JPH09322834A - 移動棚 - Google Patents

移動棚

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JPH09322834A
JPH09322834A JP14240396A JP14240396A JPH09322834A JP H09322834 A JPH09322834 A JP H09322834A JP 14240396 A JP14240396 A JP 14240396A JP 14240396 A JP14240396 A JP 14240396A JP H09322834 A JPH09322834 A JP H09322834A
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Kunio Miyazaki
邦雄 宮崎
Mitsuo Komori
光雄 小森
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 地震等によって棚が揺れると、停電になった
としても、接近阻止部材が自動的に迅速に突出態位をと
って作業通路内の作業者の安全を確実に確保することが
できる移動棚を得る。 【解決手段】 移動方向前面から隣の移動棚2に向かっ
て突出し隣の移動棚2との接近を阻止することができる
態位と、移動方向前面から退避することができる態位と
をとることができる接近阻止部材5を有し、接近阻止部
材5は、地震等の揺れによって移動方向前面から隣の移
動棚2に向かって突出する態位をとる。接近阻止部材5
は移動棚の移動方向前面から隣の移動棚に向かって突出
する動きを助長する付勢手段9を有する。接近阻止部材
5は、上下方向に回転可能に取り付けられ、地震等の揺
れによって移動方向前面から隣の移動棚に向かって突出
するようにしてもよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、移動棚に関するも
ので、特に、棚間に形成された作業通路に人が入ってい
るときに地震が発生して、人が入っている棚間の作業通
路が狭められようとしても、棚と棚との間に所定の幅の
空間を自動的に確保して、人が棚間に挟み込まれること
のないようにした移動棚に関する。
【0002】
【従来の技術】床に敷設したレール上に車輪付きの複数
の移動棚を移動可能に置き並べ、物品の出し入れをしよ
うとする棚の前面に作業用の通路を形成するようにした
移動棚装置では、棚間に形成された作業通路に人が入っ
ているときに地震が発生すると、それぞれの移動棚がレ
ール上において前後動し、人が入っている作業通路が狭
められて棚と棚との間に人が挟み込まれる危険性があ
る。
【0003】そこで本出願人は、特公昭55−5157
0号公報に記載されているように、棚と棚相互間に形成
される通路の最大幅よりも短く人体が挟圧されない長さ
を有する揺動杆と、この揺動杆を棚間口面に対し平行な
態位と棚間口面に対し直角方向の突出態位とにそれぞれ
暫定的に保持する手段とを設け、上記揺動杆が棚間口面
に対して直角方向の突出態位をとることにより、相対向
する他の移動棚の接近を阻止するようにした安全装置を
提案した。
【0004】上記公報記載の安全装置によれば、棚間に
形成された作業通路に入って物品の出し入れ作業をしよ
うとするとき、予め揺動杆を棚間口面に対し直角方向の
突出態位にしておけば、棚間の作業通路に入っていると
き地震が発生してその作業通路が狭められようとして
も、揺動杆が相対向する他の移動棚の接近を阻止して揺
動杆の長さ分の作業通路幅を確保するため、棚間の作業
通路内の作業者の安全が確保される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記公報記載
の安全装置にもまだ改良の余地がある。すなわち、上記
揺動杆は手動操作によって棚間口面に対し平行な態位と
棚間口面に対し直角方向の突出態位とにする必要がある
ため、棚間に形成された作業通路に入って物品の出し入
れ作業をしようとするとき、揺動杆を棚間口面に対し直
角方向の突出態位にすることを忘れると、万一地震が発
生したとき上記揺動杆が所期の安全確保機能を発揮する
ことができない。また、作業通路に入って物品の出し入
れ作業をしようとするとき揺動杆を手動操作で突出態位
にし、また、作業終了後手動操作で棚間口面から退避さ
せる態位にすることは面倒であり、つい揺動杆を突出態
位にしないまま作業通路に入ってしまい、揺動杆が所期
の機能を発揮することができないことがあり得る。
【0006】そこで本出願人はさらに、上記揺動杆に相
当するレバー部材を移動棚の前面に平行する立ち上がり
態位と移動棚の前方に突出する横倒し態位とに揺動変位
可能に設け、電気的な感震信号でレバー作動手段を作動
させて上記レバー部材を横倒し態位に変位させるように
した移動棚に関して先に特許出願した。特願平7−28
9463号にかかる発明がそれである。
【0007】上記先の出願にかかる発明によれば、電気
的な感震信号でレバー部材を自動的に横倒し態位に揺動
