JPH09320668A - メッキ銅合金薄板およびその薄板で製造したコネクタ - Google Patents

メッキ銅合金薄板およびその薄板で製造したコネクタ

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JPH09320668A
JPH09320668A JP11904996A JP11904996A JPH09320668A JP H09320668 A JPH09320668 A JP H09320668A JP 11904996 A JP11904996 A JP 11904996A JP 11904996 A JP11904996 A JP 11904996A JP H09320668 A JPH09320668 A JP H09320668A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 メッキ銅合金薄板およびその薄板で製造した
コネクタを提供する。 【解決手段】 銅合金薄板、銅合金薄板の上に形成され
た拡散合金層、拡散合金層の上に形成されたSnメッキ
仕上げ層またはSn合金メッキ仕上げ層からなり、必要
に応じて、Cu下地層またはNi下地層を有するメッキ
銅合金薄板において、 JIS Z 2251で規定さ
れるヌープ硬さが70〜140HK0.01でかつ90
〜180HK0.025の範囲内にあり、さらにAST
M−D1894で規定される測定方法により測定された
荷重:5.884ニュートンでの静止摩擦係数が0.3
〜0.55、運動摩擦係数が0.20〜0.45の範囲
内にあることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、コネクタ、特に
多ピンコネクタを作るためのSnまたはSn合金を仕上
げメッキしたメッキ銅合金薄板およびそのSnまたはS
n合金を仕上げメッキしたメッキ銅合金薄板で製造した
コネクタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、コネクタはCu−Zn合金(例
えば、C2600)、Cu−Sn−P合金(例えば、C
5191)、Mg:0.3〜2重量%、P:0.001
〜0.1重量%を含有し、残りがCuおよび不可避不純
物からなる組成を有する銅合金などの銅合金薄板を切断
して条とし、これをプレス加工、打抜き加工、曲げ加工
などの金属加工を施すことにより作製される。この場
合、得られたコネクタの良好な接触性や熱安定性を得る
とともに経済性を目的に銅合金条の段階でメッキした
り、あるいは最終的に加工を施した後Snメッキ、Sn
−Pb合金などのSn合金メッキを施すことが多く行わ
れている。
【0003】この時のSnメッキ仕上げ層またはSn合
金メッキ仕上げ層は、銅合金薄板の上にCuまたはNi
の下地層を形成し、この下地層の上に電気メッキ法によ
り形成される。また、電気メッキした後リフロー処理を
施すことにより表面部を溶融処理する方法、溶融したメ
ッキ浴に銅合金薄板を通す溶融メッキ法が施されること
も知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】近年、電気・電子回路
部品は、多機能化に伴って回路数が増大し、これら回路
を供給するコネクタも多極化が進み、ピン数も20以上
ある多ピンコネクタの需要が増大してきている。例え
ば、自動車の組み立て工程では、人力によるコネクタの
装着工程が必要とされるが、多ピン化に伴う挿入力の増
大が作業員の疲労をもたらし、大きな問題になってきて
いる。そのため挿入力の小さな多ピンコネクタが求めら
れているが、挿入力を小さくすると離脱しやすくなって
装着性が不安定となる。また、これら多ピンコネクタは
自動車のエンジン廻りのような高温で振動のある環境下
で使用されることがあるが、高温に長時間さらされても
接触抵抗が増大することがなく、さらに把持力が変化せ
ず、エンジンなどの振動により外れることのない安定し
た装着を確保できるコネクタも求められている。
【0005】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明者らは、
かかる観点から、多ピンコネクタであっても装着しやす
く、かつ自動車のエンジン廻りのような高温で振動のあ
る環境下で使用しても接触抵抗が増大することがなく、
また外れることのない優れた接続強度を示す多ピンコネ
クタを得るべく研究を行った結果、(a)JIS Z
2251で規定されるヌープ硬さが荷重:98.07×
10 -3ニュートン(10g)で70〜140(以下、7
0〜140HK0.01と記す)かつ0.2452ニュ
ートン(25g)で90〜180(以下、90〜180
HK0.025と記す)の範囲内にあるメッキ銅合金薄
板で作製したコネクタ、または、(b)JIS Z 2
251で規定されるヌープ硬さが70〜140HK0.
01でかつ90〜180HK0.025の範囲内にあ
り、かつASTM−D1894で規定される測定方法に
より測定された荷重:5.884ニュートン(600
g)での静止摩擦係数が0.3〜0.55、運動摩擦係
数が0.20〜0.45であるメッキ銅合金薄板で作製
したコネクタ、は挿入力が小さく、かつ離脱力が大きく
て振動のある環境下で使用しても離脱することがなく、
さらに、(c)JIS Z 2251で規定されるヌー
プ硬さが70〜140HK0.01でかつ90〜180
HK0.025の範囲内にあり、かつASTM−D18
94で規定される測定方法により測定された荷重:5.
884ニュートン(600g)での静止摩擦係数が0.
3〜0.55、運動摩擦係数が0.20〜0.45であ
り、前記銅合金薄板がNi:0.5〜3重量%、Si:
0.08〜0.7重量%、Sn:0.1〜0.9重量
%、Zn:0.1〜3重量%、Fe:0.007〜0.
