JPH0931892A - 非塗工紙風合いを有する艶消し塗工紙 - Google Patents

非塗工紙風合いを有する艶消し塗工紙

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JPH0931892A
JPH0931892A JP18748795A JP18748795A JPH0931892A JP H0931892 A JPH0931892 A JP H0931892A JP 18748795 A JP18748795 A JP 18748795A JP 18748795 A JP18748795 A JP 18748795A JP H0931892 A JPH0931892 A JP H0931892A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】顔料塗工層を設けた塗工紙であって、その風合
いが塗工前の原紙に近い非塗工紙風合いを有し、印刷す
るとインキ発色性に優れ、かつ印刷後の印刷面と白紙面
との摩擦によるインキ汚れを起こしにくい艶消し塗工紙
を提供する。 【解決手段】原紙の少なくとも片面に顔料および接着剤
を主成分とする顔料塗工層を設けてなる艶消し塗工紙で
あって、該顔料として平均粒子径が1.5μm以上のカ
オリン、デラミネーテッドカオリン、タルクから選ばれ
る少なくとも1種の顔料が使用され、かつその配合量が
全顔料に対し40重量%以上含有せしめられ、さらに該
顔料塗工層の表面物性として、JIS P8142に準
拠して測定した光沢度が10%以下、JIS P811
9に準拠して測定した平滑度が25秒以下、JIS B
0601に準拠して測定した表面粗さRaが2.0μm
以上、および静摩擦係数が0.65以下である非塗工紙
風合いを有する艶消し塗工紙。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は顔料塗工層を設けた
艶消し塗工紙に関し、特にその風合いが塗工前の原紙に
近い非塗工紙風合いを有し、印刷するとインキ発色性に
優れ、かつ印刷後、白紙面との摩擦によるインキ汚れの
起こりにくい艶消し塗工紙に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、非塗工紙に近い手触り、凹凸感や
嵩高さを維持しながら、印刷した場合にはインキ発色性
や網点の再現性に優れる印刷用紙への要望が高まってい
る。即ち、非塗工紙は風合いが良好であるものの、印刷
した場合にインキ濃度が上がらない、あるいは細かな網
点の再現性が劣り、明瞭な階調性を出し難い等の難点が
ある。これに対し、一般の塗工紙は原紙の凹凸を無くす
ように顔料塗工層を設け、さらに必要に応じてキャレン
ダー処理を行うため平滑性が高くインキ発色性や網点の
再現性には優れるものの、凹凸感が乏しく手触りや目視
感、あるいはキャレンダー処理により密度が高くなり、
嵩や紙腰等が非塗工紙と比較して大きく異なったものと
なっている。
【0003】非塗工紙に近い手触り、凹凸感や嵩高さを
維持しながら、印刷した場合にはインキ発色性や網点の
再現性が優れるものとするため、原紙の凹凸を損なわな
い範囲で原紙上に顔料塗工層を設けることが行われてい
る。ところが、凹凸感を重視すると印刷適性が不十分と
なり、印刷適性を重視すると原紙の凹凸感がなくなると
いう具合に、非塗工紙の風合いと印刷適性を両立させる
ことは非常に困難であるのが現状である。
【0004】さらに、非塗工紙の風合いを維持し、かつ
塗工後の光沢が上がらないように塗工層中の顔料として
比較的粗い顔料を用いるため、印刷工程、製本工程、あ
るいは搬送工程等において、印刷面と白紙面とが重ねら
れて作業が進められる場合に、印刷面のインキが白紙面
の塗工層と擦れて削り取られる結果、白紙面がインキで
汚れる、所謂インキ汚れが発生し易いという問題があ
る。
【0005】このようなインキ汚れを解決するために、
インキとしてはワックス等を主成分とする耐摩擦性のコ
ンパウンド等を添加して印刷面と白紙面との摩擦を軽減
する等の処置が取られている。一方、塗工紙としては、
塗工紙を一定温度以上の高温ソフトキャレンダーで処理
する方法(特開平5−117995号)、平均粒子径が
