分による光吸収
が少ないため、上記重合性組成物内部まで光が透過し、
高厚膜のシートを製膜するのに好適である。上記光照射
用ランプ類による上記光重合性組成物への光照射強度
は、目的とする製品の性状毎に適宜制御され、得られる
ポリマーの重合度を所定範囲に調整されるが、一般に用
いられるアセトフェノン基を有する開裂型の光重合開始
剤を使用した場合、該光重合開始剤の光分解に有効な波
長領域(通常、365〜420nmの光が用いられ
る。)の光強度は0.1〜100mW/cm2 程度であ
る。
【0032】上記光照射用ランプ類による光照射強度
は、必要に応じ光カットフィルターによって調整し、
又、上記光重合に際して発生する過剰の熱は、光照射面
と反対側の光重合性組成物シート背面を冷却板表面に接
触させながら移送させることにより冷却し、重合熱によ
って光重合性組成物シートの塗工用の表面離型処理され
たフィルムや上記光重合性組成物シートのカバーフィル
ムが伸縮したりして光重合された上記組成物シート表面
の平滑性が損なわれることを防止することができる。
は、必要に応じ光カットフィルターによって調整し、
又、上記光重合に際して発生する過剰の熱は、光照射面
と反対側の光重合性組成物シート背面を冷却板表面に接
触させながら移送させることにより冷却し、重合熱によ
って光重合性組成物シートの塗工用の表面離型処理され
たフィルムや上記光重合性組成物シートのカバーフィル
ムが伸縮したりして光重合された上記組成物シート表面
の平滑性が損なわれることを防止することができる。
【0033】上記光重合は、空気中の酸素及び光重合性
組成物に溶解している酸素によって反応を阻害される。
従って、光重合に際して、光重合系内における酸素を除
去する手段が採られる。上記酸素除去手段としては、表
面離型処理された、例えば、ポリエチレンテレフタレー
トフィルムやテトラフルオロエチレンフィルム等のカバ
ーフィルムによって溶液キャスティングされた光重合性
組成物の塗膜を覆い、光は該カバーフィルムを透過して
光重合性組成物の塗膜を照射する方法がある。又、窒素
ガスや炭酸ガス等の不活性ガスにより酸素と置換した光
透過性の窓を有するイナートゾーン中で反応させる方法
が採られてもよい。後者の方法においては、上記光重合
性組成物の重合転化率を99.7%以上にするには、イ
ナートゾーン中の酸素濃度は5000ppm以下、好ま
しくは3000ppm以下にされる。
組成物に溶解している酸素によって反応を阻害される。
従って、光重合に際して、光重合系内における酸素を除
去する手段が採られる。上記酸素除去手段としては、表
面離型処理された、例えば、ポリエチレンテレフタレー
トフィルムやテトラフルオロエチレンフィルム等のカバ
ーフィルムによって溶液キャスティングされた光重合性
組成物の塗膜を覆い、光は該カバーフィルムを透過して
光重合性組成物の塗膜を照射する方法がある。又、窒素
ガスや炭酸ガス等の不活性ガスにより酸素と置換した光
透過性の窓を有するイナートゾーン中で反応させる方法
が採られてもよい。後者の方法においては、上記光重合
性組成物の重合転化率を99.7%以上にするには、イ
ナートゾーン中の酸素濃度は5000ppm以下、好ま
しくは3000ppm以下にされる。
【0034】上記アクリル系露出粘着剤層は、20℃に
おいて2〜3.5×10-6cm2 /dyne以下の10
秒剪断クリープコンプライアンス及び1dyne/cm
以下の表面自由エネルギーの極性成分を有するものであ
るが、該アクリル系露出粘着剤層を構成する粘着剤組成
物の主成分は、基材層同様、(メタ)アクリル酸アルキ
ル(炭素数1〜12、好ましくは炭素数4〜12)エス
テル成分を主体とし、これに極性モノマー成分を配合
し、必要に応じて、他の重合性モノマー成分を添加して
なるものである。
おいて2〜3.5×10-6cm2 /dyne以下の10
秒剪断クリープコンプライアンス及び1dyne/cm
以下の表面自由エネルギーの極性成分を有するものであ