25重量%、P:0.001〜0.2重量%、Mg:
0.001〜0.2重量%、Cr:0.01〜0.2重
量%、Pb:0.001〜0.01重量%を含有し、さ
らにLi、In、Ba、Pd、Au、Pt、Rhおよび
Irのうちの1種または2種以上を合計で0.0002
〜0.05重量%を含有し、残りがCuおよび不可避不
純物からなる組成を有する銅合金からなる銅合金薄板で
あると、自動車のエンジン廻りのような高温で振動のあ
る環境下で使用しても接触抵抗および把持力が変化せ
ず、エンジンなどの振動により離脱することのない安定
した装着を確保できるという知見を得たのである。
【0006】この発明は、かかる知見にもとづいてなさ
れたものであって、(1)JIS Z 2251で規定
されるヌープ硬さが70〜140HK0.01でかつ9
0〜180HK0.025の範囲内にあるメッキ銅合金
薄板、(2)JIS Z 2251で規定されるヌープ
硬さが70〜140HK0.01でかつ90〜180H
K0.025の範囲内にあり、さらにASTM−D18
94で規定される測定方法により測定された荷重:5.
884ニュートン(600g)での静止摩擦係数が0.
3〜0.55、運動摩擦係数が0.20〜0.45の範
囲内にあるメッキ銅合金薄板、(3)前記(1)または
(2)記載のメッキ銅合金薄板で作られたコネクタ、に
特徴を有するものである。
【0007】すなわち、この発明は、一層具体的には、
(4)銅合金薄板、銅合金薄板の上に形成されたCu下
地層およびCu下地層の上に形成されたSnメッキ仕上
げ層からなり、前記Cu下地層とSnメッキ仕上げ層の
間にCu−Sn拡散合金層が形成されているメッキ銅合
金薄板において、JIS Z 2251で規定されるヌ
ープ硬さが70〜140HK0.01でかつ90〜18
0HK0.025の範囲内にあるメッキ銅合金薄板、
(5)銅合金薄板、銅合金薄板の上に形成されたCu下
地層およびCu下地層の上に形成されたSnメッキ仕上
げ層からなり、前記Cu下地層とSnメッキ仕上げ層の
間にCu−Sn拡散合金層が形成されているメッキ銅合
金薄板において、JIS Z 2251で規定されるヌ
ープ硬さが70〜140HK0.01でかつ90〜18
0HK0.025の範囲内にあり、さらにASTM−D
1894で規定される測定方法により測定された荷重:
5.884ニュートン(600g)での静止摩擦係数が
0.3〜0.55、運動摩擦係数が0.20〜0.45
の範囲内にあるメッキ銅合金薄板、(6)前記銅合金薄
板の上に形成されたCu下地層の厚さが0.03〜0.
8μmの範囲内にあり、前記Cu下地層とSnメッキ仕
上げ層の間のCu−Sn拡散合金層の厚さが0.03〜
1.2μmの範囲内にあり、かつSnメッキ仕上げ層の
厚さが0.05〜1.5μmの範囲内にある前記(4)
または(5)記載のメッキ銅合金薄板、(7)前記
(4)、(5)または(6)記載のメッキ銅合金薄板で
作られたコネクタ、(8)銅合金薄板、銅合金薄板の上
に形成されたNi下地層およびNi下地層の上に形成さ
れたSnメッキ仕上げ層からなり、前記Ni下地層とS
nメッキ仕上げ層の間にNi−Sn拡散合金層が形成さ
れているメッキ銅合金薄板において、JIS Z 22
51で規定されるヌープ硬さが70〜140HK0.0
1でかつ90〜180HK0.025の範囲内にあるメ
ッキ銅合金薄板、(9)銅合金薄板、銅合金薄板の上に
形成されたNi下地層およびNi下地層の上に形成され
たSnメッキ仕上げ層からなり、前記Ni下地層とSn
メッキ仕上げ層の間にNi−Sn拡散合金層が形成され
ているメッキ銅合金薄板において、JIS Z 225
1で規定されるヌープ硬さが70〜140HK0.01
でかつ90〜180HK0.025の範囲内にあり、さ
らにASTM−D1894で規定される測定方法により
測定された荷重:5.884ニュートン(600g)で
の静止摩擦係数が0.3〜0.55、運動摩擦係数が
0.20〜0.45の範囲内にあるメッキ銅合金薄板、
(10)前記銅合金薄板の上に形成されたNi下地層の厚
さが0.03〜0.8μmの範囲内にあり、前記Ni下
地層とSnメッキ仕上げ層の間のNi−Sn拡散合金層
の厚さが0.03〜1.2μmの範囲内にあり、かつS
nメッキ仕上げ層の厚さが0.05〜1.5μmの範囲
内にある(7)または(8)記載のメッキ銅合金薄板、
(11)前記(8)、(9)または(10)記載のメッキ
銅合金薄板で作られたコネクタ。(12)銅合金薄板、銅
合金薄板の上に形成されたCu下地層およびCu下地層
の上に形成されたSn合金メッキ仕上げ層からなり、前
記Cu下地層とSn合金メッキ仕上げ層の間にCu−S
n系拡散合金層が形成されているメッキ銅合金薄板にお
いて、メッキ銅合金薄板表面のJIS Z 2251で
規定されるヌープ硬さが70〜140HK0.01でか
つ90〜180HK0.025の範囲内にあるメッキ銅
合金薄板、(13)銅合金薄板、銅合金薄板の上に形成さ
