JPH09325829A - 半導体装置におけるシステムクロック発生回路 - Google Patents

半導体装置におけるシステムクロック発生回路

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JPH09325829A
JPH09325829A JP8238051A JP23805196A JPH09325829A JP H09325829 A JPH09325829 A JP H09325829A JP 8238051 A JP8238051 A JP 8238051A JP 23805196 A JP23805196 A JP 23805196A JP H09325829 A JPH09325829 A JP H09325829A
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signal
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semiconductor device
circuit
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Nobuhiko Tanaka
信彦 田中
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 半導体装置の試験を行うときに、試験のため
の信号を所望のタイミングで半導体装置に設定できない
課題があった。 【解決手段】 第2の遅延回路2は、位相同期ループ2
00における第1の遅延回路1と同一構成であって、位
相同期ループ200における制御電圧を導入し、制御電
圧に応じた周波数のクロック信号を発生するとともにそ
のクロック信号を遅延させて出力する。第2のパルス発
生器4は、第2の遅延回路2が生成した遅延信号を用い
て2相のクロックを発生する。スイッチ11,13は、
実稼働時と試験時のシステムクロック出力元を切り換え
るものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、半導体装置に内
蔵され、ハイレベル期間が重なり合わない2相クロック
を発生する半導体装置におけるシステムクロック発生回
路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】半導体装置において用いられるシステム
クロックのうち代表的なものとして、それぞれのハイレ
ベル期間が重なり合わない2相のクロック(以下、単に
2相のクロックという)がある。2相のクロックは、信
号遅延機能を有する位相同期ループ(以下、PLLとい
う)を用いて容易に発生される。
【0003】図14は、PLLを用いた従来の半導体装
置におけるシステムクロック発生回路を示すブロック図
である。図において、400は2相のクロックを出力す
るPLLである。PLL400において、1Aは入力さ
れた信号を遅延する遅延回路、3Aは遅延回路1Aの複
数の遅延段のうちのいくつかの遅延段から信号を導入す
るとともに導入した信号から一相のクロックP1 と他相
のクロックP2 を生成するパルス発生器、5はクロック
入力端子Xinからバッファ8を介して入力されたクロッ
ク信号の位相とパルス発生器3Aからの一相のクロック
P1 の位相とを比較する位相比較器、6は位相比較器5
から出力された位相差に応じた電圧指示信号を出力する
チャージポンプ、7はチャージポンプ6からの電圧指示
信号を平滑化して遅延回路1Aに制御電圧を供給するロ
ーパスフィルタである。遅延回路1Aは、入力信号を遅
延するとともに、電圧制御発振器(VCO)を構成して
いる。
【0004】次に動作について説明する。クロック入力
端子Xinから入力されたクロック信号は、バッファ8を
介して位相比較器5の一方の入力端子に基準クロック信
号として供給される。なお、図14に示された回路で
は、クロック信号は、クロック出力端子Xout にも供給
される。位相比較器5の他方の入力端子には、パルス発
生器3Aからの一相のクロックP1 が帰還クロック信号
として入力されている。位相比較器5は、両端子に入力
される信号の位相差を検出し、位相差を示す信号をチャ
ージポンプ6に出力する。チャージポンプ6は、その位
相差に応じて、例えば、基準クロック信号の位相に対し
てクロックP1 の位相が遅れているときには電圧を上げ
ることを指示する信号を出力し、基準クロック信号の位
相に対してクロックP1 の位相が進んでいるときには電
圧を下げることを指示する信号を出力する。
【0005】チャージポンプ6からの信号に応じて、ロ
ーパスフィルタ7に含まれるコンデンサの電圧が変化す
る。その電圧は、遅延回路1Aに供給される。なお、ロ
ーパスフィルタ7は、PLL400の応答速度などの特
性を決める作用も果たす。遅延回路1Aは、入力された
制御電圧に応じて出力信号の周波数を変化させる。基準
クロック信号の位相とクロックP1 の位相とが一致して
いるときには、チャージポンプ6の出力は変化せず、遅
延回路1Aの出力信号の周波数は変化しない。
【0006】遅延回路1Aは、複数の遅延素子が縦続接
続されたもので構成されている。パルス発生器3Aは、
各遅延素子の出力のうち、所望の位相差(スキュー)t
d を有する2相のクロックP1 ,P2 が作成できるよう
にいくつかの出力を選択する。図14には、3つの出力
が選択される場合が示されている。パルス発生器3A
は、選択した出力信号から2相のクロックP1 ,P2 を
生成する。以上のようにして、図15の(A),
(B),(C)に示すように、クロック入力端子Xin
ら入力されたクロック信号の周波数と同一周波数であっ
て、所望の位相差td を有する2相のクロックP1 ,P
2 が発生される。
【0007】半導体装置を試験するときに、ある時点で
外部から所定の信号を半導体装置に与え、その信号にも
とづく出力信号を検定するという処理が要求される。例
えば、図15の(D)における動作#1から動作#2に
移る時点で、試験のための所定の信号が与えられる。し
かし、無条件にその信号を与えると、配線容量等にもと
づいて信号の波形がなまり、所望のタイミングで半導体
装置に試験のための信号が設定されないといった問題が
生ずる。なお、図15の(D)には、試験のための所定
の信号として、マイクロプロセッサなどの半導体装置の
動作を切り換えることを指示する信号が入力される場合
が例示されている。そこで、所定の信号を半導体装置に
