JPH09319158A - 静電潜像現像剤及びそれを用いた画像形成方法 - Google Patents
静電潜像現像剤及びそれを用いた画像形成方法Info
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- JPH09319158A JPH09319158A JP13370596A JP13370596A JPH09319158A JP H09319158 A JPH09319158 A JP H09319158A JP 13370596 A JP13370596 A JP 13370596A JP 13370596 A JP13370596 A JP 13370596A JP H09319158 A JPH09319158 A JP H09319158A
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Abstract
あり、かつ環境依存の少ない、非常に寿命の長い静電潜
像現像剤及びそれを用いた画像形成方法を提供する。 【解決手段】 キャリアとトナーとからなる静電潜像現
像剤において、該キャリアが芯材上に樹脂微粒子を分散
してなる樹脂被覆層を有してなり、トナーが結着樹脂、
着色剤及びワックスを含有してなり、トナー表面のワッ
クス露出量が15乃至40重量%であることを特徴とす
る。樹脂微粒子は、窒素原子を含有するメラミン、グア
ナミン等の樹脂からなることが好ましく、また、トナー
に含有されるワックス量をYとした時に、トナー表面の
ワックス露出量X(重量%)との関係が、40≦X×Y
≦240の範囲であることが好ましい。
Description
記録法において静電潜像を現像するために使用される静
電潜像現像剤に関する
静電記録体上に種々の手段を用いて静電潜像を形成し、
この静電潜像にトナーと呼ばれる検電性微粒子を付着さ
せて、静電潜像を現像する方法が一般的に使用されてい
る。
担体粒子をトナー粒子と混合し、両者を相互に摩擦帯電
させて、トナーに適当量の正または負の電荷を付与して
いる。キャリアは、一般に表面に被覆層を有する被膜キ
ャリアと、表面に被覆層を有しない非被膜キャリアとに
大別されるが、現像剤寿命等を考慮した場合には、被膜
キャリアの方が優れていることから、種々のタイプの被
膜キャリアが開発され、かつ実用化されている。被膜キ
ャリアに要求される特性は種々あるが、トナーに適当な
帯電性(電荷量や電荷分布)を付与すること、その適切
な帯電性を長期にわたって維持することが求められ、こ
のためには、キャリアの耐衝撃性、耐摩擦性、そして湿
度や温度等の環境変化に対しても、トナーの帯電性や流
動性などを変化させないことが重要であり、種々の被膜
キャリアが提案されている。
は、紙などの転写シートに転写したのち、これらを融着
させるための定着装置を用いて、加熱ローラー方式で定
着させることが広く行われている。これは被定着シート
上のトナー画像面を加熱ローラーと加圧ローラーとの間
を圧接触させながら通過させることにより定着を行うも
のであり、用いられるトナーは省エネルギー、定着速度
の高速化に対応するために、低温定着性が要求されてい
る。
て、特開昭61−80161号公報、同61−8016
2号公報、同61−80163号公報には、含窒素フッ
素化アルキル(メタ)アクリレートとビニル系モノマー
との共重合体や、フッ素化アルキル(メタ)アクリレー
トと含窒素ビニル系モノマーとの共重合体をキャリア芯
材表面に被覆することにより、比較的長寿命の被膜キャ
リアを得ることが記載されている。
ポリアミド樹脂、同2−79862号公報にはメラミン
樹脂をキャリア芯材表面に被覆し、更に硬化して、比較
的硬い被覆層をもつ被膜キャリアを得ることが記載され
ている。
ー成分のキャリア表面への汚染(スペント)が防止しき
れず、満足なものとなっていない。
特開昭60−186844号公報に記載されているよう
