JP2552709Y2 - ウイング車の床構造 - Google Patents
ウイング車の床構造Info
- Publication number
- JP2552709Y2 JP2552709Y2 JP10914491U JP10914491U JP2552709Y2 JP 2552709 Y2 JP2552709 Y2 JP 2552709Y2 JP 10914491 U JP10914491 U JP 10914491U JP 10914491 U JP10914491 U JP 10914491U JP 2552709 Y2 JP2552709 Y2 JP 2552709Y2
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Description
【考案の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】本考案は荷台の床の前端に前壁を
立設し、後端に扉枠を立設し、該前壁と扉枠の頂部中央
部間に支持梁を張設し、該支持梁の左右両側に断面Ｌ字
形の羽根を上下に回動自在に蝶着したウイング車の床構
造に関するものである。
立設し、後端に扉枠を立設し、該前壁と扉枠の頂部中央
部間に支持梁を張設し、該支持梁の左右両側に断面Ｌ字
形の羽根を上下に回動自在に蝶着したウイング車の床構
造に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】荷台の床の前端に前壁を立設し、後端に
扉枠を立設し、該前壁と扉枠の頂部中央部間に支持梁を
張設し、該支持梁の左右両側に断面Ｌ字形の羽根を上下
に回動自在に蝶着したウイング車が最近の人手不足を反
映して、荷物の積下し時の開閉作業の便利さの故に開口
幅の狭い観音式又は引き戸式の扉を備えた従来の箱型荷
台( バン型車）にとって代りつつあります。
扉枠を立設し、該前壁と扉枠の頂部中央部間に支持梁を
張設し、該支持梁の左右両側に断面Ｌ字形の羽根を上下
に回動自在に蝶着したウイング車が最近の人手不足を反
映して、荷物の積下し時の開閉作業の便利さの故に開口
幅の狭い観音式又は引き戸式の扉を備えた従来の箱型荷
台( バン型車）にとって代りつつあります。
【０００３】しかしながら、従来の箱型荷台( バン型
車）は、床部、左右の側壁、前後の壁枠及び天井部の夫
々の端縁部が完全に互いに固着していて、走行中に作用
する振動、捩れ、遠心力、等を箱型荷台( バン型車）全
体で受けていたので問題はないが、前記のウイング車に
於ては、支持梁の左右両側に上下に回動自在に蝶着した
断面Ｌ字形の羽根の前後の端縁と前後の壁枠とは完全に
固着しておらず、 走行時に固定金具で着脱自在に固定
するのみで、さらに床端縁部とも煽を介してロック金具
で着脱自在に固定するのみであったので、走行中に作用
する振動、捩れ、遠心力、等は前記断面Ｌ字形の羽根で
は吸収しきれず、必然的に前記床部に多大の応力が集中
的に作用するので床部の特に端縁部の強度を大きくする
必要があった。
車）は、床部、左右の側壁、前後の壁枠及び天井部の夫
々の端縁部が完全に互いに固着していて、走行中に作用
する振動、捩れ、遠心力、等を箱型荷台( バン型車）全
体で受けていたので問題はないが、前記のウイング車に
於ては、支持梁の左右両側に上下に回動自在に蝶着した
断面Ｌ字形の羽根の前後の端縁と前後の壁枠とは完全に
固着しておらず、 走行時に固定金具で着脱自在に固定
するのみで、さらに床端縁部とも煽を介してロック金具
で着脱自在に固定するのみであったので、走行中に作用
する振動、捩れ、遠心力、等は前記断面Ｌ字形の羽根で
は吸収しきれず、必然的に前記床部に多大の応力が集中
的に作用するので床部の特に端縁部の強度を大きくする
必要があった。
【０００４】従来、前記床部の端縁部は外レ−ルと呼ば
れ、図３に示す断面コの字形の折り曲げ材の上下のフラ
ンジ面が横根太の上下面に接合したもの、図４に示す型
鋼のアングル材の内側に横根太の端部を固着したもの、
図５に示す断面コの字形の折り曲げ材の下部に溝型部分
を形成したもの等があった。
れ、図３に示す断面コの字形の折り曲げ材の上下のフラ
ンジ面が横根太の上下面に接合したもの、図４に示す型
鋼のアングル材の内側に横根太の端部を固着したもの、
図５に示す断面コの字形の折り曲げ材の下部に溝型部分
を形成したもの等があった。
【０００５】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、前記図
３に示す折り曲げ材の上下のフランジ面が横根太の上下
面に接合したものは横根太の高さが変化すると同時に外
レ−ルの高さも変化するので外レ−ルの強度を大きくす
る為に高さを大きくすると複数本の横根太全体の高さも
大きくなって床部自体の大幅な重量アップとなる、一方
積載物も含めた車両の総重量の上限は法律で決められて
いるので、床部自体の無駄な重量アップ分だけ積載量の
減少となる。
３に示す折り曲げ材の上下のフランジ面が横根太の上下
面に接合したものは横根太の高さが変化すると同時に外
