JPH09320369A - コンデンサブッシング及び樹脂含浸型コンデンサブッシングの製造方法 - Google Patents
コンデンサブッシング及び樹脂含浸型コンデンサブッシングの製造方法Info
- Publication number
- JPH09320369A JPH09320369A JP13376296A JP13376296A JPH09320369A JP H09320369 A JPH09320369 A JP H09320369A JP 13376296 A JP13376296 A JP 13376296A JP 13376296 A JP13376296 A JP 13376296A JP H09320369 A JPH09320369 A JP H09320369A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- capacitor
- resin
- impregnated
- outer cover
- silicone rubber
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
- 239000003990 capacitor Substances 0.000 title claims abstract description 176
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 title claims description 15
- 229920005989 resin Polymers 0.000 title abstract description 92
- 239000011347 resin Substances 0.000 title abstract description 92
- 229920002379 silicone rubber Polymers 0.000 claims abstract description 76
- 239000004020 conductor Substances 0.000 claims abstract description 74
- 239000004945 silicone rubber Substances 0.000 claims abstract description 61
- 239000012212 insulator Substances 0.000 claims abstract description 24
- 229910052751 metal Inorganic materials 0.000 claims abstract description 20
- 239000002184 metal Substances 0.000 claims abstract description 20
- 230000005684 electric field Effects 0.000 claims abstract description 17
- 239000000853 adhesive Substances 0.000 claims abstract description 12
- 230000001070 adhesive effect Effects 0.000 claims abstract description 12
- 239000011888 foil Substances 0.000 claims abstract description 12
- 239000004094 surface-active agent Substances 0.000 claims abstract description 6
- 239000011810 insulating material Substances 0.000 claims abstract 2
- 229920003051 synthetic elastomer Polymers 0.000 claims description 23
- 239000005061 synthetic rubber Substances 0.000 claims description 23
- 239000012298 atmosphere Substances 0.000 claims description 11
- 238000002347 injection Methods 0.000 claims description 5
- 239000007924 injection Substances 0.000 claims description 5
- 239000007788 liquid Substances 0.000 claims description 4
- 238000007789 sealing Methods 0.000 claims description 3
- 229920001971 elastomer Polymers 0.000 claims description 2
- 239000005060 rubber Substances 0.000 claims description 2
- 150000001875 compounds Chemical class 0.000 claims 1
- 238000009413 insulation Methods 0.000 abstract description 7
- 239000000356 contaminant Substances 0.000 abstract description 4
- RYGMFSIKBFXOCR-UHFFFAOYSA-N Copper Chemical compound [Cu] RYGMFSIKBFXOCR-UHFFFAOYSA-N 0.000 abstract description 3
- 229910052782 aluminium Inorganic materials 0.000 abstract description 2
- XAGFODPZIPBFFR-UHFFFAOYSA-N aluminium Chemical compound [Al] XAGFODPZIPBFFR-UHFFFAOYSA-N 0.000 abstract description 2
- 229910052802 copper Inorganic materials 0.000 abstract description 2
- 239000010949 copper Substances 0.000 abstract description 2
- 230000008595 infiltration Effects 0.000 abstract 1
- 238000001764 infiltration Methods 0.000 abstract 1
- 239000000123 paper Substances 0.000 description 75
- 229910052573 porcelain Inorganic materials 0.000 description 23
- 239000003921 oil Substances 0.000 description 12
- 238000005266 casting Methods 0.000 description 5
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 3
- 239000003344 environmental pollutant Substances 0.000 description 3
- 230000012447 hatching Effects 0.000 description 3
- 238000000034 method Methods 0.000 description 3
- 239000000203 mixture Substances 0.000 description 3
- 231100000719 pollutant Toxicity 0.000 description 3
- 229920001187 thermosetting polymer Polymers 0.000 description 3
- 230000032683 aging Effects 0.000 description 2
- 230000015556 catabolic process Effects 0.000 description 2
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 2
- 239000003822 epoxy resin Substances 0.000 description 2
- 239000002655 kraft paper Substances 0.000 description 2
- 238000000465 moulding Methods 0.000 description 2
