JPH0932951A - 真空弁 - Google Patents

真空弁

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JPH0932951A
JPH0932951A JP18258195A JP18258195A JPH0932951A JP H0932951 A JPH0932951 A JP H0932951A JP 18258195 A JP18258195 A JP 18258195A JP 18258195 A JP18258195 A JP 18258195A JP H0932951 A JPH0932951 A JP H0932951A
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JP
Japan
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vacuum
valve
passage
liquid level
plunger
Prior art date
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Pending
Application number
JP18258195A
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English (en)
Inventor
Tetsushi Otsuka
哲史 大塚
Yasuo Yamabe
泰男 山部
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Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 真空弁の圧力制御室に真空力を導入可能とす
る真空導入通路を安定して開閉可能とすること。 【構成】 真空弁15のコントローラ部27において、
プランジャ65が、タンク11の液位上昇に伴う移動に
より圧力制御室(83)に真空力を導入可能とする真空
導入通路57Aを開き、タンク11の液位低下に伴う移
動により上記真空導入通路57Aを閉じるもの。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、真空式下水道シス
テム等に用いて好適な真空弁に関する。
【0002】
【従来の技術】真空式下水道は、特開平3-43527 号公報
に記載される如く、家庭や工場等から排出される汚水を
自然流下式の汚水流入管から真空弁ユニットの汚水タン
クに流入せしめ、汚水タンクに溜った汚水を真空下水管
によって集水タンクに集め、その後圧送ポンプによって
下水処理場等に送る。
【0003】汚水タンクには真空弁が設置され、汚水タ
ンクの底部から立ちあげられていいる吸込管と、真空源
に連通している真空下水管との間の連絡部をこの真空弁
によって開閉可能としている。そして、汚水タンクの水
位が一定以上に上昇したときに、上記真空弁を開き、真
空下水管の真空圧を吸込管に及ぼし、汚水タンクの水面
に作用して汚水を加圧している大気圧と、吸込管に付与
された真空圧との差圧により、汚水タンク内の汚水を真
空下水管を介して集水タンクに送るのである。
【0004】このとき、真空弁のコントローラ部は、汚
水タンクの所定の液位に応答して作動する液位検知ダイ
ヤフラムと、真空弁の開閉を切替える3方弁を有し、液
位検知ダイヤフラムの動きでプランジャを介して検知弁
を作動させることにより真空下水管から圧力制御室に真
空力を導き、この真空力により3方弁を作動させるもの
としている。そして、この圧力制御室に導いた真空力は
ニードル弁により大気解放することとしている。
【0005】即ち、従来技術では、真空弁の作動は、真
空圧と大気室との圧力差をその起動力としており、ニー
ドル弁によって空気量を調節することにより、真空弁の
開放時間をコントロールすることを可能にしていた。従
来の真空弁においては、吸込み管より吸引する水量が約
40リットルとなるように液位検知管の位置を調整し、ニ
