JPH09315832A - ブレイク機能付きガラススクライバー - Google Patents

ブレイク機能付きガラススクライバー

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JPH09315832A
JPH09315832A JP13820296A JP13820296A JPH09315832A JP H09315832 A JPH09315832 A JP H09315832A JP 13820296 A JP13820296 A JP 13820296A JP 13820296 A JP13820296 A JP 13820296A JP H09315832 A JPH09315832 A JP H09315832A
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glass plate
glass
scriber
space
cutter wheel
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浩 曽山
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泰秀 大津
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Mitsuboshi Diamond Industrial Co Ltd
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MITSUBOSHI DAIYAMONDO KOGYO KK
Mitsuboshi Diamond Industrial Co Ltd
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    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
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    • C03B33/00Severing cooled glass
    • C03B33/02Cutting or splitting sheet glass or ribbons; Apparatus or machines therefor
    • C03B33/023Cutting or splitting sheet glass or ribbons; Apparatus or machines therefor the sheet or ribbon being in a horizontal position
    • C03B33/033Apparatus for opening score lines in glass sheets
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    • C03B33/023Cutting or splitting sheet glass or ribbons; Apparatus or machines therefor the sheet or ribbon being in a horizontal position
    • C03B33/027Scoring tool holders; Driving mechanisms therefor
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03BMANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
    • C03B33/00Severing cooled glass
    • C03B33/02Cutting or splitting sheet glass or ribbons; Apparatus or machines therefor
    • C03B33/023Cutting or splitting sheet glass or ribbons; Apparatus or machines therefor the sheet or ribbon being in a horizontal position
    • C03B33/03Glass cutting tables; Apparatus for transporting or handling sheet glass during the cutting or breaking operations
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65GTRANSPORT OR STORAGE DEVICES, e.g. CONVEYORS FOR LOADING OR TIPPING, SHOP CONVEYOR SYSTEMS OR PNEUMATIC TUBE CONVEYORS
