JP2517832Y2 - 車両用表示装置 - Google Patents

車両用表示装置

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JP2517832Y2
JP2517832Y2 JP1991008007U JP800791U JP2517832Y2 JP 2517832 Y2 JP2517832 Y2 JP 2517832Y2 JP 1991008007 U JP1991008007 U JP 1991008007U JP 800791 U JP800791 U JP 800791U JP 2517832 Y2 JP2517832 Y2 JP 2517832Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、車両の運転情報を表示
する表示器の表示光をフロントガラス面で反射させて運
転者の視点に至らせ、フロントガラス前方に表示像を視
認させるヘッドアップディスプレイ型の車両用表示装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ヘッドアップディスプレイ型の車
両用表示装置として、例えば図5に示すようなものがあ
る。すなわち、車両のダッシュボード5の中に運転情報
等を表示する表示器1がケースに収めて配置されてお
り、該表示器1の表示像から出射した表示光は表示器1
を収めた前記ケース上部の開口を覆う透明部材からなる
開口カバー2を透過してフロントガラス4の表面で反射
され運転者の視点6に至り、フロントガラス4の前方に
表示像の虚像Xとして視認される。
【0003】この場合に、開口カバー2を運転者側が低
くなるように傾斜させておくと、フロントガラス4の上
方から略垂直に入射する外来光9がある場合に、該外来
光9がフロントガラス4を透過したのち開口カバー2の
表面で反射し、更にフロントガラス4の表面で反射して
運転者の視点6へと至って、視点6から見ると、図6に
示すよう、フロントガラス4の前方に表示像の虚像X
の他に開口カバー2の映り込み像Xが重畳して視認さ
れ視認性を著しく低下させることになる。
【0004】また、従来、例えば図7に示すように、表
示器1が車両天井に、ミラー3と開口カバー2からなる
反射ユニット7がダッシュボード5内に配置されている
ものがある。この形式のものでは、表示器1の表示像か
ら出射した表示光は透明部材からなる開口カバー2を透
過してミラー3で反射され、更にフロントガラス4の表
面で反射されて運転者の視点6に至り、フロントガラス
4の前方に表示像の虚像X0 として視認される。
【0005】この場合に、開口カバー2を車両前方に下
がるように傾斜させておくと、フロントガラス4の上方
から略垂直に入射する外来光9がある場合に、該外来光
9がフロントガラス4を透過したのち開口カバー2の表
面で反射し、更にフロントガラス4の表面で反射して運
転者の視点6へと至って、視点6から見ると、図6に示
すよう、フロントガラス4の前方に表示像の虚像X
の他に開口カバー2の映り込み像Xが重畳して視認され
視認性を著しく低下させることになる。
【0006】このため、図8に示すように、表示器1あ
るいは反射ユニット7の上部のダッシュボード5に設け
られている開口部10の端部10aを凸状にしておき、
その開口部10の中に円筒形の透明部材を縦に切断した
形状の開口カバー20を凹面を上に向けて配置して、フ
ロントガラス4を透過して表示器1に入射しようとした
外来光9を反射させて前記開口部10の端部10aに逃
がす方法が用いられている。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、この方
法を用いても、車両形状や開口カバーの取り付け位置あ
るいは運転者の視点位置等の諸条件により、外来光9を
逃がすことができない場合がおこる。
【0008】そこで、本考案は、表示器や反射ユニット
に外来光が入射してもこれらの開口カバーがフロントガ
ラスに映り込まないような車両用表示装置の提供を目的
とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本考案は、表示器又は反
射ユニットをダッシュボード内に配置し、該表示器の表
示面からの表示光又は前記反射ユニットの反射面で反射
された表示光を、前記表示器又は前記反射ユニットの開
口を通してフロントガラスに投影し、該フロントガラス
で反射させて運転者に視認させる車両用表示装置におい
て、前記開口に、該開口を覆う光透過性の開口カバーを
配置し、前記開口カバーのカバー面を、前記表示器の表
示面又は前記反射ユニットの反射面に対して車両左右方
向いずれか一方に一定角傾斜させたことを特徴としてい
る。
