JPH09200176A - Ofdm同期復調回路 - Google Patents

Ofdm同期復調回路

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JPH09200176A
JPH09200176A JP8006716A JP671696A JPH09200176A JP H09200176 A JPH09200176 A JP H09200176A JP 8006716 A JP8006716 A JP 8006716A JP 671696 A JP671696 A JP 671696A JP H09200176 A JPH09200176 A JP H09200176A
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JP
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circuit
frequency error
signal
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JP8006716A
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Noboru Taga
昇 多賀
Takashi Seki
隆史 関
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Toshiba Corp
Toshiba AVE Co Ltd
Original Assignee
Toshiba Corp
Toshiba AVE Co Ltd
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    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L27/00Modulated-carrier systems
    • H04L27/26Systems using multi-frequency codes
    • H04L27/2601Multicarrier modulation systems
    • H04L27/2647Arrangements specific to the receiver only
    • H04L27/2655Synchronisation arrangements
    • H04L27/2657Carrier synchronisation
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L27/00Modulated-carrier systems
    • H04L27/0014Carrier regulation
    • H04L2027/0044Control loops for carrier regulation
    • H04L2027/0063Elements of loops
    • H04L2027/0067Phase error detectors

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Digital Transmission Methods That Use Modulated Carrier Waves (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】周波数誤差検出回路の回路規模を低減する。 【解決手段】A/D変換器10,9からのI,Q信号は位
相検出回路32に与えられて、直交検波出力の位相が検出
される。位相検出回路32によって検出された位相は、そ
のまま減算器34に与えられると共に、遅延回路33によっ
て有効シンボル期間だけ遅延されて減算器34に与えられ
る。減算器34は2入力の差分を求める。ガード期間の直
交検波出力と有効シンボル期間の終端期間の直交検波出
力とは本来同一信号である。従って、減算器34の出力は
キャリア周波数誤差を示す。減算器34からの周波数誤差
信号はゲート回路35を介して出力される。これにより、
局部発振器8の発振周波数が制御されてキャリア同期が
得られる。周波数誤差検出回路31は乗算器及び累積器を
有しておらず、回路規模が小さい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、OFDM同期復調
回路に関し、特に、情報信号からキャリア同期を得るよ