変位させるため、棚間に形成された作業通路に入って物
品の出し入れ作業をしようとするとき、揺動杆を棚間口
面に対し直角方向の突出態位にすることを忘れたり、怠
ったりしても、地震等によって振動が発生したとき、作
業通路内の作業者の安全を確実に確保することができ
る。
【0008】ここで、上記出願にかかる発明のように電
気的な感震信号でレバー作動手段を介してレバー部材を
自動的に棚の前面から突出した態位にするのではなく、
機械的な感震手段で機械的にレバー部材を突出態位にす
ることができればなお望ましい。何故なら、大きな地震
が発生したときは停電することが多く、非常時のバック
アップ電源を備えていないとすれば、電気的な感震信号
を得ることができなかったり、レバー作動手段の駆動電
源を確保することができないからである。
【0009】本発明は以上のような点に鑑みてなされた
もので、人が棚間に形成された作業通路に入って物品の
出し入れ作業をしようとするとき、隣接棚との接近阻止
部材を棚間口面に対し直角方向の突出態位にすることを
忘れたり、怠ったりしても、地震等によって棚が大きく
揺れると、接近阻止部材が自動的に突出態位をとって作
業通路内の作業者の安全を確実に確保することができ、
しかも、地震等によって停電になったとしても、接近阻
止部材が自動的に突出態位をとって作業通路内の作業者
の安全を確実に確保することができ、かつ、地震等の揺
れによって迅速に突出態位をとることができる移動棚を
提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1記載の発明は、移動方向前面から隣の移
動棚に向かって突出し隣の移動棚との接近を阻止するこ
とができる態位と、移動方向前面から退避することがで
きる態位とをとることができる接近阻止部材を有する移
動棚において、上記接近阻止部材は、地震等の揺れによ
って移動方向前面から隣の移動棚に向かって突出する態
位をとることができると共に、上記接近阻止部材が移動
方向前面から隣の移動棚に向かって突出する動きを助長
する付勢手段を有することを特徴とする。
【0011】付勢手段は、請求項2記載の発明のように
弾性体であってもよい。接近阻止部材は、請求項3記載
の発明のように、回転可能に取り付け、地震等の揺れで
回転させて、移動方向前面から隣の移動棚に向かって突
出するようにしてもよく、接近阻止部材を回転可能とす
る場合、請求項4記載の発明のように、垂れ下がった状
態から上方に回転し、移動方向前面から隣の移動棚に向
かって突出するようにしてもよい。また、請求項5記載
の発明のように、接近阻止部材を上下方向に回転可能に
取り付けると共に、接近阻止部材に重りを連結し、地震
等の揺れによって重りが揺れることにより移動方向前面
から隣の移動棚に向かって突出し、かつ、この突出動作
を重りが助長するようにしてもよい。
【0012】移動棚が電動式の場合、請求項6記載の発
明のように、接近阻止部材が移動方向前面から隣の移動
棚に向かって突出した態位にあるとき、接近阻止部材が
突出している通路に面する移動棚にインターロックをか
けるようにしてもよいし、請求項7記載の発明のよう
に、インターロックは、接近阻止部材が突出している通
路に面する移動棚が上記通路を狭める向きに移動しよう
とする場合にのみ有効となるようにしてもよい。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
にかかる移動棚の実施の形態を説明する。図1、図2に
おいて、建物の床等の土台3上には適宜数のレール4が
平行に敷設され、レール4上には適宜数の移動棚2の底
部に回転可能に設けられた車輪6が載せられ、各移動棚
2の車輪6がレール4上を転動することにより、各移動
棚2がレール4に沿って移動可能となっている。複数の
移動棚2の移動方向両側には固定棚1が配置されてい
る。固定棚1は土台3上の定位置に固定されている。各
移動棚2及び固定棚1は、移動棚2の移動方向両側の面
が物品の出し入れ面になっている。複数の移動棚2のう
ちの適宜の移動棚2を移動させることにより、所望の移
動棚2の前面に作業用の通路を形成することができる。
【0014】図示の例では電動式の移動棚装置になって
おり、図1において左端の固定棚1に総括操作パネル1
1が設けられ、この固定棚1と各移動棚2に個別操作パ
ネル12が設けられている。各個別操作パネル12に
は、その棚と隣接する棚との間に作業通路を形成するた
めのスイッチ、その他各種スイッチが設けられている。
また、各移動棚2には、移動方向前面から隣の移動棚2
に向かって突出し、隣の移動棚2との接近を阻止するこ
とができる突出態位をとることができる接近阻止部材5
が取り付けられている。各接近阻止部材5は各移動棚2
の移動方向前面と平行に立ち上がった退避態位をとるこ
ともできる。図1において左端の固定棚1にも上記接近
阻止部材5と同様の接近阻止部材5が設けられている。
接近阻止部材5は、棚と棚との間に形成される通路の最
大幅よりも短く人体が挟圧されない程度の長さを有して
いる。人体は柔軟性乃至は弾力性があるため、人体が挟
