JPH09324153A - 遮光フィルム - Google Patents

遮光フィルム

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JPH09324153A
JPH09324153A JP14606696A JP14606696A JPH09324153A JP H09324153 A JPH09324153 A JP H09324153A JP 14606696 A JP14606696 A JP 14606696A JP 14606696 A JP14606696 A JP 14606696A JP H09324153 A JPH09324153 A JP H09324153A
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JP
Japan
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adhesive layer
light
pressure
sensitive adhesive
film
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JP14606696A
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English (en)
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Hiroshi Sugata
浩 菅田
Fumio Mori
二三夫 森
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J T METALLIC INSATSU KK
Japan Tobacco Inc
Original Assignee
J T METALLIC INSATSU KK
Japan Tobacco Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 再利用が可能で、非使用時にかさばらず収納
および運搬が容易な遮光フィルムを提供する。 【解決手段】フィルム本体11の両側縁部に沿って設け
られた貼着部12はフィルム本体11の表面であってフ
ィルム本体11の側縁に沿って形成された粘着剤層31
を具備する。粘着剤層31の表面上には剥離シート32
が設けられている。剥離シート32は、粘着剤層31に
用いられた粘着剤に対して貼り付けられた後に再び剥離
できる。剥離シート32の粘着剤層31に貼着される面
とは反対側の面の少なくとも一部とフィルム本体11の
表面の一部とにわたって接着テープ33が設けられてい
る。接着テープ33がヒンジとして機能して、剥離シー
ト32が接着テープ33が設けられた側の辺を中心軸と
して回動する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、遮光フィルムに関
する。
【0002】
【従来の技術】自動車を露天に駐車した際、日光がフロ
ントガラスを通して車内に差し込む。このため日光の照
射熱により車内温度が著しく上昇し、搭乗者が乗り込む
際に極めて不快である。特に夏期に炎天下に自動車を駐
車した場合、シートやハンドルが、素手でふれるとやけ
どを起こすと思われるほどまで熱くなる。
【0003】従来、このような日光による自動車内の温
度上昇を防止するために、フロントガラスの内側に載置
して日光を妨げる、例えば段ボール製の日除け板が利用
されている。
【0004】さらに、自動車のフロントガラスやサイド
ガラスの遮光材としては、片側の全面に粘着剤が塗布さ
れた遮光フィルムをガラス全面に密着させて、いわゆる
ブラインドガラス化するものが知られている。このよう
な遮光フィルムは、例えば入射光が強いオフィスの窓ガ
ラス等にも広く使用されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の日除け板は、比
較的厚手の段ボールで作られている。そして、収納スペ
ースを省くために、例えば屏風のように折り畳み可能に
