JPH11249061A - 情報表示装置 - Google Patents

情報表示装置

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JPH11249061A
JPH11249061A JP10048093A JP4809398A JPH11249061A JP H11249061 A JPH11249061 A JP H11249061A JP 10048093 A JP10048093 A JP 10048093A JP 4809398 A JP4809398 A JP 4809398A JP H11249061 A JPH11249061 A JP H11249061A
Authority
JP
Japan
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light
polarizing means
reflective polarizing
information display
display device
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Pending
Application number
JP10048093A
Other languages
English (en)
Inventor
Tomonori Korishima
友紀 郡島
Norihito Nakazawa
伯人 中沢
Masao Ozeki
正雄 尾関
Shinichi Unayama
伸一 宇南山
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AGC Inc
Original Assignee
Asahi Glass Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】自動車用ヘッドアップディスプレイに適した情
報表示装置を得る。 【解決手段】情報表示源25、偏光手段と偏光変調手段
と反射性偏光手段を持つコンバイナー20、保持部材2
4、反射鏡21、本体部22、受光センサー27、脚部
23が設けられ、偏光手段と偏光変調手段と反射性偏光
手段の作用により直線偏光の一方を選択的に利用され、
観察者1は情報を含む偏光された光3を通して表示像1
0を視認する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は表示すべき情報を光
として発生する情報表示源と、この光を観察者に向けて
反射し、虚像として表示するコンバイナーとが設けられ
た情報表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年自動車等の車両の運転者に情報を表
示する方法として、ヘッドアップディスプレイ(以下H
UDという)などの情報表示装置が用いられている。こ
れは、液晶表示装置等の情報投射手段から投射された光
学的情報を、自動車のフロントガラス等に組み込まれた
コンバイナーに映し、情報を前景に重畳して表示するも
のである。
【0003】この情報表示装置によって、運転者はほと
んど視点を動かすことなく情報を読み取ることが可能と
なった。そのため、運転状態のままで素早く情報を獲得
できるようになった。車両用の情報表示装置として、情
報表示源を備えた本体部にコンバイナーが軸支され、車
両のダッシュボード上に載置された小型・別置き型のH
UDが採用されることもある。
【0004】図19に従来のHUDの一例の概念図を示
す。光源6から発し、レンズ系4および波長選択フィル
タ11を介して透過型液晶表示素子5を通過し、表示す
べき情報を含む光3は、車体のフロントガラス7に備え
られたコンバイナー2に照射され、反射されて観察者1
に視認される。レンズ系4はコリメーターとしての機能
を同時に有している。
【0005】このとき、フロントガラス7は合わせガラ
スであり、コンバイナー2はこの合わせガラス車内側表
面に反射コーティングを施すことにより形成される。ま
た、カラーの情報表示源を用いることによって、希望す
る多色の像が表示可能となる。例えば、速度表示8を緑
色、警告表示9を赤色とマルチカラー化することによっ
て、運転者に対してより的確に情報を伝達することが可
能となる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】HUDは表示情報を前
景に重畳するので、視界を遮らずに明るく見やすい像を
表示することが望ましい。そのためには前景の透視性を
確保しつつ高い表示輝度を得る必要がある。ところが、
従来のハーフミラー型のコンバイナーでは透過率と反射
率はトレードオフの関係にあり、一方を高くすると他方
が低下するという問題点があった。
【0007】また、自動車のフロントガラス(前面側)
の可視光線垂直透過率を70%以上とする法令上の制限
から高い反射率のコンバイナーを用いることができな
い。例えば、色付きの合わせガラスでは、0.7≦透過
率=(1−表面反射率)×内部透過率×(1−裏面反射
率)である。このとき、裏面反射率を4%、内部透過率
を90%とすると、概算として表面反射率は垂直で約1
9%以下でなければならないことがわかる。
【0008】斜めから光を入射すれば垂直の場合より反
射率は増加するとはいうものの、反射率を低く抑えなけ
ればならないのである。このため、高い表示輝度を得る
ためには光量の大きな光源が必要となり、消費電力、発
熱やサイズなどの点で問題があった。
【0009】図17にブロンズガラスとクリアガラスと
からなる合わせガラスに反射コーティングを施したHU
Dのコンバイナーの特性測定結果をグラフで示す。これ
は可視光線透過率の入射角依存性を、s偏光およびp偏
光それぞれについて測定したものである。この例では、
可視光線垂直透過率は76%である。反射コーティング
の反射率は、このデータから通常のガラスの透過率およ
び反射率を用いて計算し、その結果を図18に示す。
【0010】垂直入射(入射角=0°)における反射率
は約13%である。フロントガラスを用いるHUDの場
合、入射角は60°程度であるから、s偏光の場合は約
35%の反射率となる。垂直入射時よりは大きくなるも
のの65%の光は有効活用できていないことになる。ま
た、p偏光ではブリュースター角に近いためほとんど反
射がないので、表示光としては適当でない。
