JPH05250934A - ハーネス製造装置 - Google Patents

ハーネス製造装置

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JPH05250934A
JPH05250934A JP4049542A JP4954292A JPH05250934A JP H05250934 A JPH05250934 A JP H05250934A JP 4049542 A JP4049542 A JP 4049542A JP 4954292 A JP4954292 A JP 4954292A JP H05250934 A JPH05250934 A JP H05250934A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 フィードスルータイプのハーネスを製造する
ことのできるコンパクトなハーネス製造装置を提供す
る。 【構成】 複数の電線がコネクタに圧接接続されたハー
ネスを製造するハーネス製造装置において、電線供給部
から供給された複数の電線をコネクタに圧接接続する圧
接部28と、電線供給部と圧接部28との間に配置され
た、電線供給部から供給される複数の電線の長さを測定
すると共にこの複数の電線を圧接部28に向けて供給す
るローラ18と、このローラ18と圧接部28との間に
配置された、複数の電線を切断する切断刃26と、この
切断刃26と圧接部28との間の第1の位置と、圧接部
28を挟んだ切断刃26とは反対側の第2の位置との間
を往復移動自在に配置された、複数の電線を把持する電
線クランプ36とを備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数の電線がコネクタ
に圧接接続されることにより形成されるハーネスを製造
するハーネス製造装置に関する。
【0002】
【従来の技術】平面的に横に並べられた複数の電線を連
続的に供給し、この複数の電線をコネクタに圧接接続し
て所定長さに切断し、これにより複数の電線にコネクタ
が取り付けられたハーネスを製造するハーネス製造装置
が従来から知られている。このハーネス製造装置には、
例えば電線の両端だけでなくその中間部分にもコネクタ
が圧接接続されたハーネス(フィードスルータイプのハ
ーネス)を製造するものや、電線の両端だけにコネクタ
が圧接接続されたハーネスを製造するもの等がある。
【0003】フィードスルータイプのハーネスを製造す
るハーネス製造装置の一例として特開昭60−1175
80号公報に記載されたタイプのものがある。このハー
ネス製造装置は、電線供給部から供給された複数の電線
をコネクタに圧接接続する圧接部と、この圧接部におい
て電線が圧接接続されたコネクタを把持するクランプ
と、このクランプを往復移動させて電線の長さを測定す
る、圧接部を挟んだ電線供給部とは反対側の位置に配置
された電線測長部とが備えられており、コネクタを把持
したクランプがこの電線測長部を所定距離往復移動する
ことにより所定の間隔でコネクタに電線が圧接接続され
てハーネスが製造される。
【0004】一方、所定長さの電線の両端だけにコネク
タが圧接接続されたハーネスを製造するハーネス製造装
置の一例として、2つの圧接部と、この圧接部に電線を
供給すると共に供給される電線の長さを測定するローラ
とが備えられたものが知られている(特開昭61−18
881号公報参照)。このハーネス製造装置では、一方
の圧接部において電線の先端部がコネクタに圧接接続さ
れた後、ローラにより電線が測長されながら送り出さ
れ、その電線の後端部が他方の圧接部においてコネクタ
に圧接接続され、これによりハーネスが製造される。と
ころで、製造されたハーネスの電線とコネクタの接続が
全て良好であるとは限らないため、このハーネス製造装
置には、製造後のハーネスのコネクタにチェック用ピン
を挿入して電線とコネクタの接続を自動的に検査する装
置が付加されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記フィードスルータ
イプのハーネスを製造するハーネス製造装置において
は、電線を測長するためにコネクタを把持したクランプ
を電線測長部に沿って移動させる構成をとっているた
め、この移動距離分に相当する長さの測長部が必要とさ
れる。このため、例えばハーネスの電線長さが2mであ
るとすると測長部の長さも約2m必要となり、クランプ
を2度往復させて測長するとしても約1m必要となる。
このように長い測長部を有するハーネス製造装置は装置
全体が大きくなりコンパクトにできず、占有面積が広く
