JPH09320801A - 高電圧用電気部品及び高電圧用可変抵抗器ユニット並びにフライバックトランス - Google Patents

高電圧用電気部品及び高電圧用可変抵抗器ユニット並びにフライバックトランス

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JPH09320801A
JPH09320801A JP9071589A JP7158997A JPH09320801A JP H09320801 A JPH09320801 A JP H09320801A JP 9071589 A JP9071589 A JP 9071589A JP 7158997 A JP7158997 A JP 7158997A JP H09320801 A JPH09320801 A JP H09320801A
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connecting portion
terminal
terminals
linear
insulating
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JP9071589A
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Ichiro Tsunezawa
一郎 経沢
Motoharu Higami
元治 樋上
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Hokuriku Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Hokuriku Electric Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 端子の浮き上がりと回動を簡単な構成で防止
できる高電圧用可変抵抗器ユニットを提供する。 【解決手段】 端子51として被挟持部分51aとリー
ド線被接続部分51cとの間に両部分を連結する連結部
分51bを有するものを用いる。そして絶縁ケース1の
端子固定部41に、端子挟持部53に隣接して端子51
の連結部分51bが収納される連結部分収納凹部59を
形成する。連結部分収納凹部59に絶縁樹脂を充填して
硬化させる。連結部分収納凹部59を囲む壁部のうち、
端子51の第1の直線状連結部51b1 及び第2の直線
状連結部51b2 と対向する一対の壁部には第1及び第
2の直線状連結部が嵌合する一対の嵌合溝67及び69
を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高電圧用可変抵抗
器ユニット等の高電圧用電気部品に関するものであり、
特に高電圧用可変抵抗器ユニット及びフライバックトラ
ンスに関するものである。
【0002】
【従来の技術】いわゆるフォーカスパックと呼ばれる高
電圧用可変抵抗器ユニット等の高電圧用電気部品の多く
は、絶縁ケースの端部にリード線を半田付け接続するた
めの端子を備えている。従来は、絶縁ケースの縁部に設
けた端子固定部に、一対の挟持片を備えた1以上の端子
挟持部を設け、この端子挟持部に端子の一部を挟持させ
ていた(特開平6−290902号、米国特許第5,5
08,678号のFig.1B)。しかしながら単に挟
持させるだけでの構成では、端子に無理な力が加わる
と、端子が浮き上がってしまい端子の位置出しができな
い問題が生じる。また棒状または線状の導体を折り曲げ
て作られた端子では、端子挟持部に挟持させた端子が回
動してしまう問題もあった。端子の浮き上がりや端子の
回動を防止するために、端子挟持部を溶着により潰す技
術が提案されたり(実開平3−7号)、絶縁ケースの端
子固定部に端子の一部と係合して端子が回るのを阻止す
る突起部を設けること等が提案されている(特開平6−
53001号)。
【0003】また実公平5−17842号公報には、表
面に可変抵抗パターンを有する絶縁基板が絶縁ケースの
基板収納室に収納され、絶縁ケースに一体に設けられた
端子固定部に端子の一部を固定する技術が示されてい
る。特に、この公報の図5に示された構造では、平板状
の導体を折り曲げて形成した端子に貫通孔を形成し、絶
縁ケースの端子固定部に設けた突起をこの貫通孔に嵌合
させて、端子を仮固定する。この状態で、端子の一部が
折り曲げられて形成された折り曲げ部と絶縁ケースの内
面との間に樹脂浸入用の隙間が形成されている。そして
この隙間に絶縁基板の裏面に充填した絶縁樹脂を表面張
力によって浸入させて、この隙間に浸入して硬化した樹
脂により端子が絶縁ケースの端子固定部に強固に固定さ
れている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら従来提案
されている端子の固定構造では、溶着がうまくいかない
等により歩留まりが悪くなる問題があったり、端子の固
定強度が必ずしも十分でなく、製造工程の途中や、パッ
ケージの際や、輸送中に端子に比較的大きな力が加わる
と、端子が浮いてしまったり、また端子が回動してしま
って半田付け不良が発生する問題等があった。そのた
め、実際に高電圧用可変抵抗器やフライバックトランス
等の高電圧用電気部品をこれらの製品を使用する電気製
品に対して組み付けようとすると、端子の位置がずれて
いるために、スムーズに組み立てができなかったり、そ
の製品が全く使用できずに不良品になってしまう問題が
あった。
【0005】また実公平5−17842号公報に示され
た技術では、絶縁樹脂が硬化するまでの間に、端子が移
動したり、傾いてしまう問題がある。そのため端子の固
定作業が面倒になる上、端子の固定不良が発生する可能
性が高い。さらにこの公報に示された技術は、棒状また
は線状導体を折り曲げ加工して形成した端子を固定する
場合に、そのままでは適用できない問題がある。更にこ
の公報に示された技術では、端子の折り曲げ部を基板収
納室の内部に配置しているため、端子の取付け位置が大
幅に制限を受けるだけでなく、端子の数を増やすことが
難しい。