れたCu下地層およびCu下地層の上に形成されたSn
合金メッキ仕上げ層からなり、前記Cu下地層とSn合
金メッキ仕上げ層の間にCu−Sn系拡散合金層が形成
されているメッキ銅合金薄板において、メッキ銅合金薄
板表面のJIS Z 2251で規定されるヌープ硬さ
が70〜140HK0.01でかつ90〜180HK
0.025の範囲内にあり、さらにASTM−D189
4で規定される測定方法により測定された荷重:5.8
84ニュートン(600g)での静止摩擦係数が0.3
〜0.55、運動摩擦係数が0.20〜0.45の範囲
内にあるメッキ銅合金薄板、(14)前記銅合金薄板の上
に形成されたCu下地層の厚さが0.03〜0.8μm
の範囲内にあり、前記Cu下地層とSn合金メッキ仕上
げ層の間のCu−Sn系拡散合金層の厚さが0.03〜
1.2μmの範囲内にあり、かつSn合金メッキ仕上げ
層の厚さが0.05〜1.5μmの範囲内にある(1
0)または(11)記載のメッキ銅合金薄板、(15)前
記(12)、(13)または(14)記載のメッキ銅合
金薄板で作られたコネクタ、(16)銅合金薄板、銅合金
薄板の上に形成されたNi下地層およびNi下地層の上
に形成されたSn合金メッキ仕上げ層からなり、前記N
i下地層とSn合金メッキ仕上げ層の間にNi−Sn系
拡散合金層が形成されているメッキ銅合金薄板におい
て、メッキ銅合金薄板表面のJIS Z 2251で規
定されるヌープ硬さが70〜140HK0.01でかつ
90〜180HK0.025の範囲内にあるメッキ銅合
金薄板、(17)銅合金薄板、銅合金薄板の上に形成され
たNi下地層およびNi下地層の上に形成されたSn合
金メッキ仕上げ層からなり、前記Ni下地層とSn合金
メッキ仕上げ層の間にNi−Sn系拡散合金層が形成さ
れているメッキ銅合金薄板において、メッキ銅合金薄板
表面のJIS Z 2251で規定されるヌープ硬さが
70〜140HK0.01でかつ90〜180HK0.
025の範囲内にあり、さらにASTM−D1894で
規定される測定方法により測定された荷重:5.884
ニュートン(600g)での静止摩擦係数が0.3〜
0.55、運動摩擦係数が0.20〜0.45の範囲内
にあるメッキ銅合金薄板、(18)前記銅合金薄板の上に
形成されたNi下地層の厚さが0.03〜0.8μmの
範囲内にあり、前記Ni下地層とSn合金メッキ仕上げ
層の間のNi−Sn系拡散合金層の厚さが0.03〜
1.2μmの範囲内にあり、かつSn合金メッキ仕上げ
層の厚さが0.05〜1.5μmの範囲内にある(1
6)または(17)記載のメッキ銅合金薄板、(19)前
記(16)、(17)または(18)記載のメッキ銅合
金薄板で作られたコネクタ、に特徴を有するものであ
る。
【0008】さらに、この発明は、Cu下地層またはN
i下地層を形成することなく、銅合金薄板の上に拡散合
金層を介してSnまたはSn合金メッキ仕上げ層を形成
しても良い。従って、この発明は、(20)銅合金薄板お
よび銅合金薄板の上に拡散合金層を介して形成されたS
nメッキ仕上げ層からなるメッキ銅合金薄板において、
JIS Z 2251で規定されるヌープ硬さが70〜
140HK0.01でかつ90〜180HK0.025
の範囲内にあることを特徴とするメッキ銅合金薄板、
(21)銅合金薄板および銅合金薄板の上に拡散合金層を
介して形成されたSnメッキ仕上げ層からなるメッキ銅
合金薄板において、JIS Z 2251で規定される
ヌープ硬さが70〜140HK0.01でかつ90〜1
80HK0.025の範囲内にあり、さらにASTM−
D1894で規定される測定方法により測定された荷
重:5.884ニュートン(600g)での静止摩擦係
数が0.3〜0.55、運動摩擦係数が0.20〜0.
45の範囲内にあることを特徴とするメッキ銅合金薄
板、(22)前記銅合金薄板とSnメッキ仕上げ層の間に
形成されたCu−Sn拡散合金層の厚さが0.03〜
1.2μmの範囲内にあり、かつSnメッキ仕上げ層の
厚さが0.05〜1.5μmの範囲内にあることを特徴
とする(20)または(21)記載のメッキ銅合金薄
板、(23)前記(20)、(21)または(22)記載
のメッキ銅合金薄板で作られたコネクタ。(24)銅合金
薄板および銅合金薄板の上に拡散合金層を介して形成さ
れたSn合金メッキ仕上げ層からなるメッキ銅合金薄板
において、JIS Z 2251で規定されるヌープ硬
さが70〜140HK0.01でかつ90〜180HK
0.025の範囲内にあることを特徴とするメッキ銅合
金薄板、(25)銅合金薄板および銅合金薄板の上に拡散
合金層を介して形成されたSn合金メッキ仕上げ層から
なるメッキ銅合金薄板において、JIS Z 2251
で規定されるヌープ硬さが70〜140HK0.01で
かつ90〜180HK0.025の範囲内にあり、さら
にASTM−D1894で規定される測定方法により測
定された荷重:5.884ニュートン(600g)での
静止摩擦係数が0.3〜0.55、運動摩擦係数が0.
