JPH09320037A - 磁気記録媒体 - Google Patents

磁気記録媒体

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JPH09320037A
JPH09320037A JP13366696A JP13366696A JPH09320037A JP H09320037 A JPH09320037 A JP H09320037A JP 13366696 A JP13366696 A JP 13366696A JP 13366696 A JP13366696 A JP 13366696A JP H09320037 A JPH09320037 A JP H09320037A
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JP
Japan
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magnetic
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carbon black
magnetic recording
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Application number
JP13366696A
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English (en)
Inventor
Takahiro Miyazaki
孝弘 宮崎
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 磁性層を薄型化することにより原料コストを
削減することができるとともに、高い電磁変換特性を有
する磁気記録媒体を提供する。 【解決手段】 磁気記録媒体1は、非磁性支持体2と、
この非磁性支持体2の一方主面に形成され、カーボンブ
ラックと結合剤とを含有し、厚み寸法が0.5μm以上
とされる下地層3と、この下地層3上に形成され、その
厚み寸法が1.0μm以下とされる磁性層4とを備え
る。この下地層3は、上記カーボンブラックの平均粒子
径が30nm以下とされるとともに、上記結合剤の量を
1.0としたときに上記カーボンブラックの添加量が
0.5〜3.0とされてなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁性層を有し、こ
の磁性層に磁気信号を記録する磁気記録媒体に関し、特
に、磁性層を薄型化しても電磁変換特性を向上させるこ
とのできる磁気記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】ビデオテープ等の磁気記録媒体におい
て、高記録密度化、高画質化を目的に電磁変換特性の向
上に関する検討が盛んに行われている。電磁変換特性の
向上に関して、蒸着テープ等の薄膜媒体が提案され、H
i−8ビデオなどの一部のフォーマットにて実用化され
ている。しかし、価格などの点で従来の塗布型磁気記録
媒体が今でも主流を占めている。
【0003】塗布型磁気記録媒体の中で、金属を有する
磁性粉末を用いた塗布型メタルテープは、高い電磁変換
特性を示すことから、8ミリビデオやハイエイトビデオ
などのコンスーマー向けビデオフォーマット、デジタル
ベータカムやD−2などの放送局向けビデオフォーマッ
トに用いられている。この金属を有する磁性粉末を用い
た磁気記録媒体は、具体的には、非磁性支持体上に金属
を有する磁性粉末を有する磁性層が形成されてなる。そ
して、この磁性層には、信号が磁気信号として記録され
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような金属を有する磁性粉末を用いた塗布型磁気記録
媒体では、この金属を有する磁性粉末が非常に高価であ
るため、コストが高くなってしまう。このため、金属を
有する磁性粉末の使用量をできるだけ少なくすること
で、原材料コストを低く抑えることができる。
【0005】しかし、金属を有する磁性粉末の使用量を
できるだけ少なくすることを目的として、単純に金属を
有する磁性粉末などを含む磁性層を薄くしても、非磁性
支持体の表面性の影響を受けるなどにより、電磁変換特
性が低下してしまう。
【0006】これを回避するため、安価なカーボンブラ
ックと結合剤とからなる非磁性の下地層を設けることが
提案されているが、十分な電磁変換特性を得ることがで
きていないのが実状である。
【0007】本発明は、上述のような問題点に鑑みてな
されたものであり、磁性層を薄型化することにより原料
コストを削減することができるとともに、高い電磁変換