なっている。しかし、従来の日除け板は、折り畳んだ状
態であっても相当嵩がはる。このため、非使用時に相当
のスペースが必要でかつ持ち運びにくい。また、販売に
際して店頭に広いスペースを要する。さらに、販売元か
ら小売店への運送時にも梱包が大きくなり煩雑である。
【0006】また、上述の全面に粘着剤が塗布された遮
光フィルムは、一度ガラスに貼り付けたらそのまま使用
することが前提のものである。従って、ガラスに対して
何回も貼ったり剥がしたりすることには向いていない。
すなわち、一度、ガラスに貼り付けた遮光フィルムを剥
がすと、その粘着面がベタつき、互いに付着したり手に
付いたりして扱いが非常に悪く、このタイプの遮光フィ
ルムは一回限りの使い切りになっている。本発明は、か
かる点に鑑みてなされたものであり、非使用時にかさば
らず収納および運搬が容易でしかも再利用が可能な遮光
フィルムを提供する。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、第1に、シー
ト状の基材と前記基材の表面に形成された遮光体層とを
備えたフィルム本体、および、前記フィルム本体の表面
上の一部に設けられた粘着剤層と前記粘着剤層の表面を
覆いかつ前記粘着剤層に対して自在に貼着および剥離が
可能でありその一部が前記フィルム本体に取り付けられ
ている剥離シートとを備えた貼着部を具備することを特
徴とする遮光フィルムを提供する。
【0008】ここで、貼着部が、フィルム本体の表面上
に略帯状に形成された粘着剤層、前記フィルム本体の表
面に前記粘着剤層に並設された接着剤層、および、前記
粘着剤層および前記接着剤層の両方の表面上に設けら
れ、前記粘着剤層に対しては自在に貼着および剥離が可
能であるが前記接着剤に対しては一度接着された後は実
質的に剥離不可能に取り付けられている略帯状の剥離シ
ートを具備するものでも良い。
【0009】また、フィルム本体の表面上に略帯状に形
成された粘着剤層、前記粘着剤層の表面上に設けられ、
その前記粘着剤層側の表面の一部が前記粘着剤層に対し
ては自在に貼着および剥離が可能であるが前記粘着剤層
側の表面の他の部分が前記粘着剤に対しては一度接着さ
れた後は実質的に剥離不可能に取り付けられている剥離
シートを具備するものでも良い。この場合、剥離シート
の前記粘着剤層側の表面の一部に剥離材をコートするこ
とが可能である。
【0010】本発明は、第2に、シート状の基材と前記
基材の表面に形成された遮光体層とを備えたフィルム本
体、および、前記フィルム本体の表面上に略帯状に形成
された粘着剤層と前記粘着剤層の表面上に前記粘着剤層
に対して自在に貼着および剥離が可能に設けられた略帯
状の剥離シートと前記剥離シートの前記粘着剤層に貼着
される面とは反対側の面の少なくとも一部および前記フ
ィルム本体の表面の一部にわたって設けられた略帯状の
接着テープとを備えた貼着部を具備することを特徴とす
る遮光フィルムを提供する。
【0011】なお、一般的に、接着剤は、「接着(2つ
の面が化学的な力または物理的な力あるいはその両者に
よって一体化された状態)によって2個以上の材料を一
体化することができる物質」と定義される。一方、粘着
剤は、接着剤の一種で、感圧性接着剤と呼ばれ、「室
温、無溶剤の状態で指圧程度の圧力で押さえるだけで接
着でき、これを被着体から引き剥がす場合に痕跡を残す
ことなく除去できる物質」と定義されている。
【0012】しかしながら、この明細書においては理解
を容易にするために、粘着剤および接着剤を次の通りに
定義する。まず、粘着剤は、粘着性を維持し、被着体に
対して自在に貼着し剥離することができる接着力を有す
るものを意味するものとする。一方、接着剤とは、被着
体から実質的に剥離しないものであって、比較的接着力
が強いものを意味するものとする。また、ここでいう接
着剤は、上述の粘着剤のように被着体との粘着および剥
離を繰り返し行うことを前提としていない。このため、
接着剤は粘着性を維持している必要がなく、被着体との
接着後に例えば硬化または変質して接着力を保持するも
のであってもよい。
【0013】ただし、剥離シートについても、紙、布、