- 229920000647 polyepoxide Polymers 0.000 description 2
- 238000003825 pressing Methods 0.000 description 2
- 229910001018 Cast iron Inorganic materials 0.000 description 1
- 239000004944 Liquid Silicone Rubber Substances 0.000 description 1
- 229910000831 Steel Inorganic materials 0.000 description 1
- 239000000654 additive Substances 0.000 description 1
- 230000000996 additive effect Effects 0.000 description 1
- WNROFYMDJYEPJX-UHFFFAOYSA-K aluminium hydroxide Chemical compound [OH-].[OH-].[OH-].[Al+3] WNROFYMDJYEPJX-UHFFFAOYSA-K 0.000 description 1
- 230000003373 anti-fouling effect Effects 0.000 description 1
- 238000005452 bending Methods 0.000 description 1
- 239000000919 ceramic Substances 0.000 description 1
- 238000010276 construction Methods 0.000 description 1
- 238000011109 contamination Methods 0.000 description 1
- 230000008602 contraction Effects 0.000 description 1
- 230000006866 deterioration Effects 0.000 description 1
- 238000009826 distribution Methods 0.000 description 1
- 238000004870 electrical engineering Methods 0.000 description 1
- HQQADJVZYDDRJT-UHFFFAOYSA-N ethene;prop-1-ene Chemical group C=C.CC=C HQQADJVZYDDRJT-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- -1 for example Polymers 0.000 description 1
- 238000010438 heat treatment Methods 0.000 description 1
- 238000005470 impregnation Methods 0.000 description 1
- 238000009421 internal insulation Methods 0.000 description 1
- 239000000463 material Substances 0.000 description 1
- 150000003839 salts Chemical class 0.000 description 1
- 229910001220 stainless steel Inorganic materials 0.000 description 1
- 239000010935 stainless steel Substances 0.000 description 1
- 239000010959 steel Substances 0.000 description 1
- 230000035882 stress Effects 0.000 description 1
Landscapes
- Insulating Bodies (AREA)
- Insulators (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 外被とコンデンサ部との密着性が高く、小型
かつ軽量で機械的強度が強いコンデンサブッシングを提
供する。 【解決手段】 樹脂含浸型コンデンサブッシングは、電
流を通電する中心導体1と、内部に金属箔2aが設けら
れた中心導体1を取り囲むレジン紙コンデンサ部2と、
耐候性を有するシリコンゴムで形成され、大気中で使用
される側のレジン紙コンデンサ部2を密着して被うシリ
コン外被7とを備えたものである。
かつ軽量で機械的強度が強いコンデンサブッシングを提
供する。 【解決手段】 樹脂含浸型コンデンサブッシングは、電
流を通電する中心導体1と、内部に金属箔2aが設けら
れた中心導体1を取り囲むレジン紙コンデンサ部2と、
耐候性を有するシリコンゴムで形成され、大気中で使用
される側のレジン紙コンデンサ部2を密着して被うシリ
コン外被7とを備えたものである。
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、電力系統に使用
される電気機器の口出し端子として使用されるコンデン
サブッシング及び樹脂含浸型コンデンサブッシングの製
造方法、特に乾式のものに関するものである。
される電気機器の口出し端子として使用されるコンデン
サブッシング及び樹脂含浸型コンデンサブッシングの製
造方法、特に乾式のものに関するものである。
【0002】
従来例1.図7は、例えば、電気工学ハンドブック67
4頁〜675頁(社団法人電気学会編:昭和63発行)
に示された、一端が大気中で使用される従来のレジン紙
コンデンサブッシングの断面図(但し、断面を示すハッ
チングは入れていない)である。図7において、1は中
心導体、2は内部に電界を調整する金属箔2aを有する
レジン紙コンデンサ部である。3はレジン紙コンデンサ
部2に固定された取付フランジ、4はレジン紙コンデン
サ部2の耐候性の問題及び表面汚損に対する表面漏洩長
を確保するためレジン紙コンデンサ部2の大気中側に被
せた碍管、5はレジン紙コンデンサ部2と碍管4のすき
間に充填された絶縁油、6は頭部金具である。ここで、
表面漏洩長とは、充電部の金具と接地金具との間におけ
るブッシング外表面に沿った最短距離であり、沿面距離
とも呼ばれる。図7の場合には、頭部金具6と取付フラ
ンジ3との間における碍管4の外表面に沿った最短距離
である。
4頁〜675頁(社団法人電気学会編:昭和63発行)
に示された、一端が大気中で使用される従来のレジン紙
コンデンサブッシングの断面図(但し、断面を示すハッ
チングは入れていない)である。図7において、1は中
心導体、2は内部に電界を調整する金属箔2aを有する
レジン紙コンデンサ部である。3はレジン紙コンデンサ
部2に固定された取付フランジ、4はレジン紙コンデン
サ部2の耐候性の問題及び表面汚損に対する表面漏洩長
を確保するためレジン紙コンデンサ部2の大気中側に被
せた碍管、5はレジン紙コンデンサ部2と碍管4のすき
間に充填された絶縁油、6は頭部金具である。ここで、
表面漏洩長とは、充電部の金具と接地金具との間におけ
るブッシング外表面に沿った最短距離であり、沿面距離
とも呼ばれる。図7の場合には、頭部金具6と取付フラ
ンジ3との間における碍管4の外表面に沿った最短距離
である。
【0003】碍管4の表面には表面漏洩長をできるだけ
長く確保するとともに、大気中汚染物質の付着を防止す
るために流線形状の笠4aを一定間隔で設けている。ま
た、レジン紙コンデンサ部2と碍管4とのすき間には絶
縁油5を封入し、すき間における部分放電(コロナ放
電)を防止している。ここで、絶縁媒体として絶縁油5
の場合について説明しているが、絶縁ガスを封入するも
のもある。頭部金具6は、絶縁油5に対するコンサベー
タとして必要である。また、碍管4を取付フランジ3に
押圧し固定するためのバネの収納容器ともなっている。
そして、このタイプのレジン紙コンデンサブッシング
は、金属箔2aにより電位分布が改善されるので、フラ
ッシオーバ電圧が高くなるとともに耐塩害特性が良好で
あり、絶縁階級20〜30号以上で広範に使用されい
る。
長く確保するとともに、大気中汚染物質の付着を防止す
るために流線形状の笠4aを一定間隔で設けている。ま
た、レジン紙コンデンサ部2と碍管4とのすき間には絶
縁油5を封入し、すき間における部分放電(コロナ放
電)を防止している。ここで、絶縁媒体として絶縁油5
の場合について説明しているが、絶縁ガスを封入するも
のもある。頭部金具6は、絶縁油5に対するコンサベー
タとして必要である。また、碍管4を取付フランジ3に
押圧し固定するためのバネの収納容器ともなっている。
そして、このタイプのレジン紙コンデンサブッシング
は、金属箔2aにより電位分布が改善されるので、フラ
ッシオーバ電圧が高くなるとともに耐塩害特性が良好で
あり、絶縁階級20〜30号以上で広範に使用されい
る。
【0004】また、他の樹脂含浸型コンデンサブッシン