与えるときに、クロック入力端子Xinから入力されるク
ロック信号を停め、あるいは、クロック信号の周波数を
落とし、所定の信号の設定が完了したらクロック信号の
入力を再開したりクロック信号の周波数を元に戻すとい
った手法を採用することが考えられる。しかし、その手
法によると、一旦、PLL400の同期がはずれてしま
う。従って、クロック信号の入力が再開されてから、あ
るいはクロック信号の周波数が元の値に戻されてから、
PLL400の同期再確立までの期間、半導体装置は正
常に動作しない。つまり、試験のための所定の信号が半
導体装置に設定されても半導体装置は直ちに正常に動作
開始できず、事実上、試験を行うことができない。
【0008】そこで、半導体装置を試験するときには、
PLL400を用いずにフリップフロップで2相のクロ
ックP1 ,P2 を発生し、遅延素子で位相差td を設け
るという手法が考えられる。図16はそのような手法を
実現するシステムクロック発生回路の構成を示すブロッ
ク図である。図において、17はクロック入力端子Xin
から入力されたクロック信号をPLL400と第2のパ
ルス発生器16とのうちのいずれかに供給するスイッ
チ、11はPLL400によるクロックP1 と第2のパ
ルス発生器16によるクロックP1 とのうちのいずれか
を選択するスイッチ、13はPLL400によるクロッ
クP2 と第2のパルス発生器16によるクロックP2 と
のうちのいずれかを選択するスイッチである。
【0009】図17は第2のパルス発生器の一構成例を
示す回路図である。図17に示すように、第2のパルス
発生器16は、例えば、フリップフロップを構成する反
転論理和回路(NOR回路)151,152、NOR回
路151の一方の入力側に設けられた反転回路(インバ
ータ)150、NOR回路151の他方の入力側に設け
られ遅延素子を構成するインバータ153〜158およ
びNOR回路152の一方の入力側に設けられ遅延素子
を構成するインバータ159〜164で構成される。
【0010】半導体装置の実稼働時には、スイッチ17
は、クロック入力端子Xinから入力されたクロック信号
がPLL400に入力するように設定され、スイッチ1
1,13は、PLL400からの2相のクロックP1 ,
P2 を半導体装置の各部分に出力するように設定され
る。従って、半導体装置は、PLL400が生成するシ
ステムクロックによって動作する。なお、実稼働時と
は、半導体装置を試験するときではない動作時、すなわ
ち、半導体装置が所定のシステムに組み込まれ、そのシ
ステムにおいて要求される機能を果たすように動作する
ときである。
【0011】半導体装置を試験するときには、スイッチ
17は、クロック入力端子Xinから入力されたクロック
信号が第2のパルス発生器16に入力するように設定さ
れ、スイッチ11,13は、第2のパルス発生器16か
らの2相のクロックP1 ,P2 を出力するように設定さ
れる。そして、図18の(A)〜(D)に示すように、
試験のための所定の信号を半導体装置に設定するとき
に、クロック入力端子Xinから入力されるクロック信号
の周波数が落とされる。その状態で試験のための所定の
信号が半導体装置に入力されれば、その信号は正しく半
導体装置に設定される。しかし、このような回路構成に
よると、図18の(C)にtd ’として示すように、2
相のクロックP1 ,P2 間のスキューが所望の位相差t
d に保たれない。従って、設定された信号が、半導体装
置内で正常に伝搬されない可能性がある。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】従来の半導体装置にお
けるシステムクロック発生回路は以上のように構成され
ているので、半導体装置の試験を行うときに、試験のた
めの信号を所望のタイミングで半導体装置に設定できな
いという課題があった。
【0013】この発明は上記のような課題を解決するた
めになされたもので、試験時にも、2相のクロックP1
,P2 間の位相差を所望の位相差td に保ったまま、
任意の周波数の2相のクロックP1 ,P2 を発生できる
半導体装置におけるシステムクロック発生回路を得るこ
とを目的とする。なお、本発明に類似する技術として、
特開平2−89422号公報に記載されたものがある。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明に係
る半導体装置におけるシステムクロック発生回路は、P
LLにおける第1の遅延回路と同一構成であって、PL
Lにおける制御電圧を導入して制御電圧に応じた周波数
のクロック信号を発生するとともにそのクロック信号を
遅延させて出力する第2の遅延回路と、第2の遅延回路
が生成した遅延信号を用いて2相のクロックを発生する
パルス発生器とを備えたものである。
【0015】請求項2記載の発明に係る半導体装置にお
けるシステムクロック発生回路は、遅延信号を用いて2
相のクロックを発生する第1のパルス発生器をPLLが
含み、さらに、第1のクロック信号がPLLに供給され
る状態と第2のクロック信号がPLLに供給されるとと
もに第3のクロック信号が第2の遅延回路に供給される
状態とを切り換える第1の切換手段と、第1のパルス発
生器が発生した2相のクロックとPLL外のパルス発生
器が発生した2相のクロックとのいずれかを選択してシ
ステムクロックとして出力する第2の切換手段とを備え
たものである。
【0016】請求項3記載の発明に係る半導体装置にお
けるシステムクロック発生回路は、第1の切換手段が、
クロック入力端子とクロック出力端子およびPLLの基
準クロック信号入力端子との間に設けられたスイッチ
と、クロック入力端子と第2の遅延回路の間に設けられ
た他のスイッチとを含む構成になっているものである。
【0017】請求項4記載の発明に係る半導体装置にお
けるシステムクロック発生回路は、第1のクロック信号
がPLLおよび第2の遅延回路に供給される状態と第2
のクロック信号がPLLに供給されるとともに第3のク
ロック信号が第2の遅延回路に供給される状態とを切り
換える切換手段を備えたものである。
【0018】請求項5記載の発明に係る半導体装置にお
けるシステムクロック発生回路は、切換手段が、クロッ
ク入力端子とクロック出力端子およびPLLの基準クロ
ック信号入力端子との間に設けられたスイッチを含む構
成になっているものである。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の一形態を
