JP4591822B2 - 貨物自動車の荷物庫用運搬装置、並びに荷物庫用運搬装置を備えた貨物自動車 - Google Patents

貨物自動車の荷物庫用運搬装置、並びに荷物庫用運搬装置を備えた貨物自動車 Download PDF

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Description

本発明は、例えば、一人で重量荷物を貨物自動車の荷物庫内へ積み揚げまたは荷物庫から外へ積み降ろし作業するのに有効な貨物自動車の荷物庫用運搬装置、並びに荷物庫用運搬装置を備えた貨物自動車に関する。
貨物の陸上運送手段としてトラックなどの車両が用いられており、例えば、冷蔵・冷凍品を始め、小型・軽量荷物から大型・重量荷物等の種々の荷物を運搬する際に、アルミニウム等の軽合金製箱体で閉鎖状に設けられる箱型荷台を有したバン型トラック等が広く利用されている。従来、トラックの荷台に重量のある荷物を積み揚げたり、積み降ろしたりする作業は、多くの労力を要し、運転手一人で作業することは困難な場合が多かった。そこで、例えば、特許文献1には、重量のある荷物を箱型荷台に容易に積み揚げ、または積み降ろしさせるためのトラックの荷役装置が提案されている。
特許文献1のトラック荷役装置は、荷物箱12の天井の両側に沿って前後に延びる一対のレール1と、レールの後部から出没するスライドレール1aと、レール1に移動自在に支持されたビーム4と、ビーム4に移動自在に支持された巻上機7と、を備えている。一対のレール1は、荷物箱内に立設された複数の柱2によって支持されている。各柱2の上端には梁3が連結されて強度を保持するように組み付けられている。荷物を荷物室内に積み込む場合には、荷物箱の後部開口の扉を開き、一対のレールの後部からスライドレールを後方に突出させる。ビームをレール及びスライドレールに沿って移動させるとともに、巻上機をビームに沿って移動させて、荷物が配置されている位置に巻上機を合わせて、巻上機で荷物を吊り上げる。そして、レール及びスライドレールに沿ってビームを後方に移動させるとともに、巻上機をビームに沿って車幅方向に移動させて、荷物を荷物箱内の所定の位置に吊り降ろす。また、逆の手順で荷物箱内の荷物を外に積み降ろすものであった。
実開平5−22180号公報
しかしながら、特許文献1のような荷役装置をトラックに装備する際には、柱やレール等の組み付け作業等の作業性や荷台寸法に対応して設計される構造上等の点から、箱型荷台の壁や屋根を取り付ける前に荷台床上に製作されるので、新規にトラックを製作する際に荷役装置を取り付けることはできる一方、既設のバン型トラックの荷台等に後付けで取り付けることは困難であった。例えば、既存のトラックの箱型荷台に取り付ける際には、一度箱型荷台を分解して壁や屋根、扉等を取り除き、レール支持用の柱、梁を床上に組立てて、レール及びビーム、巻上機等を支持させた後、再び、荷台の壁や屋根を組み立てる必要があり、作業が煩雑で、工期も長く、コストが高くつく等の問題があった。また、荷役装置はトラックの荷台寸法に合わせて、いちいち柱やレールなどの構成部材の長さを設計、加工等して製造する必要があるのも高コスト化の一つの要因となっていた。さらに、特許文献1の荷役装置では、一つのトラックの荷台寸法に合わせて設計、加工され、柱やレール等の各構成部材が溶接等で固定されるから、その一台のトラック専用の荷役装置となる結果、例えば、該トラックの故障や老朽化等で新しく買い換えた際等に、該古いトラックの荷台に装備されている荷役装置を新しいトラックの箱型荷台に簡単に再利用することはほとんど不可能であり、全体的に経済性が悪いものであった。
