JPH09317594A - 燃料供給装置 - Google Patents

燃料供給装置

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JPH09317594A
JPH09317594A JP8193535A JP19353596A JPH09317594A JP H09317594 A JPH09317594 A JP H09317594A JP 8193535 A JP8193535 A JP 8193535A JP 19353596 A JP19353596 A JP 19353596A JP H09317594 A JPH09317594 A JP H09317594A
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pressure
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一良 菅谷
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信男 太田
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正晴 渡辺
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 エンジンの始動性を向上させるとともに燃料
供給系の燃料圧力を高精度に制御可能な燃料供給装置を
提供する。 【解決手段】 プレッシャリミッタ10はコモンレール
に取付けられており、ニードル弁15はバルブボディ1
2に往復移動可能に収容されている。可動コア22はハ
ウジング11に往復移動可能に支持されており、スプリ
ング34によりニードル弁15の弁座着座方向に付勢さ
れている。コイル35への駆動信号がオンされると、可
動コア22がスプリング34の付勢力に抗して固定コア
21に吸引され、ニードル弁15が弁座12aから離座
し蓄圧室から燃料が排出される。エンジン始動時におい
て強制的にプレッシャリミッタ10を開弁させることに
より蓄圧室の空気やベーパ状燃料を速やかに排出するの
で、エンジン始動性を向上させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エンジンの燃料供
給系に圧力制御弁を配設し、燃料供給系の燃料圧力を調
整する燃料供給装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、実開平5−1854号公報お
よび特開平7−158536号公報に開示されているよ
うに、高圧燃料供給ポンプからコモンレールを経てイン
ジェク夕に高圧燃料を供給する燃料供給系において、コ
モンレールに圧力制御弁を接続する燃料供給装置が知ら
れている。このような燃料供給装置では、コモンレール
内の燃料圧力が所定圧を越えて上昇すると、圧力制御弁
が開弁してコモンレールから燃料を排出してコモンレー
ルの燃料圧力を所定圧以下に規制している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】一般に、高負荷運転ま
たは高回転運転後にエンジンを停止して放置していると
エンジンからの伝熱や輻射熱によりコモンレールの温度
が上昇し、コモンレール内に形成された蓄圧室に残留し
ている燃料の一部が高温のためにベーパ状となり、蓄圧
室内の燃料が液体とベーパの混在状態となる。この状態
でエンジンを始動しようとすると、蓄圧室に残留してい
るベーパ状燃料のために蓄圧室の燃料圧力が上昇しにく
くなり速やかにインジェクタに高圧燃料を供給できない
ことによりエンジンの始動性が低下するという問題があ
る。エンジンの組付け等で蓄圧室に空気が存在する場合
も蓄圧室の燃料圧力が速やかに上昇しないという問題が
生じる。
【0004】しかしながら、従来の燃料供給装置の圧力
制御弁は一般に機械式の開閉構造であるため、蓄圧室の
燃料が所定圧を越えないと圧力制御弁が開弁しないの
で、エンジン始動時のような燃料供給圧力の低圧時にベ
ーパ状燃料や空気をコモンレールから排出できない。さ
らに、従来の機械式の開閉構造を有する圧力制御弁は、
圧力制御弁の開弁圧の調整が困難であるため、エンジン
通常運転時において蓄圧室の燃料圧力を高精度に制御す
ることが困難である。
【0005】また、低圧制御用と高圧制御用の2個の圧
力制御弁を燃料供給系に設置することも考えられるが、
システムの複雑化およびコスト上昇を伴うという間題が
ある。本発明はこのような問題を解決するためになされ
たものであり、エンジンの始動性を向上させるとともに
燃料供給系の燃料圧力を高精度に制御可能な燃料供給装
置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
燃料供給装置によると、圧力制御弁を開閉制御可能な電
磁駆動部を圧力制御弁に設けたことにより、エンジン始
動直後のような燃料供給系の燃料圧力が低い状態におい
ても電磁駆動部により圧力制御弁を開弁可能である。し
