JP2000045039A - コンタクト材料とその製造方法 - Google Patents

コンタクト材料とその製造方法

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JP2000045039A JP21458898A JP21458898A JP2000045039A JP 2000045039 A JP2000045039 A JP 2000045039A JP 21458898 A JP21458898 A JP 21458898A JP 21458898 A JP21458898 A JP 21458898A JP 2000045039 A JP2000045039 A JP 2000045039A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 リフロー処理時にSnはじき現象を起こさ
ず、150℃の大気中で100時間加熱処理しても表面
の酸化変色を起こさず、接触抵抗の上昇も起こりづらい
コンタクト材料とその製造方法を提供する。 【解決手段】 Ni:0.5〜5重量%,Si:0.2〜
1.5重量%を必須成分とするCu合金から成る芯材1
aの表面がCuめっき層を圧延加工して成る厚み0.1
〜0.7μmの塑性変形層1bで被覆されている基材1
の表面に、Cu3Sn(ε相)層2aとCu6Sn5(η'
相)層2bとがこの順序で積層されて成る中間層2を介
して、純SnまたはSn合金のめっき層をリフロー処理
して成る厚み0.5μm以上の溶融凝固層3が形成され
ているコンタクト材料。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はコンタクト材料とそ
の製造方法に関し、更に詳しくは、耐熱性が優れ、電気
接触特性も優れていて、各種の電気・電子機器の端子,
コネクタ,スイッチなどの材料として好適なコンタクト
材料とそれを製造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】各種の電気・電子機器に組み込まれる部
品の材料としては、従来から、CuまたはCu合金が広
く用いられている。すなわち、その用途は個別半導体や
ICパッケージのリード線やリードピン、またはリード
フレームなどのリード材料を代表例とし、更にはソケッ
ト類やコネクタ、スイッチの端子や接点ばねなどのコン
タクト材料にも及んでいる。これらの用途は、Cuまた
はCu合金が、導電性,熱伝導性が優れているととも
に、機械的な強度や加工性の点でも優れ、また経済的に
も有利であるという性質を利用したものである。
【0003】また、リード材料としては、従来から、コ
バール合金や42アロイに代表されるFe−Ni系合
金,Fe−C系合金などのFe系材料も使用されてい
る。このFe系材料は、前記したCu合金に比べると、
熱伝導性や導電性は劣るものの、機械的な強度が高く、
また熱膨張率がSiチップやパッケージの封止樹脂のそ
れに近似しているので、その表面に厚み数十μm程度の
Cuめっきを施して導電性とはんだ濡れ性を高めた状態
にしてダイオードやコンデンサなどのリード線として用
いられている。
【0004】他方、従来、Cu系材料はその機械的な強
度の点で問題を有していたが、最近では強度特性も向上
したCu合金が開発されている。例えば、NiとSiを
少量含有せしめて、それらをNi2Siなどの形態で析
出させた析出強化型のCu合金が知られている。そし
て、このCu合金は、スタンピング性や応力緩和特性が
優れているので、リード材料,端子やコネクタなどのコ
ンタクト材料として使用されはじめている。具体的に
は、Ni:0.5〜5重量%,Si:0.2〜1.5重量
%を含有するCu合金を用いた材料の検討が進められて
いる。
【0005】そして、上記した部品材料の場合、その表
面には、めっきに代表される表面処理を施すことにより
