JP2008038682A - 燃料供給システム - Google Patents

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Abstract

【課題】エンジンの始動または再始動を迅速かつ確実に行うことができるような燃料供給システムを提供する。
【解決手段】燃料供給システムは、燃料タンク1から燃料を取り出して高圧にしてコモンレール6に圧送し、コモンレール6内の高圧燃料をインジェクタ2からエンジンの燃焼室内に噴射し、インジェクタ2内の余剰の燃料を燃料リターン通路9cから燃料タンク1側へ戻すとともに、コモンレール6内の燃料を減圧弁61を介して燃料タンク1側へ戻すよう構成されている。そして、クランキング動作にともない減圧弁61が開弁すると、コモンレール6内の高圧燃料が、燃料リターン通路9bを通じて燃料リターン通路9cに流入し、インジェクタ2のドレン通路23、上部燃料溜まり51から逆止弁53を通じて変位拡大室34内に流入される。
【選択図】図2

Description

本発明は、例えば、ディーゼルエンジン等のエンジンに用いる燃料供給システムに関する。
近年、ディーゼルエンジンの燃料供給システムとして、コモンレールを使用した蓄圧式燃料噴射システムを用いる傾向にある。この蓄圧式燃料噴射システムは、サプライポンプにより燃料タンクから燃料を取り出して高圧にしてコモンレール内に蓄積させておき、このコモンレール内の高圧燃料を各インジェクタからエンジンの燃焼室内に噴射させるような構成になっている。一方、インジェクタに圧送されながら燃焼室へ噴射されなかった燃料は、燃料リターン通路を介して燃料タンクへ戻されるようになっている。
インジェクタは、ノズルニードルをアクチュエータ(動力源)で昇降駆動することにより高圧燃料の噴射を開始または停止するものである。アクチュエータには、例えば、圧電素子を用いた公知のピエゾアクチュエータ、あるいは、ソレノイドバルブ等が用いられる。
ピエゾアクチュエータを用いたインジェクタでは、ピエゾアクチュエータの伸縮変位量を拡大してノズルニードルに伝達するニードル駆動装置が必要になる(例えば、特許文献1参照)。このニードル駆動装置は、ピエゾアクチュエータの伸縮にともなって進退変位する大径ピストンと、大径ピストンと同軸に並べて配置される小径ピストンと、小径ピストンと大径ピストンとの対向間に設けられ、かつ、燃料が充填される変位拡大室とを有している。この変位拡大室は、大径ピストンの進退変位量を拡大して小径ピストンに伝達するものである。大径ピストンおよび小径ピストンは、インジェクタボディに設けられる異径の段付きシリンダに収納配置されている。
段付きシリンダの上側大径部および下側小径部は、それぞれ燃料リターン通路に連通連結されており、変位拡大室は、大径ピストンと段付きシリンダとの摺動面における僅かなクリアランス、および、小径ピストンと段付きシリンダとの摺動面における僅かなクリアランスを介して前記燃料リターン通路につながっている。ピアゾアクチュエータが伸張したときは、変位拡大室は高圧となり、僅かではあるが、上述の大径ピストンのクリアランスおよび小径ピストンのクリアランスより燃料のリークが発生する。一方、ピアゾアクチュエータが収縮したときは、変位拡大室内は負圧となり、大径ピストン内に構成される逆止弁を介して、流失した分の燃料が変位拡大室に補填される。
上述のようなインジェクタの動作は、まず、ピエゾアクチュエータを伸長させると、大径ピストンおよび変位拡大室を介して小径ピストンが下降し、制御バルブを開弁し、ノズルニードルに背圧を与える制御室の圧力が低下し、ノズルニードルが上昇して、噴孔から燃料が噴射される。その後、ピエゾアクチュエータを収縮させると、大径ピストンが上昇するのにともない、小径ピストンが上昇し、制御バルブが閉弁して、噴孔からの燃料噴射が停止される。
特許文献2には、エンジン停止後のリターン燃圧低下抑制のために、エンジン停止後に電磁弁でリターン通路を閉じ、燃圧の抜けを防止する技術が公開されている。
特開2002−202022号公報 特開2004−324440号公報
上述したようなインジェクタのアクチュエータとして、ピエゾアクチュエータが用いられている燃料供給システムにおいては、インジェクタの変位拡大室が燃料で満たされている間は、大径ピストンから小径ピストンへの動力伝達が確実に行われ、所定の燃料噴射が行われる。
