JPH09323550A - ウイング車 - Google Patents

ウイング車

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JPH09323550A
JPH09323550A JP14415096A JP14415096A JPH09323550A JP H09323550 A JPH09323550 A JP H09323550A JP 14415096 A JP14415096 A JP 14415096A JP 14415096 A JP14415096 A JP 14415096A JP H09323550 A JPH09323550 A JP H09323550A
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JP
Japan
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shaped
box
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vertical frame
wing
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JP14415096A
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English (en)
Inventor
Nobuo Kobori
信雄 小堀
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MIKAWA TOKAI KK
Original Assignee
MIKAWA TOKAI KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 翼状パネルによる箱形荷台の左右両側面の開
放、および天井面の開放を行なって、荷物を横方向また
は上方から積込みあるいは荷卸しするダブル開放型ウイ
ング車について、走行中における箱形荷台のガタツキを
なくす。左右縦枠部材の対合面同士の前後方向のずれを
防止して、ウイング車の安定性ひいては安全性を向上す
る。箱形荷台の天井面を開放して、荷物を上方から積込
みあるいは荷卸しするさいに、後部扉が邪魔にならず、
作業性を向上する。 【解決手段】 箱形荷台1 の四隅に、略逆L字状の揺動
支柱8,9 が揺動自在に取り付けられている。揺動支柱8,
9 上端水平張出部8a,9a の先端部同士に、左右縦枠部材
11,12 がそれぞれ渡し止められ、左右両縦枠部材11,12
の対合面に、ロック機構30と位置決め機構40とが設けら
れている。左右両後部揺動支柱9,9 の垂直部9b,9b に、
一対の後部扉7,7 が丁番27,27 を介して開閉自在に取り
付けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ウイング車、とり
わけ箱形荷台の左右両側面だけでなく天井面をも開放す
ることができるダブル開放型ウイング車(以下、W−ウ
イング車と略記する)に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば雑貨用運搬トラックとし
て、箱形荷台に揺動自在な左右一対の横断面略倒L形の
翼状パネルが設けられて、荷物の積込みあるいは荷卸し
のさい、箱形荷台の左右両側面を開放して、荷物を横方
向から積込みあるいは荷卸しすることができるととも
に、箱形荷台の天井面を中央から左右両側方に開放し
て、クレーンなどで荷物を上方に吊り上げて荷卸しする
ことができるダブル開放型ウイング車は、既に公知であ
る(例えば特公平3−24368号公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のW−ウイング車では、箱形荷台の後面が後部アオリ
によって構成されていて、後部アオリが、後部荷台枠部
材に丁番を介して起立・垂下自在に取り付けられてお
り、従って、例えば箱形荷台の天井面を開放して、クレ
ーンなどで荷物を上方に吊り上げて荷卸しするさいに、
左右翼状パネルを天井面の中央から左右両側方に開く
と、箱形荷台の後面には後部アオリが起立状態のまゝ残
っているので、邪魔になり、この後部アオリをわざわざ
倒す必要があった。しかもこの後部アオリを倒す作業
は、自動化されていないので、翼状パネルの揺動作業と
は別に、人手により行なう必要があり、非常に面倒であ
るという問題があった。
【0004】また従来のW−ウイング車では、箱形荷台
の天井面を開放して、クレーンなどで荷物を上方に吊り
上げて荷積みまたは荷卸したのち、天井面を閉じ、トラ
ックの走行中等に不用意に天井面が開放したりしないよ
うに、左右縦枠部材の対合面同士をロックする必要があ
るが、従来のロック機構は、その構造が簡単で、ガタツ
キを生じたり、左右縦枠部材の対合面同士が前後にずれ
たりするおそれがあり、安全性の点で好ましくないとい
う問題があった。
【0005】本発明の目的は、上記の従来技術の問題を
解決し、翼状パネルによる箱形荷台の左右両側面の開
放、および箱形荷台の天井面の開放を行なって、荷物を
横方向または上方から積込みあるいは荷卸しすることが
できるダブル開放型ウイング車について、箱形荷台の天
井面中央部の左右縦枠部材の対合面にロック機構および
位置決め機構の双方を設けることにより、ウイング車の