たがって、燃料供給系に存在するベーパ状燃料または空
気をエンジン始動直後においても容易に排出することが
できるので、燃料供給系の燃料圧力を速やかに上昇させ
インジェクタに素早く高圧燃料を供給しエンジンの始動
性を向上させることができる。
【0007】本発明の請求項2記載の燃料供給装置によ
ると、エンジン始動時のイグニション信号により圧力制
御弁を開閉することにより、エンジン始動時において圧
力制御弁を開弁することができる。本発明の請求項3項
記載の燃料供給装置によると、蓄圧室の圧力信号で圧力
制御弁を開閉制御することにより、エンジン始動時に加
えエンジン通常運転時においても蓄圧室の燃料圧力に応
じて圧力制御弁を開弁することにより燃料供給系の燃料
圧力を高精度に制御可能である。
【0008】本発明の請求項4項記載の燃料供給装置に
よると、エンジン始動時のような燃料供給系の低圧時に
圧力制御弁が開弁しても燃料排出量をオリフィスにより
規制するので、燃料供給系の燃料圧力の低下を抑えなが
らベーパ状燃料または空気を燃料供給系から排出可能で
ある。本発明の請求項5項記載の燃料供給装置による
と、エンジン始動時のような燃料供給系の低圧時に圧力
制御弁が開弁する場合はオリフィス部材がシート部に当
接してオリフィス部材に形成したオリフィスにより燃料
排出量を規制し、燃料供給系の燃料圧力が上昇するとオ
リフィス部材がシート部から離間してシート部への当接
時よりも多くの燃料を排出するので、燃料供給系の燃料
圧力に応じて燃料供給系の燃料圧力を制御することがで
きる。
【0009】本発明の請求項6または7項記載の燃料供
給装置によると、コイルヘの通電オン時にはオリフィス
からだけ燃料を排出可能であり、コイルヘの通電オフ時
にはオリフィスに加え燃料通路からも燃料を排出可能で
ある。したがって、エンジン始動時にコイルヘの通電を
オンし、燃料供給系の燃料圧力が上昇しエンジンが通常
運転に移行するとコイルヘの通電をオフすることによ
り、燃料の排出通路の流路面積を二段階に調整できる。
これにより、燃料供給系の燃料圧力に応じて燃料供給系
の燃料圧力を制御することができるので、始動時の昇圧
特性と通常運転時の定圧制御とを一つの圧力制御弁で両
立可能である。
【0010】本発明の請求項8項記載の燃料供給装置に
よると、エンジン始動時のような燃料供給系の低圧時に
はコイルヘの通電をオンすることにより第2の付勢手段
の付勢力に抗して固定コアに可動コアが吸引されるの
で、第1の弁部材を弁座に付勢する付勢力が減少する。
したがって、燃料圧力の低圧時においても第1の弁部材
が弁座から離座し、燃料を排出可能になる。
【0011】また、燃料供給系の燃料圧力が上昇しエン
ジンが通常運転に移行すると、コイルヘの通電をオフす
ることにより可動コアに固定コア側への吸引力が働かな
いので、弁座から第1の弁部材を離座させるのに要する
燃料圧力は前述したコイルヘの通電オン時よりも高くな
る。つまり、コイルヘの通電を制御することにより圧力
制御弁の開弁圧が二段階に設定されるので、燃料供給系
の燃料圧力に応じて燃料供給系の燃料圧力を制御するこ
とができる。したがって、第1の付勢手段および第2の
付勢手段の付勢力を調整することにより、始動時の昇圧
特性と通常運転時の定圧制御とを一つの圧力制御弁で両
立可能である。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面に基
づいて説明する。 (第1実施例)本発明の第1実施例を図1〜図5に示
す。図2は、本発明の燃料供給装置をガソリンエンジン
用燃料供給システムに適用したシステム構成図である。
低圧燃料供給ポンプ101により燃料タンク100から
汲み上げられフィルタ102を介して高圧燃料供給ポン
ブ104に供給される燃料の圧力は、プレッシャレギレ
ータ103により0.2〜0.3MPa に調圧されてい
る。吸入弁104aから高圧燃料供給ポンプ104に吸
入された燃料は数MPa 〜数十MPa に昇圧されて吐出弁1
04bからコモンレール105に送出される。吸入弁1
04aと吐出弁104bの開弁圧力は低圧燃料供給ポン
プ101の燃料供給圧力よりも低く設定されている。
【0013】高圧燃料供給ポンプ104で加圧圧送され
コモンレール105に供給された高圧燃料は、コモンレ
ール105内に形成された図示しない蓄圧室で蓄圧され
てエンジンの各気筒に配設されたインジェクタ106に
供給される。コモンレール105に取付けられた圧力セ
ンサ107により蓄圧室の燃料圧力が検出され、ECU
110に圧力信号が送出される。コモンレール105に
はさらに圧力制御弁としてのプレッシャリミッタ10が
取付けられている。プレッシャリミッタ10が開弁する
と、蓄圧室の燃料が燃料タンク100に排出され、蓄圧
室の燃料圧力が調整される。ECU110は圧力センサ
107からの圧力信号以外にも、各種センサからイグニ
ション(Ig)信号、スタータ(STA)信号、エンジ
ン回転数(NE) 信号を入力し、エンジン運転状態を把
握している。
