JPH09329917A - 熱定着用トナー組成物、その製造方法および画像形成方法 - Google Patents

熱定着用トナー組成物、その製造方法および画像形成方法

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JPH09329917A
JPH09329917A JP14893996A JP14893996A JPH09329917A JP H09329917 A JPH09329917 A JP H09329917A JP 14893996 A JP14893996 A JP 14893996A JP 14893996 A JP14893996 A JP 14893996A JP H09329917 A JPH09329917 A JP H09329917A
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出 松井
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 保存中や現像機内で使用中にブロッキングが
発生し難く、帯電性に優れ、フィルミング現象を起こさ
ず、低温で定着し、定着器に対してオフセットし難く、
定着ラチチュードの広い熱定着用トナー組成物、その製
造方法およびそれを用いた画像形成方法を提供する。 【解決手段】 結着樹脂と着色剤と非磁性無機化合物微
粉末とを含有する熱定着用トナー組成物であって、結着
樹脂の主成分が、常温における硬さがデュロメーターD
硬さ20以上、融点が40℃〜120℃、溶融粘度が1
2 Pa・s〜106 Pa・sの範囲にゴム状領域を有
する結晶性樹脂であり、かつ該非磁性無機化合物微粉末
をトナー粒子内部に0.1重量%〜30重量%含有する
ことを特徴とする。上記のトナー粒子は表面層を有して
いることが好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電気的潜像や磁気
的潜像の現像に用いられる熱定着用トナー組成物、その
製造方法およびこの熱定着用トナー組成物を用いる画像
形成方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電気的潜像や磁気的潜像をトナーを用い
現像した後、紙等の転写体に転写し定着することによ
り、複写物やプリントを得る方法は種々知られている。
トナーは結着樹脂と着色剤を必須成分とする粉体であっ
て、必要な材料を混練し、冷却した後粉砕する、いわゆ
る混練粉砕法や、着色剤等の存在下で結着樹脂を微粒子
状に重合する重合法等により作製され得るが、従来では
混練粉砕法が一般的なものである。トナー粒子に良好な
帯電性や流動性、転写性等を付与するために有機や無機
の微粒子、いわゆる外添剤を混合することがしばしば行
われている。
【0003】電気的潜像を現像する場合、トナーは一般
に現像機部材やキャリアとの間の帯電により電荷を得、
その電荷により潜像保持体上の潜像を現像をする。磁気
的潜像の場合は、トナーの磁力を利用する。現像された
トナー像は、紙等の転写体に転写され、さらに転写体に
定着される。定着法としては種々の方法が知られてい
る。すなわち、熱、光、圧力、溶剤等およびこれらの種
々の組み合わせを使用する定着技術である。このなか
で、加熱ロールおよび加圧ロールとからなる一対のロー
ル間に、トナー像を有する転写体を挿入し、定着する熱
ロール定着法が、一般的なものである。また、同種の技
術として、ロールの一方あるいは両方をベルトに変更す
ることも知られている。
【0004】これらの方法は、他の定着法に比べ、高速
で堅牢な定着像が得られ、エネルギー効率が高く、また
溶剤等の揮発による環境への害が少ない。しかしなが
ら、トナー像がロールやベルトに直接接触するために、
定着時にトナーの一部がロールやベルトに付着するいわ
ゆるオフセットが発生しやすい。特に、定着機の温度が
高い場合、溶融トナーの凝集力が低下してオフセットが
発生しやすい。
【0005】また、電源を入れてから定着機の温度が使
用温度にまで素早く高まり、待ち時間を短くするととも
に、エネルギー使用量を少なくするために、より低温で
定着することが望まれている。特に、近年では省エネル
ギーを徹底するために、使用時以外は定着機への通電を
停止することが望まれており、定着機温度は通電ととも
に瞬時に使用温度にまで高まる必要がある。そのため
に、定着機の熱容量をできるだけ小さくするのが望まし
いが、その場合、定着機温度の振れ幅は従来以上に大き
くなる傾向にある。すなわち、通電開始後の温度のオー
バーシュートが大きくなり、他方、通紙による温度低下
も大きくなる。また、定着機幅より幅の小さい紙を連続
して通した場合の通紙部と非通紙部の温度差も大きなも
のとなる。特に高速の複写機やプリンターに用いる場
合、電源容量が不足しがちなこともあり、上記の傾向が
強い。したがって、低温で定着し、より高温領域までオ
フセットが発生しない、いわゆる定着ラチチュードの広
いトナーが望まれている。
【0006】定着温度を低くし、オフセットの発生を防
止するために、低分子量重合体と高分子量重合体をブレ
ンドして、適当な分子量分布を持つ樹脂をトナーの結着
樹脂として用いることが知られており(特開昭50−1
34652号公報)、また、架橋された樹脂を用いるこ
とも知られている(特開昭51−23354号公報)。
しかしながら、これらの方法では、近年の要求を満たす
だけ十分広い定着ラチチュードを得ることはできない。
高分子量重合体や架橋重合体を多量に用いることによ
り、オフセットは起こりにくくなるが、定着温度が上昇
する。一方、定着温度を下げるために低分子量重合体の
分子量を下げたり、量を多くするとオフセットの発生す
る温度が低下する。また、結着樹脂のガラス転移温度を
下げたり、或いは可塑剤を用いることによっても定着温
度を下げることはできるが、トナーが保存時に或いは現
像機内で凝集固結する、いわゆるブロッキングといわれ
る現象が発生する。
【0007】定着温度を低くし、オフセット現象を防止