【0006】本発明の目的は、端子固定用の絶縁樹脂が
充填されるまでに端子が傾いたり動いたりすることのな
い高電圧用電気部品及び高電圧用可変抵抗器ユニット並
びにフライバックトランスを提供することにある。
【0007】本発明の他の目的は、端子固定用の絶縁樹
脂が充填されるまで、線状導体が折り曲げられて形成さ
れた端子を絶縁ケースの端子固定部にしっかりと仮固定
することができる高電圧用電気部品及び高電圧用可変抵
抗器ユニット並びにフライバックトランスを提供するこ
とにある。
【0008】本発明の更に他の目的は、端子の固定位置
及び端子の数をある程度任意に選択できる高電圧用電気
部品及び高電圧用可変抵抗器ユニット並びにフライバッ
クトランスを提供することにある。
【0009】本発明の更に他の目的は、端子が複数ある
場合でも、端子の固定作業が簡単な高電圧用電気部品及
び高電圧用可変抵抗器ユニットを提供することにある。
【0010】本発明の他の目的は、端子のリード線が半
田付け接続される部分の変形を抑制できる高電圧用電気
部品及び高電圧用可変抵抗器ユニットを提供することに
ある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明が改良の対象とす
る高電圧用電気部品は、一面開口状の収納室を有する絶
縁ケースと、収納室の内部に収納される電気部品と、収
納室に隣接して絶縁ケースに一体に設けられた端子固定
部と、端子固定部の裏面即ち収納室の開口部側に位置す
る表面部分に一体に設けられた少なくとも一対の挟持片
を備えた1以上の端子挟持部と、少なくとも一対の挟持
片に挟持される被挟持部分と収納室に収納される電気部
品から延びる接続用のリード線が半田付け接続されるリ
ード線被接続部分とを有する1以上の端子とを具備し、
収納室に絶縁樹脂が充填されて硬化しているものであ
る。
【0012】本発明においては、1以上の端子として、
被挟持部分とリード線被接続部分との間に両部分を連結
する連結部分を有しているものを用いる。特に、線状導
体を折り曲げて形成された端子を用いる場合に、大きな
効果が得られる。本発明では、絶縁ケースの端子固定部
に、端子挟持部に隣接して1以上の端子の連結部分が収
納される1以上の連結部分収納凹部を形成する。この1
以上の連結部分収納凹部は絶縁ケースの収納室が開口す
る方向と同じ方向に向かって開口する。そして1以上の
端子の連結部分及び1以上の連結部分収納凹部を、連結
部分が連結部分収納凹部に収納され且つ1以上の端子の
被挟持部が端子挟持部に挟持された状態で、1以上の端
子の取付姿勢を保つように構成する。ここで「端子の取
付姿勢を保つ」とは、端子が傾いたり、移動したりまた
は回動しないように、端子を保持することを意味する。
そして端子の連結部分を連結部分収納凹部に収納した状
態で、連結部分収納凹部に絶縁樹脂を充填して硬化させ
る。
【0013】このように連結部分収納凹部に端子の連結
部分を入れ、その凹部に絶縁樹脂を充填して硬化させる
と、端子の連結部分がしっかりと硬化した絶縁樹脂と結
合して固定されるため、端子が浮き上がったり、また端
子が回動したりするのを防止できる。
【0014】特に、本発明では、絶縁樹脂が充填されて
硬化するまで、端子の取付姿勢を保つように端子の連結
部分と連結部分収納凹部を構成したので、端子固定用の
絶縁樹脂が充填されて硬化するまでに端子が傾いたり動
いたりすることがなく、端子の固定作業が簡単になる。
また絶縁ケースに設けた収納室と隣接して一体に設けた
端子固定部に、1以上の連結部分収納凹部を形成するた
め、絶縁ケースの収納部に端子の一部を収納する従来の
技術と比べて、端子の取付位置の選択の範囲が広くな
る。また収納室の内部に位置する電極や他の端子等と端
子との間の絶縁距離を長くすることも可能である。更
に、端子固定部に取付ける端子の数を増やすことも容易
である。
【0015】なお連結部分収納凹部は、絶縁ケースを成
形する際に一緒に成形すればよい。また1つの端子に対
して1つの連結部分収納凹部が設けられるが、複数の端
子が隣接して設けられる場合には、各端子に対して設け
る連結部分収納凹部を連通溝を介して連通してもよい。
このようにすると各連結部分収納凹部への絶縁樹脂の充
填作業が簡単になって、製造時間を短縮化できる上、製
造コストを下げることができる。
【0016】連結部分収納凹部に充填する樹脂は、硬化
後に端子をしっかりと固定できるものであれば、いかな
る絶縁樹脂でもよい。しかしながら高電圧用電気部品で
は、収納部に絶縁モールド用の絶縁樹脂が充填されるた
め、この絶縁樹脂を連結部分収納凹部に充填してもよ
い。なおこの場合に、連結部分収納凹部と収納室とを連
通溝を介して連通させておけば、収納室に絶縁樹脂を充
填する作業を行うことにより、同時に連結部分収納凹部
にも絶縁樹脂を充填することができるので、連結部分収
納凹部への絶縁樹脂の充填作業を特別に行う必要がなく
なって、製造工程を減少させることでき、しかも製造時
間を短縮できる利点がある。
【0017】端子の構成は任意であるが、特に本発明は
線状導体が折り曲げられて形成された端子を固定する場
合に適している。線状導体が折り曲げられて形成された
端子は、連結部分は一端が被挟持部分につながる第1の
直線状連結部と、第1の直線状連結部と対向し且つ一端
がリード線被接続部分につながる第2の直線状連結部
と、第1の直線状連結部及び第2の直線状連結部のそれ
ぞれの他端とつながって両者を連結する相互連結部とか
ら構成することができる。この相互連結部は、第1の直
線状連結部及び第2の直線状連結部を互いに近付けると
第1の直線状連結部及び第2の直線状連結部を離す方向
のバネ力を発生するように構成されている。このような
端子を用いる場合には、連結部分収納凹部を囲む壁部の
うち、端子の第1の直線状連結部及び第2の直線状連結
部と対向する一対の壁部に第1の直線状連結部及び第2
の直線状連結部が嵌合する一対の嵌合溝を形成する。そ
して端子は、前述のバネ力が発生する状態で第1の直線
状連結部及び第2の直線状連結部が一対の嵌合溝に嵌合
されている。このような端子と連結部分収納凹部を用い
