JP2006307336A - Cu−Ni−Si−Zn系合金Snめっき条 - Google Patents

Cu−Ni−Si−Zn系合金Snめっき条 Download PDF

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Abstract

【課題】 製造コストを増加させること無く、Cu-Ni-Si-Zn系合金Snめっき条の耐熱性を改善する。
【解決手段】 1.0〜4.5質量%のNi、Niの質量%に対し1/6〜1/4のSi、0.1〜2.0質量%のZnを含有し、さらに必要に応じ0.1〜2.0質量%のSnを含有する銅基合金を母材とし、表面から母材にかけて、Sn相、Sn−Cu合金相、Cu相の各層でめっき皮膜が構成されるSnめっき条において、Sn相の厚みを0.1〜1.5μm、Sn-Cu合金相の厚みを0.1〜1.5μm、Cu相の厚みを0.8μm以下とし、Sn相表面のSiおよびZn濃度をそれぞれ1.0質量%以下および3.0質量%以下とする。さらに必要に応じ、めっき層と母材との境界面におけるC濃度を0.1質量%以下、O濃度を1質量%以下とする。

Description

本発明は、コネクタ、端子、リレ−、スイッチ等の導電性ばね材として好適な、良好な耐熱性を有するCu−Ni−Si−Zn系合金Snめっき条に関する。
端子、コネクタ等に使用される電子材料用銅合金には、合金の基本特性として高い強度、高い電気伝導性又は熱伝導性を両立させることが要求される。また、これらの特性以外にも、曲げ加工性、耐応力緩和特性、耐熱性、めっきとの密着性、半田濡れ性、エッチング加工性、プレス打ち抜き性、耐食性等が求められる。
高強度及び高導電性の観点から、近年、電子材料用銅合金としては従来のりん青銅、黄銅等に代表される固溶強化型銅合金に替わり、時効硬化型の銅合金の使用量が増加している。時効硬化型銅合金では、溶体化処理された過飽和固溶体を時効処理することにより、微細な析出物が均一に分散して、合金の強度が高くなると同時に、銅中の固溶元素量が減少し電気伝導性が向上する。このため、強度、ばね性などの機械的性質に優れ、しかも電気伝導性、熱伝導性が良好な材料が得られる。
時効硬化型銅合金のうち、Cu−Ni−Si系合金は高強度と高導電率とを併せ持つ代表的な銅合金であり、電子機器用材料として実用化されている。この銅合金では、銅マトリックス中に微細なNi−Si系金属間化合物粒子が析出することにより強度と導電率が上昇する。
Cu−Ni−Si系合金の一般的な製造プロセスでは、まず大気溶解炉を用い、木炭被覆下で、電気銅、Ni、Si等の原料を溶解し、所望の組成の溶湯を得る。そして、この溶湯をインゴットに鋳造する。その後、熱間圧延、冷間圧延および熱処理を行い、所望の厚みおよび特性を有する条や箔に仕上げる。
Cu−Ni−Si系合金条にはSnめっきを施すことがある。この場合、Snめっきの耐熱剥離特性を改善する目的で、合金に少量のZnを添加することが多い(以下、Cu-Ni-Si-Zn系合金)。Cu−Ni−Si−Zn系合金のSnめっき条は、Snの優れた半田濡れ性、耐食性、電気接続性を生かし、自動車用および民生用の端子、コネクタ等として使われている。
Cu-Ni-Si-Zn系合金のSnめっき条は、一般的に、連続めっきラインにおいて、脱脂および酸洗の後、電気めっき法によりCu下地めっき層を形成し、次に電気めっき法によりSnめっき層を形成し、最後にリフロー処理を施しSnめっき層を溶融させる工程で製造される。
近年、電子・電気部品の回路数増大により、回路に電気信号を供給するコネクタの多極化が進んでいる。Snめっき材は、その軟らかさからコネクタの接点においてオスとメスを凝着させるガスタイト構造が採られため、金めっき等で構成されるコネクタに比べ、1極当たりのコネクタの挿入力が高い。このためコネクタの多極化によるコネクタ挿入力の増大が問題となっている。
例えば、自動車の組み立てラインでは、コネクタを嵌合させる作業は、現在ほとんど人力で行われている。コネクタの挿入力が大きくなると、組み立てラインで作業者に負担がかかり、作業効率の低下に直結する。さらに、作業者の健康を損なう可能性も指摘されている。このことから、Snめっき材の挿入力の低減が強く望まれている。