【0011】可視光線垂直透過率の規定がない別置き式
のHUDにおいてもやはり同様の問題がある。別置き式
のHUDは小型化が必須なため、光源の大きさや消費電
力にはより一層厳しい制限がある。しかも、フロントガ
ラスに比べコンバイナーの設置角が垂直に近いため、表
示光の入射角が20〜30°と小さくなる。そのため使
用時の角度における反射率は垂直入射時の反射率と大差
がなく、増加することは期待できない。
【0012】そのため、より大きなコンバイナーの反射
率が求められる。例えば、透明な樹脂からなるコンバイ
ナーに50%の反射率の表面コーティングを施した場
合、裏面反射率をおよそ4%、内部透過率をほぼ100
%と仮定すると、全体の透過率はおよそ48%となり、
所望の透過特性が得られないことになる。
【0013】また、情報表示装置として必要な機能とし
て、周囲の明るさに応じた表示輝度の調整機能がある。
従来のコンバイナーの反射率は能動的に変化させること
ができないため、もっぱら情報表示源側の輝度の調節に
よりこの機能を得ていた。この場合、真夏や冬の降雪後
の晴天時などのように前景の輝度が極めて明るい状況か
ら、夜間やトンネル内のように暗い状況までに適応させ
ることが必要となり、それぞれの場合に運転者に必要な
表示の輝度を得るためには、情報表示源の輝度を数百倍
あるいは千倍程度変化させなければならなかった。
【0014】ハロゲンランプを光源に採用すれば、その
駆動電流を制御することで輝度調整が可能である。しか
し、液晶表示素子と組み合わせてよく用いられる陰極管
などでは広範囲の輝度調整が困難であるため、適切な表
示輝度調整ができなかった。
【0015】さらに、周囲が極めて明るい場合には表示
が見えにくくなったり、表示器が太陽光に直接照らされ
た場合に、全面が点灯しているように見える擬似点灯な
どの問題点があった。本発明の目的は、従来技術が有し
ていた前述の課題を解決することにあり、従来知られて
いなかった情報表示装置を新規に提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明は、前述の課題を
解決すべくなされたものであり、請求項1は、情報表示
源と、コンバイナーとが設けられた情報表示装置におい
て、コンバイナーには、情報源から発せられた光の入射
側から、偏光手段、偏光変調手段、第1の反射性偏光手
段が順に配置され、偏光手段は入射光のうちの少なくと
も二方向の直線偏光成分について異なる透過率を有し、
偏光変調手段には光入射面と光出射面との間で入射光の
直線偏光方向を変化せしめる機能が備えられ、第1の反
射性偏光手段にはある直線偏光方向に対して相対的に高
い透過率を示す透過軸と、前記直線偏光方向とは異なる
直線偏光方向について相対的に高い反射率を示す反射軸
とが備えられたことを特徴とする情報表示装置を提供す
る。
【0017】また、請求項2は、周囲の明るさを測定す
る受光センサーが設けられ、その測定信号に応じて偏光
変調手段が制御され、コンバイナーの光反射率または光
透過率が調整されることを特徴とする請求項1記載の情
報表示装置を提供する。
【0018】また、請求項3は、入射側に配置された偏
光手段として、第2の反射性偏光手段が用いられ、第1
の反射性偏光手段による反射光の観察者までの経路と、
第2の反射性偏光手段による反射光の観察者までの経路
とがほぼ一致するように、第1の反射性偏光手段と第2
の反射性偏光手段とが、非平行に設けられたことを特徴
とする請求項1または2記載の情報表示装置を提供す
る。
【0019】また、請求項4は、第1の反射性偏光手段
および/または第2の反射性偏光手段が、特定波長域の
光に対しては、ほぼ直交する直線偏光成分の一方に対す
る透過率が高い透過軸ともう一方の直線偏光成分に対す
る反射率が高い反射軸とを有し、特定波長域以外の波長
域の光に対しては偏光方向に関わらず高い透過性を有す
ることを特徴とする請求項1、2または3記載の情報表
示装置を提供する。
【0020】また、請求項5は、第1の反射性偏光手段
および/または第2の反射性偏光手段が屈折率の異なる
2種類以上の高分子材料からなる高分子多層膜、コレス
テリック液晶層と4分の1位相差板とが組み合わされた
光学素子、または、反射型ホログラムから選択されたこ
とを特徴とする請求項1、2、3または4記載の情報表
示装置を提供する。
【0021】また、上記の各情報表示装置において、偏
光手段は透過性であって、かつ、ほぼ直交する直線偏光
成分の一方に対する透過率が相対的に高い透過軸と他方
の直線偏光成分に対する透過率が相対的に低い非透過軸
とが備えられることが好ましい。
【0022】また、情報表示源から発生する光がほぼ直
線偏光とされ、その偏光方向が前記偏光手段の透過軸方
向とほぼ一致することが好ましい。
【0023】また、反射性偏光手段として高分子多層膜
を用いる場合、2種類以上の高分子材料のうち少なくと
も1種が複屈折性を有することが好ましい。さらに、2
種類以上の高分子材料の屈折率は、反射性偏光手段の反
射軸方向ではそれぞれ異なるように設けられ、透過軸方
向ではほぼ等しくなるように設けられることが好まし
い。また、情報表示源が本体部に納められ、コンバイナ
ーが本体部の下辺近傍において本体部に対して回動自在
に軸支されるように配置されることが好ましい。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
を詳細に説明する。まず、図1は本発明の情報表示装置
の一例を模式的に示した断面図である。小型・別置き型
HUDに応用した例である。図2は本発明で用いるコン
バイナーの断面図である。図1で、コンバイナー20
は、保持部材24を介してHUDの本体部22に回動自
在に軸支されている。本体部22の底面には調節可能な
脚部23が必要に応じて設けられ、この脚部23がHU
Dの設置場所(例えば車両のダッシュボード上)に保持
される。脚部23は本体部22から脱着可能であり、必
要に応じて使用される。本体部22内には、蛍光表示管
からなる情報表示源25が備えられている。
【0025】情報表示源25からの光3は反射鏡21お
よびコンバイナー20で反射され、観察者1(例えば自
動車の運転者)に運転情報などの表示像10として視認
されることになる。なお、使用時におけるコンバイナー
20の水平方向に対する角度はθW であり、コンバイナ
ー20に対する光3の入射角、出射角はθi である。