ると、端子が線状導体を折り曲げて形成された端子であ
っても、端子の第1の直線状連結部及び第2の直線状連
結部が一対の嵌合溝に嵌合されて、端子がその被挟持部
分を中心にして回動したり、前記被挟持部分が延びる方
向に端子が移動するのを確実に阻止できる。また端子の
連結部分が連結部分収納凹部から簡単に抜け出るのを阻
止できる。
【0018】端子固定部には、第2の直線状連結部が嵌
合される嵌合溝に対してこの嵌合溝を端子固定部から離
れる方向に延長する延長用壁部を一体に突設するのが好
ましい。このようにすると第2の直線状連結部につなが
るリード線被接続部分の基部を延長用壁部で支持できる
ため、リード線被接続部分にリード線が接続される場合
に、無理な力がリード線被接続部分に加わってもリード
線被接続部分が簡単に曲がるのを防止できる。
【0019】端子挟持部を連結部分収納凹部に近接して
配置し、前記延長用壁部を端子挟持部と対向する一対の
対向面を有するように構成する。そして端子挟持部と延
長用壁部の一対の対向面との間に絶縁樹脂が表面張力に
より上る程度の一対の間隙を形成してもよい。このよう
にすると絶縁樹脂が第1及び第2の直線状連結部に添っ
て上る距離が長くなり、それだけ端子の固定強度が更に
高くなる。
【0020】また端子固定部には、連結部分収納凹部の
連結溝とつながる部分を除いて連結部分収納凹部の周囲
を囲み且つ端子固定部から離れる方向に突出する突出壁
部を一体に突設してもよい。このようにしても、絶縁樹
脂が第1及び第2の直線状連結部に添って上る距離が長
くなり、端子の固定強度が更に高くなる。
【0021】なお本発明の高電圧用電気部品は、高電圧
用可変抵抗器ユニット,高電圧用固定抵抗器ユニット,
フライバックトランス等の電気部品に適用することがで
きる。本発明を適用する高電圧可変抵抗器ユニットは、
表面に可変抵抗パターンを有する絶縁基板が、絶縁ケー
スの基板収納室に収納されている。なお絶縁ケースが、
この基板収納室の他にコンデンサや固定抵抗基板等の電
気部品を収納する電気部品収納室を更に備えていてもよ
いのは勿論である。そして絶縁基板の表面と絶縁ケース
の壁部との間には、可変抵抗パターン上を摺動する1以
上の摺動子が配置され、絶縁ケースの壁部を回転自在に
貫通して表面側に延びる操作軸を有して摺動子が取付け
られる1以上の摺動子操作部材を備えている。また絶縁
ケースの基板収納室に収納された絶縁基板の裏面側に
は、絶縁樹脂が充填されて絶縁樹脂層が形成されてい
る。そして絶縁ケースには、端子固定部が一体に設けら
れている。端子固定部の裏面側には、一対の挟持片を備
えた1以上の端子挟持部が一体に設けられている。そし
て1以上の端子は、線状導体が折り曲げられて形成さ
れ、しかも一対の挟持片に挟持される被挟持部分と接続
用のリード線が半田付け接続されるリード線被接続部分
とを有している。
【0022】このような高電圧用可変抵抗器ユニットに
おいて、本発明では、1以上の端子として被挟持部分と
リード線被接続部分との間に両部分を連結する連結部分
を有するものを用いる。そして絶縁ケースの端子固定部
に、端子挟持部に隣接して端子の連結部分が収納される
1以上の連結部分収納凹部を形成する。1以上の端子の
連結部分及び1以上の連結部分収納凹部は、連結部分が
連結部分収納凹部に収納され且つ1以上の端子の被挟持
部が端子挟持部に挟持された状態で、端子が被挟持部を
中心にして回動すること及び端子が被挟持部が延びる方
向に移動するのを阻止するように構成する。1以上の連
結部分収納凹部には、絶縁樹脂を充填して硬化させる。
特に、連結部分収納凹部を端子挟持部に隣接して設ける
と、端子挟持部による固定部と絶縁樹脂による固定部と
の距離が短くなるため、よほど大きな力が端子に加わら
ない限り、端子挟持部から端子の被挟持部分が外れるま
たは浮き上がることはない。
【0023】ここで用いる端子は、連結部分を一端が被
挟持部分につながる第1の直線状連結部と、第1の直線
状連結部と対向し且つ一端がリード線被接続部分につな
がる第2の直線状連結部と、第1の直線状連結部及び第
2の直線状連結部のそれぞれの他端とつながって両者を
連結するカーブ連結部とから構成するのが好ましい。こ
のようにするとカーブ連結部が、アンカーとなって端子
の連結部が硬化した絶縁樹脂中に確実に固定される。そ
して連結部分収納凹部を囲む壁部のうち、端子の第1の
直線状連結部及び第2の直線状連結部と対向する一対の
壁部には第1の直線状連結部及び第2の直線状連結部と
嵌合する一対の嵌合溝を形成する。このようにすると絶
縁樹脂を連結部分収納凹部内に収納する際に、端子の位
置決めが容易になって、自動組立が容易になる。そして
嵌合の程度は、第1の直線状連結部及び第2の直線状連
結部と一対の嵌合溝との間に絶縁樹脂が入り込む状態と
する。このようにすると表面張力で樹脂が第1の直線状
連結部及び第2の直線状連結部に沿って上って、第1の
直線状連結部及び第2の直線状連結部と絶縁樹脂との接
合面積が増えることになり、固定強度が増す。
【0024】端子のリード線被接続部分に接続されるリ
ード線は、可変抵抗パターンに含まれる電極に電気的に
接続されたコンデンサ等の電気部品から延びるリード線
(コンデンサ等のリード端子)であってもよいが、絶縁
ケース内に収納される他の電気部品から延びるリード線
であってもよい。
【0025】本発明は、高電圧用可変抵抗器ユニットが
フライバックトランスのトランスケースに取付けられた
フライバックトランスにも適用できる。フライバックト
ランスでは、トランスをモールドする絶縁樹脂の中に、
大部分の端子が埋設されるため、端子が浮いたりまたは
回動したままの状態でトランスをモールドする絶縁樹脂
が充填されると、端子の修正ができなくなる。そのため
そのフライバックトランスが不良品となってしまう。し
たがって本発明がフライバックトランスに適用された場
合には、歩留まりを大幅に改善できる利点がある。
【0026】
【発明の実施の形態】以下図面を参照して本発明を高電
圧用可変抵抗器ユニット(高電圧用電気部品)に適用し
た実施の形態の一例について説明する。図1は、実施の
形態の一例の高電圧用可変抵抗器ユニットの平面図であ
