JPH09330609A - バックライト装置及びカラー表示装置 - Google Patents

バックライト装置及びカラー表示装置

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JPH09330609A
JPH09330609A JP8322722A JP32272296A JPH09330609A JP H09330609 A JPH09330609 A JP H09330609A JP 8322722 A JP8322722 A JP 8322722A JP 32272296 A JP32272296 A JP 32272296A JP H09330609 A JPH09330609 A JP H09330609A
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JP
Japan
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light
display
liquid crystal
display device
transparent
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Application number
JP8322722A
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English (en)
Inventor
Shiro Asakawa
史朗 浅川
Eiichiro Okuda
英一郎 奥田
Toru Okauchi
亨 岡内
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コンパクトで効率のよい色の多様性に優れた
カラー表示装置を実現するのが困難である。 【解決手段】 高屈折率層506、光散乱層505が形
成された導光板507と、高屈折率層509、光散乱層
508が形成された導光板510と、導光板507と光
散乱層508間に設けられた導光板507,510の屈
折率より低屈折率な低屈折率層511と、導光板50
7,510の各端面にそれぞれ設けられたカラーフィル
タ503,504と、光源1と、反射板2とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、各種表示装置の光
源面として用いるバックライト装置及び例えば、自動
車、船舶、鉄道車両等の乗り物において、運転者が前方
外景と表示器に表示された画像や文字を重ねて視るため
のディスプレイ装置、特にカラー表示装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】近年、フラットディスプレイ用バックラ
イトとしてはエッジライト方式が主流を占めつつある。
この方式はアクリル樹脂などを基板とし、この基板の端
面に光源(蛍光灯、冷陰極管等)を配置し、光源よりの
光を透明樹脂基板に導入させ、表示表面から出射させる
ものである。ディスプレイの替わりに写真、その他の表
示体を用いれば装飾用パネル、標識などに供することが
できる。そこでは、効率よく光を利用するために、基板
の裏面に反射板を、前面側に拡散板を配置するのが一般
的である。
【0003】アクリル樹脂(ポリメチルメタクリレー
ト)の屈折率はn=1.49である。したがって空気との界面
では臨界反射角は約42°となり、光源からの光のほとん
どは基板から出射せず基板内を伝搬していく。この制約
を逃れ目的方向に光を取り出すために種々の方法が提案
されている(特開昭61-55684、特開平1-245220、特公昭
58-17957、特開昭59-194302など)。
【0004】表面側に白色塗料などを塗布して散乱させ
る方法では、塗料による光吸収が無視できず、また表面
の平滑性を破壊して出射させる方法でも充分な利用効率
が得られない。実用化されている大半の方式は表面から
の直接的な光の出射を積極的には利用せず、導光板の裏
面に反射膜を設置しここからの反射光を表面から出射さ
せる方式がとられている。この反射膜としては、白色フ
ィルム(白色塗装板、白色印刷フィルムなど)、金属蒸
着フィルムなどが用いられている。表面側の拡散板はこ
れら反射光を均一化するために用いられているとおもわ
れ、さらには出射光の指向性を高め輝度を向上させるた
めにプリズムフィルムを設置するなどの方法がとられて
いる。
【0005】また、上述のように、ディスプレイの替わ
りに写真、その他の表示体を用いて導光型装飾用パネ
ル、標識などの表示装置(静的)とする場合に、カラー
表示をする場合は写真においてはそのままカラー写真を
用いれば良く、その他の場合は通常光散乱性の画像また
は標識パターンを切り描き、カラーフィルターを用いて
背景カラー板と重畳させて実現している。
【0006】一方、この表示を動的表示とするには、例
えば高分子分散型液晶など光散乱性画像を利用すること
が一つの方法で、この時上記表示装置と類似の構成とし
ては特開平3ー73926号公報、特開平3ー2342
3号公報などがある。前者においては液晶パネルの二つ
の側面に異なる色からなる光源を配し、これを切り替え
ることによって一つの画像の色を時間的に変えることが
提案されている。後者の場合は具体的例は示されていな
いがカラーフィルタを用いればカラー化できる旨が述べ
られている。
【0007】また、ディスプレイ装置には、CRTやP
DP、LED、ELの様に自発光式のものと、液晶やエ
レクトロクロミックディスプレイの様な他の光源からの
光を受けて表示する受光式のものがある。これらのディ
スプレイ装置を窓ガラスや展示物のウィンドウの近傍に
設置して用いる場合がある。また、特に最近自動車や船
舶および鉄道車両等の計器・各種表示器として用いるも
の、例えば直視式のヘッドアップディスプレイ(HU
D)等がある。何れのディスプレイ装置の表示部も何ら
かの表示光を発することで情報を表示するため、ディス
プレイ装置の表示光が窓ガラスやウィンドウなどに届く
位置関係にあると、程度の差はあるが表示像が窓ガラス
もしくはウィンドウに映り込み、観察者の眼に入ってく
る。この映り込みの現象は、看板などが近傍に置かれた
場合の窓ガラスやウィンドウでも発生する。
【0008】このとき、窓ガラスの背景からの光やウィ
ンドウ内の照明光が十分に強い場合、窓ガラスやウィン
ドウを視る観察者にとって殆ど気にならないが、窓ガラ
スの背景からの光やウィンドウ内の照明光が弱い場合、
もしくはディスプレイ装置の表示光が非常に強い場合等
は、窓ガラスやウィンドウへの映り込みが顕著になり観
察者に不快感を与えたり、車両等で用いられる場合では
運転者の運転に悪影響を与える。
【0009】従来は映り込みを防ぐため、ディスプレイ
装置の表示面が窓ガラスやウィンドウに面しないように
設置する、表示光が窓ガラスに入射しないようシェード
で表示光を遮る、ディスプレイ装置の周辺を暗くし且つ
表示の輝度を落とし表示光を弱める等の方法が採られて
いた。例えば、夜間走行する電車やバスの運転席の計器
類等のパネル面が、車内照明からの反射光によりフロン
トガラスに映って運転者の目に入らないように、運転席
周辺に暗幕を設けて車内照明からの光を遮光したり、運
転席周辺に照明を付けずに薄暗くして、運転席の計器類
等のパネル面が、運転席周辺の照明により照らされ、そ
の反射光がフロントガラスに映って運転者の目に入らな
いようにしている。
【0010】従来、液晶表示器として透明電極を付けた
2枚の基板にねじれネマティック(twisted nematic:T
N)型の液晶を狭持したものが幅広く用いられている。
その構造および動作原理を図39に示す。図39(a)
のように基板3900の表面の液晶分子の向きを強制的
に一方向にそろえて配列させ、対向する基板3901と
の間でその配列を90°ずらしておくと、液晶分子39
02は少しずつ向きを変えて並び、全体としては90°
ねじれた形で配列される。また基板3900,3901
の外側には偏光方向が矢印aで示される偏光板3903
と偏光方向が矢印bで示される偏光板3904が配置さ
れている。ここに光が入射すると、偏光板3903と同
方向に振動するものだけが通過し、液晶層で液晶分子の
ねじれた配列構造に従って偏光方向を90°回転して反
対側の偏光板3904に達するが、光と偏光板3904
の偏光方向が同じであるため透過する。
【0011】一方、図39(b)のように基板の両電極
間に電圧を印加すると、液晶分子の長軸方向が電界方向
と一致する方向に配列するため、液晶層に入射した光の
偏光方向は変わらずそのまま反対側の偏光板3904に
達するため、遮断され黒くなる。このようにして、表示
像や文字の部分に電圧を印加して表示像や文字を表示す
る。
【0012】また、別の液晶表示器として図40に示す
高分子分散型液晶を用いたものがある。高分子分散型液
晶は高分子マトリクス4005の中に微細液滴状に分散
させた液晶分子4006の配列を電界によって変化さ
せ、それによる屈折率の変化を応用している。
【0013】図40(a)のように、電圧が印加されて
いないOFF状態では、液晶分子4006の光軸はラン
ダムで高分子と液晶の屈折率の違いによって入射した光
は大きく散乱する。
【0014】一方、図40(b)のように電圧を印加し
ON状態にすると、液晶分子は電界方向に配列し高分子
と液晶の屈折率がほぼ一致するので、入射光は散乱せず
透過する。すなわち、OFF状態の時は散乱してすりガ
ラスの様になり、ON状態では透明ガラスの様になる。
従って、表示像や文字の部分をOFF状態に、それ以外
の部分をON状態にして透明な画面に表示像や文字を表
示する。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、通常の
モノクロ用から、フルカラー化へと進むにつれて画面輝
度の向上はますます重要になり、バックライトのより一
層の高効率化が望まれている。このため、冷陰極管の細
管化、反射膜の工夫、導光板の形状の工夫など種々の提
案が行われている。これらの改良によって輝度は向上し
つつあるが、かえってコストが高くなったり系が複雑に
なるなどの問題点がある。また、反射光を利用する点で
は技術的に飽和の領域に達しつつある。効率を向上させ
るために残されている点は導光板表面からの直接的な光
の利用である。また、表面からの直接的な光の利用の場
合は面光源を透明体として利用することも課題となる。
【0016】上記従来の技術における(静的)表示装置
では、画像部にカラーフィルタが用いられているため、
その色は固定的なものとなる。また、特殊な例を除いて
は一般に背景に反射板を用いたり着色スクリーンなどが
併用され全体が透明という概念は乏しい。また、高分子
分散型液晶を用いた動的表示装置においては、モノカラ
ー化はできるが時間的空間的に任意にマルチカラー化す
ることはできない。上述の特開平3ー73926号公
報、特開平3ー23423号公報ではいずれも実施例に
反射板あるいは着色した吸収板などが用いられ、全体が
透明という概念は欠如している。色の選択の自由度をあ
げマルチカラー化を実現するには、それぞれの表示構成
を透明にし、異なる色を導光する表示装置を複数枚重ね
合わせることによって達成することが可能となる。しか
しながらこの場合はそれぞれの色をいかに分離するかが
課題である。また、より色の多様性をいかに増加させる
かも課題である。さらにこれらをいかにコンパクトにか
つ効率よく実現するかも課題である。
【0017】また、従来の窓ガラスやウィンドウへの映
り込み防止方法では以下のような課題がある。
【0018】ディスプレイ装置の表示面を窓ガラスやウ
ィンドウに面しないように置く方法では、設置場所が非
常に限定され、特に窓ガラスを背にして置く場合、外光
が弱い場合には表示は良く見えるが外光が強い場合には
表示は非常に見づらくなる。
【0019】ディスプレイ装置にシェードを設ける方法
では、窓ガラスやウィンドウとディスプレイ装置の位置
関係によっては非常に幅の広いシェードが必要となり、
省スペースの面や意匠的な面でも許容されないことが多
い。
【0020】また、ディスプレイ装置の周囲を暗くして
表示光を弱くする方法では、窓やウィンドウからの光が
ディスプレイ装置へ入射すると見づらくなるためディス
プレイ装置の周囲を覆わなければならない。特に、窓や
ウィンドウからの外光が強い場合非常に見づらい。
【0021】また、映り込みが特に問題になるものに乗
用車のインストゥルメントパネルがある。乗用車のイン
ストゥルメントパネルは、夜間の走行時には照明光のフ
ロントガラスへの映り込み防止のために、また昼間の走
行時には外光のインストゥルメントパネルへの入射防止
のために、インストゥルメントパネル自体はダッシュボ
ードの奥まった部分に置かれ、周囲は黒色かそれに近い
色に塗装されている。この様に、周囲の外光の強度が非
常に大きく変化する場合、ディスプレイ装置の取り付け
方法も非常に特殊で限定され自由度は小さい、しかもあ
る特定の位置からは見えるが少し位置が変われば見えな
くなる。
【0022】また、従来のねじれネマティック型液晶を
用いた液晶表示器は、前述した2枚の偏光板が必要で、
光の透過率は良くても40〜50%程度であるため、透
明性が悪く、透明な表示画面に画像を形成する場合に
は、表示像や文字を背景と重畳させて表示することは困
難である。
【0023】一方、偏光板の不要な高分子分散型液晶で
は、ON状態の透過率は80〜90%近くあり、透明性
は良好である。しかしながら、図41に示す様なパター
ンを表示させる場合、表示したいパターンをOFF状態
にして散乱像を形成し、それ以外はON状態にして透明
にするが、OFF状態になったパターンの配線部分も同
時に散乱し配線が画面に見えるため、表示像や文字を背
景と重畳させた場合、複数のパターンを表示し配線が増
えると視認性と透明感を損なうという課題がある。