グが、例えば、特公昭49−32117号公報に示され
ている。この樹脂含浸型コンデンサブッシングは、上述
した碍管4に替えて、エポキシ性樹脂により套管を形成
している。ここで、套管は樹脂含浸型コンデンサ部の側
面を被うとともに、套管と樹脂含浸型コンデンサ部とは
接着剤により接着している。また、樹脂含浸型コンデン
サ部の端面及び中心導体を金属金具で被っている。そし
て、エポキシ性樹脂により套管を形成した樹脂含浸型コ
ンデンサブッシングを屋内用として使用し、磁器碍管の
樹脂含浸型コンデンサブッシングを屋外用として使用す
る。
グが、例えば、特公昭49−32117号公報に示され
ている。この樹脂含浸型コンデンサブッシングは、上述
した碍管4に替えて、エポキシ性樹脂により套管を形成
している。ここで、套管は樹脂含浸型コンデンサ部の側
面を被うとともに、套管と樹脂含浸型コンデンサ部とは
接着剤により接着している。また、樹脂含浸型コンデン
サ部の端面及び中心導体を金属金具で被っている。そし
て、エポキシ性樹脂により套管を形成した樹脂含浸型コ
ンデンサブッシングを屋内用として使用し、磁器碍管の
樹脂含浸型コンデンサブッシングを屋外用として使用す
る。
【0005】さらにまた、他の樹脂含浸型コンデンサブ
ッシングが、例えば、特開昭53−120197号公報
に示されている。この樹脂含浸型コンデンサブッシング
は、上述した碍管4に替えて、熱硬化性樹脂の注型によ
り外殻を形成している。ここで、外殻は、中心導体及び
樹脂含浸型コンデンサ部を被うように構成した金型に、
熱硬化製樹脂を注入する注型により形成される。
ッシングが、例えば、特開昭53−120197号公報
に示されている。この樹脂含浸型コンデンサブッシング
は、上述した碍管4に替えて、熱硬化性樹脂の注型によ
り外殻を形成している。ここで、外殻は、中心導体及び
樹脂含浸型コンデンサ部を被うように構成した金型に、
熱硬化製樹脂を注入する注型により形成される。
【0006】従来例2.図8は従来のキュービクル用ブ
ッシングの構造を一部断面(但し、断面を示すハッチン
グは入れていない)により示す構成図である。図8にお
いて、1cは中心導体1の端部に設けられた止めねじ、
2は樹脂により形成されその内部に電界を調整する電極
2eを有するコンデンサ部、2dはコンデンサ部2に形
成された山及び谷が有する波状部である。波状部2dに
より表面漏洩長を長く取ることができるので、フラッシ
オーバ電圧を高くすることができる。20は多機器の導
体と接続する端子、22は止めネジ1cと係合するナッ
トである。その他の構成については従来例1と同様であ
るのでその説明を省略する。そして、図8に示すタイプ
の樹脂ブッシングは屋内又は絶縁媒体中で使用するの
で、碍管は不要である。
ッシングの構造を一部断面(但し、断面を示すハッチン
グは入れていない)により示す構成図である。図8にお
いて、1cは中心導体1の端部に設けられた止めねじ、
2は樹脂により形成されその内部に電界を調整する電極
2eを有するコンデンサ部、2dはコンデンサ部2に形
成された山及び谷が有する波状部である。波状部2dに
より表面漏洩長を長く取ることができるので、フラッシ
オーバ電圧を高くすることができる。20は多機器の導
体と接続する端子、22は止めネジ1cと係合するナッ
トである。その他の構成については従来例1と同様であ
るのでその説明を省略する。そして、図8に示すタイプ
の樹脂ブッシングは屋内又は絶縁媒体中で使用するの
で、碍管は不要である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来のコンデンサブッ
シングは上述のように構成されているので、以下のよう
な問題点があった。まず、碍管4が磁器で製作されてい
る場合の問題について述べる。レジン紙コンデンサブッ
シングの重量の大半が碍管4の重量である。例えば、絶
縁階級70号のものでは、レジン紙コンデンサブッシン
グの全長1200mm、重量120kg、碍管4の重量
60kgである。そして、レジン紙コンデンサブッシン
グは、台風や地震等による曲げ及び座屈機械力に耐えう
るように制作しておく必要がある。しかしながら、この
条件を満たすためには、重量特に碍管4が重いので、レ
ジン紙コンデンサブッシングは大型化する。
シングは上述のように構成されているので、以下のよう
な問題点があった。まず、碍管4が磁器で製作されてい
る場合の問題について述べる。レジン紙コンデンサブッ
シングの重量の大半が碍管4の重量である。例えば、絶
縁階級70号のものでは、レジン紙コンデンサブッシン
グの全長1200mm、重量120kg、碍管4の重量
60kgである。そして、レジン紙コンデンサブッシン
グは、台風や地震等による曲げ及び座屈機械力に耐えう
るように制作しておく必要がある。しかしながら、この
条件を満たすためには、重量特に碍管4が重いので、レ
ジン紙コンデンサブッシングは大型化する。
【0008】また、碍管4は磁器で形成されているの
で、破損の恐れがあり取り扱いに注意が必要であった。
また、碍管4は弾性がほとんどない磁器で形成されてい
るので、大気中碍管4とレジン紙コンデンサ部2との間
にすき間ができる。そして、所定の絶縁性能を確保する
ために、すき間に絶縁油5を封入していた。したがっ
て、絶縁油5を封入する密閉空間を形成するとともに、
絶縁油5が膨張したときの膨張室であるコンサベータが
必要であるので、構成が複雑になるとともに、油漏れの
恐れがあった。
で、破損の恐れがあり取り扱いに注意が必要であった。
また、碍管4は弾性がほとんどない磁器で形成されてい
るので、大気中碍管4とレジン紙コンデンサ部2との間
にすき間ができる。そして、所定の絶縁性能を確保する
ために、すき間に絶縁油5を封入していた。したがっ
て、絶縁油5を封入する密閉空間を形成するとともに、
絶縁油5が膨張したときの膨張室であるコンサベータが
必要であるので、構成が複雑になるとともに、油漏れの
恐れがあった。
【0009】ついで、外被(套管、外殻)が樹脂で製作
されている場合について述べる。このとき、碍子4同様
ほとんど弾性がない樹脂外被と樹脂含浸型コンデンサ部
との間を、部分放電を発生させないように密着させてお
く必要がある。上述と同様に、外被と樹脂含浸型コンデ
ンサ部とのすき間に、絶縁油を封入することが考えられ
るが、この場合には上述と同様の問題がある。また、外
被と樹脂含浸型コンデンサ部とのすき間に接着剤を充填
してもよいが、接着剤性能の経年変化の問題、樹脂含浸
型コンデンサブッシング使用時の温度変化による接着剤
性能の経年変化及び気泡発生の問題がある。
されている場合について述べる。このとき、碍子4同様
ほとんど弾性がない樹脂外被と樹脂含浸型コンデンサ部
との間を、部分放電を発生させないように密着させてお
く必要がある。上述と同様に、外被と樹脂含浸型コンデ
ンサ部とのすき間に、絶縁油を封入することが考えられ
るが、この場合には上述と同様の問題がある。また、外
被と樹脂含浸型コンデンサ部とのすき間に接着剤を充填
してもよいが、接着剤性能の経年変化の問題、樹脂含浸
型コンデンサブッシング使用時の温度変化による接着剤
性能の経年変化及び気泡発生の問題がある。
【0010】さらにまた、外被を注型により製作すると
きには、上述のようなすき間の問題は生じないが、樹脂
含浸型コンデンサブッシング使用時の温度変化における
問題がある。これは、中心導体、樹脂含浸型コンデンサ
部及び外被の膨張係数が異なることによる。そして、膨
張係数が異なるので、特に樹脂含浸型コンデンサ部の端
部における樹脂含浸型コンデンサ部と外被との間、又は
外被と中心導体との間にすき間ができることがある。し
たがって、このすき間において部分放電が発生しやす
い。なお、上述の問題は、コンデンサブッシングの使用
電圧が高くなるほど顕著である。
きには、上述のようなすき間の問題は生じないが、樹脂
含浸型コンデンサブッシング使用時の温度変化における
問題がある。これは、中心導体、樹脂含浸型コンデンサ
部及び外被の膨張係数が異なることによる。そして、膨
張係数が異なるので、特に樹脂含浸型コンデンサ部の端
部における樹脂含浸型コンデンサ部と外被との間、又は
外被と中心導体との間にすき間ができることがある。し
たがって、このすき間において部分放電が発生しやす
い。なお、上述の問題は、コンデンサブッシングの使用
電圧が高くなるほど顕著である。
【0011】この発明は、上述のような問題点を解消す
るためになされたもので、小型かつ軽量で機械的強度が
強いコンデンサブッシング及び樹脂含浸型コンデンサブ
ッシングの製造方法を提供することを目的とする。さら
に、コンデンサ部と外被との密着度が高く、絶縁媒体が
不要となって構造が単純なコンデンサブッシングを提供
することを目的とする。
るためになされたもので、小型かつ軽量で機械的強度が
強いコンデンサブッシング及び樹脂含浸型コンデンサブ
ッシングの製造方法を提供することを目的とする。さら
に、コンデンサ部と外被との密着度が高く、絶縁媒体が
不要となって構造が単純なコンデンサブッシングを提供
することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】この発明に係るコンデン
