JPH09326472A - パッド保護ダイオード構成体 - Google Patents

パッド保護ダイオード構成体

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JPH09326472A
JPH09326472A JP9045617A JP4561797A JPH09326472A JP H09326472 A JPH09326472 A JP H09326472A JP 9045617 A JP9045617 A JP 9045617A JP 4561797 A JP4561797 A JP 4561797A JP H09326472 A JPH09326472 A JP H09326472A
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JP
Japan
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region
pad
substrate
diode
epitaxial
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JP9045617A
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A Blanchard Richard
エイ. ブランチャード リチャード
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STMicroelectronics lnc USA
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SGS Thomson Microelectronics Inc
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    • H01L27/0248Particular design considerations for integrated circuits for electrical or thermal protection, e.g. electrostatic discharge [ESD] protection
    • H01L27/0251Particular design considerations for integrated circuits for electrical or thermal protection, e.g. electrostatic discharge [ESD] protection for MOS devices
    • H01L27/0255Particular design considerations for integrated circuits for electrical or thermal protection, e.g. electrostatic discharge [ESD] protection for MOS devices using diodes as protective elements
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 第一供給電圧を受取る第二パッドを具備する
集積回路の第一パッドを保護するための保護構成体及び
その製造方法を提供する。 【解決手段】 本発明の保護構成体は、第一パッド(1
08)へ結合している第一導電型(N)の第一領域(2
8−29)と、第二パッド(107)へ結合している第
二導電型(P)の第二領域(30−31)と、第一及び
第二領域へ接触している第二導電型の基板(49)と、
第一導電型のエピタキシャル層(37)とを有してい
る。該エピタキシャル層は、第一及び第二領域と接触す
るエピタキシャル領域(39)を有している。第一パッ
ドと第二パッドとの間において、第一領域、第二領域、
エピタキシャル領域のうちの少なくとも2つによって基
板の外側に第一ダイオード(D3)を形成することが可
能である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、静電放電に対する
集積回路パッドの保護技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】集積回路(IC)の内部コンポーネント
は、従来、集積回路パッドへ接続しており、該パッドは
ピンへ接続されており、従って該内部コンポーネントを
外部回路へ電気的に結合させることが可能である。IC
の内部コンポーネントはピンにおいて発生する静電的過
剰電圧(即ち、ICの意図されている動作範囲を超える
電圧)に対して敏感である。特に、過剰電圧はICの内
部コンポーネントを誤動作させる場合がある。更に、充
分に高い場合には、過剰電圧はICを損傷する場合があ
る。過剰電圧による誤動作及び損傷を防止するために、
ICは、典型的に、集積回路パッドへ電気的に結合され
ている静電放電保護回路を有している。このような保護
回路の一例を図1に示してある。
【0003】パッドは、集積回路コンポーネントの種々
のタイプの入力又は出力へ接続させることが可能であ
る。図1は、入力ゲートを集積回路パッド18へ結合さ
せたMOSトランジスタを有するICの一例を概略的に
示している。このICはパワーパッドVDD及びVSS
へ結合されており、それらのパッドは、夫々、パワーが
ICへ印加された場合に高供給電圧VDD及び低供給電圧
SS(例えば、接地)へ夫々結合される。パッド18
は、夫々、ダイオードD1及びD2を介してパワーパッ
ドVDD及びVSSの両方へ結合している。パッド18
が低供給電圧VSS(−ダイオードD1を横断しての電圧
降下)よりも一層負となると、過剰電圧がダイオードD
1を介して通過し且つ低供給電圧によって吸収される。
パッド18が高供給電圧VDD(+ダイオードD2を横断
しての電圧降下)よりも一層正となると、過剰電圧はダ
イオードD2を介して通過し且つ高供給電圧によって吸
収される。両方の場合において、パッド18及びそれに
接続されている内部ICコンポーネント(例えば、図1
に示したMOSトランジスタ)は過剰電圧から保護され
る。
【0004】バイポーラ及びMOSの両方のコンポーネ
ントを持ったIC(BiMOS IC)を含む従来のI
Cは、典型的に、一方の導電型(即ち、N型又はP型)
の基板を有しており、該基板は他方の導電型のエピタキ
シャル層でコーティングされている。内部ICコンポー
ネント及び保護構成体は該基板及びエピタキシャル層内
に形成されている。P型基板1と、N型エピタキシャル
層2と、図1の保護構成体とを有するこのような従来の
ICの一例を図2及び3に示してあり、それらは、夫
々、従来の保護ダイオード構成体D1及びD2を示して
いる。これらのダイオード構成体を介しての電流の流れ
経路をこれらの図中において点線で示してある。
【0005】図2の断面図において、P型ポケット3内
に形成されるものとしてダイオードD1が示されてお
り、それは、埋込P+ 型層4及びその上側に拡散させた
P型拡散層5を有している。ポケット3の表面から、N
+ 型領域6及び領域6を取囲む環状のP+ 型領域7が形
成される。環状領域7は低電圧パッドVSSへ接続して
いるメタリゼーション101と接触しており、且つ領域
6はパッド18へ接続しているメタリゼーション100
と接触している。ダイオードD1が、図2に示したよう
に、P型ポケット3とN型領域6との間の接合に形成さ
れている。
【0006】図2の構成において、N+ 型埋込層8及び
+ 型深拡散層9によって、N+ 型リング8−9がポケ
ット3の外側に形成されている。拡散層9の上表面が高