ードル弁調整により気液比が3:1となる設定を標準と
していた。
【0006】そして、従来技術では、真空弁の圧力制御
室に真空力を導入可能とする真空導入通路で開く検知弁
を有している。検知弁は、コントローラ部の液位検知ダ
イヤフラムと連動するプランジャの下部に配置され、こ
のプランジャの動きによってオン/オフする。この検知
弁はスナップスイッチとなっており、プランジャからの
所定の応力によって作動(オン)し、若干の応力低下時
点(現状のもので約100kgf/cm2低下まではオフになら
ず)までオン状態を保持して真空導入通路を開き続け、
ある応力値を境に戻って(オフ)真空導入通路を閉じる
ものである。検知弁の材質は、りん青銅に腐食防止メッ
キを施したものや、SUS等が使用されていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】然しながら、従来技術
には、以下の如くの問題点がある。 従来の検知弁についてはプランジャによる押し込み圧
力とその繰り返しによる折り返し部への応力集中によ
り、検知弁(スナップスイッチ)の金属疲労の結果、保
証回数を超える付近で破損が生じることがあった。折り
返し部にクラックが入ると、検知弁がオンの状態から復
帰せず、真空弁が開放継続し、システム全体の真空度を
下げることとなる。この状態では真空式下水道の全管路
が使用不能となる。
【0008】従来のコントロール方法は、真空弁に付
与される真空圧が常に一定であると仮定した状態におい
てニードル弁を調整し、真空弁の開放時間を決定するこ
とによって気液比を調整していた。この状態では、真空
弁と連通する真空下水管内部の真空圧が、設定時よりも
大幅に下がった場合(汚水の吸引力が低下するため、汚
水水位低下速度も落ちる)や、短時間に大流量の汚水が
流入した場合等では、汚水吸引時にも流入汚水が大量に
継続するため、汚水水位低下が遅く、設定時間の真空弁
開放時間では空気の吸引が少なくなったり、全く吸わな
かったりする場合がある。こうした気液比の低下はシス
テムを不安定にさせるとともに、ウォーターハンマー等
の発生原因ともなる。また、ニードル弁導通孔は非常に
小さいため、細かな埃の蓄積や、結露水等の液体付着又
は閉塞により、真空弁の開放時間が変化してしまう可能
性があるため、定期的なメンテナンスが必要となる。
【0009】ニードル弁導通孔より流入する外部空気
は、検知弁が閉じる前、即ち真空弁が開作動中において
も流入するため、圧力制御室内部には常に流入している
こととなる。そのため、真空弁に連通している真空下水
管内部の真空圧が著しく低下した場合においては、この
流入空気による圧力制御室内部の真空圧低下が影響し、
真空弁の開作動に異常を来すこともある。
【0010】本発明は、真空弁の圧力制御室に真空力を
導入可能とする真空導入通路を安定して開閉可能とする
ことを目的とする。
【0011】また、本発明は、真空弁の圧力制御室に真
空力を導入可能とする真空導入通路を安定して開閉可能
とし、又、真空下水管に吸引される汚水と空気の気液比
を良好とするとともに、真空下水管の真空圧が低い状況
でも真空弁を正常に開作動可能とすることを目的とす
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の本発明
は、タンクに連通する吸込み管と真空源に連通する真空
下水管との間の連絡部を開閉可能とし、上記連絡部を開
閉する弁体と、弁体と連結されているプランジャを収容
する弁作動室と、弁作動室に内蔵されて弁体に閉じ力を
付与する閉じ力付与手段と、弁作動室に真空圧を付与し
て弁体に開き力を付与するコントローラ部とを有して構
成される真空弁において、前記コントローラ部が、弁作
動室に真空通路と大気通路とを切換接続可能とする3方
弁と、タンクの液位に応答して作動する液位検知ダイヤ
フラムと、3方弁が真空通路を弁作動室に接続するよう
に3方弁に真空力を付与せしめる圧力制御室と、液位検
知ダイヤフラムにより直接駆動されるプランジャとを有