本発明は上記従来の課題に鑑みてなされたものであり、その一つの目的は、貨物自動車の完全荷物庫に後付けで簡単に装着できるとともに、大きさが異なる種々の荷物庫に対応して良好に取付けできる貨物自動車の荷物庫用運搬装置を提供することである。さらに、他の目的は、例えば、一の貨物自動車の荷物庫から取り外して、他の貨物自動車の荷物庫に容易に再利用することができる貨物自動車の荷物庫用運搬装置を提供することである。
上記課題を解決するために本発明は、貨物自動車に設置され、上下方向(H)に対向した天壁121及び床壁122と、車幅方向となる左右方向(W)に対向した左右側壁123、124と、前後方向(L)に対向した前後壁125、126と、を含む閉鎖箱形に構成された完全荷物庫12と、荷物庫内に取り付け、取り外し可能に設けられ、荷物庫12の周壁を利用して荷物庫内に門形状に固定される枠構造体14と、枠構造体14に支持されて荷物庫12の天壁121近傍で荷物庫に出入自在に水平移動する吊支手段16と、枠構造体を荷物庫の内側から外方に向けて押し当てて枠構造体を維持する機構であり、筒体と筒体内に摺動自在に挿入された柱体とにより門形状の縦方向の柱状枠及び横方向の梁状枠を形成し、柱状枠又は梁状枠の長さをそれぞれ伸縮させる伸縮枠機構20と、柱状枠又は梁状枠の長さを伸長させてその端部を対向する荷物庫の壁に押し当て駆動させる押圧装置30と、を有することを特徴とする貨物自動車の荷物庫用運搬装置10から構成される。吊支手段の構成は下記の実施形態のものに限らず、例えば、従来のトラックの荷役装置に利用されるレールや巻上機を備えた構成やその他任意のものでもよい。吊支手段は、枠構造体に取り付け、取り外し可能に設けられると良い。
また、枠構造体14は、前後方向(L)に向けて互いに離隔しながら複数個並列配置されており、複数の枠構造体14どうしを連結し、かつ前後方向に伸縮する補助枠22を含むこととしてもよい
また、押圧装置30は、筒体に内蔵されたこととしてもよい。押圧装置は、手動または電動、油圧駆動等その他任意のもでも良い
また、伸縮枠機構は、長手方向に摺動可能な筒体と柱体との連結位置を変更調整する連結位置調整機構32を含むこととしてもよい。
また、押圧装置30を内蔵した筒体には、柱状枠又は梁状枠の押圧駆動操作用の操作孔40が穿孔されていることとしてもよい。操作孔の位置は任意でよいが、荷物庫内から容易に操作できる位置が好適である。
さらに、本発明は、請求項1ないし5のいずれかに記載の荷物庫用運搬装置を備えた貨物自動車から構成される。
本発明の貨物自動車の荷物庫用運搬装置によれば、貨物自動車に設置され、周壁により閉鎖箱形に構成された完全荷物庫に装備される運搬装置であり、該荷物庫内に取り付け、取り外し可能に設けられ、荷物庫の周壁を利用して荷物庫内に固定される枠構造体と、枠構造体に支持されて荷物庫に出入自在に荷物庫の天壁近傍で水平移動する吊支手段と、を有する構成であるから、重量のある荷物の荷物庫内外への運搬作業を一人作業で行える装置を、通常の貨物自動車の荷物庫内に後付けで簡単に装着することができる。その際、後付けであっても、運搬装置を荷物庫の周壁を利用して、高い強度を保持しながら装着することができる。また、装置取付け作業を少労力、低コストで簡単に行える。さらに、不要時には荷物庫から取り外すことができるとともに、取り外した装置を再び必要に応じて同じ貨物自動車の荷物庫内または他の貨物自動車の荷物庫内に取り付けて有効に利用することもできる。
枠構造体は、荷物庫のいずれかの対向壁に対して伸縮可能であり伸長時に対向壁に押圧させて固定する当接部を有する伸縮枠機構を含む構成とすることにより、運搬装置の荷物庫への装着自由度が高く、大きさの異なる種々の荷物庫に対応させて枠構造体を簡単、確実、高強度で支持固定することができる。また、種々の荷物庫に対応できるので、運搬装置を量産することもでき、低コスト化を図れる。