説明する。 実施の形態1.図1はこの発明の実施の形態1による半
導体装置におけるシステムクロック発生回路の構成を示
すブロック図である。図において、200は2相のクロ
ックを出力するPLL、2はクロック入力端子Xinにス
イッチ9を介して接続されPLL200のローパスフィ
ルタ7からの制御電圧Vcnt に応じた周波数の信号であ
って所定の遅延量をもった各信号を出力する第2の遅延
回路、4は第2の遅延回路2の所定の遅延段から信号を
導入し一相のクロックP1Tと他相のクロックP2Tを生
成する第2のパルス発生器、15はバッファ8とクロッ
ク出力端子Xout との間に設けられたスイッチであ
る。なお、この場合、第2のパルス発生器4は、特許請
求の範囲に記載されたパルス発生器に相当する。また、
スイッチ9,15は、第1の切換手段の一例である。
【0020】PLL200において、1はローパスフィ
ルタ7からの制御電圧Vcnt に応じた周波数の信号f
vco を生成するとともに所定の遅延量をもった各信号を
出力する第1の遅延回路、3は第1の遅延回路1の複数
の遅延段のうちいくつかの遅延段から信号を導入すると
ともに導入した信号から実稼働時の一相のクロックP1S
と他相のクロックP2Sを生成する第1のパルス発生器で
ある。10は第1のパルス発生器3からの一相のクロッ
クP1Sとスイッチ11が選択した一相のクロックP1 と
のうちのいずれかを選択して位相比較器5に与えるスイ
ッチである。スイッチ11は、PLL200によるクロ
ックP1Sと第2のパルス発生器4によるクロックP1Tと
のうちのいずれかを選択し、スイッチ13はPLL20
0によるクロックP2Sと第2のパルス発生器4によるク
ロックP2Tとのうちのいずれかを選択する。その他の構
成要素は、図14に示されたものと同じものであるが、
スイッチ11,13は、第2の切換手段の一例である。
【0021】図2は第1の遅延回路および第2の遅延回
路の一構成例を示す回路図である。図に示すように、第
1の遅延回路1および第2の遅延回路2は、例えば、ド
レインが電源VCCに接続されゲートがNチャネルトラン
ジスタ21のドレイン側に接続されたPチャネルトラン
ジスタ20,22,26,30,34,38,42,4
6,50,54を有する。Pチャネルトランジスタ20
のソースはゲートに接続されている。また、第1の遅延
回路1および第2の遅延回路2は、各Pチャネルトラン
ジスタ23,27,31,35,39,43,47,5
1,55と各Nチャネルトランジスタ24,28,3
2,36,40,44,48,52,56とから構成さ
れる各インバータを有する。初段のインバータには信号
inが印加され、各インバータは縦続接続される。各イ
ンバータのNチャネルトランジスタ24,28,32,
36,40,44,48,52,56は、Nチャネルト
ランジスタ25,29,33,37,41,45,4
9,53,57のドレイン側に接続される。そして、各
Nチャネルトランジスタ21,25,29,33,3
7,41,45,49,53,57のゲートには、制御
電圧Vcnt が印加される。
【0022】各インバータの出力は、それぞれ、インバ
ータ61〜68を介して、出力R1〜R8 として出力さ
れる。図2に示された回路が第1の遅延回路1に適用さ
れる場合には、最終段のインバータの出力は信号fvco
となる。そして、信号fvcoは、信号finとして初段の
インバータに帰還される。図2に示された回路が第2の
遅延回路2に適用される場合には、最終段のインバータ
の出力端子は開放状態とされる。
【0023】このような回路において、9個のインバー
タは、遅延素子として作用する。また、信号fvco が信
号finとして帰還される場合には、この回路はリング発
振器として作用する。Pチャネルトランジスタ20,2
2,26,30,34,38,42,46,50,54
およびNチャネルトランジスタ21,25,29,3
3,37,41,45,49,53,57は、制御電圧
cnt に応じて、インバータに流れる電流を制御するこ
とによって遅延量を制御する。
【0024】図2に示された回路が第1の遅延回路1に
適用される場合には、出力R1 〜R8 は、出力R11,R
21,R31,R41,R51,R61,R71,R81に相当する。
図2に示された回路が第2の遅延回路2に適用される場
合には、出力R1 〜R8 は、出力R12,R22,R32,R
42,R52,R62,R72,R82に相当する。なお、図2に
示された回路は遅延回路の一例であって、他の回路構成
によって第1の遅延回路1および第2の遅延回路2を構
成することもできる。また、ここでは遅延素子が9段あ
る例を示したが、段数が奇数であれば、遅延素子は何段
であってもよい。遅延素子の段数は、要求される発振周
波数の程度およびスキューに要求される精度に応じて定
められる。
【0025】図3は第1のパルス発生器の一構成例を示
す回路図である。ここでは、第1のパルス発生器3が第
1の遅延回路1の出力R11,R31,R41を導入する場合
を例にとる。図に示すように、第1のパルス発生器3
は、出力R11と出力R41の論理積をとる論理積回路(A
ND回路)85を有する。また、AND回路85の出力
を所定の条件で通過させるトランスミッションゲート8
7およびPチャネルトランジスタ88と、通過出力を反
転して一相のクロック信号P1Sとするインバータ91と
を有する。さらに、AND回路85の出力を所定の条件
で通過させるトランスミッションゲート89およびPチ
ャネルトランジスタ90と、通過出力を反転して他相の
クロック信号P2Sとするインバータ92とを有する。
【0026】そして、出力R31によって制御され、通過
条件を作成するための3つのDラッチを有する。第1の
Dラッチは、出力R31を反転するインバータ70、出力
R31で制御されるトランスミッションゲート71および
2つのインバータ72,73で構成される。第2のDラ
ッチは、出力R31を反転するインバータ78、出力R31
で制御されるトランスミッションゲート79および2つ
のインバータ80,81で構成される。第3のDラッチ
は、出力R31で制御されるトランスミッションゲート8
3および2つのインバータ82,84で構成される。第
1のDラッチの出力は、2つのインバータ74,75を
介して論理反転せずに第2のDラッチに伝えられる。ま
た、第1のDラッチの出力は、インバータ76を介して
論理反転して第3のDラッチに伝えられる。第2のDラ
ッチの出力は、インバータ77を介して論理反転して第
1のDラッチに伝えられる。なお、図3に示された回路