0.4μm〜1.0μmのデラミネーテッドカオリンを
特定量含有せしめた塗工層を設ける方法(特開平5−5
297号)等が提案されている。しかしながら、いずれ
の方法も、本発明が所望するような非塗工紙風合いを有
する塗工紙を得ることができないのが現状である。
【0006】さらに、塗工層中に脂肪酸エマルジョン、
脂肪酸塩エマルジョン、ワックスエマルジョン、ポリエ
チレンエマルジョン等の潤滑剤を特定量含有せしめて塗
工層を形成する方法(特開平6−158594号)が提
案されているが、本発明の塗工紙に用いた場合、塗工紙
の平滑性が低く凹凸に富み、顔料としても比較的粒子径
の大きなカオリン、デラミネーテッドカオリンあるいは
タルクと組み合わせて用いるため、例示されている様な
潤滑剤ではインキ汚れを有効に改善できないのが現状で
ある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】前記したように、本発
明は顔料塗工層を設けた後も塗工前の原紙に近い非塗工
紙風合いを有し、印刷した場合にはインキ発色性に優
れ、かつ印刷後に印刷面と白紙面が擦れた場合にインキ
が削り取られて白紙面が汚れる、所謂インキ汚れの発生
が殆どない艶消し塗工紙を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、原紙の少なく
とも片面に顔料および接着剤を主成分とする顔料塗工層
を設けてなる艶消し塗工紙において、該顔料として平均
粒子径が1.5μm以上のカオリン、デラミネーテッド
カオリン、タルクから選ばれる少なくとも1種の顔料が
使用され、かつその配合量が全顔料に対し40重量%以
上含有せしめられ、さらに該顔料塗工層の表面物性とし
て、JIS P8142に準拠して測定した光沢度が1
0%以下、JIS P8119に準拠して測定した平滑
度が25秒以下、JIS B0601に準拠して測定し
た表面粗さRaが2.0μm以上、および静摩擦係数が
0.65以下であることを特徴とする非塗工紙風合いを
有する艶消し塗工紙である。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明者等は、非塗工紙と塗工紙
の違いについて検討を進めた結果、人が感じる非塗工紙
とは、単にその光沢が低いことや平滑性が低いというこ
とだけではなく、目視で認識できるような凹凸を持って
いることが重要であり、かつ手で触れた場合の感触を左
右する摩擦係数が重要な因子であることを見出し本発明
を完成するに至った。
【0010】ここに、塗工紙であって非塗工紙の風合い
を有し、印刷するとインキ発色性が良好で、かつインキ
汚れの起こりにくい艶消し塗工紙とは、塗工層面のJI
SP8142に準拠して測定した光沢度が10%以下、
さらに静摩擦係数が0.65以下となるように調整する
ことが必要であるのみならず、加えて平滑性が低く凹凸
に富むことが重要であり、具体的にはJIS P811
9に準拠して測定した平滑度が25秒以下、かつJIS
B0601に準拠して測定した表面粗さRa が2.0
μm以上であることが本発明の所望の効果を得る上で必
要な要件となることを見出したものである。したがっ
て、上記のいずれか1つでもその要件を満たさない場合
には本発明が所望とする効果を得ることができない。
【0011】而して、塗工層表面の物性として、光沢
度が10%以下、平滑度が25秒以下、表面粗さR
a が2.0μm以上、静摩擦係数が0.65以下とい
った、〜の条件を全て満たす塗工層表面を得ること
が重要である。本発明において、塗工層表面の光沢度を
10%以下に特定するのは、その外観を非塗工紙に近い
ものとするために必要であり、光沢値の下限を特に限定
するものではないが、1%未満になるとインキ発色性が
低下し、印刷適性が低下するおそれがあるため、光沢度
は10%以下、1%以上が好ましい。
【0012】また、塗工層表面の表面粗さRaとして
2.0μm以上、平滑度としては25秒以下に特定する
のは、その外観および手触り感触を非塗工紙に近いもの
とするために必要であり、表面粗さRaの上限および平
滑度の下限を特に限定するものではないが、表面粗さR
aが6.0μm越えるか、あるいは平滑度が1秒未満と