また、伸縮枠機構は、複数の枠部材と、1つの枠部材に内蔵されて当接部を押圧当接させる押圧装置と、を含む構成とすることにより、簡単な構造で、しかも枠構造体を高い強度を保持しながら支持できる伸縮枠機構を具体的に実現できる。また、枠構造体の荷物庫内への固定作業を簡単に行なえる。さらに、伸縮枠機構を効率よく荷物庫内に配置させて、荷物庫内の収容空間を維持できる。
また、伸縮枠機構は、長手方向に摺動可能な複数の枠部材どうしの連結位置を変更調整する連結位置調整機構を含む構成とすることにより、荷物庫の大きさに合わせて簡単に伸縮枠機構を伸縮させて長さ調整を行って、対向壁に当接部を確実に押圧当接させることができる。また、伸縮可能な構成の枠構造体を簡単、低コスト構造で製造できる。
また、押圧装置を内蔵した枠部材には、当接部を含む枠部材の押圧駆動操作用の操作孔が穿孔されている構成とすることにより、装置を構成している構成部材が余分な場所をとることがなく、荷物庫内の収容空間を確保して運送効率を維持できるとともに、枠部材に内蔵された押圧装置の外部からのスムーズな操作性を実現できる。
さらに、本発明の貨物自動車によれば、上記の荷物庫用運搬装置を備えたことから、上記運搬装置の特徴を備えた利便性の高い貨物自動車を実現できる。既設の普及した貨物自動車等を利用して、簡単、低コストに製造できる。
以下添付図面を参照しつつ本発明の貨物自動車の荷物庫用運搬装置、並びに荷物庫用運搬装置を備えた貨物自動車の実施形態について説明する。本発明の貨物自動車の荷物庫用運搬装置は、貨物自動車に既に設置されている完全荷物庫内に後付けで好適に設置することができる荷物庫用運搬装置である。
図1ないし図6は、本発明の貨物自動車の荷物庫用運搬装置の一実施形態を示している。図1、図2に示すように、本実施形態において、貨物自動車の荷物庫用運搬装置10(以下、単に「運搬装置」ともいう)は、例えば、通常のバン型トラックT等の後部側に設置される箱型状の荷物庫12に装着される。本実施形態では、荷物庫12は、天壁121、床壁122、車幅方向に対向する一対の左右側壁123,124、運転席後方の前壁125及び、前壁125に対向して荷物庫の後端側に後壁としての開閉自在のドア126を含む周壁により直方体状の閉鎖箱形に構成された完全荷物庫となっている。荷物庫12は陸上輸送時等の通常時は、ドアが閉鎖、ロックされて、内部に荷物を収容する収容空間を閉鎖状の空間としており、荷物の積み上げ、積み降ろしの際には、後部のドアが開かれて、荷物の出し入れができるようになっている。
図1に示すように、本実施形態において、運搬装置10は、荷物庫12の周壁を利用して荷物庫内に固定される枠構造体14と、荷物庫12に出入自在に水平移動する吊支手段16と、を有する。
本実施形態において、枠構造体14は、図1、図2に示すように、荷物庫12内に荷物の収容空間Sを確保しつつ、吊支手段16を天壁121近傍に支持する構造体であり、本実施形態では、荷物庫内12に取り付け、取り外し可能に設けられている。本実施形態では、枠構造体14は、荷物庫12の対向壁、例えば、天壁121、床壁122又は左右側壁123,124に対して伸縮可能であり、伸長時にそれらの対向壁に押圧させて固定する当接部18を有する伸縮枠機構20を含む。すなわち、枠構造体14は、図3に示すように、伸縮枠機構20を介して枠構造体を伸長させて、当接部18を荷物庫12の対向壁に押圧させることによって荷物庫12内に固定される。これにより、既設の荷物庫12に後付けで簡単に装着することができる。本実施形態では、枠構造体14は、荷物庫12の前後方向Lに垂直な面での断面視で、下側開口のコ字状に形成されており、荷物庫内に左右側壁123,124にそれぞれ沿うように縦に柱状に設けられる一対の柱状伸縮枠機構20aと、天壁121に沿って柱状伸縮枠機構20aの上端を横方向に接続するように設けられる梁状伸縮枠機構20bと、を含む。図1に戻って、枠構造体14は、前後方向Lに向けて互いに離隔しながら3個並列配置されており、さらに、枠構造体14どうしは、複数の補助枠22で連結されている。なお、各図は、説明のために荷物庫に対しての横幅を大きく示しているが、実際には、枠構造体14が荷物庫内に占める割合は少なく、枠構造体は、枠構造体内側に荷物を積み込むための十分広い収容空間Sが維持されるように設けるとよい。
