JPH09330054A - 点灯制御方法およびこれを用いた表示装置 - Google Patents

点灯制御方法およびこれを用いた表示装置

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JPH09330054A
JPH09330054A JP15111096A JP15111096A JPH09330054A JP H09330054 A JPH09330054 A JP H09330054A JP 15111096 A JP15111096 A JP 15111096A JP 15111096 A JP15111096 A JP 15111096A JP H09330054 A JPH09330054 A JP H09330054A
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scanning
line
display device
control method
lighting control
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JP15111096A
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Shiyousuke Sawada
祥資 澤田
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Nagoya Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Nagoya Electric Works Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 走査ラインの走査順序を工夫することによ
り、図柄の移動時に発生する図形歪みを可能な限り小さ
くして目立たないようにした点灯制御方法とこれを用い
た表示装置を提供すること。 【解決手段】 走査ラインと信号ラインの各交点位置に
表示素子を接続した表示器を備え、ラインカウンタ1の
カウント信号をラインデコーダ2でデコードして前記表
示器の走査ラインY1 〜Y16を順次走査していくと同時
に、該走査に同期して任意の信号ラインX1 〜X16を選
択することにより、該選択された信号ラインと前記走査
ラインの交点位置の表示素子を点灯するようにしたダイ
ナミック点灯方式の表示装置において、前記ラインデコ
ーダ2の前に走査ラインの走査順番を入れ換える走査順
序変換回路7を設けるとともに、該走査順序変換回路7
の前に走査ラインの走査方向を反転する走査方向反転回
路6を設けることにより構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ダイナミック点灯
方式、あるいは、走査ライン側をシリアル制御し、信号
ライン側をパラレル制御する点灯方式からなる表示装置
のための点灯制御方法とこれを用いて構成した表示装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】図21および図22に、従来のダイナミ
ック点灯方式の表示装置の構成を示す。図21は装置全
体のブロック図、図22は図21中の表示器の構成を示
す図である。図21において、1はラインカウンタ、2
はラインデコーダ、3はラッチ回路付きシフトレジス
タ、4は表示器である。表示器4は、図22にその詳細
を示すように、縦横の格子状に配置された複数本の走査
ラインY1 〜Y16と信号ラインX1 〜X16とを備え、そ
れぞれの交点位置に、例えばLED(発光ダイオード)
1,1 〜516,16 などの表示素子を接続したものである
Q なお、この図22の例では、縦16個、横16個のL
EDを用い、1画面16×16ドット構成としている。
【0003】ラインカウンタ1は、クロック回路(図示
せず)から送られてくるラインクロックをカウントし、
4ビット(=24 )のディジタルカウント信号に変換し
た後、ラインデコーダ2に送る。ラインデコーダ2は、
このディジタルカウント信号をデコードし、そのカウン
ト値に従って表示器4中の走査ラインY1 〜Y16を順次
選択して走査していく。
【0004】一方、ラッチ回路付きシフトレジスタ3に
は、前記走査ラインY1 〜Y16の選択動作に同期して、
画像メモリ(図示せず)から表示データが1ライン単位
でシリアル入力される。ラッチ回路付きシフトレジスタ
3は、この入力された表示データを1ビットづつシフト
しながらシリアル・バラレル変換してラッチし、各ビッ
ト状態(“1”または“0”)に応じて所定位置の信号
ラインを選択して駆動する。この結果、駆動された信号
ラインと、走査されている走査ラインとの交点位置にあ
るLEDに駆動電流が流れ、当該位置のLEDが点灯す
るものである。
【0005】前記従来装置は、図23にその走査ライン
の走査順序を示すように、走査ラインY1 〜Y16を番号
順に上から下へ順番に走査しながら信号ラインX1 〜X
16に駆動電圧を印加してやることにより、ドットマトリ
ックスからなる画面上に文字や絵などの所望の図柄を表
示するものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記した従
来の表示装置は、1個だけ単独で使用する場合もある
が、通常は、複数個の表示装置を使用し、各表示装置の
表示器41,1 〜4m,n を図24に示すように平面状に並
べて所望大きさの表示画面を構成する場合が多い。この
ように複数個の表示装置を用いて大きな表示画面を構成
する場合、従来の表示装置では次のような問題があっ
た。
【0007】なお、説明を簡単とするために、図25
(A)に示すように、表示画面が2個の表示器41,1
2,1 で構成されているものとし、この表示画面上に、
ハッチングして示した縦長の四角形状の図柄Pが点灯表
示されているものとする。そして、この図柄Pを図25
(A)から図25(B)の位置へ移動させる場合につい
て考える。
【0008】いま、例えば、ダイナミック点灯の周期が
300Hzで、図柄Pの更新周期が60Hzとすると、
ダイナミック点灯の5回に1回の割合で図柄が更新され