り、図2は正面図であり、図3は底面図であり、図4は
側面図である。この高電圧用可変抵抗器ユニットは、2
つのフォーカス電圧と1つのスクリーン電圧を出力する
いわゆるダブルフォーカス・タイプの高電圧用可変抵抗
器ユニットであり、その回路は図5に示す通りである。
なお図1〜図4には、コンデンサC1及びC2は図示し
ていない。
【0027】これらの図において1は、絶縁樹脂により
一体成形されて底面側に開口する一面開口状の絶縁ケー
スである。この絶縁ケース1の内部には、図3に示すよ
うに、裏面側に開口する基板収納室3と、ブリーダ抵抗
Rb(図5参照)を備えた固定抵抗基板5とコンデンサ
C1(図5参照)が収納されるL字状の電気部品収納室
7とが形成されている。基板収納室3の内部には、図5
のコンデンC1及びC2及びブリーダ抵抗Rbを除いた
可変抵抗パターンが表面に形成された図示しない回路基
板が収納されている。この可変抵抗パターンは、2つの
フォーカス電圧出力用の可変抵抗体R2及びR2´と1
つのスクリーン電圧出力用の可変抵抗体R4とを含んで
いる。R1〜R6は、固定抵抗体である。また図5のT
1〜T9の符号で示した部分は、図1〜図4にT1〜T
9の符号で示した端子または入出力部に対応する。また
図示していないが、図示しない絶縁基板の表面と絶縁ケ
ース1の上壁部9(図1)との間には、3つの可変抵抗
体R2及びR2´並びにR4上を摺動する3つの摺動子
が配置されている。
【0028】また絶縁ケース1の上壁部9を回転自在に
貫通して表面側に延びる操作軸11a〜15aを備えた
3つの摺動子操作部材11〜15の摺動子が取付けられ
る摺動子支持部が絶縁ケース1の上壁部9と絶縁基板と
の間に配置されている。これら摺動子操作部材11及び
13は2つのフォーカス電圧を出力するための可変抵抗
体R2及びR2´上を摺動する摺動子を操作するもので
あり、摺動子操作部材15はスクリーン電圧を出力する
ための可変抵抗体R4上を摺動する摺動子を操作するた
めのものである。絶縁ケース1の上壁部9には、フォー
カス電圧出力用の2つの摺動子が支持される2つの摺動
子操作部材11及び13の摺動子支持部が収納される第
1の摺動子支持部収納用膨出部17と、スクリーン電圧
出力用の1つの摺動子が支持される摺動子操作部材15
の摺動子支持部が収納される第2の摺動子支持部収納用
膨出部19が一体に成形されている。これら第1の摺動
子支持部収納用膨出部17と第2の摺動子支持部収納用
膨出部19とは直線状に並ぶように絶縁ケース1の長手
方向に沿って配置されている。
【0029】また絶縁ケース1の上壁部9と絶縁基板と
の間には、2つのフォーカス電圧を出力する図示しない
2つの出力端子構造体とスクリーン電圧を出力するため
の図示しない1つの出力端子構造体が配置されている。
これらの出力端子構造体は、いずれも対応する摺動子と
電気的に接続されて、しかも絶縁ケース1を貫通して挿
入される図示しない出力用リード線の芯線を半田付け無
しに保持する芯線保持部を備えている。そして絶縁ケー
ス1の上壁部9にはこれら3つの出力端子構造体の芯線
保持部が収納される部分21a〜25aと出力用リード
線の一部が収納される部分21b〜25bとを備えてな
る第1〜第3の芯線保持部収納用膨出部21〜25が一
体に設けられている。第1及び第2の芯線保持部収納用
膨出部21及び23は第1の摺動子支持部収納用膨出部
17の両側に配置されている。そして、また第1の摺動
子支持部収納用膨出部17とフォーカス電圧出力用のリ
ード線が挿入される第1及び第2の芯線保持部収納用膨
出部21及び23とは相互につながるように形成されて
いる。第1の芯線保持部収納用膨出部21は第2の摺動
子支持部収納用膨出部19から離れる方向に延び、第2
の芯線保持部収納用膨出部23は第2の摺動子支持部収
納用膨出部19に向かう方向に延びている。スクリーン
電圧出力用のリード線が挿入される第3の芯線保持部収
納用膨出部25は、第2の芯線保持部収納用膨出部23
と同じ方向に延びており、また第2の摺動子支持部収納
用膨出部19と第3の芯線保持部収納用膨出部25とは
相互につながるように形成されている。27は、コンデ
ンサC1が収納されるコンデンサ収納用の膨出部であ
る。また29及び31は、絶縁ケース1の裏面側を上に
して、ユニットを組み立てる際に、絶縁ケース1を水平
状態で治具の上に支持するための支持部であり、32は
治具に対する位置決め用突起である。
【0030】なお図1〜図4に示した符号T2〜T4で
示した部分は、図5に符号T2〜T4で示した出力部に
対応するリード線の挿入部分である。
【0031】絶縁ケース1には、第2及び第3の芯線保
持部収納用膨出部23及び25に挿入される2本のリー
ド線を絶縁ケース1の側壁部33に沿わせて第1の芯線
保持部収納用膨出部21が延びる方向に引き回す際に2
本のリード線を絶縁ケース1に対して係止するための3
つの係止片35〜39が一体に設けられている。係止片
35は、絶縁ケース1の長手方向(第1の摺動子支持部
収納用膨出部17と第2の摺動子支持部収納用膨出部1
9が直線状に並ぶ方向)側の一方の端部に一体に設けら
れた板状の端子固定部41に一体に設けられている。ま
た係止片37は、支持部31に一体に設けられており、
また係止片39は第1の芯線保持部収納用膨出部21に
一体に設けられている。
【0032】図3に示すように端子固定部41の裏面側
には、一端が図5の回路の電極T5及びT6に半田付け
接続された接地用端子43及び45の被挟持部43a及
び45aを挟持する端子挟持部47及び49が一体に設
けられている。これら端子挟持部47及び49は、一対
の挟持片47a,47aを備えて構成されており、この
例では一対の挟持片が端子43及び45の被挟持部43
a及び45aの長手方向に沿ってそれぞれ2個ずつ設け
られている。
【0033】また端子固定部41は、接地用端子43と
端子45との間に端子51を固定するための端子挟持部
53を一体に有しており、また電気部品収納室7の端部
に近い位置に端子55を固定するための端子挟持部57
を一体に有している。これら端子挟持部53及び57
