JP7248381B2 - 静止誘導機器 - Google Patents

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Description

本発明の実施形態は、静止誘導機器に関する。
静止誘導機器、例えば高電圧受配電設備用の変圧器においては、樹脂モールド型の変圧器本体を、導電性のタンク内に収容し、内部に絶縁性の冷却媒体、例えば空気や絶縁ガス等を封入して構成されるものが知られている。このとき、タンクの外壁を貫通するようにブッシングと称される接続端子部が設けられ、その接続端子部の内側端子と、前記変圧器本体から導出される口出し線とが、タンク内において接続される。例えば特許文献1には、前記口出し線として、中空導体の外周に電気絶縁層を形成した構成の絶縁ケーブルを採用することが開示されている。
実開昭59-131121号公報
上記のような変圧器にあっては、接続端子部の内側端子と口出し線との接続部分は、高電圧がかかる充電露出部とされているため、その充電露出部と、接地電位とされる容器との間で、必要な沿面絶縁距離を確保する必要がある。そのため、容器が大型化する傾向にあり、機器の小型化が難しいものとなっていた。
そこで、容器の大型化を抑制しながら、内側端子と口出し線との接続部分と、容器との間の絶縁信頼性を高めることができる静止誘導機器を提供する。
実施形態に係る静止誘導機器は、外部との接続のための接続端子部を有する容器と、前記容器内に収容される誘導機器本体と、前記誘導機器本体から導出され、前記接続端子部の内側端子、又は、該内側端子に接続された連結バー又は接続ケーブルの接続端子と電気的に接続される口出し線と、前記内側端子又は接続端子と前記口出し線との接続部分の充電露出部を塞ぐように配置された常温収縮形の材料からなる収縮絶縁チューブとを具備すると共に、前記内側端子又は接続端子及び前記口出し線の前記接続部分の周囲近傍に配置されている絶縁物は、その表面が平滑化された状態で前記収縮絶縁チューブにより覆われており、前記収縮絶縁チューブの外表面部には、ひだが一体的に設けられており、前記内側端子又は接続端子と前記口出し線との接続部分の外周には導電テープが設けられ、前記導電テープの外周には高誘電テープが設けられ、その外周を前記収縮絶縁チューブが密着して覆うように設けられている。
第1の実施形態を示すもので、変圧器の全体構成を概略的に示す正面図 図1の接続部分を拡大して示す図 第2の実施形態を示すもので、接続部分を概略的に示す図 第3の実施形態を示すもので、接続部分を概略的に示す図 第4の実施形態を示すもので、接続部分を概略的に示す図 図5の接続部分を拡大して示す断面図 第5の実施形態を示すもので、樹脂含浸時の様子を示す図 第6の実施形態を示すもので、接続部分を拡大して示す断面図 第7の実施形態を示すもので、接続ケーブル部分を概略的に示す図 第8の実施形態を示すもので、接続ケーブル部分を概略的に示す図 第9の実施形態を示すもので、接続ケーブル部分を概略的に示す図
以下、高電圧受配電設備用の変圧器に適用したいくつかの実施形態について、図面を参照しながら説明する。尚、複数の実施形態間で、共通する部分には、同一符号を付して繰り返しの説明を省略することとする。
(1)第1の実施形態
第1の実施形態について、図1及び図2を参照して述べる。図1は、本実施形態に係る静止誘導機器としての変圧器1の構成を概略的に示している。この変圧器1は、容器としての金属製のタンク2内に、誘導機器本体としての変圧器本体3を収容して構成される。変圧器本体3は、例えばモールド型変圧器からなり、その上部からは複数本の口出し線4(1本のみ図示)が導出されている。口出し線4は、絶縁被覆4aを有するケーブルの先端に接続端子5を有して構成されている。この変圧器本体3は絶縁支え6上に載置された形態で、タンク2内に設置されている。
