JPH09321733A - Ofdm復調装置 - Google Patents

Ofdm復調装置

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JPH09321733A
JPH09321733A JP9019411A JP1941197A JPH09321733A JP H09321733 A JPH09321733 A JP H09321733A JP 9019411 A JP9019411 A JP 9019411A JP 1941197 A JP1941197 A JP 1941197A JP H09321733 A JPH09321733 A JP H09321733A
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知弘 木村
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泰男 原田
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定司 影山
Akira Kisoda
晃 木曽田
Kenichiro Hayashi
健一郎 林
Yuji Hayashino
裕司 林野
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JISEDAI DIGITAL TELEVISION HOSO SYST KENKYUSHO KK
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JISEDAI DIGITAL TELE HOSO SYS
JISEDAI DIGITAL TELEVISION HOSO SYST KENKYUSHO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 OFDM直交検波用の局部発振信号及び標本
化クロックの周波数を、雑音に影響されることなく、か
つ高速にOFDM信号に同期させる。 【解決手段】 直交検波回路31にて局部発振信号によ
りOFDM信号を直交検波して標本化クロック毎に複素
検波信号を求め、遅延回路33により標本化クロックで
有効シンボル期間相当のクロック数遅延した後、フィル
タ回路34,35により各々異なる周波数領域の信号成
分を抽出し、相関回路36,37により各フィルタ出力
と複素検波信号との相関ベクトルを求め、周波数制御回
路38により各相関ベクトルの位相角の和及び差から局
部発振信号及び標本化クロックの周波数誤差を求め、そ
の誤差に基づいて局部発振信号の周波数、標本化クロッ
クの周波数をそれぞれ制御し、これによってOFDM信
号との同期化を図る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、OFDM信号から
有効シンボル期間の変調ベクトルを復調するOFDM復
調装置に関し、特に局部発振信号及び標本化クロックの
同期化技術に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、移動体向けディジタル音声放送や
地上系ディジタルテレビ放送において、OFDM(直交
周波数分割多重)技術を用いた伝送方式が着目されてい
る。このOFDM伝送方式は、マルチキャリア変調方式
の一種であり、隣接間で互いに直交する多数のサブキャ
リアに直並列変換された符号化データ(情報シンボル)
を割り当て、それぞれ逆フーリエ変換(周波数領域を時
間領域に変換)によってディジタル変調波に変換した後
に、各々を加算することでOFDM信号を生成し、伝送
後に逆の処理を施すことにより元の符号化データが得ら
れるようにしたものである。この方式は、サブキャリア
に分割された各々の情報シンボルの周期が長くなるた
め、マルチパスなどの遅延波の影響を受けにくい特質を
有している。
【0003】図22は、送信局側でOFDM信号を発生
するOFDM変調装置の基本的なブロック構成を示すも
のである。図22において、逆フーリエ変換回路11
は、複数の変調ベクトル(情報シンボル)を入力し、図
示しないタイミング発生回路で生成されるシンボルタイ
ミング信号に従って、シンボル単位で各変調ベクトルを
それぞれ隣接間で互いに直交する複数のサブキャリアに
割り当て、逆フーリエ変換を施して周波数領域の信号を
時間領域の信号に変換し、これによって有効シンボル期
間の信号を得る。この信号はガード期間付加回路12に
供給される。
【0004】このガード期間付加回路12は、上記シン
ボルタイミング信号に従って逆フーリエ変換回路11か
ら有効シンボル期間の信号を順次取り込み、シンボル毎
に有効シンボル期間に対してガード期間を前置きする。
さらに、そのガード期間に逆フーリエ変換回路11から
出力される有効シンボル期間の後部の信号を複写し、基
底帯域のOFDM信号を構成する。このガード期間付加
回路12で得られた基底帯域のOFDM信号のフォーマ
ットを図23に示す。このOFDM信号は直交変調回路
13に供給される。
【0005】この直交変調回路13は、上記ガード期間
付加回路12で得られた基底帯域のOFDM信号に局部
発振回路14で発生される局部発振信号によって直交変
調を施し、中間周波数帯域または無線周波数帯域に周波
数変換し、OFDM信号として出力する。
【0006】図24は、受信局側でOFDM信号を復調
処理するOFDM復調装置の基本的なブロック構成を示
すものである。図24において、直交復調回路15は上
記送信局からのOFDM信号を入力し、局部発振回路1
6で発生される局部発振信号(検波周波数信号)によっ
て直交復調することで、中間周波数帯域または無線周波
数帯域のOFDM信号から基底帯域のOFDM信号に周
波数変換する。このOFDM信号はガード期間除去回路
17に供給される。
【0007】このガード期間除去回路17は、直交復調
回路15で基底帯域に変換されたOFDM信号からガー
ド期間を除去し、有効シンボル期間の信号を抜き出す。
この有効シンボル期間の信号はフーリエ変換回路18に
供給される。
【0008】このフーリエ変換回路18は、有効シンボ
ル期間の信号にフーリエ変換を施して時間領域の信号を
周波数領域の信号に変換し、これによって複数の復調ベ
クトル(情報シンボル)を得る。
【0009】しかしながら、上記構成によるOFDM復
調装置には、局部発振回路16で得られる局部発振信号
の周波数がOFDM変調装置側の局部発振回路14で得
られる変調周波数とずれていたり、フーリエ変換回路1
8が離散的な変換を行う場合に標本化クロックの周波数
がずれていると、フーリエ変換回路18で得られる復調
ベクトルにサブキャリア間の相互干渉が発生するという
問題がある。
【0010】そこで、従来では、局部発振信号の周波数
及び標本化クロックのクロック周波数の同期を行うため
に、図25に示すように、OFDM信号に電力を抑圧し
たヌルシンボルや特定の既知の信号からなる基準シンボ
ルを定期的に付加して伝送する方法が考えられている。
【0011】ところが、このような伝送方法では、ヌル
シンボルや基準シンボルを頻繁に伝送すると伝送効率が
低下してしまう。一方、伝送効率を低下させないために
ヌルシンボルや基準シンボルを伝送する頻度を抑える
と、局部発振信号の周波数及び標本化クロックのクロッ
ク周波数の同期に誤差を生じてしまう。
【0012】この問題を解決するために、ヌルシンボル
や基準シンボルを用いずに局部発振信号の周波数やクロ
ック周波数の同期を行う方法が特開平7−143096
号公報に開示されている。以下、上記公報に開示されて
いる従来のOFDM復調装置について、図26を参照し
ながら説明する。
【0013】図26はそのブロック構成を示すもので、
直交検波回路21はOFDM信号を入力し、内部で発生
される局部発振信号により直交検波して得られた複素検
波信号を標本化クロック毎に出力する。この複素検波信
号はフーリエ変換回路22及びシンボルタイミング判定
回路23に供給される。
【0014】シンボルタイミング判定回路23は、OF
DM信号においてガード期間に有効シンボル期間の後部
の信号が複写されていることを利用し、複素検波信号を
有効シンボル期間だけ遅延した信号と直接入力した複素
検波信号との相関を求めてシンボルタイミングを判定
し、フーリエ変換回路22に有効シンボル期間を通知す
る。
【0015】このフーリエ変換回路22は、シンボル毎
に有効シンボル期間の複素検波信号を抽出してフーリエ
変換を施し、復調ベクトルとして出力する。このように
して得られた復調ベクトルはコンステレーション分析回
路24にも供給される。
【0016】このコンステレーション分析回路24は、
2つ以上の異なる周波数のサブキャリアでの復調ベクト