いった粗面状態にした場合にも、インキ発色性が低下
し、印刷適性の低下が懸念されるために、表面粗さRa
としては2.0μm以上、6.0μm以下、平滑度は2
5秒以下、1秒以上であることが好ましい。
【0013】さらに、塗工層表面の静摩擦係数として
は、0.65以下、好ましくは0.35以上に特定する
ものであるが、このような条件は特にインキ汚れを防止
する上から必要であり、静摩擦係数が低くければ低いほ
どインキ汚れ防止に対しては効果があるが、あまり低く
過ぎると、多数枚の積み重ねを行なう時など紙が滑り易
くなり、ハンドリング面で好ましくない。したがって、
その静摩擦係数を0.65以下、好ましくは0.65以
下、0.35以上とするものである。
【0014】このような塗工紙を得る方策としては、例
えば原紙の平滑性、塗工層に使用する顔料の種類や粒子
径、塗工層用組成物を原紙へ塗工する場合の塗工方法、
あるいは塗工後のキャレンダー処理条件等を適宜調整す
ることにより、前記の要件を得ることができる。したが
って、上記の各要件(1つの要件)を満足させることは
比較的容易に達成できるものである。一方、前記したよ
うに、本発明では上記の4つの特定要件が同時に満足せ
しめられたときに、初めて所望とする優れた効果が得ら
れるものである。そのためには、以下に述べるように、
塗工層用組成物の材料をはじめ、塗工および仕上げ方法
あるいは原紙等について、注意深く調整、選択等をする
必要がある。
【0015】先ず、本発明において、顔料塗工層の主成
分である顔料として平均粒子径が1.5μm以上のカオ
リン、デラミネーテッドカオリン、タルクから選ばれる
少なくとも1種が使用され、かつその配合量が固形分対
比で全顔料の40重量%以上含有せしめられていること
が重要である。これら板状あるいは薄片状の比較的粒子
径の大きな特定の顔料を40重量%以上用いることで、
塗工量を少なくし原紙の風合いを維持しながら塗工層の
均一性を向上させることができ、その上に良好なインキ
発色性を得ることができるのみならず、さらに白紙光沢
の上昇を抑制することができる。
【0016】また、上記の如き特定の顔料は、塗工紙の
製造分野で幅広く使用されている炭酸カルシウムに比較
して、得られる塗工紙の摩擦係数が低く、全顔料の40
重量%以上含有せしめることで原紙に近い低い静摩擦係
数を得ることができるのみならず、印刷後に印刷面と白
紙面が擦れた場合にインキが削り取られて白紙面が汚れ
る、所謂インキ汚れの発生を少なくすることができる。
【0017】なお、インキ汚れについては、従来よりカ
オリン等の板状あるいは薄片状の顔料を多く用いること
で改善されることは知られているが、本発明では、平均
粒子径が1.5μm以上であるような従来塗工紙製造分
野で考えられていたものより、はるかに大きな平均粒子
径のものを特定量用いることで、本発明が所望とする非
塗工紙風合いを維持し、かつ印刷時のインキ発色性およ
びインキ汚れ防止を極めて効果的にバランスさせること
ができるのである。
【0018】本発明では、上記特定の顔料の平均粒子径
として1.5μm以上、10μm以下のものが好ましく
使用される。因みに、1.5μm未満の場合には塗工後
の白紙光沢が高くなり過ぎ、他方10μmを越えると、
印刷後のインキ発色性の低下やインキ汚れが懸念され
る。また、その添加量が全顔料に対し40重量%未満の
場合には本発明の所望とする効果が得られない。
【0019】また、顔料としては、上記に特定される顔
料以外のカオリン、デラミネーテッドカオリン、タル
ク、さらに重質炭酸カルシウム、軽質炭酸カルシウム、
サチンホワイト、亜硫酸カルシウム、石膏、硫酸バリウ
ム、ホワイトカーボン、焼成カオリン、構造化カオリ
ン、珪藻土、炭酸マグネシウム、二酸化チタン、水酸化
アルミニウム、水酸化カルシウム、水酸化マグネシウ
ム、水酸化亜鉛、酸化亜鉛、酸化マグネシウム、ベント
ナイト、セリサイト等の無機顔料やポリスチレン樹脂微
粒子、尿素ホルマリン樹脂微粒子、微小中空粒子、多孔
質微粒子等の有機顔料等が例示され、これらの一種以上
を適宜組合わせて使用することができる。
【0020】塗工層中に顔料とともに使用される接着剤
としては、例えばカゼイン、大豆蛋白等の蛋白質類、ス
