JPH09322094A - 複数画面用音声出力回路 - Google Patents

複数画面用音声出力回路

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JPH09322094A
JPH09322094A JP13898196A JP13898196A JPH09322094A JP H09322094 A JPH09322094 A JP H09322094A JP 13898196 A JP13898196 A JP 13898196A JP 13898196 A JP13898196 A JP 13898196A JP H09322094 A JPH09322094 A JP H09322094A
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JP13898196A
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Inventor
Yasuhiro Muramatsu
泰弘 村松
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 1人で複数の番組(画面)を同時に視聴する
場合や、複数人で各人の目的とする番組(画面)をそれ
ぞれ視聴する場合に、それぞれの番組(画面)に対応し
た音声を苦痛を伴うことなく容易に聞き取ることができ
る複数画面用音声出力回路を提供すること。 【解決手段】 入力端子31,32に供給された音声信
号La,Raはモノラル成分抽出回路4によりモノラル
信号(モノラルa)に変換され、切換スイッチ回路3
5,並びにパワーアンプ36を介してLch側スピーカ1
8に供給される。一方、入力端子33,34に供給され
た音声信号Lb,Rbは、モノラル成分抽出回路5によ
りモノラル信号(モノラルb)に変換され、BPF(帯
域通過フィルタ)38,切換スイッチ回路35,並びに
パワーアンプ37を介してRch側スピーカ19に供給さ
れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は複数の映像信号を同
時にディスプレイ表示可能なテレビジョン受像機に係
り、特に前記複数の映像信号(画面)にそれぞれ対応し
た音声を出力するための複数画面用音声出力回路に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、複数の映像を同時に画面表示する
ことが可能なテレビジョン受像機において、各々の表示
画面に対応する音声を聴取する場合、複数画面中の1つ
の画面の音声のみを前記テレビジョン受像機に標準で装
備されたステレオスピーカ等を用いて聴取し、他の表示
画面に対応する音声についてはイヤホーンやヘッドホン
等をそれぞれ所定の音声出力端子(ヘッドホンジャック
等)に接続することにより聴取していた。このため、複
数画面中の特定の1画面に対応した音声のみ前記スピー
カを用いて聴取することが可能であって、他の画面に対
応する音声を、前記スピーカを用いて同時に聴取するこ
とは不可能であった。
【0003】ところで、このような問題を解決したもの
として、例えば特開平7−298162号公報に開示さ
れたものがある。その内容について以下に説明を行う。
尚、以降の説明においては、後述の発明の実施の形態を
も含め、説明の簡単のため、複数の画面表示の可能なテ
レビジョン受像機において、比較的利用頻度の高い2画
面表示が行われている場合を想定して説明を行う。
【0004】図10は従来の2画面表示が行われたテレ
ビ受像機における音声出力回路の一例を示すブロック図
である。また、図11は、従来発明の使用例を示した2
画面表示の行われた多画面テレビ受像機を示した図であ
る。
【0005】図10において、入力端子1,2,並びに
3には、図示しない複数の信号ソースから信号1,2,
並びに3が入力される。入力信号の例として例えば、U
HF/VHF受信回路からの入力,BS受信回路からの
入力,外部入力端子からのビデオ信号入力等が挙げられ
る。信号1,2,並びに3の各信号は、映像信号とその
音声信号とにより構成されている。
【0006】画面a(図11参照)用信号選択スイッチ
4は、入力端3個,出力端1個から構成される、前記画
面a用の映像・音声を選択するためのスイッチ回路であ
る。また、画面b(図11参照)用信号選択スイッチ5
は同じく入力端3個,出力端1個から構成される、前記
画面b用の映像・音声を選択するためのスイッチ回路で
ある。そして、スイッチ6は、前記画面a用信号選択ス
イッチ4の出力端より前記画面aの音声信号を受ける入
力端x1及び前記画面b用信号選択スイッチ5の出力端
より画面bの音声信号を受ける入力端x2の2個の入力
端と、x3,x4,並びにx5の計3個の出力端から構
成される。
【0007】前記画面b用の映像・音声として、画面b
用信号選択スイッチ5で選択された信号のうち、映像信
号Vbは、2画面表示用信号作成回路7へ送られ、後述
する映像信号Vaと、2画面表示用の信号に変換され、
映像表示装置8で2画面表示される。また本図の場合、
音声信号については、スイッチ6を通り、音声多重復調
回路10によりステレオ音声信号Lb,Rbに復調され
る。なお、入力される音声信号が二音声の場合には、主
音声または副音声いずれかの、モノラル音声信号(Lb
=Rb)として復調される。また、入力音声信号がモノ
ラルの場合も同様に、Lb=Rbとして復調される。以
降、特に注意の無い場合は、後述の発明の実施の形態を
も含め、音声多重復調回路により復調された音声信号
は、ステレオ音声信号であるものとして説明を行う。
【0008】次に、復調された前記ステレオ音声信号L
b,Rbは、L/R信号合成器12により、モノラル音
声信号「モノラルb」となり、スイッチ14の入力信号
となる。尚、スイッチ14は、前記L/R信号合成器1
2より出力される、モノラル音声信号「モノラルb」を
受ける入力端z2及び、後述する音声多重復調回路9の
R側の音声信号Raを受ける入力端z1及び、後述する
音声コントロール回路15のR側の入力に繋がる出力端
z3から構成される。
【0009】また同時に、前記音声多重復調回路10に
より復調された、前記ステレオ音声信号Lb,Rbは、
音声コントロール回路16で、出力レベルの調整及びL
/Rのバランス調整が行われ、信号のL成分は外部出力
端子20に、信号のR成分は外部出力端子21にそれぞ
れ出力され、該外部出力端子20,21を介し、それぞ
れヘッドホーン22へ出力される。
【0010】一方、前記画面a用の映像・音声として、
画面a用信号選択スイッチ4で選択された信号のうち映
像信号Vaは、前記2画面表示用信号作成回路7へ送ら
れ、前述の映像信号Vbと共に2画面表示用の信号に変
換され、映像表示装置8で2画面表示される。また同様
に本図では、音声信号については前記スイッチ6を通
り、音声多重復調回路9によりステレオ音声信号La,
Raに復調される。尚、入力される音声信号が二音声の
場合には、主音声または副音声いずれかの、モノラル音
声信号(Lb=Rb)として復調される。また、入力音
声信号がモノラルの場合も同様に、Lb=Rbとして復
調される。復調された、前記ステレオ音声信号La,R
aは、L/R信号合成器11により、モノラル音声信号
「モノラルa」となり、スイッチ13の入力信号とな
る。尚、スイッチ13は、前記L/R信号合成器11よ
り出力される前記モノラル音声信号「モノラルa」を受
ける入力端y2及び、前記音声多重復調回路9のL側の
音声信号Laを受ける入力端y1及び、後述する音声コ
ントロール回路15のL側の入力に繋がる出力端y3か
ら構成される。
【0011】続いてスイッチ13及び前記スイッチ14
の出力として選択された音声信号(本図では「モノラル
a」及び「モノラルb」)は、音声コントロール回路1
5で出力レベルの調整及びL/Rのバランス調整が行わ
れ、音声増幅器17でスピーカ出力レベルまで増幅され
てスピーカ18,19にそれぞれ出力される。
【0012】次に、上記従来のテレビジョン受像機にお
いて、前記画面a,並びに画面bに対応した音声が、そ
れぞれスピーカ18,19より出力される過程について
説明を行う。
【0013】図10における、画面a用信号選択スイッ
チ4で選択された画面a用の音声信号は、スイッチ6を
通り、音声多重復調回路9に至り、該音声多重復調回路
9によりステレオ音声信号La,Raに復調される。
尚、入力される音声信号が二音声の場合には、主音声ま
たは副音声いずれかのモノラル音声信号(Lb=Rb)
として復調され、入力音声信号がモノラルの場合も同様
にLb=Rbとして復調される。そして、復調された前
記ステレオ音声信号La,Raは、L/R信号合成器1
1によりモノラル音声信号「モノラルa」となり、スイ
ッチ13を通り、音声コントロール回路15のL側を通
り、音声増幅器17を通り、最後にスピーカ18に至
る。即ち、画面aのモノラル変換された音声信号「モノ
ラルa」は、L側スピーカ(左画面の音声は左側のスピ
ーカより出力される)より出力される事となる。
【0014】一方、画面b用信号選択スイッチ5で選択
された画面b用の音声信号は、スイッチ6を通り、音声
多重復調回路10に至り、該音声多重復調回路10によ
りステレオ音声信号Lb,Rbに復調される。尚、入力
される音声信号が二音声の場合には、主音声または副音
声いずれかのモノラル音声信号(Lb=Rb)として復
調され、入力音声信号がモノラルの場合も同様に、Lb
=Rbとして復調される。そして、復調された前記ステ
レオ音声信号Lb,Rbは、L/R信号合成器12によ
り、モノラル音声信号「モノラルb」となり、スイッチ
14を通り、前記音声コントロール回路15のR側を通
り、前記音声増幅器17を通り、最後にスピーカ19に
至る。即ち、画面bのモノラル変換された音声信号「モ
ノラルb」は、R側スピーカ(右画面の音声は右側のス
ピーカより出力される)より出力される事となる。
【0015】ところで、前述した通り、音声コントロー
ル回路15及び16では、出力レベルの調整以外に、L
/Rのバランス調整を行っているので、該音声コントロ
ール回路15によって、左画面の音声は左側のスピーカ
に出力し右画面の音声は右側のスピーカに各々出力する
処理において、左右のスピーカの音量,並びに音量比を
調整する事が可能となっている。また、図10のヘッド
ホン22では、常時画面bの音声信号が聞ける様になっ