前記タンク2の上壁部には、外部との接続がなされる接続端子部としての複数個のブッシング7(1個のみ図示)が設けられている。このブッシング7は、周知のように、上壁部を貫通して上下に延びる碍管8の中心部を、中心導体9が貫通するように設けられ、中心導体9の上端が外側端子9aとされ、中心導体9の下端部が碍管8から下方に突出する内側端子9bとされている。前記口出し線4の接続端子5が、前記内側端子9bと電気的に接続される。尚、前記タンク2は、接地電位とされる。また、タンク2内部は密閉され、絶縁性の冷却媒体、例えば空気や絶縁ガス等が封入される。
さて、前記口出し線4の接続端子5と、内側端子9bとの接続部分の構造について、図2も参照して述べる。上記したように、変圧器本体3はタンク2内に収容された後、口出し線4の接続端子5が、内側端子9bと電気的に接続される。このときの接続方法としては、ねじ止め、かしめ、溶接、ろう付け等、種々の手段を採用することができる。そして、それら内側端子9bと接続端子5との接続部分の充電露出部を塞ぐように、絶縁包囲部10が設けられる。
本実施形態では、絶縁包囲部10は、樹脂成形の型枠として機能する外殻体11と、その外殻体11の内部に注型され硬化された熱硬化性樹脂からなる樹脂層12とから構成される。前記外殻体11は、絶縁材料例えば硬質プラスチックから、上下方向中間部でく字状に折曲がった薄肉の円筒容器状をなしている。外殻体11の上端面は、前記ブッシング7の碍管8の下端部が挿入されると共に、樹脂の注入口となる開口11aを有した形態に配置されている。また、外殻体11の底部は、口出し線4の先端部部分が密に貫通する、つまり絶縁被覆4aとの間で樹脂が漏れないように配置されている。
このとき、前記樹脂層12としては、例えば、常温硬化型の熱硬化性樹脂が採用され、具体的には、主剤と硬化剤とを混合することにより、常温で硬化する二液硬化型のエポキシ系樹脂材料が用いられる。この樹脂材料は、二液の混合状態で、前記外殻体11内に注型され、外殻体11内で硬化することにより硬質な樹脂層12となる。この樹脂層12は、内側端子9bと接続端子5との接続部分つまり充電露出部全体を覆う。これと共に、樹脂層12は、接続部分の周囲近傍に配置される絶縁物としての碍管8の下端部の一部、及び、接続部分の周囲近傍に配置される絶縁物としての口出し線4の絶縁被覆4aの先端部をも覆う形態に成形される。
上記構成の変圧器1においては、タンク2内で、ブッシング7の内側端子9bと、口出し線4の接続端子5とが接続されることで、充電露出部が生ずることになるが、その充電露出部が、熱硬化性樹脂の成型品からなる樹脂層12を有する絶縁包囲部10によって塞がれるようになる。そのため、内側端子9bと口出し線4との接続部分の絶縁性能を高めることができる。従って、本実施形態によれば、充電露出部のために比較的大きな沿面絶縁距離を確保する必要があった従来と異なり、タンク2の大型化を抑制しながら、内側端子9bと口出し線4との接続部分と、タンク2との間の絶縁信頼性を高めることができるという優れた効果を得ることができる。
特に本実施形態では、樹脂層12に、常温硬化型の熱硬化性樹脂を採用したので、変圧器1の組立て現場において、加熱などの設備を不要として、簡単な設備・作業で、絶縁包囲部10を形成することができる。また本実施形態では、絶縁包囲部10に、絶縁材料からなる外殻体11を設け外殻体11内への注型により樹脂層12の成形がなされるように構成した。これにより、所望の形状の絶縁包囲部10を形成することができ、成形型の取外しの作業を不要にして、成形が容易となる。更に、口出し線4のケーブルの先端に、内側端子9aと接続される接続端子5を設けたので、内側端子9aと接続端子5との間の接続を容易に行うことができるといった利点も得られる。