ることになる。この5回に1回の図柄の更新時に、図柄
Pは図25(A)から図25(B)の位置へ移動され
る。
【0009】この図柄更新による移動時に、図柄Pは、
2個の表示器41,1 、42,1 のそれぞれにおいて走査ラ
インY1 からY16に向かって1ラインづつ順次走査され
ながら移動していくので、その点灯位置の移動過程は図
26(A)〜(F)に示すようなものとなる。
【0010】図26(A)〜(F)の点灯位置の移動過
程を見ると明らかなように、矢印を付して示した表示器
1,1 と42,1 の境界部位置、すなわち、最初に移動さ
れる第1番目の走査ラインY1 と、最後に移動される走
査ラインY16の境界部位置に、移動くびれによる切れ目
が最後まで残ってしまう。このため、前記従来の方法で
図柄Pを更新しながら順次移動していった場合、この移
動していく図柄Pは、図27のように、図柄Pの真ん中
に切れ目が入った状態で移動していくように視認され、
図柄が歪んで見えてしまうという問題があった。
【0011】なお、前記説明で用いた従来の表示装置
は、図23に示したように、16本の走査ラインY1
16を上から下へ(または下から上へ)順に1ラインづ
つ走査するようにした、いわゆる1/16デューティ
(duty)形式の表示装置であったが、この他に、図
28に示すように、16本の走査ラインY1 〜Y16を真
ん中から上下8本づつの2つのエリア4A,4Bに分
け、それぞれのエリアにおいて、同時に上から下へ(ま
たは下から上へ)順に2ラインづつ走査するようにし
た、いわゆる1/8デューティ形式の表示装置も存在す
る。
【0012】図29に、この1/8デューティ形式の表
示装置の回路構成を示す。この1/8デューティ形式の
表示装置は、2つのエリア4A,4Bに分割された8本
づつの走査ライン数Y1 〜Y8 、Y9 〜Y16に対応させ
るためにラインカウンタ1とラインデコーダ2は3ビッ
ト構成とされるとともに、2つのエリア4A,4Bに表
示データを対応させるために2つのラッチ回路付きシフ
トレジスタ3A,3Bを用いている。
【0013】ラインカウンタ1は、8カウントする毎に
“000”に戻る。ラインデコーダ2は、このラインカ
ウンタ1から送られてくる3ビットのディジタルカウン
ト信号をデコードし、2つのエリア4A,4Bの走査ラ
インY1 〜Y8 、Y9 〜Y16をそれぞれ順次走査してい
くとともに、2つのラッチ回路付きシフトレジスタ3
A,3Bは入力される表示データに従って所定の信号ラ
インX1 〜X16を選択するものである。
【0014】この図29の表示装置の場合も、図柄を移
動する際に、最初に移動される第1番目の走査ラインY
1 (Y9 )と、最後に移動される走査ラインY
8 (Y16)位置に移動くびれによる切れ目が最後まで残
る。このため、前述したと同様に2個の表示器41,1
2,1 を用いて表示画面を構成した場合、 図30に示
すように、矢印で示す3か所に切れ目が入った状態で図
柄Pが移動していくように視認され、図柄が歪んで見え
てしまう。
【0015】本発明は、上記のような問題を解決するた
めになされたもので、走査ラインの走査順序を工夫する
ことにより、図柄の移動時に発生する図形歪みを可能な
限り小さく目立たないようにした点灯制御方法とこれを
用いた表示装置を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明では次のような手段を採用した。すなわち、
請求項1記載の発明は、マトリックス状に配置した複数
本の走査ラインと信号ラインの各交点位置に表示素子を
接続した表示器を備え、ラインカウンタから与えられる
カウント信号をラインデコーダでデコードして前記表示
器の走査ラインを順次走査していくと同時に、該走査に
同期して任意の信号ラインを選択することにより、該選
択された信号ラインと前記走査ラインの交点位置の表示
素子を点灯するダイナミック点灯方式、あるいは、走査
ライン側をシリアル制御し、信号ライン側をパラレル制
御する点灯方式になる表示装置のための点灯制御方法で
あって、前記走査ラインの走査に際し、少なくとも他の
表示器との境界付近に位置する走査ラインについて、そ
の走査順序を図柄歪みの発生しないように適正化したこ
とを特徴とするものである。
【0017】請求項2記載の発明は、少なくとも他の表
示器との境界付近に位置する走査ラインについて、外側
の走査ラインから内側の走査ラインに向かって走査して
いくことにより適正化したことを特徴とするものであ
る。
【0018】請求項3の発明は、中央の走査ラインから
外側の走査ラインに向かって走査していくことを特徴と
するものである。
【0019】前記請求項1〜3記載の発明のような構成
とした場合、少なくとも他の表示器との境界付近に位置
する走査ラインについて、その走査順序が図柄歪みを発
生しないように適正化されているので、図柄を連続的に
移動させていった場合でも従来のように移動する図柄中
に切れ目が入るようなことがなくなり、図柄の歪みが小
さくなる。
【0020】請求項4記載の発明は、図柄の更新周期毎
に、前記請求項2記載の方法と請求項3記載の方法に交
互に切り換えることを特徴とするものである。
【0021】このような構成とした場合、図柄を更新す
る度に、走査方向が外側から内側へまた内側から外側へ
と交互に切り換わるので、移動時に発生する図柄の歪み
がより小さくなる。
【0022】請求項5記載の発明は、前記表示器の走査
ラインを複数のエリアに分け、それぞれのエリアにおい
て、外側の走査ラインから内側の走査ラインに向かって
走査していくことにより適正化したことを特徴とするも
のである。
【0023】請求項6記載の発明は、前記走査ラインの
走査に際し、前記表示器の走査ラインを複数のエリアに
分け、それぞれのエリアにおいて、中央の走査ラインか
ら外側の走査ラインに向かって走査していくことにより
適正化したことを特徴とするものである。
【0024】前記請求項5および6記載の発明のような
構成とした場合、分割したそれぞれのエリア内において
隣接する走査ラインから順に走査されていくので、移動
時に発生する図柄の歪みがより小さくなる。
【0025】請求項7記載の発明は、図柄の更新周期毎