圧されない程度の長さとは、人間の体の左右又は前後の
幅よりも短い場合もあり得る。
【0015】次に、上記接近阻止部材5の構造及び動作
について詳細に説明する。図2、図3において、移動棚
2の移動方向前面に位置する棚支柱、棚板、側パネル、
その他適宜の部材の前面にはブラケット8が固着され、
ブラケット8に取り付けられた水平方向の軸7を中心に
して上記接近阻止部材5が垂直面内において回転可能に
支持されている。接近阻止部材5の回転範囲は、移動棚
2の前面とほぼ並行に立ち上がった退避態位と、移動棚
2の前面から隣の移動棚2に向かって突出し、隣の移動
棚2との接近を阻止することができる突出態位との間の
ほぼ90゜の範囲である。上記退避態位は移動棚2の前
面に固定された保持手段14によって暫定的に保持され
る。保持手段14は、例えばマグネット、スプリングキ
ャッチ、ファスナ、その他適宜の暫定的保持手段を用い
ることができる。あるいは、このような暫定的保持手段
を特別に設けなくても、軸7と接近阻止部材5との摩擦
抵抗によって暫定的に保持するようにしてもよい。何れ
にせよ、比較的弱い外力で暫定的保持態位が解除される
ように、暫定的保持力も弱く設定されている。接近阻止
部材5の上記突出態位は、ブラケット8の内底面に接近
阻止部材5が当接することによって保持される。
【0016】上記ブラケット8の下方には別のブラケッ
ト10が固着され、このブラケット10と接近阻止部材
5との間には引っ張りばね9が掛けられている。接近阻
止部材5が図3に実線で示すように垂直方向に立ち上が
った退避態位にあるとき、接近阻止部材5とばね9との
連結点とブラケット10とばね9との連結点とを結ぶ線
に、軸7の延長線が重なっている。従って、接近阻止部
材5に外力が加わって退避態位での暫定的保持態位が解
除されると、ばね9の引っ張り力で接近阻止部材5が突
出態位に向かって回転付勢され、接近阻止部材5の移動
棚2の前面からの突出動作が助長され、接近阻止部材5
が迅速に回転する。そして、接近阻止部材5がほぼ水平
位置まで回転したとき、接近阻止部材5がブラケット8
の内底面に当接して回転範囲が規制され、このとき接近
阻止部材5が反動で戻ろうとする。しかし、ばね9の引
っ張り力が働いているため、接近阻止部材5が反動で戻
ろうとする動きが抑制され、接近阻止部材5のばたつき
が抑制されて早期に安定する。
【0017】いま、接近阻止部材5が図3に破線で示す
ように垂直方向に立ち上がった退避態位にあるとき、地
震等によって移動棚2が振動すると、これに伴って接近
阻止部材5も振動し、図3において時計方向にある程度
回転したとき、接近阻止部材5とばね9との連結点とブ
ラケット10とばね9との連結点とを結ぶ線が軸7の延
長線よりも外側に移動して、ばね9による付勢力が接近
阻止部材5を図3において時計方向への回転付勢力とし
て作用し、これによって接近阻止部材5が迅速に回転し
て実線で示すような突出態位をとる。従って、隣接する
棚相互間の作業通路が狭められようとしても、接近阻止
部材5の先端が隣接する棚に当接して隣接する棚の接近
を阻止し、接近阻止部材5の長さに相当する幅の作業通
路が隣接する棚との間に確保され、棚と棚との間に人が
挟まれるのを防止する。
【0018】このように、上記の例によれば、作業者が
接近阻止部材5を突出態位におくのを怠っても、地震等
が発生して移動棚2が激しく揺れると、接近阻止部材5
が自動的に突出態位をとって作業通路内の作業者の安全
を確保するため、安全性に優れた移動棚を得ることがで
きる。また、電気的な感震信号によることなく、機械的
に振動を検出して接近阻止部材5を突出態位にするた
め、地震等によって停電しても接近阻止部材5を突出態
位にすることができ、より安全性の高い移動棚を得るこ
とができる。さらに、接近阻止部材5が移動棚の移動方
向前面から隣の移動棚に向かって突出する動作を付勢手
段としてのばね9が助長するため、大地震等の緊急時に
接近阻止部材5が迅速に突出態位をとり、所期の機能を
確実に全うさせることができる。
【0019】上記の例におけるばね9はいわゆる思案ば
ねとして作用するものであってもよい。すなわち、接近
阻止部材5が垂直方向に立ち上がった退避態位にあると
き、接近阻止部材5とばね9との連結点とブラケット1
0とばね9との連結点とを結ぶ線を軸7の延長線よりも
内側、すなわち移動棚2本体側に位置させることによ
り、接近阻止部材5を移動棚2本体側に向かって回転付
勢して上記退避態位を暫定的に保持し、一方、接近阻止
部材5が突出態位に向かって僅かに回転し、接近阻止部
材5とばね9との連結点とブラケット10とばね9との
連結点とを結ぶ線と軸7の延長線とが重なった思案点を
超えたとき、上記のようにばね9の引っ張り力が接近阻
止部材5を突出態位に向かって回転付勢するように作用
させる。このように、ばね9を思案ばねとして作用させ
れば、図3に示す保持手段14を別に設ける必要はな
い。なお、接近阻止部材5が垂直方向に立ち上がった退
避態位において、接近阻止部材5とばね9との連結点と
ブラケット10とばね9との連結点とを結ぶ線が軸7の