プラスチック等あるいはこれらにコートを施したものを
選択することができることから、この剥離シートの種類
によっては、同じ組成の接着物質が、ある剥離シートに
はここでいう粘着剤として機能し、他の剥離シートには
ここでいう接着剤として機能する場合がある。従って、
粘着剤または接着剤として何を使用するかは、本発明を
実施する上で適宜選択すればよい。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
図面を参照して詳細に説明する。図1は、本発明の遮光
フィルム10の一実施形態を示す概略図である。図中1
1は、シート状のフィルム本体である。フィルム本体1
1は、図2に示すように、基材21の表面上に遮光体層
22を形成したものである。
【0015】ここで、基材21は、特に限定されない
が、例えば、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリエチ
レン、ポリ塩化ビニル、ポリアミド若しくはこれらのう
ち2種以上の材料の組み合わせまたは再生セルロースで
ある。この基材21の表面上には遮光体層22が形成さ
れている。遮光体層22は、完全に若しくは実質的に光
を透過しない部材、または、光の透過を妨げる部材によ
り構成される。具体的には、アルミニウム、金、銀、
銅、ニッケル、スズ、白金のような金属薄膜層または合
金薄膜層である。この第1の実施形態では、遮光体層2
2は、金属薄膜層の中の一つであるアルミニウム蒸着層
からなる。アルミニウム蒸着層以外にも、例えば、金、
銀、銅、ニッケル、スズ、白金およびこれらの金属の合
金から選ばれた金属または合金からなる金属蒸着層によ
り構成され得る。しかし、アルミニウムは特に安価でか
つ蒸着が容易な点で好ましい。
【0016】遮光体層22がアルミニウム蒸着層である
場合、アルミニウムを蒸発させた後に被着体の表面で凝
縮させて薄膜を形成することができる。他の金属蒸着層
も同様である。
【0017】このアルミニウム蒸着層の厚さは200〜
1000オングストローム(以下、Aと記す)の範囲が
好ましい。膜厚が200A未満の場合には光の透過性が
高くなり光の透過を確実に防止することが難しい。
【0018】また、遮光体層22をアルミニウム蒸着層
により形成すると、光はアルミニウム蒸着層の表面でほ
ぼ完全に反射され、アルミニウム蒸着層表面は連続的な
鏡面状を呈する。
【0019】上述のようなフィルム本体11の両側縁部
に沿って貼着部12が設けられている。貼着部12は、
図3(A)に示すように、フィルム本体11の表面であ
ってフィルム本体11の側縁に沿って形成された粘着剤
層31を具備する。粘着剤層31は通常の粘着剤により
構成し得る。粘着剤の例としては、アクリル系粘着剤、
アクリル酸エステル系樹脂粘着剤、ゴム系粘着剤が挙げ
られる。好適な粘着剤は、溶剤型のアクリル系粘着剤で
ある。アクリル系粘着剤を構成するアクリル系ポリマー
には、粘着性を与える主ポリマー、凝集性を与えるコポ
リマー、粘着性、架橋点となる官能性含有モノマーが組
み合わされて使用される。アクリル系ポリマーは、一般
的にはポリメタクリル酸メチルである。
【0020】使用する粘着剤は被着対象に応じて適宜選
択することができる。例えば、被着対象がガラスの場合
には、ガラスに貼り付け再び剥離した場合にもガラス表
面に粘着剤が残らないことが好ましい。また、貼り付け
および剥離を繰り返しても接着力が低下しないことが好
ましい。ガラスに対する粘着剤としては、例えば、アク
リル系粘着剤が好ましい。
【0021】この粘着剤層31は、通常の両面粘着テー
プの両面粘着層であっても良い。すなわち、粘着剤層3
1は、帯状の基材とその基材の両面に粘着剤層が設けら
れたものであり得る。
【0022】粘着剤層31の表面上には剥離シート32
が設けられている。この剥離シート32は、粘着剤層3
1に用いられた粘着剤に対して自在に貼着および剥離可
能である(以下、再着離性という)。剥離シート32
は、それ自体が粘着剤層31に対して再着離性の材料で
構成されているか、粘着剤層31に接する面に再着離性
を付与する表面処理が施されている。この再着離性を付