に、前記請求項5記載の方法と請求項6記載の方法に交
互に切り換えることを特徴とするものである。
【0026】このような構成とした場合、図柄を更新す
る度に、それぞれのエリア内で走査方向が外側から内側
へまた内側から外側へと交互に切り換わるので、移動時
に発生する図柄の歪みがさらに小さくなる。
【0027】請求項8記載の発明は、マトリックス状に
配置した複数本の走査ラインと信号ラインの各交点位置
に表示素子を接続した表示器を備え、ラインカウンタか
ら与えられるカウント信号をラインデコーダでデコード
して前記表示器の走査ラインを順次走査していくと同時
に、該走査に同期して任意の信号ラインを選択すること
により、該選択された信号ラインと前記走査ラインの交
点位置の表示素子を点灯するダイナミック点灯方式、あ
るいは、走査ライン側をシリアル制御し、信号ライン側
をパラレル制御する点灯方式になる表示装置において、
前記ラインデコーダの前に走査ラインの走査順番を入れ
換える走査順序変換回路を設け、該走査順序変換回路は
前記請求項1、2、3、5または6記載のいずれかの方
法により走査ラインの走査順番を入れ換えるようにした
ことを特徴とするものである。
【0028】このような構成とした場合、走査順序変換
回路で走査ラインの走査順序が歪みの少ない所定の順番
に変換されるので、移動時に発生する図柄の歪みが小さ
くなる。
【0029】請求項9記載の発明は、前記請求項7記載
の発明において、前記走査順序変換回路の前に走査ライ
ンの走査方向を反転する走査方向反転回路を設け、該走
査方向反転回路は、図柄の更新周期毎に、前記請求項4
または7記載のいずれかの方法により走査方向を反転す
るようにしたことを特徴とするものである。
【0030】このような構成とした場合、図柄の更新の
度に、走査方向反転回路で走査方向が反転され、前回の
図柄更新時とは逆方向に走査されるので、移動時に発生
する図柄の歪みがさらに小さくなる。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照して説明する。図1〜図3に、本発明に
係る第1の点灯制御方法の例を示す。図1は第1の点灯
制御方法における走査ラインの走査順序の説明図、図2
は第1の点灯制御方法における表示図柄の移動過程の説
明図、図3は第1の点灯制御方法により移動した場合の
人間の目による図柄の視認図である。なお、これらの図
において、前述した従来例と同一もしくは相当部分には
同一の符号を付して示した。
【0032】この第1の点灯制御方法は、1/16デュ
ーティ形式の表示装置に適用した場合の例であって、図
1に示すように、16本の走査ラインY1 〜Y16の走査
に際して、矢印で示すように、走査ラインの外側から中
心側に向かって順次走査するように工夫したものであ
る。
【0033】すなわち、従来方法においては、図23に
示したように、走査ラインを上から下へ順番に、Y1
2 →Y3 →……→Y16のように走査していたが、前記
第1の点灯制御方法の場合、図1に示すように、Y1
16→Y2 →Y15→Y3 →Y 14→Y4 →Y13→Y5 →Y
12→Y6 →Y11→Y7 →Y10→Y8 →Y9 というよう
に、外側から中心側に向けて上下交互に走査するように
したものである。このような方法により図柄Pを更新し
た場合、その点灯位置の移動過程は図2(A)〜(F)
に示すようなものとなる。
【0034】図2(A)〜(F)を見ると明らかなよう
に、2つの表示器41,1 と42 , 1のつなぎ目とそれぞ
れの表示器の上下両端位置から次々と移動していく。し
たがって、この第1の点灯制御方法で図柄Pを更新しな
がら順次移動していった場合、図3に示すように、人間
の目には矢印で示す位置に僅かな折れ目が入った状態で
移動していくように視認され、従来のように移動する図
柄中にハッキリとした切れ目が入るようなことがなくな
り、図柄の歪みが目立たなくなる。
【0035】図4および図5に、本発明に係る第2の点
灯制御方法の例を示す。図4は第2の点灯制御方法にお
ける走査ラインの走査順序の説明図、図5は第2の点灯
制御方法により移動した場合の人間の目による図柄の視
認図である。なお、これらの図において、前述した従来
例と同一もしくは相当部分には同一の符号を付して示し
た。
【0036】この第2の点灯制御方法は、前記第1の方
法とは逆に、中心側から外側に向かって順次走査するよ
うにしたもので、図4に示すように、Y9 →Y8 →Y10
→Y 7 →Y11→Y6 →Y12→Y5 →Y13→Y4 →Y14
3 →Y15→Y2 →Y16→Y 1 というように、中心側か
ら外側に向けて上下交互に走査するようにしたものであ
る。
【0037】このような方法により図柄Pを更新しなが
ら順次移動していった場合、図5に示すように、前記図
3とは逆の方向に僅かに折れ目が入った状態で移動して
いくように視認される。このため、従来のように移動す
る図柄中にハッキリとした切れ目が入るようなことがな
くなり、図柄の歪みがほとんど目立たなくなる。
【0038】図6および図7に、本発明に係る第3の点
灯制御方法の例を示す。図6は第3の点灯制御方法にお
ける走査ラインの走査順序の説明図、図7は第3の点灯
制御方法により移動した場合の人間の目による図柄の視
認図である。なお、これらの図において、前述した従来
例と同一もしくは相当部分には同一の符号を付して示し
た。
【0039】この第3の点灯制御方法は、前記第1の点
灯制御方法(図1〜図3)と、前記第2の点灯制御方法
(図4および図5)とを図柄更新の度に交互に切り換え
るようにしたもので、まず、最初の図柄更新時には、図
6(A)に示すように、Y1→Y16→Y2 →Y15→Y3
→Y14→Y4 →Y13→Y5 →Y12→Y6 →Y11→Y7
10→Y8 →Y9 というように、外側から中心側に向け
て上下交互に走査し、次の図柄更新時には、図6(B)
に示すように、Y9 →Y8 →Y10→Y7 →Y11→Y6
12→Y5 →Y13→Y4 →Y14→Y3 →Y15→Y2 →Y
16→Y1 というように、中心側から外側に向けて上下交
互に走査するようにしたものである。
【0040】このような方法により図柄Pを更新しなが