なシリコーン樹脂、特開昭64−13560号公報に記
載されているようなフッ素系樹脂を用いるのが好適であ
る。しかし、これらの樹脂を前記重合体や樹脂と同時に
もちいてキャリア芯材表面を被覆しても、被覆層の上層
にはシリコーン樹脂、フッ素系樹脂がおおく存在するの
で、このキャリアを用いた長期使用に際してキャリア表
面から被膜が磨耗していくので、やがてシリコーン樹
脂、フッ素系樹脂は失われて、やはりスペント防止は十
分ではない。
ポリエステル樹脂を結着樹脂としたトナーが挙げられ
る。ポリエステル樹脂は、ガラス転移点が高いにも拘ら
ず、低軟化点の樹脂を得やすく、加熱溶融した場合の紙
などの被定着シートに対する濡れ性もよく、より低い温
度で定着を行うことが可能である。しかしながら、従来
汎用されているポリエステル樹脂のなかには、トナー画
像の一部が加熱ローラー表面に付着して移転し、次の被
定着シートに汚れを発生させるオフセット現象が発生す
る温度が低いものがあり、このため広い定着温度領域を
得ることは困難であった。このため、例えば、特公昭6
3−60904号公報にある如き、多官能性単量体を含
有するポリエステル樹脂を結着樹脂としたトナーが提案
されているが、特に、このような多官能性単量体を導入
することにより、高温高湿下での帯電性の維持が懸念さ
れている。これに対して、キャリアの被覆樹脂量を増加
することも検討されるが、被覆樹脂量の増加によってキ
ャリアの高抵抗化がおこり、画質が悪化するおそれもあ
った。
させて、低温定着性を向上させることも考えられるが、
単にワックスをポリエステルトナーに含有しただけで
は、ワックスとポリエステル樹脂との相溶性の悪さによ
りワックスドメインが大きく、トナーを粉砕した際に、
そのワックス界面がトナー表面に露出し、トナーの流動
性を悪化させ、スペントトナーの増加により帯電維持性
が悪化する。一方、ワックス分散を細かくすると、定着
時に有効なワックスが表面に少なくなる為、オフセット
レベルが悪くなるという課題があった。
おける上記のような問題点に鑑みてなされたものであ
る。従って本発明の目的は、広い定着可能温度域を有
し、流動性が良好であり、かつ環境依存の少ない、非常
に寿命の長い静電潜像現像剤及びそれを用いた画像形成
方法を提供することにある。
術における上述のような課題を改善すべく、静電潜像現
像剤について鋭意研究し、検討した結果、以下の構成を
採用することにより上記の課題の解決に成功した。
アとトナーとからなる静電潜像現像剤において、該キャ
リアが芯材上に樹脂微粒子を分散してなる樹脂被覆層を
有してなり、トナーが結着樹脂、着色剤及びワックスを
含有してなり、トナー表面のワックス露出量が15乃至
40重量%であることを特徴とする。
1乃至2μmであり、樹脂微粒子が窒素原子を含有する
樹脂、特に、メラミン樹脂の如き熱硬化性樹脂からなる
ことが好ましい態様である。
ピレン及び/又は低分子量ポリエチレンであり、前記ト
ナーに含有されるワックス量をYとした時に、トナー表
面のワックス露出量X(重量%)との関係が、下記式を
満足することが好ましい。
表面張力が35dyne/cm以下の樹脂中に樹脂微粒
子を分散含有せしめてなり、また、前記キャリアの平均
粒子径が10乃至150μmであること、及び、結着樹
脂として非線状ポリエステルを含有することが好ましい
態様である。
持体上の現像剤層を用いて、静電潜像担持体上の静電潜
像を現像する画像形成方法において、該キャリアが芯材
上に樹脂微粒子を分散してなる樹脂被覆層を有してな
り、トナーが結着樹脂、着色剤及びワックスを含有して
なり、トナー表面のワックス露出量が15乃至40重量
%である現像剤を用いてなることを特徴とする。
子量ポリプロピレンワックス、低分子量ポリエチレンワ
ックス等のワックスの表面露出量を上記範囲にしたトナ
ーと、芯材上に樹脂微粒子を分散してなる樹脂被覆層を
有するキャリアとを組み合わせることにより、流動性が