【0014】次に、プレッシャリミッタ10について図
1に基づいて詳細に説明する。プレッシャリミッタ10
のハウジング11の一方の端部はバルブボディ12とか
しめ固定されており、ハウジング11の他方の端部は固
定コア21とかしめ固定されている。バルブボディ12
の燃料吸入側にフィルタケース13が挿入されており、
このフィルタケース13内に燃料フィルタ14が収容さ
れている。ハウジング11の中央部外周壁に設けられた
雄ねじ部11aがコモンレール105の図示しない雌ね
じ部とねじ結合することによりプレッシャリミッタ10
はコモンレール105に取付けられている。
【0015】ニードル弁15はバルブボディ12に往復
移動可能に収容されており、ニードル弁15の一方の端
部である当接部15aはノズルボディ12に設けられた
弁座12aに着座可能である。ニードル弁15の他方の
端部である固定部15bは可動コア22とレーザー溶接
等により固定されている。固定部15bの外周壁には切
欠が設けられており、この切欠と可動コア22の内周壁
との間に燃料の流通可能な間隙が形成されている。ノズ
ルボディ12とハウジング11との間にはスペーサ16
が配設されており、このスペーサ16の厚みを調節する
ことによりニードル弁15のリフト量を調整することが
できる。
【0016】固定コア21はハウジング11とかしめ固
定されており、このかしめ部を含み同定コア21の外周
壁にコネクタ40がモールド成形されている。アジャス
ティングパイプ31は小径部32および小径部32より
も大径の大径部33からなり、固定コア21内に圧入す
ることにより固定コア21にかしめ固定されている。ア
ジャスティングパイプ31の押し込み量を調節すること
によりスプリング34の付勢力を調節することができ
る。スプリング34の付勢力は、低圧燃料供給ポンプ1
01の燃料供給圧力からニードル弁15が開弁方向に受
ける力よりも大きくなるように設定されている。
【0017】固定コア21、可動コア22、コイル35
は電磁駆動部を構成している。固定コア21の外周には
スブール36に巻回されたコイル35が配設されてお
り、コネクタ40に設けられたピン41からコイル35
に電力が供給される。可動コア22はハウジング11に
往復移動可能に支持されており、スプリング34により
ニードル弁15の弁座着座方向に付勢されている。連通
孔22aは可動コア22を軸方向に貫通して形成されて
おり、燃料流入側と燃料排出側とを連通している。
【0018】図3、図4および図5に示すように、固定
コア31の大径部33内にはオリフィス部材としてのオ
リフィス板51が収容されており、このオリフィス板5
1の排出口21a側にオリフィス板51の移動量を規制
するスリーブ52が固定されている。オリフィス板51
はスプリング53の付勢力によりアジャスティングパイ
プ31のシート部31aに押し付けられている。図3に
示すように、オリフィス板51には中央部に第1オリフ
ィス51a、第1オリフィス51aの周囲に4個の第2
オリフィス51bが形成されている。第1オリフィス5
1aはオリフィス板51がシート部31aに当接した状
態においても小径部32の排出通路32aと排出口21
aとを連通している。第2オリフィス51bはオリフィ
ス板51がシート部31aに当接した状態においてはシ
ート部側の開口部を閉塞されている。図5に示すよう
に、排出通路32aと排出口21aとの差圧によりオリ
フィス板51がスプリング53の付勢力に抗してシート
部31aから離間すると、第1オリフィス51aに加え
て第2オリフィス51bを介して排出通路32aから排
出口21aに向けて燃料が排出される。
【0019】次に、プレッシャリミッタ10の作動を図
6および図7に示すフローチャートに基づいて説明す
る。図6に示すフローチャートはエンジン始動時におけ
る制御ルーチンを示すものであり、図7に示すフローチ
ャートはエンジン通常運転時における制御ルーチンを示
すものである。 (1) エンジン始動時、エンジンキーを回転すると、イグ
ニション信号がオンされ(ステップ201) 、スタータ
信号がオンされる(ステップ202) 。スター夕信号が
オンされるとエンジンのセルモータが回転しセルモータ
の回転とともに高圧燃料供給ポンプ104の駆動軸が回
転する。吸入弁104aおよび吐出弁104bの開弁圧
力は低圧燃料供給ポンプ101の燃料供給圧力よりも低
く設定されているので、高圧燃料供給ポンプ104に燃
料を吸入可能であるとともに、高圧燃料供給ポンプ10
4で燃料が十分に加圧されていない状態でもコモンレー
ル105に燃料が圧送される。また、スプリング34の
付勢力は、低圧燃料供給ポンプ101の燃料供給圧力か
らニードル弁15が開弁方向に受ける力よりも大きくな
るように設定されているので、エンジン始動時の蓄圧室
の燃料圧力が低い状態では、コイル35への駆動信号が
オンされないとプレッシャリミッタ10は開弁しない。
【0020】次に、コイル35の駆動信号がオンされE
CU110からコイル35に送出される(ステップ20
3) 。エンジン温度により、冷間始動時は0〜2秒、高