特性を有する磁気記録媒体の提供を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述した問題点を解決す
るために鋭意検討を重ねた結果、本発明者は、非磁性支
持体上に形成された下地層が厚い場合には、カレンダー
処理を施しても、下地層の空隙が多すぎるために、磁性
層に対するカレンダーの効率が低下してしまう。また、
カーボンブラックの分散が不十分であるために、下地層
としての表面性が悪く、その表面性が、磁性層の表面性
に悪影響を及ぼすことがわかった。また、下地層が薄い
場合には、下地層のカーボンブラックの分散性を高めて
も、下地層表面が平坦化され難かった。これにより、従
来の磁気記録媒体は、磁性層の表面の影響を完全に無く
すことができないことがわかった。
【0009】そこで、上述した目的を達成した本発明に
係る磁気記録媒体は、非磁性支持体と、この非磁性支持
体の一方主面に形成され、カーボンブラックと結合剤と
を含有し、厚み寸法が0.5μm以上とされる下地層
と、この下地層上に形成され、その厚み寸法が1.0μ
m以下とされる磁性層とを備える。
【0010】この下地層は、上記カーボンブラックの平
均粒子径が30nm以下とされるとともに、上記結合剤
の重量を1.0としたときに上記カーボンブラックの添
加量が0.5〜3.0とされてなる。
【0011】以上のように構成された磁気記録媒体で
は、下地層が高度に平面性を保持して形成されるため、
下地層上に形成される磁性層の表面性も高度に保持され
る。
【0012】このとき、磁気記録媒体では、下地層の厚
み寸法が0.5μm未満とされると、下地層が非磁性支
持体の表面性を反映してしまう。これにより、下地層
は、その表面が平坦化され難くなる。
【0013】また、このとき、磁気記録媒体では、磁性
層の厚み寸法が1.0μmより大となると、下地層の影
響がその表面に反映されない。これにより、磁性層は、
下地層の表面性を反映できなくなる。しかも、この磁気
記録媒体では、磁性層に用いる性粉末の量が多く必要と
なり、コストを削減し難くなってしまう。
【0014】さらに、このとき、下地層を構成するカー
ボンブラックは、その平均粒子径が30nmより大とさ
れると、良好な分散性が得られたとしても良好な下地層
の表面性が得られない。
【0015】さらにまた、このとき、下地層を構成する
カーボンブラックは、その添加量が下地層を構成する結
合剤の重量を1.0としたとき0.5未満であると、下
地層の乾燥が不十分となる。そして、下地層上に形成さ
れた磁性層は、下地層を構成する溶媒が浸漬することに
より耐久性が低下する。下地層を構成するカーボンブラ
ックは、その添加量が下地層を構成する結合剤の重量を
1.0としたとき3.0より大であると、下地層中に多
くの空隙を形成する。そして、下地層は、カレンダー処
理の際、この空隙が圧縮されることにより平面性を保持
することが困難となってしまう。したがって、この下地
層を構成するカーボンブラックは、その添加量が0.5
〜1.0であることによって、表面性が良好でかつ空隙
の少ない下地層を形成することができる。
【0016】一方、上述した本発明に係る磁気記録媒体
は、下地層の厚み寸法が3.0μm以下とされることが
好ましい。
【0017】下地層は、その厚み寸法が3.0より大と
されても不都合を生じることはないが、非磁性支持体の
表面性を反映しないためには3.0μm程度が好まし
い。したがって、この磁気記録媒体では、下地層の厚み
寸法が1.0〜3.0μmとされることによって、良好
な表面性を有する下地層を形成することが可能となる。
【0018】また、上述した本発明に係る磁気記録媒体
は、磁性層の厚み寸法が0.5μm以上とされることが
好ましい。
【0019】磁性層は、その厚み寸法が0.5μm未満
であると、低周波数の画像信号が有効に記録されない。
このため、磁気記録媒体では、短波長による輝度信号に
関する特性は良好であっても、総合的には良好な画質が
得られない。したがって、この磁気記録媒体では、磁性
層の厚み寸法が0.5〜1.0μmであることによっ
て、画像信号等の高周波数の磁気信号を記録するととも
に、下地層の表面性が反映されて形成される。
【0020】また、磁性層の厚み寸法は、記録フォーマ
ットに依存するものであって、短波長の信号飲みを記録
する場合、例えば、0.1μmであってもよい。
【0021】さらにまた、上述した本発明に係る磁気記
録媒体では、カーボンブラックのpHが7以下とされる
とともに、結合剤が3級アミンまたはスルホン酸金属塩
を有することが好ましい。
【0022】このカーボンブラックは、そのpHが7よ
り大であると、良好な分散性が得られない。これによ
り、下地層は、その表面性が悪くなるために、磁性層の
表面性にまで悪影響を及ぼしてしまう。
【0023】また、結合剤は、3級アミンまたはスルホ