    • B65G2249/00Aspects relating to conveying systems for the manufacture of fragile sheets
    • B65G2249/04Arrangements of vacuum systems or suction cups

Abstract

(57)【要約】 【課題】 スクライブ時に不要なクラックが生じ、品質
が劣る。 【解決手段】 テーブル上にセットしたガラス板に対し
てカッターホイールを転動させることにより、ガラス表
面にスクライブラインを刻むガラススクライバーにおい
て、2基のテーブル(15,16)をスペースを隔てて設け、
これらテーブル(15,16)上にガラス板(17)を固定し、前
記スペース部において、ガラス板を下方に向けて湾曲さ
せた状態で、湾曲したガラス板の下面にスクライブライ
ンを刻み、この後、前記ガラス板を更に湾曲させること
でガラス板をブレイクする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ガラス板表面にス
クライブラインを刻むガラススクライバーに関し、特に
次工程でなされるブレイク作業をも当該スクライバーの
テーブル上で実施するブレイク機能付きガラススクライ
バーに関する。
【0002】
【従来の技術】図1は、一般に行われているスクライブ
作業を示しており、ガラス板1は、平板のテーブル2上
で真空吸引(不図示)により固定されており、そのガラス
板1に対してカッターホイール3を圧下状態で矢印3a
方向に転動させ、カッターホイール3自身を矢印3b方
向に進めることにより、ガラス表面にスクライブライン
1aが刻まれる。図2は、カッターホイール3部を側方
から見た図であり、図3は、カッターホイール3の転動
方向から見た図である。図3において、カッターホイー
ル3のV字形状の刃先がガラス板1に切り込む様子を拡
大したのが図4であり、図5はカッターホイール通過後
の様子を示す。
【0003】図5に示されるように、スクライブにより
刻まれたクライブライン(図5では紙面に対して鉛直方
向)1aから下方に延びる縦クラック1bが発生する。
尚、この縦クラック1bはスクライブ方向(紙面と垂直
方向)に垂れ幕状に延びている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】さて、上記のスクライ
ブ作業において、図4に示されるように、カッターホイ
ール3の押下により、刃先に接する箇所(黒塗り部)1c
は塑性変形を受け、その塑性変形部1cの下部1dは弾
性変形を受け、矢印で示すようにそれぞれ側方へ押しや
られる。
【0005】スクライブ後を示した図5において、弾性
変形部1dは、元の形状に復帰しようとするが、その
時、側方に押しやられていた塑性変形部1c相互が衝突
する結果、左右方向のクラック1e(水平クラックと呼
ぶ)が生じ、その箇所が破片1fとなり、欠けが生じ
る。このように、スクライブ時にガラス板に対し側方向
の大きな応力が加わるために水平クラックが生じ、製品
品質上重大な欠陥となる。
【0006】本発明は、上述した課題を解決するために
なされたものであり、商品価値を低下させるようなクラ
ックを発生させないガラススクライバーを提供すること
を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明のブレイク機能付
ガラススクライバーは、テーブル上にセットしたガラス
板に対してカッターホイールを転動させることにより、
ガラス表面にスクライブラインを刻むガラススクライバ
ーにおいて、2基のテーブル(15,16)をスペースを隔て
て設け、これらテーブル(15,16)上にガラス板(17)を固
定し、前記スペース部において、ガラス板を下方に向け
て湾曲させた状態で、その湾曲したガラス板の下面にス
クライブラインを刻み、この後、前記ガラス板を更に湾
曲させることでガラス板をブレイクすることを特徴とす
る。
【0008】本発明に係わる第1のブレイク機能付ガラ
ススクライバー(請求項2)は、テーブル上にセットした
ガラス板に対してカッターホイールを転動させることに
より、ガラス表面にスクライブラインを刻むガラススク
ライバーにおいて、少なくとも一方を側方に移動可能と
した2基のテーブル(15,16)をスペースを隔てて設け、
これらテーブル(15,16)上にガラス板(17)を固定し、前
記スペースの上方に設けた第1の押圧部材(22)の1段押
し下げにより、ガラス板上面から所定の圧力で押下して
ガラス板(17)を下方に向けて湾曲させ、その状態で前記
スペース部に設けたカッターホイール(19)により、ガラ
ス板下面よりスクライブし、そして、前記第1の押圧部
材(22)の2段押し下げにより、ガラス板(17)を更に湾曲
させることにより、ガラス板をブレイクすることを特徴
とする。
【0009】本発明に係わる第2のブレイク機能付ガラ