は、信号fvco の周波数の1/2の周波数の2相のクロ
ック信号P1S,P2Sを発生する。また、図3に示された
回路はパルス発生器の一例であって、他の回路構成によ
って第1のパルス発生器3を構成することもできる。
【0027】図4は第2のパルス発生器の一構成例を示
す回路図である。ここでは、第2のパルス発生器4が第
2の遅延回路2の出力R12,R32,R42を導入する場合
を例にとる。図に示すように、第2のパルス発生器4
は、出力R12と出力R42の排他的論理和を反転する反転
排他的論理和回路(EXNOR回路)86を有する。ま
た、EXNOR回路86の出力を所定の条件で通過させ
るトランスミッションゲート87およびPチャネルトラ
ンジスタ88と、通過出力を反転して一相のクロック信
号P1Tとするインバータ91とを有する。さらに、EX
NOR回路86の出力を所定の条件で通過させるトラン
スミッションゲート89およびPチャネルトランジスタ
90と、通過出力を反転して他相のクロック信号P2Tと
するインバータ92とを有する。そして、通過条件を作
成するため出力R32を通す2つのインバータ93,94
と、インバータ93の出力を導入する2段のインバータ
95,96を有する。なお、図4に示された回路はパル
ス発生器の一例であって、他の回路構成によって第2の
パルス発生器4を構成することもできる。
【0028】図5は位相比較器の一構成例を示す回路図
である。この例では、位相比較器5は、基準クロック信
号ref を受けるインバータ100、クロック信号CLK を
受けるインバータ113、インバータ100の出力と反
転論理積回路(NAND回路)111の出力とを入力す
るNAND回路101、およびインバータ113の出力
とNAND回路112の出力とを入力するNAND回路
106を有する。さらに、NAND回路101の出力を
セット入力とする2つのNAND回路102,103か
らなる第1のフリップフロップ、およびNAND回路1
06の出力をリセット入力とする2つのNAND回路1
04,105からなる第2のフリップフロップを有す
る。さらに、NAND回路107は、NAND回路10
1の出力と第1のフリップフロップのQ出力との論理積
をとり、NAND回路108は、NAND回路106の
出力と第2のフリップフロップの反転Q出力との論理積
をとる。そして、NOR回路109およびインバータ1
10は、2つのNAND回路107,108の出力の論
理和をとる。
【0029】NAND回路111は、NAND回路10
1、NAND回路102、インバータ110およびNA
ND回路112の各出力を入力する。NAND回路11
2は、NAND回路106、NAND回路105、イン
バータ110およびNAND回路111の各出力を入力
する。NAND回路111の出力はチャージポンプ6に
対して電圧を上げるように指示するU信号となり、NA
ND回路112の出力はチャージポンプ6に対して電圧
を下げるように指示するD信号となる。なお、図5に示
された回路は位相比較器の一例であって、他の回路構成
によって位相比較器5を構成することもできる。
【0030】図6はチャージポンプの一構成例を示す回
路図である。この例では、チャージポンプ6は、U信号
がローレベルになったときに高レベルの信号を出力し、
D信号がローレベルになったときに低レベルの信号を出
力する回路構成になっている。すなわち、チャージポン
プ6は、U信号の反転レベルがゲートに印加されるPチ
ャネルトランジスタ122、Pチャネルトランジスタ1
22のソース側にゲートが接続されたPチャネルトラン
ジスタ123,126、Pチャネルトランジスタ12
3,126のゲートにドレイン側が接続されるとともに
ゲートにU信号が印加されるPチャネルトランジスタ1
24、Pチャネルトランジスタ124とアース電位間に
接続されたNチャネルトランジスタ125、およびU信
号の入力端子とPチャネルトランジスタ124のゲート
との間に設けられたNチャネルトランジスタ121を有
する。
【0031】また、チャージポンプ6は、D信号がゲー
トに印加されるPチャネルトランジスタ129、Pチャ
ネルトランジスタ129のドレインと電源との間に接続
されたPチャネルトランジスタ128、ゲートがPチャ
ネルトランジスタ129のソースに接続されたNチャネ
ルトランジスタ130,132、およびNチャネルトラ
ンジスタ130,132のゲートにドレイン側が接続さ
れるとともにD信号がゲートに印加されるNチャネルト
ランジスタ131を有する。なお、D信号入力端子に
は、負荷容量をU側の負荷容量にあわせるための、すな
わちインバータ120による分を補償するためのインバ
ータ127が設けられている。
【0032】なお、図6に示された回路は、チャージポ
ンプの一例であって、他の回路構成によってチャージポ
ンプ6を構成することもできる。チャージポンプ6が出
力する電圧指示信号Pout によって、図7に示すように
構成されたローパスフィルタ7におけるコンデンサ14
1が抵抗140を介して充放電される。コンデンサ14
1の電圧は、制御電圧Vcnt として、第1の遅延回路1
および第2の遅延回路2に供給される。
【0033】次に動作について説明する。第1の遅延回
路1における各素子の電気的特性が、対応する第2の遅
延回路2における各素子の電気的特性に一致するよう
に、各素子は選定される。半導体装置の実稼働時には、
スイッチ15は閉状態、スイッチ9は開状態にされる。
また、スイッチ11,13は、第1のパルス発生器3に
よる2相のクロックP1S,P2Sを出力するように設定さ
れる。よって、クロックP1S,P2Sは、システムクロッ
クである2相のクロックP1 ,P2 として、半導体装置
の各部分に供給される。さらに、スイッチ10は、クロ
ックP1 の出力端子と位相比較器5のクロック信号CLK
の入力端子を接続するように設定される。
【0034】そして、クロック入力端子Xinにクロック
信号が入力される。ここでは、25MHzのクロック信
号が入力される場合を例にとる。クロック信号は、バッ
ファ8を介して、位相比較器5に基準クロック信号ref
として供給される。位相比較器5の他方の入力端子には
クロックP1Sがクロック信号CLK として供給される。図
5に示すように構成された位相比較器5は、図8に示す
ように、クロックP1Sの位相が基準クロック信号ref よ
りも遅れているときには、U信号を有意な状態にする。
この例では、U信号をローレベルにする。クロックP1S