なるという問題が生じる。
【0006】そこで本発明は、上記事情に鑑み、フィー
ドスルータイプのハーネスを製造できるコンパクトなハ
ーネス製造装置を提供することを第1の目的とする。一
方、電線の両端だけにそれぞれコネクタが圧接接続され
たハーネスを製造する上記ハーネス製造装置では、2つ
の圧接部が必要とされ、このため装置全体が複雑化、大
型化することとなる。尚、このハーネス製造装置では電
線後端部にコネクタが圧接接続される際に同時に電線も
切断されるため、フィードスルータイプのハーネスを製
造することはできないという不都合もある。
【0007】また、前述したハーネス製造装置における
電線とコネクタの接続の良否を検査する装置は、製造終
了後のハーネスを場所を移して検査するように構成され
たものであり、この検査装置をフィードスルータイプの
ハーネスの検査に適用した場合、例えば電線の中間部に
接続された1つのコネクタだけに接続不良が生じている
場合であっても完成したハーネス全体が不良品となり、
このため、上記中間部より後に圧接接続された電線やコ
ネクタも含めて無駄になるという問題がある。
【0008】本発明はこの問題点に鑑み、ハーネス製造
途中において電線とコネクタの接続の良否を検査できる
機能を備えたハーネス製造装置を提供することを第2の
目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
る本発明の第1のハーネス製造装置は、 (1)電線供給部から供給された複数の電線をコネクタ
に圧接接続する圧接部 (2)電線供給部と圧接部との間に配置された、電線供
給部から供給される複数の電線の長さを測定すると共に
該複数の電線を圧接部に向けて供給するローラ (3)該ローラと圧接部との間に配置された、複数の電
線を切断する切断刃 (4)該切断刃と圧接部との間の第1の位置と、圧接部
を挟んだ切断刃とは反対側の第2の位置との間を往復移
動自在に配置された、複数の電線を把持する電線クラン
プを備えたことを特徴とするものである。
【0010】なお、上記ローラを各電線に対して一個ず
つ配置して各電線毎に測長されるようにすることが好ま
しい。また、上記第2の目的を達成する本発明の第2の
ハーネス製造装置は、 (1)電線供給部から供給された複数の電線をコネクタ
に圧接接続する、圧接接続されたコネクタのコンタクト
と接触する第1チェックピンを備えた圧接部 (2)該圧接部と、該圧接部を挟んだ電線供給部とは反
対側の所定位置との間を往復移動自在に配置され圧接部
で圧接接続されたコネクタを把持して該コネクタを上記
所定位置に運ぶ、該コネクタのコンタクトと接触する第
2チェックピンを備えたコネクタクランプ (3)上記第1チェックピンと上記第2チェックピンと
の間の導通を検査する導通検査部 を備えたことを特徴とするものである。
【0011】尚、電線供給部はハーネス製造装置と一体
的に備えられていてもよく別体であってもよい。
【0012】
【作用】本発明の第1のハーネス製造装置においては、
電線供給部から供給された複数の電線の先端部がローラ
を通って圧接部に供給され、この圧接部で電線の先端部
が1つ目のコネクタに圧接接続される。その後、上記電
線供給部から続けて供給される複数の電線が上記ローラ
で測長され、この複数の電線が必要に応じて電線クラン
プに把持され、圧接部でこの複数の電線の中間部が2つ
目のコネクタに圧接接続される。更にこの複数の電線の
中間の他の部分にもコネクタを圧接接続するときは、更
にその電線の長さをローラで測定し、所定長になったと
きに圧接部で電線中間部が3つ目のコネクタに圧接接続
される。ハーネスとして完成した場合に電線の終端部に
相当する部分にコネクタを接続する際は、切断刃で電線
が切断されこの切断刃と圧接部との配置位置の違いを補
正するためにこの電線の終端部が圧接部に移動するよう
に電線クランプで電線が把持されて引っ張られ、圧接部
で電線の終端部が最後のコネクタに圧接接続される。こ
のように、本発明の第1のハーネス製造装置では、電線
供給部と圧接部との間に測長用のローラを配置し、この
ローラで電線の長さを測定する構成としたため、コンパ
クトな装置によりフィードスルータイプのハーネスが製
造されることとなる。
【0013】なお、上記第1のハーネス製造装置では、
電線の中間部をコネクタに圧接接続せずに、電線の先端
部と終端部との両端部だけをコネクタに圧接接続するこ
ともできる。このためには、先端部がコネクタに圧接接
続された後、ローラで電線の長さを測定し、所定長さに
なったときに切断刃でこの電線を切断して電線の終端部