ススクライバー(請求項3)は、テーブル上にセットした
ガラス板に対してカッターホイールを転動させることに
より、ガラス表面にスクライブラインを刻むガラススク
ライバーにおいて、少なくとも一方を側方に移動可能と
した2基のテーブル(15,16)をスペースを隔てて設け、
そして一方のテーブル(15)は、該テーブルの外側方向の
一方端が持ち上がるように傾動可能とし、これらテーブ
ル(15,16)上にガラス板(17)を固定し、前記スペースの
上方に設けた第1の押圧部材(22)の1段押し下げによ
り、ガラス板上面から所定の圧力で押下してガラス板(1
7)を下方に向けて湾曲させ、その状態で前記スペース部
に設けたカッターホイール(19)により、ガラス板下面よ
りスクライブし、そして、前記第1の押圧部材(22)を1
段押し下げ状態のままで、テーブル(15)を傾動させるこ
とで、ガラス板(17)を更に湾曲させることにより、ガラ
ス板(17)をブレイクすることを特徴とする。
【0010】本発明に係わる第3のブレイク機能付ガラ
ススクライバー(請求項4)は、テーブル上にセットした
ガラス板に対してカッターホイールを転動させることに
より、ガラス表面にスクライブラインを刻むガラススク
ライバーにおいて、一方のテーブル(16)を側方に移動可
能とし、他方のテーブル(15)は、該テーブルの外側方向
の一方端が持ち上がるように傾動可能とし、これら両テ
ーブル(15,16)をスペースを隔てて設け、テーブル(15)
に切除したい“耳"部が位置するようにテーブル(16)上
にガラス板(17)を固定し、前記スペースの上方に設けた
第1の押圧部材(22)の1段押し下げにより、ガラス板の
上面から所定の圧力で押下してガラス板(17)を下方に向
けて湾曲させ、その状態で前記スペース部に設けたカッ
ターホイール(19)により、ガラス板下面よりスクライブ
し、そして、前記第1の押圧部材(22)を1段押し下げ状
態のままで、前記第1の押圧部材(22)の近傍でかつテー
ブル(15)側に設けた第2の押圧部材(21)により、ガラス
板(17)を上方から押下し、この状態でテーブル(15)を傾
動させることで、ガラス板(17)を更に湾曲させることに
より、ガラス板(17)の“耳"部を切除することを特徴と
する。
【0011】
【作用】上述のごとく、水平クラックの発生する原因
は、スクライブ時に弾性変形により左右方向に押しやら
れていた部分が、スクライブ後に元の状態に復元しよう
とするためである。従って、ガラス板を湾曲させた状態
で、その湾曲した凸部に対してスクライブを行い、スク
ライブ後もガラス板を平常(平板)状態に復することな
く、ブレイクをも行えば、水平クラックの発生を防止で
きることがわかる。
【0012】但し、スクライブ終了後、ガラス板を湾曲
させたままで次のブレイク工程へ移送しセットするのは
困難であり、従ってこの間でガラス板の復元により、水
平クラックが発生してしまう。そこで本発明では、テー
ブル間のスペースにおいて、ガラス板(17)を下方に向け
て湾曲させた状態でスクライブを行い、そのテーブルか
らガラス板(17)を移動させることなく、ガラス板(17)を
更に湾曲させることにより、ガラス板(17)をブレイクし
ている。
【0013】請求項5に示したように、ブレイクのため
に行った湾曲工程に並行して、上記両テーブル(15,16)
の少なくとも一方が外側方向に移動するような力を加え
ておけば、ガラス板(17)のブレイクと同時に、分断され
たガラス板相互が引き離され、両ガラス板相互が衝突し
なくなるので、上述したような衝突に伴うクラックの発
生を防止できる。
【0014】本発明のスクライバーの具体的な構成とし
ては、請求項2、3および4に示すことができ、これら
については以下に説明する図7、図10および図11で
詳しく述べている。
【0015】
【発明の実施の形態】図6は、本発明の1実施形態を示
したスクライバー機能付きガラススクライバー10をス
クライブ方向から眺めた側面図である。11,12はス
クライバー10の作業台であり、図中、中央部にスペー
スを隔て左右にそれぞれに位置する。右側の作業台12
は、装置の架台13に固定的に設けられるが、左側の作
業台11は、その左端部がエアシリンダ14により持ち
上げられることにより、作業台11と共にテーブル15
が左上がりに傾動可能に、しかも破断面が相互離反する
ように設けられている。このテーブル15は、傾動時、
Q点が支点となるように設けられている。それらの各作
業台11,12上には、個別のテーブル15,16が設け
られ、各テーブル15,16は、不図示のリニアモータ
による駆動力により、それぞれ作業台11,12上を外
側方向に移動可能になっている。
【0016】両テーブル15,16にまたがるようにし
て被加工物の板ガラス17が載置され、所定位置にセッ
トされた後は各テーブル15,16に多数設けた吸引孔
より吸引固定される。前記スペースには、板ガラス17
の下面から、図中紙面に垂直方向にスクライブできるよ