チレン−ブタジエン共重合体ラテックス、メチルメタク
リレート−ブタジエン共重合体ラテックス、スチレン−
メチルメタクリレート−ブタジエン共重合体ラテックス
等の共役ジエン系ラテックス、アクリル酸エステルおよ
び/またはメタクリル酸エステルの重合体または共重合
体ラテックス等のアクリル系ラテックス、エチレン−酢
酸ビニル重合体ラテックス等のビニル系ラテックス、あ
るいはこれらの各種共重合体ラテックスをカルボキシル
基等の官能基含有単量体で変性したアルカリ部分溶解性
あるいは非溶解性のラテックス、ポリビニルアルコー
ル、オレフィン−無水マレイン酸樹脂、メラミン樹脂、
尿素樹脂、ウレタン樹脂等の合成樹脂系接着剤、酸化澱
粉、陽性化澱粉、エステル化澱粉、デキストリン等の澱
粉類、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチル
セルロース等のセルロース誘導体等の通常の塗工紙用接
着剤を挙げることができ、これらの接着剤の一種以上を
適宜使用することができる。なお、接着剤の配合量は、
特に限定されるものではなく、一般に顔料に対し、固形
分対比で2〜50重量%、好ましくは5〜30重量%の
範囲で調節される。
【0021】さらに、塗工層中には静摩擦係数の一層の
低下、およびインキ汚れの発生をより効果的に抑制する
ために、潤滑剤としてレーザー回折法により測定した平
均粒子径が8〜30μmのポリオレフィン樹脂粒子を全
顔料に対し0.2〜5重量%程度含有せしめるとより優
れた効果が得られる。一般に、ポリオレフィン樹脂は潤
滑剤、離型剤等として塗工紙製造分野で用いられている
が、その平均粒子径は5μm以下のものが主体である。
本発明者等はこのポリオレフィン樹脂粒子に着目し、種
々検討を重ねた結果、艶消し塗工紙に用いた時にインキ
汚れ防止と摩擦係数低下に有効に作用する特定の粒子径
の存在することを見出したのである。
【0022】即ち、前述したようにインキ汚れは印刷面
のインキが白紙面の凹凸により削り取られる現象であ
り、上述の如き特定の粒子径を持つポリオレフィン樹脂
粒子を含有せしめることで、ポリオレフィン粒子が印刷
面と白紙面の接触を防ぐスペーサーとして作用し、イン
キ汚れの発生を効果的に抑制するだけでなく、摩擦係数
を低下せしめる作用があり、かつ非塗工紙に近い手触り
を得るためにもより有効であることが分かった。
【0023】因みに、ポリオレフィン樹脂粒子の平均粒
子径が8μm未満では、スペーサーとしての作用が劣
り、インキ汚れの解消効果が少なく、他方30μmを越
えるような大粒子になると、粒子径が大きすぎて印刷時
にインキ転移不良を引き起こすおそれがある。また、ポ
リオレフィン樹脂粒子の添加量が全顔料に対し、0.2
重量%未満では、インキ汚れの改善効果が不十分であ
り、5重量%を越える場合には塗工層とインキの接着が
不十分になり、逆にインキが取られ易くなるおそれがあ
る。
【0024】顔料塗工層を構成する水性塗料には、上述
の顔料、接着剤、およびポリオレフィン樹脂粒子の他
に、必要に応じて消泡剤、着色剤、流動変性剤、耐水化
剤等の各種助剤を適宜添加することができる。
【0025】本発明に係る艶消し塗工紙の支持体となる
原紙としては、特に限定されるものではない。しかしな
がら、本発明が所望とする、より優れた効果を得る上か
ら、使用する原紙としてJIS P8119に準拠して
測定される平滑度が20秒以下、かつJIS B060
1に準拠して測定される表面粗さRaが3.2μm以上
である原紙を用いることによって、顔料塗工層を設けた
後も良好な非塗工紙風合いを効果的に発現できるので、
より好ましい態様である。
【0026】即ち、原紙の平滑度が20秒を越える場
合、あるいは表面粗さRaが3.2μm未満のときには
塗工後の風合いが一般の艶消し塗工紙と大差がなくなる
おそれがある。そのため、表面粗さRaの上限および平
滑度の下限については特に限定するものではないが、原
紙の平滑度が0.5秒未満、あるいは表面粗さRaが
7.0μmを越える場合には、印刷後のインキ発色性が
低下する傾向にあるため、平滑度が20秒以下、0.5
秒以上、かつ表面粗さRaが3.2μm以上、7.0μ
m以下の原紙であることが好ましい。