が圧接部に移動するように電線クランプで電線を把持し
て引っ張り、圧接部でこの電線の終端部を最後のコネク
タに圧接接続するとよい。
【0014】更に、複数の電線をそれぞれ独立に測長す
る複数のローラを備えた場合は、複数の電線を互いに異
なる長さとするハーネスを製造することもできる。この
ためには、例えば、各ローラで複数の各電線の長さを測
定し、それぞれが各所定長になったときに切断刃でこの
複数の電線を切断し、電線の終端部が圧接部に移動する
ように電線クランプで電線を把持して引っ張り、圧接部
でこの電線の終端部に最後のコネクタを圧接接続すると
よい。
【0015】また、ハーネス製造途中において電線とコ
ネクタの接続の良否を検査できる機能を備えた本発明の
第2のハーネス製造装置においては、コネクタクランプ
に備えられた第2チェックピンがこのコネクタクランプ
に挟まれたコネクタのコンタクトと接触すると共に、圧
接部に備えられた第1チェックピンがこの圧接部で圧接
接続されたコネクタのコンタクトと接触して、導通検査
部において第1チェックピンと第2チェックピンとの間
の導通が検査されるため、ハーネス製造途中においても
電線とココクタとの接続の良否を検査できることとな
る。この結果、導通不良が発見されると、その後の電線
とコネクタとの接続を中止することができ、電線やコネ
クタの無駄が少なくて済むこととなる。
【0016】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例につい
て説明する。図1は本実施例に係るハーネス製造装置を
示す正面図、図2は図1のA−A断面図である。このハ
ーネス製造装置10には、複数の電線12を供給する電
線供給部(図示せず)が備えられ、基台14上にはキャ
プスタンホイール用モータ15により駆動されて電線供
給部から電線12を引き出すキャプスタンホイール1
6、このキャプスタンホイール16を通った電線の長さ
を測定するローラ18が設けられている。このローラ1
8は各電線に対して一個ずつ配置され、エンコーダ19
によって各電線毎にその長さが測定されるように構成さ
れている。また、ローラ18を通過した複数の電線12
のピッチをコネクタの電線受容部のピッチに合わせるた
めのピッチ変更部20が、ローラ18の電線通路下流側
に設けられている。このピッチ変更部20を通過した電
線12が通るアイドルローラ22及びフィードローラ2
3、ガイドパイプ24がピッチ変更部20の電線通路下
流側に設けられており、このガイドパイプ24のさらに
下流側には電線12を切断する切断刃26が設けられて
いる。この切断刃26のさらに下流側には電線12をコ
ネクタに圧接接続する圧接部28が設けられており、こ
の圧接部28の側部にはこの圧接部28にコネクタを供
給するパーツフィーダ30が設けられている。このパー
ツフィーダ30から供給されたコネクタはコネクタガイ
ド32を通って圧接部28にセットされる。この圧接部
28には、圧接接続されたコネクタのコンタクトと接触
する第1チェックピン34が備えられている。また切断
刃26と圧接部28との間の第1の位置と、この圧接部
28を挟んだ切断刃26とは反対側の第2の位置との間
をシリンダ35によって自在に往復移動できる電線クラ
ンプ36が配置され、この電線クランプ36によって電
線12が上記第1の位置から第2の位置まで引き出され
る。上記第2の位置の後方には、電線12の先端部が圧
接接続されたコネクタを挟んで更に後方の所定位置に運
ぶコネクタクランプ40が設けられている。尚、圧接部
28で電線に圧接接続されたコネクタをそのまま排出す
るときはコネクタ排出シリンダ38aにより、またコネ
クタクランプ40によってクランプされた後に排出する
ときはコネクタ排出シリンダ38bにより、コネクタが
排出される。このコネクタクランプ40には、挟んだコ
ネクタのコンタクトと接触する第2チェックピン42が
備えられている。また、上記第1チェックピンと第2チ
ェックピンとの間の導通を検査する導通検査部(図36
参照)も備えられている。
【0017】次に、このハーネス製造装置10を用いた
ハーネス製造工程を、図3から図35を参照して説明す
る。図3から図16まではフィードスルータイプのハー
ネスを製造する工程、図17から図28までは複数の電
線の両端部だけがコネクタに圧接接続されるタイプのハ
ーネスを製造する工程、図29から図35までは複数の
電線を互いに異なる長さとしてこの複数の電線の終端部
だけがコネクタに圧接接続されるタイプのハーネスを製
造する工程を示す。
【0018】まず、図3から図16までを参照してフィ