20〜0.45の範囲内にあることを特徴とするメッキ
銅合金薄板、(26)前記銅合金薄板とSn合金メッキ仕
上げ層の間に形成されたCu−Sn拡散合金層の厚さが
0.03〜1.2μmの範囲内にあり、かつSn合金メ
ッキ仕上げ層の厚さが0.05〜1.5μmの範囲内に
あることを特徴とする(24)または(25)記載のメ
ッキ銅合金薄板、(27)前記(24)、(25)または
(26)記載のメッキ銅合金薄板で作られたコネクタ、
に特徴を有するものである。
【0009】前記(1)〜(27)の発明で使用する銅
合金薄板は、いかなる成分組成の銅合金薄板であっても
よいが、Ni:0.5〜3重量%、Si:0.08〜
0.7重量%、Sn:0.1〜0.9重量%、Zn:
0.1〜3重量%、Fe:0.007〜0.25重量
%、P:0.001〜0.2重量%、Mg:0.001
〜0.2重量%、Cr:0.01〜0.2重量%、P
b:0.001〜0.01重量%を含有し、さらにL
i、In、Ba、Pd、Au、Pt、RhおよびIrの
うちの1種または2種以上を合計で0.0002〜0.
05重量%を含有し、残りがCuおよび不可避不純物か
らなる組成を有する銅合金からなることが一層好まし
い。
【0010】この発明のメッキ銅合金薄板は、銅合金薄
板の上にCuまたはNiの下地層を形成し、この下地層
の上にSnまたはSn合金メッキ仕上げ層を電気メッキ
法により形成した後、通常より高い温度でリフロー処理
を施すことにより製造する。また、前記Sn合金メッキ
仕上げ層のSn合金は、いかなる組成のSn合金であっ
てもよいが、Pb:3〜50重量%を含有し、残りがS
nおよび不可避不純物からなるSnハンダ、またはC
u:1〜10重量%を含有し、残りがSnおよび不可避
不純物からなるSnハンダであることが好ましい。メッ
キ仕上げ層がSnである場合、拡散合金層は二元系のC
u−Sn合金またはNi−Sn合金で構成されるが、メ
ッキ仕上げ層がSn合金である場合、三元系以上のCu
−Sn系合金またはNi−Sn系合金で構成される。
【0011】つぎに、この発明のメッキ銅合金薄板およ
びその薄板で製造したコネクタの表面硬さ、表面摩擦係
数、下地層、拡散合金層および仕上げメッキ層の限定理
由について説明する。 a.表面硬さ メッキ銅合金薄板の表面硬さは、コネクタの装着安定性
に大きな影響を及ぼすが、JIS Z 2251で規定
されるヌープ硬さが70未満HK0.01でかつ90未
満HK0.025では表面が軟らかすぎて多ピンコネク
タの挿入力が大きくなりすぎるので好ましくなく、一
方、JIS Z 2251で規定されるヌープ硬さが1
40超HK0.01でかつ180超HK0.025では
適正な挿入力が得られても、離脱力が小さくなり、装着
性に不安が生じて来る。したがって、この発明のメッキ
銅合金薄板の表面硬さは、JIS Z 2251で規定
されるヌープ硬さが70〜140HK0.01でかつ9
0〜180HK0.025の範囲内にあるように定め
た。この発明のメッキ銅合金薄板の表面硬さは、JIS
Z 2251で規定されるヌープ硬さが80〜130H
K0.01でかつ100〜170HK0.025が一層
好ましい範囲である。
【0012】b.摩擦係数 メッキ表面の硬さに加えてメッキ表面の摩擦係数もコネ
クタの装着安定性に寄与する構成であって、静止摩擦係
数はコネクタの離脱力に影響を及ぼし、運動摩擦係数は
コネクタの挿入力に影響を及ぼす因子であるが、AST
M−D1894で規定される測定方法により測定された
荷重:5.884ニュートン(600g)での静止摩擦
係数が静止摩擦係数が0.3未満でかつ運動摩擦係数が
0.20未満では、離脱力が小さくなり、装着安定性が
低下するので好ましくなく、一方、静止摩擦係数が0.
55を越え、かつ運動摩擦係数が0.45を越えると挿
入力が大きくなり、特に多ピンコネクタでは好ましくな
い。したがって、この発明のメッキ銅合金薄板のAST
M−D1894で規定される測定方法により測定された
荷重:5.884ニュートン(600g)での静止摩擦
係数を0.3〜0.55(好ましくは0.35〜0.5
0)、運動摩擦係数を0.20〜0.45(好ましくは
0.25〜0.40)に定めた。
【0013】c.拡散合金層の厚さおよび仕上げメッキ
金属の厚さ 下地金属と仕上げメッキ金属との間に形成された拡散合
金層は、通常、仕上げメッキ金属よりも硬く、挿入力を
低める意味から有効であり、最小限0.03μmは必要
であるが、それが1.2μmを越えるようになると曲げ
加工で割れ発生の原因になるところから、拡散合金層の
厚さは0.03〜1.2μm(好ましくは、0.10〜
1.1μm)に定めた。さらに、仕上げメッキ金属は、
通常、軟らかいので0.05μm未満では離脱力が小さ
くなりすぎるとともに熱安定性が悪くなるので好ましく
なく、一方、1.5μmを越えるようになると挿入力を
大きくし、多ピンコネクタには好ましくない。したがっ
て、仕上げメッキ金属の厚さは0.05〜1.5μm
(好ましくは、0.10〜1.3μm)に定めた。
【0014】d.Cu下地金属の厚さ 母材が、例えば、Cu−Zn合金のように、Cu中にZ
n成分が多く含まれている場合、そのままSnメッキを
行うと、望ましい光沢が得難くなると共に、過熱状態で
メッキ密着性が悪くなるなど熱安定性が劣化するところ
からCu下地メッキを施すが、この場合、Cu下地メッ
キの厚さが0.03μm未満では所望の効果が得られ
ず、一方、0.80μmを越えるとその効果が飽和する
ようになるので、Cu下地金属の厚さは0.03〜0.