【0026】乗用車のθW は25〜45°、θi は45
〜65°、トラックやバス等の大型車両や、小型の別置
き型HUDでは、θW は60〜80°、θi は15〜4
0°である。
【0027】図2では紙面の上側が光入射方向である。
コンバイナー20は透明基材40に光入射側から順に、
偏光手段41、偏光変調手段42、反射性偏光手段43
が積層された構成を備える。
【0028】反射性偏光手段43としては屈折率が異な
る2種類以上の高分子材料の多層膜が用いられる。図3
に示すように符号45で示す第1の高分子層と符号46
で示す第2の高分子層が複数層状に積層した形態を有す
る。第1の高分子層45と第2の高分子層46のうち少
なくとも一方が複屈折性を有している。
【0029】ここで第1の高分子層45、第2の高分子
層46の屈折率は、反射性偏光手段43として用いる場
合の反射軸方向ではそれぞれ異なるように設け、透過軸
方向ではほぼ等しく設けることにより直線偏光方向に対
して選択的な偏光機能を発現する。すなわち、ほぼ直交
する直線偏光成分の一方に対する透過率が高い透過軸
と、もう一方の直線偏光成分に対する反射率が高い反射
軸とを有する。
【0030】偏光変調手段42としては電界応答型の液
晶素子が好ましい。例えば、図4のように透明電極48
付きの透明絶縁基材49の一対の間に電界応答型の液晶
層47を封入したものである。液晶層47は両透明電極
基板間に電界を印加することによって、液晶セルを通過
する光の偏光状態を制御できるものであればよい。例え
ば、ほぼ90°ツイスト配向されたTN型液晶表示素
子、強誘電液晶素子、反強誘電液晶素子、または、20
0〜270°ツイスト配向されたSTN型液晶表示素子
のいずれかから選択し利用できる。
【0031】偏光手段41としては、ほぼ直交する直線
偏光成分の一方に対する透過率が高い透過軸と、もう一
方の直線偏光成分に対する透過率が低い非透過軸とを持
つものであればよい。上記の反射性偏光手段43を用い
てもよいし、透過性の偏光手段、いわゆる偏光子、偏光
フィルムを用いてもよい。また必要に応じて光の入射側
に反射防止コーティングやハードコーティングを施すこ
とが好ましい。
【0032】このような構成のコンバイナー20におい
て偏光変調手段42をオン−オフした場合の、情報を含
む光3の反射と、外部から入射する光の透過の様子を図
7、図8、および、図10〜図15にそれぞれ示し、本
発明の原理について説明する。なお、反射率、透過率に
ついては理想的な値を示す。
【0033】図5の構成では偏光手段として反射性偏光
手段43Fを用いる。この場合の動作を図6、図7、図
8に示す。情報表示源20側の第2の反射性偏光手段4
3Fはs偏光を反射し、第1の反射性偏光手段43Bは
p偏光を反射するよう反射軸の方向を直角に配置する。
偏光変調手段42はTN型液晶セルを選択する。また、
情報表示源30からの光がランダム偏光(r)であると
する。
【0034】図6を参照する。情報表示源30からの光
の50%に相当するs偏光成分は第2の反射性偏光手段
43Fにより反射され観察者に表示像として観察され
る。透過したp偏光成分は偏光変調手段42がオフの場
合、s偏光に変換されるため第1の反射性偏光手段43
Bには反射されずに透過する。すなわち全体の反射率は
50%である。
【0035】一方、偏光変調手段42がオンの場合、透
過したp偏光成分はp偏光のままなので第1の反射性偏
光手段43Bに反射され、偏光変調手段および第2の反
射性偏光手段43Fを透過して観察者に表示像として観
察される。すなわち全体の反射率は第2の反射性偏光手
段43Fと第1の反射性偏光手段43Bのそれぞれの反
射を合わせて100%となる。
【0036】また、外部から入射する光はランダム偏光
であり、そのうち50%に相当するp偏光成分は第1の
反射性偏光手段43Bにより反射される。透過したs偏
光成分は偏光変調手段42がオフの場合、p偏光に変換
されるため第2の反射性偏光手段43Fには反射されず
に透過する。すなわち全体の透過率は50%である。
【0037】一方、偏光変調手段42がオンの場合、透
過したs偏光成分はs偏光のままなので第2の反射性偏
光手段43Fによって反射され、偏光変調手段42およ
び第1の反射性偏光手段43Bを透過して外部に戻って
しまう。すなわち全体の透過率は0%となる。
【0038】以上の動作機構をまとめると図7、図8に
示すようになる。すなわち、偏光変調手段のオン−オフ
制御により、コンバイナーの反射率を50%から100
%の間で制御できる。また同時に透過率を50%から0
%の間で制御できる。すなわち従来技術のコンバイナー
では不可能であったコンバイナーの反射率を能動的に変
化させることが、本発明により可能となる。
【0039】しかも反射率を増加させると同時に透過率
が減少するため、周囲の輝度が極めて明るい場合でも外
光を減衰させることができるので、表示像の視認性は非
常に良好となる。また従来の輝度変調方法を併用すれば
さらに広い範囲の輝度調節が可能となる。また、コンバ
イナーの透過率を低く調整できるので、従来問題であっ
た擬似点灯を防ぐことも可能となる。
【0040】このように2つの反射性偏光手段を用いる
場合に注意すべき点として二重像の問題がある。すなわ
ち、第1の反射性偏光手段による表示像と第2の反射性
偏光手段による表示像の位置がずれて二重に見える場合
があり、表示の視認性が低下してしまう。特に2つの反
射面の間隔が広い場合には顕著である。これを防ぐには
両者の間隔を例えば1mm未満程度にして2つの像のず
れが検知できないようにすることがあげられる。
【0041】すなわち図4に示した液晶セルの構成中、
透明絶縁基材49の厚さを薄くすることが好ましい。樹
脂フィルムを用いたフィルム基板液晶素子が好ましい。
さらに、もう1つの解決手法を図9に示す。図9の構成
例では、第2の反射性偏光手段31による反射光の観察
者1までの経路と、第1の反射性偏光手段32による反
射光の観察者1までの経路とがほぼ一致するように、第
2の反射性偏光手段31と第1の反射性偏光手段32と
が、図示するように、光の入出射面内において非平行に
設けられる。このときの動作原理は次の通りである。
【0042】まず、情報表示源30からの光3Aは第2
の反射性偏光手段31により反射され視認光33となり
観察者1に表示像35として観察される。第1の反射性
