JP2001229703A - 光照射装置 - Google Patents

光照射装置

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JP2001229703A JP2000374198A JP2000374198A JP2001229703A JP 2001229703 A JP2001229703 A JP 2001229703A JP 2000374198 A JP2000374198 A JP 2000374198A JP 2000374198 A JP2000374198 A JP 2000374198A JP 2001229703 A JP2001229703 A JP 2001229703A
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達清 内田
Tadashi Murakami
忠史 村上
Takashi Saito
孝 斎藤
Masanori Ishiwatari
正紀 石渡
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E10/00Energy generation through renewable energy sources
    • Y02E10/50Photovoltaic [PV] energy

Abstract

(57)【要約】 【課題】仰角の小さい配光特性を有し、発光面積を大き
くした光照射装置を提供する。 【解決手段】導光板1はアクリル樹脂やエポキシ樹脂等
の透光性部材により断面形状が略直角三角形であり且つ
平面視略矩形の平板状に形成されている。導光板1内の
光が表面F側の界面へ入射する入射角をγ、導光板1の
臨界角をθとしたとき、導光板1の裏面Rと表面Fとの
なす角(傾き角)αを不等式(α<(θ+γ)/2)を
満足する値に設定する。これにより、入射面(背面B)
から導光板1内に入射した光が表面F側の界面で全反射
(1次の全反射)されるため、導光板1から射出される
光の最大射出角が90°未満となり、導光板1から射出
される光の仰角を小さくして水平方向に近い導光板1の
側面方向への配光制御が可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光照射装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来の光照射装置としては、道路上のセ
ンターラインや交差点の中央あるいは横断歩道等に設置
されて光源となる発光ダイオードを発光させて車両の運
転手や歩行者に対して警告や視線誘導等を行って事故の
防止を図る所謂自発光式道路鋲、または道路やトンネル
の路面や壁面などに設置されて道路線形や走行線幅等を
明示する自発光式の視線誘導灯、あるいは地下街や公共
スペースなどに設置されて夜間などの目印照明や非常時
の避難誘導サインに用いられるものがある。
【0003】図75は従来の自発光式道路鋲を示してお
り、道路上に突出した四角錐台形状の突出部60の傾斜
側面に発光窓部61が形成されており、その発光窓部6
1の内側に光源となる発光ダイオード62が道路面に対
して略平行に光を照射するように設けられており、道路
面より下に埋設された埋設部(図示せず)に設けられた
電源部により発光ダイオード62を発光させ、その光を
車両運転手等に視認させるものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで上記従来例に
おいては、光源(発光ダイオード62)が、道路上に突
出した四角錐台形状の突出部60の内部に収納されるた
め、突出部60の高さは光源の高さ(発光ダイオード6
2のレンズ部の直径)以上の寸法が最低限必要であり、
通常は20〜30mm程度、突出部60が道路表面から
突出することとなり、車両や歩行者に対しては障害物と
なるという問題や、また、突出部60の側面に形成され
た発光窓部61のみから光が照射されるために視認性が
低いという問題があった。
【0005】本発明は上記問題に鑑みて為されたもので
あり、その目的とするところは、仰角の小さい配光特性
を有し、発光面積を大きくした光照射装置を提供するこ
とにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、上記
目的を達成するために、光源と、透光性部材により板状
に形成され前記光源からの光を表面から外部に導く導光
板とを備え、前記導光板の高さ寸法が他の部位よりも低
くない端部近傍に前記光源を配置し、該導光板の表面断
面形状を、導光板の屈折率をnとしたときにθ=sin-1
(1/n)及びγ=sin-1(sinα/n)で求められる臨
界角θ及び入射角γに対して、水平方向に対する傾き角
αが0°<α<{(θ+γ)/2}°を満たす直線又は
前記傾き角αを接線の傾きに持つ曲線の少なくとも何れ
か一方で形成された形状としたことを特徴とし、光源か
ら導光板内に入射した光を導光板内で全反射を繰り返し
ながら導光板の端部まで導くことができ、水平方向に近
い導光板の側面方向への配光制御が可能となり、導光板
の表面全体を光照射面とすることができる。その結果、
仰角の小さい配光特性を有し、発光面積を大きくして遠
方からの視認性を高めた光照射装置が提供できる。
【0007】請求項2の発明は、上記目的を達成するた
めに、光源と、透光性部材により板状に形成され前記光
源からの光を表面から外部に導く導光板とを備え、前記
導光板の高さ寸法が他の部位よりも低くない端部近傍に
前記光源を配置し、該導光板の表面と対向する裏面の断
面形状を、導光板の屈折率をnとしたときにθ=sin- 1
(1/n)で求められる臨界角θに対して、水平方向に
対する傾き角αが0°<α<(θ/2)°を満たす直線
又は前記傾き角αを接線の傾きに持つ曲線の少なくとも
何れか一方で形成された形状としたことを特徴とし、光
源から導光板内に入射した光を導光板内で全反射を繰り
返しながら導光板の端部まで導くことができ、水平方向
に近い導光板の側面方向への配光制御が可能となり、導
光板の表面全体を光照射面とすることができる。その結
果、仰角の小さい配光特性を有し、発光面積を大きくし
て遠方からの視認性を高めた光照射装置が提供できる。
【0008】請求項3の発明は、請求項1又は2の発明
において、前記導光板の表面と対向する裏面を反射面と
して成ることを特徴とし、導光板裏面側への光漏れを防
いで発光効率を向上させることができる。
【0009】請求項4の発明は、請求項1又は2又は3
の発明において、前記導光板の高さ寸法が他の部位より
も低くない端部近傍に切欠部を形成するとともに該切欠
部内に前記光源を配置したことを特徴とし、切欠部の形
状に応じて配光特性を制御することが可能であり、所望
の配光特性を省スペースで実現することができる。
【0010】請求項5の発明は、請求項1〜4の何れか
の発明において、前記導光板の光源が配置される側の端
部近傍表面に鏡面部を設けたことを特徴とし、前記端部
近傍表面からの光漏れを防いで水平方向に近い導光板の
側面方向への配光効率を向上させることができる。
【0011】請求項6の発明は、請求項1〜4の何れか
の発明において、前記導光板の光源が配置される側の端
部近傍表面の傾斜角度を前記光源からの光が全反射され
る角度としたことを特徴とし、簡単な構造で前記端部近
傍表面からの光漏れを防いで水平方向に近い導光板の側
面方向への配光効率を向上させることができる。
【0012】請求項7の発明は、請求項1〜5の何れか
の発明において、前記導光板の光源が配置される側の端
部と対向する端部に平滑面を形成したことを特徴とし、
光源から導光板内に入射した光を平滑面から射出するこ
とによって、さらに水平方向に近い導光板の側面方向へ
の配光制御が可能となり、遠方からの視認性が向上す
る。
【0013】請求項8の発明は、請求項7の発明におい
て、前記導光板の光源が配置される側の端部から平滑面
が形成された端部までの水平方向に沿った長さ寸法を、
導光板の光源が配置される側の端部に対する光源からの
光の入射角をψ、当該端部の高さ寸法をt、当該端部の
光の入射位置から水平面までの高さ寸法をyとしたとき
に(y+t)/(tanα+tanψ)で求められる値以上と
したことを特徴とし、導光板表面への配光を確保しつつ
平滑面による視認性の向上が図れる。
【0014】請求項9の発明は、請求項8の発明におい
て、前記導光板に入射して直接平滑面から射出する光の
進行方向と水平方向とのなす角度をδとし、平滑面の法
線と水平方向とのなす角が、n・sinγ=sin(δ+γ)
を満たすγの最大値と前記角度δとの和よりも小さくな
るように平滑面を傾斜させたことを特徴とし、導光板に
入射して平滑面から直接射出する光の配光を水平方向に
近づけ、遠方からの視認性がさらに向上する。
【0015】請求項10の発明は、請求項1〜5の何れ
かの発明において、前記導光板の光源が配置される側の
端部と対向する端部に凸面を形成したことを特徴とし、
凸面を形成した端部がレンズの役割を果たして射出する
光を集光するため、より少ない光源で充分な光度が得ら
れるとともに、不要な方向への光の射出を抑えて視認性
が向上する。
【0016】請求項11の発明は、請求項1〜10の何
れかの発明において、前記断面形状を有し平面視略矩形
に形成された一対の導光板を高さ寸法が他の部位よりも
高くない端部同士で突き合わせて成ることを特徴とし、
異なる2つの方向に対して仰角の小さい配光特性が得ら
れる。
【0017】請求項12の発明は、請求項1〜10の何
れかの発明において、前記断面形状を有し平面視略矩形
に形成された一対の導光板を高さ寸法が他の部位よりも
低くない端部同士が対向するように配設したことを特徴
とし、異なる2つの方向に対して仰角の小さい配光特性
が得られるとともに、1つの光源で双方向への配光が可
能となる。
【0018】請求項13の発明は、請求項1〜10の何
れかの発明において、前記導光板は、平面視略円形であ
って半円部分が前記断面形状を有する形状に形成された
ことを特徴とし、導光板の全周方向に対して仰角の小さ
い配光特性が得られる。
【0019】請求項14の発明は、請求項1〜10の何
れかの発明において、前記導光板は、平面視略三角形で
あって頂点を含む断面の形状が前記断面形状に一致し且
つ当該断面と直交する方向の断面形状が略平行四辺形と
なる複数の導光板片を、高さ寸法が他の部位よりも高く
ない端部同士を対向させるように一体に形成されたこと
を特徴とし、多方向に対して仰角の小さい配光特性が得
られる。
【0020】請求項15の発明は、請求項1〜10の何
れかの発明において、前記導光板は、平面視略三角形で
あって頂点を含む断面の形状が前記断面形状に一致し且
つ当該断面と直交する方向の断面形状が略平行四辺形と
なる複数の導光板片を、高さ寸法が他の部位よりも低く
ない端部同士を対向させるように一体に形成されたこと
を特徴とし、1つの光源で多方向に対して仰角の小さい
配光特性が得られる。
【0021】請求項16の発明は、請求項1〜15の何
れかの発明において、前記光源は、互いに発光色が異な
る複数種の発光ダイオードから成ることを特徴とし、導
光板内において各発光ダイオードの光が混色されるため
に非常に綺麗な混色状態を実現できる。
【0022】請求項17の発明は、請求項1〜16の何
れかの発明において、外部から前記導光板を通して受光
する外光で発電する太陽電池と、該太陽電池によって充
電されて前記光源に電源を供給する蓄電池とを導光板の
裏面側に配設したことを特徴とし、太陽電池で充電され
る蓄電池から光源に電源を供給するために商用電源など
からの配線が不要で構成を簡素化することができる。ま
た、導光板の裏面側に太陽電池を配設しているから省ス
ペースを実現することができるとともに、水平に近い導
光板の側面方向への配光特性と、略鉛直方向からの太陽
光等の外光を太陽電池に導く導光性能とを両立すること