80μm(好ましくは、0.10〜0.70μm)に定
めた。
【0015】e.Ni下地金属の厚さ コネクタが、例えば、自動車のエンジン回りのように、
高い温度の環境下で使用する場合、母材あるいは下地金
属のCuおよびCu中に含まれる合金元素が、メッキ表
面に拡散し、酸化物を形成するなど黒変色や接触抵抗の
増大をもたらし、熱安定性を著しく劣化させるところか
らNi下地メッキを施すが、この場合、Ni下地メッキ
の厚さが0.03μm未満では所望の効果が得られず、
一方、0.80μmを越えると曲げ加工性に悪影響を及
ぼすようになるところから、Ni下地金属の厚さは0.
03〜0.80μm(好ましくは、0.05〜0.60
μm)に定めた。
【0016】f.銅合金薄板の成分 通常のコネクタを作製するために使用する銅合金薄板
は、黄銅、青銅、燐青銅など通常の銅合金薄板で十分で
あるが、特に熱安定性に優れたコネクタを得ようとする
場合、下地金属を含めてメッキ表面が耐熱性に優れてい
るとともに、耐熱クリープ性やメッキ密着性に優れてい
ることが必要であるところから、Ni:0.5〜3重量
%、Si:0.08〜0.7重量%、Sn:0.1〜
0.9重量%、Zn:0.1〜3重量%、Fe:0.0
07〜0.25重量%、P:0.001〜0.2重量
%、Mg:0.001〜0.2重量%、Cr:0.01
〜0.2重量%、Pb:0.001〜0.01重量%を
含有し、さらにLi、In、Ba、Pd、Au、Pt、
RhおよびIrのうちの1種または2種以上を合計で
0.0002〜0.05重量%を含有し、残りがCuお
よび不可避不純物からなる組成を有する銅合金からなる
薄板を使用することが一層好ましい。
【0017】
【発明の実施の形態】表1〜表2に示される成分組成、
引張り強さ、伸びおよびビッカース硬さを有する板厚:
0.3mmの銅合金板A〜Hを用意した。
【0018】
【表1】
【0019】
【表2】
【0020】実施例1 表1に示される銅合金板A〜Cをアルカリ脱脂、電解脱
脂および酸洗いした後、下記の条件により、Cu下地メ
ッキまたはNi下地メッキを行った後、Sn仕上げメッ
キまたは90%Sn−10%Pb仕上げメッキを行い、
ついで還元雰囲気中、表3〜表4に示される条件のリフ
ロー処理を行うことにより、表3〜表4に示される厚さ
の下地メッキ層、拡散合金層および仕上げメッキ層を有
する本発明メッキ銅合金薄板(以下、本発明薄板とい
う)1〜11、比較メッキ銅合金薄板(以下、比較薄板
という)1〜4および従来メッキ銅合金薄板(以下、従
来薄板という)を作製した。
【0021】a.Cu下地メッキ条件 メッキ浴組成:硫酸銅250g/l、硫酸60g/l、
塩素イオン50g/l、添加剤2g/l, メッキ浴温度:30℃、 電流密度:3A/dm2
【0022】b.Ni下地メッキ条件 メッキ浴組成:硫酸ニッケル250g/l、塩化ニッケ
ル45g/l、硼酸35g/l、 メッキ浴温度:45℃、 電流密度:4A/dm2
【0023】c.Sn仕上げメッキ条件 メッキ浴組成:硫酸第一錫40g/l、硫酸110g/
l、クレゾールスルホン酸25g/l、添加剤7g/
l、 メッキ浴温度:20℃、 電流密度:3A/dm2
【0024】d.90%Sn−10%Pb仕上げメッキ
条件 メッキ浴組成:ホウフッ化第一錫200g/l、ホウフ
ッ化鉛20g/l、ホウフッ化水素酸235g/l、添
加剤30g/l、 メッキ浴温度:25℃、 電流密度:2A/dm2
【0025】なお、得られた本発明薄板1〜11、比較
薄板1〜4および従来薄板の下地メッキ層、拡散合金層
および仕上げメッキ層の厚さは、電解式膜厚計により測
定すると共に、補助的に蛍光X線膜厚計、断面のSEM
観察およびEPMAによる観測などの手段を用いて測定
した。
【0026】
【表3】
【0027】
【表4】
【0028】本発明薄板1〜11、比較薄板1〜4およ
び従来薄板について、JIS Z2251で規定される
荷重98.07×10-3N(10g)および0.245
N(25g)のヌープ硬さ、並びにASTM−D189
4で規定される測定方法により測定された荷重:5.8
84ニュートンでの静止摩擦係数および運動摩擦係数を
測定し、その結果を表5〜表6に示した。
【0029】e.挿入力および離脱力の測定 前記本発明薄板1〜11、比較薄板1〜4および従来薄
板を用い、図1に示される形状の雄コネクタ1および雌
コネクタ2を作製し、雄コネクタ1を雌コネクタ2に挿
入したのち、雄コネクタ1を雌コネクタ2から引き抜
き、挿入する時の最大加重および引き抜く時の最大加重
をそれぞれ10回測定し、その平均値をそれぞれ挿入力
および離脱力として表5〜表6に示した。
【0030】
【表5】
【0031】
【表6】
【0032】表1〜表6に示される結果から、本発明薄
板1〜11で作られたコネクタは、いずれも挿入力が
3.5(N)以下でかつ離脱力が3.7(N)以上にな
っており、適正な設計を行うことにより、挿入力が小さ
くかつ挿入後離脱することのない安定した多ピンコネク
タが得られることが分かる。しかし、JIS Z 22
51で規定される荷重98.07×10-3N(10g)
および0.245N(25g)のヌープ硬さ、並びにA
STM−D1894で規定される測定方法により測定さ
れた荷重:5.884ニュートン(600g)での静止
摩擦係数および運動摩擦係数がこの発明の範囲から外れ
た比較薄板1〜4および従来薄板で作られたコネクタ
は、挿入力が大き過ぎるかまたは離脱力が小さすぎるか