一方、Snめっき材では、経時的に、母材や下地めっきの成分がSn層に拡散して合金層を形成することにより純Sn層が消失し、接触抵抗、耐熱剥離性、半田付け性といった諸特性が劣化する。Cu-Ni-Si-Zn系合金のCu下地Snめっきの場合、この合金層は主としてCu3Sn、Cu6Sn5等の金属間化合物である。特性の経時劣化は、高温ほど促進され、自動車のエンジン回り等では特に顕著になる。
このような状況の中で、米国の3大自動車メーカーにより設立された自動車部品の規格を決定しているUSCARにおいて、コネクタ材の耐熱性の要求が高まってきており、最も厳しい使用条件では、常時の使用温度が155℃、最高使用温度が175℃での耐熱性が要求されている。また、国内においても、特に自動車関連のコネクタ材でやはり耐熱性の要求が高まってきており、150℃以下での耐熱性が求められてきている。
さらに、コネクタメーカーの生産拠点の海外への移転により、素材がめっきされた後、長期間放置されてから使用されるケースがある。このため、長期間保存しても、めっき材の諸特性が劣化しない材料、すなわち耐時効性が高い材料が求められてきている。なお、めっき材の特性劣化は高温下で促進される。したがって高温下での特性劣化が少ない材料は長期間保存しても特性が劣化しない材料と言い換えることができる。したがってこの分野でも耐熱性の高いめっき材が求められていることになる。
以上のように、Snめっき材においては、挿入力の低減および耐熱性の改善が近年の課題になっている。コネクタの挿入力を低減するための有効な方法は、特許文献1、特許文献2、特許文献3等で開示されている通り、Snめっき層を薄くすることである。一方、特許文献4では、Snめっき表面のヌープ硬さを調整し挿入力を低減する技術をCu-Ni-Si系合金に適用している。しかし、この発明についても、その実施例においてヌープ硬さとSnめっき層の厚みとの間に良い相関が認められることから、Snめっき層を薄くする技術に準ずるものと思われる。
Snめっき層を薄くすると、純Sn層消失による特性劣化が早期に進行する。すなわち、単にSnめっきを薄くするだけでは、挿入力が低減する反面、耐熱性が劣化する。したがって、Sn層を薄くする場合には、Snめっきの耐熱性を改善する技術を適用することが必要となる。
Snめっきの耐熱性を改善する技術として、下地めっきによりSn中へのCu等の拡散を防止する技術が検討されている。例えば、特許文献5、特許文献6、特許文献7、特許文献8では、Sn/Cu/Ni/銅合金母材の三層のめっきを施す技術が開示されている。この三層めっきをリフローすると、Sn/Cu−Sn合金/Ni/銅合金母材の構造となる。そして、Ni層により母材CuのSn層中への拡散が抑制され、またCu-Sn層の存在によりNiのSn層中に拡散が抑制されるため、純Sn層の消失が遅れ耐熱性が向上する。
特開平10−265992号公報 特開平10−302864号公報 特開2000−164279号公報 特許第3391427号公報 特開平6−196349号公報 特開平11−135226号公報 特開2002−226982号公報 特開2003−293187号公報
上記三層めっきの場合、耐熱性は向上するものの、新たにNiめっき工程を付加する必要があり、Ni地金価格がCu地金価格より高いことも相俟って、無視できない製造コストの増加が生じる。そこで、コストを増加させること無く、すなわちCu下地リフローSnめっきという基本仕様を変更することなく、Cu−Ni−Si−Zn系合金Snめっき条の耐熱性を改善する技術が求められていた。
発明の課題は、製造コストを増加させること無く、Cu−Ni−Si−Zn系合金Snめっき条の耐熱性を改善することである。
本発明者は、Cu−Ni−Si−Zn系合金にCu下地リフローSnめっきを施した材料について、めっき組成と耐熱性との関係を調査した。その結果、Snめっきの表面のSi濃度またはZn濃度が高いと、高温で長時間保持したときの接触抵抗の劣化が著しくなることを見出した。Cu−Ni−Si−Zn系合金母材の半田濡れ性等を改善するために母材表面のSi(酸化物)を制御する技術は過去に開示されているが(特開平09−209062号公報、特開2001−329323号公報、特開2001−181759号公報)、Snめっき表面のSiとZnを制御し高温環境下における接触抵抗の経時劣化を改善する技術は、本発明で初めて見出されたものである。