ができる。さらに、導光板によって太陽電池を保護する
ことができて堅牢な光照射装置が実現できる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態を詳細に説明する。なお、以下の各実施形態では
従来技術で説明した自発光式道路鋲や視線誘導灯に用い
る光照射装置を例示しているが、これに限定する趣旨で
はなく他の用途に用いられる光照射装置においても本発
明の技術思想を適用することができる。
【0024】(実施形態1)図1(a)に本実施形態の
側面図を示し、図2に本実施形態の斜視図を示す。本実
施形態では光源として複数個の発光ダイオードLDを用
いており、反射板2の前面に設けた凹部2aの底面に複
数個の発光ダイオードLDを略等間隔に取り付けてあ
る。また、導光板1はアクリル樹脂やエポキシ樹脂等の
透光性部材により断面形状が略直角三角形であり且つ平
面視略矩形の平板状に形成されている。ここで説明を簡
単にするために、導光板1の断面における斜辺を含む面
を表面F、導光板1の断面における直交する2辺の内で
斜辺とのなす角が小さい方の辺(以下、「長辺」と呼
ぶ)を含む面を裏面R、上記2辺の内で斜辺とのなす角
が大きい方の辺(以下、「短辺」と呼ぶ)を含む面を背
面B、導光板1の断面における長辺と斜辺とのなす角を
傾き角αとする(図3参照)。なお、本実施形態では導
光板1の背面Bに反射板2の凹部2aの開口を対向させ
ることにより、背面Bを光源(発光ダイオードLD)か
らの光が入射する入射面としている。
【0025】ところで、背面Bから導光板1内へ入射し
た発光ダイオードLDの光(入射光)の挙動は2通りに
大別される。すなわち、(A)導光板1内における外部
との界面に対する入射光の入射角が臨界角未満の場合に
は、上記界面で全反射されることなく屈折されて外部へ
射出される。また、(B)導光板1内における外部との
界面に対する入射光の入射角が臨界角以上の場合、主に
次の2通りの反射過程が考えられる。 (B−1)導光板1の表面F側の界面で1次全反射が起
きる場合の反射過程(図4(a)参照) (1)導光板1内を進行した光が入射角θ(≧臨界角)
で表面F側の界面に入射し、全反射されて屈折角θで導
光板1の裏面R側へ進行する。
【0026】(2)上記光は導光板1内における外部と
裏面Rとの界面に入射するが、導光板1の表面Fが裏面
Rに対して傾き角αで傾いているため、裏面R側の界面
への入射角は(θ−α)となる。ここで、この入射角
(θ−α)が臨界角以上であるならば上記入射光は全反
射されて屈折角(θ−α)で導光板1の表面F側へ進行
する。
【0027】(3)更に上記光は表面F側の界面に入射
角(θ−2α)で入射するが、この入射角(θ−2α)
が臨界角未満であれば全反射されずに屈折されて導光板
1の外へ射出される。
【0028】(4)なお、上記入射角(θ−2α)が臨
界角以上であれば再び全反射されて裏面R側へ進行し、
界面への入射角が臨界角以上となる間上記反射過程を繰
り返す内に臨界角未満となって導光板1の外へ射出され
る。 (B−2)導光板1の裏面R側の界面で1次全反射が起
きる場合の反射過程(図4(b)参照) (1)導光板1内を進行した光が入射角φ(≧臨界角)
で裏面R側の界面に入射し、全反射されて屈折角φで導
光板1の表面F側へ進行する。
【0029】(2)上記光は導光板1内における外部と
表面Fとの界面に入射角(φ−α)で入射し、この入射
角(φ−α)が臨界角未満であれば全反射されずに屈折
されて導光板1の外へ射出される。
【0030】(3)また、上記入射角(φ−α)が臨界
角以上であれば(B−1)(1)〜(4)の過程を繰り
返して最終的に導光板1の外へ射出される。
【0031】而して、上記(B−1)及び(B−2)の
反射過程によって導光板1から射出される光の仰角(導
光板1の裏面Rを水平面としたときの裏面Rから見た射
出角度)を小さくすることができ、水平方向に近い導光
板1の側面方向への配光制御が可能となる。
【0032】ところで、上記効果を奏するには少なくと
も導光板1の裏面R(水平面)から見た光の最大射出角
が90°未満となる(図4において裏面Rに直交する方
向から左方向へ傾いて射出される)、すなわち、入射面
から導光板1内に入射した入射光を表面F側又は裏面R
側の界面で全反射(1次の全反射)させる必要がある。
このための最も厳しい条件は、導光板1の表面F側の界
面での反射過程の方が裏面R側の界面での反射過程より
も入射角が小さくなるため上記(B−1)の反射過程の
みで考えればよい。
【0033】而して、図5に示すように導光板1からの
光の射出角度の最大値は裏面R(水平面)に直交する方
向(鉛直方向)であり、この場合には屈折角が導光板1
の傾き角αに一致することになるから、導光板1内の光
が表面F側の界面へ入射する入射角をγとすれば、スネ
ルの法則より下式が成立する。
【0034】 γ=sin-1(sinα/n) (nは導光板1の屈折率) 故に鉛直方向から図5における左方向に傾いて光が射出
されるための条件は、臨界角をθ(=sin-1(1/
n))とすれば下式で表される。
【0035】θ−2α>−γ α<(θ+γ)/2 つまり、導光板1の裏面Rと表面Fとのなす角(傾き
角)αを上記不等式(α<(θ+γ)/2)を満足する
値に設定すれば、入射面(背面B)から導光板1内に入
射した光が表面F側の界面で全反射(1次の全反射)さ
れるため、導光板1から射出される光の最大射出角が9
0°未満となり、導光板1から射出される光の仰角を小
さくして水平方向に近い導光板1の側面方向への配光制
御が可能となる。
【0036】例えば、図1に示すように導光板1の断面
における長辺の寸法(以下、「幅寸法」とする)を15
0mm、同じく短辺の寸法(以下、「高さ寸法」とす
る)を10mmとし、図2に示すように導光板1の背面
Bにおける長手方向の寸法(以下、「奥行き寸法」とす
る)を200mmとすれば、傾き角αはα=tan-1(1
0/150)≒3.8°となる。そして、このような寸
法で形成された導光板1の配光特性は、図1(b)に示
すように導光板1から射出される光の仰角が小さく、水
平方向に近い導光板1の側面方向へ偏った配光特性とな
る。
【0037】上述のように本実施形態では、導光板1か
ら射出される光の仰角を小さくして水平方向に近い導光
板1の側面方向への配光制御が可能となり、しかも導光
板1内における多重反射により多数の光源像が導光板1
の裏面Rに反射しているため、表面F全体から光が射出
されて点光源(発光ダイオードLD)が面光源として見
える。その結果、遠方からの視認性を高めることができ
る。また、配光特性が水平方向に偏っているために近距
離で視た場合の眩しさを低減することができる。
【0038】なお、図6に示すように導光板1の裏面R
における背面B近傍に光源(発光ダイオードLD)を配
置して裏面Rから光を入射する構成、あるいは図7に示
すように導光板1内の背面B近傍の部位に光源となる発
光ダイオードLDを埋設する構成としても同様の効果を
奏することができる。
【0039】さらに、図8に示すように発光色が互いに
異なる複数種類(例えば、橙色と緑色の2種類)の発光
ダイオードLD1,LD2を交互に配設し、同色の発光
ダイオードLD1又はLD2を択一的に発光させるよう
な点滅制御を行えば、それぞれ発光ダイオードLD1,
LD2の発光色で導光板1の表面F全体が発光している
ように見え、各発光色(橙色又は緑色)に応じて注意の
喚起等の報知機能を実現することができる。
【0040】ここで、導光板1を形成する透光性部材
(例えばアクリル樹脂)に拡散材として1重量パーセン
トのシリコンを添加すれば、導光板1の配光特性をそれ
ほど損なわず、若干の拡散によって導光板1表面Fを略
均一に面発光させることが可能となる。このため、近距
離で見た場合に導光板1がうっすらと面発光しているよ
うに見せることができる。
【0041】(実施形態2)本実施形態は導光板1の裏
面Rに導光板1内を進行する光を反射させる反射面3を
形成した点に特徴があり、その他の構成については実施
形態1と共通である。よって、実施形態1と共通の構成
については同一の符号を付して説明を省略する。
【0042】本実施形態では図9(a)に示すように導
光板1の裏面Rにアルミを蒸着することで反射面3を形
成しており、反射面3が無い場合に導光板1の裏面Rか
ら射出されていた光を反射面3で反射させることで導光
板1裏面R側への光漏れを防いで発光効率を向上させる
ことができる。ここで、実施形態1における導光板1の
裏面Rにアルミ蒸着による反射面3を形成した場合の配
光特性は、図9(b)に示すように実施形態1における
配光特性に比較して光量が増大されるとともに射出範囲
も拡大される。
【0043】なお、導光板1の裏面Rにアルミ蒸着によ
る反射面3を形成する代わりに、図10(a)に示すよ
うに表面が鏡面仕上げされた平板状の支持台4の上に導
光板1を載置し、支持台4の表面を反射面とする構成に
しても良い。このような構成の場合も図10(b)に示
すように実施形態1における配光特性に比較して光量が
増大されるとともに射出範囲も拡大される。
【0044】(実施形態3)本実施形態は導光板1の表
面Fを所定の曲率半径を有し外側に突出した曲面とする
とともに、光源として冷陰極ランプ5を用いた点に特徴
があり、その他の構成については実施形態1と共通であ
る。よって、実施形態1と共通の構成については同一の
符号を付して説明を省略する。
【0045】図11及び図12(a)に示すように、光
源となる冷陰極ランプ5は直管形であって反射板2の前
面に形成された凹部2a内に収納される。なお、このよ
うな冷陰極ランプ5の構造は従来周知であるから詳しい
説明は省略する。
【0046】また、本実施形態における導光板1は、図
13に示すように導光板1の表面Fにおける接線と裏面
Rとのなす角αが実施形態1で説明した傾き角αの条件
を満足するように設定されており、例えば幅寸法を12
6mm、高さ寸法を10mm、奥行き寸法を200m
m、表面Fの曲率半径を800mmとしている。そし
て、このような寸法で形成された導光板1の配光特性
は、図12(b)に示すように導光板1から射出される
光の仰角が小さく、水平方向に近い導光板1の側面方向
へ偏った配光特性となる。
【0047】上述のように本実施形態においても導光板
1から射出される光の仰角を小さくして水平方向に近い
導光板1の側面方向への配光制御が可能となり、しかも
導光板1の表面F全体から光が射出されるために線光源
(冷陰極ランプ5)が面光源として見え、その結果、遠
方からの視認性を高めることができる。また、配光特性
が水平方向に偏っているために近距離で視た場合の眩し
さを低減することができる。なお、実施形態1と同様に
光源として発光ダイオードを用いても同様の効果を奏す
る。
【0048】ここで、図14に示すように導光板1の裏
面Rにおける背面B近傍に光源(冷陰極ランプ5)を配
置して裏面Rから光を入射する構成、あるいは図15又
は図16に示すように表面Fを内側に窪んだ曲面に形成
する構成としても同様の効果を奏することができる。
【0049】(実施形態4)図17(a)に本実施形態
の側面図を示す。本実施形態は、導光板1の形状並びに
導光板1の背面Bを入射面としている点で実施形態1と
共通するが、導光板1の表面F'(断面形状の直角三角
形における長辺を含む面)を略水平面とし且つ裏面R'
(断面形状の直角三角形における斜辺を含む面)を傾斜
面としている点、導光板1の傾斜面(裏面R')側に導
光板1及び反射板2を支持する支持台6が配設されてい
る点が異なる。また、本実施形態では発光ダイオードL
Dを光源に用いている。
【0050】ここで、本実施形態においても実施形態1
と同様に背面Bから導光板1内へ入射した発光ダイオー
ドLDの光(入射光)の挙動は2通りに大別される。す
なわち、(A)導光板1内における外部との界面に対す
る入射光の入射角が臨界角未満の場合には、上記界面で
