JPH09320531A - 蛍光ランプ - Google Patents

蛍光ランプ

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JPH09320531A
JPH09320531A JP12955296A JP12955296A JPH09320531A JP H09320531 A JPH09320531 A JP H09320531A JP 12955296 A JP12955296 A JP 12955296A JP 12955296 A JP12955296 A JP 12955296A JP H09320531 A JPH09320531 A JP H09320531A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fluorescent lamp
phosphor
minutes
glass tube
afterglow
Prior art date
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Pending
Application number
JP12955296A
Other languages
English (en)
Inventor
Haruo Shibata
治男 柴田
Yoshinori Otaka
良憲 大▲高▼
Toyoichi Amano
豊一 天野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electronics Corp
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Publication date
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  • Vessels And Coating Films For Discharge Lamps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 不意の停電等の場合にも、避難行動に必要な
最低限の明るさを確保できる蛍光ランプを提供する。 【解決手段】 ガラス管1の外面に長残光性蛍光体層2
を形成している。長残光性蛍光体は、照度200[l
x]のD65標準光源で10分間照射し、照射を止めた
直後の残光輝度が100[mcd/m2]以上であり、
かつ、前記照射後、前記残光輝度が人間の限界視認レベ
ルである0.32[mcd/m2]に減衰するまでの時
間が30分以上のものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はガラス管の表面に長
残光性蛍光体を被着させた新規な蛍光ランプに関する。
【0002】
【従来の技術】最近の大規模ビル内の事務所、店舗、地
下街等のように、太陽光線が入らず、かつ不特定多数の
人間が集まる場所においては、不意の停電が非常に危険
な状況を引き起こすことが予想される。
【0003】従来、このような場合を想定して消防法等
の法律で非常誘導灯や非常灯の設置が義務づけられてい
るが、これはあくまでも非常脱出の経路を示すものや部
屋全体の状況を把握できる最低限度の照度を与えるもの
であって、室内にいる者がとっさに自分の身の回りの状
況を把握して安全に行動するには必ずしも十分とはいえ
ない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の非常灯や非常誘
導灯等では、室内の個々人がとっさに行動を起こすには
不十分な照度レベルであり、照度アップが必要である。
【0005】本発明は、室内に設置してある多数の蛍光
灯を利用して、室内にいる個々人がとっさに安全行動す
るに必要な最低限の照度を一定時間確保することができ
る新規な蛍光ランプを提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明の蛍光ランプは、ガラス管の表面に長残光性蛍
光体を被着した蛍光ランプであって、前記長残光性蛍光
体は、照度200[lx]のD65標準光源で10分間
照射し、照射を止めた直後の残光輝度が100[mcd
/m2]以上であり、かつ、前記照射を止めた後、前記
残光輝度が人間の限界視認レベルである0.32[mc
d/m2]に減衰するまでの時間が30分以上であるこ
とを特徴とするものである。
【0007】この構成によれば、蛍光ランプが不意に消
灯しても、ガラス管の残光輝度により、緊急の行動を起
こすのに十分な明るさを少なくとも30分は維持でき
る。
【0008】また、前記長残光性蛍光体は、その発光ピ
ーク波長が約480〜530nmであるユーロピウムお