走行中における箱形荷台のガタツキをなくすことがで
き、かつ左右縦枠部材の対合面同士の前後方向のずれを
防止して、ウイング車の安定性ひいては安全性を大幅に
向上することができ、また箱形荷台の後部扉をいわゆる
観音開き式扉として、その左右両後部扉をそれぞれ後部
揺動支柱の垂直部に開閉自在に取り付けることにより、
箱形荷台の天井面の開放時に左右両後部扉が左右揺動支
柱と一緒に揺動し、従って荷物を上方から積込みあるい
は荷卸しするのに、後部扉が邪魔にならず、荷物の上方
からの積込みあるいは荷卸し作業を、非常に作業性よく
簡単に行ない得る、ウイング車を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明によるウイング車は、箱形荷台の前後両端
部における左右両側縁部に略逆L字状の揺動支柱が、こ
れらの左右に対向する上端水平張出部の先端部同士を箱
形荷台上面の中央位置で対合しかつ離反するように、揺
動自在に取り付けられ、左右両側において前後に対向す
る略逆L字状揺動支柱の上端水平張出部の先端部同士
に、左右縦枠部材がそれぞれ渡し止められ、左右両縦枠
部材の対合面に、ロック機構が設けられるとともに、位
置決め機構が設けられ、かつ左右両縦枠部材には、箱形
荷台を左右方向で2分しかつルーフパネルとサイドパネ
ルとよりなる横断面倒L形の左右一対の翼状パネルが開
閉作動するように取り付けられており、左右両後部揺動
支柱の垂直部に、一対の後部扉が開閉自在に取り付けら
れていることを特徴としている。
【0007】また、上記ウイング車の箱形荷台上面中央
部の左右両縦枠部材の対合面に設けられたロック機構
は、左右両縦枠部材の対合面のうちの一方に取り付けら
れかつ前後移動軸に支持されて所定長さ前後に往復移動
するようになされた複数個のフックと、同他方の対合面
に取り付けられかつフックと係脱自在に係り合う係止部
材とを備えており、左右両縦枠部材の対合面に設けられ
た位置決め機構が、左右両縦枠部材の対合面のうちの一
方に取り付けられた複数本の位置決めピンと、同他方の
対合面に取り付けられかつ位置決めピンと係脱自在に係
り合うピン受け部材とを備えている。
【0008】箱形荷台上面中央部の左右両縦枠部材の対
合面に、一対のシール材等取付け用チャンネル材が互い
に開口部を対向させるようにしてかつ左右縦枠部材の全
長にわたって取り付けられ、ロック機構と位置決め機構
が、左右チャンネル材の内部に設けられているのが、好
ましい。
【0009】また、箱形荷台の左右両後部揺動支柱の垂
直部に、左右一対の後部扉が丁番を介して略270°開
閉自在に取り付けられていて、左右両後部揺動支柱が揺
動するさい、後部扉も一緒に揺動するようになされてい
る。
【0010】
【発明の実施の形態】つぎに、本発明の実施の形態を、
図面を参照して説明する。
【0011】なお、この明細書において、前とはウイン
グ車の走行前方側、後とは同後方側をいうものとする。
左右は、ウイング車の前方に向かっていうものとし、従
って左とは図4の左側で助手席側、右とは同右側で運転
席側をいうものとする。
【0012】図1〜図4を参照すると、本発明によるウ
イング車(10)は、ダブル開放型で、左右一対の翼状パネ
ル(2)(2)による箱形荷台(1) の左右両側面の開放、およ
び箱形荷台(1) の天井面の開放を行なって、荷物を横方
向または上方から積込みあるいは荷卸しすることができ
るものである。
【0013】すなわち、同図において、ウイング車(10)
の箱形荷台(1) の前後両端部における左右両側縁部に、
略逆L字状の揺動支柱(8)(8)(9)(9)が、これらの左右に
対向する上端水平張出部(8a)(8a)(9a)(9a)の先端部同士
を箱形荷台(1) 上面の中央位置で対合しかつ離反するよ
うに、揺動自在に取り付けられている。そして、箱形荷
台(1) の左右両側において前後に対向する略逆L字状揺
動支柱(8)(9)(8)(9)の上端水平張出部(8a)(9a)(8a)(9a)
の先端部同士に、左右縦枠部材(11)(12)がそれぞれ渡し
止められている。
【0014】左右両縦枠部材(11)(12)の対合面には、ロ
ック機構(30)が設けられるとともに、位置決め機構(40)
が設けられている。
【0015】なお、左右両縦枠部材(11)(12)の対合面に
は、一対のシール材等取付け用チャンネル材(13)(14)が
互いに開口部を対向させるようにしてかつ左右縦枠部材
(11)(12)の全長にわたって取り付けられ、ロック機構(3
0)と位置決め機構(40)が、左右チャンネル材(13)(14)の
内部に設けられているのが、好ましい。
【0016】左右両縦枠部材(11)(12)の対合面と反対側
の面には、箱形荷台(1) を左右方向で2分しかつルーフ
パネル(3) とサイドパネル(4) とよりなる横断面倒L形
の左右一対の翼状パネル(2)(2)が、所要数の丁番(16)(1
6)を介して開閉作動するように取り付けられている。
【0017】また、箱形荷台(1) の床枠部材(17)の左右
両側縁部には、側部アオリ(6)(6)が丁番(26)(26)を介し
て起立・垂下自在に取り付けられている。
【0018】翼状パネル(2)(2)の閉鎖時には、各翼状パ
ネル(2)(2)の下端部は側部アオリ(6)(6)の上端部外面と
接しているが、翼状パネル(2)(2)を上方に揺動させ、か
つ側部アオリ(6)(6)を起立状態より180°外側に倒す
ことにより、箱形荷台(1) の左右両側面を開放して、荷