ら順次移動していった場合、図7(A)に示した図柄P
と、図7(B)に示した図柄Pとが移動しながら交互に
表示されていくため、この移動していく図柄Pを眺める
人間の目には、図7(C)に示すように視認され、図柄
の歪みがより目立たなくなる。
【0041】図8〜図10に、本発明に係る第4の点灯
制御方法の例を示す。図8は第4の点灯制御方法におけ
る走査ラインの走査順序の説明図、図9は図8に示す走
査順序に従って表示図柄を移動する場合の移動過程の説
明図、図10は図8に示す走査順序に従って表示図柄を
連続的に移動していった場合の人間の目による図柄の視
認図である。なお、これらの図において、前述した従来
例と同一もしくは相当部分には同一の符号を付して示し
た。
【0042】この第4の点灯制御方法は、1/8デュー
ティ形式の表示装置に適用した場合の例であって、図8
に示すように、16本の走査ラインY1 〜Y16を上下8
本づつの2つのエリア4A,4Bに分割し、それぞれの
エリアについて、矢印で示すように、走査ラインの外側
から中心側に向かってそれぞれ上下交互に走査するよう
にしたものである。
【0043】すなわち、従来の1/8デューティ形式の
表示装置においては、図28に示したように、2つに分
割したそれぞれのエリア4A,4Bについて、走査ライ
ンを上から下へ順番に、Y1 →Y2 →Y3 →…→Y8
9 →Y10→Y11→…→Y16のように走査していたが、
この第4の点灯制御方法の場合、図8に示すように、上
側のエリアについては、Y1 →Y8 →Y2 →Y7 →Y3
→Y6 →Y4 →Y5 というように、また、下側のエリア
については、Y9 →Y16→Y10→Y15→Y11→Y14→Y
12→Y13というように、それぞれのエリア内において、
外側から中心側に向けて交互に走査するようにしたもの
である。
【0044】このような方法により図柄Pを更新した場
合、図柄Pは図9(A)〜(F)に示すようにして変わ
っていく。したがって、このような方法により図柄Pを
更新しながら順次移動していった場合、この移動してい
く図柄Pを眺める人間の目には、図10に示すように、
矢印で示す位置に僅かな折れ目が入った状態で移動すし
ていくように視認される。このため、従来のように図柄
中にハッキリとした切れ目が入るようなことがなくな
り、図柄の歪みが目立たなくなる。
【0045】図11および図12に、本発明に係る第5
の点灯制御方法の例を示す。図11は第5の点灯制御方
法における走査ラインの走査順序の説明図、図12は第
5の点灯制御方法により移動した場合の人間の目による
図柄の視認図である。なお、これらの図において、前述
した従来例と同一もしくは相当部分には同一の符号を付
して示した。
【0046】この第5の点灯制御方法は、前記第4の方
法とは逆に、2つに分割したそれぞれのエリア4A,4
Bにおいて、中心側から外側に向かって順次走査してい
くようにしたもので、図11に示すように、上側のエリ
アについては、Y5 →Y4 →Y6 →Y3 →Y7 →Y2
8 →Y1 というように、また、下側のエリアについて
は、Y13→Y12→Y14→Y11→Y15→Y10→Y16→Y9
というように、それぞれのエリア内において、中心側か
ら外側に向けて上下交互に走査するものである。
【0047】このような方法により図柄を更新しながら
順次移動していった場合、図12に示すように、前記図
10とは逆の向きに僅かに折れ目が入った状態で移動し
ていくように視認される。このため、従来のように図柄
中にハッキリとした切れ目が入るようなことがなくな
り、図柄の歪みが目立たなくなる。
【0048】図13および図14に、本発明に係る第6
の点灯制御方法の例を示す。図13は第6の点灯制御方
法における走査ラインの走査順序の説明図、図14は第
6の点灯制御方法により移動した場合の人間の目による
図柄の視認図である。なお、これらの図において、前述
した従来例と同一もしくは相当部分には同一の符号を付
して示した。
【0049】この第6の点灯制御方法は、前記第4の点
灯制御方法(図8〜図10)と、前記第5の点灯制御方
法(図11および図12)とを図柄更新の度に交互に切
り換えるようにしたもので、まず、最初の図柄更新時に
は、図13(A)に示すように、上側のエリア4Aにつ
いては、Y1 →Y8 →Y2 →Y7 →Y3 →Y6 →Y4
5 というように、また、下側のエリア4Bについて
は、Y9 →Y16→Y10→Y15→Y11→Y14→Y12→Y13
というように、それぞれのエリア内において、外側から
中心側に向けて上下交互に走査し、次の図柄更新時に
は、図13(B)に示すように、上側のエリア4Aにつ
いては、Y5 →Y4 →Y6 →Y3 →Y7 →Y 2 →Y8
1 というように、また、下側のエリア4Bについて
は、Y13→Y12→Y14→Y11→Y15→Y10→Y16→Y9
というように、それぞれのエリア内において、中心側か
ら外側に向けて上下交互に走査するようにしたものであ
る。
【0050】このような方法により図柄Pを更新しなが
ら順次移動していった場合、図14(A)に示す図柄P
と、図14(B)に示す図柄Pとが移動しながら交互に
表示されていくため、この移動していく図柄Pを眺める
人間の目には、図14(C)に示すように視認され、移
動時における図柄Pの歪みがより目立たなくなる。
【0051】図15および図16に、本発明に係る第7
の点灯制御方法の例を示す。図15は第7の点灯制御方
法における走査ラインの走査順序の説明図、図16は第
7の点灯制御方法における表示図柄の移動過程の説明図
である。これらの図において、前述した従来例と同一も
しくは相当部分には同一の符号を付して示した。なお、
図16には1個の表示器41,1 のみを示し、これと対に
なるもう1つの表示器42,1 については、スベースの関
係で図示を略した。この図示を略した表示器42,1 にお
ける図柄の移動過程は、図示した表示器41,1 とまった
く同一である。
【0052】この第7の点灯制御方法は、図15に示す
ように、上側のエリア4Aについては、Y3 →Y2 →Y
4 →Y1 →Y5 →Y8 →Y6 →Y7 の順次で走査すると