るが、該アクリル系露出粘着剤層を構成する粘着剤組成
物の主成分は、基材層同様、(メタ)アクリル酸アルキ
ル(炭素数1〜12、好ましくは炭素数4〜12)エス
テル成分を主体とし、これに極性モノマー成分を配合
し、必要に応じて、他の重合性モノマー成分を添加して
なるものである。
【0035】上記(メタ)アクリル酸アルキルエステル
としては、基材層同様、例えば、(メタ)アクリル酸n
−ブチル、(メタ)アクリル酸ヘキシル、(メタ)アク
リル酸2−エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸イソオ
クチル、(メタ)アクリル酸n−オクチル、(メタ)ア
クリル酸イソノニル、(メタ)アクリル酸デシル、(メ
タ)アクリル酸ラウリル、(メタ)アクリル酸ドデシル
等の(メタ)アクリル酸エステル等が挙げられる。これ
らの(メタ)アクリル酸エステルは、単1種で使用され
てもよいが2種以上を混合して使用されてもよい。
としては、基材層同様、例えば、(メタ)アクリル酸n
−ブチル、(メタ)アクリル酸ヘキシル、(メタ)アク
リル酸2−エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸イソオ
クチル、(メタ)アクリル酸n−オクチル、(メタ)ア
クリル酸イソノニル、(メタ)アクリル酸デシル、(メ
タ)アクリル酸ラウリル、(メタ)アクリル酸ドデシル
等の(メタ)アクリル酸エステル等が挙げられる。これ
らの(メタ)アクリル酸エステルは、単1種で使用され
てもよいが2種以上を混合して使用されてもよい。
【0036】上記極性共重合性モノマー類としては、
(メタ)アクリル酸、マレイン酸、フマル酸、イタコン
酸等のカルボキシル基を含有するモノマー又はその無水
物、(メタ)アクリルニトリル、N−ビニルピロリド
ン、N−ビニルカプロラクタム、アクリロイルモルホリ
ン、(メタ)アクリルアミド、ジメチルアミノエチル
(メタ)アクリレート、ジエチルアミノエチル(メタ)
アクリレート、ジメチルアミノプロピルアクリルアミド
等の窒素含有モノマー、2−ヒドロキシ(メタ)アクリ
レート、2−ヒドロキシプロピルメタクリレート、4−
ヒドロキシブチルアクリレート、カプロラクトン変成
(メタ)アクリレート、ポリオキシエチレン(メタ)ア
クリレート、ポリオキシプロピレン(メタ)アクリレー
ト等の水酸基を含有するモノマー等が挙げられる。
(メタ)アクリル酸、マレイン酸、フマル酸、イタコン
酸等のカルボキシル基を含有するモノマー又はその無水
物、(メタ)アクリルニトリル、N−ビニルピロリド
ン、N−ビニルカプロラクタム、アクリロイルモルホリ
ン、(メタ)アクリルアミド、ジメチルアミノエチル
(メタ)アクリレート、ジエチルアミノエチル(メタ)
アクリレート、ジメチルアミノプロピルアクリルアミド
等の窒素含有モノマー、2−ヒドロキシ(メタ)アクリ
レート、2−ヒドロキシプロピルメタクリレート、4−
ヒドロキシブチルアクリレート、カプロラクトン変成
(メタ)アクリレート、ポリオキシエチレン(メタ)ア
クリレート、ポリオキシプロピレン(メタ)アクリレー
ト等の水酸基を含有するモノマー等が挙げられる。
【0037】上記アクリル系露出粘着剤層を構成する粘
着剤組成物の構成成分は、前記する如く上記基材層と同
様であり配合量も同様である。上記粘着剤組成物の構成
成分として、(メタ)アクリル酸アルキル(炭素数1〜
12、好ましくは炭素数4〜12)エステル以外の酢酸
ビニル、プロピオン酸ビニル、スチレン、イソボロニル
(メタ)アクリレート等が全重合性モノマーの30重量
%以下の範囲で添加されてもよいことも同様である。
着剤組成物の構成成分は、前記する如く上記基材層と同
様であり配合量も同様である。上記粘着剤組成物の構成
成分として、(メタ)アクリル酸アルキル(炭素数1〜
12、好ましくは炭素数4〜12)エステル以外の酢酸
ビニル、プロピオン酸ビニル、スチレン、イソボロニル