する他の方法として、結晶性重合体を使用することが知
られている(特公昭57−36586号公報、特開平2
−79049号公報)。結晶の融解温度以下ではトナー
の固さが保持され、結晶の融解とともに粘度が急激に低
下することにより、低温定着がはかられる。また、高い
分子量とすることによってオフセットの発生も防止でき
る。しかしながら、結晶性重合体が軟質であるために、
ブロッキングが起こり易く、さらにトナーの一部が現像
機部材、キャリア或いは潜像保持体に付着するフィルミ
ング現象が発生し易い。また、特に高速で複写或いはプ
リントを行う場合、現像機部材やキャリアから受ける圧
力や剪断力によりトナーが次第に変形し、或いは外添剤
がトナー粒子表面に埋め込まれることによって安定した
現像特性を得ることができない。また、トナーの粉体と
しての流動性が悪いために、トナーとキャリアの混合が
不十分になり、帯電不良になるという現象が発生する。
特開昭63−116166号公報には、融点に差のある
結晶ブロックを有する結晶ポリマーと離型剤を併用する
ことにより、上記のいくつかの問題が解決できることが
記載されている。特に離型剤により、結晶性樹脂の軟質
な性質を抑制できるとされているが、問題の根本的解決
には至っていない。
【0008】これらの問題を解決するものとして、結晶
性重合体を結着樹脂として単独で用いるのではなく、非
晶性重合体と併用する技術が数多く提案されている。ま
た、混練粉砕法でトナーを作製する場合、非晶性部分の
存在により、粉砕が容易となることも知られている。例
えば、結晶性ポリマーと非晶性ポリマーを併用すること
が特開平2−79860号公報等に記載され、結晶性重
合体と非晶性重合体を化学的に結合した重合体に関し
て、特開平1−163756号公報、特開平1−163
757号公報、特開平4−81770号公報、特開平4
−155351号公報等等に記載がある。
【0009】しかしながら、これらの方法は多少の効果
はあるものの、結晶性樹脂の低温定着性を維持したま
ま、結晶性樹脂が軟質であることに起因する問題を十分
改善するものではない。結晶性重合体が非晶性重合体よ
り多い場合は、基本的に結晶性重合体が結着樹脂中で連
続相をなし、非晶性重合体が分散相をなす。その場合、
低温定着性は達成できるものの、結晶性重合体がトナー
粒子表面に露出するために、軟質であることにより生じ
る問題は十分に改善されない。一方、非晶性重合体が結
晶性重合体より多い場合は、非晶性重合体が連続相にな
り結晶性重合体が分散相となる。この場合、結晶性重合
体は非晶性重合体に覆われているので、結晶性重合体に
よる問題は現れないが、一方、トナー全体の溶融は非晶
性重合体の軟化温度に支配されるので、低温定着性には
ならない。
【0010】特開昭63−174061号公報、特開昭
63−174062号公報、特開昭63−174063
号公報には、イソシアネートを用いた樹脂、分子内に−
NHCO−の原子団を含む樹脂、アミドワックスの形
の、低分子量で凝集エネルギーの強い結晶性樹脂を用い
ることが記載されている。本発明者等の検討によると、
これらの場合、低温定着は達成されるものの、耐オフセ
ット性は必ずしも十分ではない。すなわち、溶融したト
ナーが紙に浸透することにより、オフセットの発生を防
止する効果はあるが、均一な高濃度の画像が得られない
という問題が生じる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来の上記
のような実情に鑑み、その問題点を解決することを目的
としてなされたものである。すなわち、本発明の目的
は、低温で定着し、定着工程のエネルギー消費を低減で
き、また定着機に対してオフセットが発生し難く、定着
ラチチュードの広い熱定着用トナー組成物を提供するこ
とにある。さらに本発明の目的は、保存中や現像機内で
使用中にブロッキングが発生し難く、流動性がよく、キ
ャリアとの混合がよく、帯電性に優れ、現像機部材、キ
ャリアおよび潜像保持体に対してフィルミング等の問題
を引き起こすことのない熱定着用トナー組成物を提供す
ることにある。さらに本発明の目的は、現像機やキャリ
アから受ける圧力や剪断力により変形を受けず、外添剤
の埋まり込みによる特性変化がなく、安定した現像特性
を示す熱定着用トナー組成物を提供することにある。さ
らに本発明の他の目的は、上記した特性を有する熱定着
用トナー組成物を製造する方法を提供することにあり、
さらに上記した特性を有する熱定着用トナー組成物を用
いて画像を形成する画像形成方法を提供することにあ
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、次
の構成を有する熱定着用トナー組成物を製造し、使用す
ることによって達成される。すなわち、本発明の熱定着
用トナー組成物は、結着樹脂と着色剤と非磁性無機化合
物微粉末とからなるものであって、その結着樹脂の主成
分が、常温における硬さがデュロメーターD硬さ20以
上、融点が40℃〜120℃であり、かつ、溶融粘度が
102 Pa・s〜106 Pa・sの範囲にゴム状領域を
有する結晶性樹脂であり、かつ非磁性無機化合物微粉末
をトナー粒子内部に0.1重量%〜30重量%含有する
トナー組成物を使用することを特徴とする。好ましくは
1重量%〜20重量%の範囲である。さらに、トナー粒
子が表面層を有する場合には、さらに良好な効果を得ら
れるので好ましい。
【0013】本発明の上記の熱定着用トナー組成物の製
造方法は、常温における硬さがデュロメーターD硬さ2
0以上、融点が40℃〜120℃であり、かつ溶融粘度
が102 Pa・s〜106 Pa・sの範囲にゴム状領域
を有する結晶性樹脂を主成分とする結着樹脂中に着色剤
および非磁性無機微粉末を分散させて、該非磁性無機化
合物微粉末をトナー粒子内部に0.1重量%〜30重量
%含有するトナー粒子を形成する工程と、必要に応じト
ナー粒子表面に表面層を形成する工程とを有することを
特徴とする。上記工程において形成されるトナー粒子
は、好ましくは非磁性無機酸化物微粉末を1重量%〜2
0重量%の範囲で含有するトナー粒子である。