与するための表面処理としては、例えば剥離シート32
のシート基材の表面に剥離材をコートすることが挙げら
れる。
【0023】剥離シート32としては、具体的には、グ
ラシンタイプのものや、紙、布、不織布またはプラスチ
ックの基材の表面に例えばシリコーンゴムのような剥離
材をコートしたものが用いられる。このシート基材とし
ては、例えば、ポリエチレン、発泡ウレタン、ブチルゴ
ム発泡体、ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレ
ン、ポリカーボネイト、アクリル樹脂またはポリ塩化ビ
ニルが用いられる。粘着剤層31を構成する粘着剤の特
性によっては、これらのシート基材の表面に剥離材をコ
ートすることなく剥離シートとしてそのまま使用するこ
とも可能である。
【0024】さらに、図3(A)に示すように、剥離シ
ート32の粘着剤層31に貼着される面とは反対側の面
の少なくとも一部とフィルム本体11の表面の一部とに
わたって、略帯状の接着テープ33が設けられている。
接着テープ33は、略帯状の支持体の表面上に接着剤層
を設けたものである。この接着剤層は、剥離シート32
およびフィルム本体11に対して恒久的に接着される。
【0025】このような構造からなる貼着部12におい
ては、図3(B)に示すように、剥離シート32を粘着
剤層31から剥離させた場合に、接着テープ33がヒン
ジとして機能して、剥離シート32は、接着テープ33
が設けられた側の辺を中心軸として回動自在になってい
る。
【0026】このような構造からなる遮光フィルム10
は、例えば、以下のようにして製造し得る。まず、一般
に市販されている両面粘着テープを、片面に剥離紙を残
した状態で、フィルム本体11の表面上に貼り付ける。
この後、両面粘着テープの剥離紙の表面およびフィルム
本体11の表面の両方にわたって接着テープ33を貼り
付けることにより、遮光フィルム10が得られる。
【0027】上述のような構造からなる遮光フィルム1
0は、例えば、次のようにして用いられる。まず、剥離
シート32を粘着剤層31から剥離し、図3(B)に示
すように、剥離シート32を接着テープ33が設けられ
た側の辺を中心軸としてほぼ180゜まで展開させる。
この状態で、遮光フィルム10を、図4に示すように、
自動車のフロントガラス41の外側表面に貼り付ける。
すなわち、貼着部12の粘着剤層31を介してフィルム
本体11をフロントガラス41の両側縁付近に貼り付け
る。このように遮光フィルム10を、フロントガラス4
1に貼り付けておくことにより、遮光フィルム10のフ
ィルム本体11が具備する遮光体層22によって、日光
が自動車内に差し込むのが妨げられる。この結果、自動
車内の温度の上昇が抑制される。
【0028】粘着剤層31は、フロントガラス41に対
しても再着離性を有するため、非使用時には、遮光フィ
ルム10をフロントガラス41から再び剥がすことがで
きる。その後、剥離シート32を、接着テープ33が設
けられた側の辺を中心軸として閉じることにより、図3
(A)に示すように、剥離シート32を粘着剤層31に
貼り付ける。これにより、非使用時に粘着剤層31の粘
着力が低減するのを防止し、かつ、粘着剤層31がフィ
ルム本体31に貼り付くことを防止できる。この結果、
遮光フィルム10は再利用が可能である。
【0029】さらに、フィルム本体11は軽量でかつ柔
軟性に優れているので、遮光フィルム10はフロントガ
ラス41への貼り付け作業が容易である。また、非使用
時には、遮光フィルム10を例えば円筒状に丸めること
により、容易に携帯し得る。さらに、このように丸める
ことにより、遮光フィルム10は、販売に際して店頭に
広いスペースを要しない。さらに、販売元から小売店へ
の運送時においても、遮光フィルム10は、軽量でかつ
梱包を小さくできるので簡便である。また、接着テープ
33は、ヒンジとして機能すると共に、遮光フィルム1
0に剛性を与え、かつ、円筒状に丸めるときに芯にな
る。
【0030】遮光フィルム10は、自動車のフロントガ
ラスの外側表面だけでなく、フロントガラスの内側表面