【0024】また、電極間に交流電圧を印加するとこの
系は一種のコンデンサーであるため僅かであるが電流が
流れる。図42の様に表示パターンの面積が大きい方が
配線部を流れる電流は大きいのでia>ibである。配線部
分での電圧降下Va、Vbは、Va=r*ia 及びVb=r
*ibで表される。ここで、配線部の抵抗rが同じとすれ
ば、ia>ib だからVa>Vbとなって表示パターンの面
積が大きい方が電圧降下は大きい。
【0025】図43は一般的な高分子分散型液晶の電圧
−透過率特性図で、電圧によって透過率が変化すること
を示している。従って駆動回路からそれぞれの表示パタ
ーンに同じ電圧を印加しても実際に液晶にかかる電圧は
同じでないため、画面での透明性にバラツキが生じ透明
感を損なうという課題がある。
【0026】さらに図44の様に表示パターンの面積が
同じであっても、配線部分の長さが長い程、配線部分の
抵抗rは大きくなるため、電圧降下が大きく画面での透
明性にバラツキが生じ透明感を損なうという課題があ
る。
【0027】一方、自動車用ヘッドアップディスプレイ
(HUD)としては、例えばCRTや透過型液晶ディス
プレイ等を画像形成部として用い、これによって作製さ
れた表示像や文字をレンズ、ミラー、ホログラムから構
成される光学系を用い、運転席前面(またはウィンドシ
ールド上)に配置されたコンバイナーに写し出し、前方
の景色と重畳させた形で表示する投射法が一般的に用い
られている。この投射方式においては、画像形成部が分
離されており、さらに投射するための一定の光路が必要
なため、必然的に装置が大型化し、これを格納するため
に、例えばダッシュボード内に大きな空間を占有すると
いう課題がある。
【0028】さらに、最近自動車等のインストルメント
において、通常のスピードメータやタコメータ表示に重
ねて警告表示などを随時表示する複合型インストルメン
トが用いられているが、これはいわゆる虚像表示法を用
いているため装置が複雑であり大きな占有空間を必要と
し、高価なものになるという大きな課題がある。
【0029】本発明は、従来のこのような課題を考慮
し、光利用効率の優れた各種表示装置のバックライト装
置を提供することを目的とする。
【0030】また本発明は、色混合の無いコンパクトで
効率のよいカラー表示装置を提供することを目的とす
る。
【0031】また本発明は、外光の強度の変化が非常に
大きい窓の付近やウィンドウ近傍に設置した場合でも映
り込みが発生せず、しかも広い視点から常に良好な視認
性を確保できるカラー表示装置の提供を目的とする。
【0032】また本発明は、このような従来の液晶表示
器を透明表示器として用いるには困難であった課題を考
慮し、透明画面に表示像や文字だけが背景と重畳させて
表示できる視認性の良い透明液晶表示器を提供すること
を目的とする。
【0033】また本発明は、コンパクトで設置スペース
が従来に比べて非常に小さいヘッドアップディスプレ
イ、インストルメント及びバックミラーを提供すること
を目的とする。
【0034】
【課題を解決するための手段】本発明は、端面に光源手
段を配した導光体を備えたバックライト装置において、
導光体の光出射面に、導光体より屈折率の大きい実質的
に透明な層を設け、その上に散乱層を設けた構成であ
る。この屈折率の大きい層の屈折率の値は導光体の屈折
率に対し、0.05〜1.50大なることが望ましい。
【0035】また、本発明は、導光体の光を出射する面
が傾斜し、その傾斜角が87度以上90度未満であるバック
ライト装置である。
【0036】また、散乱層として、屈折率の異なる二種
以上のポリマー混合体よりなり、それぞれの成分は実質
的に透明で相分離状態にあるもの、あるいは、高屈折率
化合物が低屈折率ポリマー中に相分離して存在するもの
など、屈折率に差を有する可視域において実質的に透明
な二種以上の相分離状態にある材料混合体であることが
好適である。
【0037】また、本発明は、二枚の楔型導光板を貼り
合わせた導光体を用い、貼り合わせ部分が反射面とな
り、各導光板の端面に、異なる色からなる光源が配置さ
れ、それぞれの導光板の光出射面に、導光体より屈折率
の大きい実質的に透明な層が設けられ、さらにその上に
散乱層が設けられているカラー表示装置である。
【0038】本発明は、上記した構成の導光体を用いる
ことにより、従来のエッジライト方式バックライト装置
より表面輝度の向上したバックライトとすることができ
た。用いられる屈折率の大きい層としては、その屈折率
の値が導光体単独の屈折率の値より0.05〜1.50大きいこ
とが望ましく、LaF3,NdF3,Al2O3,CeF3,PbF2,MgO,ThO2,S
nO2,La2O3,In2O3,Nd2O3,Sb2O3,ZrO2,CeO2,TiO2,ZnSなど
が用いられ、一定の複合体であってもよく、通常の薄膜
作製法によって容易に作製される。尚、高屈折率層の屈
折率の値が導光体の屈折率の値よりも1.50以上大きい場
合は、材料によっては波長での着色、透明度の低下が発
生する。
【0039】散乱体としては、通常の塗料、蛍光塗料の
ほか、特に本発明では、屈折率の異なる2種類以上のポ
リマー混合体、ポリマーと高屈折率化合物との混合体な
どが用いられる。この散乱体は全体が一様であってもよ
いし、何らかのパターン(例えば文字、記号、標識な
ど)に切り抜かれていても良い。
【0040】また、導光板基材としてはガラス、アクリ
ル板、ポリカーボネート板など光学的に透明なものなら
ば何でもよく、上記薄膜作製時の作製条件に応じて適当
に選択されるべきである。また、導光板形状も目的に応
じて平行平板、楔型など任意に選ぶことができる。
【0041】本発明は、表面からの直接的な光の利用に
関するものであるが、裏面に反射層を有する一般的なエ
ッジライト方式と併用すればさらに効果的であることは
自明である。
【0042】反射層を用いない場合は散乱体のパターン
に応じた透明な面光源となる。導光板の両側に本発明の
方式を用いれば、二重の画像とすることもでき、複数光
源を用い、光源の色を変化させると多色も可能である。
【0043】次に、上記のような構成の本発明の作用を
説明する。
【0044】単独の導光板、たとえばアクリル板の端面
から光を導入すると、前述したように臨界角約42°で全
反射する。全反射を確実にし、導光損失を無くすために
中心素材より屈折率の小さい材料で覆ったものが光ファ
イバーである。一方、本発明のように大きい屈折率材料
を表面に設置すると、導光板内部の光は全反射条件が緩
和されて高屈折率層に進入する。しかしながら、この層
に入った光は空気界面でより小さい臨界角で全反射して
伝搬し、光は洩れてこないはずである。しかし現実には
この表面に散乱体を置くと、単独の導光板上に散乱体を
置いた時よりも表面輝度が向上する。
【0045】以下の説明で本発明が何ら制限されるもの
ではないが、一般に全反射面で光は完全に反射するので
はなく、いわゆるエバネッセント波( evanescent wav
e)などによりシミだしがある。これを防ぐために、光
ファイバーでは内部に深く光を閉じこめるため低屈折率
層が設置されている。本発明ではこれとは逆に、光が最
外層まで達するとともに、薄膜の不均一性などによっ
て、よりシミだしが助長されて輝度が向上したものと考
えることもできる。
【0046】また、本発明は、並列に配列された複数個
の光を導く導光板と、その各導光板の表示側に設けられ
た光散乱層と、各導光板の少なくとも間であって、散乱
層の表示側に設けられた、導光板の屈折率より低屈折率
な層と、各導光板の端面に設置されたカラーフィルター
と、そのカラーフィルター近傍に配置された光源とを備
えたカラー表示装置である。
【0047】また、上記構成に加え、光散乱層の上及び
/又は下に、導光板の屈折率より高屈折率な層が設けら
れている。
【0048】また、本発明は、高屈折率層が透明導電層
であり、光散乱層が高分子分散型液晶の構成を有してい
る。
【0049】また、本発明は、複数の導光板のうち表示
側とは最も反対側の導光板には、表示側とは反対側に低
屈折率層がある構成である。
【0050】また、本発明は、カラーフィルターがそれ
ぞれR,G,Bの3種類であるカラー表示装置である。
【0051】また、本発明は、カラーフィルターが各導
光板に対して移動可能であり、異なる色を選択し得る構
成である。
【0052】また、本発明は、カラー表示装置と、その
カラー表示装置を駆動する駆動回路と、その駆動回路に
表示内容についての信号を与える信号発生部とを備え、
カラー表示装置の表示画像とガラス面を透過した外景と
を重畳して見えるように、カラー表示装置をガラス面近
傍に配置した車載用カラー表示装置である。
【0053】また、本発明は、車の各種状態を表示する
インストルメントパネルと、カラー表示装置とを組み合
わせてなり、これらを制御する制御部と、カラー表示装
置及びインストルメントパネルにおける状態表示を手動
で操作可能な操作部とを備えた車載用複合型カラー表示
装置である。
【0054】また、本発明は、透明タッチパネルスイッ
チとカラー表示装置を重ね合わせてなり、それら透明タ
ッチパネルスイッチ及びカラー表示装置を制御する制御
部と、その制御部を駆動する駆動回路とを備えたカラー
表示操作盤である。
【0055】また本発明は、窓ガラスや展示物のウィン
ドウ等のガラス面近傍に設置されたカラー表示装置にお
いて、カラー表示装置から発した光がガラス面に反射し
てカラー表示装置の表示情報を観察する観察者に到達す
るとき、カラー表示装置と、カラー表示装置からの光を
前記ガラス面が反射する反射点と、観察者の3点で決ま
る平面に対し、垂直方向の振動面を持つ反射点への入射
光(S波)を遮断または吸収する方向の偏光器を入射光
を発するカラー表示装置の部位に設けたカラー表示装置
である。
【0056】また、窓ガラスや展示物のウィンドウ等の
ガラス面近傍に設置され、液晶層の両面が二つの偏光子
で狭持された液晶ディスプレイ装置において、液晶ディ
スプレイ装置から発した光がガラス面に反射して液晶デ
ィスプレイ装置の表示情報を観察する観察者に到達する
とき、液晶ディスプレイ装置と、液晶ディスプレイ装置
からの光をガラス面が反射する反射点と、観察者の3点
で決まる平面に対し、垂直方向の振動面を持つ反射点へ
の入射光(S波)を遮断または吸収する方向に液晶ディ
スプレイ装置の二つの偏光子のうち表示側偏光子の偏光
軸を設定した液晶ディスプレイ装置である。
【0057】また、窓ガラス近傍に設置され、複数枚の
基板間に光の透過状態と散乱状態を可変できる可変式散
乱層または光の透過状態と吸収状態を可変できる可変式
吸収層を狭持し、散乱層または吸収層による光の透過と
散乱または吸収により画像や文字などを表示し、窓ガラ
スに入射する外光が強い場合は外光で散乱層または吸収
層を照明して直接表示像を表示し、外光が弱い場合は散
乱層または吸収層を照明するための照明装置を有するカ
ラー表示装置において、カラー表示装置の表示光の窓ガ
ラスへの入射角が表示光のP波成分の反射率が低い入射
角となる位置にカラー表示装置が設置され、カラー表示
装置に表示光のS波成分を遮断または吸収する偏光器を
取り付けたカラー表示装置である。
【0058】また、上記カラー表示装置において、偏光
器が、照明装置によりカラー表示装置を照明していると
きはカラー表示装置から窓ガラスへ入射する表示光のS
波成分を遮断または吸収するよう偏光動作を行い、照明
装置がカラー表示装置を照明しない場合はカラー表示装
置の表示光に対し偏光動作を行わない可変式偏光器を有
するカラー表示装置である。
【0059】また、カラー表示装置の表示光のうち、カ
ラー表示装置表示面の中心を通る法線を含む平面を振動
面とする光を遮断または吸収するような偏光器を有する
カラー表示装置である。
【0060】また、前方外景情報と各種画像および文字
情報等の表示像を重ねて視るためのカラー表示装置にお
いて、窓ガラス近傍に設置され、複数枚の基板間に光の
透過状態と散乱状態を可変できる可変式散乱層を狭持
し、散乱層による光の透過と散乱により画像や文字など
を表示する透過型液晶表示器と、透過型液晶表示器に画
像や文字の信号を送る信号発生装置と、透過型液晶表示
器を照明する照明装置とを備え、透過型液晶表示器は、
窓ガラスの外部から入射する外光により照明して直接表
示像を表示する位置と、照明装置により照明して形成し
た表示像を窓ガラスで反射させ虚像を表示する位置とを
取り得る機構部を有するカラー表示装置である。
【0061】また、機構部は、透過型液晶表示器が回動
機構を有する保持部で保持され、窓ガラス面が所定の基
準面に対して傾斜している状態であって、外光が強い場
合は透過型液晶表示器を所定の基準面に対して任意の角
度に立て、外光が弱い場合は所定の基準面と実質上平行
となるように倒して照明装置を点灯するカラー表示装置
である。
【0062】また、透過型液晶表示器は、高分子分散型
液晶とこれを狭持する透明電極が形成された2枚の透明
基板から構成され、透明基板の端面に照明装置が配置さ
れているカラー表示装置である。
【0063】また、照明装置は偏光器を有し、透過型液
晶表示器を倒した状態において、透過型液晶表示器の下
側に配置されるカラー表示装置である。
【0064】また本発明は、透明電極が形成された2つ
の透明基板と、この透明基板に液晶相が狭持され、一定
の電圧を印加した表示パターン部は透明状態になり、電
圧が無印加の表示パターン部は散乱(不透明)状態とな
る液晶表示器であって、透明基板の少なくとも一方の透
明電極で形成された表示パターン部及びその配線部と、
少なくとも配線部の部分の透明電極を被覆する絶縁層
と、その絶縁層の上に形成された他の透明電極とを備え
た液晶表示器である。
【0065】また本発明は、配線部の線幅を、表示パタ
ーン部の面積が大きい程、太くした液晶表示器である また本発明は、配線部の線幅を、表示パターン部までの
配線の長さが長い程、太くした液晶表示器である。