材料機能の信頼性を高めて使用するということが行われ
ている。
【0006】例えば、はんだ付けによってプリント基板
に部品を実装するときに用いるリード材料の場合、その
表面にSnめっきまたはSn合金めっきを施してはんだ
付け性を高めるという処置が採られている。具体的に
は、ICパッケージを組み立てたのちリードフレームの
アウターリード部に例えばSn−Pb合金を用いて外装
はんだめっきを施したり、個別半導体やコンデンサのリ
ード線にも予めSnめっきやSn−Pb合金めっきを施
し、更に加熱してリフロー処理を行うこともある。
【0007】更には、基体がCuまたはCu合金から成
る材料の場合、その表面にSnまたはSn合金めっきを
施すと、得られた材料は前記した特性の外に耐食性,耐
摩耗性も優れ、しかも経済的に有利であるということか
ら、リード材料の外に各種端子やコネクタなどの材料と
しても多用されている。そして、表面光沢が必要とされ
る用途分野では、SnまたはSn合金の光沢めっきを施
したものや、更にはリフロー処理を施したものが使用さ
れ、とくにリフロー処理を施したものは、耐ウイスカー
性や耐熱性も優れているので、厳しい温度環境で使用さ
れる部品の材料として賞用されはじめている。
【0008】例えば、電装品が広く搭載されるようにな
ってきている自動車関連分野の場合、組み込まれる端子
やコネクタなどのコンタクト材料は、エンジンルーム内
をはじめとして、温度100〜180℃程度の高温環境
に曝されることになる。従来、このような分野では、黄
銅やリン青銅の基体の表面にSnめっきやはんだなどの
Sn合金めっきを施した材料が主として使用されてきて
いるが、厳しい使用環境に対しては必ずしも満足すべき
性能ではないということで、強度特性の向上と応力緩和
特性の改善を目的として前記したNiとSiを含有する
Cu合金にSnめっきやSn合金めっきを施したもの、
更にはその後リフロー処理を施した材料が使用されはじ
めている。
【0009】この材料の製造に当たっては、上記Cu合
金の基体の表面に、まず厚み0.5μm程度のCuめっ
き層を下地層として形成したのち、その上に、Snめっ
きまたはSn合金めっきを施し、ついでリフロー処理を
行ってSnまたはSn合金の溶解凝固層が形成される。
【0010】この場合、一旦、下地Cuめっき層が形成
されるが、その理由は次の点にある。
【0011】第1の理由は、基体の表面に、直接,Sn
またはSn合金層を形成してリフロー処理を行うと、形
成された溶融凝固層の表面は均一で平滑な凝固面になら
ず、そのため表面は鏡面光沢を示さないという問題が起
こることを防止するためである。上記した現象は、いわ
ゆる“Snはじき現象”と呼ばれる現象であり、一般に
凹凸表面になっている基体表面の例えば凸部にはSnめ
っき層は厚く形成されるものであるが、リフロー処理時
にはこの厚いSnめっき層の溶融したSnが表面の凹部
に移動してそこで再凝固することになり、そのため前記
表面の凸部はSnをはじいているような外観、例えば白
っぽく曇ったり、梨地状の外観を呈することになること
をいう。
【0012】第2の理由は、製造された材料を高温環境
下に長時間曝しておくと、基体表面の主成分であるCu
がSn溶融凝固層の表層部にまで拡散移動してそこで酸
化変色を起こしたり、またはSn溶融凝固層と基体との
間で拡散合金化が進行したりすることにより、結局、材
料表面では接触抵抗が高くなるという事態が発生すると
いうことを防止するためである。
【0013】また、リフロー処理時には、基体中の成分
であるSiが基体とSnめっき層との界面に析出した
り、またはSnめっき層の表層部にまで熱拡散して、そ
れらの箇所でSiO2に代表されるSi酸化物に転化
し、そのSi酸化物が溶融Snをはじくという現象も生
起する。しかしながら、一方では、このSi酸化物は、
大気などの外界に対するバリア層としても機能し、基体
から表層部にまで熱拡散してくるCu成分が外界と接触