しかし、エンジンの稼動中に燃料タンク内の燃料が少なくなると、サプライポンプに吸い込まれる燃料は大幅に気泡を含んだものとなる。この状態でエンストしたとすると、エンスト直後は、リターン系に設けられたチェック弁により変位拡大室内には、所定の圧力がかかっているため、気泡の発生はないが、時間がたつとともに、チェック弁のシート面からの燃料のリークによりリターン系の圧力が低下していくため、リターン系および変位拡大室内の燃料から気泡が発生する。ガス欠ではない再始動の場合には、リターン系および変位拡大室内は気泡のない燃料で充填されているので、大径ピストンの変位が変位拡大室を介して小径ピストンに確実に伝えられるため、燃料の噴射が行われる。しかし、ガス欠後の再始動の状態では、燃料タンクに燃料を補給しても、変位拡大室内に入り込んだ気泡によって大径ピストンから小径ピストンへの動力伝達が妨げられるため、エンジンを直ちには再始動できなくなる。詳しく言えば、ピエゾアクチュエータの伸張によって大径ピストンが変位すると、まず、変位拡大室内の気泡が圧縮され、次に、小径ピストンが変位される。このため、気泡の圧縮に要する分、大径ピストンから小径ピストンへの動力伝達が不十分になり、所望の小径ピストンの変位量が得られないことになる。その結果、燃料を噴射させるのに必要な動作ができなくなり、エンジンを再始動できなくなる。
また、燃料供給システムのリターン配管の組み付け直後にエンジンを始動する場合や、メンテナンス時等にリターン配管を組み外し、再びリターン配管を組み付けた直後にエンジンを始動する場合にも、同様の問題が発生する可能性がある。詳しくは、燃料供給システムにおいて、リターン配管は、通常、燃料が空の状態で組み付けられるが、このようにリターン配管を燃料が空の状態で組み付けた場合、リターン配管に供給される燃料が少ないため、リターン燃圧が上昇するまでにはかなりの時間を要する。このため、エンジンを始動させても、リターン燃圧が上昇していない間は変位拡大室の燃料が抜けてしまい、継続して噴射を行うことができなくなる。
本発明は、そのような問題点を鑑みてなされたものであり、エンジンの始動または再始動を迅速かつ確実に行うことができるような燃料供給システムを提供することを目的とする。
本発明は、上述の課題を解決するための手段を以下のように構成している。すなわち、本発明は、燃料タンクから燃料を取り出して高圧にしてコモンレールに圧送し、このコモンレール内の高圧燃料をインジェクタからエンジンの燃焼室内に噴射し、前記インジェクタ内の余剰の燃料を燃料リターン通路の途中に当該インジェクタの燃料リターン通路に所定の圧力を付加するために設けられたチェック弁を介して燃料タンク側へ戻すとともに、前記コモンレール内の燃料を減圧弁を介して燃料タンク側へ戻すよう構成された燃料供給システムであって、前記インジェクタは、ボディ先端に設けた噴孔を開閉するノズルニードルと、動力発生源としてのアクチュエータと、アクチュエータで発生する動力を利用して前記ノズルニードルを進退変位させるニードル駆動装置と、前記噴孔に高圧燃料を導く高圧通路と、前記燃料リターン通路にインジェクタ内の余剰の燃料を導くドレン通路とを有し、前記ニードル駆動装置は、前記アクチュエータによって進退変位される大径ピストンと、大径ピストンと同軸に並べて配置される小径ピストンと、小径ピストンと大径ピストンとの対向間に設けられかつ燃料が充填されるとともに前記大径ピストンの変位を拡大して小径ピストンに伝達する変位拡大室と、前記小径ピストンの進退変位にともない前記ノズルニードルの背圧を制御してこのノズルニードルを進退変位させる背圧制御手段と、前記変位拡大室の膨張時に前記ドレン通路側の燃料をこの変位拡大室に補填する燃料補填手段とを有し、クランキング動作にともない前記減圧弁を開弁して、前記コモンレール内の高圧燃料を前記インジェクタの前記変位拡大室に供給することを特徴としている。
上記構成によれば、例えば、燃料切れ等が発生することによって変位拡大室内に気泡が混入した場合でも、燃料タンクへの燃料補給後にエンジンを再始動させると、コモンレールから供給される高圧燃料によって、即座に、変位拡大室内の気泡が潰されるか、あるいは、変位拡大室内の燃料が気泡を含まない燃料に置換される。これにより、大径ピストンの変位を拡大して小径ピストンに伝達することが可能になる。このため、ノズルニードルによる噴孔の開閉動作が可能になるので、噴孔からの燃料の噴射が可能になって、エンジンの再始動が可能になる。したがって、燃料切れが発生した場合でも、エンジンの再始動時に燃料供給システムのリターン配管の燃圧不足による噴射遅れ、噴射不能等の不具合を防止でき、迅速かつ確実にエンジンを再始動できるようになる。