サブッシングは、電流を通電する中心導体と、内部に電
界調整電極が設けられた絶縁体で上記中心導体を取り囲
むコンデンサ部と、耐候性を有する合成ゴムにより形成
され、大気中で使用される側の上記コンデンサ部を密着
して被う外被とを備えたものである。
サブッシングは、電流を通電する中心導体と、内部に電
界調整電極が設けられた絶縁体で上記中心導体を取り囲
むコンデンサ部と、耐候性を有する合成ゴムにより形成
され、大気中で使用される側の上記コンデンサ部を密着
して被う外被とを備えたものである。
【0013】また、外被の端部は中心導体の一部を密着
して被うように形成されたものである。また、中心導体
と外被との密着部分をシールするキャップを備えたもの
である。また、コンデンサ部の外面の少なくとも一部
は、粗面形状に形成されたものである。また、外被及び
コンデンサ部の間には、接着剤又は表面活性剤を設けた
ものである。
して被うように形成されたものである。また、中心導体
と外被との密着部分をシールするキャップを備えたもの
である。また、コンデンサ部の外面の少なくとも一部
は、粗面形状に形成されたものである。また、外被及び
コンデンサ部の間には、接着剤又は表面活性剤を設けた
ものである。
【0014】また、コンデンサ部に固定され、上記コン
デンサ部及び中心導体を架台に取り付ける取付フランジ
を備え、外被及び上記取付フランジの接合部分は重なり
部分を有するものである。また、合成ゴムはシリコンゴ
ムである。また、絶縁体は樹脂含浸絶縁紙であるととも
に電界調整電極は金属箔である。
デンサ部及び中心導体を架台に取り付ける取付フランジ
を備え、外被及び上記取付フランジの接合部分は重なり
部分を有するものである。また、合成ゴムはシリコンゴ
ムである。また、絶縁体は樹脂含浸絶縁紙であるととも
に電界調整電極は金属箔である。
【0015】また、この発明に係る樹脂含浸型コンデン
サブッシングの製造方法は、電流を通電する中心導体
と、内部に電界調整電極が設けられた絶縁体で上記中心
導体を取り囲む樹脂含浸型コンデンサ部と、耐候性を有
する合成ゴムにより形成され、大気中で使用される側の
上記樹脂含浸型コンデンサ部を密着して被う外被と、上
記樹脂含浸型コンデンサ部に固定され、上記樹脂含浸型
コンデンサ部及び上記中心導体を架台に取り付ける取付
フランジとを有する樹脂含浸型コンデンサブッシングの
製造方法であって、樹脂含浸型コンデンサ部、中心導体
及び取付フランジにより形成される内側金型並びに外被
の外側形状に形成された外側金型との間に液状の合成ゴ
ムを注入する注入工程と、上記金型間に注入した上記合
成ゴムを硬化させる硬化工程と、上記硬化工程で上記合
成ゴムが硬化した後、上記外側金型を取り外す取外工程
とを含むものである。さらにまた、合成ゴムはシリコン
ゴムである。
サブッシングの製造方法は、電流を通電する中心導体
と、内部に電界調整電極が設けられた絶縁体で上記中心
導体を取り囲む樹脂含浸型コンデンサ部と、耐候性を有
する合成ゴムにより形成され、大気中で使用される側の
上記樹脂含浸型コンデンサ部を密着して被う外被と、上
記樹脂含浸型コンデンサ部に固定され、上記樹脂含浸型
コンデンサ部及び上記中心導体を架台に取り付ける取付
フランジとを有する樹脂含浸型コンデンサブッシングの
製造方法であって、樹脂含浸型コンデンサ部、中心導体
及び取付フランジにより形成される内側金型並びに外被
の外側形状に形成された外側金型との間に液状の合成ゴ
ムを注入する注入工程と、上記金型間に注入した上記合
成ゴムを硬化させる硬化工程と、上記硬化工程で上記合
成ゴムが硬化した後、上記外側金型を取り外す取外工程
とを含むものである。さらにまた、合成ゴムはシリコン
ゴムである。
【0016】
実施の形態1.以下、この発明の実施の形態1について
説明する。図1はこの発明の実施の形態1に係る樹脂含
浸型コンデンサブッシングであるレジン紙コンデンサブ
ッシングの構成を示す断面図(但し、断面を示すハッチ
ングは入れていない。これは以下の実施の形態で説明す
る図面についても同様である。)である。
説明する。図1はこの発明の実施の形態1に係る樹脂含
浸型コンデンサブッシングであるレジン紙コンデンサブ
ッシングの構成を示す断面図(但し、断面を示すハッチ
ングは入れていない。これは以下の実施の形態で説明す
る図面についても同様である。)である。
【0017】図1において、1は銅又はアルミニウムに
より形成され電流を通電する中心導体、2は中心導体1
を取り囲む絶縁体内部に電界を調整する電界調整電極で
ある金属箔2aを有するレジン紙コンデンサ部である。
レジン紙コンデンサ部2は、中心導体1に内部絶縁の主
体となるクラフト紙を、電界調整機能を満たす所定の間
隔で金属箔2aを挟み込んで巻回したものを乾燥した状
態で、レジンを真空含浸処理して形成する。つまり、絶
縁体は、乾燥した状態で、クラフト紙にレジンを真空含
浸して形成される。2fはレジン紙コンデンサ部2のシ
リコンゴム外被7側の端部、3は金属箔2aの接地端子
3aを有し、レジン紙コンデンサ部2に固定され、架台
(図示しない)にレジン紙コンデンサブッシングを取り
付ける取付フランジであり、鋳鉄鋼やステンレス鋼によ
り形成される。7は弾性、絶縁性及び耐候性を有する合
成ゴムであるシリコンゴムにより形成され、大気中側と
なるレジン紙コンデンサ部2を密着して被うシリコンゴ
ム外被である。シリコンゴムは、絶縁性、耐候性を向上
させるため、例えば水酸化アルミニウム等の添加剤を添
加しておく。71は中心導体1とシリコンゴム外被7と
の密着部分、73は取付フランジ3とシリコンゴム外被
7との重なり部、7aは中心導体1の径方向に延在する
笠である。ここで、合成ゴムとして、シリコンゴムの場
合について説明したが、シリコンゴムと同等の耐候性を
有する絶縁性の合成ゴム、例えばエチレンプロピレン等
のゴムでもよい。レジン紙コンデンサ部2とシリコンゴ
ム外被7との間は、接着剤又は界面活性剤(図示せず)
により密着させている。
より形成され電流を通電する中心導体、2は中心導体1
を取り囲む絶縁体内部に電界を調整する電界調整電極で
ある金属箔2aを有するレジン紙コンデンサ部である。
レジン紙コンデンサ部2は、中心導体1に内部絶縁の主
体となるクラフト紙を、電界調整機能を満たす所定の間
隔で金属箔2aを挟み込んで巻回したものを乾燥した状
態で、レジンを真空含浸処理して形成する。つまり、絶
縁体は、乾燥した状態で、クラフト紙にレジンを真空含
浸して形成される。2fはレジン紙コンデンサ部2のシ
リコンゴム外被7側の端部、3は金属箔2aの接地端子
3aを有し、レジン紙コンデンサ部2に固定され、架台
(図示しない)にレジン紙コンデンサブッシングを取り
付ける取付フランジであり、鋳鉄鋼やステンレス鋼によ
り形成される。7は弾性、絶縁性及び耐候性を有する合
成ゴムであるシリコンゴムにより形成され、大気中側と
なるレジン紙コンデンサ部2を密着して被うシリコンゴ
ム外被である。シリコンゴムは、絶縁性、耐候性を向上
させるため、例えば水酸化アルミニウム等の添加剤を添
加しておく。71は中心導体1とシリコンゴム外被7と
の密着部分、73は取付フランジ3とシリコンゴム外被
7との重なり部、7aは中心導体1の径方向に延在する
笠である。ここで、合成ゴムとして、シリコンゴムの場
合について説明したが、シリコンゴムと同等の耐候性を
有する絶縁性の合成ゴム、例えばエチレンプロピレン等
のゴムでもよい。レジン紙コンデンサ部2とシリコンゴ
ム外被7との間は、接着剤又は界面活性剤(図示せず)
により密着させている。
【0018】ついで、レジン紙コンデンサブッシングの
製造、特にレジン紙コンデンサ部2とシリコンゴム外被
7との組立・製造について2通り説明する。前者につい
ては、まず、レジン紙コンデンサ部2の外径よりもシリ
コンゴム外被7の内径が小さくなるようにシリコンゴム
外被7を注型により成形する。成形されたシリコンゴム
外被7を、レジン紙コンデンサ部2に被せ圧入してレジ
ン紙コンデンサブッシングを組み立てる。このように構
成すれば、シリコンゴム外被7は弾性を有するので、シ
リコンゴム外被7とレジン紙コンデンサ部2との密着性
が高い。また、シリコンゴム外被7と中心導体1との接
続部分に関しても、シリコンゴム外被7の内径を、中心
導体1の外径よりも小さくなるように成形し、シリコン
ゴム外被7を中心導体1に圧入すれば同様に密着性を高
くできる。なお、製作上の観点から、レジン紙コンデン
サ部2は、中心導体1の軸方向のうちシリコンゴム外被
7側の方向に行くに従って、外径が小さくするように形
成しておくことが好ましい。
製造、特にレジン紙コンデンサ部2とシリコンゴム外被
7との組立・製造について2通り説明する。前者につい
ては、まず、レジン紙コンデンサ部2の外径よりもシリ
コンゴム外被7の内径が小さくなるようにシリコンゴム
外被7を注型により成形する。成形されたシリコンゴム
外被7を、レジン紙コンデンサ部2に被せ圧入してレジ
ン紙コンデンサブッシングを組み立てる。このように構
成すれば、シリコンゴム外被7は弾性を有するので、シ