全反射されることなく屈折されて外部へ射出される。ま
た、(B)導光板1内における外部との界面に対する入
射光の入射角が臨界角以上の場合、主に次の2通りの反
射過程が考えられる。 (B−1)導光板1の表面F'側の界面で1次全反射が
起きる場合の反射過程(図18(a)参照) (1)導光板1内を進行した光が入射角θ(≧臨界角)
で表面F'側の界面に入射し、全反射されて屈折角θで
導光板1の裏面R'側へ進行する。
【0051】(2)上記光は導光板1内における外部と
裏面R'との界面に入射するが、導光板1の裏面R'が表
面F'に対して傾き角αで傾いているため、裏面R'側の
界面への入射角は(θ−α)となる。ここで、この入射
角(θ−α)が臨界角以上であるならば上記入射光は全
反射されて屈折角(θ−α)で導光板1の表面F'側へ
進行する。
【0052】(3)更に上記光は表面F'側の界面に入
射角(θ−2α)で入射するが、この入射角(θ−2
α)が臨界角未満であれば全反射されずに屈折されて導
光板1の外へ射出される。
【0053】(4)なお、上記入射角(θ−2α)が臨
界角以上であれば再び全反射されて裏面R'側へ進行
し、界面への入射角が臨界角以上となる間上記反射過程
を繰り返す内に臨界角未満となって導光板1の外へ射出
される。 (B−2)導光板1の裏面R'側の界面で1次全反射が
起きる場合の反射過程(図18(b)参照) (1)導光板1内を進行した光が入射角φ(≧臨界角)
で裏面R'側の界面に入射し、全反射されて屈折角φで
導光板1の表面F'側へ進行する。
【0054】(2)上記光は導光板1内における外部と
表面F'との界面に入射角(φ−α)で入射し、この入
射角(φ−α)が臨界角未満であれば全反射されずに屈
折されて導光板1の外へ射出される。
【0055】(3)また、上記入射角(φ−α)が臨界
角以上であれば(B−1)(1)〜(4)の過程を繰り
返して最終的に導光板1の外へ射出される。
【0056】而して、上記(B−1)及び(B−2)の
反射過程によって導光板1から射出される光の仰角(導
光板1の表面F'を水平面としたときの表面F'から見た
射出角度)を小さくすることができ、水平方向に近い導
光板1の側面方向への配光制御が可能となる。
【0057】ところで、上記効果を奏するには少なくと
も導光板1の表面F'(水平面)から見た光の最大射出
角が90°未満となる、すなわち、入射面から導光板1
内に入射した入射光を表面F'側又は裏面R'側の界面で
全反射(1次の全反射)させる必要がある。このための
最も厳しい条件は、導光板1の表面F'側の界面での反
射過程の方が裏面R'側の界面での反射過程よりも入射
角が小さくなるため上記(B−1)の反射過程のみで考
えればよい。
【0058】而して、導光板1からの光の射出角度の最
大値は表面F'(水平面)に直交する方向(鉛直方向)
であり、この場合には屈折角が0°になるから、鉛直方
向から図18における左方向に傾いて光が射出されるた
めの条件は、臨界角をθ(=sin-1(1/n))とすれ
ば下式で表される。
【0059】θ−2α>0 α<θ/2 つまり、導光板1の裏面R'と表面F'とのなす角(傾き
角)αを上記不等式(α<θ/2)を満足する値に設定
すれば、入射面(背面B)から導光板1内に入射した光
が表面F'側の界面で全反射(1次の全反射)されるた
め、導光板1から射出される光の最大射出角が90°未
満となり、導光板1から射出される光の仰角を小さくし
て水平方向に近い導光板1の側面方向への配光制御が可
能となる。
【0060】例えば、図17(a)に示すように導光板
1の幅寸法を150mm、高さ寸法を10mm、奥行き
寸法を200mmとすれば、傾き角αはα=tan-1(1
0/150)≒3.8°となる。そして、このような寸
法で形成された導光板1の配光特性は、図17(b)に
示すように導光板1から射出される光の仰角が小さく、
水平方向に近い導光板1の側面方向へ偏った配光特性と
なる。
【0061】従って、本実施形態では実施形態1と同様
に、導光板1から射出される光の仰角を小さくして水平
方向に近い導光板1の側面方向への配光制御が可能とな
り、しかも導光板1内における多重反射により多数の光
源像が導光板1の裏面R'に反射しているため、表面F'
全体から光が射出されて点光源(発光ダイオードLD)
が面光源として見える。その結果、遠方からの視認性を
高めることができる。また、配光特性が水平方向に偏っ
ているために近距離で視た場合の眩しさを低減すること
ができる。さらに、本実施形態を道路鋲として用いる場
合、導光板1の発光面(表面F')を水平面としている
ために道路表面に突出する部分が無く、車両や歩行者の
障害物となら無いという利点がある。
【0062】なお、図19に示すように支持台6の先端
部を切り欠いて導光板1の裏面R'における背面B'近傍
に光源(発光ダイオードLD)を配置し裏面R'から光
を入射する構成、あるいは図20に示すように導光板1
内の背面B近傍の部位に光源となる発光ダイオードLD
を埋設する構成としても同様の効果を奏することができ
る。また発光ダイオードLDの代わりに冷陰極ランプ5
等の他の光源を用いることも可能である。
【0063】さらに、図21に示すように導光板1の裏
面R'に対向する支持台6の傾斜面に鏡面加工を施し導
光板1内を進行する光を反射させる反射面としたり、あ
るいは図22に示すように導光板1の裏面R'にアルミ
蒸着等によって反射面3を形成すれば、実施形態2と同
様に反射面3が無い場合に導光板1の裏面R'から射出
されていた光を反射面3で反射させることで導光板1裏
面R'側への光漏れを防いで発光効率を向上させること
ができる。
【0064】また、図23及び図24に示すように導光
板1の裏面R'を所定の曲率半径を有し外側に突出した
曲面に形成する構成、あるいは図25及び図26に示す
ように裏面R'を内側に窪んだ曲面に形成する構成とし
ても同様の効果を奏することができる。この場合、導光
板1の裏面R'における接線と表面F'とのなす角αは上
記傾き角αの条件を満足するように設定される。
【0065】(実施形態5)本実施形態は導光板1の裏
面Rの背面B側端部に切欠部7を設けるとともに、この
切欠部7内に光源たる冷陰極ランプ5を配置した点に特
徴があり、その他の構成については実施形態1と共通で
ある。よって、実施形態1と共通の構成については同一
の符号を付して説明を省略する。
【0066】図27(a)に示すように導光板1に設け
られる切欠部7は、導光板1の裏面Rと背面Bの交わる
角部分を奥行き方向に沿って断面形状略弧状に切り欠い
て形成されている。そして、この切欠部7内に実施形態
3と同様の直管形の冷陰極ランプ5を配置するととも
に、断面形状略L字形の反射板8が切欠部7を塞ぐよう
に配設してある。なお、本実施形態における導光板1の
幅寸法、高さ寸法、奥行き寸法並びに傾き角αはそれぞ
れ実施形態1における導光板1と同一である。
【0067】而して、切欠部7の曲面Kが冷陰極ランプ
5が発する光の入射面となり、導光板1表面Fの背面B
近傍の部位から冷陰極ランプ5の光が全反射せずに透過
して射出されることになる。その結果、図27(b)に
示すように実施形態1と同様の水平方向に近い導光板1
の側面方向への配光と、鉛直方向に近い導光板1の表面
F方向への配光とを合わせた配光特性が得られる。ここ
で、図28に示すように切欠部7を断面形状略鉤形に形
成したり、図29に示すように断面形状略台形に形成し
たり、あるいは図30に示すように導光板1の背面Bに
断面形状略コ字形に形成すれば、それぞれの形状に応じ
て入射面から入射する光の配光を制御することが可能と
なる。
【0068】上述のように本実施形態によれば、導光板
1の背面B近傍の端部に切欠部7を設けるとともに、そ
の切欠部7内に光源(冷陰極ランプ5)を配置している
ので、導光板1に入射する光源の光の配光特性を切欠部
7によって制御することができ、それに合わせて導光板
1から射出される光の配光特性も制御可能となる。しか
も、光源を導光板1の切欠部7内に配置することで光源
(冷陰極ランプ5)及び反射板8の配置スペースが省略
できるため、所望の配光特性を省スペースで実現するこ
とができる。また、切欠部7を設けて導光板1の鉛直上
方への配光特性を持たせることにより、近距離から見た
場合の視認性を向上させることができる。
【0069】(実施形態6)本実施形態は図31に示す
ように導光板1の表面Fにおける背面B近傍の部位に鏡
面部9を設けた点に特徴があり、その他の構成について
は実施形態1と共通である。よって、実施形態1と共通
の構成については同一の符号を付して説明を省略する。
【0070】鏡面部9は導光板1の背面B近傍の表面F
にアルミを蒸着させて形成されている。従って、実施形
態1において導光板1の表面Fで全反射すること無しに
直接外部へ射出されていた光が鏡面部9で反射されて導
光板1内に戻され、導光板1内における内面反射と全反
射の繰り返しにより所望とする屈折領域へ導き、目的と
する水平方向に近い導光板1の側面方向への配光制御が
可能となる。
【0071】而して本実施形態では、光源からの入射光
が導光板1内で全反射せずに直接外部へ射出される部位
(導光板1表面Fの背面B近傍の部位)の少なくとも一
部に鏡面部9を設けているので、上記部位からの光漏れ
を防いで水平方向に近い導光板の側面方向への配光効率
を向上させることができる。なお、光源には発光ダイオ
ードLD、冷陰極ランプ5又はこれら以外の光源を用い
ても同様の効果を奏する。
【0072】(実施形態7)本実施形態は、図32に示
すように導光板1の裏面Rにおける背面B近傍に光源
(発光ダイオードLD又は冷陰極ランプ5)を配置して
裏面Rから光を入射するとともに、導光板1表面Fの背
面B近傍の部位を裏面R側へ傾斜させ且つこの傾斜面に
アルミ蒸着等により鏡面部9を形成している点に特徴が
あり、その他の構成については実施形態1と共通であ
る。よって、実施形態1と共通の構成については同一の
符号を付して説明を省略する。
【0073】而して、光源を導光板1の裏面Rにおける
背面B近傍に配置する場合、光源からの入射光が導光板
1内で全反射せずに直接外部へ射出される部位(導光板
1表面Fの背面B近傍の部位)の少なくとも一部を裏面
R側へ傾斜させるとともにその傾斜面に鏡面部9を設け
ることによって、実施形態6と同様に上記部位からの光
漏れを防いで水平方向に近い導光板の側面方向への配光
効率を向上させることができる。なお、光源には発光ダ
イオードLD、冷陰極ランプ5又はこれら以外の光源を
用いても同様の効果を奏することができる。
【0074】(実施形態8)本実施形態は、図33に示
すように導光板1の裏面Rの背面B側端部に設けた切欠
部7内に光源たる冷陰極ランプ5を配置するとともに、
実施形態7と同様に導光板1表面Fの背面B近傍の部位
を裏面R側へ傾斜させ且つこの傾斜面にアルミ蒸着等に
より鏡面部9を形成している点に特徴があり、その他の
構成については実施形態5と共通である。よって、実施
形態5と共通の構成については同一の符号を付して説明
を省略する。
【0075】図33(a)に示すように導光板1の幅寸
法を150mm、高さ寸法(最高値)を8mm、奥行き
寸法を200mmとし、さらに同図(b)に示すように
背面Bから25mmの位置より表面Fを裏面R側に傾斜
させ背面Bの高さ寸法が6mmとなるような傾斜面Mが
形成してある。そして、この傾斜面Mにアルミ蒸着によ
る鏡面部9が設けてある。
【0076】而して、光源(冷陰極ランプ5)を導光板
1に設けた切欠部7内に配置する場合、光源からの入射
光が導光板1内で全反射せずに直接外部へ射出される部
位(導光板1表面Fの背面B近傍の部位)の少なくとも
一部を裏面R側へ傾斜させるとともにその傾斜面Mに鏡
面部9を設けることによって、実施形態6と同様に上記
部位からの光漏れを防いで水平方向に近い導光板の側面
方向への配光効率を向上させることができる。また、光