ルを抽出し、コンステレーションの位相回転から直交検
波用の局部発振信号の周波数誤差と標本化クロックの周
波数誤差を求め、検波周波数誤差信号及びクロック周波
数誤差信号を生成する。クロック周波数誤差信号はクロ
ック周波数制御回路25に供給され、検波周波数誤差信
号は検波周波数制御回路26に供給される。
【0017】上記クロック周波数制御回路25は、コン
ステレーション分析回路24からのクロック周波数誤差
信号をもとにクロック発生回路27のクロック周波数を
制御する。また、検波周波数制御回路26は、コンステ
レーション分析回路24からの検波周波数誤差信号をも
とに、直交検波回路21の内部で発生される直交検波用
の局部発振信号の周波数を制御する。
【0018】上記クロック発生回路27は、OFDM復
調装置の各部に標本化クロックを供給するもので、標本
化クロックのクロック周波数はクロック周波数制御回路
25からのクロック周波数制御信号によって制御され
る。
【0019】以下、上記構成によるOFDM復調装置の
動作について説明する。前述の特開平7−143096
号公報に開示されているように、従来のOFDM復調装
置は、コンステレーション分析回路24により、2つ以
上の異なる周波数のサブキャリアでの復調ベクトルから
得られるコンステレーションの位相回転を各々分析し、
局部発振信号の周波数誤差及び標本化クロックの周波数
誤差を検出している。
【0020】これは、フーリエ変換回路22でOFDM
信号をフーリエ変換して得られた復調ベクトルの位相回
転が検波周波数の誤差及びクロック周波数の誤差によっ
て与えられ、かつ、検波周波数の誤差が復調ベクトルに
与える位相回転角と、クロック周波数の誤差が復調ベク
トルに与える位相回転角とが、サブキャリアの周波数に
よって異なることを利用している。
【0021】尚、復調ベクトルは本来の変調による位相
回転も含んでいるため、コンステレーション分析回路2
4では、複数のシンボルに渡って復調ベクトルを重ね合
わせてコンステレーションを求め、コンステレーション
全体の回転角を求める必要がある。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記公
報に開示されているような従来のOFDM復調装置で
は、直交検波用の局部発振信号の周波数及び標本化クロ
ックの周波数がずれた状態でフーリエ変換を行っている
ため、サブキャリア間の相互干渉が発生して正確な復調
ベクトルが得られず、コンステレーション分析回路で局
部発振信号や標本化クロックの周波数誤差を正確に求め
ることができないことがある。
【0023】また、コンステレーションを求めるには、
複数のシンボルに渡って復調ベクトルを観測する必要が
あるため、局部発振信号及び標本化クロックの周波数誤
差を抽出するまでに長い時間を要する。
【0024】さらに、各サブキャリアの変調が例えば6
4QAMのような多値変調である場合には、熱雑音等に
よってコンステレーションの分析に誤りが生じ易く、局
部発振信号及び標本化クロックの周波数同期に乱れを生
じてしまう。
【0025】本発明の課題は、上記の問題を解決し、O
FDM直交検波用の局部発振信号及び標本化クロックの
周波数がずれた状態でも、局部発振信号及び標本化クロ
ックの周波数誤差を正確に推定することができ、これに
よって雑音に影響されることなく、かつ高速に局部発振
信号及び標本化クロックの周波数をOFDM信号に同期
させることのできるOFDM復調装置を提供することに
ある。
【0026】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に第1の発明は、1シンボルがガード期間と有効シンボ
ル期間とで形成され、シンボル内で周期性を有するよう
に前記有効シンボル期間の信号の一部が前記ガード期間
に複写された直交周波数分割多重信号なるOFDM信号
を受信し、前記有効シンボル期間の変調ベクトルを復調
するOFDM復調装置であって、標本化された前記OF
DM信号をそれぞれ互いに異なるろ波特性でろ波する第
1及び第2のフィルタ手段と、前記第1及び第2のフィ
ルタ手段に前置され標本化された前記OFDM信号を標
本化クロックに基づいて前記第1及び第2のフィルタ手
段の遅延時間を考慮した前記有効シンボル期間長に相当
するクロック数だけ遅延する遅延手段と、標本化された
前記OFDM信号と前記第1のフィルタ手段の出力信号
との相関を求めて第1の相関ベクトルを得る第1の相関
手段と、標本化された前記OFDM信号と前記第2のフ
ィルタ手段の出力信号との相関を求めて第2の相関ベク
トルを得る第2の相関手段と、前記第1の相関ベクトル
と前記第2の相関ベクトルとに基づいて搬送波周波数の
誤差と標本化周波数の誤差とを求め、それぞれの誤差を
除去すベく搬送波周波数制御信号と標本化周波数制御信
号とを出力する周波数制御手段とを具備するようにし
た。
【0027】第2の発明は、1シンボルがガード期間と
有効シンボル期間とで形成され、シンボル内で周期性を
有するように前記有効シンボル期間の信号の一部が前記
ガード期間に複写された直交周波数分割多重信号なるO
FDM信号を受信し、前記有効シンボル期間の変調ベク
トルを復調するOFDM復調装置であって、標本化され
た前記OFDM信号をそれぞれ互いに異なるろ波特性で
ろ波する第1及び第2のフィルタ手段と、標本化された
前記OFDM信号を標本化クロックに基づいて前記第1
及び第2のフィルタ手段の遅延時間を考慮した前記有効
シンボル期間長に相当するクロック数だけ遅延する遅延
手段と、前記第1のフィルタ手段の出力信号と前記遅延
手段の出力信号との相関を求めて第1の相関ベクトルを
得る第1の相関手段と、前記第2のフィルタ手段の出力
信号と前記遅延手段の出力信号との相関を求めて第2の
相関ベクトルを得る第2の相関手段と、前記第1の相関
ベクトルと前記第2の相関ベクトルとに基づいて搬送波
周波数の誤差と標本化周波数の誤差とを求め、それぞれ
の誤差を除去すベく搬送波周波数制御信号と標本化周波
数制御信号とを出力する周波数制御手段とを具備するよ
うにした。
【0028】第3の発明は、1シンボルがガード期間と
有効シンボル期間とで構成され、シンボル内で周期性を
有するように前記有効シンボル期間の信号の一部が前記
ガード期間に複写された直交周波数分割多重信号なるO
FDM信号を受信し、前記有効シンボル期間の変調ベク
トルを復調するOFDM復調装置であって、標本化され
た前記OFDM信号をそれぞれ互いに異なるろ波特性で
ろ波する第1及び第2のフィルタ手段と、標本化された
前記OFDM信号を標本化クロックに基づいて前記有効
シンボル期間長に相当するクロック数だけ遅延する遅延
手段と、前記遅延手段で遅延されたOFDM信号を前記
第1のフィルタ手段と同じろ波特性でろ波する第3のフ
ィルタ手段と、前記遅延手段で遅延されたOFDM信号
を前記第2のフィルタ手段と同じろ波特性でろ波する第
4のフィルタ手段と、前記第1のフィルタ手段の出力信
号と前記第3のフィルタ手段の出力信号との相関を求め
て第1の相関ベクトルを得る第1の相関手段と、前記第
2のフィルタ手段の出力信号と前記第4のフィルタ手段
の出力信号との相関を求めて第2の相関ベクトルを得る
第2の相関手段と、前記第1の相関ベクトルと前記第2
の相関ベクトルとに基づいて搬送波周波数の誤差と標本
化周波数の誤差とを求め、それぞれの誤差を除去すベく
搬送波周波数制御信号と標本化周波数制御信号とを出力
する周波数制御手段とを具備するようにした。
【0029】第4の発明は、1シンボルがガード期間と
有効シンボル期間とで形成され、シンボル内で周期性を
有するように前記有効シンボル期間の信号の一部が前記
ガード期間に複写された直交周波数分割多重信号なるO
FDM信号を受信し、前記有効シンボル期間の変調ベク
トルを復調するOFDM復調装置であって、標本化され
た前記OFDM信号をそれぞれ互いに異なるろ波特性で
ろ波する第1及び第2のフィルタ手段と、前記第1及び
第2のフィルタ手段の出力信号を標本化クロックに基づ
いて前記有効シンボル期間長に相当するクロック数だけ
各々遅延する第1及び第2の遅延手段と、前記第1のフ
ィルタ手段の出力信号と前記第1の遅延手段の出力信号
との相関を求めて第1の相関べクトルを得る第1の相関
手段と、前記第2のフィルタ手段の出力信号と前記第2
の遅延手段の出力信号との相関を求めて第2の相関ベク
トルを得る第2の相関手段と、前記第1の相関ベクトル
と前記第2の相関ベクトルとに基づいて搬送波周波数の
誤差と標本化周波数の誤差とを求め、それぞれの誤差を
除去すベく搬送波周波数制御信号と標本化周波数制御信
号とを出力する周波数制御手段とを具備するようにし
た。
【0030】第5の発明は、1シンボルがガード期間と
有効シンボル期間とで形成され、シンボル内で周期性を