ともに、下側のエリア4Bについては、Y11→Y10→Y
12→Y9 →Y13→Y16→Y14→Y15の順序で走査するよ
うにしたものである。
【0053】このような方法により図柄Pを更新した場
合、図柄Pは図16(A)〜(I)に示すようにS字状
に変化しながら変わっていく。したがって、この方法で
図柄Pを更新しながら順次移動していった場合、従来の
ように図柄中にハッキリとした切れ目が入るようなこと
がなくなり、図柄の歪みが目立たなくなる。
【0054】図17および図18に、本発明に係る第8
の点灯制御方法の例を示す。図17は第8の点灯制御方
法における走査ラインの走査順序の説明図、図18は第
8の点灯制御方法における表示図柄の移動過程の説明図
である。これらの図において、前述した従来例と同一も
しくは相当部分には同一の符号を付して示した。なお、
図18には1個の表示器41,1 のみを示し、これと対に
なるもう1つの表示器42,1 については、スペースの関
係で図示を略した。この図示を略した表示器42,1 にお
ける図柄の移動過程は、図示した表示器41,1 とまった
く同一である。
【0055】この第8の点灯制御方法は、図17に示す
ように、上側のエリア4Aについては、Y3 →Y2 →Y
7 →Y6 →Y1 →Y4 →Y5 →Y8 の順次で走査すると
ともに、下側のエリア4Bについては、Y11→Y10→Y
15→Y14→Y16→Y13→Y9→Y12の順序で走査するよ
うにしたものである。
【0056】このような方法により図柄Pを更新した場
合、図柄Pは図18(A)〜(I)に示すように櫛の目
状に変化しながら変わっていく。したがって、この方法
で図柄Pを更新しながら順次移動していった場合、従来
のように図柄中にハッキリとした切れ目が入るようなこ
とがなくなり、図柄の歪みが目立たなくなる。
【0057】図19に、本発明方法を適用して構成した
本発明に係るダイナミック点灯方式の表示装置の第1の
例を示す。この図19の表示装置は、図29に示した従
来の1/8デューティ形式の表示装置に対して前記第6
の点灯制御方法(図13および図14)を適用した場合
の構成例を示すものである。なお、エンコーダ15とラ
ッチ回路付きシフトレジスタ3A,3Bとの間に、表示
データを一時記憶し、走査ラインに対応した表示データ
をラッチ回路付きシフトレジスタ3A,3Bに出力する
表示データ記憶装置17が接続されている。表示器4に
ついては、図示を略した。
【0058】この図19の表示装置は、前述したよう
に、タイナミック点灯の周期が300Hzで、図柄Pの
更新周期が60Hzとされ、ダイナミック点灯の5回に
1回の割合で図柄が更新されるように設定されている場
合の例である。このようにダイナミック点灯の奇数回に
1回の割合で図柄が更新される場合には、後述するよう
に、走査方向反転回路6は、ダイナミック点灯の1回の
走査が終了する度にその走査方向を反転するように制御
するだけで、次の図柄更新時には、必ずその前の図柄更
新時と逆向きの走査方向に設定することができる。
【0059】前記図19の表示装置が、図29に示した
従来の表示装置と異なる点は、ラインカウンタ1とライ
ンデコーダ2との間に、走査方向反転回路6と走査順序
変換回路7を挿入した点である。走査方向反転回路6
は、ANDゲート8、Ex・OR(排他的論理和)ゲー
ト9〜12、D型フリップフロップ13から構成されて
おり、1画面の走査が終了する度に、その走査方向を図
13(A)から図13(B)へ、図13(B)から図1
3(A)へ切り換えるものである。また、走査順序変換
回路7は、デコーダ14とエンコーダ15とから構成さ
れている。
【0060】次に、前記表示装置の動作を説明する。動
作開始時には、走査方向反転回路6内のD型フリップフ
ロップ13の出力Qは“0”となっており、3つのEx
・ORゲート9〜11の一方の入力端子にはそれぞれ
“0”が与えられている。このため、3つのEx・OR
ゲート9,10,11のそれぞれは、他方の入力端子に
入力されるラインカウンタ1からの3ビットのディジタ
ルカウント信号をそのまま通過させ、走査順序変換回路
7内のデコーダ14に送る。
【0061】デコーダ14は、Ex・ORゲート9〜1
1を通ってラインカウンタ1から送られてくる3ビット
のディジタルカウント信号をデコードし、そのカウント
値1,2,3,…,8に対応する出力端子A1 〜A8
順次選択して出力を送出する。そして、この出力端子A
1 〜A8 から順次送出される出力信号は、順序入れ換え
線16によってその接続位置を入れ換えられた後、エン
コーダ15の入力端子B1 〜B8 に入力される。
【0062】図示例の場合、図13(A)に示した走査
順序を実現するために、デコーダ14の出力端子A1
8 とエンコーダ15の入力端子B1 〜B8 とは、順序
入れ換え線16によって次のように入れ換えられ、1:
1に対応付けられている。 A1 → B12 → B83 → B24 → B75 → B36 → B67 → B48 → B5
【0063】したがって、デコーダ14の出力端子A1
〜A8 からカウント値1,2,3,4,5,6,7,8
が順次与えられると、この昇順のカウント値は順序入替
え線16によって前述の関係に入れ換えられ、エンコー
ダ15の出力端子Sからは該入れ換えによって3ビット
のディジタル値1,8,2,7,3,6,4,5として
ラインデコーダ2と表示データ記憶装置17に順次送出
される。
【0064】ラインデコーダ2は、この入力されてくる
3ビットのディジタル値1,8,2,7,3,6,4,
5を順次デコードし、その番号に対応した走査ラインY
1 (Y9 ),Y8 (Y16),Y2 (Y10),Y
7 (Y15),Y3 (Y11),Y6 (Y 14),Y
4 (Y12),Y5 (Y13)の順で順次選択していく。ま
た、表示データ記憶装置17は、選択された走査ライン
に応じた1ライン分の表示データをラッチ回路付きシフ
トレジスタ3A、3Bに出力する。
【0065】したがって、ラインデコーダ2によって選
択される各走査ラインY1 〜Y16の選択順序は図13
(A)に示すような順序となり、画面上に表示された図
柄Pは、図14(A)に示すような順序で点灯制御され
