JPH09326373A - ダイシング方法及びトリプルスピンドルダイサー - Google Patents

ダイシング方法及びトリプルスピンドルダイサー

Info

Publication number
JPH09326373A
JPH09326373A JP14429996A JP14429996A JPH09326373A JP H09326373 A JPH09326373 A JP H09326373A JP 14429996 A JP14429996 A JP 14429996A JP 14429996 A JP14429996 A JP 14429996A JP H09326373 A JPH09326373 A JP H09326373A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cutting
spindle
incomplete
along
blade
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP14429996A
Other languages
English (en)
Inventor
Taiji Miyagawa
泰二 三宅川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Deisuko Eng Service Kk
Original Assignee
Deisuko Eng Service Kk
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Deisuko Eng Service Kk filed Critical Deisuko Eng Service Kk
Priority to JP14429996A priority Critical patent/JPH09326373A/ja
Publication of JPH09326373A publication Critical patent/JPH09326373A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 チップの表裏面のチッピングを防止できるよ
うにした、ダイシング方法及びその方法に用いるトリプ
ルスピンドルダイサーを提供する。 【解決手段】 ウェーハの表面に形成されたストリート
に沿ってV溝等の面取り切削を遂行する面取り工程と、
面取り部に沿って切削代を僅かに残して不完全切削を遂
行する不完全切削工程と、不完全切削部に沿って完全切
断を遂行する完全切断工程とからなるダイシング方法で
ある。このダイシング方法に用いるトリプルスピンドル
ダイサーは、面取り用ブレードが装着される第1のスピ
ンドルと、不完全切削用ブレードが装着される第2のス
ピンドルと、完全切断用ブレードが装着される第3のス
ピンドルとを少なくとも含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体ウェーハ等
を切削するダイシング方法及びそれに用いるトリプルス
ピンドルダイサーに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、ダイサーで半導体ウェーハをダ
イシングすると、ブレードにより分割されたIC等のチ
ップの表面及び裏面のサイドにチッピングが生じること
が多い。このようなチッピングは、IC等の樹脂モール
ド時やパッケージング時に応力が集中しチップ自体を破
壊する原因となる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記のチッピングを解
消する方法としては、従来例えば図4(イ) に示すように
チップAの表面Aaに関しては、外周が断面V形状を呈
するブレードBで面取り切削を行い、その後切削用のブ
レードCでV溝の底部を切断する方法(ベベルカット
法)がある。又、チップAの裏面Abに関しては、図4
(ロ) に示すように第1の切削ブレードDで切削代を僅か
に残した不完全切削を行ない、その後第2の切削ブレー
ドEで完全切断を行う方法(ステップカット法)が知ら