物を横方向から積込みあるいは荷卸しすることができ
る。
【0019】また、箱形荷台(1) の左右両後部揺動支柱
(9)(9)の垂直部(9b)(9b)には、観音開き式の左右一対の
後部扉(7)(7)が、所要数の丁番(27)(27)を介して開閉自
在に取り付けられている。
【0020】図1、図4〜図6を参照すると、箱形荷台
(1) 上面中央部の左右両縦枠部材(11)(12)の対合面に設
けられたロック機構(30)は、左右両縦枠部材(11)(12)の
対合面のうちの一方に取り付けられかつ流体圧シリンダ
(36)の作動によって前後動する前後移動軸(31)に支持さ
れて所定長さ前後に往復移動するようになされた略L形
のフック(32)と、同他方の対合面に取り付けられかつフ
ック(32)と係脱自在に係り合う正面よりみて角形または
円形の環状の係止部材(33)とを備えている。ここで、フ
ック(32)の個数は、荷台(1) の長さにもよるが、通常、
2〜10個、好ましくは3〜7個である。またフック(3
2)と係脱自在に係り合う係止部材(33)の個数は、フック
(32)と同数である。
【0021】図1、図4と図7を参照すると、左右両縦
枠部材(11)(12)の対合面に設けられた位置決め機構(40)
は、左右両縦枠部材(11)(12)の対合面のうちの一方に所
定間隔おきに取り付けられた位置決めピン(41)と、同他
方の対合面に取り付けられかつ位置決めピン(41)と係脱
自在に係り合うピン受け部材(42)とを備えている。ここ
で、位置決めピン(41)の本数は、荷台(1) の長さにもよ
るが、通常、上記フック(32)同士の中間においてかつフ
ック(32)の数より1つ程少ないものでよく、通常、1〜
9本、好ましくは2〜6本である。また位置決めピン(4
1)と係脱自在に係り合うピン受け部材(42)の個数は、位
置決めピン(41)と同数である。
【0022】また図1〜図3を参照すると、箱形荷台
(1) の左右両後部揺動支柱(9)(9)の垂直部(9b)(9b)に
は、観音開き式の左右一対の後部扉(7)(7)が、所要数の
丁番(27)(27)を介して略270°開閉自在に取り付けら
れていて、左右両後部揺動支柱(9)(9)が揺動するさい、
後部扉(7)(7)も一緒に揺動するようになされている。
【0023】上記ダブル開放型ウイング車(10)によれ
ば、例えば荷物(図示略)を、箱形荷台(1) の横方向か
ら積込みあるいは荷卸しするには、図2に示すように、
揺動支柱(8)(8)(9)(9)が立上がった状態で、流体圧シリ
ンダ(20)の作動により、翼状パネル(2)(2)をそれぞれ丁
番(16)を介して上方に揺動せしめるとともに、左右両側
部アオリ(6)(6)を丁番(26)を介して外側に倒して、箱形
荷台(1) の側面部を開放する。この場合、荷物を箱形荷
台(1) の横方向から何の邪魔もない状態で積込みあるい
は荷卸しすることができる。
【0024】これに対し、箱形荷台(1) の天井面を開放
してクレーンなどで荷物を上方に吊り上げて、荷物を上
方から積込みあるいは荷卸しする場合には、図1に示す
ように、流体圧シリンダ(24)を作動させて、箱形荷台
(1) 四隅の揺動支柱(8)(8)(9)(9)を両外側に開くように
揺動せしめ、箱形荷台(1) の天井面をその中央部より開
放する。この場合、荷物は、上方に向けて邪魔となるも
のが一切ないことから、吊り上げによる荷卸しあるいは
また積込み作業を、非常に簡便に行なうことができ、軽
量物から重量物までの広い範囲での積荷が可能である。
【0025】また、箱形荷台(1) の天井面中央部の左右
縦枠部材(11)(12)の対合面に、ロック機構(30)および位
置決め機構(40)の双方が設けられることにより、ウイン
グ車(10)の走行中における箱形荷台(1) のガタツキをな
くすことができ、かつ左右縦枠部材(11)(12)の対合面同
士の前後方向のずれを防止して、ウイング車(10)の安定
性ひいては安全性を大幅に向上することができる。
【0026】また箱形荷台(1) の後部扉(7)(7)をいわゆ
る観音開き式扉として、その左右両後部扉(7)(7)をそれ
ぞれ後部揺動支柱(9)(9)の垂直部(9b)(9b)に開閉自在に
取り付けたから、箱形荷台(1) の天井面の開放のさい
に、左右両後部扉(7)(7)が左右揺動支柱(9)(9)と一緒に
揺動し、従って荷物を上方から積込みあるいは荷卸しす
るさいに、後部扉(7)(7)が邪魔にならず、作業性を向上
することができて、荷物の運搬の効率化と作業能率の向
上を果たし得る。
【0027】
【実施例】つぎに、本発明の実施例を図面に基づいて説
明する。
【0028】図1〜図4において、本発明によるウイン
グ車(10)は、箱形荷台(1) の前後両端部における左右両
側縁部に略逆L字状の揺動支柱(8)(8)(9)(9)が、これら
の左右に対向する上端水平張出部(8a)(8a)(9a)(9a)の先
端部同士を箱形荷台(1) 上面の中央位置で対合しかつ離
反するように、揺動自在に取り付けられ、左右両側にお
いて前後に対向する略逆L字状揺動支柱(8)(9)(8)(9)の
上端水平張出部(8a)(9a)(8a)(9a)の先端部同士に、横断
面長方形の左右縦枠部材(11)(12)がそれぞれ渡し止めら
れている。なお、左右両縦枠部材(11)(12)の対合面に
は、シール材等の取付けのために横断面略コ形の左右チ
ャンネル材(13)(14)が互いに開口部を対向させるように
してかつ縦枠部材(11)(12)の全長にわたって取り付けら