ている。勿論、ヘッドホン22の左右の音量比を調整す
る事も可能である。
【0016】このように、上記公知例(特開平7−29
8162号公報記載の発明)によれば、複数の映像を同
時に画面表示する事が可能なテレビジョン受像機におい
て、各々(2個)の表示画面に対応する音声を聴取する
場合、左画面(画面a)の音声は左側のスピーカに出力
され、右画面(画面b)の音声は右側のスピーカにそれ
ぞれ出力されるようになっている。また、スピーカの音
量,並びに左右のスピーカの音量比を調整する事が可能
となっているので、特に後者、即ち、左右のスピーカの
音量比を調整することにより、左右のスピーカから同時
に出力される左画面及び右画面対応の音声を、ある程度
は左画面及び右画面それぞれに対応させて聞き取る(聞
き分ける)ことが可能である。
【0017】しかしながら、この方法では所詮1つの狭
い部屋の中で2台のテレビを同時に鑑賞しているのと同
じであり、両方の音声が混じりあってしまった場合に
は、特に両者の音声レベルが(ほぼ)等しい場合等に
は、どんなに前記2つの音声を聞き分けるのに熟練した
視聴者であっても、聞き取り難い或いは聴取困難な状態
に陥ってしまう。ましてや、通常の視聴者にとっては2
つの音声を聞き分けることは困難である。さらに、例え
ば2人の視聴者が左右の画面(別々の番組)を同時に視
聴する場合などにはかなりの無理があった。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】上記の如く、従来の複
数の映像を同時に画面表示する事が可能なテレビジョン
受像機において、複数の画面(番組)それぞれに対応し
た音声を、補助装置(イヤホーンやヘッドホン等)を併
用せずに、前記テレビジョン受像機に装備されたスピー
カのみを用いて番組毎に1対1に対応させて視聴(聞き
分ける)しようとした場合、番組(画面)毎に1対1に
対応させてその内容を聞き分けるのに熟練を要したり、
かろうじて聞き分けられたとしてもそれが苦痛であった
り、状況によっては聞き分けが困難であったり、或いは
複数人で複数の番組(画面)を視聴する際に、各人の目
的とする番組(画面)それぞれに対応した音声の聞き分
けが困難であったりする等の問題(欠点)があった。
【0019】そこで、本発明はこのような問題に鑑み、
1人で複数の番組(画面)を同時に視聴する場合や、複
数人で各人の目的とする番組(画面)をそれぞれ視聴す
る場合に、それぞれの番組(画面)に対応した音声を苦
痛を伴うことなく容易に聞き取ることができる複数画面
用音声出力回路を提供することを目的とするものであ
る。
【0020】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明に
よる複数画面用音声出力回路は、複数の映像信号を同時
に画面表示可能なテレビジョン受像機における複数画面
用音声出力回路において、第1の映像信号に対応する第
1の音声信号のLチャンネル音声信号とRチャンネル音
声信号とを合成する第1の音声信号合成手段と、第2の
映像信号に対応する第2の音声信号のLチャンネル音声
信号とRチャンネル音声信号とを合成する第2の音声信
号合成手段と、前記第1の音声信号合成手段より出力さ
れる音声信号を空間に音として放出する第1のスピーカ
と、前記第2の音声信号合成手段より出力される音声信
号を所定の狭帯域に帯域制限する帯域通過フィルタと、
前記帯域通過フィルタより出力される音声信号を空間に
音として放出する第2のスピーカとを具備したことを特
徴とする。
【0021】請求項2に記載の発明による複数画面用音
声出力回路は、複数の映像信号を同時に画面表示可能な
テレビジョン受像機における複数画面用音声出力回路で
あって、第1の映像信号に対応した音声信号をモノラル
音声信号に変換して第1のスピーカから出力し、第2の
映像信号に対応した音声信号をモノラル音声信号に変換
し、周波数帯域を所定の狭帯域に制限して第2のスピー
カから出力することを特徴とする。
【0022】ここで、上記請求項請求項1または2に記
載の発明によれば、第1の映像信号に対応した音声信号
をモノラル音声信号に変換して第1のスピーカから出力
し、第2の映像信号に対応した音声信号をモノラル音声
信号に変換し、周波数帯域を電話程度の狭帯域に制限し
て第2のスピーカから出力するようにしたので、第1の
映像信号に対応した第1の画面及び音声信号(例えばテ
レビジョン受像機の左側の画面映像及びスピーカ出力)
が第2の映像信号に対応した画面及び音声信号(例えば
テレビジョン受像機の右側の画面映像及びスピーカ出
力)よりも聞き取りやすく(高品位に)なり、この音質
の違いから両者の音声の聞き分けを容易にすることが可
能となる。
【0023】請求項3に記載の発明による複数画面用音
声出力回路は、複数の映像信号を同時に画面表示可能な
テレビジョン受像機における複数画面用音声出力回路に
おいて、第1の映像信号に対応する第1の音声信号のL
チャンネル音声信号とRチャンネル音声信号とを合成す
る第1の音声信号合成手段と、前記第1の音声信号合成
手段からの出力信号を逆相に変換する第1の位相変換手
段と、第2の映像信号に対応する第2の音声信号のLチ
ャンネル音声信号とRチャンネル音声信号とを合成する
第2の音声信号合成手段と、前記第2の音声信号合成手
段からの出力信号を逆相に変換する第2の位相変換手段
と、前記第1の音声信号合成手段からの出力信号と前記
第2の位相変換手段からの出力信号とを加算する第1の
加算手段と、前記第2の音声信号合成手段からの出力信
号と前記第1の位相変換手段からの出力信号とを加算す
る第2の加算手段と、前記第1の加算手段より出力され
る音声信号を空間に音として放出する第1のスピーカ
と、前記第2の加算手段より出力される音声信号を空間
に音として放出する第2のスピーカとを具備したことを
特徴とする。
【0024】請求項4に記載の発明による複数画面用音
声出力回路は、複数の映像信号を同時に画面表示可能な
テレビジョン受像機における複数画面用音声出力回路で
あって、第1及び第2の映像信号に対応した音声信号を
第1及び第2のモノラル音声信号にそれぞれ変換し、前
記第1のモノラル音声信号と位相反転された前記第2の
モノラル音声信号とを加算して第1のスピーカから出力
し、前記第2のモノラル音声信号と位相反転された前記
第1のモノラル音声信号とを加算して第2のスピーカか
ら出力することを特徴とする。
【0025】ここで、上記請求項請求項3または4に記
載の発明によれば、第1及び第2の映像信号(例えば、
それぞれテレビジョン受像機の左側及び右側の画面映
像,スピーカ出力)に対応した音声信号を第1及び第2
のモノラル音声信号にそれぞれ変換し、前記第1のモノ
ラル音声信号と位相反転された前記第2のモノラル音声
信号とを加算して第1のスピーカから出力し、前記第2
のモノラル音声信号と位相反転された前記第1のモノラ
ル音声信号とを加算して第2のスピーカから出力するよ
うにしたので、例えば、左側画面に対応した音声が画面
左側に広がる様に聞こえ、右側画面に対応した音声が画
面右側に広がる様に聞こえるという効果を視聴者に与え
ることが出来、両者、即ち、左側画面に対応して左側ス
ピーカから出力される音声と、右側画面に対応して右側
スピーカから出力される音声とを容易に聞き分けること
が可能となる。
【0026】請求項5に記載の発明による複数画面用音
声出力回路は、複数の映像信号を同時に画面表示可能な
テレビジョン受像機における複数画面用音声出力回路に
おいて、第1の映像信号に対応する第1の音声信号のL
チャンネル音声信号とRチャンネル音声信号とを合成す
る第1の音声信号合成手段と、前記第1の音声信号合成
手段からの出力信号を所定の時間だけ遅延させる第1の
遅延手段と、前記第1の音声信号合成手段からの出力信
号を所定の信号レベルに調整する第1の信号レベル調整
手段と、第2の映像信号に対応する第2の音声信号のL
チャンネル音声信号とRチャンネル音声信号とを合成す
る第2の音声信号合成手段と、前記第2の音声信号合成
手段からの出力信号を所定の時間だけ遅延させる第2の
遅延手段と、前記第2の音声信号合成手段からの出力信
号を所定の信号レベルに調整する第2の信号レベル調整
手段と、前記第1の遅延手段からの出力信号と前記第2
の信号レベル調整手段からの出力信号とを加算する第1
の加算手段と、前記第2の遅延手段からの出力信号と前
記第1の信号レベル調整手段からの出力信号とを加算す
る第2の加算手段と、前記第1の加算手段より出力され
る音声信号を空間に音として放出する第1のスピーカ
と、前記第2の加算手段より出力される音声信号を空間
に音として放出する第2のスピーカとを具備したことを
特徴とする。
【0027】請求項6に記載の発明による複数画面用音
声出力回路は、複数の映像信号を同時に画面表示可能な
テレビジョン受像機における複数画面用音声出力回路で
あって、第1及び第2の映像信号に対応した音声信号を
第1及び第2のモノラル音声信号にそれぞれ変換し、所
定の時間だけ遅延された前記第1のモノラル音声信号と
所定の信号レベルに調整された前記第2のモノラル音声
信号とを加算して第1のスピーカから出力し、所定の時
間遅延された前記第2のモノラル音声信号と所定の信号
レベルに調整された前記第1のモノラル音声信号とを加
算して第2のスピーカから出力することを特徴とする。
【0028】ここで、上記請求項請求項5または6に記
載の発明によれば、第1及び第2の映像信号(例えば、
それぞれテレビジョン受像機の左側及び右側の画面映
像,スピーカ出力)に対応した音声信号を第1及び第2
のモノラル音声信号にそれぞれ変換し、所定の時間だけ
遅延された前記第1のモノラル音声信号と所定の信号レ
ベルに調整された前記第2のモノラル音声信号とを加算
して第1のスピーカから出力し、所定の時間遅延された
前記第2のモノラル音声信号と所定の信号レベルに調整
された前記第1のモノラル音声信号とを加算して第2の
スピーカから出力するようにしたので、例えば、左側画
面に対応した音声が、右側スピーカから左側スピーカへ
移動したように、右側画面に対応した音声が左側スピー
カから右側スピーカへ移動したように聞こえるという効
果(感覚)を視聴者に与えることが出来、両者、即ち、
左側画面に対応して左側スピーカから出力される音声
と、右側画面に対応して右側スピーカから出力される音
声とを容易に聞き分けることが可能となる。
【0029】請求項7に記載の発明による複数画面用音
声出力回路は、複数の映像信号を同時に画面表示可能な