うに、カッターホイール18が刃先を上方にしてカッタ
ーヘッド19で軸支され、そのカッターヘッド19自身
は、スクライブ箇所の調整のために図中、左右方向に移
動し、又、スクライブに備えて、カッターホイール18
の刃先(ホイールの稜線部)がガラス板17に当接するよ
うに上下方向に移動し、更に、実際のスクライブ時に
は、レール20上を不図示のリニアモータの駆動力によ
って図中紙面に垂直方向に移動する。
【0017】21は、板ガラス17の辺縁(耳と呼ぶ)を
ブレイクするときに用いる耳押えバーであり、22は、
ガラス板17を二つにブレイクするときに用いるバック
アップバーであり、共に紙面と垂直方向(刻まれようと
するスクライブラインの直上)に延在する。両バー21,
22の下端部には、バーの押下時にガラス板17を捕捉
できるように弾性体Eが宛てがわれている。23は、両
バー21,22を個別に上下動させるためのバー駆動ボ
ックスであり、このバー駆動ボックス23は、保持部材
24により保持され、その保持部材24の下端部は、作
業台11に左右方向に設けたガイド棒25に沿って左右
方向に移動可能に設けられる。26は、テーブル上の板
ガラス17の位置合わせのために用いるアライメント用
カメラである。
【0018】本装置によるスクライブおよびブレイク動
作を以下に説明する。図7において図6と同一の要素に
対しては共通の符号を付しており、Sは前述した吸引孔
であり、Pはそれらの吸引孔Sを真空引きする真空ポン
プである。
【0019】まず(a)図に示すように、ガラス板17を
テーブル15,16上の所定位置にセットした後、真空
ポンプPを運転することにより、ガラス板17をテーブ
ル15,16に固定する。次にバックアップバー22
が、これから刻むスクライブラインの直上(即ち、カッ
ターホイール18の直上)に位置するよう上記保持部材
24を平行移動させる。
【0020】次に(b)図に示すように、バックアップバ
ー22のみを下降させ、ガラス板17の上面に当接さ
せ、更に、バックアップバー22を“第1段押し下げ"
(Z1で示す)の状態で保持する。これにより、ガラス板
17は図示したように、その押下部で0.1mm程度押
し下げられ下方に向けて僅かながら湾曲する。この後、
カッターヘッド19を上昇させ、カッターホイール18
の刃先をガラス板17の下面に所定圧でもって当接させ
る。
【0021】この後、カッターヘッド19をレール20
に沿って移動させることで、ガラス板17の下面にスク
ライブラインを刻む。このときのスクライブ動作の様子
を図8に拡大図にして示している。
【0022】バックアップバー22の押下により、ガラ
ス板17は下方に向けて湾曲する結果、ガラス板17の
下面が、スクライブライン(カッターホイール18の刃
先がガラス板17に当接している箇所)を境として図中
左右方向に押し広げられている。この状態でカッターホ
イール18がスクライブのためにガラス板17に切り込
むため、その切り込み時、ガラス板17を側方に押し広
げようとする応力が小さく、そのため上述した塑性変形
(領域1c)および弾性変形(領域1d)の量も小さく、従
ってこのスクライブ時に生じる水平クラックの量が大幅
に低減され、又、このスクライブで生じた縦クラック1
bは、その成長が促進されるため、長い目の縦クラック
が生じ、次に行うブレイク作業が容易になる。
【0023】スクライブの後は(c)図に示すように、カ
ッターヘッド19が元の位置に下降され、そして、双方
のテーブル15,16をそれぞれ外側方向に移動させる
ような力が加えた状態で、現在、“1段押し下げ"の状
態でガラス板17を押下しているバックアップバー22
が、更に下方に押下され“2段押し下げ"(Z2で示す)に
移行する。この“2段押し下げ"により、ガラス板17
は更に0.1mm程度押し下げられ、その結果、前記の
縦クラック1bが図9に示すように、ガラス板17の上
面まで進行し、(d)図に示されるように二つに分断さ
れ、この分断と同時に、テーブル15,16に加えられ
ていた外側方向の移動力により、分断されたガラス板1
7相互は直ちに引き離されるため、図5に関して述べた
ような、塑性変形分断1c相互の衝突による水平クラッ
クの発生を防止できる。
【0024】図7では、双方のテーブル15,16にそ
れぞれ外側方向に移動させるような力を加えたが、一方
のテーブルは固定とし、他方のテーブルのみを外側方向
に移動させる力を加える構成としても、分断と同時に両
ガラス板相互が引き離されるため図7のものと同じ機能
を発揮できる。
【0025】尚、図8に示されるように、ガラス板17
が下方に向けて湾曲している状態では、スクライブライ
ンを境として、両側のガラス板にそれぞれ外側方向に向
かう力が本来作用しているため、ガラス板17が分断す
ると同時に両ガラス板17が互いに離れようとする。従
って、テーブル15,16に予めそれぞれ外側方向に移
動させるような力を加えなくてもほぼ同程度の効果を得
ることができる。
【0026】又、図7は、スクライブ済みのガラス板1