良好となり、キャリアへのトナーのインパクションが少
なくなり、寿命が長く、且つ、帯電安定性に優れ、耐オ
フセット性にも優れ、定着可能温度の広い現像剤を実現
できた。
に防止し、現像剤寿命を向上させるために、キャリアコ
ート用樹脂にフッ素系樹脂及び/又はシリコーン系樹脂
を含有し、樹脂層にメラミン樹脂微粒子、導電材料を含
む構成とすることにより、環境依存性、帯電維持性をさ
らに改善しうることを見出した。
する。
結着樹脂、着色剤及びワックスを含有し、且つ、トナー
表面のワックス露出量が15乃至40重量%であること
を特徴とするが、このトナー粒子に用いられる結着樹脂
としては、例えば、スチレン、クロロスチレン等のスチ
レン類;エチレン、プロピレン、ブチレン、イソブチレ
ン等のモノオレフィン類;酢酸ビニル、プロピオン酸ビ
ニル、安息香酸ビニル等のビニルエステル類;アクリル
酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチル、アク
リル酸オクチル、アクリル酸ドデシル、アクリル酸フェ
ニル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタ
クリル酸ブチル、メタクリル酸ドデシル等のα−メチレ
ン脂肪族モノカルボン酸エステル類;ビニルメチルエー
テル、ビニルエチルエーテル、ビニルブチルエーテル等
のビニルエーテル類;ビニルメチルケトン、ビニルヘキ
シルケトン、ビニルイソプロペニルケトン等のビニルケ
トン類等の単独重合体、またはこれらの共重合体を例示
することができる。
レン、スチレン−アクリル酸アルキルエステル共重合
体、スチレン−メタクリル酸アルキルエステル共重合
体、ポリエチレン、ポリプロピレン等を挙げることがで
きる。さらに、スチレン−アクリロニトリル共重合体、
スチレン−ブタジエン共重合体、スチレン−無水マレイ
ン酸共重合体、ポリエステル、ポリウレタン、エポキシ
樹脂、シリコーン樹脂、ポリアミド、変性ロジン等を挙
げることもできるが、特にポリエステルが定着ラチチュ
ードの観点で好ましい。
ては、カーボンブラック、ニグロシン、アニリンブル
ー、カルコイルブルー、クロムイエロー、ウルトラマリ
ンブルー、デュポンオイルレッド、キノリンイエロー、
メチレンブルークロリド、フタロシアニンブルー、マラ
カイトグリーン・オキサレート、ランプブラック、ロー
ズベンガル、C.I.ピグメント・レッド48:1、
C.I.ピグメント・レッド122、C.I.ピグメン
ト・レッド57:1、C.I.ピグメント・イエロー9
7、C.I.ピグメント・イエロー12、C.I.ピグ
メント・ブルー15:1、C.I.ピグメント・ブルー
15:3などを代表的なものとして例示することができ
る。
る場合には、上記着色剤の一部又は全部を磁性粉に置き
換えればよい。このような磁性粉としては、マグネタイ
ト、フェライト、鉄粉、ニッケル等を挙げることができ
る。
平均粒径3〜10μmの範囲にあるものが好ましい。粒
径が3μm未満では、通常用紙に複写した際に、紙の繊
維にトナー粒子が埋まり、ソリッド画面が荒れた感じと
なり、10μmを超えると階調性、細線再現性が悪くな
るため、上記範囲にあることが好適である。
低分子量ポリプロピレンワックス、低分子量ポリエチレ
ンワックス等、軟化点90〜160℃の範囲のものが好
適に使用される。
レンワックス、低分子量ポリエチレンワックスのいずれ
か一方を含有させることが好ましく、両者を併用するの
がさらに好ましい。両者を併用した場合には、耐オフセ
ット性が良好となり、さらに定着後のトナー画像を白紙
でこすったときにトナー像の一部が破断されてこすった
白紙に移行する現像(スマッジ現像)を改善できるとい
う利点がある。
ス及び/又は低分子量ポリエチレンワックスを含むワッ
クスは、トナー粒子表面上のワックス露出量X(重量
%)が15〜40であることが必要であり、好ましくは
20〜30の範囲である。
