JPH09317838A - トロイダル型無段変速機 - Google Patents

トロイダル型無段変速機

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JPH09317838A
JPH09317838A JP8135383A JP13538396A JPH09317838A JP H09317838 A JPH09317838 A JP H09317838A JP 8135383 A JP8135383 A JP 8135383A JP 13538396 A JP13538396 A JP 13538396A JP H09317838 A JPH09317838 A JP H09317838A
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oil supply
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side oil
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裕之 伊藤
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尚 町田
Nobuo Goto
伸夫 後藤
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尚 今西
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    • F16H57/049Friction gearings of the toroid type

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 パワーローラ8を支承するラジアルニードル
軸受25及びスラスト玉軸受26に十分量の潤滑油を送
り込み自在とする。 【構成】 潤滑油は、トラニオン6に形成した送り込み
側給油通路39を通じて隙間空間44に吐出し、枢支軸
部22内の受入側給油通路41に送り込む。上記隙間空
間44内に、透孔48を有するスラスト滑り軸受45を
設ける。そして、上記送り込み側給油通路39の下流端
開口と上記受入側給油通路41の上流端開口とを、この
透孔48の内側に位置させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明に係るトロイダル型無段
変速機は、例えば自動車用の変速機として、或は各種産
業機械用の変速機として、それぞれ利用する。
【0002】
【従来の技術】自動車用変速機として、図5〜6に略示
する様なトロイダル型無段変速機を使用する事が研究さ
れている。このトロイダル型無段変速機は、例えば実開
昭62−71465号公報に開示されている様に、入力
軸1と同心に入力側ディスク(第一のディスク)2を支
持し、この入力軸1と同心に配置された出力軸3の端部
に出力側ディスク(第二のディスク)4を固定してい
る。トロイダル型無段変速機を納めたケーシングの内側
には、上記入力軸1並びに出力軸3に対して捻れの位置
にある枢軸5、5を中心として揺動するトラニオン6、
6を設けている。
【0003】これら各トラニオン6、6は、それぞれの
両端部外側面に上記枢軸5、5を設けている。又、これ
ら各トラニオン6、6の中間部には変位軸7、7の基端
部を支持し、上記枢軸5、5を中心として各トラニオン
6、6を揺動させる事により、各変位軸7、7の傾斜角
度の調節を自在としている。各トラニオン6、6に支持
された変位軸7、7の周囲には、それぞれパワーローラ
8、8を回転自在に支持している。そして、各パワーロ
ーラ8、8を、上記入力側、出力側両ディスク2、4の
内側面2a、4a同士の間に挟持している。
【0004】入力側、出力側両ディスク2、4の互いに
対向する内側面2a、4aは、それぞれ断面が、上記枢
軸5を中心とする円弧を回転させて得られる凹面をなし
ている。そして、球状凸面に形成された各パワーローラ
8、8の周面8a、8aは、上記内側面2a、4aに当
接させている。
【0005】上記入力軸1と入力側ディスク2との間に
は、ローディングカム式の押圧装置9を設け、この押圧
装置9によって、上記入力側ディスク2を出力側ディス
ク4に向け、弾性的に押圧している。この押圧装置9
は、入力軸1と共に回転するカム板10と、保持器11
により保持された複数個(例えば4個)のローラ12、
12とから構成している。上記カム板10の片側面(図
5〜6の左側面)には、円周方向に亙る凹凸面であるカ