さらに、本発明者は、めっき層と母材との境界面におけるCまたはO濃度が高いと、高温で長時間保持したときにめっきが剥離すること(以下、熱剥離)を見出した。Cu−Ni−Si−Zn系合金の熱剥離については、母材の熱処理条件や不純物に着目して改善が試みられてきたが(特開63−262448号公報、特開平5−059468号公報)、耐熱剥離性が良好な材料を工業的に安定して製造するには至っていなかった。特にCu−Ni−Si−Zn系合金では105℃近傍の温度環境下での耐熱剥離性が不安定いう課題があった。
本発明は、上記技術に基づき成されたものである。
(1)1.0〜4.5質量%のNiを含有し、Niの質量%に対し1/6〜1/4のSiを含有し、0.1〜2.0質量%のZnを含有し、残部がCuおよび不可避的不純物より構成されることを特徴とする銅基合金を母材とし、表面から母材にかけて、Sn相、Sn−Cu合金相、Cu相の各層でめっき皮膜が構成され、Sn相の厚みが0.1〜1.5μm、Sn-Cu合金相の厚みが0.1〜1.5μm、Cu相の厚みが0〜0.8μmであり、Sn相表面のSi濃度が1.0質量%以下、Sn相表面のZn濃度が3.0
質量%以下であることを特徴とするCu−Ni−Si−Zn系合金Snめっき条。
(2)めっき層と母材との境界面におけるC濃度が0.1質量%以下、O濃度が1質量%以下であることを特徴とする請求項1のCu−Ni−Si−Zn系合金Snめっき条。
(3)母材が0.05〜2.0質量%のSnを含有することを特徴とする請求項1および2のCu−Ni−Si−Zn系合金Snめっき条。
(4)母材がAg、Mn、Cr、P、Co、MgおよびMoのなかの1種以上を合計で0.01〜0.5質量%含有することを特徴とする請求項1、2および3のCu−Ni−Si−Zn系合金Snめっき条。
Cu−Ni−Si−Zn系合金Snめっき条の耐熱性を、製造コストを増加させることなく改善できる。
(イ)母材のNi、Si、Zn濃度
Ni及びSiは、時効処理を行うことにより、NiSiを主とする金属間化合物の微細な粒子を形成する。その結果、合金の強度が著しく増加し、同時に電気伝導度も上昇する。
Siの添加濃度(質量%)は、Niの添加濃度(質量%)の1/6〜1/4の範囲とする。Siがこの範囲から外れると、導電率が低下する。
Niは1.0〜4.5質量%の範囲で添加する。Niが1.0質量%を下回ると充分な強度が得られない。Niが4.0質量%を超えると、熱間圧延で割れが発生する。
Znはめっきの耐熱剥離特性を改善する元素であり、0.1質量%以上の添加でその効果が発現する。一方、Znが2.0質量%を超えると、リフロー後のSnめっき表面のZnが3.0質量%を超え、後述するように半田濡れ性等が低下する。
(ロ)母材のSn濃度
Snは母材の高強度化のために必要に応じて添加する。Snが0.05%未満では高強度化の効果が発現せず、2.0質量を超えると導電率の低下が著しくなる。
(ハ)母材のAg、Mn、Cr、P、Co、Mg、Mo濃度
これら元素は強度や応力緩和特性の改善のために必要に応じて添加する。合計量が0.01質量%未満では効果が発現せず、0.5質量%を超えると導電率の低下が著しくなる。
(ニ)Sn表面のSiおよびZn濃度
Sn表面のSi濃度が1.0質量%を超えると、またはSn表面のZn濃度が3.0質量%を超えると、リフロー上がりにおける半田濡れ性が低下し、また高温環境下に保持したときの接触抵抗の経時劣化が著しくなる。 そこで、Sn表面のSi濃度およびZn濃度を、それぞれ1.0質量%以下および3.0質量%以下に規制する。
(ホ)めっき層と母材との境界面におけるCおよびO濃度
Cが0.1質量%を超えると、またはOが1質量%を超えると、耐熱剥離性が低下する。この現象は、特に105℃近傍の温度における熱剥離に対し顕著に現れる。そこで、C濃度を0.1質量%以下に規定し、O濃度を1質量%以下に規定する。
(ヘ)めっきの厚み