偏光手段32は第2の反射性偏光手段31に対してΔθ
だけ傾けてある。すると情報表示源30からの光3Bは
第1の反射性偏光手段32により反射され戻り光3Cと
なり視認光33と同じ経路を通り観察者1においては表
示像36として観察される。表示像35と表示像36と
の位置は前後にずれてはいるが光軸上に並んでいるため
重なり合い、二重にずれて見えることはない。Δθの決
め方としては特開平2−279437に示された方法が
利用できる。
【0043】次に、図10、図11および図12の例で
は、図5と同じく偏光手段として反射性偏光手段を採用
する。そして、情報表示源30側に配置された第2の反
射性偏光手段43Fはs偏光を反射し、第1の反射性偏
光手段43Bはp偏光を反射するよう反射軸の方向を直
角に配置する。偏光変調手段42はTN型液晶セルを採
用する。また、情報表示源30からの光はs偏光である
とする。
【0044】情報表示源30からの光の100%に相当
するs偏光成分は第2の反射性偏光手段43Fにより反
射され観察者(図面では右側に位置するが省略されてい
る)に表示像として観察される。偏光変調手段42のオ
ン、オフに関わらず全体の反射率は100%である。
【0045】また、外部から入射する光はランダム偏光
であり、そのうち50%に相当するp偏光成分は第1の
反射性偏光手段43Bにより反射される。透過したs偏
光成分は偏光変調手段42がオフの場合、p偏光に変換
されるため第2の反射性偏光手段43Fには反射されず
に透過する。すなわち全体の透過率は50%である。一
方、偏光変調手段42がオンの場合、透過したs偏光成
分はs偏光のままなので第2の反射性偏光手段43Fに
反射され、偏光変調手段42および第1の反射性偏光手
段43Bを透過して外部に戻ってしまう。すなわち全体
の透過率は0%となる。
【0046】以上の動作原理をまとめると図11、図1
2に示すようになる。TN型の液晶素子等の偏光変調手
段のオン−オフ制御が行われても、コンバイナーの反射
率は100%で一定であるが、透過率を50%から0%
の間で制御できる。すなわち従来のコンバイナーでは5
0%の透過率の場合50%反射率しか得られなかった
が、本発明では2倍の100%の反射率が得られ、か
つ、高い反射率と高い透過率を両立できるのである。
【0047】しかも透過率を減少させることができるた
め、周囲の輝度が極めて明るい場合でも外光を減衰させ
ることができるので、表示像の視認性は非常に良好とな
る。また、コンバイナーの透過率を低く調整できるの
で、従来問題であった擬似点灯を防ぐことも可能とな
る。
【0048】図13、図14、および、図15では図2
のように偏光手段41として透過性の偏光手段を選択す
る。情報表示源側に配置された透過性の偏光手段41は
p偏光を透過しs偏光を吸収する。反射性偏光手段43
はp偏光を反射するように配置する。偏光変調手段42
はTN型液晶セルを選択する。また、情報表示源30か
らの光はp偏光に設定する。なお、「透過性」の偏光手
段とは反射性の機能を有さず、もっぱら透過性の特性を
示すという意味である。
【0049】情報表示源30からのp偏光は透過性の偏
光手段41を100%透過する。透過したp偏光は偏光
変調手段42がオフの場合、s偏光に変換されるため反
射性偏光手段43には反射されずにそのまま透過する。
すなわち全体の反射率は0%である。一方、偏光変調手
段42がオンの場合、偏光手段41を透過したp偏光は
p偏光のままなので反射性偏光手段43によって反射さ
れ、偏光変調手段42および偏光手段41を再び透過し
て観察者に表示像として観察される。すなわち全体の反
射率は100%となる。
【0050】また、外部から入射する光はランダム偏光
であり、そのうち50%に相当するp偏光成分は反射性
偏光手段43により反射される。透過したs偏光成分は
偏光変調手段42がオフの場合、p偏光に変換されるた
め偏光手段41には吸収されずに透過する。すなわち全
体の透過率は50%である。一方、偏光変調手段42が
オンの場合、透過したs偏光成分はs偏光のままなので
偏光手段41に吸収されてしまう。すなわち全体の透過
率は0%となる。
【0051】以上の動作原理をまとめると図14、図1
5に示すようになる。偏光変調手段のオン−オフ制御に
より、コンバイナーの反射率を0%から100%の間で
制御できる。また同時に透過率を50%から0%の間で
制御できる。すなわち従来のコンバイナーでは不可能で
あったコンバイナーの反射率を、0%から100%の広
い範囲で能動的に変化させることが、本発明により可能
となる。しかも反射率を増加させると同時に透過率が減
少するため、周囲の輝度が極めて明るい場合でも外光を
減衰させることができるので、表示像の視認性は非常に
良好となる。
【0052】また従来の輝度変調方法を併用すればさら
に広い範囲の輝度調節が可能となる。また、コンバイナ
ーの透過率を低く調整できるので、従来問題であった擬
似点灯を防ぐことも可能となる。
【0053】また、上記のいずれの例においても、受光
センサー(例えば図1の符号27)を設け周囲の明るさ
を測定し、その測定信号に応じて偏光変調手段(液晶素
子等)の光変調特性を制御すれば、周囲の明るさに応じ
た表示輝度や透過率の自動調節が可能となる。
【0054】また、上記いずれの例においても偏光手段
の透過軸と反射性偏光手段の透過軸の方向は直交してい
たが、平行となるように配置すれば、偏光変調手段のオ
ン、オフに対応する反射率および透過率の振る舞いが逆
のコンバイナーを達成できる。
【0055】次に、反射性偏光手段の波長特性について
説明する。反射性偏光手段の反射波長域は、情報表示源
から発せられる光の波長に合わせることが好ましい。例
えば、青色光に対しては400〜500nm、緑色光に
対しては500〜550nm、黄色光に対しては550
〜600nm、赤色光に対しては600〜700nm、
フルカラーの光に対しては400〜700nmの波長特
性を有することが好ましい。
【0056】発光光源の種類で見ると、例えば、蛍光表
示管に対しては450〜550nm、赤色発光ダイオー
ドに対しては600〜700nm、GaN系またはGa
P系緑色発光ダイオードに対しては430〜500n
m、GaN系青色発光ダイオードに対しては430〜5
00nm、緑色の陰極管に対しては530〜560n
m、フルカラー対応の3波長陰極管に対しては400〜