温始動時は1〜3秒にタイマ値を設定し(ステップ20
4) 、タイマ設定時間が経過するまでプレッシャリミッ
タ10を開弁状態に保持する(ステップ205) 。EC
U110からコイル35に送出する駆動信号をオンにす
ると、コイル35に発生する磁束により可動コア22が
スプリング34の付勢力に抗して固定コア21に吸引さ
れる。ニードル弁15も可動コア22とともに固定コア
21側に吸引されるので当接部15aが弁座12aから
離座し、蓄圧室から燃料がプレッシャリミッタ10内に
流入する。プレッシャリミッタ10内に流入した燃料
は、固定部15bに設けた切欠部と可動コア22の内壁
とが形成する間隙から連通孔22aを経て燃料排出側に
流出するとともに、可動コア22の外周壁とハウジング
11の内壁とが形成する間隙を経て燃料排出側に流出
し、アジャスティングパイプ32内を経て排出口21a
から排出される。
【0021】エンジン始動時のように、エンジン回転数
が低く蓄圧室の燃料圧力が低い場合、ニードル弁15が
弁座12aから離座してもオリフィス板51はスプリン
グ53の付勢力によりシート部31aに当接しているの
で、第1オリフィス51aだけを介して排出通路32a
から排出口21aに燃料が排出される。このとき、蓄圧
室の燃料低下を極力抑えるように第1オリフィス51a
により燃料排出量が規制される。
【0022】ここで、エンジンの組付け等で蓄圧室に
空気が残留していたり、高負荷運転または高回転運転
後にエンジンを停止していると蓄圧室の燃料がエンジン
からの伝熱や輻射熱等により加熱されベーパ状となって
いたりする。エンジン始動時、またはに述べたよう
な蓄圧室の状態でコイル35に送出する駆動信号をオン
にしニードル弁15を弁座12aから離座させると、蓄
圧室の空気またはベーパ状の燃料が吸入口15aからニ
ードル弁15の周囲、アジャスティングパイプ31内、
第1オリフィス51aを経て排出口21aから燃料タン
ク等に燃料が排出される。このようにエンジン始動時に
おいて、コイル35に送出する駆動信号をオンにしプレ
ッシャリミッタ10を強制的に開弁することにより、蓄
圧室に残留している空気またはベーパ状燃料を速やかに
排出することができる。したがって、蓄圧室の燃料圧力
がエンジン始動時において速やかに上昇するのでインジ
ェクタにすばやく高圧燃料を供給できることによりエン
ジンの始動性が向上する。
【0023】タイマ設定時間が経過するとコイル35に
送出する駆動信号をオフにする(ステップ206)。コ
イル35への駆動信号をオフするとニードル弁15はス
プリング34の付勢力により弁座12aに着座しプレッ
シャリミッタ10が閉弁する。 (2) エンジン始動後エンジンが通常運転に移行すると、
図7に示す制御ルーチンにより、コイル35に送出する
駆動信号が制御される。図7に示す制御ルーチンはタイ
マ割り込みより起動される。コモンレール105に取付
けられた圧力センサ107から圧力センサ信号をECU
110に読み込み(ステップ211)、ECU110に
記憶されている設定圧力データと実際の蓄圧室の燃料圧
力との圧力差△Pを求める(212) 。次に、設定圧力
と圧力センサ値との大小を判定し(ステップ213) 、
設定圧力が圧力センサ値以上であれぱ本ルーチンを終了
する。設定圧力が圧力センサ値より低い、つまり蓄圧室
の燃料圧力が設定圧力よりも大きい場合、圧力差△Pに
応じた駆動信号のオン時間を計算し(ステップ214)
、コイル35に送出する駆動信号をオンにしてコイル
35に送出する(ステップ215) 。コイル35にオン
信号が送出されると、コイル35に発生する磁束により
固定コア21に可動コア22が吸引されニードル弁15
が弁座12aから離座することにより蓄圧室から燃料が
排出され蓄圧室の燃料圧力が低下する。
【0024】ニードル弁15が弁座12aから離座し排
出通路32aと排出口21aとの差圧が上昇すると、こ
の差圧からオリフィス板51が受ける力によりスプリン
グ53の付勢力に抗してオリフィス板51がシート部3
1aから離れる。排出通路32aから排出口21aに排
出されようとする燃料は第1オリフィス51aに加えて
第2オリフィス51bからも排出されるので蓄圧室から
の燃料排出量が増大する。したがって、蓄圧室の燃料圧
力が所定圧を越えてさらに上昇してもそれに応じて燃料
排出量が増大するので、蓄圧室の燃料圧力が過剰に上昇
することを防止することができる。このように、コモン
レール105に取付けた圧力センサ107からの圧力信
号に基づいて通常運転時においてもプレッシャリミッタ
10を開閉制御することにより、蓄圧室の燃料圧力を高
精度に制御できる。
【0025】オリフィス板51の移動量が増大するとオ
リフィス板51はスリーブ52に係止される。したがっ
て、排出通路32aと排出口21aとの差圧が上昇しオ
リフィス板51が大きく移動しようとしてもオリフィス
板51がスリーブ52により係止されるためオリフィス
板51のオーバーシュートを防止することができる。本
発明の第1実施例では、エンジン始動時においてイグニ
