JPH09320346A - 自動車用ワイヤーハーネスとその製造方法および装置 - Google Patents
自動車用ワイヤーハーネスとその製造方法および装置Info
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- JPH09320346A JPH09320346A JP8133648A JP13364896A JPH09320346A JP H09320346 A JPH09320346 A JP H09320346A JP 8133648 A JP8133648 A JP 8133648A JP 13364896 A JP13364896 A JP 13364896A JP H09320346 A JPH09320346 A JP H09320346A
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- wire
- flat cable
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 電気接続箱との接続の手間がかからず低コス
トで製造できるワイヤーハーネスにすることにある。 【解決手段】 フラットケーブル1を形成する複数の単
位の絶縁電線3……の所定のものの長さ方向の適宜箇所
に、圧接端子が設けられた電気接続箱4を圧接で接続す
る。この構造の自動車用ワイヤーハーネスでは、フラッ
トケーブル1と電気接続箱4が初めから圧接で永久接続
されているので、電装時に一々接続する手間な作業が必
要なく、その製造も、コネクタ接続のような、電線被覆
の剥離作業、端子の圧着作業、端子のコネクタへの挿入
作業が必要でなく、それらにとってかわって、単位の電
線3を電気接続箱4の圧接端子に圧接するだけの工程で
済み、低コストで製造できる。
トで製造できるワイヤーハーネスにすることにある。 【解決手段】 フラットケーブル1を形成する複数の単
位の絶縁電線3……の所定のものの長さ方向の適宜箇所
に、圧接端子が設けられた電気接続箱4を圧接で接続す
る。この構造の自動車用ワイヤーハーネスでは、フラッ
トケーブル1と電気接続箱4が初めから圧接で永久接続
されているので、電装時に一々接続する手間な作業が必
要なく、その製造も、コネクタ接続のような、電線被覆
の剥離作業、端子の圧着作業、端子のコネクタへの挿入
作業が必要でなく、それらにとってかわって、単位の電
線3を電気接続箱4の圧接端子に圧接するだけの工程で
済み、低コストで製造できる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は自動車用ワイヤー
ハーネスとその製造方法および製造装置に関する。
ハーネスとその製造方法および製造装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、フラットケーブルを使用したワイ
ヤーハーネスと電気接続箱との接続は、図6に示すよう
に、コネクタ52が設けられた電気接続箱51と、その
コネクタ52に対応するコネクタ62がフラットケーブ
ル61の長さ方向途中に設けられたワイヤーハーネス
を、そのコネクタ同士52、62を嵌合させて接続す
る、いわゆるコネクタ接続方式で行っている。
ヤーハーネスと電気接続箱との接続は、図6に示すよう
に、コネクタ52が設けられた電気接続箱51と、その
コネクタ52に対応するコネクタ62がフラットケーブ
ル61の長さ方向途中に設けられたワイヤーハーネス
を、そのコネクタ同士52、62を嵌合させて接続す
る、いわゆるコネクタ接続方式で行っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のようなコネクタ
接続方式に用いられるワイヤーハーネスでは、その製作
時、 (1)フラットケーブルのコネクタ取付け部の電線の被
覆を剥がす工程 (2)前記被覆の剥がされた部分に端子を圧着する工程 (3)前記圧着された端子をコネクタハウジングに挿入
する工程 が必要で、各工程は非常に手間なものである。
接続方式に用いられるワイヤーハーネスでは、その製作
時、 (1)フラットケーブルのコネクタ取付け部の電線の被
覆を剥がす工程 (2)前記被覆の剥がされた部分に端子を圧着する工程 (3)前記圧着された端子をコネクタハウジングに挿入
する工程 が必要で、各工程は非常に手間なものである。
【0004】低価格競争の激しい今日、物を低コストで