ードスルータイプのハーネスを製造する工程について説
明する。図3はハーネス製造の開始状態(直前のハーネ
スが製造され排出された状態)を示し、電線12はアイ
ドルローラ22、フィードローラ23の位置を通過しガ
イドパイプ24の途中の位置にあり、上下2つの切断刃
26、電線クランプ36、圧接部28(図1参照)のス
タッファ48とコネクタガイド32、コネクタクランプ
40はそれぞれ開いた状態にある。図4に示すように、
電線12の先端部が圧接部に達するように電線が送り込
まれると、コネクタガイド32が一段上昇し電線12を
ガイドする。次に、図5に示すように、スタッファ48
によって電線12の先端部がコネクタ50に圧接接続さ
れる。この圧接工程が終了すると、図6に示すように電
線クランプ36によって電線12の一部が把持され、コ
ネクタガイド32とスタッファ48とが離れ、コネクタ
クランプ40がコネクタ50を把持する準備が整えられ
る。次に、図7に示すように、コネクタクランプ40に
よってコネクタ50が把持されると共に、コネクタクラ
ンプ40に備えられた第2チェックピン42がコネクタ
50のコンタクト(図示せず)と接触する。また、コネ
クタガイド32には次のコネクタがパーツフィーダ30
(図2参照)から供給される。次に、図8に示すよう
に、電線クランプ36が開き、コネクタクランプ40が
所定位置に移動し、電線12がローラ18(図1参照)
によって電線供給部から引き出されながら電線12の長
さが測定される。次に、図9に示すように、電線クラン
プ36が閉じて図の右側へ電線12を所定距離移動させ
て、更に電線12を電線供給部から引き出す。その後、
図10に示すように、電線12の中間部に新たなコネク
タが圧接接続され、スタッファ48が上昇した後に導通
検査部によって第1チェックピン34と第2チェックピ
ン42との間の導通が検査される。ここで、導通不良が
発見されたときはこの図10に示す工程の後切断刃26
によって電線が切断され、コネクタとこのコネクタに接
続された電線が不良とされて破棄される。その後、図3
に示すハーネス製造の開始状態に戻り、図4以下に示す
工程が繰り返されることとなる。導通良好の場合は図1
1に示す工程に進み、電線クランプ36とスタッファ4
8とが開き、図12に示す工程に進む。尚、電線12の
中間部に複数のコネクタを接続させるときは、図8から
図11に示す工程を繰り返すことになる。図12に示す
工程では、電線クランプ36が上記第1の位置に戻って
電線12を再び把持して再度図の右に向かって移動す
る。また、コネクタガイド32には次のコネクタがパー
ツフィーダ30(図2参照)から供給される。次に、電
線クランプ36が図13に示す位置に移動した後、コネ
クタガイド32が一段上昇されて電線12をガイドす
る。その後、図14に示すように、切断刃26によって
電線12が切断される。その後、図15に示すように、
切断刃26が開かれ、電線12の終端部がコネクタガイ
ド32の位置に移動するように、電線クランプ36が移
動する。次に、図16に示すように、電線12の終端部
がコネクタに圧接接続されて、その後図10に示す工程
と同様に導通検査が行われ、1本のハーネス製造工程が
終了する。この製造されたハーネスは、コネクタ排出シ
リンダ38a、38b(図2参照)により排出され、図
3に示す工程に戻り、次のハーネスの製造に移行する。
【0019】このように、本実施例のハーネス製造装置
は、切断刃の動作と圧接部の動作とが互いに独立になっ
ており、フィードスルータイプのハーネスが製造され
る。しかも、電線クランプが圧接部28を越えて移動
し、また電線の長さの測定が圧接部28の上流側に配置
されたローラによって行われるため、電線が例えば図1
6に示すように垂れ下がった状態であってもこの電線を
コネクタに圧接接続することができ、したがって装置全
体がコンパクトに構成される。また、この装置を用いて
フィードスルータイプのハーネスを製造するときは、電
線がコネクタに圧接接続される毎に導通が検査されるた
め、導通不良の発見が早期に行われ、その後の電線とコ
ネクタとの接続は中止されて最初の工程に戻り、電線や
コネクタの無駄が少なくて済むことになる。
【0020】尚、上記実施例に示すハーネス製造装置は
フィードスルータイプのハーネスを製造する場合にのみ
用いることができるものではなく、汎用性を有してい
る。以下この点について説明する。図17から図28を
参照し、上記のハーネス製造装置を用いて所定長の電線
の両端部だけにコネクタが圧接接続されるハーネスの製
造工程について説明する。
【0021】ここでは電線の先端部と終端部だけがコネ