有するように前記有効シンボル期間の信号の一部が前記
ガード期間に複写された直交周波数分割多重信号なるO
FDM信号を受信し、前記有効シンボル期間の変調ベク
トルを復調するOFDM復調装置であって、標本化され
た前記OFDM信号をそれぞれ互いに異なるろ波特性で
ろ波する第1及び第2のフィルタ手段と、前記第1及び
第2のフィルタ手段の出力信号を標本化クロックに基づ
いて前記第1及び第2のフィルタ手段の遅延時間を考慮
した前記有効シンボル期間長に相当するクロック数だけ
各々遅延する第1及び第2の遅延手段と、標本化された
前記OFDM信号と前記第1のフィルタ手段の出力信号
との相関を求めて第1の相関ベクトルを得る第1の相関
手段と、標本化された前記OFDM信号と前記第2のフ
ィルタ手段の出力信号との相関を求めて第2の相関ベク
トルを得る第2の相関手段と、前記第1の相関ベクトル
と前記第2の相関ベクトルとに基づいて搬送波周波数の
誤差と標本化周波数の誤差とを求め、それぞれの誤差を
除去すべく搬送波周波数制御信号と標本化周波数制御信
号とを出力する周波数制御手段とを具備するようにし
た。
【0031】第6の発明は、第1乃至第5の発明のいず
れかの構成において、さらに、前記OFDM信号を標本
化するために用いられる前記標本化クロックを発生する
標本化クロック発生手段を具備し、前記標本化クロック
発生手段の発生する標本化クロックの周波数が前記標本
化周波数制御信号に従って制御されるようにした。
【0032】第7の発明は、第1乃至第6の発明のいず
れかの構成において、さらに、前記搬送波周波数制御信
号に従って発振周波数が制御される局部発振手段と、前
記局部発振手段の出力する信号を前記OFDM信号に乗
じて周波数変換を行う乗算手段とを具備するようにし
た。
【0033】第8の発明は、第1乃至第7の発明のいず
れかの構成において、さらに、前記第1の相関ベクトル
と前記第2の相関ベクトルとの少なくともいずれかの相
関ベクトルに基づいて前記OFDM信号のシンボルタイ
ミングを判別するシンボルタイミング判別手段と、前記
シンボルタイミング判別手段で判別されたシンボルタイ
ミングに基づいて前記有効シンボル期間長のOFDM信
号を抽出するシンボル抽出手段と、前記シンボル抽出手
段で抽出された有効シンボル期間長のOFDM信号を離
散フーリエ変換処理して送信側で施した変調ベクトルを
復調するディジタル復調手段とを具備するようにした。
【0034】第9の発明は、第1乃至第8の発明のいず
れかの構成において、前記第1及び第2のフィルタ手段
のいずれか一方が前記OFDM信号帯域の中心周波数よ
り高い周波数帯域の信号成分を主として通過させるろ波
特性を有し、他方が前記OFDM信号帯域の中心周波数
より低い周波数帯域の信号成分を主として通過させるろ
波特性を有するようにした。
【0035】第10の発明は、第1乃至第8の発明のい
ずれかの構成において、前記第1及び第2のフィルタ手
段のいずれか一方が前記OFDM信号帯域の中心周波数
を軸に偶対称な通過特性を有し、他方が前記OFDM信
号帯域の中心周波数を軸に奇対称な通過特性を有するよ
うにした。
【0036】
【発明の実施の形態】以下、図1乃至図21を参照して
本発明の実施の形態を詳細に説明する。図1は本発明に
係る第1の実施の形態におけるOFDM復調装置のブロ
ック構成を示すものである。
【0037】図1において、直交検波回路31は、入力
されるOFDM信号を内部で発生される局部発振信号に
基づいて直交検波することで複素検波信号を求める。こ
の複素検波信号は標本化クロック毎にフーリエ変換回路
32に供給されると共に遅延回路33に供給され、同時
に第1及び第2の相関回路36,37に供給される。
【0038】この遅延回路33は、直交検波回路31か
ら出力される複素検波信号を標本化クロックの有効シン
ボル期間相当のクロック数分遅延するもので、その出力
は第1及び第2のフィルタ回路34,35に供給され
る。
【0039】第1及び第2のフィルタ回路34,35
は、それぞれ遅延回路33で遅延された複素検波信号の
各々異なる周波数領域の信号成分を通過させる。第1の
フィルタ回路34から出力される信号成分は直交検波回
路31から出力される複素検波信号と共に第1の相関回
路36に供給される。同様に、第2のフィルタ回路35
から出力される信号成分は直交検波回路31から出力さ
れる複素検波信号と共に第2の相関回路37に供給され
る。
【0040】第1の相関回路36は、第1のフィルタ回
路34の出力信号と複素検波信号との相関を求め、第1
の相関ベクトルとして出力する。第2の相関回路37
は、第2のフィルタ回路35の出力する信号と複素検波
信号との相関を求め、第2の相関ベクトルとして出力す
る。これらの相関回路36,37で得られた第1及び第
2の相関ベクトルは周波数制御回路38及びシンボルタ
イミング判定回路40に供給される。
【0041】この周波数制御回路38は、シンボルタイ
ミング信号に基づいて第1の相関ベクトルと第2の相関
ベクトルを取り込み、両者の関係から局部発振信号の周
波数誤差及び標本化クロックの周波数誤差を検出し、検
波周波数制御信号及びクロック周波数制御信号を生成す
る。この周波数制御回路38から出力される検波周波数
制御信号は直交検波回路31に供給され、その内部で発
生される局部発振信号の周波数制御に供される。
【0042】クロック発生回路39は、詳細は図示しな
いが、OFDM復調装置の各部に標本化クロックを供給
するもので、その標本化クロックのクロック周波数は周
波数制御回路38から出力されるクロック周波数制御信
号によって制御される。
【0043】一方、シンボルタイミング判定回路40
は、第1の相関ベクトルと第2の相関ベクトルとからO
FDM信号のシンボルの境界を求め、シンボルタイミン
グ信号を得る。このシンボルタイミング信号はフーリエ
変換回路32及び周波数制御回路38に供給される。
【0044】このフーリエ変換回路32は、シンボルタ
イミング信号に基づいて有効シンボル期間の複素検波信
号を抽出し、フーリエ変換を施して時間領域から周波数
領域への変換を行い、これによって復調ベクトル(情報
シンボル)を得る。
【0045】上記直交検波回路31は、例えば図2に示
すように構成できる。図2において、直交検波回路31
に入力されたOFDM信号は、BPF(帯域通過フィル
タ)311によって復調に必要な周波数帯域以外の雑音
を除去され、乗算回路312,313に供給される。
【0046】局部発振回路314は、検波周波数制御信
号によって周波数が制御される発振器で構成され、この
局部発振回路314の出力する局部発振信号は乗算回路
312及び移相回路315に供給される。移相回路31
5は局部発振信号を90度移相するもので、その出力は
乗算回路313に供給される。
【0047】乗算回路312はBPF311からのOF
DM信号と局部発振回路314からの局部発振信号とを
乗算するもので、その出力はLPF(低域通過フィル
タ)316に供給され、高調波成分が除去される。これ
により、LPF316から局部発振信号に対して同相成
分の検波信号が得られる。
【0048】一方、乗算回路313はBPF311から
のOFDM信号と移相回路315で90度移相された局
部発振信号とを乗算するもので、その出力はLPF31
7に供給され、高調波成分が除去される。これにより、
LPF317から局部発振信号に対して直交成分の検波
信号が得られる。
【0049】このようにして得られた同相検波信号と直
交検波信号はそれぞれA/D変換回路318,319で
標本化クロック毎に量子化され、複素検波信号に合成さ
れて直交検波回路31から出力される。
【0050】直交検波回路31の動作は、図3に示すよ
うに、局部発振回路314の発振周波数fc 付近のOF
DM信号(図3(a))を基底帯域(中心周波数f0 )
の複素検波信号(図3(b))に変換する周波数変換に
相当する。
【0051】第1のフィルタ回路34は、例えば図4に
示すように構成できる。図4において、遅延回路
(Z-1)341,342は、当該フィルタ回路34に入
力された複素検波信号を順次1標本化クロックずつ遅延
する。入力された複素検波信号及び各遅延回路341,
342で遅延された複素検波信号はそれぞれ係数回路3
43,344,345に供給される。
【0052】係数回路343は、複素検波信号に−j
(jは虚数単位)を乗じる。係数回路344は、1標本
化クロック遅延された複素検波信号に1を乗じる。係数
回路345は、2標本化クロック遅延された複素検波信
号にjを乗じる。係数回路343の出力と係数回路34
4の出力は加算回路346で加算され、さらに加算回路
347で係数回路345の出力が加算されてフィルタ回
路34の出力となる。
【0053】以上のように構成された第1のフィルタ回