ション信号がオンされることを契機としてコイル35へ
の駆動信号を制御したが、イグニション信号以外にもエ
ンジン運転状態を検出する各種センサからECU110
に送出される信号、例えばエンジン回転数(NE) 信号
等に基づいてエンジン始動時、さらにエンジン通常運転
時においてコイル35に送出する駆動信号を制御するこ
ともできる。
【0026】また本発明の第1実施例では、エンジン始
動時において強制的にプレッシャリミッタ10を開弁さ
せることにより蓄圧室の空気やベーパ状燃料を速やかに
排出するので、エンジン始動性を向上させることができ
る。さらに、エンジン通常運転時においてもコイル35
に送出する駆動信号のオン、オフを制御することにより
蓄圧室からの燃料排出量を高精度に制御することができ
るので、蓄圧室の燃料圧力を高精度に制御できる。
【0027】また本発明の第1実施例では、エンジン通
常運転時において圧力センサ107から圧力信号をEC
U110に読み込んで圧力制御弁の開閉を制御したが、
エンジン通常運転時においてコイル35への駆動信号を
常にオフし、蓄圧室の燃料圧力から開弁方向に受ける力
とスプリング34から閉弁方向に受ける力との釣り合い
によりニードル弁15が機械的に開閉されるようにする
ことも可能である。
【0028】(第2実施例)本発明の第2実施例を図8
に示す。第1実施例と実質的に同一構成部分には同一符
号を付す。第2実施例ではアジャスティングパイプ62
の外周壁に雄ねじ部62aを設け固定コア61の内周壁
に雌ねじ部61aを設けている。したがってアジャステ
ィングパイプ62のねじ込み量を調節することによりス
プリング34の付勢力を所望の値に高精度に調節するこ
とができる。
【0029】(第3実施例)本発明の第3実施例を図
9、図10、および図11に示す。第1実施例と実質的
に同一構成部分には同一符号を付す。第3実施例では、
オリフィス板70の中央部に第1オリフィス70aを設
け、オリフィス板70の径方向両側に切欠き71を形成
している。図10に示すように、オリフィス板70がシ
ート部31aに当接した状態では排出通路32aから排
出口21aに排出される燃料は第1オリフィス70aだ
けを介して排出される。排出通路32aと排出口21a
との差圧が上昇し図11に示すようにオリフィス板70
がシート部31aから離れると第1オリフィス70aお
よび切欠き71と大径部33の内周壁との間で形成され
るクリアランスを通して排出通路32aから排出口21
aに燃料が排出される。
【0030】(第4実施例)本発明の第4実施例を図1
2、図13および図14に示す。第1実施例と実質的に
同一構成部分には同一符号を付す。前述した第1実施例
と異なり、第4実施例のプレッシャリミッタ80は可動
コア81に燃料絞りとしてのオリフィス82を設けた例
である。
【0031】可動コア81はニードル弁15の固定部1
5bとレーザ溶接等により固定されている。オリフィス
82は可動コア81を軸方向に貫通して形成されてお
り、オリフィス82を通って燃料排出側に燃料は流出可
能である。可動コア81は固定コア21と軸方向に対向
するように配置されている。可動コア81の固定コア側
にスプリング座81aが凹状に形成されており、このス
プリング座81aにスプリング34の一方の端部が嵌合
している。これにより、スプリング座81aに嵌合して
いるスプリング34の端部のずれがなくなるので、可動
コア81を安定して付勢することができる。また、スプ
リング34の端部がスプリング座81aに嵌合している
分だけプレッシャリミッタ80の軸長を短縮できる。可
動コア81の外周壁とハウジング11との間に燃料通路
としての間隙83が形成されており、この間隙83を通
って燃料排出側に燃料は流出可能である。
【0032】アジャスティングパイプ37は固定コア2
1に圧入されており、この圧入位置を調整することによ
りスプリング34の付勢力を変更することができる。次
に、プレッシャリミッタ80の作動について図13およ
び図14に基づいて説明する。 (1) エンジン始動時、所定時間コイル35への通電をオ
ンする。すると、図13に示すように可動コア81は固
定コア21に吸引されストッパとしての固定コア21の
端面に係止される。可動コア81が固定コア21に吸引
されると、可動コア81とともにニードル弁15が固定
コア側に移動し当接部15aが弁座12aから離座し蓄
圧室から燃料が流入する。
【0033】間隙83の燃料排出側との連通は可動コア
81と固定コア21との当接部において遮断される。一
方、オリフィス82の燃料排出側は固定コア21の燃料
排出通路としての空間部に面しているので、可動コア8
1が固定コア21に係止されてもオリフィス82を通っ
て燃料排出側に燃料が流出する。これにより、余剰燃料
とともに蓄圧室に残留している空気またはベーパ状燃料
を速やかに排出することができる。
【0034】本実施例では、燃料供給圧の昇圧特性を損
なうことなくエンジンを正常に始動させ、かつ余剰燃料
とともに蓄圧室の空気またはベーパ状燃料を速やかに排