電圧パッドVDDへ接続しているメタリゼーション10
2と接触している。N+ 型リング8−9は、該リングと
P型ポケット3との間に配設されているN- 型エピタキ
シャル層の一部10を分極し、且つエミッタ・ベース接
合がダイオードD1に対応しているNPNトランジスタ
のコレクタを構成している。従って、リング8−9は、
ダイオードD1が導通状態にある場合に、電荷を回収す
る。
【0007】図3の断面図に示したように、パッド18
と高供給電圧VDDとの間のダイオードD2は、エピタキ
シャル層のN- 型部分11と、該エピタキシャル層の部
分11の下側に形成されているN+ 型埋込層12と、埋
込層12と接触しており且つ部分11を取囲んでそれを
ICの他の領域から分離しているN+ 型拡散リング13
とによって形成されている。リング13の上表面は高電
圧パッドVDDへ接続しているメタリゼーション105
と接触している。P+ 型領域14はエピタキシャル層の
部分11内に拡散されており且つパッド18へ接続して
いるメタリゼーション103と接触している。従って、
ダイオードD2は、P+ 型領域14とエピタキシャル層
のN- 型部分11との間の接合において形成されてい
る。
【0008】図3に示した構成は、更に、基板分極コン
タクトを有しており、それは、P+型埋込層15と、そ
の上側に配設したP- 型拡散層16と、P- 型拡散層1
6内に配設されており且つ低電圧パッドVSSへ接続し
ているメタリゼーション104と接触しているP+ 型拡
散領域17とを有している。該基板分極コンタクトは、
そのエミッタ・ベース接合がダイオードD2と対応する
PNPトランジスタのコレクタを形成している。従っ
て、該コンタクトは、ダイオードD2が導通状態にある
場合に、電荷を回収する。
【0009】ダイオードD1及びD2の実現例を図2及
び3に別々に示してあるが、それらは、図1に示したよ
うに単一のパッドを保護するために1個のIC内におい
て共に使用することが可能であることを理解すべきであ
る。従って、夫々ダイオードD1及びD2へ結合してい
るメタリゼーション100及び103は、両方とも、パ
ッド18へ接続している。一緒に使用される場合には、
ダイオード構成体D1及びD2は、従来、IC内におい
て互いに隣接して配設され、従って上述した基板コンタ
クト15−17はダイオード構成体D1及びD2の両方
を取囲み、それらをICのその他の内部コンポーネント
から分離する。従って、ICの隣りのコンポーネントに
関する保護構成体の動作の影響が減少される。何故なら
ば、該基板コンタンクトが、キャリアがその他の隣接し
たコンポーネントへ向かって迷走することを防止するか
らである。然しながら、該基板コンタクトが迷走キャリ
アが隣接するコンポーネントと干渉することを防止する
場合があるかもしれないが、該基板コンタンクトは、ダ
イオード構成体から隣接するコンポーネントへ熱が散逸
することを防止するものではなく、そのような熱が隣接
するコンポーネントを誤動作させる場合がある。
【0010】高供給電圧VDD及び低供給電圧VSSがパッ
ドVDD及びパッドVSSへ夫々印加されると、図2及
び3に示した構成は結合的に作用して、パッド18へ印
加された電圧が著しく高供給電圧VDDを超えることを防
止し、又著しく低供給電圧VSSより降下することを防止
する。特に、パッド18へ印加された電圧がダイオード
D2のブレークダウン電圧だけ高供給電圧VDDを超える
場合には、ダイオードD2が活性化して(即ち、P型ポ
ケット3及びN型領域6によって形成されているPN接
合を横断してのキャリアの流れ、図2参照)、実効的に
該パッドを高供給電圧VDDへ短絡させ、その際にパッド
18上の電圧を減少させる。同様に、パッド18へ印加
された電圧がダイオードD1のブレークダウン電圧だけ
低供給電圧VSSより降下すると、ダイオードD1が活性
化し(即ち、キャリアが、エピタキシャル層のN- 型部
分11とP+ 型領域14とによって形成されているPN
接合を横断して流れる、図3参照)、実効的に該パッド
を低供給電圧VSSへ短絡させ、その際にパッド18上の
電圧を増加させる。従って、パッド18及びパッド18
へ結合している内部コンポーネントは過剰電圧から保護
される。
【0011】別の従来のダイオード保護構成体を図4に
示してある。この構成体も、P- 型基板1及びN- 型エ
ピタキシャル層2内に形成されている保護ダイオードD
1及びD2を有している。この構成体は、断面が対称的
であり、且つ平面図において環状である。この構成体
は、P+ 型埋込層24とその上側に拡散したP- 型拡散
層22から形成したP型ポケット23を有している。ポ
ケット23において、環状のP+ 型拡散領域27及びN
+ 型拡散領域35がP- 型拡散層22の表面に形成され
ており、且つ、夫々、メタリゼーション106及び10
8を介してパッド18及びVDDへ結合されている。
【0012】N- 型領域がポケット23を完全に取囲ん
でおり、該領域は、エピタキシャル層の一部26を有す
ると共に、ポケット23を基板1から分離しているN-
型埋込層25を有している。N- 型領域25−26の周
辺部にはN+ 型環状リングが設けられており、該リング
は、N+ 型埋込層29及びN+ 型埋込層29とパッド1
8へ接続しているメタリゼーション106の両方へ接触
しているN+ 型深拡散領域28によって形成されてい
る。N+ 型環状リング28−29を取囲んでいるものは
基板を分極させるための環状のP型基板コンタクト用ウ
エルであり、P+型埋込層30と、P- 型深拡散層31
と、P+ 型コンタクト領域32とを有している。このP
型基板コンタクト用ウエルは、メタリゼーション107
を介して低電圧パッドVSSへ接続している。
【0013】図4に概略的に示したように、ダイオード
D1がP- 型基板1とN+ 型リング28−29との間の
接合において形成されており、且つダイオードD2がP
- 型拡散層22とN+ 型領域35との間の接合において
形成されている。P型基板コンタクト用ウエルがダイオ
ードD1の一部を形成しており、且つ保護構成体をIC
のその他のコンポーネントから分離している。特に、P
型基板コンタクト用ウエルは、保護構成体からその他の
隣接するコンポーネントへ向かってキャリアが迷走する
ことを防止している。
【0014】図4に示した構成は、図1の保護回路を実
現したものであり、且つ図2及び3の構成と同様の態様
で動作する。特に、パワーが該保護構成体へ接続される
と、ダイオードD1及びD2が、過剰電圧条件期間中
に、パッド18における電圧を調節するためにPN接合
を横断してのキャリアの流れを与えるべく活性化するこ
とにより、パッド18へ印加される電圧が高供給電圧V
DDよりも実質的に増加するか又は低供給電圧VSSよりも
実質的に減少することを防止する。
【0015】基板1のドーピング濃度は、典型的に、エ
ピタキシャル層2のドーピング濃度よりも一層高い。従
って、ダイオードD1が活性化されると、ブレークダウ
ンは、エピタキシャル層2のP+ 型領域30−31とN
-型部分20との間ではなく、P- 型基板1とN+ 型領
域29との間において発生する。特に、キャリアの流れ
は、P+ 型領域30からN+ 型領域29へそれらの間に
配設されている基板1の部分を介して発生する。
【0016】理解すべきことであるが、上述した構成に
おいて、半導体物質の導電型及び印加極性は、これらの
図に示したものと反対のものとすることが可能であり、
且つ従来のバイポーラ及びMOS製造技術を使用して形
成することが可能である。埋込層及び拡散層は別個の製
造ステップ期間中に形成される。特に、埋込層は、典型
的に、エピタキシャル層を形成する前に基板上に形成さ