テレビジョン受像機における複数画面用音声出力回路に
おいて、第1の映像信号に対応する第1の音声信号のL
チャンネル音声信号とRチャンネル音声信号とを合成す
る第1の音声信号合成手段と、前記第1の音声信号合成
手段からの出力信号を所定の時間だけ遅延させる第1の
遅延手段と、前記第1の遅延手段からの出力信号を所定
の信号レベルに調整する第1の信号レベル調整手段と、
前記第1の信号レベル調整手段からの出力信号を逆相に
変換する第1の位相変換手段と、第2の映像信号に対応
する第2の音声信号のLチャンネル音声信号とRチャン
ネル音声信号とを合成する第2の音声信号合成手段と、
前記第2の音声信号合成手段からの出力信号を所定の時
間だけ遅延させる第2の遅延手段と、前記第2の遅延手
段からの出力信号を所定の信号レベルに調整する第2の
信号レベル調整手段と、前記第2の信号レベル調整手段
からの出力信号を逆相に変換する第2の位相変換手段
と、前記第1の音声信号合成手段からの出力信号と前記
第2の位相変換手段からの出力信号とを加算する第1の
加算手段と、前記第2の音声信号合成手段からの出力信
号と前記第1の位相変換手段からの出力信号とを加算す
る第2の加算手段と、前記第1の加算手段より出力され
る音声信号を空間に音として放出する第1のスピーカ
と、前記第2の加算手段より出力される音声信号を空間
に音として放出する第2のスピーカとを具備したことを
特徴とする。
【0030】請求項8に記載の発明による複数画面用音
声出力回路は、複数の映像信号を同時に画面表示可能な
テレビジョン受像機における複数画面用音声出力回路で
あって、第1及び第2の映像信号に対応した音声信号を
第1及び第2のモノラル音声信号にそれぞれ変換し、前
記第1のモノラル音声信号と所定の時間だけ遅延され所
定の信号レベルに調整され位相反転された前記第2のモ
ノラル音声信号とを加算して第1のスピーカから出力
し、前記第2のモノラル音声信号と所定の時間だけ遅延
され所定の信号レベルに調整され位相反転された前記第
1のモノラル音声信号とを加算して第2のスピーカから
出力することを特徴とする。
【0031】ここで、上記請求項請求項7または8に記
載の発明によれば、第1及び第2の映像信号(例えば、
それぞれテレビジョン受像機の左側及び右側の画面映
像,スピーカ出力)に対応した音声信号を第1及び第2
のモノラル音声信号にそれぞれ変換し、前記第1のモノ
ラル音声信号と所定の時間だけ遅延され所定の信号レベ
ルに調整され位相反転された前記第2のモノラル音声信
号とを加算して第1のスピーカから出力し、前記第2の
モノラル音声信号と所定の時間だけ遅延され所定の信号
レベルに調整され位相反転された前記第1のモノラル音
声信号とを加算して第2のスピーカから出力するように
したので、視聴者が1人の場合には、例えば、視聴者の
左側の耳、即ち、左画面側の耳では左画面に対応した音
声のみが左側スピーカから聞こえ、視聴者の右側の耳、
即ち、右画面側の耳では右画面に対応した音声のみが右
側スピーカから聞こえるという効果(感覚)を視聴者に
与えることが出来、両者、即ち、左画面に対応して左側
スピーカから出力される音声と、右画面に対応して右側
スピーカから出力される音声とを容易に聞き分けること
が可能となる。
【0032】また、視聴者が2人の場合には、例えば左
画面側にいて左画面の映像(画面)を鑑賞する一方の視
聴者の右の耳には左画面に対応した音声のみが聞こえ、
右画面側にいて右画面の映像(画面)を鑑賞する他方の
視聴者の左の耳には、右画面に対応した音声のみがそれ
ぞれ聞こえるようにすることが可能となる。
【0033】請求項9に記載の発明による複数画面用音
声出力回路は、複数の映像信号を同時に画面表示可能な
テレビジョン受像機における複数画面用音声出力回路に
おいて、第2の映像信号に対応する第2の音声信号のL
チャンネル音声信号及びRチャンネル音声信号をそれぞ
れ所定の音量に調整する音量調整手段と、前記音量調整
手段からのRチャンネル音声信号出力を逆相に変換する
位相変換手段と、第1の映像信号に対応する第1の音声
信号のLチャンネル音声信号と前記音量調整手段からの
Lチャンネル音声信号出力とを加算する第1の加算手段
と、第1の映像信号に対応する第1の音声信号のRチャ
ンネル音声信号と前記位相変換手段からの信号出力とを
加算する第2の加算手段と、前記第1の加算手段より出
力される音声信号を空間に音として放出する第1のスピ
ーカと、前記第2の加算手段より出力される音声信号を
空間に音として放出する第2のスピーカとを具備したこ
とを特徴とする。
【0034】請求項10に記載の発明による複数画面用
音声出力回路は、複数の映像信号を同時に画面表示可能
なテレビジョン受像機における複数画面用音声出力回路
であって、第1の映像信号に対応した第1の音声信号の
Lチャンネル音声信号と音量調整のなされた第2の映像
信号に対応した第2の音声信号のLチャンネル音声信号
とを加算して第1のスピーカから出力し、第1の映像信
号に対応した第1の音声信号のRチャンネル音声信号と
音量調整され位相反転された第2の映像信号に対応した
第2の音声信号のRチャンネル音声信号とを加算して第
2のスピーカから出力することを特徴とする。
【0035】ここで、上記請求項請求項9または10に
記載の発明によれば、第1の映像信号(例えば、テレビ
ジョン受像機の左側の画面映像及びスピーカ出力)に対
応した第1の音声信号のLチャンネル音声信号と音量調
整のされた第2の映像信号(例えば、テレビジョン受像
機の右側の画面映像及びスピーカ出力)に対応した第2
の音声信号のLチャンネル音声信号とを加算して第1の
スピーカから出力し、第1の映像信号に対応した第1の
音声信号のRチャンネル音声信号と音量調整,並びに位
相反転のなされた第2の映像信号に対応した第2の音声
信号のRチャンネル音声信号とを加算して第2のスピー
カから出力するようにしたので、例えば左側画面に対応
した音声信号はテレビジョン受像機の画面中央に定位
し、右側画面に対応した音声信号は画面から離れた空間
に広がって聞こえるという効果(感覚)を視聴者に与え
る事が出来、両者、即ち、右側画面に対応して左右のス
ピーカから出力される音声と、左側画面に対応して左右
のスピーカから出力される音声とを容易に聞き分けるこ
とが可能となる。
【0036】請求項11に記載の発明による複数画面用
音声出力回路は、複数の映像信号を同時に画面表示可能
なテレビジョン受像機における複数画面用音声出力回路
において、第2の映像信号に対応する第2の音声信号の
Lチャンネル音声信号とRチャンネル音声信号とを合成
する音声信号合成手段と、前記音声信号合成手段より出
力される音声信号を所定の音量に調整する音量調整手段
と、前記音量調整手段からの音声信号出力を逆相に変換
する位相変換手段と、第1の映像信号に対応する第1の
音声信号のLチャンネル音声信号と前記音量調整手段か
らの音声信号出力とを加算する第1の加算手段と、前記
第1の映像信号に対応する第1の音声信号のRチャンネ
ル音声信号と前記位相変換手段からの信号出力とを加算
する第2の加算手段と、前記第1の加算手段より出力さ
れる音声信号を空間に音として放出する第1のスピーカ
と、前記第2の加算手段より出力される音声信号を空間
に音として放出する第2のスピーカとを具備したことを
特徴とする。
【0037】請求項12に記載の発明による複数画面用
音声出力回路は、複数の映像信号を同時に画面表示可能
なテレビジョン受像機における複数画面用音声出力回路
であって、第2の映像信号に対応した第2の音声信号を
モノラル音声信号に変換し、第1の映像信号に対応した
第1の音声信号のLチャンネル音声信号と音量調整のな
された第2の映像信号に対応した第2の音声信号とを加
算して第1のスピーカから出力し、第1の映像信号に対
応した第1の音声信号のRチャンネル音声信号と音量調
整され位相反転された第2の映像信号に対応した第2の
音声信号とを加算して第2のスピーカから出力すること
を特徴とする。
【0038】ここで、上記請求項請求項11または12
に記載の発明によれば、第2の映像信号(例えば、テレ
ビジョン受像機の右側の画面映像及びスピーカ出力)に
対応した第2の音声信号をモノラル音声信号に変換し、
第1の映像信号(例えば、テレビジョン受像機の左側の
画面映像及びスピーカ出力)に対応した第1の音声信号
のLチャンネル音声信号と音量調整のなされた第2の映
像信号に対応した第2の音声信号とを加算して第1のス
ピーカから出力し、第1の映像信号に対応した第1の音
声信号のRチャンネル音声信号と音量調整,並びに位相
反転のなされた第2の映像信号に対応した第2の音声信
号とを加算して第2のスピーカから出力するようにした
ので、例えば、左側画面に対応した音声信号はテレビジ
ョン受像機の画面中央に定位し、右側画面に対応した音
声信号は画面から離れた空間に広がって聞こえるという
効果(感覚)を視聴者に与えることが出来、両者、即
ち、右側画面に対応して左右のスピーカから出力される
音声と、左側画面に対応して左右のスピーカから出力さ
れる音声とを容易に聞き分けることが可能となる。
【0039】請求項13に記載の発明による複数画面用
音声出力回路は、請求項1から12の何れか1に記載の
複数画面用音声出力回路において、前記第1の映像信号
並びに前記第2の映像信号は、前記複数の映像信号を同
時に画面表示可能なテレビジョン受像機によって2画面
表示が行われている場合における、2画面それぞれに対
応した2つの映像信号であることを特徴とする。
【0040】請求項14に記載の発明による複数画面用
音声出力回路は、請求項1から12の何れか1に記載の
複数画面用音声出力回路において、前記第1の映像信号
並びに前記第2の映像信号は、前記複数の映像信号を同
時に画面表示可能なテレビジョン受像機によって複数画
面表示が行われている場合における、前記複数画面より
選択された任意の2画面にそれぞれ対応した2つの映像
信号であることを特徴とする。
【0041】請求項15に記載の発明による複数画面用
音声出力回路は、請求項1から14の何れか1に記載の
複数画面用音声出力回路において、前記第1または第2
の音声信号がモノラル音声信号である場合には前記Lチ
ャンネル及びRチャンネルの音声信号は同一の信号とな
り、前記第1または第2の音声信号が2音声信号である
場合には予め設定された主・副何れかのモノラル音声信
号が前記Lチャンネル及びRチャンネルの音声信号とな
ることを特徴とする。