して酸化変色する事態を防止するという働きもする。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、Niと
Siを含有するCu合金の基体表面にCu下地めっき層
を形成した材料にリフロー処理を行うと、基体表面の状
態によっては次のような問題の発生することが判明し
た。
【0015】すなわち、基体の表面にSiO2のような
Si酸化物の皮膜が存在していると、この表面にCu下
地めっき層とSnまたはSn合金めっき層を順次形成し
たのちリフロー処理を行った材料は、高温環境試験や高
温環境下における使用時に、Sn溶融凝固層の表面が酸
化変色を起こして接触抵抗が上昇し、外観と電気接触特
性の双方が低下するということである。換言すれば、こ
の場合のSn溶融凝固層の耐熱性は低下してしまうので
ある。
【0016】このような問題は次のような理由で起こ
る。すなわち、一般に、Cu合金や前記したCu下地め
っき層には、Cu2OやCuOの形態で不可避的にO成
分が含有されているのであるが、例えば製造された材料
が長期間高温環境に曝されると、基体中のSi成分は上
記したO成分と化合してSi酸化物になって基体とSn
溶融凝固層との界面にトラップし、そのため、Si成分
の表層部への拡散移動が抑制されて表層部に前記したバ
リア層が形成されないことになり、結果として、基体や
Cu下地めっき層からCu成分が拡散移動し、表層部で
酸化変色すると同時に接触抵抗の上昇がもたらされるこ
とになる。
【0017】したがって、NiとSiを含有するCu合
金を基体にして材料を製造する場合には、Cu下地めっ
き層の形成に先立ち、前記基体の表面からSi酸化物の
皮膜を除去することが必要になる。
【0018】その場合、例えばバフ研磨などによりSi
酸化物皮膜を機械的に除去する方法がある。しかしなが
ら、この方法の場合には、基体の表面が不可避的に粗面
化し、前記したSnはじき現象が起こりやすい表面状態
になることもあり、あまり好ましい方法ではない。
【0019】別の方法としてSi酸化物皮膜を薬品で溶
解除去する方法がある。その場合、そのSi酸化物皮膜
を溶解できる薬品としてはフッ化物を含有するもの以外
は事実上存在しないので不可避的に含フッ化物溶液を使
用せざるを得なくなる。
【0020】しかしながら、その場合には、作業環境の
安全性確保や使用後の廃液処理のために多岐に亘る付帯
設備が不可欠となり、その結果、製造コストの上昇を招
く。また、含フッ化物溶液によって基体の表層部におけ
るSi酸化物皮膜を除去し得たとしても、表層部の下に
存在しているSi酸化物は残存したままの状態になって
いるので、やはり、Si成分のSn溶融凝固層表面への
拡散移動は抑制されることになり、その結果、外観不良
や電気接触特性の高温劣化が起こり得る状態になってい
る。
【0021】本発明は、NiとSiを含有するCu合金
を基体として用いて製造した材料における上記した問題
を解決し、リフロー処理後のSn溶融凝固層は良好な鏡
面光沢を有し、また高温環境下に長期間曝されても酸化
変色や接触抵抗の上昇も起こしずらい耐熱性に優れたコ
ンタクト材料とそれを製造する方法の提供を目的とす
る。
【0022】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、本発明においては、Ni:0.5〜5重量%,
Si:0.2〜1.5重量%を必須成分とするCu合金か
ら成る芯材の表面がCuから成る厚み0.1〜0.7μm
の塑性変形層で被覆されている基材の表面に、Cu3
n(ε相)層とCu6Sn5(η'相)層とがこの順序で
積層されて成る中間層を介して、純SnまたはSn合金
から成る厚み0.5μm以上の溶融凝固層が形成されて
いることを特徴とするコンタクト材料が提供され、ま
た、Ni:0.5〜5重量%,Si:0.2〜1.5重量
%を必須成分とするCu合金から成る基材の表面にCu
めっきを施したのち圧延加工を行って、厚み0.1〜0.