路14の周波数−振幅特性は、図5に示すように、主に
基底帯域の中心周波数f0 に対して正の周波数領域の信
号を通過させる特性を有する。また、1標本化クロック
の群遅延特性を有する。
【0054】尚、係数回路343は、複素検波信号の実
部と虚部を入れ替えた後に虚部の極性を反転する構成と
することで簡単に実現できる。係数回路344は省略可
能である。係数回路345は、複素検波信号の実部と虚
部を入れ替えた後に実部の極性を反転する構成とするこ
とで簡単に実現できる。
【0055】一方、第2のフィルタ回路35は、例えば
図6に示すように構成できる。図6において、遅延回路
(Z-1)351,352は、当該フィルタ回路35に入
力された複素検波信号を順次1標本化クロックずつ遅延
する。入力された複素検波信号及び各遅延回路351,
352で遅延された複素検波信号はそれぞれ係数回路3
53,354,355に供給される。
【0056】係数回路353は複素検波信号にjを乗じ
る。係数回路354は1標本化クロック遅延された複素
検波信号に1を乗じる。係数回路355は2標本化クロ
ック遅延された複素検波信号に−jを乗じる。係数回路
353の出力と係数回路354の出力は加算回路356
で加算され、さらに加算回路357で係数回路355の
出力が加算されて第2のフィルタ回路35の出力とな
る。
【0057】以上のように構成された第2のフィルタ回
路35の周波数−振幅特性は、図7に示すように、主に
基底帯域の中心周波数f0 に対して負の周波数領域の信
号を通過させる特性を有する。また、1標本化クロック
の群遅延特性を有する。
【0058】尚、係数回路353は、複素検波信号の実
部と虚部を入れ替えた後に実部の極性を反転する構成と
することで簡単に実現できる。係数回路354は省略可
能である。係数回路355は、複素検波信号の実部と虚
部を入れ替えた後に虚部の極性を反転する構成とするこ
とで簡単に実現できる。
【0059】ところで、図1において、遅延回路33が
複素検波信号を遅延するクロック数は、有効シンボル期
間から第1及び第2のフィルタ回路34,35の群遅延
時間を引いた時間に相当するクロック数である。例え
ば、フィルタ回路34,35が図4、図6に示したよう
な構成であるとすると、フィルタ回路34,35の群遅
延時間が1クロックであるため、遅延回路33が遅延す
るクロック数は有効シンボル期間に相当するクロック数
より1クロック少なくすればよい。
【0060】第1、第2の相関回路36,37は同構成
であり、例えば第1の相関回路36は図8に示すように
構成できる(第2の相関回路37の構成図は省略す
る)。図8において、相関回路36に入力された2つの
複素検波信号のうち、一方は共役回路361で共役な信
号に変換され、残りの一方は、乗算回路362で共役回
路361の出力する信号と複素乗算される。
【0061】乗算回路362の出力する信号はシフトレ
ジスタ363に所定の期間保持される。このシフトレジ
スタ363は保持している期間の信号を並列に出力する
もので、この並列出力は加算回路364に供給される。
この加算回路364はシフトレジスタ363が並列に出
力する信号の総和を求める。すなわち、シフトレジスタ
363と加算回路364は積分回路を構成している。
【0062】また、上記第1の相関回路36(及び第2
の相関回路37)は、例えば図9に示すように構成する
こともできる。図9において図8の構成と異なる部分
は、積分回路を構成するシフトレジスタ363と加算回
路364に対応する部分である。
【0063】図9において、保持回路366は1標本化
クロック前の相関ベクトルを保持する。係数回路367
は保持回路366で保持された相関ベクトルに減衰率α
(αは0より大きい1未満の実数)を乗ずる。加算回路
365は、乗算回路362の出力と係数回路367で減
衰率αを乗された相関ベクトルとを加算して相関ベクト
ルを求める。保持回路366は、保持する相関ベクトル
の値を加算回路365で求められた相関ベクトルの値に
標本化クロック毎に更新する。
【0064】すなわち、加算回路365と保持回路36
6と係数回路367は、時定数が1/αの積分回路を構
成しており、図8に示したシフトレジスタ363と加算
回路364で構成される積分回路と同様に機能する。
【0065】図10に、直交検波回路31で得られた複
素検波信号から第1及び第2の相関回路36,37にて
第1及び第2の相関ベクトルが求められる過程を示す。
図10において、(a)は直交検波回路31が出力する
複素検波信号である。本発明のOFDM復調装置は、こ
の複素検波信号における有効シンボル期間の後部の信号
を有効シンボル期間に前置されるガード期間に複写した
構成のOFDM信号を復調するものである。
【0066】複素検波信号は、遅延回路33で図10
(b)に示すように1シンボルの有効シンボル期間分遅
延され、第1及び第2のフィルタ回路34,35で各々
異なる周波数領域の信号に分離される。
【0067】説明を簡単にするため、各フィルタ回路3
4,35の周波数選択効果を無視すると、フィルタ回路
34,35の出力には遅延された複素検波信号が得られ
る。第1及び第2の相関回路36,37では、図10
(a)に示す複素検波信号と図10(b)に示すように
有効シンボル期間遅延された複素検波信号の相関を求め
る。このとき、ガード期間には有効シンボル期間の後部
の信号が複写されている。このため、両者の相関ベクト
ルは、図10(c)に示すように、信号波形が一致する
部分(図では−Tg ,Ts の部分)で絶対値が大きくな
る。
【0068】また、相関ベクトルのピーク点での位相角
は、局部発振信号及び標本化クロックの周波数に誤差が
ない場合は0であるが、局部発振信号及び標本化クロッ
クの周波数に誤差が生じた場合はその誤差に応じた位相
角が発生する。
【0069】以下に、局部発振信号及び標本化クロック
の周波数に誤差が生じた場合に、相関回路36,37で
得られる第1及び第2の相関ベクトルの位相角について
説明する。
【0070】局部発振信号の周波数に誤差がない場合、
あるシンボル(例えば、図10(a)におけるS1 を伝
送するシンボル)の期間に直交検波回路31から出力さ
れる複素検波信号s(t) は(1)式に示すように与えら
れる。(1)式において、dk はサブキャリアkの変調
ベクトルである。ωk はサブキャリアkの角周波数であ
り、2π/Ts の整数倍である(Ts は有効シンボル期
間長)。ここで、有効シンボルの先頭は、図10に示す
ように時刻t=0とする。
【0071】
【数1】
【0072】相関回路36,37において、複素検波信
号s(t) が遅延回路33及びフィルタ回路34,35を
経て有効シンボル期間Ts 遅延された信号s(t−Ts)と
直接入力された複素検波信号s(t) との相関ベクトルC
(t) を求める演算は(2)式に示すように表わせる。
【0073】
【数2】
【0074】サブキャリアkのOFDM信号成分sk(t)
について相関回路36,37での相関演算を考えると、
(3)式に示すように表されるため、サブキャリアkの
相関ベクトルCk(t)は(4)式に示すようになる。
【0075】
【数3】
【0076】
【数4】
【0077】相関ベクトルから局部発振信号及び標本化
クロックの周波数誤差を検出する時刻を、相関ベクトル
の大きさが最大となる時刻(t=Ts )とすると、時刻
Tsにおける相関ベクトルCk(Ts)は(5)式に示すよ
うになる。(5)式から、相関ベクトルCk(Ts)の位相
角は0であることがわかる。
【0078】
【数5】
【0079】局部発振信号の周波数に誤差Δωが発生
し、標本化クロックの周波数のずれによって有効シンボ
ル期間長にΔTの誤差が発生した場合、複素検波信号s
k(t)は(6)式に示すようになり、相関ベクトルCk(T
s +ΔT) は(7)式に示すようになる。尚、(7)式
において、ΔωΔTは微小な値であるとして省略してい
る。
【0080】
【数6】
【0081】
【数7】 相関ベクトルCk(Ts+ΔT) の位相角をφk とすると、
(8)式に示すようになる。
【0082】
【数8】
【0083】(8)式からわかるように、相関ベクトル
の位相角は、局部発振信号の周波数の誤差Δωに対して
は、サブキャリアの周波数ωk に関わらずΔωTs なる
位相角を生じる。また、標本化クロックの周波数のずれ
により発生した有効シンボル期間の誤差ΔTに対して
は、周波数ωk に比例したωk ΔTなる位相角を生じ
る。
【0084】そこで、例えば第1及び第2のフィルタ回
路34,35で得られる正の周波数帯域の信号と負の周
波数領域の信号を用い、第1及び第2の相関回路36,
37にて複素検波信号との相関ベクトルを求め、周波数
制御回路38にて各々の相関ベクトルの位相角の和から
局部発振信号の周波数の誤差Δωを、また各々の相関ベ
