JP7163827B2 - ヘッドアップディスプレイ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ディスプレイでの表示画像をウィンドシールドなどに備えられた投影面に投影することで、ユーザに表示画像を視認可能とするヘッドアップディスプレイ装置に関するものである。
従来、特許文献1において、ディスプレイをウィンドシールドの直下に配置し、ディスプレイでの表示画像をウィンドシールドの投影面に映し出し、ユーザに視認させるヘッドアップディスプレイ装置が提案されている。このような構成のヘッドアップディスプレイ装置では、ウィンドシールドを通じて入射された太陽光などがディスプレイで反射されると、その反射光が直接ユーザのアイボックスに入射される可能性がある。このため、ベゼルに相当するダッシュボードのフード部の上端位置が、アイボックスの上端とディスプレイの上端を結んだ直線よりも上方に位置するようにしている。これにより、太陽光などの入射光がディスプレイの上端位置で反射しても、その反射光がフード部で遮られ、アイボックスに届かないようにすることが可能となっている。
特開昭59-214011号公報
3D(dimension)ディスプレイなどでは、一般的に、液晶ディスプレイなどの周期的なピクセル構造を有する表示機が用いられる。この表示機では、1つ1つのピクセルが複数のサブピクセルで構成されており、複数のサブピクセルの表示色がそれぞれ異なることで、1つのピクセルとして様々な色を再現できるようになっている。
このような構造の表示機では、複数のピクセルによる周期構造(以下、ピクセル周期構造という)と、1つ1つのピクセルを構成するサブピクセルによる周期構造(以下、サブピクセル周期構造という)の2つの周期を有している。
一方、周期構造に光が入射すると、光の回折が発生することが知られている。回折光は、周期構造の周波数が増加するに連れて回折角度が大きくなるという関係を有している。そのため、液晶ディスプレイなどの表示機に光が入射すると、正反射光とは別に周期構造の周波数に依存した回折光が発生することになる。
上記した特許文献1の構造では、反射光についてはフード部で遮ることが可能になるものの、表示部を収容している筐体の上方に形成された開口部から回折光が外に出てしまう可能性がある。回折光が外に出てしまうと、それが何らかの形でドライバの眼に入り込む可能性がある。ドライバの座高などによってアイボックスの位置が変わることからも、回折光がドライバの目に届き得るため、反射光だけでなく回折光についてもアイボックスに届かないようにすることが必要になる。
本発明は上記点に鑑みて、反射光だけでなく回折光もアイボックスに届かないようにできるヘッドアップディスプレイ装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載のヘッドアップディスプレイ装置は、表示面(4a)に、1つ1つが複数のサブピクセル(41a~41g)を有して構成された複数のピクセル(41)が一方向および該一方向に対して交差する方向それぞれにおいて所定のピッチで配置され、表示面のうち複数のピクセルが配置された領域を有効表示領域として画像表示を行うディスプレイ(4)と、開口部(91)が備えられ、表示面が上方に向くようにしつつ、複数のピクセルの配列方向の一方が水平方向に沿う方向、交差する方向が鉛直方向に沿う方向となるようにディスプレイを収容すると共に、開口部を通じてディスプレイでの画像表示が投影面に投影されるようにする筐体(9)と、を備えている。そして、ディスプレイは、有効表示領域のうちの上方側の端部となる上端(42)と、開口部のうちの車両の後方側の開口端である後方開口端(91a)とを結ぶ直線をLA、上端での表示面の法線ベクトルをZ1、法線ベクトルと直線LAとの成す角度をθ、複数のピクセルのうち鉛直方向に沿う方向でのセルピッチをp[μm]、太陽光における可視光の波長をλ[μm]として、
Figure 0007163827000001
が成り立つ設置状態で筐体に配置されている。
このような構成とすることにより、ディスプレイのピクセル周期構造に基づく太陽光における可視光の回折光が筐体の外に出ることが抑制され、反射光だけでなく回折光もアイボックスに届かないようにできるヘッドアップディスプレイ装置とすることが可能となる。
なお、各構成要素等に付された括弧付きの参照符号は、その構成要素等と後述する実施形態に記載の具体的な構成要素等との対応関係の一例を示すものである。