作製したいという要請は様々な分野で常に起こっている
が、上記のような構造とそれに伴う手間な作製工程をと
るワイヤーハーネスについては、構造を改良することに
より、作製工程の簡易化を図り、それに伴う無駄な材料
を間引いたりもして、低コストで作製できるようにする
余地が十分にあると考えられる。
作製したいという要請は様々な分野で常に起こっている
が、上記のような構造とそれに伴う手間な作製工程をと
るワイヤーハーネスについては、構造を改良することに
より、作製工程の簡易化を図り、それに伴う無駄な材料
を間引いたりもして、低コストで作製できるようにする
余地が十分にあると考えられる。
【0005】そこで、この発明の課題は、電気接続箱と
の接続をコネクタ接続方式で行う仕様の自動車用ワイヤ
ーハーネスに改良を加え、従来よりも低コストで作製で
きるようにすることにある。
の接続をコネクタ接続方式で行う仕様の自動車用ワイヤ
ーハーネスに改良を加え、従来よりも低コストで作製で
きるようにすることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、この発明では、自動車用ワイヤーハーネスとして、
フラットケーブルを形成する複数の絶縁電線の内の所定
の単位の電線(一本の絶縁電線)が、その長さ方向の適
宜箇所において、圧接端子が設けられた電気接続箱に圧
接されて接続されているものを提唱する(請求項1)。
に、この発明では、自動車用ワイヤーハーネスとして、
フラットケーブルを形成する複数の絶縁電線の内の所定
の単位の電線(一本の絶縁電線)が、その長さ方向の適
宜箇所において、圧接端子が設けられた電気接続箱に圧
接されて接続されているものを提唱する(請求項1)。
【0007】この構成の自動車用ワイヤーハーネスで
は、フラットケーブルと電気接続箱が初めから圧接で永
久接続されているので、電装時に一々接続する手間な作
業が必要なく、その製造も、コネクタ接続のように、電
線被覆の剥離作業、端子の圧着作業、端子のコネクタへ
の挿入作業が必要でなく、それらにとってかわって、単
位の電線を電気接続箱の圧接端子に圧接するだけの工程
で済む。
は、フラットケーブルと電気接続箱が初めから圧接で永
久接続されているので、電装時に一々接続する手間な作
業が必要なく、その製造も、コネクタ接続のように、電
線被覆の剥離作業、端子の圧着作業、端子のコネクタへ
の挿入作業が必要でなく、それらにとってかわって、単
位の電線を電気接続箱の圧接端子に圧接するだけの工程
で済む。
【0008】また、この発明では、請求項1に記載の自
動車用ワイヤーハーネスを、フラットケーブルを形成す
る複数の絶縁電線を単位の電線に捌き、その捌いた単位
の電線の所定のものを所定の位置に線寄せし、圧接端子
が設けられた電気接続箱を、前記捌かれた単位の電線と
の圧接位置に移動して位置決めし、前記捌いた単位の電
線の所定のものを前記電気接続箱の対応する圧接端子に
圧接し、前記捌いた単位の電線の内、回路上不用な部分
を切断して製造するようにしたのである(請求項2)。
動車用ワイヤーハーネスを、フラットケーブルを形成す
る複数の絶縁電線を単位の電線に捌き、その捌いた単位
の電線の所定のものを所定の位置に線寄せし、圧接端子
が設けられた電気接続箱を、前記捌かれた単位の電線と
の圧接位置に移動して位置決めし、前記捌いた単位の電
線の所定のものを前記電気接続箱の対応する圧接端子に
圧接し、前記捌いた単位の電線の内、回路上不用な部分
を切断して製造するようにしたのである(請求項2)。
【0009】さらに、この発明では、請求項1に記載の
自動車用ワイヤーハーネスの製造装置として、線捌き装
置と、線寄せ装置と、圧接装置と、電線カッターとを備
え、前記線捌き装置により、フラットケーブルを形成す
る複数の絶縁電線を単位の電線に捌き、前記線寄せ装置
により、前記捌かれた単位の電線の内の所定のものを、
所定の位置に移動し、前記圧接装置により前記所定の単
位の電線を電気接続箱の圧接端子に圧接し、前記電線カ
ッターにより、前記捌かれた単位の電線の内、回路上不
用な部分を切断して製造する装置としたのである(請求
項3)。
自動車用ワイヤーハーネスの製造装置として、線捌き装
置と、線寄せ装置と、圧接装置と、電線カッターとを備
え、前記線捌き装置により、フラットケーブルを形成す
る複数の絶縁電線を単位の電線に捌き、前記線寄せ装置
により、前記捌かれた単位の電線の内の所定のものを、
所定の位置に移動し、前記圧接装置により前記所定の単