クトルの位相角の差から標本化クロックの周波数のずれ
による有効シンボル期間の誤差ΔTを検出することがで
きる。
【0085】局部発振信号の周波数制御及び標本化クロ
ックの周波数制御を行う周波数制御回路38は、例えば
図11に示すように構成できる。図11において、位相
角演算回路( tan-1(Im /Re );Re は実部、Im
は虚部)381,382はそれぞれ第1及び第2の相関
ベクトルの位相角を求める。加算回路383は、位相角
演算回路381で得られた第1の相関ベクトルの位相角
と位相角演算回路382で得られた第2の相関ベクトル
の位相角とを加算することによって、前述のように局部
発振信号の周波数の誤差Δωに従った値を求める。
【0086】ループフィルタ384は、検波周波数制御
ループの制御特性を決めるもので、局部発振信号の周波
数誤差信号を増幅または減衰したり平滑化したりする。
D/A変換回路385は、ループフィルタ384の出力
する数値をアナログ電圧に変換する。この信号は、検波
周波数制御信号として直交検波回路31の局部発振回路
314に供給される。
【0087】尚、ループフィルタ384とD/A変換回
路385は順序が入れ替わることもある。また、直交検
波回路31に用いられる局部発振回路314が数値制御
型である場合にはD/A変換回路385は不要となる。
【0088】減算回路386は、位相角演算回路381
で得られた第1の相関ベクトルの位相角から位相角演算
回路382で得られた第2の相関ベクトルの位相角を減
算することによって、前述のように標本化クロックの周
波数のずれによる有効シンボル期間の誤差ΔTに従った
値を求める。
【0089】ループフィルタ387は、クロック周波数
制御ループの制御特性を決めるもので、標本化クロック
の周波数誤差信号を増幅または減衰したり平滑化したり
する。D/A変換回路388は、ループフィルタ387
の出力する数値をアナログ電圧に変換する。この信号は
クロック周波数制御信号としてクロック発生回路39に
供給される。
【0090】クロック発生回路39では、クロック周波
数制御信号に基づいて、有効シンボル期間の誤差ΔTが
正のときはクロック周波数を高く、有効シンボル期間の
誤差ΔTが負のときはクロック周波数を低くするように
制御する。
【0091】尚、ループフィルタ387とD/A変換回
路388は順序が入れ替わることもある。また、クロッ
ク発生回路39の発振器が数値制御型である場合にはD
/A変換回路388は不要となる。
【0092】周波数制御回路38における演算は、雑音
耐性を良好にするため、第1及び第2の相関ベクトルの
大きさが最大となる時点で行うのが望ましい。そこで、
周波数制御回路38では、シンボルタイミング判定回路
40から第1及び第2の相関ベクトルが最大と判定され
る時点のシンボルタイミング信号を入力し、そのタイミ
ングで演算処理を実行するものとする。
【0093】これにより、局部発振信号及び標本化クロ
ックの周波数誤差は、サブキャリアの変調方式に依存せ
ずにシンボル毎に正確に求めることができ、これによっ
て局部発振信号及び標本化クロックの周波数同期を高速
にかつ正確に引き込むことができる。
【0094】上記シンボルタイミング判定回路40は、
例えば図12に示すように構成できる。図12におい
て、第1の相関ベクトルの実部(Re )と虚部(Im )
はそれぞれ自乗回路401,402で自乗された後、加
算回路405で加算され、これによって第1の相関ベク
トルの絶対値の自乗が求まる。
【0095】同様に、第2の相関ベクトルの実部と虚部
はそれぞれ自乗回路403,404で自乗された後、加
算回路406で加算され、これによって第2の相関ベク
トルの絶対値の自乗が求まる。
【0096】各加算回路405,406の加算結果は加
算回路407で加算され、これによって第1及び第2の
相関ベクトルの絶対値の自乗の和が求まる。この加算回
路407の出力信号は微分回路408で時間的に微分さ
れ、零クロス検出回路409でピーク点(傾きが0とな
る時点)が求められる。
【0097】一方、加算回路407の出力信号はコンパ
レータ4010にも供給される。このコンパレータ40
10は、加算回路407の出力が所定の値を超えた場合
に、ゲート回路4011を開く。このゲート回路401
1は、コンパレータ4010によってゲートが開かれた
ときに零クロス検出回路409の出力するピーク点をシ
ンボルタイミングとして判定し、トリガによるシンボル
タイミング信号として出力する。
【0098】尚、シンボルタイミング信号が第1及び第
2の相関ベクトルに発生した雑音等によって揺らがない
ように、フライホイール回路でシンボルタイミング信号
を保護すると効果的である。
【0099】また、シンボルタイミング判定回路40で
は、第1及び第2の相関ベクトルの大きさが最大となる
時点を求められればよいので、自乗回路401〜404
を例えば絶対値を求める回路に置き換えてもよい。ま
た、第1または第2の相関ベクトルのいずれか一方のみ
でシンボルタイミングを求めるようにしてもよい。
【0100】図1において、フーリエ変換回路32は、
シンボルタイミング判定回路40からのシンボルタイミ
ング信号に従って有効シンボル期間の複素検波信号を抜
き出し、時間領域から周波数領域へフーリエ変換するこ
とによって各サブキャリアの復調ベクトルを得る。
【0101】したがって、上記構成によるOFDM復調
装置は、フーリエ変換する前の複素検波信号から局部発
振信号及び標本化クロックの周波数誤差を得ているの
で、局部発振信号及び標本化クロックの周波数がずれて
も、その局部発振信号及び標本化クロックの周波数誤差
を正確に推定することができる。
【0102】これにより、雑音に影響されることなく、
かつ高速に局部発振信号及び標本化クロックの周波数同
期を行うことができる。その結果、局部発振信号及びク
ロック周波数の誤差が確実に除去され、これによってフ
ーリエ変換回路32にて正しい復調ベクトルが得られる
ようになる。
【0103】次に、図13乃至図17を参照して第2の
実施の形態について説明する。この実施の形態の全体構
成は図1に示した第1の実施の形態の構成と同じである
が、第1のフィルタ回路34、第2のフィルタ回路3
5、周波数制御回路38の構成に特徴がある。そこで、
ここでは全体構成の図及び説明は省略し、図13、図1
5、図17にそれぞれの具体的な構成を示して、特徴部
分について説明する。また、図14、図16にそれぞれ
この実施の形態における第1及び第2のフィルタ回路3
4,35が持つ周波数−振幅特性を示す。
【0104】まず、図13に示すフィルタ回路34にお
いて、遅延回路(Z-1)3411はフィルタ回路34に
入力された複素検波信号を1標本化クロック遅延して係
数回路3412に出力する。この係数回路3412は、
1標本化クロック遅延された複素検波信号に1を乗じ
る。この係数回路3412の出力はフィルタ回路34の
出力となる。
【0105】以上のように構成されたフィルタ回路34
は、図14に示すように、周波数領域で基底帯域の中心
周波数を軸に偶対称な通過特性を有する。また、1標本
化クロックの群遅延を有する。尚、係数回路3412は
省略可能である。
【0106】図15に示すフィルタ回路35において、
遅延回路(Z-1)3511,3512は、当該フィルタ
回路35に入力された複素検波信号を順次1標本化クロ
ックずつ遅延する。係数回路3513は、当該フィルタ
回路35に入力された複素検波信号に−jを乗じる。係
数回路3514は、遅延回路3511,3512によっ
て2標本化クロック遅延された複素検波信号にjを乗じ
る。係数回路3513の出力と係数回路3514の出力
は加算回路3515で加算され、フィルタ回路35の出
力となる。
【0107】以上のように構成されたフィルタ回路35
は、図16に示すように、周波数領域で基底帯域の中心
周波数を軸に奇対称な通過特性を有する。また、1標本
化クロックの群遅延を有する。
【0108】尚、係数回路3513は、複素検波信号の
実部と虚部を入れ替えた後に虚部の極性を反転する構成
とすることで簡単に実現できる。また、係数回路351
4は、複素検波信号の実部と虚部を入れ替えた後に実部
の極性を反転することで簡単に実現できる。
【0109】ところで、図1に示した遅延回路33が複
素検波信号を遅延するクロック数は、前述したように、
有効シンボル期間からフィルタ回路34,35の群遅延
時間を引いた時間に相当するクロック数である。例え
ば、フィルタ回路34,35をそれぞれ図13、図15
に示すような構成とすると、フィルタ回路34,35の
群遅延時間が1クロックであるため、遅延回路33が遅
延するクロック数は有効シンボル期間に相当するクロッ
ク数より1クロック少なくすればよい。
【0110】以下に、局部発振信号及び標本化クロック