に貼り付けても良い。さらに、自動車のサイドガラス、
リアガラス等にも貼り付けることができる。
【0031】また、遮光フィルム10は、冬季に自動車
のフロントガラスの外側表面に貼り付けることにより、
ガラス表面に霜が付着するのを防止できる。また、遮光
フィルム10は、自動車のガラスだけでなく、例えば、
住宅の窓ガラス、温室のガラス、日除けのない列車の窓
ガラスに貼り付けることも可能である。例えば、住宅の
窓ガラスに用いた場合には、夏期に住宅の室内に日光が
差し込むのを妨げ、室内温度の上昇を抑制し、冷房の効
率を向上させることができる。
【0032】貼着部12は、第1実施形態では、フィル
ム本体11の両側縁部に設けたが、これに限定されるも
のではない。例えば、さらにフィルム本体11の中央部
に追加で設けても良し、フィルム本体11の4辺の全て
に設けても良い。例えば、フィルム本体11の4隅の近
傍に設けることができる。また、貼着部12は、フィル
ム本体11の対角線上に設けても良し、フィルム本体1
1の縦方向および横方向の中心線上に設けても良い。
【0033】次に、本発明の遮光フィルムの第2実施形
態を図5を参照して説明する。図5に示す第2実施形態
の遮光フィルム50では、貼着部55は、第1実施形態
と同様のフィルム本体11の表面に形成された粘着剤層
51を有する。粘着剤層51は、フィルム本体11の側
縁に沿って形成されている。粘着剤層51は、第1実施
形態の粘着剤層31と同様の材料からなる。
【0034】この粘着剤層51に沿って接着剤層52が
並設されている。接着剤層52を構成する接着剤として
は、フィルム本体11から後述の剥離シート53が剥離
しない程度に接着力が高いものを使用する。
【0035】これらの粘着剤層51および接着剤層52
の表面の両方にわたって剥離シート53が設けられてい
る。剥離シート53の、粘着剤層51および接着剤層5
2の界面の上側には、ヒンジ部54が設けられている。
ヒンジ部54は、例えば、剥離シート53に形成された
断面楔型の凹部である。この凹部は、剥離シート53を
型押しすることにより形成し得る。
【0036】このような構造からなる貼着部55におい
ては、図5(B)に示すように、剥離シート53のうち
粘着剤層51の上側に貼り付けられた部分(以下、再着
離部分という)53aは、粘着剤層51に対して貼着お
よび剥離が可能である。一方、剥離シート53のうち接
着剤層52の上側に貼り付けられた部分(以下、不剥離
部分という)53bは、接着剤層52から剥離不可能で
ある。このため、再着離部分53aを剥離させた場合、
ヒンジ部54を中心軸として再着離部分53aが回動自
在になっている。
【0037】上述のような構成からなる第2実施形態に
係る遮光フィルム50は、第1実施形態に係る遮光フィ
ルム10と同様に使用可能であり、同様の効果を奏す
る。以上説明した第2実施形態の遮光フィルム50の変
形例について説明する。図6に示す遮光フィルムの変形
例では、貼着部55の、粘着剤層51および接着剤層5
2は、通常の両面粘着テープに代表される両面粘着シー
ト材60の、紙、布またはプラスチックからなる基材6
1の一方の面の上に設けられている。基材61の他方の
面の上には、基材61をフィルム本体11に接着するた
めの接着剤層62が設けられている。
【0038】この変形例では、剥離シート53の再着離
部分53aは、粘着剤層51に対して貼着および剥離が
可能である。一方、剥離シート53の不剥離部分53b
は、接着剤層51、基材61および接着剤層62を介し
てフィルム本体11に剥離不可能に接着されている。こ
のため、再着離部分53aを剥離させた場合、ヒンジ部
54を中心軸として再着離部分53aが回動自在になっ
ている。
【0039】次に、本発明の遮光フィルムの第3実施形
態を図7および図8を参照して説明する。図7に示す第
3実施形態に係る遮光体フィルム70の貼着部71は、
第1実施形態と同様のフィルム本体11の表面に形成さ
れた粘着剤層72を具備する。粘着剤層72はフィルム
本体11の側縁に沿って形成されている。粘着剤層72
は第1実施形態の粘着剤層31と同様の材料からなる。
