JP2000056254A - 情報表示装置 - Google Patents

情報表示装置

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JP2000056254A
JP2000056254A JP10223124A JP22312498A JP2000056254A JP 2000056254 A JP2000056254 A JP 2000056254A JP 10223124 A JP10223124 A JP 10223124A JP 22312498 A JP22312498 A JP 22312498A JP 2000056254 A JP2000056254 A JP 2000056254A
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JP10223124A
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English (en)
Inventor
Norihito Nakazawa
伯人 中沢
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AGC Inc
Original Assignee
Asahi Glass Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】コストアップとならずに疑似点灯を防止できる
情報表示装置を提供する。 【解決手段】情報表示源31とその情報を反射表示する
コンバイナ12との間に配置される情報光通過部分であ
る開口33aを有する通過光選択手段である開口絞り3
3の遮光部分に向けて、情報表示源31の表面による反
射光線が進行するように情報表示源31が設置される情
報表示装置とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、情報表示装置に関
し、特に外光による擬似点灯の少ない情報表示装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】近年自動車などの車両の運転者に情報を
表示する方法として、ヘッドアップディスプレイ(以下
HUDという)などの表示装置が用いられるようになっ
ている。これは、液晶表示装置などの情報投射手段から
投射された光学的情報を、自動車の風防ガラスなどに組
み込まれたコンバイナに映し、情報を前景に重畳するこ
とにより、運転者が運転状態からほとんど視点を動かす
ことなく情報を読み取れるようにしたものである。ま
た、情報表示源を備えた小型の本体部にコンバイナが軸
支され、車両のダッシュボード上に載置された別置き型
のHUDも用いられるようになっている。
【0003】図6は、従来のHUDの車載状態の一例を
示す概念図である。光源6から発し、レンズ4を介して
透過型液晶表示素子5を通過した表示すべき情報を含む
光3は、車体の風防ガラス7に備えられたハーフミラー
やホログラムよりなるコンバイナ2に照射され、反射さ
れて観察の視点1で視認される。また、カラーの情報表
示源を用いることによって、希望する多色の像が表示可
能となる。例えば、速度の表示像8を緑色、警告の表示
像9を赤色とすることによって、運転者に対してより的
確に情報を伝達することが可能となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】HUDは運転に必要な
情報を表示するための機器であるから、いかなる環境で
も視認できることが望ましい。ところが、HUDは屋外
で使用されるため、車外の様々な光源の影響を受ける場
合がある。特に太陽光は非常に明るいため、その迷光が
発生すると表示の視認性が低下するという問題があっ
た。
【0005】図4は従来のHUDにおける擬似点灯現象
の原因を説明する模式図である。このHUDでは、情報
表示源11から発せられる情報を含む光3はコンバイナ
12により反射され観察者の視点1に導かれ、観察者は
コンバイナ12の向こう側にある表示像13として視認
する。このとき、情報表示源11は情報を含む光3がコ
ンバイナ12で反射される位置方向に向く配置のため、
太陽などの外部の光源20が特定の角度に位置すると、
外部の光源からの光21(点線で示す)はコンバイナ1
2を透過して情報表示源11の表面まで到達する場合が
ある。このような状態となると、外部の光源からの光2
1は情報表示源11の表面で反射したのち、情報を含む