の位相が基準クロック信号ref よりも進んでいるときに
は、D信号を有意な状態にする。すなわち、D信号をロ
ーレベルにする。双方の位相が一致しているときには、
U信号もD信号も有意な状態にならない。
【0035】図6に示すように構成されたチャージポン
プ6において、U信号が有意な状態であるときには、P
チャネルトランジスタ126が導通し、図8に示すよう
に、チャージポンプ6の出力端子には高レベルの電圧指
示信号Pout が発生する。D信号が有意な状態であると
きには、Nチャネルトランジスタ132が導通し、図8
に示すように、チャージポンプ6の出力端子には低レベ
ルの電圧指示信号Pou t が発生する。U信号もD信号も
有意な状態でないときには、Pチャネルトランジスタ1
26およびNチャネルトランジスタ132はいずれも導
通せず、図8にPout として示すように、チャージポン
プ6の出力端子には高レベルも低レベルも現れない。
【0036】電圧指示信号Pout は、図7に示すように
構成されたローパスフィルタ7のコンデンサ141を充
放電する。従って、コンデンサ141の電圧である制御
電圧Vcnt は、クロックP1Sの位相が基準クロック信号
ref よりも遅れているときには高くなる。クロックP1S
の位相が基準クロック信号ref よりも進んでいるときに
は、制御電圧Vcnt は低くなる。双方の位相が一致して
いるときには、制御電圧Vcnt は一定に保たれる。
【0037】第1の遅延回路1は、電圧制御によるリン
グ発振器を構成しているとともに、遅延回路を構成して
いる。図2に示すように構成された第1の遅延回路1に
おいて、制御電圧Vcnt は、Pチャネルトランジスタ2
0,22,26,30,34,38,42,46,5
0,54およびNチャネルトランジスタ21,25,2
9,33,37,41,45,49,53,57に印加
される。従って、制御電圧Vcnt の大きさに応じて第1
の遅延回路1における各インバータに流れる電流が変化
する。電流変化に応じて遅延量が変化するので、発振周
波数および各遅延段の遅延量が変化する。上述したよう
に第1のパルス発生器3は2分周機能を有しているの
で、PLL200において同期確立すると、出力信号f
vco の周波数は、この場合、クロックP1Sの周波数25
MHzの2倍の周波数50MHzに安定する。また、制
御電圧Vcnt は、位相比較器5に入力されるクロック信
号CLKの周波数が25MHzで安定しているときの電圧
に安定する。従って、同期確立すると各遅延段における
遅延量も安定する。図9は第1の遅延回路1および第1
のパルス発生器3における各部の波形を示すタイミング
図である。ただし、図9には、出力R51,R61,R71は
示されていない。
【0038】図3に示すように構成された第1のパルス
発生器3は、例えば、第1の遅延回路1から、出力R1
1,R31,R41を導入する。なお、どの遅延段からの信
号を取り出すかは、要求されるスキュー量に応じて決定
される。この場合には、AND回路85で出力R11と出
力R41との論理積がとられ、AND回路85の出力が、
インバータ81,84の出力の制御によって、トランス
ミッションゲート87,89を通過する。トランスミッ
ションゲート87,89の出力は、インバータ91,9
2を介して、2相のクロックP1S,P2Sとなる。以上の
ようにして、図9に示すように、第1の遅延回路1にお
ける3つの遅延段による遅延量に応じた位相差td1をも
った安定した2相のクロックP1S,P2Sが得られる。2
相のクロックP1S,P2Sは、スイッチ11,13を通っ
て、システムクロックとして半導体装置における各部に
供給される。
【0039】半導体装置を試験するときには、スイッチ
15は開状態、スイッチ9は閉状態にされる。また、ス
イッチ11,13は、第2のパルス発生器4による2相
のクロックP1T,P2Tを出力するように設定される。よ
って、クロックP1T,P2Tは、2相のクロックP1 ,P
2 として出力される。スイッチ10は、第1のパルス発
生器3からの一相のクロックP1Sが直接に位相比較器5
のクロック信号CLK の入力端子に入力するように設定さ
れる。
【0040】そして、クロック入力端子Xinにクロック
信号が入力されるとともに、クロック入力端子Xout
もクロック信号が入力される。例えば、クロック入力端
子Xinに25MHzのクロック信号が入力され、クロッ
ク入力端子Xout に25MHzの別のクロック信号が入
力される。従って、この場合、クロック入力端子Xou t
に入力されたクロック信号を基準クロック信号としてP
LL200は同期確立する。基準クロック信号の周波数
は、半導体装置の実稼働時の基準クロック信号の周波数
と同じである。従って、PLL200の同期が確立して
いるときの制御電圧Vcnt は、半導体装置の実稼働時の
制御電圧Vcnt と同じである。
【0041】PLL200の同期が確立しているときの
制御電圧Vcnt は、第2の遅延回路2にも入力されてい
る。第2の遅延回路2の構成は、第1の遅延回路1の構
成と同じである。すなわち、図2に示すように構成され
た第2の遅延回路2において、制御電圧Vcnt は、Pチ
ャネルトランジスタ20,22,26,30,34,3
8,42,46,50,54およびNチャネルトランジ
スタ21,25,29,33,37,41,45,4
9,53,57に印加される。第1の遅延回路1におけ
る各素子の電気的特性は、対応する第2の遅延回路2に
おける各素子の電気的特性に一致している。従って、P
LL200が同期確立しているときには、第2の遅延回
路2における各遅延段の遅延量は、第1の遅延回路1に
おける各遅延段の遅延量に等しい。すなわち、図10に
示された遅延量tR12 ,tR22 ,tR3 2 ,tR42 は、図
9に示された遅延量tR11 ,tR21 ,tR31 ,tR41
等しい。図9,図10にはクロック前縁の遅延量のみが
明示されているが、各出力R12,R22,R32,R42のク
ロック後縁の遅延量も、各出力R11,R21,R31,R41
のクロック後縁の遅延量に等しい。
【0042】図4に示すように構成された第2のパルス
発生器4は、第2の遅延回路2から、出力R12,R32,
R42を導入する。第2のパルス発生器4において、EX
NOR回路86で出力R12と出力R42との排他的論理和
がとられ、EXNOR回路86の出力が、出力R32で制
御されるトランスミッションゲート87,89を通過す
る。トランスミッションゲート87,89の出力は、イ