【0042】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。図1は本発明である複数画
面用音声出力回路の第1の実施の形態を示すブロック図
である。
【0043】図1において、入力端子31には図示しな
い音声多重復調回路により復調された、複数の映像を同
時に画面表示する事が可能なテレビジョン受像機の画面
の左側、即ち、画面aに対応した音声のL(左)側(L
ch:Lチャンネル)信号Laが供給されていて、入力端
子32には同じく画面aに対応した音声のR(右)側
(Rch:Rチャンネル)信号Raが供給されている。同
様に、入力端子33には図示しない音声多重復調回路に
より復調された、複数の映像を同時に画面表示する事が
可能なテレビジョン受像機の画面の右側、即ち、画面b
に対応した音声のL(左)側(Lch:Lチャンネル)信
号Lbが供給されていて、入力端子34には同じく画面
bに対応した音声のR(右)側(Rch:Rチャンネル)
信号Rbが供給されている。尚、以降の全ての説明(発
明の実施の形態)において、特に断らない限り、前記図
示しない音声多重復調回路より供給される音声信号は、
前記テレビジョン受像機で受信した番組(画面aまたは
画面b)がステレオ放送である場合にはステレオ信号
(La≠Ra、又はLb≠Rb)が、モノラル放送であ
る場合にはモノラル信号(La=Ra、又はLb=R
b)が、2カ国語(2音声)放送である場合には予め設
定された主又は副音声の何れか一方のモノラル信号(L
a=Ra、又はLb=Rb)が、前記図示しない画面a
または画面b用それぞれの音声多重復調回路より、入力
端子31,32または入力端子33,34それぞれに供
給されるものとして説明を行う。
【0044】一方、入力端子31は音声信号合成手段で
あるモノラル成分抽出回路4の一方の入力端並びに切換
スイッチ回路35の入力端a1と接続されていて、入力
端子32はモノラル成分抽出回路4の他方の入力端並び
に切換スイッチ回路35の入力端b1と接続されてい
て、入力端子33はモノラル成分抽出回路5の一方の入
力端並びにヘッドホン制御回路39のL側入力端と接続
されていて、入力端子34はモノラル成分抽出回路5の
他方の入力端並びにヘッドホン制御回路39のR側入力
端と接続されている。また、モノラル成分抽出回路4の
出力端は切換スイッチ回路35の入力端a2と接続され
ていて、モノラル成分抽出回路5の出力端は入力された
信号の周波数帯域を電話程度の狭帯域にするBPF(帯
域通過フィルタ)38を介して切換スイッチ回路35の
入力端b2と接続されている。そして、切換スイッチ回
路35の出力端a3はパワーアンプ36を介してL
(左)側のスピーカ18と接続されていて、切換スイッ
チ回路35の出力端b3はパワーアンプ37を介してR
(右)側のスピーカ19と接続されている。さらに、ヘ
ッドホン制御回路39のL側出力端は左出力端40を介
してヘッドホン22のL側に接続されていて、ヘッドホ
ン制御回路39のR側出力端は右出力端41を介してヘ
ッドホン22のR側に接続されている。
【0045】以上のように構成された本発明である複数
画面用音声出力回路において、該複数画面用音声出力回
路を構成する切換スイッチ回路35の接続が図の上側
(a1とa3,並びにb1とb3を短絡)に設定された
とすると、図示しない画面a側の音声多重復調回路より
入力端子31,32に供給された画面aに対応した音声
信号La,Raは、切換スイッチ回路35,並びにパワ
ーアンプ36,37を介してスピーカ18,19にそれ
ぞれ供給される。同様に、図示しない画面b側の音声多
重復調回路より入力端子33,34に供給された画面b
に対応した音声信号Lb,Rbは、ヘッドホン制御回路
39に供給されレベル調整が行われた後、左出力端4
0,並びに右出力端41を介してヘッドホン22にそれ
ぞれ供給される。
【0046】一方、切換スイッチ回路35の接続が図の
下側(a2とa3,並びにb2とb3を短絡)に設定さ
れたとすると、図示しない画面a側の音声多重復調回路
より入力端子31,32に供給された画面aに対応した
音声信号La,Raは、モノラル成分抽出回路4により
モノラル信号(モノラルa)に変換され、切換スイッチ
回路35,並びにパワーアンプ36を介して左のスピー
カ18に供給される。同様に、図示しない画面b側の音
声多重復調回路より入力端子33,34に供給された画
面bに対応した音声信号Lb,Rbは、モノラル成分抽
出回路5によりモノラル信号(モノラルb)に変換さ
れ、BPF(帯域通過フィルタ)38,切換スイッチ回
路35,並びにパワーアンプ37を介して右のスピーカ
19に供給される。
【0047】即ち、切換スイッチ回路35が図の上側に
設定されると、画面aに対応した音声信号(ステレオ)
が左右のスピーカ18,19から出力され、切換スイッ
チ回路35が図の下側に設定されると、画面aに対応し
た音声信号(モノラルa信号)が左のスピーカ18から
出力され、画面bに対応した音声信号(モノラルb信
号)が、前記BPF(帯域通過フィルタ)38を通過す
ることにより周波数帯域を電話程度の狭帯域に制限され
て右のスピーカ19から出力されることになる。尚、ヘ
ッドホン22からは、上記切換スイッチ回路35の設定
位置に拘わらず、常に画面bに対応した音声信号(ステ
レオ)が出力される。
【0048】これにより、切換スイッチ回路35を図の
下側に設定した場合には、画面aに対応した音声信号が
画面bに対応した音声信号よりも聞き取りやすく(高品
位に)なり、この音質の違いから両者の音声の聞き分け
が容易となる。
【0049】図2は本発明である複数画面用音声出力回
路の第2の実施の形態を示すブロック図である。
【0050】図2における、入力端子31,32,3
3,並びに34には上記本発明における第1の実施の形
態で説明したのと同様な信号が入力されている。
【0051】一方、入力端子31はモノラル成分抽出回
路4の一方の入力端並びに切換スイッチ回路35の入力
端a1と接続されていて、入力端子32はモノラル成分
抽出回路4の他方の入力端並びに切換スイッチ回路35
の入力端b1と接続されていて、入力端子33はモノラ
ル成分抽出回路5の一方の入力端並びにヘッドホン制御
回路39のL側入力端と接続されていて、入力端子34
はモノラル成分抽出回路5の他方の入力端並びにヘッド
ホン制御回路39のR側入力端と接続されている。
【0052】また、モノラル成分抽出回路4の出力端は
加算回路44の一方の入力端と接続されると共に、減衰
器(ATT)42と反転アンプ43とから成る直列回路
を介して、加算回路47の一方の入力端に接続されてい
る。同様に、モノラル成分抽出回路5の出力端は加算回
路47の他方の入力端と接続されると共に、減衰器(A
TT)45と反転アンプ46とから成る直列回路を介し
て、加算回路44の他方の入力端に接続されている。さ
らに、加算回路44の出力端は切換スイッチ回路35の
入力端a2と接続されていて、加算回路47の出力端は
切換スイッチ回路35の入力端b2と接続されている。
【0053】そして、切換スイッチ回路35の出力端a
3はパワーアンプ36を介して、L(左)側のスピーカ
18と接続されていて、切換スイッチ回路35の出力端
b3はパワーアンプ37を介して、R(右)側のスピー
カ19と接続されている。さらに、ヘッドホン制御回路
39のL側出力端は左出力端40を介してヘッドホン2
2のL側に接続されていて、ヘッドホン制御回路39の
R側出力端は右出力端41を介してヘッドホン22のR
側に接続されている。
【0054】以上のように構成された本発明である複数
画面用音声出力回路において、該複数画面用音声出力回
路を構成する切換スイッチ回路35の接続が、図の上側
(a1とa3,並びにb1とb3を短絡)に設定された
とすると、図示しない画面a側の音声多重復調回路より
入力端子31,32に供給された画面aに対応した音声
信号La,Raは、切換スイッチ回路35,並びにパワ
ーアンプ36,37を介してスピーカ18,19にそれ
ぞれ供給される。同様に、図示しない画面b側の音声多
重復調回路より入力端子33,34に供給された画面b
に対応した音声信号Lb,Rbは、ヘッドホン制御回路
39に供給され、レベル調整が行われた後、左出力端4
0,並びに右出力端41を介してヘッドホン22にそれ
ぞれ供給される。
【0055】一方、切換スイッチ回路35の接続が図の
下側(a2とa3,並びにb2とb3を短絡)に設定さ
れたとすると、モノラル成分抽出回路4より供給された
モノラル信号(モノラルa)と、モノラル成分抽出回路
5より供給され減衰器45により減衰され反転アンプ4
6により極性を反転されたモノラル信号(モノラルb)
とが加算回路44で加算され、その出力が切換スイッチ
回路35,並びにパワーアンプ36を介して左側スピー
カ18より出力される。また同様に、モノラル成分抽出
回路5より供給されたモノラル信号(モノラルb)と、
モノラル成分抽出回路4より供給され減衰器42により
減衰され反転アンプ43により極性を反転されたモノラ
ル信号(モノラルa)とが加算回路47で加算され、そ
の出力が切換スイッチ回路35,並びにパワーアンプ3
7を介して右側スピーカ19より出力される。尚、反転
アンプ43と加算回路47,並びに反転アンプ46と加
算回路44は、図3に示す如くのオペアンプを用いた回
路で構成しても良い。
【0056】即ち、切換スイッチ回路35が図の上側に
設定されると、画面aに対応した音声信号(ステレオ)
が左右のスピーカ18,19から出力されて、切換スイ
ッチ回路35が図の下側に設定されると、画面aに対応
した音声信号(モノラルa)に、信号レベルを所定量減
衰され位相反転された画面bに対応した音声信号(モノ
ラルb)が加算されて左側スピーカ18から出力され、
画面bに対応した音声信号(モノラルb)に、信号レベ
ルを所定量減衰され位相反転された画面aに対応した音
声信号(モノラルa)が加算されて右側スピーカ19か
ら出力されることになる。尚、ヘッドホン22からは、
上記切換スイッチ回路35の設定位置に拘わらず、常に
画面bに対応した音声信号(ステレオ)が出力される。
【0057】これにより、切換スイッチ回路35を図の
下側に設定した場合には、画面aに対応した音声がL
(左)側スピーカ18から前記画面aの反対側に広がる
様に、画面bに対応した音声がR(右)側スピーカ19
から前記画面bの反対側に広がる様に聞こえるという効
果を視聴者に与えることが出来、両者、即ち、画面aに