延長線よりも外側にあっても、接近阻止部材5と軸7と
の間にある程度の摩擦抵抗があって接近阻止部材5が退
避態位を保持できれば差し支えない。
【0020】図3において、移動棚2本体側には、接近
阻止部材5が退避態位にあるとき、この態位を検出する
センサ16が取り付けられている。センサ16は図示の
例ではマイクロスイッチであり、そのアクチュエータ1
8が移動棚2本体の前面から突出している。接近阻止部
材5が垂直方向に立ち上がった退避態位にあるとき上記
アクチュエータ18が接近阻止部材5に押され、一方、
接近阻止部材5が突出態位にあるときは上記アクチュエ
ータ18から接近阻止部材5が逃げ、センサ16が検出
動作して接近阻止部材5が突出態位にある旨の信号を出
力する。そこで、移動棚2が電動式移動棚の場合は、接
近阻止部材5が移動棚2の移動方向前面から隣の移動棚
2に向かって突出した態位にあるとき、上記センサ16
から接近阻止部材5が突出態位となった旨の検出信号が
出力されるので、この検出信号によって、上記接近阻止
部材5が突出している通路に面する移動棚2にインター
ロックをかける。こうすれば、上記通路内で作業をして
いる人以外の人が別の位置に作業通路を形成すべく操作
して移動棚2を移動させたとしても、少なくとも上記イ
ンターロックがかけられた移動棚2は移動することがで
きないので、作業通路内の作業者の安全が確保される。
上記センサ16は、光学式であってもよいし、磁気式、
機械式など何れの形式であっても差し支えない。
【0021】なお、ばね9に代えてゴム、合成樹脂その
他適宜の弾性体を用いてもよい。接近阻止部材5は垂直
面内において回転するものに限られるものではなく、水
平面内において回転するものであってもよい。接近阻止
部材5が垂直面内において回転するものである場合、接
近阻止部材5が退避態位にあるとき、接近阻止部材5を
移動棚2本体に立てかけて退避態位を暫定的に保持させ
るようにしてもよい。こうすれば、暫定的な退避態位保
持手段を別に設ける必要はない。接近阻止部材5が突出
態位にあるとき、必ずしも正確に水平態位をとっている
必要はなく、ある程度斜めになっていてもよい。ただ
し、接近阻止部材5の先端側が上になるような傾きであ
って、その傾き角度があまり大きい場合は、隣接する棚
が接近阻止部材5の先端に当接したとき、接近阻止部材
5の先端が相手の棚の面に沿って滑りながら接近阻止部
材5を退避態位に向かって回転させることになるので、
傾き角度は一定の範囲内に規制するものとする。
【0022】以上説明した例における付勢手段としての
ばね9の代わりに、図4に示す例のように重り20を用
いてもよい。図4において、前述の例と同様にブラケッ
ト8を介して移動棚2に垂直面内において回転可能に支
持された接近阻止部材5には、軸7寄りの位置において
連結部材22を介して重り20が吊り下げられている。
連結部材22は、ワイヤ、ロープ、紐、チェーン等の可
撓性部材であってもよいし、レバー、ロッド等の剛体で
あってもよい。連結部材22が剛体の場合は、接近阻止
部材5に回転可能に連結される。
【0023】この例の場合も、前述の例のようにばね9
を用いた場合と同様に動作する。すなわち、接近阻止部
材5が図4に破線で示すように垂直方向に立ち上がった
退避態位にあるとき、重り20の荷重による連結部材2
2の垂下線に軸7の延長線が重なっていて、接近阻止部
材5と軸7との摩擦抵抗によって上記退避態位が保持さ
れている。いま、地震等によって移動棚2が振動する
と、これに伴って接近阻止部材5も振動し、さらに重り
20も揺れるため、連結部材22の垂下線が軸7の延長
線よりも外側に移動したとき、重り20の荷重が接近阻
止部材5を図において時計方向への回転付勢力として、
従って、接近阻止部材5を移動棚の移動方向前面から隣
の移動棚に向かって突出する動きを助長する付勢手段と
して作用し、これによって接近阻止部材5が迅速に回転
して実線で示すような突出態位をとることになる。接近
阻止部材5が退避態位を保持することができれば、接近
阻止部材5の退避態位において連結部材22の垂下線が
軸7の延長線よりも外側にあってもよいし、もちろん内
側であってもよい。図4に示す例も、前述の例と同様の
効果を奏する。
【0024】図5は、振動によって揺動する重りの揺動
力を利用して接近阻止部材5を突出態位にするようにし
ものの例を示す。図5(a)に示す例は、移動棚の一部
を構成する支柱24内に軸26を中心にして垂直面内に
おいて回転可能にレバー28を支持し、レバー28の下
端には重り30を一体に結合し、レバー28の上端部に
横向きに形成した凸部28aを支柱24の前面の壁に形
成した孔から移動棚の前面側に臨ませ、上記凸部28a
を移動棚の前面と平行に立ち上がって退避態位をとって
いる接近阻止部材5の後ろ側の面に対向させたものであ
る。接近阻止部材5は前述の例と同様に構成され、接近
阻止部材5の退避態位を暫定的に保持する保持手段14
が設けられると共に、移動棚の移動方向前面から隣の移
動棚に向かって突出する動きを助長する付勢手段として
のばね9が設けられている。接近阻止部材5が上記のよ