700nmの対応した波長域を、反射性偏光手段が備え
ることが好ましい。その他、一般に発光材料の発光波長
域、またはカラーフィルタの透過波長域に合わせること
が好ましい。
【0057】このように本発明を用いれば、高い透過率
と高い反射率の両立ができる。あるいは、透過率と反射
率の能動的な調整が可能となり、従来技術の有していた
前述の問題点が解決できる。次に、本発明に用いられる
各構成要素について詳述する。
【0058】本発明における反射性偏光手段として、屈
折率の異なる2種類以上の高分子材料からなる高分子多
層膜を使用できる。この構成は米国特許第548694
9号明細書、および、国際特許公開パンフレットWO9
6/19347に述べられている。以下に、反射性偏光
手段について(1)〜(4)の項目に分けて説明を行
う。
【0059】(1)材料 高分子材料を用いることが好ましい。高分子材料は使用
状態において透明なものを用いる。また、耐熱性や耐湿
性に優れたものが好ましい。さらには押し出し成形可能
な材料が好ましい。その例はメタクリル酸エステルの重
合体(ポリメチルメタクリレート、ポリエチルメタクリ
レートなど)、ポリカーボネート、スチレン重合体(ポ
リスチレン、ポリクロロスチレンなど)、ポリテレフタ
レート(ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテ
レフタレート、ポリシクロヘキサンジメチレンテレフタ
レートなど)、ポリオレフィン(ポリエチレン、ポリプ
ロピレン、ポリメチルペンテン、ポリイソブチレンな
ど)、フッ素樹脂(PFA、FEP、ポリフッ化ビニリ
デン、エチレン−4フッ化エチレン共重合体、3フッ化
塩化エチレン重合体、ポリビニルフロライドなど)、ト
リアセチルセルロース、ポリスルホン、ポリエーテルス
ルホン、ポリアルキレンナフタレート(ポリエチレン−
2,6−ナフタレート、ポリブチレン−2,6−ナフタ
レートなど)、4−ヒドロキシ安息香酸やテレフタル酸
を出発原料とする主鎖型高分子液晶(エコノール(住友
化学(株)商品名)、ベクトラ(ポリプラスチック
(株)商品名)、ロッドラン(ユニチカ(株)商品名)
など)、側鎖型高分子液晶さらには、ポリテレフタレー
トとポリアルキレンナフタレートの共重合体などがあげ
られる。また、各層の厚みは可視光の波長ないしそれ以
下が好ましい。さらには、各層の厚みは0.1〜0.5
μmが好ましい。
【0060】(2)多層押し出し成形 反射性偏光手段はこれらの高分子材料から選ばれた2種
以上の材料を多層押し出し成形することによって製造で
きる。多層押し出し成形の技術は米国特許第37738
82号明細書、および米国特許第3884606号明細
書に述べられている。
【0061】(3)延伸 使用する高分子材料によっては多層押し出し成形時に2
種類以上の高分子材料のうち少なくとも1種は複屈折率
性をしめすが、場合によってはさらに複屈折率性を強め
るために少なくとも一軸方向に延伸することが好まし
い。
【0062】(4)物性 2種類以上の高分子材料のうち少なくとも1種は延伸ま
たは押し出し成形により、複屈折率性を示すようにな
る。また、用いる最小2種の材料は好ましくは多層押し
出しまたは延伸による複屈折性の付与の程度に差がある
ことが好ましい。
【0063】多層押し出しまたは延伸によって複屈折率
性を付与しやすい材料は結晶性や液晶性が大きい材料で
あり、複屈折性を付与しにくい材料はアモルファス材料
である。一般に押し出し方向または1軸延伸方向の屈折
率がその方向に直角な方向のそれよりも大きいが、ポリ
スチレンのようにそうでない場合もある。このようにし
て得られた反射性偏光手段は屈折率差のより大きい方向
の偏光は反射し、それに直角方向の偏光に対しては透過
する性質がある。
【0064】また、本発明における反射性偏光手段は波
長特性を有するものを好ましく使用できる。すなわち、
特定の波長域の光に対してはほぼ直交する直線偏光成分
の一方に対する透過率が高い透過軸ともう一方の直線偏
光成分に対する反射率が高い反射軸を備えているが、そ
れ以外の波長域の光に対しては偏光方向に関わらず高い
透過性を有するようなものである。
【0065】このような反射性偏光手段は、例えば特表
平9−506837に示されている。表示に用いる波長
域の光のみを反射しそれ以外の光を透過するため、高い
反射率とより一層高い透視性を確保できる。
【0066】また、本発明の反射性偏光手段としてコレ
ステリック液晶層と4分の1位相差板とが組み合わされ
た光学素子を使用できる。コレステリック液晶層は例え
ば右円偏光成分は透過し左円偏光は反射するという性質
がある。したがって、4分の1位相差板と組み合わせれ
ば、入射した直線偏光は4分の1位相差板により左円偏
光に変換され100%反射させることができる。一方、
前景からのランダム偏光については50%にあたる左円
偏光成分は反射されてしまうが、右円偏光成分は透過す
る。前述の高分子多層膜と同様に、理想的には100%
の反射率と50%の透過率が得られる。このようなコレ
ステリック液晶層と4分の1位相差板とが組み合わされ
た光学素子として、メルク社のTransmax(トラ
ンスマックス:商品名)を用いた応用例が例示される。
【0067】また、本発明の反射性偏光手段として反射
型ホログラムを使用することも可能である。ホログラム
は材料特性や入出射角によって偏光方向による反射回折
効率が異なる。特に入射光と出射光の開き角が大きい場
合に回折効率の差が大きくなる。
【0068】例えば、屈折率変調値が0.03で膜厚が
15μmのホログラム材料を用いて540nm周辺の光
を回折するホログラムを作製する場合、入射角=出射角
=0°(垂直入射)のものでは、s偏光p偏光ともに約
98%の回折効率、約14nmの波長半値幅となり、偏
光による差はない。次に、入射角=出射角=60°の場
合はs偏光では約93%の回折効率、約20nmの波長
半値幅となり、p偏光では約62%の回折効率、約10
nmの波長半値幅となる。
【0069】反射の効率は回折効率と半値幅の積にほぼ
比例するので、s偏光とp偏光では約3倍の差となる。
このように反射型ホログラムも反射性偏光手段として使
用することができる。次に偏光変調手段について(A)
〜(C)の項目に分けて説明を行う。
【0070】(A)基本構造 偏光変調手段としては電界応答型の液晶素子が使用でき
る。液晶セルは2個の透明電極48付き絶縁性基板49