出するために、例えば蓄圧室の燃料圧力を335kPa 以
上、オリフィス82を通って排出される燃料流量を高圧
ポンプ104から蓄圧室に流入するのと同程度に30L/
hr程度にすることが望ましい。
【0035】(2) エンジン始動後エンジンが通常運転
に移行すると、コイル35への通電がオフされる。する
と、図14に示すようにニードル弁15は、蓄圧室の燃
料圧力から開弁方向に受ける力と、スプリング34によ
り閉弁方向に受ける付勢力とが釣り合う位置に保持され
る。エンジンの通常運転時においてコイル35への通電
をオフした状態において、蓄圧室の燃料圧力が異常に上
昇しニードル弁15が弁座12aから離座しても可動コ
ア81が固定コア21に当接しないようにスプリング3
4の付勢力は設定されているので、間隙83は燃料排出
側と連通している。したがって、ニードル弁15が弁座
12aから離座し蓄圧室から流入した燃料は、オリフィ
ス82に加え、間隙83からエアギャップ84を通って
燃料排出側に流出する。
【0036】エンジン通常運転時において、オリフィス
82および間隙83を通って排出される燃料流量に関係
なく、蓄圧室の燃料圧力は5〜7MPa の範囲においてあ
る程度一定に保たれる必要がある。ここで、プレッシャ
リミッタ80から排出される燃料流量と蓄圧室の燃料圧
力との関係を、コイル35への通電をオン、オフさせ、
オリフィス82の径を0.7mm、1.0mm、1.5mmと
変化させて測定した結果を図15に示す。エンジン始
動時、すなわちコイル35への通電オン時において高圧
燃料ポンプ104から蓄圧室に流入する燃料流量が30
L/hrなので、蓄圧室の燃料圧力を335kPa以上に保つ
ためにオリフィス径は小さい方がよい。しかも、エン
ジン通常運転時、すなわちコイル35への通電オフ時に
おいて、蓄圧室の燃料圧力を5〜7MPa の範囲において
流入流量にかかわらずある程度一定に保つためには、オ
リフィス径0.7mmでは流量の変化により圧力の変化巾
が大きくなり過ぎて好ましくなく、オリフィス径1.5
mm程度の流路面積が好ましい。そこで、エンジン始動
時の昇圧特性、およびエンジン通常運転時の定圧制御
という相反する特性を両立させるためには、オリフィス
82の径を約0.7mmとし、エンジン通常運転時、蓄圧
室の燃料圧力の異常上昇時に排出流路面積をかせぐため
に間隙83の流路面積とオリフィス82の流路面積とを
合わせてオリフィス径1.5mm相当の流路面積とするこ
とが最適値であることが分かる。オリフィス82の流路
面積としては、約0.4mm2 が望ましい。
【0037】以上説明した第4実施例では、エンジン始
動時はコイル35への通電をオンしニードル弁15を開
弁させることによりオリフィス82から燃料を排出可能
であり、エンジン通常運転時、すなわちコイル35への
通電オフ時の燃料圧力異常時においてはニードル弁15
がスプリング34の付勢力に抗して開弁することで、オ
リフィス82に加え間隙83からも燃料排出可能になる
という二段階の流路面積の切換えが行われる。したがっ
て、エンジン始動時時においては、余剰燃料とともに速
やかに蓄圧室の空気やベーパ燃料を排出して蓄圧室の燃
料圧力を上昇させ、エンジン通常運転時においては蓄圧
室の燃料圧力を一定に保ち燃料供給圧を一定に保つこと
ができる。このように第4実施例では、可動コア回りに
燃料通路を形成するという簡単な構成でエンジン始動時
の昇圧特性とエンジン通常運転時の定圧制御とを一台の
プレッシャリミッタ80により実現している。
【0038】また第4実施例では燃料通路として間隙8
3を形成したが、可動コア81の外周壁やハウジング1
1の内壁に溝を形成することにより燃料通路を形成して
もよい。また、オリフィス82以外に可動コア81を軸
方向に貫通する燃料通路としてのオリフィスをオリフィ
ス82の周囲に形成してもよいし、可動コア81を貫通
する燃料通路に加え可動コア81の外周側にも燃料通路
を形成してもよい。この場合、オリフィス82以外に形
成する燃料通路は可動コア81が固定コア21に係止さ
れると燃料排出側との連通を遮断される。
【0039】第4実施例では固定コア21に直接可動コ
ア81を係止させたが、固定コア21とは別部材で可動
コア81を係止するストッパを設けてもよい。 (第5実施例)本発明の第5実施例を図16および図1
7に示す。第1実施例と実質的に同一構成部分には同一
符号を付す。
【0040】第1の弁部材としての第1ニードル弁91
は端部に設けた当接部91aが弁座12aに着座可能で
ある。第2の弁部材としての第2ニードル弁92の固定
部92aは可動コア93とレーザ溶接等により固定され
ている。第1ニードル弁91と第2ニードル弁92とは
別部材で形成されており、第1の付勢手段としてのスプ
リング94の両端部はそれぞれ第1ニードル弁91と第
2ニードル弁92とに係止されている。第1ニードル弁
91はスプリング94の付勢力により弁座12aに向け
て付勢されている。
【0041】可動コア93は可動コア93を軸方向に貫
通する連通孔93aを形成しており、貫通孔93aを通