の不具合が生じ、多ピンコネクタとして安定性に問題が
あることが分かる。
【0033】実施例2 表1〜表2に示される銅合金板D〜Hをアルカリ脱脂、
電解脱脂および酸洗いした後、実施例1で行った条件と
同じ条件により、Cu下地メッキまたはNi下地メッキ
を行った後、Sn仕上げメッキまたは90%Sn−10
%Pb仕上げメッキを行い、ついで還元雰囲気中、表7
〜表8に示される条件のリフロー処理を行うことによ
り、表7〜表8に示される厚さの下地メッキ層、拡散合
金層および仕上げメッキ層を有する本発明薄板12〜2
2および比較薄板5〜6を作製した。さらに従来薄板も
用意した。
【0034】
【表7】
【0035】
【表8】
【0036】得られた本発明薄板12〜22、比較薄板
5〜6および用意した従来薄板について、JIS Z
2251で規定される荷重98.07×10-3N(10
g)および0.245N(25g)のヌープ硬さ、並び
にASTM−D1894で規定される測定方法により測
定された荷重:5.884ニュートンでの静止摩擦係数
および運動摩擦係数を測定し、その結果を表9〜表10
に示した。
【0037】さらに、前記本発明薄板12〜22、比較
薄板5〜6および従来薄板について、実施例1と同様に
して図1に示される形状の雄コネクタ1および雌コネク
タ2を作製し、挿入力、離脱力を測定し、その結果を表
9〜表10に示した。
【0038】また、実施例2においては、図1に示され
るように雄コネクタ1を雌コネクタ2に挿入したまま、
大気中、180℃にて500時間焼鈍したものについ
て、焼鈍前と焼鈍後の接触抵抗の差を焼鈍による接触抵
抗の増加として表8に示し、さらに焼鈍後雄コネクタ1
を雌コネクタ2から引き抜く時の最大加重を測定し、そ
の値を焼鈍後の離脱力として表9〜表10に示し、熱安
定性の評価を行った。
【0039】
【表9】
【0040】
【表10】
【0041】表1〜表2および表7〜表10に示される
結果から、本発明薄板12〜22で作られたコネクタ
は、いずれも挿入力が3.5(N)以下、離脱力が3.
8(N)以上でかつ焼鈍による接触抵抗の増加および離
脱力の低下が少ないことが分かる。しかし、JIS Z
2251で規定される荷重98.07×10-3N(1
0g)および0.245N(25g)のヌープ硬さ、A
STM−D1894で規定される測定方法により測定さ
れた荷重:5.884ニュートン(600g)での静止
摩擦係数および運動摩擦係数、並びにメッキ層の厚さが
がこの発明の範囲から外れた比較薄板5〜6で作られた
コネクタは、挿入力、離脱力および焼鈍による接触抵抗
の増加の内、いずれかが劣ることが分かる。
【0042】
【発明の効果】上述のように、この発明のメッキ銅合金
薄板は、従来のメッキ銅合金薄板と比べてコネクタ板材
として優れており、この発明のメッキ銅合金薄板で作製
したコネクタは、雄コネクタを雌コネクタに挿入する時
の挿入力が小さいところからコネクタの挿入作業がやり
やすく、離脱力が大きくかつ焼鈍による接触抵抗の増加
が少ないところから、自動車のエンジン廻りのような過
酷な高温環境下において脱落などのトラブルの発生もな
く、優れたコネクタを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】雄コネクタを雌コネクタに挿入した状態を示す
斜視図である。
【符号の説明】
1 雄コネクタ 2 雌コネクタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小田嶋 美智代 福島県会津若松市扇町128−7 三菱伸銅 株式会社若松製作所内 (72)発明者 土川 真由起 福島県会津若松市扇町128−7 三菱伸銅 株式会社若松製作所内

Claims (28)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 JIS Z 2251で規定されるヌー
    プ硬さが荷重:98.07×10-3ニュートン(10
    g)で70〜140(以下、70〜140HK0.01
    と記す)かつ0.2452ニュートン(25g)で90
    〜180(以下、90〜180HK0.025と記す)
    の範囲内にあることを特徴とするメッキ銅合金薄板。
  2. 【請求項2】 JIS Z 2251で規定されるヌー
    プ硬さが70〜140HK0.01でかつ90〜180
    HK0.025の範囲内にあり、さらにASTM−D1
    894で規定される測定方法により測定された荷重:
    5.884ニュートン(600g)での静止摩擦係数が
    0.3〜0.55、運動摩擦係数が0.20〜0.45
    の範囲内にあることを特徴とするメッキ銅合金薄板。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載のメッキ銅合金薄
    板で作られたコネクタ。
  4. 【請求項4】 銅合金薄板、銅合金薄板の上に形成され
    たCu下地層およびCu下地層の上に形成されたSnメ
    ッキ仕上げ層からなり、前記Cu下地層とSnメッキ仕
    上げ層の間にCu−Sn拡散合金層が形成されているメ
    ッキ銅合金薄板において、 JIS Z 2251で規定されるヌープ硬さが70〜
    140HK0.01でかつ90〜180HK0.025
    の範囲内にあることを特徴とするメッキ銅合金薄板。
  5. 【請求項5】 銅合金薄板、銅合金薄板の上に形成され