光3と同様な光路を経て観察者の視点1に至ることも発
生する。このような状態で情報表示源全面が外部の光源
からの光21に照らされると、表示面全体が点灯してい
るように見えて(以降、疑似点灯という)、本来の表示
内容が識別し難くなるという問題があった。
【0006】この現象は、図4のように情報表示源が外
部光に直接曝される構成でなくとも発生する。ここで、
図5は従来の別のHUDにおける擬似点灯現象の原因を
説明する模式図である。この中で、情報表示源11から
の情報を含む光3が反射鏡16により折り返されたの
ち、コンバイナ12に反射されて観察者の視点に至る構
成のHUDである。この場合も外部光源からの光21
は、点線で示すような経路で観察者の視点1に至り擬似
点灯の問題が発生する。ここで、20でHUDの外部光
源を示す。
【0007】そこで従来はこの擬似点灯の問題を防ぐた
め、表示素子表面にルーバのように光の指向性を制御す
るフィルムを貼付けるなどの方法を採用していた。とこ
ろがこの方法は外光の入射方向と情報を含む表示光の方
向とが大きく離れていないと有効に機能しない。たとえ
ば、外光の入射を完全にカットしようとすると本来必要
な表示光をもカットするおそれがある。また、これらの
フィルムは透明性が低いため、吸収や散乱により表示光
が損失を受けて表示の輝度が暗くなるという問題点があ
った。さらに、これらの光制御フィルムは高価であるた
め、情報表示装置のコストアップになるなどの問題点が
あった。
【0008】本発明の目的は、従来技術が有していた前
述の課題を解決することにあり、コストアップとならず
に疑似点灯を防止できる情報表示装置を提供することに
ある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は前述の課題を解
決すべくなされたものであり、表示すべき情報を光とし
て発生する情報表示源と、前記光を観察者に向けて反射
し虚像として表示するコンバイナとを少なくとも備えた
情報表示装置において、前記情報表示源と前記コンバイ
ナとの間に配置されて、コンバイナ表示面上での観察者
の所定可視範囲に前記情報の光を到達させ、かつその所
定可視範囲外からの情報表示源に入射する光を遮光する
通過光選択手段を設け、コンバイナ表示面上の少なくと
も前記所定可視範囲から前記通過光選択手段を通過して
前記情報表示源に到達する光を、前記通過光選択手段の
遮光範囲へ反射する方向に、前記情報表示源の可反射面
が向いていることを特徴とする情報表示装置を提供す
る。
【0010】また、前記通過光選択手段がコンバイナ表
示面上での観察者の所定可視範囲に前記情報の光を到達
させる開口部を有する開口絞りであり、コンバイナ表示
面上の少なくとも前記所定可視範囲から前記開口絞りを
通過して前記情報表示源に到達する光を、前記開口絞り
の遮光範囲へ反射する方向に前記情報表示源の可反射面
が向いていることを特徴とする上記の情報表示装置を提
供する。
【0011】さらに、前記所定可視範囲から前記開口絞
りを通過し前記可反射面で反射する反射光の進行方向
が、観察者と前記所定可視範囲とを結ぶ光路に対してほ
ぼ平行もしくは所定角度以内で下向きに離れる方向とな
ることを特徴とする上記の情報表示装置を提供する。
【0012】さらに、前記情報表示源を納める本体部が
備えられ、前記コンバイナの下辺部が前記本体部の上部
で横方向の支軸に回動可能に支持されていることを特徴
とする上記の情報表示装置を提供する。
【0013】さらに、表示すべき情報を光として発生す
る情報表示源と、前記光を観察者に向けて反射し虚像と
して表示するコンバイナと、情報表示源とコンバイナと
の間に配置される光学部品とを備えた情報表示装置にお
いて、前記情報表示源と前記コンバイナとの間に配置さ
れて、コンバイナ表示面上での観察者からの所定可視範
囲に前記情報の光を到達させ、かつその所定可視範囲外
からの情報表示源に入射する光を遮光する通過光選択手
段を設け、コンバイナ表示面上の少なくとも前記所定可
視範囲から前記通過光選択手段を通過する光を前記通過
光選択手段の遮光範囲へ反射する方向に、前記情報表示
源および/または光学部品の可反射面が向いていること
を特徴とする情報表示装置を提供する。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明をさ
らに詳細に説明する。図1は、本発明の一実施形態の情
報表示装置を示す模式図である。この中で、図5と同じ
配置で同様の作用を有する要素については同じ符号を付
している。
【0015】図1において、この情報表示装置は、情報