尚、上記実施形態では、成形型として機能する外殻体11を、そのまま絶縁包囲部10の一部とする構成としたが、内側端子9bと接続端子5との接続部分を囲うように成形型を配置して、内部に熱硬化性樹脂を注型し、硬化させるようにしても良い。この場合、成型後に、成形型を取外すことにより、樹脂層からなる絶縁包囲部が得られる。取外した成形型は、何度も繰り返し使用することができる。このとき、成形型の材質としては、金属製などであっても良い。
(2)第2、第3の実施形態
図3は、第2の実施形態を示すものである。この第2の実施形態が上記第1の実施形態と異なる点は、内側端子9bと口出し線4の接続端子5の接続部分の構成にある。即ち、この第2の実施形態においても、内側端子9bと接続端子5との接続部分の充電露出部を塞ぐように、円筒容器状の外殻体15と、外殻体15の内部に注型され硬化された熱硬化性樹脂からなる樹脂層16とからなる絶縁包囲部17が設けられる。
前記絶縁包囲部17の樹脂層16は、接続部分の周囲近傍に配置される絶縁物としての碍管8の下端部の一部、及び、接続部分の周囲近傍に配置される絶縁物としての口出し線4の絶縁被覆4aの先端部をも覆う形態に成形される。このとき、碍管8の下端部の外周面が、予め粗面化された粗面化部18とされており、口出し線4の絶縁被覆4aの先端部外周面も、予め粗面化された粗面化部19とされている。図3では、便宜上、粗面化部18、19を斜線を付して示している。
このような第2の実施形態によれば、上記第1の実施形態と同様に、絶縁包囲部17を設けたことにより、タンク2の大型化を抑制しながら、内側端子9bと口出し線4との接続部分とタンク2との間の絶縁信頼性を高めることができる等の優れた効果を得ることができる。そして、それに加えて、接続部分の周囲近傍に配置される絶縁物としての、碍管8の下端部及び口出し線4の絶縁被覆4aの先端部の表面が粗面化されていることにより、いわゆるアンカー効果によって、それら絶縁物と絶縁包囲部17の樹脂層16との接合面の密着強度を高いものとすることができる。
図4は、第3の実施形態を示すものである。この第3の実施形態では、ブッシング7の内側端子9bと、口出し線4の接続端子5との間が、連結バー21により電気的に接続されている。この連結バー21は、棒状の導体(金属)の外周に絶縁被覆21aを施すと共に、導体の一端部(図で上側)に第1接続端子22を設け、他端部(図で下側)に第2接続端子23を設けて構成されている。第1接続端子22が内側端子9bに接続され、第2接続端子23が接続端子5に接続されている。
このとき、内側端子9bと第1接続端子22との接続部分に、円筒容器状の外殻体15と、外殻体15の内部に注型され硬化された熱硬化性樹脂からなる樹脂層16とからなる第1の絶縁包囲部24が設けられている。また、第2接続端子23と接続端子5との接続部分に、円筒容器状の外殻体15と、外殻体15の内部に注型され硬化された熱硬化性樹脂からなる樹脂層16とからなる第2の絶縁包囲部25が設けられている。このような第3の実施形態によっても、タンク2の大型化を抑制しながら、接続部分の絶縁信頼性を高めることができる等の優れた効果を得ることができる。尚、連結バー21に代えて、可撓性を有する接続ケーブルを用いるようにしても良い。
(3)第4の実施形態
次に、図5及び図6を参照して、第4の実施形態について述べる。図示はしないが、この第4の実施形態においても、第1の実施形態と同様に、静止誘導機器としての変圧器は、容器としてのタンク2内に、変圧器本体3を収容して構成される。そして、図5に示すように、タンク2に設けられたブッシング7の内側端子9bと、変圧器本体3の口出し線4とが電気的に接続される。このとき、上記第3の実施形態と同様に、内側端子9bと、口出し線4の接続端子5との間が、第1接続端子22及び第2接続端子23を有する連結バー21を介して電気的に接続される。