【0010】
【作用】上記構成のように、表示器の表示面から出射さ
れてフロントガラスに投影される表示光、又は、反射ユ
ニットの反射面で反射されてフロントガラスに投影され
る表示光が通過する表示器又は反射ユニットの開口を覆
う開口カバーを、表示器の表示面又は反射ユニットの反
射面に対して車両左右方向いずれか一方に一定角傾斜さ
せてあるので、表示器の表示面又は反射ユニットの反射
面に向かう外来光が入射した場合に、その外来光が更に
フロントガラスで反射されても、フロントガラスによる
反射後の外来光の光軸は、表示器等の表示光の視点に至
る光軸と異なる。 したがって、表示器の表示面又は反射
ユニットの反射面に向かう外来光が入射しても、開口カ
バーがフロントガラスに映り込んで表示器の表示像と重
畳することがなく、視認性の良い表示像を得ることがで
きる。 また、開口カバーが表示器の表示面又は反射ユニ
ットの反射面よりもフロントガラス側に配置されている
ことから、フロントガラスを通して表示器の表示面又は
反射ユニットの反射面に入射しようとする外来光を、表
示器の表示面又は反射ユニットの反射面に到達する前
に、開口カバーの表面で反射させ、この外来光の表示器
の表示面又は反射ユニットの反射面への照射により、表
示器の表示面上又は反射ユニットの反射面上で表示光と
外来光が重畳し、表示器の表示面又は反射ユニットの反
射面から投影されてフロントガラス上に投影される表示
光が視認しづらくなるのを防止し、表示像の視認性をさ
らに向上させることができる。
【0011】
【実施例】以下、図面に基づいて本考案の実施例につい
て説明する。
【0012】図1は本考案実施例の車両用表示装置を示
したものである。運転情報等を表示する表示器1が車両
天井に取り付けられており、ダッシュボード5内で表示
器1の表示面に臨む箇所には、反射ユニット17が配設
されている。 この反射ユニット17は、図2に示すよう
に、表示器1の表示面に臨む一面に開口17aが形成さ
れた有底の略箱状を呈する筐体17bを有しており、こ
の筐体17b内には、その底部に沿って長方形のミラー
13が収容されている。 このミラー13は、図1に示す
ように、その反斜面が表示器1の表示面と対向し、且
つ、車両の左右においてフロントガラス4からの距離が
略等しくなるように前記反射面を向け、また運転者側に
下がり傾斜となるように配置されている。 さらに、前記
反射ユニット17の筐体17bの開口17aは、ミラー
13の反射面で反射されてフロントガラス4に向かう表
示器1の表示光が通過する反射ユニット17箇所に形成
されており、この開口17aは、図2に示すように、透
明部材からなる平板状長方形の開口カバー12によって
覆われている。前記開口カバー12の面とミラー13の
反射面との配置関係は、図2に示す通りで、詳説する
と、開口カバー12の一端12aとミラー13の一端1
3aは略接触していて他端どうし12b,13bは離れ
ており、これらの面は、平面視した状態で角度θで交差
している。
【0013】したがって、ミラー13が上記したような
配置状態になるようにダッシュボード5内に反射ユニッ
17が設置されると、該開口カバー12は運転者側に
下がり傾斜で、且つ車両右側が高くなった形で配置され
ることになる。なお、該ミラー13の左右を入れ換えれ
ば、当然該開口カバー12も左側が高くなる。
【0014】表示器1から出射した表示光は、開口カバ
12を透過してミラー13で反射され、更にまた開口
カバー12を透過してフロントガラス4で反射されて運
転者の視点6に至り、視点6から見ると、表示器1の表
示像の虚像Xがフロントガラス4の前方に遠方表示像
として視認される。なお、この遠方表示像は、ミラー1
3の反射面が、車両の左右におけるフロントガラス4か
らの距離が略等しくなるように配置されていることか
ら、左右方向での遠近感のずれはない。
【0015】一方、フロントガラス4からミラー13
入射しようとする外来光9については、図3に示すよう
に、フロントガラス4の前方正面から入射する外来光9
は、ミラー13に到達する前に、開口カバー12の表
面に当たって右方向へ曲がりダッシュボード5に逃がさ
れ、また車両の後方上部からフロントガラス4に入射す
る外来光9bは、ミラー13に到達する前に、開口カバ
ー12で反射されて左方向へ曲がり、更にフロントガラ
ス4で反射されるが、これも、運転者の視点6には至ら
ない。
【0016】また、図4に示すように、車両の左右方向
からフロントガラス4を通してミラー13へ入射しよう
とする外来光9c,9dは、ミラー13に到達する前
に、それぞれ左右反対方向に反射され、この反射光の光
軸は、表示器1からミラー13に投影されて反射された
表示光のフロントガラス4に向かう光軸と異なるため、