また、例えば、燃料供給システムのリターン配管の組み付け直後にエンジンを始動する場合や、メンテナンス時等にリターン配管を組み外し、再びリターン配管を組み付けた直後にエンジンを始動する場合にも、燃料タンクへの燃料補給後にエンジンを始動させると、コモンレールからの高圧燃料が、即座に、変位拡大室内に流入され、変位拡大室の内圧を高めることが可能になる。これにより、大径ピストンの変位を拡大して小径ピストンに伝達することが可能になる。このため、ノズルニードルによる噴孔の開閉動作が可能になるので、噴孔からの燃料の噴射が可能になって、エンジンの始動が可能になる。したがって、燃料供給システムのリターン配管の組み付け直後等にエンジンを始動する場合でも、エンジンの始動時に燃料供給システムのリターン配管の燃圧不足による噴射遅れ、噴射不能等の不具合を防止でき、迅速かつ確実にエンジンを始動できる。
そして、コモンレール内の燃料圧力を降下させるための既存の減圧弁を始動補助のために利用しているので、部品点数が削減でき、燃料供給システムの配管等の構成が簡単になり、コスト削減につながる。
ここで、前記減圧弁からの燃料通路を、前記燃料リターン通路に設けられたチェック弁と前記インジェクタのドレン通路との間で、前記燃料リターン通路に接続することが好ましい。
また、本発明の燃料供給システムにおいて、燃料噴射の開始および停止を制御する制御ユニットを有し、この制御ユニットは、クランキング動作の際に、前記減圧弁を所定時間だけ開弁させる処理を実行することを特徴としている。
これにより、クランキング動作にともないインジェクタの変位拡大室内が速やかに高圧になるから、インジェクタからの燃料噴射を素早く行えるようになり、エンジンの始動性が良好となる。
本発明によれば、燃料供給システムにおいて、燃料切れ等が発生した場合でも、迅速かつ確実にエンジンを再始動できる。また、燃料供給システムのリターン配管の組み付け直後等であっても、迅速かつ確実にエンジンを始動できる。
本発明を実施するための最良の形態について添付図面を参照しながら説明する。以下では、本発明の燃料供給システムを、例えば、ディーゼルエンジンのコモンレールを使用した蓄圧式燃料噴射システムに適用した例を挙げて説明する。なお、図1、図2では、燃料の導入経路を実線の矢印で示し、燃料のリターン経路を二点鎖線の矢印で示している。
まず、燃料供給システムの概略構成について、図1を用いて説明する。
図1に示すように、燃料タンク1からインジェクタ2までの燃料導入路3には、フィルタ4、サプライポンプ5、コモンレール6が設けられている。
この例の燃料供給システムは、サプライポンプ5により燃料タンク1から燃料を取り出して高圧にしてコモンレール6内に蓄積させておき、このコモンレール6内の高圧燃料を各インジェクタ2からエンジンの燃焼室(図示略)内に噴射させるような構成になっている。
この一連の動作は、制御ユニット(ECU)7および駆動ユニット(EDU)8により制御される。制御ユニット7は、少なくともインジェクタ2による燃料噴射の開始、停止のタイミング信号を駆動ユニット8に与え、駆動ユニット8は、それらのタイミング信号に基づいて少なくともインジェクタ2のアクチュエータ17に駆動電圧を印加する。
インジェクタ2の数は、燃焼室の数と同数、つまり、4気筒エンジンの場合には4つ、6気筒エンジンの場合には6つとなる。図1では、インジェクタ2を1つのみ示し、その他の図示を省略している。
一方、サプライポンプ5に送られながらコモンレール6に圧送されなかった燃料は、燃料リターン通路9aを介して燃料タンク1へ戻されるようになっている。また、コモンレール6に送られながらインジェクタ2へ圧送されなかった燃料は、コモンレール6に接続して設けられた減圧弁61から燃料リターン通路9b、チェック弁10、燃料リターン通路9dを介して燃料タンク1へ戻されるようになっている。さらに、インジェクタ2に圧送されながら燃焼室へ噴射されずに余った燃料は、それぞれ燃料リターン通路9cを介して燃料タンク1へ戻されるようになっている。
インジェクタ2からの燃料リターン通路9cの下流側端部には、チェック弁10が設けられている。チェック弁10は、圧力の低い燃料リターン通路9cに所定の圧力を付与することによって気泡の発生を防止するために設けられている。チェック弁10を出た燃料は、燃料リターン通路9dを経由して燃料タンク1へ戻されるようになっている。
コモンレール6からの燃料リターン通路9bは、燃料リターン通路9cに接続されている。ここで、コモンレール6から燃料リターン通路9bへは減圧弁61を介して燃料が逃がされるようになっている。この減圧弁61は、コモンレール6内の燃料を外部に流出させてコモンレール6内の燃料圧力を降下させるために設けられている。減圧弁61は、例えば、電磁弁であって、駆動ユニット8からの通電により開弁状態になり、通電の停止により閉弁状態になる。そして、減圧弁61の開弁により、コモンレール6内の燃料が燃料リターン通路9bを介して外部に流出して、コモンレール6内の燃料圧力が降下するようになっている。