ム面13を形成し、上記入力側ディスク2の外側面(図
5〜6の右側面)にも、同様のカム面14を形成してい
る。そして、上記複数個のローラ12、12を、上記入
力軸1の中心に対して放射方向の軸を中心とする回転自
在に支持している。
【0006】上述の様に構成されるトロイダル型無段変
速機の使用時、入力軸1の回転に伴ってカム板10が回
転すると、カム面13によって複数個のローラ12、1
2が、入力側ディスク2の外側面に形成したカム面14
に押圧される。この結果、上記入力側ディスク2が、上
記複数のパワーローラ8、8に押圧されると同時に、上
記1対のカム面13、14と複数個のローラ12、12
との押し付け合いに基づいて、上記入力側ディスク2が
回転する。そして、この入力側ディスク2の回転が、前
記複数のパワーローラ8、8を介して出力側ディスク4
に伝達され、この出力側ディスク4に固定の出力軸3が
回転する。
【0007】入力軸1と出力軸3との回転速度比(変速
比)を変える場合で、先ず入力軸1と出力軸3との間で
減速を行なう場合には、前記各枢軸5、5を中心として
前記各トラニオン6、6を所定方向に揺動させる。そし
て、前記各パワーローラ8、8の周面8a、8aが図5
に示す様に、入力側ディスク2の内側面2aの中心寄り
部分と出力側ディスク4の内側面4aの外周寄り部分と
にそれぞれ当接する様に、前記各変位軸7、7を傾斜さ
せる。
【0008】反対に、増速を行なう場合には、上記枢軸
5、5を中心として上記各トラニオン6、6を反対方向
に揺動させる。そして、上記各パワーローラ8、8の周
面8a、8aが図6に示す様に、入力側ディスク2の内
側面2aの外周寄り部分と出力側ディスク4の内側面4
aの中心寄り部分とに、それぞれ当接する様に、上記こ
れら各変位軸7、7を傾斜させる。各変位軸7、7の傾
斜角度を図5と図6との中間にすれば、入力軸1と出力
軸3との間で、中間の変速比を得られる。
【0009】更に、図7〜8は、実願昭63−6929
3号(実開平1−173552号)のマイクロフィルム
に記載された、より具体化されたトロイダル型無段変速
機を示している。入力側ディスク2と出力側ディスク4
とは円管状の入力軸15の周囲に、それぞれニードル軸
受16、16を介して回転自在に支持している。又、カ
ム板10は上記入力軸15の端部(図7の左端部)外周
面にスプライン係合させ、鍔部17により上記入力側デ
ィスク2から離れる方向への移動を阻止している。そし
て、このカム板10とローラ12、12とにより、上記
入力軸15の回転に基づいて上記入力側ディスク2を、
上記出力側ディスク4に向け押圧しつつ回転させる、ロ
ーディングカム式の押圧装置9を構成している。上記出
力側ディスク4には出力歯車18を、キー19、19に
より結合し、これら出力側ディスク4と出力歯車18と
が同期して回転する様にしている。
【0010】1対のトラニオン6、6の両端部は1対の
支持板20、20に、揺動並びに軸方向(図7の表裏方
向、図8の左右方向)に亙る変位自在に支持している。
そして、上記各トラニオン6、6の中間部に形成した円
孔23、23部分に、変位軸7、7を支持している。こ
れら各変位軸7、7は、互いに平行で且つ偏心した支持
軸部21、21と枢支軸部22、22とを、それぞれ有
する。このうちの各支持軸部21、21を上記各円孔2
3、23の内側に、ラジアルニードル軸受24、24を
介して、回転自在に支持している。又、上記各枢支軸部
22、22の周囲にパワーローラ8、8を、このパワー
ローラ8、8を支承する為の転がり軸受であるラジアル
ニードル軸受25、25を介して回転自在に支持してい
る。
【0011】尚、上記1対の変位軸7、7は、上記入力
軸15に対して180度反対側位置に設けている。又、
これら各変位軸7、7の各枢支軸部22、22が各支持
軸部21、21に対し偏心している方向は、上記入力
側、出力側両ディスク2、4の回転方向に関し同方向
(図8で左右逆方向)としている。又、偏心方向は、上
記入力軸15の配設方向に対しほぼ直交する方向として
いる。従って上記各パワーローラ8、8は、上記入力軸
15の配設方向に亙る若干の変位自在に支持される。こ
の結果、構成各部品の寸法精度のばらつきや弾性変形等
に起因して、上記各パワーローラ8、8が上記入力軸1
5の軸方向(図7の左右方向、図8の表裏方向)に変位
する傾向となった場合でも、構成各部品に無理な力を加
える事なく、この変位を吸収できる。
【0012】又、上記各パワーローラ8、8の外側面と
上記各トラニオン6、6の中間部内側面との間には、パ