【0014】また、本発明の画像形成方法は、潜像保持
体上に静電潜像を形成する工程と、該静電潜像を現像剤
担持体上に担持された現像剤を用いて現像する工程と、
前記潜像保持体上に形成されたトナー像を転写体上に転
写する工程と、該転写体上にトナー像を熱定着する工程
とを有するものであって、現像剤として、結着樹脂と着
色剤と非磁性無機化合物微粉末とを有するものであっ
て、その結着樹脂の主成分が、常温における硬さがデュ
ロメーターD硬さ20以上、融点が40℃〜120℃で
あり、溶融粘度が102 Pa・s〜106 Pa・sの範
囲にゴム状領域を有する結晶性樹脂を主成分とし、かつ
該非磁性無機化合物微粉末をトナー粒子内部に0.1重
量%〜30重量%含有するトナー組成物を使用すること
特徴とする。好ましくは、1重量%〜20重量%含有す
るトナー組成物を使用することである。その場合、トナ
ーが表面層を有するものである場合にさらに良好な効果
を得られるので好ましい。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明において、熱定着用トナー
組成物における結着樹脂は、その主成分が上記特定の特
性を有する結晶性樹脂であることが必要であって、これ
は、トナーの溶融粘弾性特性が結晶性樹脂の特性に支配
されることを意味する。すなわち、主成分とは、具体的
には、表面層および離型剤を含む全結着樹脂中で、本発
明における上記結晶性樹脂が重量において60%以上を
占めることを意味する。全結着性樹脂の中の結晶性樹脂
が60重量%よりも少ない場合、結晶性樹脂が結着樹脂
中で連続相を形成しないか、或いは表面層成分が多すぎ
ることにより、実質上十分に低温定着を達成することが
できない。
【0016】本発明に用いる結晶性樹脂は常温で十分な
硬さを有している必要がある。具体的には、デュロメー
ターD硬さが20以上、望ましくは30以上であること
が必要である。デュロメーターD硬さが20未満の場合
には、現像機内でキャリアと混合された時に、キャリア
から受ける圧力や剪断力によりトナー粒子が変形し、安
定な帯電現像特性を維持することができない。また、潜
像保持体上のトナーがクリーニングされる際に、クリー
ニングブレードから受ける剪断力によって変形し、クリ
ーニング不良が発生する。デュロメーターD硬さが30
以上である場合には、高速機で用いてもさらに特性が安
定するので好ましい。なお、デュロメーターD硬さはJ
IS K7215−1986に従い、21℃〜25℃の
範囲で測定した値である。
【0017】本発明において、上記結晶性樹脂以外にト
ナーに含まれる材料の硬さは、デュロメーターD硬さ2
0以下であってもかまわないが、トナー全体の硬さがデ
ュロメーターD硬さ20以上になるのが望ましい。
【0018】本発明に用いる上記結晶性樹脂の融点は、
40℃〜120℃の範囲であることが必要であり、好ま
しくは60℃〜90℃の範囲である。結晶性樹脂は融点
を境にして急激に粘度低下するために、それ以上の温度
で保存されるとブロッキングを起こしてしまう。そこ
で、保存時や使用時にさらされる温度、すなわち40℃
以上、望ましくは60℃以上の融点を有することが必要
である。また、一方、融点が120℃よりも高すぎると
低温定着を達成することができない。融点の測定はJI
S K−7121に示す入力補償示差走査熱量測定の融
解ピーク温度として求めることができる。なお、結晶性
樹脂には、複数の融解ピークを示す場合があるが、最大
のピークをもって融点とみなす。
【0019】本発明に用いる結晶性樹脂は、溶融粘度が
102 Pa・s〜106 Pa・sの範囲にゴム状領域を
有することが必要であり、望ましくは103 〜105
a・sの範囲にゴム状領域、すなわち粘度の温度依存が
ゆるやかになる領域が存在すればよい。それによりオフ
セットの発生を防ぐことができる。粘度の温度依存がゆ
るやかであることは、結晶の融解に伴い温度とともに低
下する粘度が変極点を持ち、粘度の温度依存性がより低
くなることを意味する。図1は、結晶性樹脂の特性図で
あり、温度とともにほぼ直線的に粘度が低下するゴム状
領域は、図中、a〜bに示す領域であり、溶融粘度が1
2 〜106 Pa・s、望ましくは103 〜105 Pa
・sの範囲にある。その傾き〔log粘度(Pa・s)
/温度(℃)〕は、図中、c〜dの傾きの範囲であり、
ゼロ(図中、cの傾き)より大きく、結晶融解にともな
う粘度の傾き(図中、dの傾き)より低い必要がある。
より望ましくは、log粘度(Pa・s)/温度(℃)
で表して−0.05〜0の範囲にあるとき、広い粘度領
域でオフセットが発生しないので、好ましく用いること
ができる。
【0020】ゴム状領域は、結晶性樹脂が高分子量で分
子鎖の絡み合いを生じることにより発生する。分子鎖の
絡み合いが十分存在すると、結着樹脂全体に弾性力が生
じて凝集力が働き、トナーの一部がちぎれて定着機部材
に付着することがない。分子鎖の絡み合いが生じる分子
量は、樹脂の種類により異なるが、例えばポリスチレン
の場合は重量平均分子量で約3万である。樹脂の種類が
異なっても、ゲルパーミエションクロマトグラフィーで
測定したポリスチレン換算分子量が、重量平均で5万以
上、望ましくは10万以上あればオフセットの発生を防
ぐことができる。なお、溶融粘度は、島津製作所(株)
フローテスターCFT−500を用いて測定することが
できる。
【0021】本発明に用いられる結晶性樹脂は、上記条
件を満たすものであればいずれの樹脂であってもよい。
なかでも、ポリオレフィン系重合体および共重合体が好
ましく使用できる。例えば、ポリブテン、ポリ−3−メ
チル−1−ブテン、ポリペンテン、ポリ−5−メチル−
1−ヘキセン、ポリテトラデセン、ポリペンタデセン、
ポリヘキサデセン、ポリヘプタデセン、ポリオクタデセ
ン、ポリノナデセン、ポリエイコセン、ポリシクロヘプ
テン−alt−エチレン等から選択される。また、それ
ら重合体を構成するモノマーの共重合体であってもよ
い。また、単独重合体では融点が低すぎたり或いは高す
