JP3914986B2 - リベットレスバンのバンボディ構造 - Google Patents
リベットレスバンのバンボディ構造 Download PDFInfo
- Publication number
- JP3914986B2 JP3914986B2 JP2003046156A JP2003046156A JP3914986B2 JP 3914986 B2 JP3914986 B2 JP 3914986B2 JP 2003046156 A JP2003046156 A JP 2003046156A JP 2003046156 A JP2003046156 A JP 2003046156A JP 3914986 B2 JP3914986 B2 JP 3914986B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- van
- side panel
- top rail
- roof
- rail
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Body Structure For Vehicles (AREA)
- Fittings On The Vehicle Exterior For Carrying Loads, And Devices For Holding Or Mounting Articles (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、連続した一枚板からなるサイドパネルを有するバンボディ(いわゆる「リベットレスバン」)に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
トラックの荷台の一形式であるバンボディは、平ボディと比べ、荷崩れ防止に効果的であり、積荷への気象条件の影響を排除することができ、荷室を密封することで積荷の温度管理も容易となる等、多くのメリットがある。しかしながら、バンボディ自体の重量がトラックの積載重量を減少させるというデメリットもあることから、バンボディの軽量化は必要不可欠である。よって、バンボディには軽量のアルミ板が多用されている。
また、バンボディは、強度と重量とのバランスを考慮するため、上下左右前後6面のパネルで構成され、各面によって構造を支えるいわゆるモノコック構造を採用している。そして、広い面積と高い強度とが要求されるバンボディのサイドパネルは、従来は複数のアルミ製コルゲーションパネルを並べ、それらを複数のリベットで固定して構成するものが一般的であった(例えば、非特許文献1参照。)。
【0003】
【非特許文献1】
GP企画センター、特装車とトラック架装、初版、株式会社グランプリ出版、2000年3月13日、p28−29
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、従来のバンボディは、その構造上パネル表面に多数の凹凸が生じることから、パネル表面に広告やハウスマーク等のラッピングを施すことが困難であり、かつ、ラッピング後の美観も良好なものとはならなかった。そこで、連続した一枚板でサイドパネルを構成し美観を高めた、いわゆる「リベットレスバン」の開発がなされている。図3には、かかるリベットレスバンの、サイドパネル上端部近傍の構造を断面で示している。
【0005】
サイドパネル1の外板2は、一定幅のアルミコイルをサイドパネルの長さに合わせて切断した一枚板である。また、外板2は上下に延びるスティフナー3によって補強され、サイドパネル1の上端部は、断面コ字状のトップレール4に覆われる。そして、トップレール4の外側面4aと、外板2およびスティフナー3とをリベット5によって固定している。なお、サイドパネル1においてリベット5が露出する部分は、かかるサイドパネル端部のみである。トップレール4の上面4bには、ルーフレール6がボルト7によって固定される。さらに、ルーフレール6には、ルーフパネル8のスティフナー9(車幅方向に延びる補強部材)、外板10等が、リベット11等によって固定される。なお、サイドパネル1およびルーフパネル8の内側表面には、内装パネル12、13(ベニヤ板等)が架装される。
【0006】
しかしながら、かかるリベットレスバンにも以下のような欠点があった。すなわち、リベットレスバンは、サイドパネル1の外板2を連続した一枚板で構成することから、バンボディの高さがアルミコイルの幅によって制約を受けてしまうということになる。一方、高さを稼ぐために複数の外板を並べて構成すると、リベットレスバンの特徴である、連続した一枚板からなるという特徴を失うことから、かかる方法を採ることもできない。よって、従来のリベットレスバンは、顧客の要望に応じ、バンボディの高さと関係する荷室の高さhを、自由に設定することが困難となっていた。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、連続した一枚板からなるサイドパネルを有するリベットレスバンの特徴を損なうことなく、荷室の高さを自由に設定することが可能なバンボディ構造を実現することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するための、本発明の請求項1に係るリベットレスバンのバンボディ構造は、一定幅のアルミコイルをサイドパネルの長さに合わせて切断した一枚板からなる外板が、上下に延びるスティフナーによって補強され、上端部が断面コ字状のトップレールに覆われてなるサイドパネルと、前記トップレールの上面に固定されたルーフレール並びに該ルーフレールに固定された外板及びスティフナーからなるルーフパネルとを有するバンボディ構造であって、前記サイドパネルの上端部を覆う断面コ字状のトップレールの外側面を延長し、当該トップレールの上面の位置を、前記トップレールの外側面の延長分だけ上昇させ、前記サイドパネルの外板の高さを変更することなく、前記トップレールの上面に固定されるルーフレールの位置を上昇させたことを特徴とするものである。
本発明によれば、前記サイドパネルの上端部を覆うトップレールの外側面を延長して、当該トップレールの上面の位置を、前記トップレールの外側面の延長分だけ上昇させ、前記ルーフレールをより高い位置に支持することが可能となる。前記ルーフレールはルーフパネルを支持するものであることから、前記サイドパネルの高さ自体を変更することなく、すなわち、一定幅のアルミコイルをサイドパネルの長さに合わせて切断した一枚板である、外板の幅(高さ)を何ら変えることなく、荷室の高さをより高く設定することが可能となる。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。なお、従来技術と同一部分若しくは相当する部分については、同一符号を付して、説明を省略する。
【0009】
図1には、本発明の実施の形態に係るバンボディ構造である、リベットレスバンの、サイドパネル上端部近傍の構造を断面で示している。本発明の実施の形態では、サイドパネル1の上端部を覆う断面コ字状のトップレール4の、外側面4aを上下方向に延長している。一方、サイドパネル1の外板2の高さ、および、外板2とトップレール4の外側面4aとの重複幅Dは、従来(図3)と同じとしている。一方、スティフナー3の高さは、トップレール4の外側面4aを延長した分だけ、高く(長く)している。そして、トップレール4の上面4bの位置を上昇させ、トップレール4の上面4aに固定されるルーフレール6の位置を、従来(図3)と比較して、上昇させたものである。
【0010】
本発明の実施の形態によれば、サイドパネル1の上端部を覆うトップレール4の外側面4aを延長することにより、ルーフレール6をより高い位置に支持することが可能となる。前述の如く、ルーフレール6はルーフパネル8を支持するものであることから、サイドパネル1の高さ自体を変更することなく、すなわち、一定幅のアルミコイルをサイドパネルの長さに合わせて切断した一枚板である、外板2の幅(高さ)を何ら変えることなく、荷室Hの高さをより高く設定することが可能となる。
図2には、本発明の実施の形態に係るバンボディを架装したトラック14を示している。図示の如く、荷室の高さHは、従来の荷室の高さhにトップレール4の外側面4aの延長分αを加えたものとなる。よって、本発明の実施の形態によれば、リベットレスバンの特徴である美観を損なうことなく、トラック14の全高が法定範囲に納まる範囲内で、荷室の高さを自由に設定することが可能となる。
【0011】
【発明の効果】
本発明はこのように構成したので、連続した一枚板からなるサイドパネルを有するリベットレスバンの特徴を損なうことなく、荷室の高さを自由に設定することが可能なバンボディ構造を実現することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態に係るリベットレスバンの、サイドパネル上端部近傍の構造を示す断面図である。
【図2】 図1に示すバンボディ構造を備える荷台を架装したトラックの、側面図である。
【図3】 従来のリベットレスバンの、サイドパネル上端部近傍の構造を示す断面図である。
【符号の説明】