7μmのCuの塑性変形層を形成し、ついで、前記塑性
変形層の表面に純SnまたはSn合金めっきを施したの
ちリフロー処理を行うことを特徴とするコンタクト材料
の製造方法が提供される。
【0023】
【発明の実施の形態】図1は本発明材料の層構造を示す
断面図である。この材料は、後述する基材1の表面に、
後述するCu3Sn(ε相)層2aとCu6Sn5(η'
相)層2bとから成る中間層2を介して後述するSn溶
融凝固層3が形成されている層構造を有する。
【0024】この材料は、後述する基材1の表面にSn
またはSn合金をめっきしたのちリフロー処理を施して
製造される。
【0025】ここで、基材1は、Ni:0.5〜5重量
%,Si:0.2〜1.5重量%を必須成分とするCu合
金から成る芯材1aと、この芯材1aの表面を被覆して
形成されているCuの塑性変形層1bとで構成されてい
る。
【0026】基材1における芯材1aは、Ni:0.5
〜5重量%,Si:0.2〜1.5重量%を必須成分とし
て含有するCu合金から成り、具体的には、Cu−3%
Ni−0.65%Si−0.15%Mg,Cu−3.2%
Ni−0.7%Si−1.25Sn,Cu−3.2%Ni
−0.7%Si−0.5%Sn,Cu−1.6%Ni−0.
4%Si−0.4%Zn,Cu−2.4%Ni−0.4%
Si−0.16%P,Cu−1.5%Ni−0.18%S
i−0.1%P−1.5%Zn,Cu−3%Ni−0.7
%Si−0.3%Zn,Cu−2%Ni−0.5%Si−
0.5%Sn−1%Zn,Cu−3.2%Ni−0.75
%Si−1.3%Sn−0.3%Zn,Cu−2.5%N
i−0.6%Si−0.5%Zn−0.03%Ag,Cu
−2%Ni−0.5%Si−0.3%Sn−0.5%Zn
−0.1%Mgなどをあげることができる。この芯材1
aの形状は、材料の用途目的や後述する表面層形成方法
に対応して、線状,板状,条状など各種の形状に選定さ
れる。
【0027】この芯材1aは、所定の組成に溶製された
合金に、鋳造、熱間加工、冷間加工、更に溶体化処理や
時効処理などの処理工程を施して所望する形状に加工さ
れている。このとき、例えば最終の処理工程である時効
処理過程では、芯材の成分であるSi成分が表層部に析
出して、そこでSi酸化物の皮膜になるのが通例であ
る。
【0028】したがって、次に述べるCuの塑性変形層
1bを形成するに先立ち、例えば前記したバフ研磨など
の機械研磨を行って芯材1aの表面から上記したSi酸
化物の皮膜を除去して清浄化することが好ましい。本発
明の場合には、この機械研磨によって芯材1aの表面が
粗面になったとしても、それに続くCuめっきと塑性加
工により、Snなどのめっきが施される前の基材の表面
は前記した機械研磨だけのときよりも却って平滑化し、
その後の溶融凝固層の外観は向上するので問題はない。
具体的には、芯材1aの表面に対して、加速電圧10k
V,試料電流1〜7×10-7A,サンプリング時間12
8〜256msecの条件でオージェ電子分光分析を行った
ときに、芯材1aの表面から深さ600Åに至る部分の
元素分布においては、C,O,Cuのみが検出され、S
iは検出されないか、または上記条件下では検出限界以
下の値になっている状態にまで清浄化することが好まし
い。このような状態のときには、芯材1aの表面にはS
i酸化物は存在せず、前記したような不都合な事態の発
生要因が除去されていることになる。しかし、本発明の
場合にはこの皮膜除去を行わずに、直接、この皮膜の上
に塑性変形層1bを形成することもできる。
【0029】この塑性変形層1bは、芯材1aの表面
に、通常、電気めっき法でCuめっきを行い、そのCu
めっき層に例えば冷間加工のような塑性加工を行うこと
により、Cuめっき層は圧縮されて塑性変形し、緻密な
塑性変形層に転化する。なお、必要に応じては更に、5
00℃より低い温度でSiが再析出しない程度の短時間
の焼鈍処理を施して加工歪の除去を行うことができる。
【0030】したがって、形成された塑性変形層1bに
おけるCu成分は、高温環境下にあってもめっき層に比