レ−ルの高さも変化するので外レ−ルの強度を大きくす
る為に高さを大きくすると複数本の横根太全体の高さも
大きくなって床部自体の大幅な重量アップとなる、一方
積載物も含めた車両の総重量の上限は法律で決められて
いるので、床部自体の無駄な重量アップ分だけ積載量の
減少となる。
【０００６】図４に示す型鋼のアングル材の内側に横根
太の端部を固着したものは相当な重量の割には外レ−ル
として、強度的に問題があり、図５に示す断面コの字形
の折り曲げ材の下部に溝型部分を形成したものは溝型部
分に水、泥が溜り腐食の原因になる等の問題があった。
太の端部を固着したものは相当な重量の割には外レ−ル
として、強度的に問題があり、図５に示す断面コの字形
の折り曲げ材の下部に溝型部分を形成したものは溝型部
分に水、泥が溜り腐食の原因になる等の問題があった。
【０００７】
【０００８】本考案は、荷台の床の前端に前壁を立設
し、後端に扉枠を立設し、該前壁と扉枠の頂部中央部間
に支持梁を張設し、該支持梁の左右両側に断面Ｌ字形の
羽根を上下に回動自在に蝶着したウイング車の床であっ
て、該床の骨組は複数本の横根太を梯子状に列設して両
側の端部を長手方向に延びる外レールに固着して構成
し、該外レールは、該横根太の上面に接合する上部水平
部分と、この上部水平部分の外側端縁より下方に延びる
垂直部分と、この垂直部分の下部を内側に１８０度上方
に折曲げて該垂直部分の内面に接合し、さらに該上部水
平部分に平行に延び該外レールの下面に接合する下部水
平部分からなる折曲げ部材で構成することによって上記
の問題を解決するものである。
し、後端に扉枠を立設し、該前壁と扉枠の頂部中央部間
に支持梁を張設し、該支持梁の左右両側に断面Ｌ字形の
羽根を上下に回動自在に蝶着したウイング車の床であっ
て、該床の骨組は複数本の横根太を梯子状に列設して両
側の端部を長手方向に延びる外レールに固着して構成
し、該外レールは、該横根太の上面に接合する上部水平
部分と、この上部水平部分の外側端縁より下方に延びる
垂直部分と、この垂直部分の下部を内側に１８０度上方
に折曲げて該垂直部分の内面に接合し、さらに該上部水
平部分に平行に延び該外レールの下面に接合する下部水
平部分からなる折曲げ部材で構成することによって上記
の問題を解決するものである。
【０００９】
【実施例】以下図面により本案の実施例を説明する、図
１は図２のＡ−Ａ矢視図で本考案によるウイング車の床
の端縁部構造を示し、図２はウイング車の床板の一部を
切り欠いた全体斜視図を示し、図３、図４、図５は従来
の床の端縁部構造を示す。
１は図２のＡ−Ａ矢視図で本考案によるウイング車の床
の端縁部構造を示し、図２はウイング車の床板の一部を
切り欠いた全体斜視図を示し、図３、図４、図５は従来
の床の端縁部構造を示す。
【００１０】図２に示すウイング車は荷台床１０の前端
に前壁１２を立設し、後端に扉枠１４を立設し、該前壁
１２と扉枠１４の頂部中央部間に支持梁１６を張設し、
該支持梁１６の左右両側に断面Ｌ字形の羽根１８、１８
を上下に回動自在に蝶着していて、該床１０の左右の両
端縁には煽２０、２０が上下に回動自在に蝶着してい
る。
に前壁１２を立設し、後端に扉枠１４を立設し、該前壁
１２と扉枠１４の頂部中央部間に支持梁１６を張設し、
該支持梁１６の左右両側に断面Ｌ字形の羽根１８、１８
を上下に回動自在に蝶着していて、該床１０の左右の両
端縁には煽２０、２０が上下に回動自在に蝶着してい
る。
【００１１】そして、積荷の輸送時は該煽２０、２０を
床１０に対して垂直上方に立設して該前壁１２と該扉枠
１４の側縁に固定金具（図示せず）で着脱自在に固定
し、該断面Ｌ字形の羽根１８、１８を下方に回動して下
端を前記煽の上端に固定金具（図示せず）で着脱自在に
固定し、床の骨組は複数本の横根太２２、２２・・を梯
子状に列設して両側の端部を長手方向に延びる外レール
２４に固着して構成し、該横根太２２、２２・・の上面
には床板２３を敷設している。
床１０に対して垂直上方に立設して該前壁１２と該扉枠
１４の側縁に固定金具（図示せず）で着脱自在に固定
し、該断面Ｌ字形の羽根１８、１８を下方に回動して下
端を前記煽の上端に固定金具（図示せず）で着脱自在に
固定し、床の骨組は複数本の横根太２２、２２・・を梯
子状に列設して両側の端部を長手方向に延びる外レール
２４に固着して構成し、該横根太２２、２２・・の上面
には床板２３を敷設している。
【００１２】図１に示す本考案によれば、前記外レール
は該横根太２２の上面に接合する上部水平部分２６と、
この上部水平部分２６の外側端縁より下方に延びる垂直
部分２８と、この垂直部分２８の下部を内側に１８０度
上方に折曲げて該垂直部分の内面に接合し、さらに該上
部水平部分２６に平行に延び該外レールの下面に接合す
る下部水平部分３０からなる折曲げ部材で構成してい
る。
は該横根太２２の上面に接合する上部水平部分２６と、
この上部水平部分２６の外側端縁より下方に延びる垂直
部分２８と、この垂直部分２８の下部を内側に１８０度
上方に折曲げて該垂直部分の内面に接合し、さらに該上