ン酸金属塩を有していないと、カーボンブラックの分散
性が良好でない。このため、下地層は、その表面性が悪
くなるために、磁性層の表面性に悪影響を及ぼしてしま
う。これに加えて、下地層では、その空隙が大となって
しまうために、カレンダー処理の際、この空隙が圧縮さ
れることにより磁性層の平面性を保持することが困難で
ある。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る磁気記録媒体
に係る実施の形態を図面を参照しながら詳細に説明す
る。
【0025】本実施の形態に係る磁気記録媒体1は、図
1に示すように、非磁性支持体2と、この非磁性支持体
2上に形成された下地層3と、この下地層3上に形成さ
れた磁性層4と、非磁性支持体2の下地層3が形成され
た面と反対の面に形成されたバック層5とから構成され
ている。
【0026】この非磁性支持体2は、ポリエチレンテレ
フタレート、ポリエチレンナフタレートなどのポリエス
テル類、アラミドなどのポリアミドまたはイミド類,ポ
リプロピレンなどのポリオレフィン類、セルローストリ
アセテートなどのセルロース類やポリカーボネートなど
その他のプラスティックやアルミニウムなどの金属さら
にガラスやその他セラミックなどがあげられる。
【0027】また、磁性層4は、後述する下地層3上
に、磁性粉末と結合剤とを混練して形成される磁性塗料
が塗布されてなるものである。この磁性塗料には、磁気
ヘッドに対する摺動性を向上させるために潤滑剤を添加
したものであっても良い。
【0028】この磁性層4を構成する磁性粉末は、鉄,
コバルト、ニッケルなどの金属やこれら含んだ合金から
なる金属を有する磁性粉末が電磁変換特性的には好まし
いが、用途に応じて、バリウムフェライトなどの板状六
方晶フェライト、γ酸化鉄,コバルト含有−γ酸化鉄、
マグネタイト、コバルト含有・マグネタイト、CrO2
なども用いることができる。また、この磁性粉末は、そ
の平均長軸長が0.3μm以下であることが好ましい。
磁性粉末は、その平均長軸長が0.3μmより大きい場
合には、磁性層4の表面性が磁性粉末により悪化してお
り、下地層3の表面性の影響が現れにくいためと考えら
れる。
【0029】また、磁性層4を構成する結合剤は、通常
の塗布型磁気記録媒体に使用されるものとして公知のも
のであれば特に限定されない。すなわち、結合剤は、例
えば、ポリエステルやポリカーボネートまたはポリエー
テル系のポリウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、塩化ビ
ニル系共重合体、セルロース誘導体、フェノキシ樹脂、
アクリル酸エステル系共重合体、塩化ビニリデン系共童
合体、スチレン・ブタジエン系共重合体などがあげられ
る。
【0030】この結合剤は、その一部または全部に、良
好な分散性を得るために以下に示す極性基を有すること
もできる。
【0031】−COOM,−SO3M,−O−SO3M,
−P=O(OM)2, −O−P=O(OM)2,−NR4X,−NR2,−SH ここで、MはH,Li,Na,K,−NR4を示し、R
はアルキル基またはHを示し、Xはハロゲン原子を示
す。
【0032】そして、これらの量は、結合剤1g当たり
0.03〜0.3mmolが好ましい。結合剤lg当た
り0.03mmolより少ないと分散性に対する効果が
小さく、結合剤1g当たり0.3mmo1より多い場合
には吸湿性が高くなり耐侯性が悪くなるばかりでなくか
えって分散性が悪化してしまう場合がある。またこれら
は1種類でも2種類以上含まれてもかまわない。
【0033】また、この結合剤には、構成する分子間に
架橋構造を形成するために、硬化剤として、ポリイソシ
アネートを添加してもよい。ポリイソシアネートとして
はトリレンジイソシアネート,4−4´−ジフェニルメ
タンジイソシアネート,へキサメチレンジイソシアネー
ト,キシレンジイソシアネート,イソホロンジイソシア
ネートなどのイソシアネート類及びこれらのイソシアネ
ート類とトリメチロールプロパンなどの多価アルコール
との付加体またはイソシアネート類の縮合生成物などを
使用することができる。
【0034】一方、潤滑剤としては、ミリスチン酸、パ
ルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸などの高級脂肪
酸類及びそれらの金属やアミンとの塩類、脂肪酸と1価
アルコール類とのエステル化合物が代表としてあげられ
る。脂肪酸のエステル化合物としては、炭素数10〜2
4の一塩基性脂肪酸(分岐していても、不飽和結合を含
んでもよい)と炭素数1〜18の一価のアルコール(分
岐していても、不飽和結合を含んでもよい)やアルキレ
ンオキサイドのモノアルキルエーテルとからなるエステ
ル化合物が用いられる。これらの例として、ステアリン