第1実施形態にかかるヘッドアップディスプレイ装置の車載への搭載状態を示した図である。 3Dディスプレイに対して入射光が照射されたときの反射光と回折光の様子を示した斜視図である。 3Dディスプレイにおける表示面の部分拡大図である。 図1に示すヘッドアップディスプレイ装置における筐体およびディスプレイの拡大断面図である。 第2実施形態にかかるヘッドアップディスプレイ装置における筐体およびディスプレイの拡大断面図である。 ディスプレイの曲率半径と有効表示領域の上端から筐体に形成された開口部の後方開口端までの距離との関係を説明した断面図である。 他の実施形態で説明する2Dディスプレイにおける表示面の部分拡大図である。
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、同一符号を付して説明を行う。
(第1実施形態)
第1実施形態について説明する。ヘッドアップディスプレイ装置は、車両に適用されるものであり、ドライバに表示画像の虚像を視認可能とすることで、車速やナビゲーションシステムによる進行方向の表示などの情報を提供するものとして用いられる。
図1に示すヘッドアップディスプレイ装置100は、例えば車両のインストルメントパネル1内に収容されており、ウィンドシールド2の投影面3にディスプレイ4での表示画像を投影することで、ドライバに表示画像の虚像5を視認可能とする。表示画像については、ドライバが運転席に着座したときの眼6の位置として想定される長方形の領域をアイボックス7として、アイボックス7から投影面3に投影された表示画像の虚像5が視認可能となるように表示される。なお、本実施形態では、3Dディスプレイを例に挙げて説明するため、図1中には、3Dディスプレイの虚像5aと3D映像の虚像5bとを示してある。
ヘッドアップディスプレイ装置100は、ディスプレイ4と、防塵カバー8および筐体9を備えている。
ディスプレイ4は、表示機を構成するものであり、本実施形態では平面状の表示面4aを有する3Dディスプレイによって構成されている。ディスプレイ4は、ピクセル周期構造を有する複数のピクセルを備えた構成とされている。ディスプレイ4を3Dディスプレイによって構成した場合、例えば図2に示す構成とされる。なお、図2は、ディスプレイ4における表示面側の斜視図であるが、この図に示すディスプレイ4の表示面4a側が図1に示すように上方に向けられて配置される。
図2に示すように、ディスプレイ4は、複数のピクセル41を有した構成とされている。複数のピクセル41は、それぞれ、3つのサブピクセル41a~41cによって構成されている。3つのサブピクセル41a~41cは、それぞれ、赤色(R)、緑色(G)、青色(B)で発光する。ディスプレイ4のうちこのピクセル41が配置された一面が表示面4aであり、ピクセル41が配置された領域が画像表示を行うことができる有効表示領域となる。なお、図2は断面図ではないが、各サブピクセル41a~41cが判りやすいように、異なるハッチングを付してある。異なる色相で発光されるサブピクセル41a~41cの光を加色混合することにより、種々の色が再現可能とされている。
ディスプレイ4の表示面4aには、各ピクセル41a~41cが一方向およびその方向に対して交差する方向それぞれにおいて、所定のピッチで配置されている。具体的には、表示面4aをxy平面と見立てて、図2の紙面左右方向をx軸方向、それに対して垂直な方向をy軸方向とすると、各サブピクセル41a~41cは、x軸方向を長手方向として、y軸方向に等間隔に並べられてサブピクセル周期構造を構成している。そして、3つのサブピクセル41a~41cを1組としたピクセル41がx軸方向において周期的に配置されていると共に、y軸方向においても周期的に配置されることでピクセル周期構造が構成されている。
なお、上記したように、ディスプレイ4は、表示面4a側が上方に向くようにして、図2のy軸方向が水平方向に向き、x軸方向が鉛直方向に沿う方向、より詳しくは鉛直方向に対して傾斜するように配置される。このため、各サブピクセル41a~41cの長手方向が鉛直方向に沿う方向に向けられ、各サブピクセル41a~41cの配列方向が水平方向に向けられるように配置された構造(以下、構造Aという)となるが、これに限るものではない。例えば、各サブピクセル41a~41cの配列方向が鉛直方向に沿う方向に向けられ、各サブピクセル41a~41cの長手方向が水平方向に向けられるように配置された構造(以下、構造Bという)とされても良い。
ただし、回折光は、周期構造の周期が反映されることから、ピクセル周期構造の周期よりも周期が短いサブピクセル周期構造の方が、回折角が大きくなる。このため、本実施形態の構造Aとすると、太陽光の入射方向に沿う方向の周期構造がピクセル周期構造となるため、構造Bのように、太陽光の入射方向に沿う方向の周期構造がサブピクセル周期構造となる場合と比較して、回折角を小さくできる。よって、回折光が筐体9から外に出ることが抑制し易くなる。
防塵カバー8は、ディスプレイ4の表示面4a側を覆うように配置され、ディスプレイ4への塵の付着を抑制する。ここでは、防塵カバー8を筐体9の上方位置に備えた例を示してあるが、ディスプレイ4の表面に沿うように備えられても良い。