クタに圧接接続されるため、図3から図16に示すフィ
ードスルータイプのハーネスを製造する工程と同じ工程
が多く、同じ工程はその説明を省略する。即ち、図17
から図23までに示す工程はそれぞれ図3から図9まで
に示す工程と同じであるため、その説明を省略する。ま
た、図24と図25に示す工程はそれぞれ図12と図1
3に示す工程と同じであるため、その説明を省略する。
【0022】図26に示す工程は、電線12の先端部が
コネクタに圧接接続された後にコネクタクランプ40が
所定位置に移動され、電線12が所定長測定された後
の、切断刃26によって電線12が切断される工程であ
る。その後、図27に示すように、切断刃26が開か
れ、電線12の終端部がコネクタガイド32の位置に移
動するように、電線クランプ36が移動する。次に、図
28に示すように、電線12の終端部がコネクタに圧接
接続されて、図10に示す工程と同様に導通検査が行わ
れ、ハーネス製造工程が終了する。
【0023】上述のように、本実施例のハーネス製造装
置では、電線の両端だけにコネクタが圧接接続されたハ
ーネスを製造することもできる。次に、図29から図3
5を参照し、上記のハーネス製造装置を用いて互いに長
さの異なる電線の終端部にコネクタが圧接接続される工
程を説明する。図29は、図3と同一の図であり、ハー
ネス製造の開始状態を示し、電線12の先端はガイドパ
イプ24の途中の位置にあり、上下2つの切断刃26、
電線クランプ36、圧接部28のスタッファ48とコネ
クタガイド32、コネクタクランプ40はそれぞれ開い
た状態にある。本実施例ではローラ18(図1参照)が
各電線(図30では3本のみ示す。)に対して一個ずつ
配置され、エンコーダ19(図2参照)によって各電線
毎にその長さが測定されるため、図30に示すように、
各電線の長さが互いに異なるように各電線を送り出すこ
とができる。このようにして各電線を送り出した後、図
31に示すように、電線クランプ36が閉じる。次に、
図32に示すように、所定長さの電線12が電線供給部
から引き出されて電線クランプ36が図示の位置に移動
した後、コネクタガイド32が一段上昇されて電線12
をガイドする。次に、図33に示すように、切断刃26
によって電線12が切断される。その後、図34に示す
ように、切断刃26が開かれ、電線12の終端部がコネ
クタガイド32の位置に移動するように、電線クランプ
36が移動する。さらにその後、図35に示すように、
電線12の終端部がコネクタに圧接接続されてハーネス
製造工程が終了する。
【0024】上述のように、本実施例のハーネス製造装
置では、ローラ18(図1参照)が各電線(図30では
3本のみ示す。)に対して一個ずつ配置され、エンコー
ダ19(図2参照)によって各電線毎にその長さが測定
されるため、互いに長さの異なる電線を有するハーネス
を製造することもできる。次に、図36を参照して導通
検査部の概略構造を説明する。この導通検査部60に
は、第1チェックピン34と第2チェックピン42とが
電線62で接続され、その間に両者間に電位差を与える
電源64と例えば電球70とが備えられている。2つの
コネクタ66、68における導通が良好のときは電球7
0が点燈するが、導通不良のときはこの電球70は点燈
しないため、導通の良否が判断できることとなる。尚、
この導通、非導通をマイクロプロセッサ等を用いて自動
的に判定することもできることはいうまでもない。さら
に、電球70の代わりに電気抵抗測定部を配置し、所定
抵抗値を超えたハーネスを不良として識別するようにす
れば、導通はあるものの圧接接続が不完全なハーネスを
検出できる。
【0025】また、スタッファ48と第2チェックピン
42との間に以下の構成のチェック回路を追加してもよ
い。即ち、スタッファ48と、このスタッファ48を支
持するラムとの間にプラスチック板等の絶縁物を挟むこ
とにより、スタッファ48を上記ラム及びプレス本体か
ら絶縁する。スタッファ48と第2チェックピン42と
をチェック回路を介して接続する。
【0026】通常、圧接コンタクトがコネクタ内に正常
に収容されている場合は、スタッファ48は圧接コンタ
クトの圧接部分に接触しないように設計されている。と
ころが、従来のハーネス製造装置では、圧接部分の変
形、及び圧接コンタクトがコネクタ内に正常に収容され
ていない状態(例えば傾いて収容されている等)を検出
できなかった。上記チェック回路を付加すると、圧接時
にスタッファが圧接部分と接触し、ハーネス及びチェッ
ク回路で閉回路を形成するため、圧接部分の変形等を検
出できることとなる。