れる。基板上にエピタキシャル層を形成した後に、種々
の拡散層及び領域をその中に形成する。環状であるとし
て上述した種々の領域及びリングは矩形状とすることも
可能である。
【0017】図4の保護構成体は、所望通りに動作する
ことが判明している。然しながら、その配列のために、
この構成体は、ラッチアップ条件を経験する可能性があ
り、該構成体の誤動作及びICの内部的コンポーネント
及びそれに接続されている外部装置の損傷を発生する場
合がある。
【0018】ラッチアップ条件は、意図しない態様で装
置内の全PNPN又はNPNP構成を介して端から端ま
でキャリアが流れる場合に発生する。典型的に、PNP
N又はNPNP構造の別個の部分が単一トランジスタ又
はダイオードとして個別的に動作することが意図されて
おり、即ち、それらの部分は一端部から他端部へ単一の
電流経路を与えるべく一緒に動作することが意図されて
いるものではない。然しながら、PNPN又はNPNP
構造の臨界的な区域内にキャリアが蓄積すると、各PN
接合を横断してブレークダウンが発生し全構成体を介し
て不所望のキャリアの流れが発生する場合がある。
【0019】例えば、図5は、ダイオードD1及びD2
の概略表示がない図4の保護装置を示している。この保
護装置は、垂直方向に指向されたPNPN構成体、即ち
-型基板1、N- 型領域25、P- 型ポケット23、
+ 型領域35からなる構造を有している。上述したよ
うに、P- 型基板1とN+ 型領域29との間(ダイオー
ドD1)、及びP- 型ポケット23とN+ 型領域35と
の間(ダイオードD2)においてブレークダウンが別々
に発生することが意図されている。P- 型基板1とN-
型領域25との間、又はP- 型ポケット23とN- 型領
域25との間のいずれにおいてもブレークダウンが発生
することは意図されていない。然しながら、低度にドー
プした領域はキャリアを蓄積する傾向があるので、キャ
リアはP- 型基板1内に蓄積する場合がある。その蓄積
が実質的なものである場合には、キャリアはP- 型基板
1から、N- 型領域25を横断してP- 型ポケット23
内へ流れる場合があり、その場合に、キャリアがPNP
N構造の各PN接合を横断して流れるラッチアップ条件
が発生する場合がある。ラッチアップ条件が発生する
と、低電圧パッドVSSは図5において点線で概略的に
示したように、高電圧パッドVDDへ電気的に接続され
る。この低電圧パッドと高電圧パッドとの短絡は、I
C、及び電圧VDD及びVSSを供給する外部電源に損傷を
与える場合がある。
【0020】更に、図4の保護構成体の隣りに位置され
ているICのその他の集積化されたコンポーネントも該
保護構成体の動作によって影響を受ける場合がある。特
に、保護ダイオードのうちの1つが活性化することによ
って発生される熱が近くに位置されている敏感な又は臨
界的なコンポーネントを誤動作させる場合がある。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、以上の点に
鑑みなされたものであって、上述した如き従来技術の欠
点を解消し、改良したパッド保護ダイオード構成体及び
その製造方法を提供することを目的とする。
【0022】
【課題を解決するための手段】本発明の一実施形態は集
積回路の第一パッドを保護する保護構成体に関するもの
であって、その場合に、該集積回路は第一供給電圧を受
取るための第二パッドを有している。該保護構成体は、
第一パッドへ結合されている第一導電型の第一領域と、
第二パッドへ結合されている第二導電型の第二領域と、
第一領域及び第二領域と接触する第二導電型の基板と、
第一導電型のエピタキシャル層とを有している。該エピ
タキシャル層は、第一領域及び第二領域と接触するエピ
タキシャル領域を有している。第一ダイオードは、第一
領域、第二領域、エピタキシャル領域のうちの少なくと
も2つによって、第一パッドと第二パッドとの間で基板
の外側に形成されている。
【0023】本発明の別の実施形態は、第一パワーパッ
ドと、第二パワーパッドと、信号を受取る第三パッド
と、第三パッドを保護する保護構成体とを有する集積回
路に関するものである。該保護構成体は、第二パワーパ
ッドと第三パッドとの間にダイオードを有しており、且
つダイオードからのキャリアの流れが第一パワーパッド
と第二パワーパッドとの間でラッチアップ条件を発生さ
せることを防止する防止手段を有している。
【0024】本発明の別の実施形態は、集積回路の第一
パッドであって信号を受取るべく適合されている第一パ
ッドを保護する方法に関するものである。該集積回路
は、第一供給基準電圧を受取るための第二パワーパッド
と、第二供給基準電圧を受取るための第三パワーパッド
とを有している。本方法は、第一パッドと第二パワーパ
ッドとの間において集積回路内にダイオードを形成する
ステップを有している。該ダイオードは、該ダイオード
が活性化された場合に、該ダイオードからのキャリアの
流れが第二パワーパッドと第三パワーパッドとの間にラ
ッチアップ条件を発生させることが不可能であるように
配設されている。
【0025】本発明の別の実施形態は、信号を受取るた
めの第一パッドと、供給基準電圧を受取るための第二パ
ワーパッドと、コンポーネントと、第一パッドと第二パ
ワーパッドとの間に結合されており第一パッドを保護す
る保護構成体とを有する集積回路に関するものである。
該保護構成体は、該コンポーネントに隣接する第一部分
及び第二部分を有している。該第一部分は、第一電圧ス
レッシュホールドを具備する第一ブレークダウン接合を
有している。該第二部分は、第二電圧スレッシュホール
ドを具備する第二ブレークダウン電圧を有している。こ
れらの第一及び第二電圧スレッシュホールドは異なるも
のである。
【0026】本発明の別の実施形態は、第一供給電圧を
受取るための第二パッドを具備する集積回路の第一パッ
ドを保護する保護構成体に関するものである。該保護構
成体は、第一パッドへ結合されている第一導電型の第一
領域と第二パッド及び低度にドープした区域へ結合して
いる第一の高度にドープした区域を具備する第二導電型
の第二領域と、第一領域及び第二領域と接触する第一導
電型の基板を有している。第二領域の低度にドープした
区域は、第二領域の第一の高度にドープした区域と基板
との間に配設されている。第一領域と第二領域との間の
基板の外側にダイオードが形成されている。
【0027】
【発明の実施の形態】本発明は、改良したパッド保護ダ
イオード構成体に関するものである。理解すべきことで
あるが、以下に説明する本発明の実施例及び上述した従
来技術の構成に関連する例を示すために使用した図は縮
尺通りに描いたものではない。更に、幾つかの層の端部
は簡単化のために直角に示してある。然しながら、理解
すべきことであるが、このような構成体を製造するため
に使用される製造ステップ(例えば、拡散又はイオン注
入)は、典型的に、丸みの付けた端部を形成する。
【0028】本発明に基づくパッド保護ダイオード構成
体の例示的な実施例を図6乃至12に示してある。図1
及び4に示した構成要素と同様なこれらの実施例の構成
要素には同一の参照番号を付してある。
【0029】本発明は、静電放電に対してパッドを保護
する保護構成体に関するものである。特に、本発明の実
施例は、静電的過剰電圧に対してパッドを保護するダイ
オードを提供している。これらの実施例は図4に断面で
示しており且つ図1に模式的に示してある保護構成体に
類似したものである。例えば、本発明の各実施例は、基
板及び内部に領域を形成したエピタキシャル層を有する
保護構成体に関するものである。本発明の各実施例は、
オプションとして、ダイオードD2を提供することが可
能であり、それは図4に示した従来の保護構成体のダイ