対応して左側スピーカから出力される音声と、画面bに
対応して右側スピーカから出力される音声とを容易に聞
き分けることが可能となる。
【0058】尚、図3は反転アンプ43と加算回路4
7,並びに反転アンプ46と加算回路44の他の回路
(等価回路)例を示した回路図である。
【0059】図4は本発明である複数画面用音声出力回
路の第3の実施の形態を示すブロック図である。
【0060】図4における、入力端子31,32,3
3,並びに34には上記本発明における第1の実施の形
態で説明したのと同様な信号が入力されている。
【0061】一方、入力端子31はモノラル成分抽出回
路4の一方の入力端並びに切換スイッチ回路35の入力
端a1と接続されていて、入力端子32はモノラル成分
抽出回路4の他方の入力端並びに切換スイッチ回路35
の入力端b1と接続されていて、入力端子33はモノラ
ル成分抽出回路5の一方の入力端並びにヘッドホン制御
回路39のL側入力端と接続されていて、入力端子34
はモノラル成分抽出回路5の他方の入力端並びにヘッド
ホン制御回路39のR側入力端と接続されている。
【0062】また、モノラル成分抽出回路4の出力端は
遅延回路51を介して加算回路44の一方の入力端と接
続されると共に、減衰器(ATT)42を介して、加算
回路47の一方の入力端に接続されている。同様に、モ
ノラル成分抽出回路5の出力端は遅延回路52を介して
加算回路47の他方の入力端と接続されると共に、減衰
器(ATT)45を介して、加算回路44の他方の入力
端に接続されている。さらに、加算回路44の出力端は
切換スイッチ回路35の入力端a2と接続されていて、
加算回路47の出力端は切換スイッチ回路35の入力端
b2と接続されている。
【0063】そして、切換スイッチ回路35の出力端a
3はパワーアンプ36を介して、L(左)側のスピーカ
18と接続されていて、切換スイッチ回路35の出力端
b3はパワーアンプ37を介して、R(右)側のスピー
カ19と接続されている。さらに、ヘッドホン制御回路
39のL側出力端は左出力端40を介してヘッドホン2
2のL側に接続されていて、ヘッドホン制御回路39の
R側出力端は右出力端41を介してヘッドホン22のR
側に接続されている。
【0064】以上のように構成された本発明である複数
画面用音声出力回路において、該複数画面用音声出力回
路を構成する切換スイッチ回路35の接続が、図の上側
(a1とa3,並びにb1とb3を短絡)に設定された
とすると、図示しない画面a側の音声多重復調回路より
入力端子31,32に供給された画面aに対応した音声
信号La,Raは、切換スイッチ回路35,並びにパワ
ーアンプ36,37を介してスピーカ18,19にそれ
ぞれ供給される。同様に、図示しない画面b側の音声多
重復調回路より入力端子33,34に供給された画面b
に対応した音声信号Lb,Rbは、ヘッドホン制御回路
39に供給され、レベル調整が行われた後、左出力端4
0,並びに右出力端41を介してヘッドホン22にそれ
ぞれ供給される。
【0065】一方、切換スイッチ回路35の接続が図の
下側(a2とa3,並びにb2とb3を短絡)に設定さ
れたとすると、モノラル成分抽出回路4より供給され遅
延回路51により所定の時間だけ遅延されたモノラル信
号(モノラルa)と、モノラル成分抽出回路5より供給
され減衰器45により減衰されたモノラル信号(モノラ
ルb)とが加算回路44で加算され、その出力が切換ス
イッチ回路35,並びにパワーアンプ36を介して左側
スピーカ18より出力される。また同様に、モノラル成
分抽出回路5より供給され遅延回路52により所定の時
間だけ遅延されたモノラル信号(モノラルb)と、モノ
ラル成分抽出回路4より供給され減衰器42により減衰
されたモノラル信号(モノラルa)とが加算回路47で
加算されて、その出力が切換スイッチ回路35,並びに
パワーアンプ37を介して右側スピーカ19より出力さ
れる。
【0066】即ち、切換スイッチ回路35が図の上側に
設定されると、画面aに対応した音声信号(ステレオ)
が左右のスピーカ18,19から出力されて、切換スイ
ッチ回路35が図の下側に設定されると、所定の時間だ
け遅延された画面aに対応した音声信号(モノラルa)
に、信号レベルを所定量減衰された画面bに対応した音
声信号(モノラルb)が加算されて、左側スピーカ18
から出力され、所定の時間だけ遅延された画面bに対応
した音声信号(モノラルb)に、信号レベルを所定量減
衰された画面aに対応した音声信号(モノラルa)が加
算されて、右側スピーカ19から出力されることにな
る。尚、ヘッドホン22からは、上記切換スイッチ回路
35の設定位置に拘わらず、常に画面bに対応した音声
信号(ステレオ)が出力される。
【0067】これにより、切換スイッチ回路35を図の
下側に設定した場合には、画面aに対応した音声が、R
(右)側スピーカ19からL(左)側スピーカ18へ移
動したように、画面bに対応した音声がL(左)側スピ
ーカ18からR(右)側スピーカ19へ移動したように
聞こえるという効果(感覚)を視聴者に与えることが出
来、両者、即ち、画面aに対応して左側スピーカから出
力される音声と、画面bに対応して右側スピーカから出
力される音声とを容易に聞き分けることが可能となる。
【0068】図5は本発明である複数画面用音声出力回
路の第4の実施の形態を示すブロック図である。
【0069】図5における、入力端子31,32,3
3,並びに34には上記本発明における第1の実施の形
態で説明したのと同様な信号が入力されている。
【0070】一方、入力端子31はモノラル成分抽出回
路4の一方の入力端並びに切換スイッチ回路35の入力
端a1と接続されていて、入力端子32はモノラル成分
抽出回路4の他方の入力端並びに切換スイッチ回路35
の入力端b1と接続されていて、入力端子33はモノラ
ル成分抽出回路5の一方の入力端並びにヘッドホン制御
回路39のL側入力端と接続されていて、入力端子34
はモノラル成分抽出回路5の他方の入力端並びにヘッド
ホン制御回路39のR側入力端と接続されている。
【0071】また、モノラル成分抽出回路4の出力端は
加算回路44の一方の入力端と接続されると共に、遅延
回路53,減衰器(ATT)42,並びに反転回路43
を介して、加算回路47の一方の入力端に接続されてい
る。同様に、モノラル成分抽出回路5の出力端は加算回
路47の他方の入力端と接続されると共に、遅延回路5
4,減衰器(ATT)45,並びに反転回路46を介し
て、加算回路44の他方の入力端に接続されている。さ
らに、加算回路44の出力端は切換スイッチ回路35の
入力端a2と接続されていて、加算回路47の出力端は
切換スイッチ回路35の入力端b2と接続されている。
【0072】そして、切換スイッチ回路35の出力端a
3はパワーアンプ36を介して、L(左)側のスピーカ
18と接続されていて、切換スイッチ回路35の出力端
b3はパワーアンプ37を介して、R(右)側のスピー
カ19と接続されている。さらに、ヘッドホン制御回路
39のL側出力端は左出力端40を介してヘッドホン2
2のL側に接続されていて、ヘッドホン制御回路39の
R側出力端は右出力端41を介してヘッドホン22のR
側に接続されている。
【0073】以上のように構成された本発明である複数
画面用音声出力回路において、該複数画面用音声出力回
路を構成する切換スイッチ回路35の接続が、図の上側
(a1とa3,並びにb1とb3を短絡)に設定された
とすると、図示しない画面a側の音声多重復調回路より
入力端子31,32に供給された画面aに対応した音声
信号La,Raは、切換スイッチ回路35,並びにパワ
ーアンプ36,37を介してスピーカ18,19にそれ
ぞれ供給される。同様に、図示しない画面b側の音声多
重復調回路より入力端子33,34に供給された画面b
に対応した音声信号Lb,Rbは、ヘッドホン制御回路
39に供給され、レベル調整が行われた後、左出力端4
0,並びに右出力端41を介してヘッドホン22にそれ
ぞれ供給される。
【0074】一方、切換スイッチ回路35の接続が図の
下側(a2とa3,並びにb2とb3を短絡)に設定さ
れたとすると、モノラル成分抽出回路4より供給された
モノラル信号(モノラルa)と、モノラル成分抽出回路
5より供給され遅延回路54により所定の時間だけ遅延
され減衰器45により減衰され反転回路46により位相
反転されたモノラル信号(モノラルb)とが加算回路4
4で加算され、その出力が切換スイッチ回路35,並び
にパワーアンプ36を介して左側スピーカ18より出力
される。また同様に、モノラル成分抽出回路5より供給
されたモノラル信号(モノラルb)と、モノラル成分抽
出回路4より供給され遅延回路53により所定の時間だ
け遅延され減衰器42により減衰され反転回路43によ
り位相反転されたモノラル信号(モノラルa)とが加算
回路47で加算されて、その出力が切換スイッチ回路3
5,並びにパワーアンプ37を介して右側スピーカ19
より出力される。
【0075】即ち、切換スイッチ回路35が図の上側に
設定されると、画面aに対応した音声信号(ステレオ)
が左右のスピーカ18,19から出力されて、切換スイ
ッチ回路35が図の下側に設定されると、画面aに対応
した音声信号(モノラルa)に、所定の時間だけ遅延さ
れ信号レベルを所定量減衰され位相反転された画面bに
対応した音声信号(モノラルb)とが加算されて、左側
スピーカ18から出力され、画面bに対応した音声信号
(モノラルb)に、所定の時間だけ遅延され信号レベル
を所定量減衰され位相反転された画面aに対応した音声
信号(モノラルa)とが加算されて、右側スピーカ19
から出力されることになる。尚、ヘッドホン22から
は、上記切換スイッチ回路35の設定位置に拘わらず、
常に画面bに対応した音声信号(ステレオ)が出力され
る。
【0076】これにより、切換スイッチ回路35を図の
下側に設定した場合には、視聴者の左側の耳、即ち、画
面a側の耳では画面aに対応した音声のみがL(左)側
スピーカ18から聞こえ、視聴者の右側の耳、即ち、画
面b側の耳では画面bに対応した音声のみがR(右)側
スピーカ19から聞こえるという効果(感覚)を視聴者
に与えることが出来、両者、即ち、画面aに対応して左
側スピーカから出力される音声と、画面bに対応して右
側スピーカから出力される音声とを容易に聞き分けるこ
とが可能となる。
【0077】次に、以上のように画面aに対応した音声
が視聴者の左の耳に、画面bに対応した音声が視聴者の