れている。
【0029】ここで、支柱(8)(9)(8)(9)の揺動機構を具
体的に説明すると、箱形荷台(1) 四隅の揺動支柱(8)(8)
(9)(9)の垂直部(8b)(8b)(9b)(9b)の下端寄り部分には、
それぞれ上部ブラケット(18)(18)(18)(18)が設けられて
いる。各上部ブラケット(18)は、箱形荷台(1) の前側に
おいては前壁(5) の左右両側縁部に、後側においては荷
台枠部材(17)の左右両側縁部に、それぞれピン(19)を介
して自由止着せられている。
【0030】また、揺動支柱(8)(8)(9)(9)の垂直部(8b)
(8b)(9b)(9b)の最下端部には、それぞれ下部ブラケット
(20)(20)(20)(20)が設けられている。各下部ブラケット
(20)は、荷台枠部材(17)の裏面部に揺動可能に設けられ
た油圧シリンダ(22)のピストンロッド(23)の先端部に、
ピン(21)を介して自由止着せられている。
【0031】箱形荷台(1) の左右両縦枠部材(11)(12)の
対合面には、ロック機構(30)と位置決め機構(40)が、左
右チャンネル材(13)(14)の内部に収められた状態に設け
られている。
【0032】左右両縦枠部材(11)(12)の対合面と反対側
の面には、箱形荷台(1) を左右方向で2分しかつルーフ
パネル(3) とサイドパネル(4) とよりなる横断面倒L形
の左右一対の翼状パネル(2)(2)が、所要数の丁番(16)(1
6)を介して開閉作動するように取り付けられている。
【0033】上記ウイング車(10)の箱形荷台(1) の天井
面が閉じた状態では、図2に示すように、4つの油圧シ
リンダ(22)のピストンロッド(23)が最も突出していて、
略逆L字状の揺動支柱(8)(8)(9)(9)の垂直部(8b)(8b)(9
b)(9b)が立上がり状に保持され、揺動支柱(8)(8)(9)(9)
の上端水平張出部(8a)(8a)(9a)(9a)の先端部同士が、箱
形荷台(1) 上面の中央位置で対合している。
【0034】これに対し、各油圧シリンダ(22)を、これ
のピストンロッド(23)を引っ込めるように作動させる
と、図1に示すように、揺動支柱(8)(8)(9)(9)の垂直部
(8b)(8b)(9b)(9b)が、それぞれ上部ブラケット(18)のピ
ン(19)を支点として揺動し、揺動支柱(8)(9)(8)(9)の上
端水平張出部(8a)(9a)(8a)(9a)の先端部同士が相互に離
間して開き、箱形荷台(1) の天井面が開放するものであ
る。
【0035】つぎに、左右翼状パネル(2)(2)の開閉機構
について説明すると、図2に示すように、箱形荷台(1)
四隅の揺動支柱(8)(8)(9)(9)の上端水平張出部(8a)(9a)
(8a)(9a)に、それぞれ翼状パネル開閉用油圧シリンダ(2
3)の後端部がそれら自体揺動自在なようにピンで取り付
けられ、該油圧シリンダ(23)のピストンロッド(24)の先
端部が、各翼状パネル(2) のサイドパネル(4) の上部内
面に設けられたブラケットに連結ピンを介して回動自在
に連結されている。
【0036】そして、該油圧シリンダ(23)のピストンロ
ッド(24)が突出することにより、同図に示すように、左
右両翼状パネル(2)(2)が丁番(16)を介して開くように作
動し、逆にピストンロッド(24)が引っ込むことにより、
両翼状パネル(2)(2)が閉じるようになされている。
【0037】つぎに、箱形荷台(1) 上面中央部の左右両
縦枠部材(11)(12)の対合面に設けられたロック機構(30)
と位置決め機構(40)について説明する。
【0038】まずロック機構(30)は、図1、図4〜図
6、図8と図9に示すように、一方の左側縦枠部材(11)
の対合面に、左側チャンネル材(13)の垂直部(13a) を介
してかつ前後移動軸(31)に支持されて所定間隔おきに取
り付けられた6個の略L字形フック(32)と、同他方の右
縦枠部材(12)の対合面に、右側チャンネル材(14)の垂直
部(14a) を介して取り付けられかつフック(32)に係脱自
在に係り合う正面よりみて略台形の6個の環状係止部材
(33)とを備えている。
【0039】ここで、前後移動軸(31)は、左側チャンネ
ル材(13)の垂直部(13a) に所定間隔おきに前後一対ずつ
6組取り付けられたブラケット(34)(34)の挿通孔(35)(3
5)に挿入された状態で支持されており、各略L字形フッ
ク(32)は、一対のブラケット(34)(34)同士の間に位置す
るように、前後移動軸(31)に固定されている。
【0040】なお、左側チャンネル材(13)におけるこれ
らのブラケット(34)(34)の形状は、図5に示されてお
り、またブラケット(34)(34)の配置は、図8に示されて
いる。
【0041】そして、図5に示すように、左側チャンネ
ル材(13)の前端部に延長部(15)が設けられていて、該延
長部(15)に、フック作動用油圧シリンダ(36)が水平状に
取り付けられ、該油圧シリンダ(36)のピストンロッド(3
7)の先端部が棒状継手部材(38)を介してピン(39)により
前後移動軸(31)に対して回動可能に連結されている(図
6参照)。
【0042】ここで、油圧シリンダ(36)のピストンロッ
ド(37)が引っ込むことにより、前後移動軸(31)が最も前
進して、すべての略L字形フック(32)の先端部(32a) が
環状係止部材(33)と係り合ってロックされ、左右両縦枠
部材(11)(12)が互いに係合して完全に一体化するように