オードD2と類似した態様で実現され且つ同一の機能を
達成する。然しながら、基板1によってダイオードD1
を与える図4の保護構成体と対比して、本発明の各保護
構成体は、基板以外の領域によって形成した保護ダイオ
ードD3を与えている。
【0030】図6に示した本発明の一実施例においては
保護構成体は、エピタキシャル層の一部39によって形
成したダイオードD3を有している。この保護構成体
は、パッド18を過剰電圧に対して保護すべく配列され
ており、且つP- 型基板49及びN- 型エピタキシャル
層37を持った集積回路内に形成されているダイオード
D2及びD3を有している。ダイオードD2は図4に関
連して上述した態様で機能し、P- 型ポケット23とN
+ 型領域35との間の接合においてブレークダウンが発
生する。然しながら、ダイオードD3はダイオードD1
とは異なった動作をし、パワーパッドVSSとパッド1
8との間の電圧がダイオードD3を横断しての電圧降下
を超える場合に、パワーパッドVSSからパッド18へ
のキャリアの流れを可能とさせることによってパッド1
8が負に過剰に充電されることから保護する。
【0031】図6の実施例によれば、パワーパッドVS
Sが基板分極コンタクト(即ち、P型領域30−32)
へ結合しており、パッド18がN+ 型領域28−29へ
結合しており、且つエピタキシャル層の一部39がそれ
らの間に配設されている。ダイオードD3がターンオン
されると、エピタキシャル層37のP型領域30−31
とN- 型部分39との間においてブレークダウンが発生
する。このブレークダウンがP- 型基板49とN+ 型領
域29との間ではなくここで発生する理由は、エピタキ
シャル層の部分39のドーピング濃度がP- 型基板49
のドーピング濃度よりも一層高いからである。従って、
エピタキシャル層の部分39における不純物の比較的に
高い濃度はより大きな導電性を発生し、従ってダイオー
ドD3は基板49ではなくエピタキシャル層によって形
成される。従って、図4の構成体と対比して、ダイオー
ドD3がターンオンすると、P型領域30−31からN
+型領域28−29へのキャリアの流れはそれらの間に
配設されているエピタキシャル層のN- 型部分39を介
して通過する。
【0032】図6の実施例は、多数の理由により、図4
の従来技術の構成体よりもラッチアップ(即ち、パッド
VSSからパッドVDDへのキャリアの流れ)を発生す
る可能性は低い。第一に、P型基板49内でのキャリア
の蓄積が発生する蓋然性はない。何故ならば、キャリア
の流れは基板を介してではなくエピタキシャル層のN-
型部分39を介して発生するからである。第二に、エピ
タキシャル層のN- 型部分39内でのキャリアの蓄積
は、N+ 型領域28−29によって容易に吸収される。
何故ならば、高度にドープした領域は低度にドープした
領域よりも一層迅速にキャリアを吸収するからである。
特に、キャリアがエピタキシャル層のN-型部分39か
ら迷走する場合には、それらはブレークダウン領域に対
するN+ 型領域28−29の近接性及びエピタキシャル
層の部分39とポケット23との間のN+ 型領域28−
29の位置決めのために、N型ポケット23へ到達する
前にN+ 型領域28−29によって吸収される蓋然性が
あるからである。従って、図6の実施例はラッチアップ
を発生する可能性は低い。
【0033】ダイオードD3のブレークダウン領域がN
型エピタキシャル層の部分39とP型領域30−32と
の接合において発生することを確保するために従来の製
造技術を使用することが可能である。埋込及び拡散層を
図4の保護構成体におけるものと同一の態様で形成する
ことが可能である。然しながら、エピタキシャル層の部
分39のドーピング濃度が基板49のドーピング濃度よ
りも一層高いものであるようにドーピング濃度が制御さ
れる。このことは、多数の方法で行なうことが可能であ
る。本発明の一実施例においては、エピタキシャル層3
7の部分39のドーピング濃度は基板49のドーピング
濃度の2倍である。
【0034】本発明による製造方法の1つによれば、基
板49及びエピタキシャル層37のドーピング濃度は、
初期的に、図4の従来の構成体において使用されている
もののような従来のレベルに設定される。次いで、エピ
タキシャル層の部分39のドーピング濃度が別個に増加
され(例えば、拡散により)、従ってP型領域30−3
2とN+ 型領域28−29との間のエピタキシャル層の
部分39のドーピング濃度のみが基板49のドーピング
濃度よりも一層高くなる。本発明の一実施例において
は、エピタキシャル層の部分39と基板49のドーピン
グ濃度は、夫々、ほぼ2×1014/cm3 乃至2×10
16/cm3 及び1×1014/cm3 乃至1×1016/c
3 である。
【0035】一方、部分39を含む全エピタキシャル層
37のドーピング濃度は、基板49のドーピング濃度よ
りも一層高い一定のレベルに設定することが可能であ
る。本発明の一実施例においては、全エピタキシャル層
37及び基板49のドーピング濃度は、夫々、ほぼ5×
1013/cm3 乃至5×1015/cm3 及び2×1013
/cm3 乃至2×1015/cm3 の範囲である。別の実
施例においては、全エピタキシャル層37及び基板49
のドーピング濃度は、夫々、約2×1014/cm3 乃至
2×1016/cm3 及び1×1014/cm3 乃至1×1
16/cm3 の範囲内である。
【0036】図6の保護構成体が基板に対しては従来の
ドーピング濃度レベルであり且つエピタキシャル層に対
しては一層高いレベルを使用して形成する場合には、エ
ピタキシャルは従来の構成体におけるよりも一層低い固
有抵抗(即ち、より低いΩ・cm特性)を有している。
固有抵抗を低下させることは、集積化した装置のある電
気的特性に関してより良好な制御を行なうことを可能と
する。特に、エピタキシャル層の固有抵抗を低下させる
と、ダイオードD3のブレークダウン電圧の精度及び一
貫性を改善する。
【0037】上述したように、図6の実施例はパッド1
8を保護する場合に図4に示した従来の構成体のものと
同様の態様で動作する。然しながら、図4の構成体にお
ける場合と異なり、図6の実施例におけるキャリアの流
れは、ダイオードD3が活性化された場合にエピタキシ
ャル層を介して発生し、その際にラッチアップ条件が発
生する蓋然性を減少させている。
【0038】ダイオードD3はダイオードD2をも含む
保護構成体の一部を形成するものとして図6に示してあ
るが、本発明はこのような構成に限定されるべきもので
はなく、ダイオードD3は別途単独で設けることが可能
であり(即ち、例えばD2等の別のダイオードを設ける
ことなしに)、又はパッド18を保護するために異なる
ダイオード構成体と結合して設けることも可能である。
更に、図6に示した保護構成体は対称的なものである
が、その他の構成とすることも可能であり、且つその構
成体は、上から見た場合に、従来の環状又は矩形形状か
又は何等かのその他の形状を有することが可能であるこ
とを理解すべきである。
【0039】本発明の別の実施例においては、保護構成
体を介してキャリアの流れが発生する場合に干渉を発生
することなしに敏感なコンポーネントに隣接して配設す
ることが可能であるように保護構成体を構成し且つ配列
させている。この実施例によれば、保護構成体は、図6
の実施例に類似した断面形状を具備する第一部分を有す
ると共に、図7に示した構成体に類似する第二部分を有
している。特に、この保護構成体は矩形状であり、且つ
図8に平面図で示したような構成を有している。この保
護構成体の3つの側部は、図6に類似した断面形状を有
しており、且つ第一ブレークダウン電圧を持った保護構
成体の第一部分を形成している。他の側部は図7に示し