ぎるポリオレフィン、例えばポリエチレンやポリプロピ
レンの場合には、それらの単独重合体を形成するモノマ
ーを、他のオレフィン成分と共重合させ、或いはアクリ
ル酸、アクリル酸エステル、メタクリル酸、メタクリル
酸エステル、ビニルアルコール、酢酸ビニル、無水マレ
イン酸等と共重合させることによって、結晶性樹脂とし
て本発明において使用可能である。
【0022】また、本発明において結晶性樹脂として、
ポリジエン類およびジエン共重合体を用いることもでき
る。具体的には、例えば、トランス−1,4−ポリ−
1,3−ブタジエン、シス−2−t−ブチル−1,4−
ポリ−1,3−ブタジエン、トランス−1−メトキシ−
1,4−ポリ−1,3−ブタジエン、トランスクロロプ
レン、トランス−1,4−ポリイソプレン、アイソタク
チック−トランス−1,4−ポリ−1,3−ペンタジエ
ン、アイソタクチック−トランス−1,4−ポリ−1,
3−ヘプタジエン、アイソタクチック−トランス−6−
メチル−1,4−ポリ−1,3−ヘプタジエン、アイソ
タクチック−トランス−1,4−ポリ−1,3−ヘキサ
ジエン、アイソタクチック−トランス−5−メチル−
1,4−ポリ−1,3−ヘキサジエン、トランス−エリ
トロ−ジ−アイソタクチック−2,5−ポリ−2,4−
ヘキサジエン、アイソタクチック−トランス−1,4−
ポリ−1,3−オクタジエン等から選択することができ
る。
【0023】また、本発明に用いられる結晶性樹脂に
は、ポリエステル系樹脂をあげることができる。具体的
には、例えば、ポリ−1,2−シクロプロペンジメチレ
ンイソフタレート、ポリデカメチレンアジペート、ポリ
デカメチレンアゼレート、ポリデカメチレンオキサレー
ト、ポリデカメチレンセバケート、ポリデカメチレンサ
クシネート、ポリエイコサメチレンマロネート、ポリエ
チレン−p−(カルボフェノキシ)ブチレート、ポリエ
チレン−p−(カルボフェノキシ)ウンデカノエート、
ポリエチレン−p−フェニレンジアセテート、ポリエチ
レンセバケート、ポリエチレンサクシネート、ポリヘキ
サメチレンカーボネート、ポリヘキサメチレン−p−
(カルボフェノキシ)ウンデカノエート、ポリヘキサメ
チレンオキサレート、ポリヘキサメチレンセバケート、
ポリヘキサメチレンスベレート、ポリヘキサメチレンサ
クシネート、ポリ−4,4−イソプロピリデンジフェニ
レンアジペート、ポリ−4,4−イソプロピリデンジフ
ェニレンマロネート、トランス−ポリ−4,4−イソプ
ロピリデンジフェニレン−1−メチルシクロプロパンジ
カルボキシレート、ポリノナメチレンアゼレート、ポリ
ノナメチレンテレフタレート、ポリオクタメチレンドデ
カンジエート、ポリペンタメチレンテレフタレート、ト
ランス−ポリ−m−フェニレンシクロプロパンジカルボ
キシレート、シス−ポリ−m−フェニレンシクロプロパ
ンジカルボキシレート、ポリテトラメチレンカーボネー
ト、ポリテトラメチレン−p−フェニレンジアセテー
ト、ポリテトラメチレンセバケート、ポリトリメチレン
ドデカンジオエート、ポリトリメチレンオクタデカンジ
オエート、ポリトリメチレンオキサレート、ポリトリメ
チレンウンデカンジオエート、ポリ−p−キシレンアジ
ペート、ポリ−p−キシレンアゼレート、ポリ−p−キ
シレンセバケート、ポリジエチレングリコールテレフタ
レート、シス−ポリ−1,4−(2−ブテン)セバケー
ト、ポリカプロラクトン等、およびそれらの共縮重合体
から選択できる。
【0024】本発明において、上記結晶性樹脂を用いる
と、十分に低温定着を達成できるので、特に低分子量の
成分を含ませる必要はないが、結晶性樹脂以外の樹脂を
結着樹脂の一部として少量含ませてもよい。ビニル芳香
族単量体、アクリル系単量体、ビニルエステル単量体、
ビニルエーテル単量体等からなる重合体あるいは共重合
体が好ましく使用される。ビニル芳香族単量体として
は、例えば、スチレン、α−メチルスチレン、ビニルト
ルエン、α−クロロスチレン、o−クロロスチレン、m
−クロロスチレン、p−クロロスチレン、p−エチルス
チレン、ジビニルベンゼンがあげられる。アクリル系単
量体としては、例えば、アクリル酸メチル、アクリル酸
エチル、アクリル酸ブチル、アクリル酸フェニル、メタ
クリル酸メチル、メタクリル酸ヘキシル、メタクリル酸
−2−エチルヘキシル、β−ヒドロキシアクリル酸エチ
ル、γ−ヒドロキシアクリル酸プロピル、σ−ヒドロキ
シアクリル酸ブチル、β−ヒドロキシメタクリル酸エチ
ル、エチレングリコールジメタクリル酸エステル等があ
げられる。ビニルエステル単量体としては、例えば、蟻
酸ビニル、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル等があげら
れる。ビニルエーテル単量体としては、例えば、ビニル
−n−ブチルエーテル、ビニルフェニルエーテル、ビニ
ルシクロヘキシルエーテル等があげられる。また、スチ
レン−ブタジエン共重合体、エポキシ樹脂、ポリエステ
ル、ゴム類、ポリビニルピロリドン、ポリアミド、クマ
ロン−インデン共重合体、メチルビニルエーテル−無水
マレイン酸共重合体、アミノ樹脂、ポリウレタン、ポリ
ウレア、ポリ塩化ビニル等を用いることもできる。さら
に、石油樹脂またはロジン系樹脂を含有させてもよい。
石油樹脂としては、脂肪族系樹脂、芳香族系樹脂、共重
合系樹脂、脂環族系水添石油樹脂、アルキル・フェノー
ル樹脂、クマロン・インデン樹脂があげられる。ロジン
系樹脂としては、ロジン、変性ロジン、これらロジンの
グリセリンエステル、これらロジンのペンタエリスリト
ールエステルがあげられる。これらの樹脂を用いる場合
は、結着樹脂の40重量%よりも多く用いてはならな
い。
【0025】非磁性無機化合物微粉末は、結晶性樹脂の
軟質さを補償するために用いられる。すなわち、結晶性
樹脂の常温における硬さが、デュロメータD硬さ20以
上、例えば、30以上の場合であっても、結晶性樹脂に
含まれる非晶部分の柔らかさのために、保存中や現像機
内でのブロッキング、流動性不良、キャリアとの混合不
良による帯電不良、現像機部材やキャリア或いは潜像保
持体に対するフィルミング等の問題を避けることができ