してなり、前記プランジャが、タンクの液位上昇に伴う
移動により前記圧力制御室に真空力を導入可能とする真
空導入通路を開き、タンクの液位低下に伴う移動により
上記真空導入通路を閉じるようにしたものである。
【0013】請求項2に記載の本発明は、タンクに連通
する吸込み管と真空源に連通する真空下水管との間の連
絡部を開閉可能とし、上記連絡部を開閉する弁体と、弁
体と連結されているプランジャを収容する弁作動室と、
弁作動室に内蔵されて弁体に閉じ力を付与する閉じ力付
与手段と、弁作動室に真空圧を付与して弁体に開き力を
付与するコントローラ部とを有して構成される真空弁に
おいて、前記コントローラ部が、弁作動室に真空通路と
大気通路とを切換接続可能とする3方弁と、タンクの液
位に応答して作動する液位検知ダイヤフラムと、3方弁
が真空通路を弁作動室に接続するように3方弁に真空力
を付与せしめる圧力制御室と、液位検知ダイヤフラムに
より直接駆動されるプランジャとを有してなり、前記プ
ランジャが、タンクの液位上昇に伴う移動により前記圧
力制御室に真空力を導入可能とする真空導入通路を開
き、タンクの液位低下に伴う移動により上記真空導入通
路を閉じるとともに、前記プランジャが前記真空導入通
路を閉じて前記圧力制御室への真空力の導入を停止する
とき、該プランジャが該圧力制御室の真空力を解除する
真空解除通路を開くようにしたものである。
【0014】請求項3に記載の本発明は、請求項2に記
載の本発明において更に、前記プランジャが液位検知ダ
イヤフラム下部大気室と圧力制御室との間の真空解除通
路にシールを介して挿通されており、該プランジャによ
る検知スイッチのオン時には該プランジャを真空解除通
路のシールに当接させて真空解除通路を閉じ、該プラン
ジャによる検知スイッチのオフ時には該プランジャを真
空解除通路のシールから離して真空解除通路を開くよう
に構成したものである。
【0015】請求項4に記載の本発明は、請求項2又は
3に記載の本発明において更に、前記タンクの液位を検
知する液位検知管の管端を、前記吸込み管の管端と同レ
ベル又は低めにセットしてなるようにしたものである。
【0016】請求項1に記載の本発明によれば下記の
作用効果がある。 真空弁の圧力制御室に真空力を導入可能とする真空導
入通路を開閉するための検知弁機能をプランジャに持た
すことにより、金属疲労による検知弁の故障を回避で
き、又部品点数と組立工数の低減も可能となる。
【0017】請求項2〜請求項4に記載の本発明によれ
ば下記、の作用効果がある。 プランジャが真空解除通路を閉じている限り、真空弁
は開放状態を維持する。液位検知ダイヤフラムに作用す
る圧力が大気圧になるとき、真空解除通路が開くように
なっている。これは液位検知管に液圧がかからなくなっ
たとき(汚水上昇中は液圧が液位検知管内圧力としてダ
イヤフラムにかかる)であるから、液位が液位検知管端
部に達した時点でプランジャが開いた真空解除通路から
空気が流入し、真空弁は閉作動する。ここで、液位検知
管の管端を、吸込み管の管端と同レベル又は若干低めに
セットすることにより、3方弁の切り替わりと真空弁本
体の弁体閉作動にかかる時間(常にほぼ一定時間と考え
てよい)、必ず空気を吸引することとなる。これによ
り、真空弁に連通する真空下水管の圧力が設定圧力のと
きは、汚水と空気の気液比が設定値になることはもちろ
んであるが、設定圧よりも著しく真空圧の低下があった
場合(真空弁作動可能真空圧以上にて)においても、真
空弁は必ず空気を吸うため、従来品と比較してウォータ
ーブロックが発生しにくくなる。
【0018】ニードル弁導通機能をなくすことによ
り、真空弁開作動中の圧力制御室への外部空気の流入が
なくなるため、従来よりも低い真空圧の状況でも真空弁
を全開することが可能となる。
【0019】
【発明の実施の形態】図1は真空式汚水収集装置を示す
模式図、図2は真空弁を示す模式図、図3は第1実施例
のコントローラ部を示す模式図、図4はプランジャを示
す模式図、図5はプランジャによる真空導入通路開閉状
態を示す模式図、図6は第2実施例のコントローラ部を