表示源31およびコンバイナ12とを基本構成として有
するHUDである。表示形態としては、情報表示源31
から発した情報を含む光3がコンバイナ12により反射
されて観察者の視点1(設計中心位置を含む)に至り、
表示像13として視認される。この場合、情報を含む光
3を反射するコンバイナ12の表示面上では、この情報
を含む光3が情報として観察者に視認される範囲が可視
範囲として存在する。
【0016】そして、コンバイナ12上の少なくともこ
の可視範囲と情報表示源31とを結ぶ光路3a(破線で
示す)と、光の可反射面としての情報表示源表面31f
とが直交しないように構成されている。すなわち光学的
設計の見地では、観察者の視点1の設計中心位置からコ
ンバイナ12の表示面で反射して情報表示源31の光学
的設計中心位置までの光路3aと情報表示源表面31f
とが直交しないように構成される。つまり、光路3aと
情報表示源表面31fとのなす角θはθ≠90°という
ことである。
【0017】したがって、太陽などの外部の光源20で
発してコンバイナ12の表示面の裏面から入射する外部
の光源からの光21は、情報表示源31の表面で反射さ
れるが、上記の角度(θ≠90°)の構成により、コン
バイナ12の方向とは別の方向であり、視点から発し情
報表示源表面での反射の光路30方向に進む。つまり、
情報表示源31から発した情報を含む光3を拡散光とす
ることで、光路3aと情報表示源表面31fとを直交さ
せなくともコンバイナ12による表示を実行し、かつ、
コンバイナ12の表示面の裏面から入射する外部光源か
らの光21を再びコンバイナ方向に反射することがなく
なる。
【0018】そして、情報を含む光3を通過させ、か
つ、情報を含む光3以外の入射・出射光を遮る部分であ
る開口33aを有する通過光選択手段である開口絞り3
3を、情報表示源31とコンバイナ12との間に配置す
ることで、情報表示源31の可反射面で反射された外部
からの光は遮光され、観察者の視点どころかコンバイナ
12にまでも到達することはなく、擬似点灯を引き起こ
す光とはならない。
【0019】この開口33aは、コンバイナ12の表示
面上での所定の可視範囲をより積極的に設定するように
設けられてもよい。このような構成により、観察者の可
視域は制限されるが、コンバイナ12の表示面の裏面か
ら入射する外部光源からの光21をより限定して、疑似
点灯の根元である不要光の入射確率を下げることができ
る。
【0020】さらに、前記光路3aが情報表示源表面3
1fと単に直交しないだけでなく、その角度θを次のよ
うに定めることが擬似点灯を防ぐためにはより好まし
い。すなわち、観察者の視域内の点からコンバイナ12
を経て情報表示源31に至る光線が情報表示源表面31
fによる反射光の光路30の方向に、他の外部光源が存
在しないようにθを定めることが好ましい。そこで、反
射光の光路30の方向に外部光源が存在しないようにす
るためには、観察者の視域内の点とコンバイナ12上の
可視範囲とを結ぶ情報を含む光3の光路に対して、情報
表示源31の情報表示源表面31fによる反射光の光路
30の方向は所定角度以内(−20〜+20°程度)で
離れる方向が好ましい。
【0021】ここで、光はその進行方向について対称で
あるから、外光に基づく擬似点灯の光が視点に到達しな
いようにするためには、逆に視点から情報表示源31へ
進む光路3aの方向に外部光源が存在しなければよいの
である。そこで、情報表示源31を収納し、かつコンバ
イナ12を支持する光を通さない筐体を設けることで、
反射光の光路30の延長方向やそれ以外の方向から外部
光が進入して情報表示源31に入射しないように効果的
に遮蔽することができる。
【0022】つぎに、観察者の視域について説明する。
観察者の視点1は必ずしも固定されていないため、この
視点である設計中心位置のみではなく、視点を動かした
ときにも擬似点灯を防止しなければならない。また、情
報表示源は有限の大きさを持っているため、その全面に
渡って擬似点灯を防止しなければならない。
【0023】図2は図1の一実施形態の情報表示装置の
他の状態を示す模式図である。この図2では想定される
観察者の視域の下限位置1aに視点を置いた場合につい
て図示している。ここで、図1と同様の要素には同一符
号を付す。観察者の視域の下限位置1aから情報表示源
31の上下端に至る光路3b,3cと可反射面である情
報表示源表面31fが直交しないように配置し、情報表
示源の表面31fによる反射光の光路30の方向に外部