本実施形態において、伸縮枠機構20は、図2、図3に示すように、荷物庫の大きさに対応して枠構造体を伸縮調整できる伸縮調整手段であるとともに、枠構造体の荷物庫12の周壁を利用して固定させる固定手段である。本実施形態では、枠構造体の高さ方向Hに伸縮可能な柱状伸縮枠機構20aと、車幅方向Wに伸縮可能な梁状伸縮枠機構20bとが設けられ、柱状伸縮枠機構20aは、天壁121と床壁121の対向壁に対して伸縮、固定させ得る伸縮枠機構20となり、梁状伸縮枠機構20bは、左右側壁123,124の対向壁に対して伸縮、固定させ得る伸縮枠機構20となっている。
本実施形態において、柱状伸縮枠機構20aは、下枠部材24と、中枠部材26と、L字枠部材28と、下枠部材24に内蔵された例えばジャッキ等からなる押圧装置30と、を有している。本実施形態では、柱状伸縮枠機構20aは、下から下枠部材24、中枠部材26、L字枠部材28の順にそれぞれ長手方向に摺動可能に係合させて連結構成されており、柱状伸縮枠機構20aの伸縮を実現している。下枠部材24は、例えば、少なくとも一方を開口した断面矩形状の中空の金属製筒体からなり、下端側に床壁122に当接する当接部18を有する。中枠部材26は、例えば、下枠部材24の開口大きさに対応した断面矩形状の充実の金属製柱体からなる。L字枠部材28は、梁状伸縮枠機構20bを構成する枠部材の一部を共通した共通枠部材であり、縦辺部28aと横辺部28bが一体的に設けられている。L字部材28は、横辺部28bの上面側に天壁121と当接する当接部18を有する。L字部材28は、例えば、下枠部材24と同形の断面矩形状を有し、L字両端部を開口した中空の金属製L字筒体からなる。
本実施形態では、下枠部材24と中枠部材26とは、下枠部材内部に中枠部材26の端部が摺動自在に挿し込まれつつ、押圧装置30が中枠部材26を支持した構造となっている。中枠部材26とL字枠部材の縦辺部28bとは、L字枠部材28内部に中枠部材26の端部を挿し込んだ状態で、例えば、枠部材どうしの連結位置を変更調整して連結できるようになっており、連結位置調整機構32を構成している。本実施形態では、連結位置調整機構32は、例えば、中枠部材26に長手方向に所定の間隔で列状に位置して穿孔された複数の連結用孔34と、L字枠部材の縦辺部28aに穿孔された連結用孔35と、互いの連結用孔34、35を位置あわせした状態で該連結用孔に挿し込まれるボルト36と、を含む。連結位置調整機構は、例えば、伸縮枠機構を伸縮させて目的の長さに設定しうるとともに、後述の押圧装置による押圧駆動力に耐えて、その長さが収縮することがない連結状態を維持する構成であれば任意でよい。
押圧装置30は、伸縮枠機構20の当接部18を対向壁に押圧当接させる押圧手段である。本実施形態では、押圧装置30は、例えば、ネジ式ジャッキからなり、着脱式のハンドル操作によって、当接部を含む枠部材をジャッキアップ、ジャッキダウン状に移動させる伸縮装置であり、その移動位置を保持できるようになっている。本実施形態では、押圧装置30の伸縮幅がある程度長く設定されており、複数の枠部材で構成される伸縮枠機構を比較的広い範囲で伸縮調整させることができる。本実施形態では、押圧装置30は、下枠部材内に内蔵されており、中枠部材26とL字枠部材28を一体的に上下動させながら、伸縮及び当接部18の壁への押圧を行なう。