って燃料排出側に燃料は流出可能である。第4実施例の
オリフィス82と異なり連通孔93aの径は大きいので
連通孔93aには燃料絞りとしての作用はない。可動コ
ア93の外周壁とハウジング11の内壁との間には間隙
83が形成されており、この間隙83を通って燃料排出
側に燃料は流出可能である。第2の付勢手段としてのス
プリング95は可動コア93の固定コア側に設けたスプ
リング座93bに嵌合しており、可動コア93を第1ニ
ードル弁91側に付勢している。したがって、スプリン
グ94に加えスプリング95の付勢力も弁座12aに向
けて第1ニードル弁91を付勢する力として働いてい
る。
【0042】次に、プレッシャリミッタ90の作動につ
いて図16および図17に基づいて説明する。 (1) エンジン始動時、所定時間コイル35への通電をオ
ンすると、スプリング95の付勢力に抗して可動コア9
3は同定コア21に吸引されるが固定コア21とは当接
しないので、間隙83は燃料排出側と連通している。可
動コア93とともに第2ニードル弁92が固定コア21
に吸引されると、弁座12aに向けて第1ニードル弁9
1を付勢する力が減少するので、エンジン始動時のよう
な蓄圧室の燃料圧力が低圧時においても第1ニードル弁
91が弁座12aから離座し蓄圧室から燃料が流入す
る。第1ニードル弁91は、コイル35の吸引力および
蓄圧室の燃料圧力から開弁方向に受ける力と、スプリン
グ94および95から閉弁方向に受ける付勢力とが釣り
合う位置に保持される。蓄圧室から流入した燃料は、連
通孔93aおよび間隙83を通って燃料排出側に流出す
る。これにより、余剰燃料とともに蓄圧室に残留してい
る空気またはベーパ状燃料を速やかに排出することがで
きる。
【0043】(2) エンジン始動後エンジンが通常運転に
移行すると、コイル35への通電がオフされる。する
と、スプリング95の付勢力と反対方向に可動コア93
に働く吸引力がなくなるので、弁座12aに向けて第1
ニードル弁91を付勢する力はコイル35への通電オン
時よりも大きくなる。したがって、弁座12aから第1
ニードル弁91を離座させるのに必要な蓄圧室の燃料圧
力も高くなる。当接部91aと弁座12aとの間に形成
される開口部の開口面積は蓄圧室の燃料圧力に応じて増
減し燃料排出量が調整されることにより、蓄圧室の燃料
圧力をほぼ一定に調圧することができる。
【0044】このように、コイル35への通電をオン、
オフすることにより弁座12aに向けて第1ニードル弁
91を付勢する力の大きさが二段階に変化するので、ス
プリング94および95の付勢力を調整することによ
り、エンジン始動時の昇圧特性と、エンジン通常運転時
の定圧制御とを両立するように当接部91aと弁座12
aとの間の開口面積を設定することができる。
【0045】以上説明した本発明の第4実施例および第
5実施例では、エンジン通常運転時にコイル35への通
電をオフしたが、蓄圧室に燃料圧力を検知する圧力セン
サを配置し、この圧力センサの検知信号に基づくECU
からの駆動信号により、エンジン通常運転時にコイル3
5への通電をオンまたはオフすることも可能である。以
上説明した本発明の第1実施例〜第5実施例ではプレッ
シャリミッタをコモンレールに取付けたが、高圧用燃料
供給ポンプからコモンレールを経てインジェクタに高圧
燃料を供給する燃料供給系であれぱプレッシャリミッタ
をどこに取付けてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例によるプレッシャリミッタ
を示す断面図である。
【図2】本発明の第1実施例による燃料供給装置を用い
たガソリンエンジン用燃料供給システムを示すシステム
構成図である。
【図3】第1実施例のオリフィス板を示す平面図であ
る。
【図4】第1実施例のオリフィス板がシート部に当接し
た状態を示す断面図である。
【図5】第1実施例のオリフィス板がシート部から離間
した状態を示す断面図である。
【図6】第1実施例のエンジン始動時における制御フロ
ーチャートである。
【図7】第1実施例のエンジン通常運転時における制御
フローチャートである。
【図8】本発明の第2実施例によるプレッシャリミッタ
を示す断面図である。
【図9】本発明の第3実施例によるオリフィス板を示す
平面図である。
【図10】第3実施例のオリフィス板がシート部に当接
した状態を示す断面図である。
【図11】第3実施例のオリフィス板がシート部から離
間した状態を示す断面図である。
【図12】本発明の第4実施例によるプレッシャリミッ
タを示す断面図である。
【図13】第4実施例のコイルヘの通電オン時の状態を
示す説明図である。
【図14】第4実施例のコイルヘの通電オフ時の状態を
示す説明図である。
【図15】第4実施例においてプレッシャリミッタから
排出される燃料流量と蓄圧室の燃料圧力との関係を示す
特性図である。
【図16】本発明の第5実施例によるプレッシャリミッ
タを示す断面図である。
【図17】第5実施例のニードル弁の形状を示す断面図
である。
【符号の説明】