筐体9は、インストルメントパネル1内に配置され、ディスプレイ4や防塵カバー8を収容している。筐体9の上方には開口部91が形成されており、この開口部91を通じて、ディスプレイ4での表示画像が投影面3に投影されるようになっている。開口部91は、例えば車両左右方向を長手方向とする長方形状や楕円形状などとされるが、その形状は任意である。なお、図示しないが、筐体9内にはディスプレイ4への通電用の配線が導かれており、ディスプレイ4による画像表示が可能となっている。
以上のようにして、本実施形態にかかるヘッドアップディスプレイ装置100が構成されている。
このヘッドアップディスプレイ装置100では、筐体9の開口部91うち車両後方側の開口端(以下、後方開口端という)91aとディスプレイ4の有効表示領域の上端42との位置関係によって、太陽光の反射光や回折光がアイボックス7に届くか否かが決まる。このため、本実施形態では、後方開口端91aの位置に基づき、ディスプレイ4の設置状態、すなわちディスプレイ4の設置位置や表示面4aの法線ベクトルを決めている。これについて、図2および図3を参照して説明する。なお、ここでは、ディスプレイ4の設置状態を後方開口端91aに応じて設定するとして説明するが、これらの関係が、反射光や回折光がアイボックス7に届かない関係となっていれば良く、その関係を満たすように後方開口端91aの位置を設計するのも同意である。
図2中に示したように、太陽光の入射光Liが表示面4aに対し、表示面4aの法線方向に対する入射角αで入射された場合、反射光Lrと回折光Ldが生じる。反射光Lrは、表示面4aの法線方向に対する反射角が入射角αと等しくなるように出射される。一方、回折光Ldは、回折次数に応じた回折角度βで出射される。この回折光Ldの回折角度βは、グレーティング方程式より、入射角α、回折次数N、光の波長λ[μm]、鉛直方向に沿う方向での周期構造の周波数v[1/μm]を用いて、次の数式1で表される。また、p[μm]は、ピクセル密度、つまり鉛直方向に沿う方向におけるピクセルピッチであり、v=1/pの関係が成り立つ。
Figure 0007163827000002
この式で表される回折角度βは、回折次数Nに応じて変化し、負の値の回折次数Nの絶対値が大きくなるほど、入射光Liに近づき、開口部91から外に出易くなる。また、入射角αが小さくなるほど、回折次数Nが同じであっても回折角度βが大きくなり、開口部91から外に出易くなる。これらを考慮して、回折光Ldが開口部91から外に出ないようにディスプレイ4の設置状態を決めることが必要である。
ただし、回折光Ldは、回折次数Nの絶対値が大きくなるほど、強度が小さくなる。このため、どの回折次数の回折光まで開口部91の外に出したくないかによって、ディスプレイ4の設置状態を決めれば良い。少なくとも、回折次数N=±1の回折光については開口部91から外に出ないようにする必要があり、回折次数N=±3の回折光について開口部91から外に出ないようにするのが好ましい。さらに、回折次数N=±5の回折光について開口部91から外に出ないようにすると、より好ましい。
ここで、図4に示すように、ディスプレイ4の有効表示領域の上端42と後方開口端91aとを結ぶ直線をLAとする。また、表示面4aの法線ベクトルをZ1とし、法線ベクトルZ1と直線LAの成す角度をθとする。
入射角αが最も小さくなると想定されるのが、入射光Liの入射方向が直線LAと一致するときであり、このときの入射角αは角度θとなる。このため、数式1のαにθを代入し、それをβの式に改めると、数式2が導出される。
Figure 0007163827000003
そして、回折角度βが角度θよりも小さければ、回折光Ldは開口部91の外に出てこないことから、sinβ<sinθを満たすような設計とすれば良い。sinθが数式2のように表されることから、数式3のように、数式2の右辺がsinθよりも小さくなるという関係を満たせば良い。この式は数式4に変形することができることから、この数式4を満たす角度θの直線LAとなるように、ディスプレイ4の設置状態を決めれば良い。
Figure 0007163827000004
Figure 0007163827000005
そして、上記したように、回折次数N=±1次の回折光Ldについては少なくとも開口部91から外に出さないようにするのであれば、数式4にN=1を代入した数式5を満たすように、ディスプレイ4の設置状態を決めれば良い。
Figure 0007163827000006
なお、上記したように、λは光の波長である。可視光の波長は、紫光から赤色光の400~700nm程度であり、数式5を満たすべき角度θとして最も大きな角度となるのは、波長が700nmのときである。このため、λに700nmを代入した場合の角度θを満たすようにディスプレイ4の設置状態を決めている。