リコンゴム外被7とレジン紙コンデンサ部2との密着性
が高い。また、シリコンゴム外被7と中心導体1との接
続部分に関しても、シリコンゴム外被7の内径を、中心
導体1の外径よりも小さくなるように成形し、シリコン
ゴム外被7を中心導体1に圧入すれば同様に密着性を高
くできる。なお、製作上の観点から、レジン紙コンデン
サ部2は、中心導体1の軸方向のうちシリコンゴム外被
7側の方向に行くに従って、外径が小さくするように形
成しておくことが好ましい。
【0019】後者については、レジン紙コンデンサ部2
を金型の一部として利用し、注型によりシリコンゴム外
被7を成形するものである。図2はこの発明の実施の形
態1に係るレジン紙コンデンサブッシングの製造方法を
説明する断面により示す金型の構成図である。図2にお
いて、中心導体1、レジン紙コンデンサ部2及び取付フ
ランジ3により内側金型が構成されている。15は内部
がシリコンゴム外被7の外側形状に形成された外側金
型、15aは金型間に液状のシリコンゴムを注入する注
入口、15bは金型間を真空に引く真空ポンプ(図示し
ない)が接続される真空引口、16は金型間の空間と外
部空間とをシールするOリングである。また、外側金型
15は、所望の笠7aを成形できる形状にしてある。そ
の他の構成は図1と同様であるのでその説明を省略す
る。
を金型の一部として利用し、注型によりシリコンゴム外
被7を成形するものである。図2はこの発明の実施の形
態1に係るレジン紙コンデンサブッシングの製造方法を
説明する断面により示す金型の構成図である。図2にお
いて、中心導体1、レジン紙コンデンサ部2及び取付フ
ランジ3により内側金型が構成されている。15は内部
がシリコンゴム外被7の外側形状に形成された外側金
型、15aは金型間に液状のシリコンゴムを注入する注
入口、15bは金型間を真空に引く真空ポンプ(図示し
ない)が接続される真空引口、16は金型間の空間と外
部空間とをシールするOリングである。また、外側金型
15は、所望の笠7aを成形できる形状にしてある。そ
の他の構成は図1と同様であるのでその説明を省略す
る。
【0020】つぎに動作について説明する。外側金型1
5を内側金型に合わせることにより、所定の位置にセッ
ティングする。外側金型15のセッティング完了後、真
空引口15bに接続された真空ポンプにより所定の真空
度、好ましくは10-6Torrまで真空引きする。真空引き
完了後、注入口15aから液状のシリコンゴムを注入す
る。シリコンゴムの注入完了後、シリコンゴムを硬化さ
せる。例えば、熱硬化性のシリコンゴムのときには、外
側金型15からヒータ等(図示しない)の加熱装置によ
り加熱する。シリコンゴムの硬化後、外側の金型を取り
さるとレジン紙コンデンサブッシングが形成される。
5を内側金型に合わせることにより、所定の位置にセッ
ティングする。外側金型15のセッティング完了後、真
空引口15bに接続された真空ポンプにより所定の真空
度、好ましくは10-6Torrまで真空引きする。真空引き
完了後、注入口15aから液状のシリコンゴムを注入す
る。シリコンゴムの注入完了後、シリコンゴムを硬化さ
せる。例えば、熱硬化性のシリコンゴムのときには、外
側金型15からヒータ等(図示しない)の加熱装置によ
り加熱する。シリコンゴムの硬化後、外側の金型を取り
さるとレジン紙コンデンサブッシングが形成される。
【0021】以上のように構成したので、レジン紙コン
デンサ部2の外面とシリコンゴム外被7との密着性が高
い。同様に、中心導体1の外面とシリコンゴム外被7と
の密着性が高い。また、シリコンゴム外被7と笠7aが
一体成形されているので、シリコンゴム外被7の成形を
容易に実現できる。なお、シリコンゴム外被7と笠7a
とは別体としそれらを組立構成するようにしても良い。
デンサ部2の外面とシリコンゴム外被7との密着性が高
い。同様に、中心導体1の外面とシリコンゴム外被7と
の密着性が高い。また、シリコンゴム外被7と笠7aが
一体成形されているので、シリコンゴム外被7の成形を
容易に実現できる。なお、シリコンゴム外被7と笠7a
とは別体としそれらを組立構成するようにしても良い。
【0022】また、レジン紙コンデンサ部2は、その大
気中表面は耐候性のあるシリコンゴムで成形されたシリ
コンゴム外被7で密着して被われているので、紫外線、
雨及び汚染物質にさらされる可能性はほとんどがない。
したがって、レジン紙コンデンサ部2は、紫外線、雨及
び汚染物質により劣化する恐れはない。また、レジン紙
コンデンサ部2とシリコンゴムにより形成されるシリコ
ンゴム外被7との間は、接着剤又は界面活性剤により密
着させているので、さらに密着性が高い。
気中表面は耐候性のあるシリコンゴムで成形されたシリ
コンゴム外被7で密着して被われているので、紫外線、
雨及び汚染物質にさらされる可能性はほとんどがない。
したがって、レジン紙コンデンサ部2は、紫外線、雨及
び汚染物質により劣化する恐れはない。また、レジン紙
コンデンサ部2とシリコンゴムにより形成されるシリコ
ンゴム外被7との間は、接着剤又は界面活性剤により密
着させているので、さらに密着性が高い。
【0023】また、レジン紙コンデンサブッシングの使
用中において、中心導体1、レジン紙コンデンサ部2及
びシリコンゴム外被7が熱膨張したとき、シリコンゴム
外被7はシリコンゴムで成形され弾性を有するので、中
心導体1、レジン紙コンデンサ部2及びシリコンゴム外
被7の膨張係数が異なっても、レジン紙コンデンサ部2
のシリコンゴム外被7側の端部2fを含めて密着性を有
する。したがって、磁器碍管に替えて樹脂套管としてい
た従来のレジン紙コンデンサブッシングと比較して、実
施の形態1のレジン紙コンデンサブッシングは高電圧で
使用することができる。
用中において、中心導体1、レジン紙コンデンサ部2及
びシリコンゴム外被7が熱膨張したとき、シリコンゴム
外被7はシリコンゴムで成形され弾性を有するので、中
心導体1、レジン紙コンデンサ部2及びシリコンゴム外
被7の膨張係数が異なっても、レジン紙コンデンサ部2
のシリコンゴム外被7側の端部2fを含めて密着性を有
する。したがって、磁器碍管に替えて樹脂套管としてい
た従来のレジン紙コンデンサブッシングと比較して、実
施の形態1のレジン紙コンデンサブッシングは高電圧で
使用することができる。
【0024】また、例えば、絶縁階級70号のレジン紙
コンデンサブッシングは、シリコンゴム外被7の重量5
kg、全長1200mm、全重量65kgである。そし
て、陶器碍管が不要となり、レジン紙コンデンサブッシ
ングを軽量かつ小型に構成でき、取り扱いが容易である
とともに機械的強度が高くなる。したがって、取扱中に
シリコンゴム外被7に金属の衝突、使用中に台風等によ
る飛来物の衝突、及び地震が発生しても破損する恐れが
少ない。
コンデンサブッシングは、シリコンゴム外被7の重量5
kg、全長1200mm、全重量65kgである。そし
て、陶器碍管が不要となり、レジン紙コンデンサブッシ
ングを軽量かつ小型に構成でき、取り扱いが容易である
とともに機械的強度が高くなる。したがって、取扱中に
シリコンゴム外被7に金属の衝突、使用中に台風等によ
る飛来物の衝突、及び地震が発生しても破損する恐れが
少ない。
【0025】また、従来のレジン紙コンデンサブッシン
グでは絶縁油又は絶縁ガス等の絶縁媒体を必要としてい
たが、実施の形態1で示すレジン紙コンデンサブッシン
グでは、シリコンゴム外被7が弾性体であるので、シリ
コンゴム外被7とレジン紙コンデンサ部2との間にすき
間が生じない。したがって、絶縁油による絶縁が不要で
あり、レジン紙コンデンサブッシングを単純かつ小型に
構成できるとともに絶縁油の漏れの問題はない。
グでは絶縁油又は絶縁ガス等の絶縁媒体を必要としてい
たが、実施の形態1で示すレジン紙コンデンサブッシン
グでは、シリコンゴム外被7が弾性体であるので、シリ
コンゴム外被7とレジン紙コンデンサ部2との間にすき
間が生じない。したがって、絶縁油による絶縁が不要で
あり、レジン紙コンデンサブッシングを単純かつ小型に
構成できるとともに絶縁油の漏れの問題はない。
【0026】また、シリコンゴム外被7には、一定の高
さの突出した笠7aが所定の間隔で設けられており、汚
損仕様から要求される表面漏洩長を確保している。そし
て、同じ長さの表面漏洩長を確保するとき、シリコンゴ
ム外被7はその全長を笠7aがないときに比べて短くで
きる。したがって、レジン紙コンデンサブッシングの全
長を短く構成することができる。また、シリコンゴム外
被7と中心導体1及び取付フランジ3とは、密着部分7
1及び重なり部分73を設けているので、シリコンゴム
外被7端部から雨や汚損物質の進入を防止できる。
さの突出した笠7aが所定の間隔で設けられており、汚
損仕様から要求される表面漏洩長を確保している。そし
て、同じ長さの表面漏洩長を確保するとき、シリコンゴ
ム外被7はその全長を笠7aがないときに比べて短くで
きる。したがって、レジン紙コンデンサブッシングの全
長を短く構成することができる。また、シリコンゴム外
被7と中心導体1及び取付フランジ3とは、密着部分7
1及び重なり部分73を設けているので、シリコンゴム
