JPH09330082A - ディストーション装置 - Google Patents

ディストーション装置

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Publication number
JPH09330082A
JPH09330082A JP8171663A JP17166396A JPH09330082A JP H09330082 A JPH09330082 A JP H09330082A JP 8171663 A JP8171663 A JP 8171663A JP 17166396 A JP17166396 A JP 17166396A JP H09330082 A JPH09330082 A JP H09330082A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
output
multipliers
input
distortion device
multiplied
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP8171663A
Other languages
English (en)
Inventor
Masayuki Suda
正行 須田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kawai Musical Instrument Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Kawai Musical Instrument Manufacturing Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Kawai Musical Instrument Manufacturing Co Ltd filed Critical Kawai Musical Instrument Manufacturing Co Ltd
Priority to JP8171663A priority Critical patent/JPH09330082A/ja
Publication of JPH09330082A publication Critical patent/JPH09330082A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡便な構成ながらも、滑らかで且つ任意の非
線形入出力特性が得られるディストーション装置を提供
せんとするものである。 【解決手段】 入力Xに対して乗算器12〜15を直列
に接続し、更に各乗算器12〜15に入力Xを乗算さ
せ、各乗算器12〜15の出力値に別の乗算器16〜2
0で係数A1〜A5を各々乗算してこれらの乗算値を加算
器21〜24で加算させて、出力Yを得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、滑らかで且つ任意の非
線形入出力特性が得られるディストーション装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】出力信号を故意に歪ませてディストーシ
ョン効果を得るエフェクタとして、近年デジタル処理に
よるものが用いられており、図5はそのようなディスト
ーション装置の基本回路構成を示している。該装置で
は、入力Xに対し乗算器30で係数A(A≧1)を乗算
し、次のオーバーフローリミッタ40で前記乗算値がオ
ーバーフローした場合(乗算値が1を超えた場合又は−
1を下回った場合)に出力値として取り得る最大値乃至
最小値(1又は−1)を出力し、更に該出力値に乗算器
31で係数B(B≦1)を乗算したうえ、外部に出力し
ている。
【0003】また図6は上記図5の回路を複数並列に接
続した回路構成によって、折れ線による非線形入出力特
性が得られるようにしたディストーション装置の構成を
示している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記図5に示した乗算
器のオーバーフローリミットを利用して入力波形をクリ
ップする構成では、図7の入出力特性に示されるよう
に、急激なクリップとなるため、心地良いディストーシ
ョン効果を得ることができない。これに対し、図6に示
した折れ線による非線形入出力特性が得られるディスト
ーション装置では、図8の入出力特性に示されるよう
に、より良いディストーション効果を得ることが可能と
なる。
【0005】しかし該回路構成では、多数の折れ線を必
要とするため、回路構成が大きくなったり(並列接続す
る回路数が増大する)、デジタルシグナルプロセッサを
用いて該回路構成を実現しようとすると、プログラムの
ステップ数が多くなって、効率が悪くなるという問題が
あり、入出力特性を滑らかにしようとすればする程、そ
の傾向が顕著になる。また何れの構成も、図7及び図8
の入出力特性に示されるように、得られる出力波形が正
と負でほぼ同形になり、任意の非線形入出力特性を得る
ことは困難である。
【0006】本発明は従来技術の以上のような問題に鑑
み創案されたもので、簡便な構成ながらも、滑らかで且
つ任意の非線形入出力特性が得られるディストーション
装置を提供せんとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】そのため本発明のディス
トーション装置は、入力Xに対し得られる出力をYとし
た場合に、下式数1を満足する回路を構成することを基
本的特徴としている。
【0008】
【数1】
【0009】
【作用】上記構成では、後述するように、非常に簡単な
回路構成でありながら、得られる入出力特性は、折れ線
によるものではなく曲線によるものであるため、非常に
滑らかになる。しかも任意の非線形入出力特性のものを
得ることが可能になる。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の実施形態の構成の一例を
以下説明する。図1は本発明に係るディストーション装
置の構成を有するエフェクタの概略図を、また図2は該
ディストーション装置を構成するDSP(デジタルシグ
ナルプロセッサ)1内の機能ブロック図を各示してい
る。
【0011】図1のエフェクタは、デジタル信号からな
る入力XをDSP1に入力してディストーション効果を
付加し、D/Aコンバータ4でアナログ信号に変換し
て、アンプ5で増幅した後、スピーカ6で外部に楽音を
出力する。同図中2は、コントロールパネル3からの指
示に基づき前記DSP1に対しプログラムや係数を出力
するCPUである。
【0012】図2のDSP1が使用される本発明のディ
ストーション装置の構成では、入力Xに対して乗算器1