ないが、非磁性無機微粉末を内添することにより、それ
らの問題を解決することができる。非磁性無機化合物微
粉末の粒子表面に樹脂分子が吸着することにより、樹脂
分子の常温での熱運動が阻害されたり、或いは非磁性無
機化合物微粉末が結晶核となり、結晶化度が向上する等
の理由により、トナー粒子表面の柔らかさが減少するた
めである。
【0026】本発明に用いられる非磁性無機化合物微粉
末としては、以下のものがあげられる。すなわち、酸化
物として、シリカ、アルミナ、酸化チタン、酸化亜鉛、
酸化クロム、酸化セリウム、三酸化アンチモン、酸化マ
グネシウム、酸化ジルコニウム、酸化錫、酸化銅、酸化
マンガン、スピネル等、水酸化物として、水酸化アルミ
ニウム、水酸化マグネシウム等、炭酸塩として、炭酸バ
リウム、炭酸カルシウム、炭酸ストロンチウム、炭酸マ
グネシウム等、珪酸塩として、珪酸アルミニウム、珪酸
ナトリウム、珪酸カリウム、珪酸マグネシウム、珪酸亜
鉛、珪酸カルシウム、マイカ等、チタン酸塩として、チ
タン酸バリウム、チタン酸マグネシウム、チタン酸カル
シウム、チタン酸ストロンチウム、チタン酸カリウム、
チタン酸鉛等、硫酸塩として、硫酸バリウム等、その
他、炭化珪素、窒化珪素、炭化硼素、窒化硼素等があげ
られる。
【0027】これらの非磁性無機化合物微粉末の形状
は、フレーク状、繊維状、バルン状、多孔質であってよ
い。また、熱、オイル、有機物等の表面処理剤で表面処
理されていてもよい。表面処理剤としては、ステアリン
酸等の高級脂肪酸、アクリル酸およびその誘導体、チタ
ネート系カップリング剤、シランカップリング剤、シリ
コーンオイル、変性シリコーンオイル等が好ましく使用
される。非磁性無機化合物微粉末の平均粒径は、長径が
1μm以下であればよいが、0.1μm以下であること
が望ましい。
【0028】非磁性無機化合物微粉末は、トナー粒子内
部に0.1重量%以上含有させることが必要である。ト
ナー粒子内部への添加量が0.1重量%に満たない場合
は、添加効果が発揮されない。添加量の上限は、トナー
の溶融粘度が定着に適さないほど高粘度になることによ
り定まるが、本発明においては、トナー粒子内部に30
重量%までの範囲で含有させることができる。好ましく
は1重量%〜20重量%の範囲である。
【0029】着色剤としては、公知のものを用いること
ができ、ファーネスブラック、チャンネルブラック、ア
セチレンブラック、サーマルブラック等のカーボンブラ
ック、ベンガラ、紺青、酸化チタン等の無機顔料、ファ
ストイエロー、ジスアゾイエロー、ピラゾロンレッド、
キレートレッド、ブリリアントカーミン、パラブラウン
等のアゾ顔料、銅フタロシアニン、無金属フタロシアニ
ン等のフタロシアニン顔料、フラバントロンイエロー、
ジブロモアントロンオレンジ、ペリレンレッド、キナク
リドンレッド、ジオキサジンバイオレット等の縮合多環
系顔料があげられる。また分散染料、油溶性染料等を用
いることもできる。これら着色剤の配合量は、トナー粒
子に対して0.1〜30重量%の範囲が好ましい。
【0030】着色剤として、あるいはトナーに磁力を付
与する目的で、磁性粉を含有させることができる。磁性
粉としては、マグネタイト、フェライト、又はコバル
ト、鉄、ニッケル等の金属単体またはその合金を用いる
ことができる。それらの磁性粉を、シランカップリング
剤、チタンカップリング剤、その他の有機物無機物で表
面処理して用いてもよい。これらの磁性粉量は、トナー
粒子に対して0.1〜80重量%の範囲が配合するのが
好ましい。
【0031】また、本発明のトナー組成物には、潤滑剤
として、ワックスまたはシリコーンオイルを含有させる
こともできる。ワックス類としては、みつろう、鯨ろ
う、中国ろう、ラノリン等の動物系ワックス、キャンデ
リラワックス、カルナウバワックス、木ろう、ライスワ
ックス、さとうきびろう等の植物系ワックス、モンタン
ワックス、オゾケライト、セレシン、リグナイトワック
ス等の鉱物系ワックス、パラフィンワックス、マイクロ
クリスタリンワックス等の石油系ワックス、モンタンワ
ックス誘導体、パラフィンワックス誘導体、マイクロク
リスタリンワックス誘導体等の変性ワックス、カスター
ワックス、オパールワックス等の水素化ワックス、低分
子量ポリエチレンおよびその誘導体、アクラワックス、
ジステアリルケトン等の合成ワックス、カプロン酸アミ
ド、カプリル酸アミド、ベラルゴン酸アミド、カプリン
酸アミド、ラウリン酸アミド、トリデシル酸アミド、ミ
リスチン酸アミド、ステアリン酸アミド、ベヘン酸アミ
ド、エチレンビスステアリン酸アミド等の飽和脂肪酸ア
ミド系ワックス、カプロレイン酸アミド、ミリストレイ
ン酸アミド、オレイン酸アミド、エライジン酸アミド、
リノール酸アミド、エルカ酸アミド、リシノール酸アミ
ド、リノレン酸アミド等の不飽和脂肪酸アミド系ワック
ス等があげられる。
【0032】トナー粒子は、上記の結着樹脂中に、着色
剤、非磁性無機微粉末および所望により使用されるその
他の材料を分散させてトナー粒子を形成する工程および
所望によってトナー粒子表面に表面層を形成する工程に
よって製造される。具体的には、結晶性樹脂を主体とす
る結着樹脂、着色剤、非磁性無機微粒子およびその他の
材料からなるトナー材料を粉体化する公知の方法が用い
られる。
【0033】すなわち、トナー粒子を形成するには、混
練粉砕法、水系媒体において結着樹脂の単量体、着色
剤、非磁性無機微粉末およびその他の材料を分散させた
た粒子を重合する懸濁重合法、結着樹脂の乳化粒子を、
着色剤、非磁性無機微粉末およびその他の材料とともに
凝集固着する乳化凝集法であってもよい。乳化凝集法の
場合、乳化粒子は、乳化重合法で作製してたものであっ
てもよいし、結着樹脂を溶剤に溶解し、水系媒体中で細
かく分散させたものであってもよい。また、結着樹脂、
着色剤、非磁性無機微粒子その他の材料を溶剤中に溶解
分散させておき、水系媒体中で懸濁分散し、その後溶剤
を除去する方法を採用してもよい。また、結着樹脂、着
色剤、非磁性無機微粒子およびその他の材料を溶剤に溶