右の耳にそれぞれ聞こえる理由(原理)について以下に
説明を行う。図6は1人の視聴者が画面aに対応した音
声が視聴者の左の耳のみに、画面bに対応した音声が視
聴者の右の耳のみに、それぞれ聞こえる理由(原理)に
ついて説明するための図である。
【0078】切換スイッチ回路35を図の下側に設定し
たとき、視聴者の耳には図6に示す如くに左右のスピー
カからの音声が到達する。即ち、左の耳へは左側スピー
カ18からの音xと右側スピーカ19からの音y’が到
達する。このとき音y’に対して左側スピーカ18から
音y”が同じ音量且つ逆相で同じく左の耳へ到達したと
すると、この2つの音y’及び音y”が干渉しお互いに
打ち消しあって前記音xのみが聞こえることになる。同
様に、右の耳に右側スピーカ19からの音yと左側スピ
ーカ18からの音x’が到達しているとすると、音x’
に対して右側スピーカ19から音x”が同じ音量且つ逆
相で右の耳へ到達したとすると、この2つの音x’及び
音x”が干渉しお互いに打ち消しあって前記音yのみが
聞こえることになる。
【0079】ところで、音x”及び音y”の到達時間と
音量は、遅延回路53,54と減衰器42,45により
決定される。図6のように視聴者がセンターライン61
上にいるとき、左右のスピーカの距離を2L,スピーカ
ライン62と両耳ライン63との距離をK,左右の耳の
距離を2Hとすると、音x’の伝播距離X’,音x”の
伝播距離X”,音y’の伝播距離Y’,音y”の伝播距
離Y”は、 X’=Y’=[(L+H)2+K21/2 …………………… 式1 X”=Y”=[(L−H)2+K21/2 …………………… 式2 となり、時間差は、 (X’−X”)/(音速)=(Y’−Y”)/(音速) … 式3 となり、この時間差を前記遅延回路53,54に、この
距離の2乗に反比例する音量差を前記減衰器42,45
にそれぞれ設定することにより、画面aに対応した音声
のみが視聴者の左の耳に、画面bに対応した音声のみが
視聴者の右の耳にそれぞれ聞こえるようにすることが可
能となる。
【0080】以上は、視聴者が1人である場合の例につ
いての説明であるが、この回路(図5)は、視聴者が2
人である場合にも適用可能である。即ち、視聴者が1人
である場合、画面aに対応する音声を1人の視聴者の左
の耳に、画面bに対応した音声が1人の視聴者の右の耳
にそれぞれ聞こえるようにしたが、視聴者が2人の場
合、例えば画面aに対応する音声のみを一方の視聴者の
右の耳に、画面bに対応する音声のみを他方の視聴者の
左の耳にそれぞれ聞こえるようにすることが可能であ
る。
【0081】図7は2人の視聴者の一方が画面aに対応
した音声のみを右の耳で聞き、視聴者の他方が画面bに
対応した音声のみを左の耳でそれぞれ聞くための原理に
ついて説明するための図である。
【0082】切換スイッチ回路35を図の下側に設定し
たとき、2人の視聴者の耳には図7に示す如くに左右の
スピーカからの音声が到達する。即ち、画面a側にい
て、画面aの映像(画面)を鑑賞する視聴者64の右の
耳へは、左側スピーカ18からの音xと右側スピーカ1
9からの音y’が到達している。このとき音y’に対し
て左側スピーカ18から音y”が同じ音量且つ逆相で同
じく左の耳へ到達したとすると、この2つの音y’及び
音y”が干渉し、お互いに打ち消しあって、前記音xの
みが聞こえることになる。同様に、画面b側にいて、画
面bの映像(画面)を鑑賞する視聴者65の左の耳に、
右側スピーカ19からの音yと左側スピーカ18からの
音x’が到達しているとすると、音x’に対して右側ス
ピーカ19から音x”が同じ音量且つ逆相で視聴者65
の左の耳へ到達すると、この2つの音x’及び音x”が
干渉しお互いに打ち消しあって前記音yのみが聞こえる
ことになる。
【0083】ところで、音x”及び音y”の到達時間と
音量は、遅延回路53,54と減衰器42,45により
決定される。図7のように2人の視聴者がセンターライ
ン61上の左右にいるとき、左右のスピーカ間の距離を
2L,スピーカライン62と2人の視聴者の両耳ライン
63との距離をK,2人の視聴者の左右の耳の距離を2
H(簡単のため同一であると仮定する),2人の間の距
離を2Mとすると、音x’の伝播距離X’,音x”の伝
播距離X”,音y’の伝播距離Y’,音y”の伝播距離
Y”は、 X’=Y’=[(L+M−H)2+K21/2 ……………… 式4 X”=Y”=[(L−M+H)2+K21/2 ……………… 式5 となり、時間差は、 (X’−X”)/(音速)=(Y’−Y”)/(音速) … 式6 となり、この時間差を前記遅延回路53,54に、この
距離の2乗に反比例する音量差を前記減衰器42,45
にそれぞれ設定することにより、画面a側にいて画面a
の映像(画面)を鑑賞する一方の視聴者の右の耳には画
面aに対応した音声のみが聞こえ、画面b側にいて画面
bの映像(画面)を鑑賞する他方の視聴者の左の耳に
は、画面bに対応した音声のみがそれぞれ聞こえるよう
にすることが可能となる。
【0084】図8は本発明である複数画面用音声出力回
路の第5の実施の形態を示すブロック図である。
【0085】図8における、入力端子31,32,3
3,並びに34には上記本発明における第1の実施の形
態で説明したのと同様な信号が入力されている。
【0086】一方、入力端子31は加算回路44の一方
の入力端並びに切換スイッチ回路35の入力端a1と接
続されていて、入力端子32は加算回路47の一方の入
力端並びに切換スイッチ回路35の入力端b1と接続さ
れていて、入力端子33は音量調整回路55のL側入力
端並びにヘッドホン制御回路39のL側入力端と接続さ
れていて、入力端子34は音量調整回路55のR側入力
端並びにヘッドホン制御回路39のR側入力端と接続さ
れていて、音量調整回路55のL側出力端は加算回路4
4の他方の入力端と接続されていて、音量調整回路55
のR側出力端は反転アンプ46を介して加算回路47の
他方の入力端と接続されていて、加算回路44の出力端
は切換スイッチ回路35の入力端a2と接続されてい
て、加算回路47の出力端は切換スイッチ回路35の入
力端b2と接続されている。
【0087】そして、切換スイッチ回路35の出力端a
3はパワーアンプ36を介して、L(左)側のスピーカ
18と接続されていて、切換スイッチ回路35の出力端
b3はパワーアンプ37を介して、R(右)側のスピー
カ19と接続されている。さらに、ヘッドホン制御回路
39のL側出力端は左出力端40を介してヘッドホン2
2のL側に接続されていて、ヘッドホン制御回路39の
R側出力端は右出力端41を介してヘッドホン22のR
側に接続されている。
【0088】以上のように構成された本発明である複数
画面用音声出力回路において、該複数画面用音声出力回
路を構成する切換スイッチ回路35の接続が、図の上側
(a1とa3,並びにb1とb3を短絡)に設定された
とすると、図示しない画面a側の音声多重復調回路より
入力端子31,32に供給された画面aに対応した音声
信号La,Raは、切換スイッチ回路35,並びにパワ
ーアンプ36,37を介してスピーカ18,19にそれ
ぞれ供給される。同様に、図示しない画面b側の音声多
重復調回路より入力端子33,34に供給された画面b
に対応した音声信号Lb,Rbは、ヘッドホン制御回路
39に供給され、レベル調整が行われた後、左出力端4
0,並びに右出力端41を介してヘッドホン22にそれ
ぞれ供給される。
【0089】一方、切換スイッチ回路35の接続が図の
下側(a2とa3,並びにb2とb3を短絡)に設定さ
れたとすると、入力端子31より供給された画面aに対
応した音声信号Laと、入力端子33より音量調整回路
55のL側を介して供給された画面bに対応した音声信
号Lbとが加算回路44で加算され、その出力が切換ス
イッチ回路35,並びにパワーアンプ36を介して左側
スピーカ18より出力される。また、入力端子32より
供給された画面aに対応した音声信号Raと、入力端子
34より音量調整回路55のR側,並びに反転アンプ4
6を介して供給された画面bに対応した音声信号Rbと
が加算回路47で加算され、その出力が切換スイッチ回
路35,並びにパワーアンプ37を介して右側スピーカ
19より出力される。
【0090】即ち、切換スイッチ回路35が図の上側に
設定されると、画面aに対応した音声信号(ステレオ)
が左右のスピーカ18,19から出力されて、切換スイ
ッチ回路35が図の下側に設定されると、画面aに対応
した音声信号のL(左)側信号Laと音量調整のなされ
た画面bに対応した音声信号のL(左)側信号Lbとが
加算されて左側スピーカ18から出力され、画面aに対
応した音声信号のR(右)側信号Raと音量調整,並び
に位相反転のなされた画面bに対応した音声信号のR
(右)側信号Rbとが加算されて右側スピーカ19から
出力されることになる。尚、ヘッドホン22からは、上
記切換スイッチ回路35の設定位置に拘わらず、常に画
面bに対応した音声信号(ステレオ)が出力される。
【0091】これにより、切換スイッチ回路35を図の
下側に設定した場合には、画面aに対応した音声信号は
テレビジョン受像機の画面中央に定位し、画面bに対応
した音声信号は画面から離れた空間に広がって聞こえる
という効果(感覚)を視聴者に与えることが出来、両
者、即ち、画面aに対応して左右のスピーカから出力さ
れる音声と、画面bに対応して左右のスピーカから出力
される音声とを容易に聞き分けることが可能となる。
【0092】図9は本発明である複数画面用音声出力回
路の第6の実施の形態を示すブロック図である。
【0093】図9における、入力端子31,32,3
3,並びに34には上記本発明における第1の実施の形
態で説明したのと同様な信号が入力されている。
【0094】一方、入力端子31は加算回路44の一方
の入力端並びに切換スイッチ回路35の入力端a1と接
続されていて、入力端子32は加算回路47の一方の入
力端並びに切換スイッチ回路35の入力端b1と接続さ
れていて、入力端子33はモノラル成分抽出回路5の一
方の入力端並びにヘッドホン制御回路39のL側入力端
と接続されていて、入力端子34はモノラル成分抽出回
路5の他方の入力端並びにヘッドホン制御回路39のR
側入力端と接続されている。
【0095】また、モノラル成分抽出回路5の出力端は
音量調整回路58の入力端と接続されていて、音量調整
回路58の出力端は加算回路44の他方の入力端に接続
されると共に、反転アンプ46を介して加算回路47の
他方の入力端と接続されていて、加算回路44の出力端