外被7端部から雨や汚損物質の進入を防止できる。
【0027】実施の形態2.以下、この発明の実施の形
態2について説明する。図3はこの発明の実施の形態2
に係るレジン紙コンデンサブッシングの構成を示す断面
図である。図3において、7aは実施の形態1の笠と同
型状の長い笠、7bは短い笠である。つまり、笠7aに
隣接する笠7bの高さが異なっている。その他の構成に
ついては実施の形態1と同様であるのでその説明を省略
する。
態2について説明する。図3はこの発明の実施の形態2
に係るレジン紙コンデンサブッシングの構成を示す断面
図である。図3において、7aは実施の形態1の笠と同
型状の長い笠、7bは短い笠である。つまり、笠7aに
隣接する笠7bの高さが異なっている。その他の構成に
ついては実施の形態1と同様であるのでその説明を省略
する。
【0028】笠7a、7bの間隔Pは雨天時に笠7a、
7bにかかった雨水が流れ落ちるとき、流れとなって笠
間を橋絡し表面抵抗が低下し絶縁破壊することのないよ
うに一定の高さが必要である。したがって、汚損地域で
使用されるブッシングは汚損物質による表面抵抗が低下
しても絶縁破壊しないために長い表面漏洩長を必要とす
る。したがって、図3に示す笠7a、7bの形状とする
ことで、シリコンゴム外被7は図1と同一全長であって
も、より長い表面漏洩長を確保することができる。した
がって、小型で対汚損性能の良いブッシングとすること
ができる。
7bにかかった雨水が流れ落ちるとき、流れとなって笠
間を橋絡し表面抵抗が低下し絶縁破壊することのないよ
うに一定の高さが必要である。したがって、汚損地域で
使用されるブッシングは汚損物質による表面抵抗が低下
しても絶縁破壊しないために長い表面漏洩長を必要とす
る。したがって、図3に示す笠7a、7bの形状とする
ことで、シリコンゴム外被7は図1と同一全長であって
も、より長い表面漏洩長を確保することができる。した
がって、小型で対汚損性能の良いブッシングとすること
ができる。
【0029】実施の形態3.以下、この発明の実施の形
態3について説明する。図4はこの発明の実施の形態3
に係るレジン紙コンデンサブッシングの構成を示す断面
図である。図4において、8は中心導体1とシリコンゴ
ム外被7との接続部分をシールするキャップ、9はキャ
ップ8と中心導体1との間に設けたOリング、10はキ
ャップ8をシリコンゴム外被7端部と共にレジン紙コン
デンサ部2に押圧するバネ、11はバネ10を収納する
容器、12は容器11を中心導体1に固定するナットで
ある。
態3について説明する。図4はこの発明の実施の形態3
に係るレジン紙コンデンサブッシングの構成を示す断面
図である。図4において、8は中心導体1とシリコンゴ
ム外被7との接続部分をシールするキャップ、9はキャ
ップ8と中心導体1との間に設けたOリング、10はキ
ャップ8をシリコンゴム外被7端部と共にレジン紙コン
デンサ部2に押圧するバネ、11はバネ10を収納する
容器、12は容器11を中心導体1に固定するナットで
ある。
【0030】つぎに動作について説明する。大電流を中
心導体1に通電するときには、中心導体1の熱伸縮が大
きくなり、シリコンゴム外被7と中心導体1との接続部
分は摺動する。このとき、実施の形態1又は2で説明し
た構成では、シリコンゴム外被7と中心導体1との間に
剥離が生じ雨等の進入する恐れがある。一方、実施の形
態3では、中心導体1とシリコンゴム外被7との接続部
分をシールするキャップ8を設けたので、シリコンゴム
外被7と中心導体1との間に剥離が生じたとき、キャッ
プ8が中心導体1とシリコンゴム外被7との接続部分を
シールするので、レジン紙コンデンサ部2に雨等の進入
することを回避することができる。
心導体1に通電するときには、中心導体1の熱伸縮が大
きくなり、シリコンゴム外被7と中心導体1との接続部
分は摺動する。このとき、実施の形態1又は2で説明し
た構成では、シリコンゴム外被7と中心導体1との間に
剥離が生じ雨等の進入する恐れがある。一方、実施の形
態3では、中心導体1とシリコンゴム外被7との接続部
分をシールするキャップ8を設けたので、シリコンゴム
外被7と中心導体1との間に剥離が生じたとき、キャッ
プ8が中心導体1とシリコンゴム外被7との接続部分を
シールするので、レジン紙コンデンサ部2に雨等の進入
することを回避することができる。
【0031】実施の形態4.以下、この発明の実施の形
態4について説明する。図5はこの発明の実施の形態4
に係るレジン紙コンデンサブッシングの構成を示す断面
図である。図5において、1aは伸縮時にパイプ導体1
bの軸方向に伸縮力をほとんど発生しない吊り上げ導体
であり、例えば銅線のより線である。1bはパイプ導
体、13はキャップ8にボルト(図示しない)で固定し
た端子金、78はキャップ8とシリコンゴム外被7との
重なり部である。また、パイプ導体1bと気密に固定さ
れたキャップ8にはシリコンゴム外被7の端部に重なり
部分78を設けている。その他の構成については実施の
形態3と同様であるのでその説明を省略する。
態4について説明する。図5はこの発明の実施の形態4
に係るレジン紙コンデンサブッシングの構成を示す断面
図である。図5において、1aは伸縮時にパイプ導体1
bの軸方向に伸縮力をほとんど発生しない吊り上げ導体
であり、例えば銅線のより線である。1bはパイプ導
体、13はキャップ8にボルト(図示しない)で固定し
た端子金、78はキャップ8とシリコンゴム外被7との
重なり部である。また、パイプ導体1bと気密に固定さ
れたキャップ8にはシリコンゴム外被7の端部に重なり
部分78を設けている。その他の構成については実施の
形態3と同様であるのでその説明を省略する。
【0032】そして、中心導体1は、電流を通電する吊
り上げ導体1aとレジン紙コンデンサ部2が固定される
パイプ導体1bにより構成される。ここで、パイプ式の
レジン紙コンデンサブッシングとしたので、大電流の通
電時にも、パイプ導体1bに電流を流さないのでパイプ
導体1bが伸縮することはほとんどないとともに、吊り
上げ導体1aはパイプ導体1bの軸方向に伸縮力を発生
しない。したがって、シリコンゴム外被7の重なり部7
8における機械的ストレス即ちパイプ導体1bの軸方向
に伸縮力を軽減でき、シリコンゴム外被7の経年劣化を
防止することができる。
り上げ導体1aとレジン紙コンデンサ部2が固定される
パイプ導体1bにより構成される。ここで、パイプ式の
レジン紙コンデンサブッシングとしたので、大電流の通
電時にも、パイプ導体1bに電流を流さないのでパイプ
導体1bが伸縮することはほとんどないとともに、吊り
上げ導体1aはパイプ導体1bの軸方向に伸縮力を発生
しない。したがって、シリコンゴム外被7の重なり部7
8における機械的ストレス即ちパイプ導体1bの軸方向
に伸縮力を軽減でき、シリコンゴム外被7の経年劣化を
防止することができる。
【0033】実施の形態5.以下、この発明の実施の形
態5について説明する。図5はこの発明の実施の形態5
に係るレジン紙コンデンサブッシングの要部を示す断面
図である。図5において、2bはレジン紙コンデンサ部
2の外面の粗面形状である凸部、2cはレジン紙コンデ
ンサ部2の外面の粗面形状である凹部である。その他の
構成については実施の形態1と同様であるのでその説明
を省略する。
態5について説明する。図5はこの発明の実施の形態5
に係るレジン紙コンデンサブッシングの要部を示す断面
図である。図5において、2bはレジン紙コンデンサ部
2の外面の粗面形状である凸部、2cはレジン紙コンデ
ンサ部2の外面の粗面形状である凹部である。その他の
構成については実施の形態1と同様であるのでその説明
を省略する。
【0034】以上のように、レジン紙コンデンサ部2の
外周を凹凸形状としたので、シリコンゴムにより形成さ
れるシリコンゴム外被7との密着性がより高くなる。ま
た、実施の形態5においては、レジン紙コンデンサ部2
の全外面に凹凸形状を施す場合について説明している。
しかしながら、外面の一部に凸部2bを施すものであっ
てもよく、このときには加工が容易となる。同様に、凹
部2cを施すものであっても良い。さらに、凹凸形状は
図5に示すように大きい必要はなく、レジン紙コンデン
サ部2の外周をローレット加工する程度の凹凸形状であ
ってもよく、このときには加工が容易となる。
外周を凹凸形状としたので、シリコンゴムにより形成さ
れるシリコンゴム外被7との密着性がより高くなる。ま
た、実施の形態5においては、レジン紙コンデンサ部2
の全外面に凹凸形状を施す場合について説明している。
しかしながら、外面の一部に凸部2bを施すものであっ
てもよく、このときには加工が容易となる。同様に、凹
部2cを施すものであっても良い。さらに、凹凸形状は
図5に示すように大きい必要はなく、レジン紙コンデン
サ部2の外周をローレット加工する程度の凹凸形状であ
ってもよく、このときには加工が容易となる。
【0035】なお、上述の説明ではレジン紙コンデンサ
部2の外周を凹凸形状とする場合について説明したが、
シリコンゴム外被7の内面を凹凸形状としても同様の効