次に、インジェクタ2の構成について、図2、図3を用いて詳しく説明する。
インジェクタ2は、ボディ15内に、ノズルニードル16と、アクチュエータ17と、ニードル駆動装置18とが設けられた構成になっている。インジェクタ2は、アクチュエータ17およびニードル駆動装置18でもって、ノズルニードル16を上昇させると、ボディ15の先端に設けられた噴孔21が開放されて高圧燃料を外部(エンジンの燃焼室)に噴射する一方で、ノズルニードル16を下降させると、噴孔21が閉塞されて高圧燃料の噴射を停止するようになっている。
ボディ15には、燃料導入用の高圧通路22と、燃料戻し用のドレン通路23とが設けられている。高圧通路22は、コモンレール6からの高圧燃料を噴孔21に導くものであり、ドレン通路23は、インジェクタ2内部の余剰の燃料を燃料リターン通路9cに導くものである。
ノズルニードル16は、ボディ15のニードルシリンダ24内に上下昇降可能に収納されている。このノズルニードル16は、ニードルシリンダ24上方の制御室41内の圧力が高い場合、コイルスプリング26の伸張復元力も加味されて下降されることによってボディ15の先端座面24aに押し付けられて噴孔21を閉塞する。逆に、制御室41内の圧力が低い場合、コイルスプリング26の弾発付勢力に抗して上昇されることによってニードルシリンダ24の上端座面24bに押し付けられて噴孔21を開放する。ニードルシリンダ24の上下方向中間部には、高圧通路22と連通連結されて高圧燃料を貯溜する下部燃料溜まり27が設けられている。
アクチュエータ17は、ノズルニードル16を昇降駆動するための動力を発生する動力源であり、ボディ15の上部に配置されている。この例では、アクチュエータ17としてピエゾアクチュエータが用いられている。ピエゾアクチュエータは、充電によって伸長する一方で、放電によって収縮する圧電素子(例えば、PZT:チタン酸ジルコン酸鉛)が積層された構成になっている。
ニードル駆動装置18は、ボディ15の長手方向中間に配置されて、アクチュエータ17で発生する動力をノズルニードル16に伝達してこのノズルニードル16を昇降駆動させるものである。ニードル駆動装置18は、変位拡大手段30と、背圧制御手段40と、燃料補填手段50とを備えている。
変位拡大手段30は、ボディ15の大小二段の段付きシリンダ31内に大径ピストン32と小径ピストン33とを同軸上に上下に並べて配置した状態で摺動可能に収納して、両ピストン32,33の対向間に所定容量の燃料を貯溜する変位拡大室34を設けた構成になっている。段付きシリンダ31の上側大径部および下側小径部は、それぞれドレン通路23を介して燃料リターン通路9cに連通連結されている。
大径ピストン32は、アクチュエータ17の下端部17aに連結されている。この下端部17aは、コイルスプリング35により常時上向きに弾発付勢されており、これにより、アクチュエータ17の下端部17aと大径ピストン32とがアクチュエータ17の伸縮に応じて一体に上下昇降するようになる。
小径ピストン33の下端部は、後述する制御弁42の弁体44の上面に当接されている。なお、小径ピストン33の上方への移動を規制するために、段付きシリンダ31における小径部側に鍔状のストッパを設けてもよい。
変位拡大室34は、大径ピストン32の進退変位量(アクチュエータ17の伸縮変位量を)を拡大して小径ピストン33に伝達するものである。詳しく言えば、変位拡大室34は、アクチュエータ17の伸縮変位量を、大径ピストン32と小径ピストン33との面積比(例えば、2:1)に応じて拡大して小径ピストン33に伝達している。この変位拡大室34には、コイルスプリング36が配置されている。このコイルスプリング36の伸張復元力によって小径ピストン33と大径ピストン32との間のがたを吸収するようにしている。
背圧制御手段40は、ニードルシリンダ24上方に設けられる制御室41と、小径ピストン33の下方に設けられる制御弁42とを備えている。
制御弁42は、制御室41内の圧力を高低制御する三方弁として構成されており、弁室43と弁体44とを有している。
弁室43は、ボディ15の段付きシリンダ31の下端に連通連結される低圧ポート45と、制御室41に連通連結されるドレンポート46と、高圧通路22に連通連結される高圧ポート47とを有している。この弁室43には、小径ピストン33と段付きシリンダ31との摺動面における僅かなクリアランスBおよび低圧ポート45を介して、変位拡大室34が連通されている。なお、弁室43における低圧ポート45の開口側にはフラット形状の座面が設けられ、弁室43における高圧ポート47の開口側には円錐形状の座面が設けられている。