は切換スイッチ回路35の入力端a2と接続されてい
て、加算回路47の出力端は切換スイッチ回路35の入
力端b2と接続されている。
【0096】そして、切換スイッチ回路35の出力端a
3はパワーアンプ36を介して、L(左)側のスピーカ
18と接続されていて、切換スイッチ回路35の出力端
b3はパワーアンプ37を介して、R(右)側のスピー
カ19と接続されている。さらに、ヘッドホン制御回路
39のL側出力端は左出力端40を介してヘッドホン2
2のL側に接続されていて、ヘッドホン制御回路39の
R側出力端は右出力端41を介してヘッドホン22のR
側に接続されている。
【0097】以上のように構成された本発明である複数
画面用音声出力回路において、該複数画面用音声出力回
路を構成する切換スイッチ回路35の接続が、図の上側
(a1とa3,並びにb1とb3を短絡)に設定された
とすると、図示しない画面a側の音声多重復調回路より
入力端子31,32に供給された画面aに対応した音声
信号La,Raは、切換スイッチ回路35,並びにパワ
ーアンプ36,37を介してスピーカ18,19にそれ
ぞれ供給される。同様に、図示しない画面b側の音声多
重復調回路より入力端子33,34に供給された画面b
に対応した音声信号Lb,Rbは、ヘッドホン制御回路
39に供給され、レベル調整が行われた後、左出力端4
0,並びに右出力端41を介してヘッドホン22にそれ
ぞれ供給される。
【0098】一方、切換スイッチ回路35の接続が図の
下側(a2とa3,並びにb2とb3を短絡)に設定さ
れたとすると、入力端子31より供給された画面aに対
応した音声信号Laと、モノラル成分抽出回路5の出力
端より出力され、音量調整回路55を介して供給された
モノラル信号(モノラルb)とが加算回路44で加算さ
れ、その出力が切換スイッチ回路35,並びにパワーア
ンプ36を介して左側スピーカ18より出力される。ま
た、入力端子32より供給された画面aに対応した音声
信号Raと、モノラル成分抽出回路5の出力端より出力
され、音量調整回路55,並びに反転アンプ46を介し
て供給されたモノラル信号(モノラルb)とが加算回路
47で加算され、その出力が切換スイッチ回路35,並
びにパワーアンプ37を介して右側スピーカ19より出
力される。
【0099】即ち、切換スイッチ回路35が図の上側に
設定されると、画面aに対応した音声信号(ステレオ)
が左右のスピーカ18,19から出力されて、切換スイ
ッチ回路35が図の下側に設定されると、画面aに対応
した音声信号のL(左)側信号Laと音量調整のなされ
た画面bに対応した音声信号(モノラル)とが加算され
て左側スピーカ18から出力され、画面aに対応した音
声信号のR(右)側信号Raと音量調整,並びに位相反
転のされた画面bに対応した音声信号(モノラル)とが
加算されて右側スピーカ19から出力されることにな
る。尚、ヘッドホン22からは、上記切換スイッチ回路
35の設定位置に拘わらず、常に画面bに対応した音声
信号(ステレオ)が出力される。
【0100】これにより、前記切換スイッチ回路35を
図の下側に設定した場合には、前記第5の実施の形態と
同様に、画面aに対応した音声信号はテレビジョン受像
機の画面中央に定位し、画面bに対応した音声信号は画
面から離れた空間に広がって聞こえるという効果(感
覚)を視聴者に与えることが出来、両者、即ち、画面a
に対応して左右のスピーカから出力される音声と、画面
bに対応して左右のスピーカから出力される音声とを容
易に聞き分けることが可能となる。
【0101】尚、上記発明の実施の形態では、複数の映
像を同時に画面表示する事が可能なテレビジョン受像機
において、2つの画面(映像)が表示されている場合に
おいて、2つの画面各々に対応する音声を聴取する場合
を例に取り説明を行ってきたが、本発明はこれ(2つの
画面)に限定されることなく、2以上の複数の画面表示
が行われている場合に、これら複数の画面の中から任意
に2つの画面を選択して、この2つの画面各々に対応す
る音声を聴取する場合についても適用(応用)すること
が可能である。また、2以上の複数の音声を聴取する場
合についても適用(応用)することが可能である。
【0102】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、複数
の映像(画面)を同時に画面表示することが可能なテレ
ビジョン受像機において、1人で前記複数の映像(画
面)を見るときに、または、複数人で前記複数の映像
(画面)それぞれを見るときに、それぞれの映像(画
面)に対応した音声のうち、目的とする映像(画面)に
対応した音声のみを容易に聞き取る(聞き分ける)こと
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明である複数画面用音声出力回路の第1の
実施の形態を示すブロック図である。
【図2】本発明である複数画面用音声出力回路の第2の
実施の形態を示すブロック図である。
【図3】反転アンプ43と加算回路47,並びに反転ア
ンプ46と加算回路44の他の回路(等価回路)例を示
した回路図である。
【図4】本発明である複数画面用音声出力回路の第3の
実施の形態を示すブロック図である。
【図5】本発明である複数画面用音声出力回路の第4の
実施の形態を示すブロック図である。
【図6】1人の視聴者が画面aに対応した音声が左の耳
にのみ、画面bに対応した音声が右の耳にのみ、それぞ
れ聞こえる理由(原理)について説明するための図であ
る。
【図7】2人の視聴者の一方が画面aに対応した音声の
みを右の耳で聞き、視聴者の他方が画面bに対応した音
声のみを左の耳でそれぞれ聞くための原理について説明
するための図である。
【図8】本発明である複数画面用音声出力回路の第5の
実施の形態を示すブロック図である。
【図9】本発明である複数画面用音声出力回路の第6の
実施の形態を示すブロック図である。
【図10】従来の2画面表示が行われたテレビ受像機に
おける音声出力回路の一例を示すブロック図である。
【図11】従来発明の使用例を示した2画面表示の行わ
れた多画面テレビ受像機を示した図である。
【符号の説明】
4 …画面a用モノラル成分抽出回路 5 …画面b用モノラル成分抽出回路 18…L(左)側スピーカ(Lチャンネル) 19…R(右)側スピーカ(Rチャンネル) 22…ヘッドホン 31…画面aに対応した音声信号のL(左)側の音声信
号Laの入力端子 32…画面aに対応した音声信号のR(右)側の音声信
号Raの入力端子 33…画面bに対応した音声信号のL(左)側の音声信
号Lbの入力端子 34…画面bに対応した音声信号のR(右)側の音声信
号Rbの入力端子 35…切換スイッチ回路 36…Lチャンネル(Lチャンネル)用パワーアンプ 37…Rチャンネル(Rチャンネル)用パワーアンプ 38…帯域通過フィルタ(BPF) 39…ヘッドホン制御回路 40…左出力端 41…右出力端

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の映像信号を同時に画面表示可能なテ
    レビジョン受像機における複数画面用音声出力回路にお
    いて、 第1の映像信号に対応する第1の音声信号のLチャンネ
    ル音声信号とRチャンネル音声信号とを合成する第1の
    音声信号合成手段と、 第2の映像信号に対応する第2の音声信号のLチャンネ
    ル音声信号とRチャンネル音声信号とを合成する第2の
    音声信号合成手段と、 前記第1の音声信号合成手段より出力される音声信号を
    空間に音として放出する第1のスピーカと、 前記第2の音声信号合成手段より出力される音声信号を
    所定の狭帯域に帯域制限する帯域通過フィルタと、 前記帯域通過フィルタより出力される音声信号を空間に
    音として放出する第2のスピーカとを具備したことを特
    徴とする複数画面用音声出力回路。
  2. 【請求項2】複数の映像信号を同時に画面表示可能なテ
    レビジョン受像機における複数画面用音声出力回路であ
    って、第1の映像信号に対応した音声信号をモノラル音
    声信号に変換して第1のスピーカから出力し、第2の映
    像信号に対応した音声信号をモノラル音声信号に変換
    し、周波数帯域を所定の狭帯域に制限して第2のスピー
    カから出力することを特徴とする複数画面用音声出力回
    路。
  3. 【請求項3】複数の映像信号を同時に画面表示可能なテ
    レビジョン受像機における複数画面用音声出力回路にお
    いて、 第1の映像信号に対応する第1の音声信号のLチャンネ
    ル音声信号とRチャンネル音声信号とを合成する第1の
    音声信号合成手段と、 前記第1の音声信号合成手段からの出力信号を逆相に変
    換する第1の位相変換手段と、 第2の映像信号に対応する第2の音声信号のLチャンネ
    ル音声信号とRチャンネル音声信号とを合成する第2の
    音声信号合成手段と、 前記第2の音声信号合成手段からの出力信号を逆相に変
    換する第2の位相変換手段と、 前記第1の音声信号合成手段からの出力信号と前記第2
    の位相変換手段からの出力信号とを加算する第1の加算
    手段と、 前記第2の音声信号合成手段からの出力信号と前記第1
    の位相変換手段からの出力信号とを加算する第2の加算
    手段と、 前記第1の加算手段より出力される音声信号を空間に音
    として放出する第1のスピーカと、 前記第2の加算手段より出力される音声信号を空間に音
    として放出する第2のスピーカとを具備したことを特徴
    とする複数画面用音声出力回路。
  4. 【請求項4】複数の映像信号を同時に画面表示可能なテ
    レビジョン受像機における複数画面用音声出力回路であ
    って、第1及び第2の映像信号に対応した音声信号を第
    1及び第2のモノラル音声信号にそれぞれ変換し、前記
    第1のモノラル音声信号と位相反転された前記第2のモ
    ノラル音声信号とを加算して第1のスピーカから出力
    し、前記第2のモノラル音声信号と位相反転された前記
    第1のモノラル音声信号とを加算して第2のスピーカか
    ら出力することを特徴とする複数画面用音声出力回路。
  5. 【請求項5】複数の映像信号を同時に画面表示可能なテ
    レビジョン受像機における複数画面用音声出力回路にお
    いて、 第1の映像信号に対応する第1の音声信号のLチャンネ