10 プレッシャリミッタ(圧力制御弁) 11 ハウジング 12 バルブボディ 15 ニードル弁 21 固定コア(電磁駆動部) 22 可動コア(電磁駆動部) 34 スプリング 35 コイル(電磁駆動部) 51 オリフィス板(オリフィス部材) 51a 第1オリフィス(オリフィス) 51b 第2オリフィス 52 スリーブ 53 スプリング 70 オリフィス板 70a 第1オリフィス(オリフィス) 71 切欠き 80 プレッシャリミッタ(圧力制御弁) 81 可動コア 82 オリフィス 83 間隙(燃料通路) 90 プレッシャリミッタ(圧力制御弁) 91 第1ニードル弁(第1の弁部材) 92 第2ニードル弁(第2の弁部材) 93 可動コア 94 スプリング(第1の付勢手段) 95 スプリング(第2の付勢手段) 104 高圧燃料供給ポンプ(燃料供給ポンプ) 105 コモンレール
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 渡辺 正晴 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 日本電 装株式会社内 (72)発明者 伊藤 嘉彦 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 日本電 装株式会社内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高圧燃料供給ポンプから圧送された燃料
    をコモンレール内の蓄圧室で蓄圧し、前記蓄圧室で蓄圧
    された燃料をインジェクタに供給する燃料供給装置であ
    って、 前記高圧燃料供給ポンプから前記コモンレールを経て前
    記インジェクタに燃料を供給する燃料供給系の燃料圧力
    が所定圧を越えると開弁し前記燃料供給系から燃料を排
    出する圧力制御弁を前記燃料供給系に配設し、前記圧力
    制御弁は所定信号に基づき前記圧力制御弁を開閉駆動可
    能な電磁駆動部を有することを特徴とする燃料供給装
    置。
  2. 【請求項2】 前記所定信号はエンジン始動時のイグニ
    ション信号であることを特徴とする請求項1記載の燃料
    供給装置。
  3. 【請求項3】 前記所定信号は前記蓄圧室の圧力信号で
    あることを特徴とする請求項1または2記載の燃料供給
    装置。
  4. 【請求項4】 前記圧力制御弁は燃料排出側に設けたオ
    リフィスを経て燃料を排出することを特徴とする請求項
    1、2または3記載の燃料供給装置。
  5. 【請求項5】 前記オリフィスを形成するオリフィス部
    材は前記圧力制御弁の燃料排出側に設けられたシート部
    に当接可能であり、前記オリフィス部材の燃料流れ上流
    側と燃料流れ下流側との差圧が上昇すると前記オリフィ
    ス部材が前記シート部から離間することにより前記シー
    ト部への当接時よりも多くの燃料を排出することを特徴
    とする請求項4記載の燃料供給装置。
  6. 【請求項6】 前記電磁駆動部は、固定コア、この固定
    コアと軸方向に対向して設けられた可動コア、および通
    電することにより前記固定コアに前記可動コアを吸引す
    る磁力を発生するコイルを有し、 前記可動コアを貫通して形成された通路、または前記可
    動コアの外周側に形成された通路の少なくともいずれか
    一方を有する燃料通路と、前記可動コアに設けられたオ
    リフィスとを備え、 前記オリフィスは前記コイルヘの通電のオンおよびオフ
    に関わらず燃料排出側と連通しており、 前記燃料通路は、前記コイルヘの通電オン時、前記可動
    コアが前記固定コアに吸引されストッパに当接すること
    により燃料排出側との連通が遮断され、前記コイルヘの
    通電オフ時、前記ストッパから前記可動コアが離間する
    ことにより燃料排出側と連通することを特徴とする請求
    項1、2または3記載の燃料供給装置。
  7. 【請求項7】 前記オリフィスの流路面積はほぼ0.4
    mm2 であることを特徴とする請求項6記載の燃料供給装
    置。
  8. 【請求項8】 前記電磁駆動部は、固定コア、この固定
    コアと軸方向に対向して設けられた可動コア、および通
    電することにより前記固定コアに前記可動コアを吸引す
    る磁力を発生するコイルを有し、 燃料流入側に設けられた弁座に着座することにより燃料
    の流入を遮断する第1の弁部材と、 前記可動コアとともに往復移動する第2の弁部材と、 前記第1の弁部材と前記第2の弁部材とにそれぞれ端部
    を当接し、前記第1の弁部材を前記弁座に向けて付勢す
    る第1の付勢手段と、 前記第2の弁部材を前記弁座に向けて付勢する第2の付
    勢手段と、 を備えることを特徴とする請求項1、2または3記載の
    燃料供給装置。
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