ワーローラ8、8の外側面の側から順に、やはりこのパ
ワーローラ8、8を支承する為の転がり軸受であるスラ
スト玉軸受26、26と、次述する外輪30、30に加
わるスラスト荷重を支承するスラスト軸受であるスラス
トニードル軸受27、27とを設けている。このうちの
スラスト玉軸受26、26は、上記各パワーローラ8、
8に加わるスラスト方向の荷重を支承しつつ、これら各
パワーローラ8、8の回転を許容するものである。この
様なスラスト玉軸受26、26はそれぞれ、複数個ずつ
の玉29、29と、各玉29、29を転動自在に保持す
る円環状の保持器28、28と、スラスト軌道輪である
円環状の外輪30、30(パワーローラスラスト軸受外
輪)とから構成している。各スラスト玉軸受26、26
の内輪軌道は上記各パワーローラ8、8の外側面に、外
輪軌道は上記各外輪30、30の内側面に、それぞれ形
成している。
【0013】又、上記各スラストニードル軸受27、2
7は、レース31と保持器32とニードル33、33と
から構成される。このうちのレース31と保持器32と
は、回転方向に亙る若干の変位自在に組み合わせてい
る。この様なスラストニードル軸受27、27は、上記
各レース31、31を上記各トラニオン6、6の内側面
に当接させた状態で、この内側面と上記外輪30、30
の外側面との間に挟持している。この様なスラストニー
ドル軸受27、27は、上記各パワーローラ8、8から
上記各外輪30、30に加わるスラスト荷重を支承しつ
つ、前記各枢支軸部22、22及び上記外輪30、30
が、前記支持軸部21、21を中心に揺動する事を許容
する。
【0014】更に、上記各トラニオン6、6の一端部
(図8の左端部)にはそれぞれ駆動ロッド36、36を
結合し、これら各駆動ロッド36、36の中間部外周面
に駆動ピストン37、37を固設している。そして、こ
れら各駆動ピストン37、37を、それぞれ駆動シリン
ダ38、38内に油密に嵌装している。
【0015】上述の様に構成されるトロイダル型無段変
速機の場合には、入力軸15の回転は押圧装置9を介し
て入力側ディスク2に伝わる。そして、この入力側ディ
スク2の回転が、1対のパワーローラ8、8を介して出
力側ディスク4に伝わり、更にこの出力側ディスク4の
回転が、出力歯車18より取り出される。
【0016】入力軸15と出力歯車18との間の回転速
度比を変える場合には、上記1対の駆動ピストン37、
37を互いに逆方向に変位させる。これら各駆動ピスト
ン37、37の変位に伴って上記1対のトラニオン6、
6が、それぞれ逆方向に変位し、例えば図8の下側のパ
ワーローラ8が同図の右側に、同図の上側のパワーロー
ラ8が同図の左側に、それぞれ変位する。この結果、こ
れら各パワーローラ8、8の周面8a、8aと上記入力
側ディスク2及び出力側ディスク4の内側面2a、4a
との当接部に作用する、接線方向の力の向きが変化す
る。そして、この力の向きの変化に伴って上記各トラニ
オン6、6が、支持板20、20に枢支された枢軸5、
5を中心として、互いに逆方向に揺動する。この結果、
前述の図5〜6に示した様に、上記各パワーローラ8、
8の周面8a、8aと上記各内側面2a、4aとの当接
位置が変化し、上記入力軸15と出力歯車18との間の
回転速度比が変化する。
【0017】尚、この様に上記入力軸15と出力歯車1
8との間で回転力の伝達を行なう際には、構成各部材の
弾性変形に基づいて上記各パワーローラ8、8が、上記
入力軸15の軸方向に変位し、これら各パワーローラ
8、8を枢支している前記各変位軸7、7が前記各支持
軸部21、21を中心として僅かに回動する。この回動
の結果、前記各スラスト玉軸受26、26の外輪30、
30の外側面と上記各ト.ニオン6、6の内側面とが相
対変位する。これら外側面と内側面との間には、前記各
スラストニードル軸受27、27が存在する為、この相
対変位に要する力は小さい。従って、上述の様に各変位
軸7、7の傾斜角度を変化させる為の力が小さくて済
む。
【0018】上述の様に構成され作用するトロイダル型
無段変速機の場合、パワーローラ8、8を支持する為の
ラジアルニードル軸受25及びスラスト玉軸受26に潤
滑油を送り込む必要がある。何となれば、トロイダル型
無段変速機の運転時に上記パワーローラ8、8は、大き
な荷重を受けつつ高速回転する。従って、上記ラジアル
ニードル軸受25及びスラスト玉軸受26の耐久性を確
保する為には、これら両軸受25、26に十分量の潤滑
油を送り込む必要がある。
【0019】この為従来は、トラニオン6の内部に送り
込み側給油通路39(図8並びに本発明の実施例を示す