示す模式図、図7はプランジャを示す模式図、図8はプ
ランジャによる真空導入通路開閉状態を示す模式図、図
9は真空式汚水収集装置の作動を示す模式図、図10は
真空弁の作動原理を示す模式図、図11は真空弁の作動
原理を示す模式図である。
【0020】(第1実施例)(図1〜図5、図9〜図1
1) 真空式汚水収集装置10は、図1に示す如く、汚水タン
ク11に汚水流入管12を接続しており、タンク11に
連通する吸込み管13と、真空源に連通する真空下水管
14との間の連絡部を開閉可能とする真空弁15を有し
ている。
【0021】即ち、各家庭等から排出される汚水は、自
然流下式の汚水流入管12からタンク11に流込む。そ
して汚水がタンクに溜まると、真空弁15が開き、タン
ク11内の汚水は吸込み管13から吸込まれる。そし
て、この汚水は真空弁15を通って真空下水管14に吸
込まれ、真空ポンプ上の集水タンクに集められ、その後
圧送ポンプによって下水処理場等に送られる。
【0022】真空弁15は、図1、図2に示す如く、第
1と第2の各ハウジング21、22をバンドクランプ2
3によって一体化して構成されており、弁体24と弁作
動室25と、バネ26と、コントローラ部27を有して
構成されている。
【0023】弁体24は上述の吸込み管13と真空下水
管14との連絡部を構成する連絡路28を開閉する。
【0024】弁作動室25はバルブ弁体24と弁棒29
を介して連結されているカップ状のプランジャ30をス
ライド可能に収容する。
【0025】バネ26は弁作動室25のプランジャ30
より上室に内蔵されて、プランジャ30にバネ力を及ぼ
し、弁体24に閉止力を付与する。尚、弁作動室25の
プランジャ30より下室は、大気連通管43がホース4
6を介して接続され大気圧になっている。
【0026】コントローラ部27は、タンク11内の汚
水レベルの上昇時に弁作動室25の上室に真空圧を付与
し、上下室の差圧(下室は大気圧)によってプランジャ
30を引上げることにてバルブ弁体24に開力を付与
し、真空弁15を開状態として吸込み管13に真空下水
管14を導通せしめる。
【0027】コントローラ部27は以下の如く構成され
ている。コントローラ部27は、図3に示す如く、第1
〜第5のシリンダ状のケース51〜55を通しボルトで
一体化して構成されている。通常第4のケース54を真
空弁15の第2ハウジング22にバンドクランプ36に
よって一体化される。
【0028】コントローラ部27には、タンク11に連
通する液位検知管37がホース38を介して接続される
液位検知管接続口56を有している。液位検知管接続口
56は第1ケース51に制振防止ダイヤフラム59を介
して接続されている。ダイヤフラム59には微小な貫通
孔が設けられており圧力が伝わるようになっているとと
もに、ダイヤフラム59の外周部は固定されておらず、
下側からの空気はダイヤフラム59の周囲も通り抜ける
ようになっている。
【0029】また、コントローラ部27は、真空下水管
14がホース41を介して接続される真空圧接続口57
を第3ケース53に設けている。
【0030】また、コントローラ部27は、大気連通管
43がホース44を介して接続される大気圧接続口58
を第3ケース53に設けている。
【0031】第1ケース51と第2ケース52は液位検
知ダイヤフラム60を介して接続されている。第1ケー
ス51の上部には液位検知ダイヤフラム60を手動で変
位できるようプランジャ61、バネ63、弾性体カバー
62で構成されるプッシュボタンを有している。第2ケ
ース52にはダイヤフラム60の下にプランジャ65
が、第3ケース53に設置した真空導入通路68に届く
よう設けている。第2ケース52と第3ケース53とが
形成する圧力制御室としての上部部屋83に空気の漏洩
を生じないようにプランジャ65の部屋83への挿通部
まわりにはUパッキンもしくはOリング等の軸シール6
7が設けられている。
【0032】第3ケース53は真空圧接続口57に連通
して部屋83(圧力制御室)に真空力を導入可能とする
真空導入通路57Aを備える。プランジャ65は真空導