位の電線を電気接続箱の圧接端子に圧接し、前記電線カ
ッターにより、前記捌かれた単位の電線の内、回路上不
用な部分を切断して製造する装置としたのである(請求
項3)。
【0010】
【実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図1〜図
5を参照して説明する。この実施形態のワイヤーハーネ
スは、図1に示すように、フラットケーブル1の両端に
圧接コネクタ2が取り付けられており、そのフラットケ
ーブル1を形成する複数の絶縁電線の内、所定の単位の
電線(一本となった電線)3の長さ方向途中に電気接続
箱4が接続されている。この単位の電線3と電気接続箱
4との接続は、電気接続箱4に設けられた圧接端子に単
位の電線3が圧接されて接続された永久接続の形をとっ
ている。
5を参照して説明する。この実施形態のワイヤーハーネ
スは、図1に示すように、フラットケーブル1の両端に
圧接コネクタ2が取り付けられており、そのフラットケ
ーブル1を形成する複数の絶縁電線の内、所定の単位の
電線(一本となった電線)3の長さ方向途中に電気接続
箱4が接続されている。この単位の電線3と電気接続箱
4との接続は、電気接続箱4に設けられた圧接端子に単
位の電線3が圧接されて接続された永久接続の形をとっ
ている。
【0011】このようなワイヤーハーネスを用いれば、
フラットケーブル1に初めから電気接続箱4が接続され
ているので、コネクタ接続方式のように、電装時に単位
の電線3をいちいち接続する手間がかからない。
フラットケーブル1に初めから電気接続箱4が接続され
ているので、コネクタ接続方式のように、電装時に単位
の電線3をいちいち接続する手間がかからない。
【0012】そして、コネクタ接続でないので、当然の
ことながらコネクタハウジングとそれに設けられる(圧
着)端子を必要とせず、電気接続箱4側の圧接端子だけ
でよい。
ことながらコネクタハウジングとそれに設けられる(圧
着)端子を必要とせず、電気接続箱4側の圧接端子だけ
でよい。
【0013】製作工程に関しても、前記従来例で示した
コネクタ接続方式をとるワイヤーハーネスの場合のよう
な、三つの手間な工程 (1)フラットケーブルのコネクタ取付け部の電線の被
覆を剥がす工程 (2)前記被覆の剥がされた部分に端子を圧着する工程 (3)前記圧着された端子をコネクタハウジングに挿入
する工程 を必要としない。
コネクタ接続方式をとるワイヤーハーネスの場合のよう
な、三つの手間な工程 (1)フラットケーブルのコネクタ取付け部の電線の被
覆を剥がす工程 (2)前記被覆の剥がされた部分に端子を圧着する工程 (3)前記圧着された端子をコネクタハウジングに挿入
する工程 を必要としない。
【0014】その三工程に対応する工程として、単に、
電気接続箱4の圧接端子にフラットケーブル1を捌いて
取り出した単位の電線3を圧接する工程だけで済む。
電気接続箱4の圧接端子にフラットケーブル1を捌いて
取り出した単位の電線3を圧接する工程だけで済む。
【0015】この実施形態では上記のような構造のワイ
ヤーハーネスを、以下のようにして製造する。その製造
ラインの一実施形態を図2に模式的に示す。
ヤーハーネスを、以下のようにして製造する。その製造
ラインの一実施形態を図2に模式的に示す。
【0016】この製造ラインでは、主材料であるところ
のフラットケーブル1が図の左側の供給スタンド31か
らのラインに供給され、のラインでフラットケーブ
ル1が所定の長さに調尺・切断され、図3(a)に示す
ように、両端にコネクタ2が取付けられ、その状態で、
図3(b)に示すように単位の電線3に捌かれ、捌かれ
た単位の電線3が電気接続箱4に圧接されるための所定
の位置への移動(線寄せ)が行われ、図3(c)に示す
ように、その位置に電気接続箱4が供給され、図3
(d)に示すように、電気接続箱4に単位の電線3が圧
接される。なお、図2における32はワイヤーハーネス
のフラットケーブル両端に取り付けられるコネクタとそ
のカバーの供給スタンド、34は電気接続箱のハウジン
グとそのカバーの供給スタンドである。
のフラットケーブル1が図の左側の供給スタンド31か
らのラインに供給され、のラインでフラットケーブ
ル1が所定の長さに調尺・切断され、図3(a)に示す
ように、両端にコネクタ2が取付けられ、その状態で、
図3(b)に示すように単位の電線3に捌かれ、捌かれ
た単位の電線3が電気接続箱4に圧接されるための所定