    たCu下地層およびCu下地層の上に形成されたSnメ
    ッキ仕上げ層からなり、前記Cu下地層とSnメッキ仕
    上げ層の間にCu−Sn拡散合金層が形成されているメ
    ッキ銅合金薄板において、 JIS Z 2251で規定されるヌープ硬さが70〜
    140HK0.01でかつ90〜180HK0.025
    の範囲内にあり、さらにASTM−D1894で規定さ
    れる測定方法により測定された荷重:5.884ニュー
    トン(600g)での静止摩擦係数が0.3〜0.5
    5、運動摩擦係数が0.20〜0.45の範囲内にある
    ことを特徴とするメッキ銅合金薄板。
  6. 【請求項6】 前記銅合金薄板の上に形成されたCu下
    地層の厚さが0.03〜0.8μmの範囲内にあり、前
    記Cu下地層とSnメッキ仕上げ層の間のCu−Sn拡
    散合金層の厚さが0.03〜1.2μmの範囲内にあ
    り、かつSnメッキ仕上げ層の厚さが0.05〜1.5
    μmの範囲内にあることを特徴とする請求項4または5
    記載のメッキ銅合金薄板。
  7. 【請求項7】 請求項4、5または6記載のメッキ銅合
    金薄板で作られたコネクタ。
  8. 【請求項8】 銅合金薄板、銅合金薄板の上に形成され
    たNi下地層およびNi下地層の上に形成されたSnメ
    ッキ仕上げ層からなり、前記Ni下地層とSnメッキ仕
    上げ層の間にNi−Sn拡散合金層が形成されているメ
    ッキ銅合金薄板において、 JIS Z 2251で規定されるヌープ硬さが70〜
    140HK0.01でかつ90〜180HK0.025
    の範囲内にあることを特徴とするメッキ銅合金薄板。
  9. 【請求項9】 銅合金薄板、銅合金薄板の上に形成され
    たNi下地層およびNi下地層の上に形成されたSnメ
    ッキ仕上げ層からなり、前記Ni下地層とSnメッキ仕
    上げ層の間にNi−Sn拡散合金層が形成されているメ
    ッキ銅合金薄板において、 JIS Z 2251で規定されるヌープ硬さが70〜
    140HK0.01でかつ90〜180HK0.025
    の範囲内にあり、さらにASTM−D1894で規定さ
    れる測定方法により測定された荷重:5.884ニュー
    トン(600g)での静止摩擦係数が0.3〜0.5
    5、運動摩擦係数が0.20〜0.45の範囲内にある
    ことを特徴とするメッキ銅合金薄板。
  10. 【請求項10】 前記銅合金薄板の上に形成されたNi
    下地層の厚さが0.03〜0.8μmの範囲内にあり、
    前記Ni下地層とSnメッキ仕上げ層の間のNi−Sn
    拡散合金層の厚さが0.03〜1.2μmの範囲内にあ
    り、かつSnメッキ仕上げ層の厚さが0.05〜1.5
    μmの範囲内にあることを特徴とする請求項7または8
    記載のメッキ銅合金薄板。
  11. 【請求項11】 請求項8、9または10記載のメッキ
    銅合金薄板で作られたコネクタ。
  12. 【請求項12】 銅合金薄板、銅合金薄板の上に形成さ
    れたCu下地層およびCu下地層の上に形成されたSn
    合金メッキ仕上げ層からなり、前記Cu下地層とSn合
    金メッキ仕上げ層の間にCu−Sn系拡散合金層が形成
    されているメッキ銅合金薄板において、 メッキ銅合金薄板表面のJIS Z 2251で規定さ
    れるヌープ硬さが70〜140HK0.01でかつ90
    〜180HK0.025の範囲内にあることを特徴とす
    るメッキ銅合金薄板。
  13. 【請求項13】 銅合金薄板、銅合金薄板の上に形成さ
    れたCu下地層およびCu下地層の上に形成されたSn
    合金メッキ仕上げ層からなり、前記Cu下地層とSn合
    金メッキ仕上げ層の間にCu−Sn系拡散合金層が形成
    されているメッキ銅合金薄板において、 メッキ銅合金薄板表面のJIS Z 2251で規定さ
    れるヌープ硬さが70〜140HK0.01でかつ90
    〜180HK0.025の範囲内にあり、さらにAST
    M−D1894で規定される測定方法により測定された
    荷重:5.884ニュートン(600g)での静止摩擦
    係数が0.3〜0.55、運動摩擦係数が0.20〜
    0.45の範囲内にあることを特徴とするメッキ銅合金
    薄板。
  14. 【請求項14】 前記銅合金薄板の上に形成されたCu
    下地層の厚さが0.03〜0.8μmの範囲内にあり、
    前記Cu下地層とSn合金メッキ仕上げ層の間のCu−
    Sn系拡散合金層の厚さが0.03〜1.2μmの範囲
    内にあり、かつSn合金メッキ仕上げ層の厚さが0.0
    5〜1.5μmの範囲内にあることを特徴とする請求項
    10または11記載のメッキ銅合金薄板。
  15. 【請求項15】 請求項12、13または14記載のメ
    ッキ銅合金薄板で作られたコネクタ。
  16. 【請求項16】 銅合金薄板、銅合金薄板の上に形成さ
    れたNi下地層およびNi下地層の上に形成されたSn
    合金メッキ仕上げ層からなり、前記Ni下地層とSn合
    金メッキ仕上げ層の間にNi−Sn系拡散合金層が形成
    されているメッキ銅合金薄板において、 メッキ銅合金薄板表面のJIS Z 2251で規定さ
    れるヌープ硬さが70〜140HK0.01でかつ90