果が得られる。さらに、レジン紙コンデンサ部2の外周
及びシリコンゴム外被7の内面を凹凸形状をしても同様
の効果が得られる。
部2の外周を凹凸形状とする場合について説明したが、
シリコンゴム外被7の内面を凹凸形状としても同様の効
果が得られる。さらに、レジン紙コンデンサ部2の外周
及びシリコンゴム外被7の内面を凹凸形状をしても同様
の効果が得られる。
【0036】なお、上述の実施の形態1〜5において
は、コンデンサブッシングとして樹脂含浸型のレジン紙
コンデンサブッシングの場合について説明したがこれに
限定するものではない。例えば、従来例2と同様に内部
に電界を調整する電極を有するコンデンサ部を樹脂で形
成してもよい。そして、樹脂コンデンサ部をシリコンゴ
ムで密着して被う構成としておけば、上述と同様の効果
が得られる。しかしながら、内部に電界を調整する電極
を有するコンデンサ部を樹脂で形成するときには、特
に、製作上の観点から絶縁耐力はレジン紙コンデンサ部
2に比較して低くなる。なぜなら、樹脂コンデンサ部は
注型により成形するので、電極は金属箔2aのように薄
いものを用いることはできないとともに、電極の位置を
固定する固定部材が必要となるからである。そして、膨
張率の異なる電極が大型であること及び電極を固定する
固定部材が必要となるので、樹脂と電極と固定部材との
間にすき間ができる可能性が、レジン紙コンデンサ部2
においてレジン紙と金属箔2aとの間にすき間ができる
可能性に比較して大きくなる。
は、コンデンサブッシングとして樹脂含浸型のレジン紙
コンデンサブッシングの場合について説明したがこれに
限定するものではない。例えば、従来例2と同様に内部
に電界を調整する電極を有するコンデンサ部を樹脂で形
成してもよい。そして、樹脂コンデンサ部をシリコンゴ
ムで密着して被う構成としておけば、上述と同様の効果
が得られる。しかしながら、内部に電界を調整する電極
を有するコンデンサ部を樹脂で形成するときには、特
に、製作上の観点から絶縁耐力はレジン紙コンデンサ部
2に比較して低くなる。なぜなら、樹脂コンデンサ部は
注型により成形するので、電極は金属箔2aのように薄
いものを用いることはできないとともに、電極の位置を
固定する固定部材が必要となるからである。そして、膨
張率の異なる電極が大型であること及び電極を固定する
固定部材が必要となるので、樹脂と電極と固定部材との
間にすき間ができる可能性が、レジン紙コンデンサ部2
においてレジン紙と金属箔2aとの間にすき間ができる
可能性に比較して大きくなる。
【0037】
【発明の効果】この発明に係るコンデンサブッシング
は、電流を通電する中心導体と、内部に電界調整電極が
設けられた絶縁体で上記中心導体を取り囲むコンデンサ
部と、耐候性を有する合成ゴムにより形成され、大気中
で使用される側の上記コンデンサ部を密着して被う外被
とを備えたので、上記コンデンサブッシングを小型かつ
軽量に構成でき機械的強度が強いとともに、上記コンデ
ンサ部と上記外被との密着性が高い。
は、電流を通電する中心導体と、内部に電界調整電極が
設けられた絶縁体で上記中心導体を取り囲むコンデンサ
部と、耐候性を有する合成ゴムにより形成され、大気中
で使用される側の上記コンデンサ部を密着して被う外被
とを備えたので、上記コンデンサブッシングを小型かつ
軽量に構成でき機械的強度が強いとともに、上記コンデ
ンサ部と上記外被との密着性が高い。
【0038】また、外被の端部は中心導体の一部を密着
して被うように形成されたので、よりコンデンサブッシ
ングを小型かつ軽量に構成でき機械的強度が強い。
して被うように形成されたので、よりコンデンサブッシ
ングを小型かつ軽量に構成でき機械的強度が強い。
【0039】また、中心導体と外被との密着部分をシー
ルするキャップを備えたので、上記中心導体と外被との
密着部分からコンデンサ部への汚染物質の進入を阻止で
きる。
ルするキャップを備えたので、上記中心導体と外被との
密着部分からコンデンサ部への汚染物質の進入を阻止で
きる。
【0040】また、コンデンサ部の外面の少なくとも一
部は粗面形状に形成されたので、上記コンデンサ部と外
被との密着性をより高くできる。
部は粗面形状に形成されたので、上記コンデンサ部と外
被との密着性をより高くできる。
【0041】また、外被及びコンデンサ部の間には、接
着剤又は表面活性剤を設けたので、上記コンデンサ部と
上記外被との密着性をより高くできる。
着剤又は表面活性剤を設けたので、上記コンデンサ部と
上記外被との密着性をより高くできる。
【0042】また、コンデンサ部に固定され、上記コン
デンサ部及び中心導体を架台に取り付ける取付フランジ
を備え、外被及び上記取付フランジの接合部分は重なり
部分を有するので、上記外被及び上記取付フランジの接
合部分から上記コンデンサ部への汚染物質の進入をより
阻止できる。
デンサ部及び中心導体を架台に取り付ける取付フランジ
を備え、外被及び上記取付フランジの接合部分は重なり
部分を有するので、上記外被及び上記取付フランジの接
合部分から上記コンデンサ部への汚染物質の進入をより
阻止できる。
【0043】また、合成ゴムはシリコンゴムであるの
で、耐候性が高くコンデンサブッシングをより高電圧で
使用できる。
で、耐候性が高くコンデンサブッシングをより高電圧で
使用できる。
【0044】また、絶縁体は樹脂含浸絶縁紙であるとと
もに電界調整電極は金属箔であるので、コンデンサ部の
絶縁耐力をより高くできる。
もに電界調整電極は金属箔であるので、コンデンサ部の
絶縁耐力をより高くできる。
【0045】また、この発明に係る樹脂含浸型コンデン
サブッシングの製造方法は、電流を通電する中心導体
と、内部に電界調整電極が設けられた絶縁体で上記中心
導体を取り囲む樹脂含浸型コンデンサ部と、耐候性を有
する合成ゴムにより形成され、大気中で使用される側の
上記樹脂含浸型コンデンサ部を密着して被う外被と、上
記樹脂含浸型コンデンサ部に固定され、上記樹脂含浸型
コンデンサ部及び上記中心導体を架台に取り付ける取付
フランジとを有する樹脂含浸型コンデンサブッシングの
製造方法であって、樹脂含浸型コンデンサ部、中心導体
及び取付フランジにより形成される内側金型並びに外被
の外側形状に形成された外側金型との間に液状の合成ゴ
ムを注入する注入工程と、上記金型間に注入した上記合
成ゴムを硬化させる硬化工程と、上記硬化工程で上記合
成ゴムが硬化した後、上記外側金型を取り外す取外工程
とを含むので、上記コンデンサ部と上記外被との密着性
が高い上記コンデンサブッシングを提供できる。
サブッシングの製造方法は、電流を通電する中心導体
と、内部に電界調整電極が設けられた絶縁体で上記中心
導体を取り囲む樹脂含浸型コンデンサ部と、耐候性を有
する合成ゴムにより形成され、大気中で使用される側の
上記樹脂含浸型コンデンサ部を密着して被う外被と、上
記樹脂含浸型コンデンサ部に固定され、上記樹脂含浸型
コンデンサ部及び上記中心導体を架台に取り付ける取付
フランジとを有する樹脂含浸型コンデンサブッシングの
製造方法であって、樹脂含浸型コンデンサ部、中心導体
及び取付フランジにより形成される内側金型並びに外被
の外側形状に形成された外側金型との間に液状の合成ゴ
ムを注入する注入工程と、上記金型間に注入した上記合
成ゴムを硬化させる硬化工程と、上記硬化工程で上記合
成ゴムが硬化した後、上記外側金型を取り外す取外工程
とを含むので、上記コンデンサ部と上記外被との密着性
が高い上記コンデンサブッシングを提供できる。
【0046】さらにまた、合成ゴムはシリコンゴムであ
るので、耐候性が高くより高電圧で使用できるコンデン
サブッシングを提供できる。
るので、耐候性が高くより高電圧で使用できるコンデン
サブッシングを提供できる。
【図1】 この発明の実施の形態1に係るレジン紙コン
デンサブッシングの断面図である。
デンサブッシングの断面図である。
【図2】 この発明の実施の形態1に係るレジン紙コン
デンサブッシングの外被を製造する金型を取り付けた状
態を断面により示す構成図である。
デンサブッシングの外被を製造する金型を取り付けた状
態を断面により示す構成図である。
【図3】 この発明の実施の形態2に係るレジン紙コン
デンサブッシングの断面図である。
デンサブッシングの断面図である。
【図4】 この発明の実施の形態3に係るレジン紙コン
デンサブッシングの断面図である。
デンサブッシングの断面図である。
【図5】 この発明の実施の形態4に係るレジン紙コン
デンサブッシングの断面図である。
デンサブッシングの断面図である。
【図6】 この発明の実施の形態5に係るレジン紙コン
デンサブッシングの要部を示す断面図である。
デンサブッシングの要部を示す断面図である。
【図7】 従来のレジン紙コンデンサブッシングの断面
図である。
図である。
【図8】 従来のキュービクル用ブッシングの構造を一
部断面により示す構成図である。
部断面により示す構成図である。
1 中心導体 1a 吊り下げ導体 1b パイプ導体 2 レジン紙コンデンサ部 2a 金属箔 2b 凸部 2c 凹部 3 取付フランジ 7 シリコンゴム外
被 7a、7b 笠 71 密着部分 73 重なり部 8 キャップ 15 外側金型 15a 注入口 15b 真空引口