【0066】また本発明は、窓ガラス近傍に設置する液
晶表示器において、表示する画像や文字部分を散乱状態
に、その他の部分は透明状態にして、液晶表示器を照明
装置で照明し、前方の景色と重畳させた形で表示するヘ
ッドアップディスプレイである。
【0067】また本発明は、自動車や船舶および鉄道な
どの車両のインストルメントの上方に透明液晶表示器を
重ね合わせて配し、通常は透明状態でインストルメント
の情報がそのまま観察され、必要に応じて透明液晶表示
器に画像等の情報を表示し、重ねて見ることが出来る複
合型インストルメントである。
【0068】また本発明は、バックミラーと透明液晶表
示器を重ねあわせた複合型バックミラーである。
【0069】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。本実施の形態では、モデル
として導光板としては屈折率が1.52のガラス板を用い
た。
【0070】(実施の形態1)図1(a)は、導光板表
面に高屈折率層のない従来例の場合を示し、図1(b)
は、本実施の形態1に用いたバックライト装置の断面図
であり、高屈折率層のある場合を示す。図1で、1は3m
mφの冷陰極管、2は反射鏡、3は厚さ4mmの導光板、4
は高屈折率層、5は散乱層を示す。表面からの光だけを
観測するため裏面の反射板は省略した。画面輝度はミノ
ルタ輝度計LS-100を用いて距離2mから測定した。
【0071】最初に高屈折率層4としてTiO2をスパッタ
リング法で導光板3上に形成し、散乱層5として、通常
裏面反射板にドットパターンを印刷する場合に用いられ
る白色蛍光インクを塗布した。測定結果を(表1)に示
す。表面輝度はAの場合を1.0 として規格化した。その
結果、導光板3上に高屈折率層4としてTiO2を形成した
場合、高屈折率層が無い場合に比べて表面輝度が1.0か
ら1.1に向上した。
【0072】
【表1】 (実施の形態2)図2に本実施の形態2のバックライト
装置の断面を示す。(a)は導光板表面に高屈折率層の
ない場合、(b)は高屈折率層のある場合である。導光
板6は光の出射面が僅かに傾斜した楔型となっており、
その傾斜角は89°である。高屈折率層4としてはSnO2
を蒸着/熱酸化により生成させた。散乱層5としては実
施の形態1と同じく白色蛍光インクを用いた。測定結果
を(表2)に示す。
【0073】その結果、導光板6の出射面を僅かに傾斜
させた場合、出射面が傾斜していない場合に比べて表面
輝度が1.0から1.3に向上したが、導光板6上に高屈折率
層4としてSnO2を形成した場合、高屈折率層が無い場合
に比べて表面輝度が、更に1.3から1.45に向上した。
【0074】
【表2】 ここで、導光板6の出射面の傾斜角は照射面の形状から
87度以上90度未満であることが好ましい。
【0075】(実施の形態3)図3に本実施の形態3の
バックライト装置の断面を示す。7は反射フィルムであ
る。高屈折率層4としてはInOx/SnOy(ITO)を用いた。散
乱層5としては、ポリメチルメタクリレート(PMMA)とポ
リスチレン(PS)の混合体溶液を塗布した。ここで、低屈
折率を有するポリマー(PMMA、酢酸セルロース、ポリ酢
酸ビニルなど)と比較的高屈折率を有するポリマー(P
S、ポリカーボネート、ポリエチレンテレフタレート、
ポリアクリロニトリル・スチレン共重合体など)とを選
び、うまく相分離させてフィルム化すると、その屈折率
の違いから光は散乱され、白濁または真珠状の光沢を示
す。これはパール効果として知られている。
【0076】導光板表面に高屈折率層のない場合と高屈
折率層のある場合の表面輝度の測定結果を(表3)に示
す。その結果、導光板3上に高屈折率層4を形成した場
合、高屈折率層が無い場合に比べて表面輝度が1.25から
1.4に向上した。
【0077】
【表3】 (実施の形態4)上記実施の形態3と同様の構成で、散
乱層5として次のものを用いた。低屈折率モノマーとし
てメチルメタアクリレート、高屈折率モノマーとしてN
ービニルカルバゾール、安息香酸ビニルを混合し、ジフ
ェニルヨードニウム塩を開始剤として加え、導光板上に
塗布、その上からさらに薄いガラス板を重ねUV露光し
た。このように低屈折率モノマーと高屈折率モノマーを
混合して重合させ、相分離状態のポリマーアロイにする
と効率的な散乱体とすることができる。
【0078】導光板表面に高屈折率層のない場合とITO
を用いて高屈折率層を形成した場合の表面輝度の測定結
果を(表4)に示す。その結果、導光板3上に高屈折率
層4を形成した場合、高屈折率層が無い場合に比べて表
面輝度が1.4から1.55 に向上した。
【0079】
【表4】 (実施の形態5)上記実施の形態3と同様の構成で、散
乱層5として次のものを用いた。低屈折率モノマーとし
て、トリメチロールプロパントリアクリレート(TMP
)、高屈折率化合物 として4'-ペンチル4-シアノビフ
ェニル(PCB )、開始剤としてベンジルメチルケタール
を用い、実施の形態4と同じようにUV露光して散乱体
を得た。これは高屈折率化合物が低屈折率ポリマー中に
相分離状態で存在する構成となっている。
【0080】導光板表面に高屈折率層のない場合とITO
を用いて高屈折率層を形成した場合の表面輝度の測定結
果を(表5)に示す。その結果、導光板3上に高屈折率
層4を形成した場合、高屈折率層が無い場合に比べて表
面輝度が1.7から1.9に向上した。
【0081】
【表5】 上記実施の形態3から実施の形態5に用いられた散乱層
は、屈折率に差を有しいずれも可視域には吸収領域を持
たない透明な材料を、二種以上相分離状態で混合させた
ものである。これらはその屈折率差により相界面で光を
散乱させる一方、それ自体光吸収を持たないので効率的
な散乱体である。
【0082】(実施の形態6)上記実施の形態4の構成
で散乱体をあるパターンで塗布しておくとそのままで表
示媒体とすることができる。図4はその一例を示したも
ので、8、17は光源で、例えば8は赤色、17は青色
である。10、11はそれぞれ楔型の導光板で中央を透
明な接着剤12で接着している。13、15は高屈折率
層、14、16はパターン化された散乱層である。光源
8,17を点灯すると導光体10,11に入射された光
は、導光体10、11の媒質と接着層12の屈折率が僅
かに異なるため反射面となり、それぞれ直接光とともに
表面層に至り散乱層14,16で散乱させられる。光の
入射方向、楔の角度、接着層12の材質を適当に選ぶこ
とにより赤色、青色はそれぞれ混合すること無く、一方
の散乱体のみで散乱させることが可能で、表示面の一方
向から見ると二色表示となり、パターンの重なるところ
は紫色となり、三色表示ができる。
【0083】(実施の形態7)図17は、導光板に高屈
折率層を介して光散乱層を設置した、前述した実施の形
態を利用して導光板モジュールを構成し、それを2枚重
ねたものであり、カラー表示を可能とするものである。
図17で、1は光源、2は反射板、1703、1704
はカラーフィルター、1705、1708は光散乱層、
1706、1709は高屈折率層で光散乱層への光の導
入を改善するため設けられている。1707、1710
は導光板である。しかしながら、後述するように、色混
合が生じるため、本実施の形態の構成では、上記構成に
更に工夫を加えている。
【0084】図5は、本発明による導光板モジュールを
2枚重ねた場合を示している。図5で、511は低屈折
率層を示す。この場合は510が終端面で空気層に接す
るため、その外側の低屈折率層は省略してある。
【0085】光源1としては蛍光灯、冷陰極管、ハロゲ
ンランプ、LEDなどが用いられる。光散乱層505,
508としては、通常の塗料、蛍光インク、屈折率の異
なる2種以上の分散体からなる系などが用いられ、また
高屈折率層506,509としては、LaF3,NdF3,Al2O3,
CeF3,PbF2,MgO,ThO2,SnO2,La2O3,In2O3,Nd2O3,Sb2O3,Zr
O2,CeO2,TiO2,ZnS、およびこれらの中から選ばれた複合
体など、要はその屈折率の値が導光板単独の屈折率の値
より0.05〜1.50大きいものであれば何でも良い。さらに
低屈折率層としては、CaF2,NaF,KiF,MgF2 など、要は導
光板単独の屈折率の値より小さいものなら何でも使い得
る。また導光板としては、ガラス、あるいはアクリル樹
脂のごとき透明プラスチック板など屈折率が1.5 前後の
ものが通常用いられる。
【0086】光源1からカラーフィルター503、50
4を通って導光板507、510に入射した光は、導光
板中を伝搬し光散乱層505、508で散乱される。光
散乱層505,508はあらかじめある表示パターンと
して描かれているのでカラーフィルターで着色されたカ
ラー散乱像が得られる。しかしながら、図17の場合
は、カラーフィルター503を通って導光する光は光散
乱層505で散乱されるだけでなく、光散乱層508で
も散乱される。したがって、光散乱層508はカラーフ
ィルター503、504を通った両方の光を散乱させ色
混合が生じてしまう。
【0087】これに対し、本実施の形態による図5の場
合は、カラーフィルター503を通った光は、高屈折率
層506を通って光散乱層505で散乱され画像を形成
する。一方、光散乱層508に対しては、導光板507
との間に低屈折率層511が存在するため導光板507
に入射した光は低屈折率層界面で全反射し、光は光散乱
層508側へは進入しない。尚、光散乱層505の透明
部を透過した光は、外側が低屈折率の空気層であるため
全反射するので、外側に光が直接洩れることはない。し
たがってカラーフィルター503を通って導光板507
に導光された光は光散乱層505のみの散乱に使用され
ることになる。
【0088】一方、カラーフィルター504を通って導
光板510に入射した光は、高屈折率層509を通って
光散乱層508に至り、あらかじめ設けられたパターン
によって画像を形成する。光散乱層508の散乱部50
8aで散乱された光は低屈折率層511で反射されるこ
となく、導光板507、高屈折率層506、光散乱層5
05を通過して外側に出射する。このとき、パターン化
された光散乱層508の透明部508bで洩れ光があっ
ても低屈折率層511で反射され、導光された光が直接
導光板507側に進入することはない。
【0089】このように、本実施の形態のカラー表示装
置では、光源1から出た光は、それぞれ異なるカラーフ
ィルター503、504で色分離され、それぞれの導光
板507,510に入射され、互いに干渉することなく
それぞれの光散乱層505,508のみで散乱され、カ
ラー画像を得ることが出来る。この散乱像は観察者側か
ら見ると、いわば自発光画像として観測されるので、そ
れぞれ独立した部分はカラーフィルター503、504
に対応した色で見え、像が重なりあった部分は二色が混
合した色で見える。この導光板モジュールを三枚用い、
カラーフィルターをR、G、Bとしておくと、各色の散
乱像の重なり具合いによって任意に着色された画像が得
られる。
【0090】(実施の形態8)次に、動的表示として本
発明のカラー表示装置を実施する例について説明する。
図18は従来の高分子分散型液晶パネルから背後の反射
板あるいは吸収板を除いたものを2枚重ね合わせたもの
である。図で1812、1817はガラスなどの透明基
板、1813、1815、1818、1820はたとえ
ばITO などの透明電極で、これは屈折率が基板より大き
い値を有しているので高屈折率層を兼用していることに
なる。1814、1819は高分子分散型液晶部、18
16、1821はガラスなどの透明基板であり、かつ導
光板である。この液晶は電気的に駆動されるようになっ
ている(駆動部の図は省略してある)。
【0091】この高分子分散型液晶は、例えば透明電極
を介して電圧がオンされると透明になり、電圧がオフ状
態で散乱状態になるもので、これによって画像や記号を
表示することが出来る。
【0092】図6は本発明による動的カラー表示装置を
示す。図で622は本発明による低屈折率層である。本
発明の場合は1817のガラス基板は不要である。
【0093】図18において、光源1からカラーフィル
ター1803、1804で色分離された光が導光板18
16、1821に入射され伝搬していく。伝搬された光
はITO 層1815,1820を通って液晶部1814,
1819に入り、散乱状態になっている部分を着色画像
として表示する。しかしながら、導光板1816に入っ
た光は1817、1818を通り液晶1819でも散乱
されてしまう。したがって、液晶1819の散乱部はカ
ラーフィルター1803、1804を通った二つの光を
散乱させ色混合が生じてしまう。
【0094】これに対し、本発明による図6の場合は、
カラーフィルター603を通った光は、高屈折率なITO
層615を通って液晶散乱層614で電気信号に応じた
パターンで散乱され画像を形成する。一方、液晶散乱層
619に対しては導光板616との間に低屈折率層62
2が存在するため導光板616に入射した光は低屈折率
層界面で全反射し、光は液晶散乱層619側へは進入し
ない。従って、カラーフィルター603を通って導光板
616に導光された光は液晶散乱層614でのみ散乱さ
れることになる。
【0095】また、カラーフィルター604を通って導
光板621に入射した光は、高屈折率なITO 層620を
通って液晶散乱層619に至り、電気信号に応じたパタ
ーンの画像を形成する。このとき、パターン化された液
晶散乱層619の透明部で洩れ光があっても低屈折率層
622で反射され、導光された光が直接導光板616側
に進入することはない。
【0096】このように本実施の形態のカラー表示装置
では、光源1から出た光は、それぞれ異なるカラーフィ
ルター603、604で色分離され、それぞれの導光板
に入射され、互いに干渉することなくそれぞれの液晶散
乱層のみで散乱させられカラー画像を得ることが出来
る。この散乱像は観察者側から見るといわば自発光画像