【0027】なお、原紙米坪としては特に限定されず、
一般に30〜400g/m2 程度のものを用いることが
できる。原紙の抄紙方法や抄紙機等については特に限定
されず、例えば、酸性抄紙、アルカリ抄紙により、長網
マシン、丸網マシン、長網と丸網のコンビネーションマ
シンあるいはツインワイヤーマシン、オントップツイン
ワイヤーマシン等の方法を適宜使用することができる。
原紙の主材料であるパルプとしては、木材あるいは非木
材を原料とした化学パルプ、機械パルプや古紙パルプを
用いることができる。また、サイズプレス等で予備塗工
したもの、マシンのプレス工程で毛布型等のパターン付
けをしたものやマシンで抄紙後エンボスロールによる型
付けをしたもの等が適宜使用される。
【0028】原紙への顔料塗工層の塗工量としては、特
に限定されるものではないが、非塗工紙の風合いおよび
優れたインキ発色性(印刷適性)を維持するためには、
片面当たり固形分として2〜20g/m2 、より好まし
くは3〜15g/m2 程度の範囲で調節することが望ま
しい。因みに、2g/m2 未満の場合には、印刷後のイ
ンキ発色性が低く、かつ均一なインキ着肉が得られ難
く、他方20g/m2 を越える場合には塗工後の風合い
が一般の艶消し塗被紙と大差なくなるおそれがある。
【0029】塗工層形成のための塗工装置についても、
特に限定されるものではなく、一般に公知公用の塗工装
置が適宜利用できる。具体例としては、エアナイフコー
ター、ブレードコーター、ロールコーター、リバースロ
ールコーター、バーコーター、カーテンコーター、ダイ
スロットコーター、グラビアコーター、チャンプレック
スコーター、サイズプレスコーター、あるいはビルブレ
ードコーター等を用いることができ、これらのコーター
を1つ以上有するオンマシンコーターあるいはオフマシ
ンコーターによって、原紙上に塗工層を一層あるいは多
層に分けて設けることができる。そして、上記の装置の
中でもエアナイフコーターが塗工前の原紙の有する凹凸
を維持しながら、均一な顔料塗工層を形成できるため好
ましく用いることができる。
【0030】顔料塗工層を形成するための塗料の固形分
濃度は、一般に20〜75重量%であるが、塗工適性や
操業性を考慮すると25〜65重量%の範囲で調節され
る。なお、原紙上に塗工された塗料の乾燥方法として
は、従来から利用されている蒸気加熱、熱風加熱、ガス
ヒーター加熱、高周波加熱、電気ヒーター加熱、赤外線
ヒーター加熱、レーザー加熱、電子線加熱等の各種の乾
燥方式が適宜採用できる。かくして得られた塗工紙は、
必要に応じてキャレンダー等に通紙して仕上げることも
可能である。
【0031】
【実施例】以下に実施例を挙げて、本発明を具体的に説
明する。勿論、本発明はこれらに限定されるものではな
い。なお、特に断らない限り、例中の部および%は、そ
れぞれ重量部、および重量%を示す。また、各測定方法
および評価については以下の通りである。
【0032】〔顔料の平均粒子径〕沈降法(測定器:セ
ディグラフ5000−01/島津製作所)により、粒度
分布を測定し、累積重量が50%となるときの粒子径を
平均粒子径とした。
【0033】〔潤滑剤の平均粒子径〕レーザー回折法
(測定器:SALD−2000/島津製作所)により、
粒度分布を測定し、累積重量が50%となるときの粒子
径を平均粒子径とした。
【0034】〔白紙光沢〕JIS P8142に準じ
て、角度75°で測定した。
【0035】〔平滑度〕JIS P8119に準じて測
定した。
【0036】〔表面粗さRa〕JIS B0601に準
じ、サーフテスト 201シリーズ178(三豊製作
所)を用い、カットオフ値0.8mm、測定長4mmの
条件で測定した値である。
【0037】〔コスレ汚れ〕RI−1型印刷試験機(明
製作所)を用い、オフセット印刷用インク(商品名:F
−gloss/大日本インキ)を1ミリリットル使用
し、市販片面塗工紙(商品名:金藤片面/新王子製紙
社)の非塗工面に印刷を行った。これを3日間放置後、
染色物摩擦堅牢度試験機(東洋精機製作所)を用い、実
施例および比較例で得られた各塗工紙の白紙部(固定)
と該印刷物(往復運動)の印刷面と接し荷重600gを
掛けて、5往復の摩擦運動を行い、印刷面から白紙面へ