解分散させておき、スプレードライヤー等で気体中に分
散し、同時に溶剤を除去する方法を採用してもよい。さ
らに、溶剤中に溶解している結着樹脂を温度を下げた
り、または貧溶媒を加えることにより析出させる方法を
採用してもよい。また、溶融している材料を媒体中で分
散冷却する方法を採用してもよい。また、分散重合やシ
ード重合の技法を用いてもよい。これらの方法のうちで
も、結着樹脂、着色剤、非磁性無機微粒子およびその他
の材料を溶剤に溶解分散させておき、水系媒体中で懸濁
分散し、その後溶剤を除去する方法は、適宜の溶剤を選
択することにより樹脂の種類に関係なく汎用的に粒子形
成が可能であるので、本発明の製造方法として好適であ
る。
【0034】上記のようにして形成されるトナー粒子
は、その粒子径が1〜20μmの範囲にあるのが好まし
い。
【0035】本発明において、トナー粒子は、その表面
が表面層によって覆われていることが望ましい。表面層
を設けることにより、結着樹脂が軟質であることの欠点
を確実に回避することができる。表面層は、トナー全体
の力学特性、溶融粘弾性特性に大きな影響を与えないこ
とが望ましい。例えば、非溶融、或いは高融点の表面層
がトナーを厚く覆っていると、結晶性樹脂の低温定着性
が活かされにくい。したがって、表面層を構成する材料
として、3次元架橋した材料は望ましくない。一方、表
面層の膜厚は薄いことが望ましい。表面層の好ましい膜
厚は、0.001〜0.5μmの範囲である。
【0036】トナー粒子表面に表面層を形成する工程
は、公知の技術が利用できる。例えば、“微粒子設計”
(小石真純編、工業調査会、1987)や、”マイクロ
カプセル−その機能と応用”(近藤保編、日本規格協
会、1991)等に示されるような、界面重合法、in
situ重合法、液中硬化被覆法、コアセルベーショ
ン法、液中乾燥法、融解分散冷却法、噴霧乾燥法、乾式
混合法等が使用できる。上記した方法を利用して、トナ
ー粒子を形成した後、表面層を形成してもよいし、トナ
ー粒子の形成と同時に表面層を形成してもよい。
【0037】本発明の目的を達成できるように薄い表面
層を形成するためには、結着樹脂、着色材、非磁性無機
微粒子、その他の材料を含むトナー粒子の表面を化学的
に処理する方法が好ましく使用される。また、表面層を
構成する成分には、極性基が導入されていることが好ま
しく、化学的に結合することにより、トナーと紙等の転
写体との接着力が増加する。極性基は、分極性の官能基
であれば如何なるものでもよいが、例えば、カルボキシ
ル基、カルボニル基、エポキシ基、エーテル基、ヒドロ
キシル基、アミノ基、イミノ基、シアノ基、アミド基、
イミド基、エステル基、スルホン基等があげられる。化
学的に処理するには、例えば過酸化物等の強酸化物質、
オゾン酸化、プラズマ酸化等により酸化する方法、極性
基を含む重合性モノマーをグラフト重合により結合させ
る方法等があげられる。化学的処理により、結晶性樹脂
の分子鎖に共有結合で極性基が強固に結合することにな
る。
【0038】本発明のトナー組成物においては、上記の
トナー粒子の表面に、さらに、帯電性の物質を化学的あ
るいは物理的に付着させてもよい。また、金属、金属酸
化物、金属塩、セラミック、樹脂、カーボンブラック等
の微粒子を、帯電性、導電性、粉体流動性、潤滑性等の
改善のために外添してもよい。
【0039】次に、本発明の上記トナー組成物を用いた
画像形成方法について説明する。画像形成方法は、像潜
像保持体上に静電潜像を形成する工程と、該静電潜像を
現像剤担持体上に担持された現像剤を用いて現像する工
程と、前記潜像保持体上に形成されたトナー像を紙等の
転写体上に転写する工程と、該転写体上にトナー画像を
熱定着する工程とを有するものであって、現像剤とし
て、上記したトナー組成物が使用される。本発明におけ
る上記の工程はいずれも画像形成方法において公知の工
程が利用できる。潜像保持体としては、電子写真感光体
および誘電記録体等が使用でき、例えば、電子写真感光
体の場合に、コロトロン帯電器、接触帯電器等によって
一様帯電した後、露光を行い、静電潜像を形成する。次
いで、表面に現像剤層を形成させた現像ロールと接触ま
たは近接させて静電潜像にトナー粒子を付着させて、電
子写真感光体上にトナー像を形成する。形成されたトナ
ー像は、コロトロン帯電器等を利用して紙等の転写体上
に転写し、定着器によって加熱定着してトナー画像を形
成する。
【0040】
【実施例】以下、本発明の実施例を述べるが、いうまで
もなく、本発明は以下の実施例に限定されるものではな
い。 (実施例1)結晶性樹脂として、エチレン−エチルアク
リレート共重合体(三井デュポンポリケミカル社製、E
VAFLEX−EEAA707)22gを用い、ヘキサ
ン218gに60℃で溶解させた。得られた溶液とカー
ボンブラック(キャボット社製、R330R)1.4g
およびシリカ微粉末(日本アエロジル社製、R972)
2.2gとを混合し、サンドミルによって40℃で4時
間分散処理した(この液をA液とする。)。一方、イオ
ン交換水190gにヒドロキシプロピルメチルセルロー
ス(信越化学社製、メトローズ65SH50)7.6g
を溶解させ、5℃まで冷却した。(この液をB液とす
る。) B液に、撹拌機(特殊機化工業社製、オートホモミキサ
ー)によって撹拌しながら、A液120gをゆっくりと
投入し、混合物を懸濁させて懸濁液を得た。この懸濁液
は、油滴粒子の平均粒径が約20μmのO/Wエマルジ
ョンであった(この懸濁液をC液とする。)。
【0041】次に、2リットルのセパラブルフラスコに
C液を入れ、プロペラ型撹拌羽根を備えた撹拌機(新東
科学社製、スリーワンモーター)によって減圧下、50
℃で3時間撹拌してヘキサンを除去した。得られた液を
2リットルのイオン交換水と混合し、吸引ろ過してトナ
ー粒子を得た。この操作をあと7回繰り返してトナー粒
子を洗浄した。以上の粒子作製操作をさらに4回繰り返
して、得られたトナー粒子混合し、トナー粒子のスラリ
ーを得た。これをステンレス鋼のバットにあけ、乾燥機
(ヤマト科学社製)によって40℃で24時間乾燥し