本実施形態では、内側端子9bと第1接続端子22との接続部分に、充電露出部を塞ぐように、第1の収縮絶縁チューブ31が設けられている。これと共に、第2接続端子23と接続端子5との接続部分に、充電露出部を塞ぐように、第2の収縮絶縁チューブ32が設けられている。このとき、収縮絶縁チューブ31、32としては、例えばシリコーンゴム等のゴム系の材質の、常温収縮タイプのものが採用される。具体的には、例えば住友スリーエム株式会社製の、「Cold Shrink Tube(登録商標)」の「クイックスプライス」、「QT-IIIシリーズ」等の常温収縮チューブを採用することができる。これら収縮絶縁チューブ31、32は、スパイラルコアによって径大なチューブ状態が保たれた状態で供され、取付部分の外周に嵌装された後、スパイラルコアを引抜くことにより収縮し、接続部分の外周面に強く密着する。この場合、収縮絶縁チューブ31、32はゴムの収縮力によって接続部分の外周面に強く密着し、高い絶縁性が得られる。
図6は、連結バー21の第2接続端子23と、口出し線4の接続端子5との接続部分の構成を拡大して示している。ここで、第2接続端子23と接続端子5との間は接続スリーブ33により接続され、その外周部には導電テープ34が巻装されていると共に、さらにその外周に高誘電テープ35が巻装されている。そして、第2の収縮絶縁チューブ32は、連結バー21の絶縁被覆21aのうち第2接続端子23側の端部の外周、高誘電テープ35の外周、口出し線4の絶縁被覆4aの先端側の外周、の全体を、密着して覆うように設けられている。
この場合、詳しく図示はしないが、接続部分の周囲近傍に配置されている絶縁物の表面、即ち、連結バー21の絶縁被覆21aの端部の外周面、及び、絶縁物としての口出し線4の絶縁被覆4aの先端部外周面は、予め平滑面とされており、その状態で、第2の収縮絶縁チューブ32により覆われている。
また、図5に示すように、ブッシング7の内側端子9bと連結バー21の第1接続端子22との接続部分の外周部にも、導電テープ34及び高誘電テープ35が巻装される。そして、第1の収縮絶縁チューブ31は、高誘電テープ35の外周を覆うと共に、接続部分の周囲近傍に配置される絶縁物としての碍管8の下端部の一部、及び、絶縁物としての連結バー21の絶縁被覆21aの上端部の外周面をも覆う形態に設けられる。この場合も、碍管8の下端部の外周面、及び、絶縁被覆21aの上端部外周面、予め平滑面とされて第1の収縮絶縁チューブ31により覆われている。
このような第4の実施形態によれば、内側端子9bと連結バー21との接続部分、及び、連結バー21と口出し線4との接続部分に、夫々充電露出部が生ずるが、それらの充電露出部が、収縮絶縁チューブ31、32によって塞がれるようになる。そのため、内側端子9aと口出し線4との接続部分の絶縁性能を高めることができる。この結果、第1の実施形態などと同様に、タンク2の大型化を抑制しながら、内側端子9aと口出し線4との接続部分と、タンク2との間の絶縁信頼性を高めることができる等の効果を得ることができる。
また、本実施形態では、第1、第2の収縮絶縁チューブ31、32として、常温収縮形のものを採用したので、従来の熱収縮形の絶縁チューブと比べて、簡単な設備・作業で済ませながら、収縮絶縁チューブ31、32を取付けることができる。特に本実施形態では、接続部分の周囲近傍に配置されている絶縁物、つまり碍管8の下端部、連結バー21の絶縁被覆21aの両端部、口出し線4の絶縁被覆4aの先端部は、その表面が平滑な状態で収縮絶縁チューブ31、32により覆われる構成とした。これにより、絶縁物の表面の平滑面に対し、収縮絶縁チューブ31、32の内面が接合されるようになり、それらの間に隙間が生ずることを抑え、良好な密着性や高い絶縁性を得ることができる。
(4)第5、第6の実施形態
図7は、第5の実施形態を示すものである。この第5の実施形態では、接続部分の周囲近傍に配置されている絶縁物、例えば口出し線38の絶縁被覆39の構成が、上記第4の実施形態と異なっている。即ち、口出し線38の先端部においては、導体40の外周が絶縁被覆39で覆われるのであるが、絶縁被覆39は、例えば不織布等の基材41に、例えばエポキシ樹脂等の含浸樹脂42を含浸させて硬化させることにより構成される。