の位置への移動(線寄せ)が行われ、図3(c)に示す
ように、その位置に電気接続箱4が供給され、図3
(d)に示すように、電気接続箱4に単位の電線3が圧
接される。なお、図2における32はワイヤーハーネス
のフラットケーブル両端に取り付けられるコネクタとそ
のカバーの供給スタンド、34は電気接続箱のハウジン
グとそのカバーの供給スタンドである。
【0017】のラインでは、のラインで加工された
中間品に対して、回路上不用な部分の電線がカットされ
廃棄される。
中間品に対して、回路上不用な部分の電線がカットされ
廃棄される。
【0018】のラインでは、のラインで加工された
中間品に対して導通検査を行ない、合格品に対して電気
接続箱4のカバーが溶着され、最終的な外装が施されて
完成される。
中間品に対して導通検査を行ない、合格品に対して電気
接続箱4のカバーが溶着され、最終的な外装が施されて
完成される。
【0019】製造ラインと製品の加工の流れの概略を示
したところで、次にこれらについて詳しく説明する。
したところで、次にこれらについて詳しく説明する。
【0020】先ず、前記のラインには、図4に示すよ
うに、フラットケーブル1の両端に取り付けられる圧接
コネクタ2が載置される固定式の設置台11と、それに
対向配置され、その対向方向に移動自在となった対の設
置台21が設けられている。移動自在な設置台21には
それを移動させるためのシリンダ22と緩衝用のバネ2
3が設けられている。
うに、フラットケーブル1の両端に取り付けられる圧接
コネクタ2が載置される固定式の設置台11と、それに
対向配置され、その対向方向に移動自在となった対の設
置台21が設けられている。移動自在な設置台21には
それを移動させるためのシリンダ22と緩衝用のバネ2
3が設けられている。
【0021】両設置台11、21の間には、二組のガイ
ドローラが12a、12bが設けられており、フラット
ケーブル1の供給方向(図の4の矢印の方向)の上流側
のガイドローラ12aの手前にはフラットケーブル1を
単位の電線3に捌く長手の捌き部材13aが設けられて
いる。この捌き部材13aは、複数のくし歯14がその
長手方向に沿って立設されたもので、長手方向をフラッ
トケーブル1の供給方向に直角にして配設されている。
捌き部材は下流側のガイドローラ12bの直後にも設け
られており(図の13b)、上流側のものとくし歯を対
にし、上流側で捌かれた単線状のフラットケーブル1を
受け、各単位の電線3同士の平行な並びを保とうとする
ものである。なお、下流側の捌き部材(図の13b)の
くし歯は図に現れないが、図のフラットケーブル1に対
して垂直下方を向いている。
ドローラが12a、12bが設けられており、フラット
ケーブル1の供給方向(図の4の矢印の方向)の上流側
のガイドローラ12aの手前にはフラットケーブル1を
単位の電線3に捌く長手の捌き部材13aが設けられて
いる。この捌き部材13aは、複数のくし歯14がその
長手方向に沿って立設されたもので、長手方向をフラッ
トケーブル1の供給方向に直角にして配設されている。
捌き部材は下流側のガイドローラ12bの直後にも設け
られており(図の13b)、上流側のものとくし歯を対
にし、上流側で捌かれた単線状のフラットケーブル1を
受け、各単位の電線3同士の平行な並びを保とうとする
ものである。なお、下流側の捌き部材(図の13b)の
くし歯は図に現れないが、図のフラットケーブル1に対
して垂直下方を向いている。
【0022】また、前記二組のガイドローラ12a、1
2bの間には上流側のガイドローラ12aの直後と、下
流側のガイドローラ12bの直前に線捌き装置15が配
置されている。
2bの間には上流側のガイドローラ12aの直後と、下
流側のガイドローラ12bの直前に線捌き装置15が配
置されている。
【0023】この線捌き装置15の線捌きおよび寄せ機
構の要部概略を図5に模式的に示す。線捌き・線寄せ機
構は、図に示すように、板状で、その板面の一方にくし
刃状の捌き部材15bが複数立設された上下対の移動体
15aから成り、その捌き部材15bの設けられた側の
面が上下方向に対向配置されたものである。フラットケ
ーブル1がこの線捌き・線寄せ機構の位置に供給されて
くると、各移動体15aがそれぞれ上下方向に移動し、
移動途中でその捌き部材15bのくし刃状の溝の部分に
一対一対応で単位の電線3を挟み込み、さらに上下方向
に移動することにより、フラットケーブル1の線捌きと