た。得られたトナー100重量部に対して、疎水性シリ
カ(日本アエロジル社製、RA−200H)を1重量部
添加して十分に撹拌した。得られたトナー組成物におけ
るトナー粒子の平均粒子径は10μmであった。
【0042】上記の結晶性樹脂は、デュロメーターD硬
さが27、融点が84℃、溶融粘度が96℃で5.6×
103 Pa・sであり、log粘度(Pa・s)/温度
(℃)で表した傾きが−0.025のゴム状領域を示し
た。
【0043】トナーのブロッキング性について、トナー
組成物を50℃のオーブンに24時間入れることにより
評価をしたところ、何等の問題がないことが確認され
た。次いで、トナー組成物3重量部に対し、鉄粉をコア
とし、表面をスチレン−n−ブチルアクリレート共重合
体で樹脂コートしたキャリア100重量部を混合して現
像剤とした。この現像剤を、複写機(富士ゼロックス社
製、ヴィヴァーチェ500から定着機をはずした評価
機)に入れ、帯電量、感光体およびキャリアに対するフ
ィルミング、トナー粒子への外添剤の埋め込み、トナー
粒子の変形について評価を行った。複写操作は2万枚連
続して行った。帯電量はブローオフトライボにより行
い、フィルミングは目視および走査型電子顕微鏡での観
察、帯電量の変化のモニター、複写機のトラブルの観察
により行い、またトナーの状態の変化は走査型電子顕微
鏡および帯電量変化のモニターを通じて行った。トナー
の帯電量は、2万枚に至まで15マイクロクーロン/g
であり、問題はなかった。また、感光体およびキャリア
に対するフィルミングは観察されなかった。2万枚コピ
ー後のトナー粒子を観察したところ、外添剤の埋め込み
が認められ、多少丸まる方向で変形していることがわか
った。ただし、画質に変化はなかった。
【0044】定着性の評価については、富士ゼロックス
社製ヴィヴァーチェ500複写機の定着器を取り外した
ものを用いて行い、最低定着温度とオフセットの有無を
評価した。最低定着温度とは、文字画像の定着像を有す
る紙をしごいても像がほぼ剥がれず、文字が判別可能と
なるヒートロールの表面の最低温度をいう。評価の結
果、最低定着温度は135℃であり、240℃の高温で
あってもオフセットは発生しなかった。ちなみに、ヴィ
ヴァーチェ500複写機用トナーの最低定着温度は、同
一評価条件で170℃であり、大幅な定着温度の低下が
達成されていることがわかる。
【0045】それらの結果を表1にまとめて示す。な
お、表中、○は問題のなかったことを意味し、△は多少
の変化が観察されたが実用上の問題がなかったことを意
味し、×は大きな変化が観察されたことを意味する。
【0046】(実施例2および3)エチレン−エチルア
クリレート共重合体中へのシリカ微粉末の添加量を0.
24g(実施例2)または5.85g(実施例3)に変
更した以外は、実施例1と同様にしてトナー組成物を作
製し、実施例1と同じ評価条件下で評価した。評価結果
を表1に示す。
【0047】(実施例4)実施例1と同様に作製したト
ナー粒子に以下のようにして表面層を形成した。作製さ
れたトナー粒子のスラリーに、イオン交換水を加えて固
形分濃度を20%に調整し、プロペラ型撹拌羽根を備え
た撹拌機(新東科学社製、スリーワンモーター)で20
0回転/分で撹拌した。次いで、これに過硫酸カリウム
0.4g、アクリル酸n−ブチル0.26g、スチレン
1.25g、亜硫酸水素ナトリウム0.1gを順次添加
し、25℃で4時間反応させた。反応後、得られた液を
2リットルのイオン交換水と混合し、吸引ろ過した。こ
の操作をあと4回繰り返してポリマー粒子を洗浄した。
得られたポリマー粒子をステンレス鋼のバットにあけ、
乾燥機(ヤマト科学社製)で40℃で24時間乾燥し
た。得られたトナー100重量部に対して、疎水性シリ
カ(日本アエロジル社製、RA−200H)を1重量部
添加して十分に撹拌した。得られたトナー組成物につい
ての評価は、実施例1と同様に行った。評価結果を表1
に示す。
【0048】(実施例5)実施例2と同様にして作製し
たトナー粒子に実施例4と同様にして表面層を形成し、
実施例1と同様に評価した。評価結果を表1に示す。 (実施例6)実施例3と同様にして作製したトナー粒子
に実施例4と同様にして表面層を形成し、実施例1と同
様に評価した。評価結果を表1に示す。 (実施例7)エチレン−エチルアクリレート共重合体中
にシリカ微粉末の代わりにアルミナ微粉末(日本アエロ
ジル社、AOC)2.2gを含有させた以外は、実施例
1と同様にしてトナーを作製し、同様に評価した。評価
結果を表1に示す。
【0049】(実施例8)結晶性樹脂として、ポリカプ
ロラクトン(ダイセル化学工業社製、プラクセルH5)
11gとポリカプロラクトン(ダイセル化学工業社製、
プラクセルH7)11gを、酢酸エチル218gに溶解
させ、これにカーボンブラック(キャボット社製、R3
30R)1.4gおよびアルミナ微粉末(日本アエロジ
ル社、AOC)2.2gを入れ、ボールミルで20時間
分散させた(この液をA液とする。)。一方、イオン交
換水285gにヒドロキシプロピルメチルセルロース
(信越化学社製、メトローズ65SH50)11.4g
を溶解させ、5℃まで冷却した(この液をB液とす
る。)。B液に、撹拌機(特殊機化工業社製、オートホ
モミキサー)で撹拌しながらA液をゆっくりと投入し、
混合物を懸濁させて懸濁液を得た。得られた懸濁液は、
油滴粒子の平均粒径が約17μmのO/Wエマルジョン
であった(この液をC液とする。)。次に2リットルの
セパラブルフラスコにC液を入れ、プロペラ型撹拌羽根
を備えた撹拌機(新東科学社製、スリーワンモーター)
によって、減圧下50℃で3時間撹拌し、酢酸エチルを
除去した。得られた液を2リットルのイオン交換水と混
合し、吸引ろ過してトナー粒子を得た。この操作をあと
7回繰り返してトナー粒子を洗浄した。
【0050】以上の粒子作製操作をさらに4回繰り返し
て得られたトナー粒子を混合し、トナー粒子のスラリー
を得た。これをステンレス鋼のバットにあけ、乾燥機
(ヤマト科学社製)によって40℃で24時間乾燥し
た。得られたトナー100重量部に対して、疎水性シリ