うに暫定的に退避態位で保持されている状態で地震等に
より棚が大きく揺れると、これと共に重り30を有する
レバー28も軸26を中心にして揺れ、レバー28の凸
部28aが棚の前面から突出する向きに揺れたとき、接
近阻止部材5が凸部28aに押されて保持手段14から
離脱し、自重により、また、ばね9の付勢力により回転
し、前述のような棚の前面からの突出態位となって、隣
接する棚との相互の接近を阻止する姿勢をとる。ばね9
を設けたことにより、接近阻止部材5が突出態位をとっ
たときの衝撃でリバウンドするのを抑制する効果もあ
る。
【0025】図5(b)(c)は重りの各種変形例を示
すもので、(b)の例は、重り32自体を軸26を中心
に回転可能に支持し、重り32の下端側部に一体に設け
た凸部32aで接近阻止部材を押すようにしたもの、
(c)の例は、重り34自体を軸26を中心に回転可能
に支持し、重り34の上下両端側部に一体に設けた凸部
34a,34aで接近阻止部材を押すようにしたもので
ある。図5(b)(c)何れの例でも、地震等により棚
が大きく揺れると、これと共に重り32、34が軸26
を中心にして揺れ、重り32、34の凸部32a,34
aが棚の前面から突出する向きに揺れたとき、退避態位
にある接近阻止部材5が凸部32a,34aに押されて
保持手段14から離脱し、自重により回転して前述のよ
うな棚の前面からの突出態位となって、隣接する棚との
相互の接近を阻止する姿勢をとる。
【0026】接近阻止部材は回転可能なものに限られる
ものではなく、図6に示す例のように長手方向にスライ
ド可能に設けられたものであってもよい。図6におい
て、棚の前側のパネル36の内面側にはガイド筒38が
パネル36の面に対し直角方向に固定されており、ガイ
ド筒38内には接近阻止部材40がこのガイド筒38を
ガイドとして長手方向にスライド可能に挿入されてい
る。接近阻止部材40は、この接近阻止部材40に固植
されたピン40aとガイド筒38に固植されたピンとの
間に掛けられた付勢手段としてのばね42によって、上
記パネル36から前方に突出する向きに付勢されてい
る。図示の動作態様では、ばね42による付勢力に抗し
て接近阻止部材40がガイド筒38内に押し込まれ、接
近阻止部材40の下面側に形成された係合突起40bが
ガイド筒38の下部に形成された係止孔38aに係合す
ることにより、接近阻止部材40が棚の前面から退避し
た態位を保持している。
【0027】接近阻止部材40には、その幅方向(図6
において紙面に直角方向)に軸46が取り付けられ、接
近阻止部材40内には上記軸46を中心に垂直面内にお
いて回転可能にレバー44が支持されている。レバー4
4は図6において右端上側に係合凸部44aを有し、左
端下側に係合凸部44bを有している。レバー44は自
重によりあるいはばね付勢力により図6において反時計
方向に回転付勢されているが、図示のように接近阻止部
材40が退避態位にあるときは、上記係合凸部44aが
ガイド筒38の天井面に摺接し、上記係合凸部44bが
ガイド筒38の内底面に摺接している。接近阻止部材4
0が突出態位にあるときは、上記係合凸部44aが上記
パネル36の前側に位置し、レバー44が付勢力により
僅かに回動して、上記係合凸部44aが上記パネル36
に係合し、上記係合凸部44bがガイド筒38の底部に
形成された係止孔38bに係合して、接近阻止部材40
が後退するのを阻止し突出態位を保持するようになって
いる。
【0028】いま、図6に示す退避態位において、地震
等によって棚が揺れると、接近阻止部材40の係合突起
40bの係止孔38aに対する係合が外れ、接近阻止部
材40はばね42の付勢力によりスライドして棚のパネ
ル36から突出する。このスライド行程の終端部におい
てレバー44の係合突起44aがパネル36の前側まで
出てくると、レバー44が反時計方向に回転し、上記の
ように係合凸部44aがパネル36に係合し、係合凸部
44bがガイド筒38の係止孔38bに係合して、接近
阻止部材40が後退するのを阻止し突出態位を保持す
る。この態位は隣接する棚相互が接近するのを阻止する
態位であり、接近阻止部材40の先端に隣接する棚が当
接すると、それ以上隣接する棚が近接するのを阻止す
る。このように、接近阻止部材40が移動棚の移動方向
前面から隣の移動棚に向かって突出するとき、この突出
動作を付勢手段としてのばね42が助長するため、接近
阻止部材40が迅速に突出態位をとることができる。ま
た、ばね42は、接近阻止部材40が突出したときの衝
撃で跳ね返るのを抑制する効果もある。
【0029】接近阻止部材40の上記突出態位を解除す
るには、上記係合凸部44aを指で押してレバー44を
回転させ、係合凸部44aのパネル36との係合及び係
合凸部44bの係止孔38bとの係合を外し、この状態
で接近阻止部材40をばね42の付勢力に抗して押し、
接近阻止部材40を退避させ、接近阻止部材40の係合
突起40bを係止孔38aに係止させて前述の退避態位
をとらせる。このように、図6に示すようなスライドタ
イプの接近阻止部材40を用いても、地震等の揺れによ