該外来光9c,9dが更にフロントガラスで反射され
ても運転者の視点6には至らない。
【0017】このように、フロントガラス4を通してミ
ラー13に入射しようとする外来光9は、開口カバー1
2がミラー13よりもフロントガラス4側に配置されて
いることから、開口カバー12の表面で反射されて、ダ
ッシュボード5に逃がされるか、あるいは開口カバー
の左右何れかの方向への傾斜により、運転者の視点6
への表示光の光軸と異なる方向に反射されるこのた
め、視点6から見て、外来光9による開口カバー12
映し込みが起こらず、表示器1の表示像と重畳して開口
カバー12の像が視認されることはない。また、フロン
トガラス4を通してミラー13に入射しようとする外来
光9が、ミラー13に到達する前に、開口カバー12の
表面で反射されることから、外来光がミラー13に照射
されて、表示器1から投影されてミラー13の反射面に
より反射される表示光と重畳され、これにより、ミラー
13の反射面とフロントガラス4で反射されて視点6に
至る表示光が視認しづらくなることはない。
【0018】なお、上述実施例では表示器1を車両天井
に取り付け、反射ユニット17をダッシュボード5内に
配置しているが、図5で示した従来例のように表示器1
をダッシュボード5内に配置した場合についても、この
表示器1のケース前方に配置された開口カバーを同様に
傾斜させれば、全く同様の効果が得られる。
【0019】
【考案の効果】以上説明したように、本考案によると、
表示器の表示面から出射されてフロントガラスに投影さ
れる表示光、又は、反射ユニットの反射面で反射されて
フロントガラスに投影される表示光が通過する表示器又
は反射ユニットの開口を開口カバーで覆い、しかも、こ
の開口カバーを、表示器の表示面又は反射ユニットの反
射面に対して車両左右方向いずれか一方に一定角傾斜さ
せたので、表示器の表示面又は反射ユニットの反射面に
向かう外来光が入射した場合に、その外来光が、表示器
の表示面又は反射ユニットの反射面に至る前に、これら
表示面又は反射面よりもフロントガラス側に配置された
開口カバーの表面で反射される。 このため、外来光が開
口カバーの表面で反射され、更にフロントガラスで反射
されても、開口カバーの車両左右方向いずれか一方への
傾斜により、フロントガラスで反射された後の外来光は
運転者の視点には至らず、よって、開口カバーがフロン
トガラスに映り込んで表示器の表示像と重畳することが
なく、視認性の良い表示像を得ることができる。また、
フロントガラスを通して表示器の表示面又は反射ユニッ
トの反射面に入射しようとする外来光が、表示器の表示
面又は反射ユニットの反射面に到達する前に、開口カバ
ーの表面で反射されることから、この外来光が表示器の
表示面又は反射ユニットの反射面に照射されて、表示器
の表示面上又は反射ユニットの反射面上で表示光と重畳
され、これにより、表示器の表示面又は反射ユニットの
反射面から投影され、さらに、フロントガラスで反射さ
れて運転者の視点に向かう表示光が視認しづらくなるの
を防止し、表示像の視認性をさらに向上させることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案実施例の車両用表示装置を示す図であ
る。
【図2】反射ユニットの斜視図である。
【図3】外来光の反射状態を示す図である。
【図4】同じく外来光の反射状態を示す図である。
【図5】従来の車両用表示装置で外来光の反射状態を示
す図である。
【図6】表示像に開口カバーの映り込みが重畳した図で
ある。
【図7】他の従来の車両用表示装置で外来光の反射状態
を示す図である。
【図8】他の従来の車両用表示装置の開口カバーの形状
が異なるものである。
【符号の説明】
1 表示器 2,12 開口カバー 3,13 ミラー 4 フロントガラス 5 ダッシュボード 6 視点 7,17 反射ユニット

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表示器又は反射ユニットをダッシュボー
    ド内に配置し、該表示器の表示面からの表示光又は前記
    射ユニットの反射面で反射された表示光を、前記表示
    器又は前記反射ユニットの開口を通してフロントガラス
    に投影し、該フロントガラスで反射させて運転者に視認
    させる車両用表示装置において、前記開口に、該開口を覆う光透過性の開口カバーを配置
    し、 前記開口カバーのカバー面を、前記表示器の表示面又は
    前記 反射ユニットの反射面に対して車両左右方向いずれ
    か一方に一定角傾斜させたことを特徴とする車両用表示
    装置。
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