の周波数に誤差が生じた場合に、相関回路36,37で
得られる第1及び第2の相関ベクトルについて説明す
る。前述のように、(7)式はサブキャリアkの信号成
分によって相関回路36,37の出力に得られる相関ベ
クトルを表す。そこで、ここではさらにωk1=+ω、ω
k2=−ωなる2つの周波数のサブキャリアk1 及びk2
について考える。
【0111】第1のフィルタ回路34は偶対称な通過特
性を有するため、このフィルタ回路34の出力はサブキ
ャリアk1 の信号成分にサブキャリアk2 の信号成分を
加えたものとなる。したがって、相関回路36から出力
される第1の相関ベクトルC1は各々の相関ベクトルの
和として(9)式に示すようになる。
【0112】
【数9】
【0113】一方、第2のフィルタ回路35は奇対称な
通過特性を有するため、このフィルタ回路35の出力は
サブキャリアk1 の信号成分からサブキャリアk2 の信
号成分を減じたものとなる。したがって、相関回路37
から出力される第2の相関ベクトルC2 は各々の相関ベ
クトルの差として(10)式に示すようになる。
【0114】
【図10】
【0115】第1及び第2のフィルタ回路34,35を
それぞれ上記のような構成とした場合、周波数制御回路
38は例えば図17に示すように構成できる。図17に
おいて、第1の相関回路36からの第1の相関ベクトル
は位相角演算回路( tan-1(Im /Re ))3813に
供給される。この位相角演算回路3813は第1の相関
ベクトルの位相を求める。(9)式からわかるように、
第1の相関ベクトルC1の位相はΔωTs となる。よっ
て、位相角演算回路3813の出力には局部発振信号の
周波数誤差Δωに従った値が得られる。この局部発振信
号の検波周波数誤差信号はループフィルタ3814に供
給される。
【0116】このループフィルタ3814は、検波周波
数制御ループの制御特性を決めるもので、局部発振信号
の検波周波数誤差信号を増幅または減衰したり平滑化し
たりするもので、その出力はD/A変換回路3815に
供給される。このD/A変換回路3815は、ループフ
ィルタ3814の出力する数値をアナログ電圧に変換す
るもので、その出力は、検波周波数制御信号として、前
述の直交検波回路31内の局部発振回路314に供給さ
れる。
【0117】尚、ループフィルタ3814とD/A変換
回路3815は順序が入れ替わることもある。また、局
部発振回路314が数値制御型である場合には、D/A
変換回路3815は不要となる。
【0118】一方、上記第1の相関ベクトルは共役回路
3811にも供給される。この共役回路3811は第1
の相関ベクトルの複素共役を求めるもので、その出力は
乗算回路3812に供給される。
【0119】この乗算回路3812は共役回路3811
で得られた第1の相関ベクトルの共役なベクトルと第2
の相関回路37からの第2の相関ベクトルとを乗算する
もので、その乗算結果は虚部選択回路(Im[ ])381
6に供給される。この虚部選択回路3816は入力信号
から虚部を選択的に導出するもので、その出力には(1
1)式に示すように有効シンボル期間の誤差ΔTに従っ
た値が得られる。このようにして得られた虚部選択信号
はループフィルタ3817に供給される。
【0120】
【数11】
【0121】上記ループフィルタ3817は、標本化ク
ロック制御ループの制御特性を決めるもので、標本化ク
ロックの周波数誤差信号を増幅または減衰したり平滑化
したりするもので、その出力はD/A変換回路3818
に供給される。このD/A変換回路3818は、ループ
フィルタ3817の出力する数値をアナログ電圧に変換
するもので、その出力はクロック周波数制御信号として
前述のクロック発生回路39に供給される。
【0122】クロック発生回路39は、周波数制御回路
38からのクロック周波数制御信号に基づいて、有効シ
ンボル期間の誤差ΔTが正のときはクロック周波数を高
く、有効シンボル期間の誤差ΔTが負のときはクロック
周波数を低くする。
【0123】尚、上記周波数制御回路38において、ル
ープフィルタ3817とD/A変換回路3818は順序
が入れ替わることもある。また、クロック発生回路39
の発振器が数値制御型である場合にはD/A変換回路3
818は不要となる。
【0124】周波数制御回路38における演算は、前述
したように、雑音耐性を良好にするため、第1及び第2
の相関ベクトルの大きさが最大となる時点で行うのが望
ましい。そこで、周波数制御回路38では、シンボルタ
イミング判定回路40から第1及び第2の相関ベクトル
が最大と判定される時点のシンボルタイミング信号を入
力し、そのタイミングで演算処理を実行するものとす
る。
【0125】以上の説明からわかるように、上記構成に
よるOFDM復調装置でも、フーリエ変換する前の複素
検波信号から局部発振信号及び標本化クロックの周波数
誤差を得ているので、第1の実施の形態と同様の効果を
得ることができる。
【0126】図18は本発明の第3の実施の形態におけ
るOFDM復調装置のブロック構成を示すものである。
この実施の形態のOFDM復調装置は、第1及び第2の
実施の形態のOFDM復調装置の構成とは、フィルタ回
路の接続位置が異なる。すなわち、第1及び第2の実施
の形態では、フィルタ回路34,35を遅延回路33と
相関回路36,37との間に接続する構成であるのに対
して、この実施の形態では図18に示すように直交検波
回路31と相関回路36,37の間にフィルタ回路4
1,42を接続する構成となっている。
【0127】上記フィルタ回路41は前述のフィルタ回
路34と同構成であり、図4または図13に示すような
構成とし、図5または図14に示すような特性を有する
ものとする。また、フィルタ回路42は前述のフィルタ
回路35と同構成であり、図6または図15に示すよう
な構成とし、図7または図16に示すような特性を有す
るものとする。
【0128】但し、この構成の場合、フィルタ回路の接
続される位置の違いに伴い、第1及び第2の実施の形態
における遅延回路33の遅延時間が、有効シンボル期間
長からフィルタ回路34,35の群遅延時間を引いたも
のであったのに対して、この実施の形態における遅延回
路33の遅延時間は有効シンボル期間長にフィルタ回路
41,42の群遅延時間を加えたものとする必要があ
る。
【0129】その他の構成は第1及び第2の実施の形態
と同じであるため、図18では図1と同一部分に同一符
号を付して示し、詳細な説明は省略する。また、第1の
実施の形態のOFDM復調装置と同じ原理に基づいて動
作し、同様に作用するので、その説明も省略する。
【0130】図19は本発明の第4の実施の形態におけ
るOFDM復調装置のブロック構成を示すものである。
この実施の形態のOFDM復調装置は、第1の実施の形
態と第3の実施の形態の構成の組み合わせであり、図1
におけるフィルタ回路34,35及び図18におけるフ
ィルタ回路41,42を同時に使用する構成となってい
る。ここで、フィルタ回路34,41は、いずれも図4
または図13に示す構成で、図5または図14に示す特
性を有する。同様に、フィルタ回路35,42は、いず
れも図6または図15に示す構成で、図7または図16
に示す特性を有する。
【0131】この構成の場合、フィルタ回路34,3
5,41,42の各群遅延時間が全て同じであることか
ら、遅延回路33の遅延時間は有効シンボル期間長相当
の時間とすればよい。
【0132】その他の構成は第1及び第2の実施の形態
と同じであるため、図19では図1と同一部分に同一符
号を付して示し、詳細な説明は省略する。また、第1の
実施の形態のOFDM復調装置と同じ原理に基づいて動
作し、同様に作用するので、その説明も省略する。
【0133】図20は本発明の第5の実施の形態におけ
るOFDM復調装置のブロック構成を示すものである。
この実施の形態のOFDM復調装置は、直交検波回路3
1から出力される複素検波信号を互いに異なる周波数−
振幅特性を有するフィルタ回路43,44に通して相関
回路36,37に供給する一方、遅延回路45,46で
有効シンボル期間長相当の時間遅延して相関回路36,
37に供給するようにしたものである。
【0134】上記フィルタ回路43,44は、図4と図
6に示す構成あるいは図13と図15に示す構成とし
て、図5と図7に示す特性あるいは図14と図16に示
す特性を有するものとする。この場合、フィルタ回路4
3,44の群遅延時間は考慮する必要はなく、遅延回路
45,46はいずれも有効シンボル期間長相当の遅延時
間を持てばよい。
【0135】その他の構成は第1及び第2の実施の形態
と同じであるため、図20では図1と同一部分に同一符
号を付して示し、詳細な説明は省略する。また、第1の
実施の形態のOFDM復調装置と同じ原理に基づいて動