き、40≦X×Y≦240になるように配合されること
が好ましい。この場合、ワックス露出量Xが15%未
満、或いはX×Yが40未満の場合、ホットオフセッ
ト、フィンガーマーク等が発生し、画像の定着性が低下
してしまう虞があり、また、ワックス露出量Xが40%
を超える、或いはX×Yが240を超える場合にはキャ
リアへのワツクスの移行を引き起し易くなるため、本発
明では、ワックス露出量は15〜40%の範囲を採用す
る必要がある。
としては、(1)ワックスの添加量の制御、(2)ワッ
クスの分散径の制御、(3)トナー表面への後処理な
ど、公知の方法を採用することができる。ワックス分散
径が大きすぎた場合、トナー作成時にワックスのドメイ
ンの部分で粉砕されやすくなり、表面ワックス量が増加
する。両者の相関で言えば、ワックスの添加量が少ない
場合には、ワックスの分散径を大きくし、ワックスの添
加量が多い場合には、ワックスの分散径を小さくするこ
とによって、露出量を所望の範囲に調整することができ
る。このようなワックス分散径の制御方法としては、ト
ナー混練時の温度を制御する方法、ワックス分散時の剪
断力や処理速度を制御する方法等が挙げられる。例え
ば、トナー混練時に、ワックスの軟化点以下で混練する
ことにより、スラブ中のワックス部分についても混練シ
ェアがかかり、ある程度、ワックス分散を小さくするこ
とができる。一般的には、ワックスの分散径は、0.1
〜2μmの範囲であることが好ましく、0.5〜1μm
であることがより好ましい。
量は、ESCA(XPS)〔Electron Spe
ctroscopy for Chemical An
alysis(X−ray Photoelecron
Spectroscopy)〕により、トナー粒子の
表面層(5nm以内)に存在する元素個数比率を求め、
次に各トナー成分である結着樹脂、ワックス、着色材等
の各構成化合物の存在元素比率を配合量より求め、これ
らを標準としてトナー表面層に存在するワックスの量を
重量比率で算出した値を用いている。
気抵抗制御等の目的で、種々の物質を添加することがで
きる。例えば、フッ素系界面活性剤、サリチル酸、クロ
ム錯体のようなクロム系染料、マレイン酸やアミノ基含
有ビニルモノマーを単量体成分として含む共重合体の如
き荷電制御用樹脂、第4級アンモニウム塩、ニグロシン
等のアジン系染料等を添加することができる。
化合物微粒子を添加することができる。例えば、SiO
2 、TiO2 、Al2 O3 、CuO、ZnO、Sn
O2 、CeO2 、Fe2 O3 、MgO、BaO、Ca
O、K2 O、Na2 O、ZrO2 、CaO・SiO2 、
K2 O・(TiO2 )n 、Al2 O3 ・2SiO2 、C
aCO3 、MgCO3 、BaSO4 、MgSO4 等及び
それらの表面を樹脂や種々のカップリング剤で処理した
もの等が挙げられるが、特に、流動性、凝集性を向上さ
せるためにはSiO2 が優れており、なかでも16nm
以下の粒径を有するものが好ましい。
層において樹脂粒子形態を示すものとしては、トナーに
負帯電性を付与するために、その構成成分として窒素原
子を含有する樹脂からなることが好ましい。この樹脂
は、熱可塑性樹脂粒子、熱硬化性樹脂粒子のいずれも用
いることができ、特に好ましくは比較的硬度を上げやす
く、有機溶剤に膨潤する恐れがない、熱硬化性樹脂粒子
が用いられ、特に架橋された樹脂からなることが好まし
い。
エポキシ樹脂、ジアリルフタレート樹脂、不飽和ポリエ
ステル樹脂、ポリイミド樹脂、メラミン樹脂、シリコン
樹脂、尿素樹脂、アルキッド樹脂、ベンゾグアナミン樹
脂、ユリア樹脂等が挙げられ、なかでも、窒素原子を含
有する好適な樹脂としては、メラミン樹脂、ベンゾグア
ナミン樹脂が挙げられる。上記樹脂粒子は一種または二
種以上用いてもよいし、一種または二種以上で構成され
てもよい。
造方法をサスペンジョン重合、乳化重合、懸濁重合な