7を、バックアップバー22による“2段押し下げ"に
より、ブレイクした例であったが、次にこのブレイクを
テーブルの傾動により行う例を図10を用いて説明す
る。
【0027】図10において(a)図から(b)図までのス
クライブ動作は、図7の(a)図から(b)図のものと同じ
である。次の(c)図では、“第1段押し下げ"の状態に
あるバックアップバー22をそのままにして、カッター
ヘッド19が元の位置に降下される。そして次の(d)図
に示すように、双方のテーブル15,16にそれぞれ外
側方向に移動させるような力を加えた状態で、エアシリ
ンダ14を作動させ、他方のテーブル15の左端部を僅
かに持ち上げ、このテーブル15上のガラス板17を、
バックアップバー22の押下部(スクライブライン)を支
点として折り曲げる。この結果、バックアップバー22
を“2段押し下げ"たときと同じような応力がガラス板
17に加わるため、ガラス板17は分断され、その分断
と同時に、分断されたガラス板17相互が引き離される
ため水平クラックの発生が防止される。
【0028】この図10においても、一方のテーブル
(傾動機構をもたないテーブル16が適す)のみを外側方
向に移動させる力を加える構成であってもよく、あるい
はそのような機構を持たなくてもよい。
【0029】最後に装置を用いて“耳取り"を行う動作
を図11を参照して述べる。(a)図においてテーブル1
5上のガラス板17の部分Yが切除したい“耳"の箇所
である。この場合、その“耳"Yを吸引孔17で固定す
る必要はないが(固定もできない)、オープンになった吸
引孔17を別の部材で閉封しておく。(a)図から(c)図
までのスクライブ動作は、図10の(a)図ないし(c)図
のものと同じである。
【0030】さて、次の(d)図に示すように、バックア
ップバー22を“1段押し下げ"の状態のままにし、そ
して、耳押えバー21を下降させ、ガラス板17の上面
に当接させる。そして、一方のテーブル16に外側方向
に移動させるような力を加えた状態で(上述したように
この動作は必要不可欠のものではない)、エアシリンダ
14を作動させ、他方のテーブル15の左端部を僅かに
持ち上げ、ガラス板17を、耳押えバー21およびバッ
クアップバー22の押下部を支点として湾曲させる。そ
の結果、上例と同様に縦クラックがガラス板上面まで到
達して、“耳"Yの箇所がガラス板17本体から分断さ
れ、この分断と同時に、ガラス板17本体が“耳"Yか
ら引き離されるため水平クラックの発生が防止される。
【0031】上述した装置によれば、水平クラックの発
生が従来のものと比較して大幅で抑制され、又、僅かな
がら発生したカレットも自然に下方に飛散するため、ブ
レイク後のガラス板はクリーンであり、カレットの除去
のための工程も不要である。
【0032】
【発明の効果】本発明のブレイク機能付きガラススクラ
イバーは、テーブル間のスペースにおいてガラス板を下
方に湾曲させた状態で、その湾曲したガラス板の下面に
対してスクライブを行うため、カッターホイールによる
切り込み時に、両側に押し広げようとする応力が低減さ
れ、水平クラックの発生が抑えられる。又、スクライブ
をガラス板の下面に対して行うため、カレットが発生し
てもそのカレットは下方に飛散するため、ガラス板はク
リーンであり、クリーン除去のための工程(ガラス表面
を逆に傷をつける恐れがある)は不要となるため、液晶
パネルの加工に好適である。更に、前記ブレイクの工程
に並行して、テーブルが外側方向に移動するような力を
加えておけば、ガラス板のブレイクと同時に、分断され
たガラス板相互が引き離されるため、両ガラス板相互が
衝突することによって生じるであろう欠損の発生を防止
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 スクライブの様子を示した図
【図2】 図1のスクライブ図においてガラスカッター
ホイールを側方から眺めた図
【図3】 図1のスクライブ図においてガラスカッター
ホイールをスクライブ方向から眺めた図
【図4】 図3において、ガラスカッターホイールのガ
ラス板への切り込む様子を示した拡大図
【図5】 図4においてガラスカッターホイールの通過
後を示した図
【図6】 本発明のガラススクライバーの1実施形態を
示した斜視図
【図7】 図6のガラススクライバーにおいてブレイク
作業の流れを示した図
【図8】 図7の(b)図に示したスクライブ時における
ガラスカッターホイールのガラス板への切り込みの様子
を示した図
【図9】 図8においてカッターホイールの通過後の様
子を示した図
【図10】 図6のガラススクライバーにおいて別のブ
レイク作業の流れを示した図
【図11】 図6のガラススクライバーにおいて耳のブ
レイク作業の流れを示した図
【符号の説明】
10 ガラススクライバー 11 作業台 12 作業台 13 架台 14 エアシリンダ 15 テーブル 16 テーブル 17 ガラス板 18 カッターホイール 19 カッターヘッド 20 レール 21 耳押えバー 22 バックアップバー 23 バー駆動ボックス 24 保持部材 25 ガイド棒 26 アライメント用カメラ E 弾性部材 S 吸引孔 P 真空ポンプ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 テーブル上にセットしたガラス板に対し
    てカッターホイールを転動させることにより、ガラス表
    面にスクライブラインを刻むガラススクライバーにおい
    て、 2基のテーブル(15,16)をスペースを隔てて設け、これ
    らテーブル(15,16)上にガラス板(17)を固定し、前記ス
    ペース部において、ガラス板を下方に向けて湾曲させた
    状態で、その湾曲したガラス板の下面にスクライブライ
    ンを刻み、この後、前記ガラス板を更に湾曲させること
    でガラス板をブレイクすることを特徴とするるブレイク
    機能付きガラススクライバー。
  2. 【請求項2】 テーブル上にセットしたガラス板に対し
    てカッターホイールを転動させることにより、ガラス表
    面にスクライブラインを刻むガラススクライバーにおい
    て、 少なくとも一方を側方に移動可能とした2基のテーブル
    (15,16)をスペースを隔てて設け、これらテーブル(15,1
    6)上にガラス板(17)を固定し、前記スペースの上方に設
    けた第1の押圧部材(22)の1段押し下げにより、ガラス
    板上面から所定の圧力で押下してガラス板(17)を下方に
    向けて湾曲させ、その状態で、前記スペース部に設けた
    カッターホイール(19)により、ガラス板下面よりスクラ
    イブし、 そして、前記第1の押圧部材(22)の2段押し下げによ
    り、ガラス板(17)を更に湾曲させることにより、ガラス
    板をブレイクすることを特徴とするブレイク機能付きガ
    ラススクライバー。
  3. 【請求項3】 テーブル上にセットしたガラス板に対し
    てカッターホイールを転動させることにより、ガラス表
    面にスクライブラインを刻むガラススクライバーにおい
    て、 少なくとも一方を側方に移動可能とした2基のテーブル
    (15,16)をスペースを隔てて設け、そして一方のテーブ
    ル(15)は、該テーブルの外側方向の一方端が持ち上がる
    ように傾動可能とし、これらテーブル(15,16)上にガラ
    ス板(17)を固定し、前記スペースの上方に設けた第1の
    押圧部材(22)の1段押し下げにより、ガラス板上面から
    所定の圧力で押下してガラス板(17)を下方に向けて湾曲
    させ、その状態で前記スペース部に設けたカッターホイ
    ール(19)により、ガラス板下面よりスクライブし、 そして、前記第1の押圧部材(22)を1段押し下げ状態の
    ままで、テーブル(15)を傾動させることで、ガラス板(1
    7)を更に湾曲させることにより、ガラス板(17)をブレイ
    クすることを特徴とするブレイク機能付きガラススクラ
    イバー。
  4. 【請求項4】 テーブル上にセットしたガラス板に対し
    てカッターホイールを転動させることにより、ガラス表
    面にスクライブラインを刻むガラススクライバーにおい
    て、 一方のテーブル(16)を側方に移動可能とし、他方のテー
    ブル(15)は、該テーブルの外側方向の一方端が持ち上が
    るように傾動可能とし、これら両テーブル(15,16)をス
    ペースを隔てて設け、テーブル(15)に切除したい“耳"
    部が位置するようにテーブル(16)上にガラス板(17)を固
    定し、前記スペースの上方に設けた第1の押圧部材(22)
    の1段押し下げにより、ガラス板の上面から所定の圧力
    で押下してガラス板(17)を下方に向けて湾曲させ、その
    状態で、前記スペース部に設けたカッターホイール(19)
    により、ガラス板下面よりスクライブし、 そして、前記第1の押圧部材(22)を1段押し下げ状態の
    ままで、前記第1の押圧部材(22)の近傍でかつテーブル
    (15)側に設けた第2の押圧部材(21)により、ガラス板(1
    7)を上方から押下し、この状態でテーブル(15)を傾動さ
    せることで、ガラス板(17)を更に湾曲させることによ
    り、ガラス板(17)の“耳"部を切除することを特徴とす
    るブレイク機能付きガラススクライバー。
  5. 【請求項5】 ブレイクのために行った湾曲の工程に並
    行して、上記両テーブル(15,16)の少なくとも一方が外
    側方向に移動するような力を加えておくことで、ガラス
    板(17)のブレイクと同時に、分断されたガラス板相互を
    引き離す請求項1ないし4のいずれかに記載のブレイク
    機能付きガラススクライバー。
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