被 7a、7b 笠 71 密着部分 73 重なり部 8 キャップ 15 外側金型 15a 注入口 15b 真空引口
Claims (10)
- 【請求項1】 電流を通電する中心導体と、内部に電界
調整電極が設けられた絶縁体で上記中心導体を取り囲む
コンデンサ部と、耐候性を有する合成ゴムにより形成さ
れ、大気中で使用される側の上記コンデンサ部を密着し
て被う外被とを備えたことを特徴とするコンデンサブッ
シング。 - 【請求項2】 外被の端部は中心導体の一部を密着して
被うように形成されたことを特徴とする請求項1記載の
コンデンサブッシング。 - 【請求項3】 中心導体と外被との密着部分をシールす
るキャップを備えたことを特徴とする請求項2記載のコ
ンデンサブッシング。 - 【請求項4】 コンデンサ部の外面の少なくとも一部
は、粗面形状に形成されていることを特徴とする請求項
1〜3のいずれか一項記載のコンデンサブッシング。 - 【請求項5】 外被及びコンデンサ部の間には、接着剤
又は表面活性剤を設けたことを特徴とする請求項1〜4
のいずれか一項記載のコンデンサブッシング。 - 【請求項6】 コンデンサ部に固定され、上記コンデン
サ部及び中心導体を架台に取り付ける取付フランジを備
え、外被及び上記取付フランジの接合部分は重なり部分
を有することを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項
記載のコンデンサブッシング。 - 【請求項7】 合成ゴムはシリコンゴムであることを特
徴とする請求項1〜6のいずれか一項記載のコンデンサ
ブッシング。 - 【請求項8】 絶縁体は樹脂含浸絶縁紙であるとともに
電界調整電極は金属箔であることを特徴とする請求項1
〜7のいずれか一項記載のコンデンサブッシング。 - 【請求項9】 電流を通電する中心導体と、内部に電界
調整電極が設けられた絶縁体で上記中心導体を取り囲む
樹脂含浸型コンデンサ部と、耐候性を有する合成ゴムに
より形成され、大気中で使用される側の上記樹脂含浸型
コンデンサ部を密着して被う外被と、上記樹脂含浸型コ
ンデンサ部に固定され、上記樹脂含浸型コンデンサ部及
び上記中心導体を架台に取り付ける取付フランジとを有
する樹脂含浸型コンデンサブッシングの製造方法であっ
て、樹脂含浸型コンデンサ部、中心導体及び取付フラン
ジにより形成される内側金型並びに外被の外側形状に形
成された外側金型との間に液状の合成ゴムを注入する注
入工程と、上記金型間に注入した上記合成ゴムを硬化さ
せる硬化工程と、上記硬化工程で上記合成ゴムが硬化し
た後、上記外側金型を取り外す取外工程とを含むことを
特徴とする樹脂含浸型コンデンサブッシングの製造方
法。 - 【請求項10】 合成ゴムはシリコンゴムであることを
特徴とする請求項9記載の樹脂含浸型コンデンサブッシ
ングの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13376296A JPH09320369A (ja) | 1996-05-28 | 1996-05-28 | コンデンサブッシング及び樹脂含浸型コンデンサブッシングの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13376296A JPH09320369A (ja) | 1996-05-28 | 1996-05-28 | コンデンサブッシング及び樹脂含浸型コンデンサブッシングの製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09320369A true JPH09320369A (ja) | 1997-12-12 |
Family
ID=15112366
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13376296A Pending JPH09320369A (ja) | 1996-05-28 | 1996-05-28 | コンデンサブッシング及び樹脂含浸型コンデンサブッシングの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09320369A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100612433B1 (ko) * | 2004-09-14 | 2006-08-16 | 동우전기공업(주) | 열가소성수지와 난연제를 혼합하여 성형 제조된 옥외용 부싱 |
JP2007515746A (ja) * | 2003-09-11 | 2007-06-14 | 斌 馬 | 複合中空碍子及びその製造方法 |
CN101800100A (zh) * | 2010-04-23 | 2010-08-11 | 广西银河迪康电气有限公司 | 中压固体绝缘套管的制作工艺 |
CN105469957A (zh) * | 2015-12-28 | 2016-04-06 | 南京电气高压套管有限公司 | 真空胶浸纤维防爆型油纸电容式套管 |
KR20160144474A (ko) * | 2014-05-12 | 2016-12-16 | 지멘스 악티엔게젤샤프트 | 고 전압 피드스루 및 그 제조 방법 |
-
1996
- 1996-05-28 JP JP13376296A patent/JPH09320369A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007515746A (ja) * | 2003-09-11 | 2007-06-14 | 斌 馬 | 複合中空碍子及びその製造方法 |
KR100612433B1 (ko) * | 2004-09-14 | 2006-08-16 | 동우전기공업(주) | 열가소성수지와 난연제를 혼합하여 성형 제조된 옥외용 부싱 |
CN101800100A (zh) * | 2010-04-23 | 2010-08-11 | 广西银河迪康电气有限公司 | 中压固体绝缘套管的制作工艺 |
KR20160144474A (ko) * | 2014-05-12 | 2016-12-16 | 지멘스 악티엔게젤샤프트 | 고 전압 피드스루 및 그 제조 방법 |
CN105469957A (zh) * | 2015-12-28 | 2016-04-06 | 南京电气高压套管有限公司 | 真空胶浸纤维防爆型油纸电容式套管 |
CN105469957B (zh) * | 2015-12-28 | 2018-04-24 | 南京电气高压套管有限公司 | 真空胶浸纤维防爆型油纸电容式套管 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP3172800B1 (en) | Dry power cable termination | |
JP4621707B2 (ja) | 気中終端接続部用がい管ユニット | |
JP2010016986A (ja) | がい管ユニット、気中終端接続部及びがい管ユニットの組立方法 | |
JPH09320369A (ja) | コンデンサブッシング及び樹脂含浸型コンデンサブッシングの製造方法 | |
RU2007120391A (ru) | Электрический проходной изолятор и способ его изготовления | |
JP7248381B2 (ja) | 静止誘導機器 | |
US7586729B2 (en) | Surge arrester having a discharge element | |
CN101116153B (zh) | 用绝电外皮包裹变阻部件的方法及用于避雷器的变阻部件 | |
JP3382094B2 (ja) | 避雷器 | |
JPH04249816A (ja) | 避雷碍子 | |
JP2006042421A (ja) | 電力ケーブルの終端接続部 | |
JP4939989B2 (ja) | 注型絶縁物 | |
JP2017153176A (ja) | ケーブル端部構造およびケーブル処理方法 | |
JP3546576B2 (ja) | 避雷器 | |
JPS645305Y2 (ja) | ||
JPH11162274A (ja) | ポリマー支持碍子 | |
JP2002151308A (ja) | 避雷装置 | |
JPS6321076Y2 (ja) | ||
JPH08273462A (ja) | 配電機器用ブッシング及び同ブッシングの取付構造 | |
JPH04249815A (ja) | 避雷碍子 | |
JP2018527873A (ja) | 変更ジョイント | |
JPH1070826A (ja) | プレハブジョイントのシール構造 | |
RU26680U1 (ru) | Высоковольтный ввод | |
JP5074930B2 (ja) | プレハブジョイントの遮蔽層縁切り絶縁構造 | |
JP3766307B2 (ja) | プレモールドゴム絶縁筒を用いたプラスチック絶縁電力ケーブル接続部 |