ンバータ91,92を介して、2相のクロックP1T,P
2Tとなる。以上のようにして、図10に示すように、第
2の遅延回路2における3つの遅延段による遅延量に応
じた位相差td2をもった2相のクロックP1T,P2Tが得
られる。位相差td2は、図9に示された位相差td1と同
じである。クロックP1T,P2Tは、スイッチ11,13
を通って、システムクロックとして半導体装置における
各部に供給される。
【0043】試験時には、例えば、図11の(D)にお
ける動作#1から動作#2に移る時点で、試験のための
所定の信号が与えられる。その場合、既に述べたよう
に、無条件にその信号を与えると、配線容量等にもとづ
いて信号の波形がなまり、所望のタイミングで半導体装
置に試験のための信号が設定されない可能性がある。そ
こで、所定の信号を半導体装置に与えるときには、入力
端子Xinに入力されるクロック信号を停めるか、あるい
は、クロック信号の周波数を落とす。そして、所定の信
号を半導体装置に入力する。その後、入力端子Xinへの
クロック信号の入力を再開するか、あるいは、クロック
信号の周波数を元に戻す。
【0044】PLL200は常時動作しているので、制
御電圧Vcnt は、実稼働時の値と同じ値で安定してい
る。従って、第2の遅延回路2における各遅延段の遅延
量td2は実稼働時の遅延量td に等しく、かつ、不変で
ある。すなわち、入力端子Xinに入力されるクロック信
号の周波数が変化しても、2相のクロックP1T,P2Tの
スキューは変化しない。また、クロック信号の周波数が
元の値に戻されたときにも、スキューは不変である。従
って、試験のための所定の信号が与えられたときに、設
定された信号は、半導体装置内で正常に伝搬される。
【0045】以上のように、この実施の形態1によれ
ば、試験のための所定の信号が半導体装置に入力される
際にシステムクロックのスキューは変化しない。よっ
て、所定の信号は半導体装置に正しく設定され、半導体
装置の試験が正確に実行される。例えば、マイクロプロ
セッサなどの半導体装置の動作を切り換えても、正確な
試験を行うことができる。
【0046】実施の形態2.図12はこの発明の実施の
形態2による半導体装置におけるシステムクロック発生
回路の構成を示すブロック図である。図において、30
0は2相のクロックを出力するPLL、4Aは図1に示
された第2のパルス発生器4と同じ構成のパルス発生器
である。PLL300において、この場合には、VCO
として機能する第1の遅延回路1と位相比較器5との間
の入力周波数を1/2にする分周器18が設けられてい
る。その他の構成要素は、図1に示されたものと同じも
のであるが、スイッチ15は、切換手段の一例である。
ただし、図1に示された構成とは異なり、ここでは、ス
イッチ9,10,11,13は設けられていない。
【0047】図13は分周器の一構成例を示す回路図で
ある。この例では、分周器18は、2段のフリップフロ
ップで構成されている。初段のフリップフロップは、2
つのインバータ173,174、所定の条件でインバー
タ174の出力をインバータ173に戻すトランスミッ
ションゲート172、所定の条件で後段のフリップフロ
ップの出力をインバータ173に印加するトランスミッ
ションゲート171で構成される。後段のフリップフロ
ップは、2つのインバータ177,178、所定の条件
でインバータ178の出力をインバータ177に戻すト
ランスミッションゲート176、所定の条件で初段のフ
リップフロップ出力をインバータ177に印加するトラ
ンスミッションゲート175で構成される。所定の条件
は、分周器18に入力される信号と、インバータ170
で入力信号が反転された信号とで生成される。なお、後
段のフリップフロップは、インバータ179を介して、
初段のフリップフロップに出力を供給するとともに入力
信号の周波数が1/2にされた信号を出力する。
【0048】次に動作について説明する。第1の遅延回
路1における各素子の電気的特性が、対応する第2の遅
延回路2における各素子の電気的特性に一致するよう
に、各素子は選定される。半導体装置の実稼働時には、
スイッチ15は閉状態に設定される。そして、クロック
入力端子Xinにクロック信号が入力される。ここでも、
25MHzのクロック信号が入力される場合を例にと
る。入力端子Xinに入力されたクロック信号は、バッフ
ァ8を介して、位相比較器5に基準クロック信号ref と
して供給される。位相比較器5の他方の入力端子には分
周器18からのクロック信号CLK が供給される。位相比
較器5は、クロック信号CLK の位相が基準クロック信号
ref よりも遅れているときには、U信号を有意な状態に
する。クロック信号CLK の位相が基準クロック信号ref
よりも進んでいるときには、D信号を有意な状態にす
る。双方の位相が一致しているときには、U信号もD信
号も有意な状態にならない。
【0049】チャージポンプ6は、実施の形態1の場合
と同様に、U信号が有意な状態であるときには、高レベ
ルの電圧指示信号Pout を出力する。D信号が有意な状
態であるときには、低レベルの電圧指示信号Pout を出
力する。U信号もD信号も有意な状態でないときには、
チャージポンプ6は、実施の形態1の場合と同様に、高
レベルも低レベルも出力しない。電圧指示信号Pout
応じて、ローパスフィルタ7は、実施の形態1の場合と
同様に、クロック信号CLK の位相が基準クロック信号re
f よりも遅れているときには制御電圧Vcnt を高くす
る。クロック信号CLK の位相が基準クロック信号ref よ
りも進んでいるときには制御電圧Vcnt を低くする。双
方の位相が一致しているときには制御電圧Vcnt を一定
に保つ。
【0050】第1の遅延回路1は、実施の形態1の場合
と同様に動作して、50MHzで発振する。分周器18
は、第1の遅延回路1の各出力のうちの一つの出力を導
入する。図12には、出力R11が導入することが例示さ
れている。図13に示すように構成された分周器18
は、出力R11の周波数を1/2にして、25MHzのク
ロック信号CLK を生成し、そのクロック信号CLK を位相
比較器5に供給する。以上のようにして、制御電圧V
cnt は、位相比較器5に入力されるクロック信号CLK の
周波数が25MHzで安定しているときの電圧に安定す
る。従って、PLL300が同期確立すると第1の遅延
回路1の各遅延段における遅延量も安定する。
【0051】この実施の形態2では、実稼働時に、第2
の遅延回路2に、入力端子Xinから25MHzのクロッ