(メタ)アクリレート等が全重合性モノマーの30重量
%以下の範囲で添加されてもよいことも同様である。
【0038】上記アクリル系露出粘着剤層を構成する粘
着剤組成物は、耐熱性やクリープ性を向上するために架
橋されることが望ましい。上記架橋剤としては、例え
ば、イソシアネート系架橋剤、エポキシ系架橋剤、アジ
リジン系架橋剤等が挙げられる。上記架橋の度合は、酢
酸エチル、トルエン、テトラヒドロフラン(THF)等
の良溶媒中に浸漬し、不溶分(ゲル)を濾別し、その重
量分率を測定することによって容易に測定できる。本発
明において、好ましいゲル分率は50〜90重量%であ
る。
着剤組成物は、耐熱性やクリープ性を向上するために架
橋されることが望ましい。上記架橋剤としては、例え
ば、イソシアネート系架橋剤、エポキシ系架橋剤、アジ
リジン系架橋剤等が挙げられる。上記架橋の度合は、酢
酸エチル、トルエン、テトラヒドロフラン(THF)等
の良溶媒中に浸漬し、不溶分(ゲル)を濾別し、その重
量分率を測定することによって容易に測定できる。本発
明において、好ましいゲル分率は50〜90重量%であ
る。
【0039】上記アクリル系露出粘着剤層を構成する粘
着剤組成物は、溶媒中で重合した溶剤型アクリル系粘着
剤であってもよいが、水中で重合したアクリル系エマル
ジョン型粘着剤であってもよい。又、前記光重合性モノ
マー組成物に紫外線を照射し塊状重合したものであって
もよい。
着剤組成物は、溶媒中で重合した溶剤型アクリル系粘着
剤であってもよいが、水中で重合したアクリル系エマル
ジョン型粘着剤であってもよい。又、前記光重合性モノ
マー組成物に紫外線を照射し塊状重合したものであって
もよい。
【作用】本発明のアクリル系粘着シートは、20℃にお
いて0.1〜2×10-6cm2/dyne以下の10秒
剪断クリープコンプライアンスを有する(メタ)アクリ
ル酸アルキル(炭素数1〜12)エステル成分を主体と
するアクリル系樹脂基材層に、20℃において2〜3.
5×10-6cm2 /dyne以下の10秒剪断クリープ
コンプライアンス及び1dyne/cm以下の表面自由
エネルギーの極性成分を有するアクリル系露出粘着剤層
が積層されているものであるので、粘着剤層と基材層の
硬さのバランスがとれ、且つ、粘着剤層の界面接着性が
向上し、従来にない接着性と高い接着強度で、就中、ポ
リオレフィンの如き低い極性表面エネルギーを有する被
着体に貼着することができる。
いて0.1〜2×10-6cm2/dyne以下の10秒
剪断クリープコンプライアンスを有する(メタ)アクリ
ル酸アルキル(炭素数1〜12)エステル成分を主体と
するアクリル系樹脂基材層に、20℃において2〜3.
5×10-6cm2 /dyne以下の10秒剪断クリープ
コンプライアンス及び1dyne/cm以下の表面自由
エネルギーの極性成分を有するアクリル系露出粘着剤層
が積層されているものであるので、粘着剤層と基材層の
硬さのバランスがとれ、且つ、粘着剤層の界面接着性が
向上し、従来にない接着性と高い接着強度で、就中、ポ
リオレフィンの如き低い極性表面エネルギーを有する被
着体に貼着することができる。
【0040】
【実施例】以下に実施例を掲げて本発明を更に詳しく説
明するが、本発明はこれら実施例のみに限定されるもの
ではない。
明するが、本発明はこれら実施例のみに限定されるもの
ではない。
【0041】基材層−1の調製 2−エチルヘキシルアクリレート90重量部、アクリル
酸10重量部、n−ドデカンチオール0.02重量部、
2,2−ジメチル−2−フェニルアセトフェノン(チバ
ガイギー社製、商品名:イルガキュア651)0.1重
量部、平均粒子径20μmの高密度ポリエチレン微粒子
(三井石油化学社製、商品名:ミペロンXM−220、
比重0.95)42重量部をセパラブルフラスコ中で攪
拌混合し、均一に分散させた後、窒素ガスをパージする
ことにより溶存酸素を除去した。次いで、ブラックライ
トランプによって上記組成物に紫外線を照射し、該組成