酸メチル、ステアリン酸エチル、ステアリン酸プロピ
ル、ステアリン酸ブチル、ステアリン酸sec−ブチ
ル、ステアリン酸tert−ブチル、ステアリン酸イソ
ブチル、ステアリン酸ペンチル、ステアリン酸ヘプチ
ル、ステアリン酸オクチル、ステアリン酸プトキシエチ
ル、パルミチン酸プチル、パルミチン酸ペンチル、パル
ミチン酸ヘプチル、パルミチン酸オクチル、パルミチン
酸イソオクチル、ミリスチン酸オクチル、ミリスチン酸
オクチル、オレイン酸オレイルなどがあげられる。
【0035】さらに、脂肪酸と2から6価のアルコール
類とのエステル化合物、脂肪酸などで変性したものを含
むシリコンオイル、アルキル燐酸エステルこれらにはエ
チレンオキサイドなどの付加によりエ一テル結合など他
の置換基が含まれてもよいし一部フッ素が含まれてもよ
い。
【0036】さらに、パフロロポリエーテル及びその変
性物などを用いることもできる。これらは磁性塗料の混
合・分散の初期、途中、終了時いずれに添加してもよ
く、さらに、磁性層4が形成された後にトップコートし
てもよい。
【0037】また、この磁性層4には、磁性粉末の他
に、帯電防止、走行性付与、へッドのクリーニングを目
的に、非磁性粉末を添加することもできる。非磁性粉末
としては、アルミナ、酸化クロム、酸化チタン、α−酸
化鉄、炭化ケイ素、炭酸カルシウム、硫酸バリウム、コ
ランダム、(人造)ダイヤモンドなどの他に、カーボン
ブラック、2硫化モリブデンやグラファイトなどがあげ
られる。
【0038】これらは、粉体状態で磁性塗料に添加して
もよいし、強磁性粉末とは別に分散したスラリ一状態で
磁性塗料の混合・分散の初期、途中、終了時いずれに添
加してもよい。なお、この磁性層4には、その他添加剤
として、帯電防止効果や遮光効果ざらに摩擦低減効果な
どのあるものや、分散効果、架橋の促進効果、可塑効果
などを目的として公知の各種原材料を用いることもでき
る。
【0039】また、磁性層4には、塗料化する際に溶剤
が用いられる。この溶剤としては、メチルエチルケトン
やシクロヘキサノンなどのケトン類、メタノールやイソ
プロピルアルコールなどのアルコール類、酢酸エチルや
酢酸ブチルなどのエステル類、トルエンやベンゼンなど
の芳香族炭化水素類、四塩化炭素やクロロホルムなどの
塩素化炭化水素類、ジオキサンやジエチレングリコール
モノエチルエーテルなどのエ一テル類などがあげられ
る。
【0040】一方、上述した磁性層4の下に配される下
地層3は、カーボンブラックと結合剤とを有した下地塗
料とされ、非磁性支持体2上に塗布される。
【0041】この下地層3に用いられるカーボンブラッ
クは、平均粒子径が30nm以下とされる。このカーボ
ンブラックは、その平均粒子径が30nm以上である
と、良好な分散性が得られても、磁性層4を薄くした場
合、磁性層4の表面性を悪化させてしまう。
【0042】また、このカーボンブラックは、そのpH
が7以下であることが好ましい。下地層3は、カーボン
ブラックのpHが7より大であると、良好な分散性が得
られず、その表面性が悪くなりる。これにより、磁性層
4の表面性は、下地層3の表面性が影響を及ぼすことに
より劣化する。
【0043】また、この下地層3には、カーボンブラッ
ク100重量部に対して、15重量部以下であれば、磁
性粉末や、アルミナ、酸化クロム、酸化チタン、α−酸
化鉄、炭化ケイ素、炭酸カルシウム、硫酸バリウム、コ
ランダム、(人造)ダイヤモンドなどの他に、カーボン
ブラック、2硫化モリブデンやグラファイトなどを添加
してもよい。このとき、カーボンブラック以外の粒子の
配合量が15重量部以上となると、下地層3の原料コス
トが高いものとなってしまう。
【0044】また、下地層3を構成する結合剤として
は、3級アミン残基またはスルホン酸金属塩残基を有す
るものがあげられる。このとき、3級アミン残基または
スルホン酸金属塩残基は、全結合剤中50重量部以上あ
ることが好ましい。これら、親性官能基の含有量として
は、結合剤1g当たり0.03〜0.3mmo1が好ま
しい。なお、結合剤は、上述したものだけでなく、上述
した磁性層4と同様の結合剤を合わせて用いることがで
きる。
【0045】この3級アミン残基またはスルホン酸金属
塩残基を有する結合剤は、カーボンブラックを高度に分
散することができ、下地層3の表面性を向上させる。ま
た、この3級アミン残基またはスルホン酸金属塩残基を
有する結合剤は、下地層3中の空隙が小さくすることが
できる。これにより、この下地層3は、カレンダー処理
が施される際、高度に平面性を保持することができる。
したがって、この磁気記録媒体1は、磁性層4の表面性
が保持され良好な電磁変換特性を得ることができる。
【0046】また、この下地層3において、カーボンブ
ラックの結合剤に対する比率は、重量比で、結合剤1.