うにしたOFDM同期復調回路に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、放送又は移動体通信におけるディ
ジタル化に伴って、ディジタル変調方式の開発が行われ
ている。特に、移動体通信においては、マルチパス干渉
に強い直交周波数分割多重(以下、OFDM(orthogon
al frequency division multiplex という)変調の採用
が検討されている。OFDMは、伝送ディジタルデータ
を互いに直交する多数の搬送波(以下、サブキャリアと
いう)に分散し、それぞれ変調する方式である。OFD
Mはマルチパス干渉の影響を受けにくいという特徴の外
に、周波数利用効率が高く、また、他に妨害を与えにく
いという利点も有する。
【0003】図6は従来のOFDM同期復調回路を示す
ブロック図である。
【0004】入力端子1には図示しないチューナによっ
て受信されて中間周波数帯の信号(以下、IF信号とい
う)に変換されたOFDM変調信号が入力される。入力
端子1に与えられるOFDM変調信号は、送信側におい
て、例えばQAM信号がOFDM変調された後、所定の
キャリアによって直交変調されて伝送されたものであ
る。なお、QAM信号は複素表現の実部に対応するIデ
ータと虚部に対応するQデータとによってシンボルを表
わすことができる。入力されたIF信号は帯域通過フィ
ルタ(以下、BPFという)2に与えられ、BPF2は
通過帯域外の雑音を除去して乗算器3,4に出力する。
【0005】局部発振器8は後述するD/A変換器21か
らの制御信号によって発振出力周波数が制御されて、局
部発振出力(再生キャリア)を乗算器4に出力すると共
に、移相器5を介して乗算器3に出力する。移相器5は
局部発振出力(I軸局部発振出力)を90度移相させて
Q軸局部発振出力を得る。乗算器3,4は夫々I軸又は
Q軸局部発振出力とIF信号との乗算によって直交検波
を行う。乗算器4からの同相検波軸出力(I信号)はロ
ーパスフィルタ(以下、LPFという)7を介してA/
D変換器10に与えられる。また、乗算器3からの直交検
波軸出力(Q信号)はLPF6を介してA/D変換器9
に与えられる。LPF7,6は夫々I信号又はQ信号の
高調波成分を除去する。A/D変換器9,10は、入力
された信号をディジタル信号に変換してFFT(高速離
散フーリエ変換)回路12及びタイミング再生回路11に出
力する。
【0006】タイミング再生回路11は、OFDM変調信
号に含まれる同期用シンボル(例えば、ヌルシンボル)
を検出して、タイミング同期をとると共にクロック再生
を行い再生クロックを出力する。
【0007】FFT回路12は入力されたI信号及びQ信
号を夫々複素数の実部、虚部とみなしてFFT処理を行
う。FFT処理された複素出力の実部及び虚部は、夫々
各サブキャリアの復調シンボルであるIデータ又はQデ
ータとなる。これらのIデータ及びQデータは復調回路
13に与えられて、同期復調される。また、復調回路13に
よって、各サブキャリアの位相ズレに基づく再生キャリ
アの位相誤差が求められ、位相誤差信号として加算器28
に出力される。
【0008】一方、周波数誤差検出回路22は、再生キャ
リアの周波数誤差を検出する。周波数誤差検出回路22
は、OFDM変調信号の規則性に基づいて周波数誤差を
検出する。図7はOFDM変調信号を示す波形図であ
る。
【0009】OFDMにおいては、伝送データを数百乃
至数千のサブキャリアに分散して変調することから、各
サブキャリアの変調シンボルレートは極めて低くなり、
1シンボルの期間は極めて長くなる。このため、反射波
による遅延時間の影響を受けにくくなる。更に、有効シ
ンボル期間の前に、図7に示すように、ガード期間を設
定することにより、マルチパス干渉の影響を効果的に除
去することができる。ガード期間は有効シンボル期間の
後半の部分を巡回的に複写して形成する。マルチパス干
渉の遅延時間がガード期間以内である場合には、復調時
において有効シンボル期間の信号のみを復調すること
で、遅延した隣接シンボルによる符号間干渉を防止する
ことができる。
【0010】周波数誤差検出回路22は遅延回路23,24、
相関器25,26及び誤差検出回路27によって構成されてい
る。遅延回路23,24は夫々I信号及びQ信号を有効シン
ボル期間ts だけ遅延させて相関器25,26に出力する。
相関器25,26にはA/D変換器10からI信号も入力され
ている。相関器26はガード期間のゲート幅でI信号と遅
延したI信号との相関係数を求め、相関器25はI信号と