として観測されるので、それぞれ独立した部分はカラー
フィルター603、604に対応した色に見え、像が重
なりあった部分は二色が混合した色に見える。この導光
板モジュールを三枚用い、カラーフィルターをR,G,
Bとしておくと、各色の散乱像の重なり具合いによって
任意に着色された画像が得られる。
【0097】(実施の形態9)次に、本発明のカラー表
示装置を標識に用いた例を示す。3枚のアクリル基板か
らなる導光板モジュールを準備し、それぞれ図7のよう
に白色インクで描かれた散乱部をパターン化したものを
用いる。(a)のモジュールにはグリーンのカラーフィ
ルターが、(b)のモジュールにはブルーのカラーフィ
ルターが、そして(c)のモジュールにはレッドのカラ
ーフィルターが用いられている。これを一体化した本発
明に基づくカラー表示装置が(d)である。図7(d)
で723がカラー表示装置導光板モジュール、724は
背景板でこの場合は黒色にしてある。光源1は白色蛍光
灯でこれを点灯すると黒地のバックに道路が白く浮き上
がり、方向指示の矢印がグリーンで、方位矢印がブル
ー、N方位がレッドで表示される。
【0098】このカラーフィルターは着脱自由の移動可
能にすることが可能で、図8(a)に示すようにガイド
826でフィルター825を挟むようにすればよい。こ
れによってカラーフィルターは任意に選んで取り替える
ことが出来、種々の色の組み合わせで同一画像を表示す
ることが出来る。さらに図8(b)に示すように、RG
B三色のテープ状カラーフィルター825’を用い、例
えば、ローラ827〜830でテープ状カラーフィルタ
ー825’を移動させるとその選択はさらに容易にな
り、それぞれの導光板モジュールにこの方式を導入する
ことによって極めて広い範囲の組み合わせで、着色した
画像を簡単に表示することができる。このカラーフィル
ターの移動の方法は本実施の形態のものに限られるもの
ではなく、各種の移動手段を用いることが可能なことは
自明である。
【0099】(実施の形態10)次に、本発明のカラー
表示装置を車載用表示装置として利用する場合について
説明する。図9は本発明のカラー表示装置を車のダッシ
ュボード933上に設置した例を示す。表示装置として
は実施の形態8で述べたもので、RGB3枚のカラーフ
ィルターを用いたものである。図で931は本発明のカ
ラー表示装置で934には液晶の駆動回路が格納されて
いる。この表示装置はハーネスによってナビゲーション
システムに結合されており(図は省略)、ナビゲーショ
ンシステムからの信号で駆動するようになっている。こ
のカラー表示装置は高分子分散型液晶を用いているの
で、透明な画面上に表示画像が散乱像として表示され
る。従って、表示画像部以外は透明であるため、外景は
ウィンドシールド932を通して画像に重畳して見るこ
とが出来、運転者が画像を見るときも殆ど視線移動する
必要がない。
【0100】図10は表示の例を示すもので、(a)は
速度表示で、たとえばグリーンで表示されている。この
導光板モジュールには透明電極により3桁の数字がセグ
メントでパターン化されており、「km/h」が「k /h」と
「m」 に分けてパターン化されている。(b)は交差点
案内のモードで、距離は(a)のパターンと兼用されて
おりグリーンで表示される。2枚目の導光板モジュール
には「この先」と矢印がパターン化されている。したが
って、「この先」と矢印は例えばブルーで表示される。
さらに(c)は警告表示が出された場合であり、3枚目
の導光板モジュールが用いられている。そして、グリー
ンの速度表示と併せて例えばレッドの警告で「故障車有
り」等と表示される。
【0101】これらの表示はセグメント表示でもドット
表示でも良い。本発明による車載用カラー表示装置は小
型で薄型透明であるので車内の任意の場所に設置するこ
とが出来る。また、ウィンドシールドの上に貼り付けて
もよいし、ウィンドシールドガラスにはめこんで利用す
ることも可能である。
【0102】本発明の車載用カラー表示装置は本実施の
形態に限られるのではなくて、本発明のカラー表示装
置、駆動回路、ナビゲーションのごとき信号発生部から
なり、画像と外景を重畳して見ることのできる車載用カ
ラー表示装置であればどのような構成でも良い。
【0103】(実施の形態11)次に、車のインストル
メントパネル(インパネと略す)と結合した例を示す。
図11は通常用いられているアナログ表示のインパネの
一例である。多くのメータ類が表示されているが、この
うち運転者が絶えず見ているものはスピードメータとタ
コメータ程度である。残りのメータ類等は必要な時に表
示されればよい。さらに緊急時あるいは何らかの情報、
例えば渋滞情報などを、必要な時だけこのインパネに重
畳させて表示することができれば、運転者にとって表示
をみる負担が軽減され好ましい。したがって基本になる
インパネ表示は図11で示されているスピードメータ、
タコメータ、方向指示、A/Tシフトポジションインジ
ケータのみを残し、あとは省略する。
【0104】本実施の形態では、実施の形態10で示し
たものと同種の本発明によるカラー表示装置を用い、こ
れを図12に示すように、インパネの上に重ねて設置す
る。この時、導光板モジュールとしては、例えば図13
(a)に示すように、グリーンパネルとして燃料残量
計、水温計がパターン化されている。(b)では燃料計
表示針、水温計表示針などがブルーパネルとしてパター
ン化されている。(c)では燃料切れ表示E、オーバー
ヒート表示H、各種ウォーニングおよび中央に文字表示
(ドットまたはキャラクター表示)可能でレッド表示と
なっている。この複合型インパネである複合型カラー表
示装置は図12で示されるように、従来のインパネ23
5の上に本発明のカラー表示装置236が重ねられてお
り、各種センサー237からの情報や外部情報238あ
るいは車両内部からの情報、ナビゲーション情報239
が、直接または適当な制御器240を通して与えられる
ようになっている。通常これらは自動的に制御されてい
るが、操作盤241を介して手動で制御できるようにも
構成されている。
【0105】運転時、表示が不要な時は全体が透明モー
ドになっていて、インパネのスピードメータ、タコメー
タ等のみが見えている。エンジン始動とともにグリーン
の水温計表示パネルにブルーの針で温度が表示され、一
定温度になると表示が消える。同様に燃料残量計もグリ
ーンの表示パネルにブルーの針で残存量が表示され一定
時間後表示が消える。確認したい時は操作盤241から
の操作(例えばスイッチON)で任意に表示可能である。
オーバヒートになると再び水温計が表示され、赤色でオ
ーバヒート表示Hが重畳されて表示され、また燃料残存
量が少なくなると、同様に燃料残量計が表示されEマー
クが赤色表示される。また、各種ウォーニングは必要時
赤色で点灯する。あるいは何らかの情報、例えば渋滞情
報、緊急情報などは必要な時のみ中央部に赤色で大きく
表示され、下部のインパネに重畳して映しだされる。こ
のように本発明の複合型カラー表示装置は、必要な時に
必要な情報のみをインパネ情報に重畳して出せるオンデ
マンドタイプのすぐれた表示器とすることが出来る。
【0106】(実施の形態12)次に、本発明を装飾用
透明媒体に用いた例を示す。例えば図14に示すよう
に、店舗のショーウィンドなどに本発明のカラー表示装
置を用いた場合である。図で1は光源、2は反射板、4
42は各導光板モジュールに取り付けられたカラーフィ
ルター、443は3組のガラスからなる導光板モジュー
ルを組み合わせたパネルである。
【0107】ここに用いられているカラー表示装置とし
ては、そのサイズ、表示内容が異なる点を除くと実施の
形態10で用いたものと同種であるが、そのサイズが大
きい場合は、光源、反射板、カラーフィルターをそれぞ
れ各導光板モジュールの周囲に設置することが望まし
い。また、表示がパネル全面にわたらない場合は、必要
な領域のみに透明電極、高分子分散型液晶を設置し、そ
の他の領域はガラスのまま使用しても良い。
【0108】本実施の形態におけるカラー表示装置は実
施の形態10の場合と同じように、これを駆動する駆動
回路、信号を与える信号発生部とから構成される(図は
省略)。RGBそれぞれのカラーフィルターを配した導
光板モジュールに、それぞれの色に対応したパターン、
ドットなどを透明電極で形成しておくことで、これを駆
動させると見かけ上透明なガラスの上にさまざまな画像
や文字が浮かび上がる。このとき、室内の展示物はその
まま透明部を通して見えるのですぐれた展示効果を引き
出すことができる。表示の内容に応じて、実施の形態9
で説明した移動可能なフィルターと組み合わせるとさら
に効果は強調される。
【0109】本実施の形態は、上記店舗のショーウィン
ド用に限られるのではなくて、舞台装置、鉄道車両の窓
などの広告媒体としてなど、装飾用透明媒体として広く
利用することが可能である。
【0110】(実施の形態13)次に、カラー表示装置
を操作盤に応用した例について説明する。図15は本実
施の形態の操作盤の断面を示す構成図である。図で1は
光源、2は反射板、153、154はカラーフィルタ
ー、144、145は実施の形態10で示されたものと
同種の導光板モジュールである。146は透明タッチパ
ネルであり、例えば透明導電層を有するフィルムを空間
を介して向かい合わせに張り合わせた構造からなってい
る。147は必要に応じて設置される背景板で、例えば
着色された光吸収板である。148は制御回路部であ
り、タッチパネル146の操作によって、カラー表示装
置を駆動する駆動回路部149への出力、操作系への出
力、他の操作盤への出力信号などを出す。タッチパネル
146は制御回路部148を通って駆動回路部149に
接続されていて、タッチパネル146を一度押す毎に予
め決められた表示内容が順次変化するように設定されて
いる。
【0111】次に、この操作盤を複数個用いた構成の動
作例について、図16を用いて述べる。図16は操作盤
を正面から見た図である。操作盤350は、例えばモー
ド設定の操作盤で、一度押す毎にA,B,C・・・(文
字、キャラクターでもよい)と順次表示が変わり、カラ
ーフィルターによって着色された散乱像が背景板の上に
重畳して表示される。操作盤351は操作盤350から
の信号によってモード指定された状態になり、例えば温
度設定などの表示が表示される。操作盤351を押すと
操作盤352,353には上向き、下向きの矢印が表示
され、操作盤352を押すと操作盤351の表示が温度
表示に変わり次々と上昇変化する(図では温度と温度設
定の文字が両方描かれているが実際は温度が表示される
と温度設定の文字は消える)。操作盤353の場合は温
度が下降する。
【0112】再び操作盤350を押すと他のモード、例
えば時間設定モードとなり、操作盤351に時間設定と
表示される。操作盤351を押すと操作盤352に
「時」、操作盤353に「分」と表示され、操作盤35
2を押すと操作盤351に**時**分と表示され、時
の部分が順次変化する(この時、時間設定という表示は
消える)。操作盤353を押すと同様に分の部分が変化
する。
【0113】これらの表示モードは本発明の実施者によ
って種々の方式が採用されることは言うまでもなく、各
種の工夫が可能であることは容易に推定されるであろ
う。
【0114】このように、本実施の形態の操作盤はスイ
ッチ操作と表示が同時に行え、かつ表示をある程度任意
に変化させ得るので、分かりやすくまた、スイッチの数
が少なくて済み極めて使いやすい操作盤を実現すること
が出来る。本実施の形態では図15で2枚の導光板モジ
ュールを示したが目的に応じて何枚のモジュールを用い
ても良い。
【0115】(実施の形態14)図19は、窓ガラス近
傍に配置されたCRTのような自発光型ディスプレイ装
置が窓ガラスに映り込む様子を示している。図19にお
いて、1901はディスプレイ装置の表示面、1902
は窓ガラス、1903は窓の外景を観察している観察
者。表示面1901上の点Aから発せられた表示光19
04は窓ガラス1902上の点Bで反射され、その反射
光1905が観察者1903に到達すると、観察者19
03からは窓ガラス1902上に表示面1901の映り
込みが観察される。ここで、1907は点Aから発した
表示光1904の入射面である。また表示光1904の
反射されない部分は透過光1906として窓の外に放射
される。ディスプレイ装置の表示光は自然光であるため
P波成分とS波成分をほぼ同等の比率で有している。
【0116】このP波成分とS波成分のガラスによる反
射は図20のように示される。すなわち屈折率1.52
のガラス表面での入射角に対するP波成分とS波成分の
反射率は入射角θ1によって大きく変化し、入射角θ1
90゜から減少させると急速に反射率は低下する。特に
P波成分はS波成分より入射角θ1 ≦90゜での反射率
の低下が激しく、P波成分の反射率は非常に小さくな
る。θ1≒56.7゜でP波成分の反射率は0になり、反
射光はS波成分のみになる。これはBrewster角
として知られているものである(光学の原理1 M.born
E.Wolf著)。
【0117】ここで実際の場面で起こり得るディスプレ
イと窓ガラスやウィンドウ、観察者の視線の位置関係を
考えてみる。表示光1904の窓ガラス1902への入
射角θ1 が90゜近くになるのは、窓ガラス1902上
または非常に近接した位置に表示面1901がある場
合、もしくは窓ガラス1902表面の延長線上に表示面
1901が有り、しかも窓ガラス1902と表示面19
01が離れている場合で、窓ガラス1902の表面にほ
ぼ沿って入射する光にのみ起こり得る。また、この様な
光の反射光を視ようとすれば観察者1903は顔を窓ガ
ラスに付けて視線を窓ガラス1902に沿って送らねば
ならない。従って、窓の外景を観察する観察者1903
に、90゜近い入射角で入射した表示光の反射光が到達
することは考えられず、観察者1903に到達する表示