図1、3、4参照)を形成すると共に、上記スラスト玉
軸受26を構成する外輪30に給油孔40、40を形成
して、このスラスト玉軸受26に潤滑油を送り込み自在
としていた。又、上記ラジアルニードル軸受25には、
変位軸7の先半部を構成する枢支軸部22の内側に設け
られた受入側給油通路41(本発明の実施例を示す図
1、3参照)を通じて潤滑油を送り込む様にしていた。
この受入側給油通路41の上流端は、上記枢支軸部22
の基端面43の一部で支持軸部21から外れた部分に開
口している。
【0020】トロイダル型無段変速機の運転時には、こ
の変速機中に組み込まれた図示しないポンプの作用によ
り、上記送り込み側給油通路39に潤滑油を送り込む。
この潤滑油は、先ず、送り込み側給油通路39の下流端
開口から、上記スラスト玉軸受26を構成する外輪30
の外側面とトラニオン6の内側面との間の隙間空間内に
流出する。更にこの潤滑油は、上記給油孔40、40を
通じて上記スラスト玉軸受26に、上記受入側給油通路
41を通じて上記ラジアルニードル軸受25に、それぞ
れ送られ、これら両軸受26、25を潤滑する。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述した様
な従来構造の場合には、給油孔40、40を通じてスラ
スト玉軸受26に、受入側給油通路41を通じてラジア
ルニードル軸受25に、それぞれ送られる潤滑油の量を
十分に確保する事が難しかった。これは、スラスト玉軸
受26を構成する外輪30の外側面とトラニオン6の内
側面との間の隙間空間内にスラストニードル軸受27が
存在する事に起因する。
【0022】即ち、このスラストニードル軸受27は、
上記外輪30が変位軸7の支持軸部21を中心として変
位する事を許容する為のものであり、複数のニードル3
3、33を支持軸部21を中心とする放射方向に配置し
て成る。この為、隣り合うニードル33、33同士の間
には、断面積の大きな隙間空間が存在する。この結果、
送り込み側給油通路39から上記隙間空間の中央寄り部
分に吐出された潤滑油のうちの多くの部分が、上記スラ
ストニードル軸受27を通じて上記隙間空間の直径方向
外方に流失してしまう。
【0023】この様に上記隙間空間内に吐出された潤滑
油のうちの多くが、上記給油孔40、40や受入側給油
通路41に入り込む事なく周囲に流失する結果、これら
給油孔40や受入側給油通路41を通じてスラスト玉軸
受26やラジアルニードル軸受25に送られる潤滑油の
量が少なくなる。この為、これら両軸受26、25の潤
滑不良が発生する可能性が生じる。
【0024】これに対して特開平8−35552号公報
には、上記隙間空間内に環状のシール材を設ける事によ
り、上記送り込み側給油通路39から上記隙間空間の中
央寄り部分に吐出された潤滑油を受入側給油通路41に
効率良く導く発明が記載されている。この様な構造によ
れば、上記スラスト玉軸受26やラジアルニードル軸受
25に送られる潤滑油の量を確保して、これら各軸受2
6、25が潤滑不良になる事を防止できる。但し、この
公報に記載された発明の場合には、トラニオン6の内側
面と外輪30の外側面との間に設けるスラスト軸受の負
荷容量を確保しつつ、上記シール材を所定位置に設置す
る作業が面倒で、コストが嵩む可能性がある。本発明の
トロイダル型無段変速機は、この様なコスト上昇を抑え
つつ、上述の様な原因による潤滑不良を解消すべく発明
したものである。
【0025】
【課題を解決する為の手段】本発明のトロイダル型無段
変速機は何れも、前述した従来のトロイダル型無段変速
機と同様に、互いの内側面同士を対向させた状態で、互
いに同心に、且つ回転自在に支持された第一、第二のデ
ィスクと、これら第一、第二のディスクの中心軸に対し
捻れの位置にある枢軸を中心として揺動するトラニオン
と、互いに偏心した支持軸部及び枢支軸部から成り、こ
のうちの支持軸部を上記トラニオンに回転自在に支持
し、枢支軸部を上記トラニオンの内側面から突出させた
変位軸と、上記枢支軸部の周囲に転がり軸受を介して回
転自在に支持された状態で、上記第一、第二の両ディス
クの内側面同士の間に挟持されたパワーローラと、上記
転がり軸受を構成するスラスト軌道輪の外側面と上記ト
ラニオンの内側面との間に設けられ、上記パワーローラ
から上記スラスト軌道輪に加わるスラスト方向の荷重を
支承しつつ、上記トラニオンに対するこのスラスト軌道
輪の変位を許容するスラスト軸受と、上記枢支軸部の内
部に設けられた受入側給油通路と、上記トラニオンの内
部に設けられた送り込み側給油通路とを備える。又、請