遅延したQ信号との相関係数を求める。
【0011】図8は図6中の周波数誤差検出回路22の動
作を説明するための説明図であり、図8(a)はA/D
変換器10の出力を示し、図8(b)は遅延回路24の出力
を示し、図8(c)は相関器26の出力を示している。
【0012】OFDM変調信号は、図8(a)に示すよ
うに、各有効シンボル期間S1 ,S2 ,…の先頭に夫々
ガード期間G1 ,G2 ,…が付加されている。ガード期
間G1 ,G2 ,…は有効シンボル期間S1 ,S2 ,…の
終端期間G1 ′,G2 ′,…を複写したものである。従
って、A/D変換器10からのI信号を有効シンボル期間
だけ遅延させると、図8(a),(b)に示すように、
遅延信号のガード期間G1 ,G2 ,…のタイミングと終
端期間G1 ′,G2 ′,…のタイミングとが一致する。
ガード期間の信号が終端期間の信号を複写したものであ
るので、この期間においては、I信号とその遅延信号と
の相関は高い。他の期間においては、OFDM変調信号
は図7に示すようにノイズ性の信号であるので、I信号
とその遅延信号との相関は小さい。このため、図8
(c)に示すように、相関器26からの相関係数は終端期
間G1 ,G2 ,…の開始タイミングから漸次高くなり、
終端期間の終了タイミングでピークとなる。
【0013】図8(c)に示す相関係数は、キャリア同
期がとれている理想的な復調時のものである。これに対
し、キャリア周波数誤差が存在する場合には、I信号と
その遅延信号との相関係数SI と、I信号と遅延したQ
信号の相関係数SQ がキャリア周波数誤差に応じて変化
する。
【0014】相関器25,26が求めた相関係数SI ,SQ
は誤差検出回路27に供給される。誤差検出回路27は終端
期間の終了タイミングで相関係数SI ,SQ を取り込
み、SQ /SI のアークタンジェントを求めて、周波数
誤差信号として出力する。周波数誤差信号は、キャリア
周波数誤差Δfがキャリア間隔fs の整数倍の位置で0
クロスする信号となる。この信号を用いることで、±1
/2fs までのキャリア周波数誤差を引込むことができ
る。
【0015】周波数誤差信号は、加算器28において復調
回路13からの位相誤差信号と加算され、ループフィルタ
20を介してD/A変換器21に与えられてアナログ信号に
変換された後、局部発振器8の周波数制御端に供給され
る。これにより、局部発振器8の発振周波数が制御され
てキャリア同期が達成される。
【0016】このように、図6の装置では、OFDM変
調信号のガード期間の相関を利用することで、キャリア
間隔の±1/2までの周波数引込みを行うことができ
る。
【0017】しかしながら、相関器は、回路規模が大き
な乗算器及び累積器によって構成される。このため、周
波数誤差検出回路が大規模化してしまうという問題があ
った。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】このように、上述した
従来OFDM同期復調回路においては、周波数誤差検出
回路の回路規模が極めて大きいという問題点があった。
【0019】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
のであって、周波数誤差検出回路の回路規模を小さくす
ることができるOFDM同期復調回路を提供することを
目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明に係るOFDM同
期復調回路は、有効シンボル期間とこの有効シンボル期
間の一部に一致した波形のガード期間とを有する直交周
波数分割多重変調信号の直交変調波が入力され、直交検
波によって前記直交変調波から同相検波軸信号と直交検
波軸信号とを得る直交復調手段と、前記直交復調手段か
らの同相検波軸信号と直交検波軸信号とから前記直交復
調手段の出力の位相を検出する位相検出手段と、前記位
相検出手段の出力を前記有効シンボル期間だけ遅延させ
る遅延手段と、前記位相検出手段の出力と前記遅延手段
の出力とを比較して前記直交復調手段の検波周波数誤差
を検出する減算手段と、前記検波周波数誤差に基づいて
前記検波周波数誤差が小さくなるように前記直交復調手
段の検波周波数を制御する検波周波数制御手段とを具備
したものである。
【0021】本発明において、位相検出手段は直交検波
出力の位相を検出する。遅延手段は位相検出手段の出力
を有効シンボル期間だけ遅延させる。直交周波数分割多
重変調信号のガード期間は有効シンボル期間の一部の信