は、それぞれ一対の挟持片53a,53a及び57a,
57aを備えて構成されている。
【0034】ここで端子51及び55については、同じ
形状を有しているため、図6に示した図3のA−A線断
面図を用いて端子51の構造だけを説明する。端子51
は線状導体が折り曲げられて形成されている。そして端
子51は、一対の挟持片53a,53aに挟持される被
挟持部分51aと、接続用のリード線が半田付け接続さ
れるリード線被接続部分51cと、被挟持部分51aと
リード線被接続部分51cとの間に両部分を連結する連
結部分51bを備えている。この連結部分51bは一端
が被挟持部分51aにつながる第1の直線状連結部51
b1 と、第1の直線状連結部と対向し且つ一端がリード
線被接続部分51cにつながる第2の直線状連結部51
b2 と、第1の直線状連結部51b1 及び第2の直線状
連結部51b2 のそれぞれの他端とつながって両者を連
結するU字状に曲げられたカーブ連結部(相互連結部)
51b3 とから構成されている。このカーブ連結部51
b3 は、第1の直線状連結部51b1 及び第2の直線状
連結部51b2 を互いに近付けると第1の直線状連結部
51b1 及び第2の直線状連結部51b2 を離す方向の
バネ力を発生するように構成されている。このバネ力に
より、端子51の連結部分収納凹部59からの抜け止め
が図られている。
【0035】図3に戻って、端子固定部41には、端子
挟持部53及び57に隣接して端子51及び55の連結
部分51b(図6参照)が収納される連結部分収納凹部
59及び61が形成されている。これらの連結部分収納
凹部59及び61は基板収納室3と連通溝63及び65
を介して連通している。したがって基板収納室3に収納
した図示しない絶縁基板の裏面側に絶縁樹脂が充填され
て形成される絶縁樹脂層4を形成する際に用いる絶縁樹
脂が、連通溝63及び65を通して連結部分収納凹部5
9及び61にも流れ込む。なお絶縁樹脂が流れ込み易く
するために、基板収納室3側から連結部分収納凹部59
及び61に向かって下がる傾斜を連通溝63及び65に
付けておいてもよい。
【0036】図7に例示するように、連結部分収納凹部
59(及び61)を囲む壁部のうち、図6に示した端子
51の第1の直線状連結部51b1 及び第2の直線状連
結部51b2 と対向する一対の壁部には第1の直線状連
結部51b1 及び第2の直線状連結部51b2 が嵌合す
る一対の嵌合溝67及び69が形成されている。端子5
1の第1の直線状連結部51b1 及び第2の直線状連結
部51b2 と一対の嵌合溝67及び69との間に絶縁樹
脂4が入り込むように、これら一対の嵌合溝67及び6
9の形状寸法が定められている。端子51は、前述のバ
ネ力が発生する状態で第1の直線状連結部51b1 及び
第2の直線状連結部51b2 が一対の嵌合溝67及び6
9に嵌合されている。言い換えれば、一対の嵌合溝67
及び69の距離が、第1の直線状連結部51b1 と第2
の直線状連結部51b2 とを近付け、前述のバネ力を発
生させるように定められている。なお端子55に対応し
て設けられた連結部分収納凹部61にも同様に一対の嵌
合溝67及び69が形成されている。これら一対の嵌合
溝67及び69は、横断面形状が半円弧状をなすように
形成されており、端子51の第1の直線状連結部51b
1 及び第2の直線状連結部51b2 がこれらの嵌合溝6
7及び69に嵌合されて、端子51は位置決めされる。
したがって絶縁樹脂を連結部分収納凹部59及び61に
充填する際に、特別に端子を保持しておく必要がない。
すなわち、絶縁樹脂が充填されて硬化するまで、端子の
取付姿勢を保つように端子51の連結部分51bと連結
部分収納凹部59とを構成したので、端子固定用の絶縁
樹脂が充填されて硬化するまでに端子が傾いたり動いた
りすることがなく、端子の固定作業が簡単になる。また
このような端子51と連結部分収納凹部59の構造を用
いると、端子51の第1の直線状連結部51b1 及び第
2の直線状連結部51b2 が一対の嵌合溝67及び69
に嵌合されて、端子51がその被挟持部分51aを中心
にして回動したり、被挟持部分51aが延びる方向に端
子が移動するのを確実に阻止できる。更に端子51の連
結部分51bが連結部分収納凹部59から簡単に抜け出
るのを阻止できる。
【0037】また端子固定部41には、連結部分収納凹
部59及び61の基板収納室3側の嵌合溝67(図6及
び図7)に対応して、第2の直線状連結部51b2 が嵌
合される嵌合溝67を端子固定部41の面から垂直に離
れる方向に延長する延長用壁部71及び73が一体に突
設されている。これらの延長用壁部71及び73は、横
断面形状が半円弧状をなすように形成されている。この
ような延長用壁部71及び73を設けると、第2の直線
状連結部51b2 につながるリード線被接続部分51c
の基部を延長用壁部71で支持できるため、リード線被
接続部分51cにリード線が接続される場合に、無理な
力がリード線被接続部分51cに加わってもリード線被
接続部分51cが簡単に曲がるのを防止できる。
【0038】端子51には、端子75(図5の端子部T
3´に対応)に一方のリード線が接続されるコンデンサ
C2(図5)の他方のリード線が巻き付けられた後半田
付け接続される。また端子55には、後述する入力端子
85(図5の端子部T1に対応)に一方のリード線が接
続されるコンデンサC1(図5)の他方のリード線が巻
き付けられた後半田付け接続される。端子79は図示し
ない絶縁基板(可変抵抗基板)と固定抵抗基板5との接
続点を構成する端子であって、図5の端子部分T9に相
当する。固定抵抗基板5は、電気部品収納室7の底部に
設けられた係合片81及び83の間に挟持されている。
85は、電気部品収納室7の角部に固定された入力端子
であり、図5の端子部分T1に相当する。87及び89
は固定抵抗基板5から延びるリード線である。
【0039】上記の例では、端子51及び55に対応し
て、それぞれ別個に連結部分収納凹部59及び61を設
けているが、もしこれらの端子が隣接して配置される場
合には、これら複数の連結部分収納凹部を連通溝を介し