転移したインクの転移状態を目視評価した。 ◎ :インクの転移がほとんどない。 ○ :インクが僅かに転移する。 × :インクが多く転移する。
【0038】〔摩擦係数〕Japan TAPPI N
o.30−79に準じ、白紙面同士の静摩擦係数を測定
した。値が大きい程、摩擦抵抗が大きい。
【0039】〔インキ濃度〕枚葉印刷機で同時印刷した
時の墨インキソリッド部の光学濃度を測定した。値が大
きい程、濃度が高く、インキ発色性が優れる。
【0040】〔非塗工紙風合い〕手触り(触感)および
目視による外観評価をおこなった。 ◎ :従来の艶消し塗工紙とは明かに異なる非塗工紙に
近い風合いを持つ。 ○ :従来の艶消し塗工紙と多少異なる非塗工紙に近い
ような風合いを持つ。 × :従来の艶消し塗工紙と区別できない。
【0041】実施例1および比較例1 平均粒子径2.5μmの抄紙用カオリン(商品名:NK
カオリン/中央カオリン社)100部に分散剤(商品
名:アロンT−40/東亜合成社)0.2部(固形分と
して)を加え、コーレス分散機により濃度56%の分散
液を得た。別に、平均粒子径0.55μmの塗工用カオ
リン(商品名:HT/エンゲルハード社)100部に分
散剤(商品名:アロンT−40/東亜合成社)を0.1
(固形分として)部を加え、コーレス分散機を用いて濃
度70%の分散液を得た。
【0042】上記抄紙用カオリン、塗工用カオリンの分
散液および重質炭酸カルシウム分散液(商品名:FMT
−70/ファイマティック社)が、抄紙用カオリン/塗
工用カオリン/重質炭酸カルシウム=50/35/15
(部/固形分)になるようにそれぞれの分散液を混合し
て顔料スラリーを得た。次いで、このスラリー中に、接
着剤としてスチレン−ブタジエン共重合体ラテックス
(商品名:SN−332/住友ダウ社)15部、酸化澱
粉(商品名:エースA/王子コーンスターチ社)5部
(各固形分として)をそれぞれ加え、さらに水を加えて
固形分濃度45%の水性塗被液(以後、塗料と呼称す
る)を得た。
【0043】かくして得た塗料を米坪150g/m2
平滑度15秒、表面粗さRa が3.6μmの漂白コット
ンリンターパルプ5%、NBKP25%、LBKP70
%を主配合としてなる原紙に、片面当たり乾燥重量が6
g/m2 になるようにエアナイフコーターで両面塗工を
行い、熱風乾燥後、水分5%の塗工紙を得た。なお、比
較例1として、前記塗工前の原紙をそのまま評価した。
【0044】実施例2 実施例1において、塗料中に、潤滑剤(ポリオレフィン
樹脂粒子)として平均粒子径が27.5μmの高密度ポ
リエチレン粒子粉末(商品名:ミペロンXM221−U
/三井東圧社)をノニオン界面活性剤で水に分散した後
顔料100部に対して0.4部(固形分として)添加し
た以外は実施例1と同様にして塗工紙を得た。
【0045】実施例3 実施例1において、塗料中に、潤滑剤(ポリオレフィン
樹脂粒子)として平均粒子径9.1μmのポリエチレン
ワックスエマルジョン(商品名:スリップエイドSL−
300/サンノプコ社)を顔料100部に対して3部
(固形分として)添加した以外は実施例1と同様にして
塗工紙を得た。
【0046】実施例4 平均粒子径3.8μmのタルク(商品名:NKタルクK
C/中央カオリン社)100部に分散剤(商品名:アロ
ンDSX−126/東亜合成社)を0.2部(固形分と
して)加え、コーレス分散機を用いて濃度50%の分散
液を得た。別に、平均粒子径2.1μmのデラミネーテ
ッドカオリン(商品名:NUSURF/エンゲルハード
社製)100部に分散剤(商品名:アロンT−40/東
亜合成社)を0.1部(固形分として)加え、コーレス
分散機を用いて濃度60%の分散液を得た。
【0047】上記タルクとデラミネーテッドカオリンの
分散液に加え、重質炭酸カルシウムの分散液(商品名:
FMT−90/ファイマティック社)を用い、タルク/
デラミネーテッドカオリン/重質炭酸カルシウム=35
/35/30(部/固形分)の比率となるようにそれぞ
れ顔料分散液を混合し、顔料スラリーを調成した。この
顔料スラリーに、接着剤としてスチレン−ブタジエン共
重合体ラテックス(商品名:SN−332/住友ダウ
社)15部、酸化澱粉(商品名:エースA/王子コーン