号と同一であるので、位相検出手段の出力と遅延手段の
出力とは、検波周波数誤差が存在しない場合には一致
し、検波周波数誤差が存在する場合には検波周波数誤差
に応じて相違する。減算手段は、位相検出手段の出力と
遅延手段の出力とを減算することにより、検波周波数誤
差を検出する。検波周波数制御手段は、検出された検波
周波数誤差に基づいて検波周波数を制御してキャリア同
期を得る。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態について詳細に説明する。図1は本発明に係る
OFDM同期復調回路の一実施の形態を示すブロック図
である。図1において図6と同一の構成要素には同一符
号を付してある。
【0023】図示しない送信側回路においては、送信デ
ータは例えばQPSK変調又はQAM変調された後、低
速な複数のシンボルから成るパラレルデータに変換され
る。なお、QPSK信号及びQAM信号は複素表現の実
部に対応するIデータと虚部に対応するQデータとによ
ってシンボルを表わすことができる。1パラレルデータ
のシンボル数はサブキャリアの数に一致している。逆高
速離散フーリエ変換(以下、IFFT)回路を用いて、
相互に直交する数百乃至数千のサブキャリアをパラレル
データによって変調することにより、OFDM変調信号
が作成される。なお、サブキャリアの数は使用するIF
FT回路のポイント数によって設定される。このOFD
M変調信号はシリアルデータに変換された後、ガード期
間が付加され、所定周波数のキャリアによって直交変調
されて伝送される。
【0024】入力端子1には図示しないチューナによっ
て受信されてIF信号に変換されたOFDM変調信号が
入力される。このIF信号はBPF2に与えられ、BP
F2は通過帯域外の雑音を除去して乗算器3,4に出力
する。局部発振器8は後述するD/A変換器21からの制
御信号によって発振出力周波数が制御されて、局部発振
出力(再生キャリア)を乗算器4に出力すると共に、移
相器5を介して乗算器3に出力する。移相器5は局部発
振出力(I軸局部発振出力)を90度移相させてQ軸局
部発振出力を得る。
【0025】乗算器4,3は夫々I軸又はQ軸局部発振
出力とIF信号との乗算によって直交検波を行う。乗算
器4からの同相検波軸出力(I信号)はLPF7を介し
てA/D変換器10に与えられる。また、乗算器3からの
直交検波軸出力(Q信号)はLPF6を介してA/D変
換器9に与えられる。LPF7,6は夫々I信号又はQ
信号の高調波成分を除去する。A/D変換器9,10は、
入力された信号をディジタル信号に変換してFFT回路
12、タイミング再生回路11及び周波数誤差検出回路31に
出力するようになっている。
【0026】タイミング再生回路11は、OFDM変調信
号に含まれる同期用シンボル(例えばヌルシンボル)を
検出して、タイミング同期をとると共にクロック再生を
行い各回路において用いるタイミング信号と再生クロッ
クとを出力するようになっている。
【0027】FFT回路12は入力されたI信号及びQ信
号を夫々複素数の実部、虚部とみなしてFFT処理を行
う。FFT回路12によってFFT処理された複素出力の
実部及び虚部は、夫々各サブキャリアの復調シンボルで
あるIデータ又はQデータとなる。これらのIデータ及
びQデータは復調回路13に与えられる。復調回路13は、
入力されたI,Qデータを同期復調して、元のデータを
復元する。また、復調回路13は各サブキャリアの位相ズ
レに基づく再生キャリアの位相誤差を求めて、位相誤差
信号として加算器28に出力するようになっている。
【0028】本実施の形態においては、再生キャリアの
周波数誤差は、AFC(自動周波数制御)ループを構成
する周波数誤差検出回路31によって検出されるようにな
っている。図2は横軸にキャリア周波数誤差をとり縦軸
に減算器34の出力をとって、図1中の周波数誤差検出回
路31を説明するための波形図である。
【0029】周波数誤差検出回路31は、位相検出回路3
2、遅延回路33、減算器34及びゲート回路35によって構
成されている。位相検出回路32にはA/D変換器9,10
からのI,Q信号が与えられる。位相検出回路32は、入
力されたI,Q信号から直交検波出力の位相を検出して
遅延回路33及び減算器34に出力する。遅延回路33は、直
交検波出力の位相の検出結果を有効シンボル期間だけ遅
延させて減算器34に出力する。減算器34は直交検波出力
の位相の検出結果とその遅延信号との差を求めてゲート
回路35に出力する。
【0030】上述したように、OFDM変調信号は各有