【0027】また、従来の装置は、圧接ミスによる電線
の心線切れを検出できなかったが、上記チェック回路に
よれば切れて露出した心線とスタッファ48とが接触す
るため、心線切れを検出できることとなる。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の第1のハ
ーネス製造装置によれば、電線の長さが圧接部よりも電
線供給部側に配置されたローラで測定され、電線クラン
プが第1と第2の位置との間を往復移動自在に配置され
ているため、フィードスルータイプのハーネスを製造す
ることのできるコンパクトなハーネス製造装置が構成さ
れる。
【0029】また、本発明の第2のハーネス製造装置に
おいては、第1チェックピンと第2チェックピンとが設
けられ、これらの間の導通を検査する導通検査部を備え
ているため、早期に導通不良が発見され、その後の電線
のコネクタへの接続は中止され、電線やコネクタの無駄
が少なくて済むこととなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るハーネス製造装置を示
す正面図である。
【図2】図1のA−A断面図である。
【図3】フィードスルータイプのハーネスを製造する工
程における、ハーネス製造の開始状態を示す図である。
【図4】フィードスルータイプのハーネスを製造する工
程における、電線の先端部がコネクタガイドの位置に配
置された状態を示す図である。
【図5】フィードスルータイプのハーネスを製造する工
程における、電線の先端部がコネクタに圧接接続された
状態を示す図である。
【図6】フィードスルータイプのハーネスを製造する工
程における、電線が電線クランプに把持された状態を示
す図である。
【図7】フィードスルータイプのハーネスを製造する工
程における、コネクタクランプによってコネクタが把持
された状態を示す図である。
【図8】フィードスルータイプのハーネスを製造する工
程における、コネクタクランプの移動後の状態を示す図
である。
【図9】フィードスルータイプのハーネスを製造する工
程における、電線クランプが電線を把持した状態を示す
図である。
【図10】フィードスルータイプのハーネスを製造する
工程における、電線の中間部にコネクタが圧接接続され
た状態を示す図である。
【図11】フィードスルータイプのハーネスを製造する
工程における、電線クランプが開いた状態を示す図であ
る。
【図12】フィードスルータイプのハーネスを製造する
工程における、電線クランプが再び電線を把持した状態
を示す図である。
【図13】フィードスルータイプのハーネスを製造する
工程における、電線クランプが再び移動した状態を示す
図である。
【図14】フィードスルータイプのハーネスを製造する
工程における、電線が切断された状態を示す図である。
【図15】フィードスルータイプのハーネスを製造する
工程における、電線の終端部がコネクタガイドの所定位
置に配置された状態を示す図である。
【図16】フィードスルータイプのハーネスを製造する
工程における、電線の終端部がコネクタに圧接接続され
た状態を示す図である。
【図17】電線の両端部だけがコネクタに圧接接続され
たハーネスを製造する工程における、ハーネス製造の開
始状態を示す図である。
【図18】電線の両端部だけがコネクタに圧接接続され
たハーネスを製造する工程における、電線の先端部がコ
ネクタガイドの所定位置に配置された状態を示す図であ
る。
【図19】電線の両端部だけがコネクタに圧接接続され
たハーネスを製造する工程における、電線の先端部がコ
ネクタに圧接接続された状態を示す図である。
【図20】電線の両端部だけがコネクタに圧接接続され
たハーネスを製造する工程における、電線が電線クラン
プに把持された状態を示す図である。
【図21】電線の両端部だけがコネクタに圧接接続され
たハーネスを製造する工程における、コネクタクランプ
によってコネクタが把持された状態を示す図である。
【図22】電線の両端部だけがコネクタに圧接接続され
たハーネスを製造する工程における、コネクタクランプ
の移動後の状態を示す図である。
【図23】電線の両端部だけがコネクタに圧接接続され
たハーネスを製造する工程における、電線クランプが電
線を把持した状態を示す図である。
【図24】電線の両端部だけがコネクタに圧接接続され
たハーネスを製造する工程における、電線クランプが再
び電線を把持した状態を示す図である。
【図25】電線の両端部だけがコネクタに圧接接続され
たハーネスを製造する工程における、電線クランプが再
び移動した状態を示す図である。