る。
【0066】一方、ラインカウンタ1のカウント出力が
8(“111”)になると、走査方向反転回路6内のA
NDゲート8の出力が“1”となる。この出力“1”は
Ex・ORゲート12を介してD型フリップフロップ1
3の入力端子Dに送られ、D型フリップフロップ13は
これをラッチし、出力Qが“0”から“1”になる。
【0067】D型フリップフロップ13の出力Qが
“1”になると、この出力“1”は3つのEx・ORゲ
ート9,10,11の一方の入力端子に入力されるの
で、それ以後のカウントにおいては、ラインカウンタ1
から送られてくる3ビットのディジタルカウント信号
1,2,3,…,8はその“1”“0”を反転され、カ
ウント値8,7,6,5,4,3,2,1となってデコ
ーダ14に順次送出される。この結果、エンコーダ15
の出力端子Sからは、前記順序入れ換えによって3ビッ
トのディジタル値5,4,6,3,7,2,8,1がラ
インデコーダ2と表示データ記憶装置17に順次送出さ
れる。
【0068】ラインデコーダ14は、この入力されてく
る3ビットのディジタル値5,4,6,3,7,2,
8,1をその入力順に従って順次デコードし、その番号
に対応した走査ラインY5 (Y13),Y4 (Y12),Y
6 (Y14),Y3 (Y11),Y 7 (Y15),Y
2 (Y10),Y8 (Y16),Y1 (Y9 )の順で順次選
択していく。また、表示データ記憶装置17は、選択さ
れた走査ラインに応じた1ライン分の表示データをラッ
チ回路付きシフトレジスタ3A、3Bに出力する。
【0069】したがって、ラインデコーダ12によって
選択される走査ラインの選択順序は図13(B)に示す
ような順序となり、画面上に表示された図柄Pは、図1
4(B)に示すような順序で点灯制御される。
【0070】上記のようにして、1回の画面走査が終了
する度に、走査ラインの走査順序は図13(A)と図1
3(B)とで交互に切り換えられていく。前述したよう
に、タイナミック点灯の周期が300Hzで、図柄Pの
更新周期が60Hzとされ、ダイナミック点灯の5回に
1回の割合で図柄が更新されるように設定されている場
合、図柄変更は必ず奇数回目となるので、必ず1つ前の
図柄変更時とは走査順序が逆になる。この結果、1〜5
回目は静止の状態で、次に5回目から6(1) 回目の図柄
変更の度に、図14(A)に示す図柄Pと、図14
(B)に示す図柄Pとが移動しながら交互に表示される
ので、この移動していく図柄Pを眺める人間の目には、
図14(C)に示す以上にゆらぎの少ない連続した図柄
として視認され、移動時における歪みがより目立たなく
なる。
【0071】図20に、前記図19の表示装置の変形例
を示す。この図20の表示装置は、タイナミック点灯の
周期が300Hzで、図柄Pの更新周期が50Hzとさ
れ、ダイナミック点灯の6回(偶数回)に1回の割合で
図柄が更新されるように設定されている場合の例であ
る。このようにダイナミック点灯の偶数回に1回の割合
で図柄が更新される場合、前記した図19の表示装置で
は偶数回目のダイナミック点灯時には常に同じ走査方向
となってしまい、走査順序を図13(A)と図13
(B)のように交互に切り換えることができない。そこ
で、図20の表示装置では、6回から7回目の図柄更新
時に走査方向を反転してやるために、ダイナミック点灯
の6回目毎に、図示を略した表示装置本体側のCPUか
ら画像切替信号を与え、D型フリップフロップ18の出
力Qを反転し、走査順序を逆転してやるようにしたもの
である。
【0072】すなわち、図20の表示装置における走査
方向反転回路6は、図示しないCPUからの画像切替信
号がD型フリップフロップ18のD端子に入力されてお
り、ANDゲート8の出力はD型フリップフロップ18
のEN(イネーブル)端子に入力されている。したがっ
て、1画面の走査が終了してラインカウンタ1のカウン
ト値が(“111”)となり、ANDゲート8の出力が
“1”となっても、CPUからの画像切替信号が切り換
えられない限り、D型フリップフロック18の出力Qは
“0”から“1”に、あるいは“1”から“0”に反転
しない。図柄更新のタイミングに合わせてダイナミック
点灯の6回目毎に、CPUからの画像信号を“0”から
“1”に、また“1”から“0”に切り換えてやると、
D型フリップフロップ18はダイナミック点灯の6回毎
にその出力を“0”から“1”に、また “1”から
“0”に反転する。
【0073】この結果、Ex・ORゲート9,10,1
1において、ダイナミック点灯の6回目毎、すなわち、
図柄の更新毎に、ラインカウンタ1から送られてくる3
ビットのディジタルカウント信号が反転され、走査順序
変換回路7へ送出される。この結果、走査順序変換回路
7からは、走査順序が反転された3ビットのディジタル
値がラインデコーダ2とラッチ回路付きシフトレジスタ
3A,3Bに送出される。このため、図柄更新時に、図
13(A)から(B)へ、あるいは、図13(B)から
(A)へと、その走査順序が反転される。
【0074】なお、前記図19および図20の表示装置
は、本発明の第6の点灯制御方法を適用した場合につい
て例示したが、表示装置を構成する各回路の構成ビット
数と、順序入れ換え線16の接続関係を変えることによ
り、その他の点灯制御方法についても同様に実現するこ
とができる。
【0075】また、前記説明では、表示器4をLEDで
構成した場合について示したが、これに限定されるもの
ではなく、その他に、例えば液晶表示素子(LCD)、
プラズマディスプレイ素子(PD)、電球などを用いる
ことができる。要は、マトリックス状に配置可能な表示
素子であれば適用可能である。
【0076】以上、本発明の実施の形態について説明し
たが、本発明はこれらに限定されるものではなく、第
7、第8の点灯制御方法に例示したように、交互または
部分で走査順序を切り換えてもよく、つまり、走査ライ
ンを内外に対照的に動かす必要はなく、走査ラインの時
間差を少なくする本発明の趣旨に沿った各種の変形が可
能である。
【0077】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1〜3記載