効シンボル期間S1 ,S2 ,…の先頭に夫々ガード期間
G1 ,G2 ,…が付加されており(図8(a)参照)、
ガード期間G1 ,G2 ,…は有効シンボル期間S1 ,S
2 ,…の終端期間G1 ′,G2 ′,…を複写したもので
ある。従って、ガード期間のOFDM変調信号とこのO
FDM変調信号を有効シンボル期間だけ遅延させた信号
とは一致する。即ち、キャリア周波数誤差がない場合に
は、減算器34の出力は0となる。
【0031】これに対し、キャリア周波数誤差が発生す
ると、減算器34に入力される直交検波出力の位相とその
遅延信号の位相とは相違する。キャリア周波数誤差がキ
ャリア間隔fc の±1/2のときに、ガード期間と終端
期間との直交検波出力同士の位相差は最大値πとなり、
減算器34から周波数誤差としてπが出力される。そし
て、キャリア周波数誤差に応じて、減算器34の出力は図
2に示すように変化する。つまり、周波数誤差検出回路
31は、キャリア間隔fc の1/2までのキャリア周波数
誤差を検出することができる。
【0032】ゲート回路35は、ゲートタイミング信号が
与えられ、ガード期間の直交検波出力の位相と有効シン
ボル期間の終端期間の直交検波出力の位相との差分が減
算器34から出力される期間(以下、検出期間という)に
おいて、減算器34の出力を通過させることにより、ガー
ド期間と終端期間における直交検波出力の位相の減算結
果を周波数誤差信号として加算器28に出力するようにな
っている。
【0033】加算器28は復調回路13からの位相誤差信号
と周波数誤差検出回路31からの周波数誤差信号とを加算
してループフィルタ20に出力する。ループフィルタ20は
入力された信号を平滑化してD/A変換器21に出力す
る。D/A変換器21はループフィルタ20の出力をアナロ
グ信号に変換して局部発振器8の周波数制御端に供給す
るようになっている。これにより、局部発振器8は発振
周波数が周波数誤差信号及び位相誤差信号に基づいて制
御されて、キャリア同期が達成されるようになってい
る。このように、AFCループによって、キャリア間隔
の±1/2までの周波数引込みが可能である。
【0034】次に、このように構成された実施の形態の
動作について説明する。
【0035】図示しない伝送路を介して伝送されたOF
DM変調信号は図示しないチューナによって受信され、
IF信号に変換された後入力端子1を介してBPF2に
供給される。BPF2はIF信号の雑音を除去して乗算
器3,4に出力する。乗算器4,3は、夫々I軸の再生
キャリア又はQ軸の再生キャリアが与えられて直交復調
を行う。乗算器4からのI信号はLPF7を介してA/
D変換器10に与えられ、乗算器3からのQ信号はLPF
6を介してA/D変換器9に与えられる。A/D変換器
9,10はI,Q信号をディジタル信号に変換して、FF
T回路12、タイミング再生回路11及び周波数誤差検出回
路31に出力する。
【0036】本実施の形態においては、I,Q信号から
キャリア同期を得る。即ち、A/D変換器10,9からの
I,Q信号は周波数誤差検出回路31の位相検出回路31に
与えられる。位相検出回路31は直交検波出力の位相を検
出する。位相検出回路31の検出結果は、遅延回路33によ
って有効シンボル期間だけ遅延される。減算器34は位相
検出回路32の出力と遅延回路33の出力との差を求める。
即ち、減算器34は有効シンボル期間前後の直交検波出力
の位相の差を求める。
【0037】ガード期間のI,Q信号とこのガード期間
よりも有効シンボル期間だけ遅延した終端期間における
I,Q信号とは本来同一信号である。従って、キャリア
同期がとれている場合には、検出期間における減算器34
の出力は0となる。また、キャリア同期がとれていない
場合には、検出器間の減算器34の出力は、±πの範囲内
で周波数誤差に応じた値をとる。ゲート回路35は減算器
34の検出期間の出力を周波数誤差信号として加算器28に
出力する。こうして、周波数誤差検出回路31によって、
キャリア間隔fc の±1/2までのキャリア周波数誤差
が検出される。
【0038】一方、A/D変換器10,9からのI,Q信
号はFFT回路12に供給される。FFT回路12は、I,
Q信号を夫々複素数の実部又は虚部とみなしてFFT処
理を行う。これにより、FFT回路12からは各サブキャ
リアの復調シンボルであるIデータ及びQデータが出力
される。これらの復調シンボルデータは復調回路13に与
えられて復調された後出力端子14,15を介して出力され
る。
【0039】復調回路13は各サブキャリアの位相ズレに