って接近阻止部材40を自動的に、しかも電気的な信号
や電動力を用いることなく棚の前面に突出させて隣接棚
相互間の接近を阻止することができるし、大地震等の緊
急時に迅速に接近阻止部材40を突出させることができ
るため、前述の実施の形態と同様の効果を奏する。
【0030】図7は、スライド式接近阻止部材のさらに
別の変形例を示す。この例は、図6に示す例と同様に、
接近阻止部材40、ガイド筒38、ばね42、パネル3
6、レバー44等を有してなるものである。図6に示す
例と異なる点は、接近阻止部材40を退避態位で暫定的
に保持する手段としてソレノイド52及びこれに付属す
るプランジャ53を用い、ばね54でプランジャ53を
突出付勢し、この付勢力で突出したプランジャ53を接
近阻止部材40の切欠きに係合させて、接近阻止部材4
0を退避態位で保持するようにしたものである。図示さ
れないセンサが地震等による大きな揺れを検知すると、
この検知信号でソレノイド52が励磁され、プランジャ
53がばね54に抗しソレノイド52側に吸引されてプ
ランジャ53の係止を解除し、接近阻止部材40をばね
42による付勢力で突出態位とする。この突出態位は、
レバー44の係合凸部44aがパネル36に係合するこ
とによって保持される。この突出態位を解除して退避態
位にするには、上記係合凸部44a指で押してパネル3
6との係合を外した状態で接近阻止部材40を付勢力に
抗して押し込み、プランジャ53を接近阻止部材40に
係合させればよい。
【0031】なお、地震等によって大きく揺れたとき
は、接近阻止部材40の上下動によってプランジャ53
との係合が外れるようにしておけばなおよい。こうすれ
ば、地震等によって仮に停電したとしても、接近阻止部
材40は突出態位をとることができる。
【0032】接近阻止部材をスライド式とした場合、接
近阻止部材を空気圧や油圧でスライドさせるようにして
もよい。また、地震を検知したとき、検知信号で火薬な
どを爆破させ、この爆破力で接近阻止部材を突出させて
もよいし、接近阻止部材が突出方向に付勢されている場
合は、爆破力で係止を外し、接近阻止部材を突出させて
もよい。さらに、接近阻止部材は通常の使用時は突出さ
せず退避態位においておき、地震等によって大きく揺れ
たときのみ突出態位をとらせるようにしてもよい。
【0033】日常的な移動棚の使用において、あるいは
地震後に接近阻止部材を突出態位においたまま、この接
近阻止部材が突出している作業通路を狭める向きに移動
棚を移動させると、隣の棚との間に接近阻止部材が介在
してそれ以上接近することはできなくなる。移動棚装置
が電動式で、図3について説明したセンサ16の検知動
作によるインターロック手段がないとすれば、上記のよ
うに接近阻止部材による接近阻止機能が発揮されていて
もなお移動棚の駆動モータに給電されると、モータが加
熱することになる。そこで、図8に示す例では、突出態
位にある接近阻止部材5と対向する棚、例えば固定棚1
の上記接近阻止部材5の先端面と対向する位置に押圧部
材60を設け、押圧部材60によりアクチュエータ58
が押されて動作するスイッチ56を設け、このスイッチ
56の検出信号で、少なくとも接近阻止部材5が突出し
ている作業通路に面する移動棚の駆動モータへの給電を
停止させ、あるいは全ての移動棚の駆動モータへの給電
を停止させてインターロックをかけるようになってい
る。上記スイッチ56は一種の接触センサを構成してい
る。押圧部材60に作業者あるいは異物が触れた場合も
同様に停止する。
【0034】図9に示す例は、図8に示す例におけるス
イッチ56に代えて、接近阻止部材5の先端に接触セン
サ62を取り付け、接触センサ62に隣の棚が触れ、あ
るいは作業者等が触れた場合に、少なくとも接近阻止部
材5が突出している作業通路に面する移動棚の駆動モー
タへの給電を停止させ、あるいは全ての移動棚の駆動モ
ータへの給電を停止させてインターロックをかけるよう
にしたものである。
【0035】図8に示す例でスイッチ56から検出信号
が出力されたとき、または、図9に示す例で接触センサ
62から検出信号が出力されたとき、接近阻止部材が突
出している通路に面する移動棚が上記通路を狭める向き
に移動しようとする場合にのみインターロックをかける
ようにすればさらによい。インターロックをかける理由
は、上記のように、接近阻止部材による接近阻止機能が
発揮されていてもなお移動棚の駆動モータに給電する
と、モータが加熱することになるからである。従って、
仮に、接近阻止部材が突出態位にあったとしても、接近
阻止部材が突出態位にある通路がさらに広げられる向き
に移動棚が移動するのであれば上記のようなモータの加
熱の問題は生じないから、その場合はインターロックを
かける必要はなく、むしろ、面倒なインターロック解除
等の操作をすることなく別の位置に作業用の通路を迅速
に形成することができて好都合の場合がある。
【0036】図10は、垂直面内において接近阻止部材
5が回転する形式の別の例を示す。図10において、棚
の支柱24に固定されたブラケット8に軸7を中心に回
転可能に支持された接近阻止部材5の長さ方向中間部に