また、回折光Ldについて開口部91から外に出ないようにする回折光Ldの回折次数Nが±3であれば数式4に対してN=3を代入し、回折次数Nが±5であれば数式4に対してN=5を代入すれば良い。
以上説明したように、本実施形態では、数式4を満たす角度θとなるように、有効表示領域の上端42の設置位置やディスプレイ4の法線ベクトルZ1を決めて、筐体9内にディスプレイ4を設置している。これにより、ディスプレイ4のピクセル周期構造に基づく回折光が筐体9の外に出ることが抑制され、反射光Lrだけでなく回折光Ldもアイボックス7に届かないようにできるヘッドアップディスプレイ装置100とすることが可能となる。
ヘッドアップディスプレイ装置100では、投影面3への表示画像の投影面積を増やすために、ディスプレイの表示面4aをできるだけ上方に向けたいが、上方に向けるほど回折光が外に出易くなる。このため、本実施形態のようにして、ディスプレイ4の設置状態を決めることで、できるだけディスプレイ4を上方に向けつつ、反射光Lrや回折光Ldがアイボックス7に届かないようにすることが可能となる。
(第2実施形態)
第2実施形態について説明する。本実施形態は、第1実施形態に対してディスプレイ4の構成を変更したものであり、その他については第1実施形態と同様であるため、第1実施形態と異なる部分についてのみ説明する。
図5に示すように、本実施形態では、ディスプレイ4が曲面ディスプレイによって構成されている。曲面ディスプレイは、表示面4aが断面円弧状の凹面とされることから、上方部分を鉛直方向に近づけつつ、下方部分をより上方に向けることが可能となることから、上端42に太陽光が入射し難い構成にできる。ただし、表示面4aの下方部分が上方に向けられることから、有効表示領域の下端43で反射した太陽光が開口部91から外に出る可能性がある。このため、本実施形態では、ディスプレイ4の曲率半径を規定することで、太陽光の反射光が開口部91から外に出ることを抑制する。
なお、ディスプレイ4が曲面状となっている場合でも、ディスプレイ4の有効表示領域の上端42の設置位置や法線ベクトルZ1と開口部91の後方開口端91aの位置との関係については第1実施形態と同様である。つまり、上記数式4を満たすようにすれば良く、開口部91から外に出したくない回折光Ldの回折次数Nに応じて、ディスプレイ4の設置状態を決めれば良い。法線ベクトルZ1については、上端42での曲面の接線に対して垂直な方向となる。
図6に示すように、ディスプレイ4の表示面4aの曲率半径をR3ddispとし、上端42と後方開口端91aとの間の距離をL1とすると、曲率半径R3ddispが距離L1よりも大きくなるR3ddisp>L1の関係を満たすようにしている。
上記したように、ディスプレイ4の有効表示領域の上端42の法線ベクトルZ1が数式4を満たす関係となるようにする場合、法線ベクトルZ1は、直線LAよりも下方を向くことになる。つまり、法線ベクトルZ1の先端は筐体9の内部に収まることになる。このため、上端42を基点として、ディスプレイ4の表示面4aの曲率半径R3ddispを変化させた場合に、少なくともR3ddisp>L1の関係を満たすようにすれば、有効表示領域の下端43の法線ベクトルZ2の先端も筐体9の内部に収まるようにできる。すなわち、有効表示領域の下端43で反射した太陽光が開口部91から外に出ないようにできる。
このように、ディスプレイ4を曲面ディスプレイで構成する場合には、ディスプレイ4の有効表示領域の上端42の設置位置や法線ベクトルZ1と開口部91の後方開口端91aの位置との関係が第1実施形態の関係を満たすようにする。さらに、曲率半径R3ddispが距離L1よりも大きくなるR3ddisp>L1の関係を満たすようにする。これにより、上端42での反射光に加えて回折光がアイボックス7に届くことを抑制できると共に、下端43での反射光についてもアイボックス7に届くことを抑制することが可能となる。
(他の実施形態)
本開示は、上記した実施形態に準拠して記述されたが、当該実施形態に限定されるものではなく、様々な変形例や均等範囲内の変形をも包含する。加えて、様々な組み合わせや形態、さらには、それらに一要素のみ、それ以上、あるいはそれ以下、を含む他の組み合わせや形態をも、本開示の範疇や思想範囲に入るものである。
例えば、上記実施形態ではディスプレイ4を3Dディスプレイで構成し、かつ、サブピクセル41a~41cの配列方向が水平方向、長手方向が鉛直方向に沿う方向となるようにする場合について説明した。しかしながら、これは一例を示したに過ぎず、サブピクセル41a~41cの配列方向が鉛直方向に沿う方向、長手方向が水平方向となるようにしても良い。