引き付けられて閉じた状態にすなわち箱形荷台(1) の天
井面が閉じた状態に保持される。この状態でウイング車
(10)は、運行されるが、例えば荷物の積込みあるいは荷
卸し時には、逆に、油圧シリンダ(36)のピストンロッド
(37)を突出させると、前後移動軸(31)が後退するように
摺動し、すべての略L字形フック(32)の先端部(32a) が
環状係止部材(33)より外れて、ロックが解除され、左右
両縦枠部材(11)(12)が左右揺動可能な状態すなわち箱形
荷台(1)の天井面が開放し得る状態となる。
【0043】なお、右縦枠部材(12)の対合面において右
側チャンネル材(14)の垂直部(14a)に取り付けられた環
状係止部材(33)の形状は、図5に示されており、環状係
止部材(33)は、側面よりみて方形基部(33a) に、略く形
の係止部(33b) が設けられて全体として環状となされて
いるものである。また環状係止部材(33)の配置は、図9
に示されている。
【0044】また、左右両縦枠部材(11)(12)の対合面に
は、上記ロック機構(30)と共に位置決め機構(40)が設け
られている。
【0045】この位置決め機構(40)は、図4、図7と図
10に示すように、一方の左側縦枠部材(11)の対合面
に、左側チャンネル材(13)の垂直部(13a) を介して取り
付けられた5本の位置決めピン(41)と、同他方の右縦枠
部材(12)の対合面に、右側チャンネル材(14)の垂直部(1
4a) を介して取り付けられかつ位置決めピン(41)と係脱
自在に係り合う5個のピン受け部材(42)とを備えてい
る。
【0046】なお、左側チャンネル材(13)におけるこれ
らのピン受け部材(42)の形状は、図7に示されており、
またピン受け部材(42)の配置は、図10に示されてい
る。
【0047】ここで、各ピン受け部材(42)は、ブロック
状本体(43)に円筒状部(44)が一体に設けられかつピン先
端部差込み孔(45)を有している。円筒状部(44)の下側に
は、位置決めピン(41)の先端部(41a) を差込み孔(45)内
に案内するための切欠き(46)が設けられている。
【0048】上記ウイング車(10)の箱形荷台(1) の天井
面が閉じた状態では、左右両縦枠部材(11)(12)の対合面
同士の間、換言すれば、横断面略コ形の左右チャンネル
材(13)(14)同士の間が、シール機構を介して液密に塞が
れている必要がある。
【0049】この実施例では、具体的には、左右チャン
ネル材(13)(14)の垂下壁部を有する上壁部(13b)(14b)を
覆うようにそれぞれ取り付けられたウレタンゴム中空成
形体よりなる左右上部シール材(51)(53)が、その左側上
部シール材(51)の断面略三角形状先端部(51a) を下側
に、同右側上部シール材(53)の断面略三角形状先端部(5
3a) を上側にして、かつ左右縦枠部材(11)(12)の全長に
わたって、互いに密接せしめられている。
【0050】また、左右チャンネル材(13)(14)の立上が
り壁部を有する下壁部(13c)(14c)を覆うようにそれぞれ
取り付けられた芯材入りウレタンゴム中空成形体よりな
る左右下部シール材(52)(54)が、互いに突き合わせられ
るようにして、かつ左右縦枠部材(11)(12)の全長にわた
って、密接せしめられている。
【0051】なお、左チャンネル材(13)の上壁部(13b)
には、左側シール材(51)の取付基部を介してアルミニウ
ム製庇(55)が取り付けられており、左側シール材(51)の
断面略三角形状先端部(51a) と庇(55)との間の空間部
に、右側上部シール材(53)の断面略三角形状先端部(53
a) が収められるようになされている。
【0052】なお、これらのシール材(51)(52)(53)(54)
の素材は、上記ウレタンゴムに限らず、その他の合成ゴ
ムあるいは合成樹脂であっても良い。またシール材(51)
(52)(53)(54)の断面形状は、上記実施例のものに限ら
ず、その他種々のものを採用することができるものであ
る。
【0053】また図1〜図3を参照すると、箱形荷台
(1) の左右両後部揺動支柱(9)(9)の垂直部(9b)(9b)に
は、観音開き式の左右一対の後部扉(7)(7)が、所要数の
丁番(27)(27)を介して略270°開閉自在に取り付けら
れていて、左右両後部揺動支柱(9)(9)が揺動するさい、
後部扉(7)(7)も一緒に揺動するようになされている。
【0054】上記ダブル開放型ウイング車(10)によれ
ば、箱形荷台(1) の左右翼状パネル(2)(2)の閉鎖時に
は、図示は省略したが、左右両翼状パネル(2)(2)のサイ
ドパネル(4)(4)の下端部は、側部アオリ(6)(6)の上端部
外面に当接している。
【0055】そしていま、例えば荷物(図示略)を、箱
形荷台(1) の横方向から積込みあるいは荷卸しするに
は、図2に示すように、揺動支柱(8)(8)(9)(9)が立上が
った状態で、流体圧シリンダ(20)の作動により、翼状パ
ネル(2)(2)をそれぞれ丁番(16)を介して上方に揺動せし
めるとともに、左右両側部アオリ(6)(6)を丁番(26)を介
して外側に倒して、箱形荷台(1) の側面部を開放する。
これにより、荷物を箱形荷台(1) の横方向から何の邪魔
もない状態で積込みあるいは荷卸しすることができる。
【0056】荷物を箱形荷台(1) の横方向から積み込み
あるいは荷卸しする場合の作業は、人力によるほか、フ