求項1、2に記載したトロイダル型無段変速機の場合に
は、上記受入側給油通路の上流端を枢支軸部の基端面で
上記支持軸部から外れた部分に、上記送り込み側給油通
路の下流端を上記トラニオンの内側面に、それぞれ開口
させている。
【0026】特に、請求項1に記載したトロイダル型無
段変速機に於いては、上記トラニオンの内側面と上記枢
支軸部の基端面で上記支持軸部から外れた部分との間に
スラスト滑り軸受を設けると共に、このスラスト滑り軸
受の一部で上記受入側給油通路の上流端開口及び上記送
り込み側給油通路の下流端開口に整合する部分に、これ
ら両給油通路同士を連通させる透孔を設けている。
【0027】又、請求項2に記載したトロイダル型無段
変速機に於いては、上記枢支軸部の基端面で上記支持軸
部から外れた部分に開口した受入側給油通路の端部開口
の内径を大きくする事により、上記支持軸部を中心とす
る上記枢支軸部の揺動変位に拘らず、上記受入側給油通
路の端部開口と上記送り込み側給油通路の端部開口とを
対向させたままの状態とする。
【0028】更に、請求項3に記載したトロイダル型無
段変速機に於いては、上記受入側給油通路は、上記変位
軸の内部を通って上記支持軸部の中間部外周面に開口し
ている。そして、上記送り込み側給油通路の下流端と上
記受入側給油通路の上流端とは、上記支持軸部を枢支す
る為上記トラニオンに形成した円孔の内周面と上記支持
軸部の外周面との間に設けたラジアル軸受の内部を介し
て互いに連通している。
【0029】
【作用】上述の様に構成される本発明のトロイダル型無
段変速機は、前述した従来のトロイダル型無段変速機と
同様の作用に基づき、第一のディスクと第二のディスク
との間で回転力の伝達を行ない、更にトラニオンの傾斜
角度を変える事により、これら両ディスクの回転速度比
を変える。
【0030】特に、本発明のトロイダル型無段変速機の
場合には、トラニオン側に設けた送り込み側給油通路の
下流端から吐出された潤滑油が、周囲に流失する事な
く、ほぼそのまま受入側給油通路に、この受入側給油通
路の上流端開口から送り込まれる。そして、この受入側
給油通路からパワーローラを支持する為の転がり軸受に
潤滑油が送られる。従って、上記送り込み側給油通路を
通じて送られる潤滑油のうちの多くの部分が上記転がり
軸受に送られて、この転がり軸受の潤滑を十分に行な
う。又、送り込み側給油通路の下流端から受入側給油通
路の上流端開口に潤滑油を送り込む為の構造を実現する
為に、トラニオンの内側面とスラスト軌道輪の外側面と
の間に設けるスラスト軸受の負荷容量を犠牲にしたり、
或は面倒な装着作業を要する事がない。従って、コスト
が嵩む事もない。
【0031】
【発明の実施の形態】図1〜2は、請求項1に対応す
る、本発明の実施の形態の第1例を示している。尚、本
発明の特徴は、トラニオン6の内側面とスラスト軌道輪
である外輪30の外側面との間に設けるスラストニード
ル軸受27の負荷容量を確保しつつ、トラニオン6の内
部に設けた送り込み側給油通路39を通じて送られる潤
滑油を、パワーローラ8を支持する転がり軸受であるラ
ジアルニードル軸受25及びスラスト玉軸受26に送り
込む部分の構造にある。その他の部分の構造及び作用に
就いては、前述した従来構造と同様である為、重複する
説明を省略若しくは簡略にし、以下、本発明の特徴部分
を中心に説明する。
【0032】トラニオン6の内部に設けた送り込み側給
油通路39の一端(図1の左端)は、このトラニオン6
を軸方向(図1の左右方向)に変位させる為の駆動ロッ
ド36の内部に設けた給油路42に通じさせており、こ
の給油路42を通じて上記送り込み側給油通路39内に
潤滑油を送り込み自在としている。又、この送り込み側
給油通路39の他端(図1の右端)開口は、変位軸7を
構成する枢支軸部22の基端面43の一部で、支持軸部
21から外れた部分に対向させている。一方、上記枢支
軸部22の内部には受入側給油通路41を設け、この受
入側給油通路41の上流端を、上記枢支軸部22の基端
面43の一部で上記支持軸部21から外れた部分に開口
させている。
【0033】上記トラニオン6の内側面と上記スラスト
玉軸受26を構成する外輪30の外側面との間の隙間空
間44内の一部で、上記基端面43と上記トラニオン6
の内側面との間部分には、図2に示す様なスラスト滑り
軸受45を挟持している。このスラスト滑り軸受45
は、ナイロン、ポリアセタール、ポリ四弗化エチレン
(PTFE)等の滑り易い合成樹脂、銅、銀、含油メタ
ル等の自己潤滑性を有する金属、窒化硼素等、潤滑性を
有する材料の燒結材等により造っている。この様なスラ