これにより、押圧装置30を介して、柱状伸縮枠機構20aにより高さを調整し、さらに、上下端側の当接部18を天壁121及び床壁122に押圧当接させることにより、天壁と床壁とに突っ張るように固定でき、既設の荷物庫に簡単に固定することができる。また、押圧装置30の押圧駆動操作は、例えば、枠部材の外部から(荷物庫内の収容空間S側から)行なえるようになっている。具体的には、押圧装置30を内蔵した下枠部材の一つの側面には、操作孔40が穿孔されており、この操作孔40を介して下枠部材内の押圧装置30に操作ハンドル38を着脱自在に装着して、押圧駆動操作を行なえる。これにより、枠構造体14を固定する作業の際には押圧装置による押圧当接等をスムーズに行なえるとともに、運搬装置を設置した後では、荷物庫12内に余分な構成部材等が占領することがなく、収容空間Sを広く維持できる。
なお、本実施形態では、下枠部材24の下端側には、張出し板42が一体的に設けられており、下枠部材24と床壁122とがビス止め等で固定され、枠構造体は荷物庫に対してさらに強固に支持できるようになっている。
一方、梁状伸縮枠機構20bは、本実施形態では、左右側壁側に配置される上記の一対のL字枠部材28と、L字枠部材28に摺動自在に渡架状に設置される横枠部材29と、L字枠部材28に内蔵された押圧装置30と、を含み、梁状伸縮枠機構全体が車幅方向Wに伸縮自在に構成されている。横枠部材29は、例えば、L字枠部材の中空開口大きさに対応した断面矩形状の充実の金属製柱体からなる。押圧装置30は、例えば、柱状伸縮枠機構20aの下枠部材に内蔵される押圧装置と同様に、ネジ式ジャッキからなる。また、L字枠部材28の横辺部28bの下面側には、押圧装置30の駆動操作用の操作孔40が穿孔されている。荷物庫の車幅に対応して伸縮させて、L字枠部材の左右側壁に対向する面を当接部18とし、左右側壁123,124に当接部18を押圧当接させて固定することができる。柱状伸縮枠機構の車幅方向位置を荷物庫の左右側壁123,124に寄せて設置でき、荷物を積み込む収容空間Sを確保した状態で装着することができる。本実施形態では、例えば、上記の柱状伸縮枠機構20aによって荷物庫の天壁、床壁を利用して固定され、梁状伸縮枠機構は主として車幅方向Wの長さ調整手段としている。しかしながら、荷物庫の態様に応じて、梁状伸縮枠機構を介して左右側壁を利用して固定させることとしてもよい。
なお、図7は、押圧装置の他の例を示している。図7において、押圧装置30aは、長手方向に軸を同一直線状に配置させた2本のねじ軸441,442と、内側にねじ溝が設けられたねじ筒体46と、を有している。一方のねじ軸441は右ねじ、他方442は左ねじとなるように形成されており、ねじ筒体46の内ねじ溝も対応して形成されている。ねじ筒体46を回転させると、ターンバックル状に2本のねじ軸441,442が互いに進退して、長手方向に伸縮するようになっている。ねじ軸441,442の端部44a、44bにそれぞれ枠部材を連係させることにより、伸縮枠機構の伸縮及び当接部の押圧当接操作が行える。なお、押圧装置は、上記のネジ式ジャッキや、図7に示したものに限らず、例えば、シリンダ装置やスライド機構、その他の任意の構成でもよい。
図1、図2、図5に示すように、吊支手段16は、枠構造体14に支持されて荷物庫12に出入自在に天壁121近傍で水平移動し、荷物を吊支して荷物庫へ積み揚げ、積み降ろしできる荷物運搬用の吊支手段である。本実施形態では、吊支手段16は、例えば、枠構造体14に支持される水平移動手段(48)を介して天壁近傍を水平移動できるようになっている。本実施形態では、水平移動手段は、例えば、伸縮自在のレール機構48等からなる。レール機構48は、荷物庫内に完全に収容される主レール50と、主レール50内を自在にスライド移動しつつその端部側が主レール50の後端側から突出して荷物庫外へ伸長するような従レール52と、を含む。