光源が存在しないようにし、その方向は図1に関する記
載と同様に、観察者の視域内の点とコンバイナ12上の
可視範囲とを結ぶ情報を含む光3の光路に対して、情報
表示源31の情報表示源表面31fによる反射光の光路
30の方向が所定角度以内となるように角度θを定める
ことが好ましい。
【0024】また情報表示源31とコンバイナ12の間
に開口絞り33を設け、観察者の視域内の点からコンバ
イナ12を経て情報表示源31に至る光線が情報表示源
表面31fにより反射される方向が開口33aを通らず
遮光されるようにすることが効果的である。また、図示
しないが、情報表示源31とコンバイナ12の間に他の
光学部品を設ける場合、その表面についても情報表示源
31と同様の取り扱いにより、この光学部品表面の反射
による擬似点灯を防止することができる。
【0025】ここで、光の可反射面としては情報表示源
表面31fを挙げているが、情報表示源31の構成層で
光路を横切る境界面であれば可反射面となりうる。つま
り、一般に情報表示源と空気との界面を指すが、情報表
示源の内部であっても、外光が入射することが可能な部
分であり、その外光を反射し得る部分をも含める。たと
えば、蛍光表示管は最表面は透明なガラスカバーである
が、内部に金属製のフィラメントやグリッド電極、蛍光
体が存在し、外光を反射する。なお、このような可反射
面は、光学部品についても同様である。このように、本
発明によれば従来の改善方法のように光の方向を制御す
るルーバフィルムなどを必要としない。したがって、表
示する光を損失することなく、安価な構成で外光による
擬似点灯の問題を解決することができる。
【0026】本発明におけるコンバイナは、情報表示源
から発する光を観察者の方向に反射または回折し、表示
像として視認させるものであればよい。たとえば、反射
鏡やホログラムが好ましく利用できる。表示像を拡大し
遠方に結像させるためには、凹面鏡や倍率を持ったホロ
グラムが有効である。前景と表示像を重畳して見せる場
合には、半透明のハーフミラーや波長選択性を持ったホ
ログラムが好ましく利用できる。また、反射または回折
の機能は反射率の高い金属や誘電体の多層膜の蒸着膜、
ゾルゲル法による高反射膜、屈折率の異なる複数の高分
子多層膜やホログラムまたは回折格子などを基材に設け
ることにより発現できる。
【0027】本発明におけるコンバイナの基材は、用途
や使用状態に応じて適宜選択される。情報を含む光の入
射側や反射光の出射側が透明な基材であることが望まし
いが、これは光を部分的に透過するものであってもよ
い。例えば、透明ガラス板のほかにブロンズやグリーン
などに色付けされたガラス板も基材として使用できる。
また、入射光や反射光が通過しない部分は不透明であっ
てもよい。基材の材質としては、ガラスのほか、アクリ
ル、ポリカーボネート、ポリ塩化ビニル、ポリオレフィ
ンなどの樹脂基板でもよいし、透明な結晶体などであっ
てもよい。また、基材の厚さについても厚さ数mmの板
のほか、厚さ1mm以下のフィルムでもよいし、厚さ数
cmのブロック体であってもよい。これらの基材の表面
には必要に応じて、反射防止コーティングやハードコー
ティングが施されていてもよい。基材とホログラムを固
定する接着剤としては必要な強度で接着し、長期の信頼
性を確保できるものが好ましい。材質としてはアクリル
系、エポキシ系、ウレタン系、酢酸ビニル系、ゴム系な
どが広く利用できる。また、粘着剤なども利用できる。
それらの形態としては光硬化型、熱硬化型、硬化剤混合
型、ホットメルト型、感圧型などを例示できる。光の損
失が少ないという点で透明性が高く散乱性の少ないもの
が特に好ましい。
【0028】本発明の情報表示装置における情報表示源
は光を発して表示する機能を持つものであり、液晶表示
素子などのいわゆる受光型表示素子からなる表示体に熱
陰極管、冷陰極管、蛍光表示管、ハロゲンランプ、発光
ダイオード、半導体レーザなどからなる光源から発した
光を照射するものが例示できる。また、それとは別に、
受光型表示素子を用いず、上記の光源自体をパターン化
して配列し特定の情報を光として発生する自発光型表示
素子と偏光子を組み合わせたものであってもよい。蛍光
表示管、フィールドエミッションディスプレイ、プラズ
マディスプレイ、有機EL素子や、あるいは発光ダイオ
ードや半導体レーザを配列したものなどが例示できる。
【0029】また、本発明の情報表示装置をカラー表示
とする場合、液晶表示素子としては、カラーフィルタと
透過型液晶表示素子などからなるカラー液晶表示素子な
どが好ましく使用できる。また、蛍光材料、発光材料を