入通路57Aを開閉可能とする。66はプランジャ65
の戻しバネである。即ち、プランジャ65は、先端膨出
部65Aと細径状もしくは溝付状の首部65Bとを有し
ており、(a) タンク11の液位低下に伴う移動時にはプ
ランジャ65の先端膨出部65Aを真空導入通路57A
のシール57Bに当接させて真空導入通路57Aを閉じ
(図5(A))、(b) タンク11の液位上昇に伴う移動
時にはプランジャ65の首部65Bを真空導入通路57
Aのシール57Bに臨ませて真空導入通路57Aを開く
ことにて部屋83に真空力を導入可能とする(図5
(B))。
【0033】第4ケース54と第5ケース55には弁座
72、73が設けられ、第4ケース54の上部部屋85
は大気に通路92を通じて連通しており、第5ケース5
5の下部部屋87は真空下水管に通路91を通じて連通
している。第4ケース54下部と第5ケース55上部で
作られる部屋86は真空弁本体の作動室25に通路96
を通じて連通している。両者の弁座72、73の間に設
けた弁体71は、上下スライドすることにより大気と真
空のいずれかを部屋86に導くよう3方弁としての役割
を果たしている。弁体71は第3ケース53と第4ケー
ス54との間に設けた3方弁ダイヤフラム70に連結さ
れ、ダイヤフラム70の上部には圧縮バネ69が設けら
れ第5ケース55の弁座73に押付けられている。第3
ケース53には隔壁が設けられているが一部に連通口8
8があり、検知弁68が作動して開になったとき上部部
屋83に付与される真空圧を下部部屋84に通じるよう
になっている。
【0034】また、第3ケース53の上部部屋83(圧
力制御室)の内外を連通する通路93には真空力解除弁
としてのダイヤフラム付きニードル弁74が設けられて
おり、ニードル弁74を通って大気が徐々に入ってくる
ようになっている。
【0035】真空式汚水収集装置10は以下の如く動作
する(図9〜図11)。 タンク11内の汚水の液位が上昇すると、液位検知管
37、ホース38、制振防止ダイヤフラム59の微小孔
を通じ、液位検知ダイヤフラム上部室81の空気圧力が
上昇し、液位検知ダイヤフラム下部室82が大気に連通
しているため、圧力差を生じた液位検知ダイヤフラム6
0を下方に変位させる(図9(A)、図10(A)、
(B))。
【0036】液位検知ダイヤフラム60の下部に設け
たプランジャ65がダイヤフラム60の変位により押さ
れて下方に変位する。
【0037】プランジャ65がある変位下がる(汚水
の液位があるレベル上昇する)と、真空導入通路57A
を開く(図5(B)、図10(C))。
【0038】真空導入通路57Aの開により第3ケー
ス室83、84が真空になり(図10(D))、3方弁
ダイヤフラム70の下方室85が大気に連通しているこ
とから圧力差を生じたダイヤフラム70が上方に引上げ
られ、これに伴って弁体71も上昇して第5ケース55
の弁座73から第4ケース54の弁座72に移動し、真
空弁本体の作動室25の上室に通じる部屋86を真空状
態にさせる(図10(E))。これにより真空弁15
は、作動室25の上下室の差圧(下室は大気圧)により
開状態となり(図10(F))、タンク内の汚水が真空
下水管内14に排出される(図9(B)、図11
(A))。
【0039】タンク内の液体が排出されると、液位が
低下して汚水面が液位検知管37の管端にまで下がった
とき(図9(C)、図11(B))、液位検知ダイヤフ
ラム60の加圧が低下し(大気圧となり)、プランジャ
65に設けたバネ66により押し戻され、制振防止ダイ
ヤフラム59の外周端部より空気が直ちに抜ける(図1
1(C))。
【0040】プランジャ65の上方への復帰移動によ
り真空導入通路57Aが閉じられ(図5(A))、部屋
83、84に真空が導入されなくなる(図11
(D))。
【0041】第3ケース53の部屋83にあった真空
は真空下水管14の真空圧の度合いに応じてニードル弁
74が適切な開度を保ち、通路93、検知ダイヤフラム
60の下部の部屋、通路94を通じ大気を導入する。こ
れにより、第3ケース53の部屋83は大気状態にな