物の温度が5℃昇温したところで紫外線の照射を中断し
た。この段階で上記部分光重合組成物の重合転化率は
3.7重量%であり、その粘度は2200cpsであっ
た。
酸10重量部、n−ドデカンチオール0.02重量部、
2,2−ジメチル−2−フェニルアセトフェノン(チバ
ガイギー社製、商品名:イルガキュア651)0.1重
量部、平均粒子径20μmの高密度ポリエチレン微粒子
(三井石油化学社製、商品名:ミペロンXM−220、
比重0.95)42重量部をセパラブルフラスコ中で攪
拌混合し、均一に分散させた後、窒素ガスをパージする
ことにより溶存酸素を除去した。次いで、ブラックライ
トランプによって上記組成物に紫外線を照射し、該組成
物の温度が5℃昇温したところで紫外線の照射を中断し
た。この段階で上記部分光重合組成物の重合転化率は
3.7重量%であり、その粘度は2200cpsであっ
た。
【0042】上記部分光重合組成物に、更に、ヘキサン
ジオールジアクリレート0.1重量部を添加混合した組
成物を、離型処理した厚さ38μmのポリエチレンテレ
フタレートフィルム(以下、PETフィルムと略称す
る。)上に重合終了時の厚さが1.0±0.1mmとな
るように塗布し、該塗布面上に上記離型処理したPET
フィルムと同じフィルムをカバーフィルムとして積層
し、ケミカルランプを用いて該カバーフィルム上の照射
強度が2mw/cm2 となるように8分間光照射を行っ
て基材層−1を調製した。得られた基材層−1中の残存
モノマー量は0.1重量%未満であり、基材層−1中の
ポリマーのゲル分率は95重量%であった。又、基材層
のクリープコンプライアンスは、表2に示す如く、0.
4×10-6cm2 /dyneであった。
ジオールジアクリレート0.1重量部を添加混合した組
成物を、離型処理した厚さ38μmのポリエチレンテレ
フタレートフィルム(以下、PETフィルムと略称す
る。)上に重合終了時の厚さが1.0±0.1mmとな
るように塗布し、該塗布面上に上記離型処理したPET
フィルムと同じフィルムをカバーフィルムとして積層
し、ケミカルランプを用いて該カバーフィルム上の照射
強度が2mw/cm2 となるように8分間光照射を行っ
て基材層−1を調製した。得られた基材層−1中の残存
モノマー量は0.1重量%未満であり、基材層−1中の
ポリマーのゲル分率は95重量%であった。又、基材層
のクリープコンプライアンスは、表2に示す如く、0.
4×10-6cm2 /dyneであった。
【0043】基材層−2〜4の調製 表1に示す光重合性組成物の配合に従って、基材層−1
と同様にして基材層−2〜4を調製した。得られた基材
層−2〜4中の残存モノマー量は0.1重量%未満であ
り、基材層−2〜4中のポリマーのゲル分率は95重量
%であった。又、基材層のクリープコンプライアンス
は、表3に示す。
と同様にして基材層−2〜4を調製した。得られた基材
層−2〜4中の残存モノマー量は0.1重量%未満であ
り、基材層−2〜4中のポリマーのゲル分率は95重量
%であった。又、基材層のクリープコンプライアンス
は、表3に示す。
【0044】
【表1】
【0045】アクリル系粘着剤−Aの調製 冷却管、温度計、攪拌機を備えたセパラブルフラスコ
に、表2に示す如く、2−エチルヘキシルアクリレート
70重量部、n−ブチルアクリレート25重量部、N−
ビニルピロリドン5重量部、n−ドデカンチオール0.
02重量部を酢酸エチル90重量部とともに仕込み、窒
素ガス雰囲気下で還流するまで昇温し、20分保持した
後、ベンジルペルオキシド0.1重量部を酢酸エチル5
重量部に溶解した溶液を滴下し、更に3時間反応した。
次いで、トルエン50重量部を添加攪拌して、粘度12
000cpsの重合物溶液を得た。得られた重合物の重
量平均分子量は、80万であった。
に、表2に示す如く、2−エチルヘキシルアクリレート
70重量部、n−ブチルアクリレート25重量部、N−
ビニルピロリドン5重量部、n−ドデカンチオール0.