源(冷陰極ランプ5)を導光板1に設けた切欠部7内に
配置しているため、光源(冷陰極ランプ5)及び反射板
8の配置スペースが省略でき、所望の配光特性を省スペ
ースで実現することができる。
【0077】(実施形態9)本実施形態は、図34に示
すように導光板1の背面B近傍端部に光源たる発光ダイ
オードLD(所謂ベアチップ)を埋設するとともに、実
施形態7と同様に導光板1表面Fの背面B近傍の部位を
裏面R側へ傾斜させ且つこの傾斜面にアルミ蒸着等によ
り鏡面部9を形成している点に特徴があり、その他の構
成については実施形態7と共通である。よって、実施形
態7と共通の構成については同一の符号を付して説明を
省略する。
【0078】図35(a)に示すようにベアチップの発
光ダイオードLDを封止する透光性部材(エポキシ樹
脂)により導光板1を形成している。この導光板1は幅
寸法75mm、高さ寸法(最高値)8mm、奥行き寸法
200mmの平面視略矩形の平板状に形成され、さらに
背面Bから16mmの位置より表面Fを裏面R側に傾斜
させ背面Bの高さ寸法が5mmとなるような傾斜面Mが
形成してある。そして、この傾斜面Mにアルミ蒸着によ
る鏡面部9を設けるとともに、背面Bにアルミ蒸着によ
る反射部10を形成して反射板2の代わりとしている。
【0079】すなわち、導光板1内にベアチップの発光
ダイオードLDを封止する構造においては、発光ダイオ
ードLDが発する光の鉛直上方への配光分が大きくなる
ため、発光ダイオードLDの鉛直上方に対応する部位に
傾斜面Mを形成し且つ傾斜面Mに鏡面部9を設けること
によって、鉛直上方への配光分を無くし、実施形態6と
同様に上記部位からの光漏れを防いで水平方向に近い導
光板の側面方向への配光効率を向上させることができ
る。また、導光板1背面Bに設けた反射部10によって
背面Bからの光漏れを防ぎ、配光効率を更に向上させる
ことができる。
【0080】なお、光源(発光ダイオードLD)を導光
板1内に埋設しているために省スペース化が図れると同
時に、導光板1、発光ダイオードLD及び反射板2を備
えた実施形態1等の構成に比較して堅牢な光照射装置が
実現できるという利点がある。
【0081】(実施形態10)本実施形態は、図28に
示した実施形態5の導光板1に対して導光板1の光源G
が配置される側(背面B側)の端部近傍表面Fの傾斜角
度を光源Gからの光が全反射される角度とした点に特徴
があり、その他の構成については実施形態5と共通であ
る。よって、実施形態5と共通の構成については同一の
符号を付して説明を省略する。
【0082】図36(a)に示すように導光板1の裏面
Rの背面B側端部に断面形状略鉤形の切欠部7が設けて
あり、この切欠部7内に光源Gが配置してある。そし
て、この光源Gが配置されている側、すなわち導光板1
の背面B側端部近傍における表面Fには、互いに異なる
傾き角で裏面R側に傾斜する傾斜面M1,M2が形成さ
れている。ここで、各傾斜面M1,M2の傾き角は、図
36(b)に示すように導光板1内に入射された光源G
の光が各傾斜面M1,M2の界面に直接入射する場合の
入射角θ1,θ2が臨界角(=sin-1(1/n)、nは
導光板1の屈折率)以上となる値に設定される。
【0083】而して、実施形態5においては光源Gから
導光板1内に入射された光のうちで導光板1表面Fの背
面B近傍の部位に入射した光が全反射せずに外部へ射出
されるが、本実施形態では上記部位に設けた傾斜面M
1,M2によって入射した光を全て全反射させて導光板
1内に戻すことができる。このため、上記部位からの光
漏れを防いで水平方向に近い導光板の側面方向への配光
効率を向上させることができる。しかも、実施形態6の
ように導光板1にアルミ蒸着等によって鏡面部9を形成
するための導光板1の加工工程が不要であるから、鏡面
部9を形成する実施形態6に比較して製造工程の簡素化
及びコストダウンが図れるという利点がある。なお、光
源Gには発光ダイオードLD、冷陰極ランプ5又はこれ
ら以外の光源を用いても同様の効果を奏する。また、傾
斜面M1,M2を入射角θ1,θ2が臨界角以上となる
接線を有する曲面形状としても同様の効果を奏する。
【0084】(実施形態11)本実施形態は、図37に
示すように導光板1の背面B近傍端部にベアチップの発
光ダイオードLDを埋設するとともに、実施形態10と
同様に導光板1表面Fの背面B近傍の部位に互いに異な
る傾き角で裏面R側に傾斜する傾斜面M1,M2を形成
している点に特徴があり、その他の構成については実施
形態9,10と共通である。よって、実施形態9,10
と共通の構成については同一の符号を付して説明を省略
する。
【0085】図37(a)(b)に示すようにベアチッ
プの発光ダイオードLDを封止する透光性部材(エポキ
シ樹脂)により、幅寸法8.9mm、高さ寸法(最高
値)1mm、奥行き寸法10mm、表面Fの曲率半径4
0mmの平面視略矩形の平板状であって背面Bから1m
mの位置より裏面Rに対する傾き角25°の傾斜面M2
が形成されるとともに、背面Bから0.38mmの位置
より裏面Rに対する傾き角41°の傾斜面M1が形成さ
れている。なお、傾斜面M1,M2の上記傾き角は、実
施形態10で説明したように導光板1内に入射された光
源Gの光が各傾斜面M1,M2の界面に直接入射する場
合の入射角θ1,θ2が臨界角以上となる値である。
【0086】而して、実施形態9と同様に導光板1内に
ベアチップの発光ダイオードLDを封止する構造におい
ては、発光ダイオードLDが発する光の鉛直上方への配
光分が大きくなるため、発光ダイオードLDの鉛直上方
に対応する部位に入射光を全反射させる傾斜面M1,M
2を形成することによって、鉛直上方への配光分を無く
し、上記部位からの光漏れを防いで水平方向に近い導光
板の側面方向への配光効率を向上させることができる。
しかも、光源(発光ダイオードLD)を導光板1内に埋
設しているために省スペース化が図れると同時に、導光
板1、発光ダイオードLD及び反射板2を備えた実施形
態10の構成に比較して堅牢な光照射装置が実現できる
という利点がある。
【0087】(実施形態12)本実施形態は、図38に
示すように実施形態1の導光板1と同一形状の一対の導
光板1,1を高さ寸法が他の部位よりも高くない端部同
士で突き合わせ、各導光板1,1の背面B側に光源(発
光ダイオードLD)及び反射板2を各々配設した点に特
徴があり、その他の構成は実施形態1と共通である。よ
って、実施形態1と共通の構成については同一の符号を
付して説明を省略する。
【0088】ここで、導光板1における高さ寸法が他の
部位よりも高くない端部とは表面Fと裏面Rが交わる導
光板1の先端部を指しており、図39に示すように互い
の先端部同士を付き合わせるようにして2つの導光板
1,1が配置してある。また、導光板1の表面Fと裏面
Rとのなす角が実施形態1で説明した傾き角αの条件を
満足するように設定されており、例えば幅寸法を75m
m、高さ寸法を10mm、奥行き寸法を200mmとし
ている。なお、別個に形成した導光板1,1を上述のよ
うに先端部を付き合わせるように配置しても良いし、あ
るいは実施形態1と同一形状の1組の導光板1,1を互
いの先端部同士を付き合わせるように一体に形成しても
良い。
【0089】而して、本実施形態によれば実施形態1と
同様に各導光板1,1から射出される光の仰角を小さく
して水平方向に近い導光板1の側面方向(相手側の導光
板1に向かう方向)への配光制御が可能であるととも
に、各導光板1,1によって異なる2つの方向に対して
仰角の小さい配光特性が得られるという利点がある。な
お、図40に示すように光源Gを導光板1内に埋設する
構造としても同様の効果を奏することができる。
【0090】(実施形態13)本実施形態は、図41及
び図42に示すように実施形態4の導光板1と同一形状
の一対の導光板1,1を高さ寸法が他の部位よりも高く
ない先端部同士で突き合わせ、各導光板1,1の背面B
側に光源(発光ダイオードLD)及び反射板2を各々配
設した点に特徴があり、その他の構成は実施形態4と共
通である。よって、実施形態4と共通の構成については
同一の符号を付して説明を省略する。
【0091】導光板1,1は表面F'を略水平面とし且
つ裏面R'を傾斜面としている。また、導光板1,1の
傾斜面(裏面R')側には導光板1,1を支持する支持
台6が配設されている。
【0092】而して、本実施形態においても実施形態4
と同様に各導光板1,1から射出される光の仰角を小さ
くして水平方向に近い導光板1の側面方向(相手側の導
光板1に向かう方向)への配光制御が可能であるととも
に、各導光板1,1によって異なる2つの方向に対して
仰角の小さい配光特性が得られるという利点がある。な
お、別個に形成した導光板1,1を上述のように先端部
を付き合わせるように配置しても良いし、あるいは実施
形態4と同一形状の1組の導光板1,1を互いの先端部
同士を付き合わせるように一体に形成しても良い。
【0093】(実施形態14)本実施形態は、図43に
示すように実施形態13において一対の導光板1,1の
背面B側に互いに発光色の異なる発光ダイオードLD
1,LD2を配置している点に特徴があり、その他の構
成は実施形態13と共通である。よって、実施形態13
と共通の構成については同一の符号を付して説明を省略
する。
【0094】本実施形態では発光色が例えば緑色である
発光ダイオードLD1と、発光色が例えば橙色である発
光ダイオードLD2とを光源に用いており、それぞれ導
光板1,1の背面B側に反射板2,2とともに配置され
ている。なお、導光板1,1の表面F'と裏面R'とのな
す角が実施形態4で説明した傾き角αの条件を満足する
ように設定されており、例えば幅寸法を75mm、高さ
寸法を10mm、奥行き寸法を200mmとしている。
【0095】而して、本実施形態においては実施形態1
3と同様に各導光板1,1から射出される光の仰角を小
さくして水平方向に近い導光板1の側面方向(相手側の
導光板1に向かう方向)への配光制御が可能であるとと
もに、各導光板1,1によって異なる2つの方向に対し
て緑色及び橙色の異なる光を照射することができる。従
って、本実施形態を見る方向によって緑色又は橙色の何
れか一方の色の光のみが見えることになるから、本実施
形態を道路上に設置することで一方通行等の表示に利用
することができる。
【0096】(実施形態15)本実施形態は、図44に
示すように実施形態1の導光板1と同一形状の一対の導
光板1,1を高さ寸法が他の部位よりも低くない先端部
同士が、光源(発光ダイオードLD)及び反射板2'を
挟んで対向するように配設した点に特徴があり、その他
の構成は実施形態1と共通である。よって、実施形態1
と共通の構成については同一の符号を付して説明を省略
する。
【0097】ここで、導光板1における高さ寸法が他の
部位よりも低くない端部とは背面B側の後端部を指して
おり、図45に示すように互いの後端部同士が反射板
2'を間に挟んで対向するようにして2つの導光板1,
1が配置してある。なお、本実施形態における反射板
2'は背向する両側面に凹部2a'が形成され、各凹部2
a'の底面にそれぞれ複数個の発光ダイオードLDが略
等間隔で列設されている。
【0098】而して、本実施形態によれば実施形態1と
同様に各導光板1,1から射出される光の仰角を小さく
して水平方向に近い導光板1の側面方向(相手側の導光
板1と反対の方向)への配光制御が可能であるととも
に、各導光板1,1によって異なる2つの方向に対して
仰角の小さい配光特性が得られるという利点がある。な
お、図46に示すように2つの導光板1,1を背面B側
の端部で付き合わせて一体に形成するとともに光源Gを
導光板1内に埋設する構造としても良く、特にこのよう
な構成とすれば1個(又は1組)の光源G(発光ダイオ
ードLDや冷陰極ランプ5など)で双方向への光照射が
可能になるという利点がある。
【0099】(実施形態16)本実施形態は図47に示
すように、図29に示した実施形態5の導光板1と同一