基づく再生キャリアの位相誤差を示す位相誤差信号を検
出して加算器28に出力している。加算器28によって周波
数誤差信号と位相誤差信号とは加算され、加算結果はル
ープフィルタ20によって平滑化された後、D/A変換器
21によってアナログ信号に変換されて局部発振器8に与
えられる。こうして、局部発振器8の発振周波数が制御
されてキャリア同期が得られる。
【0040】このように、本実施の形態においては、A
FC回路を構成する周波数誤差検出回路は、ガード期間
と終端期間とにおけるI,Q信号が本来同一であること
を利用して、これらの期間の直交検波出力の位相の差を
求めることにより、周波数誤差を検出している。周波数
誤差検出回路は回路規模が大きい乗算器及び累積器は不
要であり、周波数誤差検出回路の回路規模を著しく低減
することができる。
【0041】図3は本発明の他の実施の形態に係るOF
DM同期復調回路の周波数誤差検出回路を示すブロック
図である。図3において図1と同一の構成要素には同一
符号を付して説明を省略する。
【0042】本実施の形態は周波数誤差検出回路31に代
えて周波数誤差検出回路41を採用した点が図1の実施の
形態と異なる。周波数誤差検出回路41は、振幅検出回路
44及び重み付け回路45を付加した点が周波数誤差検出回
路31と異なる。A/D変換器10,9からのI,Q信号
は、夫々、入力端子42,43を介して位相検出回路32に与
えられると共に振幅検出回路44にも与えられる。振幅検
出回路44は入力されたI,Q信号の振幅を検出して、検
出結果を重み付け回路45に出力するようになっている。
ゲート回路35は、端子46を介して入力されるゲートタイ
ミング信号に基づいて、減算器34の検出期間の周波数誤
差信号を重み付け回路45に出力する。
【0043】重み付け回路45は、振幅検出回路44の検出
結果に基づいて重み付け係数を決定する。即ち、重み付
け回路45は、振幅検出結果によって、I,Q信号の振幅
が比較的大きいものと判断した場合には重み付け係数を
大きくし、I,Q信号の振幅が比較的小さいものと判断
した場合には重み付け係数を小さくする。重み付け回路
45は、決定した重み付け係数を周波数誤差信号に付与し
て出力端子47を介して出力するようになっている。
【0044】次に、このように構成された実施の形態の
動作について説明する。
【0045】本実施の形態はAFC制御のみが図1の実
施の形態と異なる。A/D変換器10,9からのI,Q信
号は位相検出回路32に供給されて、直交検波出力の位相
が求められる。位相検出回路32の出力は遅延回路33によ
って有効シンボル期間だけ遅延されて減算器34に供給さ
れる。減算器34はガード期間の位相と有効シンボル期間
の終端期間の位相との差分を求める。減算器34は求めた
差分を周波数誤差信号としてゲート回路35を介して出力
する。本実施の形態においては、ゲート回路35からの周
波数誤差信号は重み付け回路45に供給される。
【0046】一方、A/D変換器10,9からのI,Q信
号は振幅検出回路44にも供給されており、振幅検出回路
44はI,Q信号の振幅を検出して検出結果を重み付け回
路45に出力する。重み付け回路45は、I,Q信号の振幅
検出結果に基づいて重み付け係数を決定する。
【0047】図7に示すように、OFDM変調信号はノ
イズ性の信号であることから、その信号振幅は一定では
なくランダムに変化する。このため、I,Q信号の振幅
が小さい場合には雑音及び量子化誤差等の影響を受けや
すい。この理由から、重み付け回路45は、I,Q信号の
振幅が比較的小さいと判断した場合には、小さな重み付
け係数を設定して、ゲート回路35からの周波数誤差信号
に小さい重み付け係数を付して出力する。これにより、
I,Q信号の振幅が比較的小さい場合でも、雑音及び量
子化誤差による影響を抑制することができ、AFCルー
プの安定性を向上させることができる。なお、重み付け
回路45はI,Q信号の振幅が比較的大きい場合には、大
きな重み付け係数を設定して、周波数誤差信号に大きい
重み付け係数を付与する。
【0048】このように、本実施の形態においては、
I,Q信号の振幅に応じた重み付けを周波数誤差信号に
付与しているので、雑音及び量子化誤差によって、AF
Cループが不安定となることを防止することができる。
図4は本発明の他の実施の形態に係るOFDM同期復調
回路の周波数誤差検出回路を示すブロック図である。図
4において図3と同一の構成要素には同一符号を付して
説明を省略する。
【0049】本実施の形態は周波数誤差検出回路41に代
えて周波数誤差検出回路51を採用した点が図3の実施の