ど、モノマーもしくはオリゴマーを貧溶媒中に分散し
て、架橋反応を行いつつ表面張力により粒状化する方
法、低分子成分と架橋剤とを溶融混練などにより、混合
反応させた後、風力、機械力により、所定の粒度に粉砕
する方法などが挙げられる。
リアの被覆層の構成では、樹脂粒子が被覆層の厚み方
向、キャリア表面の接線方向にも均一に分散しており、
同時に被覆層のマトリックスである樹脂も同様に均一で
ある。このために、被覆層が長時間の使用によって被覆
層表面から磨耗しても未使用時と同様な表面組成を保つ
ことができ、トナーに対し、良好な帯電付与能力を維持
することが可能と考えられる。
ことが好ましい。より好ましくは0.2〜1μである。
0.1μより小さいと被覆層での分散が非常に悪く、2
μより大きいと被覆層からの脱落が生じ易く、本来の機
能を維持できなくなる。
としての樹脂は一種または二種以上用いてもよい。
えばポリエチレン、ポリプロピレン;ポリビニル及びポ
リビニリデン系樹脂、例えばポリスチレン、アクリル樹
脂、ポリアクリロニトリル、ポリビニルアセテート、ポ
リビニルアルコール、ポリビニルブチラール、ポリ塩化
ビニル、ポリビニルカルバゾール、ポリビニルエーテル
及びポリビニルケトン;塩化ビニル−酢酸ビニル共重合
体;スチレン−アクリル酸共重合体;オルガノシロキサ
ン結合からなるストレートシリコン樹脂又はその変性
品;フッ素樹脂、例えばポリテトラフルオロエチレン、
ポリフッ化ビニル、ポリフッ化ビニリデン、ポリクロロ
トリフルオロエチレン;ポリエステル;ポリウレタン;
ポリカーボネート;フェノール樹脂;アミノ樹脂、例え
ば尿素−ホルムアルデヒド樹脂、メラミン樹脂、ベンゾ
グアナミン樹脂、ユリア樹脂、ポリアミド樹脂;エポキ
シ樹脂、等があげられる。
ナーの付着しにくい、フッ素を含む樹脂、重合体及び又
はシリコーン樹脂を含有するものが好ましい。即ち、本
発明の静電潜像現像剤に用いられるキャリアにおいて
は、キャリア表面の汚染を抑制する目的で、マトリック
ス樹脂としては臨界表面張力で35dyn/cm以下の
樹脂を用いるのが好ましく、より好ましくは30dyn
/cm以下であることが好ましい。
35dyn/cm以下の樹脂としては、次に示すような
樹脂があげられる。
m)、ポリエチレン(γc=31dyn/cm)、ポリ
フッ化ビニル(γc=28dyn/cm)、ポリフッ化
ビニリデン(γc=25dyn/cm)、ポリトリフル
オロエチレン(γc=22dyn/cm)、ポリテトラ
フルオロエチレン(γc=18dyn/cm)、ポリヘ
キサフルオロプロピレン(γc=16dyn/cm)、
等のものの他にフッ化ビニリデンとアクリル単量体との
共重合体、フッ化ビニリデンとフッ化ビニルとの共重合
体、テトラフルオロエチレンとフッ化ビニリデン及び非
フッ素化単量体のターポリマーのようなフルオロターポ
リマー等の臨界表面張力で35dyn/cm以下の樹脂
が使用できる。
を示すフッ素を含む樹脂、重合体及び又はシリコーン樹
脂を含有するのが好適である。
に対して、5重量%〜50重量%、特に5重量%〜30
重量%の範囲で含有させることが好ましい。5重量%未
満ではトナーへの帯電付与が十分発揮できず、50重量
%より多いとキャリア表面から樹脂粒子が脱落しやすく
なる。
キャリア芯材としては、鉄、鋼、ニッケル、コバルト等
の磁性金属、フェライト、マグネタイト等の磁性酸化
物、ガラスビーズ等があげられるが、磁気ブラシ法を用
いる観点からは、磁性キャリアであるのが望ましい。キ
ャリア芯材の平均粒径としては、一般的には10μm〜
500μmのものが用いられ、好ましくは30μm〜1
00μmのものが用いられる。
脂であるスチレンアクリル樹脂、フッ素を含む樹脂、シ
リコーン樹脂の被覆層を、キャリア芯材の表面に形成す
る方法としては、例えば、キャリア芯材の粉末を、被覆
層形成用溶液中に浸漬する浸漬法、被覆層形成用溶液を
キャリア芯材の表面に噴霧するスプレー法、キャリア芯