形状の一対の導光板1,1を、互いの背面B同士が薄板
状の仕切板12を間に挟んで対向するように平板状の支
持台11の上に載置するとともに、各導光板1,1の切
欠部7内に互いに発光色の異なる光源G1,G2を配置
した点に特徴があり、その他の構成については実施形態
5と共通である。よって、実施形態5と共通の構成につ
いては同一の符号を付して説明を省略する。なお、仕切
板12の表裏両面はそれぞれ反射面としてある。
【0100】而して、本実施形態によれば実施形態15
と同様に各導光板1,1によって異なる2つの方向に対
して仰角の小さい配光特性が得られるとともに、各方向
に異なる色の光を照射させることができるという利点が
ある。
【0101】(実施形態17)本実施形態は図48に示
すように、実施形態16の構成において光源G1,G2
として発光色が緑色の発光ダイオードLD1及び橙色の
発光ダイオードLD2を用いるとともに、実施形態7と
同様に各導光板1表面Fの背面B近傍の部位を裏面R側
へ傾斜させ且つこの傾斜面にアルミ蒸着等により鏡面部
9を形成している点に特徴があり、その他の構成につい
ては実施形態16と共通である。よって、実施形態16
と共通の構成については同一の符号を付して説明を省略
する。
【0102】各導光板1は図48に示すように幅寸法7
5mm、高さ寸法(最高値)8mm、奥行き寸法200
mmの平面視略矩形の平板状に形成され、さらに背面B
から16mmの位置より表面Fを裏面R側に傾斜させ背
面Bの高さ寸法が5mmとなるような傾斜面Mが形成さ
れ、さらに傾斜面Mにはアルミ蒸着による鏡面部9が設
けてある。なお、各導光板1に形成される切欠部7は、
背面Bから7mmの位置まで高さ3mmで水平に切り欠
かれるとともに背面Bから7〜12mmの範囲で裏面R
の方へ傾斜させて切り欠かれて形成されている。
【0103】而して、実施形態16では導光板1に設け
た切欠部7内に配置された光源G1,G2が発する光の
鉛直上方への配光分が大きくなるために配光効率が高め
られないが、本実施形態によれば、発光ダイオードLD
1,LD2の鉛直上方に対応する部位に傾斜面Mを形成
し且つ傾斜面Mに鏡面部9を設けているので、鉛直上方
への配光分を無くし、上記部位からの光漏れを防いで水
平方向に近い導光板の側面方向への配光効率を向上させ
ることができる。また、導光板1背面Bに設けた仕切板
12の反射面によって背面Bからの光漏れを防ぐととも
に、異なる2色(緑色と橙色)の光が混じることを防い
でいる。
【0104】(実施形態18)本実施形態は、図49に
示すように実施形態4の導光板1と同一形状の一対の導
光板1,1を、互いの背面B同士が光源(図示せず)及
び反射板2を間に挟んで対向するように配置した点に特
徴があり、その他の構成は実施形態4と共通である。よ
って、実施形態4と共通の構成については同一の符号を
付して説明を省略する。
【0105】而して、本実施形態においても実施形態4
と同様に各導光板1,1から射出される光の仰角を小さ
くして水平方向に近い導光板1の側面方向(相手側の導
光板1と反対の方向)への配光制御が可能であるととも
に、実施形態15と同様に各導光板1,1によって異な
る2つの方向に対して仰角の小さい配光特性が得られる
という利点がある。
【0106】(実施形態19)本実施形態は、図50に
示すように実施形態4の導光板1と同一形状の一対の導
光板1,1を高さ寸法が他の部位よりも低くない後端部
同士で突き合わせて一体とした導光板1'を形成し、こ
の導光板1'の裏面R”側略中央にベアチップの発光ダ
イオードLDを埋設するとともに、導光板1'の表面
F”略中央部に裏面R”側へ互いに異なる向きに傾斜す
る傾斜面M1”,M2”を形成し且つ各傾斜面M1”,
M2”にアルミ蒸着等により鏡面部9,9を形成してい
る点に特徴がある。
【0107】導光板1'はベアチップの発光ダイオード
LDを封止する封止部材(エポキシ樹脂)により、幅寸
法150mm、高さ寸法10mm、奥行き寸法100m
mに形成されており、平板状の基台13の上に載置した
支持台11'によって支持される。
【0108】而して、発光ダイオードLDが発する光の
内で鉛直上方に近い方向へ進行する光は傾斜面M1”,
M2”に形成された鏡面部9,9において反射されるた
めに外部へは射出されず、しかも導光板1'の表面F”
と裏面R”とのなす角が実施形態4で説明した傾き角α
の条件を満たす値に設定してあるため、導光板1'から
異なる2つの方向へ射出される光の仰角を小さくして水
平方向に近い導光板1'の側面方向への配光制御が可能
である。また、光源(発光ダイオードLD)を導光板
1'内に埋設しているため、省スペース化が図れると同
時に堅牢な光照射装置が実現でき、且つ1個(又は1
組)の光源(発光ダイオードLD)で双方向への光照射
が可能になるるという利点がある。
【0109】(実施形態20)図51に本実施形態の斜
視図を示す。本実施形態は、平面視略円形の導光板20
を備え、光源となる複数個の発光ダイオードLDが導光
板20の周面に沿って配置されている点に特徴がある。
【0110】図52は導光板20の半円部分の断面形状
を示しており、長辺が75mm、短辺が10mmの直角
三角形であって長辺と斜辺とのなす角が実施形態4で説
明した傾き角αの条件を満たす値に設定してあり、この
直角三角形の長辺と斜辺が交わる頂点を中心とする回転
体として導光板20が形成されている。そして、この導
光板20は図51に示すように略平坦な面H(上記長辺
に相当する面)が発光面となるように設置され、上記平
坦面Hと直交する周面Sに対向させて複数個の発光ダイ
オードLDが配置される。なお、上記寸法は一例であっ
てこれに限定する趣旨ではない。
【0111】而して、実施形態4で説明したように入射
面(周面S)から導光板20内に入射した光が平坦面H
側の界面で全反射(1次の全反射)されるため、導光板
20から射出される光の最大射出角が90°未満とな
り、導光板20の全周方向に対して仰角の小さい配光特
性が得られる。
【0112】なお、図53に示すように平坦面Hに対し
て傾斜する面L(上記断面の直角三角形における斜辺に
相当する面)が発光面となるように導光板20を設置し
ても同様の効果を奏することができる。
【0113】(実施形態21)図54に本実施形態の斜
視図を示す。本実施形態は、平面視略円形の導光板21
を備え、光源となる複数個の発光ダイオードLDが導光
板21の裏面側略中央部に設けられた凹所21a内に配
置されている点に特徴がある。
【0114】導光板21の半円部分の断面形状は図52
に示した実施形態20のものと略同一の直角三角形であ
って、長辺と斜辺とのなす角が実施形態4で説明した傾
き角αの条件を満たす値に設定してあり、この直角三角
形を短辺に沿った中心軸の周りに回転させた回転体とし
て導光板21が形成されている。そして、この導光板2
1は図54に示すように略平坦な面H'(上記長辺に相
当する面)が発光面となるように設置され、上記平坦面
H'に対して傾斜する面L'の略中央部に設けた凹所21
a内に複数個の発光ダイオードLDが配置される。
【0115】而して、実施形態4で説明したように入射
面(凹所21aの内周面)から導光板21内に入射した
光が平坦面H'側の界面で全反射(1次の全反射)され
るため、導光板21から射出される光の最大射出角が9
0°未満となり、導光板21の全周方向に対して仰角の
小さい配光特性が得られる。なお、本実施形態において
は導光板21の略中心部に光源(発光ダイオードLD)
を配置しているため、実施形態20に比較して光源の個
数を減らして省スペース化及びコストダウンが図れると
いう利点がある。
【0116】(実施形態22)図55に本実施形態の斜
視図を示す。本実施形態は、平面視略円形の導光板22
を備え、光源となる複数個のベアチップの発光ダイオー
ドLDが導光板22の裏面側略中央部に埋設されている
点に特徴がある。
【0117】導光板22の半円部分の断面形状は図52
に示した実施形態20のものと略同一の直角三角形であ
って、長辺と斜辺とのなす角が実施形態4で説明した傾
き角αの条件を満たす値に設定してあり、この直角三角
形を短辺の周りに回転させた回転体として導光板22が
形成されている。そして、この導光板22は図55に示
すように略平坦な面H”(上記長辺に相当する面)に対
して傾斜する面L”が発光面となるように設置され、上
記平坦面H”側の略中央部に複数個の発光ダイオードL
Dが埋設される。
【0118】而して、実施形態4で説明したように発光
ダイオードLDの発する光が導光板22内を進行し傾斜
面L”側の界面で全反射(1次の全反射)されるため、
導光板22から射出される光の最大射出角が90°未満
となり、導光板22の全周方向に対して仰角の小さい配
光特性が得られる。なお、本実施形態においては導光板
22の略中心部に光源(発光ダイオードLD)を埋設し
ているため、実施形態20に比較して光源の個数を減ら
して省スペース化及びコストダウンが図れるとともに、
実施形態21に比較しても省スペース化が図れるという
利点がある。
【0119】(実施形態23)図56に本実施形態の斜
視図を示す。本実施形態は、平面視略三角形であって頂
点を含む断面の形状が実施形態4で説明した直角三角形
に一致し且つ当該断面と直交する方向の断面形状が略平
行四辺形となる複数の導光板片30aを、高さ寸法が他
の部位よりも高くない端部同士を対向させるように一体
に形成した導光板30を備え、光源となる複数個の発光
ダイオードLDが導光板30の高さ寸法が他の部位より
も低くない端部周面に沿って配置されている点に特徴が
ある。
【0120】図57は導光板片30aの頂点を含む断面
形状を示しており、長辺が75mm、短辺が10mmの
直角三角形であって長辺と斜辺とのなす角が実施形態4
で説明した傾き角αの条件を満たす値に設定してあり、
短辺に相当する端部の高さ寸法が頂点に相当する端部の
高さ寸法よりも大きくなるような押し出し形状、すなわ
ち頂点を含む断面に直交する方向の断面形状が略平行四
辺形となり、且つ短辺に相当する端部側に奥行きを有す
る形状に導光板片30aが形成されている。そして、こ
れらの導光板片30aを高さ寸法が他の部位よりも高く
ない端部、すなわち奥行きを有しない頂点に相当する端
部同士を対向させるように一体に形成することで平面視
略正方形の導光板30を形成している。
【0121】上述のように形成される導光板30は略平
坦な面H(上記長辺に相当する面)が発光面となるよう
に設置され、平坦面Hと直交する周面Sに対向させて複
数個の発光ダイオードLDが配置される。なお、上記寸
法は一例であってこれに限定する趣旨ではない。
【0122】而して、実施形態4で説明したように入射
面(周面S)から各導光板片30a内に入射した光が平
坦面H側の界面で全反射(1次の全反射)されるため、
導光板片30aから射出される光の最大射出角が90°
未満となり、導光板30としては互いに略直交する4方
向に対して仰角の小さい配光特性が得られる。但し、一
体に組み合わせる導光板片30aの個数は4つに限られ
ず、導光板片30aの組み合わせ個数に応じた多方向へ
仰角の小さい配光特性を得ることができる。
【0123】なお、図58に示すように平坦面Hに対し
て傾斜する面L(上記斜辺に相当する面)が発光面とな
るように導光板30を設置しても同様の効果を奏するこ
とができる。
【0124】(実施形態24)図59に本実施形態の斜
視図を示す。本実施形態は、平面視略三角形であって頂
点を含む断面の形状が実施形態4で説明した直角三角形
に一致し且つ当該断面と直交する方向の断面形状が略平
行四辺形となる複数の導光板片31aを、高さ寸法が他
の部位よりも低くない端部同士を対向させるように一体
に形成した導光板31を備え、光源となる複数個の発光
ダイオードLDが導光板31の裏面側略中央部に設けら
れた凹所31b内に配置されている点に特徴がある。
【0125】導光板片31aの頂点を含む断面形状は図