2〜15を直列に接続し、更に各乗算器12〜15に入
力Xを乗算させ、各乗算器12〜15の出力値に別の乗
算器16〜20で係数A1〜A5を各々乗算してこれらの
乗算値を加算器21〜24で加算させて、出力Yを得る
もので、もちろん乗算器12〜15及び16〜20、加
算器21〜24の数を更に増やし、これらの乗算・加算
を累積的に行わしめても良い。なお、7〜11で示すD
1〜D5は、入力データ或いは前段で演算した演算値をス
トアするメモリである。
【0013】DSP1で構成された上記回路では、入力
Xに対して出力Yが、A1・X1+A2・X2+A3・X3
4・X4+A5・X5となって得られるが、上述のように
乗算器・加算器の数を増やし、乗算器12〜15・加算
器21〜24がn−1個、乗算器16〜20がn個とな
った場合は、A1・X1+A2・X2+A3・X3+A4・X4
+A5・X5+…‥…+An・Xnの出力Yが得られ、下
式数1を満足する回路構成となる。
【0014】
【数1】
【0015】上記回路構成は非常に簡単な構成であり、
DSPで構成する限り、現実的には5次程度で十分なデ
ィストーション効果が得られるので、少ないステップ数
で構成することが可能となる。しかも各係数A1乃至A
nを自由に設定することで、任意の非線形出力が得られ
ることになる。図3は入力Xの乗数が奇数のものを加算
して出力Yが得られた場合(即ちA2、A4、…‥…など
係数Aの引数nが偶数のものを0として出力Yが得られ
た場合)の特性を示しており、点対称の滑らかな曲線で
構成されていることが分かる。また図4は入力Xの乗数
が偶数のものも加算して出力Yが得られた場合の特性を
示しており、滑らかな曲線で構成されると共に、+側と
−側で非対称の特性が得られていることが分かる(真空
管を使って作成された偶数倍音を多く含む構成の場合と
同様な+側と−側で非対称の特性のディストーション効
果を作ろうとする場合に有効)。
【0016】
【発明の効果】本発明のディストーション装置の構成に
よれば、簡便な構成ながらも、滑らかで且つ任意の非線
形入出力特性が得られるようになる。特にデジタルシグ
ナルプロセッサで構成する場合は、少ないステップ数で
も十分なディストーション効果が得られ、また係数の自
由な設定により種々の非線形入出力特性のものが得られ
るため、これまでにないディストーション効果が得られ
ることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るディストーション装置の構成を有
するエフェクタの概略図である。
【図2】上記ディストーション装置を構成するDSP内
の機能ブロック図である。
【図3】入力Xの乗数が奇数のものを加算して出力Yが
得られた場合の非線形入出力特性を示すグラフである。
【図4】入力Xの乗数が偶数のものを加算して出力Yが
得られた場合の非線形入出力特性を示すグラフである。
【図5】従来のディストーション装置の基本回路構成を
示す機能ブロック図である。
【図6】上記回路を複数並列に接続した改良型のディス
トーション装置の構成を示す機能ブロック図である。
【図7】上記従来型のディストーション装置の構成の場
合の入出力特性を示すグラフである。
【図8】上記改良型のディストーション装置の構成の場
合の入出力特性を示すグラフである。
【符号の説明】
1 DSP 2 CPU 3 コントロールパネル 4 D/Aコンバータ 5 アンプ 6 スピーカ 7〜11 メモリ 12〜20、30〜37 乗算器 21〜24、38、39 加算器 40〜43 オーバーフローリミッタ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力Xに対し得られる出力をYとした場
    合に、下式数1を満足する回路を構成することを特徴と
    するディストーション装置。 【数1】
JP8171663A 1996-06-12 1996-06-12 ディストーション装置 Withdrawn JPH09330082A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8171663A JPH09330082A (ja) 1996-06-12 1996-06-12 ディストーション装置

Applications Claiming Priority (1)

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JP8171663A JPH09330082A (ja) 1996-06-12 1996-06-12 ディストーション装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09330082A true JPH09330082A (ja) 1997-12-22

Family

ID=15927399

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8171663A Withdrawn JPH09330082A (ja) 1996-06-12 1996-06-12 ディストーション装置

Country Status (1)

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JP (1) JPH09330082A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6845165B1 (en) 1998-12-24 2005-01-18 Korg Incorporated Acoustic effect apparatus and method and program recorded medium therefor
EP1681669A1 (en) 2005-01-14 2006-07-19 Kabushiki Kaisha Kawai Gakki Seisakusho Distortion device

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6845165B1 (en) 1998-12-24 2005-01-18 Korg Incorporated Acoustic effect apparatus and method and program recorded medium therefor
EP1681669A1 (en) 2005-01-14 2006-07-19 Kabushiki Kaisha Kawai Gakki Seisakusho Distortion device

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Effective date: 20030902