02重量部を酢酸エチル90重量部とともに仕込み、窒
素ガス雰囲気下で還流するまで昇温し、20分保持した
後、ベンジルペルオキシド0.1重量部を酢酸エチル5
重量部に溶解した溶液を滴下し、更に3時間反応した。
次いで、トルエン50重量部を添加攪拌して、粘度12
000cpsの重合物溶液を得た。得られた重合物の重
量平均分子量は、80万であった。
【0046】上記重合物溶液100重量部に、粘着付与
樹脂として水添系石油樹脂(荒川化学社製、商品名:ア
ルコンP−100)80重量部を混合し、更に、架橋剤
としてアジリジン系架橋剤(相互薬工社製、商品名:H
DU)0.1重量部を混合してアクリル系粘着剤−Aを
調製した。得られた粘着剤の表面自由エネルギー(極性
成分)γS P は、0.8dyne/cmであり、クリー
プコンプライアンスは、2.8×10-6cm2 /dyn
eであった。両データはいずれも表3に併せ示した。
樹脂として水添系石油樹脂(荒川化学社製、商品名:ア
ルコンP−100)80重量部を混合し、更に、架橋剤
としてアジリジン系架橋剤(相互薬工社製、商品名:H
DU)0.1重量部を混合してアクリル系粘着剤−Aを
調製した。得られた粘着剤の表面自由エネルギー(極性
成分)γS P は、0.8dyne/cmであり、クリー
プコンプライアンスは、2.8×10-6cm2 /dyn
eであった。両データはいずれも表3に併せ示した。
【0047】アクリル系粘着剤−Bの調製 表2に示す如く、上記アクリル系粘着剤−Aの粘着付与
樹脂に替えて、不均化ロジンエステル(荒川化学社製、
商品名:スーパーエステルA−115、軟化点115
℃)6重量部及び重合ロジンエステル(荒川化学社製、
商品名:ペンセルD135、軟化点135℃)4重量部
を使用したこと以外、アクリル系粘着剤−Aと同様にし
てアクリル系粘着剤−Bを調製した。得られた粘着剤の
表面自由エネルギー(極性成分)γS P 及びクリープコ
ンプライアンスのデータはいずれも表3に併せ示した。
樹脂に替えて、不均化ロジンエステル(荒川化学社製、
商品名:スーパーエステルA−115、軟化点115
℃)6重量部及び重合ロジンエステル(荒川化学社製、
商品名:ペンセルD135、軟化点135℃)4重量部
を使用したこと以外、アクリル系粘着剤−Aと同様にし
てアクリル系粘着剤−Bを調製した。得られた粘着剤の
表面自由エネルギー(極性成分)γS P 及びクリープコ
ンプライアンスのデータはいずれも表3に併せ示した。
【0048】アクリル系粘着剤−Cの調製 表2に示す如く、架橋剤を除く重合性モノマーの組成
を、2−エチルヘキシルアクリレート80重量部、アク
リル酸20重量部としたこと以外、アクリル系粘着剤−
Aと同様にしてアクリル系粘着剤−Cを調製した。得ら
れたアクリル系粘着剤−C中の重合物の重量平均分子量
は、88万であった。又、得られた粘着剤の表面自由エ
ネルギー(極性成分)γS P 及びクリープコンプライア
ンスのデータはいずれも表3に併せ示した。
を、2−エチルヘキシルアクリレート80重量部、アク
リル酸20重量部としたこと以外、アクリル系粘着剤−
Aと同様にしてアクリル系粘着剤−Cを調製した。得ら
れたアクリル系粘着剤−C中の重合物の重量平均分子量
は、88万であった。又、得られた粘着剤の表面自由エ
ネルギー(極性成分)γS P 及びクリープコンプライア
ンスのデータはいずれも表3に併せ示した。
【0049】アクリル系粘着剤−Dの調製 表2に示す如く、架橋剤を除く重合性モノマーの組成
を、2−エチルヘキシルアクリレート97重量部、アク
リル酸3重量部としたこと以外、アクリル系粘着剤−A
と同様にしてアクリル系粘着剤−Dを調製した。得られ
たアクリル系粘着剤−D中の重合物の重量平均分子量
は、88万であった。又、得られた粘着剤の表面自由エ
ネルギー(極性成分)γS P 及びクリープコンプライア
ンスのデータはいずれも表3に併せ示した。
を、2−エチルヘキシルアクリレート97重量部、アク
リル酸3重量部としたこと以外、アクリル系粘着剤−A
と同様にしてアクリル系粘着剤−Dを調製した。得られ
たアクリル系粘着剤−D中の重合物の重量平均分子量
は、88万であった。又、得られた粘着剤の表面自由エ
ネルギー(極性成分)γS P 及びクリープコンプライア
ンスのデータはいずれも表3に併せ示した。
【0050】上記アクリル系粘着剤のポリマーの重量平
均分子量を表2に併せて示した。
均分子量を表2に併せて示した。
【0051】
【表2】
【0052】
【表3】
【0053】猶、10秒後剪断コリープコンプライアン
スは、ミウ精機社製、凝集力試験機を使用し、表面自由