同時に、捌かれた単位の電線3を上下に寄せ分ける。
構の要部概略を図5に模式的に示す。線捌き・線寄せ機
構は、図に示すように、板状で、その板面の一方にくし
刃状の捌き部材15bが複数立設された上下対の移動体
15aから成り、その捌き部材15bの設けられた側の
面が上下方向に対向配置されたものである。フラットケ
ーブル1がこの線捌き・線寄せ機構の位置に供給されて
くると、各移動体15aがそれぞれ上下方向に移動し、
移動途中でその捌き部材15bのくし刃状の溝の部分に
一対一対応で単位の電線3を挟み込み、さらに上下方向
に移動することにより、フラットケーブル1の線捌きと
同時に、捌かれた単位の電線3を上下に寄せ分ける。
【0024】さらに、こののラインには、前記線捌き
装置15の間に線寄せ装置16が上方に配置されてい
る。この線寄せ装置16は、図4に示すように、本体1
6aがコ字状をなしていて、図示しない圧接装置の圧接
刃保持体を囲むように配置されており、その前後の腕に
寄せピン16b……を有している。この線寄せ装置16
は、通常は、上側に退去して寄せピン16bが単位の電
線3の供給に支障がないようになっており、前記線寄せ
動作を行う際には、左右に動きつつ、かつ、下降して寄
せピン16bを単位の電線3に係止して電線3の寄せを
行う。すなわち、線寄せ装置16は、図4の矢印のごと
く、上下左右に移動自在で、寄せる単位の電線3の上面
に位置された後、下降してピン16b間に単位の電線3
を挟み、その後、左右に移動することにより、その電線
を寄せる。
装置15の間に線寄せ装置16が上方に配置されてい
る。この線寄せ装置16は、図4に示すように、本体1
6aがコ字状をなしていて、図示しない圧接装置の圧接
刃保持体を囲むように配置されており、その前後の腕に
寄せピン16b……を有している。この線寄せ装置16
は、通常は、上側に退去して寄せピン16bが単位の電
線3の供給に支障がないようになっており、前記線寄せ
動作を行う際には、左右に動きつつ、かつ、下降して寄
せピン16bを単位の電線3に係止して電線3の寄せを
行う。すなわち、線寄せ装置16は、図4の矢印のごと
く、上下左右に移動自在で、寄せる単位の電線3の上面
に位置された後、下降してピン16b間に単位の電線3
を挟み、その後、左右に移動することにより、その電線
を寄せる。
【0025】以上のような構成ののラインで製造が開
始されると、先ず、圧接コネクタ2が前記図2のコネク
タ供給スタンド32からパーツフィーダー等、図示しな
い供給装置により、両設置台11、21上に一つづつ供
給され、所定の向きに並べられ、仮固定される。
始されると、先ず、圧接コネクタ2が前記図2のコネク
タ供給スタンド32からパーツフィーダー等、図示しな
い供給装置により、両設置台11、21上に一つづつ供
給され、所定の向きに並べられ、仮固定される。
【0026】次に、両設置台11、21の対向方向に沿
って圧接コネクタ2上方にフラットケーブル1が供給さ
れる。フラットケーブル1は、前記のラインの左側の
供給スタンド31で供給リールに巻かれていたものが、
図示しない供給装置により両コネクタ設置台11、21
間に移送され、両設置台11、21間に設けられた前記
二組のガイドローラ12a、12bを介して直線状に矯
正されながら順次送られる。そして、フラットケーブル
1は前記上流側の捌き部材13aで一回目の捌きを受け
る。
って圧接コネクタ2上方にフラットケーブル1が供給さ
れる。フラットケーブル1は、前記のラインの左側の
供給スタンド31で供給リールに巻かれていたものが、
図示しない供給装置により両コネクタ設置台11、21
間に移送され、両設置台11、21間に設けられた前記
二組のガイドローラ12a、12bを介して直線状に矯
正されながら順次送られる。そして、フラットケーブル
1は前記上流側の捌き部材13aで一回目の捌きを受け
る。
【0027】フラットケーブル1が両コネクタ設置台1
1、21間に移送されてきて、両コネクタ2、2上にわ
たるような形になったところで供給を停止し、フラット
ケーブル1を調尺し、余分な部分を切断する。この調尺
・切断のための装置はこの発明の本質ではないのでここ
では図示、説明とも省略する。
1、21間に移送されてきて、両コネクタ2、2上にわ
たるような形になったところで供給を停止し、フラット
ケーブル1を調尺し、余分な部分を切断する。この調尺
・切断のための装置はこの発明の本質ではないのでここ
では図示、説明とも省略する。