【0040】この粘着剤層72の表面上には、剥離シー
ト基材73が設けられている。剥離シート基材73は、
粘着剤層72に対しては一度接着された後は実質的に剥
離不可能なものである。剥離シート基材73としては、
例えば、紙、布、不織布またはポリエチレン、発泡ウレ
タン、ブチルゴム発泡体、ポリエチレンテレフタレー
ト、ポリプロピレン、ポリカーボネイト、アクリル樹脂
またはポリ塩化ビニルが用いられる。
【0041】剥離シート基材73の粘着剤層72側の表
面のうち、剥離シート基材73の長手方向に対して直行
する方向で見てほぼ半分の領域には、剥離シート基材7
3に再着離性を付与する表面処理がなされている。この
実施形態では、例えば、シリコーンゴムのような剥離材
74により当該領域の表面がコートされている。さら
に、剥離シート基材73の、剥離材74が形成されてい
る表面とそれ以外の表面との境界の上側にはヒンジ部7
5が形成されている。
【0042】このような構造からなる貼着部71におい
ては、図8に示すように、剥離シート基材73のうち剥
離材74でコートされた部分(以下、再着離部分とい
う)73aは、粘着剤層72に対して貼着および剥離が
可能である。一方、剥離シート基材73のうち剥離材7
4でコートされていない部分(以下、不剥離部分とい
う)73bは、粘着剤層72から剥離不可能である。こ
のため、再着離部分73aを剥離させた場合、再着離部
分73aはヒンジ部75を中心軸として回動自在になっ
ている。
【0043】上述のような構成からなる第3実施形態に
係る遮光フィルム70は、第1実施形態に係る遮光フィ
ルム10と同様に使用可能であり、同様の効果を奏す
る。また、以上説明した第3実施形態に係る遮光フィル
ム70において、粘着剤層72は、両面粘着シート材で
構成されていても良い。すなわち、図9に示す通り、両
面粘着層90は、基材91の一方の面の上に上記粘着剤
層73と同様の第1粘着剤層91が設けられ、他方の面
上に第2粘着剤層93が設けられている。
【0044】剥離シート基材73の再着離部分73aで
は、第1粘着剤層92と剥離シート基材73との間に剥
離材74が設けられている。これにより、再着離部分7
3aは、第1粘着剤層92に再剥離および再接着を自在
に行うことができる。
【0045】一方、剥離シート基材73の不剥離部分7
3bでは、第1粘着剤層92に剥離シート基材73が直
接接着されている。剥離シート基材73は第1粘着剤層
92に対して再着離性がない。従って、不剥離部分73
bは、第1粘着剤層92、テープ基材91および第2粘
着剤層93を介してフィルム本体11に恒久的に接着さ
れる。
【0046】この結果、剥離シート73の再着離部分7
3aを両面粘着層90の第1粘着剤層92から剥離させ
た場合、再着離部分73aは、不剥離部分73bとの境
界線、すなわちヒンジ部75を中心軸として自在に回動
可能である。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の遮光フィ
ルムは、シート状の基材と基材の表面に形成された遮光
体層とを備えたフィルム本体を、フィルム本体の表面の
一部に設けられた貼着部により、被着対象に貼着可能で
あるため、比較的軽量でかつ非使用時にかさばらず収納
および運搬が容易であると共に、粘着剤層に着離自在な
剥離シートを備えているので、フィルム本体等に貼り付
くのが防止でき、再利用が可能である。
【0048】また、本発明の遮光フィルムは、例えば窓
ガラスに貼り付けた場合に、太陽光を遮光体層にて遮断
または反射させることにより、室内温度の上昇を大幅に
抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る遮光フィルムを示
す概略図。
【図2】図1に示す第1実施形態に係る遮光フィルムの
フィルム本体を示す断面図。
【図3】(A)および(B)は、図1に示す第1実施形
態に係る遮光フィルムの貼着部をそれぞれ示す斜視図。
【図4】図1に示す第1実施形態に係る遮光フィルムを
自動車のフロントガラスに貼り付けた状態を示す概略
図。
【図5】(A)および(B)は、本発明の第2実施形態