の発明によるときは、走査ラインの走査に際し、少なく
とも他の表示器との境界付近に位置する走査ラインにつ
いて、外側の走査ラインから内側の走査ラインに向かっ
て走査していくか、あるいは、中央の走査ラインから外
側の走査ラインに向かって走査していくことにより適正
化したので、図柄を更新しながら順次移動させていった
場合に、従来のように図柄中に切れ目が入るようなこと
がなくなる。このため、移動時に発生する図柄の歪みを
目立たなくすることができる。
【0078】請求項4記載の発明によるときは、図柄の
更新周期毎に、前記請求項1記載の方法と請求項2記載
の方法に交互に切り換えるようにしたので、図柄を更新
する度に、走査方向が外側から内側へまた内側から外側
へと交互に切り換わる。このため、図柄更新時の図柄自
身の形状との差が少なく視認され移動時に発生する図柄
の歪みをより目立たなくすることができる。
【0079】請求項5および6記載の発明によるとき
は、走査ラインの走査に際し、表示器の走査ラインを複
数のエリアに分け、それぞれのエリアにおいて、外側の
走査ラインから内側の走査ラインに向かって走査してい
くか、あるいは、中央の走査ラインから外側の走査ライ
ンに向かって走査していくことにより適正化したので、
分割したそれぞれのエリア内において、隣接する走査ラ
インから順に走査されていき、移動時に発生する図柄の
折れ目がさらに小さくなる。このため、移動時に発生す
る図柄の歪みをさらに目立たなくすることができる。
【0080】請求項7記載の発明によるときは、図柄の
更新毎に、前記請求項5記載の方法と請求項6記載の方
法に交互に切り換えるようにしたので、図柄を更新する
度に、それぞれのエリア内で、走査方向が外側から内側
へまた内側から外側へと交互に切り換わる。このため、
上記のように図柄との差がより少なく視認されるため、
移動時に発生する図柄の歪みをさらに目立たなくするこ
とができる。
【0081】請求項8記載の発明によるときは、ダイナ
ミック点灯方式の表示装置において、ラインデコーダの
前に走査ラインの走査順番を入れ換える走査順序変換回
路を設け、該走査順序変換回路が前記請求項1、2、
3、5または6記載のいずれかの方法により走査ライン
の走査順番を入れ換えるようにしたので、移動時に発生
する図柄の歪みが目立たなくなる。このため、視認性に
優れた表示装置を提供することができる。
【0082】請求項9記載の発明によるときは、前記請
求項8記載の発明において、前記走査順序変換回路の前
に走査ラインの走査方向を反転する走査方向反転回路を
設け、該走査方向反転回路が前記請求項4または7記載
のいずれかの方法により走査ラインの走査方向を反転す
るようにしたので、図柄を更新する度に、走査方向反転
回路で走査方向が反転され、移動時に発生する図柄の歪
みがさらに小さく視認される。このため、切れ目のない
連続した動画を表示する視認性に優れた表示装置を提供
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の点灯制御方法における走査ラインの走査
順序の説明図である。
【図2】第1の点灯制御方法における表示図柄の移動過
程の説明図である。
【図3】第1の点灯制御方法により移動した場合の人間
の目による図柄の視認図である。
【図4】第2の点灯制御方法における走査ラインの走査
順序の説明図である。
【図5】第2の点灯制御方法により移動した場合の人間
の目による図柄の視認図である。
【図6】第3の点灯制御方法における走査ラインの走査
順序の説明図である。
【図7】第3の点灯制御方法により移動した場合の人間
の目による図柄の視認図である。
【図8】第4の点灯制御方法における走査ラインの走査
順序の説明図である。
【図9】第4の点灯制御方法における表示図柄の移動過
程の説明図である。
【図10】第4の点灯制御方法により移動した場合の人
間の目による図柄の視認図である。
【図11】第5の点灯制御方法における走査ラインの走
査順序の説明図である。
【図12】第5の点灯制御方法により移動した場合の人
間の目による図柄の視認図である。
【図13】第6の点灯制御方法における走査ラインの走
査順序の説明図である。
【図14】第6の点灯制御方法により移動した場合の人
間の目による図柄の視認図である。
【図15】第7の点灯制御方法における走査ラインの走
査順序の説明図である。
【図16】第7の点灯制御方法における表示図柄の移動
過程の説明図である。
【図17】第8の点灯制御方法における走査ラインの走
査順序の説明図である。
【図18】第8の点灯制御方法における表示図柄の移動
過程の説明図である。
【図19】第6の点灯制御方法を適用して構成した本発
明に係る表示装置の一例を示すブロック図である。
【図20】図19の表示装置の変形例を示す図である。
【図21】従来の表示装置の第1の例を示すブロック図
である。
【図22】図21中の表示器の構成図である。
【図23】図23の従来装置における走査ラインの走査
順序を示す図である。
【図24】図21の表示器を平面状に並べて構成した表
示画面の図である。
【図25】図21の表示器を上下2個の画面上に表示し
た図柄の例を示す図である。
【図26】図25の表示器における表示図柄の移動過程
の説明図である。
【図27】従来の点灯制御方法により移動した場合の人
間の目による図柄の視認図である。
【図28】従来の他の走査順序の例を示す図である。
【図29】図28の走査順序により構成した表示装置の
ブロック図である。
【図30】図28の走査順序により移動した場合の人間
の目による図柄の視認図である。
【符号の説明】
1 ラインカウンタ 2 ラインデコーダ 3 ラッチ回路付きシフトレジスタ 3A ラッチ回路付きシフトレジスタ 3B ラッチ回路付きシフトレジスタ 4 表示器 4A 第1のエリア 4B 第2のエリア 5 LED(表示素子) 6 走査方向反転回路 7 走査順序変換回路 14 デコーダ 15 エンコーダ 16 順序入れ換え線 17 表示データ記憶装置
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年7月10日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図2