スト滑り軸受45は、上記スラストニードル軸受27を
構成する保持器32に形成した保持孔47の内側に保持
して、この保持器32と共に、変位軸7の支持軸部21
を中心に揺動自在としている。即ち、上記スラスト滑り
軸受45の内周縁(図1〜2の右端縁)は、上記支持軸
部21を中心とする円弧形とし、この支持軸部21を枢
支する為のラジアルニードル軸受24を構成する外輪レ
ース46の外周面に、変位自在に摺接させている。
【0034】又、上記スラスト滑り軸受45の外周縁
(図1〜2の左端縁)及び、この外周縁と対向する上記
保持孔47の内周縁も、上記支持軸部21を中心とする
円弧形にしている。更に、上記スラスト滑り軸受45の
中央部には、上記支持軸部21を中心とする周方向に長
い透孔48を形成している。そして、上記受入側給油通
路41の上流端開口及び上記送り込み側給油通路39の
下流端開口を、この透孔48の内側に位置させている。
【0035】上述の様に構成される本発明のトロイダル
型無段変速機の場合には、トラニオン6側に設けた送り
込み側給油通路39の下流端から上記スラスト滑り軸受
45中央部の透孔48の内側に吐出された潤滑油が、こ
のスラスト滑り軸受45に遮られて周囲に流失する事な
く、そのまま受入側給油通路41に、この受入側給油通
路41の上流端開口から送り込まれる。この受入側給油
通路41の下流端部及び中間部には、それぞれラジアル
ニードル軸受25及びスラスト玉軸受26の内径部分に
達する分岐流路49a、49bを形成している。従っ
て、上記受入側給油通路41内に送り込まれた潤滑油
は、これら各分岐流路49a、49bを通じて、上記両
軸受25、26に送られる。この結果、上記送り込み側
給油通路39を通じて送られる潤滑油のうちの多くの部
分が上記両軸受25、26に送られて、これら両軸受2
5、26の潤滑を十分に行なえる。
【0036】又、本例の構造は、スラストニードル軸受
27を構成する保持器32に保持孔47を形成すると共
に、この保持孔47の内側にスラスト滑り軸受45を挿
入するのみで、容易に組み立てられる。従って、組立作
業が面倒になってコストが嵩む事がない。又、パワーロ
ーラ8からスラスト玉軸受26を介して変位軸7に伝わ
るスラスト荷重の一部を上記スラスト滑り軸受45によ
り支承するので、スラスト軸受の負荷容量を十分に確保
できる。尚、上記スラスト滑り軸受45が受け持つスラ
スト荷重は限られたものであり、しかも変位中心に近い
部分に設けられて滑り速度が遅い。この為、スラスト滑
り軸受45部分での摩擦損失は、実用上問題とならない
程度の、極く限られたものとなる。
【0037】次に、図3は、請求項2に対応する、本発
明の実施の形態の第2例を示している。変位軸7を構成
する枢支軸部22の基端面43で支持軸部21から外れ
た部分には、受入側給油通路41の端部を開口させてい
る。この受入側給油通路41の内径は、上流端である開
口端部で大きく、下流端である奥部で小さくなってい
る。即ち、本例の場合には、上記受入側給油通路41の
開口端部に大径部50を形成する事により、この受入側
給油通路41の上流端開口の内径を大きくしている。本
例の場合には、この様に受入側給油通路41の上流端開
口の内径を大きくする事により、上記支持軸部21を中
心とする上記枢支軸部22の揺動変位に拘らず、上記受
入側給油通路41の上流端部開口とトラニオン6側に設
けた送り込み側給油通路39の下流端開口とが対向した
ままとなる様にしている。
【0038】この様に構成される本例の構造の場合に
も、上記送り込み側給油通路39の下流端から吐出され
た潤滑油のうちの多くの部分が、周囲に流失する事なく
受入側給油通路41に送り込まれて、ラジアルニードル
軸受25及びスラスト玉軸受26の潤滑を十分に行な
う。又、これら両給油通路39、41同士の間で潤滑油
の受渡を効率良く行なわせる為に、特に別部品を組み付
ける必要がない為、組立作業が面倒になってコストが嵩
む事がない。又、スラストニードル軸受27の設計の自
由度がなくなる事も殆どないので、スラスト軸受の負荷
容量を十分に確保できる。
【0039】次に、図4は、請求項3に対応する、本発
明の実施の形態の第3例を示している。本例の場合、受
入側給油通路41は、変位軸7の内部を通って支持軸部
21の内側にまで達し、この支持軸部21の中間部外周
面に開口している。そして、トラニオン6の内部に形成
した送り込み側給油通路39の下流端と上記受入側給油
通路41の上流端とを、ラジアルニードル軸受24の内
部を介して、互いに連通させている。即ち、上記支持軸
部21を枢支する為、トラニオン6に形成した円孔23