たような断面形状を有しており、且つ第二ブレークダウ
ン電圧を持った第二部分を形成している。パッド18を
特定の正の過剰電圧値に対して保護するために、第一ブ
レークダウン電圧は該過剰電圧値より高く設定され、且
つ第二ブレークダウン電圧は該過剰電圧値より低く設定
される。従って、該特定の正の過剰電圧値がパッド18
へ印加されると、パッド18を保護するために該第二部
分を介してキャリアの流れが発生するが第一部分を介し
ては発生しない。
【0040】図7−8の実施例においては、パワーパッ
ドVSSが、メタリゼーション107を介して、矩形状
の保護構成体の3つの側部上では基板分極コンタクト3
0,32の一部を形成するP+ 型領域32(図6)へ接
続しており、且つ他の側部においては、P- 型領域31
を介してパッド18へ向かって延在する延長させたP+
型領域41へ接続されている。ダイオードD3は、延長
させたP+ 型領域41、N+ 型領域28、及びそれらの
間に配設したエピタキシャル層の一部40によってパワ
ーパッドVSSとパッド18との間に形成されている。
【0041】図7−8の実施例においては、エピタキシ
ャル層の部分40は基板49よりも一層高いドーピング
濃度を有している。その結果、ブレークダウンは、P-
型基板49とN+ 型領域28−29との間ではなく、エ
ピタキシャル層の部分40と延長させたP+ 型領域41
との間において発生する。更に、キャリアの流れは基板
49を介してではなくエピタキシャル層の部分40を介
して通過し、その際にラッチアップの発生する蓋然性を
減少させている。
【0042】本発明の一実施例においては、エピタキシ
ャル層の部分40及びP- 型基板49のドーピング濃度
は、夫々、約5×1013/cm3 乃至5×1015/cm
3 及び2×1013/cm3 乃至2×1015/cm3 の範
囲内にある。別の実施例においては、エピタキシャル層
の部分40及びP- 型基板49のドーピング濃度は、夫
々、約2×1014/cm3 乃至2×1016/cm3 及び
1×1014/cm3 乃至1×1016/cm3 の範囲内で
ある。
【0043】図7−8の実施例は、保護構成体がICの
残りのコンポーネントに与える影響を最小とするように
精密に位置させることを可能としている。特に、低い方
の所要のブレークダウン電圧は、延長させたP+ 型領域
41とエピタキシャル層37の部分40との間において
最も低いので、ブレークダウンは、延長させたP+ 型領
域41とそれとN+ 型領域28−29との間のエピタキ
シャル層の部分40との間においてのみ発生し、即ちブ
レークダウンは保護構成体のその他の側部上で発生する
ことはない。従って、保護構成体をIC内の臨界的又は
敏感なコンポーネント65に隣接して配置させる場合に
は、該コンポーネントから最も離れた保護構成体の側部
上に延長させたP+ 型領域41を配置させることは、保
護構成体の該コンポーネントに与える影響を最小のもの
とさせる。特に、キャリアの流れ及びダイオードD3に
おける熱蓄積は敏感なコンポーネントに隣接して位置さ
れておらず、その際にダイオードD3の活性化が該コン
ポーネントを誤動作させるか又はそれを損傷することの
蓋然性を減少させている。
【0044】延長させたP+ 型領域41は図8における
保護構成体の一側部においてのみパッドへ向かって延在
して示してあるが、延長させた領域41は該構成体の1
つを超えた側部においてパッド18へ向かって延在させ
ることが可能であることを理解すべきである。例えば、
延長させたP+ 型領域41は、3つの側部上に形成する
ことが可能であり、ブレークダウンが発生することのな
いP+ 型領域32を臨界的又は敏感なコンポーネントに
最も近い側部上にのみ形成することが可能である。更
に、保護構成体は従来の矩形状又は環状の形状にのみ制
限されることはなく、その他の形状とすることも可能で
あることも理解すべきである。上述したように、延長さ
せたP+ 型領域41は、集積化した装置の臨界的又は敏
感な区域から最も離れた位置において構成体内に効果的
に配設させることが可能である。ダイオードD3を保護
構成体に配置させることは、該構成体内における所望の
位置において種々の層及び領域を与えるために製造期間
中に使用されるマスクを所定の形状とさせることによっ
て制御される。所望の形状を与えるためにマスクを調整
したのちに、それらを従来の態様で使用して本発明の保
護構成体の種々の層及び領域を製造する。
【0045】図7−8の実施例によれば、保護構成体が
第一部分と第二部分とを有しており、各部分が異なる断
面形状を有していることを理解すべきである。第一部分
及び第二部分は、異なるスレッシュホールド電圧を有し
ており、従ってダイオードD3は保護構成体の第二部分
内にのみ形成される。第一及び第二スレッシュホールド
電圧は、第一及び第二スレッシュホールド電圧の間の値
を持った電圧がパッド18へ印加される場合に、キャリ
アの流れが第一部分ではなく第二部分を介してパッド1
8とVSSとの間で発生するように設定される。
【0046】図9に示した本発明の別の実施例において
は、ダイオードD3が、基板分極コンタクトと、N+
領域28−29と、それらの間に配設されているエピタ
キシャル層の部分とを有しているという点において、図
6の実施例と多くの点において同様な断面形状を有して
いる。然しながら、この基板分極コンタクトは、P+
領域32とP+ 型領域30との間に配設されている幅狭
のP- 型領域43を有している。その結果、P+ 型領域
32はN+ 型エピタキシャル層の部分44と接触してい
る。エピタキシャル層の部分44のドーピング濃度は基
板49のドーピング濃度よりも一層高い。従って、ブレ
ークダウンは、図9において模式的に示したように、基
板49とN+ 型領域29との間ではなく、P+ 型領域3
2とエピタキシャル層の部分44との間に形成したブレ
ークダウン接合19において発生する。従って、基板4
9を介してのキャリアの流れが回避され、且つラッチア
ップ条件が発生する蓋然性が低下されている。
【0047】本発明の一実施例においては、エピタキシ
ャル層の部分44及びP- 型基板49のドーピング濃度
は、夫々、約5×1013/cm3 乃至5×1015/cm
3 及び2×1013/cm3 乃至2×1015/cm3 の範
囲内である。別の実施例においては、エピタキシャル層
の部分44及びP- 型基板49のドーピング濃度は、夫
々、約2×1014/cm3 乃至2×1016/cm3 及び
1×1014/cm3 乃至1×1016/cm3 の範囲内で
ある。基板49及びエピタキシャル層の部分44のドー
ピング濃度は、図6の実施例に関連して上述した技術の
いずれかを使用して設定することが可能である。
【0048】図9の実施例によれば、ダイオード保護構
成体は、図9に示したような断面形状及び図6に示した
ような断面形状を持った部分を有することが可能であ
る。キャリアの流れは、図9に示したような断面形状を
持った部分において発生する。何故ならば、ブレークダ
ウンが発生するのに必要な電圧はこの部分において一層
低いからである。図7−8の実施例の場合のように、キ
ャリアの流れ及びダイオードD3の活性化期間中の熱の
蓄積の影響を減少させるために、ダイオードD3をいず
れかの臨界的又は敏感なICコンポーネントから離れて
保護構成体内に位置させるように夫々の部分の配列をカ
スタム化させることが可能である。
【0049】図6の実施例の場合のように、図9の実施
例の基板コンタクトは、キャリアが保護構成体からその
他の隣接するコンポーネントへ向かって迷走することを
防止する。図9の実施例の基板コンタクトのP+ 型領域
30は、ブレークダウン接合19と基板49との間に配
設されている。その結果、P+ 型領域30は、エピタキ