エネルギーの極性成分γS P は、協和界面科学社製、接
触角計(商品名:CA−DT・A型)を使用して各々測
定した。
スは、ミウ精機社製、凝集力試験機を使用し、表面自由
エネルギーの極性成分γS P は、協和界面科学社製、接
触角計(商品名:CA−DT・A型)を使用して各々測
定した。
【0054】(実施例1)上記アクリル系粘着剤−Aを
離型処理された工程紙上に乾燥後の厚さが50μmにな
るように塗工した積層物を、上記基材層−1の両面にラ
ミネート機を用いて積層してアクリル系粘着シートを作
製した。
離型処理された工程紙上に乾燥後の厚さが50μmにな
るように塗工した積層物を、上記基材層−1の両面にラ
ミネート機を用いて積層してアクリル系粘着シートを作
製した。
【0055】(実施例2)上記アクリル系粘着剤−Bを
離型処理された工程紙上に乾燥後の厚さが50μmにな
るように塗工した積層物を、上記基材層−1の両面にラ
ミネート機を用いて積層してアクリル系粘着シートを作
製した。
離型処理された工程紙上に乾燥後の厚さが50μmにな
るように塗工した積層物を、上記基材層−1の両面にラ
ミネート機を用いて積層してアクリル系粘着シートを作
製した。
【0056】(比較例1〜5)表2に、各々示す粘着剤
を上記実施例と同様に離型処理された工程紙上に乾燥後
の厚さが50μmになるように塗工した積層物を、表2
に各々示す基材層の両面に上記実施例と同様に積層して
アクリル系粘着シートを作製した。
を上記実施例と同様に離型処理された工程紙上に乾燥後
の厚さが50μmになるように塗工した積層物を、表2
に各々示す基材層の両面に上記実施例と同様に積層して
アクリル系粘着シートを作製した。
【0057】上記実施例及び比較例で得られたアクリル
系粘着シートの90度剥離試験、剪断接着力試験及
び保持力試験は、以下に示す方法で測定した。測定結
果は表4に示す。
系粘着シートの90度剥離試験、剪断接着力試験及
び保持力試験は、以下に示す方法で測定した。測定結
果は表4に示す。
【0058】(性能試験) 90度剥離試験:得られたアクリル系粘着シートか
ら、幅20mm、長さ150mmの試験片を切り出し、
23℃の雰囲気で一方の粘着剤層を、厚さ50μmのス
テンレス鋼(SUS304)シートを裏打ちし、他方の
粘着剤層を、厚さ2mmのポリプロピレン樹脂板(日本
テストパネル社製)に接着長さ100mmで貼付し、該
接着面を重さ2kgのローラーを2往復させて圧着し、
24時間放置した後、引張り試験機を用いて300mm
/minの引張り速度で90度剥離力を測定した。
ら、幅20mm、長さ150mmの試験片を切り出し、
23℃の雰囲気で一方の粘着剤層を、厚さ50μmのス
テンレス鋼(SUS304)シートを裏打ちし、他方の
粘着剤層を、厚さ2mmのポリプロピレン樹脂板(日本
テストパネル社製)に接着長さ100mmで貼付し、該
接着面を重さ2kgのローラーを2往復させて圧着し、
24時間放置した後、引張り試験機を用いて300mm
/minの引張り速度で90度剥離力を測定した。
【0059】剪断接着力試験:得られたアクリル系粘
着シートから、20mm×20mmの試験片を切り出
し、23℃×56%RHの雰囲気で、50mm×50m
m×2mm(厚さ)の前記ポリプロピレン樹脂板の中央
部に上記試験片の一方の粘着剤層を貼付し、該試験片の
他の粘着剤層上より、更に1枚のポリプロピレン樹脂板
を重ね合わせ、5kgの荷重で15分間圧着し、24時
間放置した後、剪断方向に5mm/minの引張り速度
で引張り、剪断接着力を測定した。
着シートから、20mm×20mmの試験片を切り出
し、23℃×56%RHの雰囲気で、50mm×50m
m×2mm(厚さ)の前記ポリプロピレン樹脂板の中央
部に上記試験片の一方の粘着剤層を貼付し、該試験片の
他の粘着剤層上より、更に1枚のポリプロピレン樹脂板
を重ね合わせ、5kgの荷重で15分間圧着し、24時
間放置した後、剪断方向に5mm/minの引張り速度
で引張り、剪断接着力を測定した。
【0060】保持力試験:前項と同様に試験片を、
前項同条件で2枚のポリプロピレン樹脂板でサンドイ
ッチ状に挟持し、24時間放置した後、剪断方向にに3
kgの荷重を掛け、アクリル系粘着シートの粘着剤面の
剥離の有無を観察した。
前項同条件で2枚のポリプロピレン樹脂板でサンドイ
ッチ状に挟持し、24時間放置した後、剪断方向にに3
kgの荷重を掛け、アクリル系粘着シートの粘着剤面の
剥離の有無を観察した。
【0061】
【表4】
【0062】
【発明の効果】本発明のアクリル系粘着シートは、上記
の如く構成されているので、ポリオレフィン系樹脂等の