の内周面と上記支持軸部21の外周面との間に設けた、
上記ラジアルニードル軸受24を、ニードルを複列に配
置した複列ニードル軸受としている。そして、このラジ
アルニードル軸受24を構成する外輪レース46の中間
部外周面に凹溝51を、その全周に亙って形成し、この
凹溝51と上記送り込み側給油通路39の下流端開口と
を互いに連通させている。又、上記外輪レース46の中
間部で円周方向複数個所には、それぞれが上記凹溝51
と外輪レースの内周面とを連通させる通孔52、52を
形成している。更に、上記受入側給油通路41の上流端
は、上記支持軸部21の中間部外周面で、上記各通孔5
2、52に対向しうる位置に開口させている。
【0040】上述の様に構成される本例の構造の場合に
も、上記送り込み側給油通路39の下流端から吐出され
てラジアルニードル軸受24を潤滑した潤滑油のうちの
多くの部分が、周囲に流失する事なく受入側給油通路4
1に送り込まれて、ラジアルニードル軸受25及びスラ
スト玉軸受26の潤滑を十分に行なう。又、これら両給
油通路39、41同士の間で潤滑油の受渡を効率良く行
なわせる為に、特に別部品を組み付ける必要がない為、
組立作業が面倒になってコストが嵩む事がない。又、ス
ラストニードル軸受27の設計の自由度がなくなる事も
殆どないので、スラスト軸受の負荷容量を十分に確保で
きる。
【0041】
【発明の効果】本発明のトロイダル型無段変速機は、以
上に述べた通り構成され作用する為、高荷重を受けつつ
高速で回転するパワーローラを支承する転がり軸受に十
分量の潤滑油を送り込む事が可能となる。又、組立作業
等を面倒にする事なく、トラニオンの内側面とスラスト
軌道輪の外側面との間に設けるスラスト軸受の負荷容量
を十分に確保できる。この結果、トロイダル型無段変速
機の耐久性、信頼性の向上、並びに価格の低廉化に寄与
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の第1例を示す要部断面
図。
【図2】パワーローラ、変位軸及びスラスト玉軸受を省
略して図1の下方から見た図。
【図3】本発明の実施の形態の第2例を示す要部断面
図。
【図4】同第3例を示す要部断面図。
【図5】従来から知られたトロイダル型無段変速機の基
本的構成を、最大減速時の状態で示す側面図。
【図6】同じく最大増速時の状態で示す側面図。
【図7】従来の具体的構造の1例を示す断面図。
【図8】図7のA−A断面図。
【符号の説明】
1 入力軸 2 入力側ディスク(第一のディスク) 2a 内側面 3 出力軸 4 出力側ディスク(第二のディスク) 4a 内側面 5 枢軸 6 トラニオン 7 変位軸 8 パワーローラ 8a 周面 9 押圧装置 10 カム板 11 保持器 12 ローラ 13、14 カム面 15 入力軸 16 ニードル軸受 17 鍔部 18 出力歯車 19 キー 20 支持板 21 支持軸部 22 枢支軸部 23 円孔 24、25 ラジアルニードル軸受 26 スラスト玉軸受 27 スラストニードル軸受 28 保持器 29 玉 30 外輪 31 レース 32 保持器 33 ニードル 36 駆動ロッド 37 駆動ピストン 38 駆動シリンダ 39 送り込み側給油通路 40 給油孔 41 受入側給油通路 42 給油路 43 基端面 44 隙間空間 45 スラスト滑り軸受 46 外輪レース 47 保持孔 48 透孔 49a、49b 分岐流路 50 大径部 51 凹溝 52 通孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 今西 尚 神奈川県藤沢市桐原町12番地 日本精工株 式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いの内側面同士を対向させた状態で、
    互いに同心に、且つ回転自在に支持された第一、第二の
    ディスクと、これら第一、第二のディスクの中心軸に対
    し捻れの位置にある枢軸を中心として揺動するトラニオ
    ンと、互いに偏心した支持軸部及び枢支軸部から成り、
    このうちの支持軸部を上記トラニオンに回転自在に支持
    し、枢支軸部を上記トラニオンの内側面から突出させた
    変位軸と、上記枢支軸部の周囲に転がり軸受を介して回
    転自在に支持された状態で、上記第一、第二の両ディス
    クの内側面同士の間に挟持されたパワーローラと、上記
    転がり軸受を構成するスラスト軌道輪の外側面と上記ト
    ラニオンの内側面との間に設けられ、上記パワーローラ