て相互に連通させてもよい。図8は、3本の端子に対し
て設けられた3つの連結部分収納凹部91a〜91cを
連通溝91dにより連通させる場合に、絶縁ケースの端
子固定部41´に形成する構造を示している。この例で
は、端子固定部41´の長手方向に沿って1つの凹部9
1が形成され、91a〜91cがそれぞれ対応する端子
の個別の連結部分収納凹部を構成している。これら個別
の連結部分収納凹部の基本構成は上記の例と同じであ
る。なお図8において、93は1つの凹部91を基板収
納室と連通させるための連通溝であり、95は端子挟持
部である。このような構造を採用すると、凹部91への
絶縁樹脂の充填作業が簡単になって、製造時間を短縮化
できる上、製造コストを下げることができる。
【0040】図9(A)及び(B)は、本発明で用いる
ことができる他の端子取付構造の構成を示す部分平面図
及び断面図である。これらの図において、図6及び図7
に示した端子取付構造と同様の部分には、図6及び図7
に付した符号に100を加えた数の符号を付してある。
この構造では、端子挟持部153が連結部分収納凹部1
59に近接して配置されている。一対の嵌合溝167,
169のうち端子挟持部153側の嵌合溝169は、端
子挟持部153の基部の連結部分収納凹部159側に位
置する壁部に沿って延びている。そして延長用壁部17
1は、この端子挟持部153の基部の壁部に形成された
嵌合溝169の両側に位置する一対の壁面部分153
b,153bと対向する一対の対向面171a,171
aを有している。一対の壁面部分153b,153bと
一対の対向面171a,171aとの間には、連結部分
収納凹部159に入ってきた絶縁樹脂が表面張力により
上る程度の一対の間隙が形成されている。このような僅
かな寸法の間隙を形成すると、絶縁樹脂が破線で示した
端子151の第1及び第2の直線状連結部151b1及
び151b2 に添って上る距離が長くなり、それだけ端
子151の固定強度が更に高くなる。なおこの例では、
端子挟持部153の一対の挟持片153a,153aの
内壁部及び端子挟持部153の基部に連続してU字状の
溝153cが形成されている。
【0041】図10(A)及び(B)は、本発明で用い
ることができる更に他の端子取付構造の構成を示す部分
平面図及び断面図である。これらの図において、図6及
び図7に示した端子取付構造と同様の部分には、図6及
び図7に付した符号に200を加えた数の符号を付して
ある。この構造では、連結部分収納凹部259の連結溝
263とつながる部分を除いて連結部分収納凹部259
の周囲を囲み且つ端子固定部241から離れる方向に突
出する延長用壁部または突出壁部271が、端子固定部
241に突設されている。このようにしても、連結溝2
63を通して連結部分収納凹部259に流れ込んだ絶縁
樹脂が破線で示した端子251の第1及び第2の直線状
連結部に添って上る距離が長くなり、端子の固定強度が
更に高くなる。
【0042】なお上記例の高電圧用可変抵抗器ユニット
はフライバックトランスのトランスケースに取付けられ
るものであり、上記例の高電圧用可変抵抗器ユニットが
取り付けられたフライバックトランスでは、トランスを
モールドする絶縁樹脂の中に、各種の端子が埋設される
ため、端子が浮いたりまたは回動したままの状態でトラ
ンスをモールドする絶縁樹脂が充填されることがなくな
る。したがって本発明がフライバックトランスに適用さ
れた場合には、歩留まりを大幅に改善できる利点があ
る。
【0043】上記の例では、基板収納室3に充填する絶
縁樹脂を連結部分収納凹部59及び61に充填している
が、基板収納室と連結部分収納凹部とを切り離して、基
板収納室に充填する絶縁樹脂とは別の絶縁樹脂を連結部
分収納凹部に充填するようにしてもよいは勿論である。
【0044】
【発明の効果】本発明によれば、連結部分収納凹部に端
子の連結部分を入れて、その凹部に絶縁樹脂を充填して
硬化させるため、端子の連結部分が硬化した絶縁樹脂と
しっかりと結合して固定され、端子が浮き上がったり、
端子が回動したりするのを確実に防止できる。特に本発
明によれば、絶縁樹脂が充填されて硬化するまで、端子
の取付姿勢を保つように端子の連結部分と連結部分収納
凹部を構成したので、端子固定用の絶縁樹脂が充填され
て硬化するまでに端子が傾いたり動いたりすることがな
く、端子の固定作業が簡単になる利点がある。また絶縁
ケースに設けた収納室と隣接して一体に設けた端子固定
部に、連結部分収納凹部を形成するため、絶縁ケースの
収納部に端子の一部を収納する従来の技術と比べて、端
子の取付位置の選択の範囲が広くなる利点がある。また
収納室の内部に位置する電極や他の端子等との間の絶縁
距離を長くするこも可能である。更に、端子固定部に取
付ける端子の数を増やすことも容易になる利点がある。
【0045】特に、連結部分収納凹部を端子挟持部に隣
接して設けると、端子挟持部による固定部と絶縁樹脂に
よる固定部との距離が短くなるため、よほど大きな力が
端子に加わらない限り、端子挟持部から端子の被挟持部
分が外れるまたは浮き上がることはないという利点があ
る。
【0046】また連結部分収納凹部と収納室とを連通溝
を介して連通させておけば、収納室に絶縁樹脂を充填す
る作業を行うことにより、同時に連結部分収納凹部にも
絶縁樹脂を充填することができるので、連結部分収納凹
部への絶縁樹脂の充填作業を特別に行う必要がなくなっ
て、製造工程を減少させることできて、しかも製造時間
を短縮できる利点がある。
【0047】更に端子が複数個隣接して設けられる場合
には、複数の端子に対する複数の連結部分収納凹部を設
ければよく、このようにすると連結部分収納凹部への絶
縁樹脂の充填作業が容易になる上、絶縁ケースの構造が
簡単になって、結果として製品のコストを下げることが
できる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態の一例の高電圧用可変抵
抗器ユニットの平面図である。
【図2】 図1の高電圧用可変抵抗器ユニットの正面図
である。
【図3】 図1の高電圧用可変抵抗器ユニットの底面図
である。