Cu−Ni−Si−Zn系合金母材上に、電気めっきによりCuめっき層およびSnめっき層を順次形成し、その後リフロー処理を行う。このリフロー処理により、Cuめっき層とSnめっき層が反応してSn−Cu合金相が形成され、めっき層構造は、表面側よりSn相、Sn−Cu合金相、Cu相となる。
リフロー後のこれら各相の厚みは、
・Sn相:0.1〜1.5μm
・Sn-Cu合金相:0.1〜1.5μm
・Cu相:0〜0.8μm
の範囲に調整する。
Sn相が0.1μm未満になると、高温環境での接触抵抗や半田濡れの経時劣化が著しく大きくなり、1.5μmを超えると挿入力が著しく高くなる。より好ましい範囲は0.2〜1.0μmである。
Sn-Cu合金相は硬質なため、0.1μm以上の厚さで存在すると挿入力の低減に寄与する。一方、
Sn-Cu合金相の厚さが1.5μmを超えると曲げ加工で割れ発生の原因となる。より好ましい厚みは0.5〜1.2μmである。
Cu下地めっきは、リフローの際のSn中へのSiやZnの拡散を抑制する。このCu下地めっきは、リフロー時にSn−Cu合金相形成に消費され消失しても良い。すなわち、リフロー後のCu相厚みの下限値は規制されず、厚みがゼロになってもよい。
Cu相の厚みの上限値は、リフロー後の状態で0.8μm以下とする。0.8μmを超えると耐熱剥離性が劣化し、この現象は特に105℃近傍の温度における熱剥離に対し顕著に現れる。より好ましいCu相の厚みは0.3μm以下である。
高周波誘導炉用い、内径60mm、深さ200mmの黒鉛るつぼ中で2 kgの電気銅を溶解した。溶銅表面を木炭片で覆った後、Ni、Si、Zn、Sn等の合金成分を添加し、溶銅温度を1200℃に調整した。その後、溶湯を金型に鋳込み、幅60mm、厚み30mmのインゴットを製造し、以下の工程を標準とし、Snめっき条に加工した。
(工程1)950℃で3h加熱した後、厚さ8mmまで熱間圧延する。
(工程2)熱間圧延板表面の酸化スケールをグラインダーで研削、除去する。
(工程3)板厚0.3mmまで冷間圧延する。
(工程4)溶体化処理として800℃で10秒間加熱し水中で急冷する。
(工程5)10質量%硫酸−1質量%過酸化水素溶液による酸洗および#1200エメリー紙による機械研磨を順次行ない、表面酸化膜を除去する。
(工程6)板厚0.25mmまで冷間圧延する。
(工程7)時効処理として450℃で5h加熱し空冷する。
(工程8)10質量%硫酸−1質量%過酸化水素溶液による酸洗および#1200エメリー紙による機械研磨を順次行ない、表面酸化膜を除去する。
(工程9)アセトン中で超音波を印加することにより、脱脂を行う。
(工程10)次の条件でCu下地めっきを施す。
・めっき浴組成:硫酸銅200g/L、硫酸60g/L。
・めっき浴温度:25℃。
・電流密度:5A/dm
・Cuめっき厚みは、電着時間により調整。
(工程11)次の条件でSnめっきを施す。
・めっき浴組成:酸化第1錫41g/L、フェノールスルホン酸268g/L、界面活性剤5g/L。
・めっき浴温度:50℃。
・電流密度:9A/dm
・Snめっき厚みは、電着時間により調整。
(工程12)リフロー処理として、所定温度に保持した加熱炉中に、試料を所定時間挿入し水冷する。加熱炉中の雰囲気ガスは、酸素を1vol%以下に調整した窒素である。
このように作製した試料について、次の評価を行った。
(1)母材の成分分析
機械研磨によりめっき層を完全に除去した後、Ni、Si、ZnおよびSn等の濃度をICP−発光分光法で測定した。
(2)電解式膜厚計によるめっき厚測定
リフロー後の試料に対しSn相およびSn−Cu合金相の厚みを測定した。なお、この方法ではCu相の厚みを測ることはできない。
(3)表面分析
リフロー後の試料をアセトン中で超音波脱脂した後、GDS(グロー放電発光分光分析装置)により、Sn、Cu、Si、Zn、C、Oの深さ方向の濃度プロファイルを求めた。測定条件は次の通りである。
・装置:JOBIN YBON社製 JY5000RF−PSS型
・Current Method Program:CNBinteel−12aa−0。
・Mode:Constant Electric Power=40W。
・Ar−Presser:775Pa。