よびジスプロシウム付活アルミン酸ストロンチウムから
なる。このような蛍光体は、近紫外線〜可視光線で高効
率の残光特性を示すものである。
【0009】また、前記長残光性蛍光体は、高分子樹脂
と混合されて前記ガラス管の外面に被着されている。こ
の構成によれば、長残光性蛍光体を高分子樹脂によって
ガラス管外面に強固に被着することができる。
【0010】また、前記高分子樹脂が、ポリエステル樹
脂、ポリウレタン樹脂、アクリル樹脂およびシリコーン
樹脂のうちの少なくとも1種からなる。この構成によれ
ば、万一ガラス管が破損した場合でも、ガラス片の飛散
が少ない。
【0011】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施の形態の蛍
光ランプの断面図を示す。
【0012】図1において、ガラス管1の外面に、長残
光性の蛍光体と高分子樹脂とからなる長残光性蛍光体層
2が形成されている。長残光性蛍光体は、照度200
[lx]のD65標準光源で10分間照射し、照射を止
めた直後の残光輝度が100[mcd/m2]以上であ
り、かつ、前記照射を止めた後、残光輝度が人間の限界
視認レベルである0.32[mcd/m2]まで減衰す
る時間が30分以上であるという特性を有するものであ
る。
【0013】また、ガラス管1の内面には、300〜7
00[nm]に発光ピーク波長を有する蛍光体を少なく
とも1種含む蛍光体層3が設けられているとともに、ガ
ラス管1の内部に一対の電極が設けられ、水銀と希ガス
が封入されている。
【0014】一般に、蛍光ランプ用蛍光体は、紫外線の
励起が止まっても短時間は発光が残っていることが知ら
れている。これは残光現象といわれるもので、大部分の
ものは数マイクロ秒から数ミリ秒だけ継続する蛍光現象
として知られている。一方、中には励起が止まってから
数分から数時間発光が継続する燐光現象が知られてい
る。本発明は、この燐光現象を応用したものである。
【0015】本発明に使用される長残光性蛍光体には、
ランプから放射される近紫外線〜可視青色光で効率よく
発光する、発光ピーク波長が約480〜530[nm]
の2価ユーロピウムおよびジスプロシウム付活アルミン
酸ストロンチウムを用いる。
【0016】また、長残光性蛍光体は、ポリエステル樹
脂、ポリウレタン樹脂、アクリル樹脂およびシリコーン
樹脂のうちの少なくとも1種類と混合されて、ガラス管
外面に被着される。
【0017】本発明は上記構成により、ガラス管1外面
に高分子樹脂と共に被着された長残光性蛍光体が、ラン
プ点灯中にランプから放射される近紫外線〜可視青色光
によって十分に励起されるため、蛍光ランプが不意に消
灯しても、緊急の行動をするに十分な明るさの残光を少
なくとも30分間維持することができる。
【0018】また、高分子樹脂によって強固にガラス管
外面に被着されているので、通常の取扱いでは蛍光体が
脱落もしくは剥離することはない。万一、ガラス管が破
損した場合でも、高分子樹脂によりガラス片の飛散が少
ないという付加的な効果も有する。
【0019】なお、長残光性蛍光体層はランプ内面また
は外面のいずれに設けてもよいが、ランプ外面に被着す
れば、水銀付着および水銀との物理化学的反応による蛍
光体輝度低下や、ランプ製造プロセスでの加熱による輝
度劣化が全く無く、長時間にわたり高い残光出力を維持
することができる。
【0020】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。
【0021】(実施例1)2価ユーロピウムおよびジス
プロシウム付活アルミン酸ストロンチウム長残光性蛍光
体500[g]、水性ポリエステル樹脂500[g]、
非イオン性界面活性剤(10[%]水溶液)10[m
l]を5分間かくはん・混合した塗布液を、ロールコー
タを用いて、直管40[W]形蛍光ランプ外面に約2
[g]被着させた。
【0022】ガラス管内面には、発光ピーク波長が約4
50[nm]にある青色蛍光体、同じく約543[n
m]の緑色蛍光体、同じく約611[nm]の赤色蛍光
体からなる、色温度5000[K]の3波長発光形の蛍
光体層を設けた。その後、60[℃]の温風で約15分
間乾燥した。
【0023】乾燥が完了した蛍光ランプを、暗室内で直
管40[W]用点灯装置によって約30分間点灯した
後、消灯させた。このとき、消灯直後の残光輝度は20
0[mcd/m2]であった。30分後の残光輝度は1
20[mcd/m2]あり、周囲の約3[m]以内の状
況を十分に認識できるレベルであることが確認された。
【0024】(実施例2)2価ユーロピウムおよびジス
プロシウム付活アルミン酸ストロンチウム長残光性蛍光
体500[g]、水性ポリウレタン樹脂400[g]を
10分間十分にかくはん・混合した。次に、この混合し