【図4】 図1の高電圧用可変抵抗器ユニットの側面図
である。
【図5】 図1の高電圧用可変抵抗器ユニットの回路図
である。
【図6】 図3のA−A線断面図である。
【図7】 連結部分収納凹部の拡大図である。
【図8】 複数の端子に対して設けられる1つの連結部
分収納凹部の拡大図である。
【図9】 (A)本発明で用いることができる他の端子
取付構造の構成を示す部分平面図及び(B)は図9
(A)のIXB−IXB線断面図である。
【図10】 (A)は本発明で用いることができる更に
他の端子取付構造の構成を示す部分平面図であり、
(B)は図10(A)のXB−XB線断面図である。
【符号の説明】 1 絶縁ケース 3 基板収納室 4 絶縁樹脂層 5 固定抵抗基板 7 電気部品収納室 41,41´ 端子固定部 43及び45 接地用端子 51,55,151,251 端子 51a 被挟持部分 51b 連結部分 51c リード線被接続部分 51b1 第1の直線状連結部 51b2 第2の直線状連結部 51b3 カーブ連結部 53,57,153,253 端子挟持部 59,61,159,259 連結部分収納凹部 63,65,163,263 連通溝 67,69,167,169,267,269 嵌合溝 71,73,171 延長用壁部 271 突出壁部

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一面開口状の収納室を有する絶縁ケース
    と、 前記収納室の内部に収納される電気部品と、 前記収納室に隣接して前記絶縁ケースに一体に設けられ
    た端子固定部と、 前記端子固定部の前記収納室の開口部側に位置する表面
    部分に一体に設けられた少なくとも一対の挟持片を備え
    た1以上の端子挟持部と、 前記少なくとも一対の挟持片に挟持される被挟持部分と
    前記収納室に収納される前記電気部品から延びる接続用
    のリード線が半田付け接続されるリード線被接続部分と
    を有する1以上の端子とを具備し、 前記収納室に絶縁樹脂が充填される高電圧用電気部品で
    あって、 前記1以上の端子は前記被挟持部分と前記リード線被接
    続部分との間に前記両部分を連結する連結部分を有し、 前記絶縁ケースの前記端子固定部には前記端子挟持部に
    隣接して前記1以上の端子の前記連結部分が収納される
    1以上の連結部分収納凹部が形成され、 前記1以上の端子の前記連結部分及び前記1以上の連結
    部分収納凹部は、前記連結部分が前記連結部分収納凹部
    に収納され且つ前記1以上の端子の前記被挟持部が前記
    端子挟持部に挟持された状態で、前記1以上の端子の取
    付姿勢を保つように構成され、 前記1以上の端子の前記連結部分が収納された前記連結
    部分収納凹部に絶縁樹脂が充填されて硬化している高電
    圧用電気部品。
  2. 【請求項2】 前記連結部分収納凹部と前記収納室とは
    連通溝を介して連通している請求項1に記載の高電圧用
    電気部品。
  3. 【請求項3】 複数個の前記端子に対する複数の前記連
    結部分収納凹部が連通溝を介して相互に連通している請
    求項1または2に記載の高電圧用電気部品。
  4. 【請求項4】 前記端子は線状導体が折り曲げられて形
    成されており、 前記連結部分は一端が前記被挟持部分につながる第1の
    直線状連結部と、前記第1の直線状連結部と対向し且つ
    一端が前記リード線被接続部分につながる第2の直線状
    連結部と、前記第1の直線状連結部及び第2の直線状連
    結部のそれぞれの他端とつながって両者を連結する相互
    連結部とから構成されており、 前記相互連結部は前記第1の直線状連結部及び第2の直
    線状連結部を互いに近付けると前記第1の直線状連結部
    及び第2の直線状連結部を離す方向のバネ力を発生する
    ように構成され、 前記連結部分収納凹部を囲む壁部のうち、前記第1の直
    線状連結部及び第2の直線状連結部と対向する一対の壁
    部には前記第1の直線状連結部及び第2の直線状連結部
    が嵌合する一対の嵌合溝が形成され、 前記バネ力を発生する状態で前記第1の直線状連結部及
    び第2の直線状連結部が前記一対の嵌合溝に嵌合されて
    いる請求項1に記載の高電圧用電気部品。
  5. 【請求項5】 前記端子固定部には、前記第2の直線状
    連結部が嵌合される前記嵌合溝に対して該嵌合溝を前記
    端子固定部から離れる方向に延長する延長用壁部が一体
    に突設されている請求項4に記載の高電圧用電気部品。
  6. 【請求項6】 前記端子挟持部は前記連結部分収納凹部
    に近接して配置され、 前記延長用壁部は前記端子挟持部と対向する一対の対向
    面を有し、 前記端子挟持部と前記一対の対向面との間に前記絶縁樹
    脂が表面張力により上る程度の一対の間隙が形成されて
    いる請求項5に記載の高電圧用電気部品。
  7. 【請求項7】 前記端子固定部には、連結部分収納凹部
    の前記連結溝とつながる部分を除いて前記連結部分収納
    凹部の周囲を囲み且つ前記端子固定部から離れる方向に
    突出する突出壁部が突設されている請求項4に記載の高
    電圧用電気部品。
  8. 【請求項8】 表面に可変抵抗パターンを有する絶縁基
    板と、 前記絶縁基板が収納される基板収納室を有する絶縁ケー
    スと、 前記絶縁基板の前記表面と前記絶縁ケースの壁部との間
    に配置されて前記可変抵抗パターン上を摺動する1以上
    の摺動子と、 前記絶縁ケースの壁部を回転自在に貫通して表面側に延
    びる操作軸を有して前記摺動子が取付けられる1以上の
    摺動子操作部材と、 前記絶縁ケースの前記基板収納室に収納された前記絶縁
    基板の裏面側に絶縁樹脂が充填されて形成された絶縁樹
    脂層と、 前記絶縁ケースに一体に設けられた端子固定部と、 前記端子固定部の裏面側に一体に設けられた一対の挟持
    片を備えた1以上の端子挟持部と、 前記一対の挟持片に挟持される被挟持部分と接続用のリ