弁体44は、弁室43内で昇降可能となっている。この弁体44が弁室43内で下降して高圧ポート47を閉塞した状態(制御弁42の第1状態)では、ドレンポート46が低圧ポート45を介してドレン通路23に連通される。一方、弁体44が弁室43内で上昇して低圧ポート45を閉塞した状態(制御弁42の第2状態)では、ドレンポート46が高圧ポート47を介して高圧通路22に連通され、弁室43内が、ドレンポート46、高圧ポート47、および、高圧通路22と同一圧力となる。
ここで、制御弁42は、通常、弁室43内の圧力がドレンポート46の圧力と等しくなっているため、第2状態になっている。しかし、弁体44を下降させたときには、制御弁42は第1状態になる。なお、弁体44の下端には、弁体44の動きを円滑にするとともに振動を吸収するダンパ室48、コイルスプリング49が設けられている。
上記第1状態では、制御室41内の燃料がドレンポート46を介してドレン通路23に流出されるので、制御室41内の圧力が低くなる。一方、上記第2状態では、高圧通路22から弁室43およびドレンポート46に高圧燃料が充填されるので、制御室41からの燃料流出が停止される。この第2状態では、高圧通路22とドレンポート46とから制御室41に高圧燃料が導入されるので、制御室41内の圧力が高くなる。
そして、ドレンポート46において制御室41への連通部分は、上記第1状態において制御室41からの燃料流出量を適量に管理するためのオリフィス46aとなっている。このオリフィス46aをアウト側オリフィスという。
また、高圧通路22において制御室41への連通部分についても、上記第2状態において制御室41への燃料導入量を適量に管理するためのオリフィス22aとなっている。このオリフィス22aをイン側オリフィスという。このイン側オリフィス22aは、燃料噴射開始時には制御室41の圧力低下を緩和してノズルニードル16を緩やかに開弁させる一方で、燃料噴射終了時には制御室41の圧力上昇を促進してノズルニードル16を速やかに閉弁させるために設けられている。
燃料補填手段50は、大径ピストン32の下降にともなう変位拡大室34の圧縮時に大径ピストン32の摺動面におけるクリアランスAおよび小径ピストン33の摺動面におけるクリアランスBから変位拡大室34内の燃料がリークすることを考慮して、大径ピストン32の上昇にともなう変位拡大室34の膨張時に上部燃料溜まり51側の燃料を変位拡大室34に補填するものである。具体的には、燃料補填手段50は、アクチュエータ17の外周に設けられてドレン通路23と連通する上部燃料溜まり51と、大径ピストン32の内部に変位拡大室34から上部燃料溜まり51へ連なるように設けられる燃料補填通路52と、この燃料補填通路52に設けられて上部燃料溜まり51から変位拡大室34への燃料流通のみを許容する逆止弁53とで構成されている。
上部燃料溜まり51は、変位拡大手段30の段付きシリンダ31と連通連結された空間であり、ドレン通路23を通じて燃料リターン通路9cに連通連結されている。この上部燃料溜まり51には、大径ピストン32と段付きシリンダ31との摺動面の僅かなクリアランスAを介して、変位拡大室34が連通されている。
燃料補填通路52は、大径ピストン32の中心に軸方向に沿って設けられている。この燃料補填通路52の下部は大径とされて、その下端が大径ピストン32の下端面に開口して変位拡大室34に連通されている。
逆止弁53は、変位拡大室34側から燃料補填通路52の上端開口への燃料流出を阻止する一方で、上部燃料溜まり51側から変位拡大室34側への燃料流入を許容するものである。この逆止弁53は、燃料補填通路52の大径部52a内に配置されるボール弁54と、燃料補填通路52の大径部開口に装着されてボール弁54を軸方向に僅かな遊びを持つ状態に抜け止めする蓋55とを有している。蓋55には、その厚み方向に貫通して燃料補填通路52と変位拡大室34とを連通する通孔56が複数設けられている。そして、変位拡大室34内の圧力が低下すると、ボール弁54が僅かに下がって円錐形座面57との間に隙間が生じるので、上部燃料溜まり51内の燃料が蓋55の通孔56を通じて変位拡大室34内へ流入するようになっている。
次に、上述のような構成のインジェクタ2の動作について説明する。