材を流動エアーにより浮遊させた状態で被覆層形成用溶
液を噴霧する流動床法、ニーダーコーター中でキャリア
芯材と被覆層形成用溶液を混合し、溶剤を除去するニー
ダーコーター法があげられるが、本発明においてはニー
ダーコーター法が、特に好ましく用いられる。
マトリックス樹脂を溶解するものであれば特に限定され
るものではなく、例えば、トルエン、キシレン等の芳香
族炭化水素類、アセトン、メチルエチルケトン等のケト
ン類、テトラヒドロフラン、ジオキサンなどのエーテル
類が使用できる。
0μm,好ましくは0.2〜3μmの範囲である。
キャリアは絶縁化され、現像時現像電極として働きにく
くなるので、特に黒ベタ部でエッジ効果が出る等、ソリ
ッド再現性に劣る虞がでてくる。このため、ソリッド再
現性を改善する目的で樹脂被覆層中に導電材料を分散さ
せてもよい。
としては、金、銀、銅等の金属やカーボンブラック、さ
らに、酸化チタン、酸化亜鉛などの半導電性酸化物、酸
化チタン、酸化亜鉛、硫酸バリウム、ホウ酸アルミニウ
ム、チタン酸カリウム粉体等の表面を酸化錫やカーボン
ブラック、金属等で被覆したもの等が挙げられる。
よさなどの観点から、カーボンブラックが好ましい。使
用し得るカーボンブラックには特に制限はなく、公知の
ものを任意に使用できるが、製造安定性の良好なDBP
吸油量が50〜250ml/100gの範囲のカーボン
ブラックが特に好ましい。これらの微粒子や導電材料を
分散した被覆樹脂層を有するキャリアの平均粒径は、1
0〜150μmであることが好ましく、30〜100μ
mであることがさらに好ましい。
に説明するが、本発明はこれにより限定されるものでは
ない。
かぎり、「部」は「重量部」を、「%」は「重量%」を
意味する。
水を3%添加し、混練物の温度を110℃に保ちながら
溶融混練した後、圧延冷却し、ハンマーミル等で予備粉
砕した。次いで、ジェットミルで微粉砕し、風力分級機
で微粉、粗粉をカットし、体積平均粒子径9.3μmの
黒色粉末を作製した。粒度測定はコールターカウンター
TA−II型(アパーチャー径100μm)で行った。
リカ(日本アエロジル製RX200)を0.8部添加
し、ヘンシェルミキサーで混合し、トナーを得た。この
トナー粒子表面のワックス露出量は22重量%であっ
た。
分散し、被覆層形成液を調合し、更に、この被覆層形成
液とフェライト粒子を真空脱気型ニーダーにいれ、温度
60℃において30分攪拌した後、減圧してトルエンを
留去して、被覆層を形成してキャリアを得た。(但し、
被覆用樹脂であるパーフルオロアクリレート共重合体に
カーボンブラックをトルエンに希釈してサンドミルで分
散しておいた。) 本キャリア100部に対して、前記トナー6部をVブレ
ンダーで混合し、現像剤を得た。 〔実施例2〕水を1%添加し、混練物の温度を130℃
になる様に保ちながら混練した以外は実施例1と同様に
して現像剤を得た。このトナー粒子表面のワックス露出
量は33重量%であった。 〔実施例3〕ポリプロピレンワックスを3%にし、水を
添加せずに混練した以外は、実施例1と同様にして現像
剤を得た。このトナー粒子表面のワックス露出量は15
重量%であった。 〔比較例1〕水を2%添加し、混練物の温度を120℃
になる様に保ちながら混練した以外は、実施例3と同様
にして現像剤を得た。このトナー粒子表面のワックス露
出量は8重量%であった。 〔比較例2〕キャリアに、架橋メラミン樹脂粒子を使用
しない他は、実施例1と同様にして現像剤を得た。この
トナー粒子表面のワックス露出量は22重量%であっ
た。 〔比較例3〕キャリアにカーボンブラックを使用しない
他は、比較例1と同様にして現像剤を得た。このトナー
粒子表面のワックス露出量は8重量%であった。 〔比較例4〕水を0.5%添加し、混練物の温度を13
0℃になる様に保ちながら混練した以外は、比較例1と
同様にして現像剤を得た。このトナー粒子表面のワック