ォークリフトによるなど自由である。
【0057】これに対し、箱形荷台(1) の天井面を開放
してクレーンなどで荷物を上方に吊り上げて、荷物を上
方から積込みあるいは荷卸しする場合には、図1に示す
ように、流体圧シリンダ(24)を作動させて、箱形荷台
(1) 四隅の揺動支柱(8)(8)(9)(9)を両外側に開くように
揺動せしめ、箱形荷台(1) の天井面をその中央部より開
放する。この場合、荷物は、上方に向けて邪魔となるも
のが一切ないことから、吊り上げによる荷卸しあるいは
また積込み作業を、非常に簡便に行なうことができ、軽
量物から重量物までの広い範囲での積荷が可能である。
【0058】また上記ウイング車(10)によれば、箱形荷
台(1) の天井面中央部の左右縦枠部材(11)(12)の対合面
に、ロック機構(30)および位置決め機構(40)の双方を設
けているから、ウイング車(10)の走行中における箱形荷
台(1) のガタツキをなくすことができ、かつ左右縦枠部
材(11)(12)の対合面同士の前後方向のずれを防止して、
ウイング車(10)の安定性ひいては安全性を大幅に向上す
ることができる。
【0059】また上記ウイング車(10)によれば、箱形荷
台(1) の後部扉(7)(7)をいわゆる観音開き式扉として、
その左右両後部扉(7)(7)をそれぞれ後部揺動支柱(9)(9)
の垂直部(9b)(9b)に開閉自在に取り付けたから、箱形荷
台(1) の天井面の開放のさいに、左右両後部扉(7)(7)が
左右揺動支柱(9)(9)と一緒に揺動し、従って荷物を上方
から積込みあるいは荷卸しするさいに、後部扉(7)(7)が
邪魔にならず、作業性を向上することができて、荷物の
運搬の効率化と作業能率の向上を果たし得る。
【0060】なお、図5と図7に示すように、左右両縦
枠部材(11)(12)の対合面と反対側の面には、左右一対の
翼状パネル(2)(2)のルーフパネル(3)(3)の内枠部材(60)
(60)が、所要数の丁番(16)(16)を介して揺動自在に取り
付けられている。
【0061】そして、これら左右両翼状パネル(2)(2)の
ルーフパネル(3)(3)の内枠部材(60)(60)と、左右両縦枠
部材(11)(12)と、丁番(16)(16)とを跨ぐように、防水シ
ート(77)(77)が張り渡されている。
【0062】つぎに、図11に、翼状パネル(2) のルー
フパネル(3) とサイドパネル(4) の連結部分の詳細が示
されている。
【0063】この実施例では、従来のウイング車におい
て翼状パネル(2) の組立てのさいの不具合、とくにルー
フパネル(3) とサイドパネル(4) の連結部分が剛性に欠
けるという問題点を除去するために、特別の構成を採用
している。
【0064】なお、左右両翼状パネル(2)(2)は互いに対
称につくられていて、ほぼ同じ構成を有しているので、
以下に一方の左側翼状パネル(2) についてのみ、その構
成を詳しく説明する。
【0065】同図において、各翼状パネル(2) は、ルー
フパネル(3) とサイドパネル(4) とによって構成されて
いるが、ルーフパネル(3) は、内外一対のアルミニウム
押出形材製の枠部材(60)(61)と、これらに渡し止められ
てリベット(69)により固定された所要数の芯材(70)と、
これらの上面に被せられてリベット(69)により取り付け
られた金属板(76)と、芯材(70)の内面に被せられた化粧
板(78)とよりなるものである。
【0066】一方、サイドパネル(4) は、上下一対のア
ルミニウム押出形材製の枠部材(71)(一方の下側枠部材
の図示は省略)と、これらに渡し止められてリベット(6
9)により固定された所要数の芯材(70)と、これらの外面
に被せられてリベット(69)により取り付けられた金属板
(76)と、芯材(70)の内面に被せられた化粧板(78)とより
なるものである。
【0067】ルーフパネル(3) とサイドパネル(4) の連
結すべき縁部においてルーフパネル(3) に設けられた外
側の第1連結枠部材(61)と、サイドパネル(4) に設けら
れた上側の第2連結枠部材(71)とが上下に重ね合わせら
れている。
【0068】ここで、一方の第1連結枠部材(61)は、水
平壁(61a) と、これの外縁に連なって設けられた横断面
円弧状外側壁(61b) と、水平壁(61a) の幅の内側縁部に
設けられた内側垂下壁(61c) とを有している。
【0069】また第2連結枠部材(71)は、水平壁(71a)
と、これの外縁部に設けられた外側垂下壁(71b) と、水
平壁(71a) の幅の中間に設けられた中間垂下壁(71c)
と、この中間垂下壁(71c) および水平壁(71a) の内縁部
との間に傾斜状に渡された補強壁(71d) とを有してい
て、中間垂下壁(71c) の上部と、これより内側の水平壁
(71a) 部分と、傾斜状補強壁(71d) とによって中空部(7
3)が形成され、中空部(73)を囲む中間垂下壁(71c) 上部
と内側水平壁(71a) 部分と傾斜状補強壁(71d) とによっ
て横断面三角形状の剛体部分が形成されている。
【0070】また、第1連結枠部材(61)の内側垂下壁(6
1c) の下縁に、中央の左縦枠部材(11)側に突出した凸縁
(62)が設けられるとともに、第2連結枠部材(71)の水平
壁(71a) の内縁に、これを左縦枠部材(11)側に延長する
ように凸縁(72)が設けられて、両凸縁(62)(72)がリベッ
ト(69)により結合されている。
【0071】そして、第1連結枠部材(61)の外側壁(61