燃料噴射の開始にあたっては、まず、アクチュエータ17に駆動ユニット8から駆動電圧(例えば100〜150V)を印加する。アクチュエータ17は、電圧に比例した変位(例えば40μm)を生じて、その下端部17aおよびそれと一体の大径ピストン32を同じ変位量だけ下方に移動させ、変位拡大室34を圧縮させる。
この変位拡大室34の圧縮にともなう内圧上昇によって小径ピストン33が下降し、制御弁42の弁体44を押し下げて高圧ポート47を閉塞することにより、制御弁42が第1状態となる。このとき、弁体44のリフト量は、アクチュエータ17の変位に対して大径ピストン32と小径ピストン33との面積比に応じて拡大される。
これにより、弁室43の内圧が低下するので、制御室41内の燃料がアウト側オリフィス46aを通じて弁室43側へ流出し、制御室41の内圧が低下する。この燃料流入量は、アウト側オリフィス46aによって適宜管理される。そして、制御室41の内圧低下にともない、下部燃料溜まり27内の高圧燃料によりノズルニードル16を押し上げようとする力が、制御室41の内圧およびコイルスプリング26によりノズルニードル16を押し下げようとする力よりも強くなると、ノズルニードル16が上昇して噴孔21が開放され、その結果、燃料の噴射が開始される。
そして、燃料噴射を停止するには、駆動ユニット8からアクチュエータ17へ印加した電圧を取り去る。アクチュエータ17は、電圧印加時の変位量だけ収縮して元の長さに戻り、その下端部17aがコイルスプリング35の伸張復元にともなう弾発付勢力によって上昇する。
この下端部17aの上昇とともに大径ピストン32が上昇するので、変位拡大室34の内圧が低下する。小径ピストン33は、変位拡大室34の圧力の低下にともない上方へ移動する。弁体44は、高圧ポート47からの圧力およびコイルスプリング49の反発力により、同じく上方に移動し、弁体44が低圧ポート45を閉塞することによって、制御弁42が第2状態となる。
これにより、弁室43からドレンポート46までが高圧となる一方で、高圧通路22内の高圧燃料がイン側オリフィス22aを通じて制御室41へ流入される。この燃料流入量は、イン側オリフィス22aおよびアウト側オリフィス46a流量によって適宜管理される。このようにして制御室41の内圧が回復し、制御室41の内圧が下部燃料溜まり27内の高圧燃料の圧力より高くなると、ノズルニードル16が下降して噴孔21が閉塞され、その結果、燃料噴射が停止される。ここで、変位拡大室34内の燃料は、燃料噴射の開始動作にともないクリアランスAおよびクリアランスBからの微小リークによって減少するが、逆止弁53により上部燃料溜まり51内の燃料が変位拡大室34に補填されるので、変位拡大室34の内圧はほぼ一定に保たれることになる。
次に、上述のような燃料供給システムにおける始動補助手段について説明する。
始動補助手段は、燃料切れが発生した場合等のエンジンの再始動や、リターン配管組み付け直後等のエンジンの始動を迅速かつ確実に行うようにするために設けられている。この例では、上述した減圧弁61が始動補助手段の役割を果たす。つまり、減圧弁61は、上述したコモンレール6内の燃料圧力を降下させる役割とともに、以下に述べる始動補助手段としての役割を果たすようになっている。
減圧弁61は、燃料リターン通路9bの上流側に設けられており、燃料リターン通路9bが開通または遮断するものである。つまり、減圧弁61は、燃料リターン通路9bの開閉を行う開閉弁となっている。減圧弁61は、減圧弁61の開弁状態または閉弁状態は、駆動ユニット8からの通電または通電停止によって切り替えられる。そして、減圧弁61の開弁状態または閉弁状態に応じて燃料リターン通路9bが開通または遮断される。
減圧弁61の開弁時、コモンレール6内の燃料が燃料リターン通路9bに流出する。逆に、減圧弁61の閉弁時、コモンレール6内の燃料の燃料リターン通路9bへの流出が阻止される。
燃料リターン通路9bの下流側は、チェック弁10の入口側(図4では小径通路10cへの入口側)とインジェクタ2のリターン出口側(ドレン通路23からの出口側)との間で、燃料リターン通路9cに接続されている。このように、燃料リターン通路9bは、燃料導入路3においてサプライポンプ5からコモンレール6に至るまでの高圧領域と、燃料リターン通路9cにおいてインジェクタ2からチェック弁10に至るまでの低圧領域とを接続するバイパス通路になっている。
燃料リターン通路9bの下流側端部は、例えば、図4に示すように、チェック弁10のボディ10aに取り付けることができる。図4に示すチェック弁10は、大径通路10bと小径通路10cとの間にボール弁10dを設けた構造であり、このボール弁10dより大径通路10b側に設けられる通路10eに燃料リターン通路9dを接続し、ボール弁10dより小径通路10c側に設けられる通路10fに燃料リターン通路9bを接続するようになっている。このようにすれば、燃料リターン通路9bを燃料リターン通路9cに接続する作業が簡単になり、好ましい。なお、燃料リターン通路9bをチェック弁10内で燃料リターン通路9cに接続せずに、チェック弁10の外部で燃料リターン通路9cに接続するようにしてもよい。