れている。しかしながら、これらの方法は表面、裏面ど
ちらか一方の面のチッピングは防止できても、表裏両面
のチッピングを防止することはできない。尚、Nは切削
前の半導体ウェーハをフレームに固定している粘着テー
プである。
【0004】そこで、本発明はチップの表裏両面のチッ
ピングを防止できるようにしたダイシング方法及びその
方法に用いるトリプルスピンドルダイサーを提供するこ
とを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記課題を技術的に解決
するための手段として、本発明は、ウェーハの表面に形
成されたストリートに沿ってV溝等の面取り切削を遂行
する面取り工程と、面取り部に沿って切削代を僅かに残
して不完全切削を遂行する不完全切削工程と、不完全切
削部に沿って完全切断を遂行する完全切断工程とからな
るダイシング方法を要旨とする。更に、そのダイシング
方法に用いるダイサーであって、面取り用ブレードが装
着される第1のスピンドルと、不完全切削用ブレードが
装着される第2のスピンドルと、完全切断用ブレードが
装着される第3のスピンドルとを少なくとも含むトリプ
ルスピンドルダイサーを要旨とする。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面に基づいて詳説する。図1は本発明に係るトリプル
スピンドルダイサーの一例を示すもので、上下動するカ
セット載置領域1上にカセットS(粘着テープNを介し
てフレームFに固定したウェーハWを複数枚収容)を載
置し、このカセットS内のフレームF付きウェーハWを
搬出入手段2により待機領域3に搬出すると共に、旋回
アームを有する搬送手段4によりチャックテーブル5上
に搬送して吸着固定させ、このチャックテーブル5をX
軸方向に移動してアライメント手段6に位置付け、アラ
イメントした後に切削手段7でダイシングするようにな
っている。尚、8はモニタである。
【0007】従来のダイサーと特に異なる点は切削手段
7の構成であり、即ち面取り用ブレード9が装着される
第1のスピンドル10と、不完全切削用ブレード11が
装着される第2のスピンドル12と、完全切断用ブレー
ド13が装着される第3のスピンドル14が並列に配設
されている。
【0008】これらのトリプルスピンドルは、図2に示
すように基台15の上に並列に配設され、この基台15
はY軸移動手段16によりY軸方向(スピンドルの軸線
方向)移動可能に形成されている。Y軸移動手段16と
しては、例えばモータ16aによりボールスクリュー1
6bを回転させ、ガイドレール16cに沿って基台15
を動かす構成にすれば良い。
【0009】前記第2のスピンドル12は、基台15の
上に設けられた第2のY軸移動手段17によりL形のY
軸移動台12aがY軸方向に移動され、このY軸移動台
12aに対し第2のZ軸移動手段18によってZ軸移動
台12bがZ軸方向(垂直方向)に移動され、このZ軸
移動台12bにスピンドルユニット12cを介して第2
のスピンドル12が水平に固定されている。従って、こ
の第2のスピンドル12は、Y軸方向及びZ軸方向に移
動できるようになっている。
【0010】前記第3のスピンドル14も同様に、基台
15の上に設けられた第3のY軸移動手段19によりL
形のY軸移動台14aがY軸方向に移動され、このY軸
移動台14aに対し第3のZ軸移動手段20によってZ
軸移動台14bがZ軸方向(垂直方向)に移動され、こ
のZ軸移動台14bにスピンドルユニット14cを介し
て水平に固定されている。従って、この第3のスピンド
ル14も、Y軸方向及びZ軸方向に移動できるようにな
っている。
【0011】前記第1のスピンドル10は、独自のY軸
移動手段を持っていないけれども、固定台10aが前記
基台15上に固定されているため、基台15を前記Y軸
移動手段16により動かせばY軸方向に移動させること
ができる。尚、基台15を動かせば第1のスピンドル1
0のみならず、第2のスピンドル12及び第3のスピン
ドル14も同時にY軸方向に移動することになる。
【0012】又、第1のスピンドル10は、前記固定台
10aに対して第1のZ軸移動手段21によってZ軸移