如く低極性表面エネルギーの被着体に対する強固な接着
力を有するものである。
の如く構成されているので、ポリオレフィン系樹脂等の
如く低極性表面エネルギーの被着体に対する強固な接着
力を有するものである。
Claims (1)
- 【請求項1】 20℃において0.1〜2×10-6cm
2 /dyne以下の10秒剪断クリープコンプライアン
スを有する(メタ)アクリル酸アルキル(炭素数1〜1
2)エステル成分を主体とするアクリル系樹脂基材層
に、20℃において2〜3.5×10-6cm2 /dyn
e以下の10秒剪断クリープコンプライアンス及び1d
yne/cm以下の表面自由エネルギーの極性成分を有
するアクリル系露出粘着剤層が積層されていることを特
徴とするアクリル系粘着シート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7153061A JPH093413A (ja) | 1995-06-20 | 1995-06-20 | アクリル系粘着シート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7153061A JPH093413A (ja) | 1995-06-20 | 1995-06-20 | アクリル系粘着シート |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH093413A true JPH093413A (ja) | 1997-01-07 |
Family
ID=15554135
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7153061A Pending JPH093413A (ja) | 1995-06-20 | 1995-06-20 | アクリル系粘着シート |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH093413A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1998015602A1 (en) * | 1996-10-07 | 1998-04-16 | Minnesota Mining And Manufacturing Company | Holding device |
KR101342320B1 (ko) * | 2008-08-29 | 2014-01-02 | 주식회사 엘지화학 | 점착제 조성물 및 상기를 포함하는 점착 필름 |
KR20150010575A (ko) * | 2013-07-19 | 2015-01-28 | 배인수 | 터치스크린 패널용 커버 시트 제조방법, 이를 이용한 터치스크린 패널 제조방법 및 그에 따라 제조된 터치스크린 패널 |
JP2016041817A (ja) * | 2010-08-27 | 2016-03-31 | 日東電工株式会社 | アクリル系粘着テープ |
WO2021241636A1 (ja) * | 2020-05-27 | 2021-12-02 | 富士フイルム株式会社 | 転写フィルム、積層体の製造方法 |
-
1995
- 1995-06-20 JP JP7153061A patent/JPH093413A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1998015602A1 (en) * | 1996-10-07 | 1998-04-16 | Minnesota Mining And Manufacturing Company | Holding device |
KR101342320B1 (ko) * | 2008-08-29 | 2014-01-02 | 주식회사 엘지화학 | 점착제 조성물 및 상기를 포함하는 점착 필름 |
JP2016041817A (ja) * | 2010-08-27 | 2016-03-31 | 日東電工株式会社 | アクリル系粘着テープ |
KR20150010575A (ko) * | 2013-07-19 | 2015-01-28 | 배인수 | 터치스크린 패널용 커버 시트 제조방법, 이를 이용한 터치스크린 패널 제조방법 및 그에 따라 제조된 터치스크린 패널 |
WO2021241636A1 (ja) * | 2020-05-27 | 2021-12-02 | 富士フイルム株式会社 | 転写フィルム、積層体の製造方法 |
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