べて熱拡散性が小さいので、後述するSn成分との間に
おけるCu3Sn(ε相)とCu6Sn5(η'相)の生成
速度も抑制され、単なるCuめっき層の場合に比べると
耐熱性が向上する。
【0031】このとき、上記した塑性加工時の圧下率が
小さすぎると、塑性変形層の緻密化は充分ではないので
塑性変形層の耐熱性はそれほど向上せず、また圧下率が
大きすぎると薄すぎる塑性変形層になってしまい、それ
を防ぐためにはCuめっき層の厚みを厚くすることが必
要になるので、圧下率は5〜30%の範囲内に設定する
ことが好ましい。
【0032】この塑性変形層1bの厚みが厚すぎると、
例えばリフロー処理時のような高温環境下にあっては、
芯材中のSi成分がこの塑性変形層を通過してSn溶融
凝固層3に前記したバリア層を形成するために必要な時
間は長くなり、そのためその間にこの塑性変形層からの
Cuの拡散移動や前記した2つの層2a,2bの生成が
進行し、結局、Sn溶融凝固層の表層部にCu成分が先
に到達することになる。その結果、酸化変色が起こって
長期間使用時に接触抵抗の上昇を招くことになる。また
逆に薄すぎると、例えば芯材1aの表面の凹凸状態や疵
などを消して表面を平滑化する点で難点が生じ、そのた
め、リフロー処理時にSnはじき現象が多発して鏡面光
沢を得にくくなる。
【0033】もちろん、芯材表面の凹凸状態や後述する
リフロー処理時の条件などによってこの塑性変形層1b
の厚みは適宜選定されることになるが、通常、0.1〜
0.7μmの厚みに成膜すれば、Snはじき現象の発生
防止や相手材との接触抵抗の上昇を抑制するという点で
有効である。
【0034】Cuの塑性変形層1bの上には、通常、電
気めっき法を適用してSnまたはSn合金がめっきさ
れ、ついでリフロー処理が行われる。その結果、Snま
たはSn合金のめっき層は溶融・再凝固してSnを主体
とする溶融凝固層3に転化する。
【0035】なお、このときに用いるSn合金として
は、例えばSn−Pb系、Sn−Bi系、Sn−In
系、Sn−Zn系などをあげることができる。更には、
これらSn合金にCu成分を含有せしめた3元系のSn
合金を使用することもできる。とくに、後者の3元系S
n合金を用いると、得られた材料は、高温環境下におけ
る酸化変色や相手材との接触抵抗の上昇が起こりずらく
なるので有効である。
【0036】この過程、すなわち、Cuの塑性変形層1
bの上にSnまたはSn合金をめっきした直後から、ま
たリフロー処理の過程で、Sn成分とCu成分とが相互
拡散し、基材1の表面側ではCuリッチで基材1の表面
との密着性確保に寄与するCu3Sn(ε相)層2a
と、Sn溶融凝固層側ではSnリッチでそのSn溶融凝
固層との密着性確保に寄与するCu6Sn5(η'相)の
層2bに転化し、両層の界面では2つの相が混在した状
態になることにより全体で基材1とSn溶融凝固層3と
の密着性を確保するための中間層2が形成される。
【0037】したがって、形成されたSn溶融凝固層の
表層部側は、成膜時よりも薄くなった状態で純Snまた
はSn合金の層が残存する。
【0038】本発明においては、この残存する溶融凝固
層(純SnまたはSn合金層)3の厚みが0.5μm以
上となるように、当初成膜するSnまたはSn合金のめ
っき層の厚みを調整する。この純SnやSn合金から成
る溶融凝固層3の厚みが0.5μmよりも薄くなると、
高温環境下における使用時に、相手材との接触抵抗が上
昇するようになるからである。
【0039】また、成膜時におけるSnまたはSn合金
のめっき層の厚みの上限は、材料用途とその経済性を勘
案して決めればよく、また一般的なリフロー処理可能な
厚みと適用するリフロー処理条件とを勘案して決めれば
よいが、このSnまたはSn合金のめっき層は耐熱性に
優れているとはいえ軟質であるため、あまり厚くすると
得られた材料を例えば端子材料として用いたときに挿板
特性が却って劣化するということもあるので、通常は2
μmに設定することが好ましい。ただし、線材の場合は
この限りではなく、最大10μmの場合も考えられる。