クが供給されるとともに、PLL300のローパスフィ
ルタ7から制御電圧Vcnt が入力される。図2に示すよ
うに構成された第2の遅延回路2において、制御電圧V
cnt は、Pチャネルトランジスタ20,22,26,3
0,34,38,42,46,50,54およびNチャ
ネルトランジスタ21,25,29,33,37,4
1,45,49,53,57に印加される。第2の遅延
回路2における各素子の電気的特性は、対応する第1の
遅延回路1における各素子の電気的特性に一致してい
る。従って、PLL300が同期確立しているときに
は、第2の遅延回路2における各遅延段の遅延量は、第
1の遅延回路1における各遅延段の遅延量に等しい。
【0052】図4に示すように構成されたパルス発生器
4Aは、第2の遅延回路2から、出力R12,R32,R42
を導入する。パルス発生器4Aは、実施の形態1におけ
る第2のパルス発生器4と同様に動作して、2相のクロ
ックP1T,P2Tを生成する。すなわち、図10に示すよ
うに、第2の遅延回路2における3つの遅延段による遅
延量に応じた位相差td2をもった2相のクロックP1T,
P2Tが得られる。2相のクロックP1T,P2Tは、この場
合には、システムクロックである2相のクロックP1 ,
P2 として出力される。
【0053】半導体装置の試験を行うときには、スイッ
チ15は開状態にされる。また、クロック入力端子Xin
にクロック信号が入力されるとともに、クロック入力端
子Xout にもクロック信号が入力される。例えば、クロ
ック入力端子Xinに25MHzのクロック信号が入力さ
れ、クロック入力端子Xout に別の25MHzのクロッ
ク信号が入力される。この場合、クロック入力端子X
out に入力されたクロック信号を基準クロック信号ref
としてPLL300は同期確立する。基準クロック信号
ref の周波数は、半導体装置の実稼働時の基準クロック
信号ref の周波数と同じである。従って、PLL300
の同期が確立しているときの制御電圧Vcn t は、半導体
装置の実稼働時の制御電圧Vcnt と同じである。
【0054】上述したように、PLL300の同期が確
立しているときの制御電圧Vcnt は、第2の遅延回路2
にも入力されている。すなわち、第2の遅延回路2にお
ける各遅延段の遅延量は実稼働時の遅延量に等しい。従
って、入力端子Xinに入力されるクロック信号の周波数
が変化しても、2相のクロックP1T,P2Tのスキューは
変化しない。
【0055】従って、試験のための所定の信号が与えら
れたときに、設定された信号は、半導体装置内で正常に
伝搬される。例えば、図11の(D)における動作#1
から動作#2に移る時点で、入力端子Xinに入力される
クロック信号の周波数を落とし、その上で、試験のため
の所定の信号を与えようとした場合でも、2相のクロッ
クP1T,P2T間のスキューは、実稼働時のスキューと同
じである。すなわち、入力端子Xinに入力されるクロッ
ク信号の周波数が変化しても、2相のクロックP1T,P
2Tのスキューは変化しない。また、クロック信号の周波
数が元の値に戻されたときにも、スキューは不変であ
る。よって、試験のための所定の信号が与えられたとき
に、設定された信号は、半導体装置内で正常に伝搬され
る。
【0056】以上のように、この実施の形態2によれ
ば、半導体装置の試験時に、試験のための所定の信号が
半導体装置に入力される際にシステムクロックのスキュ
ーは変化しない。よって、所定の信号は半導体装置に正
しく設定され、半導体装置の試験が正確に実行される。
例えば、マイクロプロセッサなどの半導体装置の動作を
切り換えても、正確な試験を行うことができる。さら
に、この実施の形態によれば、パルス発生器を一つだけ
用意すればよいので、実施の形態1に比べて、回路構成
が簡単になる。
【0057】
【発明の効果】以上のように、請求項1記載の発明によ
れば、半導体装置におけるシステムクロック発生回路
を、PLLにおける第1の遅延回路と同一構成であって
PLLにおける制御電圧を導入して制御電圧に応じた周
波数のクロック信号を発生するとともにそのクロック信
号を遅延させて出力する第2の遅延回路と、第2の遅延
回路が生成した遅延信号を用いて2相のクロックを発生
するパルス発生器とを有するように構成したので、半導
体装置に入力されるクロック信号の周波数を変えてもシ
ステムクロックのスキューは変化しない。よって、試験
のための所定の信号は半導体装置に正しく設定され、半
導体装置の試験が正確に実行される効果がある。
【0058】請求項2記載の発明によれば、半導体装置
におけるシステムクロック発生回路を、遅延信号を用い
て2相のクロックを発生する第1のパルス発生器をPL
Lが含み、第1のクロック信号がPLLに供給される状
態と第2のクロック信号がPLLに供給されるとともに
第3のクロック信号が第2の遅延回路に供給される状態
とを切り換える第1の切換手段と、第1のパルス発生器
が発生した2相のクロックとPLL外のパルス発生器が
発生した2相のクロックとのいずれかを選択してシステ
ムクロックとして出力する第2の切換手段とを有するよ
うに構成したので、第1の遅延回路および第2の遅延回
路に同一の制御電圧が印加され、試験時に、半導体装置
に入力されるクロック信号の周波数を変えてもシステム
クロックのスキューは変化しない。よって、試験のため
の所定の信号は半導体装置に正しく設定され、半導体装
置の試験が正確に実行される効果がある。
【0059】請求項3記載の発明によれば、半導体装置
におけるシステムクロック発生回路を、第1の切換手段
が、クロック入力端子とクロック出力端子およびPLL
の基準クロック信号入力端子との間に設けられたスイッ
チと、クロック入力端子と第2の遅延回路の間に設けら
れた他のスイッチとを含むように構成したので、クロッ
ク入力端子およびクロック出力端子を有するマイクロプ
ロセッサなどの半導体装置の動作を切り換えても、半導
体装置の試験が正確に実行される効果がある。
【0060】請求項4記載の発明によれば、半導体装置
におけるシステムクロック発生回路を、第1のクロック
信号がPLLおよび第2の遅延回路に供給される状態と
第2のクロック信号がPLLに供給されるとともに第3
のクロック信号が第2の遅延回路に供給される状態とを
切り換える切換手段を有するように構成したので、第1
の遅延回路および第2の遅延回路に同一の制御電圧が印
加され、試験時に、半導体装置に入力されるクロック信
号の周波数を変えてもシステムクロックのスキューは変