の間に電界応答型の液晶層47を封入した構造のもので
よい(図4)。絶縁性基板はガラス、透明高分子などか
ら選択されるが、場合によっては反射性偏光手段をその
まま転用して用いてもよい。電界応答型の液晶層は両透
明電極基板間に電界を印加することによって、液晶セル
を通過する光の偏光状態を制御できるものであればよ
い。
【0071】電界応答型の液晶素子としては、散乱状態
と透明状態間を制御する液晶/高分子分散型表示素子、
スメクチックC* と称される強誘電性液晶や反強誘電性
液晶を有する液晶表示素子、各基板にほぼ平行配向せし
めた正の誘電率異方性のネマチック液晶がツイストした
状態で存在するいわゆるツイステッドネマチック(T
N)液晶素子などが採用できる。このなかで、液晶/高
分子分散型表示素子は原理的に散乱を伴うので、本発明
において、視界確保が必要な窓用途には必ずしも適さな
い。
【0072】クラークらによって見いだされた表面安定
化強誘電液晶はカイラルスメクチックC(Sc* )がセ
ル厚2μm程度の空間に閉じこめられた場合に基板の影
響下螺旋が消失して、自発分極の向きに対応して分子の
長軸が層の法線方向から左右に傾いた双安定状態をと
る。そして、電界の印加により、自発分極が電界方向に
そろうので、電界の極性の反転により左右いずれかに傾
いた状態とすることができ、この状態は電界を切っても
保持することができる。反強誘電液晶を液晶セルに用い
た場合には電界の有無およびその極性に応じて光透過状
態を選択することができる。
【0073】(B)配置構成 偏光手段、偏光変調手段、反射性偏光手段の偏光軸の方
向は、情報表示装置の種類や目的に応じて適宜選択して
配置することが好ましい。例えばTN型液晶素子の場合
は2つの透明電極付き絶縁性基板間にほぼ90°ツイス
ト配向されており、入射した直線偏光の偏光方向が90
°回転して出射する。偏光手段の透過軸の方向と透明電
極付き絶縁性基板の液晶の配向方向とが直角になるよう
にした場合、反射性偏光手段の透過軸方向を偏光手段の
透過軸方向に平行または直角になるように反射性偏光手
段の張り付け方法を選択できる。
【0074】平行の場合には液晶セルに電圧を印加しな
い場合には全反射・非透過状態を、電圧を印加した場合
には半反射・半透過状態を選択できる。一方、直角の場
合には液晶セルに電圧を印加しない場合には半反射・半
透過状態を、電圧を印加した場合には全反射・非透過状
態を選択できる。
【0075】特に、車載用窓の場合にはフェイルセーフ
の観点から電圧を印加しない状態で半反射状態を、電圧
を印加したときには全反射状態に変化するように設ける
ことが好ましい。また、特に車載用では視界を確保する
ために、最大透過率を70%以上とすることが好まし
い。
【0076】(C)基板材料 液晶セルの絶縁性基板49はソーダライムガラス、無ア
ルカリガラスなどのガラス基板、メタクリル酸エステル
の重合体(ポリメチルメタクリレート、ポリエチルメタ
クリレートなど)、ポリカーボネート、スチレン重合体
(ポリスチレン、ポリクロロスチレンなど)、ポリテレ
フタレート(ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレ
ンテレフタレート、ポリシクロヘキサンジメチレンテレ
フタレートなど)、ポリオレフィン(ポリエチレン、ポ
リプロピレン、ポリメチルペンテン、ポリイソブチレン
など)、フッ素樹脂(PFA、FEP、ポリフッ化ビニ
リデン、エチレン−4フッ化エチレン共重合体、3フッ
化塩化エチレン重合体、ポリビニルフロライドなど)、
トリアセチルセルロース、ポリスルホン、ポリエーテル
スルホン、ポリアルキレンナフタレート(ポリエチレン
−2,6−ナフタレート、ポリブチレン−2,6−ナフ
タレートなど)、さらには、ポリテレフタレートとポリ
アルキレンナフタレートの共重合体などのプラスチック
基板があげられる。
【0077】反射性偏光手段それ自体を、プラスチック
基板として兼用可能である。またプラスチック基板の場
合には外側に配置されるガラス基板との間にポリビニル
ブチラールフィルムのような透明な衝撃吸収膜を介して
挟み込んでもよい。このポリビニルブチラールフィルム
に紫外線吸収能を有する方が、液晶素子を屋外で使用す
る場合耐久性の観点から好ましい。
【0078】本発明のコンバイナーを垂直ではなく斜め
から光を入射して用いる場合は、その視覚方向で反射率
または透過率の変化幅が最大となるように、偏光変調手
段の液晶のツイスト角度や偏光手段と反射性偏光手段の
透過軸のなす角度を最適化することが好ましい。本発明
におけるコンバイナー20の基材40は、用途や使用状
態に応じて適宜選択されるものである。光の入射側や反
射光の出射側が透明な基材であることが好ましいが、こ
れは光を部分的に透過するものであってもよい。
【0079】例えば、透明ガラス板のほかにブロンズや
グリーンなどに色付けされたガラス板も基材として使用
できる。また、入射光や反射光が通過しない部分は不透
明であってもよい。基材の材質としては、ガラスのほ
か、アクリル、ポリカーボネート、ポリ塩化ビニル、ポ
リオレフィンなどの樹脂基板でもよいし、透明な結晶体
などであってもよい。
【0080】また、基材の厚さについても厚さ数mmの
板のほか、厚さ1mm以下のフィルムでもよいし、厚さ
数cmのブロック体であってもよい。これらの基材の表
面には必要に応じて、反射防止コーティングやハードコ
ーティングが施されていてもよい。
【0081】基材と反射性偏光手段を固定する接着剤と
しては必要な強度で接着し、長期の信頼性を確保できる
ものが好ましい。材質としてはアクリル系、エポキシ
系、ウレタン系、酢酸ビニル系、ゴム系などの接着剤が
利用できる。また、粘着剤なども利用できる。それらの
形態としては光硬化型、熱硬化型、硬化剤混合型、ホッ
トメルト型、感圧型などを例示できる。光の損失が少な
いという点で透明性が高く散乱性の少ないものが特に好
ましい。
【0082】本発明のコンバイナーの形態として、図2
のように透明基材40の表面に反射性偏光手段43、偏
光変調手段42、偏光手段41を順に貼り付けた形態を
示したが、2枚の透明基材で挟み込んだ形態も可能であ
る。その場合には、必要に応じて光の入射側に反射防止
コーティングやハードコーティングを施すことが好まし
い。
【0083】本発明の情報表示装置における情報表示源
は光を発して表示する機能を持つものであり、液晶表示