【0040】SnまたはSn合金のめっき後に行われる
リフロー処理において、過剰なリフロー処理を行うと、
CuとSnの拡散合金化によるSnまたはSn合金のめ
っき層の過剰な消費だけではなく、芯材のSi成分やC
u成分の拡散移動の活発化などにより、例えば接触抵抗
の劣化などの特性劣化が生ずるようになるので、リフロ
ー処理条件は適正に選定されるべきである。具体的に
は、リフロー処理時には、Cuの塑性変形層1bのCu
成分や芯材1aのSi成分が多量に表面層にまで拡散移
動してくるという事態を有効に防止するようなリフロー
処理条件が選定される。
【0041】例えば、ファン回転による熱風吹き付けタ
イプのリフロー炉を用い、炉内温度を700℃未満、好
適には500〜660℃に設定し、加熱開始から水冷凝
固までの全時間を2〜6秒という短時間で行うことが好
ましい。
【0042】本発明の材料におけるSn溶融凝固層3は
次のような状態になっている。
【0043】すなわち、まず第1の状態は、このリフロ
ー処理後に形成された溶融凝固層3に対して、直接、加
速電圧10kV,試料電流1〜7×10-7A,サンプリン
グ時間128〜256msecの条件でオージェ電子分光分
析を行ったときに、この溶融凝固層3の表面から深さ8
00Åに至る部分の元素分布においては、C,O,Sn
のみが検出され、Cuは検出されないか、もしくは上記
条件下では検出限界以下の濃度になっており、かつ、
C,O,Sn以外の元素の検出濃度が相対値で3%以下
である元素分布を示している状態である。
【0044】また、第2の状態は、リフロー処理後に更
に150℃の大気中で50〜100時間の加熱処理を施
したのちの溶融凝固層に対して、上記したと同じ条件下
でオージェ電子分光分析を行ったときに、その溶融凝固
層3の表面から深さ700Åに至るまでの部分において
は、C,O,Sn以外にSi、Cuが検出されるという
元素分布を示している状態である。
【0045】上記したことは、リフロー処理後と上記加
熱処理後にあっては、本発明の溶融凝固層3が次のよう
な状態になっていることを意味する。
【0046】すなわち、第1の状態とは、リフロー処理
後において、溶融凝固層の深さ800Åまでの部分、換
言すれば溶融凝固層3の表層部には芯材1aやCuの塑
性変形層1bからCuの拡散移動が起こっておらず、C
u成分の存在に基づく酸化変色は起こらない状態になっ
ているということである。また、芯材1aの他の含有成
分、例えばSi,Zn,Mgなども若干拡散移動してい
るとしても、溶融凝固層3の深さ800Åまでの部分に
おけるそれらの濃度は3%以下と微量になっているとい
う状態である。
【0047】上記した状態が実現していない場合には、
リフロー処理時にこの溶融凝固層ではSnはじき現象が
起こっており、表面の鏡面光沢は実現しなくなってい
る。
【0048】また第2の状態は、前記した条件の加熱処
理により、溶融凝固層3にはその700Åの深さまでの
部分、すなわち溶融凝固層の表層部にはこの時点ではじ
めて多量の芯材1a中のSi成分が拡散移動し、かつC
u成分も拡散移動してきている状態である。その場合、
Si成分の方が迅速に溶融凝固層3の表層部に拡散して
きて、そこでSi酸化物に転化して前記したバリア層を
形成し、もって表面の酸化変色、ひいては相手材との接
触抵抗の上昇が抑制される状態になっているのである。
【0049】前記した加熱処理後におけるオージェ電子
分光分析の結果が上記した元素分布を示さない溶融凝固
層の場合には、酸化変色を起こさず、接触抵抗の上昇も
抑制されるという前記した効果を発揮する状態にはなっ
ていない。
【0050】
【実施例】実施例1〜14、比較例1〜13 (1)基材の製造 表面が下記の合金組成になっている3種類の芯材を用意
した。 芯材A:Cu−2.5%Ni−0.6%Si−0.5%Z
n−0.03%Ag。芯材B:Cu−2%Ni−0.5%
Si−0.5%Sn−1%Zn。 芯材C:Cu−2%Ni−0.5%Si−0.3%Sn−
0.5%Zn−0.1%Mg。
【0051】各芯材の表面に対し、オージェ電子分光分