【補正方法】変更
【補正内容】
【図2】
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図20
【補正方法】変更
【補正内容】
【図20】
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図26
【補正方法】変更
【補正内容】
【図26】
【手続補正4】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図29
【補正方法】変更
【補正内容】
【図29】

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マトリックス状に配置した複数本の走査
    ラインと信号ラインの各交点位置に表示素子を接続した
    表示器を備え、ラインカウンタから与えられるカウント
    信号をラインデコーダでデコードして前記表示器の走査
    ラインを順次走査していくと同時に、該走査に同期して
    任意の信号ラインを選択することにより、該選択された
    信号ラインと前記走査ラインの交点位置の表示素子を点
    灯するダイナミック点灯方式、あるいは、走査ライン側
    をシリアル制御し、信号ライン側をパラレル制御する点
    灯方式になる表示装置のための点灯制御方法であって、 前記走査ラインの走査に際し、少なくとも他の表示器と
    の境界付近に位置する走査ラインについて、その走査順
    序を図柄歪みの発生しないように適正化したことを特徴
    とする点灯制御方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の点灯制御方法において、 少なくとも他の表示器との境界付近に位置する走査ライ
    ンについて、外側の走査ラインから内側の走査ラインに
    向かって走査していくことにより適正化したことを特徴
    とする点灯制御方法。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の点灯制御方法において、 少なくとも他の表示器との境界付近に位置する走査ライ
    ンについて、内側の走査ラインから外側の走査ラインに
    向かって走査していくことにより適正化したことを特徴
    とする点灯制御方法。
  4. 【請求項4】 マトリックス状に配置した複数本の走査
    ラインと信号ラインの各交点位置に表示素子を接続した
    表示器を備え、ラインカウンタから与えられるカウント
    信号をラインデコーダでデコードして前記表示器の走査
    ラインを順次走査していくと同時に、該走査に同期して
    任意の信号ラインを選択することにより、該選択された
    信号ラインと前記走査ラインの交点位置の表示素子を点
    灯するダイナミック点灯方式、あるいは、走査ライン側
    をシリアル制御し、信号ライン側をパラレル制御する点
    灯方式になる表示装置のための点灯制御方法であって、 図柄の更新周期毎に、前記請求項2記載の方法と請求項
    3記載の方法を交互に切り換えることを特徴とする点灯
    制御方法。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の点灯制御方法において、 前記表示器の走査ラインを複数のエリアに分け、 それぞれのエリアにおいて、外側の走査ラインから内側
    の走査ラインに向かって走査していくことにより適正化
    したことを特徴とする点灯制御方法。
  6. 【請求項6】 請求項1記載の点灯制御方法において、 前記表示器の走査ラインを複数のエリアに分け、 それぞれのエリアにおいて、中央の走査ラインから外側
    の走査ラインに向かって走査していくことにより適正化
    したことを特徴とする点灯制御方法。
  7. 【請求項7】 マトリックス状に配置した複数本の走査
    ラインと信号ラインの各交点位置に表示素子を接続した
    表示器を備え、ラインカウンタから与えられるカウント
    信号をラインデコーダでデコードして前記表示器の走査
    ラインを順次走査していくと同時に、該走査に同期して
    任意の信号ラインを選択することにより、該選択された
    信号ラインと前記走査ラインの交点位置の表示素子を点
    灯するダイナミック点灯方式、あるいは、走査ライン側
    をシリアル制御し、信号ライン側をパラレル制御する点
    灯方式になる表示装置のための点灯制御方法であって、 図柄の更新周期毎に、前記請求項5記載の方法と請求項
    6記載の方法に交互に切り換えることを特徴とする点灯
    制御方法。
  8. 【請求項8】 マトリックス状に配置した複数本の走査
    ラインと信号ラインの各交点位置に表示素子を接続した
    表示器を備え、ラインカウンタから与えられるカウント
    信号をラインデコーダでデコードして前記表示器の走査
    ラインを順次走査していくと同時に、該走査に同期して
    任意の信号ラインを選択することにより、該選択された
    信号ラインと前記走査ラインの交点位置の表示素子を点
    灯するダイナミック点灯方式、あるいは、走査ライン側
    をシリアル制御し、信号ライン側をパラレル制御する点
    灯方式になる表示装置において、 前記ラインデコーダの前に走査ラインの走査順番を入れ
    換える走査順序変換回路を設け、 該走査順序変換回路は前記請求項1、2、3、5または
    6記載のいずれかの方法により走査ラインの走査順番を
    入れ換えるようにしたことを特徴とする表示装置。
  9. 【請求項9】 請求項8記載の表示装置において、 前記走査順序変換回路の前に走査ラインの走査方向を反
    転する走査方向反転回路を設け、 該走査方向反転回路は、図柄の更新周期毎に、前記請求
    項4または7記載のいずれかの方法により走査方向を反
    転するようにしたことを特徴とする表示装置。
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