作し、同様に作用するので、その説明も省略する。
【0136】図21は本発明の第6の実施の形態におけ
るOFDM復調装置のブロック構成を示すものである。
この実施の形態のOFDM復調装置は、直交検波回路3
1から出力される複素検波信号を互いに異なる周波数−
振幅特性を有するフィルタ回路43,44に通し、さら
に遅延回路45,46で有効シンボル期間長相当の時間
遅延して相関回路36,37に供給する一方、直交検波
回路31から出力される複素検波信号を直接的に相関回
路36,37に供給するようにしたものである。
【0137】上記フィルタ回路43,44は、図4と図
6に示す構成あるいは図13と図15に示す構成とし
て、図5と図7に示す特性あるいは図14と図16に示
す特性を有するものとする。この場合、フィルタ回路4
3,44は1標本化クロックの群遅延特性を有するか
ら、遅延回路45,46はそれぞれ有効シンボル期間長
から1標本化クロック分差し引いた時間を遅延時間とす
る。
【0138】その他の構成は第1及び第2の実施の形態
と同じであるため、図21では図1と同一部分に同一符
号を付して示し、詳細な説明は省略する。また、第1の
実施の形態のOFDM復調装置と同じ原理に基づいて動
作し、同様に作用するので、その説明も省略する。
【0139】尚、第1乃至第6の実施の形態において、
フィルタ回路34,35,41,42,43,44の構
成例を2通り示したが、本発明のOFDM復調装置は、
複素検波信号を互いに異なる特性のフィルタ回路で分離
した信号を用いて2つの相関ベクトルを求めることによ
って、検波周波数制御信号とクロック周波数制御信号と
の2つの周波数制御信号を得ることを特徴とするもので
ある。
【0140】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、OFDM
直交検波用の局部発振信号及び標本化クロックの周波数
がずれた状態でも、局部発振信号及び標本化クロックの
周波数誤差を正確に推定することができ、これによって
雑音に影響されることなく、かつ高速に局部発振信号及
び標本化クロックの周波数をOFDM信号に同期させる
ことのできるOFDM復調装置を提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施の形態におけるOFDM
復調装置の構成を示すブロック回路図である。
【図2】 第1の実施の形態における直交検波回路の具
体的な構成を示すブロック回路図である。
【図3】 第1の実施の形態における直交検波回路の動
作を説明するための周波数スペクトルを表わす周波数ス
ペクトル分布図である。
【図4】 第1の実施の形態における第1のフィルタ回
路の具体的な構成を示すブロック回路図である。
【図5】 図4に示す第1のフィルタ回路の周波数−振
幅特性を示す特性図である。
【図6】 第1の実施の形態における第2のフィルタ回
路の具体的な構成を示すブロック回路図である。
【図7】 図6に示す第2のフィルタ回路の周波数−振
幅特性を示す特性図である。
【図8】 第1の実施の形態における相関回路の具体的
な構成を示すブロック回路図である。
【図9】 第1の実施の形態における相関回路の他の具
体的な構成を示すブロック回路図である。
【図10】 第1の実施の形態における動作過程を説明
するための各部の信号タイミングと相関関係を示すタイ
ミング図である。
【図11】 第1の実施の形態における周波数制御回路
の具体的な構成を示すブロック回路図である。
【図12】 第1の実施の形態におけるシンボルタイミ
ング判定回路の具体的な構成を示すブロック回路図であ
る。
【図13】 本発明の第2の実施の形態における第1の
フィルタ回路の具体的な構成を示すブロック回路図であ
る。
【図14】 図13に示す第1のフィルタ回路の周波数
−振幅特性を示す特性図である。
【図15】 第2の実施の形態における第2のフィルタ
回路の具体的な構成を示すブロック回路図である。
【図16】 図15に示す第2のフィルタ回路の周波数
−振幅特性を示す特性図である。
【図17】 第2の実施の形態における周波数制御回路
の具体的な構成を示すブロック回路図である。
【図18】 本発明の第3の実施の形態におけるOFD
M復調装置の構成を示すブロック回路図である。
【図19】 本発明の第4の実施の形態におけるOFD
M復調装置の構成を示すブロック回路図である。
【図20】 本発明の第5の実施の形態におけるOFD
M復調装置の構成を示すブロック回路図である。
【図21】 本発明の第6の実施の形態におけるOFD
M復調装置の構成を示すブロック回路図である。
【図22】 送信局側のOFDM変調装置の基本的な構
成を示すブロック回路図である。
【図23】 図22に示すOFDM変調装置の動作説明
のための基底帯域でのOFDM信号のフォーマットを示
す信号構成図である。
【図24】 受信局側のOFDM復調装置の基本的な構
成を示すブロック回路図である。
【図25】 ヌルシンボル及び基準シンボルが挿入され
たOFDM信号のパターンを示すタイミング図である。
【図26】 ヌルシンボル、基準シンボルを用いずに検
波周波数、標本化クロックの周波数の同期を行う従来の
OFDM復調装置の構成を示すブロック回路図である。
【符号の説明】
11…逆フーリエ変換回路、12…ガード期間付加回
路、13…直交変調回路、14…局部発振回路、15…
直交復調回路、16…局部発振回路、17…ガード期間
除去回路、18…フーリエ変換回路、21…直交検波回
路、22…フーリエ変換回路、23…シンボルタイミン
グ判定回路、24…コンステレーション分析回路、25
…クロック周波数制御回路、26…検波周波数制御回
路、27…クロック発生回路、31…直交検波回路、3
2…フーリエ変換回路、33…遅延回路、34…第1の
フィルタ回路、35…第2のフィルタ回路、36…第1
の相関回路、37…第2の相関回路、38…周波数制御
回路、39…クロック発生回路、40…シンボルタイミ
ング判定回路、311…BPF、312,313…乗算
回路、314…局部発振回路、315…移相回路、31
6,317…LPF、318,319…A/D変換回
路、341,342…遅延回路、343,344,34
5…係数回路、346,347…加算回路、3411…
遅延回路、3412…係数回路、351,352…遅延
回路、353,354,355…係数回路、356,3
57…加算回路、3511,3512…遅延回路、35
13,3514…係数回路、3515…加算回路、36
1…共役回路、362…乗算回路、363…シフトレジ
スタ、364…加算回路、366…保持回路、367…
係数回路、381,382…位相角演算回路、383…
加算回路、384…ループフィルタ、385…D/A変
換回路、386…減算回路、387…ループフィルタ、
388…D/A変換回路、401〜404…自乗回路、
405〜407…加算回路、408…微分回路、409
…零クロス検出回路、4010…コンパレータ、401
1…ゲート回路、3811…共役回路、3812…乗算
回路、3813…位相演算回路、3814…ループフィ
ルタ、3815…D/A変換回路、3816…虚部選択
回路、3817…ループフィルタ、3818…D/A変
換回路、41,42,43,44…フィルタ回路、4
5,46…遅延回路。
フロントページの続き (72)発明者 原田 泰男 東京都港区赤坂5丁目2番8号 株式会社 次世代デジタルテレビジョン放送システム 研究所内 (72)発明者 影山 定司 東京都港区赤坂5丁目2番8号 株式会社 次世代デジタルテレビジョン放送システム 研究所内 (72)発明者 木曽田 晃 東京都港区赤坂5丁目2番8号 株式会社 次世代デジタルテレビジョン放送システム 研究所内 (72)発明者 林 健一郎 東京都港区赤坂5丁目2番8号 株式会社 次世代デジタルテレビジョン放送システム 研究所内 (72)発明者 林野 裕司 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1シンボルがガード期間と有効シンボル
    期間とで形成され、シンボル内で周期性を有するように
    前記有効シンボル期間の信号の一部が前記ガード期間に
    複写された直交周波数分割多重信号なるOFDM信号を
    受信し、前記有効シンボル期間の変調ベクトルを復調す
    るOFDM復調装置であって、 標本化された前記OFDM信号をそれぞれ互いに異なる
    ろ波特性でろ波する第1及び第2のフィルタ手段と、 前記第1及び第2のフィルタ手段に前置され標本化され
    た前記OFDM信号を標本化クロックに基づいて前記第
    1及び第2のフィルタ手段の遅延時間を考慮した前記有
    効シンボル期間長に相当するクロック数だけ遅延する遅