57に示した実施形態23のものと略同一の直角三角形
であって、長辺と斜辺とのなす角が実施形態4で説明し
た傾き角αの条件を満たす値に設定してあり、短辺に相
当する端部の高さ寸法が頂点に相当する端部の高さ寸法
よりも大きくなるような押し出し形状、すなわち頂点を
含む断面に直交する方向の断面形状が略平行四辺形とな
り、且つ直角三角形の頂点に相当する端部側に奥行きを
有する形状に導光板片31aが形成されている。そし
て、これらの導光板片31aを高さ寸法が他の部位より
も高くない端部、すなわち奥行きを有しない短辺に相当
する端部同士を対向させるように一体に形成することで
略四角錐形の導光板31を形成している。
【0126】上述のように形成される導光板31は略平
坦な面H'(四角錐の底面に相当する面)が発光面とな
るように設置され、上記平坦面H'に対して傾斜する面
L'の略中央部(四角錐の頂点に相当する部位)に設け
た凹所31b内に複数個の発光ダイオードLDが配置さ
れる。なお、上記寸法は一例であってこれに限定する趣
旨ではない。
【0127】而して、実施形態4で説明したように入射
面(凹所31bの内周面)から各導光板片31a内に入
射した光が平坦面H'側の界面で全反射(1次の全反
射)されるため、導光板片31aから射出される光の最
大射出角が90°未満となり、導光板31としては略直
交する4方向に対して仰角の小さい配光特性が得られ
る。但し、一体に組み合わせる導光板片31aの個数は
4つに限られず、導光板片31aの組み合わせ個数に応
じた多方向へ仰角の小さい配光特性を得ることができ
る。なお、本実施形態においては導光板31の略中心部
に光源(発光ダイオードLD)を配置しているため、実
施形態23に比較して光源の個数を減らして省スペース
化及びコストダウンが図れるという利点がある。
【0128】(実施形態25)図60に本実施形態の斜
視図を示す。本実施形態は、略四角錐形の導光板32を
備え、光源となる複数個のベアチップの発光ダイオード
LDが導光板32の裏面(四角錐の底面に相当する面)
側略中央部に埋設されている点に特徴がある。
【0129】本実施形態の導光板32は、平面視略三角
形であって頂点を含む断面の形状が実施形態4で説明し
た直角三角形に一致し且つ当該断面と直交する方向の断
面形状が略平行四辺形となる複数の導光板片32aを、
高さ寸法が他の部位よりも低くない端部同士を対向させ
るように略四角錐形に形成されている。
【0130】すなわち、導光板片32aの頂点を含む断
面形状は図57に示した実施形態23のものと略同一の
直角三角形であって、長辺と斜辺とのなす角が実施形態
4で説明した傾き角αの条件を満たす値に設定してあ
り、短辺に相当する端部の高さ寸法が頂点に相当する端
部の高さ寸法よりも大きくなるような押し出し形状、す
なわち頂点を含む断面に直交する方向の断面形状が略平
行四辺形となり、且つ直角三角形の頂点に相当する端部
側に奥行きを有する形状に導光板片32aが形成されて
いる。そして、これらの導光板片32aを高さ寸法が他
の部位よりも高くない端部、すなわち奥行きを有しない
短辺に相当する端部同士を対向させるように一体に形成
することで略四角錐形の導光板32を形成している。
【0131】そして、上述のように構成される導光板3
2は図60に示すように略平坦な裏面H”に対して傾斜
する面L”が発光面となるように設置され、裏面H”側
の略中央部に複数個の発光ダイオードLDが埋設され
る。
【0132】而して、実施形態4で説明したように発光
ダイオードLDの発する光が導光板22内を進行し傾斜
面L”側の界面で全反射(1次の全反射)されるため、
導光板片32aから射出される光の最大射出角が90°
未満となり、導光板32としては略直交する4方向に対
して仰角の小さい配光特性が得られる。但し、一体に組
み合わせる導光板片32aの個数は4つに限られず、導
光板片32aの組み合わせ個数に応じた多方向へ仰角の
小さい配光特性を得ることができる。なお、本実施形態
においては導光板32の略中心部に光源(発光ダイオー
ドLD)を埋設しているため、実施形態23に比較して
光源の個数を減らして省スペース化及びコストダウンが
図れるとともに、実施形態24に比較しても省スペース
化が図れるという利点がある。
【0133】(実施形態26)図61(a)に本実施形
態の斜視図、同図(b)に平面図をそれぞれ示す。但
し、本実施形態の基本構成は実施形態24と共通である
から、共通する構成については同一の符号を付して説明
を省略し、本実施形態の特徴となる構成についてのみ説
明する。
【0134】本実施形態は、光源として発光色の異なる
2種類(例えば、緑色と橙色)の発光ダイオードLD
1,LD2を用い、図61(b)に示すように隣り合う
導光板片31aに対して各々発光色の異なる発光ダイオ
ードLD1,LD2の光を入射するように凹所31b内
に配置するとともに、各導光板片31aの境界面に反射
面31cを形成した点に特徴がある。
【0135】而して、各導光板片31aにおいては入射
面(凹所31bの内周面)から入射した緑色又は橙色の
光色を有する光が反射面31cによって反射されるため
に隣接する他の導光板片31a内に進行することが無
く、実施形態24で説明したように平坦面H'側の界面
で全反射(1次の全反射)されて仰角の小さい配光特性
が得られ、図61(b)に示すように導光板31として
は略直交する2方向に対して緑色及び橙色の光が択一的
に照射されることになる。
【0136】このように本実施形態では、方向によって
異なる色の光を照射可能な光照射装置が実現できる。但
し、異なる光色は2種類に限られず、導光板片31aの
組み合わせ個数に応じて多方向へ複数種類の色の光を照
射させることができる。
【0137】(実施形態27)本実施形態は、互いに発
光色が異なる複数個の発光ダイオードLD1,LD2を
光源として備え、それらの発光ダイオードLD1,LD
2を同時に発光させることで導光板1内において各発光
ダイオードLD1,LD2の光を混色させる点に特徴が
あり、その他の構成については実施形態1と共通であ
る。よって、実施形態1と共通の構成については同一の
符号を付して説明を省略する。
【0138】図62に示すように、発光色が緑色の発光
ダイオードLD1と橙色の発光ダイオードLD2とを、
導光板1の背面B(入射面)に対向して略等間隔で交互
に列設してある。
【0139】而して、2種類の発光ダイオードLD1,
LD2を同時に発光させれば、導光板1内において各色
の光が水平方向に広がりながら多重反射を行って導光板
1の表面F全体が発光して見えることになる。また、導
光板1内部において各色の光が混ざり合うために導光板
1から射出する光の色は略白色となる。従って、導光板
1を通さずに発光ダイオードLD1,LD2のみで混色
した場合に比較して、導光板1内全体で混色が行われる
ために非常に綺麗な混色状態を実現できる。なお、発光
ダイオードLD1,LD2の発光色は緑色及び橙色に限
定されず、所望の混色が得られるように適当な発光色の
発光ダイオードを組み合わせて用いればよい。
【0140】(実施形態28)本実施形態は、図63に
示すように外部から導光板1を通して受光する外光で発
電する太陽電池40と、太陽電池40によって充電され
て光源に電源を供給する蓄電池41とを導光板1の裏面
側に配設した点に特徴があり、その他の構成については
実施形態1と共通である。よって、実施形態1と共通の
構成については同一の符号を付して説明を省略する。
【0141】図63に示すように導光板1の裏面R側に
は略矩形箱状のケース50が配設されており、このケー
ス50の導光板1裏面Rに対向する上面に矩形の基板状
に形成された太陽電池40が配設されている。また、ケ
ース50内には太陽電池40によって充電される蓄電池
41と、太陽電池40による蓄電池41の充電制御並び
に蓄電池41を電源として光源(発光ダイオードLD)
を発光させる制御を行う制御回路部42とが収納されて
いる。
【0142】而して、図64に示すように昼間は導光板
1を通して太陽電池40で太陽光を受光して蓄電池41
を充電し、夜間には充電された蓄電池41を電源として
発光ダイオードLDを発光させることができる。ここ
で、太陽電池40を導光板1の裏面R側に配置している
ため、水平に近い導光板1の側面方向への配光特性と、
略鉛直方向からの太陽光等の外光を太陽電池40に導く
導光性能とを両立することができる。また、太陽電池4
0で充電される蓄電池41から光源(発光ダイオードL
D)に電源を供給するため、商用電源などからの配線が
不要で構成を簡素化することができる。さらに、導光板
1の裏面R側に太陽電池40を配設しているから省スペ
ースを実現することができ、しかも、導光板1によって
太陽電池40を保護することができて堅牢な光照射装置
が実現できる。
【0143】(実施形態29)ところで、実施形態1の
構成においては、導光板1から射出される光の仰角を小
さくして水平方向に近い導光板1の側面方向への配光制
御が可能となるものの、図1(b)に示す配光特性から
明らかなように仰角が略ゼロとなる方向への配光がほと
んどなく、非常に遠方から見た場合に充分な光度が得ら
れないものである。
【0144】そこで本実施形態は、導光板1の光源(発
光ダイオードLD)が配置される側の端部と対向する端
部に平滑面を形成した点に特徴があり、その他の構成に
ついては実施形態1と共通である。よって、実施形態1
と共通の構成については同一の符号を付して説明を省略
する。
【0145】本実施形態では、図65(a)及び図66
に示すように実施形態1における導光板1の表面Fと裏
面Rが交わる稜を含む端部を切り取ることで平滑面Vを
形成しており、導光板1において裏面Rから入射した光
を平滑面Vから射出することによって、実施形態1に比
較してさらに水平方向に近い導光板1の側面方向への配
光制御が可能となり、遠方からの視認性を向上すること
ができる。
【0146】ここで、導光板1の端部の切り取り範囲を
大きくし過ぎると導光板1内に入射した入射光を表面F
側又は裏面R側の界面で全反射させることができなくな
る。したがって、表面Fからの光の射出を妨げずに表面
F側の視認性を確保するためには、導光板1内で多重反
射が生じる条件から上記切り取り範囲の残りの部分の長
さ、すなわち、導光板1の光源が配置される側の端部か
ら平滑面が形成された端部までの水平方向に沿った長さ
寸法(背面Bから平滑面Vまでの長さ寸法)Aが下記の
不等式を満たす必要がある。
【0147】A≧(y+t)/(tanα+tanψ) ここで、yは背面Bにおける光源からの光の入射位置
(裏面Rからの距離)、tは高さ寸法(導光板1の背面
Bにおける厚み)、ψは導光板1に入射する光が裏面R
で全反射する臨界角、αは実施形態1で説明した傾き角
をそれぞれ示す。而して、図67に示すように裏面Rで
全反射した光の光路と表面Fとの交点から背面Bに平行
に垂下した直線(平滑面V)と裏面Rとの距離が上記不
等式の右辺で表されるから、長さ寸法Aを上記距離以上
とすればよい。
【0148】例えば、実施形態1における導光板1にお
いて光の入射位置yをt/2=5mm、臨界角ψ=4
2.16°(屈折率n=1.49)とすれば、傾き角α
=3.8°であるから、長さ寸法Aの最小値が3×y/
(tanα+tanψ)=15.5mmとなる。そこで、本実
施形態では近距離での視認性を考慮して長さ寸法Aを1
00mmに設定しており、このときには平滑面Vの高さ
寸法が5mmとなる(図65(a)参照)。そして、こ
のような寸法で形成された導光板1の配光特性を図65
(b)に示す。同図から明らかなように、ほぼ水平に近
い遠方(仰角≒0°)から見た場合に平滑面Vから光が
射出して平滑面Vが発光しているように見え、導光板1
に近づいて仰角が10°〜20°程度になると多重反射
により導光板1の表面Fが発光しているように見える。
【0149】上述のように本実施形態では、導光板1の