は、アーム64の一端部が軸66によって回転可能に連
結されている。アーム64は、支柱24の前側の壁に形
成された孔24aを貫いており、図示のように接近阻止
部材5が突出態位にあるときは、アーム64の他端部に
形成されている係止部64aが上記孔24aの下縁部に
係合して、接近阻止部材5の突出態位を暫定的に保持す
る。接近阻止部材5が支柱24の前面とほぼ並行に立ち
上がった退避態位では、アーム64が接近阻止部材5を
支柱24側に引きつけ、接近阻止部材5を暫定的に退避
態位に保持する。接近阻止部材5が退避態位にあるとき
地震等によって棚が大きく揺れると、接近阻止部材5は
自動的に、かつ、付勢手段としてのばね9の付勢力によ
り迅速に回転し突出態位となる。
【0037】図10の例におけるアーム64は、これと
同じ機能を果たす適宜の部材と代替してもよい。例え
ば、鎖、紐、ロープ、ベルトなどの可撓性の部材であっ
てもよいし、レバー、ロッド、リンク等の剛体であって
もよい。
【0038】接近阻止部材の先端には、隣の棚と当接し
たとき隣の棚に傷をつけないように、あるいは衝突時の
衝撃をやわらげるように柔軟な部材、あるいは緩衝材を
固着するのが望ましい。
【0039】図1、図2に示す例では、移動棚が物品出
し入れ口に対し直交する方向に移動する形式の移動棚で
あったが、本発明は、物品出し入れ口と平行な方向に移
動する形式の移動棚に適用することもできる。また、移
動棚装置を構成する全ての棚が移動棚であってもよい。
接近阻止部材は棚の側面において回転し又はスライドす
るものであってもよい。接近阻止部材の横断面形状及び
材質は任意である。
【0040】接近阻止部材が垂直面内において回転する
ものである場合、接近阻止部材が棚の移動方向前面と平
行に垂下した退避態位から、棚の移動方向前面から突出
した接近阻止態位までの範囲で回転するものであっても
よい。このようにしておけば、接近阻止部材を棚の上部
で、従って、作業者の頭部よりも上方で突出態位にする
ことができるから、作業者が接近阻止部材に当たること
もなく、地震時の避難がスムーズになる。ここで、接近
阻止部材を垂下した退避態位から地震等によって突出態
位にするためには、適宜の付勢手段、例えばコイルばね
等によって接近阻止部材を突出態位となる向きに回転付
勢し、退避態位でこれを暫定的に保持する保持手段を設
け、地震等によって大きく揺れたとき、上記保持手段を
解放させ、接近阻止部材を付勢力で回転させるようにす
る。
【0041】接近阻止部材を回転式にした場合、退避態
位と突出態位とを暫定的にかつ節度をもって保持するた
めに、例えば、それぞれの回転位置においてボールが穴
に落ち込むようにしたようなクリック機構と呼ばれるも
の、あるいは一定の回転位置を超えると弾性付勢力で所
定の向きに回転するトグル機構と呼ばれるものなどを付
加するとよい。また、接近阻止部材の回転に適宜の摩擦
抵抗を与えるために、接近阻止部材とその軸との間に合
成樹脂その他の摩擦材を介在させてもよい。回転式の接
近阻止部材を退避態位に暫定的に保持する手段として
は、接近阻止部材の一部又は接近阻止部材に設けたピ
ン、あるいは接近阻止部材自体に形成した係合段部など
を棚本体側に掛け止めておくというようなものでもよ
い。
【0042】接近阻止部材は、一つの棚に少なくとも1
個所に設けられていればよいが、複数個所に設けられて
いればなおよい。移動棚の形式は任意であり、上部に走
行機構をもっているものでもよい。また、手動で直接押
したり引いたりして移動させる手押し式、ハンドル回転
式、電動式であってもよい。また、フラットボード式で
あってもよい。
【0043】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、移動方向
前面から隣の移動棚に向かって突出し隣の移動棚との接
近を阻止することができる突出態位と、退避態位とをと
ることができる接近阻止部材を有する移動棚において、
上記接近阻止部材は、地震等の揺れによって移動方向前
面から隣の移動棚に向かって突出する態位をとるように
したため、人が棚間に形成された作業通路に入って物品
の出し入れ作業をしようとするとき、隣接棚との接近阻
止部材を突出態位にすることを忘れたり、怠ったりして
も、地震等によって棚が大きく揺れると、接近阻止部材
が自動的に突出態位をとり、作業通路内の作業者の安全
を確実に確保することができると共に、接近阻止部材が
移動棚の移動方向前面から隣の移動棚に向かって突出す
る動きを助長する付勢手段を設けたため、大地震等の緊
急時に接近阻止部材が迅速に突出態位をとり、所期の機
能を確実に全うさせることができる。
【0044】請求項3記載の発明によれば、接近阻止部
材は、回転可能に取り付けら、地震等の揺れで回転し、
移動棚の移動方向前面から隣の移動棚に向かって突出す
るようにしたため、請求項1記載の発明と同様の効果を
奏すると共に、地震等によって停電になったとしても、
接近阻止部材が自動的に突出態位をとり、作業通路内の
作業者の安全を確実に確保することができる。
【0045】請求項4記載の発明によれば、接近阻止部