り、3方弁ダイヤフラム70の両側の圧力差がなくなり
バネ69に押されて元の状態に戻り(図11(E))、
弁体71も元の第5ケース55の弁座73を閉じ(図1
1(F))、真空弁本体の作動室25に通じる部屋を大
気状態にさせる。このとき、通路92を通じ大気を取り
込むが、通路93を通じ液位検知ダイヤフラム60の下
部の部屋が減圧状態になり、液位検知ダイヤフラム60
を下方に引きつけようとするが、ダイヤフラム59が弁
座101に引きつけられ、弁座101の孔を塞ぎ液位検
知ダイヤフラム60の上部部屋81を密封するため、液
位検知ダイヤフラム60は下方に変位しないため、この
下方にあるプランジャ65を押し下げ、再び検知弁68
を作動させることがなくなる。
【0042】真空弁15の作動室25の上室にコント
ローラ部27の大気圧接続口58、大気弁通管43を介
して大気が流入し、作動室25の上下室の差圧がなくな
り真空弁15を閉じる(図9(D)、図11(G))。
【0043】以下、本実施例の作用効果について説明す
る。真空弁15の圧力制御室(部屋83)に真空力を導
入可能とする真空導入通路57Aを開閉するための検知
弁機能をプランジャ65に持たすことにより、金属疲労
による検知弁の故障を回避でき、又部品点数と組立工数
の低減も可能となる。
【0044】(第2実施例)(図6〜図8) 第2実施例は第1実施例の全ての構成に、更に以下の構
成を付加したものである。即ち、第3ケース53の上部
部屋83(圧力制御室)と液位検知ダイヤフラム下部大
気室82との間の、プランジャ65のための挿通路を真
空解除通路200としており、プランジャ65は前述の
シール67を介して真空解除通路200に挿通されてい
る。このとき、プランジャ65は、図7に示す如く、第
1実施例の図4に示したよりも長い細径状もしくは溝付
状の首部65Bを有し、(a) タンク11の液位低下に伴
う移動によりプランジャ65の先端膨出部65Aが真空
導入通路57Aのシール57Bに当接して真空導入通路
57Aを閉じるときには、首部65Bを真空解除通路2
00のシール67に臨ませて真空解除通路200を開く
ことにて部屋83(圧力制御室)を大気状態とする(図
8(A))。また、(b) タンク11の液位上昇に伴う移
動によりプランジャ65の首部65Bが真空導入通路5
7Aのシール57Bに臨んで真空導入通路57Aを開く
ことにて部屋83に真空力を導入するときには、首部6
5Bを真空解除通路200のシール67に当接させて真
空解除通路200を閉じる(図8(B))。
【0045】尚、プランジャ65は真空導入通路57A
のシール57B、真空解除通路200のシール67との
接点となる角部にR(丸み)をとり、シール57B、6
7の耐久性を向上せしめる。
【0046】また、本発明では、前述のニードル弁74
は全閉としてその機能を凍結する。万一、プランジャ6
5の真空解除通路200に異常を生じたとき、ニードル
弁74を開いて強制的にエア83に空気を導入すること
を可能とする。
【0047】また、真空式汚水収集装置10にあって
は、液位検知管37の管端位置を吸込み管13の管端位
置と同レベルか若干低めにセットするものとする。
【0048】即ち、本発明では、プランジャ65が部屋
83(圧力制御室)への真空導入通路57Aを閉じたと
き、ニードル弁74を介して該部屋83に大気を導入す
ることに代え、プランジャ65により開かれる真空解除
通路200から該部屋83に大気を導入するようにした
ものである。
【0049】尚、本発明にあっては、プランジャ65の
バネ66のバネ定数を適正化する。これはまず、液位検
知管位置を従来よりも下げるため、そのままではかなり
少ない汚水量にて真空弁15が作動してしまうことと、
従来と異なり開時間を調整できなくなった分、空気吸引
時の圧力による吸引空気量に見合う気液比となる汚水量
が吸引できる水位にて作動させるようにするため、水位
とスイッチとの圧力関係を変えるためにバネ定数を変化
させるわけである。吸引汚水量を増やすためにはバネを
強化し、少なくするためにはバネを弱くすればよい。こ
のようにプランジャ65のバネ定数の適正化により汚水
量調整をしたユニットにおいては、従来のニードル弁導
通孔の閉塞による異常発生が皆無となり、再調整のメン
テナンスが不要となる。
【0050】以下、本実施例の作用効果について説明す
る。 プランジャ65が真空解除通路200を閉じている限
り、真空弁15は開放状態を維持する。液位検知ダイヤ
フラム60に作用する圧力が大気圧になるとき、真空解
除通路200が開くようになっている。これは液位検知
管37に液圧がかからなくなったとき(汚水上昇中は液
圧が液位検知管37内圧力としてダイヤフラム60にか
かる)であるから、液位が液位検知管37端部に達した
時点でプランジャ65が開いた真空解除通路200から
空気が流入し、真空弁15は閉作動する。ここで、液位
検知管37の管端を、吸込み管13の管端と同レベル又
は若干低めにセットすることにより、3方弁の切り替わ
りと真空弁15本体の弁体閉作動にかかる時間(常にほ
ぼ一定時間と考えてよい)、必ず空気を吸引することと
なる。これにより、真空弁15に連通する真空下水管1
4の圧力が設定圧力のときは、汚水と空気の気液比が設
定値になることはもちろんであるが、設定圧よりも著し
く真空圧の低下があった場合(真空弁作動可能真空圧以
上にて)においても、真空弁15は必ず空気を吸うた
め、従来品と比較してウォーターブロックが発生しにく
くなる。
【0051】ニードル弁導通機能をなくすことによ
り、真空弁開作動中の圧力制御室(部屋83)への外部
空気の流入がなくなるため、従来よりも低い真空圧の状
況でも真空弁15を全開することが可能となる。
【0052】(第3実施例)前記第2実施例の真空式汚
水収集装置10において、真空弁15のコントローラ部
27に設けた通路93、ニードル弁74を撤去する。前
述のプランジャ65による真空解除通路200の開閉構
造だけで真空弁15を安定的に開閉動作できるものであ
り、構造簡素となる。
【0053】(第4実施例)前記第2実施例の真空式汚
水収集装置10において、真空弁15のコントローラ部
27に真空下水管14の真空圧を導くホース41の中間
部(逆止弁41Aよりコントローラ部27側)に蓄圧タ
ンクを介在させる点を付加する。これによれば、真空下
水管の真空圧が低い場合には、蓄圧タンクの真空圧を真
空弁15の作動源として用いることができ、真空弁の開
作動が非常に安定するため、ウォーターブロック等の防
止という点では、前述のプランジャ65による真空解除
通路200の開閉構造との相乗効果でその発生及び回復
を従来に比べ著しく改善できる。
【0054】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、真空弁の
圧力制御室に真空力を導入可能とする真空導入通路を安
定して開閉可能とすることができる。
【0055】また本発明によれば、真空弁の圧力制御室
に真空力を導入可能とする真空導入通路を安定して開閉
可能とし、又、真空下水管に吸引される汚水と空気の気
液比を良好とするとともに、真空下水管の真空圧が低い
状況でも真空弁を正常に開作動可能とすることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は真空式汚水収集装置を示す模式図であ
る。
【図2】図2は真空弁を示す模式図である。
【図3】図3は第1実施例のコントローラ部を示す模式
図である。
【図4】図4はプランジャを示す模式図である。
【図5】図5はプランジャによる真空導入通路開閉状態
を示す模式図である。
【図6】図6は第2実施例のコントローラ部を示す模式
図である。
【図7】図7はプランジャを示す模式図である。
【図8】図8はプランジャによる真空導入通路開閉状態
を示す模式図である。
【図9】図9は真空式汚水収集装置の作動を示す模式図
である。
【図10】図10は真空弁の作動原理を示す模式図であ
る。
【図11】図11は真空弁の作動原理を示す模式図であ
る。
【符号の説明】