【図26】電線の両端部だけがコネクタに圧接接続され
たハーネスを製造する工程における、電線が所定位置で
切断された状態を示す図である。
【図27】電線の両端部だけがコネクタに圧接接続され
たハーネスを製造する工程における、電線の終端部がコ
ネクタガイドの所定位置に配置された状態を示す図であ
る。
【図28】電線の両端部だけがコネクタに圧接接続され
たハーネスを製造する工程における、電線の終端部がコ
ネクタに圧接接続された状態を示す図である。
【図29】互いに異なる長さの電線の終端部だけがコネ
クタに圧接接続されたハーネスを製造する工程におけ
る、ハーネス製造の開始状態を示す図である。
【図30】互いに異なる長さの電線の終端部だけがコネ
クタに圧接接続されたハーネスを製造する工程におけ
る、電線の長さが測定されている状態を示す図である。
【図31】互いに異なる長さの電線の終端部だけがコネ
クタに圧接接続されたハーネスを製造する工程におけ
る、電線クランプが電線を把持している状態を示す図で
ある。
【図32】互いに異なる長さの電線の終端部だけがコネ
クタに圧接接続されたハーネスを製造する工程におけ
る、電線クランプの移動により2度目の測長が行われた
状態を示す図である。
【図33】互いに異なる長さの電線の終端部だけがコネ
クタに圧接接続されたハーネスを製造する工程におけ
る、電線が切断された状態を示す図である。
【図34】互いに異なる長さの電線の終端部だけがコネ
クタに圧接接続されたハーネスを製造する工程におけ
る、電線の終端部がコネクタガイドの所定位置に配置さ
れた状態を示す図である。
【図35】互いに異なる長さの電線の終端部だけがコネ
クタに圧接接続されたハーネスを製造する工程におけ
る、電線の終端部がコネクタに圧接接続された状態を示
す図である。
【図36】導通検査部の概略構造を示す図である。
【符号の説明】
10 ハーネス製造装置 18 ローラ 26 切断刃 28 圧接部 34 第1チェックピン 36 電線クランプ 40 コネクタクランプ 42 第2チェックピン 60 導通検査部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の電線がコネクタに圧接接続された
    ハーネスを製造するハーネス製造装置において、 電線供給部から供給された複数の電線をコネクタに圧接
    接続する圧接部と、 前記電線供給部と前記圧接部との間に配置された、前記
    電線供給部から供給される複数の電線の長さを測定する
    と共に該複数の電線を前記圧接部に向けて供給するロー
    ラと、 該ローラと前記圧接部との間に配置された、前記複数の
    電線を切断する切断刃と、 該切断刃と前記圧接部との間の第1の位置と、前記圧接
    部を挟んだ前記切断刃とは反対側の第2の位置との間を
    往復移動自在に配置された、前記複数の電線を把持する
    電線クランプとを備えたことを特徴とするハーネス製造
    装置。
  2. 【請求項2】 複数の電線がコネクタに圧接接続された
    ハーネスを製造するハーネス製造装置において、 電線供給部から供給された複数の電線をコネクタに圧接
    接続する、該圧接接続されたコネクタのコンタクトと接
    触する第1チェックピンを備えた圧接部と、 該圧接部と、該圧接部を挟んだ前記電線供給部とは反対
    側の所定位置との間を往復移動自在に配置され前記圧接
    部で圧接接続されたコネクタを把持して該コネクタを前
    記所定位置に運ぶ、該コネクタのコンタクトと接触する
    第2チェックピンを備えたコネクタクランプと、 前記第1チェックピンと前記第2チェックピンとの間の
    導通を検査する導通検査部とを備えたことを特徴とする
    ハーネス製造装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100847738B1 (ko) * 2007-08-09 2008-07-23 주식회사 유광 자동 케이블 콤팩팅 장치
KR100920916B1 (ko) * 2008-01-17 2009-10-14 (주)티에이치엔 단자 장착장치용 도선 정렬기구
KR100951468B1 (ko) * 2008-01-17 2010-04-07 (주)티에이치엔 단자 장착장치용 도선 정렬대
JP2020087604A (ja) * 2018-11-20 2020-06-04 日本圧着端子製造株式会社 圧接方法、圧接装置

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