材を回転可能に取り付けたものにおいて、接近阻止部材
は、垂れ下がった状態から上方に回転し、移動方向前面
から隣の移動棚に向かって突出するようにしたため、接
近阻止部材を棚の上部で、従って、作業者の頭部よりも
上方で突出態位にすることができるから、作業者が接近
阻止部材に当たることもなく、地震時の避難がスムーズ
になる利点がある。
【0046】請求項5記載の発明によれば、接近阻止部
材は回転可能に取り付けられると共に、付勢手段として
重りが連結され、地震等の揺れによって重りが揺れるこ
とにより移動方向前面から隣の移動棚に向かって突出
し、かつ、この突出動作を上記重りが助長するようにし
たため、請求項1記載の発明と同様の効果を奏する。
【0047】請求項6記載の発明によれば、移動棚は電
動式であり、接近阻止部材が移動方向前面から隣の移動
棚に向かって突出した態位にあるとき、上記接近阻止部
材が突出している通路に面する移動棚にインターロック
をかけるようにしたため、通常の動作時、あるいは地震
がおさまったとき、作業通路内の作業者以外の人が棚を
移動させようとして操作しても、上記接近阻止部材が突
出している通路に面する移動棚は移動することができ
ず、作業通路内の作業者の安全を確保することができ
る。
【0048】請求項7記載の発明によれば、上記インタ
ーロックは、接近阻止部材が突出している通路に面する
移動棚が上記通路を狭める向きに移動しようとする場合
にのみ有効となるようにしたため、通常の動作時、ある
いは地震がおさまったとき、安全確保上問題のない、接
近阻止部材が突出している通路に面する移動棚が上記通
路を広げる向きの移動は可能となり、作業通路内の作業
者の安全を確保しながら、効率的な棚の移動を行わせる
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる移動棚の実施の形態を示す側面
図。
【図2】同上実施の形態をより詳細に示す側面図。
【図3】同上実施の形態の要部を拡大して示す側面図。
【図4】本発明にかかる移動棚の別の実施の形態の要部
を示す側面図。
【図5】本発明にかかる移動棚のさらに別の実施の形態
及びその変形例の要部を示す側面図。
【図6】本発明にかかる移動棚のさらに別の実施の形態
の要部を示す一部断面側面図。
【図7】本発明にかかる移動棚のさらに別の実施の形態
の要部を示す側面図。
【図8】本発明にかかる移動棚のさらに別の実施の形態
の要部を示す一部断面側面図。
【図9】本発明にかかる移動棚のさらに別の実施の形態
の要部を示す一部断面側面図。
【図10】本発明にかかる移動棚のさらに別の実施の形
態の要部を示す一部断面側面図。
【符号の説明】
2 移動棚 5 接近阻止部材 9 付勢部材としてのばね 20 付勢部材としての重り 40 接近阻止部材 42 付勢部材としてのばね

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 移動方向前面から隣の移動棚に向かって
    突出し隣の移動棚との接近を阻止することができる突出
    態位と、退避態位とをとることができる接近阻止部材を
    有する移動棚において、上記接近阻止部材は、地震等の
    揺れによって移動方向前面から隣の移動棚に向かって突
    出する態位をとることができると共に、上記接近阻止部
    材が移動棚の移動方向前面から隣の移動棚に向かって突
    出する動きを助長する付勢手段を有することを特徴とす
    る移動棚。
  2. 【請求項2】 付勢手段は弾性体である請求項1記載の
    移動棚。
  3. 【請求項3】 接近阻止部材は回転可能に取り付けら
    れ、地震等の揺れで回転し、移動方向前面から隣の移動
    棚に向かって突出する請求項1記載の移動棚。
  4. 【請求項4】 接近阻止部材は、垂れ下がった状態から
    上方に回転し、移動方向前面から隣の移動棚に向かって
    突出する請求項3記載の移動棚。
  5. 【請求項5】 接近阻止部材は回転可能に取り付けられ
    ると共に、付勢手段として重りが連結され、地震等の揺
    れによって重りが揺れることにより移動方向前面から隣
    の移動棚に向かって突出し、かつ、この突出動作を上記
    重りが助長することを特徴とする請求項1記載の移動
    棚。
  6. 【請求項6】 移動棚は電動式であり、接近阻止部材が
    移動方向前面から隣の移動棚に向かって突出した態位に
    あるとき、上記接近阻止部材が突出している通路に面す
    る移動棚にインターロックをかける請求項1記載の移動
    棚。
  7. 【請求項7】 インターロックは、接近阻止部材が突出
    している通路に面する移動棚が上記通路を狭める向きに
    移動しようとする場合にのみ有効である請求項6記載の
    移動棚。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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