0に対して、カーボンブラックが0.5〜3.0である
ことが必要である。カーボンブラックは、結合剤に対す
る重量比がこの範囲にあることによって、下地層3の空
隙を所望の大きさとすることができる。これにより、こ
の下地層3は、カレンダー処理が施される際、高度に平
面性を保持することができる。したがって、この磁気記
録媒体1は、磁性層4の表面性が保持され良好な電磁変
換特性を得ることができる。
【0047】さらに、この下地層3に用いる潤滑剤や溶
剤についても、上述したような磁性層4に用いるものと
同様のものを用いることができる。なお、潤滑剤につい
ては、下地層3に添加しても良いし、磁性層4のみに添
加しても良い。磁性層4への添加だけでは良好な走行・
耐久性が得られない場合には、下地層3にも添加するこ
とが望ましい。
【0048】一方、バック層5は、上述した非磁性支持
体2の下地層3が形成される面と反対の面に形成され
る。このバック層5は、非磁性または磁性粉末と結合剤
を主体とする。このバック層5に用いる非磁性粉末とし
ては、カーボンブラックを主体とするものが一般である
が、炭酸カルシウム、アルミナ、酸化チタン、α−酸化
鉄などがあげられる。また磁性粉末としては、磁性層4
に用いるものとして先に例示したものいずれも使用可能
である。また、このバック層5では、これら非磁性粉末
と磁性粉末とを組み合わせて用いてもよい。
【0049】なお、バック層5に用いる結合剤及びその
他の添加剤としては、磁性層4に用いるものとして先に
例示したものいずれも使用可能である。このバック層5
では、それらを単独または組み合わせて用いてもよい。
【0050】以上のように構成された本発明に係る磁気
記録媒体1は、上述した磁性塗料と下地塗料とが作製さ
れた後に、非磁性支持体2上に塗布される。このとき、
磁性塗料と下地塗料とは、連続して塗布されるいわゆる
ウェット・オン・ウェット法により塗布される。しかし
ながら、これら磁性塗料及び下地塗料は、別個に塗布さ
れてもよい。
【0051】そして、この磁気記録媒体1において、磁
性層4の膜厚は、1.0μm以下であることが望まし
い。磁性層4の膜厚が1.0μmより厚い場合には、下
地層3の作用が得られず、下地層3の表面性の影響が磁
性層4の表面に影響することがなくなってしまう。ま
た、磁性層4の膜厚の下限は、磁気記録媒体1が目的と
する記録フォーマットにより決定される。すなわち、短
波長のみを記録再生に用いるフォーマットに用いる媒体
の場合には、より薄型化することができる。これに対し
て、磁性層4は、Hi−8のMPポジションなどのよう
に、長波長のカラー信号が用いられている場合には、
0.5μm程度の厚み寸法が必要となる。この磁気記録
媒体1においては、磁性層4の膜厚を0.5〜1.0μ
mとしているために、カラー信号が有効に記録され、短
波長による輝度信号に関する特性は良好であり、かつ総
合的に良好な画質が得られる。
【0052】また、この磁気記録媒体1において、下地
層3の厚みは、0.5μmであることが必要であり、
3.0μm以下が好ましい。磁気記録媒体1では、下地
層3の膜厚が0.5〜3.0μmとされることで、非磁
性支持体2の表面性に影響されることなく、下地層3が
高度に平面性を有したものとなる。これにより、磁気記
録媒体1は、その磁性層4の表面が平面性を有するもの
となるために、良好な電磁変換特性を得ることができ
る。
【0053】
【実施例】以下、上述した実施の形態に係る磁気記録媒
体1の好適な実施例を挙げる。
【0054】実施例1 まず、磁性層を形成する磁性塗料は、表1に示すような
組成物をサンドミル分散した後、硬化剤(商品名;コロ
ネートL、日本ポリウレタン社製)を3重量部添加し作
製した。このとき、磁性層を構成する磁性粉末は、図2
中P−1で示したものを用いた。
【0055】
【表1】
【0056】そして、下地層を形成する下地塗料は、表
2に示すような組成物をサンドミル分散した後、硬化剤
(商品名;コロネートL、日本ポリウレタン社製)を3
重量部添加し作製した。このとき、下地層を構成するカ
ーボンブラックは、図3中C−1で示したものを用い
た。また、下地層を構成する結合剤は、図4中B−1で
示したものを用いた。
【0057】
【表2】
【0058】次に、これらを厚み7.5μmのポリエチ
レンテレフタレートフィルム上に乾燥後の厚みが磁性層
0.5μm、下地層2.0μmとなるようにダイコータ
ーによりウェット−オン−ウェット法を用いて塗布し
た。その後、6kOeの磁場配向処理を行い、乾燥させ
て巻取りをした。さらに、カレンダー処理を施し、60
℃、20時間の硬化処理を行い磁性層を形成した。
【0059】そして、非磁性支持体上で磁性層が形成さ