光1904の入射角θ1 は少なくともθ1≦75゜を満
足する。入射角θ1 がθ1≦75゜では、上述したよう
にP波成分の反射光は非常に少なく、殆どがS波成分と
なる。
【0118】従って、本発明では、表示光1904のS
波成分を遮断または吸収する方向の偏光器1909をデ
ィスプレイ装置の表示面1901の前面に設けることに
より、表示面1901の窓ガラス1902への映り込み
を完全もしくは殆ど解消することができた。尚、表示光
の光量は偏光器1909によって減少されるが、表示輝
度を適当に選ぶことにより映り込みが極めて少なく、か
つ十分に表示を観測できる状態を実現できた。
【0119】(実施の形態15)図21は、TNやST
N・TFTなど通常の液晶表示器が窓ガラスまたはウィ
ンドウに映り込む様子を示している。図21は図19に
おける自発光型ディスプレイ装置が液晶表示器に変わっ
た場合である。通常の液晶表示器は液晶セルを2つの偏
光器に挟み込んだ形で構成されている。この2つの偏光
器は互いに偏光軸が直交している。このため、液晶表示
器の表示光は直線偏光されている。実施の形態14でも
述べたように、窓ガラス2102の表面でのP波成分の
反射率は非常に低い。従って、液晶表示器2111の表
示側の偏光器(検光子)から発せられる表示光がP波成
分となるよう偏光器の偏光軸を設定することにより、液
晶表示器2111の表示画像の窓ガラス2102やウィ
ンドウへの映り込みを完全にもしくは殆ど解消できた。
【0120】(実施の形態16)図22は、ウィンドシ
ールド2220直下のダッシュボード2227上に置か
れた液晶表示器2229の様子を示している。この液晶
表示器2229は片面に透明電極(図示せず)を持つ2
枚のガラス基板2221,2223と、その間に狭持さ
れた高分子分散型液晶2222で構成されているもので
ある。ガラス基板2221,2223に設けられた透明
電極には表示セグメントのパターンニングが施され、表
示セグメント毎に交流電圧が印加できる。高分子分散型
液晶2222はスレッシュホールド以上の交流電圧が印
加されると透明になるため、ガラス基板2221,22
23の表示したいセグメント以外のセグメントに電圧を
印加すると透明なガラス基板上に白濁した表示像が表示
される。この白い表示像は液晶表示器2229周囲の外
光が高分子分散型液晶2222に入射し、表示セグメン
ト部分で散乱が発生するため生成されたものである。
【0121】従って、外光が弱い夜間やトンネル内では
表示像のコントラストが低下して見づらくなるため、照
明装置2225で液晶表示器2229を照明する必要が
ある。この時、表示光2230や照明光2226がウィ
ンドシールド2220上の反射点Eに入射角θ1 で入射
し、反射光2231が観察者2228に到達して映り込
みが発生する。特に夜間やトンネル内はウィンドシール
ド2220から入射する外光が弱いため、映り込みが非
常に顕著に現れる。ここで、ウィンドシールド2220
での表示光2230の反射を考えると、実施の形態14
でも述べたように入射角θ1 がBrewster角にな
る場合、反射点Eでの反射光2231はS波成分のみに
なる。入射角θ1 がBrewster角となる条件は空
気の屈折率をna,ウィンドシールド2220の屈折率
をngとするとき、n=ng/naとおくとtan-1θ1
nを満たすことである。この様に入射角θ1がBrew
ster角近傍となる位置に液晶表示器2229を取り
付けることにより、反射光2231は殆どS波成分のみ
になる。
【0122】従って、液晶表示器2229の表示面上に
表示光2230のS波成分を吸収または遮断する方向の
偏光器2224を取り付けることにより、反射光223
1は除去され映り込みが解消される。
【0123】一方、ウィンドシールド2220外の外景
情報は自然光であり、又、表示セグメント部の高分子分
散型液晶2222で散乱された光も自然光となるので、
両方ともP波成分とS波成分をほぼ同等比率で有する。
このため観察者2228は外景情報や表示内容を十分に
視ることができる。
【0124】本発明による偏光器2224を液晶表示器
2229の表示面に装着することは映り込みを防止する
だけでなく、以下のような優れた機能をも有するもので
ある。即ち、その機能とは高分子分散型液晶2222の
表示セグメント以外の透明な部分の透明度が偏光器22
24が無い場合に比べ格段に向上することである。
【0125】以下の説明によって本発明は何ら制限され
るものではないが、この効果は次のように考えられる。
【0126】高分子分散型液晶2222の透明部分にも
液晶があるため完全に透明ではなく若干の散乱光が発生
する。発生した散乱光が表示面から放射されるまでには
高分子分散型液晶2222とガラス基板2223の界面
やガラス基板2223と偏光器2224の界面を通過す
る。この時、透明部からの散乱光も偏光しているため、
偏光器2224に遮断または吸収され透明部の透明度が
大きく向上すると考えられる。
【0127】なお、本実施の形態では、外光を透過また
は散乱することにより情報を表示する方式の透過型液晶
表示器を用いたが、例えばゲストホスト効果等を利用し
て外光を透過または吸収することにより情報を表示する
方式の透過型ディスプレイを用いた場合でも、透過・散
乱式と同様にウィンドシールドへの映り込みを防止でき
る。
【0128】また、本実施の形態では、表示光のS波成
分を遮断または吸収する偏光器を常に装着した状態であ
ったが、液晶表示器を照明装置で照明している場合のみ
表示光のS波成分を遮断または吸収し、外光のみで照明
している場合は偏光しない偏光器を装着することにより
表示光の利用効率を向上でき、更に良く液晶表示器の表
示内容を観察できる。この様な可変式偏光器は、例えば
フィルム状の偏光フィルターをロール状に巻き、照明装
置のオン・オフに連動してロールカーテンの様に表示面
前面に展開・後退させることで実現できる。
【0129】(実施の形態17)実施の形態16の説明
の後半に、ウィンドシールド直下に液晶表示器を置く場
合の透明部の透明度向上効果について説明した。しか
し、このとき、液晶表示器の表示面の全ての方向で透明
度が向上したのではなく、表示面を上下斜め方向から視
ると濁りが残存している。この場合の透明部の透明性を
向上させるための実施の形態を図23を用いて説明す
る。
【0130】図23(a)は、液晶表示器の表示面から
視た斜視図であり、領域2341,2342が散乱モー
ド(白濁状態)で他の部分は透明状態とする。図23
(a)の液晶表示器のY−Y断面図(横断面図)を図2
3(b)に、Z−Z断面図(縦断面図)を図23(c)
にそれぞれ示した。図23(b)、(c)において、2
337は透明部分、2333は透明部分2337に残る
若干の白濁に起因する散乱光、2334はその散乱光2
333による透過光、2335は散乱光2333による
反射光をそれぞれ示している。2340は偏光器の断面
を示し、図中の・印は振動面が紙面に垂直な方向の光の
成分(S波成分)のみを透過することを示している。透
明部分2337で散乱された散乱光2333は偏光器2
340とガラス基板2323の界面で反射光2335と
透過光2334に分かれるが、反射光2335は殆どが
S波成分で透過光2334はP波成分である。ここで、
偏光器2340はP波成分を遮断または吸収するので実
際には透過光2334は殆ど放射されない。
【0131】上記のように偏光器2340の偏光軸はY
−Y断面(横断面),Z−Z断面(縦断面)でそれぞれ
P波成分を遮断または吸収する方向であり、全体的には
図23(d)に示すように表示面中央を中心とする同心
円上または同心楕円上の偏光軸を有する偏光器である。
【0132】この様に、同心円上または同心楕円上の偏
光軸を有する偏光器を用いることにより、図23(e)
に示すように、表示面の中心を通る法線を含む各平面を
振動面とする光(全ての断面におけるP波成分)を遮断
または吸収でき、全ての方向から視た場合に透明部の透
明度を大きく向上させることができた。
【0133】(実施の形態18)図24は、本発明の実
施の形態18の基本構成図で、本発明のディスプレイ装
置の断面を示している。81は液晶表示器で、実施の形
態16で述べたような高分子分散型液晶82とこれを狭
持する透明電極83が形成された2枚の透明基板84か
ら成り、信号発生装置(図示せず)からの信号に従って
高分子分散型液晶82を散乱状態や透明状態にすること
により画像や文字を表示するものである。また液晶表示
器81は、回動機構を有する保持部(図示せず)で保持
され、立てたり倒したり、その保持角度αを任意に調節
することができる。85は照明装置で、光源86、反射
ミラー87で構成され、液晶表示器81の透明基板端面
から照明できるように配置されている。
【0134】尚、照明装置85の構成は光源86、反射
ミラー87に限定されるものではなく、液晶表示器81
を照明できる構成であればよい。
【0135】図25に示すように、上記の様な構成から
成る本発明のディスプレイ装置91は、ウインドシール
ド92近傍のダッシュボード93上部に設置される。
【0136】図26(a)、(b)を用いて本実施の形
態の動作について説明する。図26(a)は、例えば昼
間等の外光が強い場合を示している。液晶表示器81を
ウインドシールド92に沿って立て、信号発生装置によ
って液晶表示器81の表示したい画像や文字の部分を散
乱状態に、それ以外の部分を透明状態に設定すれば、強
い外光101によって、表示したい画像や文字の部分の
みで散乱し、輝いた表示像を形成する。
【0137】一方、それ以外の部分は、外光101が透
過するため運転者102は表示像と外景を重ねて見るこ
とができる。
【0138】一方、夜間等の外光101が弱い場合は、
照明装置85を点灯するが、前述のようにこのままでは
ウインドシールド92に映り込みが発生する。そこで図
26(b)のように、液晶表示器81を前に倒し、照明
装置85によって液晶表示器81の透明基板84の端面
より照明光103を入射し照明すると、散乱状態(図中
Aの部分)に設定された画像や文字の部分は照明光10
3により散乱し輝いた表示像を形成する。透明状態(図
中Bの部分)に設定されたその他の部分では、空気層と
透明基板との屈折率差によって照明光103が透明基板
84内を全反射するため、照明光103は液晶表示器8
1の表面に出てこない。従って、表示像のみウインドシ
ールド92で反射して前方に虚像104を結ぶので、運
転者102は外景と表示像を重ねて見ることができ、本
質的に映り込み等の運転の妨げとなる問題から開放され
る。このとき、液晶表示器81の表示像は、裏返しとな
るが、これがウインドシールド92に写って表示像が反
転するので、表示像は液晶表示器81を立てて見た場合
と同じになる。従って、液晶表示器81を制御する信号
に対し、反転などの特別な信号処理を行う必要が無い。
【0139】ここで、外光が強い場合と弱い場合の判断
は、例えばヘッドランプやテールランプの点灯状態によ
って行うことができる。運転者がヘッドランプやテール
ランプを消灯している場合は、外光が強いと判断し、照
明装置85を消灯して図26(a)の様に画像や文字を
表示し、運転者がヘッドランプやテールランプを点灯し
ている場合は、照明装置85を点灯して図26(b)の
様に画像や文字を表示すればよい。
【0140】また外光の光強度を光センサで検出し、予
め閾値を設定しておき外光が強い場合と弱い場合の判断
を行ってもよい。もちろん外光の光強度に関係なく照明
装置85を点灯していても良いことは自明であり、着色
光源やカラーフィルター等を用いて着色光で照明すれ
ば、着色表示像が得られる。
【0141】また外光の光強度に従って液晶表示器81
の保持角度αを調節する手段、すなわち外光が強い場合
は液晶表示器81を立て、弱い場合は液晶表示器81を
倒す手段は、運転者102が手動で行っても、モータ等
の電気的手段や、バネ等の機械的手段等の何れを用いて
もよく、不要な時は倒しておくことができる。ここで述
べた外光の強弱を判断する手段は、必要ならば実施の形
態16および17に用いても良いことは言うまでもな
い。
【0142】(実施の形態19)次に、照明装置に偏光
器を具備した構成のディスプレイ装置について説明す
る。図27は、本発明の実施の形態19の基本構成図で
あり、図27(a)は液晶表示器81を倒した状態のデ
ィスプレイ装置の断面を示している。液晶表示器81は
実施の形態18と同様の構成で回動機構により、図27
(b)の様に立てることができ、その保持角度αを任意
に調節することができる。本実施の形態の照明装置11
0は液晶表示器81の下側に配置され、光源111、反
射ミラー112、偏光器113で構成されている。
【0143】尚、照明装置110の構成は上記に限定さ
れるものではなく、光が偏光器113を通過した後、液
晶表示器81を照明できる構成であればよい。
【0144】図28(a)、(b)を用いて本実施の形
態の動作について説明する。図28(a)は、例えば昼
間等の外光が強い場合である。実施の形態18と同様、
液晶表示器81をウインドシールド92に沿って立て、
信号発生装置によって液晶表示器81の表示したい画像
や文字の部分を散乱状態に、それ以外の部分を透明状態
に設定すれば、強い外光101が表示したい画像や文字
の部分のみで散乱し輝いた表示像を形成する。一方、そ
れ以外の部分は、外光101が透過するため運転者は表
示像と外景を重ねて見ることができる。
【0145】図28(b)の様に、例えば夜間等の外光
101が弱い場合は、液晶表示器81を倒し、照明装置
110によって液晶表示器81の下側より照明光120
を入射し照明する。照明装置110に偏光方向が矢印X
(P偏光)で示される偏光器113を設置すると、光源
111からの出射光のうち偏光器113の偏光方向と同
方向に振動する光だけが通過し、照明光120として液
晶表示器81を照明する。液晶表示器81で散乱状態