このとき、基材41のうち、外周面を平滑面としたい部分に、平滑なプラスチック製のフィルム43を配置し、その状態で、含浸容器44内の含浸樹脂42を含浸させる作業を行う。これにて、絶縁被覆39は、表面に平滑なフィルム43を配した基材41に、含浸樹脂42を含浸硬化した材料から構成されるようになる。これによれば、絶縁物としての絶縁被覆39の外周にフィルム43が配置されるようになり、表面の平滑性を容易に得ることができる。また、フィルム43の素材として熱硬化性樹脂に対し非接着性を有する樹脂(例えばフッ素樹脂)を用い、含浸樹脂42が硬化した後にフィルム43を取除いても良い。この場合、絶縁被覆39の表面はフィルム43により平滑化した状態で硬化しているため、周囲絶縁物と同一の素材構成で平滑面を容易に得ることができる。
図8は、第6の実施形態を示すものである。この第6の実施形態が上記第4の実施形態と異なるところは、収縮絶縁チューブ46の構成にある。即ち、連結バー21の第2接続端子23と、口出し線4の接続端子5との接続部分の外周部を覆うように、収縮絶縁チューブ46が設けられているのであるが、その収縮絶縁チューブ46の外表面部には、複数のひだ47が一体的に設けられている。この構成によれば、収縮絶縁チューブ46における沿面距離を大きくして絶縁性をより高めることができる。
(5)第7~第9の実施形態、その他の実施形態
図9は、第7の実施形態を示すものである。この第7の実施形態が、上記第4の実施形態と異なるところは、ブッシング7の内側端子9bと、口出し線4の接続端子5との間が、連結バー21でなく、可撓性を有する接続ケーブル50を介して電気的に接続される点にある。接続ケーブル50は、例えばより線からなる電線の外周に絶縁被覆50aを施すと共に、一端部(図で上側)に第1接続端子51を設け、他端部に第2接続端子52を設けて構成されている。
ブッシング7の内側端子9bには、予め、接続ケーブル50の第1接続端子51が接続される。このとき、内側端子9bと第1接続端子51との接続部分の外周部には、導電テープ34及び高誘電テープ35が巻装され、充電露出部を塞ぐように、第1の収縮絶縁チューブ31により覆われる。第1の収縮絶縁チューブ31は、高誘電テープ35の外周を覆うと共に、接続部分の周囲近傍に配置される絶縁物としての碍管8の下端部の一部、及び、絶縁物としての接続ケーブル50の絶縁被覆50aの上端部の外周面をも覆う形態に設けられる。
図示はしないが、タンク2内に変圧器本体3が収容された後に、第2接続端子52と、口出し線4とが接続される。この場合、第2接続端子52と口出し線4との接続部分にも、収縮絶縁チューブ或いは絶縁包囲部が設けられることは勿論である。ここで、変圧器本体3の口出し線4は、一般に、硬質であって柔軟性がなく、内側端子9bと電気的に接続する際に、それらの接続作業性、更には絶縁収縮チューブや絶縁包囲部の形成作業性が悪くなる事情がある。ところが、本実施形態のようにが、可撓性の接続ケーブル50を介在させることにより、接続作業等の作業性を良好にすることができる。
図10は、第8の実施形態を示すものである。この第8の実施形態では、上記第7の実施形態と異なり、ブッシング7の内側端子9b(中心導体9)と、可撓性を有する接続ケーブル55とを、予め接合して一体化するようにしている。接続ケーブル55の外周は絶縁被覆55aで覆われ、他端部(図で下端部)に接続端子56を有している。この場合、中心導体9と接続ケーブル55の一端部との接続部は、碍管8内に収容された形態となっており、露出することはない。この第8の実施形態の構成においては、変圧器本体3の収容後の、接続ケーブル55の接続端子56と、図示しない口出し線4との接続作業性を、より一層高めることができる。接続端子56と口出し線4との接続部分にも、収縮絶縁チューブ或いは絶縁包囲部が設けられることは勿論である。