ス露出量は45重量%であった。 〔評価〕これら現像剤を使用して、加熱ロール150℃
のときの定着度と、240℃のときのオフセットレベル
の評価を行った。
H)、低温低湿下(10℃、20%RH)での複写機
(富士ゼロックス製Able 1301α改造機)によ
る5万枚のコピーテストを行い、その結果を次表に示
す。
定した。
クス(富士ゼロックス社製)を改造し、トナー供給機か
ら時間当りに搬送できるトナー量を測定した。その結果
及びトナー粒子表面のワックス露出量も併せて下記表1
〜3に記した。
静電潜像現像剤はいずれも、定着性、環境依存性に優
れ、長寿命であった。一方、トナー粒子表面のワックス
露出量が少ない比較例1はオフセット性に劣り、樹脂粒
子又は導電性粉体を使用しないキャリアを用いた比較例
2、3は低温低湿下、高温高湿下における長期間使用に
より、帯電性が変化し、カブリも悪化することがわかっ
た。また、トナー粒子表面のワックス露出量が少ない比
較例4は、低温低湿下、高温高湿下における長期間使用
に伴い、トナー濃度やカブリにやや劣る傾向が見られ、
搬送性がやや劣る結果を示した。
如く、トナー流動性に優れ、定着域が広く、環境依存性
が少なく、帯電、画質維持性に優れた現像剤を得る事が
できた。
Claims (11)
- 【請求項1】 キャリアとトナーとからなる静電潜像現
像剤において、該キャリアが芯材上に樹脂微粒子を分散
してなる樹脂被覆層を有してなり、トナーが結着樹脂、
着色剤及びワックスを含有してなり、トナー表面のワッ
クス露出量が15乃至40重量%であることを特徴とす
る静電潜像現像剤。 - 【請求項2】 前記樹脂微粒子が平均粒子径0.1乃至
2μmであることを特徴とする請求項1に記載の静電潜
像現像剤。 - 【請求項3】 前記樹脂微粒子が窒素原子を含有する樹
脂からなることを特徴とする請求項1に記載の静電潜像
現像剤。 - 【請求項4】 前記樹脂微粒子がメラミン樹脂であるこ
とを特徴とする請求項1に記載の静電潜像現像剤。 - 【請求項5】 前記ワックスが低分子量ポリプロピレン
及び/又は低分子量ポリエチレンであることを特徴とす
る請求項1に記載の静電潜像現像剤 - 【請求項6】 前記トナーに含有されるワックス量をY
とした時に、トナー表面のワックス露出量X(重量%)
との関係が、下記式を満足することを特徴とする請求項
1に記載の静電潜像現像剤。 40≦X×Y≦240 - 【請求項7】 前記トナーの平均粒子径が3乃至10μ
mであることを特徴とする請求項1に記載の静電潜像現
像剤。 - 【請求項8】 前記キャリアの樹脂被覆層が臨界表面張
力が35dyne/cm以下の樹脂中に樹脂微粒子を分
散含有せしめてなることを特徴とする請求項1に記載の
静電潜像現像剤 - 【請求項9】 前記キャリアの平均粒子径が10乃至1
50μmであることを特徴とする請求項1に記載の静電
潜像現像剤 - 【請求項10】 前記トナーの結着樹脂として非線状ポ
リエステルを含有することを特徴とする請求項1に記載
の静電潜像現像剤 - 【請求項11】 現像剤担持体上の現像剤層を用いて、
静電潜像担持体上の静電潜像を現像する画像形成方法に
おいて、該キャリアが芯材上に樹脂微粒子を分散してな
る樹脂被覆層を有してなり、トナーが結着樹脂、着色剤
及びワックスを含有してなり、トナー表面のワックス露
出量が15乃至40重量%である現像剤を用いてなるこ
とを特徴とする画像形成方法
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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- 1996-05-28 JP JP13370596A patent/JP3732575B2/ja not_active Expired - Lifetime
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