・Current Value:40mA(700V)。
・Flush Time:20s。
・Preburne Time:2s。
・Determination Time:AnalySis Time=30s、Sampling Time=0.020s/point。
濃度プロファイルデータより、リフロー後に残留しているCu下地めっき(Cu相)の厚み、Sn表面のSiおよびZn濃度、めっき/母材界面のCおよびO濃度を求めた。
GDSによる濃度プロファイルデータの代表的なものを図1〜3に示す。図1は後述する発明例3のデータである。深さ1.6μmのところに、母材よりCu濃度が高い層が認められる。この層はリフロー後に残留しているCu下地めっきであり、この層の厚みを読み取りCu相の厚みとした。なお、母材よりCuが高い層が認められない場合は、Cu下地めっきは消失した(Cu相の厚みはゼロ)と見なした。
図2は後述する発明例2および比較例9の表面におけるSiおよびZnのプロファイルを拡大表示したものである。深さ0μmの位置でのSiおよびZn濃度を読み取り、Sn表面のSi、Zn濃度とした。
図3は後述する発明例6のデータである。左図よりめっきと母材の界面が、深さ1.3μmのところに存在することがわかる。右図を見ると、この深さ1.3μmのところにCおよびOのピークが認められる。このピークの高さを読み取り、めっき/母材界面のC、O濃度とした。
(4)半田濡れ性
幅10mmの短冊試験片を採取し、10質量%硫酸水溶液中で洗浄した。JIS−C0053に準じ、メニスコグラフ法により、半田濡れ時間を測定した。測定条件は次の通りである。
・フラックス:25%ロジン−エタノール。
・半田組成:60%Sn−40%Pb、半田温度:230℃。
・浸漬(引き出し)速さ:25mm/s、浸漬深さ:2mm。
(5)接触抵抗変化
大気中、150℃で1000h加熱した試料に対し、山崎式接点シュミレータ(CRS−113−Au型)を使用し、四端子法により接触抵抗を測定した。測定条件は次の通りである。
・接触荷重:0.49N。
・バイアス電圧:200mV。電流:10mA。
・摺動速度:1mm/min、摺動距離:1mm。
(6)耐熱剥離性
幅10mmの短冊試験片を採取し、105℃又は150℃の温度で、大気中1000hまで加熱した。その間、100h毎に試料を加熱炉から取り出し、曲げ半径0.5mmの90°曲げと曲げ戻し(90°曲げを往復一回)を行なった。そして、曲げ内周部表面を光学顕微鏡(倍率50倍)で観察し、めっき剥離の有無を調べた。
Figure 2006307336
Figure 2006307336
評価結果を表1及び表2に示す。本発明合金である発明例1〜29については、リフロー上がりの半田濡れ時間が3秒未満と半田濡れ性は良好であり、150℃で1000h加熱後の接触抵抗は3mΩ未満と加熱試験前のレベル(約1mΩ)に対しほとんど増加していない。
比較例1、2および発明例9、10では、1.8Ni−0.4Si−0.1Sn−Zn合金について、SnおよびCuの電着時厚みをそれぞれ0.9および0.25μmとし、母材のZn濃度を変化させている。Znを添加しないと(比較例1)、保持温度が150℃の場合、105℃の場合ともに、めっき剥離時間が著しく短縮している。また、Zn濃度が2%を超えると(比較例2)、リフロー後のSnめっき表面のZn濃度が3%を超え、リフロー上がりでの半田濡れ時間が増大し、150℃で1000h加熱後の接触抵抗も増大している。
比較例3〜5および発明例1〜4では、1.6Ni−0.35Si−0.4Zn−0.5Sn合金について、Snの電着時厚みを0.8μmとし、Cu下地めっきの厚みを変化させている。Cu下地めっきを行わない場合(比較例3)および電着時のCu下地めっきが0.1μmと薄い場合(比較例4)は、リフロー後のSnめっき表面のSiまたはZn濃度が規定範囲を超え、リフロー上がりでの半田濡れ時間が増大し、150℃で1000h加熱後の接触抵抗も増大している。一方、Cu下地めっきが厚い比較例5では、150℃ではめっきが剥離しなかったものの、105℃での耐熱時間が著しく短縮している。