析装置(日本電子(株)製のJAMP−30型)を用
い、加速電圧10kV,試料電流4×10-7A,サンプリ
ング時間256msec,スポット径100μmの条件でオ
ージェ電子分光分析を行った。
【0052】分析は、最初は、定性分析による表層部元
素の特定からはじめ、その後、各芯材における深さ方向
に略1000Å程度のスパッタリングを続けながら行っ
た。このときのスパッタリング速度は、表層部に対して
は約50Å/分,バルク部に対しては約120Å/分に
設定した。
【0053】その結果、いずれの芯材の場合も、構成元
素の全てが検出された。
【0054】ついで、表1で示した芯材の表面に対して
は#2000のバフを用いて研磨し、その研磨面につい
て上記した条件のオージェ電子分光分析を行った。その
結果を表1に示した。また、代表的な分析プロファイル
を図2〜図4に示した。
【0055】図2〜図4において、横軸は深さを表すス
パッタリング時間(分)であり、縦軸は各元素の濃度
(相対値)を表す。そして、図2は、バフ研磨を充分に
行って表面の酸化物を略完全に除去した場合、図3は酸
化物層を若干残存せしめた場合、図3はバフ研磨を行わ
ず、表面にSi酸化物が残存している場合をそれぞれ示
している。
【0056】その後、各芯材に表1で示した厚みのCu
めっきを行い、ついで表示の圧下率で冷間圧延を行って
Cuの塑性変形層を形成して表1で示したような各種の
芯材を製造した。
【0057】
【表1】
【0058】
【表2】
【0059】(2)材料の製造 表1で示した各基材に対し、常法のアルカリカソード脱
脂、10%硫酸による酸洗を行ったのち、各塑性変形層
の上に表2で示した厚みのSnまたはSn合金のめっき
層を成膜した。
【0060】ついで、ファン回転による熱風吹き付けタ
イプのリフロー炉を用い、表2で示した条件でリフロー
処理を行って溶融凝固層が形成されている各種の材料を
製造した。
【0061】(3)特性の評価 リフロー処理後の各材料につき、その1cm2の部分に
対しコクール社製のR50水溶液を用いたアノード溶解
法を適用して残存している溶融凝固層のSnまたはSn
合金の部分の厚みを測定した。また、溶融凝固層の状態
を目視観察した。
【0062】そして、X線回折法により、基材と溶融凝
固層との界面におけるCu3Sn(ε相)層とCu6Sn
5(η'相)層の有無を観察した。
【0063】また、各材料を150℃の大気中で100
時間加熱したのち、その表面状態を目視観察した。そし
て、曲率2.5mmのAgプローブを用い、100gの荷
重下で10mAを通電して接触抵抗を測定した。その結果
の平均値(n=10)を、上記加熱処理の前後として表
2に示した。
【0064】
【表3】
【0065】
【表4】
【0066】以上の結果から次のことが明らかである。
【0067】各実施例の材料は、いずれもリフロー処
理時にSnはじき現象を起こしていないし、また、15
0℃の大気中で100時間の加熱処理後にあっても表面
の酸化変色を起こさず、その接触抵抗も10mΩ以下の
値になっている。これに反し、各比較例の材料は、Sn
はじき現象や酸化変色を起こし、また上記加熱処理後の
接触抵抗も上昇している。
【0068】実施例3と比較例4を対比して明らかな
ように、芯材の種類と表面状態が同じで、またCuめっ
き層の厚みも同じであったとしても、そのCuめっき層
に冷間圧延を施さなかった比較例4の材料は、リフロー
処理後に弱いSnはじき現象が起こり、また加熱処理後
の接触抵抗も大きくなっている。このようなことから、
Cuめっき層を冷間圧延して塑性変形層に転化させるこ
とは、Snはじき現象の発生を抑制し、耐熱性を高める
ために有効であることがわかる。
【0069】実施例1と比較例10を対比して明らか
なように、他の要件は同じであったとしても、Cuの塑
性変形層の厚みが0.7μmより厚くなると、加熱処理
後に酸化変色が起こり、接触抵抗が上昇しており、また
実施例1と比較例7を対比して明らかなように、塑性変
形層の厚みが0.1μmより薄くなると弱いSnはじき