シャル層の部分44内に蓄積する迷走キャリアが基板4
9に到達する前に、それらを吸収する。
【0050】図10及び11に示した本発明の別の実施
例においては、パワーパッドVSS及びパッド18へ夫
々結合しているP型及びN型領域は、それらが互いに直
接接触してエピタキシャル層の部分46によって基板4
9から分離されているブレークダウン接合19を形成す
るように配列されている。キャリアの流れは基板49を
介して発生するものではなく、且つ部分46がブレーク
ダウン接合19と基板49とを分離しているので基板内
にキャリアが蓄積する可能性は低いので、ラッチアップ
の発生可能性は減少されている。
【0051】エピタキシャル層の部分46は外側端部6
0と内側端部61とを有しており、且つブレークダウン
接合19は端部60及び端部61の間の部分46に沿っ
たいずれかに位置させることが可能である。図10に示
した特定の構成においては、ブレークダウン接合19は
エピタキシャル層の部分46の内側端部61に隣接して
配設されている。P- 型領域45及びN+ 型領域28
は、夫々、パワーパッドVSS及びパッド18へ結合し
ており、且つ互いに接触してダイオードD3のブレーク
ダウン接合19を形成している。本発明の一実施例にお
いては、コンタクト用P- 型領域45及びN+ 型領域2
8のドーピング濃度は、夫々、約5×1017/cm3
至5×1019/cm3 及び1×1018/cm3 乃至1×
1020/cm3 の範囲内であり、エピタキシャル層の部
分46及び基板49の各々のドーピング濃度は約5×1
17/cm3 未満である。
【0052】図11に示した構成においては、ブレーク
ダウン接合19は部分46の外側端部60に隣接して配
設されている。P- 型領域31及びN+ 型領域47は、
夫々、パワーパッドSS及びパッド18へ結合してお
り、且つ互いに接触してダイオードD3のブレークダウ
ン接合19を形成している。本発明の一実施例において
は、コンタクト用P- 型領域31及びN+ 型領域47の
ドーピング濃度は、夫々、約5×1017/cm3 乃至5
×1019/cm3 及び1×1018/cm3 乃至1×10
20/cm3 の範囲内であり、エピタキシャル層の部分4
6及び基板49の各々のドーピング濃度は約5×1017
/cm3 未満である。ブレークダウン接合19はエピタ
キシャル層の部分46の端部に示してあるが、ブレーク
ダウン接合はこれらの端部の間のどこかに形成すること
が可能であることを理解すべきである。
【0053】本発明の別の実施例においては、保護構成
体が図6の実施例と同様な断面形状を持った部分を有す
ると共に、図10及び11の実施例と同様な断面形状を
持った別の部分を有している。ダイオードD3は、図1
0及び11の断面形状を持った部分内にのみ形成されて
いる。何故ならば、この部分は、より低いブレークダウ
ン電圧を有しているからである。従って、ダイオードD
3は、オプションとして、図7−9の実施例に関連して
上述したように、ダイオードD3の活性化期間中におけ
るキャリアの流れ及び熱の蓄積の影響を緩和させるため
に、臨界的又は敏感なICコンポーネントから離れた保
護構成体内に位置させることが可能である。
【0054】図12に示した本発明の別の実施例におい
ては、低度にドープしたN- 型埋込層53が、図4の従
来の構成体におけるN- 型層25と同様に、P型ポケッ
ト23の下側に設けてある。然しながら、N- 型埋込層
53は、完全に、N+ 型領域29及びN+ 型領域28−
29とP型領域30−32との間のエピタキシャル層の
部分39の下側に存在すべく更に延在する部分48を有
している。N- 型埋込層53の部分48は、更に、内側
端部55及び底部表面57の両方に沿ってP型領域30
−32、コンタクト用領域30−32の少なくとも一部
の下側に存在している。
【0055】N- 型埋込層53の部分48及びエピタキ
シャル層の部分39のドーピング濃度は、図6に関連し
て上述した技術のいずれかを使用して、基板49のドー
ピング濃度よりも一層高く設定される。従って、キャリ
アの流れは、基板49を介してではなく、エピタキシャ
ル層の部分39及びN- 型埋込層53の部分48内にお
いて発生する。図12に示したように、キャリアの流れ
は、特に、エピタキシャル層の部分39とN- 型埋込層
53の部分48との間の境界59のすぐ下側のN- 型埋
込層53の部分48内において発生する。キャリアの流
れが境界59に沿って発生するのは、そこがドーピング
濃度が最も高いからである。特に、基板内にN- 型埋込
層53を形成した後に、埋込層の上側にN- 型エピタキ
シャル層の部分39を形成すると、境界59のすぐ下側
のN- 型埋込層53のドーピング濃度を僅かに増加させ
る。従って、この区域はキャリアの流れに対して最も抵
抗の低い経路を提供する。キャリアの流れが境界59に
沿って発生するので、基板49内へのキャリアの流れが
防止され、その際にラッチアップの発生の蓋然性を減少
させている。
【0056】拡散層を形成するために使用したマスクを
適合させることによって形成した先に説明した実施例と
対比して、図12の実施例は、基板49内の埋込層を形
成するために使用したマスクを適合させることによって
形成する。従って、ダイオードD3は、図12の実施例
においては、基板内においてより深く形成される。
【0057】当業者にとって公知のことであるが、小さ
な曲率半径を持った拡散領域間に形成される浅いPN接
合は、典型的に、活性化のために小さなバイアス電圧を
必要とする。逆に、より大きな曲率半径を持ったより深
い領域によって形成されるPN接合は、活性化のために
より高いバイアス電圧を必要とする。従って、図12の
実施例は、高バイアス電圧を必要とする回路にとって有
利である場合がある。何故ならば、ダイオードD3は、
先に説明した実施例よりも基板の表面からより遠くに設
けられているからである。
【0058】上述した実施例の各々において、ダイオー
ドD3は、基板の外側でパッド18とVSSとの間に形
成されており、即ち、ダイオードD3は基板以外の領域
内に形成されている。特に、図6,7,9の実施例にお
いては、キャリアの流れは、パッド18へ結合されてい
るP型領域とパッドVSSへ結合されているN型領域と
の間において、それらの間に配設されているエピタキシ
ャル層の部分を介して発生する。一方、図10及び11
の実施例においては、P型領域及びN型領域は互いに直
接接触し、従ってキャリアの流れは、P型領域からN型
領域へ直接的に発生する。図12の実施例においては、
エピタキシャル層の部分39とN型埋込層48との間に
境界が形成され、P型領域とN型領域との間に導通経路
を形成している。従って、上述した実施例の各々におい
ては、活性化された場合に、ダイオードD3からのキャ
リアの流れは、基板を介して通過することが実質的に禁
止される。キャリアの流れは基板から離れる方向とされ
且つその他の領域を介して通過する。その結果、ダイオ
ードD3からのキャリアの流れは、パッド18とVDD
との間にラッチアップ条件を発生することが防止され
る。
【0059】本発明のいずれかを組込んだICは、ヒー
トシンクを有することが可能である。一方、そのIC
は、その表面の幾何学的形状が集積化した装置の過熱を
防止するのに充分な表面積を有するように構成すること
が可能であり、そのことは、あるヒートシークのメカニ
ズムでは、保護構成体が活性化された場合に、損傷の発
生を回避するのに充分速く熱を散逸するものではないの
で、そのことは有益的である。
【0060】理解すべきことであるが、上述した説明に
おける導電型は単に例示的なものであって、導電型及び
印加電圧の極性は本発明の各実施例において逆にするこ