れた面と反対の面に表3に示す組成物からなるバックコ
ート層を厚み0.5μmとなるように形成した。
【0060】
【表3】
【0061】このようにして得られた実施例1を8ミリ
幅に切断してテープ状磁気記録媒体とし、カセットハー
フに組み込んで、テープカセットを構成した。このテー
プカセットは、画像信号等が記録され、記録再生装置に
装着して用いられる。
【0062】実施例2 実施例2は、磁性層の膜厚をカレンダー処理後に1.0
μmとした以外は実施例1と同様に作製した。そして、
この実施例2を用いて、実施例1と同様にテープカセッ
トを作製した。
【0063】実施例3 実施例3は、磁性層の膜厚をカレンダー処理後に0.6
μmとした以外は実施例1と同様に作製した。そして、
この実施例3を用いて、実施例1と同様にテープカセッ
トを作製した。
【0064】実施例4 実施例4は、磁性層の膜厚をカレンダー処理後に1.2
μmとした以外は実施例1と同様に作製した。そして、
この実施例4を用いて、実施例1と同様にテープカセッ
トを作製した。
【0065】実施例5 実施例5は、その下地層に用いられるカーボンブラック
を図3中C−2で示したものとした以外は、実施例1と
同様に作製した。そして、この実施例5を用いて、実施
例1と同様にテープカセットを作製した。
【0066】実施例6 実施例6は、その下地層に用いられるカーボンブラック
を図3中C−3で示したものとした以外は、実施例1と
同様に作製した。そして、この実施例6を用いて、実施
例1と同様にテープカセットを作製した。
【0067】実施例7 実施例7は、その下地層に用いられるカーボンブラック
を図3中C−4で示したものとした以外は、実施例1と
同様に作製した。そして、この実施例7を用いて、実施
例1と同様にテープカセットを作製した。
【0068】実施例8 実施例8は、その下地層に用いられるカーボンブラック
を図3中C−5で示したものとした以外は、実施例1と
同様に作製した。そして、この実施例8を用いて、実施
例1と同様にテープカセットを作製した。
【0069】実施例9 実施例9は、その下地層に用いられる結合剤を160重
量部とし、カーボンブラックの重量比を結合剤を1.0
として0.63とした以外は、実施例1と同様に作製し
た。そして、この実施例9を用いて、実施例1と同様に
テープカセットを作製した。
【0070】実施例10 実施例10は、その下地層に用いられる結合剤を80重
量部とし、カーボンブラックの重量比を結合剤を1.0
として1.25とした以外は、実施例1と同様に作製し
た。そして、この実施例10を用いて、実施例1と同様
にテープカセットを作製した。
【0071】実施例11 実施例11は、その下地層に用いられる結合剤を40重
量部とし、カーボンブラックの重量比を結合剤を1.0
として2.5とした以外は、実施例1と同様に作製し
た。そして、この実施例11を用いて、実施例1と同様
にテープカセットを作製した。
【0072】実施例12 実施例12は、その下地層に用いられる結合剤を図4中
B−2で示したものとした以外は、実施例1と同様に作
製した。そして、この実施例12を用いて、実施例1と
同様にテープカセットを作製した。
【0073】実施例13 実施例13は、その下地層に用いられる結合剤を図4中
B−3で示したものとした以外は、実施例1と同様に作
製した。そして、この実施例13を用いて、実施例1と
同様にテープカセットを作製した。
【0074】実施例14 実施例14は、その下地層に用いられる結合剤を図4中
B−4で示したものとした以外は、実施例1と同様に作
製した。そして、この実施例14を用いて、実施例1と
同様にテープカセットを作製した。
【0075】実施例15 実施例15は、その下地層に用いられる結合剤として、
図4中B−5で示したものを40重量部と図4中B−6
で示したものを20重量部とを用いた以外は、実施例1
と同様に作製した。そして、この実施例15を用いて、
実施例1と同様にテープカセットを作製した。
【0076】実施例16 実施例16は、その磁性粉末として、図4中P−2で示
したものを用いた以外は、実施例1と同様に作製した。
そして、この実施例16を用いて、実施例1と同様にテ
ープカセットを作製した。
【0077】実施例17 実施例17は、その磁性粉末として、図2中P−3で示
したものを用いた以外は、実施例1と同様に作製した。
そして、この実施例17を用いて、実施例1と同様にテ
ープカセットを作製した。
【0078】一方、上述したように作製された実施例1
乃至実施例17と比較するために、比較例1乃至比較例
11を作製した。
【0079】比較例1 比較例1は、下地層を形成せず、磁性層を直接非磁性支
持体状に形成し、カレンダー後で、磁性層の膜厚が2.