形態と異なる。周波数誤差検出回路51は、重み付け回路
45を削除し、振幅判定回路52及びアンド回路53を設けた
点が周波数誤差検出回路41と異なる。振幅検出回路44が
検出したI,Q信号の振幅検出結果は振幅判定回路52に
出力される。振幅判定回路52は、入力された振幅検出結
果を所定の振幅と比較し、振幅検出結果が所定の閾値よ
りも大きい場合にのみハイレベル(以下、“H”とい
う)の判定結果を出力し、そうでない場合にはローレベ
ル(以下、“L”という)の判定結果を出力する。振幅
判定回路52からの判定結果はアンド回路53を介してゲー
ト回路35に与えられる。
【0050】アンド回路53には端子46を介してガード期
間の直交検波出力の位相と有効シンボル期間の終端期間
の直交検波出力の位相との差分が減算器34から出力され
る検出期間にのみ“H”となるゲートタイミング信号も
入力される。アンド回路53は2入力の論理積の結果をゲ
ート回路35に出力する。ゲート回路35は、アンド回路53
の出力が“H”のときに減算器34の出力を周波数誤差信
号として出力端子47に出力するようになっている。
【0051】次に、このように構成された実施の形態の
動作について説明する。
【0052】本実施の形態はAFC制御のみが図3の実
施の形態と異なる。A/D変換器10,9からのI,Q信
号は位相検出回路32に供給されて、直交検波出力の位相
が求められる。位相検出回路32の出力は遅延回路33によ
って有効シンボル期間だけ遅延されて減算器34に供給さ
れる。減算器34はガード期間の位相と有効シンボル期間
の終端期間の位相との差分を求める。減算器34は求めた
差分を周波数誤差信号としてゲート回路35に出力する。
【0053】一方、A/D変換器10,9からのI,Q信
号は振幅検出回路44にも供給されており、振幅検出回路
44はI,Q信号の振幅を検出して検出結果を振幅判定回
路52に出力する。振幅判定回路52は振幅検出結果が所定
の閾値よりも大きな値である場合には“H”の判定結果
を出力し、そうでない場合には“L”の判定結果を出力
する。アンド回路53は振幅判定回路52の判定結果とゲー
トタイミング信号との論理積をゲート回路35に出力す
る。即ち、ゲート回路35は、減算器34の検出期間であっ
て、且つ、I,Q信号の振幅が所定の閾値よりも大きい
ときにのみ、減算器34の出力を通過させて周波数誤差信
号として出力端子47に出力する。
【0054】従って、I,Q信号の振幅が比較的小さい
場合には、周波数誤差検出回路51の出力はAFC制御に
用いられない。このため、I,Q信号の振幅が比較的小
さい場合であっても、雑音及び量子化誤差による影響を
抑制することができ、AFCループの安定性を向上させ
ることができる。
【0055】このように、本実施の形態においては、図
3の実施の形態と同様の効果を得ることができる。
【0056】図5は本発明の他の実施の形態に係るOF
DM同期復調回路の周波数誤差検出回路を示すブロック
図である。図5において図1と同一の構成要素には同一
符号を付して説明を省略する。
【0057】本実施の形態は周波数誤差検出回路31に代
えて周波数誤差検出回路61を採用した点が図1の実施の
形態と異なる。周波数誤差検出回路61は、リミタ62を付
加した点が周波数誤差検出回路31と異なる。A/D変換
器10,9からのI,Q信号は、夫々、入力端子42,43を
介して位相検出回路32に与えられる。位相検出回路32か
らの位相検出結果は、そのまま減算器34に与えられると
共に、遅延回路33によって遅延された後減算器34に与え
られる。減算器34は2入力の差分を求めることにより周
波数誤差信号を出力する。
【0058】本実施の形態においては、減算器34からの
周波数誤差信号はリミタ62に与えられる。リミタ62は周
波数誤差信号の有効ビット数を削減して、ゲート回路35
に出力するようになっている。
【0059】このように構成された実施の形態において
は、減算器34からの周波数誤差信号は、リミタ62によっ
て有効ビット数が削減された後にゲート回路35に与えら
れる。他の作用は図1と同様である。
【0060】リミタ62によって周波数誤差信号の有効ビ
ット数が削減されているので、後段のゲート回路35及び
ループフィルタ20(図1参照)の回路規模を一層低減す
ることができる。
【0061】なお、リミタ62は周波数誤差信号の符号ビ
ットのみを出力するようにしてもよく、この場合には回
路規模を著しく低減することができる。
【0062】また、本実施の形態においては、I,Q信
号の振幅情報は利用しなかったが、I,Q信号の振幅を