た塗布液を用いて、直管40[W]形蛍光ランプ外面に
ロールコータ等を用いて約3[g]被着させた。
【0025】ガラス管内面には、発光ピーク波長が約4
50[nm]にある青色蛍光体、同じく約543[n
m]の緑色蛍光体、同じく約612[nm]の赤色蛍光
体からなる、色温度6700[K]の3波長発光形の蛍
光体層を設けた。その後、60[℃]の温風で約15分
間乾燥した。
【0026】乾燥が完了した蛍光ランプを、暗室内で約
30分間点灯した後、消灯した。このとき、消灯直後の
残光輝度は200[mcd/m2]であった。30分後
の残光輝度は120[mcd/m2]あり、周囲3
[m]以内の状況を十分に認識できるレベルであること
が確認された。
【0027】(実施例3)2価ユーロピウムおよびジス
プロシウム付活アルミン酸ストロンチウム長残光性蛍光
体500[g]、シリカ複合アクリル樹脂600[g]
を10分間十分にかくはん・混合した。次に、この混合
した塗布液を用いて、直管40[W]形蛍光ランプ外面
に、ロールコータ等を用いて約2[g]被着させた。
【0028】ガラス管内面には、色温度4200[K]
のハロりん酸カルシウム蛍光体層を設けた。その後、6
0[℃]の温風で約15分間乾燥した。
【0029】乾燥が完了した蛍光ランプを、暗室内で直
管40[W]用点灯装置によって約30分間点灯した
後、消灯させた。このとき、消灯直後の残光輝度は20
0[mcd/m2]であった。30分後の残光輝度は1
20[mcd/m2]あり、周囲の状況を十分に認識で
きるレベルであることが確認された。
【0030】(実施例4)2価ユーロピウムおよびジス
プロシウム付活アルミン酸ストロンチウム長残光性蛍光
体500[g]、シリコーン樹脂600[g]を10分
間十分にかくはん・混合した。次に、この混合した塗布
液を用いて、直管40[W]形蛍光ランプ外面に、ロー
ルコータ等を用いて約3[g]被着させた。
【0031】ガラス管内面には、色温度6500[K]
のハロりん酸カルシウム蛍光体層を設けた。その後、6
0[℃]の温風で約15分間乾燥した。
【0032】乾燥が完了した蛍光ランプを、暗室内で直
管40[W]用点灯装置によって約30分間点灯した
後、消灯させた。このとき、消灯直後の残光輝度は20
0[mcd/m2]であった。30分後の残光輝度は1
20[mcd/m2]あり、周囲の状況を十分に認識で
きるレベルであることが確認された。
【0033】
【発明の効果】本発明は、ガラス管の表面に長残光性蛍
光体層を設けることにより、ランプ消灯後においても、
周囲の状況が十分に確認できることより、緊急停電時等
の突発的な状況下でも最低限の安全性が確保できること
より、その効果は極めて大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の蛍光ランプの断面図
【符号の説明】
1 ガラス管 2 長残光性蛍光体層 3 蛍光体層

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガラス管の表面に長残光性蛍光体を被着
    した蛍光ランプであって、前記長残光性蛍光体は、照度
    200[lx]のD65標準光源で10分間照射し、照
    射を止めた直後の残光輝度が100[mcd/m2]以
    上であり、かつ、前記照射を止めた後、前記残光輝度が
    人間の限界視認レベルである0.32[mcd/m2
    に減衰するまでの時間が30分以上であることを特徴と
    する蛍光ランプ。
  2. 【請求項2】 前記長残光性蛍光体は、その発光ピーク
    波長が約480〜530[nm]であるユーロピウムお
    よびジスプロシウム付活アルミン酸ストロンチウムであ
    ることを特徴とする請求項1に記載の蛍光ランプ。
  3. 【請求項3】 前記ガラス管の内面に、300〜700
    [nm]に発光ピーク波長を有する蛍光体を少なくとも
    1種含む蛍光体層を設けたことを特徴とする請求項1ま
    たは請求項2に記載の蛍光ランプ。
  4. 【請求項4】 前記長残光性蛍光体が、高分子樹脂と混
    合されて前記ガラス管の外面に被着されていることを特
    徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の蛍光ラ
    ンプ。
  5. 【請求項5】 前記高分子樹脂が、ポリエステル樹脂、
    ポリウレタン樹脂、アクリル樹脂およびシリコーン樹脂
    のうちの少なくとも1種からなることを特徴とする請求
    項4に記載の蛍光ランプ。
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