    〜180HK0.025の範囲内にあることを特徴とす
    るメッキ銅合金薄板。
  17. 【請求項17】 銅合金薄板、銅合金薄板の上に形成さ
    れたNi下地層およびNi下地層の上に形成されたSn
    合金メッキ仕上げ層からなり、前記Ni下地層とSn合
    金メッキ仕上げ層の間にNi−Sn系拡散合金層が形成
    されているメッキ銅合金薄板において、 メッキ銅合金薄板表面のJIS Z 2251で規定さ
    れるヌープ硬さが70〜140HK0.01でかつ90
    〜180HK0.025の範囲内にあり、さらにAST
    M−D1894で規定される測定方法により測定された
    荷重:5.884ニュートン(600g)での静止摩擦
    係数が0.3〜0.55、運動摩擦係数が0.20〜
    0.45の範囲内にあることを特徴とするメッキ銅合金
    薄板。
  18. 【請求項18】 前記銅合金薄板の上に形成されたNi
    下地層の厚さが0.03〜0.8μmの範囲内にあり、
    前記Ni下地層とSn合金メッキ仕上げ層の間のNi−
    Sn系拡散合金層の厚さが0.03〜1.2μmの範囲
    内にあり、かつSn合金メッキ仕上げ層の厚さが0.0
    5〜1.5μmの範囲内にあることを特徴とする請求項
    16または17記載のメッキ銅合金薄板。
  19. 【請求項19】 請求項16、17または18記載のメ
    ッキ銅合金薄板で作られたコネクタ。
  20. 【請求項20】 銅合金薄板および銅合金薄板の上に拡
    散合金層を介して形成されたSnメッキ仕上げ層からな
    るメッキ銅合金薄板において、 JIS Z 2251で規定されるヌープ硬さが70〜
    140HK0.01でかつ90〜180HK0.025
    の範囲内にあることを特徴とするメッキ銅合金薄板。
  21. 【請求項21】 銅合金薄板および銅合金薄板の上に拡
    散合金層を介して形成されたSnメッキ仕上げ層からな
    るメッキ銅合金薄板において、 JIS Z 2251で規定されるヌープ硬さが70〜
    140HK0.01でかつ90〜180HK0.025
    の範囲内にあり、さらにASTM−D1894で規定さ
    れる測定方法により測定された荷重:5.884ニュー
    トン(600g)での静止摩擦係数が0.3〜0.5
    5、運動摩擦係数が0.20〜0.45の範囲内にある
    ことを特徴とするメッキ銅合金薄板。
  22. 【請求項22】 前記銅合金薄板とSnメッキ仕上げ層
    の間に形成されたCu−Sn拡散合金層の厚さが0.0
    3〜1.2μmの範囲内にあり、かつSnメッキ仕上げ
    層の厚さが0.05〜1.5μmの範囲内にあることを
    特徴とする請求項20または21記載のメッキ銅合金薄
    板。
  23. 【請求項23】 請求項20、21または22記載のメ
    ッキ銅合金薄板で作られたコネクタ。
  24. 【請求項24】 銅合金薄板および銅合金薄板の上に拡
    散合金層を介して形成されたSn合金メッキ仕上げ層か
    らなるメッキ銅合金薄板において、 JIS Z 2251で規定されるヌープ硬さが70〜
    140HK0.01でかつ90〜180HK0.025
    の範囲内にあることを特徴とするメッキ銅合金薄板。
  25. 【請求項25】 銅合金薄板および銅合金薄板の上に拡
    散合金層を介して形成されたSn合金メッキ仕上げ層か
    らなるメッキ銅合金薄板において、 JIS Z 2251で規定されるヌープ硬さが70〜
    140HK0.01でかつ90〜180HK0.025
    の範囲内にあり、さらにASTM−D1894で規定さ
    れる測定方法により測定された荷重:5.884ニュー
    トン(600g)での静止摩擦係数が0.3〜0.5
    5、運動摩擦係数が0.20〜0.45の範囲内にある
    ことを特徴とするメッキ銅合金薄板。
  26. 【請求項26】 前記銅合金薄板とSn合金メッキ仕上
    げ層の間に形成されたCu−Sn拡散合金層の厚さが
    0.03〜1.2μmの範囲内にあり、かつSn合金メ
    ッキ仕上げ層の厚さが0.05〜1.5μmの範囲内に
    あることを特徴とする請求項24または25記載のメッ
    キ銅合金薄板。
  27. 【請求項27】 請求項24、25または26記載のメ
    ッキ銅合金薄板で作られたコネクタ。
  28. 【請求項28】 前記銅合金薄板は、Ni:0.5〜3
    重量%、Si:0.08〜0.7重量%、Sn:0.1
    〜0.9重量%、Zn:0.1〜3重量%、Fe:0.
    007〜0.25重量%、P:0.001〜0.2重量
    %、Mg:0.001〜0.2重量%、Cr:0.01
    〜0.2重量%、Pb:0.001〜0.01重量%を
    含有し、さらにLi、In、Ba、Pd、Au、Pt、
    RhおよびIrのうちの1種または2種以上を合計で
    0.0002〜0.05重量%を含有し、残りがCuお
    よび不可避不純物からなる組成を有する銅合金からなる
    銅合金薄板であることを特徴とする請求項1〜27の内
    のいずれか1項記載のメッキ銅合金薄板。
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