b) に、第2連結枠部材(71)の上端外側縁より下方にの
びている延長部(63)が設けられ、この外側壁延長部(63)
の下端に、下向きに開口した嵌合凹部(64)が設けられ、
第2連結枠部材(71)の外側垂下壁(71b) の上部外面に、
嵌合凸部(74)が設けられて、嵌合凹部(64)と嵌合凸部(7
4)同士が互いに嵌め合わせられている。
【0072】これら第1連結枠部材(61)の外側壁延長部
(63)の内面と、これに対向する第2連結枠部材(71)の外
側垂下壁(71b) の外面とに、連結ピン嵌込み用溝(65)(7
5)が両連結枠部材(61)(71)の全長にわたって設けられ、
これらの連結ピン嵌込み用溝(65)(75)によって形成され
た貫通孔に連結ピン(66)が挿入されることにより、第1
連結枠部材(61)の外側壁延長部(63)と、第2連結枠部材
(71)の外側垂下壁(71b) とが、相互に非常に強固に連結
されている。
【0073】このように、ルーフパネル(3) の第1連結
枠部材(61)とサイドパネル(4) の第2連結枠部材(71)と
の一側縁部のみが凹凸嵌合部(64)(74)に連結ピン(66)を
挿通することによって結合され、他側の凸縁部(62)(72)
同士が重合状態でリベット(69)により結合されているか
ら、横断面略逆U形の第1連結枠部材(61)の開口部の内
法寸法に、製作誤差による寸法精度のバラツキを生じた
場合でも、他側の凸縁部(62)(72)同士の重合を若干ずら
せて結合することにより、寸法誤差を確実に吸収するこ
とができて、両連結枠部材(61)(71)の製作誤差による寸
法精度のバラツキを生じた場合に、これを確実に吸収す
ることができる。これによって、翼状パネル(2) の組立
に不具合を生じることなく、第1および第2連結枠部材
(61)(71)同士を強固に結合することができて、翼状パネ
ル(2) のルーフパネル(3) とサイドパネル(4) の連結部
分の剛性を大幅に高めることができるとともに、翼状パ
ネル(2) の組立をスムーズに行なうことができる。
【0074】なお、翼状パネル(2) のルーフパネル(3)
とサイドパネル(4) のコーナー部分の内側には、さらに
補強部材(67)が配されている。
【0075】ここで、補強部材(67)は、両パネル(6)(4)
のコーナー部分を内側から覆う傾斜面部(67a) 、その上
側の水平面部(67b) およびその下側の垂直面部(67c) よ
りなり、その水平面部(67b) がボルト・ナットによりル
ーフパネル(3) の芯材(70)に、垂直面部(67c) がボルト
・ナットによりサイドパネル(4) の芯材(70)に、それぞ
れ固定されている。また補強部材(67)の水平面部(67b)
と垂直面部(67c) には、化粧用内装板(78)(78)の端部が
それぞれ嵌め入れられる二股部(68)(68)が設けられてい
る。
【0076】このような補強部材(67)は、パネル連結部
分の内側の結合角度の調整と補強とを目的として、両パ
ネル(3)(4)の組立て後に取り付けるものである。
【0077】なお、図示のものは嵌合凹部(64)が第1連
結枠部材(61)側に設けられ、嵌合凸部(74)が第2連結枠
部材(71)に設けられているが、これらは相対的なもので
あるので、図示の場合とは逆に配置せられていても勿論
よい。
【0078】また、第1連結枠部材(61)の凸縁(62)と第
2連結枠部材(71)の凸縁(72)とが、リベット(69)により
結合されているが、これらは、ボルト・ナットなどその
他の結合手段により結合するようにしても良い。
【0079】
【発明の効果】本発明によるウイング車は、上述のよう
に、箱形荷台の前後両端部における左右両側縁部に略逆
L字状の揺動支柱が、これらの左右に対向する上端水平
張出部の先端部同士を箱形荷台上面の中央位置で対合し
かつ離反するように、揺動自在に取り付けられ、左右両
側において前後に対向する略逆L字状揺動支柱の上端水
平張出部の先端部同士に、左右縦枠部材がそれぞれ渡し
止められ、左右両縦枠部材の対合面に、ロック機構が設
けられるとともに、位置決め機構が設けられ、かつ左右
両縦枠部材には、箱形荷台を左右方向で2分しかつルー
フパネルとサイドパネルとよりなる横断面倒L形の左右
一対の翼状パネルが開閉作動するように取り付けられて
おり、左右両後部揺動支柱の垂直部に、一対の後部扉が
開閉自在に取り付けられていることを特徴とするもの
で、本発明によれば、箱形荷台の左右両側面の開放、お
よび箱形荷台の天井面の開放を行なうことができて、荷
物の横方向における積込みあるいは荷卸しは勿論のこ
と、上方に向けてすなわちクレーンで吊った状態での積
込みあるいは荷卸しが自由に行なえることから、軽量物
から重量物までの広い範囲での積荷が可能である。
【0080】しかも、箱形荷台の天井面中央部の左右縦
枠部材の対合面に、ロック機構および位置決め機構の双
方を設けることにより、ウイング車の走行中における箱
形荷台のガタツキをなくすことができ、かつ左右縦枠部
材の対合面同士が前後方向のずれを防止して、ウイング
車の安定性ひいては安全性を大幅に向上することができ
る。
【0081】また箱形荷台の後部扉をいわゆる観音開き
式扉として、その左右両後部扉をそれぞれ後部揺動支柱
の垂直部に開閉自在に取り付けることにより、箱形荷台
の天井面の開放のさいに、左右両後部扉が左右揺動支柱
と一緒に揺動して、荷物を上方から積込みあるいは荷卸
しするさいに、後部扉が邪魔にならず、ひいては荷物の