上述のような始動補助手段としての減圧弁61は、エンジン始動のためのクランキング動作に連係して所定時間だけ開弁される。詳しくは、この例の燃料供給システムは、制御ユニット7が、エンジンを始動するときの状況にかかわらず、常に、エンジン始動のためのクランキング動作に連係して、減圧弁61を所定時間だけ開弁させるような処理を実行するように構成されている。
クランキング動作にともない、制御ユニット7は、駆動ユニット8に減圧弁61の開弁のタイミング信号を駆動ユニット8に送り、駆動ユニット8は、そのタイミング信号に基づいて減圧弁61への通電を行う。そして、所定時間経過後、制御ユニット7は、駆動ユニット8に減圧弁61の閉弁のタイミング信号を駆動ユニット8に送り、駆動ユニット8は、そのタイミング信号に基づいて減圧弁61への通電を停止する。こうして、減圧弁61がクランキング動作に連係して所定時間だけ開弁される。
このような構成によれば、エンジン始動のためのクランキング動作にともない減圧弁61が開弁すると、図1、図2等における一点鎖線の矢印で示すように、コモンレール6内の高圧燃料が、燃料リターン通路9bを通じて燃料リターン通路9cに流入し、インジェクタ2のドレン通路23、上部燃料溜まり51から逆止弁53を通じて変位拡大室34内に流入される。
これにより、燃料切れ等が発生することによって変位拡大室34内に気泡が混入した場合でも、燃料タンク1への燃料補給後にエンジンを再始動させると、コモンレール6から供給される高圧燃料によって、即座に、変位拡大室34内の気泡が潰されるか、あるいは、変位拡大室34内の燃料が気泡を含まない燃料に置換される。ここで、高圧通路22の圧力は、燃料切れ後に燃料補填してから再始動時に、例えば、1秒以内に40MPa程度に昇圧されるため、上述したように、燃料補填後のクランキングに同期してごく短時間だけ減圧弁61を開放させることによって、変位拡大室34を即座に昇圧または燃料補填できるようになる。そして、大径ピストン32の変位を拡大して小径ピストン33に伝達することが可能になる。このため、ノズルニードル16による噴孔21の開閉動作が可能になるので、噴孔21からの燃料の噴射が可能になる。したがって、燃料切れが発生した場合でも、エンジンの再始動時に燃料供給システムのリターン配管の燃圧不足による噴射遅れ、噴射不能等の不具合を防止でき、迅速かつ確実にエンジンを再始動できるようになる。
また、燃料供給システムのリターン配管の組み付け直後にエンジンを始動する場合や、メンテナンス時等にリターン配管を組み外し、再びリターン配管を組み付けた直後にエンジンを始動する場合にも、燃料タンク1への燃料補給後にエンジンを始動させると、コモンレール6からの高圧燃料が、即座に、変位拡大室34内に流入され、変位拡大室34を即座に昇圧または燃料補填できるようになる。したがって、燃料供給システムのリターン配管の組み付け直後等にエンジンを始動する場合でも、エンジンの始動時に燃料供給システムのリターン配管内に燃料が充填されていないことにより、リターン圧力が所定の圧力まで上昇しないことによる噴射遅れ、噴射不能等の不具合を防止でき、迅速かつ確実にエンジンを始動できる。さらに、エンジン始動時に下降した大径ピストン32が変位拡大室34内で元の位置まで迅速かつ確実に上昇できるようになり、その結果、継続して噴射を行うことができるようになる。
そして、この例では、既存の減圧弁61を始動補助手段として利用しているので、部品点数が削減でき、燃料供給システムの配管等の構成が簡単になり、コスト削減につながる。また、その減圧弁61をクランキング動作に連係して所定時間だけ開弁させるだけよいので、簡単な処理で迅速かつ確実にエンジンを再始動できるようになる。なお、運転中に減圧弁61がコモンレール6内の燃料圧力を降下させるために作動しても、チェック弁10の設定圧力(数100kPa程度)以上にはならない。また、再始動時に減圧弁61を開くと、40MPa程度の高圧がチェック弁10にかかるが、短時間であるのでコモンレール6の昇圧速度にはほとんど影響しない。ただし、燃料リターン通路9bにおいてチェック弁10との接続部までに適宜の絞りを設けて、チェック弁10に対し高圧がかからないようにしてもよい。