(図中Cの部分)に設定された画像や文字の部分では、
振動方向が矢印X方向(P偏光成分)だけの照明光12
0が、散乱によってウインドシールド側から見ると実質
的に多数の方向の振動成分を持つ表示光121となり、
ウインドシールド92で反射して前方に虚像122を結
ぶ。
【0146】一方、透明状態(図中Dの部分)に設定さ
れたその他の部分では、一定方向に偏光された照明光1
20が液晶表示器81を透過し、ウインドシールド92
に達する。液晶表示器81の透明状態部分を透過した照
明光120がウインドシールド92に入射する入射角度
βが所定の範囲であれば、殆ど反射せずにウインドシー
ルド92を透過して車の外に抜け出る。
【0147】この様にして運転者は照明光を直接見るこ
となく、外景と表示像のみを重ねて見ることができ、視
認性の優れたディスプレイ装置が実現できる。
【0148】(実施の形態20)図29は、本発明の液
晶表示器の正面図およびA−A断面図である。2901
は透明基板、2902は透明電極で構成された表示パタ
ーン部、2903は表示パターン部2902の配線部で
あり、透明電極で構成されている。2904は透明な絶
縁層、2905は表示パターン部2902以外に形成さ
れた透明電極、2906は透明基板2901と対向する
透明基板、2907は透明基板2906に形成された透
明電極、2908は高分子分散型液晶(以降液晶と称
す)である。
【0149】透明電極2905,2907に電圧を印加
しON状態に、表示パターン部2902をOFF状態に
すると、表示パターン部2902の液晶2908aは散
乱状態になる。この時、配線部2903にも電圧は印加
されないが、その上の透明電極2905に電圧が印加さ
れているため配線部2903の液晶2908bは透明状
態になる。このように配線部2903の液晶2908b
を常に透明状態にし表示パターン部2902のみ表示す
ることができる。
【0150】図30は、本発明の液晶表示器における透
明電極の形成方法を概念的に示した図である。先ず図3
0(a)のように、透明基板2901の上に表示パター
ン部2902とその配線部2903を透明電極で形成す
る。次に図30(b)のように、表示パターン部290
2以外の部分を絶縁層2904で被覆する。さらに図3
0(c)のように絶縁層2904の上に透明電極290
5を形成すると、図29に示すように、配線部2903
を含む透明基板2901ー絶縁層2904ー透明電極2
905の3層構造が形成される。このようにすれば、表
示パターンのみ表示されそれ以外は透明となり、透明な
画面に背景と重畳して表示像や文字を表示することがで
き、視認性の良い液晶表示器を提供することができる。
【0151】(実施の形態21)次に画面の透明性を一
様にする液晶表示器について説明する。図31は本発明
の実施の形態21の液晶表示器の表示パターンを示して
いる。図31において、3109および3110は表示
パターン部で、3111、3112はその配線部であ
る。表示パターン部の面積が大きい程、配線部の線幅を
太くする。すなわち表示パターン部3109の面積がS
9 、表示パターン部3110の面積がS10で、S9 >S
10である場合、それぞれの配線部3111、3112の
線幅W11、W12がW11>W12となるようにして実施の形
態20で述べた方法によって透明電極と絶縁層を形成す
る。
【0152】このようにすることによって面積の大きい
表示パターンの配線抵抗を小さくし、配線部での電圧降
下を減少させることにより、表示パターンにはその面積
によらずほぼ同じ電圧を液晶に印加することができ、画
面の透明性が一様な液晶表示器を実現することができ
る。
【0153】(実施の形態22)図32は本発明の実施
の形態22の液晶表示器の表示パターンを示している。
図32のように表示パターン部の面積が同じ場合でも、
画面の表示位置によって配線部分の長さが異なる場合、
配線部の長さが長い程線幅を太くする。すなわち表示パ
ターン部3213の配線部3214の長さがL14、表示
パターン部3213と面積の等しい表示パターン部32
15の配線部3216の長さがL16で、L14>L16であ
る場合、それぞれの配線部3214、3216の線幅W
14、W16がW14>W16となるようにして実施の形態20
で述べた方法によって透明電極と絶縁層を形成する。
【0154】このようにすることによって配線部の長い
表示パターンの配線抵抗を小さくし、配線部での電圧降
下を減少させることにより、配線部の長さによらずほぼ
同じ電圧を液晶に印加することができ、画面の透明性が
一様な液晶表示器を実現することができる。
【0155】以上のように、本発明の透明液晶表示器
は、従来の偏光板を用いた液晶表示器に較べ透明性が向
上するだけでなく、従来液晶が光吸収型で画像表示を行
うため仮に透明モードで利用したとしても黒っぽい画像
しか得られなかったのに対し、散乱モードで画像表示を
行うため明るく、また着色光で照明すればカラー画像も
容易に得られるという優れた特徴を有する。
【0156】なお、上記実施の形態21及び22では、
表示パターンの面積の場合と配線部の長さの場合をそれ
ぞれの構成として説明したが、表示パターンの面積及び
配線部の長さの両方を総合した条件に応じて、配線部に
よる電圧降下が同じになるように、配線部の線幅を決定
すれば良いことは言うまでもない。
【0157】(実施の形態23)次に、本発明の液晶表
示器を用いたヘッドアップディスプレイについて説明す
る。図33は本発明の実施の形態23のヘッドアップデ
ィスプレイの基本構成図である。3317はウインドシ
ールド、3318は表示像や文字を表示する本発明の液
晶表示器であり、透明な粘着テープや吸盤等でウインド
シールド3317またはダッシュボード3319上部に
設置され、図示しない信号発生装置から表示像や文字な
どの信号を受けて表示するように構成されている。33
20は照明装置で、光源3321、反射ミラー3322
から構成され、液晶表示器3318を照明する様に設置
されている。
【0158】尚、照明装置3320の構成は光源332
1、反射ミラー3322に限定されるものではなく、液
晶表示器3318を照明できる構成であればよい。
【0159】図34を用いて本実施の形態の動作につい
て説明する。図34(a)は、例えば昼間等の外光が強
い場合である。ウインドシールド3317に設置した液
晶表示器3318を、表示したい表示像や文字の部分を
散乱状態に、それ以外の部分を透明状態に設定すれば、
強い外光3423が表示したい表示像や文字の部分のみ
で散乱し、輝いた表示像を形成する。一方、それ以外の
部分は、外光3423が透過するため運転者は外景を見
ることができる。
【0160】また図34(b)の様に、例えば夜間等の
外光3423が弱い場合は、照明装置3322によって
液晶表示器3318を照明すると、照明光3424は散
乱状態に設定された表示像や文字の部分のみで散乱し、
輝いた表示像を形成する。一方、透明状態に設定された
その他の部分では、照明光3424は透過し車外に抜
け、外光3423が入ってくるため運転者は外景を見る
ことができる。
【0161】外光が強い場合と弱い場合の判断は、例え
ばヘッドランプ(前照灯)の点灯状態によって行うこと
ができる。運転者がヘッドランプを消灯している場合
は、外光が強いと判断し、照明装置3322を消灯して
図34(a)の様に画像や文字を表示し、運転者がヘッ
ドランプを点灯している場合は、照明装置3322を点
灯して図34(b)の様に画像や文字を表示すればよ
い。また外光の光強度を光センサで検出し、外光が強い
場合と弱い場合の判断を行ってもよい。
【0162】この様に本発明の液晶表示器をウインドシ
ールドに設置し、表示する表示像や文字部分を散乱状態
に、その他の部分は透明状態し、外光が強い場合は外光
によって、外光が弱い場合は照明装置による照明光によ
って表示像を形成する構成とすることで、コンパクト
な、外景と表示情報を重畳させるディスプレイ装置が実
現できる。勿論、絶えず照明光を当てていても良いこと
は自明であり、着色光をあてることにより、着色散乱像
が得られる。
【0163】(実施の形態24)次に、本発明の液晶表
示器およびヘッドアップディスプレイを用いたナビゲー
ションシステムについて説明する。図35は本発明の実
施の形態24のナビゲーションシステムの機能ブロック
図である。3525は現在位置検出手段であり、自動車
の現在位置を、GPS衛星からの電波を受信して検出し
たり、自動車に搭載した方位センサや距離センサの情報
から走行軌跡を算出してその結果と地図記憶手段352
6に記憶されている道路形状との相関をとることで現在
位置を算出したり、両者を組み合わせて現在位置を検出
する。3527は走行経路選出手段であり、目的地まで
の適切な経路や道路を、地図記憶手段3526に記憶さ
れているデータや道路交通情報等に基づいて選出する。
誘導手段3528では、走行経路選出手段3527から
の情報に基づき誘導案内が必要な分岐点や交差点を算出
し、及び現在地点から分岐点までの距離を算出し、更
に、所定の距離以下になると分岐方向および分岐点まで
の距離を信号発生器3529に出力する。信号発生器3
529では、表示出力データに変換し、ヘッドアップデ
ィスプレイ3530に誘導情報を表示する。
【0164】次に、本実施の形態の動作を説明する。ヘ
ッドアップディスプレイ3530の構成は図33と同様
である。図36はヘッドアップディスプレイ3530の
表示画面の一例を示したものである。運転者が目的地を
入力すると、適切な走行経路や道路を選出し、分岐点を
算出する。自動車が走行し、現在走行地点から分岐点ま
での距離が所定の値以下に近付くと、信号発生器352
9を介して図36のように、分岐方向および分岐点まで
の距離を外景と重畳させて表示する。ヘッドアップディ
スプレイ3530に表示する情報は、図36に限定され
るものではなく、例えば車速や現在時刻、方位、自動車
の異常や渋滞、事故を知らせる警告・警報等を表示して
もよい。
【0165】このよう本実施の形態によれば、運転中視
線を前方より外らすことなく、ナビゲーションシステム
からの誘導情報を確実に得ることができるため、わき見
運転が減少し、自動車の運転における安全性を向上する
ことができる。
【0166】(実施の形態25)次に、本発明の透明液
晶表示器を用いた複合型インストルメントについて説明
する。図37(a)は、本発明の実施の形態25の複合
型インストルメントの断面図であり、3731は例えば
蛍光表示管からなり、図37(b)のようにスピードメ
ータやタコメータなどを常に表示している。3732は
既に述べた透明液晶表示器である。3733は透明液晶
表示器3732を照らす照明系であり、表示パターンの
配置に応じて最適の場所に設置される。通常、透明液晶
表示器3732はオン状態に維持され、従って透明であ
りインストルメントには図37(b)の表示が見られ
る。信号に応じて透明液晶表示器3732をオフ状態に
すると、例えば図37(c)のように燃料残存量などが
散乱像として重畳して表示される。この散乱像に照明系
3733からたとえば赤色光を照射すると赤い表示とし
て写し出される。
【0167】本実施の形態の複合型インストルメントで
は、従来の虚像表示で必要とした別の表示器とハーフミ
ラーおよびそれらを格納する空間が不用であり、単に本
発明の透明液晶表示器をインストルメントに重ねて配す
るだけで良く、コンパクトで安価であり、表示の種類も
多岐にわたらせることができ、優れたディスプレイとす
ることができる。また、照明系としては目的に応じて種
々のものが選択できることは当然である。
【0168】(実施の形態26)次に、本発明の実施の
形態26の複合型バックミラーについて説明する。図3
8で3834は通常のバックミラーで、その上に既に述
べた透明の液晶表示器3835が重ねて配されている。
通常使用時は液晶表示器3835は透明であり、単なる
バックミラーとして機能する。液晶表示器3835に適
当な信号を与えると、例えば図に示すように警告表示を
点滅して表示し、ドライバーに注意を喚起させることが
できる。表示部以外は透明であるので、後方外景と重畳
して見ることができるのでバックミラーとしての機能を
損なうことはない。
【0169】(実施の形態27)図45は、本発明の実
施の形態27の液晶表示器の構成を示す概念図である。
4501は上部透明基板、4502は下部透明基板であ
り、上部透明基板4501の下には透明電極4503が
一様に設置されている。下部透明基板4502の上には
パターン化された透明電極4504とこれの配線用透明
電極4505が設置されている。破線で区切られた直方
体部4506には、高分子分散型液晶が充填されてお
り、直方体部4506を除くその他の空間4507には
透明な樹脂が充填されている。このような本発明の液晶
表示器構成において、電極4503と電極4504,4
505に交流信号電圧を印加すると、オン状態で高分子
分散型液晶の存在する領域4506の部分は透明にな
り、オフ状態で散乱状態となってパターン4504が表
示される。それ以外の部分は透明樹脂が充填されている
ので配線部4505を含んですべて絶えず透明なままで
あり、不要な散乱像は得られない。すなわち配線部の像
を消すことができる。このように本発明では、必要な部
分のみに高分子分散型液晶が充填され、不要なところに
は高分子分散型液晶の替わりに透明樹脂が充填されると
いう構成からなるものである。
【0170】次に、本発明の液晶表示器の作製方法につ
いて述べる。図46で(a)はパターン側透明電極を示
す。図45におけるパターン4504及び4505以外
にパターン4504に近接して設置される新たなパター
ン4508とその配線部4509とが設置されている。
このときパターン4504と4508の境界は可能な限
り接近して設置されることが望ましい。(b)はこのパ
ターン電極上に所定の厚さにスクリーン印刷された透明
樹脂4507を示している。すなわちパターン部450