5μmとした以外は実施例1と同様に作製した。そし
て、この比較例1を用いて実施例1と同様にテープカセ
ットを作製した。
【0080】比較例2 比較例2は、下地層を形成せず、磁性層を直接非磁性支
持体状に形成した以外は実施例1と同様に作製した。そ
して、この比較例2を用いて実施例1と同様にテープカ
セットを作製した。
【0081】比較例3 比較例3は、カレンダー後で磁性層の膜厚を0.3μm
とした以外は、実施例1と同様に作製した。そして、こ
の比較例3を用いて実施例1と同様にテープカセットを
作製した。
【0082】比較例4 比較例4は、下地層を構成するカーボンブラックを図3
中C−6で示したものとした以外は、実施例1と同様に
作製した。そして、この比較例4を用いて実施例1と同
様にテープカセットを作製した。
【0083】比較例5 比較例5は、下地層を構成するカーボンブラックを図3
中C−7で示したものとした以外は、実施例1と同様に
作製した。そして、この比較例5を用いて実施例1と同
様にテープカセットを作製した。
【0084】比較例6 比較例6は、下地層を構成する結合剤の量を25重量部
とし、カーボンブラックの重量比を結合剤1.0に対し
て4.0とした以外は、実施例1と同様に作製した。そ
して、この比較例6を用いて実施例1と同様にテープカ
セットを作製した。
【0085】比較例7 比較例7は、下地層を構成する結合剤の量を20重量部
とし、カーボンブラックの重量比を結合剤1.0に対し
て5.0とした以外は、実施例1と同様に作製した。そ
して、この比較例7を用いて実施例1と同様にテープカ
セットを作製した。
【0086】比較例8 比較例8は、下地層を形成せず、磁性層を構成する磁性
粉末を図2中P−2で示したものとし、カレンダー処理
後で磁性層の膜厚を2.5μmとした以外は、実施例1
と同様に作製した。そして、この比較例8を用いて実施
例1と同様にテープカセットを作製した。
【0087】比較例9 比較例9は、下地層を形成せず、磁性層を構成する磁性
粉末を図2中P−3で示したものとし、カレンダー処理
後で磁性層の膜厚を2.5μmとした以外は、実施例1
と同様に作製した。そして、この比較例9を用いて実施
例1と同様にテープカセットを作製した。
【0088】比較例10 比較例10は、下地層を形成せず、磁性層を構成する磁
性粉末を図2中P−2で示したものとした以外は、実施
例1と同様に作製した。そして、この比較例10を用い
て実施例1と同様にテープカセットを作製した。
【0089】比較例11 比較例11は、下地層を形成せず、磁性層を構成する磁
性粉末を図2中P−3で示したものとした以外は、実施
例1と同様に作製した。そして、この比較例11を用い
て実施例1と同様にテープカセットを作製した。
【0090】性能評価試験 以上のように作製された実施例1乃至実施例17及び比
較例1乃至比較例11について、ノイズの大きさを検出
する性能評価試験として、(Y−C)/N試験を行っ
た。また、実施例1及び実施例9については、スチル耐
久性試験も行った。
【0091】C/N試験 PAL用Hi−8ビデオデッキを用いて、7MHzの信
号を10分間記録した。そして、リミッター前に検出し
た7MHzでの輝度信号の出力(C)とそこから−1M
Hzのノイズ(N)との差を求めてC/Nとした。
【0092】このとき、異なる磁性粉末を用いている場
合には、下地層を形成せず、それぞれの磁性粉末を用い
て磁性層(膜厚は2.5μm。)を形成した場合の結果
を0dBとして相対値を示した。すなわち、実施例1乃
至実施例15と比較例1乃至比較例7とに関しては、比
較例1の結果を0dとし、その相対値を結果として示し
た。また、実施例16及び比較例10に関しては、比較
例8の結果を0dBとし、その相対値を結果として示し
た。さらに、実施例17及び比較例11に関しては、比
較例9の結果を0dBとし、その相対値を結果として示
した。
【0093】スチル耐久性試験 長時間スチル(一時停止)ができるように改造したHi
−8ビデオデッキを用いて、温度40℃、湿度80%R
Hの環境下でRF出力が初期から3dB減衰するまでの
時間を求めスチル時間とした。なお、360分以上経過
してもRF出力が初期から3dB滅衰しないサンプルに
ついては、360分にて測走を打ち切り360分以上と
した。
【0094】試験結果 上述した実施例1乃至実施例15及び比較例1乃至比較
例7の特性と上述した性能評価試験の結果とを表4及び
表5に示す。
【0095】
【表4】
【0096】
【表5】
【0097】また、上述した実施例16、比較例8及び
比較例10の特性と上述した性能評価試験の結果とを表
6に示す。
【0098】
【表6】
【0099】さらに、上述した実施例17、比較例9及
び比較例11の特性と上述した性能評価試験の結果とを
表7に示す。
【0100】
【表7】
【0101】これら表4乃至表7において、C/Nの値
が−0.5dB以上であれば、それぞれの磁性粉を用い
て単層で2.5μmの磁性層を設けた場合と比較して、
目視上の画質としては同等以上の特性が得られると判断
できる。したがって、C/Nの値が−0.5dB以上で
あれば、従来技術よりも少ない林料費で従来技術による
ものと同等以上の特性が得られると判断できる。
【0102】すなわち、これら表4乃至表7から明らか
なように、実施例1乃至実施例19では、磁性層の膜厚
が大とされる比較例1、比較例8及び比較例9と比較す
ると、C/Nの値が−0.5dB以上となっている。ま
た、実施例1乃至実施例19では、比較例2乃至比較例
11と比較すると、高いC/Nの値を示している。
【0103】したがって、これら実施例1乃至実施例1
9においては、磁性層が薄型化されることによって、コ
ストの低減が達成される。そして、これら実施例1乃至
実施例19においては、比較的高いC/Nの値を示すこ
とから、優れた電磁変換特性が得られている。
【0104】また、表4乃至表7から明らかなように、