図11は、第9の実施形態を示すものである。この第9の実施形態が、上記第7の実施形態と異なるところは、可撓性を有する接続ケーブル50を、予め口出し線4側に接続しておいた構成にある。この場合、接続ケーブル50の第2接続端子52が、口出し線4に電気的に接続された状態で、接続部分の外周部には、導電テープ34及び高誘電テープ35が巻装され、充電露出部を塞ぐように第2の収縮絶縁チューブ32により覆われる。そして、図示はしないが、タンク2内に変圧器本体3が収容された後に、ブッシング7の内側端子9bと接続ケーブル50の第1接続端子51とが接続され、その接続部分にも、収縮絶縁チューブ或いは絶縁包囲部が設けられる。この第9の実施形態によっても、可撓性の接続ケーブル50を介在させることにより、接続作業等の作業性を良好にすることができる。
尚、上記した各実施形態では、絶縁包囲部を構成する熱硬化性樹脂として、エポキシ系の樹脂を採用し、また、収縮絶縁チューブとして、シリコーンゴム系の材質のものを採用したが、絶縁包囲部や、収縮絶縁チューブの材質としては、様々なものを採用することができる。加熱して硬化させる、或いは収縮させる構成のものであっても良い。絶縁包囲部の外表面部にひだを設けるようにしても良い。変圧器全体の具体的構成としても、様々な変更が可能である。
その他、静止誘導機器としては、変圧器に限らず、例えばリアクトルに適用することもできる。以上説明したいくつかの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
図面中、1は変圧器(静止誘導機器)、2はタンク(容器)、3は変圧器本体(誘導機器本体)、4、38は口出し線、4a、39は絶縁被覆(絶縁物)、5は接続端子、7はブッシング(接続端子部)、8は碍管(絶縁物)、9bは内側端子、10、17、24、25は絶縁包囲部、11、15は外殻体、12、16は樹脂層、18、19は粗面化部、21は連結バー、21aは絶縁被覆(絶縁物)、31、32、46は収縮絶縁チューブ、41は基材、42は含浸樹脂、43はフィルム、47はひだ、50、55は接続ケーブル、50a、55aは絶縁被覆(絶縁物)を示す。

Claims (3)

  1. 外部との接続のための接続端子部を有する容器と、
    前記容器内に収容される誘導機器本体と、
    前記誘導機器本体から導出され、前記接続端子部の内側端子、又は、該内側端子に接続された連結バー又は接続ケーブルの接続端子と電気的に接続される口出し線と、
    前記内側端子又は接続端子と前記口出し線との接続部分の充電露出部を塞ぐように配置された常温収縮形の材料からなる収縮絶縁チューブとを具備すると共に、
    前記内側端子又は接続端子及び前記口出し線の前記接続部分の周囲近傍に配置されている絶縁物は、その表面が平滑化された状態で前記収縮絶縁チューブにより覆われており、
    前記収縮絶縁チューブの外表面部には、ひだが一体的に設けられており、
    前記内側端子又は接続端子と前記口出し線との接続部分の外周には導電テープが設けられ、前記導電テープの外周には高誘電テープが設けられ、その外周を前記収縮絶縁チューブが密着して覆うように設けられている静止誘導機器。
  2. 前記口出し線は、導体の外周を前記絶縁物としての絶縁被覆で覆って構成され、
    前記絶縁被覆は、表面に平滑なフィルムを配した基材に、樹脂を含浸硬化した材料から構成されている請求項1記載の静止誘導機器。
  3. 前記内側端子と前記連結バー又は接続ケーブルとが予め接合されて一体化されている請求項1又は2記載の静止誘導機器。
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