に係る遮光フィルムの貼着部をそれぞれ示す斜視図。
【図6】本発明の第2実施形態に係る遮光フィルムの変
形例を示す断面図。
【図7】本発明の第3実施形態に係る遮光フィルムの貼
着部を示す断面図。
【図8】本発明の第3実施形態に係る遮光フィルムの貼
着部を示す斜視図。
【図9】本発明の第3実施形態に係る遮光フィルムの変
形例を示す断面図。
【符号の説明】
10…遮光フィルム、11…フィルム本体、21…基
材、22…遮光体層、31…粘着剤層、32…剥離シー
ト、33…接着テープ、41…フロントガラス。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シート状の基材と前記基材の表面に形成
    された遮光体層とを備えたフィルム本体、および、 前記フィルム本体の表面上の一部に設けられた粘着剤層
    と前記粘着剤層の表面を覆いかつ前記粘着剤層に対して
    自在に貼着および剥離が可能でありその一部が前記フィ
    ルム本体に取り付けられている剥離シートとを備えた貼
    着部を具備することを特徴とする遮光フィルム。
  2. 【請求項2】 貼着部が、フィルム本体の表面上に略帯
    状に形成された粘着剤層、前記フィルム本体の表面に前
    記粘着剤層に並設された接着剤層、および、前記粘着剤
    層および前記接着剤層の両方の表面上に設けられ、前記
    粘着剤層に対しては自在に貼着および剥離が可能である
    が前記接着剤に対しては一度接着された後は実質的に剥
    離不可能に取り付けられる略帯状の剥離シートを具備す
    る請求項1記載の遮光フィルム。
  3. 【請求項3】 貼着部が、フィルム本体の表面上に略帯
    状に形成された粘着剤層、前記粘着剤層の表面上に設け
    られ、その前記粘着剤層側の表面の一部が前記粘着剤層
    に対しては自在に貼着および剥離が可能であるが前記粘
    着剤層側の表面の他の部分が前記粘着剤に対しては一度
    接着された後は実質的に剥離不可能に取り付けられてい
    る剥離シートを具備する請求項1記載の遮光フィルム。
  4. 【請求項4】 剥離シートが、シート基材および前記シ
    ート基材の表面の一部にコートされた剥離材からなり、
    前記剥離材でコートされた前記シート基材の表面の一部
    が粘着剤に対して自在に貼着および剥離が可能である請
    求項3記載の遮光フィルム。
  5. 【請求項5】 粘着剤層が両面粘着シート材からなる請
    求項3または4のいずれか1項に記載の遮光フィルム。
  6. 【請求項6】 遮光体層が金属蒸着層である請求項1な
    いし5のいずれか1項に記載の遮光フィルム。
  7. 【請求項7】 シート状の基材と前記基材の表面に形成
    された遮光体層とを備えたフィルム本体、および、 前記フィルム本体の表面上に略帯状に形成された粘着剤
    層と前記粘着剤層の表面上に前記粘着剤層に対して自在
    に貼着および剥離が可能に設けられた略帯状の剥離シー
    トと前記剥離シートの前記粘着剤層に貼着される面とは
    反対側の面の少なくとも一部および前記フィルム本体の
    表面の一部にわたって設けられた略帯状の接着テープと
    を備えた貼着部を具備することを特徴とする遮光フィル
    ム。
  8. 【請求項8】 遮光体層が金属蒸着層である請求項7記
    載の遮光フィルム。
  9. 【請求項9】 粘着剤層が両面粘着層からなる請求項7
    または8のいずれか1項に記載の遮光フィルム。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007046460A1 (ja) * 2005-10-19 2007-04-26 Nemoto Kyorindo Co., Ltd. 両面粘着シート
WO2019198404A1 (ja) * 2018-04-12 2019-10-17 三菱電機株式会社 保護フィルムで被覆されたプリント回路基板及びその製造方法

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