上述した例では、インジェクタ2の燃料補填手段50がボール弁54を有する逆止弁53を備えている場合について説明したが、燃料補填手段をそのような逆止弁を備えない構成としてもよい。そのような燃料補填手段を備えるインジェクタにおいても、大径ピストン32の上昇にともなう変位拡大室34の膨張時に上部燃料溜まり51側の燃料を変位拡大室34に補填することが可能である。具体的には、大径ピストン32の下降にともなう変位拡大室34の圧縮時にクリアランスAおよびクリアランスBから変位拡大室34内の燃料がリークする。一方、燃料噴射を停止させるために、大径ピストン34が上昇すると、変位拡大室34内は負圧となる。これにより、リターン背圧と変位拡大室34との差圧で、上部燃料溜まり51内の燃料がクリアランスAおよびクリアランスBを通じて変位拡大室34内へ流入補填されるようになっている。なお、通常、リターン背圧は、チェック弁10バルブにより高くなっているので、大径ピストン34を変位拡大室34で元の位置まで戻すのに十分な燃料がクリアランスAおよびクリアランスBから供給される。
また、上述した例では、インジェクタ2のアクチュエータ17がピエゾアクチュエータである場合について説明したが、通電により変位を発生するものであればよく、例えば、ソレノイドや、磁歪効果を利用したアクチュエータであってもよい。
また、上述した例では、インジェクタ2の背圧制御手段40の制御弁42が三方弁である場合について説明したが、背圧制御手段の制御弁を2方弁の組み合わせによって三方通路の連通状態を切り替えるように構成したものとしてもよい。
本発明を適用する燃料供給システムの一実施形態を模式的に示す構成図である。 図1におけるインジェクタを拡大して示す断面図である。 図2におけるニードル駆動装置を拡大して示す断面図である。 図1におけるチェック弁の上半分を断面にして示す図である。
符号の説明
1 燃料タンク
2 インジェクタ
3 燃料導入路
6 コモンレール
7 制御ユニット
8 駆動ユニット
9b,9c,9d 燃料リターン通路
10 チェック弁
15 ボディ
16 ノズルニードル
17 アクチュエータ
18 ニードル駆動装置
21 噴孔
22 高圧通路
23 ドレン通路
30 変位拡大手段
32 大径ピストン
33 小径ピストン
34 変位拡大室
40 背圧調整手段
50 燃料補填手段
61 減圧弁

Claims (3)

  1. 燃料タンクから燃料を取り出して高圧にしてコモンレールに圧送し、このコモンレール内の高圧燃料をインジェクタからエンジンの燃焼室内に噴射し、前記インジェクタ内の余剰の燃料を燃料リターン通路の途中に当該インジェクタの燃料リターン通路に所定の圧力を付加するために設けられたチェック弁を介して燃料タンク側へ戻すとともに、前記コモンレール内の燃料を減圧弁を介して燃料タンク側へ戻すよう構成された燃料供給システムであって、
    前記インジェクタは、ボディ先端に設けた噴孔を開閉するノズルニードルと、動力発生源としてのアクチュエータと、アクチュエータで発生する動力を利用して前記ノズルニードルを進退変位させるニードル駆動装置と、前記噴孔に高圧燃料を導く高圧通路と、前記燃料リターン通路にインジェクタ内の余剰の燃料を導くドレン通路とを有し、
    前記ニードル駆動装置は、前記アクチュエータによって進退変位される大径ピストンと、大径ピストンと同軸に並べて配置される小径ピストンと、小径ピストンと大径ピストンとの対向間に設けられかつ燃料が充填されるとともに前記大径ピストンの変位を拡大して小径ピストンに伝達する変位拡大室と、前記小径ピストンの進退変位にともない前記ノズルニードルの背圧を制御してこのノズルニードルを進退変位させる背圧制御手段と、前記変位拡大室の膨張時に前記ドレン通路側の燃料をこの変位拡大室に補填する燃料補填手段とを有し、
    クランキング動作にともない前記減圧弁を開弁して、前記コモンレール内の高圧燃料を前記インジェクタの前記変位拡大室に供給することを特徴とする燃料供給システム。
  2. 前記減圧弁からの燃料通路は、前記燃料リターン通路に設けられたチェック弁と前記インジェクタのドレン通路との間で、前記燃料リターン通路に接続されていることを特徴とする請求項1に記載の燃料供給システム。
  3. 燃料噴射の開始および停止を制御する制御ユニットを有し、この制御ユニットは、クランキング動作の際に、前記減圧弁を所定時間だけ開弁させる処理を実行することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の燃料供給システム。
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