検出して、I,Q信号の振幅が所定の閾値よりも小さい
場合は、リミタ62の出力をAFC制御に用いないように
してもよいことは明らかである。
【0063】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、周
波数誤差検出回路の回路規模を小さくすることができる
という効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るOFDM同期復調回路の一実施の
形態を示すブロック図。
【図2】本発明の実施の形態の動作を説明するための波
形図。
【図3】本発明の他の実施の形態に係るOFDM同期復
調回路の周波数誤差検出回路を示すブロック図。
【図4】本発明の他の実施の形態に係るOFDM同期復
調回路の周波数誤差検出回路を示すブロック図。
【図5】本発明の他の実施の形態に係るOFDM同期復
調回路の周波数誤差検出回路を示すブロック図。
【図6】従来のOFDM同期復調回路を示すブロック
図。
【図7】OFDM変調信号を示す波形図。
【図8】従来例の動作を説明するためのタイミングチャ
ート。
【符号の説明】
3,4…乗算器、8…局部発振器、12…FFT回路、20
…ループフィルタ、31…周波数誤差検出回路、32…位相
検出回路、33…遅延回路、34…減算器、35…ゲート回路

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 有効シンボル期間とこの有効シンボル期
    間の一部に一致した波形のガード期間とを有する直交周
    波数分割多重変調信号の直交変調波が入力され、直交検
    波によって前記直交変調波から同相検波軸信号と直交検
    波軸信号とを得る直交復調手段と、 前記直交復調手段からの同相検波軸信号と直交検波軸信
    号とから前記直交復調手段の出力の位相を検出する位相
    検出手段と、 前記位相検出手段の出力を前記有効シンボル期間だけ遅
    延させる遅延手段と、 前記位相検出手段の出力と前記遅延手段の出力とを比較
    して前記直交復調手段の検波周波数誤差を検出する減算
    手段と、 前記検波周波数誤差に基づいて前記検波周波数誤差が小
    さくなるように前記直交復調手段の検波周波数を制御す
    る検波周波数制御手段とを具備したことを特徴とするO
    FDM同期復調回路。
  2. 【請求項2】 前記直交復調手段の出力の振幅を検出す
    る振幅検出手段と、 この振幅検出手段の検出結果に基づいて前記減算手段が
    検出した検波周波数誤差を重み付けして出力する重み付
    け手段とを具備したことを特徴とする請求項1に記載の
    OFDM同期復調回路。
  3. 【請求項3】 前記直交復調手段の出力の振幅を検出す
    る振幅検出手段を具備し、 前記検波周波数制御手段は、前記振幅検出手段の検出結
    果が所定の閾値よりも小さい場合には前記減算手段が検
    出した検波周波数誤差を前記直交復調手段の検波周波数
    の制御に用いないことを特徴とする請求項1に記載のO
    FDM同期復調回路。
  4. 【請求項4】 前記検波周波数誤差の有効ビット数を低
    減するリミタを具備したことを特徴とする請求項1乃至
    3のいずれか1つに記載のOFDM同期復調回路。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6798738B1 (en) 1997-09-30 2004-09-28 Samsung Electronics Co., Ltd. FFT window position recovery apparatus and method for OFDM system receiver
JP2012163424A (ja) * 2011-02-07 2012-08-30 Hitachi-Ge Nuclear Energy Ltd ケーブル探査方法及びケーブル探査装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6798738B1 (en) 1997-09-30 2004-09-28 Samsung Electronics Co., Ltd. FFT window position recovery apparatus and method for OFDM system receiver
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