スターチ社)5部、および潤滑剤(ポリオレフィン樹脂
粒子)として平均粒子径が9.1μmのポリエチレンワ
ックスエマルジョン(商品名:スリップエイドSL−3
00/サンノプコ社)の3部を、それぞれ固形分として
加え、さらに水を加えて固形分濃度45%の塗料を得
た。
【0048】かくして得た塗料を、米坪150g/
2 、平滑度23秒、表面粗さRa が2.9μmのキャ
レンダー掛けをしていない上質原紙に、片面当たり乾燥
重量が6g/m2 になるようにエアナイフコーターで両
面塗工を行い、熱風乾燥後、水分5%の塗工紙を得た。
【0049】実施例5 実施例4において、原紙として米坪150g/m2 のマ
シンのプレス部で毛布の型付けをした平滑度3秒、表面
粗さRaが4.5μmのNBKP5%、LBKP95%
からなる原紙を用いた以外は、実施例4と同様にして塗
工紙を得た。
【0050】比較例2 実施例1において、顔料の混合比率が抄紙用カオリン/
塗工用カオリン/重質炭酸カルシウム=30/55/1
5(部/固形分)となるように混合した以外は、実施例
1と同様にして塗工紙を得た。
【0051】比較例3 実施例1において、顔料の混合比率が抄紙用カオリン/
塗工用カオリン/重質炭酸カルシウム=30/35/3
5(部/固形分)となるように混合した以外は、実施例
1と同様にして塗工紙を得た。
【0052】比較例4 実施例1において、顔料の混合比率として抄紙用カオリ
ン/塗工用カオリン/重質炭酸カルシウムに加えて、中
空プラスチックピグメント(商品名:ローペイクHP−
91/ロームアンドハース社)の分散液を用いて、抄紙
用カオリン/塗工用カオリン/重質炭酸カルシウム/中
空プラスチックピグメント=47/35/15/3(部
/固形分)となるように混合した以外は、実施例1と同
様にして塗工紙を得た。
【0053】比較例5 実施例4において、塗工方式としてエアナイフコーター
の代わりにブレードコーターを用いて塗工を行なった以
外は、実施例4と同様にして塗工紙を得た。
【0054】なお、上記実施例1〜5および比較例1〜
5により得られた塗工紙(比較例1は非塗工紙)の品質
結果を表1にまとめて示した。
【0055】
【表1】
【0056】
【発明の効果】表1から明らかなように、本発明の塗工
紙はインキ発色性が良好で、摩擦によるインキ汚れも少
なく、かつ非塗工紙の風合いを有するものであった。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】原紙の少なくとも片面に顔料および接着剤
    を主成分とする顔料塗工層を設けてなる艶消し塗工紙に
    おいて、該顔料として平均粒子径が1.5μm以上のカ
    オリン、デラミネーテッドカオリン、タルクから選ばれ
    る少なくとも1種の顔料が使用され、かつその配合量が
    全顔料に対し40重量%以上含有せしめられ、さらに該
    顔料塗工層の表面物性として、JIS P8142に準
    拠して測定した光沢度が10%以下、JIS P811
    9に準拠して測定した平滑度が25秒以下、JIS B
    0601に準拠して測定した表面粗さRaが2.0μm
    以上、および静摩擦係数が0.65以下であることを特
    徴とする非塗工紙風合いを有する艶消し塗工紙。
  2. 【請求項2】顔料塗工層の塗工量が片面あたり2〜20
    g/m2 である請求項1記載の非塗工紙風合いを有する
    艶消し塗工紙。
  3. 【請求項3】顔料塗工層の中に平均粒子径が8〜30μ
    mのポリオレフィン樹脂粒子が顔料に対して0.2〜5
    重量%含有せしめられた請求項1または請求項2記載の
    非塗工紙風合いを有する艶消し塗工紙。
  4. 【請求項4】原紙として、JIS P8119に準拠し
    て測定した平滑度が20秒以下、かつJIS B060
    1に準拠して測定した表面粗さRaが3.2μm以上で
    ある原紙を使用する請求項1、請求項2または請求項3
    のいずれか1項に記載の非塗工紙風合いを有する艶消し
    塗工紙。
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