とが可能である。更に、上述した説明においては、保護
構成体が特定の技術(例えば、バイポーラ、MOS、B
iMOS)の一部として説明したが、本発明は、その他
の半導体技術に対しても適用可能であることは勿論であ
る。
【0061】以上、本発明の具体的実施の態様について
詳細に説明したが、本発明は、これら具体例にのみ限定
されるべきものではなく、本発明の技術的範囲を逸脱す
ることなしに種々の変形が可能であることは勿論であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 保護ダイオードD1及びD2を有する静電放
電保護回路を示した概略図。
【図2】 保護ダイオードD1の従来例を示した概略断
面図。
【図3】 保護ダイオードD2の従来例を示した概略断
面図。
【図4】 保護ダイオードD1及びD2の両方を含む図
1の保護回路の別の従来例を示した概略断面図。
【図5】 ラッチアップ条件が発生した場合のキャリア
の流れを示した図4の従来例を示した概略断面図。
【図6】 一対の保護ダイオードを有しており、それら
のうちの1つがエピタキシャル層によって形成した場合
の本発明の一実施例に基づいて構成した保護構成体を示
した概略断面図。
【図7】 保護ダイオードのうちの1つがエピタキシャ
ル層と供給電圧端子へ結合されている延長させたP+
領域との間の接合において形成されている場合の本発明
の別の実施例に基づく保護構成体を示した概略断面図。
【図8】 図7の実施例の概略平面図。
【図9】 保護ダイオードのうちの1つがエピタキシャ
ル層と供給電圧端子へ結合しているP+ 型領域との間の
接合において形成されている場合の本発明の更に別の実
施例に基づく保護構成体の概略断面図。
【図10】 保護ダイオードのうちの1つが延長させた
- 型領域とパッドへ結合しているN+ 型領域との間の
接合に形成されている場合の本発明の更に別の実施例に
基づく保護構成体を示した概略断面図。
【図11】 保護ダイオードのうちの1つがP- 型領域
とパッドへ結合している延長させたN+ 型領域との間の
接合に形成されている場合の本発明の更に別の実施例に
基づく保護構成体の概略断面図。
【図12】 保護ダイオードのうちの1つがP+ 型領域
とエピタキシャル層及びN- 型領域埋込層を含む延長さ
せたN- 型領域との間の接合に形成されている場合の本
発明の更に別の実施例に基づく保護構成体を示した概略
断面図。
【符号の説明】
18 パッド 19 ブレークダウン接合 22 P- 型拡散層 23 P型ポケット 24 P+ 型埋込層 25 N- 型埋込層 29 N+ 型領域 30−31 P型領域 30,32 P+ 型領域 35 N+ 型領域 37 N- 型エピタキシャル層 39 エピタキシャル層の一部 40 エピタキシャル層の一部 41 延長させたP+ 型領域 43 幅狭P- 型領域 45 P- 型領域 46 エピタキシャル層の一部 48 N- 型埋込層53の一部 49 P- 型基板 53 低度にドープしたN- 型埋込層 60 部分46の外側端部 61 部分46の内側端部 107 メタリゼーション D1,D2,D3 ダイオード VSS,VDD パッド

Claims (29)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第一供給電圧を受取る第二パッドを具備
    する集積回路の第一パッドを保護する保護構成体におい
    て、 前記第一パッドへ結合している第一導電型の第一領域、 前記第二パッドへ結合している第二導電型の第二領域、 前記第一領域及び第二領域へ接触している第二導電型の
    基板、 前記第一導電型のエピタキシャル層、を有しており、前
    記エピタキシャル層は前記第一領域及び第二領域と接触
    するエピタキシャル領域を有しており、前記第一パッド
    と第二パッドとの間で前記基板の外側において前記第一
    領域、第二領域、エピタキシャル領域のうちの少なくと
    も2つによって第一ダイオードが形成されていることを
    特徴とする保護構成体。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記エピタキシャル
    領域が前記第一領域と第二領域との間に配設されてお
    り、前記基板が第一ドーピング濃度を有しており、且つ
    前記エピタキシャル領域が前記第一ドーピング濃度より
    も一層高い第二ドーピング濃度を有しており、従って前
    記第一ダイオードが前記エピタキシャル領域によって形
    成されていることを特徴とする保護構成体。
  3. 【請求項3】 請求項2において、前記エピタキシャル
    領域が更に前記基板へ接触していることを特徴とする保
    護構成体。
  4. 【請求項4】 請求項3において、前記第二領域が前記
    第二パッドへ結合している第一の高度にドープされた区
    域と、前記第一の高度にドープした区域と前記基板との
    間に配設されている低くドープした区域とを有している
    ことを特徴とする保護構成体。
  5. 【請求項5】 請求項4において、前記第二領域が、更
    に、前記低くドープした区域と前記基板との間に配設さ
    れている第二の高度にドープした区域を有しており、且
    つ前記第二の高度にドープした区域が前記エピタキシャ
    ル領域と接触して前記第一ダイオードのブレークダウン
    接合を形成していることを特徴とする保護構成体。
  6. 【請求項6】 請求項4において、前記第一の高度にド
    ープした区域が前記エピタキシャル領域と接触し、前記
    第一ダイオードのブレークダウン接合を形成しているこ
    とを特徴とする保護構成体。
  7. 【請求項7】 請求項1において、前記第一領域が前記
    第二領域と接触して、前記第一ダイオードのブレークダ
    ウン接合を形成しており、従って前記第一ダイオードは
    前記エピタキシャル領域によって形成されるものではな
    いことを特徴とする保護構成体。
  8. 【請求項8】 請求項7において、前記エピタキシャル
    領域が前記ブレークダウン接合と前記基板との間に配設
    されていることを特徴とする保護構成体。
  9. 【請求項9】 請求項1において、前記第二領域が前記
    基板と接触している高度にドープした埋込層を有してい
    ることを特徴とする保護構成体。
  10. 【請求項10】 請求項9において、更に、第一導電型
    の低度にドープした領域が前記エピタキシャル領域と前
    記基板との間に配設されておりそれらの間に境界を形成
    していることを特徴とする保護構成体。
  11. 【請求項11】 請求項10において、前記エピタキシ
    ャル領域及び前記低度にドープした領域の各々が、前記
    境界に沿って最も高いドーピング濃度を有していること
    を特徴とする保護構成体。
  12. 【請求項12】 請求項1において、前記集積回路が、
    更に、第二供給電圧を受取るための第三パッドを有して
    おり、本保護構成体が、更に、前記第一パッドと第三パ
    ッドとの間に結合されている第二ダイオードを有してい
    ることを特徴とする保護構成体。
  13. 【請求項13】 請求項1において、前記集積回路が、
    更に、前記保護構成体に隣接して配設されているコンポ
    ーネントを有しており、本保護構成体は、第一電圧スレ
    ッシュホールドを具備する第一ブレークダウン接合を持
    った第一部分と、第二電圧スレッシュホールドを具備す
    る第二ブレークダウン接合を持った第二部分とを有して
    おり、前記第一及び第二電圧スレッシュホールドが異な