4と4508を除いて透明樹脂が印刷されている。この
上に対極の一様な透明電極付き基板を重ね、透明樹脂4
507を介して上下の基板を接着し、(c)に示す空セ
ル4510を形成する(電極は省略して図示)。次いで
開口部4511より高分子分散型液晶前駆体(以下液晶
剤と示す)を注入し、硬化させる。このようにして作製
された液晶表示器の、電極4509と対極4503に交
流電圧を印加すると、パターン4508は透明になるの
で、全体としてパターン4504だけが散乱状態の表示
が得られる。電極4505と電極4503との間に交流
信号電圧を印加すると、パターン4504は信号に応じ
てオン、オフし表示が行われる。勿論パターン4504
と独立のパターン4508に交流信号電圧を印加して、
パターン4504だけでなくパターン4508もまた表
示極として利用できることは自明である。本実施の形態
では、透明樹脂を図46の(b)のような形状にし、図
46の(c)の開口部4511より液晶剤を注入し、そ
の導入経路部に相当するパターン4508の部分に独立
したパターン電極を設置する方法を採用したが、図45
に示したように電極4504上の空間4506のみを残
して全体を透明樹脂4507で埋め、この空間4506
にディスペンサーなどで所定量の液晶剤を滴下して充填
し、対極透明基板を重ねて硬化する方法、あるいは図4
7(b)で示すように透明樹脂層を基板周囲(シール)
と配線部の上に設置し、残りの部分に液晶剤を開口部4
511より注入する。このとき(a)のようにパターン
電極4504(ハッチング部)と配線電極4505(ハ
ッチング部)の周囲に、独立したパターン電極4512
を設置しておくという方法も採用し得る。パターン電極
4512と対極4503との間に交流電圧を印加してお
くと、パターン4504以外は絶えず透明状態になる。
いずれの方法を採用するかは、目的と工程の必要性から
選択することができる。
【0171】ここに用いられる透明樹脂としては、通常
液晶セルの封止(シール)に用いられる封止剤、あるい
は、エポキシ系、アクリル系その他、必要な透明性が確
保できる樹脂ならば任意に採用可能である。本実施の形
態では、これら透明樹脂はスクリーン印刷法によって設
置したが、ディスペンサー法など他の方法を任意に選択
できることは自明である。
【0172】以上のように本発明は、表面からの直接的
な光の利用を有効にすることができたもので、従来から
の反射層を用いたバックライトと併用することで、より
輝度の向上した優れたバックライト装置とすることがで
きる。
【0173】また、散乱層をパターン化することにより
透明な表示媒体としても用いることができる。
【0174】また本発明によれば、装飾用あるいは各種
表示用装置を多様性のある色で任意にカラー化でき、コ
ンパクトで効率よく表示できるカラー表示装置とするこ
とができる。
【0175】また本発明によれば、多種多様なカラー表
示装置をガラス窓やウィンドウ等の近傍に置く場合、窓
ガラスやウィンドウへの表示面の映り込みを完全もしく
は殆ど解消できる。更に、高分子分散型液晶を利用した
透過型ディスプレイ装置においては透明部分の透明度向
上にも有効であるという顕著な効果が得られる。
【0176】また、本発明のカラー表示装置は、表示す
る画像や文字部分を散乱状態に、その他の部分は透明状
態にし、外光が強い場合は外光によって直接表示像を表
示し、外光が弱い場合は照明装置による照明光で表示像
を自動車や船舶および鉄道車両等の窓ガラスで反射させ
虚像を表示することで、大きな設置スペースを必要とせ
ず、簡単な構成で外景と表示像を重畳させて表示するこ
とができる。
【0177】また、外光が強い場合は外光を利用するこ
とで、光量の大きな光源が不要となるので、省電力で発
熱も小さいという、優れた効果を有する。
【0178】また本発明によれば、液晶表示器が、少な
くとも配線部の部分の透明電極、絶縁層、及び他の透明
電極で3層構造が形成されているので、表示像や文字を
表示して散乱状態(電圧OFF状態)になった表示パタ
ーンの配線部を透明にし、さらに表示画面の透明性が一
様であるため、背景と重畳させた場合において良好な視
認性と透明感を得ることができる。
【0179】また、配線部の線幅は表示パターン部の面
積が大きい程、太くし、また、表示パターン部までの配
線の長さが長い程、太くするので、表示パターンにはそ
の面積や配線部の長さによらずほぼ同じ電圧が液晶に印
加されるので、画面の透明性が一様な液晶表示器を実現
することができる。
【0180】また本発明の液晶表示器を用いると、コン
パクトで簡単な構成でヘッドアップディスプレイを実現
することができ、さらに本発明の液晶表示器およびヘッ
ドアップディスプレイを用いてナビゲーションシステム
を構成すれば、運転者は運転中視線を前方からそらすこ
となく誘導情報を確実に得ることができ、安全運転に優
れた効果がある。
【0181】また、本発明の複合型インストルメント
は、コンパクトで安価に構成することができ、さらに、
本発明の複合型バックミラーはバックミラーとしての機
能を損なわずに運転者に注意を喚起することができる。
【0182】
【発明の効果】以上述べたところから明らかなように本
発明は、各種表示装置のバックライト装置における光利
用効率を向上できるという長所を有する。
【0183】また、色混合の無いコンパクトで効率のよ
いカラー表示装置を提供できる。
【0184】また、外光の強度の変化が非常に大きい窓
の付近やウィンドウ近傍に設置した場合の映り込みの発
生を抑制でき、更に、広い視点から常に良好な視認性を
確保できる。
【0185】また、透明画面に表示像や文字だけを背景
と重畳させて表示できる視認性の良い透明液晶表示器を
提供することができる。
【0186】また、コンパクトで設置スペースが従来に
比べて非常に小さいヘッドアップディスプレイ、インス
トルメント、あるいはバックミラーを実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1にかかるバックライト装
置と比較例の模式側面図。
【図2】本発明の実施の形態2にかかる楔型バックライ
ト装置の模式側面図。
【図3】本発明の実施の形態3にかかる反射フィルム付
きバックライト装置の模式側面図。
【図4】本発明の実施の形態6にかかる二枚の楔型導光
板よりなるバックライト表示装置の模式側面図。
【図5】本発明の実施の形態7における(静的)カラー
表示装置の構成図。
【図6】本発明の実施の形態8における(動的)カラー
表示装置の構成図。
【図7】本発明の実施の形態9における(静的)カラー
表示装置の構成図。
【図8】上記実施の形態9におけるカラーフィルター移
動方式を示す図。
【図9】本発明の実施の形態10の車載用表示装置の構
成図。
【図10】上記実施の形態10における車載用表示装置
の各導光板モジュール表示の例を示す図。
【図11】本発明の実施の形態11のインストルメント
パネルの表示例を示す図。
【図12】上記実施の形態11の複合型カラー表示装置
の構成図。
【図13】上記実施の形態11の複合型カラー表示装置
の各導光板モジュール表示の例を示す図。
【図14】本発明の実施の形態12の装飾用透明媒体に
カラー表示装置を用いた構成図。
【図15】本発明の実施の形態13の操作盤の構成図。
【図16】上記実施の形態13における操作盤の動作を
示す図。
【図17】比較のための(静的)カラー表示装置の構成
図。
【図18】比較のための(動的)カラー表示装置の構成
図。
【図19】本発明の実施の形態14におけるディスプレ
イ装置・窓ガラス・観察者の位置関係を示す斜視図。
【図20】空気と平板ガラスの界面における入射角によ
る反射率変化を示す特性図。
【図21】本発明の実施の形態15における液晶表示器
・窓ガラス・観察者の位置関係を示す斜視図。
【図22】本発明の実施の形態16におけるウィンドシ
ールド直下に置かれたディスプレイ装置の位置関係を示
す側面図。
【図23】(a)本発明の実施の形態17におけるディ
スプレイ装置の外観斜視図。 (b)同ディスプレイ装置の横断面図。 (c)同ディスプレイ装置の縦断面図。 (d)同ディスプレイ装置の偏光器の偏光軸配置図。 (e)同ディスプレイ装置の偏光器の遮断光の振動面配
置図。
【図24】本発明の実施の形態18のディスプレイ装置
の基本構成図。
【図25】同実施の形態18のディスプレイ装置の設置
例を示す図。
【図26】同実施の形態18のディスプレイ装置の概略
図。
【図27】本発明の実施の形態19のディスプレイ装置
の基本構成図。
【図28】同実施の形態19のディスプレイ装置の概略
図。
【図29】本発明の実施の形態20の液晶表示器の概略
を示す図。
【図30】同実施の形態20の液晶表示器における透明
電極の形成方法を概念的に示した図。
【図31】本発明の実施の形態21の液晶表示器の表示
パターン図。
【図32】本発明の実施の形態22の液晶表示器の表示
パターン図。
【図33】本発明の実施の形態23のヘッドアップディ
スプレイの基本構成図。
【図34】同実施の形態23におけるヘッドアップディ
スプレイの概略図。
【図35】本発明の実施の形態24のナビゲーションシ
ステムの機能ブロック図。
【図36】同実施の形態24における表示画面の一例を
示す図。
【図37】本発明の実施の形態25の複合型インストル
メントの模式図。
【図38】本発明の実施の形態26の複合型バックミラ
ーの概略図。
【図39】従来の液晶表示器の動作原理図。
【図40】従来の高分子型液晶を用いた液晶表示器の動
作原理図。
【図41】従来の液晶表示器の表示パターンを示す図。
【図42】従来の液晶表示器における面積の異なる表示
パターンを示す図。
【図43】高分子分散型液晶の電圧−透過率特性図。
【図44】従来の液晶表示器における長さの異なる配線
部を有した表示パターンを示す図。
【図45】本発明の実施の形態27の液晶表示器の構成
を示す概念図である。
【図46】同実施の形態27における作製法の一例を説
明する図である。
【図47】同実施の形態27における作製法の別の一例
を説明する図である。
【符号の説明】
1、8、17 光源 2、9 反射板 3、6、10、11 導光板 4、13、15 高屈折率層 5、14、16 散乱層 7 反射フィルム 12 接着層 81 液晶表示器 82 高分子分散型液晶 85 照明装置 101 外光 104、122 虚像 113 偏光器 146 透明タッチパネル 148 制御回路部 149 駆動回路部 235 インストルメントパネル 236 カラー表示装置 240 制御器 505、508 光散乱層 506、509 高屈折率層 507、510 導光板 511、622 低屈折率層 613、615、618、620 高屈折率層(透明電
極) 614、619 液晶散乱層 723 カラー表示装置導光板モジュール 931 カラー表示装置 1901 表示面 1902、2102 窓ガラス 1907、2107 入射面 1909、2224、2340 偏光器 2220 ウィンドシールド 2222 高分子分散型液晶 2901、2906 透明基板 2902 表示パターン部 2903 配線部 2904 絶縁層 2905、2907 透明電極 3318、3835 液晶表示器 3530 ヘッドアップディスプレイ 3834 バックミラー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G02B 27/02 G02B 27/02 A G02F 1/1335 530 G02F 1/1335 530 G09B 29/00 G09B 29/00 C (31)優先権主張番号 特願平8−86191 (32)優先日 平8(1996)4月9日 (33)優先権主張国 日本(JP)

Claims (37)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 端面に光源手段を配した導光体を備えた
    バックライト装置において、前記導光体の光出射面に、
    前記導光体より屈折率の大きい実質的に透明な層が設け
    られ、さらにその上に散乱層が設けられていることを特
    徴とするバックライト装置。
  2. 【請求項2】 端面に光源手段を配した導光体を備えた
    バックライト装置において、前記導光体の光出射面に少
    なくとも散乱層が設けられ、更に前記導光体の光出射面
    が傾斜し、その傾斜角が87度以上90度未満であることを
    特徴とするバックライト装置。
  3. 【請求項3】 端面に光源手段を配した導光体を備えた
    バックライト装置において、前記導光体の光出射側に、
    屈折率に差を有するいずれも可視域に実質的には吸収を
    持たない、透明な二種以上の材料を相分離状態で混合さ
    せた散乱層が設けられていることを特徴とするバックラ
    イト装置。
  4. 【請求項4】 前記屈折率の大きい層の屈折率の値が前
    記導光体の屈折率の値に対し、0.05〜1.50大なることを
    特徴とする請求項1記載のバックライト装置。
  5. 【請求項5】 前記散乱層が、屈折率の異なる二種以上
    のポリマー混合体よりなり、それぞれの成分は実質的に
    透明で相分離状態であることを特徴とする請求項1〜3
    のいずれかに記載のバックライト装置。
  6. 【請求項6】 前記散乱層は、高屈折率化合物が低屈折
    率ポリマー中に相分離して存在するものであることを特
    徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のバックライト
    装置。
  7. 【請求項7】 二枚の楔型導光板を貼り合わせた導光体
    と、前記各楔型導光板の端面に配置され、異なる色から
    なる光源と、それぞれの前記楔型導光板の光出射面に設
    けられ、前記導光体より屈折率の大きい実質的に透明な
    層と、更にその層の上に、それぞれ設けられた散乱層と