11 タンク 13 吸込み管 14 真空下水管 15 真空弁 24 弁体 25 弁作動室 26 閉じ力付与バネ 27 コントローラ部 57A 真空導入通路 57B シール 60 液位検知ダイヤフラム 65 プランジャ 67 シール 68 検知弁(検知スイッチ) 71 弁体(3方弁) 83 部屋(圧力制御室) 200 真空解除通路

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 タンクに連通する吸込み管と真空源に連
    通する真空下水管との間の連絡部を開閉可能とし、 上記連絡部を開閉する弁体と、弁体と連結されているプ
    ランジャを収容する弁作動室と、弁作動室に内蔵されて
    弁体に閉じ力を付与する閉じ力付与手段と、弁作動室に
    真空圧を付与して弁体に開き力を付与するコントローラ
    部とを有して構成される真空弁において、 前記コントローラ部が、 弁作動室に真空通路と大気通路とを切換接続可能とする
    3方弁と、 タンクの液位に応答して作動する液位検知ダイヤフラム
    と、 3方弁が真空通路を弁作動室に接続するように3方弁に
    真空力を付与せしめる圧力制御室と、 液位検知ダイヤフラムにより直接駆動されるプランジャ
    とを有してなり、 前記プランジャが、タンクの液位上昇に伴う移動により
    前記圧力制御室に真空力を導入可能とする真空導入通路
    を開き、タンクの液位低下に伴う移動により上記真空導
    入通路を閉じることを特徴とする真空弁。
  2. 【請求項2】 タンクに連通する吸込み管と真空源に連
    通する真空下水管との間の連絡部を開閉可能とし、 上記連絡部を開閉する弁体と、弁体と連結されているプ
    ランジャを収容する弁作動室と、弁作動室に内蔵されて
    弁体に閉じ力を付与する閉じ力付与手段と、弁作動室に
    真空圧を付与して弁体に開き力を付与するコントローラ
    部とを有して構成される真空弁において、 前記コントローラ部が、 弁作動室に真空通路と大気通路とを切換接続可能とする
    3方弁と、 タンクの液位に応答して作動する液位検知ダイヤフラム
    と、 3方弁が真空通路を弁作動室に接続するように3方弁に
    真空力を付与せしめる圧力制御室と、 液位検知ダイヤフラムにより直接駆動されるプランジャ
    とを有してなり、 前記プランジャが、タンクの液位上昇に伴う移動により
    前記圧力制御室に真空力を導入可能とする真空導入通路
    を開き、タンクの液位低下に伴う移動により上記真空導
    入通路を閉じるとともに、 前記プランジャが前記真空導入通路を閉じて前記圧力制
    御室への真空力の導入を停止するとき、該プランジャが
    該圧力制御室の真空力を解除する真空解除通路を開くこ
    とを特徴とする真空弁。
  3. 【請求項3】 前記プランジャが液位検知ダイヤフラム
    下部大気室と圧力制御室との間の真空解除通路にシール
    を介して挿通されており、 該プランジャによる検知スイッチのオン時には該プラン
    ジャを真空解除通路のシールに当接させて真空解除通路
    を閉じ、 該プランジャによる検知スイッチのオフ時には該プラン
    ジャを真空解除通路のシールから離して真空解除通路を
    開くように構成した請求項2記載の真空弁。
  4. 【請求項4】 前記タンクの液位を検知する液位検知管
    の管端を、前記吸込み管の管端と同レベル又は低めにセ
    ットしてなる請求項2又は3記載の真空弁。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112013152A (zh) * 2020-08-05 2020-12-01 北京国电龙源环保工程有限公司 一种液位控制阀及液位控制系统及液位控制方法
CN113586777A (zh) * 2021-07-02 2021-11-02 上海外高桥造船有限公司 船用空调冷凝水管路破真空阀

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