比較例6および発明例2、5〜8では、1.6Ni−0.35Si−0.4Zn−0.5Sn合金について、Cu下地の電着時厚みを0.3μmとし、Snめっきの厚みを変化させている。リフロー後のSnの厚みが0.1μmを下回ると(比較例6)、リフロー後のSnめっき表面のSiおよびZn濃度が規定範囲を超え、リフロー上がりでの半田濡れ時間が増大し、150℃で1000h加熱後の接触抵抗も増大している。
比較例7は、発明例2に対し、Cu下地めっきの際の電流密度を5A/dmから20A/dmに上げた場合である。リフロー後のSnめっき表面のSiおよびZn濃度が規定範囲を超え、リフロー上がりでの半田濡れ時間が増大し、150℃で1000h加熱後の接触抵抗も増大している。電流密度を上げCuめっきがポーラスになったことが、Snめっき表面のSiおよびZn濃度上昇した原因と推測された。
比較例8、9は、発明例3に対し、時効後の酸洗および研磨条件(工程8)を変化させた場合である。比較例8では酸洗を行わず研磨のみ行っており、比較例9では酸洗、研磨ともに行っていない。比較例8、9とも、リフロー後のSnめっき表面のSiまたはZn濃度が規定範囲を超え、リフロー上がりでの半田濡れ時間が増大し、150℃で1000h加熱後の接触抵抗も増大している。さらに比較例9では、母材/めっき界面のO濃度が1%を超え、105℃でのめっき剥離時間が著しく短縮した。母材表面に残留した酸化膜が、特性を劣化させた原因と推測された。
比較例10は、発明例7に対し、めっき直前の脱脂(工程9)を行わなかった場合であり、母材/めっき界面のC濃度が0.1%を超えた。150℃ではめっき剥離は生じなかったものの、105℃での剥離時間が著しく短縮した。
比較例11は発明例11に対しリフロー炉の温度を400℃から600℃に上げた場合、比較例12は発明例11に対しリフロー炉中の酸素濃度を1vol%以下から10vol%に上げた場合である。比較例11、12ともに、リフロー後のSnめっき表面のSiまたはZn濃度が規定範囲を超え、リフロー上がりでの半田濡れ時間が増大し、150℃で1000h加熱後の接触抵抗も増大している。
以上の実施例より、本発明のSnめっき条を製造するためには、
(1)母材表面の酸化膜や汚れを十分に除去すること
(2)Cu下地めっきの電着時の厚みを適正範囲(0.2〜1μm)に調整すること
(3)Snめっきの電着時の厚みを適正範囲(0.5〜1.8μm)に調整すること
(4)適正な電流密度でめっきを行うこと
(5)リフロー炉中の酸素濃度を低く抑えること
(6)リフロー炉の温度を高くし過ぎないこと
が重要なことがわかる。
発明例3の銅層のGDSによる濃度プロファイルデータを示す図である。 発明例2、発明例9の表面におけるSiおよびZnのGDSによる濃度プロファイルデータを示す図である。 発明例6のめっきと母材の界面におけるCおよびOのGDSによる濃度プロファイルデータを示す図である。

Claims (4)

  1. 1.0〜4.5質量%のNiを含有し、Niの質量%に対し1/6〜1/4のSiを含有し、0.1〜2.0質量%のZnを含有し、残部がCuおよび不可避的不純物より構成されることを特徴とする銅基合金を母材とし、表面から母材にかけて、Sn相、Sn−Cu合金相、Cu相の各層でめっき皮膜が構成され、Sn相の厚みが0.1〜1.5μm、Sn−Cu合金相の厚みが0.1〜1.5μm、Cu相の厚みが0〜0.8μmであり、Sn相表面のSi濃度が1.0 質量%以下、Sn相表面のZn濃度が3.0 質量%以下であることを特徴とするCu−Ni−Si−Zn系合金Snめっき条。
  2. めっき層と母材との境界面におけるC濃度が0.1質量%以下、O濃度が1質量%以下であることを特徴とする請求項1のCu−Ni−Si−Zn系合金Snめっき条。
  3. 母材が0.05〜2.0質量%のSnを含有することを特徴とする請求項1および2のCu−Ni−Si−Zn系合金Snめっき条。
  4. 母材がAg、Mn、Cr、P、Co、Mg およびMoのなかの一種以上を合計で0.01〜0.5質量%含有することを特徴とする請求項1、2および3のCu−Ni−Si−Zn系合金Snめっき条。
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