下地層の厚みに関しては、実施例1、実施例3及び実施
例4と、比較例2及び比較例3との比較から、0.5μ
m以上であれば、電磁変換特性に問題ないといえる。
【0105】さらに、カーボンブラックの粒子径に関し
ては、実施例1及び実施例5乃至実施例8と、比較例4
及び比較例5との比較から、30nm以下であれば、電
磁変換特性に問題ないといえる。
【0106】さらにまた、下地層のカーボンブラックと
結合剤との重量比に関しては、実施例1及び実施例9乃
至実施例11と、比較例6及び比較例7との比較から、
結合剤重量1.0に対してカーボンブラックの重量比が
1.2の実施例10が最も良好な電磁変換特性を示して
いるが、3.0以下の範囲であれば、所望の電磁変換特
性が得られているといえる。
【0107】下地層に用いる結合剤の組成に関しては、
実施例1及び実施例12乃至実施例14に示したよう
に、3級アミン又はスルホン酸金属塩の親水性官能基を
有した場合に優れた電磁変換特性を示している。しかし
ながら、これらの親水性官能基を含まない結合剤を用い
た実施例15でも、所望の電磁変換特性が得られている
といえる。
【0108】下地層に用いられるカーボンブラックに関
しては、実施例5乃至実施例7に示すように、pHが7
以下であれば優れた電磁変換特性を示している。しかし
ながら、実施例8に示すように、pHが7以上のカーボ
ンブラックを用いた場合でも、所望の電磁変換特性が得
られているといえる。
【0109】磁性層に用いられる磁性粉末に関しては、
その平均長軸長が0.3μm以下の金属を有する磁性粉
末末を用いた場合で、実施例1と比較例2との比較、及
び実施例16と比較例10との比較より、1.3dB及
び0.8dBのC/Nの向上が認められる。平均長軸長
が0.36の強磁性粉末を用いた実施例−17では、本
発明によらない比較例−11と比較して、C/N向上が
認められるもの、向上の度合いは0.3dBと小さい。
【0110】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明に係
る磁気記録媒体は、下地層の厚みを厚くするとともに下
地層の空隙を少なくすることができる。これにより、本
発明に係る磁気記録媒体では、下地層が良好な平面性を
有するために、磁性層を薄型化することができる。した
がって、この磁気記録媒体では、磁性層に要するコスト
を低減することができる。
【0111】さらに、本発明に係る磁気記録媒体では、
下地層が良好な平面性を有するために、薄型化された磁
性層が良好な平面性を有する。したがって、この磁気記
録媒体では、電磁変換特性の向上が図られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る磁気記録媒体の縦断面図である。
【図2】実施例1乃至実施例17及び比較例1乃至比較
例11に用いられる磁性粉末を示す図である。
【図3】実施例1乃至実施例17及び比較例1乃至比較
例11に用いられる下地層中のカーボンブラックを示す
図である。
【図4】実施例1乃至実施例17及び比較例1乃至比較
例11に用いられる下地層中の結合剤を示す図である。
【符号の説明】
1 磁気記録媒体、2 非磁性支持体、3 下地層、4
磁性層、5 バック層

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 非磁性支持体と、 上記非磁性支持体の一方主面に形成され、カーボンブラ
    ックと結合剤とを含有し、厚み寸法が0.5μm以上と
    される下地層と、 上記下地層上に形成され、その厚み寸法が1.0μm以
    下とされる磁性層とを備え、 上記下地層は、上記カーボンブラックの平均粒子径が3
    0nm以下とされるとともに、上記結合剤の重量を1.
    0としたときに上記カーボンブラックの添加量が0.5
    〜3.0とされてなることを特徴とする磁気記録媒体。
  2. 【請求項2】 上記下地層は、その厚み寸法が3.0μ
    m以下とされることを特徴とする請求項1記載の磁気記
    録媒体。
  3. 【請求項3】 上記磁性層は、その厚み寸法が0.5μ
    m以上とされることを特徴とする請求項1記載の磁気記
    録媒体。
  4. 【請求項4】 上記カーボンブラックのpHが7以下と
    されるとともに、上記結合剤が3級アミンまたはスルホ
    ン酸金属塩を有することを特徴とする請求項1記載の磁
    気記録媒体。
  5. 【請求項5】 上記磁性層は、平均長軸長が0.3μm
    以下の磁性粉末を有することを特徴とする請求項1記載
    の磁気記録媒体。
  6. 【請求項6】 上記磁性層と上記下地層は、ウエット・
    オン・ウエット法により形成されてなることを特徴とす
    る請求項1記載の磁気記録媒体。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6162528A (en) * 1998-12-16 2000-12-19 Verbatim Corporation Magnetic recording medium and method for manufacturing the same
JP2013049832A (ja) * 2011-07-29 2013-03-14 Fujifilm Corp カーボンブラック組成物、カーボンブラック含有塗膜、およびこれを有する磁気記録媒体

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US6162528A (en) * 1998-12-16 2000-12-19 Verbatim Corporation Magnetic recording medium and method for manufacturing the same
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