動台10bがZ軸方向(垂直方向)に移動され、このZ
軸移動台10bにスピンドルユニット10cを介して水
平に固定されている。従って、この第1のスピンドル1
0も、Z軸方向に独自に移動できるようになっている。
【0013】このように構成されたトリプルスピンドル
ダイサーにおいて、第2のスピンドル12は第1のスピ
ンドル10に対して相対的にY軸方向に進退自在であ
り、Y軸方向のブレード位置調整ができる。第3のスピ
ンドル14は、第1、第2のスピンドル10、12に対
して相対的にY軸方向に進退自在であり、Y軸方向のブ
レード位置調整ができる。更に、第1、第2、第3のス
ピンドル、10、12、14は前記のように基台15を
介して一体でY軸方向に進退自在であり、Z軸方向に関
してはそれぞれが独立して上下動する。
【0014】次に、本発明に係るダイシング方法につい
て説明すると、先ず図3(イ) のように前記第1のスピン
ドル10に装着した面取り用ブレード9によってウェー
ハWの表面に形成されたストリート(図略)に沿ってV
溝等の面取り切削K1 を遂行する面取り工程を行う。
【0015】この面取り切削K1 に続いて、図3(ロ) の
ように第2のスピンドル12に装着した不完全切削用ブ
レード11によって面取り部に沿って切削代を僅かに残
して不完全切削K2 を遂行する不完全切削工程を行う。
【0016】更にこの不完全切削K2 に続いて、図3
(ハ) のように第3のスピンドル14に装着した完全切断
用ブレード13により不完全切削部に沿って完全切断K
3 を遂行する完全切断工程を行う。尚、図3(イ) 、(ロ)
、(ハ) において22はウェーハW固定用の粘着テープ
である。
【0017】このような3工程を経てチップ23が切断
されるが、表面側23aでは面取り工程によりチッピン
グが防止されると共に、裏面側23bでは不完全切削工
程と完全切断工程との2段階加工によりチッピングが防
止される。つまり、従来のベベルカット法とステップカ
ット法とを両方同時に行うことができる。しかも、トリ
プルスピンドルが並列に配設されているので、前記チャ
ックテーブル5の移動によって3工程を連続的に短時間
に行うことができ、作業効率を著しく向上させることが
可能である。
【0018】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
トリプルスピンドルダイサーによってベベルカット法と
ステップカット法とを両方同時に満たすダイシング方法
であるから、切断されたチップの表裏面とも縁部にチッ
ピングが発生することはなく、高品質のチップを提供で
きると共に、チップの不良発生を抑えて歩留りを向上さ
せ、作業効率の向上も図れる等の優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るトリプルスピンドルダイサーの
実施形態を示す斜視図である。
【図2】 トリプルスピンドル部の構成例を示す平面図
である。
【図3】 本発明に係るダイシング方法であって、(イ)
は面取り工程、(ロ)は不完全切削工程、(ハ) は完全切断
工程をそれぞれ示す説明図である。
【図4】 従来例であって(イ) はベベルカット法、(ロ)
はステップカット法をそれぞれ示す説明図である。
【符号の説明】
1…カセット載置領域 2…搬出入手段 3…待機領域 4…搬送手段 5…チャックテーブル 6…アライメント手段 7…切削手段 8…モニタ 9…面取り用ブレード 10…第1のスピンドル 10a…固定台 10b…Z軸移動台 10c…ス
ピンドルユニット 11…不完全切削用ブレード 12…第2のスピンドル 12a…Y軸移動台 12b…Z軸移動台 12c…スピンドルユニット 13…完全切断用ブレード 14…第3のスピンドル 14a…Y軸移動台 14b…Z軸移動台 14c…スピンドルユニット 15…基台 16…Y軸移動手段 16a…モータ 16b…ボールスクリュー 16
c…ガイドレール 17…第2のY軸移動手段 18…第2のZ軸移動手段 19…第3のY軸移動手段 20…第3のZ軸移動手段 21…第1のZ軸移動手段 22…粘着テープ 23…チップ 23a…表面側 23b…裏面側