カ(日本アエロジル社製、RA−200H)1重量部を
添加して十分に撹拌した。得られたトナー組成物におけ
るトナー粒子の平均粒子径は8μmであった。評価を、
実施例1と同様に行った。
【0051】なお、上記の結晶性樹脂は、デュロメータ
ーD硬さが53、融点が62℃、溶融粘度が90℃で
7.0×103 Pa・sであり、log粘度(Pa・
s)/温度(℃)で表した傾きが−0.011のゴム状
領域を示した。
【0052】評価の結果、トナーのブロッキング性に問
題はなかった。トナーの帯電量は2万枚に至るまで12
マイクロクーロン/gあり、画像上の変化もなく問題は
なかった。感光体やキャリアに対するフィルミングは観
察されなかった。また、外添剤の埋め込みやトナー粒子
の変形も認められなかった。最低定着温度は110℃で
あり、240℃の高温であってもオフセットは発生しな
かった。それらの結果を表1に示す。
【0053】(比較例1)エチレン−エチルアクリレー
ト共重合体中にシリカ微粉末を添加しない以外は、実施
例1と同様にしてトナーを作製し、同様に評価した。評
価結果を表1に示す。
【0054】
【表1】
【0055】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、高
分子量の結晶性樹脂の低温定着性と耐オフセット性を活
かしつつ、複写機やプリンター内の圧力や剪断力による
変形をおさえ、一方、非磁性無機化合物微粉末の内添に
より、結晶性樹脂の欠点を解消することができるので、
低温定着で定着ラチチュードが広く、保存中や現像機内
で使用中にブロッキングしにくく、流動性がよく、キャ
リアとの混合がよく帯電性に優れ、現像機部材、キャリ
アおよび潜像保持体に対してフィルミング等の問題を引
き起こさず、安定した現像特性を示す熱定着用トナー組
成物を提供することができる。したがって、このような
特性を有する熱定着用トナー組成物を使用して画像を形
成することによって、優れた画質の画像を安定して画像
を形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における結晶性樹脂の特性図である。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 結着樹脂と着色剤と非磁性無機化合物微
    粉末とを含有する熱定着用トナー組成物において、該結
    着樹脂の主成分が、常温における硬さがデュロメーター
    D硬さ20以上、融点が40℃〜120℃であり、か
    つ、溶融粘度が102 Pa・s〜106 Pa・sの範囲
    にゴム状領域を有する結晶性樹脂であり、かつ該非磁性
    無機化合物微粉末をトナー粒子内部に0.1重量%〜3
    0重量%含有することを特徴とする熱定着用トナー組成
    物。
  2. 【請求項2】トナー粒子が表面層を有することを特徴と
    する請求項1に記載の熱定着用トナー組成物。
  3. 【請求項3】 常温における硬さがデュロメーターD硬
    さ20以上、融点が40℃〜120℃であり、かつ溶融
    粘度が102 Pa・s〜106 Pa・sの範囲にゴム状
    領域を有する結晶性樹脂を主成分とする結着樹脂中に着
    色剤および非磁性無機微粉末を分散させて、該非磁性無
    機化合物微粉末0.1重量%〜30重量%を含有するト
    ナー粒子を形成する工程を有することを特徴とする熱定
    着用トナー組成物の製造方法。
  4. 【請求項4】 常温における硬さがデュロメーターD硬
    さ20以上、融点が40℃〜120℃であり、かつ溶融
    粘度が102 Pa・s〜106 Pa・sの範囲にゴム状
    領域を有してなる結晶性樹脂を主成分とする結着樹脂中
    に着色剤および非磁性無機微粉末を分散させて、該非磁
    性無機化合物微粉末0.1重量%〜30重量%を含有す
    るトナー粒子を形成する工程と、該トナー粒子表面に表
    面層を形成する工程とを有することを特徴とする熱定着
    用トナー組成物の製造方法。
  5. 【請求項5】 潜像保持体上に静電潜像を形成する工程
    と、該静電潜像を現像剤担持体上に担持された現像剤を
    用いて現像する工程と、前記潜像保持体上に形成された
    トナー像を転写体上に転写する工程と、該転写体上にト
    ナー像を熱定着する工程とを有する画像形成方法におい
    て、該現像剤として、結着樹脂と着色剤と非磁性無機化
    合物微粉末とを有するものであって、該結着樹脂の主成
    分が、常温における硬さがデュロメーターD硬さ20以
    上、融点が40℃〜120℃であり、かつ、溶融粘度が
    102 Pa・s〜106 Pa・sの範囲にゴム状領域を
    有する結晶性樹脂であり、かつ該非磁性無機化合物微粉
    末をトナー粒子内部に0.1重量%〜30重量%含有す
    るトナー組成物を使用することを特徴とする画像形成方
    法。
  6. 【請求項6】 潜像保持体上に静電潜像を形成する工程
    と、該静電潜像を現像剤担持体上に担持された現像剤を
    用いて現像する工程と、前記潜像保持体上に形成された
    トナー像を転写体上に転写する工程と、該転写体上にト
    ナー像を熱定着する工程とを有する画像形成方法におい
    て、該現像剤として、結着樹脂と着色剤と非磁性無機化
    合物微粉末とを有するものであって、該結着樹脂の主成
    分が、常温における硬さがデュロメーターD硬さ20以
    上、融点が40℃〜120℃であり、かつ、溶融粘度が
    102 Pa・s〜106 Pa・sの範囲にゴム状領域を
    有してなる結晶性樹脂であり、該非磁性無機化合物微粉
    末をトナー粒子内部に0.1重量%〜30重量%含有
    し、かつトナー粒子が表面層を有するトナー組成物を使
    用することを特徴とする画像形成方法。
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