素子等のいわゆる受光型表示素子からなる表示体に熱陰
極管(HCT)、冷陰極管、蛍光表示管(VF)、ハロ
ゲンランプ、発光ダイオード、半導体レーザなどからな
る光源から発した光を照射するものが例示できる。ま
た、それとは別に、受光型表示素子を用いず、上記の光
源自体をパターン化して配列し特定の情報を光として発
生する自発光型表示素子であってもよい。蛍光表示管
(VFD)、フィールドエミッションディスプレイ(F
ED)、プラズマディスプレイ、有機EL素子や、あるい
は発光ダイオード(LED)や半導体レーザ(LD)を
配列したものなどが例示できる。
【0084】また、本発明の情報表示装置をカラー表示
とする場合、液晶表示素子としては、カラーフィルタと
透過型液晶表示素子等からなるカラー液晶表示素子等が
好ましく使用できる。また、蛍光材料、発光材料をカラ
ー化したり、RGB3色を発色するLEDを複数配列し
たLEDアレー等の自発光型表示素子であってもよい。
【0085】受光型表示素子と光源を併用したものの場
合は、この受光型表示素子と光源との間にレンズ系や曲
面反射鏡等の適当な光線平行化手段、導光板等の適当な
導光手段、偏光手段などを配置してもよい。また、情報
表示源からコンバイナーに光が投射されるまでの光径路
内に、反射、屈折、回折光学素子を適宜配置してもよ
い。また、必要に応じて、偏光手段、非線形光学素子な
どを配置してもよい。
【0086】本発明の情報表示装置は、自動車用のHU
Dにおいて特に好ましく用いられる。その場合は可視光
線垂直透過率が70%以上となるように反射性偏光手段
の反射率を調整する。また、上述したように情報表示源
を備えた本体部にコンバイナーが軸支され、車両のダッ
シュボード上に載置され、運転者等に運転情報を視認さ
せる、いわゆる別置き型HUDとして使用することが好
ましい。
【0087】本発明の情報表示装置を乗り物用に用いる
場合、表示すべき情報として、その表示用途により適宜
選択されるものであり、車両のスピード計、タコメータ
ー、シフトレバー表示、さらには種々の警告ランプや、
ナビゲーション情報、エアコン、オーディオ機器など付
属機器の情報等が応用例としてあげられる。
【0088】また、道路情報、駐車場空き情報などの車
両外からの情報を表示することももちろん可能である。
航空機や船舶などでは緯度、経度、高度、進行方向など
の位置・方位情報や、気象情報、レーダーの障害物情
報、魚群探知機の情報など、乗り物の運行や業務に関わ
る様々な情報が考えられる。また、観察者とは主には車
両等の乗り物の運転手であるが、助手席その他の同乗者
や、情報を所定の位置で読み取ろうとする者が対象とな
る。
【0089】上記のHUD以外にも本発明の情報表示装
置は種々の用途に用いられる。例えば、自動車の風防ガ
ラス周辺の暗色セラミック塗装部にホログラムを配置し
た情報表示装置にも利用できる。また、車両のコーナー
を指示する虚像コーナーマーカーなども例示できる。
【0090】自動車用途以外でも様々な表示装置に応用
が可能である。たとえば、店舗のショーウィンドウの窓
材に反射性偏光手段を配し、偏光方向を合わせた情報表
示源を組み合わせた情報表示装置が例示できる。
【0091】また、美術館、水族館などにおける展示品
の説明表示においても、展示品の視認性と説明情報の視
認性を両立できるため本発明の情報表示装置を好ましく
使用できる。さらには、銀行、公共機関などの相談窓
口、カウンターなどに設置される透明仕切り窓に設置
し、業務に必要な情報を提供する情報表示装置としても
有用である。同種の応用としてプロンプターも例示でき
る。以下、本発明の実施例について説明する。
【0092】
【実施例】(例1)図1は本発明を別置き型HUDに応
用した例である。動作原理は図6の説明図に示したもの
であり、コンバイナーの構成としては図5に示したもの
に相当する。コンバイナー20はアクリル樹脂基材に、
第1の反射性偏光手段43B、偏光変調手段42、第2
の反射性偏光手段43Fを透明粘着剤で貼り付けたもの
である。反射性偏光手段としては3M社のDBEF(商
品名)を使用した。
【0093】偏光変調手段42としてはTN型の液晶素
子を用いた。2枚のITO付き基板にポリイミドを塗布
し、加熱した後、両基板の配向膜を90°交差させた方
向にラビング処理を行いギャップ6μmのセルとした。
さらに、液晶ZLI1565(メルク社製)をセル内に
注入して液晶層を形成した。情報表示源25としては蛍
光表示管を用いた。情報表示源25から発せられる光の
偏光はランダム偏光である。コンバイナー20の水平方
向に対する角度は75°、光の入出射角は20°に設定
した。
【0094】このコンバイナー20は面の垂直方向で測
定した場合、0V印加時に54%の透過率を、5V印加
時に6.5%の透過率を示した。吸収損失を無視すれ
ば、反射率としては46%から93.5%に変調できる
ことになる。20°入射の場合における、液晶セルの印
加電圧に対するコンバイナー20の透過率依存性を図1
6に示す。垂直の場合に比べ変化幅は小さいが、0V印
加時に47%の透過率を、5V印加時に15%の透過率
を示した。すなわち反射率としては53%から85%の
範囲で調節が可能であった。
【0095】また、受光素子27からの信号により液晶
セルへの印加電圧を制御することにより、周囲の明るさ
に応じて反射率と透過率を可変することができ、視認性
の良い情報表示器を得ることができた。
【0096】なお、情報表示源25として用いた蛍光表
示管から反射鏡21までの距離は40mm、反射鏡から
コンバイナー20までの距離は80mmとした。コンバ
イナー20は平面であるが、反射鏡としては曲率半径が
90mmの凹面鏡を用いた。このときコンバイナー20
から表示像10までの距離rdは約420mmとなっ
た。以上のように、本例により能動的に反射率と透過率
を変調できる情報表示装置が実現できた。
【0097】(例2)本例では例1の蛍光表示管を、透
過型の液晶表示素子と冷陰極管の組み合わせに置き換え
たものを作製した。液晶表示素子からの偏光の方向を第
2の反射性偏光手段43Fの反射軸の方向に一致させ
た。動作原理は図10のものに相当する。
【0098】情報表示源30からの光(s偏光)は第2
の反射性偏光手段43Fでほぼ反射れる。したがって、
第1の反射性偏光手段43Bと第2の反射性偏光手段4