    るものであることを特徴とする保護構成体。
  14. 【請求項14】 請求項13において、本保護構成体
    は、前記第一スレッシュホールドと第二スレッシュホー
    ルドとの間の値を持った電圧が前記第一パッドへ印加さ
    れた場合に前記第二部分においてのみキャリアの流れが
    発生するように配設されていることを特徴とする保護構
    成体。
  15. 【請求項15】 請求項13において、前記第一スレッ
    シュホールドと第二スレッシュホールドとの間の値を持
    った電圧が前記第一パッドへ印加された場合に前記第一
    部分においてキャリアの流れが発生しないように配設さ
    れていることを特徴とする保護構成体。
  16. 【請求項16】 請求項1において、前記第二領域が前
    記エピタキシャル領域と接触してブレークダウン接合を
    形成しており、且つ前記エピタキシャル領域の少なくと
    も一部が前記ブレークダウン接合と前記基板との間に配
    設されていることを特徴とする保護構成体。
  17. 【請求項17】 集積回路において、 第一パワーパッド、 第二パワーパッド、 信号を受取るための第三パッド、 前記第三パッドを保護する保護構成体、を有しており、
    前記保護構成体が、前記第二パワーパッドと前記第三パ
    ッドとの間に配設されているダイオードを有しており、
    前記保護構成体は、更に、前記ダイオードからのキャリ
    アの流れが前記第一パワーパッドと前記第二パワーパッ
    ドとの間においてラッチアップ条件を発生させることを
    防止する防止手段を有している、ことを特徴とする集積
    回路。
  18. 【請求項18】 請求項17において、更に、基板が設
    けられており、且つ前記保護手段が、前記ダイオードか
    らのキャリアの流れが前記基板を介して通過することを
    禁止する禁止手段を有していることを特徴とする集積回
    路。
  19. 【請求項19】 請求項18において、更に、前記基板
    と接触するエピタキシャル層を有しており、且つ前記禁
    止手段が、前記キャリアの流れが前記基板を介して通過
    することがないように前記エピタキシャル層の一部を介
    して前記ダイオードからのキャリアの流れを指向させる
    手段を有していることを特徴とする集積回路。
  20. 【請求項20】 第一供給基準電圧を受取る第一パワー
    パッド、第二供給基準電圧を受取る第二パワーパッドと
    を有する集積回路の信号を受取るべく適合されている信
    号パッドを保護する方法において、前記信号パッドと前
    記第一パワーパッドとの間において前記集積回路内にダ
    イオードを形成するステップを有しており、前記ダイオ
    ードは、前記ダイオードが活性化された場合に、前記ダ
    イオードからのキャリアの流れが前記第一パワーパッド
    と前記第二パワーパッドとの間でラッチアップ条件を発
    生させることが不可能であるように配設されることを特
    徴とする方法。
  21. 【請求項21】 請求項20において、前記集積回路
    は、更に、第一ドーピング濃度を持った基板を有してお
    り、前記ダイオードを形成するステップが、前記基板と
    接触するエピタキシャル層のエピタキシャル領域を設け
    るステップを有しており、前記エピタキシャル領域は前
    記第一ドーピング濃度よりも一層高い第二ドーピング濃
    度を有しており、従って前記ダイオードの導通経路が前
    記エピタキシャル領域を介し且つ前記基板の外側に形成
    されることを特徴とする方法。
  22. 【請求項22】 請求項20において、前記集積回路
    は、更に、基板を有しており、且つ前記ダイオードを形
    成するステップが、前記ダイオードのブレークダウン接
    合と前記基板との間にエピタキシャル層の少なくとも一
    部を設けるステップを有していることを特徴とする方
    法。
  23. 【請求項23】 請求項20において、前記集積回路
    が、更に、基板を有しており、且つ前記ダイオードを形
    成するステップが、前記基板と接触する埋込層及び前記
    埋込層と接触するエピタキシャル層のエピタキシャル領
    域を設けるステップを有しており、従って、前記埋込層
    が前記エピタキシャル領域と前記基板との間に配設され
    て、前記エピタキシャル領域と前記埋込層との間の境界
    を介し且つ前記基板の外側において前記ダイオードの導
    通経路を形成することを特徴とする方法。
  24. 【請求項24】 集積回路において、 信号を受取るための第一パッド、 供給基準電圧を受取るための第二パワーパッド、 コンポーネント、 前記第一パッドと第二パワーパッドとの間に結合されて
    おり前記第一パッドを保護する保護構成体、を有してお
    り、前記保護構成体は、前記コンポーネントに隣接した
    第一部分を有すると共に第二部分を有しており、前記第
    一部分は第一電圧スレッシュホールドを具備する第一ブ
    レークダウン接合を持っており、前記第二部分は第二電
    圧スレッシュホールドを具備する第二ブレークダウン接
    合を持っており、且つ前記第一及び第二電圧スレッシュ
    ホールドが異なるものであることを特徴とする集積回
    路。
  25. 【請求項25】 請求項24において、前記保護構成体
    は、前記第一及び第二スレッシュホールドの間の値を持
    った電圧が前記第一パッドへ印加された場合に前記保護
    構成体を介してのキャリアの流れが前記第二部分を介し
    てのみ発生するように配設されていることを特徴とする
    集積回路。
  26. 【請求項26】 請求項24において、前記第一及び第
    二スレッシュホールドの間の値を持った電圧が前記第一
    パッドへ印加された場合に前記保護構成体の前記第一部
    分を介してキャリアの流れが発生しないように前記保護
    構成体が配設されていることを特徴とする集積回路。
  27. 【請求項27】 供給電圧を受取るための第二パッドを
    有する集積回路の第一パッドを保護する保護構成体にお
    いて、 前記第一パッドへ結合している第一導電型の第一領域、 前記第二パッドへ結合している第一の高度にドープした
    区域及び低度にドープした区域を具備する第二導電型の
    第二領域、 前記第一領域及び第二領域と接触している第一導電型の
    基板、を有しており、前記第二領域の低度にドープした
    区域が前記第二領域の第一の高度にドープした区域と前
    記基板との間に配設されており、且つ前記第一領域と第
    二領域との間で前記基板の外側にダイオードが形成され
    ていることを特徴とする保護構成体。
  28. 【請求項28】 請求項27において、前記第二領域
    が、更に、前記低度にドープした区域と前記基板との間
    に配設されている第二の高度にドープした区域を有して
    いることを特徴とする保護構成体。
  29. 【請求項29】 請求項28において、前記第一の高度
    にドープした区域及び前記低度にドープした区域の両方
    が拡散区域であり、且つ前記第二の高度にドープした区
    域が埋込区域であることを特徴とする保護構成体。
JP9045617A 1996-02-29 1997-02-28 パッド保護ダイオード構成体 Pending JPH09326472A (ja)

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