光源が配置される側の端部と対向する端部に平滑面Vを
形成したので、光源から導光板1内に入射した光を平滑
面Vから射出することによって水平方向に近い導光板1
の側面方向への配光制御が可能となり、遠方からの視認
性を向上することができる。さらに、導光板1の光源が
配置される側の端部から平滑面Vが形成された端部まで
の水平方向に沿った長さ寸法Aを、導光板1の光源が配
置される側の端部に対する光源からの光の入射角をψ、
当該端部の高さ寸法をt、当該端部の光の入射位置から
水平面までの高さ寸法をyとしたときに、A≧(y+
t)/(tanα+tanψ)としているので、導光板1の表
面Fへの配光を確保しつつ平滑面Vによる視認性の向上
を図っている。なお、図68に示すように導光板1の表
面F及び平滑面Vを露出し且つ他の面(裏面R及び背面
B等)を被う枠体70を形成し、この枠体70に導光板
1、光源(発光ダイオードLD)並びに反射板2を収納
する構造としても良い。
【0150】(実施形態30)ところで、実施形態29
の構成において背面Bから入射して導光板1の平滑面V
から直接射出する光が水平方向よりも下向きになってし
まえば遠方に到達し得ず、視認性が低下することにな
る。したがって、平滑面Vから直接射出する光が水平方
向よりも下向きにならないようにするためには、導光板
1に入射して直接平滑面Vから射出する光の進行方向と
水平方向とのなす角度をδとしたときに、導光板1の平
滑面Vの傾き角i(平滑面Vの法線方向と水平方向との
なす角)を、n・sinγ=sin(δ+γ)を満たすγの最
大値と角度δとの和よりも小さくする必要がある。
【0151】図69に示すように入射位置yから入射し
て表面F側に進行する光の入射角をδ1、裏面R側に進
行する光の入射角をδ2、平滑面Vの表面F近傍から直
接射出して水平方向に進行する光の平滑面Vに対する入
射角をγ1、裏面R近傍から射出する光の入射角をγ
2、導光板1の屈折率をn、平滑面Vの傾き角をi1,
i2とすれば、スネルの法則からn・sinγ1=sinδ
1,n・sinγ2=sinδ2が成立する。ここで、傾き角
i1=γ1+δ1,i2=γ2+δ2であるから、上式
がn・sinγ1=sin(γ1+δ1),n・sinγ2=sin
(γ2+δ2)と変形でき、平滑面Vの傾き角iを2つ
の傾き角i1,i2のうちで何れか大きい方の角度より
小さくすればよい。
【0152】例えば、図69に示すように導光板1の裏
面Rの長さ寸法Aが100mmであれば、裏面R側への
入射角δ2=tan-1(5/100)=2.86°とな
り、屈折率n=1.49であるから上式より入射角γ2
=sin-1{sinδ2/(n−1)}=5.8°となるか
ら、傾き角i2の最大値はδ2+γ2=8.66°とな
る。したがって、平滑面Vの傾き角はこの値よりも小さ
ければよいので、例えば図70に示すように8°とすれ
ばよい。
【0153】上述のように平滑面Vの傾き角を設定すれ
ば、導光板1に入射して平滑面Vから直接射出する光の
配光を水平方向に近づけ、遠方からの視認性をさらに向
上することができる。
【0154】(実施形態31)実施形態29が導光板1
の光源が配置される側の端部と対向する端部に平滑面V
を形成しているのに対し、本実施形態は導光板1の光源
が配置される側の端部と対向する端部に凸面Wを形成し
た点に特徴がある。但し、その他の構成については実施
形態1又は実施形態29と共通であるから、共通の構成
については同一の符号を付して説明を省略する。
【0155】本実施形態では、図71(a)に示すよう
に実施形態1における導光板1の表面Fと裏面Rが交わ
る稜を含む端部を円弧状に切り取ることで凸面Wを形成
しており、凸面Wにより導光板1が所謂平凸シリンドリ
カルレンズとなる。また、光源となる発光ダイオードL
Dが導光板1の背面B中央に2つだけ配置してあり、発
光ダイオードLDの位置が平凸シリンドリカルレンズの
焦点に略一致するように凸面Wの曲率半径を決定してい
る。例えば、図71に示すように導光板1の最大幅寸法
を100mm、背面Bにおける高さ寸法を10mm、凸
面Wにおける高さ寸法を5mm、奥行き寸法を80mm
としたとき、凸面Wの曲率半径を約45mmとすればよ
い。そして、このような寸法及び形状で形成された導光
板1の配光特性を図73に示す。同図から明らかなよう
に、凸面Wが平凸シリンドリカルレンズの機能を果たし
て光を集光するため、実施形態29に比較してほぼ水平
に近い遠方(仰角≒0°)から見た場合の凸面Wと正対
する方向への配光を増大することができる。
【0156】本実施形態においては、図72に示すよう
に凸面Wを形成した端部がレンズ(平凸シリンドリカル
レンズ)の役割を果たして射出する光を集光するため、
背面B全体に光源(発光ダイオードLD)を配置せずと
も中央に配置するだけで充分な光度が得られ、実施形態
1に比較して少ない光源(発光ダイオードLD)で同程
度の光度を得ることができる。しかも、凸面Wから射出
する光が集光されるために不要な方向への光の射出を抑
えて視認性が向上するという利点がある。このため、実
施形態29に比較して遠方からの視認性をさらに向上す
ることができる。なお、図74に示すように導光板1の
表面F及び凸面Wを露出し且つ他の面(裏面R及び背面
B等)を被う枠体70を形成し、この枠体70に導光板
1、光源(発光ダイオードLD)並びに反射板2を収納
する構造としても良い。また、凸面Wを円弧以外の曲面
形状としても良い。
【0157】
【発明の効果】請求項1の発明は、光源と、透光性部材
により板状に形成され前記光源からの光を表面から外部
に導く導光板とを備え、前記導光板の高さ寸法が他の部
位よりも低くない端部近傍に前記光源を配置し、該導光
板の表面断面形状を、導光板の屈折率をnとしたときに
θ=sin-1(1/n)及びγ=sin-1(sinα/n)で求め
られる臨界角θ及び入射角γに対して、水平方向に対す
る傾き角αが0°<α<{(θ+γ)/2}°を満たす
直線又は前記傾き角αを接線の傾きに持つ曲線の少なく
とも何れか一方で形成された形状としたので、光源から
導光板内に入射した光を導光板内で全反射を繰り返しな
がら導光板の端部まで導くことができ、水平方向に近い
導光板の側面方向への配光制御が可能となり、導光板の
表面全体を光照射面とすることができる。その結果、仰
角の小さい配光特性を有し、発光面積を大きくして遠方
からの視認性を高めた光照射装置が提供できる。
【0158】請求項2の発明は、光源と、透光性部材に
より板状に形成され前記光源からの光を表面から外部に
導く導光板とを備え、前記導光板の高さ寸法が他の部位
よりも低くない端部近傍に前記光源を配置し、該導光板
の表面と対向する裏面の断面形状を、導光板の屈折率を
nとしたときにθ=sin-1(1/n)で求められる臨界
角θに対して、水平方向に対する傾き角αが0°<α<
(θ/2)°を満たす直線又は前記傾き角αを接線の傾
きに持つ曲線の少なくとも何れか一方で形成された形状
としたので、光源から導光板内に入射した光を導光板内
で全反射を繰り返しながら導光板の端部まで導くことが
でき、水平方向に近い導光板の側面方向への配光制御が
可能となり、導光板の表面全体を光照射面とすることが
できる。その結果、仰角の小さい配光特性を有し、発光
面積を大きくして遠方からの視認性を高めた光照射装置
が提供できる。
【0159】請求項3の発明は、請求項1又は2の発明
において、前記導光板の表面と対向する裏面を反射面と
して成るので、導光板裏面側への光漏れを防いで発光効
率を向上させることができる。
【0160】請求項4の発明は、請求項1又は2又は3
の発明において、前記導光板の高さ寸法が他の部位より
も低くない端部近傍に切欠部を形成するとともに該切欠
部内に前記光源を配置したので、切欠部の形状に応じて
配光特性を制御することが可能であり、所望の配光特性
を省スペースで実現することができる。
【0161】請求項5の発明は、請求項1〜4の何れか
の発明において、前記導光板の光源が配置される側の端
部近傍表面に鏡面部を設けたので、前記端部近傍表面か
らの光漏れを防いで水平方向に近い導光板の側面方向へ
の配光効率を向上させることができる。
【0162】請求項6の発明は、請求項1〜4の何れか
の発明において、前記導光板の光源が配置される側の端
部近傍表面の傾斜角度を前記光源からの光が全反射され
る角度としたので、簡単な構造で前記端部近傍表面から
の光漏れを防いで水平方向に近い導光板の側面方向への
配光効率を向上させることができる。
【0163】請求項7の発明は、請求項1〜5の何れか
の発明において、前記導光板の光源が配置される側の端
部と対向する端部に平滑面を形成したことを特徴とし、
光源から導光板内に入射した光を平滑面から射出するこ
とによって、さらに水平方向に近い導光板の側面方向へ
の配光制御が可能となり、遠方からの視認性が向上す
る。
【0164】請求項8の発明は、請求項7の発明におい
て、前記導光板の光源が配置される側の端部から平滑面
が形成された端部までの水平方向に沿った長さ寸法を、
導光板の光源が配置される側の端部に対する光源からの
光の入射角をψ、当該端部の高さ寸法をt、当該端部の
光の入射位置から水平面までの高さ寸法をyとしたとき
に(y+t)/(tanα+tanψ)で求められる値以上と
したので、導光板表面への配光を確保しつつ平滑面によ
る視認性の向上が図れる。
【0165】請求項9の発明は、請求項8の発明におい
て、前記導光板に入射して直接平滑面から射出する光の
進行方向と水平方向とのなす角度をδとし、平滑面の法
線と水平方向とのなす角が、n・sinγ=sin(δ+γ)
を満たすγの最大値と前記角度δとの和よりも小さくな
るように平滑面を傾斜させたので、導光板に入射して平
滑面から直接射出する光の配光を水平方向に近づけ、遠
方からの視認性がさらに向上する。
【0166】請求項10の発明は、請求項1〜5の何れ
かの発明において、前記導光板の光源が配置される側の
端部と対向する端部に凸面を形成したので、凸面を形成
した端部がレンズの役割を果たして射出する光を集光す
るため、より少ない光源で充分な光度が得られるととも
に、不要な方向への光の射出を抑えて視認性が向上す
る。
【0167】請求項11の発明は、請求項1〜10の何
れかの発明において、前記断面形状を有し平面視略矩形
に形成された一対の導光板を高さ寸法が他の部位よりも
高くない端部同士で突き合わせて成るので、異なる2つ
の方向に対して仰角の小さい配光特性が得られる。
【0168】請求項12の発明は、請求項1〜10の何
れかの発明において、前記断面形状を有し平面視略矩形
に形成された一対の導光板を高さ寸法が他の部位よりも
低くない端部同士が対向するように配設したので、異な
る2つの方向に対して仰角の小さい配光特性が得られる
とともに、1つの光源で双方向への配光が可能となる。
【0169】請求項13の発明は、請求項1〜10の何
れかの発明において、前記導光板は、平面視略円形であ
って半円部分が前記断面形状を有する形状に形成された
ので、導光板の全周方向に対して仰角の小さい配光特性
が得られる。
【0170】請求項14の発明は、請求項1〜10の何
れかの発明において、前記導光板は、平面視略三角形で
あって頂点を含む断面の形状が前記断面形状に一致し且
つ当該断面と直交する方向の断面形状が略平行四辺形と
なる複数の導光板片を、高さ寸法が他の部位よりも高く
ない端部同士を対向させるように一体に形成されたの
で、多方向に対して仰角の小さい配光特性が得られる。
【0171】請求項15の発明は、請求項1〜10の何
れかの発明において、前記導光板は、平面視略三角形で
あって頂点を含む断面の形状が前記断面形状に一致し且
つ当該断面と直交する方向の断面形状が略平行四辺形と
なる複数の導光板片を、高さ寸法が他の部位よりも低く
ない端部同士を対向させるように一体に形成されたの
で、1つの光源で多方向に対して仰角の小さい配光特性
が得られる。
【0172】請求項16の発明は、請求項1〜15の何