    延手段と、 標本化された前記OFDM信号と前記第1のフィルタ手
    段の出力信号との相関を求めて第1の相関ベクトルを得
    る第1の相関手段と、 標本化された前記OFDM信号と前記第2のフィルタ手
    段の出力信号との相関を求めて第2の相関ベクトルを得
    る第2の相関手段と、 前記第1の相関ベクトルと前記第2の相関ベクトルとに
    基づいて搬送波周波数の誤差と標本化周波数の誤差とを
    求め、それぞれの誤差を除去すベく搬送波周波数制御信
    号と標本化周波数制御信号とを出力する周波数制御手段
    とを具備することを特徴とするOFDM復調装置。
  2. 【請求項2】 1シンボルがガード期間と有効シンボル
    期間とで形成され、シンボル内で周期性を有するように
    前記有効シンボル期間の信号の一部が前記ガード期間に
    複写された直交周波数分割多重信号なるOFDM信号を
    受信し、前記有効シンボル期間の変調ベクトルを復調す
    るOFDM復調装置であって、 標本化された前記OFDM信号をそれぞれ互いに異なる
    ろ波特性でろ波する第1及び第2のフィルタ手段と、 標本化された前記OFDM信号を標本化クロックに基づ
    いて前記第1及び第2のフィルタ手段の遅延時間を考慮
    した前記有効シンボル期間長に相当するクロック数だけ
    遅延する遅延手段と、 前記第1のフィルタ手段の出力信号と前記遅延手段の出
    力信号との相関を求めて第1の相関ベクトルを得る第1
    の相関手段と、 前記第2のフィルタ手段の出力信号と前記遅延手段の出
    力信号との相関を求めて第2の相関ベクトルを得る第2
    の相関手段と、前記第1の相関ベクトルと前記第2の相
    関ベクトルとに基づいて搬送波周波数 の誤差と標本化周波数の誤差とを求め、それぞれの誤差
    を除去すベく搬送波周波数制御信号と標本化周波数制御
    信号とを出力する周波数制御手段とを具備することを特
    徴とするOFDM復調装置。
  3. 【請求項3】 1シンボルがガード期間と有効シンボル
    期間とで形成され、シンボル内で周期性を有するように
    前記有効シンボル期間の信号の一部が前記ガード期間に
    複写された直交周波数分割多重信号なるOFDM信号を
    受信し、前記有効シンボル期間の変調ベクトルを復調す
    るOFDM復調装置であって、 標本化された前記OFDM信号をそれぞれ互いに異なる
    ろ波特性でろ波する第1及び第2のフィルタ手段と、 標本化された前記OFDM信号を標本化クロックに基づ
    いて前記有効シンボル期間長に相当するクロック数だけ
    遅延する遅延手段と、 前記遅延手段で遅延されたOFDM信号を前記第1のフ
    ィルタ手段と同じろ波特性でろ波する第3のフィルタ手
    段と、 前記遅延手段で遅延されたOFDM信号を前記第2のフ
    ィルタ手段と同じろ波特性でろ波する第4のフィルタ手
    段と、 前記第1のフィルタ手段の出力信号と前記第3のフィル
    タ手段の出力信号との相関を求めて第1の相関ベクトル
    を得る第1の相関手段と、 前記第2のフィルタ手段の出力信号と前記第4のフィル
    タ手段の出力信号との相関を求めて第2の相関ベクトル
    を得る第2の相関手段と、 前記第1の相関ベクトルと前記第2の相関ベクトルとに
    基づいて搬送波周波数の誤差と標本化周波数の誤差とを
    求め、それぞれの誤差を除去すベく搬送波周波数制御信
    号と標本化周波数制御信号とを出力する周波数制御手段
    とを具備することを特徴とするOFDM復調装置。
  4. 【請求項4】 1シンボルがガード期間と有効シンボル
    期間とで形成され、シンボル内で周期性を有するように
    前記有効シンボル期間の信号の一部が前記ガード期間に
    複写された直交周波数分割多重信号なるOFDM信号を
    受信し、前記有効シンボル期間の変調ベクトルを復調す
    るOFDM復調装置であって、 標本化された前記OFDM信号をそれぞれ互いに異なる
    ろ波特性でろ波する第1及び第2のフィルタ手段と、 前記第1及び第2のフィルタ手段の出力信号を標本化ク
    ロックに基づいて前記有効シンボル期間長に相当するク
    ロック数だけ各々遅延する第1及び第2の遅延手段と、 前記第1のフィルタ手段の出力信号と前記第1の遅延手
    段の出力信号との相関を求めて第1の相関べクトルを得
    る第1の相関手段と、 前記第2のフィルタ手段の出力信号と前記第2の遅延手
    段の出力信号との相関を求めて第2の相関ベクトルを得
    る第2の相関手段と、 前記第1の相関ベクトルと前記第2の相関ベクトルとに
    基づいて搬送波周波数の誤差と標本化周波数の誤差とを
    求め、それぞれの誤差を除去すベく搬送波周波数制御信
    号と標本化周波数制御信号とを出力する周波数制御手段
    とを具備することを特徴とするOFDM復調装置。
  5. 【請求項5】 1シンボルがガード期間と有効シンボル
    期間とで形成され、シンボル内で周期性を有するように
    前記有効シンボル期間の信号の一部が前記ガード期間に
    複写された直交周波数分割多重信号なるOFDM信号を
    受信し、前記有効シンボル期間の変調ベクトルを復調す
    るOFDM復調装置であって、 標本化された前記OFDM信号をそれぞれ互いに異なる
    ろ波特性でろ波する第1及び第2のフィルタ手段と、 前記第1及び第2のフィルタ手段の出力信号を標本化ク
    ロックに基づいて前記第1及び第2のフィルタ手段の遅
    延時間を考慮した前記有効シンボル期間長に相当するク
    ロック数だけ各々遅延する第1及び第2の遅延手段と、 標本化された前記OFDM信号と前記第1のフィルタ手
    段の出力信号との相関を求めて第1の相関ベクトルを得
    る第1の相関手段と、 標本化された前記OFDM信号と前記第2のフィルタ手
    段の出力信号との相関を求めて第2の相関ベクトルを得
    る第2の相関手段と、 前記第1の相関ベクトルと前記第2の相関ベクトルとに
    基づいて搬送波周波数の誤差と標本化周波数の誤差とを
    求め、それぞれの誤差を除去すべく搬送波周波数制御信
    号と標本化周波数制御信号とを出力する周波数制御手段
    とを具備することを特徴とするOFDM復調装置。
  6. 【請求項6】 さらに、前記OFDM信号を標本化する
    ために用いられる前記標本化クロックを発生する標本化
    クロック発生手段を具備し、 前記標本化クロック発生手段の発生する標本化クロック
    の周波数が前記標本化周波数制御信号に従って制御され
    ることを特徴とする請求項1乃至5いずれか記載のOF
    DM復調装置。
  7. 【請求項7】 さらに、前記搬送波周波数制御信号に従
    って発振周波数が制御される局部発振手段と、 前記局部発振手段の出力する信号を前記OFDM信号に
    乗じて周波数変換を行う乗算手段とを具備することを特
    徴とする請求項1乃至6記載のOFDM復調装置。
  8. 【請求項8】 さらに、前記第1の相関ベクトルと前記
    第2の相関ベクトルとの少なくともいずれかの相関ベク
    トルに基づいて前記OFDM信号のシンボルタイミング
    を判別するシンボルタイミング判別手段と、 前記シンボルタイミング判別手段で判別されたシンボル
    タイミングに基づいて前記有効シンボル期間長のOFD
    M信号を抽出するシンボル抽出手段と、 前記シンボル抽出手段で抽出された有効シンボル期間長
    のOFDM信号を離散フーリエ変換処理して送信側で施
    した変調ベクトルを復調するディジタル復調手段とを具
    備することを特徴とする請求項1乃至7記載のOFDM
    復調装置。
  9. 【請求項9】 前記第1及び第2のフィルタ手段は、い
    ずれか一方が前記OFDM信号帯域の中心周波数より高
    い周波数帯域の信号成分を主として通過させるろ波特性
    を有し、他方が前記OFDM信号帯域の中心周波数より
    低い周波数帯域の信号成分を主として通過させるろ波特
    性を有することを特徴とする請求項1乃至8記載のOF
    DM復調装置。
  10. 【請求項10】 前記第1及び第2のフィルタ手段は、
    いずれか一方が前記OFDM信号帯域の中心周波数を軸
    に偶対称な通過特性を有し、他方が前記OFDM信号帯
    域の中心周波数を軸に奇対称な通過特性を有することを
    特徴とする請求項1乃至8記載のOFDM復調装置。
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