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ウェーハの表面に形成されたストリート
    に沿ってV溝等の面取り切削を遂行する面取り工程と、
    面取り部に沿って切削代を僅かに残して不完全切削を遂
    行する不完全切削工程と、不完全切削部に沿って完全切
    断を遂行する完全切断工程とからなるダイシング方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のダイシング方法に用いる
    ダイサーであって、面取り用ブレードが装着される第1
    のスピンドルと、不完全切削用ブレードが装着される第
    2のスピンドルと、完全切断用ブレードが装着される第
    3のスピンドルとを少なくとも含むトリプルスピンドル
    ダイサー。
JP14429996A 1996-06-06 1996-06-06 ダイシング方法及びトリプルスピンドルダイサー Pending JPH09326373A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14429996A JPH09326373A (ja) 1996-06-06 1996-06-06 ダイシング方法及びトリプルスピンドルダイサー

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14429996A JPH09326373A (ja) 1996-06-06 1996-06-06 ダイシング方法及びトリプルスピンドルダイサー

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09326373A true JPH09326373A (ja) 1997-12-16

Family

ID=15358848

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP14429996A Pending JPH09326373A (ja) 1996-06-06 1996-06-06 ダイシング方法及びトリプルスピンドルダイサー

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09326373A (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6377139B1 (en) 1999-03-19 2002-04-23 Murata Manufacturing Co., Ltd Edge reflection type surface acoustic wave device with grooves or steps at the reflection edges
JP2004304081A (ja) * 2003-03-31 2004-10-28 Fujitsu Ltd 半導体チップ、半導体装置及びその製造方法
JP2008310400A (ja) * 2007-06-12 2008-12-25 Disco Abrasive Syst Ltd メモリカードの製造方法
JP2009076950A (ja) * 2009-01-15 2009-04-09 Renesas Technology Corp 半導体装置の製造方法
JP2010539583A (ja) * 2007-09-14 2010-12-16 ハンミ セミコンダクター カンパニー リミテッド メモリーカード加工装置
US7923297B2 (en) 2006-01-20 2011-04-12 Renesas Electronics Corporation Manufacturing method of semiconductor device
JP2014207386A (ja) * 2013-04-15 2014-10-30 株式会社ディスコ ウエーハの加工方法
JP2020013962A (ja) * 2018-07-20 2020-01-23 株式会社ディスコ Ledウエーハの加工方法
JP2020013832A (ja) * 2018-07-13 2020-01-23 株式会社ディスコ Ledウエーハの加工方法

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6377139B1 (en) 1999-03-19 2002-04-23 Murata Manufacturing Co., Ltd Edge reflection type surface acoustic wave device with grooves or steps at the reflection edges
JP2004304081A (ja) * 2003-03-31 2004-10-28 Fujitsu Ltd 半導体チップ、半導体装置及びその製造方法
JP4495916B2 (ja) * 2003-03-31 2010-07-07 富士通マイクロエレクトロニクス株式会社 半導体チップの製造方法
US7923297B2 (en) 2006-01-20 2011-04-12 Renesas Electronics Corporation Manufacturing method of semiconductor device
JP2008310400A (ja) * 2007-06-12 2008-12-25 Disco Abrasive Syst Ltd メモリカードの製造方法
JP2010539583A (ja) * 2007-09-14 2010-12-16 ハンミ セミコンダクター カンパニー リミテッド メモリーカード加工装置
JP2009076950A (ja) * 2009-01-15 2009-04-09 Renesas Technology Corp 半導体装置の製造方法
JP4491036B2 (ja) * 2009-01-15 2010-06-30 株式会社ルネサステクノロジ 半導体装置の製造方法
JP2014207386A (ja) * 2013-04-15 2014-10-30 株式会社ディスコ ウエーハの加工方法
JP2020013832A (ja) * 2018-07-13 2020-01-23 株式会社ディスコ Ledウエーハの加工方法
JP2020013962A (ja) * 2018-07-20 2020-01-23 株式会社ディスコ Ledウエーハの加工方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101692563B1 (ko) 가공 장치
US20030129809A1 (en) Wafer splitting method using cleavage
US6662799B2 (en) Vertical wafer sawing apparatus
CN107591361B (zh) 半导体器件芯片的制造方法
TW201442093A (zh) 圓形板狀物之分割方法
JPH09326373A (ja) ダイシング方法及びトリプルスピンドルダイサー
JP5208644B2 (ja) 加工方法および加工装置
JPH1126402A (ja) 精密切削装置及び切削方法
JPH06232255A (ja) ウェーハのダイシング方法
JP2003209080A (ja) 半導体ウェーハ保護部材及び半導体ウェーハの研削方法
KR20050031927A (ko) 반도체 웨이퍼의 가공 방법
CN107919274B (zh) 加工方法
JPH06275583A (ja) 面取り半導体チップ及びその面取り加工方法
JP5129002B2 (ja) 加工装置
JPH0825209A (ja) 切削装置
JP2004304194A (ja) 半導体パッケージ作製工程用ソーイング装置及びその制御方法
KR102391848B1 (ko) 피가공물의 가공 방법
JP2737859B2 (ja) 半導体チップの製造方法
KR20190003348A (ko) 웨이퍼의 가공 방법
CN108389810B (zh) 搬送机构
JP2002052448A (ja) 半導体ウェハおよびその加工方法
JP2894904B2 (ja) ダイサ
JP2000331898A (ja) ノッチ付半導体ウエハ
CN111546521B (zh) 一种划片机的高效率切割控制方法
JP2014033122A (ja) 被加工物の加工方法

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050617

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050621

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20051018