カラー化したり、発光波長の異なる半導体材料を配列し
た自発光型表示素子であってもよい。受光型表示素子と
光源を併用したものの場合は、この受光型表示素子と光
源との間にレンズ系や曲面反射鏡などの適当な光線平行
化手段、導光板などの適当な導光手段、偏光制御手段な
どを配置してもよい。情報表示源からコンバイナに光が
投射されるまでの光径路内に、反射、屈折、回折光学素
子を適宜配置してもよい。また、必要に応じて、偏光制
御手段、非線形光学素子などを配置してもよい。
【0030】本発明の情報表示装置は、従来例のような
自動車用HUDにおいて適切に用いられる。また、上述
のように情報表示源を備えた本体部にコンバイナが軸支
され、車両のダッシュボード上に載置され、運転者など
に運転情報を視認させる、いわゆる別置き型HUDとし
て好ましく使用できる。本発明の情報表示装置を乗り物
用に用いる場合、表示すべき情報として、その表示用途
により適宜選択されるものであり、車両のスピード計、
タコメータ、シフトレバー位置などの情報、さらには種
々の警告ランプ情報や、ナビゲーション情報、エアコ
ン、オーディオ機器など付属機器の情報などが例として
挙げられる。また、道路情報、駐車場空き情報などの車
両外からの情報を表示することももちろん可能である。
航空機や船舶などでは緯度、経度、高度、進行方向など
の位置・方位情報や、気象情報、レーダの障害物情報、
魚群探知機の情報など、乗り物の運行や業務に関わる様
々な情報が考えられる。また、観察者とは主には車両な
どの乗り物の運転者であるが、助手席その他の同乗者
や、これらすべての者を含めることができる。
【0031】HUD以外にも本発明の情報表示装置は種
々の用途に用いることができる。例えば、車両のコーナ
を指示する虚像コーナマーカなども例示できる。自動車
用途以外でも様々な表示装置に応用が可能である。たと
えば、店舗のショーウィンドウの窓材にコンバイナを配
した情報表示装置が例示できる。また、美術館、水族館
などにおける展示品の説明表示においても、本発明の情
報表示装置を好ましく使用できる。さらには、銀行、公
共機関などの相談窓口、カウンタなどに設置される透明
仕切り窓に設置し、業務に必要な情報を提供する情報表
示装置としても有用である。同種の応用として、プロン
プタも例示できる。本発明は、これらの応用において
も、太陽、街灯、室内照明、スポットライトなどの外部
光源による擬似点灯を防止する効果がある。
【0032】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明する。図3は本
発明の実施例の情報表示装置を示す模式図である。これ
は本発明の情報表示装置が別置き型HUDに応用された
例を示している。コンバイナ42は、支持部45を介し
てHUDの本体部44の上部外側に回動可能に軸支され
ている。本体部44内には、蛍光表示管よりなる情報表
示源41が備えられている。このHUDを車両のダッシ
ュボードなどの設置位置に配置する。情報表示源41か
らの情報を含む光3はコンバイナ42で反射され、観察
者(例えば運転者)に運転情報などの表示像13として
視認される。
【0033】使用時におけるコンバイナ42に対する情
報を含む光3の入射角θiは20°である。またコンバ
イナ42から情報表示源41への至る光路と情報表示源
41の表面とが直交しない角度θとして、θ=75°と
した。観察者の視点1からコンバイナ42に至る光路
と、情報表示源41の表面での反射光の光路43とがほ
ぼ平行となっている。情報表示源41とコンバイナ42
の間には開口部を設け、この開口部には透明なアクリル
板による開口カバー40を設けた。情報表示に必要な情
報を含む光3のみを透過する配置としている。
【0034】本実施例のHUDを、実際に車両のダッシ
ュボード上に設置し屋外でテストを行った。太陽からの
すなわち外部光源20からの光21が入射しても、情報
表示源41の表面で反射した光は本体部内に閉じ込めら
れ観察者の視点に至らないため、擬似点灯現象は発生せ
ず視認性の高い表示像を得ることができた。なお、コン
バイナ42は透明アクリル基板にホログラムを挟み込ん
だものを用いた。ホログラムの倍率は2.5倍である。
情報表示源41である蛍光表示管からコンバイナ42ま
での距離は80mmであり、表示像13はコンバイナか
ら200mmの位置に拡大表示された。観察者の視点か
らはほぼ1000mmの位置である。
【0035】
【発明の効果】本発明の情報表示装置によれば、情報表