    ード線が半田付け接続されるリード線被接続部分とを有
    する1以上の端子とを具備する高電圧用可変抵抗器ユニ
    ットであって、 前記1以上の端子は、線状導体が折り曲げられて形成さ
    れ、しかも前記被挟持部分と前記リード線被接続部分と
    の間に前記両部分を連結する連結部分を有しており、 前記絶縁ケースの前記端子固定部には前記端子挟持部に
    隣接して前記端子の前記連結部分が収納される1以上の
    連結部分収納凹部が形成されており、 前記1以上の端子の前記連結部分及び前記1以上の連結
    部分収納凹部は、前記連結部分が前記連結部分収納凹部
    に収納され且つ前記1以上の端子の前記被挟持部が前記
    端子挟持部に挟持された状態で、前記端子が前記被挟持
    部を中心にして回動すること及び前記端子が前記被挟持
    部が延びる方向に移動するのを阻止するように構成さ
    れ、 前記1以上の端子の前記連結部分が収納された前記1以
    上の連結部分収納凹部に絶縁樹脂が充填されて硬化して
    いる高電圧用可変抵抗器ユニット。
  9. 【請求項9】 前記1以上の連結部分収納凹部と前記基
    板収納室とは連通溝を介して連通しており、 前記絶縁樹脂層を形成するための前記絶縁樹脂が前記連
    通溝を通して前記連結部分収納凹部内に充填されている
    請求項8に記載の高電圧用可変抵抗器ユニット。
  10. 【請求項10】 前記1以上の端子挟持部は前記連結部
    分収納凹部に近接して配置されている請求項9に記載の
    高電圧用可変抵抗器ユニット。
  11. 【請求項11】 複数個の前記端子に対する複数の前記
    連結部分収納凹部が連通溝を介して相互に連通している
    請求項8または9に記載の高電圧用可変抵抗器ユニッ
    ト。
  12. 【請求項12】 前記連結部分は一端が前記被挟持部分
    につながる第1の直線状連結部と、前記第1の直線状連
    結部と対向し且つ一端が前記リード線被接続部分につな
    がる第2の直線状連結部と、前記第1の直線状連結部及
    び第2の直線状連結部のそれぞれの他端とつながって両
    者を連結するカーブ連結部とから構成されており、 前記連結部分収納凹部を囲む壁部のうち、前記第1の直
    線状連結部及び第2の直線状連結部と対向する一対の壁
    部には前記第1の直線状連結部及び第2の直線状連結部
    と嵌合する一対の嵌合溝が形成されており、 前記第1の直線状連結部及び第2の直線状連結部と前記
    一対の嵌合溝との間に前記絶縁樹脂が入り込んでいる請
    求項8に記載の高電圧用可変抵抗器ユニット。
  13. 【請求項13】 前記端子固定部には、前記第2の直線
    状連結部が嵌合される前記嵌合溝に対して該嵌合溝を前
    記端子固定部から離れる方向に延長する延長用壁部が一
    体に突設されている請求項12に記載の高電圧用可変抵
    抗器ユニット。
  14. 【請求項14】 前記リード線は前記可変抵抗パターン
    に含まれる電極に電気的に接続された電気部品から延び
    るリード線である請求項8に記載の高電圧用可変抵抗器
    ユニット。
  15. 【請求項15】 前記絶縁ケースは電気部品が収納され
    る電気部品収納室を有しており、 前記リード線は前記電気部品収納室に収納された電気部
    品から延びるリード線である請求項8に記載の高電圧用
    可変抵抗器ユニット。
  16. 【請求項16】 表面に可変抵抗パターンを有する絶縁
    基板と、前記絶縁基板が収納される基板収納室及び電気
    部品が収納される電気部品収納室を有する絶縁ケース
    と、前記絶縁基板の前記表面と前記絶縁ケースの壁部と
    の間に配置されて前記可変抵抗パターン上を摺動する摺
    動子と、前記絶縁ケースの壁部を回転自在に貫通して表
    面側に延びる操作軸を有しかつ前記摺動子が取付けられ
    る摺動子操作部材と、前記絶縁ケースの前記基板収納室
    に収納された前記絶縁基板の裏面側に形成された絶縁樹
    脂層と、前記絶縁ケースの一端に前記基板収納室及び前
    記電気部品収納室と隣接するように一体に設けられた端
    子固定部と、前記端子固定部の裏面に一体に設けられた
    一対の挟持片を備えた複数の端子挟持部と、前記一対の
    挟持片に挟持される被挟持部分と前記電気部品のリード
    線または前記可変抵抗パターンに含まれる電極に電気的
    に接続された電気部品のリード線が半田付け接続される
    リード線被接続部分とを有する複数の端子とを具備する
    高電圧用可変抵抗器ユニットが、トランスケースに取付
    けられ、前記絶縁ケースの開口部にトランスモールド用
    の絶縁樹脂が充填されてなるフライバックトランスであ
    って、 前記複数の端子は、前記被挟持部分と前記リード線被接
    続部分との間に前記両部分を連結する連結部分をそれぞ
    れ有し、 前記絶縁ケースの前記端子固定部には前記端子挟持部に
    隣接して前記複数の端子の前記連結部分が収納される複
    数の連結部分収納凹部が形成され、 前記連結部分収納凹部と前記基板収納室との間に両者を
    連通する連通溝が形成され、 前記複数の端子の前記連結部分及び前記複数の連結部分
    収納凹部は、前記連結部分が前記連結部分収納凹部に収
    納され且つ前記複数の端子の前記被挟持部が前記端子挟
    持部に挟持された状態で、前記複数の端子の取付姿勢を
    保つように構成され、 前記連結部分収納凹部には前記絶縁樹脂層を形成するた
    めの絶縁樹脂が充填されて硬化しているフライバックト
    ランス。
JP9071589A 1996-03-29 1997-03-25 高電圧用電気部品及び高電圧用可変抵抗器ユニット並びにフライバックトランス Withdrawn JPH09320801A (ja)

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