1 サイドパネル
2、10 外板
3、9 スティフナー
4 トップレール
5、11 リベット
6 ルーフレール
7 ボルト
8 ルーフパネル
12、13 内装パネル
14 トラック
Claims (1)
- 一定幅のアルミコイルをサイドパネルの長さに合わせて切断した一枚板からなる外板が、上下に延びるスティフナーによって補強され、上端部が断面コ字状のトップレールに覆われてなるサイドパネルと、前記トップレールの上面に固定されたルーフレール並びに該ルーフレールに固定された外板及びスティフナーからなるルーフパネルとを有するバンボディ構造であって、
前記サイドパネルの上端部を覆う断面コ字状のトップレールの外側面を延長し、当該トップレールの上面の位置を、前記トップレールの外側面の延長分だけ上昇させ、前記サイドパネルの外板の高さを変更することなく、前記トップレールの上面に固定されるルーフレールの位置を上昇させたことを特徴とするリベットレスバンのバンボディ構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003046156A JP3914986B2 (ja) | 2003-02-24 | 2003-02-24 | リベットレスバンのバンボディ構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003046156A JP3914986B2 (ja) | 2003-02-24 | 2003-02-24 | リベットレスバンのバンボディ構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004255924A JP2004255924A (ja) | 2004-09-16 |
JP3914986B2 true JP3914986B2 (ja) | 2007-05-16 |
Family
ID=33112779
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003046156A Expired - Fee Related JP3914986B2 (ja) | 2003-02-24 | 2003-02-24 | リベットレスバンのバンボディ構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3914986B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6150578B2 (ja) * | 2013-03-26 | 2017-06-21 | 日東電工株式会社 | 通気部材 |
-
2003
- 2003-02-24 JP JP2003046156A patent/JP3914986B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2004255924A (ja) | 2004-09-16 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US6092862A (en) | Floor structure for truck's load-carrying platform | |
US6273498B1 (en) | Integral body and frame arrangement for an automobile | |
US4542934A (en) | Front body construction for motor vehicle | |
CN102470899B (zh) | 汽车的上部车身构造 | |
US7494177B2 (en) | Bulkhead construction | |
US7722111B2 (en) | Truck box with external storage structural frame | |
US20030080583A1 (en) | Trailer having improved side wall | |
US8602488B2 (en) | Vehicle chassis structure | |
US7080868B2 (en) | Rear pillar construction | |
US20080277971A1 (en) | Vehicle deck structure | |
CA2402083C (en) | Wide clearance sliding tarping systems for flat bed trailers or truck bodies | |
US11840277B2 (en) | Stamped rear frame bolster | |
US20180178849A1 (en) | Vehicle rear body structure | |
US20090184542A1 (en) | Rear vehicle body structure | |
JP3914986B2 (ja) | リベットレスバンのバンボディ構造 | |
EP1772351B1 (en) | Structural beam for a vehicle body. | |
US9346410B2 (en) | Utility spoiler | |
JP2003267271A (ja) | トラック用荷台の床パネル構造 | |
US11623690B2 (en) | Cross members on rear rails in a unibody truck | |
US20060119135A1 (en) | Tower structure supporting bed on frame | |
JP3710905B2 (ja) | 低床型キャブ用シャシ | |
GB2276128A (en) | Goods vehicles with separable cab and load space sections. | |
JP2003011845A (ja) | 車体構造 | |
JP3316787B2 (ja) | 車両のリアピラー補強構造 | |
JP2003267269A (ja) | トラック用荷台のタイヤ部床パネル構造 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20060315 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20060426 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20060620 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20060920 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20060926 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20061213 |
|
A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711 Effective date: 20070111 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20070111 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821 Effective date: 20070111 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100216 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110216 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120216 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130216 Year of fee payment: 6 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130216 Year of fee payment: 6 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
S533 | Written request for registration of change of name |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130216 Year of fee payment: 6 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140216 Year of fee payment: 7 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |