JP3465909B2 - ディーゼルエンジンの燃料噴射装置 - Google Patents

ディーゼルエンジンの燃料噴射装置

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    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B3/00Engines characterised by air compression and subsequent fuel addition
    • F02B3/06Engines characterised by air compression and subsequent fuel addition with compression ignition

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  • Fuel-Injection Apparatus (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、ディーゼルエンジンの
燃料噴射装置に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、エンジンの燃料噴射ノズルにおい
ては、列型燃料噴射ポンプを用いる独立式や共同噴射方
式(コモンレール・インジェクション・システム)が用
いられ、その燃料噴射時期は一定であり、噴射圧も数十
MPa(≒数百kg/cm 程度である。 【0003】しかしながら、最近の燃料噴射ノズルは出
力性能の向上、燃料消費量の低減、排気色の改善、排気
ガスの清浄化等の要求から、(1)回転数及び負荷に応じ
た燃料噴射時期の制御可能なこと、(2)150MPa
(≒1500kg/cm 以上の高噴射が得られる
こと、(3)噴射初期には噴射圧が低く、噴射後期には噴
射圧が高いこと、(4)閉弁時には燃料が高圧状態からシ
ャープカットされること、(5)エンジン低速域において
も高噴射が得られること、(6)開弁圧を制御可能なこ
とが求められている。 【0004】上記要求に対し種々の発明考案がなされて
きたが、いずれも要求を十分満足させるものはなかっ
た。図6(a)は上記要求を最も良く満たしていると思
われるコモンレール・インジェクション・システムの一
例である。50は燃料タンク、51は燃料フィードポン
プ、52は120MPa(≒1200kg/cm
燃料圧を発生高圧ポンプである。高圧ポンプ52か
ら燃料噴射ノズル60に燃料を供給する回路53上には
蓄圧室54が設けられる。尚、高圧ポンプ52の吐出
は図示しない制御装置により制御される。 【0005】噴射ノズル60の上部には電磁弁61、弁
座62及びドレン回路63が設けられ、中間部にはピス
トン64が設けられ、下方にはニードルバルブ65が設
けられ、先端には燃料口66が設けられている。
、回路53は電磁弁61への回路55と、ニードルバ
ルブ65への回路56とに分岐している。 【0006】燃料無噴射時は、図6(a)に示すよう
、電磁弁61作動させない。すると、電磁弁61
弁座62に当接する。これにより、回路55はドレン回
路63から遮断されるが、ピストン64頭部の受圧室に
連通して蓄圧室54からの高圧燃料をピストン64頭部
与えてニードルバルブ65下方に押し下げこれに
よりニードルバルブ65の先端が口66を閉ざし
燃料噴射とする。 【0007】燃料噴射時は、図6(b)に示すように、
電磁弁61を作動させる。すると、電磁弁61弁座6
から離れる。これにより、回路55はドレン回路63
及びピストン64頭部の受圧室に対して閉じられるが
受圧室がドレン回路63連通するので、ピストン64
頭部に加わっていた燃料圧低下し、一方、回路56を
経て来た蓄圧室54からの高圧燃料がニードルバルブ6
5は押し上げ、これにより大略すれば蓄圧室54からの
120MPa(≒1200kg/cm )なる高圧燃料
が噴口66から噴射される。 【0008】従って、電磁弁61の作動時期により上記
(1)なる燃料噴射時期の制御が可能であ。また、上記
(4)なる閉弁時には燃料が高圧状態からシャープカット
され、上記(5)なるエンジン低速域において高圧噴射
が得られまた上記(6)なる開弁圧制御可能である
等、優れた特性を有している。 【0009】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記構
成によると、上記(2)なる150MPa以上の高圧噴射
を容易に得られない。そして、噴射時期に係らず噴射圧
が120MPaと高圧であるため、噴射初期に噴射圧が
低く、噴射後期には噴射圧が高いとの上記(3)も得られ
ず、そこで、燃焼温度が高くなり、NOxの発生を抑制
できないまた、常時120MPa(≒1200kg/
cm )なる高圧燃料高圧ポンプ52から蓄圧室54
を経て噴射ノズル60に導入されるため、この流路での
高圧燃料に対する高度なシール技術を必要としコスト的
にも負担がかかる。 【0010】 【産業上の利用分野】本発明は、上記従来技術の問題点
に着目し、各種要求特性を満足できるディーゼルエンジ
ンの燃料噴射装置の提供を目的としている。 【0011】 【課題を解決するための手段】上記の目的達成のため、
本発明に係るディーゼルエンジンの燃料噴射装置は、第
1に、フィードポンプより供給される燃料圧力により、
噴射口への回路を閉鎖するニードルバルブを開放して、
燃焼室へ燃料を噴射するディーゼルエンジンの燃料噴射
装置において、フィードポンプより供給される燃料圧力
をニードルバルブ室へ供給する燃料供給回路と、前記燃
料供給回路に設けた逆止弁と、前記ニードルバルブを閉
弁する方向に付勢し、燃料噴射装置の開弁圧を設定する
ばねと、ニードルバルブが閉弁する方向に助勢するニー
ドルバルブの径より大きい径を有する増圧ピストンと、
前記増圧ピストンを駆動させる前記ニードルバルブを閉
弁させる方向の受圧室と、前記受圧室をフィードポンプ
の燃料吐出回路、またはドレーン回路のいずれかに連通
切換可能な電磁弁を設けたことを特徴としている。第2
に、上記第1のエンジンの燃料噴射ノズルにおいて、前
記燃料噴射装置本体内に設けた蓄圧室と、フィードポン
プより供給される燃料圧力をニードルバルブ室へ供給す
る燃料供給回路を前記蓄圧室を介して供給する燃料供給
回路と、蓄圧室とニードルバルブ室間の燃料流路に設け
た逆止弁と、前記電磁弁の前記受圧室に前記フィードポ
ンプよりの燃料圧力を導入する側の弁を前記蓄圧室(30)
内に設けたことを特徴としている。 第3に、上記第1ま
たは第2のエンジンの燃料噴射ノズルにおいて、前記フ
ィードポンプより供給される燃料圧力を制御する燃料圧
制御弁を設けたことを特徴としている。 第4に、上記第
1または第2または第3のエンジンの燃料噴射ノズルに
おいて、前記電磁弁の弁が、中空部材の両端に弁座を有
し、その一端を受圧室の入口の弁座に、他端をドレーン
回路壁の弁座に離着可能に構成し、受圧室とドレーン回
路とを連通遮断するようにしたことを特徴としている。 【0012】 【作用】上記構成によれば、第1に、従来技術のコモン
レール式噴射系に対し、燃料供給回路に逆止弁を設けた
ので、噴射後期から閉弁までの期間において、150M
Pa以上の高圧の噴射圧力が得られる。また、噴射初期
の噴射圧力を低くし、噴射後期の噴射圧力を高くするこ
とができるため、燃焼温度を低くすることができ、NO
xの発生を低減できる。また、閉弁時には高い噴射圧か
らシャープカットされるため、燃料のあとだれがなくな
り、排気色が良好である。第2に、燃料噴射装置内に蓄
圧室と電磁弁の受圧室側の弁を蓄圧室内に設けたので、
蓄圧室を噴射ノズルに内蔵したため燃料漏れの恐れがな
い。また、受圧室側の弁を明けると、受圧室に燃料圧が
抵抗なく導入できる。第3に、燃料初期噴射圧力が制御
可能である。第4に、開口面積が瞬時に大きくなり、圧
損の少ない電磁弁にできる。 【0013】 【実施例】以下、本発明に係るディーゼルエンジンの燃
料噴射装置の実施例を図面を参照し説明する。図1
(a)は燃料噴射装置の断面模式図であり、1は燃料タ
ンク、2は燃料フィードポンプ、3は燃料圧制御弁であ
って本実施例では形式的には電磁式可変リリーフバルブ
であり、5は圧力検出センサ、6は制御装置である。 【0014】燃料噴射ノズル10の上部には、ソレノイ
ド12と、14を有する弁13と、弁13を上向きに
付勢するばね15とよりなる電磁弁11設けてる。
電磁弁11の下方には、フィードポンプ2からの燃料
受ける蓄圧室30と、増圧ピストン20を収納するシリ
ンダと設けてる。シリンダは蓄圧室30の中央で開
口し、下方に向けて設けてある。そして、シリンダのピ
ストン20頭部上方は開口を経て蓄圧室30から燃料圧
を受け入れ自在とされた受圧室16となっている。 【0015】ピストン20は、下向き付勢力を有する
ね21により向きに付勢され、ピストン20の下端は
ニードルバルブ22の上端に当接し、ニードルバルブ2
2の先端で燃料口23を自在としている。尚、
図1(a)の状態は、ニードルバルブ22の先端が噴射
口23を閉じ、これにより噴射ノズル10を無噴射状態
としている。 【0016】蓄圧室30とニードルバルブ室32とを連
させ燃料流路31には、蓄圧室30からニードルバ
ルブ室32燃料流れのみを許容する逆止弁33を設
けてある。 【0017】図1(a)はソレノイド12の作動状態
を示すが、この不作動状態では、弁13はばね15
向き付勢力により、弁13の上端ドレン回路17を閉
ると共に、弁13の下端蓄圧室30と受圧室16
の間を開いて蓄圧室30と受圧室16とを連通させてい
る。尚、弁13の上下端による燃料流路の各開閉構成
は、図示する通り、必要流量を確保するに好適な、かつ
応答性のよいポペット弁構成としてある。この不作動状
態では、ピストン20の頭部が受圧室16を介して蓄圧
室30の燃料圧を受けてピストン20が移動し、
前記の通り、ニードルバルブ22の先端が噴射ノズルの
噴射口23近傍に着座して噴射口23を閉じ、これによ
り、噴射ノズル10を無噴射状態としている。 【0018】ソレノイド12作動させると、ソレノイ
ド12は、ばね15の上向き付勢力に抗して弁13を
方に移動させ、これにより、弁13の上端で受圧室16
とドレン回路17とを孔14を介して連通させると共
に、弁13の下端で蓄圧室30と受圧室16との間を閉
じてそれまでの蓄圧室30と受圧室16との間の連通を
遮断させる。 【0019】次に全体作動説明する。図2は、図1
(a)の不作動状態のソレノイド12に対しソレノイド
12を作動させた瞬間の状態(燃料噴射開始直前状態
を示この瞬間時、燃料流路31及びニードルバルブ
室32には先の燃料噴射圧が残圧として残っている。
こに、残圧とは、追って詳細を理解できる通り、蓄圧室
30の燃料圧よりも高い圧力となっており、予め説明す
れば、本実施例ではほぼ200MPa(≒2000kg
/cm )の圧力である。 一方、蓄圧室30の燃料圧と
は、本実施例では例えば61MPa(≒610kg/c
)であり、燃料圧制御弁3による制御圧である。
尚、燃料圧制御弁3は本実施例では電磁式可変リリーフ
バルブであるから、制御圧はソレノイドが制御装置6
らの制御信号を受けることにより燃料圧設定ばねの設定
荷重を自在変更して得られる値となる。 【0020】即ち、図示しない制御装置からの信号によ
りソレノイド12作動ると、図2を参照して説明し
たように、ドレン回路17が開き、受圧室16内の燃料
が孔14を経てドレン回路17に燃料タンク1に逃げ、
これにより受圧室16の燃料が燃料タンク1の内圧と
ほぼ同圧(本実施例では)まで低下する。このとき、
上記の通り、ニードルバルブ室32には蓄圧室30の燃
圧より高い残圧200MPa残っているため
図3に示すようにニードルバルブ22は、残圧によっ
上向きの力を受けてばね21の下向き付勢力に抗し、
ピストン20と共に上昇し、口23開いて燃料噴
射を開始する。詳しくは、次の通り。 【0021】燃料等の液体は内部に気泡を含むから実際
は圧縮性であるものの、非圧縮性と見做してもかまわな
い。従って、200MPaなる残圧がニードルバルブ2
2を増圧ピストン20と共に僅かでも上昇させると、そ
の途端、残圧は低圧化する。つまり、ニードルバルブ2
2及び増圧ピストン20の僅かな上昇によって噴射口2
3へ至る隙間が僅かに生ずる。ところが、隙間が僅かな
ため噴射口23からの大々的な燃料噴射までには至ら
ず、低下した残圧の燃料が隙間を濡す程度となる(尤
も、噴射ノズルの仕様によっては噴射されるものもあろ
う)。そして、残圧の低下が蓄圧室30の燃料圧61M
Pa以下になると、蓄圧室30の燃料圧が逆止弁33を
押し開き、フィードポンプ2からの燃料が蓄圧室30
と、逆止弁33 と、燃料流路31を経てニードルバル
ブ室32に導入され、噴口23から噴射する。このと
きの燃料噴射圧(つまり、燃料噴射開始圧)は、ばね2
1の設定荷重で定まり(いわゆる「開弁圧」である)、
本実施例では後述する通り25MPa(≒250kg/
cm )である。 但し、蓄圧室30の燃料圧は本実施例
では61MPaであり、一方、ばね21の設定荷重で定
まる開弁圧は本実施例では25MPaであるから、両者
を比較すれば、蓄圧室30の燃料圧は極めて高圧であ
り、しかも、噴射口23等では燃料流れ抵抗が存在す
る。また、フィードポンプ2からの燃料供給量も当然に
充分であるから、ニードルバルブ室32の燃料圧は漸増
してばね21をさらに押し縮め、そして、ばね21がさ
らに押し縮められれば、ニードルバルブ室32の燃料圧
はさらに上昇してニードルバルブ22をピストン20と
共にさらに上昇させる。そして、ピストン20が受圧室
16の図示上面に当接してその上昇を終えると、ニード
ルバルブ22もまたその上昇を終え、以降のニードルバ
ルブ室32の燃料圧は蓄圧室30の燃料圧と略同圧の6
1MPaとなって燃料噴射する。尚、上昇途中にソレノ
イド12の作動を停止させると、その時の噴射圧は、2
5MPa〜61MPaの間となる。このように25MP
a〜61MPaの間となるのは、前記の通り、蓄圧室3
0の燃料圧が本実施例では61MPaとばね21の設定
荷重で定まる開弁圧なる25MPaよりも高圧であり、
噴射口23等での燃料流れ抵抗が存在し、かつフィード
ポンプ2からの燃料供給量が当然に充分であるからであ
る。 参考ながら、この期間中に制御装置6が燃料圧制御
弁3の燃料圧設定ばねの設定荷重を変更する指令信号を
燃料圧制御弁3に入力すると、この間の単位時間当たり
の燃料噴射量は増減する。例えば61MPa以上の指令
信号を入力すると、単位時間当たりの燃料噴射量は61
MPa時よりも増加する。一方、61MPa以下の指令
信号を入力すると、単位時間当たりの燃料噴射量は61
MPa時よりも減少する。さらに参考ながら、この期間
自体(即ち、ソレノイド12の作動期間自体)を長くす
ると、単位時間当たりの燃料噴射量は増加し、一方、短
くすると、単位時間当たりの燃料噴射量は減少する。
明を元に戻す。本実施例でのニードルバルブ22の上昇
開始時の燃料噴射圧 は、25MPaを噴射開始圧(開弁
圧)として、上昇中は漸増し、上昇限に達して61MP
aとなる。尚、燃料噴射圧が開始圧25MPaから61
MPaに至る時間は、エンジン回転数に応じて変化する
もののは短時間であるから、ニードルバルブ22の上昇
中の燃料噴射圧は、総じて61MPaであと見做して
も構わない。 【0022】次に図4に示すように、ソレノイド12の
作動を停止させると、弁13はばね15の上向き付勢力
によって上方に戻り、ドレン回路17を閉じると共に
蓄圧室30と受圧室16とを連通させてピストン20
頭部受圧室16の燃料圧61MPaを加える。このと
き、上記の通り、弁13はその上下端による燃料流路の
各開閉構成を、必要流量を確保するに好適な、かつ応答
性のよいポペット弁構成としてあるために、さらには、
これもまた上記の通り、シリンダを(即ち受圧室16
を)蓄圧室30の中央で開口させてあるために、蓄圧室
30の燃料が受圧室16に応答性よく流入して増圧ピス
トン20の頭部に61MPaの燃料圧を加え、ピストン
20を応答性よく押し下げる。 【0023】ここに、本実施例においては、図1(b)
に示すように、ピストン20のD部の面積をニードルバ
ルブ22のd部の面積の3倍としてあり、また、ばね2
1は、前記の通り、25MPa(≒250kg/c
相当の設定荷重としてある。そして、その他の例
えばニードルバルブ22の受圧面積等から、ピストン2
0の下向きの力は前記200MPa(≒2000kg/
cm 相当となっている。即ちこのときのニードルバ
ルブ室32の燃料圧は200MPaとなるから逆止弁3
3は閉じ、従って、ニードルバルブ22の下降時の噴射
は200MPa(≒2000kg/cm となる。 【0024】そして、ニードルバルブ22は下降し続
け、図5に示すように着座して口23を閉じ、燃料
噴射終了する。このとき、燃料流路31とニードルバ
ルブ室32とにはほぼ200MPaの残圧が残り、噴射
ノズル10は閉弁、保持状態となって次の燃料噴射に
備えることとなる。尚、この時の燃料噴射量は、図2か
ら図3で示したニードルバルブ22の揚程量、即ちソレ
ノイド12の作動時間で定まる。 即ち、燃料噴射ノズル
10の噴射一回当たりの噴射量は、制御装置6が燃料圧
制御弁3に入力する燃料圧設定ばねの設定荷重のための
制御信号の大小及び図示しない制御装置がソレノイド1
2に入力するソレノイド12の作動時間の長短との各単
独制御又は組み合わせ制御で定まることとなる。 【0025】 【発明の効果】本発明は、上記実施例の構成及びその作
動説明から明らかな通り、下記のごとき効果を奏する。 (1)回転数、負荷に応じて噴射時期を制御できる。 (2)噴射後期から開弁までの期間において、150MP
a(≒1500kg/cm 以上の高圧の噴射圧が得
られる。 (3)噴射初期の噴射圧を低くし、噴射後期の噴射圧を高
くできるため、燃焼温度を低くすることができ、NOx
の発生を低減できる。 (4)閉弁時に高い噴射圧がシャープカットされるため、
燃料の後だれがなく、排気色が良好である。 (5)低速域から高噴射を得ることができ、低速、高負
荷時の排気色の改善や低速トルクの確保が可能である。 (6)開弁圧が制御可能である。 (7)噴射ノズルまでの流路の燃料圧を噴射圧よりも低く
できるので、この流路での燃料圧に対するシール技術が
高度である必要がなく、コスト的負担を抑えることがで
きる
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の燃料噴射装置の断面模式図である。 【図2】本発明の燃料噴射装置の噴射開始直前の状態を
示す断面模式図である。 【図3】本発明の燃料噴射装置の噴射開始の状態を示す
断面模式図である。 【図4】本発明の燃料噴射装置の噴射終了直前の状態を
示す断面模式図である。 【図5】本発明の燃料噴射装置の噴射終了の状態を示す
断面模式図である。 【図6】従来の燃料噴射ノズル断面模式図である。 【符号の説明】 2:フィードポンプ、3:燃料圧制御弁、6:制御装
置、10:噴射ノズル、11:電磁弁、13:弁、1
4:、16:受圧室、17:ドレン回路、20:増圧
ピストン、22:ニードルバルブ、23:噴口、3
0:蓄圧室、31:燃料流路、32:ニードルバルブ
室、33:逆止弁。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI F02M 47/00 F02M 47/00 P (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F02M 47/02 F02M 47/00 F02M 61/20

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 外部の燃料圧源(2,3,6)から燃料
    圧を受ける受圧室(16)を備え、受圧室(16)が燃
    料圧を受けて先端が弁座に着座したとき燃料噴射口(2
    3)を閉弁するニードルバルブ(22)と、燃料圧源
    (2,3,6)から燃料を受けてこの燃料を溜める燃料
    溜(32)であり、かつニードルバルブ(22)が閉弁
    したとき燃料噴射口(23)に対して遮断され、開弁し
    たとき燃料噴射口(23)に対して連通する燃料溜(3
    2)と、余剰燃料を外部の低圧の燃料タンク(1)へド
    レンするドレン回路(17)と、蓄圧室(30)と受圧
    室(16)とを連通させると共にこれら蓄圧室(30)
    と受圧室(16)とをドレン回路(17)から遮断させ
    る第1状態、及び、受圧室(16)とドレン回路(1
    7)とを連通させると共にこれら受圧室(16)とドレ
    ン回路(17)とを蓄圧室(30)から遮断させる第2
    状態を外部からの信号により切換自在とされてなる切換
    弁(11)とを有するエンジンの燃料噴射ノズルにおい
    て、燃料圧源(2,3,6)から燃料溜(32)に至る
    燃料流路(31)に、燃料溜(32)の方向への燃料流
    れのみを許容する逆止弁(33)を設け、ニードルバル
    ブ(22)を閉弁方向に常時付勢する付勢力を有するば
    ね(21)を設けると共に、受圧室(16)が直接開口
    する蓄圧室(30)を備えて受圧室(16)が燃料圧源
    (2,3,6)からの燃料圧を蓄圧室(30)を介して
    受けるようにし、この切換弁(11)を、受圧室が蓄圧
    室に対し開口した開口部から離間させることにより第1
    状態とし、該開口部に当接させることにより第2状態と
    したことを特徴とするエンジンの燃料噴射ノズル。
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