なお、本明細書で言う水平方向とは、車両が水平な路面上にあるときの状態を意味しているが、水平方向と完全に一致しているという意味ではなく、水平方向に沿う方向を意味している。例えば、ヘッドアップディスプレイ装置100での画像表示がドライバに視認し易いように、ディスプレイ4のピクセル41の配列方向が水平面に対して傾けられるが、傾いていても水平方向に沿う方向に該当する。また、第2実施形態のように、ディスプレイ4が曲面ディスプレイとされる場合、複数のピクセル41の配列方向として説明した一方向およびそれに交差する方向は、曲面状の表示面4a内での方向という意味であり、必ずしも直線状の方向を意味している訳では無い。
また、ディスプレイ4は3Dディスプレイに限るものでもない。例えば、ディスプレイ4を2Dディスプレイで構成しても良い。2Dディスプレイの場合、例えば、図7に示すように、1つ1つのピクセル41が4つのサブピクセル41d~41gによって構成され、それぞれ、赤色(R)、緑色(G)、青色(B)、白色(W)で発光する。このような構成の場合、4つのサブピクセル41d~41gが四角形状に、それぞれが各角部に位置するように配置され、四角形状の各辺の長さがピクセル周期構造の周期となる。
さらに、筐体9の開口部91の形状についても任意である。特に、後方開口端91aは、必ずしも開口部91を構成している壁面のうちの最も上方に位置する部分である必要はない。つまり、光を通過させる領域の中で有効表示領域の上端42から引いた直線の傾き、換言すれば当該直線と水平面との成す角度が最も小さくなる位置が後方開口端91aに相当する。
また、筐体9の形状についても任意である。また、筐体9は、図4に示したような箱形のように、ディスプレイ4などを収容する部材として独立した部材で構成されていても良いし、インストルメントパネル1を構成する部材を用いて構成されていても良い。また、インストルメントパネル1とディスプレイ4を収容する部材とが一体となって筐体9を構成していてもよい。筐体9の少なくとも一部がインストルメントパネル1を構成する部材とされる場合、インストルメントパネル1が開口部91の後方開口端91aを構成する部分となり得る。
2 ウィンドシールド
3 投影面
4 ディスプレイ
4a 表示面
41 ピクセル
42 上端
9 筐体
91 開口部
91a 後方開口端

Claims (4)

  1. 車両のウィンドシールド(2)に備えられる投影面(3)に表示画像を投影するヘッドアップディスプレイ装置であって、
    表示面(4a)に、1つ1つが複数のサブピクセル(41a~41g)を有して構成された複数のピクセル(41)が一方向および該一方向に対して交差する方向それぞれにおいて所定のピッチで配置され、前記表示面のうち前記複数のピクセルが配置された領域を有効表示領域として画像表示を行うディスプレイ(4)と、
    開口部(91)が備えられ、前記表示面が上方に向くようにしつつ、前記複数のピクセルの配列方向の一方が水平方向に沿う方向、前記交差する方向が鉛直方向に沿う方向となるように前記ディスプレイを収容すると共に、前記開口部を通じて前記ディスプレイでの画像表示が前記投影面に投影されるようにする筐体(9)と、を備え、
    前記ディスプレイは、
    前記有効表示領域のうちの上方側の端部となる上端(42)と、前記開口部のうちの前記車両の後方側の開口端である後方開口端(91a)とを結ぶ直線をLA、前記上端での前記表示面の法線ベクトルをZ1、前記法線ベクトルと前記直線LAとの成す角度をθ、前記複数のピクセルのうち前記鉛直方向に沿う方向でのセルピッチをp[μm]、太陽光における可視光の波長をλ[μm]として、
    Figure 0007163827000007
    が成り立つ設置状態で前記筐体に配置されている、ヘッドアップディスプレイ装置。
  2. 前記ディスプレイは、
    前記複数のピクセルのうち前記鉛直方向に沿う方向での周期構造での回折における回折次数をNとして、
    Figure 0007163827000008
    が成り立つ設置状態で前記筐体に配置されている、請求項1に記載のヘッドアップディスプレイ装置。
  3. 前記ディスプレイは、前記表示面が平面状とされている請求項1または2に記載のヘッドアップディスプレイ装置。
  4. 前記ディスプレイは、前記表示面が断面円弧状の凹面とされ、
    前記表示面における前記有効表示領域の下端(43)が上方に向けられており、前記表示面の曲率半径(R3ddisp)が、前記上端から前記後方開口端までの距離(L1)よりも大きくなっている、請求項1または2に記載のヘッドアップディスプレイ装置。
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