化しない。よって、試験のための所定の信号は半導体装
置に正しく設定され、半導体装置の試験が正確に実行さ
れる効果がある。さらに、パルス発生器を一つだけ用意
すればよいので、回路構成が簡単になる効果がある。
【0061】請求項5記載の発明によれば、半導体装置
におけるシステムクロック発生回路を、切換手段が、ク
ロック入力端子とクロック出力端子およびPLLの基準
クロック信号入力端子との間に設けられたスイッチを含
むように構成したので、クロック入力端子およびクロッ
ク出力端子を有するマイクロプロセッサなどの半導体装
置の動作を切り換えても、半導体装置の試験が正確に実
行される効果がある。また、パルス発生器を一つだけ用
意すればよいので、回路構成が簡単になる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1による半導体装置に
おけるシステムクロック発生回路の構成を示すブロック
図である。
【図2】 第1の遅延回路および第2の遅延回路の一構
成例を示す回路図である。
【図3】 第1のパルス発生器の一構成例を示す回路図
である。
【図4】 第2のパルス発生器の一構成例を示す回路図
である。
【図5】 位相比較器の一構成例を示す回路図である。
【図6】 チャージポンプの一構成例を示す回路図であ
る。
【図7】 ローパスフィルタの一構成例を示す回路図で
ある。
【図8】 位相比較器とチャージポンプの動作タイミン
グを示すタイミング図である。
【図9】 第1のパルス発生器の動作タイミングを示す
タイミング図である。
【図10】 第2のパルス発生器の動作タイミングを示
すタイミング図である。
【図11】 この発明の実施の形態1,2による半導体
装置におけるシステムクロック発生回路の動作を示すタ
イミング図である。
【図12】 この発明の実施の形態2による半導体装置
におけるシステムクロック発生回路の構成を示すブロッ
ク図である。
【図13】 分周器の一構成例を示す回路図である。
【図14】 従来の半導体装置におけるシステムクロッ
ク発生回路の構成を示すブロック図である。
【図15】 図14に示されたシステムクロック発生回
路の動作を示すタイミング図である。
【図16】 従来の他の半導体装置におけるシステムク
ロック発生回路の構成を示すブロック図である。
【図17】 図16に示されたパルス発生器の一構成例
を示す回路図である。
【図18】 図16に示されたシステムクロック発生回
路の動作を示すタイミング図である。
【符号の説明】
1 第1の遅延回路、2 第2の遅延回路、3 第1の
パルス発生器、4 第2のパルス発生器(パルス発生
器)、4A パルス発生器、9 スイッチ(第1の切換
手段)、11,13 スイッチ(第2の切換手段)、1
5 スイッチ(切換手段、第1の切換手段)、200,
300 位相同期ループ。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基準クロック信号と帰還クロック信号と
    の間の位相差にもとづいた制御電圧に応じた周波数のク
    ロック信号を発生するとともにそのクロック信号を遅延
    させて出力する第1の遅延回路を含む位相同期ループに
    おける信号を用いて、ハイレベル期間が重なり合わない
    2相のクロックを発生する半導体装置におけるシステム
    クロック発生回路において、 前記第1の遅延回路と同一構成であって、前記制御電圧
    を導入して制御電圧に応じた周波数のクロック信号を発
    生するとともにそのクロック信号を遅延させて出力する
    第2の遅延回路と、 前記位相同期ループのループ外に設けられ、前記第2の
    遅延回路が生成した遅延信号を用いてハイレベル期間が
    重なり合わない2相のクロックを発生するパルス発生器
    とを備えたことを特徴とする半導体装置におけるシステ
    ムクロック発生回路。
  2. 【請求項2】 位相同期ループは、第1の遅延回路が生
    成した遅延信号を用いてハイレベル期間が重なり合わな
    い2相のクロックを発生する第1のパルス発生器を含
    み、 第1のクロック信号が前記位相同期ループに供給される
    状態と、第2のクロック信号が前記位相同期ループに供
    給されるとともに第3のクロック信号が第2の遅延回路
    に供給される状態とを切り換える第1の切換手段と、 前記第1のパルス発生器が発生した2相のクロックと位
    相同期ループ外のパルス発生器が発生した2相のクロッ
    クとのいずれかを選択してシステムクロックとして出力
    する第2の切換手段とを備えたことを特徴とする請求項
    1記載の半導体装置におけるシステムクロック発生回
    路。
  3. 【請求項3】 第1の切換手段は、半導体装置における
    クロック入力端子とクロック出力端子および位相同期ル
    ープの基準クロック信号入力端子との間に設けられたス
    イッチと、前記クロック入力端子と第2の遅延回路の間
    に設けられた他のスイッチとを含むことを特徴とする請
    求項2記載の半導体装置におけるシステムクロック発生
    回路。
  4. 【請求項4】 第1のクロック信号が位相同期ループお
    よび第2の遅延回路に供給される状態と、第2のクロッ
    ク信号が前記位相同期ループに供給されるとともに第3
    のクロック信号が第2の遅延回路に供給される状態とを
    切り換える切換手段とを備えたことを特徴とする請求項
    1記載の半導体装置におけるシステムクロック発生回
    路。
  5. 【請求項5】 切換手段は、半導体装置におけるクロッ
    ク入力端子とクロック出力端子および位相同期ループの
    基準クロック信号入力端子との間に設けられたスイッチ
    を含むことを特徴とする請求項4記載の半導体装置にお
    けるシステムクロック発生回路。
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JP2008507921A (ja) * 2004-07-22 2008-03-13 マイクロン テクノロジー,インコーポレイテッド アナログ遅延回路の同調範囲を設定する方法及び装置
CN110474633A (zh) * 2018-05-09 2019-11-19 三星电子株式会社 用于产生时钟的方法和装置

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