レール機構48は、荷物庫の前後方向Lに長手方向を向けつつ、かつ各枠構造体14の車幅方向W中間位置に取り付け、取り外し可能に固定される。主レール50は、例えば、断面略矩形状の中空筒体からなり、梁状伸縮枠機構20bの横枠部材29に、L字金具55を介して長手方向の任意の位置をビス止めされて支持される。従レール52は、例えば、空隙部を左右に向けて配置されたH形鋼からなり、左右の空隙部内には、従レール52がスムーズにスライド移動できるように主レール50の内側から支持軸56を介して支持された転動部材54が配置される。従レールは、駆動装置57を介してまたは手動でスライド移動する。なお、従レールが主レールから脱係しないようなストッパ機構が設けられるとよい。本実施形態では、吊支手段16は、従レール52の後端部にフック部58を有しており、さらにこのフック部58にはチェーンブロック等の揚降装置60が接続される。例えば、重量のある荷物Mを荷物庫内に積み揚げる際には、まず、従レール52をスライドさせてその後端を荷物庫外に突出させる。そして、該荷物Mを揚降装置60によって吊り上げて、揚降装置を荷物庫12内に移動させて、荷物を荷物庫内の収容空間の任意の位置に降ろす。これにより、荷物庫内外への荷物の揚げ降ろし搬作業を一人でも簡便に行なえる。
図1、図4に示すように、補助枠22は、本実施形態では、荷物庫内に配置された複数の枠構造体14を荷物庫の前後方向Lに連結して、運搬装置を全体的に強固な構造体として補強している。補助枠22は、長手方向を摺動可能に係合しつつ連結位置を変更調整可能に連結される複数の補助枠部材62,63を含む。図6に示すように、第1、第2補助枠部材62,63は、例えば、大きさの異なる断面C状の溝付き鋼材からなり、第1補助枠部材62に第2補助枠部材63を挿し込んで、互いに摺動自在となっている。第1補助枠部材62に1つの連結用孔が設けられるとともに、第2補助枠部材63に長手方向に所定の間隔で列状に複数の連結用孔が穿孔され、互いの連結用孔を位置あわせしてビス64で連結される。第1、第2枠部材62,63は、例えば、枠構造体14を構成している各枠部材24,26,28にビス止め連結される。
次に本実施形態に係る貨物自動車の荷物庫用運搬装置の作用について説明する。例えば、トラック等の貨物自動車Tに設置された周壁121〜126により閉鎖される完全貨物庫内12に、本実施形態の運搬装置を取り付ける際には、複数の枠部材等の構成部材を持ち込み、荷物庫内でそれぞれ組み付けて、図3に示すように、柱状伸縮枠機構20a、梁状伸縮枠機構20bを含む枠構造体14を構築する。この際、荷物庫の高さに合わせて、連結位置調整機構32を介して柱状伸縮枠機構20aを伸縮させて枠構造体14の高さをある程度調整する。さらに、荷物庫の車幅方向Wの長さに合わせて、押圧装置30を介して梁状伸縮枠機構20bを伸縮させて枠構造体の車幅方向長さを調整する。また、枠構造体は前後方向に向けて3個配置させ、それぞれを補助枠22を介して連結させる。同時に、枠構造体14にレール機構を取り付けて、吊支手段16を支持させる。この際、枠構造体14はコ字状に荷物庫の天壁121、左右側壁123,124に沿って配置されて、荷物庫内には十分に広い収容空間Sが維持されており、荷物輸送効率を維持することができる。そして、操作孔40を介して柱状伸縮枠機構20aの押圧装置30を駆動させて、図3の矢視Y方向に向けて、枠構造体14を縦方向に伸長させ、最終的には、図2に示すように、柱状伸縮枠機構上端側の当接部18を荷物庫の天壁121に押圧当接させる。枠構造体14は荷物庫の天壁及び床壁に突っ張るように固定される。これにより、例えば、重量のある荷物を荷物庫内外へ運搬する作業を一人で行うのに有効な運搬装置を、既設の荷物庫に後付けで簡単に装着することができる。また、一つの運搬装置を大きさの異なる種々の荷物庫に対応して装着することできる。なお、本実施形態では、柱状伸縮枠機構20aにより天壁121、床壁122を利用して固定される態様としているが、梁状伸縮枠機構20bにより、左右側壁123,124を利用して固定させる態様としてもよい。荷物庫の構造等に応じて該荷物庫のいずれかの周壁を利用して固定するとよい。