れかの発明において、前記光源は、互いに発光色が異な
る複数種の発光ダイオードから成るので、導光板内にお
いて各発光ダイオードの光が混色されるために非常に綺
麗な混色状態を実現できる。
【0173】請求項17の発明は、請求項1〜16の何
れかの発明において、外部から前記導光板を通して受光
する外光で発電する太陽電池と、該太陽電池によって充
電されて前記光源に電源を供給する蓄電池とを導光板の
裏面側に配設したので、太陽電池で充電される蓄電池か
ら光源に電源を供給するために商用電源などからの配線
が不要で構成を簡素化することができる。また、導光板
の裏面側に太陽電池を配設しているから省スペースを実
現することができるとともに、水平に近い導光板の側面
方向への配光特性と、略鉛直方向からの太陽光等の外光
を太陽電池に導く導光性能とを両立することができる。
さらに、導光板によって太陽電池を保護することができ
て堅牢な光照射装置が実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は実施形態1の側面図、(b)はその配
光特性を示す図である。
【図2】同上の斜視図である。
【図3】同上の説明図である。
【図4】(a)(b)は同上の動作説明図である。
【図5】同上の動作説明図である。
【図6】同上の他の構成を示す概略側面図である。
【図7】同上のさらに他の構成を示す概略側面図であ
る。
【図8】(a)(b)は同上のさらにまた他の構成を示
す概略側面図である。
【図9】(a)は実施形態2の側面図、(b)はその配
光特性を示す図である。
【図10】(a)は同上の他の構成の側面図、(b)は
その配光特性を示す図である。
【図11】実施形態3の斜視図である。
【図12】(a)は同上の側面図、(b)はその配光特
性を示す図である。
【図13】同上の説明図である。
【図14】同上の他の構成を示す概略側面図である。
【図15】同上のさらに他の構成を示す概略側面図であ
る。
【図16】同上のさらにまた他の構成を示す概略側面図
である。
【図17】(a)は実施形態4の側面図、(b)はその
配光特性を示す図である。
【図18】(a)(b)は同上の動作説明図である。
【図19】同上の他の構成を示す概略側面図である。
【図20】同上のさらに他の構成を示す概略側面図であ
る。
【図21】同上のさらにまた他の構成を示す概略側面図
である。
【図22】同上の別の構成を示す概略側面図である。
【図23】同上のさらに別の構成を示す概略側面図であ
る。
【図24】同上のさらにまた別の構成を示す概略側面図
である。
【図25】同上の他の構成を示す概略側面図である。
【図26】同上のさらに他の構成を示す概略側面図であ
る。
【図27】(a)は実施形態5の側面図、(b)はその
配光特性を示す図である。
【図28】同上の他の構成を示す概略側面図である。
【図29】同上のさらに他の構成を示す概略側面図であ
る。
【図30】同上のさらにまた他の構成を示す概略側面図
である。
【図31】実施形態6の概略側面図である。
【図32】実施形態7の概略側面図である。
【図33】(a)は実施形態8の側面図、(b)はその
配光特性を示す図である。
【図34】実施形態9の概略側面図である。
【図35】同上の側面図である。
【図36】(a)は実施形態10の概略側面図、(b)
はその説明図である。
【図37】(a)は実施形態11の概略側面図、(b)
はその説明図である。
【図38】実施形態12の側面図である。
【図39】同上の斜視図である。
【図40】同上の他の構成を示す概略側面図である。
【図41】実施形態13の側面図である。
【図42】同上の斜視図である。
【図43】実施形態14の側面図である。
【図44】実施形態15の概略側面図である。
【図45】同上の斜視図である。
【図46】同上の他の構成を示す概略側面図である。
【図47】実施形態16の概略側面図である。
【図48】実施形態17の側面図である。
【図49】実施形態18の斜視図である。
【図50】実施形態19の側面図である。
【図51】実施形態20の斜視図である。
【図52】同上の一部の断面図である。
【図53】同上の他の構成を示す斜視図である。
【図54】実施形態21の斜視図である。
【図55】実施形態22の斜視図である。
【図56】実施形態23の斜視図である。
【図57】同上の一部の断面図である。
【図58】同上の他の構成を示す斜視図である。
【図59】実施形態24の斜視図である。
【図60】実施形態25の斜視図である。
【図61】実施形態26を示し、(a)は斜視図、
(b)は平面図である。
【図62】実施形態27の斜視図である。
【図63】実施形態28を示し、(a)は斜視図、
(b)は側面図である。
【図64】同上の説明図である。
【図65】(a)は実施形態29の側面図、(b)はそ
の配光特性を示す図である。
【図66】同上の斜視図である。
【図67】同上の説明図である。
【図68】同上の枠体を含む斜視図である。
【図69】実施形態30の説明図である。
【図70】同上における導光板の要部平面図である。
【図71】実施形態31を示し、(a)は上面図、
(b)は側面図である。
【図72】同上の説明図である。
【図73】同上の配光特性を示す図である。
【図74】同上の枠体を含む斜視図である。
【図75】従来例を示す概略側面図である。
【符号の説明】
1 導光板 2 反射板 LD 発光ダイオード F 表面 R 裏面 B 背面 α 傾き角
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G02B 6/00 331 F21Y 103:00 H01L 33/00 F21S 1/00 C // H01L 31/04 E01F 9/06 F21W 111:02 F21S 1/00 F F21Y 101:00 1/02 G 103:00 9/02 Q H01L 31/04 Q (72)発明者 村上 忠史 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 斎藤 孝 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 石渡 正紀 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光源と、透光性部材により板状に形成さ
    れ前記光源からの光を表面から外部に導く導光板とを備
    え、前記導光板の高さ寸法が他の部位よりも低くない端
    部近傍に前記光源を配置し、該導光板の表面断面形状
    を、導光板の屈折率をnとしたときにθ=sin-1(1/
    n)及びγ=sin-1(sinα/n)で求められる臨界角θ
    及び入射角γに対して、水平方向に対する傾き角αが0
    °<α<{(θ+γ)/2}°を満たす直線又は前記傾
    き角αを接線の傾きに持つ曲線の少なくとも何れか一方
    で形成された形状としたことを特徴とする光照射装置。
  2. 【請求項2】 光源と、透光性部材により板状に形成さ
    れ前記光源からの光を表面から外部に導く導光板とを備
    え、前記導光板の高さ寸法が他の部位よりも低くない端
    部近傍に前記光源を配置し、該導光板の表面と対向する
    裏面の断面形状を、導光板の屈折率をnとしたときにθ
    =sin-1(1/n)で求められる臨界角θに対して、水
    平方向に対する傾き角αが0°<α<(θ/2)°を満
    たす直線又は前記傾き角αを接線の傾きに持つ曲線の少
    なくとも何れか一方で形成された形状としたことを特徴
    とする光照射装置。
  3. 【請求項3】 前記導光板の表面と対向する裏面を反射
    面として成ることを特徴とする請求項1又は2記載の光
    照射装置。
  4. 【請求項4】 前記導光板の高さ寸法が他の部位よりも
    低くない端部近傍に切欠部を形成するとともに該切欠部
    内に前記光源を配置したことを特徴とする請求項1又は
    2又は3記載の光照射装置。
  5. 【請求項5】 前記導光板の光源が配置される側の端部
    近傍表面に鏡面部を設けたことを特徴とする請求項1〜
    4の何れかに記載の光照射装置。
  6. 【請求項6】 前記導光板の光源が配置される側の端部
    近傍表面の傾斜角度を前記光源からの光が全反射される
    角度としたことを特徴とする請求項1〜4の何れかに記
    載の光照射装置。
  7. 【請求項7】 前記導光板の光源が配置される側の端部
    と対向する端部に平滑面を形成したことを特徴とする請
    求項1〜5の何れかに記載の光照射装置。
  8. 【請求項8】 前記導光板の光源が配置される側の端部
    から平滑面が形成された端部までの水平方向に沿った長
    さ寸法を、導光板の光源が配置される側の端部に対する
    光源からの光の入射角をψ、当該端部の高さ寸法をt、
    当該端部の光の入射位置から水平面までの高さ寸法をy
    としたときに(y+t)/(tanα+tanψ)で求められ
    る値以上としたことを特徴とする請求項7記載の光照射
    装置。
  9. 【請求項9】 前記導光板に入射して直接平滑面から射
    出する光の進行方向と水平方向とのなす角度をδとし、
    平滑面の法線と水平方向とのなす角が、n・sinγ=sin
    (δ+γ)を満たすγの最大値と前記角度δとの和より
    も小さくなるように平滑面を傾斜させたことを特徴とす
    る請求項8記載の光照射装置。
  10. 【請求項10】 前記導光板の光源が配置される側の端
    部と対向する端部に凸面を形成したことを特徴とする請
    求項1〜5の何れかに記載の光照射装置。
  11. 【請求項11】 前記断面形状を有し平面視略矩形に形
    成された一対の導光板を高さ寸法が他の部位よりも高く
    ない端部同士で突き合わせて成ることを特徴とする請求
    項1〜10の何れかに記載の光照射装置。
  12. 【請求項12】 前記断面形状を有し平面視略矩形に形
    成された一対の導光板を高さ寸法が他の部位よりも低く
    ない端部同士が対向するように配設したことを特徴とす
    る請求項1〜10の何れかに記載の光照射装置。
  13. 【請求項13】 前記導光板は、平面視略円形であって
    半円部分が前記断面形状を有する形状に形成されたこと
    を特徴とする請求項1〜10の何れかに記載の光照射装
    置。
  14. 【請求項14】 前記導光板は、平面視略三角形であっ
    て頂点を含む断面の形状が前記断面形状に一致し且つ当
    該断面と直交する方向の断面形状が略平行四辺形となる
    複数の導光板片を、高さ寸法が他の部位よりも高くない
    端部同士を対向させるように一体に形成されたことを特
    徴とする請求項1〜10の何れかに記載の光照射装置。
  15. 【請求項15】 前記導光板は、平面視略三角形であっ
    て頂点を含む断面の形状が前記断面形状に一致し且つ当
    該断面と直交する方向の断面形状が略平行四辺形となる
    複数の導光板片を、高さ寸法が他の部位よりも低くない
    端部同士を対向させるように一体に形成されたことを特
    徴とする請求項1〜10の何れかに記載の光照射装置。
  16. 【請求項16】 前記光源は、互いに発光色が異なる複
    数種の発光ダイオードから成ることを特徴とする請求項
    1〜15の何れかに記載の光照射装置。
  17. 【請求項17】 外部から前記導光板を通して受光する
    外光で発電する太陽電池と、該太陽電池によって充電さ
    れて前記光源に電源を供給する蓄電池とを導光板の裏面
    側に配設したことを特徴とする請求項1〜16の何れか
    に記載の光照射装置。
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