3Fによる反射率の総和は液晶セルへの電圧印加の有無
によらず95%が得られた。一方、透過率については上
述の通り面の垂直方向における測定では0V印加時に5
4%の透過率を、5V印加時に6.5%の透過率を示し
た。20°方向における測定では、0V印加時に47%
の透過率を、5V印加時に15%の透過率を示した。
【0099】このように50%前後の透過率に対し、従
来例の約2倍に相当する95%という高い反射率を得る
ことができた。また、周囲の明るさに応じて能動的に透
過率を変調することができた。以上のように本例によっ
て、高い透過率と高い反射率の両立および能動的に透過
率を変調可能な情報表示装置を実現することができた。
【0100】
【発明の効果】請求項1記載の発明では、透視性に優れ
表示輝度が高い情報表示装置が得られる。請求項2記載
の発明では、反射率と透過率を能動的に調整可能な情報
表示装置が得られる。請求項3記載の発明では、コンバ
イナーの反射率を高くでき、さらに明るく、二重像のな
い視認性の優れた情報表示装置が得られる。請求項4記
載の発明では、特定波長(色)に応じた情報表示に必要
な波長光のみを選択的に用いて、より透視性のよい情報
表示機能を達成できる。請求項5記載の発明では、構成
が簡素で薄型のコンバイナーを形成でき、製造・調整が
容易で、表示機能の優れた情報表示装置を達成できる。
上記の実施例における情報表示装置の構成はあくまでも
一例であり、本発明はこの構成に限定されるものではな
い。また、本発明はその効果を損しない範囲で種々の応
用ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一例を模式的に示す断面図。
【図2】本発明に用いるコンバイナーの断面図。
【図3】本発明に用いる反射性偏光手段の一例を示す断
面図。
【図4】本発明に用いる偏光変調手段の一例を示す断面
図。
【図5】本発明に用いるコンバイナーの断面図。
【図6】本発明に用いるコンバイナーの反射と透過の様
子を示す説明図。
【図7】本発明に用いるコンバイナーの反射率特性を示
す説明図。
【図8】本発明に用いるコンバイナーの透過率特性を示
す説明図。
【図9】本発明の一例(2重像を克服する構成例)を示
す概念図。
【図10】本発明に用いるコンバイナーの反射と透過の
様子を示す説明図。
【図11】本発明に用いるコンバイナーの反射率特性を
示す説明図。
【図12】本発明に用いるコンバイナーの透過率特性を
示す説明図。
【図13】本発明に用いるコンバイナーの反射と透過の
様子を示す説明図。
【図14】本発明に用いるコンバイナーの反射率特性を
示す説明図。
【図15】本発明に用いるコンバイナーの透過率特性を
示す説明図。
【図16】本発明に用いるコンバイナーの一例における
透過率の印加電圧依存性を示すグラフ。
【図17】従来のコンバイナーの可視光線透過率の入射
角依存性を示すグラフ。
【図18】従来のコンバイナーの表面反射率の入射角依
存性の一例を示すグラフ。
【図19】従来のHUDの一例を示す概念図。
【符号の説明】
1:観察者 3、3A、3B:光 10:表示像 20:コンバイナー 21:反射鏡 22:本体部 25、30:情報表示源 27:受光センサー 33:表面反射光 3C:裏面反射光 35:表面反射像 36:裏面反射像 40:基材 41:偏光手段 42:偏光変調手段 43、43B、43F:反射性偏光手段 45:第1の高分子層 46:第2の高分子層 47:液晶層 48:透明電極 49:基板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宇南山 伸一 神奈川県横浜市神奈川区羽沢町1150番地 旭硝子株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】情報表示源と、コンバイナーとが設けられ
    た情報表示装置において、コンバイナーには、情報源か
    ら発せられた光の入射側から、偏光手段、偏光変調手
    段、第1の反射性偏光手段が順に配置され、偏光手段は
    入射光のうちの少なくとも二方向の直線偏光成分につい
    て異なる透過率を有し、偏光変調手段には光入射面と光
    出射面との間で入射光の直線偏光方向を変化せしめる機
    能が備えられ、第1の反射性偏光手段にはある直線偏光
    方向に対して相対的に高い透過率を示す透過軸と、前記
    直線偏光方向とは異なる直線偏光方向について相対的に
    高い反射率を示す反射軸とが備えられたことを特徴とす
    る情報表示装置。
  2. 【請求項2】周囲の明るさを測定する受光センサーが設
    けられ、その測定信号に応じて偏光変調手段が制御さ
    れ、コンバイナーの光反射率または光透過率が調整され
    ることを特徴とする請求項1記載の情報表示装置。
  3. 【請求項3】入射側に配置された偏光手段として、第2
    の反射性偏光手段が用いられ、第1の反射性偏光手段に
    よる反射光の観察者までの経路と、第2の反射性偏光手
    段による反射光の観察者までの経路とがほぼ一致するよ
    うに、第1の反射性偏光手段と第2の反射性偏光手段と
    が、非平行に設けられたことを特徴とする請求項1また
    は2記載の情報表示装置。
  4. 【請求項4】第1の反射性偏光手段および/または第2
    の反射性偏光手段が、特定波長域の光に対しては、ほぼ
    直交する直線偏光成分の一方に対する透過率が高い透過
    軸ともう一方の直線偏光成分に対する反射率が高い反射
    軸とを有し、特定波長域以外の波長域の光に対しては偏
    光方向に関わらず高い透過性を有することを特徴とする
    請求項1、2または3記載の情報表示装置。
  5. 【請求項5】第1の反射性偏光手段および/または第2
    の反射性偏光手段が屈折率の異なる2種類以上の高分子
    材料からなる高分子多層膜、コレステリック液晶層と4
    分の1位相差板とが組み合わされた光学素子、または、
    反射型ホログラムから選択されたことを特徴とする請求
    項1、2、3または4記載の情報表示装置。
JP10048093A 1998-02-27 1998-02-27 情報表示装置 Pending JPH11249061A (ja)

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