【0028】この状態のフラットケーブル1の両端のそ
れぞれを圧接装置(圧接プレス)によってコネクタ設置
台11、21上の圧接コネクタ2、2に圧接する。
れぞれを圧接装置(圧接プレス)によってコネクタ設置
台11、21上の圧接コネクタ2、2に圧接する。
【0029】続いて圧接コネクタ2にカバーを溶着して
圧接コネクタ2の取付けを終了する。圧接コネクタ2の
取付けが終了した状態で、一度、移動自在な側のコネク
タ設置台21を移動させてフラットケーブル1を緊張状
態にする。
圧接コネクタ2の取付けを終了する。圧接コネクタ2の
取付けが終了した状態で、一度、移動自在な側のコネク
タ設置台21を移動させてフラットケーブル1を緊張状
態にする。
【0030】その状態のフラットケーブル1を前記線捌
き装置15によって再度捌くとともに、ケーブル面の上
下方向に寄せ分ける。
き装置15によって再度捌くとともに、ケーブル面の上
下方向に寄せ分ける。
【0031】次に、前記線寄せ装置16により、前記捌
かれた単位の電線3をケーブル面に平行な面に沿って、
この後供給される電気接続箱4の圧接端子との圧接予定
位置まで線寄せする。
かれた単位の電線3をケーブル面に平行な面に沿って、
この後供給される電気接続箱4の圧接端子との圧接予定
位置まで線寄せする。
【0032】続いて、前記上下方向に寄せ分けられた単
位の電線3の間に、前記図2の電気接続箱4のハウジン
グ供給スタンド34から、パーツフィーダー等、図示し
ない供給装置により、接続する電気接続箱4を供給して
位置決めする。そして、圧接装置(圧接プレス)により
単位の電線3を電気接続箱4の対応する圧接端子に圧接
する。圧接装置全体もこの発明の本質ではないのでここ
では図示、説明とも省略し、図ではその圧接刃17の部
分だけを示すにとどめる。
位の電線3の間に、前記図2の電気接続箱4のハウジン
グ供給スタンド34から、パーツフィーダー等、図示し
ない供給装置により、接続する電気接続箱4を供給して
位置決めする。そして、圧接装置(圧接プレス)により
単位の電線3を電気接続箱4の対応する圧接端子に圧接
する。圧接装置全体もこの発明の本質ではないのでここ
では図示、説明とも省略し、図ではその圧接刃17の部
分だけを示すにとどめる。
【0033】以上のような状態のフラットケーブル1を
両端のコネクタ設置台11、21とともに、その長さ方
向に直角な方向に移動して前記のラインに移し、この
ラインで回路上不用な部分を図示しない電線カッターに
よって切断、廃棄する。
両端のコネクタ設置台11、21とともに、その長さ方
向に直角な方向に移動して前記のラインに移し、この
ラインで回路上不用な部分を図示しない電線カッターに
よって切断、廃棄する。
【0034】この状態のワイヤーハーネスを両端のコネ
クタ設置台11、21とともに、その長さ方向に直角な
方向に移動して前記のラインに移し、ここで導通検査
を行い、不合格のものは廃棄し、合格のものに対しては
その電気接続箱4に、前記図2の供給スタンド34から
供給されたハウジングカバーをセットして溶着する。そ
して、コネクタ設置台11、21の移動自在な側21を
他方の側11に向かって移動させ、フラットケーブル1
の緊張状態を解除して、完成したワイヤーハーネスを取
り出す。
クタ設置台11、21とともに、その長さ方向に直角な
方向に移動して前記のラインに移し、ここで導通検査
を行い、不合格のものは廃棄し、合格のものに対しては
その電気接続箱4に、前記図2の供給スタンド34から
供給されたハウジングカバーをセットして溶着する。そ
して、コネクタ設置台11、21の移動自在な側21を
他方の側11に向かって移動させ、フラットケーブル1
の緊張状態を解除して、完成したワイヤーハーネスを取
り出す。
【0035】最後に外装を行ない、表面上の欠損、汚れ
の有無等の最終的な検査を行う。
の有無等の最終的な検査を行う。
【0036】完成品の取り出されたコネクタ設置台1
1、21はラインに復帰する。
1、21はラインに復帰する。
【0037】なお、上記でいう絶縁電線には単線と撚線
とがある。
とがある。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように、この発明のワイヤ
ーハーネスは、フラットケーブルの長さ方向途中に電気
接続箱が圧接で永久接続されているので、電装時、コネ
クタ接続方式のように、いちいちコネクタと電気接続箱
とを接続しなくて済み、製作時も、コネクタ接続方式の