積み卸しの作業性を大幅に向上し得て、運搬の効率化と
作業能率の向上を果たし得るという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示すウイング車全体の概略斜
視図で、箱形荷台が天井面中央部より開放した状態を示
している。
【図2】同ウイング車全体の概略斜視図で、箱形荷台の
左右翼状パネルが開放し、天井面中央部が閉じた状態を
示している。
【図3】同ウイング車の背面図で、箱形荷台が天井面中
央部より開放した状態が2点鎖線により図示されてい
る。
【図4】同ウイング車全体の概略平面図である。
【図5】同ウイング車の箱形荷台の要部拡大断面図で、
図4のAーA線に沿う拡大断面図である。
【図6】同箱形荷台におけるロック機構の詳細を示す要
部拡大側面図である。
【図7】同箱形荷台の要部拡大断面図で、図4のBーB
線に沿う拡大断面図である。
【図8】同ウイング車の箱形荷台の天井面中央部の左側
チャンネル材の左側面図で、ロック機構の前後移動軸挿
通用ブラケットの配置を示している。
【図9】同ウイング車の箱形荷台の天井面中央部の右側
チャンネル材の右側面図で、ロック機構の環状係止部材
の配置状態を示している。
【図10】同ウイング車の箱形荷台の天井面中央部の左
側チャンネル材の左側面図で、位置決め機構の位置決め
ピンの配置状態を示している。
【図11】ウイング車の箱形荷台の翼状パネルのルーフ
パネルとサイドパネルの連結部分の拡大断面図である。
【符号の説明】
1 箱形荷台 2 翼状パネル 3 ルーフパネル 4 サイドパネル 6 側部アオリ 7 後部扉 8 略逆L字状の前部揺動支柱 8a 上端水平張出部 9 略逆L字状の後部揺動支柱 9a 上端水平張出部 9b 垂直部 10 ウイング車 11 左縦枠部材 12 右縦枠部材 13 左側チャンネル材 14 右側チャンネル材 16 ルーフパネル取付用丁番 17 後部扉取付用丁番 26 側部アオリ取付用丁番 30 ロック機構 31 前後移動軸 32 フック 33 環状係止部材 40 位置決め機構 41 位置決めピン 42 ピン受け部材

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 箱形荷台(1) の前後両端部における左右
    両側縁部に略逆L字状の揺動支柱(8)(8)(9)(9)が、これ
    らの左右に対向する上端水平張出部(8a)(8a)(9a)(9a)の
    先端部同士を箱形荷台(1) 上面の中央位置で対合しかつ
    離反するように、揺動自在に取り付けられ、左右両側に
    おいて前後に対向する略逆L字状揺動支柱(8)(9)(8)(9)
    の上端水平張出部(8a)(9a)(8a)(9a)の先端部同士に、左
    右縦枠部材(11)(12)がそれぞれ渡し止められ、左右両縦
    枠部材(11)(12)の対合面に、ロック機構(30)が設けられ
    るとともに、位置決め機構(40)が設けられ、かつ左右両
    縦枠部材(11)(12)には、箱形荷台(1) を左右方向で2分
    しかつルーフパネル(3)とサイドパネル(4) とよりなる
    横断面倒L形の左右一対の翼状パネル(2)(2)が開閉作動
    するように取り付けられており、左右両後部揺動支柱
    (9)(9)の垂直部(9b)(9b)に、一対の後部扉(7)(7)が開閉
    自在に取り付けられていることを特徴とする、ウイング
    車。
  2. 【請求項2】 箱形荷台(1) 上面中央部の左右両縦枠部
    材(11)(12)の対合面に設けられたロック機構(30)が、左
    右両縦枠部材(11)(12)の対合面のうちの一方に取り付け
    られかつ前後移動軸(31)に支持されて所定長さ前後に往
    復移動するようになされた複数個のフック(32)と、同他
    方の対合面に取り付けられかつフック(32)と係脱自在に
    係り合う係止部材(33)とを備えており、左右両縦枠部材
    (11)(12)の対合面に設けられた位置決め機構(40)が、左
    右両縦枠部材(11)(12)の対合面のうちの一方に取り付け
    られた複数本の位置決めピン(41)と、同他方の対合面に
    取り付けられかつ位置決めピン(41)と係脱自在に係り合
    うピン受け部材(42)とを備えていることを特徴とする、
    請求項1記載のウイング車。
  3. 【請求項3】 左右両縦枠部材(11)(12)の対合面に、一
    対のシール材等取付け用チャンネル材(13)(14)が互いに
    開口部を対向させるようにしてかつ左右縦枠部材(11)(1
    2)の全長にわたって取り付けられ、ロック機構(30)と位
    置決め機構(40)が、左右チャンネル材(13)(14)の内部に
    設けられている、請求項1記載のウイング車。
  4. 【請求項4】 箱形荷台(1) の左右両後部揺動支柱(9)
    (9)の垂直部(9b)(9b)に、左右一対の後部扉(7)(7)が丁
    番(27)(27)を介して略270°開閉自在に取り付けら
    れ、左右両後部揺動支柱(9)(9)が揺動するさい、後部扉
    (7)(7)が両支柱(9)(9)と一緒に揺動するようになされて
    いることを特徴とする、請求項1記載のウイング車。
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