    ル音声信号とRチャンネル音声信号とを合成する第1の
    音声信号合成手段と、 前記第1の音声信号合成手段からの出力信号を所定の時
    間だけ遅延させる第1の遅延手段と、 前記第1の音声信号合成手段からの出力信号を所定の信
    号レベルに調整する第1の信号レベル調整手段と、 第2の映像信号に対応する第2の音声信号のLチャンネ
    ル音声信号とRチャンネル音声信号とを合成する第2の
    音声信号合成手段と、 前記第2の音声信号合成手段からの出力信号を所定の時
    間だけ遅延させる第2の遅延手段と、 前記第2の音声信号合成手段からの出力信号を所定の信
    号レベルに調整する第2の信号レベル調整手段と、 前記第1の遅延手段からの出力信号と前記第2の信号レ
    ベル調整手段からの出力信号とを加算する第1の加算手
    段と、 前記第2の遅延手段からの出力信号と前記第1の信号レ
    ベル調整手段からの出力信号とを加算する第2の加算手
    段と、 前記第1の加算手段より出力される音声信号を空間に音
    として放出する第1のスピーカと、 前記第2の加算手段より出力される音声信号を空間に音
    として放出する第2のスピーカとを具備したことを特徴
    とする複数画面用音声出力回路。
  6. 【請求項6】複数の映像信号を同時に画面表示可能なテ
    レビジョン受像機における複数画面用音声出力回路であ
    って、第1及び第2の映像信号に対応した音声信号を第
    1及び第2のモノラル音声信号にそれぞれ変換し、所定
    の時間だけ遅延された前記第1のモノラル音声信号と所
    定の信号レベルに調整された前記第2のモノラル音声信
    号とを加算して第1のスピーカから出力し、所定の時間
    遅延された前記第2のモノラル音声信号と所定の信号レ
    ベルに調整された前記第1のモノラル音声信号とを加算
    して第2のスピーカから出力することを特徴とする複数
    画面用音声出力回路。
  7. 【請求項7】複数の映像信号を同時に画面表示可能なテ
    レビジョン受像機における複数画面用音声出力回路にお
    いて、 第1の映像信号に対応する第1の音声信号のLチャンネ
    ル音声信号とRチャンネル音声信号とを合成する第1の
    音声信号合成手段と、 前記第1の音声信号合成手段からの出力信号を所定の時
    間だけ遅延させる第1の遅延手段と、 前記第1の遅延手段からの出力信号を所定の信号レベル
    に調整する第1の信号レベル調整手段と、 前記第1の信号レベル調整手段からの出力信号を逆相に
    変換する第1の位相変換手段と、 第2の映像信号に対応する第2の音声信号のLチャンネ
    ル音声信号とRチャンネル音声信号とを合成する第2の
    音声信号合成手段と、 前記第2の音声信号合成手段からの出力信号を所定の時
    間だけ遅延させる第2の遅延手段と、 前記第2の遅延手段からの出力信号を所定の信号レベル
    に調整する第2の信号レベル調整手段と、 前記第2の信号レベル調整手段からの出力信号を逆相に
    変換する第2の位相変換手段と、 前記第1の音声信号合成手段からの出力信号と前記第2
    の位相変換手段からの出力信号とを加算する第1の加算
    手段と、 前記第2の音声信号合成手段からの出力信号と前記第1
    の位相変換手段からの出力信号とを加算する第2の加算
    手段と、 前記第1の加算手段より出力される音声信号を空間に音
    として放出する第1のスピーカと、 前記第2の加算手段より出力される音声信号を空間に音
    として放出する第2のスピーカとを具備したことを特徴
    とする複数画面用音声出力回路。
  8. 【請求項8】複数の映像信号を同時に画面表示可能なテ
    レビジョン受像機における複数画面用音声出力回路であ
    って、第1及び第2の映像信号に対応した音声信号を第
    1及び第2のモノラル音声信号にそれぞれ変換し、前記
    第1のモノラル音声信号と所定の時間だけ遅延され所定
    の信号レベルに調整され位相反転された前記第2のモノ
    ラル音声信号とを加算して第1のスピーカから出力し、
    前記第2のモノラル音声信号と所定の時間だけ遅延され
    所定の信号レベルに調整され位相反転された前記第1の
    モノラル音声信号とを加算して第2のスピーカから出力
    することを特徴とする複数画面用音声出力回路。
  9. 【請求項9】複数の映像信号を同時に画面表示可能なテ
    レビジョン受像機における複数画面用音声出力回路にお
    いて、 第2の映像信号に対応する第2の音声信号のLチャンネ
    ル音声信号及びRチャンネル音声信号をそれぞれ所定の
    音量に調整する音量調整手段と、 前記音量調整手段からのRチャンネル音声信号出力を逆
    相に変換する位相変換手段と、 第1の映像信号に対応する第1の音声信号のLチャンネ
    ル音声信号と前記音量調整手段からのLチャンネル音声
    信号出力とを加算する第1の加算手段と、 第1の映像信号に対応する第1の音声信号のRチャンネ
    ル音声信号と前記位相変換手段からの信号出力とを加算
    する第2の加算手段と、 前記第1の加算手段より出力される音声信号を空間に音
    として放出する第1のスピーカと、 前記第2の加算手段より出力される音声信号を空間に音
    として放出する第2のスピーカとを具備したことを特徴
    とする複数画面用音声出力回路。
  10. 【請求項10】複数の映像信号を同時に画面表示可能な
    テレビジョン受像機における複数画面用音声出力回路で
    あって、第1の映像信号に対応した第1の音声信号のL
    チャンネル音声信号と音量調整のなされた第2の映像信
    号に対応した第2の音声信号のLチャンネル音声信号と
    を加算して第1のスピーカから出力し、第1の映像信号
    に対応した第1の音声信号のRチャンネル音声信号と音
    量調整され位相反転された第2の映像信号に対応した第
    2の音声信号のRチャンネル音声信号とを加算して第2
    のスピーカから出力することを特徴とする複数画面用音
    声出力回路。
  11. 【請求項11】複数の映像信号を同時に画面表示可能な
    テレビジョン受像機における複数画面用音声出力回路に
    おいて、 第2の映像信号に対応する第2の音声信号のLチャンネ
    ル音声信号とRチャンネル音声信号とを合成する音声信
    号合成手段と、 前記音声信号合成手段より出力される音声信号を所定の
    音量に調整する音量調整手段と、 前記音量調整手段からの音声信号出力を逆相に変換する
    位相変換手段と、 第1の映像信号に対応する第1の音声信号のLチャンネ
    ル音声信号と前記音量調整手段からの音声信号出力とを
    加算する第1の加算手段と、 前記第1の映像信号に対応する第1の音声信号のRチャ
    ンネル音声信号と前記位相変換手段からの信号出力とを
    加算する第2の加算手段と、 前記第1の加算手段より出力される音声信号を空間に音
    として放出する第1のスピーカと、 前記第2の加算手段より出力される音声信号を空間に音
    として放出する第2のスピーカとを具備したことを特徴
    とする複数画面用音声出力回路。
  12. 【請求項12】複数の映像信号を同時に画面表示可能な
    テレビジョン受像機における複数画面用音声出力回路で
    あって、第2の映像信号に対応した第2の音声信号をモ
    ノラル音声信号に変換し、第1の映像信号に対応した第
    1の音声信号のLチャンネル音声信号と音量調整のなさ
    れた第2の映像信号に対応した第2の音声信号とを加算
    して第1のスピーカから出力し、第1の映像信号に対応
    した第1の音声信号のRチャンネル音声信号と音量調整
    され位相反転された第2の映像信号に対応した第2の音
    声信号とを加算して第2のスピーカから出力することを
    特徴とする、複数画面用音声出力回路。
  13. 【請求項13】前記第1の映像信号並びに前記第2の映
    像信号は、前記複数の映像信号を同時に画面表示可能な
    テレビジョン受像機によって2画面表示が行われている
    場合における、前記2画面それぞれに対応した2つの映
    像信号であることを特徴とする請求項1から12の何れ
    か1に記載の複数画面用音声出力回路。
  14. 【請求項14】前記第1の映像信号並びに前記第2の映
    像信号は、前記複数の映像信号を同時に画面表示可能な
    テレビジョン受像機によって複数画面表示が行われてい
    る場合における、前記複数画面より選択された任意の2
    画面にそれぞれ対応した2つの映像信号であることを特
    徴とする請求項1から12の何れか1に記載の複数画面
    用音声出力回路。
  15. 【請求項15】前記第1及び第2の音声信号がモノラル
    音声信号である場合には前記Lチャンネル及びRチャン
    ネルの音声信号は同一の信号となり、前記第1及び第2
    の音声信号が2音声信号である場合には予め設定された
    主・副何れかのモノラル音声信号が前記Lチャンネル及
    びRチャンネルの音声信号となることを特徴とする請求
    項1から14の何れか1に記載の複数画面用音声出力回
    路。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000018112A1 (en) * 1998-09-24 2000-03-30 Fourie, Inc. Apparatus and method for presenting sound and image
JP2004343376A (ja) * 2003-05-15 2004-12-02 Funai Electric Co Ltd Avシステム
JP2009010866A (ja) * 2007-06-29 2009-01-15 Sharp Corp 映像音声再生装置、映像音声再生システム及び映像音声再生方法
JP2013187841A (ja) * 2012-03-09 2013-09-19 Casio Comput Co Ltd 電子機器及び出力制御方法並びにプログラム

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