示に必要な光のみを透過する開口部と情報表示源の表面
の傾く角度により、外部光源から入射した光が情報表示
源の表面で反射し観察者の視点に至る擬似点灯現象を防
止できる。さらに、本発明によれば、外部光源から入射
した光が情報表示源表面で反射される方向を、観察者と
コンバイナ上での所定可視範囲とを結ぶ光路に対して所
定角度以内で離れる方向とすることで、観察者の視点を
動かしても擬似点灯が起こらない情報表示装置を得るこ
とができる。なお、上記の実施例における情報表示装置
の構成はあくまでも一例であり、本発明はこの構成に限
定されるものではない。また、本発明はその効果を損し
ない範囲で種々の応用ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の情報表示装置を示す模式
図。
【図2】図1の実施形態の情報表示装置の他の状態を示
す模式図。
【図3】本発明の実施例の情報表示装置を示す模式図。
【図4】従来のHUDにおける擬似点灯現象の原因を説
明する模式図。
【図5】従来の別のHUDにおける擬似点灯現象の原因
を説明する模式図。
【図6】従来のHUDの車載状態の一例を示す概念図。
【符号の説明】
1: 観察者の視点 1a: 観察者の視域の下限位置 2、12、42: コンバイナ 3: 情報を含む光 3a、3b、3c: 光路 4: レンズ 5: 透過型表示装置 6: 光源 7: 風防ガラス 8、9、13: 表示像 11、31、41: 情報表示源 16: 反射鏡 20: 外部の光源 21: 外部の光源からの光 30,43: 反射光の光路 33: 開口絞り 40: 開口部カバー 44: 本体部 45: 支持部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】表示すべき情報を光として発生する情報表
    示源と、前記光を観察者に向けて反射し虚像として表示
    するコンバイナとを少なくとも備えた情報表示装置にお
    いて、前記情報表示源と前記コンバイナとの間に配置さ
    れて、コンバイナ表示面上での観察者の所定可視範囲に
    前記情報の光を到達させ、かつその所定可視範囲外から
    の情報表示源に入射する光を遮光する通過光選択手段を
    設け、コンバイナ表示面上の少なくとも前記所定可視範
    囲から前記通過光選択手段を通過して前記情報表示源に
    到達する光を、前記通過光選択手段の遮光範囲へ反射す
    る方向に、前記情報表示源の可反射面が向いていること
    を特徴とする情報表示装置。
  2. 【請求項2】前記通過光選択手段がコンバイナ表示面上
    での観察者の所定可視範囲に前記情報の光を到達させる
    開口部を有する開口絞りであり、コンバイナ表示面上の
    少なくとも前記所定可視範囲から前記開口絞りを通過し
    て前記情報表示源に到達する光を、前記開口絞りの遮光
    範囲へ反射する方向に前記情報表示源の可反射面が向い
    ていることを特徴とする請求項1記載の情報表示装置。
  3. 【請求項3】前記所定可視範囲から前記開口絞りを通過
    し前記可反射面で反射する反射光の進行方向が、観察者
    と前記所定可視範囲とを結ぶ光路に対して所定角度以内
    で離れる方向となることを特徴とする請求項1または2
    記載の情報表示装置。
  4. 【請求項4】前記情報表示源を納める本体部が備えら
    れ、前記コンバイナの下辺部が前記本体部の上部で横方
    向の支軸に回動可能に支持されていることを特徴とする
    請求項1、2または3に記載の情報表示装置。
  5. 【請求項5】表示すべき情報を光として発生する情報表
    示源と、前記光を観察者に向けて反射し虚像として表示
    するコンバイナと、情報表示源とコンバイナとの間に配
    置される光学部品とを備えた情報表示装置において、 前記情報表示源と前記コンバイナとの間に配置されて、
    コンバイナ表示面上での観察者からの所定可視範囲に前
    記情報の光を到達させ、かつその所定可視範囲外からの
    情報表示源に入射する光を遮光する通過光選択手段を設
    け、コンバイナ表示面上の少なくとも前記所定可視範囲
    から前記通過光選択手段を通過する光を前記通過光選択
    手段の遮光範囲へ反射する方向に、前記情報表示源およ
    び/または光学部品の可反射面が向いていることを特徴
    とする情報表示装置。
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