    から上記スラスト軌道輪に加わるスラスト方向の荷重を
    支承しつつ、上記トラニオンに対するこのスラスト軌道
    輪の変位を許容するスラスト軸受と、上記枢支軸部の内
    部に設けられた受入側給油通路と、上記トラニオンの内
    部に設けられた送り込み側給油通路とを備え、上記受入
    側給油通路の上流端を枢支軸部の基端面で上記支持軸部
    から外れた部分に、上記送り込み側給油通路の下流端を
    上記トラニオンの内側面に、それぞれ開口させているト
    ロイダル型無段変速機に於いて、上記トラニオンの内側
    面と上記枢支軸部の基端面で上記支持軸部から外れた部
    分との間にスラスト滑り軸受を設けると共に、このスラ
    スト滑り軸受の一部で上記受入側給油通路の上流端開口
    及び上記送り込み側給油通路の下流端開口に整合する部
    分に、これら両給油通路同士を連通させる透孔を設けた
    事を特徴とするトロイダル型無段変速機。
  2. 【請求項2】 互いの内側面同士を対向させた状態で、
    互いに同心に、且つ回転自在に支持された第一、第二の
    ディスクと、これら第一、第二のディスクの中心軸に対
    し捻れの位置にある枢軸を中心として揺動するトラニオ
    ンと、互いに偏心した支持軸部及び枢支軸部から成り、
    このうちの支持軸部を上記トラニオンに回転自在に支持
    し、枢支軸部を上記トラニオンの内側面から突出させた
    変位軸と、上記枢支軸部の周囲に転がり軸受を介して回
    転自在に支持された状態で、上記第一、第二の両ディス
    クの内側面同士の間に挟持されたパワーローラと、上記
    転がり軸受を構成するスラスト軌道輪の外側面と上記ト
    ラニオンの内側面との間に設けられ、上記パワーローラ
    から上記スラスト軌道輪に加わるスラスト方向の荷重を
    支承しつつ、上記トラニオンに対するこのスラスト軌道
    輪の変位を許容するスラスト軸受と、上記枢支軸部の内
    部に設けられた受入側給油通路と、上記トラニオンの内
    部に設けられた送り込み側給油通路とを備え、上記受入
    側給油通路の上流端を枢支軸部の基端面で上記支持軸部
    から外れた部分に、上記送り込み側給油通路の下流端を
    上記トラニオンの内側面に、それぞれ開口させているト
    ロイダル型無段変速機に於いて、上記枢支軸部の基端面
    で上記支持軸部から外れた部分に開口した受入側給油通
    路の端部開口の内径を大きくする事により、上記支持軸
    部を中心とする上記枢支軸部の揺動変位に拘らず、上記
    受入側給油通路の端部開口と上記送り込み側給油通路の
    端部開口とを対向させたままの状態とする事を特徴とす
    るトロイダル型無段変速機。
  3. 【請求項3】 互いの内側面同士を対向させた状態で、
    互いに同心に、且つ回転自在に支持された第一、第二の
    ディスクと、これら第一、第二のディスクの中心軸に対
    し捻れの位置にある枢軸を中心として揺動するトラニオ
    ンと、互いに偏心した支持軸部及び枢支軸部から成り、
    このうちの支持軸部を上記トラニオンに回転自在に支持
    し、枢支軸部を上記トラニオンの内側面から突出させた
    変位軸と、上記枢支軸部の周囲に転がり軸受を介して回
    転自在に支持された状態で、上記第一、第二の両ディス
    クの内側面同士の間に挟持されたパワーローラと、上記
    転がり軸受を構成するスラスト軌道輪の外側面と上記ト
    ラニオンの内側面との間に設けられ、上記パワーローラ
    から上記スラスト軌道輪に加わるスラスト方向の荷重を
    支承しつつ、上記トラニオンに対するこのスラスト軌道
    輪の変位を許容するスラスト軸受と、上記枢支軸部の内
    部に設けられた受入側給油通路と、上記トラニオンの内
    部に設けられた送り込み側給油通路とを備えたトロイダ
    ル型無段変速機に於いて、上記受入側給油通路は、上記
    変位軸の内部を通って上記支持軸部の中間部外周面に開
    口しており、上記送り込み側給油通路の下流端と上記受
    入側給油通路の上流端とは、上記支持軸部を枢支する為
    上記トラニオンに形成した円孔の内周面と上記支持軸部
    の外周面との間に設けたラジアル軸受の内部を介して互
    いに連通している事を特徴とするトロイダル型無段変速
    機。
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