    を備えたことを特徴とするカラー表示装置。
  8. 【請求項8】 並列に配列された複数個の光を導く導光
    板と、その各導光板の表示側に設けられた光散乱層と、
    前記各導光板の少なくとも間であって、前記散乱層の表
    示側に設けられた、前記導光板の屈折率より低屈折率な
    層と、前記各導光板の端面に設置されたカラーフィルタ
    ーと、そのカラーフィルター近傍に配置された光源とを
    備えたことを特徴とするカラー表示装置。
  9. 【請求項9】 前記光散乱層の上及び/又は下に、前記
    導光板の屈折率より高屈折率な層が設けられていること
    を特徴とする請求項8記載のカラー表示装置。
  10. 【請求項10】 前記高屈折率な層が透明導電層であ
    り、前記光散乱層が高分子分散型液晶であることを特徴
    とする請求項9記載のカラー表示装置。
  11. 【請求項11】 前記複数の導光板のうち表示側とは最
    も反対側の導光板には、表示側とは反対側に低屈折率層
    があることを特徴とする請求項8から10のいずれかに
    記載のカラー表示装置。
  12. 【請求項12】 前記カラーフィルターがそれぞれR,
    G,Bの3種類であることを特徴とする請求項8記載の
    カラー表示装置。
  13. 【請求項13】 前記カラーフィルターが前記各導光板
    に対して移動可能であり、異なる色を選択し得る構成で
    あることを特徴とする請求項8記載のカラー表示装置。
  14. 【請求項14】 請求項8、又は10記載の前記カラー
    表示装置と、そのカラー表示装置を駆動する駆動回路
    と、その駆動回路に表示内容についての信号を与える信
    号発生部とを備え、前記カラー表示装置の表示画像とガ
    ラス面を透過した外景とを重畳して見えるように、前記
    カラー表示装置を前記ガラス面近傍に配置したことを特
    徴とする車載用カラー表示装置。
  15. 【請求項15】 請求項10記載の前記カラー表示装置
    と、そのカラー表示装置に組み合わせて設けられ、車の
    各種状態を表示するインストルメントパネルと、それら
    を制御する制御部と、その制御部に対して前記カラー表
    示装置及びインストルメントパネルにおける状態表示を
    手動で操作可能な操作部とを備えたことを特徴とする車
    載用複合型カラー表示装置。
  16. 【請求項16】 透明タッチパネルスイッチと、その透
    明タッチパネルスイッチに重ね合わせて設けられた請求
    項10記載の前記カラー表示装置と、それら透明タッチ
    パネルスイッチ及びカラー表示装置を制御する制御部
    と、その制御部を駆動する駆動回路とを備えたことを特
    徴とするカラー表示操作盤。
  17. 【請求項17】 窓ガラスや展示物のウィンドウ等のガ
    ラス面近傍に設置されたカラー表示装置において、前記
    カラー表示装置から発した光が前記ガラス面に反射して
    前記カラー表示装置の表示情報を観察する観察者に到達
    するとき、前記カラー表示装置と、前記カラー表示装置
    からの光を前記ガラス面が反射する反射点と、前記観察
    者の3点で決まる平面に対し、垂直方向の振動面を持つ
    前記反射点への入射光(S波)を遮断または吸収する方
    向の偏光器を前記入射光を発する前記カラー表示装置の
    部位に設けたことを特徴とするカラー表示装置。
  18. 【請求項18】 窓ガラスや展示物のウィンドウ等のガ
    ラス面近傍に設置され、液晶層の両面が二つの偏光子で
    狭持された液晶ディスプレイ装置において、前記液晶デ
    ィスプレイ装置から発した光が前記ガラス面に反射して
    前記液晶ディスプレイ装置の表示情報を観察する観察者
    に到達するとき、前記液晶ディスプレイ装置と、前記液
    晶ディスプレイ装置からの光を前記ガラス面が反射する
    反射点と、前記観察者の3点で決まる平面に対し、垂直
    方向の振動面を持つ前記反射点への入射光(S波)を遮
    断または吸収する方向に前記液晶ディスプレイ装置の二
    つの偏光子のうち表示側偏光子の偏光軸を設定したこと
    を特徴とする液晶ディスプレイ装置。
  19. 【請求項19】 窓ガラス近傍に設置され、複数枚の基
    板間に光の透過状態と散乱状態を可変できる可変式散乱
    層または光の透過状態と吸収状態を可変できる可変式吸
    収層を狭持し、前記散乱層または前記吸収層による光の
    透過と散乱または吸収により画像や文字などを表示し、
    前記窓ガラスに入射する外光が強い場合は外光で前記散
    乱層または前記吸収層を照明して直接表示像を表示し、
    外光が弱い場合は前記散乱層または前記吸収層を照明す
    るための照明装置を有するカラー表示装置において、前
    記カラー表示装置の表示光の前記窓ガラスへの入射角が
    前記表示光のP波成分の反射率が低い入射角となる位置
    に前記カラー表示装置が設置され、前記カラー表示装置
    に前記表示光のS波成分を遮断または吸収する偏光器を
    取り付けたことを特徴とするカラー表示装置。
  20. 【請求項20】 前記偏光器が、前記照明装置により前
    記カラー表示装置を照明しているときは前記カラー表示
    装置から前記窓ガラスへ入射する表示光のS波成分を遮
    断または吸収するよう偏光動作を行い、前記照明装置が
    前記カラー表示装置を照明しない場合は前記カラー表示
    装置の表示光に対し偏光動作を行わない可変式偏光器で
    あることを特徴とする請求項19記載のカラー表示装
    置。
  21. 【請求項21】 前記偏光器が、カラー表示装置の表示
    光のうち、前記カラー表示装置表示面の中心を通る法線
    を含む平面を振動面とする光を遮断または吸収するよう
    な偏光器であることを特徴とする請求項19または20
    記載のカラー表示装置。
  22. 【請求項22】 前方外景情報と各種画像および文字情
    報等の表示像を重ねて視るためのカラー表示装置におい
    て、窓ガラス近傍に設置され、複数枚の基板間に光の透
    過状態と散乱状態を可変できる可変式散乱層を狭持し、
    前記散乱層による光の透過と散乱により画像や文字など
    を表示する透過型液晶表示器と、前記透過型液晶表示器
    に画像や文字の信号を送る信号発生装置と、前記透過型
    液晶表示器を照明する照明装置とを備え、前記透過型液
    晶表示器は、前記窓ガラスの外部から入射する外光によ
    り照明して直接表示像を表示する位置と、前記照明装置
    により照明して形成した表示像を前記窓ガラスで反射さ
    せ虚像を表示する位置とを取り得る機構部を有すること
    を特徴とするカラー表示装置。
  23. 【請求項23】 前記機構部は、前記透過型液晶表示器
    が回動機構を有する保持部で保持されたものであり、前
    記窓ガラス面が所定の基準面に対して傾斜している状態
    であって、前記外光が強い場合は前記透過型液晶表示器
    を前記所定の基準面に対して任意の角度に立て、前記外
    光が弱い場合は前記所定の基準面と実質上平行となるよ
    うに倒して前記照明装置を点灯することを特徴とする請
    求項22記載のカラー表示装置。
  24. 【請求項24】 前記透過型液晶表示器は、高分子分散
    型液晶とこれを狭持する透明電極が形成された2枚の透
    明基板から構成され、前記透明基板の端面に照明装置が
    配置されていることを特徴とする請求項22または23
    記載のカラー表示装置。
  25. 【請求項25】 前記照明装置は偏光器を有し、前記透
    過型液晶表示器を倒した状態において、前記透過型液晶
    表示器の下側に配置されることを特徴とする請求項22
    または23記載のカラー表示装置。
  26. 【請求項26】 透明電極が形成された2つの透明基板
    と、この透明基板に液晶相が狭持され、一定の電圧を印
    加した表示パターン部は透明状態になり、電圧が無印加
    の表示パターン部は散乱(不透明)状態となる液晶表示
    器であって、前記透明基板の少なくとも一方の前記透明
    電極で形成された表示パターン部及びその配線部と、少
    なくとも前記配線部の部分の前記透明電極を被覆する絶
    縁層と、その絶縁層の上に形成された他の透明電極とを
    備えたことを特徴とする液晶表示器。
  27. 【請求項27】 透明電極が形成された2つの透明基板
    と、この透明基板に液晶相が狭持され、一定の電圧を印
    加した表示パターン部は透明状態になり、電圧が無印加
    の表示パターン部は散乱(不透明)状態となる液晶表示
    器であって、前記透明基板の少なくとも一方の前記透明
    電極で形成された表示パターン部及びその配線部を備
    え、前記配線部の線幅は前記表示パターン部の面積が大
    きい程、太くすることを特徴とする液晶表示器。
  28. 【請求項28】 透明電極が形成された2つの透明基板
    と、この透明基板に液晶相が狭持され、一定の電圧を印
    加した表示パターン部は透明状態になり、電圧が無印加
    の表示パターン部は散乱(不透明)状態となる液晶表示
    器であって、前記透明基板の少なくとも一方の前記透明
    電極で形成された表示パターン部及びその配線部を備
    え、前記配線部の線幅は前記表示パターン部までの配線
    の長さが長い程、太くすることを特徴とする液晶表示
    器。
  29. 【請求項29】 窓ガラス近傍に設置され、前方外景と
    表示像および文字とを重ねて見るヘッドアップディスプ
    レイであって、請求項26〜28のいずれかの前記液晶
    表示器と、その液晶表示器に表示像や文字の信号を送る
    信号発生装置と、前記液晶表示器を照明する照明装置と
    を備えたことを特徴とするヘッドアップディスプレイ。
  30. 【請求項30】 前記窓ガラスに外部から入射する外光
    が強い場合は外光によって前記液晶表示器を照明し、前
    記外光が弱い場合は前記照明装置によって前記液晶表示
    器を照明することを特徴とする請求項29記載のヘッド
    アップディスプレイ。
  31. 【請求項31】 自動車や船舶および鉄道などの車両の
    前照灯または車幅灯が点灯された場合に、前記照明装置
    によって前記液晶表示器を照明することを特徴とする請
    求項29または30記載のヘッドアップディスプレイ。
  32. 【請求項32】 更に、外光の光強度を検出する光セン
    サを備え、その検出された光強度が所定の値より小さい
    場合に、前記照明装置によって前記液晶表示器を照明す
    ることを特徴とする請求項29または30記載のヘッド
    アップディスプレイ。
  33. 【請求項33】 道路データを記憶する地図記憶手段
    と、自動車の現在位置を検出する現在位置検出手段と、
    前記自動車が走行すべき適切な経路や道路を選出する走
    行経路選出手段と、その走行経路選出手段からの情報に
    よって運転者を適切な道路に誘導する誘導手段と、請求
    項29〜32のいずれかに記載の前記ヘッドアップディ
    スプレイとを備え、前記誘導手段からの情報、車速およ
    び現在時刻を、前方外景に重畳させて前記ヘッドアップ
    ディスプレイに表示することを特徴とするナビゲーショ
    ンシステム。
  34. 【請求項34】 自動車や船舶および鉄道などの車両に
    おけるインストルメントに重ねて設置され、そのインス
    トルメントの表示情報と透明表示器からの情報とを重畳
    させて見る複合型インストルメントであって、前記透明
    表示器を請求項26〜28のいずれかに記載の前記液晶
    表示器とし、その液晶表示器に表示像や文字の信号を送
    る信号発生装置と、前記液晶表示器を照明する照明手段
    とを備えたことを特徴とする複合型インストルメント。
  35. 【請求項35】 自動車等の車両のバックミラー上に重
    ねて設置され、バックミラーに写し出された後方外景と
    透明表示器からの情報とを重畳させて見る複合型バック
    ミラーであって、前記透明表示器を請求項26〜28の
    いずれかに記載の前記液晶表示器とし、その液晶表示器
    に表示像や文字の信号を送る信号発生装置を備えたこと
    を特徴とする複合型バックミラー。
  36. 【請求項36】 透明電極が形成された2つの透明基板
    と、この透明基板に液晶相が狭持され、一定の電圧を印
    加した表示パターン部は透明状態になり、電圧が無印加
    の表示パターン部は散乱(不透明)状態となる液晶表示
    器であって、少なくとも前記表示パターン部の前記透明
    基板間に前記液晶が充填されるとともに、少なくとも前
    記表示パターン部用配線部の前記透明基板間に透明部材
    が配置されていることを特徴とする液晶表示器。
  37. 【請求項37】 第1の透明基板上に、表示パターン部
    及びその配線部を第1の透明電極により形成し、少なく
    とも前記配線部の存在する位置に対応する全ての、前記
    透明基板上の位置に透明部材を配置し、その透明部材上
    に、第2の透明電極が形成された第2の透明基板を配置
    し、前記表示パターン部の存在する位置に対応する前記
    第1、第2の透明基板の間に液晶剤を充填することを特
    徴とする液晶表示器の作製方法。
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