場合のような手間なコネクタ取付け工程(電線被覆の剥
離作業、端子の圧着作業、端子のコネクタへの挿入作
業)が必要でなく、それに対応するものとして圧接工程
だけで済み、低コストで製造できる。
ーハーネスは、フラットケーブルの長さ方向途中に電気
接続箱が圧接で永久接続されているので、電装時、コネ
クタ接続方式のように、いちいちコネクタと電気接続箱
とを接続しなくて済み、製作時も、コネクタ接続方式の
場合のような手間なコネクタ取付け工程(電線被覆の剥
離作業、端子の圧着作業、端子のコネクタへの挿入作
業)が必要でなく、それに対応するものとして圧接工程
だけで済み、低コストで製造できる。
【図1】実施形態のワイヤーハーネスを示す斜視図
【図2】実施形態のワイヤーハーネスの製造ラインを示
す模式図
す模式図
【図3】実施形態のワイヤーハーネスの製造過程の状態
を示す斜視図
を示す斜視図
【図4】実施形態のワイヤーハーネスの製造状態を示す
斜視図
斜視図
【図5】線捌き装置の線捌き・線寄せ機構の要部拡大模
式図
式図
【図6】従来例を示す図
1 フラットケーブル 2 圧接コネクタ 3 単位の電線(絶縁電線) 4 電気接続箱 11、21 コネクタ設置台 15 線捌き装置 16 線寄せ装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 太田 好信 名古屋市南区菊住一丁目7番10号 株式会 社ハーネス総合技術研究所内
Claims (3)
- 【請求項1】 フラットケーブルを形成する複数の絶縁
電線の所定の単位の電線が、その長さ方向の適宜箇所に
おいて、圧接端子が設けられた電気接続箱に圧接されて
接続されている自動車用ワイヤーハーネス。 - 【請求項2】 請求項1に記載の自動車用ワイヤーハー
ネスの製造方法であって、 フラットケーブルを形成する複数の絶縁電線を単位の電
線に捌き、 その捌いた単位の電線の内の所定のものを所定の位置に
線寄せし、 圧接端子が設けられた電気接続箱を、前記捌かれた単位
の電線との圧接位置に移動して位置決めし、 前記捌いた単位の電線の所定のものを前記電気接続箱の
対応する圧接端子に圧接し、 前記捌いた単位の電線の内、回路上不用な部分を切断し
て製造することを特徴とする自動車用ワイヤーハーネス
の製造方法。 - 【請求項3】 線捌き装置と、線寄せ装置と、圧接装置
と、電線カッターとを備え、 前記線捌き装置により、フラットケーブルを形成する複
数の絶縁電線を単位の電線に捌き、 前記線寄せ装置により、前記捌かれた単位の電線の内の
所定のものを、所定の位置に移動し、 前記圧接装置により前記所定の単位の電線を電気接続箱
の圧接端子に圧接し、 前記電線カッターにより、前記捌かれた単位の電線の
内、回路上不用な部分を切断して製造する自動車用ワイ
ヤーハーネスの製造装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8133648A JPH09320346A (ja) | 1996-05-28 | 1996-05-28 | 自動車用ワイヤーハーネスとその製造方法および装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8133648A JPH09320346A (ja) | 1996-05-28 | 1996-05-28 | 自動車用ワイヤーハーネスとその製造方法および装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09320346A true JPH09320346A (ja) | 1997-12-12 |
Family
ID=15109719
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8133648A Pending JPH09320346A (ja) | 1996-05-28 | 1996-05-28 | 自動車用ワイヤーハーネスとその製造方法および装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09320346A (ja) |
-
1996
- 1996-05-28 JP JP8133648A patent/JPH09320346A/ja active Pending
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