部水平部分２６に平行に延び該外レールの下面に接合す
る下部水平部分３０からなる折曲げ部材で構成してい
る。
【００１３】
【効果】本考案によるウイング車の床の外レール２４は
該横根太２２の上面に接合する上部水平部分２６と、こ
の上部水平部分２６の外側端縁より下方に延びる垂直部
分２８と、この垂直部分２８の下部を内側に１８０度上
方に折曲げて該垂直部分の内面に接合し、さらに該上部
水平部分２６に平行に延び該外レールの下面に接合する
下部水平部分３０からなる折り曲げ材で構成されている
ので、図５に示す外レールのように泥、水が侵入せず、
又下方に延びる垂直部分２８の高さ寸法は該横根太２２
の高さ寸法とは無関係に大きくできるので床部自体の重
量を大きくすることなく、床部の強度を大きくできる。
該横根太２２の上面に接合する上部水平部分２６と、こ
の上部水平部分２６の外側端縁より下方に延びる垂直部
分２８と、この垂直部分２８の下部を内側に１８０度上
方に折曲げて該垂直部分の内面に接合し、さらに該上部
水平部分２６に平行に延び該外レールの下面に接合する
下部水平部分３０からなる折り曲げ材で構成されている
ので、図５に示す外レールのように泥、水が侵入せず、
又下方に延びる垂直部分２８の高さ寸法は該横根太２２
の高さ寸法とは無関係に大きくできるので床部自体の重
量を大きくすることなく、床部の強度を大きくできる。
【００１４】
【図１】図２のＡ−Ａ矢視図で本考案によるウイング車
の床の端縁部構造を示す。
の床の端縁部構造を示す。
【図２】ウイング車の床板の一部を切り欠いた全体斜視
図を示す。
図を示す。
【図３】従来の床の端縁部構造を示す。
【図４】従来の床の端縁部構造を示す。
【図５】従来の床の端縁部構造を示す。
１０ 荷台床 １２ 前壁 １４ 扉枠 １６ 支持梁 １８ 断面Ｌ字形の羽根 ２０ 煽 ２２ 横根太 ２３ 床板 ２４ 外レール ２６ 上部水平部分 ２８ 垂直部分 ３０ 下部水平部分
Claims (1)
- 【請求項１】 荷台の床の前端に前壁を立設し、後端に
扉枠を立設し、該前壁と扉枠の頂部中央部間に支持梁を
張設し、該支持梁の左右両側に断面Ｌ字形の羽根を上下
に回動自在に蝶着したウイング車の床であって、該床の
骨組は複数本の横根太を梯子状に列設して両側の端部を
長手方向に延びる外レールに固着して構成し、該外レー
ルは、該横根太の上面に接合する上部水平部分と、この
上部水平部分の外側端縁より下方に延びる垂直部分と、
この垂直部分の下部を内側に１８０度上方に折曲げて該
垂直部分の内面に接合し、さらに該上部水平部分に平行
に延び該外レールの下面に接合する下部水平部分からな
る折曲げ部材で構成したことを特徴とするウイング車の
床構造。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10914491U JP2552709Y2 (ja) | 1991-12-10 | 1991-12-10 | ウイング車の床構造 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10914491U JP2552709Y2 (ja) | 1991-12-10 | 1991-12-10 | ウイング車の床構造 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0549577U JPH0549577U (ja) | 1993-06-29 |
| JP2552709Y2 true JP2552709Y2 (ja) | 1997-10-29 |
Family
ID=14502724
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10914491U Expired - Fee Related JP2552709Y2 (ja) | 1991-12-10 | 1991-12-10 | ウイング車の床構造 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2552709Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS60115171U (ja) * | 1984-01-13 | 1985-08-03 | トヨタ自動車株式会社 | 自動車用ステアリングホイ−ル |
-
1991
- 1991-12-10 JP JP10914491U patent/JP2552709Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0549577U (ja) | 1993-06-29 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
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| R250 | Receipt of annual fees |
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