また、運搬装置10を貨物自動車の荷物庫12から取り外すときには、前記とは逆の手順で操作孔40を介して押圧装置30を押圧解除させて固定状態を開放する。その後、枠構造体を複数の枠部材に分解し、荷物庫から簡単に取り外すことができる。さらに、取り外した運搬装置は、再び他の貨物自動車の荷物庫内に異なる大きさであっても上記同様の作業で取り付けることもできる。
以上説明した本発明の貨物自動車の荷物庫用運搬装置、並びに荷物庫用運搬装置を備えた貨物自動車は、上記した実施形態のみの構成に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した本発明の本質を逸脱しない範囲において、任意の改変を行ってもよい。
本発明の貨物自動車の荷物庫用運搬装置は、例えば、バン型トラック等の貨物自動車に設けられた閉鎖箱形の荷物庫やトレーラのコンテナ、その他の貨物自動車に設置される完全荷物庫に好適に適用される。
本発明の実施形態に係る荷物庫用運搬装置を備えた貨物自動車の荷物庫を縦断面して示した側面図である。 本発明の実施形態に係る貨物自動車の荷物庫用運搬装置の図1のA−A線位置での断面説明図である。 図2で示す運搬装置を固定する前の状態の説明図である。 本発明の実施形態に係る貨物自動車の荷物庫用運搬装置の斜視説明図である。 吊支手段のレール機構の断面拡大説明図である。 補助枠材の断面拡大説明図である。 押圧装置の他の例を示す説明図である。
10 運搬装置
12 荷物庫
14 枠構造体
16 吊支手段
18 当接部
20 伸縮枠機構
30 押圧装置
32 連結位置調整機構
40 操作孔

Claims (6)

  1. 貨物自動車に設置され、上下方向に対向した天壁及び床壁と、車幅方向となる左右方向に対向した左右側壁と、前後方向に対向した前後壁と、を含む閉鎖箱形に構成された完全荷物庫と、
    荷物庫内に取り付け、取り外し可能に設けられ、荷物庫の周壁を利用して荷物庫内に門形状に固定される枠構造体と、
    枠構造体に支持されて荷物庫の天壁近傍で荷物庫に出入自在に水平移動する吊支手段と、
    枠構造体を荷物庫の内側から外方に向けて押し当てて枠構造体を維持する機構であり、筒体と筒体内に摺動自在に挿入された柱体とにより門形状の縦方向の柱状枠及び横方向の梁状枠を形成し、柱状枠又は梁状枠の長さをそれぞれ伸縮させる伸縮枠機構と、
    柱状枠又は梁状枠の長さを伸長させてその端部を対向する荷物庫の壁に押し当て駆動させる押圧装置と、を有することを特徴とする貨物自動車の荷物庫用運搬装置。
  2. 枠構造体は、前後方向に向けて互いに離隔しながら複数個並列配置されており、
    複数の枠構造体どうしを連結し、かつ前後方向に伸縮する補助枠を含む請求項1記載の貨物自動車の荷物庫用運搬装置。
  3. 押圧装置は、筒体に内蔵されたことを特徴とする請求項1または2記載の貨物自動車の荷物庫用運搬装置。
  4. 伸縮枠機構は、長手方向に摺動可能な筒体と柱体との連結位置を変更調整する連結位置調整機構を含む請求項3記載の貨物自動車の荷物庫用運搬装置。
  5. 押圧装置を内蔵した筒体には、柱状枠又は梁状枠の押圧駆動操作用の操作孔が穿孔されていることを特徴とする請求項3または4記載の貨物自動車の荷物庫用運搬装置。
  6. 請求項1ないし5のいずれかに記載の荷物庫用運搬装置を備えた貨物自動車。
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