現象が発生するようになる。このようなことから、Cu
の塑性変形層の厚みは0.1〜0.7μmの範囲内に設定
すべきであることがわかる。
【0070】なお、実施例1と比較例8、11、13
を対比して明らかなように、芯材の表面にSi酸化物が
存在していると、ここにCuの塑性変形層を形成しても
加熱処理後にあっては酸化変色が起こり、接触抵抗も大
幅に上昇している。このようなことから、Cuめっき層
を形成する前に芯材にはバフ研磨などの機械研磨を施し
て表面のSi酸化物を除去しておくことが好ましく、研
磨による粗面化もCuめっきとその後の塑性加工によっ
て、却って研磨前よりも平滑化され、リフロー処理後の
外観も向上する。
【0071】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明の
材料は、NiとSiを含有するCu合金を芯材とし、そ
の表面層の状態を厳しく規定していることにより、リフ
ロー処理時のSnはじき現象が抑制され、また高温環境
下に長時間曝されても酸化変色は起こらずその接触抵抗
の上昇も起こりづらく、耐熱性に優れたコンタクト材料
になっている。したがって、本発明の材料は、例えばエ
ンジンルーム内を含めた車載用電装品をはじめとするコ
ンタクト材料としてその工業的価値は大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の材料の層構造を示す断面図である。
【図2】芯材の表面に対するオージェ電子分光分析の結
果を示すプロファイルである。
【図3】別の芯材に対するオージェ電子分光分析の結果
を示すプロファイルである。
【図4】更に、別の芯材に対するオージェ電子分光分析
の結果を示すプロファイルである。
【符号の説明】
1 基材 1a 芯材 1b Cuの塑性変形層 2 中間層 2a Cu3Sn(ε相)層 2b Cu6Sn5(η'相)層 3 純SnまたはSn合金の溶融凝固層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01B 1/02 H01B 1/02 A (72)発明者 森 謙介 東京都千代田区丸の内2丁目6番1号 古 河電気工業株式会社内 Fターム(参考) 4K024 AA07 AA09 AA21 AB02 AB19 BA09 BB10 BC01 DA01 DA05 DB02 DB07 GA16 4K044 AA01 AB02 BA06 BA10 BB03 BC14 CA07 CA18 CA62 CA67 5G301 AA08 AA14 AA19 AA20 AB08 AB11 AD04 AE10

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 Ni:0.5〜5重量%,Si:0.2〜
    1.5重量%を必須成分とするCu合金から成る芯材の
    表面がCuから成る厚み0.1〜0.7μmの塑性変形層
    で被覆されている基材の表面に、Cu3Sn(ε相)層
    とCu6Sn5(η'相)層とがこの順序で積層されて成
    る中間層を介して、純SnまたはSn合金から成る厚み
    0.5μm以上の溶融凝固層が形成されていることを特
    徴とするコンタクト材料。
  2. 【請求項2】 Ni:0.5〜5重量%,Si:0.2〜
    1.5重量%を必須成分とするCu合金から成る芯材の
    表面にCuめっきを施したのち圧延加工を行って、厚み
    0.1〜0.7μmのCuの塑性変形層を形成し、つい
    で、前記塑性変形層の表面に純SnまたはSn合金めっ
    きを施したのちリフロー処理を行うことを特徴とするコ
    ンタクト材料の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記Cuめっきに先立ち、前記芯材の表
    面に機械研磨を行う請求項2のコンタクト材料の製造方
    法。
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